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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166052
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】薄膜回路基板
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20241121BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
H01L23/36 C
H05K7/20 F
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023213743
(22)【出願日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】112118416
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】311005208
【氏名又は名称】▲き▼邦科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲と▼ 功次
(72)【発明者】
【氏名】許 國賢
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 國▲りょう▼
(72)【発明者】
【氏名】王 沛▲ぶん▼
(72)【発明者】
【氏名】馬 宇珍
(72)【発明者】
【氏名】顏 佳欣
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA11
5E322FA04
5F136BA30
5F136BB01
5F136DA25
(57)【要約】
【課題】薄膜回路基板を提供する。
【解決手段】薄膜回路基板100は、基板110及び放熱シート120を備える。放熱シート120は基板110に貼着され、且つ第1放熱部121と、第2放熱部122と、第3放熱部123と、を有している。放熱シート120の輪郭が非矩形の多辺形を呈していることで、放熱シート120及び基板110が発生させる応力を減少させ、薄膜回路基板100の反りを防止している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面(110a)及び第2面(110b)を有する基板(110)であって、前記第2面は第1チップ(200)及び第2チップ(300)を接合するために用いられている基板と、
前記基板の前記第1面に貼着されている放熱シート(120)であって、前記放熱シートの輪郭は非矩形の多辺形を呈し、前記放熱シートは、第1放熱部(121)と、第2放熱部(122)と、第3放熱部(123)と、を有し、前記第3放熱部は前記第1放熱部と前記第2放熱部との間に位置し、前記第3放熱部は前記第1放熱部及び前記第2放熱部に連結され、前記第1チップ及び前記第2チップは前記放熱シートの真上に設置されて第1チップシャドウ(200a)及び第2チップシャドウ(300a)をそれぞれ形成するために用いられている放熱シートと、を備えていることを特徴とする薄膜回路基板。
【請求項2】
前記第1チップは前記第2面の第1領域(110b1)に設置され、前記第2チップは前記第2面の第2領域(110b2)に設置され、前記第1チップ及び前記第2チップは前記第2面に互い違いに配列されていると共に前記第1領域と前記第2領域との間に位置している第3領域(110b3)を露出し、前記第1チップは前記第1放熱部の真上に位置し、且つ前記第1放熱部に前記第1チップシャドウを形成し、前記第2チップは前記第2放熱部の真上に位置し、且つ前記第2放熱部に前記第2チップシャドウを形成し、前記第3領域は前記第3放熱部の上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の薄膜回路基板。
【請求項3】
仮想線(Y)は前記第1放熱部、前記第2放熱部、及び前記第3放熱部を通過し、前記仮想線に対して垂直になる方向に沿って、前記第3放熱部の第3幅(W3)は前記第1放熱部の第1幅(W1)及び前記第2放熱部の第2幅(W2)より小さいことを特徴とする請求項2に記載の薄膜回路基板。
【請求項4】
前記放熱シートは、前記第3放熱部の一側に位置していると共に前記基板を露出している第1切欠き部(124)を有していることを特徴とする請求項3に記載の薄膜回路基板。
【請求項5】
前記放熱シートは第2切欠き部(126)を更に有し、前記第3放熱部は前記第1切欠き部と前記第2切欠き部との間に位置し、且つ前記第2切欠き部は前記基板を露出していることを特徴とする請求項4に記載の薄膜回路基板。
【請求項6】
前記仮想線に対して垂直になる方向に沿って、前記第3放熱部は前記第1切欠き部と前記第2切欠き部との間に位置し、且つ前記仮想線に対して垂直になる方向に沿って、第3仮想線(X1)は前記第1チップシャドウを通過し、第4仮想線(X2)は前記第2チップシャドウを通過し、前記第3放熱部は前記第3仮想線と前記第4仮想線との間に位置していることを特徴とする請求項5に記載の薄膜回路基板。
【請求項7】
仮想線(Y)は前記第1放熱部、前記第2放熱部、及び前記第3放熱部を通過し、前記仮想線に対して垂直になる方向に沿って、前記第3放熱部の第3幅(W3)は前記第1放熱部の第1幅(W1)及び前記第2放熱部の第2幅(W2)より小さくなく、
前記放熱シートは、前記第1放熱部に位置していると共に前記基板を露出している第1切欠き部(124)を有し、前記第1チップシャドウは前記第1切欠き部と前記第3放熱部との間に位置していることを特徴とする請求項2に記載の薄膜回路基板。
【請求項8】
前記放熱シートは、前記第2放熱部に位置していると共に前記基板を露出している第2切欠き部(126)を有し、前記第2チップシャドウは前記第2切欠き部と前記第3放熱部との間に位置していることを特徴とする請求項7に記載の薄膜回路基板。
【請求項9】
前記第1チップシャドウ及び前記第2チップシャドウは前記第1切欠き部と前記第2切欠き部との間に位置していることを特徴とする請求項8に記載の薄膜回路基板。
【請求項10】
前記第1放熱部は第1隅部(A1)及び前記第1隅部に連結されている第1側面(121a)を有し、前記第2放熱部は第2隅部(B1)及び前記第2隅部に連結されている第2側面(122a)を有し、前記第3放熱部は前記第1隅部及び前記第2隅部に連結され、且つ前記第3放熱部は前記第1側面及び前記第2側面を露出していることを特徴とする請求項4に記載の薄膜回路基板。
【請求項11】
前記放熱シートは、前記第1放熱部と前記第2放熱部との間に位置している第4放熱部(125)を更に含み、前記第1放熱部は第3隅部(A2)を有し、前記第2放熱部は第4隅部(B2)を有し、前記第4放熱部は前記第3隅部及び前記第4隅部に連結されていると共に前記第1側面及び前記第2側面を露出し、前記第1切欠き部は前記第3放熱部と前記第4放熱部との間に位置していることを特徴とする請求項10に記載の薄膜回路基板。
【請求項12】
前記第1切欠き部は閉じた切欠き部であることを特徴とする請求項11に記載の薄膜回路基板。
【請求項13】
前記第3放熱部は第3側面(123a)を有し、第1仮想線(Y1)は前記第3側面に沿って延伸されていると共に前記第1チップシャドウを通過することを特徴とする請求項1または11に記載の薄膜回路基板。
【請求項14】
前記第4放熱部は第4側面(125a)を有し、第2仮想線(Y1)は前記第4側面に沿って延伸されていると共に前記第2チップシャドウを通過することを特徴とする請求項11に記載の薄膜回路基板。
【請求項15】
前記放熱シートは、前記第1放熱部に位置していると共に前記基板を露出している第2切欠き部(126)を有し、前記第1チップシャドウは前記第1切欠き部と前記第2切欠き部との間に位置していることを特徴とする請求項12に記載の薄膜回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜回路基板に関し、詳しくは、非矩形の多辺形放熱シートを備える薄膜回路基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の薄膜フリップチップパッケージプロセスはロール・ツー・ロール(Roll to Roll)輸送方式を採用して各種プロセス(例えば、放熱シート貼着及びフリップチップ接合プロセス)を実行し、回路基板テープを複数の薄膜フリップチップパッケージに切断し、治具により薄膜フリップチップパッケージのそれぞれを挟持し、薄膜フリップチップパッケージのそれぞれと電子素子(例えば、表示パネルや回路基板)とを接合する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の薄膜回路基板10は基板11及び放熱シート12を備え(図1図2参照)、放熱シート12は粘着剤13により基板11の表面11aに貼着され、チップ20は基板11の他の表面11bに結合され、放熱シート12はチップ20の動作時の温度を低下させるために用いられている。しかしながら、基板11、放熱シート12、及び粘着剤13の材料の特性(例えば、可塑性、展延性、熱膨張係数等)が異なるため、基板11、放熱シート12、及び粘着剤13がプロセス環境温度の影響を受けるか、治具により挟持された場合に、薄膜回路基板10に反り(warpage)や湾曲が生じ、薄膜回路基板10を電子素子に正確に接合できなくなった。
【0004】
本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0005】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、非矩形の多辺形放熱シートを基板に貼着することで、薄膜回路基板の反りや湾曲を防止する薄膜回路基板の構成を採用することによって、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様である薄膜回路基板は、基板及び放熱シートを備える。前記基板は第1面及び第2面を有している、前記第2面は第1チップ及び第2チップを接合するために用いられている。前記放熱シートは前記基板の前記第1面に貼着され、前記放熱シートの輪郭は非矩形の多辺形を呈している。前記放熱シートは、第1放熱部と、第2放熱部と、第3放熱部と、を有し、前記第3放熱部は前記第1放熱部と前記第2放熱部との間に位置し、前記第3放熱部は前記第1放熱部及び前記第2放熱部に連接されている。前記第1チップ及び前記第2チップは前記放熱シートの上に設置され、第1チップシャドウ及び第2チップシャドウをそれぞれ形成している。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る放熱シートの輪郭は非矩形の多辺形を呈し、且つ第3放熱部は第1放熱部及び第2放熱部に連結されている。これにより、基板の湾曲抵抗強度を高め、且つ放熱シート及び基板に発生する応力を減少させ、薄膜回路基板の反りや湾曲を防止し、同時に放熱シートの面積を増加させて放熱効果を高めている。
【0008】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来の薄膜回路基板の一実施形態を示す底面図である。
図2】従来の薄膜回路基板の一実施形態を示す断面図である。
図3】本発明の第1実施例に係る回路基板テープを示す底面図である。
図4】本発明の第1実施例に係る薄膜回路基板を示す底面図である。
図5図4のC-C線に沿う断面図である。
図6】薄膜回路基板を治具で挟持する断面図である。
図7】本発明の第2実施例に係る薄膜回路基板を示す底面図である。
図8】本発明の第3実施例に係る薄膜回路基板を示す底面図である。
図9】本発明の第4実施例に係る薄膜回路基板を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の薄膜回路基板の実施形態を図面に基づき説明する。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に説明する部材、材料等は、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0011】
(第1実施例)
本発明の第1実施例の構成を図3から図5に示す。回路基板テープ100Aは複数の薄膜回路基板100を有し、薄膜回路基板100のそれぞれは基板110及び放熱シート120を有している。放熱シート120の輪郭は非矩形の多辺形を呈し、放熱シート120は粘着剤130により基板110の第1面110aに貼着されている。薄膜回路基板100のそれぞれは第1チップ200及び第2チップ300を接合するために用いられ、切断プロセスにおいて、薄膜回路基板100を個体に分離し、各薄膜回路基板100、第1チップ200、及び第2チップ300を薄膜フリップチップパッケージとして形成する。
【0012】
図4及び図5に示すように、第1チップ200及び第2チップ300は基板110の第2面110bに設置され、且つ第2面110bの異なる領域に互い違いに配列されている。本実施例では、第1チップ200は第2面110bの第1領域110b1に設置され、第2チップ300は第2面110bの第2領域110b2に設置され、且つ第1領域110b1と第2領域110b2との間に位置している第3領域110b3を露出している。
【0013】
図4及び図5に示すように、本実施例では、放熱シート120の輪郭は逆A字に近似している。放熱シート120は、第1放熱部121と、第2放熱部122と、第3放熱部123と、を有する。第3放熱部123は第1放熱部121と第2放熱部122との間に位置し、第3放熱部123は第1放熱部121及び第2放熱部122に連結されている。第1チップ200は第1放熱部121の真上に位置し、且つ第1放熱部121に第1チップシャドウ200aを形成している。第2チップ300は第2放熱部122の真上に位置し、且つ第2放熱部122に第2チップシャドウ300aを形成している。第3領域110b3は第3放熱部123の真上に位置している。
【0014】
図3及び図4に示すように、回路基板テープ100Aを輸送する方向に沿って、仮想線Yは第1放熱部121、第2放熱部122、及び第3放熱部123を通過している。仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第1放熱部121は第1隅部A1及び第1隅部A1に連結されている第1側面121aを有し、第2放熱部122は第2隅部B1及び第2隅部B1に連結されている第2側面122aを有している。
【0015】
図3及び図4に示すように、第3放熱部123は第1隅部A1及び第2隅部B1に連結され、且つ第3放熱部123は第1側面121a及び第2側面122aを露出している。本実施例では、仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第3放熱部123の第3幅W3は第1放熱部121の第1幅W1及び第2放熱部122の第2幅W2より小さい。好ましくは、第3放熱部123は第3側面123aを有し、第3側面123aに沿って外に向けて延伸されている第1仮想線Y1は第1チップシャドウ200aを通過し、第3放熱部123の反り抵抗及び湾曲抵抗強度を高めている。
【0016】
図4を参照すると、放熱シート120は、第3放熱部123の一側に位置している第1切欠き部124を有している。本実施例では、第1側面121a、第2側面122a、及び第3側面123aも第1切欠き部124の側面である。第1切欠き部124は基板110の第1面110aを露出し、基板110、放熱シート120、及び粘着剤130が材料の特性(例えば、可塑性、展延性、或いは熱膨張係数)の違いにより応力を発生させると、第1切欠き部124が応力を解放するために用いられ、回路基板テープ100Aの反りを防止している。
【0017】
本実施例では、放熱シート120は、第1放熱部121と第2放熱部122との間に位置している第4放熱部125を更に備え、第3領域110b3は第1切欠き部124及び第4放熱部125の真上に位置している(図4参照)。第4放熱部125は第1放熱部121の第3隅部A2及び第2放熱部122の第4隅部B2に連結され、且つ第4放熱部125は第1側面121a及び第2側面122aを露出している。第1切欠き部124は第3放熱部123と第4放熱部125との間に位置し、第1切欠き部124は閉じた切欠き部である。好ましくは、第4放熱部125は第4側面125aを有し、第4側面125aに沿って外に向けて延伸されている第2仮想線Y2は第2チップシャドウ300aを通過し、第4放熱部125の反り抵抗及び湾曲抵抗強度を高めている。
【0018】
本実施例では、放熱シート120は、第1放熱部121に位置している第2切欠き部126を更に有し、第2切欠き部126は基板110の第1面110aを露出している。第2切欠き部126は開放切欠き部であり、応力を解放するために用いられ、回路基板テープ100Aの反りを防止している(図4参照)。第1チップシャドウ200aは第1切欠き部124と第2切欠き部126との間に位置している。
【0019】
図4及び図6に示すように、第1放熱部121及び第2放熱部122が第3放熱部123及び/または第4放熱部125により一体に連結されることで、基板110の湾曲抵抗強度を高め、薄膜回路基板100の湾曲を防止している。治具400が薄膜回路基板100の第1部分111を挟持すると、薄膜回路基板100の第2部分112を電子素子500(例えば、表示パネルや回路基板)に正確に接合可能となり、従来の薄膜回路基板では重力の影響を受けて湾曲し、電子素子に正確に接合出来なくなるという問題を解決している。
【0020】
(第2実施例)
本発明の第2実施例の構成を図7に示す。本実施例の第1実施例との相違点について、仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第3放熱部123は第1切欠き部124と第2切欠き部126との間に位置し、第1切欠き部124及び第2切欠き部126は開放切欠き部である。本実施例では、放熱シート120の輪郭はZ字に近似し、第3放熱部123は第1隅部A1及び第2隅部B1に連接されると共に、第1側面121a及び第2側面122aを露出している。第1側面121aも第1切欠き部124の側面であり、第2側面122aも第2切欠き部126の側面である。同様に、第3幅W3は第1幅W1及び第2幅W2より小さい。
【0021】
(第3実施例)
本発明の第3実施例の構成を図8に示す。本実施例の第1実施例との相違点について、放熱シート120の輪郭は逆H字に近似し、仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第3放熱部123は第1切欠き部124と第2切欠き部126との間に位置し、第1切欠き部124及び第2切欠き部126は開放切欠き部である。仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第3仮想線X1は第1チップシャドウ200aを通過し、第4仮想線X2は第2チップシャドウ300aを通過し、第3放熱部123は第3仮想線X1と第4仮想線X2との間に位置している。同様に、第3幅W3は第1幅W1及び第2幅W2より小さい。
【0022】
(第4実施例)
本発明の第4実施例の構成を図9に示す。本実施例の第1実施例との相違点について、放熱シート120の輪郭はH字に近似し、第3幅W3は第1幅W1及び第2幅W2より小さくなく、第1切欠き部124及び第2切欠き部126は第1放熱部121及び第2放熱部122にそれぞれ位置し、且つ第1切欠き部124及び第2切欠き部126は基板110を露出している。仮想線Yに対して垂直になる方向に沿って、第1チップシャドウ200aは第1切欠き部124と第3放熱部123との間に位置し、第2チップシャドウ300aは第2切欠き部126と第3放熱部123との間に位置し、第1チップシャドウ200a及び第2チップシャドウ300aは第1切欠き部124と第2切欠き部126との間に位置している。
【0023】
放熱シート120の輪郭は非矩形の多辺形を呈し、第1切欠き部124及び/または第2切欠き部126が、材料の特性の違いにより発生した応力を減少させるか解放する。第1放熱部121及び第2放熱部122は第3放熱部123及び/または第4放熱部125により一体に連結されることで、放熱シート120の放熱面積を増加させて放熱効果を高め、且つ基板110の湾曲抵抗強度を高めて薄膜回路基板100の反りや湾曲を防止している。
【0024】
以上、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0025】
10 薄膜回路基板
100 薄膜回路基板
11 基板
110 基板
11a 表面
11b 表面
12 放熱シート
120 放熱シート
13 粘着剤
130 粘着剤
20 チップ
100A 回路基板テープ
110a 第1面
110b 第2面
110b1 第1領域
110b2 第2領域
110b3 第3領域
111 第1部分
112 第2部分
121 第1放熱部
121a 第1側面
122 第2放熱部
122a 第2側面
123 第3放熱部
123a 第3側面
124 第1切欠き部
125 第4放熱部
125a 第4側面
126 第2切欠き部
200 第1チップ
200a 第1チップシャドウ
300 第2チップ
300a 第2チップシャドウ
400 治具
500 電子素子
A1 第1隅部
A2 第3隅部
B1 第2隅部
B2 第4隅部
X1 第3仮想線
X2 第4仮想線
Y 仮想線
Y1 第1仮想線
Y2 第2仮想線
W1 第1幅
W2 第2幅
W3 第3幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9