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特開2024-166061平角線ステータの線自動挿入プロセス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166061
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】平角線ステータの線自動挿入プロセス
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/04 20060101AFI20241121BHJP
   H02K 15/06 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
H02K15/04 B
H02K15/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005606
(22)【出願日】2024-01-17
(31)【優先権主張番号】202310557049.6
(32)【優先日】2023-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524021419
【氏名又は名称】躍科智能制造(无錫)有限公司
【氏名又は名称原語表記】UPTEC Intelligent Manufacturing (Wuxi) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 4 Antai Machinery Industrial Park, Xishan Economic and Technological Development Zone, Wuxi City, Jiangsu Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】叶 新
(72)【発明者】
【氏名】周 亮亮
(72)【発明者】
【氏名】徐 建海
(72)【発明者】
【氏名】徐 雷
(72)【発明者】
【氏名】唐 尚
【テーマコード(参考)】
5H615
【Fターム(参考)】
5H615AA01
5H615BB01
5H615BB14
5H615PP01
5H615PP12
5H615QQ02
5H615QQ12
5H615QQ20
5H615SS09
5H615SS10
5H615SS11
5H615TT14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】速い線挿入速度を有する平角線(断面が長方形に仕上げられた線の一種)ステータの線自動挿入プロセスを提供する。
【解決手段】異なるステータ巻線構造の層数と溝数に基づいて、銅線を複数の線並べツールに順に並べるステップと、銅線が並べられた複数の線並べツールを線巻回機構まで順に送るステップと、線巻回機構が線並べツールに並べられた銅線を巻回アセンブリに順に巻回し、次に所定の巻線構造を形成するステップと、所定の巻線構造をステータの内部に移して挿入するステップとを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平角線ステータの線自動挿入プロセスであって、
異なるステータ巻線構造の層数と溝数に基づいて、銅線を複数の線並べツール(2)に順に並べるステップS1と、
銅線が並べられた複数の線並べツール(2)を線巻回機構まで順に送るステップS2と、
線巻回機構が線並べツール(2)に並べられた銅線を巻回アセンブリに順に巻回し、次に所定の巻線構造を形成するステップS3と、
所定の巻線構造をステータの内部に移して挿入するステップS4と
を含む、ことを特徴とする平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項2】
ステータ巻線が6層48溝である場合に、銅線の並べ方式は、以下のとおりであり、
S1:3つのA銅線と3つのB銅線を1回巻回された線並べツール(2)に右から左へ順に交互に並べ、A銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが6つのコア溝であり、そのうちB銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが4つのコア溝であり、
S2:36個のC銅線を1回巻回された線並べツール(2)に左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、1回巻回された線並べツール(2)の線並べを完了させ、
S3:12個のD銅線を2回巻回された線並べツール(2)に右から左への並べ順序で順に重ねて並べ、D銅線の並べを完了させた後に36個のE銅線を2回巻回された線並べツール(2)に左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、2回巻回された線並べツール(2)の線並べを完了させ、
S4:D銅線とE銅線の並べ方式に従って、F銅線とG銅線を3回巻回された線並べツール(2)に並べ、前記G銅線の数がC銅線の数と同じであり、
S5:12個のH銅線を3回巻回された線並べツール(2)に1つずつ並べ、3回巻回された線並べツール(2)の線並べを完了させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項3】
A銅線、B銅線、C銅線、D銅線、E銅線、F銅線とG銅線は、いずれもU字状ヘアピン銅線(101)であり、前記H銅線は、I字状銅線(102)である、ことを特徴とする請求項2に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項4】
ステータ巻線が6層48溝である場合に、線巻回機構が1回巻回する時、前記A銅線は、ステータの第1層第1溝から巻回され且つ第1層第12溝に停止され、前記B銅線は、第1層第2溝から巻回され且つ第1層第11溝に停止され、且つA銅線とB銅線とは、重ならない、ことを特徴とする請求項3に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項5】
前記C銅線は、ステータの第1層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するC銅線は、重なり、且つ重なったC銅線は、それぞれステータの第1層と第2層に位置し、第1溝-第6溝に位置するC銅線は、ステータの第2層に設置される、ことを特徴とする請求項4に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項6】
巻回機構が2回巻回する時、D銅線は、ステータの第3層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するD銅線は、重なり、且つ重なったD銅線は、ステータの第2層と第3層に位置し、第13溝-第18溝に位置するD銅線は、ステータの第2層に設置される、
ことを特徴とする請求項5に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項7】
前記E銅線は、第3層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するE銅線は、重なり、且つ重なったE銅線は、それぞれステータの第3層と第4層に位置し、第1溝-第6溝に位置するE銅線は、ステータの第4層に設置される、
ことを特徴とする請求項5に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項8】
巻回機構が3回巻回する時、F銅線は、ステータの第5層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するF銅線は、重なり、且つ重なったF銅線は、ステータの第4層と第5層に位置し、第13溝-第18溝に位置するF銅線は、ステータの第4層に設置される、こ
とを特徴とする請求項1に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項9】
前記G銅線は、第5層第13溝から巻回され、且つ第6層第6溝に停止され、第19溝-第48溝に位置するG銅線は、重なり、且つ重なったG銅線は、それぞれステータの第5層と第6層に位置し、第1溝-第6溝に位置するG銅線は、ステータの第6層に設置され、前記H銅線は、第6層第7溝から巻回され、且つ第6層第18溝に停止される、
ことを特徴とする請求項7に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【請求項10】
前記線巻回機構は、ステータ巻線装置に設置される、平角銅線を並べるための線並べツール(2)と、並べられた平角銅線を巻回するための巻回機構と、平角銅線搬送機構と、ツール搬送機構とを含み、
前記ツール搬送機構は、線並べツール(2)を巻回機構まで搬送するために用いられ、
前記平角銅線搬送機構は、巻回機構まで搬送された線並べツール(2)に並べられた平角銅線を巻回機構まで搬送して巻回するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の平角線ステータの線自動挿入プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータの線自動挿入の技術分野に属し、具体的に平角線ステータの線自動挿入プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
Hairpin永久磁気同期モータは、中国内の駆動モータ市場で徐々に大規模に応用されており、従来の巻線式モータに比べて、Hairpin銅線がフラットである特徴のため、同じ電力の下で、モータの体積がより小さく、電力効率がより高く、次世代の新エネルギー駆動モータの発展方向である。しかし、製造プロセスが複雑で、製品設計が難しいため、現在、中国市場ではまだ成熟した量産ラインがない。
【0003】
モータの生産過程で、異なる銅線をステータに挿入して、ステータ巻線を形成する必要があるが、銅線を挿入する時、多くの場合、線挿入装置でステータの線溝内に1つずつ挿入し、必要に応じてまず線並べツールにより銅線を並べることができず、巻回機構により巻回した後、一括して挿入し、それによって、銅線の線挿入速度が遅くなり、モータの生産効率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術の欠陥を克服するために、速い線挿入速度を有する平角線(断面が長方形に仕上げられた線の一種)ステータの線自動挿入プロセスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案は、以下のとおりである。
【0006】
平角線ステータの線自動挿入プロセスであって、
異なるステータ巻線構造の層数と溝数に基づいて、銅線を複数の線並べツールに順に並べるステップS1と、
銅線が並べられた複数の線並べツールを線巻回機構まで順に送るステップS2と、
線巻回機構が線並べツールに並べられた銅線を巻回アセンブリに順に巻回し、次に所定の巻線構造を形成するステップS3と、
所定の巻線構造をステータの内部に移して挿入するステップS4とを含む。
【0007】
さらに、ステータ巻線が6層48溝である場合に、銅線の並べ方式は、以下のとおりであり、
S1:3つのA銅線と3つのB銅線を1回巻回された線並べツールに右から左へ順に交互に並べ、A銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが6つのコア溝であり、そのうちB銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが4つのコア溝であり、
S2:36個のC銅線を1回巻回された線並べツールに左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、1回巻回された線並べツールの線並べを完了させ、
S3:12個のD銅線を2回巻回された線並べツールに右から左への並べ順序で順に重ねて並べ、D銅線の並べを完了させた後に36個のE銅線を2回巻回された線並べツールに左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、2回巻回された線並べツールの線並べを完了させ、
S4:D銅線とE銅線の並べ方式に従って、F銅線とG銅線を3回巻回された線並べツールに並べ、前記G銅線の数がC銅線の数と同じであり、
S5:12個のH銅線を3回巻回された線並べツールに1つずつ並べ、3回巻回された線並べツールの線並べを完了させる。
【0008】
さらに、A銅線、B銅線、C銅線、D銅線、E銅線、F銅線とG銅線は、いずれもU字状ヘアピン銅線であり、前記H銅線は、I字状銅線である。
【0009】
さらに、ステータ巻線が6層48溝である場合に、線巻回機構が1回巻回する時、前記A銅線は、ステータの第1層第1溝から巻回され且つ第1層第12溝に停止され、前記B銅線は、第1層第2溝から巻回され且つ第1層第11溝に停止され、且つA銅線とB銅線とは、重ならない。
【0010】
さらに、前記C銅線は、ステータの第1層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するC銅線は、重なり、且つ重なったC銅線は、それぞれステータの第1層と第2層に位置し、第1溝-第6溝に位置するC銅線は、ステータの第2層に設置される。
【0011】
さらに、巻回機構が2回巻回する時、D銅線は、ステータの第3層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するD銅線は、重なり、且つ重なったD銅線は、ステータの第2層と第3層に位置し、第13溝-第18溝に位置するD銅線は、ステータの第2層に設置される。
【0012】
さらに、前記E銅線は、第3層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するE銅線は、重なり、且つ重なったE銅線は、それぞれステータの第3層と第4層に位置し、第1溝-第6溝に位置するE銅線は、ステータの第4層に設置される。
【0013】
さらに、巻回機構が3回巻回する時、F銅線は、ステータの第5層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するF銅線は、重なり、且つ重なったF銅線は、ステータの第4層と第5層に位置し、第13溝-第18溝に位置するF銅線は、ステータの第4層に設置される。
【0014】
さらに、前記G銅線は、第5層第13溝から巻回され、且つ第6層第6溝に停止され、第19溝-第48溝に位置するG銅線は、重なり、且つ重なったG銅線は、それぞれステータの第5層と第6層に位置し、第1溝-第6溝に位置するG銅線は、ステータの第6層に設置され、前記H銅線は、第6層第7溝から巻回され、且つ第6層第18溝に停止される。
【0015】
さらに、前記線巻回機構は、ステータ巻線装置に設置される、平角銅線を並べるための線並べツールと、並べられた平角銅線を巻回するための巻回機構と、平角銅線搬送機構と、ツール搬送機構とを含み、
前記ツール搬送機構は、線並べツールを巻回機構まで搬送するために用いられ、
前記平角銅線搬送機構は、巻回機構まで搬送された線並べツールに並べられた平角銅線を巻回機構まで搬送して巻回するために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0017】
1、本発明は、異なるステータ巻線構造に基づいて銅線を並べ、且つ線巻回機構によって所定の巻線構造の巻回成形を実現し、ステータ巻線の成形が容易になり、
2、本発明は、A銅線、B銅線、C銅線、D銅線、E銅線、F銅線、G銅線、及びH銅線を3回に並べ、且つ巻回機構によって所定の巻線に巻回し且つ所定の巻線をステータ内に挿入し、それによって、線自動挿入を実現し、
以上のように、本発明は、線挿入速度を加速する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の1回目の線巻回後の巻線構造図である。
図2】本発明の2回目の線巻回後の巻線構造図である。
図3】本発明の3回目の線巻回後の巻線構造図である。
図4】本発明の成形後の構造図である。
図5】本発明の1回目の線巻回後の巻線の位置概略図である。
図6】本発明の2回目の線巻回後の巻線の位置概略図である。
図7】本発明の3回目の線巻回後の巻線の位置概略図である。
図8】本発明の銅線構造の概略図である。
図9】本発明の線並べツールの構造概略図である。
図10】本発明の構造の斜視概略図である。
図11】本発明における線通過部と線ガイド部の組み合わせ状態での斜視概略図である。
図12】本発明におけるツールと、線巻回部と、線移動アセンブリと、線ガイドブロックとの組み合わせ状態での斜視概略図である。
図13】本発明における線巻回部の斜視概略図である。
図14】本発明における線クランプアセンブリの斜視概略図である。
図15】本発明における巻回アセンブリとカバー板の組み合わせ状態での斜視概略図である。
図16】本発明における傘状部材と挿入シートとブッシュの分離状態での斜視概略図である。
図17】本発明におけるロッキングアセンブリの斜視部分の断面概略図である。
図18】本発明におけるジャッキアップ部の斜視概略図である。
図19】本発明における位置決め部の斜視概略図である。
図20】本発明における中空減速機とブッシュとサーボモータの分離構造の斜視概略図である。
図21】本発明の1回巻回された線並べツールの概略図である。
図22】本発明の2回巻回された線並べツールの概略図である。
図23】本発明の3回巻回された線並べツールの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭で完全に記述し、明らかに、記述されている実施例は、ただ本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0020】
図1-23に示すように、平角線ステータの線自動挿入プロセスであって、
異なるステータ巻線構造の層数と溝数に基づいて、銅線を複数の線並べツール(2)に順に並べるステップS1と、
銅線が並べられた複数の線並べツールを線巻回機構まで順に送るステップS2と、
線巻回機構が線並べツールに並べられた銅線を巻回アセンブリに順に巻回し、次に所定の巻線構造を形成するステップS3と、
所定の巻線構造をステータの内部に移して挿入するステップS4とを含む。
【0021】
本実施例では、ステータ巻線が6層48溝である場合に、銅線の並べ方式は、以下のとおりであり、
S1:3つのA銅線と3つのB銅線を1回巻回された線並べツール2に右から左へ順に交互に並べ、A銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが6つのコア溝であり、そのうちB銅線の2つの直線セクションの間のスペーサが4つのコア溝であり、
S2:36個のC銅線を1回巻回された線並べツール2に左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、1回巻回された線並べツール2の線並べを完了させ、
S3:12個のD銅線を2回巻回された線並べツール2に右から左への並べ順序で順に重ねて並べ、D銅線の並べを完了させた後に36個のE銅線を2回巻回された線並べツール2に左から右への並べ順序で順に重ねて並べ、2回巻回された線並べツール2の線並べを完了させ、
S4:D銅線とE銅線の並べ方式に従って、F銅線とG銅線を3回巻回された線並べツール2に並べ、前記G銅線の数がC銅線の数と同じであり、
S5:12個のH銅線を3回巻回された線並べツール2に1つずつ並べ、3回巻回された線並べツール2の線並べを完了させる。
【0022】
本実施例では、A銅線、B銅線、C銅線、D銅線、E銅線、F銅線とG銅線は、いずれもU字状ヘアピン銅線101であり、前記H銅線は、I字状銅線102である。
【0023】
本実施例では、48溝を例にして、
巻回機構がA銅線、B銅線とC銅線を1回巻回する時、前記A銅線は、ステータの第1層第1溝から巻回され且つ第1層第12溝に停止され、前記B銅線は、第1層第2溝から巻回され且つ第1層第11溝に停止され、且つA銅線とB銅線とは、重ならない。
【0024】
前記C銅線は、ステータの第1層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するC銅線は、重なり、且つ重なったC銅線は、それぞれステータの第1層と第2層に位置し、第1溝-第6溝に位置するC銅線は、ステータの第2層に設置される。
【0025】
巻回機構が2回巻回する時、D銅線は、ステータの第3層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するD銅線は、重なり、且つ重なったD銅線は、ステータの第2層と第3層に位置し、第13溝-第18溝に位置するD銅線は、ステータの第2層に設置される。
【0026】
前記E銅線は、第3層第13溝から巻回され、第19溝-第48溝に位置するE銅線は、重なり、且つ重なったE銅線は、それぞれステータの第3層と第4層に位置し、第1溝-第6溝に位置するE銅線は、ステータの第4層に設置される。
【0027】
巻回機構が3回巻回する時、F銅線は、ステータの第5層第1溝から巻回され、第7溝-第12溝に位置するF銅線は、重なり、且つ重なったF銅線は、ステータの第4層と第5層に位置し、第13溝-第18溝に位置するF銅線は、ステータの第4層に設置される。
【0028】
前記G銅線は、第5層第13溝から巻回され、且つ第6層第6溝に停止され、第19溝-第48溝に位置するG銅線は、重なり、且つ重なったG銅線は、それぞれステータの第5層と第6層に位置し、第1溝-第6溝に位置するG銅線は、ステータの第6層に設置され、前記H銅線は、第6層第7溝から巻回され、且つ第6層第18溝に停止される。
【0029】
本実施例では、前記線並べツール3には線溝が開けられ、且つ線溝とステータコア溝は、等距離である。
【0030】
本実施例では、図10-20に示すように、前記ツール搬送機構は、ステータ巻線装置に設置される、平角銅線を並べるための線並べツール2と、並べられた平角銅線を巻回するための巻回機構と、平角銅線搬送機構と、ツール搬送機構とを含み、
ツール搬送機構は、線並べツール2を巻回機構まで搬送するために用いられ、巻回機構は、固定枠10に設置され、ツール搬送機構は、巻回機構の下方に設置され、
平角銅線搬送機構は、巻回機構まで搬送された線並べツール2に並べられた平角銅線を巻回機構まで搬送して巻回するために用いられ、平角銅線搬送機構は、固定枠10に設置され、且つ巻回機構の両側に分布する。
【0031】
本実施例では、ツール搬送機構と平角銅線搬送機構との嵌合設置により、並べられた平角銅線を巻回機構まで搬送して巻回することができる。
【0032】
具体的には、図10に示すように、ツール搬送機構は、線並べツール2を搬送するためのライン1を含み、線並べツール2は、線並べ板と支持盤アセンブリとを含み、線並べ板は、支持盤アセンブリに位置し、支持盤アセンブリの両側にはいずれも調節アセンブリが設置され、調節アセンブリは、線並べ板における平角銅線に接触するように支持盤アセンブリを押すことができ、平角線を揃え、使用時、巻回の要求に応じて、異なる規格の平角銅線を線並べ板に並べ、調節アセンブリは、平角銅線の両端が揃えられるまで、線並べ板における平角銅線に接触するように支持盤アセンブリを押し、そして調節アセンブリは、リセットし、支持盤アセンブリは、リセットし、平角銅線に接触しなくなり、後続の巻回を容易にし、ライン1には摺動ベルトが設置され、支持盤アセンブリは、摺動ベルトに位置し、摺動ベルトは、駆動機構により駆動され、それによって、線並べツール2全体を移動させる。
【0033】
具体的には、図10に示すように、平角銅線搬送機構は、左右方向に沿って摺動でき且つ線並べツール2における平角銅線を巻回機構まで搬送するための線通過部3と、左右方向に沿って摺動でき且つ巻回機構により巻回された平角銅線の脱落を防止するための線ガイド部4とを含み、線通過部3と線ガイド部4は、巻回機構の両側での固定枠10に分布し、線通過部3は、線並べツール2における平角銅線を巻回機構まで搬送するための線移動アセンブリ33を含み、線移動アセンブリ33は、第1駆動アセンブリにより駆動されて昇降し、
図11に示すように、線通過部3は、第1装着ベース30と、第1シリンダ31と、第1駆動アセンブリと、線移動アセンブリ33とを含み、第1駆動アセンブリは、第2シリンダ32であり、第1装着ベース30は、縦板と横板とに分けられる直角板であり、横板は、巻回機構の両側での固定枠10に左右方向に沿って摺設され、第1シリンダ31は、線通過部3の一方側に位置する固定枠10に固定接続され、第1シリンダ31の出力端は、横板に固定され、巻回機構に向かう又は反対する側に移動するように横板を押すために用いられ、縦板は、横板の巻回機構に向かう端に設置され、縦板の上端には出力端が下向きの第2シリンダ32が固定接続され、線移動アセンブリ33は、第2シリンダ32の出力端に固定接続され且つ縦板に摺設され、線移動アセンブリ33が移動時により安定することを確保し、第2シリンダ32は、巻回機構の位置に適合するように、線移動アセンブリ33の鉛直方向における高さ位置を調節することができ、巻回機構との正確な嵌合を容易にし、
図11に示すように、線ガイド部4は、第2装着ベース40と、第3シリンダ41と、線ガイドブロック42と、第2駆動アセンブリとを含み、第2装着ベース40は、第1装着ベース30の形状と一致する直角板であり、第2駆動アセンブリは、第4シリンダ43であり、第2装着ベース40、第3シリンダ41と第4シリンダ43の設置形態は、第1装着ベース30、第1シリンダ31と第2シリンダ32の設置形態と一致するが、線ガイド部4と線通過部3とは、巻回機構に対して鏡対称に分布し、そのうちさらに異なるところがあり、線ガイドブロック42は、第2シリンダ32の出力端に固定接続され、線ガイドブロック42は、形状が直角板の第2装着ベース40の縦板に摺設されることで、線ガイドブロック42の摺動時の安定を確保し、第3シリンダ41と第4シリンダ43との嵌合設置により、線ガイドブロック42は、巻回機構の作動中の最適な作動位置に位置することができ、線ガイドブロック42の作用は、巻回機構が平角銅線を巻回する時に平角銅線の脱落を防止することであり、線ガイドブロック42の巻回機構に嵌合する面を巻回機構の回動軌跡弧度と同じ円弧状面とすべきであり、且つ円弧状面の上端を巻回機構軸心の水平面よりも高くすべきであり、それによって、円弧状面を巻回機構により緊密に密着させることができ、
図11図12に示すように、線移動アセンブリ33は、2組設置され、各組の線移動アセンブリ33は、いずれも摺動板34と、2つのバッフル板35と、第1モータ36と、コンベアベルト37とを含み、バッフル板35の巻回機構に向かう側が同様に円弧状面として設けられ、摺動板34は、形状が直角板の第1装着ベース30の縦板に摺設され、第1モータ36とコンベアベルト37は、いずれも2つのバッフル板35の間に設置され、第1モータ36は、コロの協働によりコンベアベルト37を運動させ、コンベアベルト37全体が傾斜し、コンベアベルト37の摺動板34に向かう端が他端よりも高く、且つコンベアベルト37の上端がバッフル板35における円弧状面との平坦な遷移を確保すべきであり、それによって、平角銅線の搬送をより良く実現する。
【0034】
具体的には、図12図13に示すように、ステータ巻線装置は、巻回機構を取り付けるための位置決め部7をさらに含み、位置決め部7は、巻回機構の位置を調節するために用いられ、巻回機構は、線巻回部5をさらに含み、線巻回部5は、平角銅線を巻回するための巻回アセンブリ55を含み、線巻回部5は、マニピュレータに着脱可能に取り付けられ、線を巻回する時、マニピュレータは、線巻回部5を巻回ステーションに置き、線を巻回した後、マニピュレータは、線巻回部5を直接移し、後続の平角銅線加工過程におけるに対応するステーションまで移し、巻回アセンブリ55は、第3駆動機構により駆動されて回動し、巻回アセンブリ55の内外径の大きさが可変であり、巻回アセンブリ55は、複数の挿入溝53が開けられるブッシュ57を含み、ブッシュ57の両端にカバー板が固定接続され、各挿入溝53には挿入溝53の高さ方向に沿って挿入シート58が摺動して接続され、複数の挿入シート58と挿入溝53は、環状のアレイ状で分布し、2つずつの挿入シート58の間には平角銅線を巻回するためのスペースが形成され、ブッシュ57の軸線方向には挿入シート58を摺動させるための少なくとも2つの傘状部材59が摺設され、傘状部材59は、ブッシュ57の中軸線と重なる回転軸56に固定され、挿入シート58の回転軸56に向かう側には一定角度だけ傾斜するシュート11が開けられ、傘状部材59の開口が大きい端には、シュート11に挿着される延在ロッドが固定接続され、回転軸56の両端は、2つのカバー板に摺動して接続され、それによって、挿入シート58の挿入溝53内での位置を変え、さらに挿入シート58からなる外径を変え、
図12図13に示すように、線巻回部5は、取り付けベース50と、第5シリンダ51と、第4駆動機構52と、ロッキングアセンブリ9と、摺動ベース54とをさらに含み、マニピュレータにより取り付けベース50を制御し、線巻回部5の脱着を制御し、第4駆動機構52は、サーボモータ12と中空減速機13とを含み、中空減速機13の入力軸がサーボモータ12の出力軸に固定接続され、中空減速機13の出力端が巻回アセンブリ55の第5シリンダ51に向かう側のカバー板に固定されることで、サーボモータ12は、中空減速機13によって、ブッシュ57を回動させることができ、
図17図19に示すように、摺動ベース54は、取り付けベース50の下端に前後方向に沿って摺動して接続され、ロッキングアセンブリ9は、摺動ベース54に設置され、ロッキングアセンブリ9は、第9シリンダ90と、鋼球91と、回転継手92と、摺動スリーブ93とを含み、第5シリンダ51は、取り付けベース50の後端に固定して取り付けられ、第5シリンダ51の出力端は、摺動ベース54に固定され、前後に摺動するように摺動ベース54を制御するために用いられ、摺動ベース54の中央部に回転継手92が固定接続され、回転軸56は、カバー板を貫通し且つ回転継手92の内側面に回動して接続され、回転軸56の他端は、1つの中空筒に摺動して接続され、中空筒は、ブッシュ57の回転継手92から離れる端のカバー板の内側に固定され、回転軸56による巻回アセンブリ55に対する支持をより安定化することができ、第9シリンダ90は、摺動ベース54に固定接続され、摺動スリーブ93は、回転継手92の外側にカバーされ、摺動スリーブ93の回転継手92から離れる端は、第9シリンダ90の出力端に固定され、回転軸56、摺動スリーブ93と回転継手92の軸心は、いずれも同じ軸線にあり、回転継手92は、摺動ベース54を貫通して設置され、摺動スリーブ93は、回転継手92の一端にカバーされ、回転軸56は、回転継手92の他端の内部に挿入され、この時、回転軸56が前後方向に沿って往復摺動できる目的の実現を確保できるとともに、回転軸56は、ブッシュ57に従って回動することができ、回転継手92の摺動スリーブ93に向かう側には鋼球91が可動に接続され、回転軸56の摺動スリーブ93に向かう端には鋼球91が転動するための環状凹溝が開けられ、摺動スリーブ93の内側面の後端には鋼球91を押えるための突起が設置されることで、鋼球91に回転継手92を貫通させて回転軸56の端部の環状凹溝内に係止させ、
この設置により、巻回アセンブリを取り外す必要がある時、第9シリンダ90が収縮し、摺動スリーブ93が回転継手92から縮み、回転軸56を回転継手92から引き出す時、回転継手92の大部分が鋼球91を介して摺動スリーブ93内に押し込まれ、このように巻回アセンブリ55の迅速な取り外しを完了させることができる。
【0035】
具体的には、図14に示すように、前記巻回機構は、平角銅線が巻回された巻回アセンブリ55をクランプするための線クランプアセンブリ8をさらに含み、線クランプアセンブリ8は、台座80と、取り付けベース50の上端面に対称に固定接続される第1取り付けブロックと、第1取り付けブロックにヒンジ連結される第10シリンダ81と、台座80の底部の両側に回動して接続される第1スイングアーム83と、第1スイングアーム83の台座80から離れる端に回動して接続される第2スイングアーム84と、第2スイングアーム84に固定接続される第2取り付けブロックと、第2取り付けブロックにヒンジ連結される第11シリンダ82と、駆動歯車85と、従動歯車86と、ベルト87とを含み、台座80が取り付けベース50の下端面に設置され、
第10シリンダ81の出力端が第1スイングアーム83に回動して接続され、駆動歯車85が第1スイングアーム83の台座80から離れる端に回動して設置され、従動歯車86が第1スイングアーム83と第2スイングアーム84とのヒンジ連結箇所に回動して接続され、且つ従動歯車86の軸心が第1スイングアーム83と第2スイングアーム84とのヒンジ連結箇所と同軸心であり、駆動歯車85が従動歯車86に噛み合って設置され、駆動歯車85の面の、駆動歯車85の円心から径方向に離れる箇所には接続柱が設置され、第11シリンダ82の出力端が接続柱に回動して接続され、ベルト87の端部が第2スイングアーム84の巻回アセンブリ55の中心と反対する側に固定接続され、第10シリンダ81と第11シリンダ82が、巻回アセンブリ55をクランプするように第1スイングアーム83と第2スイングアーム84を駆動する時、ベルト87は、巻回アセンブリ55の外側面をちょうど包み、平角銅線の脱落を防止する。
【0036】
具体的には、図18に示すように、ツール搬送機構は、左右方向に沿って摺動でき且つ線並べツール2をジャッキアップするためのジャッキアップ部6をさらに含み、線並べツール2における平角銅線を巻回アセンブリ55まで正確に搬送して巻回するために用いられ、ジャッキアップ部6は、底枠と、底枠に対称に固定接続される摺動レール60と、摺動レール60に摺動して接続される摺動板61と、摺動板61に上下方向に沿って摺設される横置き板62と、横置き板62に固定接続される位置決めロッド63と、底枠に固定接続されるラック64と、摺動板61に固定接続される第3モータ65と、第3モータ65の出力軸に固定接続される第1歯車66と、摺動板61の下端面に固定接続される第6シリンダ67とを含み、第6シリンダ67の出力軸は、摺動板61を貫通し、横置き板62を上へ摺動させるために用いられ、第1歯車66は、ラック64と噛み合って接続され、第3モータ65は、回動するように第1歯車66を駆動するために用いられ、第1歯車66とラック64の相互噛み合いにより、摺動板61を摺動レール60に沿って直線に往復運動させ、線並べツール2がライン1に沿って線巻回部5に近づく方向へ摺動すると、第6シリンダ67は、横置き板62を突き上げることで、位置決めロッド63は、ライン1から離脱するように線並べツール2を突き上げ、横置き板62は、摺動レール60に沿って摺動して線巻回部5に近づき、作動効率を高めるために、他のジャッキアップ部6は、線並べツール2の搬送を継続することができ、前のジャッキアップ部6は、新たな線並べツール2の受けを継続し、巻回作動の連続性を確保する。
【0037】
具体的には、図12図15図16に示すように、巻回アセンブリ55の前端での固定枠10には固定板70が固定接続され、固定板70の下端には第7シリンダ71が固定接続され、第7シリンダ71の出力端は、固定板70を貫通し且つ遷移板が固定接続され、遷移板には第8シリンダ72が固定接続され、それによって、線巻回部5全体の高さ、及び前後位置を調節することで、線巻回部5を平角銅線搬送機構の中心にすることができ、巻回アセンブリ55を線通過部3と線ガイド部4における円弧状面により良く嵌合することができ、それによって、平角銅線の脱落を効果的に防止し、第8シリンダ72の出力端は、巻回アセンブリ55に向かい且つ可動ブロック73が固定接続され、可動ブロック73の巻回アセンブリ55に向かう端には、ブッシュ57の可動ブロック73に向かう側のカバー板に係着するための位置合わせブロック74が回動して接続され、位置合わせブロック74の巻回アセンブリ55に向かう側には少なくとも2つの溝体が開けられ、ブッシュ57の可動ブロック73に向かう側のカバー板には溝体の分布と一致する少なくとも2つの挿着体が開けられ、線巻回部5を固定枠10に置くと、第7シリンダ71は、固定板70をジャッキアップし、第8シリンダ72は、位置合わせブロック74の位置高さを調節し、そして第8シリンダ72は、線巻回部5に近づくように可動ブロック73を押すことで、溝体を挿着体にカバーし、位置合わせブロック74とカバー板とが係止する効果を実現し、それによって、第7シリンダ71と第8シリンダ72の制御により、線巻回部5に対してセンターリング調節を行い、線巻回部5が正確な巻回位置にあることを確保し、後期の巻回の効果を確保する。
【0038】
線巻回機構の作動原理は、以下のとおりである。まずマニピュレータによって平角銅線を線並べツール2に並べ、ライン1によって線並べツール2を搬送し、所定の位置まで搬送した後、第6シリンダ67は、伸びて線並べツール2を持ち上げ、所定の位置まで持ち上げた後、第3モータ65は、起動して第1歯車66を回動させ、ラック64の噛み合いにより、摺動板61は、ジャッキアップ部6全体を摺動レール60に沿って巻回アセンブリ55の下端まで摺動させ、位置決め部7、線ガイド部4と線通過部3により巻回アセンブリ55の位置を調節することで、巻回アセンブリ55における挿入シート58を円弧状面に密着させることができ、そして線通過部3における第1モータ36が作動し始めると同時に、サーボモータ12も起動することで、コンベアベルト37は、平角銅線を巻回アセンブリ55まで搬送させ、巻回アセンブリ55は、平角銅線を巻回し、円弧状面の設置により、巻回アセンブリ55が一周巻回すると、平角銅線が2つの挿入シート58の間の隙間から脱落することがなく、同時に線クランプアセンブリ8を起動することで、第10シリンダ81は、伸びて第1スイングアーム83を回動させ、同時に第11シリンダ82は、往復伸縮動作を行うことで、第11シリンダ82は、駆動歯車85を回動させ、さらに駆動歯車85は、従動歯車86を回動させ、第2スイングアーム84を回動させ、同時にベルト87を巻回アセンブリ55の外側に巻回し、さらに平角銅線の脱落を防止し、クランプ動作の完了後、マニピュレータは、線巻回部5を直接移し、ステータ加工過程における線挿入ステーションまで移す時、線クランプアセンブリ8を緩め、巻回された平角銅線巻線を対応する線挿入ステーションにおける線挿入ツール内に挿入し、そして他のマニピュレータは、次の線巻回部5を交換して作動させ、
次の線巻回部5を交換する時、他のマニピュレータは、線巻回部5を位置決め部7の一方側の挿着体に向かって位置合わせブロック74に挿入するように制御し、線巻回部5の取り付けを完了させ、そして、巻回アセンブリ55と線通過部3、線ガイド部4、ジャッキアップ部6及び線並べツール2との協働が容易になるように、第7シリンダ71と第8シリンダ72により、線巻回部5の高さと前後方向に沿う位置をそれぞれ調節し、2つのマニピュレータが交互に作動することで、線巻回部5を頻繁に交換する必要がなく、
挿入シート58の挿入溝53における位置を調節する時、第5シリンダ51を伸縮制御することで、取り付けベース50に沿って摺動するように摺動ベース54を押し、取り付けベース50は、回転継手92を摺動させ、さらに回転継手92によって回転軸56を摺動させ、回転軸56は、傘状部材59を摺動させ、延在ロッドがシュート11に突入する長さを調節し、さらに挿入シート58の挿入溝53における位置を調整し、それによって、巻回アセンブリ55の外径の大きさを変える。
【0039】
上記のすべての電子部品は、従来技術の一般的な電子部品を採用し、その制御方式は、すべて産業用コンピュータによって動作の実行を行う。
【0040】
上記実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者にとっては、上記各実施例に記載された技術案を修正することができ、あるいはその一部の技術特徴を同等に置換することができ、本発明の精神と原則の中で、行ったいかなる修正、同等置換や改良などは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0041】
1 ライン
10 固定枠
11 シュート
12 サーボモータ
13 中空減速機
2 線並べツール
3 線通過部
30 第1装着ベース
31 第1シリンダ
32 第2シリンダ
33 線移動アセンブリ
34 摺動板
35 バッフル板
36 第1モータ
37 コンベアベルト
4 線ガイド部
40 第2装着ベース
41 第3シリンダ
42 線ガイドブロック
43 第4シリンダ
5 線巻回部
50 取り付けベース
51 第5シリンダ
52 第4駆動機構
53 挿入溝
54 摺動ベース
55 巻回アセンブリ
56 回転軸
57 ブッシュ
58 挿入シート
59 傘状部材
6 ジャッキアップ部
60 摺動レール
61 摺動板
62 横置き板
63 位置決めロッド
64 ラック
65 第3モータ
66 第1歯車
67 第6シリンダ
7 位置決め部
70 固定板
71 第7シリンダ
72 第8シリンダ
73 可動ブロック
74 位置合わせブロック
8 線クランプアセンブリ
80 台座
81 第10シリンダ
82 第11シリンダ
83 第1スイングアーム
84 第2スイングアーム
85 駆動歯車
86 従動歯車
87 ベルト
9 ロッキングアセンブリ
90 第9シリンダ
91 鋼球
92 回転継手
93 摺動スリーブ
101 U字状ヘアピン銅線
102 I字状銅線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23