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特開2024-166113ボトルと、審美的キャップと、審美的キャップとを取り付けるためのシステムとを備える組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166113
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】ボトルと、審美的キャップと、審美的キャップとを取り付けるためのシステムとを備える組立体
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20241121BHJP
   A45D 40/00 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
B65D25/20 N
A45D40/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024077003
(22)【出願日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】2304931
(32)【優先日】2023-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】506273087
【氏名又は名称】シャネル パルファン ボーテ
【氏名又は名称原語表記】CHANEL PARFUMS BEAUTE
【住所又は居所原語表記】135,avenue Charles de Gaulle,F-92200 Neuilly sur Seine,France
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】パウロ フォゲテイロ
(72)【発明者】
【氏名】フロリアーヌ ペロンヌ
(72)【発明者】
【氏名】ギヨーム サヴォワ
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB02
3E062BB06
3E062BB10
3E062DA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】審美的キャップをネック部に固定するための実装がより簡単な構成の提供。
【解決手段】組立体(100)であって、ネック部(114)を含むボトル(102)と、ボトル(102)内にリザーバを含む分注ユニットと、分注機構(106)とを備え、分注ユニットは、審美的キャップ(104)と、審美的キャップ(104)に固定された取付システム(108)とを有する、組立体(100)に関する。取付システム(108)は、ネック部(114)と第1のプレート(104a)との間の第2のプレート(108a)と、ネック部(114)と分注機構(106)との間の内部スカート(108d)と、ネック部(114)と第1の外部スカート(104c)との間の第2の外部スカート(108e)と、内部スカート(108d)に固定されており、溝部内に収容されるように内向きに延在する保持突起部(126)とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組立体(100)であって、前記組立体(100)は、垂直方向(Z)を有し、かつ
-中空体(112)と前記中空体(112)の上部にあるネック部(114)とを備えるボトル(102)と、
-分注ユニットであって、前記ボトル(102)内に収容されており、製品を包含するように意図されたリザーバ(120)と、前記リザーバ(120)に固定されており、前記リザーバ(120)から前記製品を放出するように意図された分注機構(106)と、を備え、前記分注ユニットは、少なくとも1つの溝部(150)を有する、分注ユニットと、
-審美的キャップ(104)であって、内部を通って前記分注機構(106)が貫通する第1の窓(104b)が貫通している第1のプレート(104a)と、前記第1のプレート(104a)の外周から下向きに延在する第1の外部スカート(104c)とを備え、前記審美的キャップ(104)は、前記ネック部(114)上に位置決めされている、審美的キャップ(104)と、
-前記審美的キャップ(104)に固定された取付システム(108)と、を備え、前記取付システム(108)は、
-内部を通って前記分注機構(106)が貫通する第2の窓(108b)が貫通しており、前記ネック部(114)と前記審美的キャップ(104)の前記第1のプレート(104a)との間に位置決めされている第2のプレート(108a)と、
-前記第2のプレート(108a)の内周から下向きに延在しており、内部に前記分注機構(106)が収容されている内部スカート(108d)であって、前記内部スカート(108d)は、前記ネック部(114)と前記分注機構(106)との間にある、内部スカート(108d)と、
-前記第2のプレート(108a)の外周から下向きに延在する第2の外部スカート(108e)であって、前記第2の外部スカート(108e)は、前記ネック部(114)と前記第1の外部スカート(104c)との間にある、第2の外部スカート(108e)と、
-前記内部スカート(108d)に固定されており、前記垂直方向(Z)に対してほぼ垂直にかつ内向きに延在する保持突起部(126)であって、各保持突起部(126)は、溝部(150)内に収容されている、保持突起部(126)と、を備える、組立体(100)。
【請求項2】
各溝部は、前記リザーバ(120)の円周上に形成されている、請求項1に記載の組立体(100)。
【請求項3】
前記分注機構(106)は、前記リザーバ(120)に固定された止め部(106a)を備え、各溝部(150)は、前記リザーバ(120)と前記止め部(106a)との間に画定されている、請求項1に記載の組立体(100)。
【請求項4】
前記分注機構(106)は、前記リザーバ(120)に固定された止め部(106a)を備え、前記止め部(106a)は、内部止め部(106b)と、前記内部止め部(106b)に固定された外部止め部(106c)とを備え、前記内部止め部(106b)は、外向きかつ下向きに延在する突起部(107a)を備え、前記外部止め部(106c)は、各突起部(107a)に対して、内向きかつ上向きに延在する逆の突起部(107b)を備え、前記逆の突起部(107a)は、前記突起部(107a)を越えて押し込まれており、各突起部(107a)及び関連付けられた前記逆の突起部(107b)は、垂直に互いに面する、請求項1に記載の組立体(100)。
【請求項5】
前記ネック部(114)の外周は、4つの丸みを帯びた角部を有する矩形の形態をとり、前記ネック部(114)の各角部及び上部において、前記ネック部(114)は、前記中空体(112)から上向きに延在する下部部分(114a)と、前記下部部分(114a)から上向きに延在する上部部分(114b)とに分割されており、各角部において、前記下部部分(114a)は、前記上部部分(114b)の下に肩部を形成するように内側に向かう凹部(116)を有し、前記取付システム(108)は、前記第2のプレート(108a)に固定された4つの取付突起部(108c)を備え、各取付突起部(108c)は、前記ネック部(114)の前記肩部のうちの1つの下に位置決めされている、請求項1に記載の組立体(100)。
【請求項6】
前記分注ユニット(106)は、前記第1のプレート(104a)上に当接する周縁ガドルーン(109)を有し、前記周縁ガドルーンの直径は、前記第1の窓(104b)の直径よりも大きく、各保持突起部(126)は、関連付けられた前記溝部(150)の下部縁部に対して当接するように位置決めされている、請求項1に記載の組立体(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリームなどの流体製品を分注するためのボトルの全般的な分野に関する。本発明は、ネック部を含むボトルと、ネック部の周りに位置決めされている審美的キャップと、審美的キャップを固定する取付システムとを備える組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えばユーザの手によって作動されるポンプなどの分注機構を含むボトルを備える組立体が存在する。
【0003】
ボトルのネック部及び分注機構の一部を隠すために、ネック部の周りに審美的キャップを配置することが知られている。
【0004】
審美的理由のために、特に、美容製品タイプの化粧品を分注する状況において、ネック部が矩形断面を有するボトルを使用することが知られている。
【0005】
審美的キャップをネック部に固定するために、審美的キャップのネック部への固定を提供するリムがネック部に載置される。
【0006】
このような構成は良好な結果を与えるが、実装がより簡単な異なる構成を見つけることが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
本発明の1つの目的は、組立体であって、ネック部を含むボトルと、ネック部の周りに位置決めされている審美的キャップと、審美的キャップを固定する取付システムとを備え、取付システムは、容易な実装を可能にする特定の形態を有する、組立体を提案することである。
【0008】
この目的のために、垂直方向を有する組立体が提案され、組立体は、
-中空体と、中空体の上部にあるネック部とを備えるボトルと、
-分注ユニットであって、ボトル内に収容されており、製品を包含するように意図されたリザーバと、リザーバに固定されており、リザーバから当該製品を放出するように意図された分注機構と、を備え、当該分注ユニットは、少なくとも1つの溝部を有する、分注ユニットと、
-審美的キャップであって、内部を通って分注機構が貫通する第1の窓が貫通している第1のプレートと、第1のプレートの外周から下向きに延在する第1の外部スカートとを備え、審美的キャップは、ネック部上に位置決めされている、審美的キャップと、
-取付システムと、を備え、取付システムは、審美的キャップに固定されており、かつ
-内部を通って分注機構が貫通する第2の窓が貫通しており、ネック部と審美的キャップの第1のプレートとの間に位置決めされている第2のプレートと、
-第2のプレートの内周から下向きに延在しており、内部に分注機構が収容されている内部スカートであって、内部スカートは、ネック部と分注機構との間にある、内部スカートと、
-第2のプレートの外周から下向きに延在する第2の外部スカートであって、第2の外部スカートは、ネック部と第1の外部スカートとの間にある、第2の外部スカートと、
-内部スカートに固定されており、垂直方向に対してほぼ垂直にかつ内向きに延在する保持突起部であって、各保持突起部は、溝部内に収容されている、保持突起部と、を備える。
【0009】
特定の一実施形態によれば、各溝部は、リザーバの円周上に形成されている。
【0010】
別の特定の実施形態によれば、分注機構は、リザーバに固定された止め部を備え、各溝部は、リザーバと止め部との間に画定されている。
【0011】
有利には、分注機構は、リザーバに固定された止め部を備え、止め部は、内部止め部と、内部止め部に固定された外部止め部とを備え、内部止め部は、外向きかつ下向きに延在する突起部を備え、外部止め部は、各突起部に対して、内向きかつ上向きに延在する逆の突起部を備え、逆の突起部は、突起部を越えて押し込まれており、各突起部及び関連付けられた逆の突起部は、垂直に互いに面する。
【0012】
有利には、ネック部の外周は、4つの丸みを帯びた角部を有する矩形の形態をとり、ネック部の各角部及び上部において、当該ネック部は、中空体から上向きに延在する下部部分と、下部部分から上向きに延在する上部部分とに分割されており、各角部において、下部部分は、上部部分の下に肩部を形成するように内側に向かう凹部を有し、取付システムは、第2のプレートに固定された4つの取付突起部を備え、各取付突起部は、ネック部の肩部のうちの1つの下に位置決めされている。
【0013】
有利には、分注ユニットは、第1のプレート上に当接する周縁ガドルーンを有し、周縁ガドルーンの直径は、第1の窓の直径よりも大きく、各保持突起部は、関連付けられた溝部の下部縁部に対して当接するように位置決めされている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
上記の本発明の特徴、並びに他の特徴は、例示的な実施形態の以下の説明を読むことにより、より明確に明らかになり、当該説明は、添付の図面に関連して行われる。
図1】本発明による組立体の斜視図である。
図2】本発明による図1のボトルの分解斜視図である。
図3図1の平面IIIに沿った断面図である。
図4図1の平面IVに沿った断面図である。
図5】別の視点から見た図1の平面IIIに沿った断面図である。
図6図4の細部VIの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明による組立体100を示している。本組立体100は、ボトル102と、審美的キャップ104と、ここではユーザの手によって作動される手動ポンプの形態をとり、リザーバ(図3の120)内に浸漬される分注機構106と、を備える。
【0016】
以下の記載では、位置に関する用語は、通常の使用位置にある、すなわち図1に示される、組立体100を参照して解釈される。以下の記載では、慣例により、正に上向きに向けられた垂直方向をZと呼ぶ。
【0017】
図2は、審美的キャップ104が持ち上げられた組立体100を示し、図3図5は、組立体100の断面を示している。
【0018】
組立体100は、リザーバ120と、リザーバ120に固定された分注機構106とを備える分注ユニットを備える。
【0019】
ボトル102は、中空体112と、中空体112の上部に固定されたネック部114とを備える。ネック部114は、中空体112の内部へのアクセスのためのオリフィス110を画定しており、オリフィス110を通って分注機構106が、貫通しており、分注機構106が、中空体112内に収容されたリザーバ120に接続されている。リザーバ120は、例えばクリームなどの任意のタイプの流体製品を包含することができ、分注機構106は、リザーバ120内に包含された流体製品を取り込むために、かつこの目的のために分注機構106に設けられた穴部122を通してリザーバ120から外部に向けて流体製品を放出するために設けられている。リザーバ120から穴部122へ流体を移送することを可能にする分注機構106の手段は、本発明の範囲の一部を直接形成せず、かつ当業者に知られている様々な形態をとることができるので、これ以上記載しない。
【0020】
この記載では、オリフィス110と、上記及び下記の様々な窓とは、垂直方向Zに同軸である。
【0021】
審美的キャップ104は、水平に延在しており、内部を通って分注機構106が貫通する第1の窓104bが貫通している第1のプレート104aを備える。
【0022】
審美的キャップ104はまた、第1のプレート104aの外周、すなわち第1のプレート104aの外縁部から下向きに延在する第1の外部スカート104cを備える。
【0023】
審美的キャップ104は、ネック部114上に位置決めされている。
【0024】
組立体100はまた、審美的キャップ104に固定されており、ボトル102のネック部114への固定を提供する取付システム108を備え、取付システム108は、組立位置では、審美的キャップ104の内側に収容されており、分注機構106の外側にある。ここで、取付システム108は、成形プラスチック材料から作製された部品からなるが、適切な物理的特性を有する任意の材料から生産することができ、具体的には、3D印刷で生産することができる。
【0025】
取付システム108は、水平に延在しており、内部を通って分注機構106が貫通する第2の窓108bが貫通している第2のプレート108aを備える。
【0026】
取付システム108はまた、第2のプレート108aに固定されている内部スカート108dを備え、内部スカート108dは、第2のプレート108aの内周から、すなわち第2の窓108bの縁部から下向きに延在し、これにより、第2の窓108bによって、分注機構106が収容されるウェルを画定する。
【0027】
取付システム108はまた、第2のプレート108aに固定されており、第2のプレート108aの外周、すなわち第2のプレート108aの外縁から下向きに延在する、第2の外部スカート108eを備える。第2の外部スカート108eは、第1の外部スカート104cの内面に当て嵌められる。
【0028】
組立位置では、取付システム108は、第2のプレート108aが審美的キャップ104のネック部114と第1のプレート104aとの間に位置するように、かつ、内部スカート108dがネック部114と分注機構106との間にあり、第2の外部スカート108eがネック部114と第1の外部スカート104cとの間にあるように、審美的キャップ104の内側に収容され、ネック部114に重なっている。
【0029】
審美的キャップ104は、任意の好適な固定手段によって取付システム108に固定される。特定の実施形態によれば、固定することは、第1の外部スカート104cと第2の外部スカート108eとの間の締まり嵌めによって提供される。別の特定の実施形態によれば、固定することは、接着することによって提供される。別の特定の実施形態によれば、固定することは、第1の外部スカート104cと第2の外部スカート108eとの間の締まり嵌めによって、及び接着することによって提供される。
【0030】
リザーバ120がボトル102内に配設されるときにリザーバ120を保持するために、組立体100は、内部スカート108dに固定され、垂直方向Zに対してほぼ垂直にかつ内向きに、すなわちネック部114の反対側に、したがってリザーバ120の方向に延在する保持突起部126を備える。
【0031】
分注ユニットは、当該分注ユニットの円周にわたって延在しており、外側に向かって、すなわちボトル102に向かって開いている少なくとも1つの溝部150を有する。
【0032】
組立位置では、各保持突起部126は、ボトル102に対してリザーバ120を係止するように溝部150に収容される。したがって、保持突起部126は、係止力を超え、リザーバ120が、例えばリザーバ120の充填又は交換のために通過することが可能になるように保持突起部126を後退させる牽引力がリザーバに及ぼされない限り、いかなる半径方向の力もリザーバ120又は分注ユニットに及ぼさず、垂直方向Zに平行なリザーバ120の移動を防止する係止力のみを及ぼす。
【0033】
これにより、各保持突起部126は、溝部150の下部縁部に対して下向きに当接し、溝部150の上部縁部に対して上向きに当接するようになる。
【0034】
そのような構成では、使用が容易である。
【0035】
特定の一実施形態によれば、各溝部は、リザーバ120の円周上に形成されている。
【0036】
図2図5に提示される本発明の実施形態では、分注機構106は、止め部106aを備え、止め部106aは、ここではねじ留めによってリザーバ120の注ぎ口120aに固定されている。
【0037】
リザーバ120及び止め部106aは、それらの間に垂直の隙間J、すなわち垂直方向Zに平行な隙間Jを有するように構成され、これにより、各溝部150は、リザーバ120と止め部106aとの間に画定され、隙間Jにおいて、上部が止め部106aによって、下部がリザーバ120によって画定される。これにより、各保持突起部126は、リザーバ120に対して下向きに当接し、止め部106aに対して上向きに当接する。
【0038】
隙間Jは、ここでは、止め部106aの下部部分とリザーバ120の肩部との間で決定され、肩部は、注ぎ口120aに接合するための狭窄部を形成している。
【0039】
ここで提示される本発明の実施形態では、止め部106aは、内部止め部106bと、ここではスナップ留めによって内部止め部106bに固定された外部止め部106cとを備える。
【0040】
内部止め部106bは、リザーバ120の注ぎ口120a上のねじ山に固定するためのねじ立てを備える。
【0041】
分注機構106はまた、穴部122が形成されている押しボタン106dを備える。押しボタン106dは、止め部106aの内側に取り付けられ、ユーザは、押しボタン106dを押して、分注機構106を動作させる。
【0042】
内部止め部106bは、図6に最もよく見られる突起部107aを備える。突起部107aは、ここでは内部止め部106bのスカートから外向きかつ下向きに延在し、外部止め部106cは、各突起部107aに対して、ここでは外部止め部106cのスカートから内向きかつ上向きに延在する逆の突起部107bを備える。これにより、外側止め部106cが内側止め部106bに嵌合されるときに、逆の突起部107aは、突起部107aを越えて押し込まれ、各突起部107a及び関連付けられた逆の突起部107bは、次いで、外側止め部106cの上向きへの抜けを防止するために、垂直に互いに面する。
【0043】
これは、ここで提示される本発明の実施形態では、止め部106cであり、止め部106cは、第1の窓104b、第2の窓108b、及び内部スカート108dを貫通し、より詳細にはここでは、外部止め部106cである。
【0044】
ここで提示される本発明の実施形態において、取付システム108は、止め部106aの外側に収容され、より詳細には、ここでは外部止め部106cの外側に収容される。
【0045】
組立位置では、内部スカート108dは、ネック部114と止め部106a(ここでは外部止め部106c)との間にある。
【0046】
ここでは垂直方向Zに対して垂直であるオリフィス110の平面では、ネック部114の外周は、ここでは4つの丸みを帯びた角部を有する矩形の形態をとり、より詳細には、ここでは4つの丸みを帯びた角部を有する正方形の形態をとる。同様に、審美的キャップ104も、垂直方向Zに見たときに矩形の形態をとる。ネック部114の外周の矩形の形態及び審美的キャップ104の矩形の形態は、審美的キャップ104が垂直方向Zを中心に回転するリスクを制限する。
【0047】
各角部において、ネック部114の高さにわたって、当該ネック部114は、下部部分114aと上部部分114bとに分割されている。下部部分114aは中空体112から上向きに延在し、上部部分114bは下部部分114aから上向きに延在している。
【0048】
各角部において、下部部分114aは内向き凹部116を有し、すなわち、上部部分114bは、凹部116の上に張り出し、同時に、これにより上部部分114bの下に肩部を画定する。凹部116は、ここでは角部にのみ存在し、これは、2つの角部の間のネック部114の厚さを低減すること可能にする。凹部116の垂直方向Zの周りの角度範囲は、例えば、角部の両側で20°である。
【0049】
組立位置では、審美的キャップ104は、ネック部114上に位置決めされ、第1の外部スカート104cは、中空体112まで下降する。
【0050】
取付システム108はまた、第2のプレート108aに、より詳細にはここでは第2の外部スカート108eに固定された取付突起部108c(ここでは合計で4つ)を備える。
【0051】
各取付突起部108cは、組立位置では、取付システム108をネック部114に固定するために、ネック部114の肩部の1つの下に、すなわち凹部116の1つの中に位置決めされるように構成されている。各取付突起部108cは、垂直方向Zに対して垂直にかつ内向きに向けられている。
【0052】
分注ユニット106、ここでは外部止め部106cは、ガドルーン109を有し、ガドルーン109は、外部止め部106cの周りに周縁外部レリーフを形成しており、第1のプレート104a上に当接しており、垂直方向Zに対するその直径は、第1の窓104bの直径よりも大きい。そのようなガドルーン109は、具体的にはリザーバ120の下部が中空体112の下部に接触しないときに、第1のプレート104aに対する分注ユニットの押し込みを停止することを可能にする。一方、リザーバ120及び中空体112が、所定の位置にあるときにリザーバ120の下部が中空体112の下部に接触するようにサイズ決めされる場合には、ガドルーン109は必須ではない。
【0053】
各保持突起部126の位置は、分注ユニットがガドルーン109によって第1のプレート104a上に載置されているとき、各保持突起部126が関連付けられた溝部150の下部縁部、ここではリザーバ120の肩部に当接し、これが、分注ユニットを下向きに押圧し、かつこれによりリザーバ120を保持する当接力を発現させるような位置である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】