(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165839
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】監視画面作成支援装置、監視画面作成支援方法及び監視画面作成支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/34 20180101AFI20241121BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20241121BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20241121BHJP
G06F 3/0486 20130101ALI20241121BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20241121BHJP
【FI】
G06F8/34
G05B23/02 301Z
G06F3/14 320C
G06F3/0486
G06F3/04817
G06F3/14 370A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082372
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】深江 政太
(72)【発明者】
【氏名】藤原 大志
【テーマコード(参考)】
3C223
5B069
5B376
5E555
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223BA01
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH05
3C223HH08
3C223HH15
5B069AA18
5B069DD03
5B069HA07
5B069JA01
5B069JA02
5B376BC07
5B376BC14
5B376BC21
5B376BC45
5E555AA28
5E555BA37
5E555BA42
5E555BA86
5E555BB37
5E555BC08
5E555BC17
5E555BC18
5E555CA02
5E555CA18
5E555CB02
5E555CB05
5E555CB08
5E555CB34
5E555CC01
5E555CC03
5E555CC11
5E555DB11
5E555DB18
5E555DB22
5E555DB56
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC35
5E555DD05
5E555DD06
5E555EA03
5E555EA08
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】部品の数が多い場合でも、複数の部品に共通する属性を見落とすことなく確認できる監視画面作成支援装置を得ること。
【解決手段】監視画面作成支援装置100は、監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む監視画面のデータを保持する画面情報保持部41と、画面情報保持部41から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の部品データを取得する特定属性部品取得部304と、特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、特定属性部品取得部304が取得した部品の各々と共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、共通属性ハブ及び接続線を、監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部20に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示部305とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む前記監視画面のデータを保持する画面情報保持部と、
前記画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の前記部品データを取得する特定属性部品取得部と、
前記特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、前記特定属性部品取得部が取得した部品の各々と前記共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、前記共通属性ハブ及び前記接続線を、前記監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示部とを備えることを特徴とする監視画面作成支援装置。
【請求項2】
前記画面情報保持部から前記共通属性ハブに対応する属性を設定できない部品である特定属性設定不可部品の前記部品データを取得する特定属性設定不可部品取得部を備え、
前記特定属性設定不可部品を、前記共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品とは異なる状態で前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の監視画面作成支援装置。
【請求項3】
前記監視画面上でのドラッグ操作と、前記監視画面内の部品上でのドロップ操作とを検出する接続線追加処理部を備え、
ドロップ先の部品に対して前記共通属性ハブに対応する属性値を設定するとともに、前記ドロップ先の部品と前記共通属性ハブとを接続する前記接続線を前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の監視画面作成支援装置。
【請求項4】
前記監視画面に含まれる部品の属性の編集履歴を保持する画面編集履歴保持部と、
前記監視画面に含まれる部品の属性値を現在の編集状態から特定の編集状態に変化させる編集履歴を前記画面編集履歴保持部から取得する特定属性編集履歴取得部とを備え、
前記特定の編集状態を指定する入力操作が行われたことを検出した場合に、前記監視画面に含まれる部品の属性値を前記特定の編集状態における属性値に変更することを特徴とする請求項1に記載の監視画面作成支援装置。
【請求項5】
前記接続線の数が予め設定された上限値を超過する場合に、前記接続線を前記外部出力部に表示させずに、接続線の数が予め設定された上限値を超過することを表す警告ダイアログを前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の監視画面作成支援装置。
【請求項6】
監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む前記監視画面のデータを保持する画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の前記部品データをコンピュータシステムが取得する特定属性部品取得ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、前記特定属性部品取得ステップにおいて取得した部品の各々と前記共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、前記共通属性ハブ及び前記接続線を、前記監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示ステップとを備えることを特徴とする監視画面作成支援方法。
【請求項7】
前記画面情報保持部から前記共通属性ハブに対応する属性を設定できない部品である特定属性設定不可部品の前記部品データを前記コンピュータシステムが取得する特定属性設定不可部品取得ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、前記特定属性設定不可部品を、前記共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品とは異なる状態で前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の監視画面作成支援方法。
【請求項8】
前記監視画面上でのドラッグ操作と、前記監視画面内の部品上でのドロップ操作とを前記コンピュータシステムが検出する接続線追加処理ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、ドロップ先の部品に対して前記共通属性ハブに対応する属性値を設定するとともに、前記ドロップ先の部品と前記共通属性ハブとを接続する前記接続線を前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の監視画面作成支援方法。
【請求項9】
前記監視画面に含まれる部品の属性値を現在の編集状態から特定の編集状態に変化させる編集履歴を前記コンピュータシステムが取得する特定属性編集履歴取得ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、前記特定の編集状態を指定する入力操作が行われたことを検出した場合に、前記監視画面に含まれる部品の属性値を前記特定の編集状態における属性値に変更することを特徴とする請求項6に記載の監視画面作成支援方法。
【請求項10】
前記コンピュータシステムは、前記接続線の数が予め設定された上限値を超過する場合に、前記接続線を前記外部出力部に表示させずに、接続線の数が予め設定された上限値を超過することを表す警告ダイアログを前記外部出力部に表示させることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の監視画面作成支援方法。
【請求項11】
コンピュータシステムに、
監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む前記監視画面のデータを保持する画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の前記部品データを取得する特定属性部品取得ステップと、
前記特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、前記特定属性部品取得ステップにおいて取得した部品の各々と前記共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、前記共通属性ハブ及び前記接続線を、前記監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示ステップとを実行させることを特徴とする監視画面作成支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の機器を有するプラントなどの施設の状態をモニタするための監視画面を作成する監視画面作成支援装置、監視画面作成支援方法及び監視画面作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の機器を有するプラントなどの施設の状態をモニタするための監視画面では、プラントを構成する機器を示す表示用の部品が用いられる。監視画面に用いられる部品は、プラントを構成する機器ごとに異なるものが割り当てられており、同じ部品は同じ種類の機器を表している。さらに、部品の色及び文字種別といった属性の属性値を変えることによって、同じ種類の機器であっても異なる性質を持つことが表現される。すなわち、同じ形状の部品であっても、色が異なったり、文字種別が異なったりする場合には、異なる性質の機器が示されることになる。
【0003】
プラントなどの施設が大規模になると、施設を構成する機器の数が増大するため、同じ性質を持つ機器が複数使用されることが多くなる。このため、監視画面作成画面上で、同じ属性が設定されている部品を能率的に確認できるようにすることが求められている。
【0004】
特許文献1には、複数の部品を配置した画面において、共通に変更可能な属性を抽出し、一覧表示する描画装置が開示されている。特許文献1に開示される描画装置は、複数の部品において共通に変更可能な属性を抽出して一覧表示するため、一覧表示された部品の属性を容易に確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示される描画装置は、部品を選択する操作をユーザが行う必要があるため、同種の機器が多く用いられる大規模な施設の場合には、部品を選択する操作回数が増えてしまうとともに、部品の選択漏れが発生しやすくなってしまう。
【0007】
さらに、監視画面は一般的な表示画面とは異なり、部品に対して画面上には表示されない不可視属性を設定することができる。不可視属性とは、例えば、機器ごとに割り当てられる識別子に相当するタグ、及び部品の振る舞いと振る舞いのための条件とを示すロジックアクションである。不可視属性が設定された部品は、監視画面上で見ただけでは、どのような不可視属性が割り当てられているかを判別できない。このため、特許文献1に開示される描画装置は、同じ属性が設定されている部品を確認しようとした場合に部品の選択漏れが発生しやすくなってしまう。
【0008】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、部品の数が多い場合でも、複数の部品に共通する属性を見落とすことなく確認できる監視画面作成支援装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る監視画面作成支援装置は、監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む監視画面のデータを保持する画面情報保持部と、画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の部品データを取得する特定属性部品取得部とを備える。監視画面作成支援装置は、特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、特定属性部品取得部が取得した部品の各々と共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、共通属性ハブ及び接続線を、監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示部とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、部品の数が多い場合でも、複数の部品に共通する属性を見落とすことなく確認できる監視画面作成支援装置を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図
【
図2】実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の監視画面作成画面の表示例を示す図
【
図3】実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブ及び接続線を表示させる動作の流れを示すフローチャート
【
図4】実施の形態2に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図
【
図5】実施の形態2に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図
【
図6】実施の形態2に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品と設定できない部品とを区別して表示させる処理の流れを示すフローチャート
【
図7】実施の形態3に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図
【
図8】実施の形態3に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図
【
図9】実施の形態3に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図
【
図10】実施の形態3に係る監視画面作成支援装置が接続線を追加する処理の流れを示すフローチャート
【
図11】実施の形態4に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図
【
図12】実施の形態4に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の変化の一例を示す図
【
図13】実施の形態4に係る監視画面作成支援装置が共通属性ハブの戻るボタン又は進むボタンにより属性値を変更する処理の流れを示すフローチャート
【
図14】実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図
【
図15】実施の形態5に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図
【
図16】実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブ及び接続線を表示させる動作の流れを示すフローチャート
【
図17】実施の形態1から実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の処理部のハードウェア構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、実施の形態に係る監視画面作成支援装置、監視画面作成支援方法及び監視画面作成支援プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図である。実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100は、外部入力部10と、外部出力部20と、処理部30と、記憶部40とを備える。処理部30は、属性編集入力部301と、属性設定部302と、共通属性ハブ追加処理部303と、特定属性部品取得部304と、共通属性ハブ及び接続線表示部305と、監視画面表示部306と、属性編集メニュー表示部307とを備える。記憶部40は、画面情報保持部41を備える。
【0014】
外部入力部10は、キーボード及びマウスといった入力デバイスである。外部出力部20は、液晶ディスプレイ及び有機エレクトロルミネセンスディスプレイといった表示デバイスである。
【0015】
記憶部40は、作成中の監視画面の情報を記憶する装置である。画面情報保持部41は、複数の部品を有する編集中の監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む監視画面のデータを記憶する。
【0016】
属性編集入力部301は、部品に対する属性の付与及び変更といった属性を編集する入力操作を受け付ける。属性編集入力部301は、属性値を変更する入力操作が外部入力部10で行われると、入力された属性値が設定可能範囲内の値であるか否かをチェックし、設定可能範囲内の値であれば、入力された属性値を属性設定部302に出力する。属性設定部302は、属性編集入力部301から入力された属性値を部品の属性として設定し、属性を設定した部品のデータである部品データを画面情報保持部41に記憶させる。共通属性ハブ追加処理部303は、属性に対応するアイコンである共通属性ハブを後述する監視画面作成画面に追加する入力操作を受け付ける。共通属性ハブ追加処理部303は、共通属性ハブを追加する入力操作が外部入力部10で行われると、選択中の部品において設定中の属性の属性値を特定属性部品取得部304に通知する。
【0017】
特定属性部品取得部304は、特定の属性に特定の属性値が設定された部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。具体的には、特定属性部品取得部304は、共通属性ハブ追加処理部303から通知された属性値を持つ部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。特定属性部品取得部304は、画面情報保持部41から取得した部品の部品データを共通属性ハブ及び接続線表示部305に出力する。
【0018】
共通属性ハブ及び接続線表示部305は、特定属性部品取得部304が情報を取得した部品に関する共通属性ハブ及び接続線を監視画面作成画面に表示させる。監視画面作成画面に表示される共通属性ハブは、共通属性ハブ追加処理部303が特定属性部品取得部304に通知した特定の属性値が設定される特定の属性に対応する。監視画面表示部306は、画面情報保持部41に保持されている各部品の部品データを取得して監視画面を生成し、生成した監視画面を外部出力部20に表示させる。属性編集メニュー表示部307は、部品の属性を編集するための属性編集メニューを監視画面作成画面に表示させる。したがって、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307の各々の働きにより、作成中の監視画面、共通属性ハブ、接続線及び属性編集メニューを含む監視画面作成画面を外部出力部20に表示させることができる。
【0019】
図2は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の監視画面作成画面の表示例を示す図である。監視画面作成画面200において作成中の監視画面210は、第一貯水槽211、第二貯水槽212、第一調整池213、第二調整池214、ポンプ219、流量計220,221及び調整弁222,223を有する浄水プラントを監視するための画面である。第一調整池213には、六つの設備2131,2132,2133,2134,2135,2136が設置されている。設備2131には「A-1」という名称が設定されており、設備2132には「A-2」という名称が設定されており、設備2133には「A-3」という名称が設定されており、設備2134には「A-4」という名称が設定されており、設備2135には「A-5」という名称が設定されており、設備2136には「A-6」という名称が設定されている。第二調整池214には、六つの設備2141,2142,2143,2144,2145,2146が設置されている。設備2141には「B-1」という名称が設定されており、設備2142には「B-2」という名称が設定されており、設備2143には「B-3」という名称が設定されており、設備2144には「B-4」という名称が設定されており、設備2145には「B-5」という名称が設定されており、設備2146には「B-6」という名称が設定されている。
【0020】
カーソル215は、作成中の監視画面210において選択中の部品を示している。
図2に示す例においては、設備2133の部品の上にカーソル215が表示されており、設備2133の部品が選択中である。
図2に示す例において、選択中の部品の属性を編集するための属性編集メニュー216は、塗りつぶし色設定用であり、塗りつぶし色を選択する色選択ボタン2161に加え、共通属性ハブ表示ボタン2162が含まれている。例えば、設備2133の部品の塗りつぶしに関する属性値が水色である場合には、設備2133の部品を選択中に共通属性ハブ表示ボタン2162が押下されると、塗りつぶし色が水色の部品が監視画面210から抽出され、共通属性ハブ217と、抽出された各部品と共通属性ハブ217とを接続する接続線218とが、監視画面作成画面200に表示される。なお、この時表示される共通属性ハブ217に対応する属性は塗りつぶし色であり、対応する属性値は水色である。監視画面作成画面200において、接続線218は、共通属性ハブ217から放射状に延びて各部品と共通属性ハブ217とを接続する。なお、
図2においては、塗りつぶし色が水色であることを網掛けによって表している。
【0021】
図3は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブ及び接続線を表示させる動作の流れを示すフローチャートである。ステップS1において、共通属性ハブ追加処理部303は共通属性ハブ表示ボタン2162を押下する入力操作を検出する。
【0022】
ステップS2において、特定属性部品取得部304は、監視画面作成画面200において選択中の部品と同じ属性値を持つ部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。
【0023】
ステップS3において、共通属性ハブ及び接続線表示部305は、共通属性ハブ217と、抽出された各部品と共通属性ハブ217とを接続する接続線218とを生成する。
【0024】
ステップS4において、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307は、作成中の監視画面210、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0025】
なお、表示した共通属性ハブ217は、マウスの右クリックなどの外部入力部10に対する特定の入力操作により削除可能である。共通属性ハブ217を削除することにより、削除した共通属性ハブ217から延びる接続線218も合わせて削除される。これにより、同じ属性が設定されている部品を確認し終えて表示する必要が無くなった共通属性ハブ217及び接続線218を監視画面作成画面200から消去し、監視画面作成画面200が煩雑になることを抑制できる。
【0026】
複数の部品が接続線218によって共通属性ハブ217と接続されている状態で、属性編集メニュー216に対して属性を変更する操作が外部入力部10において行われると、属性編集入力部301が入力操作を検出して属性設定部302に指示を送り、画面情報保持部41に保持されている部品の部品データを書き換える。これにより、接続線218によって共通属性ハブ217と接続された複数の部品の各々には、共通する属性が設定される。
【0027】
例えば、ロジックアクションの設定中に共通属性ハブ217及び接続線218を表示させ、属性編集メニュー216に対してロジックアクションを変更する操作を行うことにより、接続線218で共通属性ハブ217と接続された各々の部品に対して、一括してロジックアクションを設定できる。
【0028】
一般的な監視画面作成支援装置において複数の部品に対して共通する属性を設定する場合、属性を設定済の部品をコピーアンドペーストすれば共通する属性を設定することはできるが、コピー元の部品の全ての属性がコピーされてしまうため、一部の属性がコピー元の部品と異なる場合には、一部の属性については変更する作業が必要になってしまう。これに対し、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100は、接続線218で接続された複数の部品に対して共通属性ハブ217に対応する属性のみを設定することができるため、共通属性ハブ217に対応する属性以外の属性について、コピー元の部品とは異なる属性値に設定し直す作業は不要である。
【0029】
実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100は、属性を編集中の部品と同じ属性値を持つ部品を抽出して、共通属性ハブ217及び接続線218を、監視画面210を作成する監視画面作成画面200が表示される外部出力部20に表示させるため、属性を編集中の部品と同じ属性値を持つ部品を一度の操作で選択漏れなく抽出して表示することができる。このため、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100のユーザは、部品の数が多い場合でも、部品を見落とすことなく共通する属性を確認できる。
【0030】
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図である。実施の形態2に係る監視画面作成支援装置100は、共通属性ハブ入力処理部308及び特定属性設定不可部品取得部309を備える点で実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と相違する。この他は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と同様である。
【0031】
共通属性ハブ入力処理部308は、共通属性ハブ217に対する特定の入力操作を受け付ける。特定の入力操作としては、マウスによる長押し操作を例に挙げることができるが、これに限定されない。特定属性設定不可部品取得部309は、共通属性ハブ217に対する特定の入力操作が行われたことを共通属性ハブ入力処理部308から通知されると、特定の入力操作が行われた共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。また、特定属性設定不可部品取得部309は、取得した部品が、特定の入力操作が行われた共通属性ハブ217に対応する属性を設定できる部品とは異なる状態で表示されるように監視画面表示部306に通知する。ここでは、特定の入力操作が行われた共通属性ハブ217に対応する属性を設定することができない部品をグレースケールで表示させる場合を例とする。
【0032】
図5は、実施の形態2に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図である。
図5において、共通属性ハブ217に対応する属性は塗りつぶし色であり、対応する属性値は水色である。第一貯水槽211に設置された設備2111,2112,2113及び第二貯水槽212に設置された設備2121,2122,2123は各々グループ化されているため、共通属性ハブ217に対応する属性である塗りつぶし色を設定することができない。このため、第一貯水槽211に設置された設備2111,2112,2113及び第二貯水槽212に設置された設備2121,2122,2123は、監視画面210ではグレースケールで表示されている。なお、
図5においては、塗りつぶし色が水色であることを示す網掛けとは異なる種類の網掛けを第一貯水槽211及び第二貯水槽212に付けることによって、監視画面210において設備2111,2112,2113,2121,2122,2123がグレースケールで表示されることを表している。
【0033】
図6は、実施の形態2に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品と設定できない部品とを区別して表示させる処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、実施の形態1で説明した処理によって共通属性ハブ217及び接続線218が監視画面作成画面200に追加された後に行われる処理である。
【0034】
ステップS11において、共通属性ハブ入力処理部308は、共通属性ハブ217に対する特定の入力操作であるマウスによる長押しを受け付ける。共通属性ハブ入力処理部308は、マウスによる長押しがなされた共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品の部品データの取得を特定属性部品取得部304に指示する。
【0035】
ステップS12において、特定属性設定不可部品取得部309は、共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。特定属性設定不可部品取得部309は、共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品の部品データを監視画面表示部306に出力する。
【0036】
ステップS13において、監視画面表示部306は、共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品をグレースケールに変更する。
【0037】
ステップS14において、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307は、共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品がグレースケールに変更された作成中の監視画面210、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0038】
実施の形態2に係る監視画面作成支援装置100は、共通属性ハブ217に対応する属性を設定できない部品をグレースケールで表示させるため、選択中の部品と同種の部品のうち接続線218が付加されていない部品に関して、共通属性ハブ217に対応する属性を設定可能ではあるが設定がなされていないのか、属性を設定することができないのかをユーザが区別できるようにすることができる。
【0039】
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図である。実施の形態3に係る監視画面作成支援装置100は、接続線追加処理部310を備える点で実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と相違する。この他は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と同様である。接続線追加処理部310は、監視画面作成画面200上でドラッグアンドドロップ操作が行われたことを検出し、属性設定部302に通知する。接続線追加処理部310からの通知を受け取った属性設定部302は、ドロップ先の部品に対して、共通属性ハブ217に対応する属性を設定する。
【0040】
図8及び
図9は、実施の形態3に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図である。
図8は、部品、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216のいずれも配置されていないスペースであるブランクスペースにおいてドラッグ操作が行われた状態を示している。実施の形態3に係る監視画面作成支援装置100は、ブランクスペースにおいてドラッグ操作が行われたことを検出すると、ポインタ224と共通属性ハブ217とを接続する仮接続線218aを生成する。
【0041】
図9は、監視画面作成画面200上の任意の図形上でドロップ操作が行われた状態を示している。
図9において、共通属性ハブ217は、塗りつぶし色が水色であることに対応しているものとする。監視画面作成支援装置100は、監視画面作成画面200上の任意の図形上でドロップ操作が行われたことを検出すると、ドロップ先の部品に対して共通属性ハブ217に対応する属性値を設定し、ドロップ先の部品と共通属性ハブ217とを接続線218で接続する。
図9に示す例では、流量計221がドロップ先の部品であるため、流量計221に塗りつぶし色が水色の属性値を設定するとともに、共通属性ハブ217と流量計221とを接続する接続線218を追加している。ドロップ操作を行うことにより、ポインタ224と共通属性ハブ217とを接続する仮接続線218aは消去されている。
【0042】
図10は、実施の形態3に係る監視画面作成支援装置が接続線を追加する処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示す処理は、実施の形態1で説明した処理によって共通属性ハブ217及び接続線218が監視画面作成画面200に追加された後に行われる。
【0043】
ステップS21において、接続線追加処理部310は、ブランクスペースでのドラッグ操作及び部品上でのドロップ操作が行われたことを検出する。接続線追加処理部310は、ブランクスペースでのドラッグ操作及び部品上でのドロップ操作が行われたことを属性設定部302に通知する。
【0044】
ステップS22において、属性設定部302に、ドロップ先の部品に対して、共通属性ハブ217に対応する属性値を設定し、画面情報保持部41に記憶させる。
【0045】
ステップS23において、共通属性ハブ及び接続線表示部305は、共通属性ハブ217と、抽出された各部品と共通属性ハブ217とを接続する接続線218とを生成する。
【0046】
ステップS24において、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307は、作成中の監視画面210、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0047】
実施の形態3に係る監視画面作成支援装置100は、ドラッグアンドドロップ操作によりドロップ先の部品に共通属性ハブ217に対応する属性値を容易に設定することができる。
【0048】
実施の形態4.
図11は、実施の形態4に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図である。実施の形態4に係る監視画面作成支援装置100は、接続線編集処理部311と、特定属性編集履歴取得部312と、画面編集履歴保持部42とを備える点で、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と相違する。この他は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と同様である。
【0049】
画面編集履歴保持部42は、監視画面210の編集履歴を保持する。接続線編集処理部311は、監視画面210の特定の編集状態を指定する編集ボタンに対する入力操作を検出し、特定属性編集履歴取得部312に通知する。特定属性編集履歴取得部312は、接続線編集処理部311からの通知を受け取ると、監視画面210に含まれる部品の属性値を現在の編集状態から特定の編集状態に変化させる編集履歴を画面編集履歴保持部42から取得する。さらに、特定属性編集履歴取得部312は、編集ボタンに対する入力操作に対応する編集状態を特定し、特定した編集状態に対応する監視画面210の情報を画面情報保持部41に保存する。これにより、接続線編集処理部311が特定の編集状態を指定する入力操作が行われたことを検出した場合に、監視画面210に含まれる部品の属性値が特定の編集状態における属性値に変更される。また、特定属性編集履歴取得部312は、特定した編集状態を共通属性ハブ及び接続線表示部305と、監視画面表示部306とに通知する。
【0050】
図12は、実施の形態4に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の変化の一例を示す図である。
図12に示すように、共通属性ハブ217の周辺には、編集ボタンである戻るボタン225及び進むボタン226が表示される。戻るボタン225は、直前に行われた属性の編集作業を取り消すボタンであり、進むボタン226は、戻るボタン225によって取り消した属性の編集作業を再実行するボタンである。
図12において、共通属性ハブ217は、塗りつぶし色が水色である属性値に対応しており、直前に行われた属性の編集が流量計221の塗りつぶし色を水色にする作業であるとする。この状態で戻るボタン225が押下されると、
図12中に矢印Aで示されるように監視画面210が遷移し、直前に行われた流量計221の塗りつぶし色を水色にする作業が取り消され、流量計221が塗りつぶし無しに変化するとともに、流量計221と共通属性ハブ217とを接続する接続線218が消去される。
【0051】
また、流量計221の塗りつぶし色を水色にする作業を戻るボタン225によって取り消した状態で進むボタン226が押下されると、
図12中に矢印Bで示されるように監視画面210が遷移し、流量計221が再度水色で塗りつぶされるとともに、流量計221と共通属性ハブ217とを接続する接続線218が描画される。
【0052】
図13は、実施の形態4に係る監視画面作成支援装置が共通属性ハブの戻るボタン又は進むボタンにより属性値を変更する処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示す処理は、実施の形態1で説明した処理によって共通属性ハブ217及び接続線218が監視画面作成画面200に追加された状態で属性の編集作業が行われた後に行われる。
【0053】
ステップS31において、接続線編集処理部311は、戻るボタン225又は進むボタン226を押下する入力操作が外部入力部10において行われたことを検出する。接続線編集処理部311は、戻るボタン225又は進むボタン226を押下する入力操作が行われたことを特定属性編集履歴取得部312に通知する。
【0054】
ステップS32において、特定属性編集履歴取得部312は、共通属性ハブ217に対応する属性に関する編集履歴を画面編集履歴保持部42から取得する。ここで、戻るボタン225が押下された場合には直前に行われた属性の編集作業を行う前の編集状態の情報を取得し、進むボタン226が押下された場合には、戻るボタン225によって取り消した属性の編集作業を実行した場合の編集状態の情報を取得する。特定属性編集履歴取得部312は、取得した編集状態の情報を共通属性ハブ及び接続線表示部305と、監視画面表示部306とに通知する。
【0055】
ステップS33において、監視画面表示部306は、特定属性編集履歴取得部312から通知された編集状態において監視画面210を構成する部品の部品データを画面情報保持部41から取得し、編集履歴に対応する監視画面210を生成する。
【0056】
ステップS34において、共通属性ハブ及び接続線表示部305は、特定属性編集履歴取得部312から通知された編集状態における共通属性ハブ217及び接続線218を生成する。
【0057】
ステップS35において、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307は、作成中の監視画面210、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0058】
実施の形態4に係る監視画面作成支援装置100は、編集ボタンである戻るボタン225及び進むボタン226を用いて属性の編集の取り消し及びやり直しができるため、ユーザは属性の編集作業を能率的に行うことができる。
【0059】
実施の形態5.
図14は、実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の構成を示す図である。実施の形態5に係る監視画面作成支援装置100は、接続線表示上限判定部313及び警告表示部314を備える点で、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と相違する。この他は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100と同様である。接続線表示上限判定部313は、特定属性部品取得部304が取得した部品数に基づいて、共通属性ハブ217と部品とを接続する接続線218の数が予め設定された上限値を超過するか否かを判定する。警告表示部314は、接続線218の数が予め設定された上限値を超過する場合に、監視画面作成画面200上で警告表示を行う。
【0060】
図15は、実施の形態5に係る監視画面作成支援装置が表示させる監視画面作成画面の一例を示す図である。
図15に示すように、実施の形態5に係る監視画面作成支援装置100は、共通属性ハブ217と部品とを接続する接続線218の数が予め設定された上限値を超過する場合には、接続線218を描画せずに、警告ダイアログ227を表示させる。
【0061】
図16は、実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の共通属性ハブ及び接続線を表示させる動作の流れを示すフローチャートである。ステップS41の処理は、実施の形態1に係る監視画面作成支援装置100のステップS1の処理と同様である。
【0062】
ステップS42において、特定属性部品取得部304は、監視画面210において選択中の部品と同じ属性値を持つ部品の部品データを画面情報保持部41から取得する。特定属性部品取得部304は、取得した部品の部品データを接続線表示上限判定部313に出力する。
【0063】
ステップS43において、接続線表示上限判定部313は、監視画面210において選択中の部品と同じ属性値を持つ部品の数が予め設定された上限値を超過しているか否かを判断する。監視画面210において選択中の部品と同じ属性値を持つ部品の数が予め設定された上限値を超過していれば、ステップS43でYesとなり、処理はステップS44に進む。監視画面210において選択中の部品と同じ属性値を持つ部品の数が予め設定された上限値を超過していなければ、ステップS43でNoとなり、処理はステップS46に進む。
【0064】
ステップS44において、警告表示部314は、警告ダイアログ227を生成する。
【0065】
ステップS45において、監視画面表示部306、属性編集メニュー表示部307及び警告表示部314は、作成中の監視画面210、属性編集メニュー216及び警告ダイアログ227を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0066】
ステップS46において、共通属性ハブ及び接続線表示部305は、共通属性ハブ217と、抽出された各部品と共通属性ハブ217とを接続する接続線218とを生成する。
【0067】
ステップS47において、共通属性ハブ及び接続線表示部305、監視画面表示部306及び属性編集メニュー表示部307は、作成中の監視画面210、共通属性ハブ217、接続線218及び属性編集メニュー216を含む監視画面作成画面200を外部出力部20に表示させる。
【0068】
実施の形態5に係る監視画面作成支援装置100は、接続線218の数が予め設定された上限値を超過する場合には、接続線218を描画せずに警告ダイアログ227を表示させるため、監視画面作成画面200上に表示される接続線218の数が多くなり過ぎて、監視画面作成画面200が見にくくなってしまうことを抑制できる。
【0069】
実施の形態1から実施の形態5に係る監視画面作成支援装置100の処理部30のハードウェア構成について説明する。
【0070】
図17は、実施の形態1から実施の形態5に係る監視画面作成支援装置の処理部のハードウェア構成を示す図である。処理部30は、各種処理を実行するプロセッサ91と、メインメモリであるメモリ92と、情報を記憶する記憶装置93とを備えたコンピュータシステムによって実現される。
【0071】
プロセッサ91は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ92には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリを用いることができる。記憶装置93には、共通属性ハブ217及び接続線218を表示させる処理を実行するためのプログラムが格納されている。
【0072】
上記のコンピュータシステムは、プロセッサ91が記憶装置93に記憶された、各構成要素の処理に対応するプログラムをメモリ92に読み出して実行することにより、処理部30の機能を実現する。また、メモリ92は、プロセッサ91が実行する各処理における一時メモリとしても使用される。プロセッサ91が実行するプログラムは、記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、ネットワークを介して提供されてもよい。
【0073】
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【0074】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0075】
(付記1)
監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む前記監視画面のデータを保持する画面情報保持部と、
前記画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の前記部品データを取得する特定属性部品取得部と、
前記特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、前記特定属性部品取得部が取得した部品の各々と前記共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、前記共通属性ハブ及び前記接続線を、前記監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示部とを備えることを特徴とする監視画面作成支援装置。
(付記2)
前記画面情報保持部から前記共通属性ハブに対応する属性を設定できない部品である特定属性設定不可部品の前記部品データを取得する特定属性設定不可部品取得部を備え、
前記特定属性設定不可部品を、前記共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品とは異なる状態で前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記1に記載の監視画面作成支援装置。
(付記3)
前記監視画面上でのドラッグ操作と、前記監視画面内の部品上でのドロップ操作とを検出する接続線追加処理部を備え、
ドロップ先の部品に対して前記共通属性ハブに対応する属性値を設定するとともに、前記ドロップ先の部品と前記共通属性ハブとを接続する前記接続線を前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記1又は付記2に記載の監視画面作成支援装置。
(付記4)
前記監視画面に含まれる部品の属性の編集履歴を保持する画面編集履歴保持部と、
前記監視画面に含まれる部品の属性値を現在の編集状態から特定の編集状態に変化させる編集履歴を前記画面編集履歴保持部から取得する特定属性編集履歴取得部とを備え、
前記特定の編集状態を指定する入力操作が行われたことを検出した場合に、前記監視画面に含まれる部品の属性値を前記特定の編集状態における属性値に変更することを特徴とする付記1から付記3のいずれか1つに記載の監視画面作成支援装置。
(付記5)
前記接続線の数が予め設定された上限値を超過する場合に、前記接続線を前記外部出力部に表示させずに、接続線の数が予め設定された上限値を超過することを表す警告ダイアログを前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記1から付記4のいずれか1つに記載の監視画面作成支援装置。
(付記6)
監視画面に表示される部品のデータである部品データを含む前記監視画面のデータを保持する画面情報保持部から特定の属性に特定の属性値が設定された部品の前記部品データをコンピュータシステムが取得する特定属性部品取得ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記特定の属性に対応するアイコンである共通属性ハブと、前記特定属性部品取得ステップにおいて取得した部品の各々と前記共通属性ハブとを接続する接続線とを生成し、前記共通属性ハブ及び前記接続線を、前記監視画面を作成する監視画面作成画面が表示される外部出力部に表示させる共通属性ハブ及び接続線表示ステップとを備えることを特徴とする監視画面作成支援方法。
(付記7)
前記画面情報保持部から前記共通属性ハブに対応する属性を設定できない部品である特定属性設定不可部品の前記部品データを前記コンピュータシステムが取得する特定属性設定不可部品取得ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、前記特定属性設定不可部品を、前記共通属性ハブに対応する属性を設定可能な部品とは異なる状態で前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記6に記載の監視画面作成支援方法。
(付記8)
前記監視画面上でのドラッグ操作と、前記監視画面内の部品上でのドロップ操作とを前記コンピュータシステムが検出する接続線追加処理ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、ドロップ先の部品に対して前記共通属性ハブに対応する属性値を設定するとともに、前記ドロップ先の部品と前記共通属性ハブとを接続する前記接続線を前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記6又は付記7に記載の監視画面作成支援方法。
(付記9)
前記監視画面に含まれる部品の属性値を現在の編集状態から特定の編集状態に変化させる編集履歴を前記コンピュータシステムが取得する特定属性編集履歴取得ステップを備え、
前記コンピュータシステムは、前記特定の編集状態を指定する入力操作が行われたことを検出した場合に、前記監視画面に含まれる部品の属性値を前記特定の編集状態における属性値に変更することを特徴とする付記6から付記8のいずれか1つに記載の監視画面作成支援方法。
(付記10)
前記コンピュータシステムは、前記接続線の数が予め設定された上限値を超過する場合に、前記接続線を前記外部出力部に表示させずに、接続線の数が予め設定された上限値を超過することを表す警告ダイアログを前記外部出力部に表示させることを特徴とする付記6から付記9のいずれか1つに記載の監視画面作成支援方法。
【符号の説明】
【0076】
10 外部入力部、20 外部出力部、30 処理部、40 記憶部、41 画面情報保持部、42 画面編集履歴保持部、91 プロセッサ、92 メモリ、93 記憶装置、100 監視画面作成支援装置、200 監視画面作成画面、210 監視画面、211 第一貯水槽、212 第二貯水槽、213 第一調整池、214 第二調整池、215 カーソル、216 属性編集メニュー、217 共通属性ハブ、218 接続線、218a 仮接続線、219 ポンプ、220,221 流量計、222,223 調整弁、224 ポインタ、225 戻るボタン、226 進むボタン、227 警告ダイアログ、301 属性編集入力部、302 属性設定部、303 共通属性ハブ追加処理部、304 特定属性部品取得部、305 共通属性ハブ及び接続線表示部、306 監視画面表示部、307 属性編集メニュー表示部、308 共通属性ハブ入力処理部、309 特定属性設定不可部品取得部、310 接続線追加処理部、311 接続線編集処理部、312 特定属性編集履歴取得部、313 接続線表示上限判定部、314 警告表示部、2111,2112,2113,2121,2122,2123,2131,2132,2133,2134,2135,2136,2141,2142,2143,2144,2145,2146 設備、2161 色選択ボタン、2162 共通属性ハブ表示ボタン。