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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166101
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】ディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241121BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20241121BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241121BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
G09F9/00 351
H05K5/02 A
H05K5/02 L
H05K7/20 F
H04N5/64 501Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024073402
(22)【出願日】2024-04-30
(31)【優先権主張番号】10-2023-0062932
(32)【優先日】2023-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ジファン,ヒュン
【テーマコード(参考)】
4E360
5E322
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB02
4E360AB42
4E360BA01
4E360BA04
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB22
4E360BC03
4E360BC05
4E360BD03
4E360BD05
4E360CA02
4E360EA12
4E360EA18
4E360EC14
4E360ED03
4E360ED12
4E360GA02
4E360GA12
4E360GA29
4E360GB04
4E360GC02
4E360GC08
5E322AA03
5E322AA11
5E322FA04
5G435AA18
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE02
5G435EE03
5G435EE05
5G435EE13
5G435EE19
5G435EE50
5G435KK02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、ディスプレイデバイスを提案する。
【解決手段】ディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール;前記ディスプレイモジュールがムービング可能に装着されるボトムケース;及び、前記ボトムケースにヒンジ連結されるトップケースを含み、前記ボトムケースは:収容空間を提供するアウターシェル;前記アウターシェルの収容空間に位置し、前記アウターシェルと結合されるボトムフレーム;前記収容空間を覆い、前記ボトムフレームに対して前記アウターシェルと対向するトッププレート;前記ボトムフレームと前記トッププレートの間に位置し、前記ボトムフレームに結合されるメインボード;及び、前記トッププレートと前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部と重なる遮蔽部材を含み、前記遮蔽部材は、前記ボトムフレームに対して第1傾斜を形成することができる本発明のディスプレイデバイスにより達成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイスであって、
ディスプレイパネルを備えるディスプレイモジュール;
前記ディスプレイモジュールがムービング可能に装着されるボトムケース;及び、
前記ボトムケースにヒンジ連結されるトップケース;を備えてなり、
前記ボトムケースは、
収容スペースを提供するアウターシェル、
前記アウターシェルの収容空間に位置し、前記アウターシェルと結合されるボトムフレーム、
前記収容空間を覆い、前記ボトムフレームに対して前記アウターシェルと対向するトッププレート、
前記ボトムフレームと前記トッププレートの間に位置し、前記ボトムフレームに結合されるメインボード、及び、
前記トッププレートと前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部と重なる遮蔽部材、を備え、
前記遮蔽部材は、前記ボトムフレームに対して第1傾斜を形成することを特徴とする、ディスプレイデバイス。
【請求項2】
前記ボトムケースは、前記遮蔽部材と前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部を覆うシールドプレートを備え、
前記シールドプレートは、前記ボトムフレームに対して第2傾斜を形成することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項3】
前記第1傾斜は前記第2傾斜より大きいことを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項4】
前記シールドプレートは、
前記メインボードと対面する第1面、
前記第1面と対面する第2面、及び、
前記第2面が陥没又は削除されて形成され、前記第2面に長く延長される排水路(drain path)、を備えることを特徴とする、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項5】
前記排水路は、
前記シールドプレートの傾斜が低くなる方向に沿って長く延長される垂直ライン、及び、
前記垂直ラインと交差する水平ライン、を備えることを特徴とする、請求項4に記載のディスプレイデバイス。
【請求項6】
前記垂直ラインは、前記シールドプレートのエッジと連結されることを特徴とする、請求項5に記載のディスプレイデバイス。
【請求項7】
前記遮蔽部材は、
上層を形成する第1シート、及び、
下層を形成し、前記第1シートと結合する第2シート、を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項8】
前記第1シートは絶縁物質を備え、
前記第2シートはグラファイト(graphite)を備えることを特徴とする、請求項7に記載のディスプレイデバイス。
【請求項9】
一方が前記ボトムケースにピボット連結され、他方が前記ディスプレイモジュールにピボット連結されるアームを更に備え、
前記ディスプレイモジュールは、前記アームのピボット運動により前記ボトムケースに収納されるか、或いは、前記ボトムケースから起立することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項10】
前記ディスプレイモジュールは、
前記トップケースが前記ボトムケースを覆うと、前記トッププレートと前記トップケースの間において前記トッププレートと対面して収納されるか、或いは、
前記トップケースが前記ボトムケースを開放すると、前記トップケースと対面し、前記トッププレートから起立することを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2023-0062932号(出願日:2023年5月16日;DAS:CF4F)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【0003】
情報化社会の発展につれて、ディスプレイデバイスに対する多様な形態の要求も増加し、これに応じて近年ではLCD(Liquid Crystal Display Device)、PDP(Plasma Display Panel)、ELD(Electro luminescent Display)、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの多様なディスプレイデバイスが研究されて使われている。
【0004】
このうち、LCDパネルは、液晶層を挟んで対向(facing)するTFT基板とカラー基板を備え、バックライトユニットから提供される光を利用して画像を表示することができる。そして、OLEDパネルは、透明電極が形成された基板に自体的に発光できる有機物層を蒸着して画像を表示することができる。
【0005】
最近、屋外で利用可能なディスプレイデバイスに対する多くの研究が行われている。これと共に、ディスプレイデバイスの保管及び携帯性を向上させる構造に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、前述の問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0007】
他の目的はまた、ディスプレイデバイスを簡単に保管及び携帯できる構造を提供することである。
【0008】
他の目的はまた、携帯用ディスプレイデバイスの耐久性及び剛性を向上できる構造を提供することである。
【0009】
他の目的はまた、携帯用ディスプレイデバイスの放熱構造を提供することである。
【0010】
他の目的はまた、携帯用ディスプレイデバイスの衝撃吸収構造を提供することである。
【0011】
他の目的はまた、携帯用ディスプレイデバイスの排水構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記または他の目的を達成するための本開示の一側面によれば、ディスプレイデバイスは:ディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール;前記ディスプレイモジュールがムービング可能に装着されるボトムケース;及び、前記ボトムケースにヒンジ連結されるトップケースを含み、前記ボトムケースは:収容空間を提供するアウターシェル;前記アウターシェルの収容空間に位置し、前記アウターシェルと結合されるボトムフレーム;前記収容空間を覆い、前記ボトムフレームに対して前記アウターシェルと対向するトッププレート;前記ボトムフレームと前記トッププレートの間に位置し、前記ボトムフレームに結合されるメインボード;及び、前記トッププレートと前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部と重なる遮蔽部材を含み、前記遮蔽部材は、前記ボトムフレームに対して第1傾斜を形成することができる。
【0013】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
ディスプレイデバイスであって、
ディスプレイパネルを備えるディスプレイモジュール;
前記ディスプレイモジュールがムービング可能に装着されるボトムケース;及び、
前記ボトムケースにヒンジ連結されるトップケース;を備えてなり、
前記ボトムケースは、
収容スペースを提供するアウターシェル、
前記アウターシェルの収容空間に位置し、前記アウターシェルと結合されるボトムフレーム、
前記収容空間を覆い、前記ボトムフレームに対して前記アウターシェルと対向するトッププレート、
前記ボトムフレームと前記トッププレートの間に位置し、前記ボトムフレームに結合されるメインボード、及び、
前記トッププレートと前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部と重なる遮蔽部材、を備え、
前記遮蔽部材は、前記ボトムフレームに対して第1傾斜を形成することを特徴とする、ディスプレイデバイス。
〔2〕
前記ボトムケースは、前記遮蔽部材と前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部を覆うシールドプレートを備え、
前記シールドプレートは、前記ボトムフレームに対して第2傾斜を形成することを特徴とする、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
〔3〕
前記第1傾斜は前記第2傾斜より大きいことを特徴とする、〔2〕に記載のディスプレイデバイス。
〔4〕
前記シールドプレートは、
前記メインボードと対面する第1面、
前記第1面と対面する第2面、及び、
前記第2面が陥没又は削除されて形成され、前記第2面に長く延長される排水路(drain path)、を備えることを特徴とする、〔2〕に記載のディスプレイデバイス。
〔5〕
前記排水路は、
前記シールドプレートの傾斜が低くなる方向に沿って長く延長される垂直ライン、及び、
前記垂直ラインと交差する水平ライン、を備えることを特徴とする、〔4〕に記載のディスプレイデバイス。
〔6〕
前記垂直ラインは、前記シールドプレートのエッジと連結されることを特徴とする、〔5〕に記載のディスプレイデバイス。
〔7〕
前記遮蔽部材は、
上層を形成する第1シート、及び、
下層を形成し、前記第1シートと結合する第2シート、を備えることを特徴とする、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
〔8〕
前記第1シートは絶縁物質を備え、
前記第2シートはグラファイト(graphite)を備えることを特徴とする、〔7〕に記載のディスプレイデバイス。
〔9〕
一方が前記ボトムケースにピボット連結され、他方が前記ディスプレイモジュールにピボット連結されるアームを更に備え、
前記ディスプレイモジュールは、前記アームのピボット運動により前記ボトムケースに収納されるか、或いは、前記ボトムケースから起立することを特徴とする、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
〔10〕
前記ディスプレイモジュールは、
前記トップケースが前記ボトムケースを覆うと、前記トッププレートと前記トップケースの間において前記トッププレートと対面して収納されるか、或いは、
前記トップケースが前記ボトムケースを開放すると、前記トップケースと対面し、前記トッププレートから起立することを特徴とする、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
【発明の効果】
【0014】
本開示によるディスプレイデバイスの効果について説明すると、次のようである。
【0015】
本開示の実施例の少なくとも1つによれば、ディスプレイデバイスを簡単に保管及び携帯できる構造を提供することができる。
【0016】
本開示の実施例の少なくとも1つによれば、携帯用ディスプレイデバイスの耐久性及び剛性を向上できる構造を提供することができる。
【0017】
本開示の実施例の少なくとも1つによれば、携帯用ディスプレイデバイスの放熱構造を提供することができる。
【0018】
本開示の実施例の少なくとも1つによれば、携帯用ディスプレイデバイスの衝撃吸収構造を提供することができる。
【0019】
本開示の実施例の少なくとも1つによれば、携帯用ディスプレイデバイスの排水構造を提供することができる。
【0020】
本開示の適用可能性の追加的な範囲は以下の詳細な説明から明白になるであろう。しかしながら、本開示の思想及び範囲内において様々な変更及び修正は当業者に明確に理解できるので、詳細な説明及び本開示の好ましい実施例のような特定実施例は単に例として提示されたものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1-24】本発明(本開示)の実施例によるディスプレイデバイスの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して本明細書に開示された実施例を詳しく説明し、図面符号に関係なく同一または類似の構成要素は同一の参照番号を付与し、これに関する重複説明は省略する。
【0023】
以下の説明において使われる構成要素に対する接尾辞である「モジュール」及び「部」は明細書作成を容易にするために付与または混用されるものに過ぎず、それ自体が互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0024】
また、本明細書に開示された実施形態を説明するにあたり、関連した公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付の図面により本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本開示の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0025】
第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は前記用語により限定されない。前記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0026】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されているまたは「接続」されていると言及された場合には、その他の構成要素に直接連結または直接接続されている場合もあるが、中間に別の構成要素が存在する場合もあると理解されるべきである。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されているか「直接接続」されていると言及された場合は、中間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。
【0027】
単数の表現は文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0028】
本出願において、「含む」又は「有する」(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字,段階,動作,構成要素,部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0029】
図面に表示された上(U)、下(D)、左(Le)、右(Ri)、前(F)、および後(R)の方向表示は説明の便宜のためのものに過ぎず、これにより本明細書に開示された技術的思想が制限されない。
【0030】
本開示のディスプレイパネルはLCDパネルであるかOLEDパネルであってもよいが、本開示に適用できるディスプレイパネルの種類がこれに限定されるものではない。
【0031】
図1及び図2を参照すると、ディスプレイデバイス1はベース10、カバー20、ヒンジ30、アーム(arm)50、及びディスプレイ70を含んでもよい。
【0032】
ベース10は、全体的に平らなボックス形状を有してもよい。安着部10Sはベース10の上面から下側に陥没して形成されてもよい。安着部10Sのサイズはディスプレイ70のサイズに対応してもよい。例えば、ベース10はプラスチック材質を含んでもよい。ベース10は、ロアボディ10、ロアケース10、ロアハウジング10、ボトムボックス10、ボトムキャビネット10又はボトムケース10と称してもよい。
【0033】
カバー20は全体的に平らなボックス形状を有してもよい。カバー20の外観はベース10の外観に似ていてもよい。陥没部20Sはカバー20の一面に形成されてもよく、ディスプレイ70に対して安着部10Sと対向(opposite)してもよい。例えば、カバー20はプラスチック材質を含んでもよい。カバー20は、アッパーボディ20、アッパーケース20、アッパーハウジング20、トップボックス20、トップキャビネット20又はトップケース20と称してもよい。
【0034】
ヒンジ30の一側は、ベース10の一辺に隣接するかこれに位置してもよく、ベース10に結合してもよく、ヒンジ30の中心軸を中心に回転することができる。ヒンジ30の他側は、カバー20の一辺に隣接するかこれに位置してもよく、カバー20に結合してもよく、ヒンジ30の中心軸を中心に回転することができる。ベース10の前記一辺はベース10の一長辺(one long side)であり、カバー20の前記一辺はベース10の前記一長辺と隣接するカバー20の一長辺(one long side)であり得る。例えば、複数のヒンジ30は前記一長辺に沿って互いに離隔してもよい。ヒンジ30の個数は2つであってもよい。
【0035】
アーム50はベース10に交差する方向に延長されてもよい。アーム50は全体的に角材(square lumber)形状を有してもよい。グルーブ10Gは、安着部10Sから下方に陥没して形成されてもよく、アーム50に対応する形状を有してもよい。アーム50の一端は、グルーブ10Gの一端に隣接してグルーブ10G上に位置してもよい。アーム50は、アーム50の前記一端に隣接する第1軸を中心に回転可能にベース10に結合されてもよい(図1のRt参照)。前記第1軸は左右方向に平行であってもよい。アーム50の他端は、ディスプレイ70の背面の中央部に結合されてもよい。ディスプレイ70は、アーム50の前記の他端に隣接した第2軸を中心に回転可能にアーム50に結合されてもよい(図1のRd参照)。前記第2軸は前記の第1軸と平行であってもよい。アーム50はポール(pole)50、バー(bar)50、またはレバー(lever)50と称してもよい。
【0036】
ディスプレイ70は、ディスプレイパネル71とサイドカバー72を含む。ディスプレイパネル71はディスプレイ70の前面を定義してもよく、画像を表示できる。サイドカバー72はディスプレイパネル71の周りに沿って延長されてもよく、ディスプレイパネル71の側面をカバーすることができる。第1パート72Uはサイドカバー72の上辺を定義してもよく、第2パート72Dはサイドカバー72の下辺を定義してもよい。第3パート72Lはサイドカバー72の左辺を定義してもよく、第4パート72Rはサイドカバー72の右辺を定義してもよい。ディスプレイ70は、ディスプレイユニット70又はディスプレイモジュール70と称してもよい。
【0037】
例えば、使用者はアーム50を前記第1軸を中心にピボットさせることができる。アーム50がピボットすると、アーム50の前記他端の位置は高くなる。使用者はディスプレイパネル71が前方を向くようにディスプレイ70を前記第2軸を中心に回転させることができる。使用者はベース10に対するアーム50の角度と、アーム50に対するディスプレイ70の角度を調節することができる。
【0038】
他の例を挙げると、使用者はアーム50を前記第1軸を中心にピボットさせることができる。アーム50が逆ピボットすると、アーム50の前記他端の位置は低くなる。また、アーム50はグルーブ10G上(on)に安着できる。使用者はディスプレイパネル71が上方を向くようにディスプレイ70を前記第2軸を中心に回転させることができる。
【0039】
図2及び図3を参照すると、使用者はカバー20がベース10の上に重なるようにカバー20をヒンジ30の中心軸を中心にピボットさせることができる。ディスプレイパネル71は、ベース10とカバー20の間に挟まれることができる。
【0040】
ベース10のロック(lock)10a、10bはヒンジ30と隣接するベース10の一辺に反対するベース10の他辺に備えられてもよい。ロック10a、10bは、ロックアセンブリ10a、10bまたはロッキングユニット10a、10bと称してもよい。カバー20の溝(recessed portion)20a、20bは、ヒンジ30と隣接するカバー20の一辺に反対するカバー20の他辺に備えられてもよい。使用者はカバー20をベース10の上に重ねた後、ロック10a、10bを溝20a、20bにかけてロックすることができる。これにより、使用者はディスプレイ70をベース10とカバー20の内部に保管したまま携帯することができる。また、使用者が手で把持できるハンドル(図示せず)はベース10の一側に形成されたボタン10cに装着されることができる。
【0041】
図4を参照すると、ディスプレイ70はディスプレイパネル71、サイドカバー72、バックライトユニット73、74、フレーム75、及びバックカバー76を含む。
【0042】
ディスプレイパネル71はディスプレイ70の前面を形成し、映像を表示することができる。ディスプレイパネル71は、複数のピクセルが各ピクセル当たりRGB(Red、GreenまたはBlue)をタイミングに合わせて出力することにより映像を表示する。ディスプレイパネル71は、映像が表示される活性領域(active area)と映像が表示されない非活性領域(de-active area)に区分できる。ディスプレイパネル71は、液晶層を挟んで互いに対向(opposite)する前面基板(front substrate)と背面基板(rear substrate)を含む。ディスプレイパネル71はLCDパネルと称してもよい。
【0043】
前記前面基板は、レッド、グリーン、及びブルーサブピクセルからなる複数のピクセルを含む。前記前面基板は、制御信号に応じてレッド、グリーン、またはブルーの色に該当する光を出力することができる。
【0044】
前記背面基板はスイッチング素子を含む。前記背面基板は画素電極をスイッチングすることができる。例えば、画素電極は外部から入力される制御信号によって液晶層の分子配列を変化させることができる。液晶層は液晶分子を含む。液晶分子の配列は画素電極と共通電極の間に発生した電圧差に相応して変化する。液晶層はバックライトユニット73、74から提供される光を前記前面基板に伝達するかこれを遮断することができる。
【0045】
サイドカバー72はディスプレイパネル71の周りを囲み、ディスプレイパネル71の側面を覆うことができる。サイドカバー72は、ディスプレイパネル71と結合するかディスプレイパネル71を支持することができる。サイドカバー72は、ガイドパネル72、サイドフレーム72、またはミドルキャビネット72と称してもよい。
【0046】
バックライトユニット73、74はディスプレイパネル71の後方に位置してもよい。バックライトユニット73、74は光源(light sources)を含む。バックライトユニット73、74は、フレーム75の前方においてフレーム75に結合される。バックライトユニット73、74は全体駆動方式やローカルディミング(local dimming)、インパルシブ(impulsive)などのような部分駆動方式で駆動される。バックライトユニット73、74は光学シート(optical sheet)74と光学層73を含む。
【0047】
光学シート74は光源の光をディスプレイパネル71に均等に伝達することができる。光学シート74は複数のレイヤーで構成されてもよい。例えば、光学シート74はプリズムシートや拡散シートなどを含んでもよい。一方、光学シート74の結合部74dはフレーム75及び/又はバックカバー76に結合できる。
【0048】
フレーム75はバックライトユニット73、74の後方に位置してもよく、ディスプレイ70の構成を支持する。フレーム75のエッジはサイドカバー72に固定されてもよい。例えば、バックライトユニット73、74、複数の電子素子が位置するPCB(Printed Circuit Board)などの構成がフレーム75に結合される。例えば、フレーム75は金属材質を含んでもよい。フレーム75は、メインフレーム75、モジュールカバー75、またはカバーボトム75と称してもよい。
【0049】
バックカバー76はフレーム75の後方を覆うことができる。バックカバー76はフレーム75に結合されることができる。例えば、バックカバー76は金属またはプラスチック材質を含んでもよい。
【0050】
図5を参照すると、ディスプレイ70はディスプレイパネル71、サイドカバー72、フレーム75、及びバックカバー76を含む。
【0051】
ディスプレイパネル71はディスプレイ70の前面を形成し、映像を表示することができる。ディスプレイパネル71は、画像を複数のピクセルに分けて各ピクセル当たり色、明度、彩度を合わせて画像を出力することができる。ディスプレイパネル71は画像が表示される活性領域(active area)と、画像が表示されない非活性領域(de-active area)に区分される。ディスプレイパネル71は、制御信号に応じてレッド、グリーン、またはブルーの色に該当する光を発生させる。ディスプレイパネル71はOLEDパネルと称してもよい。
【0052】
サイドカバー72はディスプレイパネル71の周りを囲み、ディスプレイパネル71の側面を覆うことができる。サイドカバー72は、ディスプレイパネル71と結合するかディスプレイパネル71を支持する。サイドカバー72は、ガイドパネル72、サイドフレーム72、またはミドルキャビネット72と称してもよい。
【0053】
フレーム75はディスプレイパネル71の後方に位置し、ディスプレイパネル71が結合されることができる。フレーム75のエッジはサイドカバー72に固定される。電子部品はフレーム75に装着されることができる。例えば、フレーム75は金属材質を含んでもよい。フレーム75は、メインフレーム75、モジュールカバー75、又はカバーボトム75又はパネルフレーム75と称してもよい。
【0054】
バックカバー76はフレーム75の後方をカバーすることができる。バックカバー76はフレーム75に結合される。例えば、バックカバー76は金属またはプラスチック材質を含んでもよい。
【0055】
図6を参照すると、ベース10は、ボトム11、フレーム12、トップ13、ジャケット(jacket)15、及び基板16を含む。
【0056】
ボトム11はベース10の下面を定義することができ、全体的に四角トレイ形状を有する。ボトム11はアウターシェル11又はアウターケース11又はボトムパート11又はハウジング11又はトレイ(tray)11と称してもよい。ロック10a、10bはボトム11の側面に備えられてもよい。
【0057】
フレーム12はベース10の骨格を形成する。フレーム12はボトム11上(on)に位置し、ボトム11に結合されることができる。
【0058】
トップ13はベース10の上面を定義し、全体的にプレート形状を有してもよい。トップ13はフレーム12に対してボトム11に対向(opposite)し、フレーム12をカバーすることができる。トップ13はフレーム12及び/又はボトム11に分離可能に結合されてもよい。トップ13は、トップパート13、キャップ(cap)13、トップケース13又はトッププレート13と称してもよい。
【0059】
安着部10Sとグルーブ10Gは、トップ13の上面に形成される。陥没部10Mは、グルーブ10Gの一端に隣接してもよく、グルーブ10Gの上面から下方に陥没して形成されてもよい。アーム50(図1参照)の一端は、陥没部10Mにピボット可能に結合されてもよい。
【0060】
例えば、装着部10MBはトップ13の上面から下方に陥没して形成されてもよく、バッテリBt(図1参照)は装着部10MBに分離可能に装着されてもよい。バッテリBtはディスプレイ70(図1参照)に電力を提供し、充電可能である。他の例を挙げると、バッテリBtはフレーム12とトップ13の間に内蔵されることもできる。
【0061】
ジャケット15と基板16はフレーム12とトップ13の間に位置してもよく、フレーム12に結合されてもよい。少なくとも1つの素子16Mは基板16上(on)に装着できる。素子16Mは動作すれば熱を発生する電子素子であってもよい。素子16Mは発熱素子16Mと称してもよい。例えば、素子16MはICチップまたはSOC(System On Chip)であってもよい。
【0062】
図7を参照すると、フレーム12は高強度超軽量素材で形成されることができる。例えば、フレーム12はマグネシウムダイキャストにより形成されてもよい。フレーム12は、第1ビームパート121、及び第2ビームパート122を含む。フレーム12は、ボトムフレーム12又はボックスフレーム12又はボトムボックスフレーム12又はボトムケースフレーム12と称してもよい。
【0063】
第1ビームパート121はインナービーム121を形成することができる。インナービーム121は、第1パート121a、第2パート121b、第3パート121c、及び第4パート121dを含む。第1パート121aは第4パート121dと対面してもよい。第2パート121bは第3パート121cと対面してもよい。第1パート121aは第2パート121bの一端と第3パート121cの一端を連結し、第4パート121dは第2パート121bの他端と第3パート121cの他端を連結する。例えば、第1パート121a、第2パート121b、第3パート121c及び/又は第4パート121dは互いに同一の断面の形状を有してもよい。
【0064】
第2ビームパート122はアウタービーム122a、122b、122c、122dとクロスビーム122e、122f、122gを形成することができる。アウタービーム122a、122b、122c、122dは、第1パート122a、第2パート122b、第3パート122c、及び第4パート122dを含む。第1パート122aは第4パート122d対面してもよい。第2パート122bは第3パート122cと対面してもよい。第1パート122aは第2パート122bの一端と第3パート122cの一端を連結し、第4パート122dは第2パート122bの他端と第3パート122cの他端を連結する。例えば、第1パート122a、第2パート122b、第3パート122c及び/又は第4パート122dは互いに同一の断面の形状を有してもよい。
【0065】
クロスビーム122e、122f、122gは、垂直パート122e、122fと水平パート122gを含む。水平パート122gは、インナービーム121の第1パート121aと第4パート121dの間においてインナービーム121の第1パート121a及び/又は第4パート121dと平行であってもよい。水平パート122gは、インナービーム121の第2パート121bと第3パート121cに交差し、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第2パート122bと第3パート122cに交差する。
【0066】
垂直パート122e、122fは、第1垂直パート122eと第2垂直パート122fを含む。第1垂直パート122eはインナービーム121の第2パート121bと第3パート121cの間に位置し、インナービーム121の第1パート121a及び/又は第4パート121dと交差する。第1垂直パート122eはアウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122a及び/又は第4パート122dと交差する。第2垂直パート122fはインナービーム121の第2パート121bと第3パート121cの間に位置し、インナービーム121の第1パート121a及び/又は第4パート121dと交差する。第2垂直パート122fはアウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122a及び/又は第4パート122dと交差する。
【0067】
図8及び図9を参照すると、クロスビーム122e、122f、122gの水平パート122gはボトムパート122g1、サイドパート122g2、及びトップパート122g3を含む。ボトムパート122g1は、クロスビーム122e、122f、122gの水平パート122gの底面を形成することができる。
【0068】
サイドパート122g2はボトムパート122g1から曲げられて延長することができる。トップパート122g3は、サイドパート122g2から曲げられて延長することができる。例えば、ボトムパート122g1、トップパート122g3及びサイドパート122g2は、全体的にU字状であってもよい。
【0069】
これにより、フレーム12の剛性が向上することができる。
【0070】
図10及び図11図7及び図8とともに参照すると、インナービーム121の第1パート121aはボトムパート121a1、サイドパート121a2、及びトップパート121a3を含んでもよい。ボトムパート121a1は、インナービーム121の第1パート121aの底面を形成することができる。
【0071】
サイドパート121a2はボトムパート121a1から曲げられて延長することができる。トップパート121a3はサイドパート121a2から曲げられて延長することができる。例えば、トップパート121a3及びサイドパート121a2は全体的にH字状であってもよい。
【0072】
第2ビームパート122のアウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aは、ボトムパート122a1、サイドパート122a2、及びトップパート122a3を含んでもよい。ボトムパート122a1はアウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aの底面を形成することができる。
【0073】
サイドパート122a2はボトムパート122a1から曲げられて延長することができる。トップパート122a3はサイドパート122a2から曲げられて延長することができる。例えば、ボトムパート122a1、トップパート122a3及びサイドパート122a2は全体的にU字状であってもよい。
【0074】
これにより、フレーム12の剛性が向上することができる。
【0075】
図11及び図7を参照すると、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aはアウタービーム122a、122b、122c、122dの第3パートと交差する。例えば、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aの断面は全体的にH字状であってもよく、第3パート122cの断面は全体的にH字状であってもよい。これにより、フレーム12のコーナー剛性が向上することができる。
【0076】
アウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aは、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第2パート122bと交差する。例えば、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第1パート122aの断面は全体的にH字状であってもよく、第2パート122bの断面は全体的にH字状であってもよい。これにより、フレーム12のコーナー剛性が向上することができる。
【0077】
アウタービーム122a、122b、122c、122dの第4パート122dは、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第3パート122cと交差する。例えば、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第4パート122dの断面は全体的にH字状であってもよく、第3パート122cの断面は全体的にH字状であってもよい。これにより、フレーム12のコーナー剛性が向上することができる。
【0078】
アウタービーム122a、122b、122c、122dの第4パート122dは、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第2パート122bと交差する。例えば、アウタービーム122a、122b、122c、122dの第4パート122dの断面は全体的にH字状であってもよく、第2パート122bの断面は全体的にH字状であってもよい。これにより、フレーム12のコーナー剛性が向上することができる。
【0079】
図12を参照すると、ハウジング150は、ロアケース151とアッパーカバー154を含む。ロアケース151は内部に収容空間を提供するタブ(tub)形状であってもよい。例えば、ロアケース151は難燃素材で形成された射出物であってもよい。ロアケース151は耐化学特性が強化された素材であってもよい。ロアケース151は軽量化のために開口を備えてもよい。ロアプレート152は、ロアケース151の底部に位置してもよい。ロアプレート152は金属を含んでもよい。ロアプレート152はロアケース151の開口を覆ってもよい。
【0080】
少なくとも1つの電気素子16Mが基板16上に実装されてもよい。例えば、基板16はパワーサプライユニット(PSU)またはメインボードであってもよい。基板16は、ロアプレート152上に位置してもよい。
【0081】
アッパープレート153は基板16上に位置してもよい。アッパープレート153は金属を含んでもよい。アッパープレート153はロアプレート152と対面してもよい。
【0082】
アッパーカバー154はアッパープレート153を覆い、ロアケース151を閉鎖できる。アッパーカバー154は金属を含んでもよい。例えば、アッパーカバー154はアルミニウムであってもよい。アッパーカバー154はロアケース151と結合されることができる。
【0083】
これにより、電気素子16Mが実装された基板16の耐化学性を向上させることができる。
【0084】
図13及び図14を参照すると、ハウジング150はドッキング開口151dを含む。ドッキング開口151dはハウジング150の側面に形成される。ドッキング開口151dの周囲に陥没側壁151bが形成される。陥没側壁151bはハウジング150の外部側壁151aから内側に段差を形成して陥没してもよい。
【0085】
基板16に実装されたコネクタ16M1、16M2は、ドッキング開口151dを介して外部に露出する。アンダーカバー151cはドッキング開口151dの下側に形成されてもよい。アンダーカバー151cは、ドッキング開口151dに露出するコネクタ16M1、16M2及び/又はコネクタ16M1、16M2の下側の基板16を支持することができる。アンダーカバー151cは陥没側壁151bから突出する。アンダーカバー151cの外面は外部側壁151aの外面に対応してもよい。
【0086】
ギャップG1、G2がコネクタ16M1、16M2とドッキング開口151dの間に形成されてもよい。ギャップG1、G2は第1ギャップG1と第2ギャップG2を含む。第1ギャップG1は、コネクタ16M1,16M2とドッキング開口151dの左側内面または右側内面の間に形成されてもよい。第2ギャップG2は、コネクタ16M1,16M2とドッキング開口151dの上側内面の間に形成されてもよい。
【0087】
これにより、耐化学特性を向上させるだけでなく、主要部品に外部衝撃が加えられることを防止できる。
【0088】
図15及び図16を参照すると、制御ボード70a、70b、70cはディスプレイ70のフレーム75の背面に装着または固定される。例えば、制御ボード70a、70b、70cはパワーボード70aまたはサブボード70bまたはソースPCB70cであってもよい。制御ボード70a、70b、70cは電子素子が実装され、電子素子が駆動しながら熱が発生する。
【0089】
フレキシブルケーブルCAがパワーボード70aとディスプレイパネル71を電気的に接続することができる。パワーボード70aは、ディスプレイ70の光源に提供される電力及び/又は信号を調節することができる。パワーボード70aは光源ドライブボード70aと称してもよい。サブボード70bは、ディスプレイパネル71(図1参照)に提供されるイメージ情報を処理する。ソースPCB70cはフレーム75の下辺に隣接してフレーム75の背面に装着または固定される。COF70CAはソースPCB70cとディスプレイパネル71を電気的に接続することができる。
【0090】
遮蔽部材77は制御ボード70a、70b、70cを覆うことができる。遮蔽部材77は、第1遮蔽部材77またはディスプレイ遮蔽部材77または放熱シート77または熱分散シート77と称してもよい。例えば、遮蔽部材77はグラファイトシートであってもよい。遮蔽部材77はパワーボード70aを覆うことができる。遮蔽部材77は、パワーボード70aの少なくとも一部と重なってもよい。
【0091】
図17及び図18を参照すると、パワーサプライユニット16(図6参照)を内蔵するハウジング150がベース10のフレーム12上に装着または結合されることができる。メインボード19aはパワーサプライユニット16のハウジング150に隣接し、ベース10のフレーム12上に装着または結合されることができる。パワーサプライユニット16は、ディスプレイデバイス1(図1参照)に必要な電源を供給する。メインボード19aは、ディスプレイパネル71を介して表示されるイメージ情報及び/又はスピーカアセンブリを介して提供される音声情報を処理することができる。パワーサプライユニット16及び/又はメインボード19aは駆動時に熱が発生することがある。
【0092】
シールドプレート19bは、メインボード19aの一部を覆ってフレーム12上に装着または固定される。シールドプレート19bは、メインボード19aの物理的、電気的損傷を防止することができる。
【0093】
遮蔽部材18はメインボード19aを覆うことができる。遮蔽部材18は、第2遮蔽部材18またはベース遮蔽部材18または放熱シート18または熱分散シート18と称してもよい。遮蔽部材18は、メインボード19aの全部または少なくとも一部と重なってもよい。例えば、遮蔽部材18はグラファイトシートであってもよい。
【0094】
図19及び図20を参照すると、カバー20がベース10からヒンジ30(図1参照)を中心に開閉されてディスプレイ70はベース10の内部に収納されることができる。ディスプレイ70は、アーム50によりベース10の外部に移動するか、ベース10上に収納される。ディスプレイ70がベース10に収納されると、ディスプレイ70とベース10は並んで配置されて互いに対面する。
【0095】
サイドカバー72はディスプレイパネル71の側面をカバーし、バックカバー76はディスプレイパネル71の後方に位置し、サイドカバー72と結合できる。制御ボード70aはディスプレイパネル71とバックカバー76の間に位置する。例えば、制御ボード70aは光源ドライブボード70aであってもよく、制御ボード70aの駆動時に高熱が発生することがある。制御ボード70aから発生する熱はバックカバー76を介して外部に放出される。
【0096】
ベース10のフレーム12上に装着されるメインボード19aは、フレーム12とトップ13の間に位置する。メインボード19aの駆動時に多くの熱が発生し、熱はトップ13を介して外部に放出される。
【0097】
第1遮蔽部材77は、制御ボード70aとバックカバー76の間に位置してもよい。第1遮蔽部材77はバックカバー76に固定または接着されることができる。例えば、第1遮蔽部材77はグラファイトシートであってもよい。第2遮蔽部材18は、メインボード19aとトップ13の間に位置してもよい。
【0098】
図15及び図17をともに参照すると、図15はベース10と対面するディスプレイ70の背面を示し、図17はディスプレイ70と対面するベース10の前面を示す。
【0099】
パワーサプライユニット16(図6参照)を内蔵するハウジング150は高熱を発生することがある。光源ドライブボード70aは高熱を発生することがある。ディスプレイ70がベース10に収納されると、パワーサプライユニット16を内蔵するハウジング150は光源ドライブボード70aと重ならない。これにより、ハウジング150から発生する熱と光源ドライブボード70aから発生する熱をディスプレイデバイス1内において均等に分散することができる。
【0100】
ディスプレイ70がベース10に収納されると、光源ドライブボード70aはメインボード19aと少なくとも一部が重なることがある。光源ドライブボード70aから発生する熱とメインボード19aから発生する熱は、互いに向かって放出され、累積される。
【0101】
光源ドライブボード70aから発生する熱は、第1遮蔽部材77により水平方向に分散されて放熱される。メインボード19aから発生する熱は、第2遮蔽部材18により水平方向に分散されて放熱される。例えば、第1遮蔽部材77は第2遮蔽部材18と一部または少なくとも一部が重なる。他の例を挙げると、第1遮蔽部材77は第2遮蔽部材18と重ならないように整列することもできる。他の例を挙げると、第1遮蔽部材77は第2遮蔽部材18と境界を形成して隣接することもできる。これにより、メインボード19aから発生する熱と光源ドライブボード70aから発生する熱が累積されずに分散されることができる。
【0102】
これにより、ディスプレイ70がベース10に収納されても、ディスプレイ70の駆動により発生する熱が均一に分散されて放熱されることができる。
【0103】
図21を参照すると、第2遮蔽部材18は、第1シートパート18a、第2シートパート18b、及び第3シートパート18cを含んでもよい。
【0104】
第1シートパート18aは、メインボード19aと光源ドライブボード70aの間に位置し、メインボード19aを覆うことができる。第2シートパート18bは、第1シートパート18aから延長することができる。第2シートパート18bは、第1シートパート18aから低くなる傾斜を形成することができる。
【0105】
第2シートパート18bは、第1シートパート18aからベース10のフレーム12のボトムに向かってカーブしながら延長されることができる。第3シートパート18cは、ベース10のフレーム12のボトム上(above)に位置し、フレーム12のボトムを覆うことができる。
【0106】
第1シートパート18aは、第2シートパート18bに向かって負の傾きを有することができる。第1シートパート18aの傾きは、第2シートパート18bの傾きより小さくてもよい。
【0107】
これにより、メインボード19aのオンオフに応じてメインボード19aを覆う第2遮蔽部材18上に形成される水分が第1シートパート18a、第2シートパート18b、第3シートパート18cを通過しながら排出されることができる。
【0108】
図22及び23を参照すると、シールドプレート19b、190は平板部191、支持溝193、結合溝192、接触部194、及び排水路(drain path)195を含む。例えば、シールドプレート190は金属を含んでもよく、プレスされて形成されてもよい。平板部191の一面は絶縁物質で塗布されてもよい。絶縁物質で塗布された平板部191の面は、メインボード19aと対面してもよい。
【0109】
平板部191はフラットプレート191であってもよい。平板部191は、メインボード19aの形状及び/又はサイズに対応してもよい。支持溝193及び/又は結合溝192は、平板部191が陥没して形成されてもよい。支持溝193及び/又は結合溝192は、全体的にコーン(cone)形状であってもよい。例えば、結合溝192の直径は支持溝193の直径より大きくてもよい。支持溝193は複数であってもよい。
【0110】
結合溝192は、傾斜部192bとホール192aを含む。傾斜部192bは平板部191が陥没して形成されてもよい。ホール192aは傾斜部192bのボトムに形成されてもよい。ホール192aの直径は、結合溝192の上端の直径より小さくてもよい。結合溝192は複数であってもよい。
【0111】
接触部194は平板部191から陥没して形成されてもよい。接触部194の陥没方向は、支持溝193及び/又は結合溝192の陥没方向と同一であってもよい。接触部194は全体的に四角ドーム(dome)形状であってもよい。接触部194のボトムの背面はメインボード19aの電子素子と接触する。例えば、電子素子は集積回路半導体チップであってもよい。接触部194には電子素子の熱が伝達される。
【0112】
排水路195は、水平ライン195a、195b、195c、195d、及び垂直ライン195e、195f、195g、195hを含む。排水路195は、平板部191の内側に陥没するか、平板部191が切削して形成されてもよい。水平ライン195a、195b、195c、195dは、第1水平ライン195a、第2水平ライン195b、第3水平ライン195c、及び第4水平ライン195dを含む。垂直ライン195e、195f、195g、195hは、第1垂直ライン195e、第2垂直ライン195f、第3垂直ライン195g、及び第4垂直ライン195hを含む。垂直ライン195e、195f、195g、195hは水平ライン195a、195b、195c、195dと交差するか直交する。
【0113】
第1水平ライン195aは、平板部191の上端に隣接して位置する。第3水平ライン195cは、平板部191の下端に隣接して位置する。第2水平ライン195bは、第1水平ライン195aと第3水平ライン195cの間に位置する。第4水平ライン195dは、第2水平ライン195bと第3水平ライン195cの間に位置する。
【0114】
第1垂直ライン195eは、平板部191の右側端に隣接して位置する。第3垂直ライン195gは、平板部191の左側端に隣接して位置する。第2垂直ライン195fは、第1垂直ライン195eと第3垂直ライン195gの間に位置する。第4垂直ライン195hは、第3垂直ライン195gに対して第2垂直ライン195fと対向する。
【0115】
第1垂直ライン195eは、第1ライン195e1と第2ライン195e2を含む。第2ライン195e2の長さは第1ライン195e1の長さより大きくてもよい。第1ライン195e1は平板部191の右側エッジに隣接して位置し、第2ライン195e2は平板部191の右側エッジから第1ライン195e1より遠く位置してもよい。支持溝193が第1ライン195e1と第2ライン195e2を連結することができる。
【0116】
第2垂直ライン195fは、第1パート195f1、第2パート195f2、及び第3パート195f3を含む。第1パート195f1は、支持溝193と接触部194を連結する。第2パート195f2は接触部194と第2水平ライン195bを連結する。第3パーツ195f3は平板部191の下端エッジに隣接して位置する。第3パート195f3は支持溝193と第3水平ライン195cを連結する。
【0117】
第3垂直ライン195gは少なくとも1つの支持溝193を通りながら平板部191の左側エッジに隣接して位置する。第3垂直ライン195gは、第2垂直ライン195fに対して第1垂直ライン195eと対向する。
【0118】
第4垂直ライン195hは第4水平ライン195dと連結され、第3垂直ライン195gと結合溝192に対して対向する。第1垂直ライン195e、第2垂直ライン195f及び/又は第3垂直ライン195gは平板部191の下端エッジと連結される。これにより、シールドプレート19b、190上に凝結または収集される水蒸気及び/又は水が排水路195を介して外部に排出されることができる。
【0119】
シールドプレート190は、メインボード19a上に位置し、メインボード19aをカバーすることができる。シールドプレート190は、ボスBにより支持されるか、サポートクリップSCによりメインボード19aに結合される。ボスBは、支持溝193の外面を支持するか、支持溝193の外面に挿入される。ボス挿入溝193Hが支持溝193の外面に形成されてもよい。ボスBはボス挿入溝193Hに圧入されてもよい。
【0120】
サポートクリップSCは、結合溝192のホール192aを貫通する。サポートクリップSCは結合溝192に挿入されてメインボード19aに結合されることができる。クリップホール19aHがメインボード19aを貫通して形成されることができる。サポートクリップSCがクリップホール19aHに係合されることができる。サポートクリップSCのフックHKがクリップホール19aHに結合されたサポートクリップSCの分離を防止することができる。
【0121】
図24を参照すると、シールドプレート190はメインボード19aに対して傾斜を形成することができる。シールドプレート190とメインボード19aが第1距離H1と第2距離H2を形成する。第1距離H1は第1水平ライン195aに近い位置であり、第2距離H2は第3水平ライン195cに近い位置である。第1距離H1は第2距離H2より大きくてもよい。
【0122】
遮蔽部材180は、複数のシート181、182を含む。遮蔽部材180は、第1シート181と第2シート182を含む。遮蔽部材180は、サポートクリップSCによりシールドプレート190及び/又はベースフレーム12に結合または固定される。サポートクリップSCが遮蔽部材180を貫通し、フックHKにより遮蔽部材180の分離が防止される。第2シート182は、第1シート181に接着することができる。例えば、第1シート181は絶縁シートであってもよく、第2シート182はグラファイトシートであってもよい。他の例として、第1シート181はグラファイトシートであってもよく、第2シート182は絶縁シートであってもよい。
【0123】
遮蔽部材180はシールドプレート190上に位置し、シールドプレート190及び/又はメインボード19aを覆うことができる。遮蔽部材180はベースフレーム12に対して傾斜を形成することができる。ベースフレーム12はメインボード19aと平行する。遮蔽部材180は、ベースフレーム12と第1距離h1と第2距離h2を形成する。第1距離h1は第1水平ライン195aに近い位置であり、第2距離h2は第3水平ライン195cに近い位置である。第1距離h1は第2距離h2より大きくてもよい。
【0124】
遮蔽部材180がベースフレーム12に対して形成する角度は、シールドプレート190がベースフレーム12に対して形成する角度より大きくてもよい。これにより、遮蔽部材180に凝集及び/又は収集される水蒸気や水滴が排水されることができる。遮蔽部材180により一次排水が行われて残ってシールドプレート190に凝集及び/又は収集される水蒸気や水滴が排水されることができる。
【0125】
図1ないし図24を参照すると、ディスプレイデバイスは:ディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール;前記ディスプレイモジュールがムービング可能に装着されるボトムケース;及び、前記ボトムケースにヒンジ連結されるトップケースを含み、前記ボトムケースは:収容空間を提供するアウターシェル;前記アウターシェルの収容空間に位置し、前記アウターシェルと結合されるボトムフレーム;前記収容空間を覆い、前記ボトムフレームに対して前記アウターシェルと対向するトッププレート;前記ボトムフレームと前記トッププレートの間に位置し、前記ボトムフレームに結合されるメインボード;及び、前記トッププレートと前記メインボードの間に位置し、前記メインボードの少なくとも一部と重なる遮蔽部材を含み、前記遮蔽部材は、前記ボトムフレームに対して第1傾斜を形成することができる。
【0126】
前記ボトムケースは:前記遮蔽部材と前記メインボードの間に位置し、前記のメインボードの少なくとも一部を覆うシールドプレートを含み、前記シールドプレートは、前記ボトムフレームに対して第2傾斜を形成することができる。
【0127】
前記第1傾斜は前記第2傾斜より大きくてもよい。
【0128】
前記シールドプレートは:前記メインボードと対面する第1面;前記第1面と対面する第2面;及び、前記第2面が陥没または削除されて形成され、前記第2面に長く延長される排水路(drain path)を含んでもよい。
【0129】
前記排水路は:前記シールドプレートの傾斜が低くなる方向に沿って長く延長される垂直ライン;及び、前記垂直ラインと交差する水平ラインを含んでもよい。
【0130】
前記垂直ラインは、前記シールドプレートのエッジと連結されることができる。
【0131】
前記遮蔽部材は:上層を形成する第1シート;及び、下層を形成し、前記第1シートと結合する第2シートを含んでもよい。
【0132】
前記第1シートは絶縁物質を含み、前記第2シートはグラファイト(graphite)を含んでもよい。
【0133】
一側が前記ボトムケースにピボット連結され、他側が前記ディスプレイモジュールにピボット連結されるアームをさらに含み、前記ディスプレイモジュールは、前記アームのピボット運動により前記ボトムケースに収納されるか、前記ボトムケースから起立することができる。
【0134】
前記ディスプレイモジュールは、前記トップケースが前記ボトムケースを覆うと、前記トッププレートと前記トップケースの間において前記トッププレートと対面して収納されるか、前記トップケースが前記ボトムケースを開放すると、前記トップケースと対面して前記トッププレートから起立することができる。
【0135】
前述した本開示のある実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示のある実施例または他の実施例はそれぞれの構成または機能が併用されるか組み合わせられることができる。
【0136】
例えば、特定実施例及び/又は図面に説明されたA構成と他の実施例及び/又は図面に説明されたB構成が結合できることを意味する。すなわち、構成間の結合に対して直接的に説明していない場合であっても結合が不可能であると説明した場合を除いては結合が可能であることを意味する。
【0137】
前記詳細な説明は、あらゆる面において制限的に解釈されてはならず例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は添付の請求項の合理的な解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内における全ての変更は本発明の範囲に含まれる。

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