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特開2024-165861情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165861
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/103 20200101AFI20241121BHJP
   G06F 40/109 20200101ALI20241121BHJP
【FI】
G06F40/103
G06F40/109
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082417
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健司
(72)【発明者】
【氏名】笹間 裕
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NH11
(57)【要約】
【課題】ウェブコンテンツを閲覧する利用者の利便性を向上させること。
【解決手段】サーバ装置10は、利用者Uが閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付け、受け付けたフォントサイズに基づいて、ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定し、特定した余白サイズに基づいて、ウェブコンテンツの表示を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付部と、
前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定部と、
前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、
前記余白サイズとして、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の各行の間隔を示す行間サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記行間サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記余白サイズとして、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の各文字の間隔を示す文字間サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記文字間サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、
前記余白サイズとして、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の表示範囲と表示可能な範囲との間隔を示す両端サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記両端サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、
前記余白サイズとして、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の各セクションの間隔を示すセクション間サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記セクション間サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、
前記余白サイズとして、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章と画像との間隔を示す文字画像間サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記文字画像間サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または前記画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の文字数に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記特定部は、
前記利用者が前記ウェブコンテンツを閲覧する速さに応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特定部は、
前記利用者の視力に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツの種別に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツに含まれる画像の数に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または前記画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記特定部は、
前記利用者が前記ウェブコンテンツを閲覧する総時間に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツを表示する画面の明るさ、または当該画面の周囲の明るさに応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記特定部は、
前記利用者の疲労の度合に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章の文字の色彩に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツに含まれる画像の色彩に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または前記画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツの背景の色彩に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または画像の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記特定部は、
前記ウェブコンテンツに含まれる広告の内容、表示態様、または種別に応じて前記余白サイズを特定し、
前記表示制御部は、
前記余白サイズを用いて、前記ウェブコンテンツに含まれる前記文章または前記広告の表示を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記特定部は、
前記利用者ごとに前記余白サイズを学習した機械学習モデルを用いて、前記余白サイズを特定する、
ことを特徴とする請求項1から18のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項20】
情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付工程と、
前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定工程と、
前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項21】
利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付手順と、
前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定手順と、
前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン等の端末装置において、サーバ等の情報提供装置から提供される配信情報が出力されるタイミングを最適化する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-028857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術は、ウェブコンテンツ(適宜、「コンテンツ」)を閲覧する利用者の利便性を向上させる上で改善の余地がある。例えば、従来技術では、記事コンテンツの文章のフォントサイズと行間の大きさ(適宜、「行間サイズ」)等との関係性を考慮し、利用者の文章の「読みやすさ」を最適化した記事コンテンツを配信し、端末装置に表示させることは難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者の利便性を向上させる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付部と、前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定部と、前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付工程と、前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定工程と、前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報処理プログラムは、利用者が閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける受付手順と、前記フォントサイズに基づいて、前記ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する特定手順と、前記余白サイズに基づいて、前記ウェブコンテンツの表示を制御する表示制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、ウェブコンテンツを閲覧する利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例および処理例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るサーバ装置の利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るサーバ装置のサイズ情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、実施形態)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0012】
〔実施形態〕
以下に、実施形態に係る情報処理システム100の構成および処理、サーバ装置10の構成および処理、情報処理システム100の処理の流れを順に説明し、最後に実施形態の効果を説明する。
【0013】
〔1.情報処理システム100の構成および処理〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理システム100の構成および処理を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム100の構成例および処理例を示す図である。以下では、情報処理システム100の構成例、情報処理システム100の処理例、情報処理システム100の効果の順に説明する。
【0014】
(1-1.情報処理システム100の構成例)
図1に示した情報処理システム100は、サーバ装置10および利用者端末20を有する。ここで、サーバ装置10と利用者端末20とは、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、情報処理システム100には、複数台のサーバ装置10または複数台の利用者端末20が含まれてもよい。
【0015】
(1-1-1.サーバ装置10)
サーバ装置10は、利用者端末20との間でデータの送受信を行う装置である。また、サーバ装置10は、クラウドシステム等により実現されてもよい。
【0016】
(1-1-2.利用者端末20)
利用者端末20は、利用者Uによって使用されるデバイス(コンピュータ)である。利用者端末20は、利用者Uによる操作を受け付ける。なお、利用者端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、スマートウォッチや、デスクトップPC(Personal Computer)や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1の例では、利用者端末20がスマートフォンにより実現される場合を示す。
【0017】
以下では、利用者端末20を利用者Uと表記する場合がある。すなわち、利用者Uを利用者端末20と読み替えることもできる。また、利用者Uを複数の対象者を表わすものとして使用することがある。
【0018】
(1-2.情報処理システム100の処理例)
以下では、情報処理システム100全体の処理例について説明する。なお、下記のステップS1~S6の処理は、異なる順序で実行することもできる。また、下記のステップS1~S6の処理のうち、省略される処理があってもよい。
【0019】
(1-2-1.フォントサイズ変更処理)
情報処理システム100において、第1に、利用者Uは、利用者端末20に表示されるウェブコンテンツのフォントサイズを変更する(ステップS1)。例えば、利用者Uは、利用者端末20のウェブコンテンツの設定画面において、ステップS1に示すように、ウェブコンテンツの本文のフォントサイズを「16pt」から「17pt」に変更する。
【0020】
(1-2-2.フォントサイズ送信処理)
情報処理システム100において、第2に、利用者端末20は、サーバ装置10にフォントサイズを送信する(ステップS2)。例えば、利用者端末20は、インターネット回線を用いて、変更後のフォントサイズである「17pt」をサーバ装置10に送信する。このとき、利用者端末20は、利用者Uの利用者情報をサーバ装置10に送信してもよい。
【0021】
(1-2-3.余白サイズ特定処理)
情報処理システム100において、第3に、サーバ装置10は、利用者端末20から受け付けたフォントサイズからウェブコンテンツの余白サイズを特定する(ステップS3)。ここで、余白サイズとは、表示されるウェブコンテンツの余白の大きさを示す情報であって、例えば、文章の各行の間隔を示す行間サイズ、文章の各文字の間隔を示す文字間サイズ、文章の表示範囲と表示可能な範囲との間隔を示す両端サイズ、文章の各セクションの間隔を示すセクション間サイズ、文章と画像との間隔を示す文字画像間サイズ等である。例えば、サーバ装置10は、ステップS3に示すように、変更後のフォントサイズである「17pt」に対応する行間サイズとして「1.6」を特定する。
【0022】
このとき、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字数である文章量、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する速さである閲覧速度、利用者Uの視力、ウェブコンテンツの種別(カテゴリ)、ウェブコンテンツに含まれる画像の数である画像量、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する総時間である閲覧時間、ウェブコンテンツを表示する画面の明るさや当該画面の周囲の明るさである閲覧明度、利用者Uの疲労の度合である疲労度、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字の色彩である文字色、ウェブコンテンツに含まれる画像の色彩である画像色、ウェブコンテンツの背景の色彩である背景色、ウェブコンテンツに含まれる広告の内容や表示態様や種別である広告情報等のウェブコンテンツの表示条件に応じて、ウェブコンテンツの余白サイズを特定する。
【0023】
また、上記の余白サイズ特定処理において、サーバ装置10は、学習済みの機械学習モデルを用いてフォントサイズに対応する余白サイズを推定することができる。例えば、サーバ装置10は、利用者Uごとのフォントサイズと余白サイズとの関係性を学習したDNN(Deep Neural Network)等の機械学習モデルを用いて、余白サイズごとのスコア値を算出することによって、フォントサイズに対応する余白サイズを特定する。
【0024】
(1-2-4.余白サイズ送信処理)
情報処理システム100において、第4に、サーバ装置10は、利用者端末20に余白サイズを送信する(ステップS4)。例えば、サーバ装置10は、インターネット回線を用いて、変更後の本文のフォントサイズに対応する行間サイズである「1.6」を利用者端末20に送信する。
【0025】
(1-2-5.コンテンツ表示処理)
情報処理システム100において、第5に、利用者端末20は、受信した余白サイズをもとにウェブコンテンツを表示する(ステップS5)。例えば、利用者端末20は、ステップS5に示すように、「11月も残す所、今日を含めて3日となりました。/12月・師走とともに冬本番の寒さがやってきて、/気温は急降下します。今週は体調管理に要注意/です。」、「〇〇都心の今週の気温変化を見ると、明日29日/(火)から明後日30日(水)にかけては、低気圧や前/線に向かって南寄りの風が吹き込んで気温が上/昇。30日(水)の最高気温は10月下旬並みの21℃/まで上がる予想となっています。」(「/」は、改行を示す)等の本文の文章を、フォントサイズ「17pt」、行間サイズ「1.6」で表示する。
【0026】
(1-2-6.余白サイズ学習処理)
情報処理システム100において、第6に、サーバ装置10は、特定した余白サイズを学習する(ステップS6)。例えば、サーバ装置10は、利用者Uによる利用者端末20への操作を介して余白サイズに対する高評価が機械学習モデルに入力された場合には、算出されるスコア値がより高い数値として出力されるようにバックプロパゲーション等を用いて学習する。また、サーバ装置10は、サーバ装置10は、利用者Uによる利用者端末20への操作を介して余白サイズに対する低評価が機械学習モデルに入力された場合には、算出されるスコア値がより低い数値として出力されるようにバックプロパゲーション等を用いて学習する。
【0027】
(1-2-7.その他)
上記の処理例では、余白サイズ特定処理、余白サイズ学習処理等を情報処理装置であるサーバ装置10が実行したが、上記処理を情報処理装置である利用者端末20のみで実行してもよい。すなわち、利用者端末20は、フォントサイズの変更を利用者Uから受け付け、受け付けたフォントサイズからウェブコンテンツの余白サイズを特定し、特定した余白サイズをもとにウェブコンテンツを表示し、特定した余白サイズを学習することもできる。
【0028】
(1-3.情報処理システム100の効果)
以下では、情報処理システム100の処理の概要を説明した上で、情報処理システム100の効果について説明する。
【0029】
(1-3-1.概要)
情報処理システム100では、以下の処理が実行される。利用者Uは、利用者端末20に表示されるウェブコンテンツのフォントサイズを変更する。利用者端末20は、サーバ装置10にフォントサイズを送信する。サーバ装置10は、利用者端末20から受け付けたフォントサイズからウェブコンテンツの余白サイズを特定し、利用者端末20に余白サイズを送信する。利用者端末20は、受信した余白サイズをもとにウェブコンテンツを表示する。このとき、サーバ装置10は、特定した余白サイズを学習することもできる。
【0030】
(1-3-2.効果)
上述してきたように、情報処理システム100では、利用者Uによって変更されたウェブコンテンツのフォントサイズに対応する行間サイズ等の余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。さらに、情報処理システム100は、ウェブコンテンツの文章量等のウェブコンテンツに関する表示条件や、利用者Uの視力等の利用者Uの利用者情報に関する表示条件に応じて、余白サイズを最適化できるので、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性をより向上させることができる。
【0031】
〔2.情報処理システム100の各装置の構成および処理〕
図2図5を用いて、図1に示した情報処理システム100が有する各装置の構成および処理について説明する。以下では、実施形態に係る情報処理システム100全体の構成例を説明した上で、実施形態に係るサーバ装置10の構成例および処理例について詳細に説明する。
【0032】
(2-1.情報処理システム100全体の構成例)
図2を用いて、情報処理システム100全体の構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム100の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、情報処理システム100は、サーバ装置10および利用者端末20を有する。サーバ装置10は、利用者端末20と所定の通信網Nによって通信可能に接続されている。なお、所定の通信網Nには、インターネットや専用線等の各種通信網を採用することができる。
【0033】
(2-2.サーバ装置10の構成例および処理例)
図3を用いて、サーバ装置10の構成例および処理例について説明する。図3は、実施形態に係るサーバ装置10の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置10は、入力部11、出力部12、通信部13、記憶部14および制御部15を有する。以下では、情報処理装置であるサーバ装置10の構成例および処理例について説明するが、情報処理装置である利用者端末20も同様の処理を実行することができる。すなわち、情報処理システム100は、利用者端末20のみであっても実現することができる。
【0034】
(2-2-1.入力部11)
入力部11は、例えば、キーボードやマウス等で実現される。そして、入力部11は、サーバ装置10の管理者等から各種操作を受け付ける。
【0035】
(2-2-2.出力部12)
出力部12は、例えば、液晶ディスプレイ等で実現される。そして、出力部12は、各種情報を表示する。
【0036】
(2-2-3.通信部13)
通信部13は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部13は、所定の通信網(ネットワーク)と有線または無線で接続され、各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0037】
(2-2-4.記憶部14)
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部14は、図3に示すように、利用者情報記憶部14a、サイズ情報記憶部14bおよび特定モデル14cを有する。そして、記憶部14は、制御部15が動作する際に参照する各種情報や、制御部15が動作した際に取得した各種情報を記憶する。
【0038】
(2-2-4-1.利用者情報記憶部14a)
利用者情報記憶部14aは、利用者Uの利用者情報を記憶する。ここで、図4を用いて、利用者情報記憶部14aが記憶する情報の一例を説明する。図4は、実施形態に係るサーバ装置10の利用者情報記憶部14aの一例を示す図である。図4の例において、利用者情報記憶部14aは、「利用者ID」、「利用者属性」、「履歴情報」、「位置情報」といった項目を有する。
【0039】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。「利用者属性」は、事前に登録された利用者Uの分類に寄与する情報であって、利用者Uの性別、年齢、年代、職業、年収、居住地、既婚・未婚の別、子供の有無、利用者Uの動画像、利用者Uが興味関心を有するカテゴリ等を含む情報である。また、「利用者属性」は、利用者Uの視力や疲労度等の身体的なウェブコンテンツの表示条件を含んでもよい。「履歴情報」は、購買履歴、閲覧履歴、検索履歴、移動履歴、通信履歴等の情報である。また、「履歴情報」は、利用者Uのウェブコンテンツの閲覧速度、閲覧時間、閲覧明度等の閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件を含んでもよい。「位置情報」は、利用者Uの利用者端末20から収集された利用者Uの現在位置、移動速度、移動手段等を示す情報である。
【0040】
図4では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者Uについて、利用者属性が「利用者属性#1」、履歴情報が「履歴情報#1」、位置情報が「位置情報#1」である例を示す。
【0041】
(2-2-4-2.サイズ情報記憶部14b)
サイズ情報記憶部14bは、後述する特定部15bによって参照されるサイズ情報を記憶する。ここで、図5を用いて、サイズ情報記憶部14bが記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係るサーバ装置10のサイズ情報記憶部14bの一例を示す図である。図5の例において、サイズ情報記憶部14bは、「サイズ情報」といった項目を有する。
【0042】
「サイズ情報」とは、フォントサイズと余白サイズとの組合せであって、例えば、フォントサイズに対応する行間サイズ、フォントサイズに対応する文字間サイズ、フォントサイズに対応する両端サイズ、フォントサイズに対応するセクション間サイズ、フォントサイズに対応する文字画像間サイズ等である。
【0043】
図5では、サイズ情報が「サイズ情報#1」、「サイズ情報#2」、「サイズ情報#3」、・・・である例を示す。なお、サイズ情報記憶部14bは、利用者Uごとにサイズ情報を記憶してもよい。
【0044】
(2-2-4-3.特定モデル14c)
特定モデル14cは、後述する学習部15dによって学習された機械学習モデルである。例えば、特定モデル14cは、利用者Uの利用者情報およびフォントサイズを説明変数とし、余白サイズごとのスコア値を目的変数とする機械学習により学習された学習済みモデルである。
【0045】
(2-2-5.制御部15)
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サーバ装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0046】
図3に示すように、制御部15は、受付部15a、特定部15b、表示制御部15cおよび学習部15dを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0047】
(2-2-5-1.受付部15a)
受付部15aは、各種情報を受け付ける。以下では、利用者情報受付処理、コンテンツ情報受付処理、フォントサイズ受付処理について説明する。
【0048】
(利用者情報受付処理)
受付部15aは、利用者Uの利用者情報を受け付ける。例えば、受付部15aは、利用者情報として、利用者Uにおける利用者属性(例:性別、年齢、年代、職業、年収、居住地、既婚・未婚の別、子供の有無、利用者Uの動画像、利用者Uが興味関心を有するカテゴリ)、履歴情報(例:購買履歴、閲覧履歴、検索履歴、移動履歴、通信履歴)、位置情報(例:現在位置、移動速度、移動手段)等を利用者Uの利用者端末20から受け付ける。なお、受付部15aは、受け付けた利用者情報を利用者情報記憶部14aに格納する。
【0049】
このとき、受付部15aは、利用者属性として、利用者Uの身体的なウェブコンテンツの表示条件(例:視力、疲労度)を受け付けてもよい。また、受付部15aは、履歴情報として、利用者Uの閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件(例:閲覧速度、閲覧時間、閲覧明度)を受け付けてもよい。
【0050】
(コンテンツ情報受付処理)
受付部15aは、コンテンツ情報を受け付ける。ここで、コンテンツ情報とは、利用者Uに提供されるウェブコンテンツに関する情報であって、例えば、ウェブコンテンツや当該ウェブコンテンツに付随して表示される広告の文章データ、画像データ、動画データの他、ウェブコンテンツの文章量、カテゴリ、画像量、文字色、画像色、背景色、広告情報等の提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件である。なお、受付部15aは、受け付けたコンテンツ情報を記憶部14に格納してもよい。
【0051】
(フォントサイズ受付処理)
受付部15aは、利用者Uが閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付ける。例えば、受付部15aは、利用者Uの操作によって利用者端末20に入力され、利用者端末20から送信された、ウェブコンテンツの本文のフォントサイズ「17pt」を受け付ける。このとき、受付部15aは、利用者端末20以外の端末装置からフォントサイズを受け付けてもよい。また、受付部15aは、特定部15bによって特定されたフォントサイズを受け付けてもよい。なお、受付部15aは、受け付けたフォントサイズを記憶部14に格納してもよい。
【0052】
(2-2-5-2.特定部15b)
特定部15bは、各種情報を特定する。以下では、各種余白サイズ特定処理、各種表示条件による余白サイズ特定処理、機械学習モデルを用いた余白サイズ特定処理について説明する。
【0053】
(各種余白サイズ特定処理)
特定部15bは、フォントサイズに基づいて、ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定する。以下に示すように、特定部15bは、余白サイズとして、行間サイズ、文字間サイズ、両端サイズ、セクション間サイズ、文字画像間サイズ等を特定する。
【0054】
特定部15bは、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各行の間隔を示す行間サイズを特定する。例えば、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が横書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する行間サイズとして、各行の上下の間隔を特定する。また、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が縦書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する行間サイズとして、各行の左右の間隔を特定する。
【0055】
特定部15bは、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各文字の間隔を示す文字間サイズを特定する。例えば、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が横書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する文字間サイズとして、各文字の左右の間隔を特定する。また、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が縦書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する文字間サイズとして、各文字の上下の間隔を特定する。
【0056】
特定部15bは、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示範囲と表示可能な範囲との間隔を示す両端サイズを特定する。例えば、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が横書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する両端サイズとして、文章が表示される左右の末端から表示画面の左右の末端までの間隔を特定する。また、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が縦書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する両端サイズとして、文章が表示される上下の末端から表示画面の上下の末端までの間隔を特定する。
【0057】
特定部15bは、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各セクションの間隔を示すセクション間サイズを特定する。例えば、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が横書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応するセクション間サイズとして、1行以上の空白行があるセクション区切りにおいて各セクションの上下の間隔を特定する。また、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章が縦書きである場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応するセクション間サイズとして、1行以上の空白行があるセクション区切りにおいて各セクションの左右の間隔を特定する。
【0058】
特定部15bは、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章と画像との間隔を示す文字画像間サイズを特定する。例えば、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる画像が文章の左右にある場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する文字画像間サイズとして、画像と文章との左右の間隔を特定する。また、特定部15bは、サイズ情報記憶部14bを参照し、ウェブコンテンツに含まれる画像が文章の上下にある場合には、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズに対応する文字画像間サイズとして、画像と文章との上下の間隔を特定する。
【0059】
(各種表示条件による余白サイズ特定処理)
また、以下に示すように、特定部15bは、ウェブコンテンツの表示条件として、利用者Uの視力や疲労度等の身体的なウェブコンテンツの表示条件、利用者Uのウェブコンテンツの閲覧速度、閲覧時間、閲覧明度等の閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件、ウェブコンテンツの文章量、カテゴリ、画像量、文字色、画像色、背景色、広告情報等の提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件に応じて、余白サイズを特定する。
【0060】
特定部15bは、利用者Uの視力に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、身体的なウェブコンテンツの表示条件として、利用者情報記憶部14aを参照し、利用者属性が示す利用者Uの視力を特定し、利用者Uの視力に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、利用者Uの視力が所定値以下である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、利用者Uの視力に応じてフォントサイズを特定してもよい。また、特定部15bは、利用者Uが装着するスマートウォッチ、スマートグラス、インカム等から受け付けられた利用者Uの生体情報を取得し、利用者Uの視力を推定してもよい。
【0061】
特定部15bは、利用者Uの疲労の度合である疲労度に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、身体的なウェブコンテンツの表示条件として、利用者情報記憶部14aを参照し、利用者属性が示す利用者Uの疲労度を特定し、利用者Uの疲労度に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、利用者Uの疲労度が所定値以上である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、利用者Uの疲労度に応じてフォントサイズを特定してもよい。また、特定部15bは、利用者Uが装着するスマートウォッチ、スマートグラス、インカム等から受け付けられた利用者Uの生体情報を取得し、利用者Uの疲労度を推定してもよい。
【0062】
特定部15bは、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する速さである閲覧速度に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件として、利用者情報記憶部14aを参照し、ウェブコンテンツごとの文字数を履歴情報が示す表示時間で除算することによって閲覧速度を算出し、利用者Uの閲覧速度に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、利用者Uの閲覧速度が所定値以上である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、利用者Uの閲覧速度に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0063】
特定部15bは、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する総時間である閲覧時間に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件として、利用者情報記憶部14aを参照し、履歴情報が示すウェブコンテンツごとの表示時間を加算することによって閲覧時間を算出し、利用者Uの閲覧時間に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、利用者Uの閲覧時間が所定値以上である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、利用者Uの閲覧時間に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0064】
特定部15bは、ウェブコンテンツを表示する画面の明るさ、または当該画面の周囲の明るさである閲覧明度に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、閲覧に関するウェブコンテンツの表示条件として、利用者情報記憶部14aを参照し、履歴情報が示すウェブコンテンツごとの閲覧明度を特定し、利用者端末20の閲覧明度に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、利用者Uの閲覧明度が所定値以下である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、利用者Uの閲覧明度に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0065】
特定部15bは、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字数に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字数を算出し、算出した文字数に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、算出した文字数が所定値以上である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、算出した文字数に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0066】
特定部15bは、ウェブコンテンツの種別(カテゴリ)に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツのカテゴリ(例:ニュース、天気予報、小説)に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、ウェブコンテンツの種別が利用者Uの興味関心がある場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、ウェブコンテンツのカテゴリに応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0067】
特定部15bは、ウェブコンテンツに含まれる画像の数である画像量に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツに含まれる画像の数を画像量として算出し、算出した画像量に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、算出した画像量が所定値以上である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、算出した画像量に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0068】
特定部15bは、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字の色彩である文字色に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツに含まれる文字の色彩のうち最多の色彩を文字色として特定し、特定した文字色に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、特定した文字色が利用者Uにとって読みにくい色彩である場合には、行間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、特定した文字色に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0069】
特定部15bは、ウェブコンテンツに含まれる画像の色彩である画像色に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツに含まれる画像の明度を含む色彩のうち最大面積の色彩を画像色として特定し、特定した画像色に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、特定した画像色が利用者Uにとって認識しにくい色彩である場合には、文字画像間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、特定した画像色に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0070】
特定部15bは、ウェブコンテンツの背景の色彩である背景色に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツの背景の明度を含む色彩のうち最大面積の色彩を背景色として特定し、特定した背景色に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、特定した背景色が利用者Uの文字の読みにくさを強める色彩である場合には、行間サイズや文字画像間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、特定した背景色に応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0071】
特定部15bは、ウェブコンテンツに含まれる広告の内容、表示態様、または種別(カテゴリ)に応じて余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、提供内容に関するウェブコンテンツの表示条件として、受付部15aによって受け付けられたコンテンツ情報を参照し、ウェブコンテンツに付随して表示される広告の内容(例:衣料品、食料品、電化製品)、表示態様(例:オーバーレイ広告、埋め込み広告)、カテゴリ(例:グルメ、旅行、ショッピング)に応じて余白サイズを特定する。このとき、特定部15bは、例えば、広告の内容が利用者Uの検索履歴にある商品である場合には、行間サイズや文字画像間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。また、特定部15bは、例えば、広告の表示態様が利用者Uの購買履歴がある広告の表示形態である場合には、行間サイズや文字画像間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。また、特定部15bは、例えば、広告のカテゴリが利用者Uの興味関心がある場合には、行間サイズや文字画像間サイズ等の余白サイズをより大きくするように余白サイズを特定する。なお、特定部15bは、広告の内容、表示態様、またはカテゴリに応じてフォントサイズを特定してもよい。
【0072】
(機械学習モデルを用いた余白サイズ特定処理)
特定部15bは、利用者Uごとに余白サイズを学習した機械学習モデルを用いて、余白サイズを特定する。例えば、特定部15bは、利用者Uごとのウェブコンテンツの表示条件と余白サイズとの関係性を学習した機械学習モデルである特定モデル14cを用いて、余白サイズごとのスコア値を出力させ、最もスコア値が高い余白サイズを選択することによって、フォントサイズに対応する余白サイズを特定する。
【0073】
(2-2-5-3.表示制御部15c)
表示制御部15cは、余白サイズに基づいて、ウェブコンテンツの表示を制御する。各種余白サイズごとの表示制御処理の例について説明すると、表示制御部15cは、特定部15bによって特定された行間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。また、表示制御部15cは、特定部15bによって特定された文字間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。また、表示制御部15cは、特定部15bによって特定された両端サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。また、表示制御部15cは、特定部15bによって特定されたセクション間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。また、表示制御部15cは、特定部15bによって特定された文字画像間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0074】
各種表示条件ごとの表示制御処理の例について説明すると、表示制御部15cは、特定部15bによって利用者Uの視力に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0075】
また、表示制御部15cは、特定部15bによって利用者Uの疲労の度合である疲労度に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0076】
また、表示制御部15cは、特定部15bによって閲覧する速さである閲覧速度に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0077】
また、表示制御部15cは、特定部15bによって利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する総時間である閲覧時間に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0078】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツを表示する画面の明るさ、または当該画面の周囲の明るさである閲覧明度に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0079】
また、表示制御部15cは、特定部15bによって文章の文字数である文章量に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0080】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツの種別に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0081】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツに含まれる画像の数である画像量に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0082】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツに含まれる文章の文字の色彩である文字色に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0083】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツに含まれる画像の色彩である画像色に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0084】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツの背景の色彩である背景色に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。
【0085】
また、表示制御部15cは、特定部15bによってウェブコンテンツに含まれる広告の内容、表示態様、または種別である広告情報に応じて特定された余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または広告の表示を制御する。このとき、表示制御部15cは、特定された余白サイズを用いて、オーバーレイ広告、埋め込み広告等の表示態様を変更することもできる。
【0086】
(2-2-5-4.学習部15d)
学習部15dは、利用者Uの利用者情報およびフォントサイズが入力された際に、余白サイズごとのスコア値が出力されるように、機械学習モデルである特定モデル14cを学習させる。このとき、学習部15dは、バックプロパゲーション等により特定モデル14cを学習させてもよい。
【0087】
例えば、学習部15dは、利用者Uによる利用者端末20への操作を介して、特定部15bによって特定された余白サイズへの高い評価が特定モデル14cに入力された場合には、利用者Uの利用者情報およびフォントサイズから算出される当該余白サイズのスコア値がより高い数値として出力されるように、バックプロパゲーション等を用いて学習させる。
【0088】
例えば、学習部15dは、利用者Uによる利用者端末20への操作を介して、特定部15bによって特定された余白サイズへの低い評価が特定モデル14cに入力された場合には、利用者Uの利用者情報およびフォントサイズから算出される当該余白サイズのスコア値がより低い数値として出力されるように、バックプロパゲーション等を用いて学習させる。
【0089】
〔3.情報提供処理の流れ〕
図6を用いて、実施形態に係る情報処理システム100の処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理システム100の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、下記のステップS101~S104は、異なる順序で実行することもできる。また、下記のステップS101~S104のうち、省略される処理があってもよい。
【0090】
(3-1.フォントサイズ受付処理)
第1に、サーバ装置10の受付部15aは、フォントサイズ受付処理を実行する(ステップS101)。例えば、受付部15aは、利用者端末20を介して、利用者Uの操作によって入力されたフォントサイズを受け付ける。
【0091】
(3-2.余白サイズ特定処理)
第2に、サーバ装置10の特定部15bは、余白サイズ特定処理を実行する(ステップS102)。例えば、特定部15bは、記憶部14を参照し、フォントサイズに対応する行間サイズ等の余白サイズを特定する。
【0092】
(3-3.コンテンツ表示制御処理)
第3に、サーバ装置10の表示制御部15cは、コンテンツ表示制御処理を実行する(ステップS103)。例えば、表示制御部15cは、受付部15aによって受け付けられたフォントサイズ、および特定部15bによって特定された行間サイズ等の余白サイズによって、利用者Uの利用者端末20が表示するウェブコンテンツの表示を制御する。
【0093】
(3-4.余白サイズ学習処理)
第4に、サーバ装置10の学習部15dは、余白サイズ学習処理を実行する(ステップS104)。例えば、学習部15dは、バックプロパゲーション等を用いて特定モデル14cを学習させる。
【0094】
〔4.実施形態の効果〕
最後に、実施形態の効果について説明する。以下では、実施形態に係る処理に対応する効果1~19について説明する。
【0095】
(4-1.効果1)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uが閲覧するウェブコンテンツに含まれる文章のフォントサイズを受け付け、受け付けたフォントサイズに基づいて、ウェブコンテンツに含まれる余白の大きさを示す余白サイズを特定し、特定した余白サイズに基づいて、ウェブコンテンツの表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0096】
(4-2.効果2)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各行の間隔を示す行間サイズを特定し、行間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。このため、本処理では、フォントサイズに対応する行間サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0097】
(4-3.効果3)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各文字の間隔を示す文字間サイズを特定し、文字間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。このため、本処理では、フォントサイズに対応する文字間サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0098】
(4-4.効果4)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示範囲と表示可能な範囲との間隔を示す両端サイズを特定し、両端サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。このため、本処理では、フォントサイズに対応する両端サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0099】
(4-5.効果5)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章の各セクションの間隔を示すセクション間サイズを特定し、セクション間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章の表示を制御する。このため、本処理では、フォントサイズに対応するセクション間サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0100】
(4-6.効果6)
上述した実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、余白サイズとして、ウェブコンテンツに含まれる文章と画像との間隔を示す文字画像間サイズを特定し、文字画像間サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、フォントサイズに対応するセクション間サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0101】
(4-7.効果7)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字数である文章量に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの文章量に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0102】
(4-8.効果8)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する速さである閲覧速度に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、利用者Uのウェブコンテンツの閲覧速度に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0103】
(4-9.効果9)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uの視力に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、利用者Uの視力に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0104】
(4-10.効果10)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツの種別に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの種別に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0105】
(4-11.効果11)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる画像の数である画像量に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの画像量に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0106】
(4-12.効果12)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uがウェブコンテンツを閲覧する総時間である閲覧時間に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、利用者Uのウェブコンテンツの閲覧時間に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0107】
(4-13.効果13)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツを表示する画面の明るさ、または当該画面の周囲の明るさである閲覧明度に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、利用者Uのウェブコンテンツの閲覧明度に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0108】
(4-14.効果14)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uの疲労の度合である疲労度に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、利用者Uの疲労度に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0109】
(4-15.効果15)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる文章の文字の色彩である文字色に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの文字色に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0110】
(4-16.効果16)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる画像の色彩である画像色に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの画像色に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0111】
(4-17.効果17)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツの背景の色彩である背景色に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または画像の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツの背景色に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0112】
(4-18.効果18)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、ウェブコンテンツに含まれる広告の内容、表示態様、または種別である広告情報に応じて余白サイズを特定し、余白サイズを用いて、ウェブコンテンツに含まれる文章または広告の表示を制御する。このため、本処理では、ウェブコンテンツに付随して表示される広告の広告情報に応じてフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0113】
(4-19.効果19)
上述した本実施形態に係る処理では、サーバ装置10は、利用者Uごとに余白サイズを学習した機械学習モデルである特定モデル14cを用いて、余白サイズを特定する。このため、本処理では、機械学習モデルを用いて、より正確に利用者Uのフォントサイズに対応する余白サイズを最適化することによって、ウェブコンテンツを閲覧する利用者Uの利便性を向上させることができる。
【0114】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係るサーバ装置10は、例えば、図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置10を例に挙げて説明する。図7は、サーバ装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0115】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0116】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0117】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0118】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0119】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るサーバ装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0120】
〔その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0121】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0122】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0123】
例えば、上述したサーバ装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPIやネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0124】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0125】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0126】
10 サーバ装置
11 入力部
12 出力部
13 通信部
14 記憶部
14a 利用者情報記憶部
14b サイズ情報記憶部
14c 特定モデル
15 制御部
15a 受付部
15b 特定部
15c 表示制御部
15d 学習部
20 利用者端末
100 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7