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特開2024-165876情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165876
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20241121BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20241121BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082438
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大城 智朱希
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
(72)【発明者】
【氏名】横内 寿樹
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
【テーマコード(参考)】
5E555
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555AA28
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA85
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC09
5E555BE10
5E555CB51
5E555CB82
5E555CC05
5E555DB55
5E555DC09
5E555DD05
5E555EA03
5E555FA00
5L010AA00
5L049AA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】訪問者増加のための施策を立て易くする情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、表示制御部と、を備える。受付部は、利用者から対象位置の指定を受け付ける。表示制御部は、受付部により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる。より詳細には、対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者から対象位置の指定を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記対象位置への移動を前記移動の目的とした前記ユーザ数に基づき、前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された前記対象位置への移動経路に対する前記ユーザ数に基づき、前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記対象位置へ移動したユーザの多くが選択した前記対象位置への移動経路に対する前記ユーザ数に基づき、前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記対象位置へ移動したユーザの多くが出発地とした所定位置から前記対象位置への移動経路に対する前記ユーザ数に基づき、前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記ユーザ数の多いほど前記移動の出発地と前記対象位置とをつなぐ線が太くなるように線が配置された前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された前記対象位置への移動経路を示す前記移動の出発地と前記対象位置とをつなぐ線に基づき、前記サンキーダイアグラムを重畳表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者から対象位置の指定を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
利用者から対象位置の指定を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる表示制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、観光客の動態を、地点間を結ぶサンキーダイアグラムで表示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-023851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、訪問者の前後行動が把握できないため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者から対象位置の指定を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、訪問者増加のための施策を立て易くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るサンキーダイアグラムの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、対象位置を指定(選択や入力など)してサンキーダイアグラムを表示させるための操作を行う利用者によって利用される情報処理装置である。利用者は、例えば、商品企画/改善、競合調査などを行うことを検討しているものである。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受け付けてもよい。図2では、端末装置10は利用者U1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させて対象位置へ移動した訪問者の前後行動の把握を可能にすることで、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、サンキーダイアグラムを表示させるためのプラットフォームを提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
従来、観光客の動態を、地点間を結ぶサンキーダイアグラムで表示する技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、訪問者の前後行動が把握できないため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができなかった。訪問者の前後行動が把握できれば、例えば、マーケティングする場所や競合店等が分かるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることが可能になる。
【0016】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とする。これにより、例えば、地図上のどの場所でチラシなどの広告を配ればよいかの判断が可能になる。
【0017】
以下実施形態において、対象位置は利用者により指定された位置である。例えば、対象位置は、サンキーダイアグラムが地図上に重畳するように表示される所定のUI画面上で指定された位置である。すなわち、対象位置は、サンキーダイアグラムが重畳する地図上で指定された位置である。なお、対象位置は、利用者に検索クエリを指定(選択や入力など)させることで指定された位置であってもよい。また、対象位置は、例えば、マーケティングに関する施設や店舗(競合店を含む)等の場所を示す位置である。以下実施形態では、対象位置を利用者に指定させることで、対象位置の指定を受け付ける。
【0018】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。利用者U1は対象位置を指定してサンキーダイアグラムを表示させるための操作を端末装置10で行うと、情報処理装置100は、対象位置の指定を受け付ける(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が「施設A」の場所を示す位置を対象位置に指定した場合は、「施設A」の場所を示す位置を対象位置として受け付ける。また、例えば、情報処理装置100は、利用者U1が「施設A」のキーワードを検索クエリに指定した場合は、「施設A」の場所を示す位置を特定し、特定した位置を対象位置として受け付けてもよい。情報処理装置100は、「施設A」の場所を示す位置を対象位置として後述の処理を行う。
【0019】
情報処理装置100は、対象位置へ移動したことがあるユーザを特定(又は推定)する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴などを用いて、このようなユーザを特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザP1が対象位置へ移動していた場合は、ユーザP1を特定する。また、例えば、情報処理装置100は、ユーザP1が対象位置に位置する「施設A」を訪問又は利用していた場合は、ユーザP1が対象位置へ移動したことがあると推定してユーザP1を特定する。情報処理装置100は、対象位置へ移動したことがあるユーザ情報に含まれる全てのユーザを特定する。
【0020】
情報処理装置100は、このように特定したユーザが対象位置への移動前に位置した出発地を特定(又は推定)する(ステップS103)。例えば、情報処理装置100は、対象位置への移動前にユーザが訪問又は利用した施設等の位置を特定(又は推定)することで出発地としてもよい。情報処理装置100は、対象位置へ移動したことがあるユーザが対象位置への移動前に位置した出発地をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴などを用いて出発地をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、対象位置が「位置L1」であって、ユーザP1が「位置L2」から「位置L1」へと移動していた場合は、「位置L2」をユーザP1の出発地として特定してもよい。この際、情報処理装置100は、多段階の出発地を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象位置が「位置L1」であって、ユーザが「位置L3」から「位置L2」から「位置L1」へと移動していた場合は、「位置L2」と「位置L3」との2段階の出発地を特定してもよい。
【0021】
情報処理装置100は、特定したユーザが出発地から対象位置へ移動した際の移動経路を特定(又は推定)する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、出発地から対象位置への移動の際にユーザが訪問又は利用した施設等の位置を特定(又は推定)することで出発地から対象位置への移動経路を特定(又は推定)してもよい。情報処理装置100は、対象位置へ移動したことがあるユーザが出発地から対象位置へ移動した際の移動経路をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴などを用いて移動経路をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、対象位置が「位置L1」であって、ユーザP1が「位置L2」から「位置L1」へと「経路R1」の移動経路で移動していた場合は、「経路R1」をユーザP1の移動経路として特定してもよい。この際、情報処理装置100は、多段階の移動経路を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象位置が「位置L1」であって、ユーザが「経路R11」と「経路R1」との移動経路で「位置L1」へと移動していた場合は、「経路R1」と「経路R11」との2段階の移動経路を特定してもよい。
【0022】
このように、情報処理装置100は、出発地から対象位置への移動の流れをユーザごとに特定することができる。情報処理装置100は、このように特定した流れに基づいてサンキーダイアグラムを生成する。サンキーダイアグラムは、出発地から対象位置への移動の流れを示す。なお、出発地から対象位置への移動の流れが複数ある場合(すなわち、ユーザに応じて移動経路が異なる場合)は、サンキーダイアグラムは、出発地から対象位置への複数の移動経路の移動の流れを示す。なお、出発地から対象位置への移動の流れが複数ある場合には、出発地が異なる場合に限られず、出発地が同じ場合で移動経路が異なる場合が含まれてもよい。
【0023】
情報処理装置100は、出発地が同一のユーザ数をカウントする(ステップS105)。例えば、情報処理装置100は、「位置L5」、「位置L4」、「位置L3」、「位置L2」を出発地とするユーザ数がそれぞれ200人、100人、150人、50人である場合は、「位置L5」から対象位置、「位置L4」から対象位置、「位置L3」から対象位置、「位置L2」から対象位置へ移動したユーザ数をそれぞれ200人、100人、150人、50人とする。そして、情報処理装置100は、ユーザ数が多い方から所定数の出発地を選択する(ステップS106)。この場合、例えば、情報処理装置100は、ユーザ数の多い「位置L5」と「位置L3」とを選択する。
【0024】
なお、情報処理装置100は、移動経路が同一のユーザ数をカウントしてもよい。例えば、情報処理装置100は、「位置L2」から対象位置への移動の際に「経路R4」、「経路R3」、「経路R2」、「経路R1」を移動経路とするユーザ数がそれぞれ20人、10人、15人、5人である場合は、「経路R4」で対象位置、「経路R3」で対象位置、「経路R2」で対象位置、「経路R1」で対象位置へ移動したユーザ数をそれぞれ20人、10人、15人、5人としてもよい。そして、情報処理装置100は、ユーザ数が多い方から所定数の移動経路を選択してもよい。この場合、例えば、情報処理装置100は、ユーザ数の多い「経路R4」と「経路R2」とを選択してもよい。
【0025】
情報処理装置100は、出発地(若しくは移動経路)ごとに出発地と対象位置とをつなぐ線(曲線でも何でもよく特に限定されなくてもよい。)を配置することで、サンキーダイアグラムを生成する(ステップS107)。例えば、情報処理装置100は、「位置L5」から対象位置をつなぐ線と、「位置L3」から対象位置をつなぐ線とを地図上に配置することで、サンキーダイアグラムを生成する。また、例えば、情報処理装置100は、「経路R4」を示す線と、「経路R2」を示す線とを地図上に配置することで、サンキーダイアグラムを生成してもよい。この際、例えば、情報処理装置100は、配置する線ごとに線の太さや色などをユーザ数に応じて変更してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザ数が多いほど線を太くしてもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザ数に応じて配置する線の太さを決定してもよい。情報処理装置100は、ユーザの区別をせずに、それぞれの出発地から対象位置へ移動したユーザ数(若しくはそれぞれの移動経路で対象位置へ移動したユーザ数)を把握させることが可能になる。
【0026】
情報処理装置100は、このように生成したサンキーダイアグラムを利用者U1へ提供する(ステップS108)。情報処理装置100は、生成したサンキーダイアグラムを端末装置10に表示させる。この際、例えば、情報処理装置100は、出発地を示す情報をサンキーダイアグラムに重畳表示させてもよい。例えば、情報処理装置100は、出発地を示す情報を出発地ごとに対象位置をつなぐ線の端に重畳表示させてもよい。
【0027】
図3は、実施形態に係るサンキーダイアグラムの一例を示す図である。コンテンツC1は、端末装置10で表示されるコンテンツである。情報処理装置100は、コンテンツC1を表示させるための情報を端末装置10へ送信する。コンテンツC1はサンキーダイアグラムを含む。コンテンツC1において「位置L1」が対象位置である。コンテンツC1には、対象位置の位置情報を示す所定の地図記号が表示される。また、コンテンツC1には、「位置L2」と「位置L1」とをつなぐ線(すなわち、「経路R4」を示す線)が表示される。
【0028】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0029】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0030】
(入力部12)
入力部12は、利用者からの各種操作を受け付ける。図2では、利用者U1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0031】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から受信した情報に基づきコンテンツを表示する。
【0032】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から受信した情報に基づくコンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0033】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0034】
(受信部141)
受信部141は、サンキーダイアグラムを表示させるための情報を受信する。具体的には、受信部141は、利用者の指定した対象位置への移動の流れを示すサンキーダイアグラムを表示させるための情報を受信する。
【0035】
(送信部142)
送信部142は、利用者の操作に基づく情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が所定のUI画面上で指定した対象位置に関する情報を送信する。
【0036】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0037】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0038】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121を有する。
【0039】
ユーザ情報記憶部121は、ユーザ情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。図6に示すように、ユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「位置履歴」といった項目を有する。
【0040】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「位置履歴」は、ユーザの位置履歴を示す。例えば、「位置履歴」には、GPS(Global Positioning System)等に基づき特定された位置情報が格納される。例えば、「位置履歴」には、ユーザが所定の時間滞在した滞在場所(例えば、ユーザの訪問又は利用した施設の名称など)を示す情報が格納されてもよい。
【0041】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0042】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、特定部133と、カウント部134と、選択部135と、生成部136と、表示制御部137とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0043】
(取得部131)
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0044】
取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0045】
取得部131は、利用者の指定した対象位置に関する情報を取得する。また、取得部131は、利用者の指定した対象位置へ移動したことがあるユーザ情報を取得する。
【0046】
(受付部132)
受付部132は、取得部131により取得された情報に基づき、利用者の対象位置の指定を受け付ける。
【0047】
(特定部133)
特定部133は、対象位置へ移動したことがあるユーザを特定(又は推定)する。また、特定部133は、取得部131により取得されたユーザ情報に基づき、このようなユーザが対象位置への移動前に位置した出発地をユーザごとに特定(又は推定)する。例えば、特定部133は、多段階の出発地をユーザごとに特定(又は推定)する。また、特定部133は、取得部131により取得されたユーザ情報に基づき、出発地から対象位置への移動経路をユーザごとに特定(又は推定)する。
【0048】
(カウント部134)
カウント部134は、特定部133により特定された出発地ごとにユーザ数(対象位置への移動前に出発地に位置していたユーザ数)をカウントする。また、カウント部134は、特定部133により特定された移動経路ごとにユーザ数(対象位置への移動時に移動経路を利用したユーザ数)をカウントする。
【0049】
(選択部135)
選択部135は、カウント部134によりカウントされたユーザ数に基づき、所定の条件を満たす出発地を選択する。例えば、選択部135は、ユーザ数の多い所定数の出発地を選択する。また、選択部135は、カウント部134によりカウントされたユーザ数に基づき、所定の条件を満たす移動経路を選択する。例えば、選択部135は、ユーザ数の多い所定数の移動経路を選択する。
【0050】
(生成部136)
生成部136は、選択部135により選択された出発地ごとに対象位置をつなぐ線を配置したサンキーダイアグラムを生成する。この際、生成部136は、選択部135により選択された移動経路に基づき、出発地ごとに対象位置をつなぐ線を配置したサンキーダイアグラムを生成する。また、生成部136は、対象位置をつなぐ線ごとにユーザ数に応じて線の太さを決定し、決定した太さの線を配置したサンキーダイアグラムを生成する。
【0051】
(表示制御部137)
表示制御部137は、生成部136により生成されたサンキーダイアグラムを表示させるための情報を提供する。すなわち、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる。具体的には、表示制御部137は、対象位置への移動を移動の目的としたユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、出発地から対象位置への移動の際にユーザが訪問又は利用した施設等の位置を特定(又は推定)することで出発地から対象位置への移動経路を特定(又は推定)し、特定(又は推定)した移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0052】
表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの多くが選択した対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの多くが出発地とした所定位置から対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの多くが出発地とした所定位置から対象位置への移動経路のうちユーザの多くが選択した移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。また、表示制御部137は、ユーザ数の多いほど出発地と対象位置とをつなぐ線が太くなるように線が配置されたサンキーダイアグラムを重畳表示させる。また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された対象位置への移動経路を示す線を配置したサンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0053】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
図7に示すように、情報処理装置100は、利用者の指定した対象位置に関する情報を取得する(ステップS201)。
【0055】
情報処理装置100は、取得した対象位置に関する情報に基づき所定の条件を満たすユーザを特定する(ステップS202)。
【0056】
情報処理装置100は、特定したユーザごとに出発地及び移動経路を特定する(ステップS203)。
【0057】
情報処理装置100は、特定した出発地及び移動経路ごとにユーザ数をカウントする(ステップS204)。
【0058】
情報処理装置100は、カウントしたユーザ数に基づきサンキーダイアグラムを生成する(ステップS205)。
【0059】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部132と、表示制御部137とを有する。受付部132は、利用者から対象位置の指定を受け付ける。表示制御部137は、受付部132により受け付けられた対象位置へ移動したユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを地図上に重畳表示させる。
【0060】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、訪問者の前後行動が地図上で把握可能になるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0061】
また、表示制御部137は、対象位置への移動を移動の目的としたユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0062】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象位置への移動を目的とした訪問者の前後行動を把握可能にすることができる。
【0063】
また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0064】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、移動経路を含む訪問者の前後行動を把握可能にすることができる。
【0065】
また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの多くが選択した対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0066】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、訪問者の代表的な前後行動が把握可能になるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0067】
また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの多くが出発地とした所定位置から対象位置への移動経路に対するユーザ数に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0068】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、訪問者の代表的な前後行動が把握可能になるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0069】
また、表示制御部137は、ユーザ数の多いほど移動の出発地と対象位置とをつなぐ線が太くなるように線が配置されたサンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0070】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ボリューム数を加味した、より詳細な訪問者の前後行動が把握可能になるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0071】
また、表示制御部137は、対象位置へ移動したユーザの行動情報に基づき決定された対象位置への移動経路を示す移動の出発地と対象位置とをつなぐ線に基づき、サンキーダイアグラムを重畳表示させる。
【0072】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より詳細な訪問者の移動経路が把握可能になるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0073】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0074】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0075】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0076】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0077】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0078】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0079】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0080】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0081】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0082】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0083】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0084】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 特定部
134 カウント部
135 選択部
136 生成部
137 表示制御部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8