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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166040
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】車両制御装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/12 20200101AFI20241121BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20241121BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
B60W30/12
G08G1/16 C
G01C21/34
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023197480
(22)【出願日】2023-11-21
(31)【優先権主張番号】10-2023-0064426
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】323002624
【氏名又は名称】エイチエル クレムーブ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】HL Klemove Corporation
【住所又は居所原語表記】224,Harmony-ro,Yeonsu-gu,Incheon,22011 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】ユン テシク
【テーマコード(参考)】
2F129
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129DD15
2F129EE02
2F129EE52
2F129GG02
2F129GG08
2F129GG17
2F129GG18
3D241BA12
3D241BB45
3D241CC17
3D241CE05
3D241DB12Z
3D241DC35Z
3D241DC36Z
5H181AA01
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC14
5H181FF05
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL09
5H181LL14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】分岐道路において所望の方向へ車両を制御することができる車両制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】車両制御装置は、走行レーンの路面に表示された分岐路誘導線を感知するセンサ装置と、目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供する経路案内装置と、レーン維持制御を行うレーン維持制御モジュールと、前記走行レーンに複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記経路案内装置によって設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1以上の位置および前記走行レーンの左右の車線境界線の位置に基づいて前記レーン維持制御モジュールを制御する制御部と、を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行レーンの路面に表示された分岐路誘導線(Branch road guide line)を感知するセンサ装置と、
目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供する経路案内装置と、
レーン維持制御を行うレーン維持制御モジュールと、
前記走行レーンに複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記経路案内装置によって設定された前記目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1以上の位置および前記走行レーンの左右の車線境界線の位置に基づいて前記レーン維持制御モジュールを制御する制御部と、を含む車両制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と、前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点位置に、前記車両の外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュールを制御する請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する道路に対応する分岐路誘導線に沿って車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線、方向指示灯によって指示される方の分岐路誘導線、及び運転者の視線方向側の分岐路誘導線のうち1つ以上に沿って車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項6】
前記複数の分岐路誘導線は、それぞれ異なるカラーまたはパターンで区分される請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記複数の分岐路誘導線は、最初に分岐する第1分岐路に対応する第1分岐路誘導線と、後に分岐する第2分岐路に対応する第2分岐路誘導線とを含む請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項8】
前記第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線のそれぞれは同一幅を有する線であり、前記第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線は、前記走行レーン内において第1距離だけ離隔して左右に配置される請求項7に記載の車両制御装置。
【請求項9】
前記経路案内装置は、車両に内蔵されたナビゲーション装置または前記車両の外部に設けられる運転者の携帯端末であり、前記制御部は前記経路案内装置から前記目標経路に関する情報を受信する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項10】
前記センサ装置は、前記走行レーン内に表示された分岐路誘導線の幅の大きさ及びカラーまたはパターンに基づいて前記複数の分岐路誘導線のそれぞれを識別する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項11】
前記センサ装置は、さらに前記複数の分岐路誘導線が表示された走行レーン内に表示された分岐案内線(Branching guide lane)を感知し、
前記制御部は、前記走行レーン内において感知された前記分岐案内線を無視するように前記レーン維持制御モジュールを制御する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項12】
車両の走行方向を制御するステアリング装置と、
前記ステアリング装置を制御して運転者の介入なしに前記車両の自律走行を制御する自律走行制御部と、を含み、
前記自律走行制御部は、前記車両に装着された画像センサから取得した情報に基づいて車両が走行する1本の走行レーンの路面に表示された複数の分岐路誘導線を識別し、
前記車両の自律走行のために設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1以上に基づいて前記ステアリング装置を自動的に制御し、前記1本の走行レーン内における前記車両の横位置を調整する車両制御装置。
【請求項13】
前記自律走行制御部は、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記ステアリング装置を制御する請求項12に記載の車両制御装置。
【請求項14】
前記自律走行制御部は、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と、前記1本の走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記ステアリング装置を制御する請求項12に記載の車両制御装置。
【請求項15】
前記自律走行制御部は、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する道路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記ステアリング装置を制御する請求項12に記載の車両制御装置。 。
【請求項16】
前記自律走行制御部は、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線、方向指示灯により指示される方の分岐路誘導線、及び運転者の視線方向側の分岐路誘導線のうち1以上に沿って前記車両が走行するように前記ステアリング装置を制御する請求項12に記載の車両制御装置。
【請求項17】
1本の走行レーン内の路面に表示された分岐路誘導線を感知するステップと、
目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供するステップと、
前記1本の走行レーン内において複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記目標経路の設定の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1以上の位置および前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の位置に基づいて、前記1本の走行レーン内の車両の横方向の位置を調節するステップと、
を含む車両制御方法。
【請求項18】
前記位置を調節するステップは、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように車両の横方向の位置を調節するステップを含む請求項17に記載の車両制御方法。
【請求項19】
前記位置を調整するステップは、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と、前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記車両の横方向の位置を調節するステップを含む請求項17に記載の車両制御方法。
【請求項20】
前記位置を調節するステップは、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する道路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記車両の横方向の位置を調節するステップを含む請求項17に記載の車両制御方法。
【請求項21】
前記位置を調節するステップは、前記目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線、方向指示灯により指示される方の分岐路誘導線、及び運転者の視線方向側の分岐路誘導線のうち1以上に沿って前記車両が走行するように前記車両の横方向の位置を調節するステップを含む請求項17に記載の車両制御方法。
【請求項22】
前記複数の分岐路誘導線は、最初に分岐する第1分岐路に対応する第1分岐路誘導線と、後に分岐する第2分岐路に対応する第2分岐路誘導線とを含む請求項17に記載の車両制御方法。
【請求項23】
さらに、前記複数の分岐路誘導線が表示された走行レーン内に表示された分岐案内線を識別するステップを含み、
前記位置を調整するステップは、前記走行レーン内において識別された前記分岐案内線を無視し、前記車両の横方向の位置を制御するステップを含む請求項17に記載の車両制御方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両制御装置及び方法に関し、より詳細には、分岐道路においてレーン維持制御を可能にする車両制御装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の電動式ステアリング装置は、運転者のステアリングホイールの操作に応じた操舵トルクに比例するように操舵補助電流を生成して電動モータを回転させる動作を行う。すなわち、運転者の操舵力を補助する基本動作を行う。
【0003】
しかしながら、近年、運転支援システム(Driving Assistance System:DAS)の発展と自律走行などの要求に応じて、単に運転者の操舵力を補助する基本機能の他に、運転者の意図とは無関係に自動で電動式操舵(Electric Power Steering;EPS)システムを動作させる自律操舵制御または能動操舵制御が開発されている。
【0004】
このような自律操舵制御または能動操舵制御に応じて、車両の電動式操舵システムに影響を及ぼす様々な操舵関連制御システムが存在する。
【0005】
このような車両の操舵関連制御システムの例として、車線境界線を感知した後、定められたレーンで走行するように制御し、レーン逸脱の恐れがある際、運転者の操作に関係なく操舵システムを動作してレーンを維持するように制御するレーン維持支援システム(Lane Keeping Assistance System;LKAS)がある。
【0006】
また、操舵関連制御システムの他の例として、レーンと車両の現在位置を感知した後、車両がレーン近傍の一定範囲から外れた場合、レーンの逸脱状態を警告するレーン逸脱警報システム(Lane Departure Warning System;LDWS)がある。
【0007】
もちろん、前述のレーン維持支援システム(LKAS)とレーン逸脱警報システム(LDWS)とは統合して一つのシステムとして具現できる。このような統合されたレーン制御システムは、レーン逸脱の可能性がある場合にそれを警告するとともに、操舵システムを能動的に制御してレーンを維持する機能を同時に行うことができる。
【0008】
一方、最近の車両には運転者が目的地を入力すると、現在の位置から目的地までの目標経路を生成し、生成された目標経路を案内するナビゲーション装置が広く用いられている。
【0009】
また、近年の技術発展に伴い、ナビゲーション装置による目標経路に沿って車両が走行するように操舵制御、制動制御及びエンジン制御(速度制御)を自動に行う完全自律走行技術またはセミ-自律走行技術が開発されている。
【0010】
一方、高速道路や自動車専用道路に1つ以上の分岐道路がある場合、各分岐道路へ車両を案内するために一定のカラーまたはパターンを有する分岐路誘導線(Branch road guide line)が道路に表示されている。
【0011】
このような分岐路誘導線は現在の走行道路から始まり、分岐道路のそれぞれの一部まで延びることができる。
【0012】
また、一定区間内に分岐道路が2本以上存在する場合には、各分岐道路のための分岐路誘導線が異なるカラーまたはパターンを有することによって区分できる。
【0013】
このように、車両が、1本のレーンに2以上の分岐路誘導線がある道路を走行する場合、ナビゲーション装置による目標経路の有無に応じて車両の自律走行制御またはレーン維持制御を精密に行う必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
このような背景から、本開示の目的は、分岐道路において所望の方向へ車両を制御することができる車両制御装置及び方法を提供することである。
【0015】
本開示の他の目的は、車両が2以上の分岐路誘導線が表示されたレーンを走行する場合、予め設定された目標経路の有無に応じて、当該レーン内での自律走行制御またはレーン維持制御を適切に行う車両制御装置及び方法を提供することである。
【0016】
本開示の他の目的は、ナビゲーション装置による目標経路の有無に応じて、2以上の分岐路誘導線の一方を車両が追従できる車両制御装置及び方法を提供することである。
【0017】
本開示の他の目的は、2以上の分岐路誘導線が表示された道路における車両自律走行を可能とする車両制御装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前述の目的を達成するために、本開示の一側面では、走行レーンの路面に表示された分岐路誘導線を感知するセンサ装置と、目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供する経路案内装置と、レーン維持制御を行うレーン維持制御モジュールと、前記走行レーンに複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記経路案内装置によって設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1つ以上の位置および前記走行レーンの左右の車線境界線の位置に基づいて前記レーン維持制御モジュールを制御する制御部とを含む車両制御装置を提供することができる。
【0019】
一例として、制御部は前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち前記目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御することができる。
【0020】
より具体的には、制御部は前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュールを制御することができる。
【0021】
一方、目標経路が設定されていない場合、前記制御部は前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する道路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御することができる。
【0022】
他の例として、目標経路が設定されていない場合、前記制御部は前記複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線、方向指示灯によって指示される方の分岐路誘導線、及び運転者の視線方向側の分岐路誘導線のうち1つ以上に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュールを制御することができる。
【0023】
前記複数の分岐路誘導線は、それぞれ異なるカラーまたはパターンで区分できる。
【0024】
また、前記複数の分岐路誘導線は、最初に分岐する第1分岐路に対応する第1分岐路誘導線と、後に分岐する第2分岐路に対応する第2分岐路誘導線とを含むことができる。
【0025】
この場合、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線のそれぞれは同一幅を有する線であってよく、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線とは前記走行レーン内において第1距離だけ離隔して左右に配置することができる。
【0026】
経路案内装置は、前記車両に内蔵されたナビゲーション装置または前記車両の外部に設置される運転者の携帯用端末であってよく、前記制御部は前記経路案内装置から前記目標経路に対する情報を受信することができる。
【0027】
センサ装置は、前記走行レーン内に表示された分岐路誘導線の幅の大きさ及びカラーまたはパターンに基づいて前記複数の分岐路誘導線のそれぞれを識別することができる。
【0028】
また、本実施例による車両制御装置のセンサ装置は、さらに前記複数の分岐路誘導線が表示された走行レーン内に表示された分岐案内線(Branching guide lane)を感知することができる。
【0029】
この際、制御部は前記走行レーン内において感知された前記分岐案内線を無視するように前記レーン維持制御モジュールを制御することができる。
【0030】
本開示の他の側面では、車両の走行方向を制御するステアリング装置、及び前記ステアリング装置を制御して運転者の介入なしに前記車両の自律走行を制御する自律走行制御部を含み、前記自律走行制御部は、前記車両に装着された画像センサから取得した情報に基づいて車両が走行する1つの走行レーンの路面に表示された複数の分岐路誘導線を識別し、前記車両の自律走行のために設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1つ以上に基づいてステアリング装置を自動的に制御して、前記1つの走行レーン内における前記車両の横位置を調整する車両制御装置を提供することができる。
【0031】
本開示の別の実施例によると、1つの走行レーンの路面に表示された分岐路誘導線を感知するステップと、目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に対する情報を提供するステップと、前記1つの走行レーンに複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記目標経路の設定の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうちの1以上の位置および前記走行レーンの左右の車線境界線の位置に基づいて前記1本の走行レーン内における横方向の位置を調節するステップとを含む車両制御方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
以下に説明するように、本開示の実施例によると、複数の分岐道路が存在する環境において所望の方向に車両の走行を制御することができる。
【0033】
また、本開示の実施例によると、車両が2以上の分岐路誘導線が表示されたレーンを走行する場合、予め設定された目標経路の有無に応じて、当該走行レーン内での自律走行制御またはレーン維持制御を適切に行うことができる。
【0034】
また、本開示の実施例によると、ナビゲーション装置による目標経路の有無に応じて、2以上の分岐路誘導線の一方を車両が適切に追従することができる。
【0035】
また、本開示の実施例によると、1本の走行レーン内に2以上の分岐路誘導線が表示された道路環境における車両自律走行が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本開示の実施例による車両制御装置の機能別ブロック図である。
図2図2は、本開示の実施例が適用される道路環境を図示する。
図3図3は、複数の分岐路誘導線が路面に表示されたレーンの一例を図示する。
図4図4は、目標経路が設定された場合、本開示の一実施例による車両制御装置の動作の一例を図示する。
図5図5は、目標経路が設定された場合、本開示の一実施例による車両制御装置の動作の他の例を図示する。
図6図6は、目標経路が設定されていない場合、本開示の一実施例による車両制御装置の動作の一例を図示する。
図7図7は、目標経路が設定されていない場合、本開示の一実施例による車両制御装置の動作の他の例を図示する。
図8図8は、一実施例による車両制御装置の分岐路誘導線の追従構成の一例を図示する。
図9図9は、本開示の一実施例による車両制御方法のフローチャートである。
図10図10は、本開示の他の実施例による自律走行用車両制御装置の構成図である。
図11図11は、本開示の一実施例による車両制御装置のハードウェア構成の一例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本開示の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付するにおいて、同一の構成要素についてはたとえ他の図に表示されても、可能な限り同一の符号を有することができる。また、本実施例を説明するにおいて、関連する公知の構成または機能についての具体的な説明が本技術思想の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。本明細書に言及された「含む」、「有する」、「成す」などが用いられる場合、「?のみ」が用いられない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合が含まれ得る。
【0038】
また、本開示の構成要素を説明する際に、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序、または個数などが限定されない。
【0039】
構成要素の位置関係についての説明において、2以上の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」などすると記載された場合、2以上の構成要素が直接的に「連結」、「結合」または「接続」できるが、2以上の構成要素と他の構成要素とがさらに「介在」して「連結」、「結合」または「接続」することもあり得ると理解されたい。ここで、他の構成要素は互いに「連結」、「結合」または「接続」する2以上の構成要素のうち1つ以上に含まれ得る。
【0040】
構成要素、動作方法や作製方法などに関する時間的流れ関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~の次に」、「~前に」などで時間的な先後関係または流れ的な先後関係が説明される場合、「直ぐに」または「直接」が用いられない限り、連続的でない場合も含まれ得る。
【0041】
一方、構成要素に対する数値またはその対応情報(例:レベルなど)が言及された場合、別途の明示的記載がなくても、数値またはその対応情報は各種要因(例:工程上の要因、内部または外部衝撃、ノイズなど)によって生じ得る誤差範囲を含むものと解釈できる。
【0042】
以下、図面を参照して本実施例について具体的に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例による車両制御装置の機能別ブロック図である。
【0044】
一実施例による車両制御装置100は、センサ装置110、経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130、及び制御部140を含むことができる。
【0045】
センサ装置110は、車両が走行している走行レーンの路面に表示された1以上の分岐路誘導線を感知することができる。
【0046】
センサ装置110は、カメラなどのような画像センサであってよいが、ライダー(Lidar)などのようなレーザ距離センサであってもよい。
【0047】
ただ、本開示の実施例によるセンサ装置110は、走行レーンの路面に表示されたマークのカラー及び/またはパターンを認識することにより、一般的な車線境界線以外に左右の車線境界線の間に表示される別途の分岐路誘導線をさらに識別できる機能を備える必要がある。
【0048】
センサ装置110は、車両に装着されるカメラなどの画像センサであってもよい。
【0049】
このような画像センサは、車両ウィンドシールドの後方などに設けられ、車両前方の視野のイメージを撮影するフロントカメラであってよく、CCD、MOSFETタイプなど、あらゆる形態の撮影手段を含むことができる。
【0050】
このような画像センサは、単なるイメージ撮影機能の他に、撮影されたイメージをプロセッシングしてイメージ内のオブジェクトの位置、種類、距離などの情報を出力する画像モジュールを含むことができる。
【0051】
また、センサ装置110は、画像センサの出力情報を用いて走行道路に存在する車線境界線、及び左右の車線境界線の間に配置される分岐路誘導線を識別することができる。
【0052】
本明細書ではセンサ装置110がイメージ取得機能と、イメージ処理に基づく車線境界線及び分岐路誘導線の感知機能の両方を行うものとして説明する。
【0053】
しかし、それに限定されるものではなく、画像センサで取得したイメージデータに基づいて車線境界線及び分岐路誘導線を識別/感知する機能の画像処理プロセッサモジュールがセンサ装置110とは別に備えられてもよい。
【0054】
一例として、センサ装置110はレーダ装置などのような距離センサによって取得された距離データに基づいて映像から障害物を除去し、障害物が除去された領域をフリースペース(Free Space)に設定し、 該フリースペース内で映像のエッジを検出することができる。
【0055】
センサ装置110は、エッジ検出のために一定のエッジ検出アルゴリズムを用いることができる。例えば、センサ装置110は、垂直エッジや水平エッジよりも対角線方向のエッジ検出に有効なソベルフィルタ(Sobel filter)を用いることができるが、それに限定されるものではない。
【0056】
センサ装置110は、イメージに含まれたオブジェクトのエッジ(水平エッジ、垂直エッジ、対角線エッジなど)を検出し、ハフ変換(Hough Transform)アルゴリズムを用いてエッジ情報から直線成分を検出することができる。
【0057】
この後、センサ装置110は、フリースペース内の直線成分の検出結果に基づいて車線境界線及び分岐路誘導線の認識に必要な少なくとも1つの関心領域(Region of Interest;ROI)を設定することができる。
【0058】
車線境界線及び分岐路誘導線の認識に必要な関心領域は、車線境界線及び分岐路誘導線に対応する領域を含むが、車線境界線の認識のための映像探索範囲を最小化できるように設定することができる。
【0059】
例えば、車線境界線及び分岐路誘導線は映像の下部に位置するので、関心領域は取得された映像の下部領域中の一部に設定することができる。
【0060】
また、車線境界線及び分岐路誘導線は遠くなるほど小さく見えるので、車線境界線が小さくなるほど関心領域の大きさも小さくなるように設定することができる。
【0061】
また、関心領域は走行道路の左側車線境界線と右側車線境界線、及び左右の車線境界線の間に配置される分岐路誘導線のそれぞれに対して別々に設定することができる。
【0062】
センサ装置110は、車線境界線の認識のための関心領域が設定されると、設定された関心領域から車線境界線及び分岐路誘導線を抽出し、関心領域から車線境界線が抽出されると、車線境界線の消失点を検出することができる。
【0063】
センサ装置110は、検出された消失点の位置と映像の中心点の位置とを比較することにより、車両のヘディング角(Heading Angle)を推定することができる。
【0064】
すなわち、走行道路の左右の車線境界線の消失点とカメラ撮影映像の中心点が一致する場合には、車両のヘディング角が0であって、車両が道路の進行方向と同一方向に走行していることを示す。また、消失点と映像の中心点の間のオフセットから車両の進行方向と車線境界線の進行方向との間の角度を示す車両のヘディング角を推定することができる。
【0065】
このように、センサ装置110によって推定された車両のヘディング角は、以下において説明するように、目標経路の有無によって分岐路誘導線に対して車両の操舵を制御する場合のパラメータとして用いることができる。
【0066】
また、一実施例によるセンサ装置110は、走行レーンの左右の車線境界線の他に、左右の車線境界線間の道路表面に表示される特定のパターン及び/またはカラーを有する分岐路誘導線を識別することができる。
【0067】
このために、センサ装置110は、車線境界線の分類のためのディープラーニングモデルを用いて分岐路誘導線のカラーを感知することができる。
【0068】
一例として、センサ装置110は、レーンに表示された白色以外のカラーを有する第1マークを識別し、第1マークが有する赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のうち最もドミナントな色度図を決定することにより、第1マークのカラーを識別することができる。
【0069】
また、センサ装置110は、レーンに表示されたマークの形状またはマーク内部のパターンを識別することができる。
【0070】
例えば、センサ装置110は、白色の直線セグメントが断続的に配置される一般の車線境界線を識別することができる。
【0071】
また、センサ装置110は、黄色の直線延長線である中央線を識別することができる。
【0072】
また、本開示の実施例によるセンサ装置110は、ピンク色または緑色の実線である分岐路誘導線を識別することができる。
【0073】
一例として、分岐路誘導線は異なるカラーを有する誘導ラインであり、内部に特有のパターンをさらに含むことができる。
【0074】
韓国では、分岐路誘導線がピンク色または緑色の実線の車線境界線で表示され、さらに分岐路誘導線の内部に一定間隔で配置される矢印パターンを含むことができる。
【0075】
分岐路誘導線は一般に、一般的な車線境界線または中央線よりも大きな幅を有し、一定のカラーで区分できる実線であってよい。
【0076】
また、1本のレーンまたは隣接レーンに複数の分岐路誘導線が表示される場合、複数の分岐路誘導線はそれぞれ異なるカラーまたはパターンで区分することができる。
【0077】
複数の分岐路誘導線は、最初に分岐する第1分岐路に対応する第1分岐路誘導線と、後に分岐する第2分岐路に対応する第2分岐路誘導線とを含むことができる。
【0078】
このとき、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線のそれぞれは同一幅を有する固有のカラーの実線であってよく、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線とは第1距離だけ離隔して走行レーン内の左右に配置されてよい。
【0079】
例えば、1本のレーンに2以上の分岐路誘導線が表示される場合、左側に配置される第1分岐路誘導線は45~50cmの幅を有する緑色の実線であってよく、右側に配置される第2分岐路誘導線は第1分岐路誘導線と約40cm離隔され、45~50cmの幅を有するピンク色の実線であってよい。
【0080】
第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線の内部には、さらに矢印などのような特殊な白色のパターンが含まれ得る。
【0081】
したがって、センサ装置110は、レーンの左右の車線境界線の間の路面に示された分岐路誘導線の幅の大きさ(45~50cm)、カラー(緑色またはピンク色)、内部パターンなどに基づいてそれぞれの分岐路誘導線を識別することができる。
【0082】
また、本実施例において用いられるセンサ装置110は、フロントカメラモジュールを含むことができる。
【0083】
このようなフロントカメラモジュールは、車両の周囲で撮像したイメージ情報に基づいて、道路に表示された車線境界線またはマークのエッジ形状と、エッジの位置情報(座標など)を算出して出力することができる。
【0084】
また、このようなフロントカメラモジュールは、車両の前方中央に設けられるので、車両の左側ラインと右側ラインの間の中心である横方向中心の位置情報(座標など)を出力することができる。
【0085】
また、フロントカメラモジュールは、走行レーンの一側車線境界線と車両の進行方向がなす角度であるヘディング角を算出して出力することができる。
【0086】
フロントカメラモジュールは走行レーンの車線境界線を認識し、車線境界線の曲率または曲率半径情報と、車線境界線の進行方向情報などを出力することができる。
【0087】
一方、後述するように、本開示による車両制御装置100は分岐道路において動作するため、走行道路の左右の車線境界線の一方が認識されている途中に突然未認識となる車線境界線の「消失」状態を感知した後、消失測方向に存在する遠距離車線境界線を感知する機能を含むことができる。
【0088】
このために、センサ装置110は、走行道路の左右の車線境界線の一方が消失した場合、消失側方向への関心領域を拡張する機能を備えることができる。
【0089】
すなわち、センサ装置110は、一般的な走行状態では走行道路の両側に同一大きさの関心領域を設定するが、走行道路の左右の車線境界線の一方が消失した場合、消失側方向への関心領域をより拡張させ、遠距離に存在する消失側遠距離車線境界線または分岐道路の車線境界線を認識することができる。
【0090】
もちろん、後述するように、道路分岐領域において分岐する道路に沿って走行する場合には、非消失側方向の関心領域をより拡張しなければならない場合もあるので、本発明によるセンサ装置110は走行道路の左右の車線境界線の一方が消失した場合、消失側と非消失側の両方へ関心領域を拡張して再設定することができる。
【0091】
また、センサ装置110は、カメラの焦点距離、拡大比率などを考慮して撮影される映像フレームに含まれた車線境界線までの距離及び車線境界線の位置情報を算出することができる。
【0092】
本開示の一実施例による車両制御装置100に含まれる経路案内装置120は、目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供することができる。
【0093】
このような経路案内装置120は、前記車両に内蔵されたナビゲーション装置または車両搭乗者または運転者の携帯用端末であってよい。
【0094】
また、車両運転者は経路案内装置120を操作して所望の目的地を入力することができ、経路案内装置120は目的地までの最適経路である目標経路を設定し、それをディスプレーすることができる。
【0095】
また、経路案内装置120は、目標経路に関する情報を後述するような制御部140に出力することができる。
【0096】
経路案内装置120はナビゲーション装置であってよく、ナビゲーション装置は地図情報を含むことができる。
【0097】
ナビゲーション装置は、GPSのような測位手段を用いて車両の現在位置を感知した後、地図情報とともに現在の車両の位置情報及び走行関連情報をディスプレーすることができる。
【0098】
このようなナビゲーション装置は、車両に組み込まれている形態または別途の装置として車両に付加装着される形態であってよく、本開示においてはこのような全ての形態のナビゲーション装置を用いることができる。
【0099】
ただ、本発明に適用できるナビゲーション装置は内部にマップ情報を含んでおり、一定の情報送受信手段(無線通信モジュール、有線通信ケーブル)を用いて本実施例において用いられる目標経路に関する情報を制御部140または自律走行制御部へ送信することができる。
【0100】
より具体的には、本開示によるナビゲーション装置が出力する目標経路に関する情報は、走行道路の車線境界線の個数、走行道路に存在する交差点領域の情報、横断歩道領域の情報、トールゲートまたはハイパス領域の情報、道路合流の情報や道路分岐の情報などを含むことができる。
【0101】
特に、本開示による車両制御装置100は分岐道路において車両走行を制御するため、目標経路に関する情報は、さらに1以上の分岐道路に関する情報を含むことができる。
【0102】
また、目標経路に関する情報は、さらに1以上の分岐路誘導線に関する情報を含むことができる。
【0103】
本開示の一実施例による車両制御装置100に含まれるレーン維持制御モジュール130は、制御部140の制御によって車両の操舵を自動的に制御することにより、レーン内における車両の横方向の位置を制御することができる。
【0104】
そのようなレーン維持制御モジュール130は、レーン維持アシストシステム(Lane Keeping Assist System;LKAS)モジュールを含むことができる。
【0105】
レーン維持制御モジュール130は、車両が走行レーン内の2本の分岐路誘導線の一方の一側位置と、走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように車両の横方向の位置を制御することができる。このとき、車両の外側ラインは車体の左端位置の座標または右端位置の座標として定義することができる。車両の外側ライン、すなわち車体の左端または右端位置の座標は、車両の横方向の中心位置と車幅情報とに基づいて決定することができる。
【0106】
具体的には、レーン維持制御モジュール130は、制御部140の制御により、車両のヘディング角、車両の幅情報、左右の車線境界線または分岐路誘導線の位置、道路の曲率(半径)などをパラメータとして、車両のステアリング装置を駆動して走行レーン内における車両の横方向の位置を調整することにより、車両が走行レーン内の2本の分岐路誘導線の一方に沿って走行できるように制御することができる。
【0107】
一例として、レーン維持制御モジュール130は車両のヘディング角、車両の幅情報、左右の車線境界線または分岐路誘導線の位置、道路の曲率(半径)などをパラメータとして、車両が走行レーン内の2本の分岐路誘導線の一方の一側位置と、走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように制御することができる。
【0108】
このようなレーン維持制御モジュール130は、レーン追従アシスト(Lane Following Assist;LFA)制御モジュールとして表すことができる。
【0109】
レーン維持制御モジュール130を介した車両の横方向の位置制御の詳細構成は、図8に基づいて以下においてより詳細に説明する。
【0110】
本開示の一実施例による車両制御装置100に含まれる制御部140は、車両の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が感知される場合、経路案内装置120によって設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線の1つ以上の位置に基づいてレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0111】
具体的には、制御部140は、i)センサ装置110からのデータに基づいて走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在するか否かを判定する第1機能と、ii)運転者が設定した目標経路が存在するか否かを判定する第2機能と、iii)走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在する場合、目標経路の有無に応じて分岐路誘導線に基づいて当該レーン内における車両の横位置を調節する第3機能などを実行することができる。
【0112】
制御部140またはセンサ装置110は走行レーンの映像を分析し、走行レーンの左右の車線境界線内の一定領域に一定範囲の線幅及びカラーを有する2本以上の実線が存在するか否かを確認することにより、第1機能を実行することができる。
【0113】
例えば、制御部140は、センサ装置110において感知または出力された結果に基づいて、走行レーン内において幅が40~50cmであり、カラーが緑色、薄緑色またはピンク色である実線が検出された場合に、制御部140は該当実線を分岐路誘導線として認識することができる。
【0114】
一例として、制御部140は目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0115】
より具体的には、制御部140は前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と、前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0116】
このような例については、図4及び図5を参照して以下においてより詳細に説明する。
【0117】
別の例として、目標経路が設定されていない場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、後で分岐する道路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0118】
より具体的には、目標経路が設定されていない場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0119】
または、目標経路が設定されておらず、車両の方向指示灯が点灯している場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、点灯された方向指示灯の方向にある分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0120】
または、目標経路が設定されていない場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、運転者の視線方向にある分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0121】
このために、前記センサ装置110は、さらに車両内部に取り付けられて運転者の瞳孔を撮影する内部カメラセンサを含むことができる。
【0122】
内部カメラセンサは車両運転者の瞳孔を撮影し、運転者の視線が所定の基準時間以上指向する方向(車両の左側または右側)を感知し、その情報を出力することができる。
【0123】
このような例については、図6及び図7を参照して以下においてより詳細に説明する。
【0124】
一方、1本の走行レーンに表示された複数の分岐路誘導線は、最初に分岐する第1分岐路に対応する第1分岐路誘導線と、後に分岐する第2分岐路に対応する第2分岐路誘導線と、を含むことができる。
【0125】
この場合、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線のそれぞれは同一の幅を有する実線であってよく、第1分岐路誘導線と第2分岐路誘導線は第1距離だけ離隔して左右に配置され得る。
【0126】
また、本実施例による車両制御装置100のセンサ装置110は、さらに前記複数の分岐路誘導線(Branch road guide line)が表示された走行レーン内に表示される分岐案内線(Branching guide lane)を感知することができる。
【0127】
このような分岐案内線は、走行道路の左右の車線の一方から始まって分岐する道路の左右の車線境界線の一方に延びる白色の点線であってよい。
【0128】
一方、制御部140は前記走行レーン内において感知された前記分岐案内線を無視するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0129】
すなわち、本開示による車両制御装置100は、複数の分岐路誘導線が表示された走行レーン内にさらに分岐案内線が感知された場合にも、分岐案内線を無視して分岐路誘導線に基づいて車両の操舵を制御することができる。
【0130】
以上のような本実施例による車両制御装置100を用いると、複数の分岐道路が存在する道路領域において所望の方向に車両の走行を制御することができる。
【0131】
具体的には、本開示の実施例によると、車両が2以上の分岐路誘導線が表示されたレーンを走行する場合、予め設定された目標経路の有無に応じて、当該走行レーン内における自律走行制御、あるいはレーン維持制御を適切に行うことができる。
【0132】
したがって、2以上の分岐路誘導線が表示された道路において安全、かつ快適な車両の自律走行を可能とする。
【0133】
図2は本開示の実施例が適用される道路環境を図示する。
【0134】
図2を参照すると、本開示による車両制御が行われる道路は、片側2レーンの道路であって、左側の中央線CLを基準として右側に2本の走行レーンL1、L2が存在する。
【0135】
車両10は、2本のレーンのうち外側レーンであるL2を走行している。 すなわち、L2が走行レーンである。
【0136】
一方、走行レーンL2の前方には分岐して2本の異なる経路に進行する2つの分岐道路BL1、BL2が存在する。
【0137】
前方に1本の分岐道路のみある場合には、分岐道路への進出が難しくなく、分岐道路方向への車両誘導には大きな困難がない。
【0138】
しかしながら、図2のように近接距離に2本以上の異なる経路を有する分岐道路が存在する場合、運転者が望んでいる経路を認識することが困難である。
【0139】
また、自律走行車両の場合にも2本以上の分岐道路の一方を選択して走行を制御することに困難があり得る。
【0140】
図3は、複数の分岐路誘導線が路面に表示されたレーンの一例を図示する。
【0141】
図3を参照すると、図2のような道路環境においては、車両の走行案内のために、1本の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が表示され得る。
【0142】
走行レーンであるL2には2本の分岐路誘導線BIL1、BIL2が表示され得る。
【0143】
第1分岐路誘導線BIL1は、レーンL2から最初に分岐して第1経路を有する第1分岐道路BL1の中央に延びる実線である。
【0144】
第2分岐路誘導線BIL2はレーンL2から後に分岐して第2経路を有する第2分岐道路BL2の中央に延びる実線である。
【0145】
すなわち、前方において分岐する2本の分岐道路があるレーンL2には、分岐点より一定距離離れた地点から2本の分岐路誘導線である第1分岐路誘導線BIL1及び第2分岐路誘導線BIL2が同時に表示されている。
【0146】
韓国の基準で、第1分岐路誘導線BIL1及び第2分岐路誘導線BIL2はそれぞれ第1カラー(ピンク色または緑色)及び第2カラー(緑色またはピンク色)と一定の線幅を有するカラー実線であり得るが、それに限定されるものではない。
【0147】
運転者は1本のレーンに2以上の分岐路誘導線が表示される場合には、所望の走行経路に沿う分岐路誘導線に沿って走行することができる。
【0148】
また、自律走行車両は走行レーンに表示された2本の分岐路誘導線の一方を選択して追従することができる。
【0149】
一方、図3のような道路環境では、さらに分岐する2本の分岐道路BL1、BL2を案内するための分岐案内線BGLを表示することができる。
【0150】
分岐案内線BGLは、走行レーンL2の左側車線境界線から始まり、2本の分岐道路BL1及びBL2の間へ延びることができ、一般のレーンのように点線の白色車線境界線であってよい。
【0151】
このような分岐案内線BGLは、走行道路における分岐道路への案内のためのものであるが、本開示による車両制御装置100においては不要な情報であり得る。
【0152】
すなわち、本開示の実施例による車両制御装置100においては分岐路誘導線と走行レーンの一側車線境界線のみに基づいて車両の横方向の位置を制御するため、走行レーン内に追加に表示される分岐案内線BGLは制御に必要ではない情報である。
【0153】
したがって、本開示の実施例による車両制御装置100においては、さらに走行レーン内の分岐案内線BGLを識別しても、それを無視して分岐路誘導線と走行レーンの一側車線境界線のみに基づいて車両の横方向の位置を制御することができる。
【0154】
本開示の一実施例による車両制御装置100は、図3のように1本の走行レーンに2以上の分岐路誘導線が表示される道路環境において動作することができる。
【0155】
このように、1本の走行レーンに2以上の分岐路誘導線が表示される場合、既存のレーン維持制御やレーン追従制御システムをそのまま適用できない問題が生じる。
【0156】
また、既存のレーン追従制御システムをそのまま適用して走行レーンの中央を走行するように制御する場合、2本の分岐路の分岐点において急激な操舵がなされ、走行安定性が低下することがある。
【0157】
例えば、図3のような道路環境において第1分岐道路BL1で走行しようとする場合、分岐点に到達する前であっても走行レーンの中央よりは第1分岐道路BL1に近い位置で走行することが好ましい。
【0158】
したがって、1本の走行レーンに2以上の分岐路誘導線が表示される道路環境において、一実施例によるレーン制御装置100は設定された目標経路の有無に応じて複数の分岐路誘導線の一方を安全に追従するように制御することができる。
【0159】
図4は、目標経路が設定された場合、本開示の一実施例による車両制御装置100の動作の一例を図示する。
【0160】
本開示の一実施例による車両制御装置100の制御部140は、i)センサ装置110からのデータに基づいて走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在するか否かを判定する第1機能と、ii )運転者が設定した目標経路が存在するか否かを判定する第2機能とを実行する。
【0161】
第1機能及び第2機能を実行した結果、現在走行中の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されたものと判断すると、制御部140は複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って走行するように車両の操舵を制御することができる。
【0162】
一例として、制御部140は複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0163】
図4は、目標経路が第1分岐道路BL1を含む場合を図示する。
【0164】
図4のように、車両10が走行レーンL2を走行しており、走行レーンL2には最初に分岐する第1分岐道路BL1に延びる第1分岐路誘導線BIL1と、後に分岐する第2分岐道路BL2に延びる第2分岐路誘導線BIL2が左右に表示されている。
【0165】
この状態で、車両10に設定された目標経路は第1分岐道路BL1を含むものと仮定する。
【0166】
図4のように、目標経路が走行レーンDLであるL2から第1分岐道路BL1へ進行することに設定されている場合、本実施例による車両制御装置100は複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する第1分岐路誘導線BIL1の右側位置と前記走行レーンL2の右側車線の一側位置との間の中点に、車両10の右外側ラインが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0167】
具体的には、図4の右下段に図示されたように、車両制御装置100は第1分岐路誘導線BIL1の右側位置と走行レーンL2の右側車線境界線RLの左端点から同一距離Dだけ離隔した中点MLに、車両10の右外側ラインOL_Rが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0168】
このために、制御部140は既に格納されている車両の車幅W(図8参照)情報と、センサ装置110において取得した車両の横方向中心位置情報、分岐路誘導線の一側端点の位置情報、走行レーンの一側車線境界線の端点の位置情報、車両のヘディング角情報、道路の曲率(半径)情報などを用いることができる。
【0169】
このような制御部140が情報を用いて走行レーン内における車両の横位置を制御する詳細構成については、図8に基づいて以下においてより詳細に説明する。
【0170】
以上のような制御によって、車両10が目標経路に対応する第1分岐道路BL1へ安全に誘導できる。
【0171】
このように、目標経路が第1分岐道路BL1を含む場合、本実施例による車両制御装置100は走行レーンL2の左右の車線境界線を基準としてレーン追従制御を行わず、第1分岐路誘導線BIL1と走行レーンL2の右側車線境界線の位置に基づいてレーン追従制御またはレーン維持制御を行うことができる。
【0172】
これにより、車両10が分岐点に到達する前であっても、走行レーンの中央よりは走行レーン内において第1分岐道路BL1に近い横位置で走行することができる。
【0173】
したがって、第1分岐道路BL1へ分岐する過程における操舵角の変化または操舵角の変化率が最小化され、分岐による操舵フィーリングまたは走行安定性の劣化を最小化することができる。
【0174】
図5は、目標経路が設定された場合、本開示の一実施例による車両制御装置100の動作の他の例を図示する。
【0175】
図5は、走行レーンに複数の分岐路誘導線BIL1、BIL2が表示されており、目標経路が第2分岐道路BL2を含む場合を図示する。
【0176】
図5のように、車両10がレーンL2を走行しており、走行レーンL2には最初に分岐する第1分岐道路BL1に延びる第1分岐路誘導線BIL1と、後に分岐する第2分岐道路BL2に延びる第2分岐路誘導線BIL2が左右に表示されている。
【0177】
図5は、車両10に設定された目標経路が第2分岐道路BL2を含む場合を図示する。
【0178】
図5のように、目標経路が走行レーンDLであるL2から第2分岐道路BL2へ進行することに設定されている場合、本実施例による車両制御装置100は複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する第2分岐路誘導線BIL2の左側位置と前記走行レーンL2の左側車線境界線の右端点との間の中点に、車両10の左外側ラインが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0179】
具体的には、図5の右下段に図示されたように、車両制御装置100は第2分岐路誘導線BIL2の左側位置と走行レーンL2の左側車線境界線LLの右端点から同一距離Dだけ離隔した中点MLに、車両10の左外側ラインOL_Lが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0180】
以上のような制御によって、車両10を目標経路に対応する第2分岐道路BL2へ安全に誘導することができる。
【0181】
このように、目標経路が第2分岐道路BL2を含む場合、車両10が分岐点に到達する前であっても走行レーン内において走行レーンの中央よりも第2分岐道路BL2に近い左側地点に沿って走行することができる。
【0182】
したがって、第2分岐道路BL2に分岐するまで走行道路内において車両の操舵角の変化または操舵角の変化率を最小化することができ、分岐による操舵フィーリングまたは走行安定性の劣化を最小化することができる。
【0183】
図6は、目標経路が設定されていない場合、本開示の一実施例による車両制御装置100の動作の一例を図示する。
【0184】
本開示の一実施例による車両制御装置100の制御部140は、i)センサ装置110からのデータに基づいて走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在するか否かを判定する第1機能と、ii)運転者が設定した目標経路が存在するか否かを判定する第2機能とを実行する。
【0185】
第1機能及び第2機能の実行結果、現在走行中の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていないと判断されると、制御部140は複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する分岐道路に対応する分岐路誘導線に沿って走行するように車両の操舵を制御することができる。
【0186】
一例として、制御部140は複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する分岐道路に対応する左側分岐路誘導線の一側位置と前記走行レーンの左側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の左外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0187】
図6のように、車両10がレーンL2を走行しており、走行レーンL2には最初に分岐する第1分岐道路BL1に延びる第1分岐路誘導線BIL1と、後に分岐する第2分岐道路BL2に延びる第2分岐路誘導線BIL2とが左右に表示されている。
【0188】
この状態で、車両10に設定された目標経路がない場合には、本実施例による車両制御装置100は複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する第2分岐道路BL2に対応する第2分岐路誘導線BIL2の左側位置と前記走行レーンL2の左側車線境界線の右端点との間の中点に、車両10の左外側ラインが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0189】
具体的には、図6の右下段に図示されたように、車両制御装置100は第2分岐路誘導線BIL2の左側位置と走行レーンL2の左側車線境界線LLの右端点から同一距離Dだけ離隔した中点MLに、車両10の左外側ラインOL_Lが位置するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0190】
以上のような制御によって、車両10が後に分岐する第2分岐道路BL2または現在走行中の走行道路L2に沿って走行し続けるように誘導することができる。
【0191】
または、現在走行中の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていないと判断されると、制御部140は複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きな方の分岐路誘導線を追従するように車両の横位置を制御することができる。
【0192】
すなわち、図6において、特定位置で走行道路の右側に配置される第1分岐路誘導線BIL1の曲率半径R1よりは左側に配置される第2分岐路誘導線BIL2の曲率半径R2の方が大きい。
【0193】
したがって、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていないと判断されると、制御部140は第1分岐路誘導線BIL1及び第2分岐路誘導線BIL2のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線(すなわち、曲率変化が小さい方の分岐路誘導線)である第2分岐路誘導線BIL2に基づいて車両のレーン維持制御を行うこともできる。
【0194】
他の実施例として、現在走行中の走行レーン内に複数の分岐路誘導線が存在し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていないと判断される場合、本開示の実施例による車両制御装置100は方向指示灯によって指示される方の分岐路誘導線に沿って車両が走行するように制御することができる。
【0195】
制御部140は、車両が複数の分岐路誘導線が存在する走行レーンを走行し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていない場合、方向指示灯が点灯しているかを確認することができる。
【0196】
目標経路が設定されておらず、車両の方向指示灯が点灯している場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、点灯した方向指示灯の方向にある分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0197】
具体的には、図6のような道路環境において、目標経路が設定されておらず、車両の右方向指示灯が点灯している場合、前記制御部140は最初に分岐する第1分岐道路BL1に対応する第1分岐路誘導線BIL1に基づいて車両の横位置を制御することができる。
【0198】
もちろん、方向指示灯が点灯していない場合、または左向指示灯が点灯している場合には、前記制御部140は前記にて説明したように、後に分岐する第2分岐道路BL2に対応する第2分岐路誘導線BIL2または曲率半径の大きい第2分岐路誘導線BIL2に基づいて車両の横位置を制御することができる。
【0199】
別の例として、目標経路が設定されていない場合、前記制御部140は前記複数の分岐路誘導線のうち、運転者の視線方向にある分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0200】
前記センサ装置110に含まれる内部カメラセンサは、運転者の顔向き及び/または目を撮影して瞳孔の位置を確認することができる。センサ装置110は、感知された顔向きと瞳孔の位置に基づいて、運転者の視線が車両前方の左側または右側のどちらに向いているかを判定することができる。
【0201】
より具体的には、内部カメラセンサは車両運転者の顔向きまたは瞳孔を撮影し、それに基づいて運転者の視線が所定の基準時間以上指向する方向(車両の左側または右側)を感知し、その情報を出力することができる。
【0202】
制御部140は、車両が複数の分岐路誘導線が存在する走行レーンを走行し、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていない場合、内部カメラセンサから出力される運転者の視線方向側にある分岐路誘導線に基づいてレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0203】
例えば、図6の環境において、運転者の視線が右側を向く場合には、制御部140は、最初に分岐する第1分岐道路BL1に対応する第1分岐路誘導線BIL1の右端位置と走行レーンの右側車線境界線の左端位置との間の中点に、車両の右外側ラインOL_Rが位置するように車両の横位置を制御することができる。
【0204】
このように、目標経路が設定されていない場合には、一実施例による車両制御装置100は、車両が曲率半径が大きいか、後に分岐する分岐路に沿って走行したり、運転者の視線方向または点灯された方向指示灯に対応する分岐路誘導線に沿って走行するように制御することができる。
【0205】
これにより、目標経路が設定されていない場合、車両を分岐なしに走行道路を走行し続けさせるか、後に分岐する分岐道路に沿って走行させることにより、車両の走行方向を最適に維持することができる。
【0206】
図7は、目標経路が設定されていない場合、車両制御装置100の動作の他の例を図示する。
【0207】
図7は平面交差点の環境を図示する。
【0208】
すなわち、交差点領域において、第1レーンである走行レーンL2から左側に急に進行する第1分岐道路BL1と、走行レーンL2から左側に緩やかに進行する第2分岐道路BL2と、第2レーンである隣接レーンL1から右側に進行する第3分岐道路BL3が配置されている。
【0209】
この場合、左折レーンに該当する走行レーンL2には第1分岐道路L1への分岐(または急な左折)を案内する第1分岐路案内線BIL1と、第2分岐道路L2への分岐(または緩やかな左折)を案内する第2の分岐路案内線BIL2を同時に表示することができる。
【0210】
もちろん、右折レーンに対応する隣接レーンL1には、第3分岐道路BL3に誘導するための単一の第3分岐路誘導線BIL3が表示されてよい。
【0211】
図7のような状態は交差点だけでなく、高速道路などにおいてレーンが中央または左側に分岐してから再び合流するなどの場合にも生じ得る。
【0212】
図7のように、本明細書における「分岐道路」は、走行道路の左/右側への分岐だけでなく、交差点領域における左/右折道路を含む概念であってよい。
【0213】
図7のような道路環境において車両が走行レーンL2を走行し、経路案内装置120による目標経路が設定されていない場合、本開示の一実施例による車両制御装置100は、複数の分岐路誘導線のうち、曲率半径の大きい分岐路誘導線を追従するように車両の横位置を制御することができる。
【0214】
すなわち、図7において、交差点領域において第1分岐路誘導線BIL1の曲率半径R1よりは右側に配置される第2分岐路誘導線BIL2の曲率半径R2の方がより大きい。
【0215】
したがって、ナビゲーション装置などによって目標経路が設定されていないと判断されると、制御部140は第1分岐路誘導線BIL1及び第2分岐路誘導線BIL2のうち、曲率半径の大きい方の分岐路誘導線(すなわち、曲率変化の小さい分岐路誘導線)である第2分岐路誘導線BIL2に基づいて車両のレーン維持制御を行うことができる。
【0216】
すなわち、図7の実施例においては、制御部140は追従対象となる第2分岐路誘導線BIL2と走行レーンL2の右側車線境界線及びそれから延びる左折案内線との間の中点位置に車両の右外側ラインが配置されるように車両の横位置を制御することができる。
【0217】
このように、目標経路が設定されていない場合には、車両が曲率半径の大きい分岐路または左/右折分岐路に沿って走行することにより、車両の走行方向を最適に維持することができる。
【0218】
図8は一実施例による車両制御装置100の分岐路誘導線の追従方法の一例を図示する。
【0219】
本開示の一実施例による車両制御装置100は、車両の車幅Wに関する情報を予め格納している。
【0220】
また、フロントカメラモジュールのようなセンサ装置110は、走行レーンに表示された車線境界線または分岐路誘導線のエッジと、当該エッジの位置情報(座標など)を算出して出力することができる。
【0221】
また、フロントカメラモジュールは車両の前方の中央に設けられるので、車両の左右中心または横方向中央の位置情報(座標など)を出力することができ、走行レーンの一側車線境界線または分岐路誘導線と車両の進行方向がなす角度である車両ヘディング角を算出して出力することができる。
【0222】
また、フロントカメラモジュールは走行レーンの車線境界線を認識し、車線境界線の曲率または曲率半径情報と、車線境界線の進行方向情報などを出力することができる。
【0223】
すなわち、図8を参照すると、車両制御装置100は既に格納された情報及びセンサ装置110において感知された情報に基づいて、車両の横方向中央の座標(xc,yc)と、分岐路誘導線BILの左端点の座標(x1,y1)と、車両左外側ラインの端点の座標(x2,y2)と、走行レーンの左側車線境界線LLの右位置の座標(x3,y3)とを取得することができる。
【0224】
計算の便宜のために車両の進行方向をy軸、それに垂直な横方向をx軸と仮定する。
【0225】
すなわち、複数地点間の横方向の距離はx座標の差のみで決定されるものと仮定する。
【0226】
この場合、本実施例による車両制御装置100は、追従の対象となる分岐路誘導線の一側位置と、前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記レーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0227】
図8に基づいて再び説明すると、車両制御装置100は車両の横方向の中点xcと車幅情報Wとから車両の左側の外側ラインの端点の位置x2を決定する。
【0228】
センサ装置110から送信された信号に基づいて分岐路誘導線BILの左位置の位置x1と走行レーンの左側車線境界線LLの右位置の位置x3も決定することができる。
【0229】
車両制御装置100の制御部140は、車両走行中に車両の左側の外側ラインの端点の位置x2と、分岐路誘導線BILの左位置x1と走行レーンの左側車線境界線の右位置x3の間の中点であるx3-x1の位置をリアルタイムでモニタリングし、その位置の誤差が0に収束するように車両のステアリング装置を制御することができる。
【0230】
例えば、車両中心xcを基準として走行レーンの左側車線境界線LLの右位置x3までの距離x3-xcが1.5mであり、車両中心xcから分岐路誘導線BILの左位置x1の間の距離x1-xcが0.7mである場合、車両の左外側ラインの端点x2は(xc+W/2)であってよい。
【0231】
したがって、制御部140は車両の左外側ラインOL_Lの端点x2が分岐路誘導線の左位置x1と走行レーンの左側車線境界線の右位置x3の中間、すなわち、分岐路誘導線の左位置x1と走行レーンの左側車線境界線の右位置x3から同距離である0.4m離れた中点位置にあるように走行道路内における車両の横方向の位置を制御する。
【0232】
具体的には、車両制御装置100の制御部140は車両の現在位置から決定される車両の左外側ラインの端点位置x2と、映像分析を通じて決定される分岐路誘導線BILの左位置x1と走行レーンの左側車線境界線LLの右位置x3の間の中点の位置x3-x1との差分値で定義される距離誤差Δdを継続的にモニタリングする。
【0233】
制御部140は、このような距離誤差Δdが一定閾値を超える場合、レーン維持制御モジュール130を介して車両の操舵角を変化させることにより、距離誤差Δdが減少するように制御する。
【0234】
結論として、本開示の一実施例による車両制御装置100の制御部140は、距離誤差Δdが0になるようにレーン維持制御モジュール130を介して車両の操舵角を連続的に変化させることができる。
【0235】
一方、車両外側ラインの位置が前記において説明した位置にあるとしても、車両の進行方向に誤りがあると正しいレーン追従制御が行われない可能性がある。
【0236】
したがって、本開示の一実施例による車両制御装置100の制御部140は、さらに車両のヘディング角に基づいてレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0237】
具体的には、制御部140は走行レーンまたは分岐路誘導線の方向ベクトルθrに対する車両の進行方向の相対角度として定義される車両ヘディング角θhが0に収束するようにレーン維持制御モジュール130を制御することができる。
【0238】
すなわち、制御部140はセンサ装置110から出力される車両ヘディング角θhを持続的にモニタリングし、車両のヘディング角θhが0になるようにレーン維持制御モジュール130を介して車両の操舵角を持続的に変化させることができる。
【0239】
結論として、制御部140は前述の距離誤差Δd及び車両ヘディング角θhが0に収束するように持続的に車両の操舵方向を制御することにより、本開示の一実施例による分岐路誘導線の追従を可能にする。
【0240】
図9は、本開示の一実施例による車両制御方法のフローチャートである。
【0241】
本開示の一実施例による車両制御方法は、分岐路誘導線を感知するステップS910と、目的地までの目標経路を生成し、前記目標経路に関する情報を提供するステップS920、及び前記1本の走行レーンに複数の分岐路誘導線が感知される場合、前記目標経路の設定有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線の1以上の位置と前記走行レーンの左右の車線境界線の位置とに基づいて、前記1本の走行レーン内での車両の横方向の位置を調節するステップS930とを含むことができる。
【0242】
ステップS930において、前記目標経路が設定されている場合には、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように車両の横方向の位置を調節することができる。
【0243】
より具体的には、目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線の一側位置と、前記走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するように前記車両の横方向の位置を調節することができる。
【0244】
また、ステップS930においては、目標経路が設定されていない場合には、前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する道路に対応する方の分岐路誘導線または曲率半径の大きい方の分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように車両の横方向の位置を調節することができる。
【0245】
別の例として、ステップS930においては、目標経路が設定されていない場合には、方向指示灯によって指示される方の分岐路誘導線、または運転者の視線方向側の分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように前記車両の横方向の位置を調節することができる。
【0246】
また、本開示の一実施例による車両制御方法は、さらに複数の分岐路誘導線が表示された走行レーン内の分岐案内線(Branching guide lane)を識別するステップを含むことができる。 この際、ステップS930においては、走行レーン内で識別された前記分岐案内線を無視し、前記車両の横方向の位置を制御することができる。
【0247】
図9のような車両制御方法は、図2ないし図8に基づいて説明した車両制御装置100によって実行することができるので、各ステップの詳細な構成の説明は省略する。
【0248】
図10は、本開示の他の実施例による自律走行用車両制御装置200の構成図である。
【0249】
本開示の他の実施例によると、自律走行用車両制御装置200を提供することができる。
【0250】
図2ないし図8による車両制御装置100は、運転支援システム(DAS)が装着された一般車両に設けられ、レーン維持制御またはレーン追従制御機能の一つとして分岐路誘導線の追従制御を行うことができる。
【0251】
一方、本開示の他の実施例によると、車両制御装置200は完全自律走行のための制御装置として用いることができる。
【0252】
具体的には、本開示の他の実施例による車両制御装置200は、車両の走行方向を制御するステアリング装置210及びステアリング装置210を制御して運転者の介入なしに前記車両の自律走行を制御する自律走行制御部220を含むことができる。
【0253】
このとき、自律走行制御部220は、車両に装着された画像センサ230から取得した情報に基づいて車両が走行する1本の走行レーンの路面に表示された複数の分岐路誘導線を識別し、車両の自律走行のために設定された目標経路の有無に応じて、前記複数の分岐路誘導線のうち1以上に基づいて前記ステアリング装置210を自動的に制御し、前記1本の走行レーン内における前記車両の横位置を調整することができる。
【0254】
具体的には、自律走行制御部220は、i)車両に装着された画像センサ230の情報に基づいて車両が走行する1本の走行レーンの路面に表示された複数の分岐路誘導線を識別する第1機能と、ii)車両の自律走行のために経路案内装置120などに設定された目標経路があるか否かを判定する第2機能と、iii)目標経路の有無に基づいて、複数の分岐路誘導線のうちの1以上に基づいて前記ステアリング装置210を自動的に制御し、前記1本の走行レーン内における前記車両の横位置を調整する第3機能とを実行することができる。
【0255】
自律走行制御部220は、前記目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち目標経路に対応する分岐路誘導線に沿って前記車両が走行するように車両のステアリング装置210を制御することができる。
【0256】
具体的には、自律走行制御部220は、自律走行のための目標経路が設定されている場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、目標経路に対応する方の分岐路誘導線の一側位置と前記1本の走行レーンの左側車線境界線または右側車線境界線の一側位置との間の中点に、前記車両の外側ラインが位置するようにステアリング装置210を制御することができる。
【0257】
一方、自律走行制御部220は、自律走行のための目標経路が設定されていない場合、前記複数の分岐路誘導線のうち、後に分岐する分岐道路に対応する方の分岐路誘導線または曲率半径の大きい方の分岐路誘導線に沿って車両が走行するようにステアリング装置210を制御することができる。
【0258】
または、自律走行制御部220は、自律走行のための目標経路が設定されていない場合、方向指示灯によって指示される側の分岐路誘導線または運転者の視線方向側の分岐路誘導線に沿って車両が走行するようにステアリング装置210を制御することができる。
【0259】
図10に図示した車両制御装置200の自律走行制御部220は、図2ないし図8に基づいて説明した車両制御装置100のセンサ装置110、経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130及び制御部140と同等の構成を有することができるので、詳細な構成の説明は省略する。
【0260】
図11は本開示の一実施例による車両制御装置100,200のハードウェア構成の一例を図示する。
【0261】
図11を参照すると、以上において詳述した本実施例による車両制御装置100,200及びそれに含まれる経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130、制御部140及び自律走行制御部220などは、コンピュータシステム内で具現される一定のハードウェアまたはソフトウェアで具現することができる。
【0262】
すなわち、前述の車両制御装置100,200及びそれに含まれる経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130、制御部140及び自律走行制御部220などは、図11のようなハードウェアを有するコンピュータ装置で具現することができる。
【0263】
図11に図示されたように、本実施例による車両制御装置100,200及びそれに含まれる経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130、制御部140及び自律走行制御部220などの具現形態であるコンピュータシステム1100は、1つ以上のプロセッサ1110、メモリ1120、記憶部1130、ユーザインタフェース入力部1140、及びユーザインタフェース出力部1150の少なくとも1つ以上の要素を含むことができ、それらはバス1160を介して互いに通信することができる。
【0264】
さらに、コンピュータシステム1100は、さらにネットワークに接続するためのネットワークインタフェース1170を含むこともできる。プロセッサ1110は、メモリ1120及び/または記憶部1130に格納された処理命令を実行するCPUまたは半導体素子であってよい。メモリ1120及び記憶部1130は様々な類型の揮発性/不揮発性記憶媒体を含むことができる。例えば、メモリはROM1124及びRAM1125を含むことができる。
【0265】
また、本実施例に用いられるコンピュータシステム1100には、本実施による車両制御装置100,200を構成する経路案内装置120、レーン維持制御モジュール130、制御部140及び自律走行制御部220などの機能を実行するためのソフトウェアモジュールを設けることができる。
【0266】
具体的には、目標経路を設定するソフトウェアモジュールと、制御部140によって制御されて車両の横位置を制御するレーン維持制御のためのソフトウェアモジュールと、目標経路の有無に応じて分岐路誘導線の位置と走行レーンの一側車線境界線の位置に基づいて走行レーン内の車両の横位置を制御するソフトウェアモジュールなどをコンピュータシステム1100内に設けることができる。
【0267】
本実施例によるレーダ装置のプロセッサ(MCU;1110)は、記憶部1130またはメモリ1120に格納された前述のソフトウェアモジュールを実行して該当する機能を実行することができる。
【0268】
以上のような本実施例による車両制御装置100,200を用いると、車両が2以上の分岐路誘導線が表示されたレーンを走行する場合、予め設定された目標経路の有無に応じて、当該レーン内での自律走行制御またはレーン維持制御を適切に行うことができる。
【0269】
具体的には、本実施例による車両制御装置100,200を用いると、2以上の分岐路誘導線が表示された走行レーンにおいて安全、かつ快適な自律走行またはレーン維持制御を提供することができる。
【0270】
以上において、本開示の実施例を構成する全ての構成要素が一つに結合するか、結合して動作するものとして説明されたとして、本開示は必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。すなわち、本開示の目的の範囲内であれば、そのすべての構成要素が1つ以上に選択的に結合して動作することができる。また、そのすべての構成要素をそれぞれ1つの独立したハードウェアで具現することができるが、各構成要素のその一部または全部が選択的に組み合わせられて、1つまたは複数のハードウェアにおいて組み合わせられた一部または全部の機能を果たすプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして具現することもできる。そのコンピュータプログラムを構成するコード及びコードセグメントは、本開示の技術分野の当業者によって容易に推論され得る。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体(Computer Readable Media)に格納され、コンピュータによって読み取られて実行されることにより、本開示の実施例を具現することができる。コンピュータプログラムの記憶媒体としては、磁気記憶媒体、光記憶媒体、可搬記憶媒体などが挙げられる。
【0271】
また、以上に記載された「含む」、「構成する」または「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在できることを意味することであるので、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることとして解釈すべきである。技術的であるか科学的な用語を含むすべての用語は、特段の定義がない限り、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般に理解されることと同一の意味を有する。事前に定義された用語のように一般に使われる用語は関連技術の文脈における意味と一致するものとして解釈すべきであり、本開示において明確に定義していない限り、理想的であるか過度に形式的な意味として解釈すべきではない。
【0272】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本開示に開示された実施例は、本開示の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、そのような実施例によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は下記の請求範囲によって解釈すべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本開示の権利範囲に含まれるものとして解釈すべきである。
【符号の説明】
【0273】
100:車両制御装置
110:センサ装置
120:経路案内装置
130:レーン維持制御モジュール
140:制御部
200:車両制御装置
210:ステアリング装置
220:自律走行制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11