IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特開2024-165918配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム
<>
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図1
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図2
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図3
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図4
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図5
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図6
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図7
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図8
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図9
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図10
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図11
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図12
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図13
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図14
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図15
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図16
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図17
  • 特開-配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024165918
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】配達支援装置、配達支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20241121BHJP
【FI】
G06Q10/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082510
(22)【出願日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】浅川 義博
(72)【発明者】
【氏名】宮原 徹
(72)【発明者】
【氏名】宮本 勝男
(72)【発明者】
【氏名】岡田 浩平
(72)【発明者】
【氏名】石渡 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 彩代
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 裕幸
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】移動体を利用して配達が行われる場合に、誤受領の抑制を支援することが可能な配達支援装置等を提供することを目的の一つとする。
【解決手段】本開示の一態様にかかる配達支援装置は、配達される物品に対応するユーザの端末を特定する特定手段と、前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する取得手段と、特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させる表示制御手段と、前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける受付手段と、入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配達される物品に対応するユーザの端末を特定する特定手段と、
前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する取得手段と、
特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させる表示制御手段と、
前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける受付手段と、
入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する制御手段と、を備える、
配達支援装置。
【請求項2】
前記特定手段は、
前記移動体が前記所定の範囲内に進入したことに応じて、前記物品に対応するユーザの前記端末に、荷受に関する通知を行う通知手段と、
前記端末から、前記通知に応じた、荷受の申請を受け付ける申請受付手段と、
前記荷受の申請が受け付けられると、前記端末を、前記撮影画像を表示させる端末として決定する端末決定手段と、
請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項3】
前記申請受付手段は、
前記端末から、認証情報の入力を受け付け、
入力された前記認証情報が、前記物品に対応するユーザの認証情報と合致する場合、前記荷受の申請を受け付ける、
請求項2に記載の配達支援装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、特定された前記端末に、前記撮影画像とともに、前記移動体に前記物品を配置させる前記指示を入力可能なインタフェースを表示させ、
前記受付手段は、前記インタフェースを介して、前記移動体に前記物品を配置させる前記指示の入力を受け付ける、
請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項5】
前記インタフェースは、前記移動体を移動させる前記指示を入力可能であり、
前記受付手段は、前記インタフェースを介して、前記移動体を移動させる前記指示の入力を受け付ける、
請求項4に記載の配達支援装置。
【請求項6】
前記取得手段は、特定された前記端末の位置情報を取得し、
前記制御手段は、前記端末の前記位置情報に基づいて、前記端末に近づくよう前記移動体を制御する、
請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項7】
前記申請受付手段は、前記端末から、他のユーザの端末である代理人端末に関する情報の入力を受け付けると、
前記端末決定手段は、前記代理人端末を、前記撮影画像を表示させる端末として決定し、
前記表示制御手段は、決定された前記代理人端末に、前記撮影画像を表示させる、
請求項2に記載の配達支援装置。
【請求項8】
前記特定手段は、前記物品に関する情報と、受取人であるユーザに関する情報と、が関連付けられた配達情報に基づいて、前記物品に対応するユーザの前記端末を特定し、
前記配達情報に、前記物品に関する情報と関連付けられた、他のユーザである代理人に関する情報が設定されている場合、前記特定手段は、前記代理人の端末である代理人端末を特定し、
前記表示制御手段は、前記代理人端末に、前記撮影画像を表示させる、
請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項9】
配達される物品に対応するユーザの端末を特定し、
前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得し、
特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させ、
前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付け、
入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する、
配達支援方法。
【請求項10】
配達される物品に対応するユーザの端末を特定する処理と、
前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する処理と、
特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させる処理と、
前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける処理と、
入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する処理と、をコンピュータに実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体を利用した配達支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無人の移動体を利用して、荷物の配達を行う技術が存在する。
【0003】
特許文献1には、ユーザが商品を購入すると、ドローンなどの配達手段によって、商品がユーザに配達される技術が開示される。このとき、ドローンが目的地に到着すると、ユーザは、ドローンを介して認証キーにより認証される。認証された場合、ドローンは着陸し、商品をリリースする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2018-525756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
無人の移動体を利用して配達が行われる場合、誤受領が問題となる。そのため、ユーザはその移動体が自分に向けて配達を行うものであるか確認する必要がある。移動体を利用してユーザの認証が行われるとしても、認証の結果が返されるまで、ユーザは、その移動体が自分に向けたものであるか確認することができない。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、移動体を利用して配達が行われる場合に、誤受領の抑制を支援することが可能な配達支援装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様にかかる配達支援装置は、配達される物品に対応するユーザの端末を特定する特定手段と、前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する取得手段と、特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させる表示制御手段と、前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける受付手段と、入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する制御手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様にかかる配達支援方法は、配達される物品に対応するユーザの端末を特定し、前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得し、特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させ、前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付け、入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する。
【0009】
本開示の一態様にかかるプログラムは、配達される物品に対応するユーザの端末を特定する処理と、前記物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する処理と、特定された前記端末に、前記撮影画像を表示させる処理と、前記端末から、前記移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける処理と、入力された前記指示に応じて、前記移動体を制御する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、移動体を利用して配達が行われる場合に、誤受領の抑制を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態の配達支援装置を含む構成の一例を模式的に示す図である。
図2】第1の実施形態の配達支援装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態の配達支援装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図4】第2の実施形態の配達支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図5】第2の実施形態の配達情報の一例を示す情報である。
図6】第2の実施形態の荷受に関する通知の一例を示す図である。
図7】第2の実施形態の端末に表示させるインタフェースの一例である。
図8】第2の実施形態の配達支援システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
図9】変形例2の端末に表示させるインタフェースの他の例である。
図10】第3の実施形態の配達支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図11】第3の実施形態の認証情報の入力を促す画像の一例を示す図である。
図12】第3の実施形態の配達支援システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
図13】第4の実施形態の配達支援装置を含む構成の一例を模式的に示す図である。
図14】第4の実施形態の配達支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図15】第4の実施形態の荷受に関する通知の一例を示す図である。
図16】第4の実施形態の入力フォームの一例である。
図17】第4の実施形態の配達支援システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
図18】本開示の第1、第2、第3、及び第4の実施形態の配達支援システムを実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
第1の実施形態の配達支援装置の概要について説明する。
【0014】
図1は、配達支援装置100を含む構成の一例を模式的に示す図である。配達支援システム1000は、少なくとも配達支援装置100を含む。図1の例では、配達支援システム1000は、配達支援装置100と移動体200と端末300とを備える。配達支援装置100は、移動体200と端末300と、無線又は有線のネットワークを介して通信可能に接続される。また、配達支援装置100は、図示しない外部装置とも通信可能に接続されてよい。なお、配達支援システム1000の構成はこの例に限られない。
【0015】
移動体200は、例えば、マルチコプター(マルチローターヘリコプター、またはマルチローター等とも呼ばれる)等の無人航空機である。人が搭乗しないマルチコプターは、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)、小型無人機またはドローンと呼ばれることもある。本開示においては、移動体200が無人航空機である例を主に説明する。しかしながら、移動体200はこの例に限られない。例えば、移動体200は、無人車両及び無人船舶等であってもよい。
【0016】
移動体200は、物品を積載する。すなわち、移動体200は、物品を配達する。また、移動体200は、撮影機能を有する。移動体200は、位置情報を測位する機能を有してもよい。さらに、移動体200は、温度、距離、及び加速度等、各種の物理量を計測するセンサを搭載してよい。
【0017】
端末300は、ユーザによって利用される装置である。端末300は、例えば、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯型端末であるが、この例に限られない。端末300は、パーソナルコンピュータであってよい。
【0018】
配達支援装置100は、例えばサーバである。配達支援装置100は、クラウドサーバとして実現されてもよい。なお、図1の例では、配達支援装置100は、便宜上、一の装置で実現するよう記載されている。この例に限られず、配達支援装置100は、複数の装置で実現されてもよい。
【0019】
配達支援システム1000の一例は、ユーザに対する物品の配達において適用される。例えば、ユーザを受取人とした、所定の配達先への物品の配達が依頼されたとする。移動体200には、物品が積載される。そして、移動体200は、ユーザに対して物品を配達するために、配達先へ移動する。このような状況において、配達支援装置100は、移動体200から各種の情報を取得したり、ユーザの端末300に、各種の情報を送信したりする。なお、移動体200及び端末300は複数存在してよい。例えば、複数のユーザが存在する場合、複数のユーザのそれぞれに対応する端末300が存在する。
【0020】
次に、配達支援装置100の機能構成の一例を説明する。
【0021】
図2は、配達支援装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。配達支援装置100は、特定部110と取得部120と表示制御部130と受付部140と制御部150とを備える。
【0022】
特定部110は、端末300を特定する。具体的には、特定部110は、移動体200によって配達される物品に対応するユーザが利用する端末300を特定する。特定された端末300は、後述する撮影画像を表示する。すなわち、特定部110は、撮影画像を表示させる端末300を特定する、とも言える。
【0023】
例えば、配達される物品の受取人であるユーザに関する情報が、予め記憶装置(図示せず)に格納される。なお、記憶装置は、配達支援装置100に備えられる装置であってもよいし、配達支援装置100と通信可能な外部の装置であってもよい。ユーザに関する情報には、アドレス等の、端末300と通信するための情報が含まれてよい。ユーザに関する情報は、例えば、物品に関する情報、及び、当該物品を配達する移動体200を識別する情報の少なくとも一方が関連付けられてよい。特定部110は、例えば、配達される物品に対応するユーザに関する情報を抽出する。そして、特定部110は、抽出されたユーザに関する情報に基づいて、配達される物品に対応するユーザの端末300を特定する。このとき特定部110は、端末300に通知するための情報を特定することをもって端末300を特定してもよい。
【0024】
このように、特定部110は、配達される物品に対応するユーザの端末を特定する。特定部110は、特定手段の一例である。
【0025】
取得部120は、移動体200によって撮影された撮影画像を取得する。移動体200は、撮影を行う。取得部120は、当該撮影により生成された撮影画像を取得する。例えば、取得部120は、上述の、物品を配達する移動体200から撮影画像を取得する。言い換えると、取得部120は、特定された端末300のユーザに配達する移動体200から、撮影画像を取得する。このとき、取得部120は、配達先から所定の範囲内に存在する移動体200から撮影画像を取得してよい。例えば、取得部120は、配達先に到着した移動体200によって撮影された撮影画像を、取得する。これにより、撮影画像には、配達先付近が映る。なお、移動体200が、配達先から所定の範囲内に存在するかどうかは、移動体200によって測位される位置情報に基づいて判定されてよい。例えば、取得部120が、移動体200から位置情報を取得することによって、移動体200が当該所定の範囲内に存在するか否か判定してよい。また、移動体200が、位置情報に基づいて、当該所定の範囲内に存在するか否か判定してもよい。この場合には、取得部120は、移動体200から、当該所定の範囲に存在することを示す通知を受け取ってよい。
【0026】
このように、取得部120は、物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する。取得部120は、取得手段の一例である。
【0027】
表示制御部130は、取得された撮影画像を、特定された端末300に表示させる。撮影画像には、配達先から所定の範囲が映る。例えば、配達先が住宅である場合、撮影画像には、住宅の玄関及び表札等、住宅の外観が映る。すなわち、撮影画像には、配達先の周辺が映る。ユーザは、端末300に表示される撮影画像を確認することができる。
【0028】
このように、表示制御部130は、特定された端末に、撮影画像を表示させる。表示制御部130は、表示制御手段の一例である。
【0029】
受付部140は、端末300における入力を受け付ける。具体的には、端末300において、ユーザによる操作が行われる。例えば、端末300は、ユーザによって、荷物を降ろす旨の指示、及び移動体200を移動させる指示等が入力される。受付部140は、例えば、このような、移動体200に対する指示の入力を受け付けてよい。
【0030】
このように、受付部140は、端末から、移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける。受付部140は、受付手段の一例である。
【0031】
制御部150は、指示に応じて移動体200を制御する。例えば、荷物を降ろす旨の指示が受け付けられた場合、制御部150は、移動体200に、荷物を降ろさせる。移動体200がホバリングしているのであれば、制御部150は、移動体200を下降させる。また、例えば、移動体200を移動させる指示が受け付けられた場合、制御部150は、指示にしたがって、移動体200を移動させる。
【0032】
このように、制御部150は、入力された指示に応じて、移動体を制御する。制御部150は、制御手段の一例である。
【0033】
次に、配達支援装置100の動作の一例を、図3を用いて説明する。なお本開示において、フローチャートの各ステップを「S1」のように、各ステップに付した番号を用いて表現する。
【0034】
図3は、配達支援装置100の動作の一例を説明するフローチャートである。特定部110は、配達される物品に対応するユーザの端末300を特定する(S1)。取得部120は、物品を配達する移動体200によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得する(S2)。表示制御部130は、特定された端末300に、撮影画像を表示させる(S3)。受付部140は、端末300から、移動体200による配達に関する指示の入力を受け付ける(S4)。制御部150は、入力された指示に応じて、移動体200を制御する(S5)。
【0035】
このように、第1の実施形態の配達支援装置100は、配達される物品に対応するユーザの端末300を特定する。また、配達支援装置100は、物品を配達する移動体200によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得し、特定された端末300に、撮影画像を表示させる。さらに、配達支援装置100は、端末300から、移動体200による配達に関する指示の入力を受け付ける。そして、配達支援装置100は、入力された指示に応じて、移動体を制御する。
【0036】
移動体による配達が行われる場合、ユーザは、その移動体が自分に向けて配達を行うものであるか確認する必要がある。また、複数の移動体が、配達先付近に存在する可能性もある。このような場合には特に、ユーザは、どの移動体が自分に向けて配達を行うものであるかわからない虞がある。
【0037】
これに対して、配達支援装置100は、配達先付近に存在する移動体200によって撮影された撮影画像をユーザに視認させることができる。さらに、配達支援装置100は、入力された配達に関する指示に応じて移動体200を制御する。つまり、配達支援装置100は、ユーザに、端末300において入力された指示に応じて制御される移動体200を視認させることができる。そのため、ユーザは、撮影画像に映る内容、及び、移動体200の動作から、付近に存在する移動体200が自分に配達を行う移動体であることを確認することができる。
【0038】
すなわち、配達支援装置100は、移動体を利用して配達が行われる場合に、誤受領の抑制を支援することができる。
【0039】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の配達支援装置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した配達支援装置100を含む配達支援システム1000に関する更なる例を説明する。なお、第1の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0040】
[配達支援システム1000の詳細]
図4は、配達支援システム1000の構成の一例を示すブロック図である。配達支援システム1000は、配達支援装置100と移動体200と端末300とを備える。
【0041】
移動体200は、物品を配達する。このとき、移動体200には、配達先を示す情報が予め設定される。すなわち、移動体200は、物品に対応する配達先に向かって移動する。移動体200は複数存在してよい。この場合、移動体200は、それぞれが配達する物品に対応する配達先に向かって移動する。なお、移動体200は、物品に対応する配達先を示す情報を、配達支援装置100または他のサーバから取得してよい。
【0042】
移動体200は、位置情報取得部210と到着通知部220と撮影部230とを備える。さらに移動体200は、図示しない記憶装置を有していてよい。例えば、当該記憶装置に配達先を示す情報が格納されてよい。
【0043】
位置情報取得部210は、自機の位置情報を取得する。位置情報取得部210は、位置情報の測位を行うことにより、自機の位置情報を取得してよい。例えば、位置情報取得部210は、位置情報に関する測位信号を受信する。測位信号は、GPS(Globaol Positioning System)衛星等のGNSS(Global Navigation Satelite System)の測位衛星から送信された信号であってよい。そして、位置情報取得部210は、測位信号に基づいて、自機の位置を示す位置情報を測位する。なお、位置情報を取得する方法はこの例に限られない。例えば、位置情報取得部210は、各地に設置されたアクセスポイントからのビーコン信号を用いる方法により位置情報を取得してもよい。位置情報取得部210は、取得した位置情報を、配達支援装置100に送信してもよい。
【0044】
到着通知部220は、移動体200が配達先付近に到着した場合に到着通知を配達支援装置100に送信する。具体的には、取得された位置情報に基づいて、自機が配達先から所定の範囲内に進入したか否かを、到着通知部220が判定する。そして、自機が配達先から所定の範囲内に進入した場合、到着通知部220は、配達先付近に到着したことを示す到着通知を送信する。すなわちこの場合において、「配達先付近に到着する」とは、移動体200が、配達先から所定の範囲内に進入したことを示す。到着通知には、移動体200を識別する移動体識別情報が含まれてよい。
【0045】
撮影部230は、撮影を行う。そして、撮影部230は、撮影画像を生成する。例えば、移動体200にはカメラが搭載されている。そのため、撮影部230は、移動体200の周囲が撮影された撮影画像を生成する。撮影部230は、撮影し続けてもよいし、所定のタイミングで撮影を行ってもよい。撮影部230は、撮影画像を配達支援装置100に送信する。撮影部230は、自律的に撮影を行ってもよいし、配達支援装置100からの制御により撮影を行ってもよい。
【0046】
配達支援装置100は、特定部110と取得部120と表示制御部130と受付部140と制御部150とを備える。
【0047】
特定部110は、通知部1101と申請受付部1102と端末決定部1103とを備える。通知部1101は、荷受に関する通知を端末300に行う。具体的には、通知部1101は、移動体200から到着通知を受信すると、当該移動体200が配達する物品に対応するユーザの端末300を特定する。そして、通知部1101は、当該端末300に荷受に関する通知を行う。
【0048】
このとき、通知部1101は、配達情報に基づいて、配達される物品に対応するユーザの端末300を特定してよい。配達情報は、配達される物品ごとに、各種情報が関連付けられた情報である。例えば配達情報は、物品に関する情報と、受取人であるユーザに関する情報であるユーザ情報と、が関連付けられた情報を含む。図5は、配達情報の一例を示す情報である。図5の例では、物品「X」について、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザの端末を示す端末情報と、が示されている。端末情報は、端末の識別情報であってもよいし、端末と通信するためのアドレスの情報であってもよい。さらにこの例では、物品「X」について、配達先と、物品「X」を配達する移動体を識別する移動体識別情報と、が示されている。このように、配達される物品に関する情報に、さらに配達先を示す情報と、移動体に関する情報と、が関連付けられてもよい。例えば、通知部1101は、到着通知を送信した移動体200の移動体識別情報に基づいて、配達情報から、配達される物品に対応するユーザの端末300を特定する。なお、配達情報はこの例に限られない。図5の例では、配達情報には、一の物品に関する情報が示されているが、複数の物品に関する情報が示されてよい。
【0049】
荷受に関する通知は、物品に対応するユーザの端末300に送信される。端末300は、荷受に関する通知を表示する。図6は、荷受に関する通知の一例を示す図である。図6の例では、移動体200が配達先付近に到着したこととともに、移動体200の位置を示すマップが、端末300に表示されている。荷受に関する通知は、ユーザが物品を受け取ることができるか否かを確認するための通知であってよい。例えば、図6の例では、「荷受を申請する」と記載されたアイコンが示されている。例えば、ユーザによって当該アイコンが選択されると、端末300は、荷受の申請が行われたことを示す情報を配達支援装置100に送信する。これにより、配達支援装置100において、ユーザが物品を受け取ることが可能であることが確認される。
【0050】
このように、通知部1101は、移動体が所定の範囲内に進入したことに応じて、物品に対応するユーザの端末に、荷受に関する通知を行う。通知部1101は、通知手段の一例である。
【0051】
申請受付部1102は、端末300から荷受の申請を受け付ける。具体的には、通知部1101によって荷受に関する通知が行われると、ユーザの端末300には図6に示されるような画像が表示される。そして、ユーザによって、物品を受け取ることができる旨が入力される。すると端末300は、荷受の申請が行われたことを示す情報を配達支援装置100に送信する。申請受付部1102は、送信された当該情報を受信することにより、荷受の申請を受け付ける。
【0052】
このように、申請受付部1102は、端末から、通知に応じた、荷受の申請を受け付ける。申請受付部1102は、申請受付手段の一例である。
【0053】
端末決定部1103は、撮影画像を表示させる端末300を決定する。具体的には、申請受付部1102によって荷受の申請が受け付けられたことに応じて、荷受の申請を行った端末300を、移動体200による撮影画像を表示させる端末として決定する。端末決定部1103によって決定された端末300は、特定部110によって特定された端末300として扱われる。
【0054】
このように、端末決定部1103は、荷受の申請が受け付けられると、荷受に関する通知が行われた端末を、撮影画像を表示させる端末として決定する。端末決定部1103は、端末決定手段の一例である。
【0055】
なお、上述の例では、特定部110は、通知部1101による通知に応じて、荷受の申請を行った端末300を、撮影画像を表示させる端末として特定している。特定部110による端末300の特定の方法はこの例に限られない。例えば、荷受の申請を受け付けることなく、端末決定部1103が、配達情報に基づいて、物品に対応するユーザの端末300を決定してよい。特定部110は当該決定により、撮影画像を表示させる端末300を特定してよい。
【0056】
取得部120は、撮影制御部1201と画像取得部1202とを備える。撮影制御部1201は、移動体200における撮影の制御を行う。具体的には、撮影制御部1201は、移動体200に撮影を開始させたり、撮影を停止させたりする。例えば、撮影制御部1201は、所定のタイミングで、移動体200に撮影を開始させる。所定のタイミングの一例は、申請受付部1102によって荷受の申請が受け付けられたタイミングである。この例に限られず。撮影制御部1201は、通知部1101が移動体200から到着通知を受け取ったタイミングで撮影を開始させてよい。画像取得部1202は、移動体200から撮影画像を取得する。
【0057】
表示制御部130は、取得された撮影画像を、特定部110によって特定された端末300に表示させる。具体的には、表示制御部130は、撮影画像を表示するようなインタフェースを、端末300に表示させる。このとき、インタフェースには、移動体200を制御するための指示の入力を受け付ける機能が含まれてよい。端末300に表示されるインタフェースに関する具体例は後述する。
【0058】
受付部140は、移動体による配達に関する指示の入力を受け付ける。例えば、表示制御部130が、端末300に、撮影画像とともに、移動体200の配達に関する指示を入力可能なインタフェースを表示させる。受付部140は、当該インタフェースを介して、移動体200に配達に関する指示の入力を受け付けてよい。
【0059】
制御部150は、移動体200を制御する。具体的には、受付部140によって受け付けられた指示に応じて、移動体200を制御する。すなわち、ユーザは、端末300に表示されたインタフェースを介して、自分に向けて配達を行う移動体200を制御することが可能となる。
【0060】
次に、移動体200を制御する具体例を説明する。図7は、端末300に表示させるインタフェースの一例である。図7の例では、撮影画像が出力されるユーザインタフェースが、端末300に表示されている。このように、表示制御部130は、取得された撮影画像を、特定部110によって特定された端末300に表示させてよい。このとき表示制御部130は、撮影画像を、リアルタイムに端末300に表示させてよい。また、図7の例では、撮影画像とともに、各種のアイコンが示されている。例えば、当該アイコンを利用した入力が行われることにより、移動体200が制御されてよい。例えば、ユーザによって「決定」という文字が記載されたアイコンが選択されると、受付部140は、当該選択の操作を、移動体200に物品を配置させる指示の入力として受け付ける。そして、制御部150は、例えば、移動体200を降下させ、物品を置くよう制御する。このように、表示制御部130は、端末300に、撮影画像とともに、移動体200に物品を配置される指示を入力可能なインタフェースを表示させてよい。そして、受付部140は、当該インタフェースを介して、移動体200に物品を配置させる指示の入力を受け付けてよい。
【0061】
また、図7の例には、「前進」、「右」、「後退」及び「左」という文字が記載された、移動方向を示すアイコンが示される。例えば、ユーザによって移動方向を示すアイコンが選択されると、受付部140は、当該選択の操作を、移動体200を移動させる指示の入力として受け付ける。そして、制御部150は、選択されたアイコンに応じて、移動体200を移動させる。例えば、「前進」のアイコンが選択された場合、制御部150は、移動体200を前進させる。このとき制御部150は、アイコンが選択された時間に応じて、移動体200を前進させる距離を変更してよい。このように、表示制御部130は、端末300に、撮影画像とともに、移動体200を移動させる指示を入力可能なインタフェースを表示させてよい。そして、受付部140は、当該インタフェースを介して、移動体200を移動させる指示の入力を受け付けてよい。
【0062】
なお、移動体を制御する指示を入力可能なインタフェースは、上述の例に限られない。例えば、アイコンの形、配置及び種類等は、図7の例に限られない。また、例えば、撮影画像内の点が選択されると、制御部150は、その点が撮影画像の中心に来るように移動体200を制御してもよい。また、表示されるインタフェースは、さらに異なる制御を行う指示を入力可能なユーザインタフェースであってよい。例えば、インタフェースは、撮影部230を制御する指示を入力可能なものであってよい。
【0063】
[配達支援システム1000の動作例]
次に、配達支援システム1000の動作の一例を、図8を用いて説明する。図8は、配達支援システム1000の動作の一例を説明するシーケンス図である。なお、図8の例では、移動体200が物品を配達している状況における、配達支援システム1000の動作が示されている。
【0064】
移動体200の位置情報取得部210は、自機の位置情報を取得する(S101)。到着通知部220は、位置情報に基づいて、自機が配達先から所定の範囲内に進入したか否かを判定する。自機が配達先から所定の範囲内に進入していない場合(S102の「No」)、S101の処理に戻る。自機が配達先から所定の範囲内に進入した場合(S102の「Yes」)、到着通知部220は、到着通知を配達支援装置100に送信する(S103)。
【0065】
配達支援装置100の通知部1101は、到着通知を受信すると、配達情報に基づいて、端末300を特定する(S104)。この処理では、通知部1101は、荷受に関する通知の送信先の端末を特定する。通知部1101は、特定された端末300に、荷受に関する通知を送信する(S105)。端末300は、荷受に関する通知を表示する。そして、端末300は、当該通知に応じた、入力操作を受け付ける。例えば、ユーザによって、荷受の申請のための操作が行われる。配達支援装置100の申請受付部1102は、荷受の申請を受け付ける(S107)。
【0066】
撮影制御部1201は、移動体200に撮影を開始させる(S109)。移動体200の撮影部230は、撮影制御部1201による制御に応じて、撮影を行う(S110)。撮影部230は、配達支援装置100に撮影画像を送信する(S111)。画像取得部1202は、撮影画像を取得する(S112)。
【0067】
表示制御部130は、端末300に、撮影画像とともに、移動体200を移動させる指示を入力可能なインタフェースを表示させる(S113)。端末300において、ユーザにより、移動体200の制御の指示が入力される(S114)。例えば、ユーザにより、移動体200に物品を配置させる指示が入力される。受付部140は、移動体200の制御の指示の入力を受け付ける(S115)。制御部150は、指示に応じて、移動体200を制御する(S116)。例えば、制御部150は、移動体200を降下させ、物品を置くよう制御する。
【0068】
なお、本動作例は、あくまで一例である。すなわち、配達支援システム1000の動作はこの例に限られない。例えば移動体200の撮影部230は、随時撮影を行っていてよい。この場合、撮影部230は、撮影画像を配達支援装置100に随時送信してよい。または、S109の処理において、撮影制御部1201が撮影画像のリクエストを移動体200に送ることにより、撮影部230は撮影画像を送信してもよい。
【0069】
このように、第2の実施形態の配達支援装置100は、配達される物品に対応するユーザの端末を特定する。また、配達支援装置100は、物品を配達する移動体によって、配達先から所定の範囲内において撮影された撮影画像を取得し、特定された端末300に、撮影画像を表示させる。さらに、配達支援装置100は、端末300から、移動体200による配達に関する指示の入力を受け付ける。そして、配達支援装置100は、入力された指示に応じて、移動体を制御する。
【0070】
移動体による配達が行われる場合、ユーザは、その移動体が自分に向けて配達を行うものであるか確認する必要がある。また、複数の移動体200が、配達先付近に存在する可能性もある。例えば、移動体による配達専用の荷受場所が設けられることがある。そのような荷受場所は、複数の移動体及び複数のユーザによる共用の場所となる。つまり荷受場所付近には、複数の移動体が同時に存在することがある。このような場合には特に、ユーザは、どの移動体が自分に向けて配達を行うものであるかわからない虞がある。
【0071】
これに対して、配達支援装置100は、配達先付近に存在する移動体200によって撮影された撮影画像をユーザに視認させることができる。さらに、配達支援装置100は、入力された配達に関する指示に応じて移動体を制御する。つまり、配達支援装置100は、ユーザに、端末300において入力された指示に応じて制御される移動体を視認させることができる。そのため、ユーザは、撮影画像に映る内容、及び、移動体の動作から、付近に存在する移動体が自分に配達を行う移動体であることを確認することができる。
【0072】
また、配達支援装置100は、特定する処理において、移動体が所定の範囲内に進入したことに応じて、物品に対応するユーザの端末に、荷受に関する通知を行い、端末から、通知に応じた、荷受の申請を受け付けてよい。このとき、配達支援装置100は、荷受の申請が受け付けられると、端末を、撮影画像を表示させる端末として決定してよい。これにより、配達支援装置100は、ユーザに配達に関する指示の入力を促す前に、ユーザが物品を受け取れるか否かを確認することができる。例えば、荷受の申請が受け付けられなかった場合には、移動体に物品を持ち帰るよう制御することも可能である。
【0073】
また、配達支援装置100は、特定された端末に、撮影画像とともに、移動体に物品を配置させる指示を入力可能なインタフェースを表示させてよい。そして配達支援装置100は、インタフェースを介して、移動体に物品を配置させる指示の入力を受け付けてよい。また、このとき、インタフェースは、動体を移動させる指示を入力可能なものであってもよい。配達支援装置100は、インタフェースを介して、移動体を移動させる指示の入力を受け付けてよい。このように、配達支援装置100は、ユーザに、移動体の制御を行わせることができる。これにより、配達支援装置100は、ユーザに、端末において入力された指示に応じて制御される移動体200を視認させることができる。加えて、配達支援装置100は、移動体に、ユーザの所望する場所に配達を行わせることができる。
【0074】
[変形例1]
上述の例では、配達支援装置100は、移動体200からの到着通知に応じて荷受に関する通知を端末300に行っている。荷受に関する通知を行うタイミングはこの例に限られない。例えば、位置情報取得部210は、位置情報を取得すると、位置情報を配達支援装置100に送信する。そして、配達支援装置100が、位置情報と、端末300の配達先と、に基づいて、端末300が配達先から所定の範囲内に進入したか否かを判定してよい。そして、当該判定に応じて、配達支援装置100は、荷受に関する通知を行ってもよい。
【0075】
[変形例2]
移動体200は、所定の目印に向かって移動するよう制御されてもよい。例えば、撮影部230によって撮影された撮影画像に目印が映った場合、移動体200は、その目印を認識する。そして、移動体200は、認識された目印に向かって移動してよい。
【0076】
例えば、配達先に、目印が付された荷受台が設置されているとする。移動体200は、撮影画像から目印を認識すると、荷受台に向かって降下し、物品を置く。このような場合、ユーザは、端末300に表示されるインタフェースを介して、撮影画像に目印が映るように移動体を制御する指示を入力する。図9は、端末300に表示させるインタフェースの他の例である。図9の例では、目印が付された荷受台が撮影画像に映っている。例えば、ユーザは、撮影画像を視認しながら移動体200を制御する指示を入力する。これにより、ユーザは、移動体200に目印を撮影させることができる。
【0077】
[変形例3]
配達支援システム1000は、移動体200が、配達先から所定の範囲内に進入した場合に、移動体200を、ユーザの端末300に近づくよう制御してもよい。
【0078】
例えば、特定部110によって端末300が特定された後に、取得部120が、端末300から位置情報を取得する。この場合、端末300は、例えば、GNSS衛星による測位信号を利用した位置情報を測位する機能を有する。そして、制御部150は、端末300の位置情報と移動体200の位置情報とに基づいて、移動体200が、端末300の位置に近づくよう制御する。
【0079】
なおこのとき、制御部150は、移動体200に自律制御を行わせてもよい。例えば、制御部150は、端末300の位置情報を移動体200に送信する。そして、移動体200は、送信された位置情報に近づくよう移動してよい。
【0080】
このように、配達支援装置100は、特定された端末の位置情報を取得し、端末の位置情報に基づいて、端末に近づくよう移動体を制御してよい。これにより、配達支援装置100は、ユーザに、端末に近づく移動体が、自分に向けて配達を行う移動体であると認識させることができる。
【0081】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の配達支援装置について説明する。第3の実施形態では、所定のタイミングでユーザの認証を行う例について説明する。なお、第1及び第2の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0082】
[配達支援システム1001の詳細]
図10は、配達支援システム1001の構成の一例を示すブロック図である。配達支援システム1001は、配達支援装置101と移動体200と端末300とを備える。配達支援装置101は、配達支援装置100の動作に加えて、以下に説明するような動作を行ってよい。
【0083】
配達支援装置101は、特定部111と取得部120と表示制御部131と受付部140と制御部150と認証部160とを備える。
【0084】
特定部111は、通知部1101と申請受付部1112と端末決定部1103とを備える。申請受付部1112は、ユーザの認証を行う。具体的には、通知部1101が、荷受に関する通知を行う。このとき、荷受に関する通知には、認証情報の入力の要求が含まれる。すなわち、端末300において、ユーザにより認証情報が入力される。申請受付部1112は、認証情報の入力を受け付ける。また、申請受付部1112は、入力された認証情報と、予め登録されたユーザの認証情報とを照合する。そして、申請受付部1112は、照合が合致した場合に荷受の申請を受け付ける。
【0085】
ここで、認証情報は、ユーザを認証するための情報である。認証情報は、端末300において、文字情報として入力される情報であってよい。また、認証情報は、所定のコードによって表現される情報であってよい。この場合、移動体200または端末300によってコードが読み取られることにより、認証情報が入力される。例えば、ユーザが、認証情報を表す二次元コードが示された媒体を所有しているとする。この場合、移動体200の撮影部230、または、端末300の撮影機能によって、二次元コードが読み取られる。これにより配達支援装置101の申請受付部1112は、認証情報の入力を受け付けてよい。なお、移動体200を利用する場合は、端末300において二次元コードを表示させ、移動体200の撮影部230に二次元コードを読み取らせてもよい。
【0086】
また、認証情報は、生体情報であってよい。生体情報は、顔、虹彩、指紋、静脈、及び声等の生体の特徴を示す情報であってよい。認証情報が生体情報である場合、配達支援装置101において生体認証が行われる。この場合、端末300が、カメラ及び各種センサ等、生体情報を取得可能な機能を有してよい。または、端末300と接続された読取装置が生体情報を読み取ってもよい。
【0087】
入力された認証情報は、予め登録されたユーザの認証情報と、配達支援装置101において照合される。予め登録されたユーザの認証情報は、記憶装置190に格納される。認証情報は、配達情報に含まれる情報であってもよい。例えば、図5に示すような配達情報において、ユーザ情報として、ユーザの認証情報が関連付けられる。申請受付部1112は、入力された認証情報と、配達情報に含まれる、配達される物品に対応するユーザの認証情報と、を照合してよい。
【0088】
照合が合致する場合は、申請受付部1112は、荷受の申請を受け付けてよい。また、照合が合致しない場合は、申請受付部1112は、荷受の申請を受け付けないようにしてもよい。この場合は、例えば、制御部150が、移動体200を配達拠点に帰す等、物品を持ち帰らせる制御を行ってもよい。
【0089】
このように、申請受付部1112は、端末から、認証情報の入力を受け付けてよい。そして、申請受付部1112は、入力された前記認証情報が、前記物品に対応するユーザの認証情報と合致する場合、前記荷受の申請を受け付ける。
【0090】
認証部160は、ユーザの認証を行う。具体的には、認証部160は、ユーザが物品を受け取る際に、ユーザの認証を行う。例えば、表示制御部131によって、撮影画像とともに、移動体200を制御する指示を入力可能なインタフェースが、端末300に表示されているとする。そして、ユーザによって、物品を配置させる指示が入力されたとする。このとき、表示制御部131は、認証情報の入力を促すインタフェースを端末300に表示させる。認証部160は、入力された認証情報を取得する。そして、認証部160は、入力された認証情報と、予め登録されたユーザの認証情報と、を照合する。照合が合致した場合、認証部160はユーザを認証する。制御部150は、ユーザが認証されると、物品を配置するよう、移動体200を制御する。
【0091】
このとき、認証部160は、端末300において入力された認証情報を取得してもよいし、移動体200において入力された認証情報を取得してもよい。移動体200において認証情報が入力される場合、移動体200には、認証情報を入力可能な機能を有する。例えば、認証情報が文字情報である場合、移動体200にキーボード等の入力機器が搭載される。また、認証情報が生体情報である場合、移動体200に生体情報を読取可能な装置が搭載される。例えば、生体情報が指紋または静脈等である場合、指紋または静脈等を読み取ることが可能なスキャナが移動体200に搭載される。また、生体情報が顔または虹彩である場合、顔または虹彩を認識することが可能なカメラが移動体200に搭載される。
【0092】
移動体200を利用した認証情報の入力の一例を説明する。この例では、認証情報としてユーザの顔画像が用いられる。ユーザによって、物品を配置させる指示が入力された場合、表示制御部131は、認証情報の入力を促すインタフェースを端末300に表示させる。図11は、認証情報の入力を促す画像の一例を示す図である。図11の例では、移動体200によって撮影された撮影画像が端末300に表示されている。撮影画像には点線で示されたガイドが重畳される。そして、「顔をガイドに合わせてください」という文字が示される。例えば、ガイドに合わせてユーザが撮影されることにより、移動体200はユーザの顔画像を取得する。そして、撮影部230は、取得した顔画像を配達支援装置100に送信する。例えばこのようにして、ユーザの顔画像が認証情報として入力される。
【0093】
ユーザは、図11のような画面を視認することにより、移動体200の撮影部230に対して、どのように映ればよいか確認することができる。図11の例では、ユーザは、撮影部230の画角から外れている。そのため、ユーザは、自身がガイドで示された位置に移動すればよいことがわかる。なお、このとき、移動体200を移動させる指示の入力を受け付けてもよい。図11の例では、撮影画像とともに、移動方向を示すアイコンが示される。受付部140は、移動方向の指示の入力を受け付ける。制御部150は、指示に応じて移動体200を移動させる。これにより、ユーザは、移動体200を移動させることにより、ユーザの顔をガイドに合わせることができる。
【0094】
ここで、認証部160によって行われる認証方法と、申請受付部1112によって行われる認証方法とは異なる方法であってよい。例えば、申請受付部1112による認証は、文字情報の認証情報が利用され、認証部160による認証は、生体情報の認証情報が利用されてよい。
【0095】
また、認証部160による認証と、申請受付部1112による認証とは、いずれか一方のみが行われてもよい。
【0096】
[配達支援システム1001の動作例]
次に、配達支援システム1001の動作の一例を、図12を用いて説明する。図12は、配達支援システム1001の動作の一例を説明するシーケンス図である。なお、図12の例では、移動体200が物品を配達している状況における、配達支援システム1001の動作が示されている。
【0097】
S201乃至S205の処理は、図8のS101乃至S105の処理と同様であるため、記載を省略する。S205の処理の後、端末300は、荷受に関する通知を表示する。このとき、認証情報の入力が要求される。端末300は、当該通知に応じた、入力操作を受け付ける(S206)。例えば、端末300において、ユーザによって、荷受の申請のための操作とともに、認証情報が入力される。
【0098】
申請受付部1112は、認証情報の入力を受け付ける(S207)。そして、申請受付部1112は、入力された認証情報と、予め登録されたユーザの認証情報と、に基づいて、ユーザを認証する(S208)。そして、申請受付部1112は、荷受の申請を受け付ける(S209)。ここで、ユーザが認証されなかった場合、すなわち、入力された認証情報と、予め登録された認証情報と、の照合が合致しなかった場合、申請受付部1112は、荷受の申請を受け付けなくともよい。この場合には、例えば、表示制御部130が、認証できなかったことを示す情報を、端末300に表示させる。そして、制御部150は、移動体200を、物品を搭載したまま配達拠点に帰らせてよい。
【0099】
S210乃至S215の処理は、図8のS108乃至S113の処理と同様であるため記載を省略する。S215の処理の後、端末300において、ユーザにより、移動体200の制御の指示が入力される(S216)。ここで、ユーザによって、物品を配置させる指示が入力されたとする。このとき、表示制御部131は、認証情報の入力を促すインタフェースを表示する。移動体200または端末300において、ユーザにより認証情報が入力される。認証部160は、入力された認証情報を取得する(S217)。そして、認証部160は、入力された認証情報と、予め登録された認証情報と、に基づいて、ユーザを認証する(S218)。ユーザが認証されると、受付部140は、指示の入力を受け付ける(S219)。そして、制御部150は、指示に応じて移動体200を制御する(S220)。例えば、制御部150は、移動体200に物品を配置させるよう制御する。
【0100】
S218の処理において、ユーザが認証されなかった場合、配達支援装置101は、S219以降の処理を行わなくともよい。この場合には、例えば、表示制御部130が、認証できなかったことを示す情報を、端末300に表示させる。そして、制御部150は、移動体200を、物品を搭載したまま配達拠点に帰らせてよい。
【0101】
なお、本動作例は、あくまで一例である。すなわち、配達支援システム1001の動作はこの例に限られない。例えば、配達支援装置101は、申請受付部1112による認証と、認証部160による認証と、のいずれかのみを行うようにしてもよい。
【0102】
このように、第3の実施形態の配達支援装置100は、端末から、認証情報の入力を受け付け、入力された認証情報が、物品に対応するユーザの認証情報と合致する場合、荷受の申請を受け付けてよい。これにより、配達支援装置100は、正しい受取人に対して、物品の配達を行うことができる。
【0103】
[変形例4]
ユーザを認証できなかった場合、配達支援システム1001は、各種の処理を実行してよい。例えば、ユーザを認証できなかった場合、配達支援装置101は、正しくないユーザによって荷受が行われようとした旨の通報を行ってよい。この場合、通報先は、配達の依頼者、配達業務を行う運送会社、及び警察等であってよい。例えば、配達支援装置101は、通報先のサーバまたは端末に、正しくないユーザによって荷受が行われようとしたことを示す通知を送信する。このとき、配達支援装置101は、認証に用いられた認証情報を含む通知を送信してよい。
【0104】
これにより、配達支援装置101は、不正な荷受が行われる可能性があることを迅速に知らせることができる。
【0105】
[変形例5]
移動体200が認証処理を行ってよい。例えば、認証部160は、移動体200が有していてよい。移動体200に、キーボード等の入力機器、または、生体情報を読取可能な装置が搭載される。そして、ユーザは、移動体200を利用して認証情報の入力を行う。このとき、移動体200の認証部160は、入力された認証情報と、予め登録された認証情報と、を照合する。認証部160は、認証の結果を出力する。例えば、認証部160は認証の結果を配達支援装置101に送信する。また、移動体200にディスプレイ及びランプ等が搭載されている場合、認証部160は、認証の結果に応じた出力を当該ディスプレイ及びランプなどに行ってよい。
【0106】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態の配達支援装置について説明する。第4の実施形態では、配達された物品を代理人が受け取る例について説明する。なお、第1、第2及び第3の実施形態と重複する内容は、一部説明を省略する。
【0107】
図13は、配達支援装置102を含む構成の一例を模式的に示す図である。配達支援システム1002は、少なくとも配達支援装置102を含む。図13の例では、配達支援システム1002は、配達支援装置102と移動体200と端末300と代理人端末400とを備える。配達支援装置102は、移動体200と端末300と代理人端末400と、無線又は有線のネットワークを介して通信可能に接続される。なお、配達支援システム1002の構成はこの例に限られない。
【0108】
代理人端末400は、配達される物品に対応するユーザと異なる他のユーザによって利用される装置である。例えば、代理人端末400は、当該ユーザの代わりに物品を受け取る他のユーザによって利用される。以降、他のユーザを代理人と称する。代理人端末400は、例えば、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯型端末であるが、この例に限られない。代理人端末400は、パーソナルコンピュータであってよい。
【0109】
[配達支援システム1002の詳細]
図14は、配達支援システム1002の構成の一例を示すブロック図である。配達支援システム1002は、配達支援装置102と移動体200と端末300と代理人端末400とを備える。配達支援装置102は、配達支援装置100または101の動作に加えて、以下に説明するような動作を行ってよい。
【0110】
配達支援装置102は、特定部112と取得部120と表示制御部132と受付部140と制御部150と認証部160とを備える。
【0111】
特定部112は、通知部1121と申請受付部1122と端末決定部1123とを備える。通知部1121は、荷受に関する通知を行う。このとき通知には、物品を本人が受け取るか代理人が受け取るか選択可能な情報が含まれる。図15は、荷受に関する通知の一例を示す図である。図15の例では、移動体200が配達先付近に到着したこととともに、移動体200の位置を示すマップが、端末300に表示されている。さらに、図15の例では、「本人が受け取る」と記載されたアイコンと、「代理人が受け取る」と記載されたアイコンが示されている。例えば、ユーザによって「本人が受け取る」と記載されたアイコンが選択されると、端末300は、荷受の申請が行われたことを示す情報を配達支援装置100に送信する。また、例えば、「代理人が受け取る」と記載されたアイコンが選択されると、端末300は、荷受の申請が行われたことを示す情報に加え、代理人端末400に関する情報を、配達支援装置100に送信する。
【0112】
代理人端末400に関する情報は、ユーザによって入力される。代理人端末400に関する情報は、代理人または代理人端末400を識別可能な識別情報である。例えば、代理人端末400に関する情報は、管理番号、ログインID(IDentifier)、メールアドレス、及び電話番号等であってよい。図15において、「代理人が受け取る」と記載されたアイコンが選択されると、通知部1121は、端末300に、代理人に関する情報の入力フォームを表示させる。図16は入力フォームの一例である。図16の例では、代理人の識別情報の入力欄が示されている。例えば、ユーザは代理人の識別情報を入力する。このように、通知部1121は、ユーザに代理人または代理人端末400の識別情報を入力させてよい。また、図16の例では、代理人の選択欄が示されている。例えば、ユーザは代理人の候補の中から代理人を選択する。この場合、端末300は、代理人を示す情報(例えば氏名)と、代理人端末400に関する情報とを関連付けて予め格納している。ユーザが代理人を示す情報を選択することにより、選択された代理人に対応する代理人端末400に関する情報が入力される。このように、通知部1121は、ユーザに、代理人の候補の中から選択させることにより、代理人端末400に関する情報を入力させてよい。
【0113】
申請受付部1122は、端末300から代理人端末400に関する情報の入力を受け付ける。端末決定部1123は、代理人端末400に関する情報に基づいて、移動体200による撮影画像を表示させる端末を決定する。例えば、記憶装置190には、ユーザデータベースが格納される。ユーザデータベースには、少なくとも、代理人の識別情報と代理人端末400の端末情報とが関連付けられた情報が含まれる。代理人の識別情報と代理人端末400の端末情報とに加え、さらに代理人の認証情報が関連付けられてもよい。端末決定部1123は、入力された代理人端末400に関する情報に基づいて、ユーザデータベースから、撮影画像を表示させる代理人端末400を決定する。
【0114】
このように、特定部112は、配達される物品に対応するユーザの端末300から代理人端末400に関する情報の入力を受け付ける。そして、特定部112は、取得された代理人端末400に関する情報に基づいて、代理人端末400を特定する。
【0115】
なお、代理人端末400が特定されると、通知部1121は、代理人端末400に、荷受に関する通知を送信してよい。
【0116】
表示制御部132は、特定部112によって特定された代理人端末400に、撮影画像を表示させる。具体的には、端末決定部1123によって決定された代理人端末400に、移動体200によって撮影された撮影画像を表示させる。このとき、表示制御部132は、代理人端末400に対して、撮影画像とともに、移動体200の配達に関する指示を入力可能なインタフェースを表示させてよい。
【0117】
受付部140は、代理人端末400から、当該インタフェースを介して、移動体200に配達に関する指示の入力を受け付ける。制御部150は、受付部140によって受け付けられた指示に応じて、移動体200を制御する。すなわち、代理人は、代理人端末400に表示されたインタフェースを介して、自分に向けて配達を行う移動体200を制御することが可能となる。
【0118】
[配達支援システム1002の動作例]
次に、配達支援システム1002の動作の一例を、図17を用いて説明する。図17は、配達支援システム1002の動作の一例を説明するシーケンス図である。なお、図17の例では、移動体200が物品を配達している状況における、配達支援システム1002の動作が示されている。また、本動作例では、第3の実施形態で説明した認証の処理を省略している。
【0119】
S301乃至S305の処理は、図8のS101乃至S105の処理と同様であるため、記載を省略する。S305の処理の後、端末300は、荷受に関する通知を表示する。このとき通知には、配達される物品を本人が受け取るか代理人が受け取るか選択可能な情報が含まれる。本動作例では、代理人が物品を受け取る。すなわち、端末300において、代理人が受け取る旨の選択とともに、代理人端末400に関する情報の入力が行われる(S306)。
【0120】
申請受付部1122は、代理人端末400に関する情報の入力を受け付ける(S307)。端末決定部1123は、代理人端末400に関する情報に基づいて、撮影画像を表示させる代理人端末400を決定する(S308)。例えば、端末決定部1123は、ユーザデータベースから、代理人端末400に関する情報に対応する代理人端末400を特定することにより、撮影画像を表示させる代理人端末400を決定してよい。
【0121】
通知部1121は、荷受に関する通知を決定された代理人端末400に送信する(S309)。代理人端末400は、荷受に関する通知を表示する。そして、代理人端末400は、当該通知に応じた、入力操作を受け付ける。例えば、代理人によって、荷受の申請のための操作が行われる。配達支援装置102の申請受付部1122は、荷受の申請を受け付ける(S311)。
【0122】
S312乃至S315の処理は、図8のS109乃至S112の処理と同様であるため記載を省略する。S315の処理の後、表示制御部132は、代理人端末400に、撮影画像とともに、移動体200の配達に関する指示を入力可能なインタフェースを表示させる(S316)。代理人端末400では、代理人により、移動体200の制御の指示が入力される(S317)。例えば、代理人により、移動体200に物品を配置させる指示が入力される。受付部140は、移動体200の制御の指示の入力を受け付ける(S318)。制御部150は、指示に応じて、移動体200を制御する(S319)。例えば、制御部150は、移動体200を降下させ、物品を置くよう制御する。
【0123】
なお、本動作例は、あくまで一例である。すなわち、配達支援システム1002の動作はこの例に限られない。例えば、S305の処理の後に、申請受付部1122によりユーザの認証が行われてよい。この場合、ユーザが認証された場合に、S306以降の処理が行われる。また、例えば、S317の処理において、物品を配置させる指示が入力された場合、認証部160により代理人の認証が行われてよい。この場合、表示制御部132は、認証情報の入力を促すインタフェースを代理人端末400に表示する。そして、認証部160は、代理人によって入力された認証情報と、ユーザデータベースに登録された代理人の認証情報と、に基づいて代理人を認証する。
【0124】
このように、第4の実施形態の配達支援装置102は、配達される物品に対応するユーザの端末から、他のユーザの端末である代理人端末に関する情報の入力を受け付ける。また、配達支援装置102は、代理人端末を、撮影画像を表示させる端末として決定し、決定された代理人端末に、撮影画像を表示させる。これにより、配達支援装置102は、ユーザが物品を受け取れない場合に、代理人に物品を受け取らせることができる。
【0125】
[変形例6]
特定部112による代理人端末400の特定方法は、上述の例に限られない。例えば、予め、代理人により受け取られることが定められることがある。この場合、配達支援装置102は、ユーザに代理人端末400に関する情報を入力させなくともよい。
【0126】
例えば、配達情報に、代理人の識別情報、代理人端末400の端末情報、及び代理人の認証情報等の代理人に関する情報が、含まれる。この場合、通知部1121は、配達情報に基づいて、物品に対応するユーザ情報から、ユーザの端末300を特定する。ここで、配達情報の、当該物品に対応するレコードに、代理人に関する情報が設定されている場合、通知部1121は、代理人に関する情報から代理人端末400を特定する。そして、通知部1121は、特定した代理人端末400に荷受に関する通知を行う。
【0127】
申請受付部1122は、代理人端末400から荷受の申請を受け付ける。端末決定部1123は、申請受付部1112によって荷受の申請が受け付けられたことに応じて、荷受の申請を行った代理人端末400を、移動体200による撮影画像を表示させる端末として決定する。特定部112は、例えば、当該決定により、撮影画像を表示させる代理人端末400を特定する。
【0128】
このように、特定部112は、物品に関する情報と、受取人であるユーザに関する情報と、が関連付けられた配達情報に基づいて、物品に対応するユーザの端末300を特定する。そして、配達情報に、物品に関する情報と関連付けられた、他のユーザである代理人に関する情報が設定されている場合、特定部112は、代理人の端末である代理人端末を特定する。
【0129】
<配達支援システムのハードウェアの構成例>
上述した第1、第2、第3、及び第4の実施形態の配達支援システムを構成するハードウェアについて説明する。図18は、各実施形態における配達支援システムを構成するコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ装置90において、各実施形態及び各変形例で説明した、配達支援装置、及び配達支援方法が実現される。例えば、各実施形態及び各変形例で説明した救急支援装置、及び端末等のそれぞれが、図18に示すハードウェア構成を有していてよい。
【0130】
図18に示すように、コンピュータ装置90は、プロセッサ91、RAM(Random Access Memory)92、ROM(Read Only Memory)93、記憶装置94、入出力インタフェース95、バス96、及びドライブ装置97を備える。なお、配達支援装置、移動体、端末、及び代理人端末は、複数の電気回路によって実現されてもよい。
【0131】
記憶装置94は、プログラム(コンピュータプログラム)98を格納する。プロセッサ91は、RAM92を用いて本受付支援システムのプログラム98を実行する。具体的には、例えば、プログラム98は、図3図8図12、及び図17等に示す処理をコンピュータに実行させるプログラムを含む。プロセッサ91が、プログラム98を実行することに応じて、本配達支援システムの各構成の機能が実現される。プログラム98は、ROM93に記憶されていてもよい。また、プログラム98は、記憶媒体80に記録され、ドライブ装置97を用いて読み出されてもよいし、図示しない外部装置から図示しないネットワークを介してコンピュータ装置90に送信されてもよい。
【0132】
入出力インタフェース95は、周辺機器(キーボード、マウス、表示装置など)99とデータをやり取りする。入出力インタフェース95は、データを取得または出力する手段として機能する。バス96は、各構成を接続する。
【0133】
なお、配達支援システムの実現方法には様々な変形例がある。例えば、配達支援システムに含まれる各構成は、それぞれ専用の装置として実現することができる。また、救急支援システムは、それぞれ複数の装置の組み合わせに基づいて実現することができる。
【0134】
各実施形態の機能における各構成を実現するためのプログラムを記憶媒体に記録させ、該記憶媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記憶媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記憶媒体、及びそのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0135】
該記憶媒体は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD(Compact Disc)-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、またはROMであるが、この例に限られない。また該記憶媒体に記録されたプログラムは、単体で処理を実行しているプログラムに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するプログラムも各実施形態の範疇に含まれる。
【0136】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【0137】
また、上記実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0138】
100、101、102 配達支援装置
110、111、112 特定部
1101、1121 通知部
1102、1112、1122 申請受付部
1103、1123 端末決定部
120 取得部
1201 撮影制御部
1202 画像取得部
130、131、132 表示制御部
140 受付部
150 制御部
160 認証部
190 記憶装置
200 移動体
300 端末
400 代理人端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18