特開 2024-166009 マルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器、基地局、及び通信システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024166009

(43)【公開日】2024-11-28

(54)【発明の名称】マルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器、基地局、及び通信システム

(51)【国際特許分類】

   H04W 76/40 20180101AFI20241121BHJP

   H04W 4/06 20090101ALI20241121BHJP

   H04W 76/11 20180101ALI20241121BHJP

   H04W 76/38 20180101ALI20241121BHJP

   H04W 76/15 20180101ALI20241121BHJP

【ＦＩ】

H04W76/40

H04W4/06

H04W76/11

H04W76/38

H04W76/15

【審査請求】有

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

【外国語出願】

(21)【出願番号】P 2023122069

(22)【出願日】2023-07-26

(31)【優先権主張番号】112118502

(32)【優先日】2023-05-18

(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW

(71)【出願人】

【識別番号】504429600

【氏名又は名称】緯創資通股▲ふん▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＷＩＳＴＲＯＮ ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ

(74)【代理人】

【識別番号】100204490

【弁理士】

【氏名又は名称】三上 葉子

(72)【発明者】

【氏名】梁 健華

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067DD11

5K067DD17

5K067EE02

5K067EE10

5K067HH21

5K067HH24

5K067JJ22

(57)【要約】      （修正有）

【課題】ユーザ機器が新たなマルチキャスト及びブロードキャストサービス（ＭＢＳ）を要求するために必要なシグナリングの量を削減するＭＢＳ用のユーザ機器、基地局及び通信システムを提供する。
【解決手段】通信システムに適用可能なＭＢＳの方法において、ユーザ機器は、第１のＭＢＳに対応する要求メッセージを基地局から受信する。要求メッセージは、インジケータを含む。要求メッセージに応答して、基地局とユーザ機器は、基地局とユーザ機器との間のパケットデータユニット（ＰＤＵ）セッションを通じて、第１のＭＢＳに対応する第１のデータ送信を実行する。インジケータに応答して、基地局は、ページングメッセージをユーザ機器に送信する。ページングメッセージは、第２のＭＢＳに対応する識別子を含む。識別子に応答して、基地局とユーザ機器は、事前構成された第２のＰＤＵセッションを通じて、第２のＭＢＳに対応する第２のデータ送信を実行する。
【選択図】図７

【特許請求の範囲】

【請求項1】

基地局と通信するトランシーバと、
第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージを基地局に送信し、
前記要求メッセージの送信に応答して、前記ユーザ機器と前記基地局との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行し、
前記インジケータの送信に応答して、前記基地局から第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージを受信し、
前記識別子の受信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行するように構成されたプロセッサと、
を備える、マルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器。

【請求項2】

前記基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し、前記インジケータは、前記要求メッセージの拡張プロトコル構成オプションの情報要素に含まれ、前記要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つであり、前記要求メッセージは、タイマーの情報をさらに含み、
前記ユーザ機器が前記無線アクセスネットワーク通知エリアから出ることに応答して、前記タイマーが開始され、
前記タイマーの満了に応答して、前記第２のパケットデータユニットセッションが解放され、
前記ユーザ機器が前記無線アクセスネットワーク通知エリアに入ったことに応答して、タイマーが停止される、請求項１に記載のユーザ機器。

【請求項3】

前記要求メッセージは、無線アクセスネットワークリスト要求をさらに含み、
前記プロセッサは、
前記第１の無線アクセスネットワークを通じて、前記基地局によって提供される第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスを受信し、
前記無線アクセスネットワークリスト要求の送信に応答して、第２の無線アクセスネットワークを含む無線アクセスネットワークリストを受信し、
前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する前記第２のデータ送信を実行するために、前記無線アクセスネットワークリストに従って、前記第１の無線アクセスネットワークから前記第２の無線アクセスネットワークにハンドオーバし、
無線リソース制御非アクティブ状態に入り、
前記ページングメッセージを受信する前に、前記第２のパケットデータユニットセッションを確立するためのパラメータを前記基地局に送信し、
前記ページングメッセージの受信に応答して、無線リソース制御再開手順を実行して、前記無線リソース制御非アクティブ状態から無線リソース制御接続状態に切り替え、
前記無線リソース制御接続状態中に前記第２のデータ送信を実行するように構成される、請求項１に記載のユーザ機器。

【請求項4】

ユーザ機器と通信するトランシーバと、
第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージを前記ユーザ機器から受信し、
前記要求メッセージの受信に応答して、前記基地局と前記ユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行し、
前記インジケータの受信に応答して、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージを前記ユーザ機器に送信し、
前記識別子の送信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行するように構成されたプロセッサと、
を備える、マルチキャスト及びブロードキャストサービス用の基地局。

【請求項5】

前記基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し， 前記インジケータは、前記要求メッセージの拡張プロトコル構成オプションの情報要素に含まれ、前記要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つであり、前記要求メッセージは、さらにタイマーの情報を含み、
前記プロセッサは、
前記ユーザ機器が前記無線アクセスネットワーク通知エリアから離れたことの検出に応答して、前記タイマーを開始し、
前記タイマーの満了に応答して、前記第２のパケットデータユニットセッションを解放するようにさらに構成される、請求項４に記載の基地局。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、無線通信技術に関し、より具体的には、マルチキャスト及びブロードキャストサービス（ｍｕｌｔｉｃａｓｔ ａｎｄ ｂｒｏａｄｃａｓｔ ｓｅｒｖｉｃｅｓ，ＭＢＳ）用のユーザ機器（ｕｓｅｒ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ，ＵＥ）、基地局（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ，ＢＳ）、及び通信システムに関する。

【背景技術】

【0002】

５Ｇネットワーク構造の下では、ユーザ機器はネットワーク端末からＭＢＳメッセージを受信することができる。ユーザ機器がＭＢＳをサポートする基地局によって提供されるサービスに参加した後、ネットワーク端末は、サービスアナウンスメント（ｓｅｒｖｉｃｅ ａｎｎｏｕｎｃｅｍｅｎｔ）を通じて基地局が提供できるＭＢＳをユーザ機器に知らせることができる。サービスアナウンスメントは、一時モバイルグループＩＤ（ｔｅｍｐｏｒａｒｙ ｍｏｂｉｌｅ ｇｒｏｕｐ ｉｄｅｎｔｉｔｙ，ＴＭＧＩ）やソース固有のＩＰマルチキャストアドレス（ｓｏｕｒｃｅ ｓｐｅｃｉｆｉｃ ＩＰ ｍｕｌｔｉｃａｓｔ ａｄｄｒｅｓｓ）などのメッセージを通じて、ＭＢＳセッション識別子（ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ，ＩＤ）を伝送することができる。ＭＢＳセッションＩＤは、１つ又は複数のＭＢＳに関連付けられても良い。ユーザ機器は、ＭＢＳセッションＩＤに従って特定のＭＢＳに参加することができる。ユーザ機器がＭＢＳに参加したい場合、ユーザ機器はセッション確立手順を開始する必要がある。ユーザ機器がＭＢＳの受信を停止したい場合、ユーザ機器はセッション解放手順を開始する必要がある。基地局が、ユーザ機器が関心のある新たなＭＢＳを追加する場合、ユーザ機器は、新たなＭＢＳを受信するためにセッション確立手順を再度開始する必要がある。このように、ユーザ機器と基地局との間でシグナリングを頻繁に交換すると、通信リソースが浪費されることになる。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

本発明は、ユーザ機器が新たなＭＢＳを要求するために必要なシグナリングの量を削減することができる、マルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器、基地局、及び通信システムを提供する。

【課題を解決するための手段】

【0004】

本発明におけるマルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器は、トランシーバと、プロセッサと、を備える。トランシーバは、基地局と通信する。プロセッサは、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージを基地局に送信するように構成される。要求メッセージの送信に応答して、ユーザ機器と基地局との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行する。インジケータの送信に応答して、基地局から第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージを受信する。そして、識別子の受信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行する。

【0005】

本発明の一実施形態では、第２のパケットデータユニットセッションは、第１のパケットデータユニットセッションである。

【0006】

本発明の一実施形態では、プロセッサは、ページングメッセージを受信する前に、第２のパケットデータユニットセッションを確立するためのパラメータを基地局に送信するようにさらに構成される。

【0007】

本発明の一実施形態では、基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し、要求メッセージは、タイマーの情報をさらに含む。ユーザ機器が無線アクセスネットワーク通知エリアから出ることに応答して、タイマーが開始される。タイマーの満了に応答して、第２のパケットデータユニットセッションが解放される。

【0008】

本発明の一実施形態では、ユーザ機器が無線アクセスネットワーク通知エリアに入ることに応答して、タイマーが停止される。

【0009】

本発明の一実施形態では、要求メッセージは無線アクセスネットワークリスト要求をさらに含み、プロセッサは、第１の無線アクセスネットワークを通じて基地局によって提供される第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスを受信するようにさらに構成される。無線アクセスネットワークリスト要求の送信に応答して、第２の無線アクセスネットワークを含む無線アクセスネットワークリストを受信する。そして、無線アクセスネットワークリストに従って、第１の無線アクセスネットワークから第２の無線アクセスネットワークにハンドオーバして、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行する。

【0010】

本発明の一実施形態では、プロセッサは、無線リソース制御非アクティブ状態に入るようにさらに構成される。ページングメッセージの受信に応答して、無線リソース制御再開手順を実行して、無線リソース制御非アクティブ状態から無線リソース制御接続状態に切り替える。そして、無線リソース制御接続状態中に第２のデータ送信を実行する。

【0011】

本発明の一実施形態では、要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つを含む。

【0012】

本発明の一実施形態では、インジケータは、要求メッセージの拡張プロトコル構成オプション（ｅｘｔｅｎｄｅｄ ｐｒｏｔｏｃｏｌ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ ｏｐｔｉｏｎｓ）の情報要素（ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ｅｌｅｍｅｎｔ，ＩＥ）に含まれる。

【0013】

本発明におけるマルチキャスト及びブロードキャストサービス用の基地局は、プロセッサと、トランシーバと、を備える。トランシーバは、ユーザ機器と通信する。プロセッサは、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージをユーザ機器から受信するように構成される。要求メッセージの受信に応答して、基地局とユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行する。インジケータの受信に応答して、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージをユーザ機器に送信する。そして、識別子の送信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行する。

【0014】

本発明の一実施形態では、第２のパケットデータユニットセッションは、第１のパケットデータユニットセッションである。

【0015】

本発明の一実施形態では、プロセッサは、ページングメッセージを送信する前に、第２のパケットデータユニットセッションを確立するためのパラメータをユーザ機器から受信するようにさらに構成される。

【0016】

本発明の一実施形態では、基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し、要求メッセージはタイマーの情報をさらに含む。プロセッサは、ユーザ機器が無線アクセスネットワーク通知エリアから離れたことの検出に応答して、タイマーを開始し、タイマーの満了に応答して、第２のパケットデータユニットセッションを解放するようにさらに構成される。

【0017】

本発明の一実施形態では、プロセッサは、ユーザ機器が無線アクセスネットワーク通知エリアに入ったことの検出に応答して、タイマーを停止するようにさらに構成される。

【0018】

本発明の一実施形態では、要求メッセージは無線アクセスネットワークリスト要求をさらに含み、プロセッサは、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスを第１の無線アクセスネットワークを通じてユーザ機器に提供するようにさらに構成される。無線アクセスネットワークリスト要求の受信に応答して、第２の無線アクセスネットワークを含む無線アクセスネットワークリストを送信する。そして、無線アクセスネットワークリストの送信に応答して、ユーザ機器を第１の無線アクセスネットワークから第２の無線アクセスネットワークにハンドオーバする。

【0019】

本発明の一実施形態では、プロセッサは、無線リソース制御非アクティブ状態に入るようにユーザ機器を構成するようにさらに構成される。ページングメッセージの送信に応答して、無線リソース制御再開手順を実行して、ユーザ機器を無線リソース制御非アクティブ状態から無線リソース制御接続状態に切り替える。そして、ユーザ機器が無線リソース制御接続状態にあるときに、第２のデータ送信を実行する。

【0020】

本発明の一実施形態では、要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つを含む。

【0021】

本発明の一実施形態では、インジケータは、要求メッセージの拡張プロトコル構成オプションの情報要素に含まれる。

【0022】

本発明におけるマルチキャスト及びブロードキャストサービス用の通信システムは、ユーザ機器と、基地局と、を含む。ユーザ機器は、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する要求メッセージを基地局から受信する。要求メッセージは、インジケータを含む。要求メッセージに応答して、基地局とユーザ機器は、基地局とユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行する。インジケータに応答して、基地局は、ページングメッセージをユーザ機器に送信する。ページングメッセージは、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含む。識別子に応答して、基地局とユーザ機器は、事前設定された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行する。

【発明の効果】

【0023】

上記に基づいて、本発明では、ユーザ機器と基地局との間で交換される必要があるシグナリングの量を大幅に削減することができ、それによってユーザ機器の電力を節約する効果を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【0024】

【図1】ＭＢＳを提供するシグナリング図である。

【図2】本発明の一実施形態によるＭＢＳを提供するシグナリング図である。

【図3】本発明の一実施形態による、タイマーに従ってＭＢＳを提供するシグナリング図である。

【図4】本発明の一実施形態による複数の無線アクセスネットワーク通知エリアの概略図である。

【図5】本発明の一実施形態によるユーザ機器に適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。

【図6】本発明の一実施形態による基地局に適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。

【図7】本発明の一実施形態による通信システムに適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。

【図8】本発明の一実施形態によるＭＢＳの通信システムの概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0025】

本発明の内容をより理解しやすくするために、以下の実施形態は、本発明が実際に実施される例として取り上げられる。さらに、可能な範囲で、図面及び実施形態において同じ符号が付された要素／構成要素／ステップは、同一又は類似の部分を表す。

【0026】

図１は、ＭＢＳを提供するシグナリング図である。基地局は、ユーザ機器と通信することができる。ステップＳ１０１において、ユーザ機器は、無線リソース制御（ＲＲＣ）接続状態に入っても良い。ステップＳ１０２において、ＭＢＳをサポートする基地局は、１つ又は複数のＭＢＳセッションを確立するためにＭＢＳセッション作成手順を実行することができる。

【0027】

ステップＳ１０３において、基地局は、サービスアナウンスメントをユーザ機器に送信することができる。サービスアナウンスは、例えば、ＴＭＧＩ 又はソース固有のＩＰマルチキャストアドレスによって伝達されて良い。サービスアナウンスメントは、基地局がユーザ機器に提供することができる１つ又は複数のＭＢＳの識別子を含んで良い。

【0028】

ステップＳ１０４において、ユーザ機器は、ＭＢＳに対するセッションへの参加又は確立をトリガするために、ＭＢＳに対応する要求メッセージを基地局に送信することができる。例えば、ユーザ機器は、要求されたＭＢＳの識別情報を含む要求メッセージを基地局に送信することができる。要求メッセージは、例えば、パケットデータユニット（ＰＤＵ）セッション確立要求又はＰＤＵセッション変更要求である。

【0029】

ステップＳ１０５において、ユーザ機器と基地局はデータ送信を実行し、基地局はユーザ機器にＭＢＳを提供することができる。

【0030】

ステップＳ１０６‐１及びステップＳ１０６‐２のうちの１つは、ユーザ機器がＭＢＳを提供するためのセッションから離れることができるようにする（つまり、ユーザ機器がＭＢＳの受信を停止できるようにする）ために実行されることができる。ステップＳ１０６－１において、ユーザ機器は、ユーザ機器がセッションから離れるようにトリガするメッセージを基地局に送信することができる。ステップＳ１０６－２において、基地局は、ユーザ機器がセッションから離れるようにトリガするメッセージをユーザ機器に送信することができる。

【0031】

ステップＳ１０７において、ＭＢＳが終了すると（例えば、ユーザ機器に送信するＭＢＳデータがない場合）、ユーザ機器はＲＲＣ非アクティブ状態に入ることができる。ステップＳ１０８において、基地局は、ユーザ機器にＭＢＳを提供するために使用されるＭＢＳセッションを解放又は削除することができる。

【0032】

図１の手順によれば、ユーザ機器が新たなＭＢＳを要求するたびに、基地局とユーザ機器との間のセッションを再確立する必要がある。したがって、大量の通信リソースが消費されることになる。結果として、本発明は、基地局とユーザ機器との間のシグナリングの量を効果的に削減することができるＭＢＳを提供するためのプロセスを提供する。

【0033】

図２は、本発明の一実施形態によるＭＢＳを提供するシグナリング図である。本発明で開示される基地局は、無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）、１つ又は複数のＲＡＮを含むＲＡＮ通知エリア（ＲＮＡ）、ネットワーク端末又はコアネットワークなどとみなすこともできることに留意されたい。

【0034】

ステップＳ２０１において、基地局は、ユーザ機器がＲＲＣ接続状態に入るように構成することができる。ステップＳ２０２において、ＭＢＳをサポートする基地局は、１つ又は複数のＭＢＳセッションを確立するために、ＭＢＳセッション確立手順を実行することができる。１つ又は複数のＭＢＳセッションは、１つ又は複数のＭＢＳを提供するためにそれぞれ使用される。

【0035】

ステップＳ２０３において、基地局は、サービスアナウンスメントをユーザ機器に送信することができる。サービスアナウンスは、例えば、ＴＭＧＩ又はソース固有のＩＰマルチキャストアドレスによって伝達されて良い。サービスアナウンスメントは、基地局がユーザ機器に提供することができる１つ又は複数のＭＢＳの１つ又は複数の識別子を含んで良い。

【0036】

ステップＳ２０４において、ユーザ機器は、ＭＢＳに対応する要求メッセージを基地局に送信することができる。要求メッセージは、基地局が提供し得るすべてのＭＢＳに参加することに同意するようユーザ機器に指示するためのインジケータを含んで良い。要求メッセージは、例えば、ＰＤＵセッション確立要求やＰＤＵセッション変更要求である。一実施形態では、要求メッセージは、タイマーの情報（例えば、タイマーのライフサイクル）又はＲＡＮリスト要求をさらに含んで良い。インジケータ、タイマーの情報、又はＲＡＮリスト要求は、要求メッセージ（つまり、ＰＤＵセッション確立要求又はＰＤＵセッション変更要求）の拡張プロトコル構成オプションの情報要素（ＩＥ）に含まれても良い。拡張プロトコル構成オプションの情報要素は、最大６５５３３オクテットのデータを格納するために使用できる。

【0037】

ステップＳ２０５で、ユーザ機器と基地局は、ユーザ機器と基地局との間のＰＤＵセッションを通じて、ＭＢＳに対応するデータ送信を実行する。ＭＢＳは、ステップＳ２０３で基地局がユーザ機器に通知したＭＢＳを含んでも良い。基地局は、ステップＳ２０２で確立されたＭＢＳセッションを通じてユーザ機器にＭＢＳを提供することができる。ユーザ機器は、ＲＲＣ接続状態中に基地局とＭＢＳのデータ送信を実行することができる。

【0038】

ステップＳ２０６において、ＭＢＳが終了すると（例えば、ユーザ機器に送信されるＭＢＳデータがないとき）、基地局は、ユーザ機器がＲＲＣ非アクティブ状態に入るように構成することができる。ステップＳ２０７において、基地局は、端末に提供されるＭＢＳを非アクティブ化することができる。ステップＳ２０７では、基地局は、ユーザ機器に提供されるＭＢＳを非アクティブ化することができる。一実施形態では、基地局は、非アクティブ化されたＭＢＳに対応するＭＢＳセッションを解放又は削除することができる。

【0039】

ステップＳ２０８において、基地局は、新たなＭＢＳを追加することができる。例えば、基地局は、コアネットワークから新たなＭＢＳの構成を受信し、その構成に従って、新たなＭＢＳを追加することができる。また、基地局は、新たなＭＢＳに対応する識別子（以下、「新たなＭＢＳ ＩＤ」という）をさらに生成し、新たなＭＢＳに対応する新たなＭＢＳセッションを確立することができる。

【0040】

ステップＳ２０９において、基地局は、各ユーザ機器（図２に示されるユーザ機器を含む）にグループページングメッセージを送信することができる。グループページングメッセージは、新たなＭＢＳに対応する新たなＭＢＳ ＩＤを含んで良い。

【0041】

ステップＳ２１０において、グループページングメッセージに応答して、基地局又はユーザ機器は、ステップＳ２１１において、ユーザ機器がＲＲＣ非アクティブ状態からＲＲＣ接続状態に切り替わるように、ＲＲＣ再開手順をトリガすることができる。

【0042】

ステップＳ２１２で、基地局とユーザ機器は、新たなＭＢＳ ＩＤに従って事前構成されたＰＤＵセッションを通じて、新たなＭＢＳに対応するデータ送信を実行することができる。事前構成されたＰＤＵセッションは、既存のＰＤＵセッション又は新しく確立されたＰＤＵセッションであって良い。例えば、基地局とユーザ機器は、ステップＳ２０５と同じＰＤＵセッションを通じて、新たなＭＢＳに対応するデータ送信を実行することができる。基地局は、ステップＳ２０８で確立された新たなＭＢＳセッションを通じて、ユーザ機器に新たなＭＢＳを提供することができる。ユーザ機器は、ＲＲＣ接続状態中に基地局と新たなＭＢＳのデータ送信を実行することができる。

【0043】

新たなＭＢＳに対する新たなＰＤＵセッションを確立するためのパラメータは、ユーザ機器がグループページングメッセージを受信する（又は基地局がグループページングメッセージを送信する）前に、ユーザ機器によって基地局に送信されても良い。具体的には、３ＧＰＰ（Ｔｈｉｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ）標準技術規格２３．２４７のセクション７．２．１．３の記載によれば、ユーザ機器は、ＭＢＳを要求する前に、ＭＢＳに対するＰＤＵセッション（つまり、上記「既存のＰＤＵセッション」）を確立するための登録手順を実行することができる。ＰＤＵセッションを確立する過程で、ユーザ機器は、ユーザ機器の関連情報を基地局（又はネットワーク端末）に送信することができる。関連情報は、例えば、データネットワーク名（ｄａｔａ ｎｅｔｗｏｒｋ ｎａｍｅ，ＤＮＮ）、単一ネットワークスライス選択支援情報（ｓｉｎｇｌｅ－ｎｅｔｗｏｒｋ ｓｌｉｃｅ ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ，Ｓ－ＮＳＳＡＩ）、又はサブスクリプション永続識別子（ｓｕｂｓｃｒｉｐｔｉｏｎ ｐｅｒｍａｎｅｎｔ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ，ＳＵＰＩ）などの情報を含む。一実施形態では、ユーザ機器は、登録手順を通じて、新たなＰＤＵセッションを確立するためのパラメータを基地局に送信することができる。基地局がユーザ機器に新たなＭＢＳを提供する場合、基地局は、既存のＰＤＵセッションを通じてユーザ機器に新たなＭＢＳを提供しても良いし、登録手順で取得したユーザ機器のパラメータに従って新たなＰＤＵセッションを確立しても良く、これにより、新たなＰＤＵセッションを通じて、新たなＭＢＳがユーザ機器に提供される。

【0044】

ステップＳ２１３において、新たなＭＢＳが終了すると（例えば、ユーザ機器に送信するＭＢＳデータがない場合）、基地局は、ユーザ機器がＲＲＣ非アクティブ状態に入るように構成することができる。ステップＳ２１４において、基地局は、ユーザ機器に提供される新たなＭＢＳを非アクティブ化することができる。一実施形態では、基地局は、非アクティブ化された新たなＭＢＳに対応する新たなＭＢＳセッションを解放又は削除することができる。

【0045】

一実施形態では、ユーザ機器によって基地局に送信される要求メッセージは、ＲＡＮリスト要求を含んで良い。基地局がＲＡＮリスト要求を受信した後、基地局は、ＭＢＳをサポートする１つ又は複数のＲＡＮを記録するＲＡＮリストをユーザ機器に送信することができる。現在、ユーザ機器がＲＡＮ＃１（又は「ソースＲＡＮ」という）を通じて基地局が提供するＭＢＳに対応するデータ送信を行っていると仮定する。基地局がユーザ機器にＭＢＳを提供する場合、ユーザ機器は、ＲＡＮリストからＭＢＳをサポートするＲＡＮ＃２（又は「ターゲットＲＡＮ」と呼ばれる）を取得し、ＲＡＮ＃１からＲＡＮ＃２にハンドオーバして、ＭＢＳのデータ送信を継続することができる。ＲＡＮリストは、ユーザ機器がＭＢＳをサポートしないＲＡＮにハンドオーバされる場合に、ＭＢＳのデータ送信が中断されることを防止することができる。ユーザ機器とＲＡＮ＃２は、既存のＰＤＵセッション又は新たに確立されたＰＤＵセッションを通じてＭＢＳのデータ送信を実行することができる。ＲＡＮ＃１とＲＡＮ＃２は、同じＲＮＡに属していてもよいし、それぞれ異なるＲＮＡに属していても良いことに留意されたい。

【0046】

一実施形態では、ユーザ機器によって基地局に送信される要求メッセージは、タイマーの関連情報を含んで良い。基地局は、タイマーに従ってユーザ機器にＭＢＳを提供するためのＰＤＵセッションを解放するか否かを決定することができる。図３は、本発明の一実施形態による、タイマーに従ってＭＢＳを提供するシグナリング図である。図４は、本発明の一実施形態による複数の無線アクセスネットワーク通知エリアの概略図である。図３及び図４を参照すると、現在、ユーザ機器とＲＡＮ＃１はＲＮＡ＃１に位置しており、ユーザ機器はＭＢＳを受信するためにＲＡＮ＃１を介してＰＤＵセッションに接続していると仮定する。

【0047】

ステップＳ３０１において、ユーザ機器はＲＮＡ＃１から離れてＲＮＡ＃２に入ることができる。ステップＳ３０２において、ユーザ機器がＲＮＡ＃１から離れたことの検出に応答して、基地局はタイマーを開始しても良い。ステップＳ３０３において、基地局は、ユーザ機器がＲＮＡ＃１から離れる間にタイマーが満了するか否かを判定しても良い。ユーザ機器がＲＮＡ＃１から離れている間にタイマーが満了した場合、基地局は、ステップＳ３０４でＲＡＮ＃１を介してユーザ機器が受信したすべてのＭＢＳの解放をトリガすることができる。一方、ユーザ機器は、例えば、ＲＮＡ＃２内のＲＡＮ（例えば、ＲＡＮ＃２）にハンドオーバすることができる。反対に、タイマが満了する前にユーザ機器がＲＮＡ＃２からＲＮＡ＃１に戻った場合、基地局はタイマを停止又はリセットしても良い。ステップＳ３０５において、基地局は、解放されたＭＢＳに対応するＭＢＳセッションを削除することができる。

【0048】

図５は、本発明の一実施形態によるユーザ機器に適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。ステップＳ５０１において、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する要求メッセージが基地局に送信される。要求メッセージは、インジケータを含む。ステップＳ５０２において、要求メッセージの送信に応答して、ユーザ機器と基地局との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信が実行される。ステップＳ５０３において、インジケータの送信に応答して、基地局からのページングメッセージが受信される。ページングメッセージは、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含む。ステップＳ５０４において、識別子の受信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信が実行される。

【0049】

図６は、本発明の一実施形態による基地局に適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。ステップＳ６０１において、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する要求メッセージがユーザ機器から受信される。要求メッセージは、インジケータを含む。ステップＳ６０２において、要求メッセージの受信に応答して、基地局とユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信が実行される。ステップＳ６０３において、インジケータの受信に応答して、ページングメッセージがユーザ機器に送信される。ページングメッセージは、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含む。ステップＳ６０４において、識別子の送信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信が実行される。

【0050】

図７は、本発明の一実施形態による通信システムに適用可能なＭＢＳの方法のフローチャートである。通信システムは、ユーザ機器と、ユーザ機器と通信する基地局と、を含んで良い。ステップＳ７０１において、ユーザ機器は、基地局から第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する要求メッセージを受信する。要求メッセージは、インジケータを含む。ステップＳ７０２において、要求メッセージに応答して、基地局とユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、基地局とユーザ機器は、第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行する。ステップＳ７０３において、インジケータに応答して、基地局はページングメッセージをユーザ機器に送信する。ページングメッセージは、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含む。ステップＳ７０４において、識別子に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、基地局とユーザ機器は、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行する。

【0051】

図８は、本発明の一実施形態によるＭＢＳ用の通信システム１０の概略図である。通信システム１０は、ユーザ機器１００と、ユーザ機器１００と通信する基地局２００と、を含んで良い。通信システム１０、ユーザ機器１００、又は基地局２００は、図１から図７に示されるような様々な機能又はステップを実施するために使用され得る。

【0052】

ユーザ機器１００は、プロセッサ１１０と、記憶媒体１２０と、トランシーバ１３０と、を含んで良い。プロセッサ１１０は、例えば、中央処理装置（ｃｅｎｔｒａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ，ＣＰＵ）、又は他のプログラム可能な汎用又は専用のマイクロ制御ユニット（ｍｉｃｒｏ ｃｏｎｔｒｏｌ ｕｎｉｔ，ＭＣＵ）、マイクロプロセッサ（ｍｉｃｒｏｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）、デジタルシグナルプロセッサ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ，ＤＳＰ）、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ，ＡＳＩＣ）、グラフィックスプロセッシングユニット（ｇｒａｐｈｉｃｓ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ，ＧＰＵ）、画像信号プロセッサ（ｉｍａｇｅ ｓｉｇｎａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ，ＩＳＰ）、画像処理ユニット（ｉｍａｇｅ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ，ＩＰＵ）、算術論理演算装置（ａｒｉｔｈｍｅｔｉｃ ｌｏｇｉｃ ｕｎｉｔ，ＡＬＵ）、複合プログラマブルロジックデバイス（ｃｏｍｐｌｅｘ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｌｏｇｉｃ ｄｅｖｉｃｅ，ＣＰＬＤ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙ，ＦＰＧＡ）、その他の類似の要素、又は上記の要素の組み合わせである。プロセッサ１１０は、記憶媒体１２０及びトランシーバ１３０に結合され、記憶媒体１２０に記憶された複数のモジュール及び多様なアプリケーションプログラムにアクセスして実行することができる。

【0053】

記憶媒体１２０は、例えば、任意のタイプの固定又は取り外し可能なランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）、ソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）、類似の要素、又は上記の要素の組み合わせであり、プロセッサ１１０によって実行され得るモジュール又は多様なアプリケーションプログラムを記憶するために使用される。

【0054】

トランシーバ１３０は、無線又は有線で信号を送受信する。トランシーバ１３０はさらに、低雑音増幅、インピーダンス整合、周波数混合、上向き又は下向きの周波数変換、フィルタリング、増幅などの動作を実行することができる。

【0055】

基地局２００は、プロセッサ２１０と、記憶媒体２２０と、トランシーバ２３０と、を含んで良い。プロセッサ２１０は、例えば、中央処理装置、又は他のプログラム可能な汎用又は専用のマイクロ制御ユニット、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路、グラフィックスプロセッシングユニット、画像信号プロセッサ、画像処理ユニット、算術論理演算装置、複合プログラマブルロジックデバイスフィールドプログラマブルゲートアレイ、その他類似の要素、又は上記の要素の組み合わせである。プロセッサ２１０は、記憶媒体２２０及びトランシーバ２３０に結合され、記憶媒体２２０に記憶された複数のモジュール及び多様なアプリケーションプログラムにアクセスして実行することができる。

【0056】

記憶媒体２２０は、例えば、任意のタイプの固定又は取り外し可能なランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、類似の要素、又は上記の要素の組み合わせであり、プロセッサ２１０によって実行され得るモジュール又は多様なアプリケーションプログラムを記憶するために使用される。

【0057】

トランシーバ２３０は、無線又は有線で信号を送受信する。トランシーバ２３０はさらに、低雑音増幅、インピーダンス整合、周波数混合、上向き又は下向きの周波数変換、フィルタリング、増幅などの動作を実行することができる。

【0058】

上記に基づいて、本発明におけるユーザ機器は、ＰＤＵセッション確立要求又はＰＤＵセッション変更などの要求メッセージを通じて、ＭＢＳを要求するためのインジケータ、タイマーの情報、又はＲＡＮリスト要求を基地局に送信することができる。要求メッセージがインジケータを含む場合、基地局が新たなＭＢＳを追加するとき、基地局はユーザ機器に問い合わせることなく直接新たなＭＢＳの提供を開始することができる。さらに、ユーザ機器がＲＮＡから離れるとき、ユーザ機器のタイマーが開始されても良い。タイマーが満了する前にユーザ機器が元のＲＮＡに戻っていない場合、基地局は、ユーザ機器に対して元のＲＮＡでユーザ機器によって受信されたＭＢＳを自動的に解放することができる。さらに、基地局は、ユーザ機器がＭＢＳをサポートしないＲＡＮにハンドオーバすることを防止し、それによってＭＢＳ送信の継続性を確保するために、ＲＡＮリストに基づいてＭＢＳをサポートするＲＡＮリストをユーザ機器に提供することを要求することができる。したがって、本発明では、ユーザ機器と基地局との間で交換される必要があるシグナリングの量を大幅に削減することができ、それによってユーザ機器の電力を節約する効果を達成することができる。

【産業上の利用可能性】

【0059】

本発明のマルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器は、無線通信装置に適用することができる。

【符号の説明】

【0060】

１０： 通信システム
１００： ユーザ機器
１１０、２１０： プロセッサ
１２０、２２０： 記憶媒体
１３０、２３０： トランシーバ
２００： 基地局
Ｓ１０１、Ｓ１０２、Ｓ１０３、Ｓ１０４、Ｓ１０５、Ｓ１０６－１、Ｓ１０６－２、Ｓ１０７、Ｓ１０８、Ｓ２０１、Ｓ２０２、Ｓ２０３、Ｓ２０４、Ｓ２０５、Ｓ２０６、Ｓ２０７、Ｓ２０８、Ｓ２０９、Ｓ２１０、Ｓ２１１、Ｓ２１２、Ｓ２１３、Ｓ２１４、Ｓ３０１、Ｓ３０２、Ｓ３０３、Ｓ３０４、Ｓ３０５、Ｓ５０１、Ｓ５０２、Ｓ５０３、Ｓ５０４、Ｓ６０１、Ｓ６０２、Ｓ６０３、Ｓ６０４、Ｓ７０１、Ｓ７０２、Ｓ７０３、Ｓ７０４： ステップ

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【手続補正書】

【提出日】2024-06-12

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

基地局と通信するトランシーバと、
第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージを基地局に送信し、
前記要求メッセージの送信に応答して、前記トランシーバと前記基地局との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を前記トランシーバによって実行し、
前記インジケータの送信に応答して、前記基地局から第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージを受信し、
前記識別子の受信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を前記トランシーバによって実行するように構成されたプロセッサと、
を備える、マルチキャスト及びブロードキャストサービス用のユーザ機器。

【請求項2】

前記基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し、前記インジケータは、前記要求メッセージの拡張プロトコル構成オプションの情報要素に含まれ、前記要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つであり、前記要求メッセージは、タイマーの情報をさらに含み、
前記トランシーバが前記無線アクセスネットワーク通知エリアから出ることに応答して、前記タイマーが開始され、
前記タイマーの満了に応答して、前記第２のパケットデータユニットセッションが解放され、
前記トランシーバが前記無線アクセスネットワーク通知エリアに入ったことに応答して、タイマーが停止される、請求項１に記載のユーザ機器。

【請求項3】

前記要求メッセージは、無線アクセスネットワークリスト要求をさらに含み、
前記プロセッサは、
第１の無線アクセスネットワークを通じて、前記基地局によって提供される第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスを受信し、
前記無線アクセスネットワークリスト要求の送信に応答して、第２の無線アクセスネットワークを含む無線アクセスネットワークリストを受信し、
前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する前記第２のデータ送信を実行するために、前記無線アクセスネットワークリストに従って、前記第１の無線アクセスネットワークから前記第２の無線アクセスネットワークにハンドオーバする、請求項１に記載のユーザ機器。

【請求項4】

ユーザ機器と通信するトランシーバと、
第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応し、インジケータを含む要求メッセージを前記ユーザ機器から受信し、
前記要求メッセージの受信に応答して、前記トランシーバと前記ユーザ機器との間の第１のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第１のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第１のデータ送信を実行し、
前記インジケータの受信に応答して、第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する識別子を含むページングメッセージを前記ユーザ機器に送信し、
前記識別子の送信に応答して、事前構成された第２のパケットデータユニットセッションを通じて、前記第２のマルチキャスト及びブロードキャストサービスに対応する第２のデータ送信を実行するように構成されたプロセッサと、
を備える、マルチキャスト及びブロードキャストサービス用の基地局。

【請求項5】

前記基地局は、無線アクセスネットワーク通知エリアに属し， 前記インジケータは、前記要求メッセージの拡張プロトコル構成オプションの情報要素に含まれ、前記要求メッセージは、パケットデータユニットセッション確立要求とパケットデータユニットセッション変更要求のうちの１つであり、前記要求メッセージは、さらにタイマーの情報を含み、
前記プロセッサは、
前記ユーザ機器が前記無線アクセスネットワーク通知エリアから離れたことの検出に応答して、前記タイマーを開始し、
前記タイマーの満了に応答して、前記第２のパケットデータユニットセッションを解放するようにさらに構成される、請求項４に記載の基地局。

【外国語明細書】