(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166158
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】リレー
(51)【国際特許分類】
H01H 50/54 20060101AFI20241121BHJP
H01H 50/12 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
H01H50/54 D
H01H50/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024079828
(22)【出願日】2024-05-16
(31)【優先権主張番号】202310565172.2
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321218542.7
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】518215954
【氏名又は名称】シァメン ホンファ エレクトリック パワー コントロールズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Xiamen Hongfa Electric Power Controls Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.93 Yinong Road, Haicang District, Xiamen, Fujian 361027,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ウェングアン ダイ
(72)【発明者】
【氏名】ゼングァン ジォン
(72)【発明者】
【氏名】ファンノン リ
(72)【発明者】
【氏名】シュミン ジョォン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】温度上昇を低減できるリレーを提供する。
【解決手段】リレーのベースは、中間領域と第1の接触領域と第2の接触領域とを有し、中間領域は第1の接触領域と第2の接触領域との間に設けられ、第1の接触領域と第2の接触領域は第1の方向に沿って間隔を置いて配置され、一対の接触部分は第1の接触領域と第2の接触領域内に設けられ、各接触部分は2組の可動接触子部分を含み、各組の可動接触子部分は可動接触片と可動接点と固定接点とを含み、可動接触片は第2の方向に第1の端と第2の端を有し、可動接点は第1の端に設けられ、固定接点は第2の端に設けられ、各接触部分の2つの可動接点はそれぞれ2つの固定接点に対応し、第2の方向は第1の方向に垂直であり、磁気回路部分はベースの中間領域に設けられ、プッシュロッドアセンブリを介して一対の接触部分の4つの可動接触片を駆動することで可動接点と固定接点の閉鎖または切断を実現する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、一対の接触部分と、磁気回路部分とを含むリレーであって、
前記ベースは、中間領域と、第1の接触領域と、第2の接触領域とを有し、前記中間領域は、前記第1の接触領域と前記第2の接触領域との間に設けられ、前記第1の接触領域と前記第2の接触領域は、第1の方向に沿って間隔を置いて配置されており、
前記一対の接触部分は、それぞれ前記第1の接触領域と前記第2の接触領域内に設けられ、各前記接触部分は、2組の可動接触子部分を含み、各組の前記可動接触子部分は、可動接触片と、可動接点と、固定接点とを含み、前記可動接触片は、第2の方向に第1の端と第2の端を有し、前記可動接点は、前記第1の端に設けられ、前記固定接点は、前記第2の端に設けられ、各前記接触部分の2つの前記可動接点は、それぞれ2つの前記固定接点に対応し、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記磁気回路部分は、前記ベースの前記中間領域に設けられ、プッシュロッドアセンブリを介して一対の前記接触部分の4つの前記可動接触片の移動を駆動することにより、前記可動接点と前記固定接点の閉鎖または切断を実現するのに用いられている
ことを特徴とするリレー。
【請求項2】
各組の前記可動接触子部分は、可動接触子引出片をさらに含み、前記可動接触子引出片は、前記可動接触片に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項3】
一対の前記接触部分における4つの前記可動接触子引出片は、それぞれ前記ベースの4つの角に位置している
ことを特徴とする請求項2に記載のリレー。
【請求項4】
各組の前記可動接触子部分において、前記固定接点は、前記可動接触片の前記第2の端と前記可動接触子引出片との接続箇所に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載のリレー。
【請求項5】
前記可動接触片の長さは、前記第2の方向に沿って伸びている
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項6】
前記ベースは、
前記第1の接触領域と前記中間領域との間に設けられる第1の仕切り板と、
前記第2の接触領域と前記中間領域との間に設けられる第2の仕切り板と、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項7】
前記ベースは、前記第2の方向に沿って間隔を置いて設置された第1の移動領域と第2の移動領域とをさらに含み、前記中間領域は、前記第1の移動領域と前記第2の移動領域との間に位置し、
前記プッシュロッドアセンブリは、第1のプッシュロッドと第2のプッシュロッドとを含み、前記第1のプッシュロッドが移動可能に前記第1の移動領域に設けられ、且つ前記第2のプッシュロッドが移動可能に前記第2の移動領域に設けられるように、前記磁気回路部分は、前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドにそれぞれ駆動接続され、
前記第1のプッシュロッドの一端は、前記第1の接触領域内の前記接触部分の一方の前記可動接触片の第1の端に接続され、前記第1のプッシュロッドの他端は、前記第2の接触領域内の前記接触部分の一方の前記可動接触片の第1の端に接続され、
前記第2のプッシュロッドの一端は、前記第1の接触領域内の前記接触部分の他方の前記可動接触片の第1の端に接続され、前記第2のプッシュロッドの他端は、前記第2の接触領域内の前記接触部分の他方の前記可動接触片の第1の端に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項8】
前記磁気回路部分は、コイルアセンブリとアーマチュアアセンブリとを含み、アーマチュアアセンブリは、前記コイルアセンブリの磁力によって駆動されてスイング可能にベースに接続され、
前記アーマチュアアセンブリは、それぞれ前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドに接続され、前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドが前記第1の方向に沿って往復移動するように駆動するのに用いられている
ことを特徴とする請求項7に記載のリレー。
【請求項9】
前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドの移動方向は反対である
ことを特徴とする請求項8に記載のリレー。
【請求項10】
前記第1の接触領域、前記第1の移動領域、前記第2の接触領域および前記第2の移動領域は順次首尾が連通されて口字型構造を形成している
ことを特徴とする請求項7に記載のリレー。
【請求項11】
一対の前記接触部分において、4組の前記可動接点と前記固定接点はそれぞれ口字型構造の4つの角に位置している
ことを特徴とする請求項10に記載のリレー。
【請求項12】
各組の前記可動接触子部分は、可動接触子引出片をさらに含み、前記可動接触子引出片は前記可動接触片に接続され、前記固定接点は前記可動接触片および/または前記可動接触子引出片に設けられ、
一対の前記接触部分における4つの前記可動接触子引出片は、それぞれ前記口字型構造の4つの角に位置している
ことを特徴とする請求項10に記載のリレー。
【請求項13】
前記ベースはさらに、
前記第1の移動領域と前記中間領域との間に設けられる第3の仕切り板と、
前記第2の移動領域と前記中間領域との間に設けられる第4の仕切り板と、を含む
ことを特徴とする請求項7に記載のリレー。
【請求項14】
前記可動接触片は、積層された複数枚のサブ接触片を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項15】
前記接触部分における2つの前記可動接触片はお互いに平行であり、且つ2つの前記可動接触片はそれぞれお互いに対向する内面を有している
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【請求項16】
前記可動接触片の長さ方向は、前記第2の方向に平行であり、
前記可動接触片の長さ方向の反対する両端には、それぞれ前記第1の端と前記第2の端が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御デバイスの技術分野に関し、特にリレーに関する。
【背景技術】
【0002】
リレーは、電子制御デバイスであり、制御システム(入力回路とも呼ばれる)と被制御システム(出力回路とも呼ばれる)を有し、通常は自動制御回路に応用される。リレーは、実際には小さな電流で大きな電流を制御する「自動スイッチ」である。そのため、回路では自動調整、安全保護、変換回路などの役割を果たしている。
【0003】
リレーの応用範囲の拡大に伴い、リレーも高負荷、小型化の方向に発展している。しかし、従来技術のリレーの温度上昇の問題は十分に解決されておらず、リレーの温度上昇が要求を超えることによるリレー内部のプラスチック及び絶縁材料の加速劣化、接点が酸化腐食されてアーク止めが困難になり、電気素子の技術のパラメータの減衰及び信頼性の低下などの問題が発生し易い。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例は、構造の改良によりリレーの温度上昇を効果的に低減できるリレーを提供する。
【0005】
本発明の実施例のリレーは、ベースと、一対の接触部分と、磁気回路部分とを含み、
前記ベースは、中間領域と、第1の接触領域と、第2の接触領域とを有し、前記中間領域は、前記第1の接触領域と前記第2の接触領域との間に設けられ、前記第1の接触領域と前記第2の接触領域は、第1の方向に沿って間隔を置いて配置されており、
前記一対の接触部分は、それぞれ前記第1の接触領域と前記第2の接触領域内に設けられ、各前記接触部分は、2組の可動接触子部分を含み、各組の前記可動接触子部分は、可動接触片と、可動接点と、固定接点とを含み、前記可動接触片は、第2の方向に第1の端と第2の端を有し、前記可動接点は、前記第1の端に設けられ、前記固定接点は、前記第2の端に設けられ、各前記接触部分の2つの前記可動接点は、それぞれ2つの前記固定接点に対応し、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記磁気回路部分は、前記ベースの前記中間領域に設けられ、プッシュロッドアセンブリを介して一対の前記接触部分の4つの前記可動接触片の移動を駆動することにより、前記可動接点と前記固定接点の閉鎖または切断を実現するのに用いられている。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各組の前記可動接触子部分は、可動接触子引出片をさらに含み、前記可動接触子引出片は、前記可動接触片に接続されている。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態によれば、一対の前記接触部分における4つの前記可動接触子引出片は、それぞれ前記ベースの4つの角に位置している。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各組の前記可動接触子部分において、前記固定接点は、前記可動接触片の前記第2の端と前記可動接触子引出片との接続箇所に設けられている。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片の長さは、前記第2の方向に沿って伸びている。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ベースは、
前記第1の接触領域と前記中間領域との間に設けられる第1の仕切り板と、
前記第2の接触領域と前記中間領域との間に設けられる第2の仕切り板と、を含む。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ベースは、前記第2の方向に沿って間隔を置いて設置された第1の移動領域と第2の移動領域とをさらに含み、前記中間領域は、前記第1の移動領域と前記第2の移動領域との間に位置し、
前記プッシュロッドアセンブリは、第1のプッシュロッドと第2のプッシュロッドとを含み、第1のプッシュロッドが移動可能に前記第1の移動領域に設けられ、且つ前記第2のプッシュロッドが移動可能に前記第2の移動領域に設けられるように、前記磁気回路部分は、前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドにそれぞれ駆動接続され、
前記第1のプッシュロッドの一端は、前記第1の接触領域内の前記接触部分の一方の前記可動接触片の第1の端に接続され、前記第1のプッシュロッドの他端は、前記第2の接触領域内の前記接触部分の一方の前記可動接触片の第1の端に接続され、
前記第2のプッシュロッドの一端は、前記第1の接触領域内の前記接触部分の他方の前記可動接触片の第1の端に接続され、前記第2のプッシュロッドの他端は、前記第2の接触領域内の前記接触部分の他方の前記可動接触片の第1の端に接続されている。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記磁気回路部分は、コイルアセンブリとアーマチュア(armature)アセンブリとを含み、アーマチュアアセンブリは、前記コイルアセンブリの磁力によって駆動されてスイング可能にベースに接続され、
前記アーマチュアアセンブリは、それぞれ前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドに接続され、前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドが前記第1の方向に沿って往復移動するように駆動するのに用いられている。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1のプッシュロッドと前記第2のプッシュロッドの移動方向は反対である。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1の接触領域、前記第1の移動領域、前記第2の接触領域および前記第2の移動領域は順次首尾が連通されて口字型構造を形成している。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態によれば、一対の前記接触部分において、4組の前記可動接点と前記固定接点はそれぞれ口字型構造の4つの角に位置している。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各組の前記可動接触子部分は、可動接触子引出片をさらに含み、前記可動接触子引出片は前記可動接触片に接続され、前記固定接点は前記可動接触片および/または前記可動接触子引出片に設けられ、
一対の前記接触部分における4つの前記可動接触子引出片は、それぞれ前記口字型構造の4つの角に位置している。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ベースはさらに、
前記第1の移動領域と前記中間領域との間に設けられる第3の仕切り板と、
前記第2の移動領域と前記中間領域との間に設けられる第4の仕切り板と、を含む。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片は、積層された複数枚のサブ接触片を含む。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記接触部分における2つの前記可動接触片はお互いに平行であり、且つ2つの前記可動接触片はそれぞれお互いに対向する内面を有している。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片の長さ方向は、前記第2の方向に平行であり、
前記可動接触片の長さ方向の反対する両端には、それぞれ前記第1の端と前記第2の端が設けられている。
【0021】
上記発明の一実施例は、少なくとも以下の利点または有益な効果を有する。
【0022】
本発明の実施例に係るリレーでは、2つの接触部分20は第1の方向に沿って間隔を置いて配置されており、各接触部分において、2組の可動接点及び固定接点が第2の方向に沿って間隔を置いて配置されている。全体的に見ると、2つの接触部分は、それぞれベースの第1の接触領域と第2の接触領域に位置し、且つベースの中間領域内に位置する磁気回路部分によって離隔されているため、一方の接触部分から発生する熱放射が他方の接触部分に及ぼす影響が効果的に低減される。さらに、接触部分を単独で見ると、各接触部分における2組の可動接点及び固定接点は、第2の方向に沿って間隔を置いて配置されており、可動接点が可動接触片の第1の端に設けられ、固定接点が可動接触片の第2の端に設けられるので、第2の方向においても、各接触部分における2組の可動接点と固定接点との間の距離を可能な限り最大に開けて置かれ、一方の組の可動接点と固定接点から発生する熱輻射が他方の組の可動接点と固定接点に及ぼす影響が低減される。まとめると、2つの接触部分が第1の方向に沿って間隔を置いて配置され、各接触部分における2組の可動接点及び固定接点が第2の方向に配置される構造設計により、リレー全体の温度上昇を効果的に低減し、リレー動作の信頼性と使用寿命を向上させる。
【0023】
また、各接触部分における2つの可動接触片は互いに平行であり、且つ2つの可動接触片は互いに対向する内面を有するので、耐短絡機能が達成される。したがって、本発明の実施例では、可動接触子引出片と可動接触片の電流方向を互いに反対に設定する必要がなく、すなわち、可動接触子引出片は接点間の電動反発力に抵抗する機能に関与しない。このように、ベースの4つの角に4つの可動接触子引出片を設け、且つ4つの可動接触子引出片のお互いの間の間隔を大きく開けることで、4つの可動接触子引出片から発生する熱輻射がお互いに影響を及ぼすのを回避し、更なる温度上昇を低減する効果を奏する。同時に、4つの可動接触子引出片を曲げることなくベースの4つの角から直接外側に引き出すことができるため、可動接触子引出片に使用される材料を節約し、材料コストを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施例に係るリレーの上カバーを省略した上面模式図を示す。
【
図3】
図1においてベースを省略した模式図を示す。
【
図6】本発明の実施例に係るリレーの上カバーを省略した上面模式図を示す。
【
図7】
図6からベースを省略した模式図であり、接触部分は切断状態にある。
【
図9】本発明の第1の実施例に係る接触部分の斜視模式図を示す。
【
図10】本発明の第1の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの上面模式図を示す。
【
図11】本発明の第1の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの分解模式図を示しており、可動接触片にはスリットが設けられていない。
【
図12】本発明の第2の実施例に係る接触部分の斜視模式図を示す。
【
図13】本発明の第2の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの上面模式図を示す。
【
図14】本発明の第2の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの分解模式図を示しており、可動接触片にはスリットが設けられている。
【
図15】本発明の第3の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの上面模式図を示す。
【
図16】本発明の第4の実施例に係る接触部分の可動接触子部分の1つの上面模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、図面を参照して、例示的な実施形態についてより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は様々な形態で実施することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されると理解されるべきではない。対照的に、これらの実施形態は、本発明を包括的かつ完全にし、例示的な実施形態の構想を当業者に全面的に伝えるように提供される。図中の同一の符号は同一または類似の構成を示しており、その詳細な説明は省略する。
【0026】
図1~
図3に示すように、本発明の実施例に係るリレーは、ベース10と、一対の接触部分20と、磁気回路部分30と、プッシュロッドアセンブリ40とを備える。一対の接触部分20と磁気回路部分30がベース10上に設けられており、磁気回路部分30はプッシュロッドアセンブリ40を介して一対の接触部分20の接点を駆動することにより閉鎖又は切断される。
【0027】
本発明の実施例における「含む」及び「有する」という用語、ならびにそれらのあらゆる変形は、非排他な包括を包括することを意図していることが理解されよう。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されたステップ又はユニットに限定されず、オプションで列挙されていないステップ又はユニットも含むか、又はオプションでそのようなプロセス、方法、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はアセンブリも含む。
【0028】
ベース10は、底板101と側壁102とを含んでもよく、側壁102は、底板101の周縁に接続され、側壁102と底板101は、一対の接触部分20と、磁気回路部分30とプッシュロッドアセンブリ40とを収容するチャンバーを形成している。
【0029】
一実施形態において、ベース10は実質的に正方体であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0030】
ベース10の内部は、中間領域110と、第1の接触領域120と、第2の接触領域130とを有し、中間領域110は、第1の接触領域120と第2の接触領域130との間に設けられ、第1の接触領域120と第2の接触領域130は、第1の方向D1に沿って間隔を置いて配置されている。
【0031】
一対の接触部分20は、第1の接触領域120と第2の接触領域130にそれぞれ設けられている。つまり、2つの接触部分20は、ベース10上で第1の方向D1に沿って間隔を置いて配置されている。
【0032】
各接触部分20は、2組の可動接触子部分20aを含み、各組の可動接触子部分20aは、可動接触片210と、可動接点221と固定接点231とを含む。可動接触片210は、第2の方向D2において第1の端210aと第2の端210bを有し、可動接点221は、第1の端210aに配置され、固定接点231は、第2の端210bに配置されている。各接触部分20の2つの可動接点221は、2つの固定接点231にそれぞれ対応する。ここで、第2の方向D2は、第1の方向D1に垂直である。
【0033】
可動接触片210の長さ方向は、第2の方向D2と平行である。可動接触片210の長さ方向の反対する両端には、それぞれ第1の端210aと第2の端210bが設けられている。このように、可動接点221と固定接点231との間の距離はできるだけ最大に開くことができ、一方の組の可動接点221と固定接点231で発生する熱放射が、他方の組の可動接点221と固定接点231に影響することを回避し、接触部分20の温度上昇を効果的に低減することができる。
磁気回路部分30は、ベース10の中間領域110に設けられ、プッシュロッドアセンブリ40を介して一対の接触部分20の4つの可動接触片210の移動を駆動し、可動接点221と固定接点231との閉鎖又は切断を実現する。
【0034】
本発明の実施例に係るリレーは一対の接触部分20を含み、各接触部分20は一つの回路を制御できるため、本発明の実施例に係るリレーは少なくとも二つの回路を制御できることが理解される。2つの接触部分20は、ベース10上で第1の方向D1に沿って間隔を置いて配置されている。
【0035】
ここで、各接触部分20は、2組の可動接触子部分20aを含み、各可動接触子部分20aの構造設計はほぼ同様であり、2組の可動接触子部分20aは互いにほぼ平行であり、且ついずれも可動接触片210と、可動接点221と、固定接点231とを含む。
【0036】
さらに、各接触部分20中の2つの可動接触片210互いに平行であり、且つ2つの可動接触片210各々は、互いに対向する内面2120を有する。接触部分20が接触する時、並列回路を形成する。2つの可動接触片210の電流方向は同じであり、短絡状態では、接触部分20の対向する内面2120は互いに磁気的に吸引され、磁気的に吸引された内面2120は、短絡状態における電動反発力に抵抗して、可動接点221と固定接点231とが接触状態にあるように維持することができる。
【0037】
2組の可動接触子部分20aは、第2の方向D2に対向して配置されている。具体的には、
図1及び
図3に示すように、第1の接触領域120に位置する接触部分20を例に挙げて説明する。2組の可動接触子部分20aにおける2つの可動接触片210はほぼ平行であり、一方の可動接触片210の第1の端210aの位置は他方の可動接触片210の第2の端210bの位置に対応し、一方の可動接触片210の第2の端210bの位置は他方の可動接触片210の第1の端210aの位置に対応する。可動接点221は可動接触片210の第1の端210aに設けられ、固定接点221は可動接触片210の第2の端210bに設けられる。従って、一方の組の可動接触子部分20aにおける可動接点221は、他方の組の可動接触子部分20aにおける固定接点231に対応し、一方の組の可動接触子部分20aにおける固定接点231は、他方の組の可動接触子部分20aにおける可動接点221に対応する。従って、磁気回路部分30がプッシュロッドアセンブリ40を介して可動接触片210が移動するように駆動すると、一方の組の可動接触子部分20aの2対の可動接点221と固定接点231が接触して並列回路構造を形成する。
【0038】
リレーの動作過程において、可動接触片210は動作部品であると同時にキャリア体でもあるので、可動接触片210はリレーにおいて温度上昇が生じやすい部品であることが理解できる。
【0039】
本発明の実施例に係るリレーでは、2つの接触部分20は第1の方向D1に間隔を置いて配置されており、各接触部分20において、2組の可動接点221及び固定接点231が第2の方向D2に間隔を置いて配置されている。全体的に見ると、2つの接触部分20は、それぞれベース10の第1の接触領域120と第2の接触領域130に位置し、且つベース10の中間領域110内に位置する磁気回路部分30によって離隔されているため、一方の接触部分20から発生する熱放射が他方の接触部分20に及ぼす影響が効果的に低減される。さらに、接触部分20を単独で見ると、各接触部分20における2組の可動接点221及び固定接点231は、第2の方向D2に沿って間隔を置いて配置されており、可動接点221が可動接触片210の第1の端210aに設けられ、固定接点231が可動接触片210の第2の端210bに設けられるので、第2の方向D2においても、各接触部分20における2組の可動接点221と固定接点231との間の距離を可能な限り最大に開けて置かれ、一方の組の可動接点221と固定接点231から発生する熱輻射が他方の組の可動接点221と固定接点231に及ぼす影響が低減される。まとめると、2つの接触部分20が第1の方向D1に間隔を置いて配置され、各接触部分20における2組の可動接点221及び固定接点231が第2の方向D2に配置される構造設計により、リレー全体の温度上昇を効果的に低減し、リレー動作の信頼性と使用寿命を向上させる。
【0040】
引き続き
図1~
図3を参照すると、各組の可動接触子部分20aは可動接触子引出片240をさらに含み、可動接触子引出片240は可動接触片210に接続される。各組の可動接触子部分20aにおいて、固定接点231は可動接触片210の第2の端210bと可動接触子引出片240ととの接続箇所に設けられる。
【0041】
可動接触片210の長さは第2の方向D2に沿って延びており、このように、可動接触片210の第1の端210aと第2の端210bは可動接触片210の長さ方向に反対(対向)して配置される。従って、可動接触片210に設けられた可動接点221と固定接点231との間の離間距離は、可能な限り大きくすることができ、2組の可動接点221と固定接点231との間の熱放射の影響を低減する。
【0042】
図1に示すように、一対の接触部分20における4つの可動接触子引出片240は、ベース10の4つの角にそれぞれ位置している。このように、4つの可動接触子引出片240の互いの間の間隔を可能な限り最大に開けることができ、4つの可動接触子引出片240の集中設置による温度上昇が高い問題を回避する。同時に、4つの可動接触子引出片240を曲げることなくベース10の4つの角から直接外側に引き出すことができるため、可動接触子引出片240に使用される材料を節約し、材料コストを低減する。
【0043】
なお、各接触部分20における2つの可動接触片210は互いに平行であり、且つ2つの可動接触片210は互いに対向する内面2120を有するので、耐短絡機能が達成される。したがって、本発明の実施例では、可動接触子引出片240と可動接触片210の電流方向を互いに反対に設定する必要がなく、すなわち、可動接触子引出片240は接点間の電動反発力に抵抗する機能に関与しない。このように、ベース10の4つの角に4つの可動接触子引出片240を設け、且つ4つの可動接触子引出片240のお互いの間の間隔を大きく開けることで、温度上昇を低減する効果を得ることができる。
【0044】
引き続き
図1及び
図2を参照すると、ベース10は第1の仕切り板161及び第2の仕切り板162を含み、第1の仕切り板161は底板101に接続され、且つ第1の接触領域120と中間領域110との間に配置される。第2の仕切り板162は、底板101に接続され、且つ第2の接触領域130と中間領域110との間に配置される。第1の仕切り板161と第2の仕切り板162の設計により、第1の仕切り板161は一方の接触部分20と磁気回路部分30を離隔し、第2の仕切り板162は他方の接触部分20と磁気回路部分30を離隔する。このように、一方の接触部分20から発生する熱放射は第1の仕切り板161によって遮蔽され、他方の接触部分20から発生する熱放射は第2の仕切り板162によって遮蔽され、2つの接触部分20から発生する熱放射の相互影響を回避する。
【0045】
引き続き
図1及び
図2を参照すると、ベース10は、第2の方向D2に沿って間隔を置いて配置される第1の移動領域140と第2の移動領域150とをさらに備え、中間領域110は、第1の移動領域140と第2の移動領域150との間に位置する。
【0046】
プッシュロッドアセンブリ40は、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420とを含み、第1のプッシュロッド410が移動可能に第1の移動領域140に設けられ、且つ第2のプッシュロッド420が移動可能に第2の移動領域150に設けられるように、磁気回路部分30は、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420にそれぞれ駆動接続される。
【0047】
図3に示すように、第1のプッシュロッド410の一端は、第1の接触領域120に設置する接触部分20の一方の可動接触片210の第1の端210aに接続され、第1のプッシュロッド410の他端は、第2の接触領域130に設置する接触部分20の一方の可動接触片210の第1の端210aに接続される。第2のプッシュロッド420の一端は、第1の接触領域120に設置する接触部分20の他方の可動接触片210の第1の端210aに接続され、第2のプッシュロッド420の他端は、第2の接触領域130に設置する接触部分20の他方の可動接触片210の第1の端210aに接続される。
【0048】
本実施例では、プッシュロッドアセンブリ40は、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420のダブルプッシュロッド構造を採用しており、ダブルプッシュロッド構造のプッシュプルにより接点の閉鎖又は切断を実現する。
【0049】
具体的には、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420の移動方向は反対であり、第1のプッシュロッド410が下向きに移動すると、第2のプッシュロッド420は上向きに移動する。第1のプッシュロッド410が下向きに移動すると、第1のプッシュロッド410に接続された2つの可動接触片210はそれぞれの第2の端210bを中心として下向きにスイングする。第2のプッシュロッド420が上向きに移動すると、第2のプッシュロッド420に接続された2つの可動接触片210はそれぞれの第2の端210bを中心として上向きにスイングする。1つの接触部分20において、2つの可動接触片210のスイング方向が反対で互いに離れることにより、可動接点221と固定接点231との切断が実現される。
【0050】
逆に、第1のプッシュロッド410が上向きに移動すると、第2のプッシュロッド420は下向きに移動する。第1のプッシュロッド410に接続された2つの可動接触片210はそれぞれの第2の端210bを中心として上向きにスイングし、第2のプッシュロッド420に接続された2つの可動接触片210はそれぞれの第2の端を中心として下向きにスイングする。1つの接触部分20において、2つの可動接触片210のスイング方向が反対で互いに接近することにより、可動接点221と固定接点231との閉鎖が実現される。
【0051】
ベース10は、第3の仕切り板163及び第4の仕切り板164をさらに含む。第3の仕切り板163は、底板101に接続され、且つ第1の移動領域140と中間領域110との間に配置される。第4の仕切り板164は、底板101に接続され、且つ第2の移動領域150と中間領域110との間に配置される。
【0052】
図1及び
図2に示すように、第1の接触領域120、第1の移動領域140、第2の接触領域130及び第2の移動領域150は順次首尾が連通されて口字型構造を形成する。磁気回路部分30は口字型構造内に設けられ、2つの接触部分20はそれぞれ口字型構造の対向する2つの辺に位置し、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420はそれぞれ口字型構造の他の2つの対向する辺に位置する。
【0053】
一対の接触部分20において、4組の可動接点221及び固定接点231はそれぞれ口字型構造の4つの角に位置する。このように、4組の可動接点221及び固定接点231をそれぞれ口字型構造の4つの角に配置することで、各組の可動接点221と固定接点231との間の距離を大きくし、隣接する2組の可動接点221と固定接点231との間の熱放射の影響を効果的に低減する。
【0054】
一例として、一対の接触部分20の4つの可動接触子引出片240は、口字型構造の4つの角にそれぞれ配置される。
【0055】
図4に示すように、磁気回路部分30は、コイルアセンブリ310とアーマチュアアセンブリ320とを含み、アーマチュアアセンブリ320は、コイルアセンブリ310の磁力によって駆動されてスイング可能にベース10に接続される。アーマチュアアセンブリ320は、永久磁石321、アーマチュア322及びスイングアーム323を含む。アーマチュア322の数は2つであり、且つ永久磁石321は2つのアーマチュア322の間に介在されている。スイングアーム323はプラスチックなどの絶縁材料で形成することができ、永久磁石321、アーマチュア322及びスイングアーム323は一体射出成形により一体部品として接続され得る。スイングアーム323の両端は、それぞれ第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420に接続される。
【0056】
コイルアセンブリ310の磁界方向を変えることによって、ベース10に対してスイングするようにアーマチュアアセンブリ320を駆動し、アーマチュアアセンブリ320のスイングアーム323が第1のプッシュロッド410及び第2のプッシュロッド420を駆動して第1の方向D1に沿って往復移動させることで、可動接点221と固定接点231との切断又は閉鎖を実現する。
【0057】
図5に示すように、可動接触子部分20aの可動接触片210は、積層された複数枚のサブ接触片211を含むことができる。本発明の実施例では、サブ接触片211の数は5枚であるが、これに限定されるものではなく、例えば、サブ接触片211の数は2枚、3枚、4枚、6枚、又はその他の数であってもよい。積層された複数枚のサブ接触片211を含むように可動接触片210を設計することにより、一方では、サブ接触片211の厚さが薄く、可動接触片210を薄い帯状の材料で作ることができ、その結果、材料コストが低減され、且つ操作が容易である。他方で、電流の大きさに応じてサブ接触片211の数を柔軟に調整することができ、それによって可動接触片210の厚さを増減させることができる。
【0058】
可動接点221及び固定接点231は、可動接触片210上に配置されている。可動接点221は可動接触片210に一体又は別体で接続することができ、固定接点231も可動接触片210に一体又は別体で接続することができる。
【0059】
可動接点221、固定接点231が別体で可動接触片210に接続される場合、その接続方法はカシメであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0060】
もちろん、他の実施形態では、可動接触片210は、積層された複数枚のサブ接触片211を使用することなく、一体部品であってもよい。
【0061】
本発明によって提供される様々な実施例/実施形態は矛盾することなく互いに組み合わせることができ、ここでは例をいちいち列挙しないことを理解されたい。
【0062】
また、リレーにおける可動接触子は、温度上昇し易い部品である。従来技術において、リレーの温度上昇を低減するために、多接点組の可動接触子を設計している。しかし、接点組の増加は、接点パラメータの管理に影響を及ぼし、生産製造が困難で、生産効率の低下をもたらす。
【0063】
本発明の実施例は、接触部分およびリレーを提供することで、従来技術に存在すうる接点パラメータの管理に影響を及ぼし、生産製造が困難である問題を解決する。
【0064】
本発明の実施例の接触部分は、リレーに適用され、前記接触部分は、2組の可動接触子部分を含み、各組の前記可動接触子部分は、可動接触片と、可動接点ユニットと、固定接点ユニットとを含み、前記可動接点ユニットは、前記可動接触片上に設けられ、前記接触部分の2つの前記可動接点ユニットは、それぞれ2つの前記固定接点ユニットに対応し、ここで、一方の組の対応する前記可動接点ユニットと前記固定接点ユニットを第1の接点として定義し、他方の組の対応する前記可動接点ユニットと前記固定接点ユニットを第2の接点として定義し、
前記可動接点ユニットは、少なくとも1つの可動接点を含み、前記固定接点ユニットは、少なくとも1つの固定接点を含み、少なくとも1つの前記可動接点は、それぞれ少なくとも1つの前記固定接点に対応し、且つ対応する前記可動接点と前記固定接点は接点組を形成し、前記第2の接点と前記第1の接点の少なくとも1つは、少なくとも2つの前記接点組を含む。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各組の前記可動接触子部分は、可動接触子引出片をさらに含み、前記可動接触子引出片は、前記可動接触片に接続され、前記固定接点ユニットの少なくとも1つの前記固定接点は、前記可動接触片および/または前記可動接触子引出片上に設けられている。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態によれば、各組の前記可動接触子部分において、前記固定接点ユニットの少なくとも1つの前記固定接点は、前記可動接触片と前記可動接触子引出片との接続箇所に設けられている。
【0067】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片の長さ方向は、反対に設置されている第1の端と第2の端とを有し、少なくとも1つの前記可動接点は、前記第1の端に設けられ、少なくとも1つの前記固定接点は、前記第2の端に設けられている、
前記接触部分において、2つの前記可動接触片は平行に設置され、一方の前記可動接触片の前記第1の端に位置している前記可動接点ユニットは、他方の前記可動接触片の前記第2の端に位置している前記固定接点ユニットに対応することで、2対の前記可動接点ユニットと前記固定接点ユニットは、接触して並列回路構造を形成する。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1の接点の接点組の数は、前記第2の接点の接点組の数より少ないまたは等しい。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1の接点は、1組または2組の前記接点組を含み、
前記第2の接点は、2組或いは3組の前記接点組を含む。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第1の接点は、2組の前記接点組を含み、前記第1の接点において、2組の前記接点組は、前記可動接触片の幅方向に沿って並列配置され、
前記第2の接点は、2組或いは3組の前記接点組を含み、前記第2の接点において、2組或いは3組の前記接点組は、前記可動接触片の幅方向に沿って並列配置されている。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片の幅方向に沿って、前記可動接触片の隣接する2つの前記可動接点の間に位置する部分には、スリットが設けられている。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片の長さ方向に沿って、前記スリットは、一端が前記可動接触片の端面を貫通し、他端が前記可動接触片の前記固定接点まで伸びている。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記可動接触片は、積層された複数枚のサブ接触片を含む。
【0074】
本発明の実施例のリレーは、上記のいずれかに記載の接触部分を含む。
【0075】
上記発明の一実施例は、少なくとも以下の利点または有益な効果を有する。
【0076】
本発明の実施例の接触部分において、第1の接点と第2の接点の少なくとも1つは、少なくとも2つの接点組を含み、このように、接触部分は、少なくとも3つの接点組を含んでいるので、多接点の接触部分を形成する。接触部分の少なくとも3つの接点組により形成される並列構造は、リレーの温度上昇をさらに低減することができる。同時に、少なくとも3つの接点組は集中的に設置されることなく、それぞれ第1の接点と第2の接点に対応しているので、第1の接点と第2の接点それぞれの接点組の接点パラメータは管理しやすく、加工が簡単で、生産性の向上に有利である。
【0077】
次に、図面を参照して、例示的な実施形態についてより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は様々な形態で実施することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されると理解されるべきではない。対照的に、これらの実施形態は、本発明を包括的かつ完全なものにし、例示的な実施形態の構想を当業者に全面的に伝えるように提供される。図中の同一の符号は同一または類似の構成を示しており、その詳細な説明は省略する。
【0078】
図6及び
図7に示すように、本発明の実施例に係るリレーは、ベース10と、一対の接触部分20と、磁気回路部分30と、プッシュロッドアセンブリ40とを含む。一対の接触部分20と磁気回路部分30はベース10に設けられており、磁気回路部分30はプッシュロッドアセンブリ40を介して一対の接触部分20の接点を閉鎖または切断するように駆動することができる。
【0079】
本発明の実施例における「含む」および「有する」という用語、及びそれらの任意の変形は、排他のではない包括をカバーすることを意図していることが理解される。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、リストされたステップまたはユニットに限定されず、オプションとして、リストされていないステップまたはユニットも含むか、またはオプションとして、これらのプロセス、方法、製品またはデバイスに固有の他のステップまたはコンポーネントも含む。
【0080】
一実施形態において、ベース10は、ほぼ正方体の形状を有してもよいが、これに限定されるものではない。
【0081】
一対の接触部分20は、磁気回路部分30の対向する2つの側面にそれぞれ設けられてもよい。もちろん、一対の接触部分20は、磁気回路部分30の同じ側に設けられてもよい。
【0082】
各接触部分20は、2組の可動接触子部分20aを含み、各組の可動接触子部分20aは、可動接触片210、可動接点ユニット220、固定接点ユニット230および可動接触子引出片240を含み、可動接触片210は、可動接触子引出片240に接続され、可動接点ユニット220は、可動接触片210に設けられており、固定接点ユニット230は、可動接触片210及び/又は可動接触子引出片240に設けられている。各接触部分20の2つの可動接点ユニット220は、2つの固定接点ユニット230にそれぞれ対応する。
【0083】
磁気回路部分30は、ベース10上に設けられ、プッシュロッドアセンブリ40を介して一対の接触部分20の4つの可動接触片210の移動を駆動することにより、可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の閉鎖または切断を実現する。
【0084】
本発明の実施例におけるリレーは、一対の接触部分20を含み、各接触部分20は1つの回路を制御することができるため、本発明の実施例におけるリレーは少なくとも2つの回路を制御することができることが理解できる。
【0085】
もちろん、他の実施例では、リレーは1つの接触部分20のみを含むこともでき、この接触部分20は1つの回路を制御することができるため、このリレーは1つの回路を制御することができる。
【0086】
一例として、各組の可動接触子部分20aにおいて、固定接点ユニット230は、可動接触片210と可動接触子引出片240との接続箇所に設けられている。
【0087】
図6および
図7に示すように、可動接触片210は、長さ方向D3において反対に配置された第1の端210aおよび第2の端210bを有しており、即ち、第1の端210aおよび第2の端210bは、それぞれ可動接触片210の長さ方向D3の両端に配置されている。このように、第1の端210aと第2の端210bとの間の距離をより大きくすることができる。可動接点ユニット220は第1の端210aに設けられ、固定接点ユニット230は第2の端210bに設けられる。また、可動接触片210の第2の端210bは可動接触子引出片240に接続されているため、固定接点ユニット230は、可動接触片210の第2の端210bと可動接触子引出片240との接続箇所に設けられている。
【0088】
接触部分20において、2つの対の可動接点ユニット220と固定接点ユニット230が接触して並列回路構造を形成するように、2つの可動接触片210は平行に設けられ、一方の可動接触片210の第1の端210aに位置する可動接点ユニット220と、他方の可動接触片210の第2の端210bに位置する固定接点ユニット230とは対応する。接触部分20は並列回路構造として設計されており、温度上昇を効果的に低減する。
【0089】
本発明の実施例では、1つの接触部分20において、対応する可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の2組は、それぞれ第1の接点250と第2の接点260として定義され、第1の接点250と第2の接点260は、それぞれ可動接触片210の第1の端210aと第2の端210bに設けられていることが理解できる。すなわち、2つの平行な可動接触片210の長さ方向の一端には、第1の接点250および第2の接点260のいずれかが設けられ、2つの平行な可動接触片210の長さ方向の他端には、第1の接点250および第2の接点260の他方が設けられている。これにより、第1の接点250と第2の接点260との距離を大きくすることができ、第1の接点250から発生するアークによる第2の接点260の汚染を防止し、製品の耐用年数が長くなる。
【0090】
図6及び
図7に示すように、プッシュロッドアセンブリ40は、第1のプッシュロッド410及び第2のプッシュロッド420を含み、第1のプッシュロッド410及び第2のプッシュロッド420は、それぞれ磁気回路部分30の対向する他の2つの側に配置される。第1のプッシュロッド410及び第2のプッシュロッド420が往復のプッシュプル移動を行うように、磁気回路部分30は、第1のプッシュロッド410及び第2のプッシュロッド420にそれぞれ駆動接続される。
【0091】
第1のプッシュロッド410の一端は、一方の接触部分20の一方の可動接触片210の第1の端210aに接続され、第1のプッシュロッド410の他端は、他方の接触部分20の一方の可動接触片210の第1の端210aに接続されている。第2のプッシュロッド420の一端は、一方の接触部分20の他方の可動接触片210の第1の端210aに接続され、第2のプッシュロッド420の他端は、他方の接触部分20の他方の可動接触片210の第1の端210aに接続されている。
【0092】
本実施例では、プッシュロッドアセンブリ40は、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420のダブルプッシュロッド構造を採用しており、ダブルプッシュロッド構造のプッシュプルにより接点の閉鎖または切断を実現する。
【0093】
具体的には、
図7に示すように、第1のプッシュロッド410と第2のプッシュロッド420の移動方向は反対であり、第1のプッシュロッド410が下向きに移動すると、第2のプッシュロッド420は上向きに移動する。第1のプッシュロッド410が下向きに移動することにより、第1のプッシュロッド410に接続された2つの可動接触片210は、ともにそれぞれの第2の端210bを中心として下向きにスイングする。第2のプッシュロッド420が上向きに移動することにより、第2のプッシュロッド420に接続された2つの可動接触片210は、ともにそれぞれの第2の端210bを中心として上向きにスイングする。1つの接触部分20において、2つの可動接触子210のスイング方向が反対方向であり、且つ互いに離れることにより、可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の切断が実現される。
【0094】
逆に、第1のプッシュロッド410が上向きに移動すると、第2のプッシュロッド420は下向きに移動する。第1のプッシュロッド410に接続された2つの可動接触片210は、ともにそれぞれの第2の端210bを中心として上向きにスイングし、第2のプッシュロッド420に接続された2つの可動接触片210は、ともにそれぞれの第2の端210bを中心として下向きにスイングする。1つの接触部分20において、2つの可動接触子210のスイング方向が反対方向であり、且つ互いに近接することにより、可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の閉鎖が実現される。
【0095】
図8に示すように、磁気回路部分30は、コイルアセンブリ310及びアーマチュアアセンブリ320を含み、アーマチュアアセンブリ320は、コイルアセンブリ310の磁力によって駆動され、ベース10にスイング可能に接続される。アーマチュアアセンブリ320は、永久磁石321、アーマチュア322およびスイングアーム323を含む。アーマチュア322の数は2つであり、2つのアーマチュア322の間に永久磁石321が介在されている。スイングアーム323はプラスチックなどの絶縁材料で形成され、永久磁石321、アーマチュア322およびスイングアーム323は一体射出成形により一体部品として接続される。スイングアーム323の両端は、それぞれ第1のプッシュロッド410および第2のプッシュロッド420に接続されている。
【0096】
コイルアセンブリ310の磁場の方向を変えることによって、アーマチュアアセンブリ320は、ベース10に対してスイングするように駆動される。アーマチュアアセンブリ320のスイングアーム323は、第1のプッシュロッド410および第2のプッシュロッド420を駆動して往復移動させ、可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の閉鎖又は切断を実現する。
【0097】
1つの接触部分20において、対応する可動接点ユニット220と固定接点ユニット230の一方の組は、第1の接点250として定義され、対応する可動接点ユニット220と固定接点ユニット230他方の組は、第2の接点260として定義されている。
図7に示すように、磁気回路部分30上方に位置する接触部分20において、左側の可動接点ユニット220と固定接点ユニット230は、第1の接点250として定義され、右側の可動接点ユニット220と固定接点ユニット230は、第2の接点260として定義されている。磁気回路部分30下方に位置する接触部分20において、右側の可動接点ユニット220と固定接点ユニット230は、第1の接点250として定義され、左側の可動接点ユニット220と固定接点ユニット230は、第2の接点260として定義されている。
【0098】
図9および
図10に示すように、可動接点ユニット220は、少なくとも1つの可動接点221を含み、固定接点ユニット230は、少なくとも1つの固定接点231を含み、対応する可動接点221と固定接点231は、接点組を形成し、第1の接点250は、少なくとも1つの接点組を含み、第2の接点260は、少なくとも1つの接点組を含む。第2の接点260と第1の接点250の少なくとも一方は、少なくとも2つの接点組を含む。さらに、第1の接点250の接点組の数は、第2の接点260の接点組の数より少ない又は同じである。
【0099】
本実施例において、第1の接点250と第2の接点260の少なくとも一方は、少なくとも2つの接点組を含み、このように、接触部分20は、少なくとも3つの接点組を含んでいるので、多接点の接触部分20を形成する。接触部分20の少なくとも3つの接点組により形成される並列構造は、リレーの温度上昇をさらに低減することができる。同時に、少なくとも3つの接点組は集中的に設置されることなく、それぞれ第1の接点250と第2の接点260に対応しているので、第1の接点250と第2の接点260それぞれの接点組の接点パラメータは管理しやすく、加工が簡単で、生産性の向上に有利である。
【0100】
本発明の実施例において、少なくとも3つの接点組の一部は、2つの平行な可動接触片210の長さ方向D3の一端に設置され、少なくとも3つの接点組の他の一部は、2つの平行な可動接触片210の長さ方向D3の他端に設置されている。
【0101】
図9および
図10に示すように、本発明の実施例では、接触部分20は、3つの接点組を含み、ここで、第1の接点250の接点組の数が1つであり、第2の接点260の接点組の数が2つである。第2の接点260の2つの接点組は、可動接触片210の幅方向D4に沿って並列配置されている。
【0102】
引き続き
図10を参照して、可動接触片210の幅方向D4に沿って、可動接触片210の隣接する2つの可動接点221の間に位置する部分には、スリット214が設けられている。また、可動接触片210の長さ方向D3に沿って、スリット214は、一端が可動接触片210の端面213を貫通し、他端が可動接触片210の固定接点231まで延びている。
【0103】
本実施例では、可動接触片210にスリット214を配置することにより、可動接触片210はスリット214によって複数のキャリア体212に分割され、可動接触片210上の複数の可動接点221は複数のキャリア体212に1対1に対応して配置されている。これにより、可動接触片210上の複数の可動接点221は相対的に独立して移動することができるので、複数の可動接点221は固定接点231に確実に接触し、可動接触片210の可動接点221の一部はもう固定接点231に接触しているが、可動接点221の他の部分はまだ固定接点231に接触していない事態を回避することができ、接点接触の信頼性が向上する。
【0104】
もちろん、他の実施例では、可動接触片210にスリット214を設けなくてもよい。
【0105】
図11に示すように、可動接触片210は、積層された複数のサブ接触片211を含む。本発明の実施例では、サブ接触片211の数は5つであるが、これに限定されるものではなく、例えば、サブ接触片211の数は2つ、3つ、4つ、6つ又はその他の数であってもよい。複数の積層されたサブ接触片211を含むように可動接触片210を設計することにより、一方では、サブ接触片211の厚さが薄く、可動接触片210を薄い帯状の材料で作ることができ、その結果、材料コストが低減され、操作が容易である。他方では、電流の大きさに応じてサブ接触片211の数を柔軟に調整することができ、それによって可動接触片210の厚さを増減させることができる。
【0106】
可動接点221および固定接点231は、可動接触片210に設けられている。可動接点221は可動接触片210に一体のまたは別体で接続することができ、また、固定接点231も可動接触片210に一体のまたは別体で接続することができることが理解できる。
【0107】
可動接点221および固定接点231が可動接触片210に別体で接続する場合、その接続方法はカシメであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0108】
もちろん、他の実施形態では、可動接触片210は、複数の積層されたサブ接触片211を使用することなく、一体部品であってもよい。
【0109】
第1の接点については、接点組の数が少ないため、各接点の体積を大きく設計することができ、接点の耐久性を高めることができる。また、第1の接点の接点組は少なく、接点パラメータの測定に便利である。第2の接点については、接点群の数が多く、温度上昇を低減するために多接点の並列構造を形成している。
【0110】
図12~
図14に示すように、第2の実施形態の接触部分20は、第1の実施形態の接触部分20とほぼ同様の基本構造を有している。したがって、第2の実施形態の接触部分20の以下の説明では、第1の実施形態で既に説明した構造については繰り返さない。なお、第1の実施形態で説明した接触部分20と同一の構成には同一の符号を付す。したがって、本実施形態の以下の説明では、第1の実施形態の接触部分20との相違点を中心に説明する。
【0111】
本発明の実施例では、接触部分20は、4つの接点組を含み、ここで、第1の接点250の接点組の数が2つであり、第2の接点260の接点組の数が2つである。第1の接点250の2つの接点組と、第2の接点260の2つの接点組とは、いずれも可動接触片210の幅方向D4に沿って配置されている。
【0112】
可動接触片210には、スリット214が設けられていてもよいし、スリット214が設けられていなくてもよい。
【0113】
図15に示すように、第3の実施形態の接触部分20は、第2の実施形態の接触部分20とほぼ同様の基本構造を有している。したがって、第3の実施形態の接触部分20の以下の説明では、第2の実施形態で既に説明した構造については繰り返さない。なお、第2の実施形態で説明した接触部分20と同一の構成には同一の符号を付す。したがって、本実施形態の以下の説明では、第2の実施形態の接触部分20との相違点を中心に説明する。
【0114】
本発明の実施例では、接触部分20は4つの接点組を含み、ここで、第1の接点250の接点組の数が1つであり、第2の接点260の接点組の数が3つである。第2の接点260の3つの接点組は、可動接触片210の幅方向D4に沿って並列配置されている。
【0115】
可動接触片210には、スリット214が設けられていてもよいし、スリット214が設けられていなくてもよい。
【0116】
図16に示すように、第4の実施形態の接触部分20は、第1の実施形態の接触部分20とほぼ同様の基本構造を有している。したがって、第4の実施形態の接触部分20の以下の説明では、第1の実施形態で既に説明した構造については繰り返さない。なお、第1の実施形態で説明した接触部分20と同一の構成には同一の符号を付す。したがって、本実施形態の以下の説明では、第1の実施形態の接触部分20との相違点を中心に説明する。
【0117】
本発明の実施例では、接触部分20は5つの接点組を含み、ここで、第1の接点250の接点組の数が2つであり、第2の接点260の接点組の数が3つである。
【0118】
第1の接点250は、2つの接点組が可動接触子210の幅方向D4に沿って並列配置されている。第2の接点260は、3つの接点組が可動接触子210の幅方向D4に沿って並列配置されている。
【0119】
なお、本発明が提供する様々な実施例/実施形態は、矛盾を生じることなく互いに組み合わされることができ、ここでは一一列挙して説明しない。
【0120】
発明の実施例では、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は、説明の目的のためにのみ使用され、相対の重要性を示す、又は暗示するために理解されない。用語「複数」は、特に限定されない限り、2つ以上を意味する。「取り付け」、「接する」、「接続」、「固定」などの用語は広義に理解されなければならない。例えば、「接続」は固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的に接続してもよい。「接する」は、直接接続することも、中間媒体を介して間接的に接続することもできる。本発明の実施例における上記用語の具体な意味は、当業者にとっては、具体な状況に応じて理解することができる。
【0121】
本発明の実施例の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に基づく方位又は位置関係であり、単に、本発明の実施例の説明及び説明の簡略化を容易にするためのものであって、指し示すデバイス又はユニットが特定の方位で構成及び動作するために特定の方向を有する必要があることを示す又は暗示するのではなく、発明の実施例に対する制限とは理解できない。
【0122】
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「特定の実施例」などの説明は、この実施例又は例に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、又は特徴が発明の実施例の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上述の用語の概略な表現は必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特徴は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で結合することができる。
【0123】
以上は発明の実施例の好適な実施例にすぎず、発明の実施例を限定するためには使用されず、当業者にとっては、発明の実施例は種々の変更及び変更が可能である。発明の実施例の精神および原理内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改良などは、発明の実施例の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0124】
10、ベース
101、底板
102、側壁
110、中間領域
120、第1の接触領域
130、第2の接触領域
140、第1の移動領域
150、第2の移動領域
161、第1の仕切り板
162、第2の仕切り板
163、第3の仕切り板
164、第4の仕切り板
20、接触部分
20a、可動接触子部分
210、可動接触片
211、サブ接触片
212、キャリア体
213、端面
214、スリット
2120、内面
210a、第1の端
210b、第2の端
220、可動接点ユニット
221、可動接点
230、固定接点ユニット
231、固定接点
240、可動接触子引出片
250、第1の接点
260、第2の接点
30、磁気回路部分
310、コイルアセンブリ
320、アーマチュアアセンブリ
321、永久磁石
322、アーマチュア
323、スイングアーム
40、プッシュロッドアセンブリ
410、第1のプッシュロッド
420、第2のプッシュロッド
D1、第1の方向
D2、第2の方向
D3、長さ方向
D4、幅方向