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▶ ニンボー ハイシュー リアンピン デイリー ネセシティーズ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166183
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/256 20060101AFI20241121BHJP
   A47L 13/20 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
A47L13/256
A47L13/20 B
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024081022
(22)【出願日】2024-05-17
(31)【優先権主張番号】202321208085.3
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524188240
【氏名又は名称】ニンボー ハイシュー リアンピン デイリー ネセシティーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ボー
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074AA07
3B074AB01
3B074EE01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップを提供する。
【解決手段】雑巾把持モップは、ハンドルとモップ底板を備え、モップ底板には、雑巾を把持する把持アセンブルが設けられ、把持アセンブルは、ハンドルから離れたモップ底板の端部に固定された第一把持部材と、モップ底板に移動可能に接続され、第一把持部材に近づけたり、離したりすることができる第二把持部材とを備え、モップ底板には、第二把持部材を第一把持部材に近づけるか、またはそれから遠ざけるように駆動するための駆動アセンブリがさらに設けられ、そして、ハンドルは、駆動アセンブリに接続され、ハンドルを持ち上げるか、または押し下げることにより、駆動アセンブリを制御して、第二把持部材を第一把持部材に近づけるか、またはそこから遠ざけるように駆動する。近づけるときに雑巾を把持し、離れるときに雑巾を解放することが達成され、構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップであって、前記雑巾把持モップは、ハンドル(1)と、前記ハンドル(1)の一端に接続されたモップ底板(2)とを備え、前記モップ底板(2)には、雑巾を把持する把持アセンブル(21)が設けられ、前記把持アセンブル(21)は、前記ハンドル(1)から離れた前記モップ底板(2)の端部に固定された第一把持部材(211)と、前記モップ底板(2)に移動可能に接続され、前記第一把持部材(211)に近づけたり、離したりすることができる第二把持部材(212)と、を備え、ここで、前記モップ底板(2)には、前記第二把持部材(212)を前記第一把持部材(211)に近づけるか、またはそれから遠ざけるように駆動するための駆動アセンブリ(22)が設けられ、そして、前記ハンドル(1)は、前記駆動アセンブリ(22)に接続され、前記ハンドル(1)を持ち上げるか、または押し下げることにより、前記駆動アセンブリ(22)を制御して、前記第二把持部材(212)を前記第一把持部材(211)に近づけるか、またはそこから遠ざけるように駆動する、ことを特徴とする
雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項2】
前記駆動アセンブリ(22)は駆動ギア(221)を備え、前記第二把持部材(212)は、前記駆動ギア(221)と係合するラック部(212-1)を備える、ことを特徴とする
請求項1に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項3】
前記第二把持部材(212)は、その同一平面上に配置された前記第一把持部材(211)の対向する端部のそれぞれに設けられる、
前記駆動ギア(221)は、前記モップ底板(2)の内部空洞に設けられ、前記ハンドル(1)の中心軸を中心に回転運動する、
前記モップ底板(2)の内部空洞には、前記駆動ギア(221)と対向する両側に把持駆動部材(213)が設けられ、前記把持駆動部材(213)の一端には前記ラック部(212-1)が設けられ、他端は前記モップ底板(2)の内部空洞から伸ばして前記第二把持部材(212)と接続される、ことを特徴とする
請求項2に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項4】
前記ラック部(212-1)は、その歯部の両端部に前記駆動ギア(221)を制限するための第一制限部(212-1a)と第二制限部(212-1b)を備え、前記駆動ギア(221)が前記第一制限部(212-1a)に突き当たる位置に回転すると、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)から最大限に離れ、前記駆動ギア(221)が前記第二制限部(212-1b)に突き当たる位置まで回転すると、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)に最大限に接近する、ことを特徴とする
請求項2に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項5】
前記モップ底板(2)は、前記ハンドル(1)に接続されるカバー(23)と、前記モップ底板(2)の前記ハンドル(1)から離れた側に着脱自在に連結される前記第一把持部材(211)とを備え、前記カバー(23)の側面には、前記把持駆動部材(213)が突出するための突出口(231)が設けられ、前記カバー(23)の前記第一把持部材(211)から離れた端部には、前記駆動ギア(221)が部分的に突出して前記ハンドル(1)に連結するための開口部(232)が設けられる、ことを特徴とする
請求項3に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項6】
前記駆動アセンブリ(22)は、前記ハンドル(1)の中心軸を中心に回転するカムと、前記第二把持部材(212)をリセットするためのリセット部材とを備える、ことを特徴とする
請求項1に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項7】
前記第二把持部材(212)に対向する前記第一把持部材(211)の端部には第一歯付きゾーン(211-1)が設けられ、前記第一把持部材(211)に対向する前記第二把持部材(212)の端部には第二歯付きゾーン(212-2)が設けられ、かつ、前記第一歯付きゾーン(211-1)と前記第二歯付きゾーン(212-2)がずれて配置される、ことを特徴とする
請求項1に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項8】
前記ハンドル(1)は、前記モップ底板(2)に連結された外側ロッド(11)と、前記外側ロッド(11)内にスライド可能に内嵌された内側ロッド(12)とを備え、前記内側ロッド(12)にはスクリュー(13)が設けられ、前記内側ロッド(12)の内壁の少なくとも一部は前記スクリュー(13)と嵌合し、ここで、前記スクリュー(13)はコネクタ(14)によって前記駆動アセンブリ(22)と連結される、ことを特徴とする
請求項1に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項9】
前記内側ロッド(12)の下端には、下向きに延びて複数の環状かつ等間隔に配置された弾性バックル(121)が形成され、前記スクリュー(13)の外壁には、前記弾性バックル(121)と係合する突出部(131)が形成される、ことを特徴とする
請求項8に記載の階段室にエレベーターを設置するためのシャフト構造。
【請求項10】
前記外側ロッド(11)の少なくとも一部の内壁には、軸方向に配置されたガイドスライド(111)が設けられ、これに対応して、前記内側ロッド(12)には、前記ガイドスライド(111)に適合されたガイドシュート(122)が設けられる、ことを特徴とする
請求項8に記載の階段室にエレベーターを設置するためのシャフト構造。
【請求項11】
同じ平面内に位置する前記第一把持部材(211)の対向端部には、前記第二把持部材(212)がそれぞれ設けられ、前記駆動アセンブリ(22)は、前記第一把持部材(211)の平面方向に沿って、2つの前記第二把持部材(212)を互いに近づけたり遠ざけたりすることができる、ことを特徴とする
請求項1に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項12】
前記駆動アセンブリ(22)は、前記ハンドル(1)に近接する前記モップ底板(2)の一端と前記第二把持部材(212)との間に連結されたリンク機構(222)と、2つの前記第二把持部材(212)との間に作用し、2つの前記第二把持部材(212)が互いに反対方向に移動する傾向を与えるための弾力部材(223)と、前記モップ底板(2)に近接する前記ハンドル(1)の一端に連結され、前記リンク機構に作用して2つの前記第二把持部材(212)を互いに接近する方向に駆動可能な押圧部材(224)と、を備える、ことを特徴とする
請求項11に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項13】
前記リンク機構(222)は、2つの前記第二把持部材(212)にそれぞれヒンジ連結された第一リンク(222-1)と、2つの前記第一リンク(222-1)の他端にそれぞれヒンジ連結された2つの第二リンク(222-2)と、を備え、2つの前記第二リンク(222-2)の他端は、前記ハンドル(1)に近接する前記モップ底板(2)の一端にヒンジ連結され、前記ハンドル(1)を持ち上げた後、前記押圧部材(224)が前記リンク機構(222)から外れ、前記弾性部材(223)の反発力によって2つの前記第二把持部材(212)が互いに離れる方向に移動させると同時に、前記第一リンク(222-1)と前記第二リンク(222-2)とのヒンジ連結部は、上方及び外方に展開され、このとき、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)から最大限に離れ、前記ハンドル(1)を押し下げた後、前記押圧部材(224)が前記リンク機構(222)に作用して、前記第一リンク(222-1)と前記第二リンク(222-2)とのヒンジ連結部を相対的に内側へ下向き方向に移動させ、2つの前記第二把持部材(212)を互いに近接する方向に移動するように駆動し、このとき、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)に最大限に近接する、ことを特徴とする
請求項12に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。
【請求項14】
前記モップ底板(2)には、前記押圧部材(224)を前記ハンドル(1)の移動方向に沿って移動させるための移動溝(25)が設けられ、かつ、前記移動溝(25)には、前記ハンドル(1)の移動方向の両端部にそれぞれ第一制限部(251)と第二制限部(252)が設けられ、前記第一制限部(251)は、前記ハンドル(1)に近接して設けられ、前記第二制限部(252)は、前記モップ底板(2)に近接して設けられ、そして、前記押圧部材(224)が前記第一制限部(251)に当接するまで前記ハンドル(1)を持ち上げると、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)から最大限に離れる方向に移動し、前記押圧部材(224)が前記第二制限部(252)に当接するまで前記ハンドル(1)を下方に移動すると、前記第二把持部材(212)が前記第一把持部材(211)に最大限に近接する、ことを特徴とする
請求項12に記載の雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用具の技術分野に関し、特に、雑巾の交換が簡単なクリップ式モップに関する。
【背景技術】
【0002】
モップは床掃除によく使われ、モップ保持具に雑巾を取り付け、モップのハンドルを持って床を掃除する。市販のモップは固定式のモップを使用することが多く、雑巾の交換が面倒で、長い間使用されると汚れが多くなり、しかし、それらを直接廃棄すると、資源の無駄遣いにつながる。
【0003】
CN205729270Uなどの従来技術において、新しい雑巾把持構造およびモップであって、プレートおよび雑巾を含み、前記プレートは、アルミニウム製支持プレートと、アルミニウム製支持プレートの下面に係合された底板と、アルミニウム製支持プレートの両側面にそれぞれ回転可能に接続された2つの雑巾把持プレートと、アルミニウム製支持プレートの両端にそれぞれ設けられた2つのストッパーとを含み、前記アルミニウム製支持プレートの両側にはそれぞれシュートと突出部が設けられ、前記雑巾把持プレートには、シュートに係合された少なくとも2つの回転軸状の係合部材と、突出部に対応して雑巾を把持して固定する少なくとも2つの係合歯とを備える。上記構造は、雑巾を交換するという目的が達成されるが、使用者が手で雑巾把持プレートを回転させる必要があり、雑巾の交換が不便である。
【発明の概要】
【0004】
(一)解決しようとする技術的問題
本発明が解決しようとする技術的問題は、雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップを提供することであり、それは、第二把持部材とハンドルを接続する駆動アセンブリを備え、ハンドルを持ち上げたり押し下げたりすることにより、第二把持部材を第一把持部材に近づけたり遠ざけたりするように制御することができ、これにより、近づけるときに雑巾を把持し、離れるときに雑巾を解放することが達成され、構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。
【0005】
(二)技術的解決手段
上記技術的問題を解決するために本発明が採用した解決手段は、雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップを提供することであり、前記雑巾把持モップは、ハンドルと、前記ハンドルの一端に接続されたモップ底板とを備え、前記モップ底板には、雑巾を把持する把持アセンブルが設けられ、前記把持アセンブルは、前記ハンドルから離れた前記モップ底板の端部に固定された第一把持部材と、前記モップ底板に移動可能に接続され、前記第一把持部材に近づけたり、離したりすることができる第二把持部材とを備える。ここで、前記モップ底板には、前記第二把持部材を前記第一把持部材に近づけるか、またはそれから遠ざけるように駆動するための駆動アセンブリが設けられ、そして、前記ハンドルは、前記駆動アセンブリに接続され、前記ハンドルを持ち上げるか、または押し下げることにより、前記駆動アセンブリを制御して、前記第二把持部材を前記第一把持部材に近づけるか、またはそこから遠ざけるように駆動する。
【0006】
具体的には、前記雑巾は薄い不織布である。
【0007】
任意に、前記ハンドルを持ち上げて前記第二把持部材を前記第一把持部材から離れることにより、モップ底板を雑巾上に置き、前記ハンドルを押し下げて前記第二把持部材を前記第一把持部材に近づけることにより、第一把持部材と第二把持部材との間に雑巾を把持する。離す場合、前記ハンドルを持ち上げて、第二把持部材が第一把持部材から離れ、雑巾を落とすことができ、把持する場合、雑巾の一部が第一把持部材と第二把持部材の間に挟まれ、雑巾を把持するという目的が達成される。
【0008】
また任意に、前記ハンドルを押し下げて、前記第二把持部材を前記第一把持部材から離すように制御し、前記ハンドルを持ち上げて、前記第二把持部材を前記第一把持部材に近づけるように制御する。
【0009】
上記解決手段により、第二把持部材とハンドルを接続するための駆動アセンブルが設けられ、ハンドルを持ち上げるか、または押し下げることにより、第二把持部材を第一把持部材に近づけるか、またはそこから遠ざけるように制御することができ、これにより、近づけると雑巾を把持し、離れると雑巾を解放することができ、その構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。
【0010】
さらに、前記駆動アセンブリは駆動ギアを備え、前記第二把持部材は、前記駆動ギアと噛合わせるラック部を備える。
【0011】
さらに、前記第二把持部材は、その同一平面上に配置された前記第一把持部材の対向する端部のそれぞれに設けられる。
【0012】
前記駆動ギアは、前記モップ底板の内部空洞に設けられ、前記ハンドルの中心軸を中心に回転運動する。
【0013】
前記モップ底板の内部空洞には、前記駆動ギアと対向する両側に把持駆動部材が設けられ、前記把持駆動部材の一端には前記ラック部が設けられ、他端は前記モップ底板の内部空洞から伸ばして前記第二把持部材と接続される。
【0014】
好ましくは、前記第二把持部材は、スナップ接続によって前記把持駆動部材の下に接続される。
【0015】
具体的には、2つの把持駆動部材を前記駆動ギアの反対側に配置することにより、前記駆動ギアの回転により、2つの前記把持駆動部材を同期して移動するように駆動することができ、それにより、2つの前記第二把持部材を同期して前記第一把持部材に近づけたり遠ざけたりするように駆動することができ、雑巾の交換がより簡単になる。
【0016】
さらに、前記ラック部は、その歯部の両端部に前記駆動ギアを制限するための第一制限部と第二制限部を備え、前記駆動ギアが前記第一制限部に突き当たる位置に回転すると、前記第二把持部材が前記第一把持部材から最大限に離れ、第一把持部材と第二把持部材が最大に開いた状態となるため、雑巾が落下しやすくなる。前記駆動ギアが前記第二制限部に突き当たる位置まで回転すると、前記第二把持部材が前記第一把持部材に最大限に接近し、第一把持部材と第二把持部材がロック状態となるため、より確実な雑巾把持機能が得られる。
【0017】
好ましく、前記ラック部は、前記把持駆動部材の上方に設けられ、任意の前記把持駆動部材のラック部は、部分的に他の把持駆動部材の上方に配置され、そして、前記ラック部の歯部の延在方向は、前記把持駆動部材および前記第二把持部材の移動方向と平行であり、同時に、前記駆動ギアが前記第二制限部に突き当たる位置に回転すると、2つの前記把持駆動部材の互いに近接する端面が当接し、両者の相互の動きがさらに制限され、その結果、より確実な雑巾把持機能が得られる。
【0018】
上記解決手段により、前記第一制限部と前記第二制限部を設けることにより、第一把持部材がモップ底板から外れることを防止でき、使用時の確実性を向上させる。
【0019】
さらに、前記モップ底板は、前記ハンドルに接続されるカバーと、前記モップ底板の前記ハンドルから離れた側に着脱自在に連結される前記第一把持部材とを備え、前記カバーの側面には、前記把持駆動部材が突出するための突出口が設けられ、前記カバーの前記第一把持部材から離れた端部には、前記駆動ギアが部分的に突出して前記ハンドルに連結するための開口部が設けられる。
【0020】
好ましくは、前記カバーの底部には、下方に延びて形成された複数のバックル部材が設けられ、これに対応して、前記第一把持部材は、前記バックル部材と係合するバックル穴を備え、両者の間の着脱可能な接続を実現し、その後のメンテナンスを容易にする。
【0021】
任意に、別の解決手段において、前記駆動アセンブリは、前記ハンドルの中心軸を中心に回転するカムと、前記第二把持部材をリセットするためのリセット部材とを備え、該構造では、前記カムの最も突出した部分が第二把持部材に突き当たるとき、前記第二把持部材と前記第一把持部材は開いた状態にあり、前記カムが回転してその最も突出した部分が前記第二把持部材からゆっくりと外れるとき、前記第二把持部材は、リセット部材によって駆動され、第一把持部材と第二把持部材がロックされるまで第一把持部材に接近する。
【0022】
さらに、前記第二把持部材に対向する前記第一把持部材の端部には第一歯付きゾーンが設けられ、前記第一把持部材に対向する前記第二把持部材の端部には第二歯付きゾーンが設けられ、かつ、前記第一歯付きゾーンと前記第二歯付きゾーンがずれて配置され、雑巾把持の堅牢度を向上させる。
【0023】
さらに、前記ハンドルは、前記モップ底板に連結された外側ロッドと、前記外側ロッド内にスライド可能に内嵌された内側ロッドとを備え、前記内側ロッドにはスクリューが設けられ、前記内側ロッドの内壁の少なくとも一部は前記スクリューと係合し、ここで、前記スクリューはコネクタによって前記駆動アセンブリと連結される。
【0024】
具体的には、前記スクリューは、コネクタによって、前記モップ底板から延出する前記駆動ギアの一部に回転可能に連結され、そして、前記外側ロッドの底部には外側コネクタが連結され、前記外側コネクタが前記コネクタの外側に外嵌され、かつ、前記外側コネクタは、前記モップ底板と回転可能に連結され、前記モップ底板の上端部には、前記外側コネクタと回転自在に連結されたジョイントを備え、コネクタと駆動ギアの回転方向は、前記外側コネクタおよびモップ底板の回転方向と同じであるため、前記ハンドル全体を前記モップ底板に対して回転させて両者の角度を調整することができる。
【0025】
さらに、前記内側ロッドの下端には、下向きに延びて複数の環状かつ等間隔に配置された弾性バックルが形成され、前記スクリューの外壁には、前記弾性バックルと係合する突出部が形成される。
【0026】
使用時に、前記内側ロッドを持ち上げ、前記スクリューの突出部が前記弾性バックルから外れ、内側ロッドの内壁がスクリューと係合されるため、前記スクリューを回転させることができ、それにより、コネクタによって前記駆動ギアを回転させ、第二把持部材を第一把持部材から離れるように駆動させ、両者を解放するようにする。把持するとき、前記内側ロッドを押し下げ、内側ロッドの内壁がスクリューと係合されるため、前記スクリューを相対的に逆回転させることができ、それにより、コネクタによって前記駆動ギアを相対的に逆回転させ、第二把持部材を第一把持部材に接近するように駆動し、両者をロックさせ、雑巾を把持する。同時に、前記スクリューの突出部が前記弾性バックルにロックされ、スクリューと内側ロッドとの間のロックを可能にし、それにより、その後の使用時の固さを増加させる。
【0027】
さらに、前記外側ロッドの少なくとも一部の内壁には、軸方向に配置されたガイドスライドが設けられ、これに対応して、前記内側ロッドには、前記ガイドスライドに適合されたガイドシュートが設けられ、前記内側ロッドと外側ロッドとの間のオフセットを防止する。
【0028】
さらに、同じ平面内に位置する前記第一把持部材の対向端部には、前記第二把持部材がそれぞれ設けられ、前記駆動アセンブリは、前記第一把持部材の平面方向に沿って、2つの前記第二把持部材を互いに近づけたり遠ざけたりすることができ、雑巾の交換がより簡単になる。
【0029】
さらに、前記駆動アセンブリは、前記ハンドルに近接する前記モップ底板の一端と前記第二把持部材との間に連結されたリンク機構と、2つの前記第二把持部材との間に作用し、2つの前記第二把持部材が互いに反対方向に移動する傾向を与えるための弾力部材と、前記モップ底板に近接する前記ハンドルの一端に連結され、前記リンク機構に作用して2つの前記第二把持部材を互いに接近する方向に駆動可能な押圧部材と、を備える。
【0030】
好ましくは、第二把持部材に面する前記第一把持部材の端部には、第一歯付きゾーンが設けられ、前記第一把持部材に面する前記第二把持部材の端部には第二歯付きゾーンが設けられ、かつ、前記第一歯付きゾーンと前記第二歯付きゾーンがずれて配置され、雑巾把持の堅牢度を向上させる。
【0031】
具体的には、前記ハンドルは、前記モップ底板に連結された外側ロッドと、前記外側ロッド内にスライド可能に内嵌された内側ロッドとを備え、前記外側ロッドが前記モップ底板に固定される。前記押圧部材は前記内側ロッドの下端に連結され、前記内側ロッドを持ち上げたり押し下げたりすることにより、前記押圧部材を同期して上下に移動させることができる。そして、前記内側ロッドを持ち上げて前記押圧部材を上方に移動させた後、前記押圧部材が前記リンク機構から外れ、それにより、前記弾性部材の反発力によって2つの前記第二把持部材を互いに離れる方向に付勢して、前記第二把持部材を前記第一把持部材から離れ、雑巾を緩めることができ、雑巾を交換しやすくなる。前記内側ロッドを押し下げて前記押圧部材を下方に移動させた後、前記押圧部材が前記リンク機構に力を与えて2つの前記第二把持部材を互いに近接する方向に移動させ、前記第二把持部材を前記第一把持部材に近接させて第一把持部材と第二把持部材をロックする状態になり、雑巾把持の堅牢度を向上させる。
【0032】
さらに、前記リンク機構は、2つの前記第二把持部材にそれぞれヒンジ連結された第一リンクと、2つの前記第一リンクの他端にそれぞれヒンジ連結された2つの第二リンクと、を備え、2つの前記第二リンクの他端は、前記ハンドルに近接する前記モップ底板の一端にヒンジ連結される。前記ハンドルを持ち上げた後、前記押圧部材が前記リンク機構から外れ、前記弾性部材の反発力によって2つの前記第二把持部材が互いに離れる方向に移動させると同時に、前記第一リンクと前記第二リンクとのヒンジ連結部は、第一リンクと第二リンクが同一直線上に位置するまで相対的に上方及び外方に展開され、このとき、前記第二把持部材が前記第一把持部材から最大限に離れる。前記ハンドルを押し下げた後、前記押圧部材が前記リンク機構に作用して、前記第一リンクと前記第二リンクとのヒンジ連結部を相対的に内側へ下向きに移動させ、2つの前記第二把持部材を互いに近接する方向に移動するように駆動し、このとき、前記第二把持部材が前記第一把持部材に最大限に近接し、同時に、前記第一リンクと前記第二リンクが略垂直状態になる。
【0033】
好ましくは、前記リンク機構は2つのセットがあり、それらは前記ハンドルに対して対称に配置される。前記弾性部材は2つがあり、それらは前記ハンドルに対して対称に配置される。各前記第二把持部材は、前記第二歯付きゾーンが設けられた細長い把持ロッドと、前記把持ロッドから他の前記第二把持部材の方向に延びる延長ロッドと、を備え、かつ、前記ハンドルの両側に位置する各前記把持ロッドには、2つの前記延長ロッドが設けられ、前記延長ロッドと前記把持ロッドとの連結部には、前記弾性部材に当接するための当接部が設けられ、前記延長ロッドには、前記当接部と連結して前記弾性部材を収容するための収容スロットがさらに設けられ、前記弾性部材は、2つの前記延長ロッドの収容スロットに配置され、その両端部は、2つの前記当接部にそれぞれ当接する。そして、前記第一把持部材と前記第二把持部材がロック状態にあるとき、前記弾性部材は圧縮エネルギーを蓄積した状態にある。次いで、前記押圧部材が前記リンク機構から外れた後、前記弾性部材の蓄積された圧縮エネルギーの反発力により、2つの前記第二把持部材が互いに離れる方向に移動させ、前記第二把持部材が前記第一把持部材から離れ、雑巾を緩めることができ、雑巾を交換しやすくなる。
【0034】
さらに、前記モップ底板には、前記押圧部材を前記ハンドルの移動方向に沿って移動させるための移動溝が設けられ、かつ、前記移動溝には、前記ハンドルの移動方向の両端部にそれぞれ第一制限部と第二制限部が設けられる。前記第一制限部は、前記ハンドルに近接して設けられ、前記第二制限部は、前記モップ底板に近接して設けられる。そして、前記押圧部材が前記第一制限部に当接するまで前記ハンドルを持ち上げると、前記第二把持部材が前記第一把持部材から最大限に離れる方向に移動し、前記押圧部材が前記第二制限部に当接するまで前記ハンドルを下方に移動すると、前記第二把持部材が前記第一把持部材に最大限に近接する。
【0035】
好ましくは、前記内側ロッドの外壁と前記外側ロッドの内壁との間には、ロック構造がさらに設けられ、かつ、前記押圧部材が前記第二制限部に当接するまで前記内側ロッドを下方に移動すると、前記ロック構造が前記内側ロッドと前記外側ロッドをロックして、前記外側ロッドに対する前記内側ロッドのスライド移動を制限し、このとき、前記第二把持部材が前記第一把持部材に最大限に近接し、すなわち、前記第一把持部材と前記第二把持部材がロックされた状態にある。
【0036】
具体的には、前記移動溝は、前記モップ底板の内部空洞と連通し、前記押圧部材は、前記移動溝内に延びて前記リンク機構に押し付けられる押圧部を備える。前記押圧部材は、前記内部ロッドの直下に配置されたスライド部をさらに備え、前記モップ底板には、前記スライド部がスライドするためのシュートが設けられ、前記スライド部は、前記押圧部材の動きをより安定させるために、常に前記シュートに配置される。前記内側ロッドの両端に位置する前記スライド部にはそれぞれ2つの前記押圧部が設けられ、それぞれ前記リンク機構に力を与える。同時に、前記押圧部は、前記リンク機構の伸縮時に、前記第二リンクの外壁に沿って移動する。
【0037】
(三)有益な効果
従来技術と比較して、本発明は、雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップを設計し、それは、第二把持部材とハンドルを連結する駆動アセンブリを備え、ハンドルを持ち上げたり押し下げたりすることにより、第二把持部材を第一把持部材に近づけたり遠ざけたりするように制御することができ、これにより、近づけるときに雑巾を把持し、離れるときに雑巾を解放することが達成され、構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】実施例1における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの構造概略図である。
図2図1におけるAの拡大概略図である。
図3図1におけるBの拡大概略図である。
図4】実施例1におけるモップ底板の分解図である。
図5図4におけるCの拡大概略図である。
図6】実施例1におけるモップ底板の概略断面図である。
図7】実施例1におけるモップ底板の別の角度の分解図である。
図8図7におけるDの拡大概略図である。
図9図7におけるEの拡大概略図である。
図10】実施例1における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの部分分解図である。
図11図10におけるFの拡大概略図である。
図12図10におけるGの拡大概略図である。
図13図10におけるHの拡大概略図である。
図14】実施例2における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの構造概略である(カバーは含まず、第一把持部材と第二把持部材がロック状態にある)。
図15図14におけるIの拡大概略図である。
図16図14におけるJの拡大概略図である。
図17】実施例2における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの別の角度の構造概略である(第一把持部材と第二把持部材がロック状態にある)。
図18図17におけるKの拡大概略図である。
図19】実施例2における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの構造概略である(カバーは含まず、第一把持部材と第二把持部材が最大に開いた状態にある)。
図20図19におけるLの拡大概略図である。
図21図19におけるMの拡大概略図である。
図22】実施例2における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの構造概略である(第一把持部材と第二把持部材が最大に開いた状態にある)。
図23図22におけるNの拡大概略図である。
図24】実施例2における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップの構造概略である。
図25図24におけるOの拡大概略図である。
【0039】
図中、1-ハンドル、11-外側ロッド、111-ガイドスライド、12-内側ロッド、121-弾性バックル、122-ガイドシュート、13-スクリュー、131-突出部、14-コネクタ、15-外側コネクタ、2-モップ底板、21-把持アセンブル、211-第一把持部材、211-1-第一歯付きゾーン、211-2-バックル穴、212-第二把持部材、212-1-ラック部、212-1a-第一制限部、212-1b-第二制限部、212-2-第二歯付きゾーン、213-把持駆動部材、22-駆動アセンブル、221-駆動ギア、23-カバー、231-突出口、232-開口部、233-バックル部材、24-ジョイント。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の具体的な実施形態を、具添付図面および実施例と併せてさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を説明するために使用されるが、本発明の範囲を限定するために使用することはできない。
【0041】
本発明の説明において、明示的に指定および限定されない限り、「取り付け」、「接続」、「連結」という用語は、例えば、固定接続、着脱可能な接続または一体型接続であってもよく、機械的接続または電気的接続であってもよく、直接接続または中間媒体を介した間接接続であってもよく、2つの要素内の接続であってもよく、広い意味で理解されることに留意されたい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の場合に理解され得る。
【0042】
実施例1
図1図9に示すとおり、本実施例における雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップであって、前記雑巾把持モップは、ハンドル1と、前記ハンドル1の一端に接続されたモップ底板2とを備え、前記モップ底板2には、雑巾を把持する把持アセンブル21が設けられ、前記把持アセンブル21は、前記ハンドル1から離れた前記モップ底板2の端部に固定された第一把持部材211と、前記モップ底板2に移動可能に接続され、前記第一把持部材211に近づけたり、離したりすることができる第二把持部材212とを備える。ここで、前記モップ底板2には、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけるか、またはそれから遠ざけるように駆動するための駆動アセンブリ22が設けられ、そして、前記ハンドル1は、前記駆動アセンブリ22に接続され、前記ハンドル1を持ち上げるか、または押し下げることにより、前記駆動アセンブリ22を制御して、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけるか、またはそこから遠ざけるように駆動する。具体的には、前記雑巾は薄い不織布である。本実施例において、前記ハンドル1を持ち上げて前記第二把持部材212を前記第一把持部材211から離れることにより、モップ底板2を雑巾上に置き、前記ハンドル1を押し下げて前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけることにより、前記第一把持部材211と前記第二把持部材212との間に雑巾を保持して把持機能を達成する。離す場合、前記ハンドル1を持ち上げて、第二把持部材212が第一把持部材211から離れ、雑巾を落とすことができ、把持する場合、雑巾の一部が第一把持部材211と第二把持部材212の間に挟まれ、雑巾を把持するという目的が達成される。上記解決手段により、第二把持部材212とハンドル1を接続するための駆動アセンブル22が設けられ、ハンドル1を持ち上げるか、または押し下げることにより、第二把持部材212を第一把持部材211に近づけるか、またはそこから遠ざけるように制御することができ、これにより、近づけると雑巾を把持し、離れると雑巾を解放することができ、その構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。
【0043】
図4図9に示すとおり、さらに、前記駆動アセンブリ22は駆動ギア221を備え、前記第二把持部材212は、前記駆動ギア221と噛合わせるラック部212-1を備える。さらに、前記第二把持部材212は、その同一平面上に配置された前記第一把持部材211の対向する端部のそれぞれに設けられる。前記駆動ギア221は、前記モップ底板2の内部空洞に設けられ、前記ハンドル1の中心軸を中心に回転運動する。前記モップ底板2の内部空洞には、前記駆動ギア221と対向する両側に把持駆動部材213が設けられ、前記把持駆動部材213の一端には前記ラック部212-1が設けられ、他端は前記モップ底板2の内部空洞から伸ばして前記第二把持部材212と接続される。好ましくは、前記第二把持部材212は、スナップ接続によって前記把持駆動部材213の下に取り付けられる。具体的には、2つの把持駆動部材213を前記駆動ギア221の反対側に配置することにより、前記駆動ギア221の回転により、2つの前記把持駆動部材213を同期して移動するように駆動することができ、それにより、2つの前記第二把持部材212を同期して前記第一把持部材211に近づけたり遠ざけたりするように駆動することができ、雑巾の交換がより簡単になる。さらに、前記ラック部212-1は、その歯部の両端部に前記駆動ギア221を制限するための第一制限部212-1aと第二制限部212-1bを備え、前記駆動ギア221が前記第一制限部212-1aに突き当たる位置に回転すると、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211から最大限に離れ、前記第一把持部材211と前記第二把持部材212が最大に開いた状態となるため、雑巾が落下しやすくなる。前記駆動ギア221が前記第二制限部212-1bに突き当たる位置まで回転すると、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211に最大限に接近し、第一把持部材211と第二把持部材212がロック状態となるため、より確実な雑巾把持機能が得られる。好ましく、前記ラック部212-1は、前記把持駆動部材213の上方に設けられ、任意の前記把持駆動部材213のラック部212-1は、部分的に他の把持駆動部材213の上方に配置され、そして、前記ラック部212-1の歯部の延在方向は、前記把持駆動部材213および前記第二把持部材212の移動方向と平行であり、同時に、前記駆動ギア221が前記第二制限部212-1bに突き当たる位置に回転すると、2つの前記把持駆動部材213の互いに近接する端面が突き当たり、両者の相互の動きがさらに制限され、その結果、より確実な雑巾把持機能が得られる。上記解決手段により、前記第一制限部212-1aと前記第二制限部212-1bを設けることにより、第一把持部材211がモップ底板2から外れることを防止でき、使用時の安全性を向上させる。さらに、前記モップ底板2は、前記ハンドル1に接続されるカバー23と、前記モップ底板2の前記ハンドル1から離れた側に着脱自在に連結される前記第一把持部材211とを備え、前記カバー23の側面には、前記把持駆動部材213が突出するための突出口231が設けられ、前記カバー23の前記第一把持部材211から離れた端部には、前記駆動ギア221が部分的に突出して前記ハンドル1に連結するための開口部232が設けられる。好ましくは、前記カバー23の底部には、下方に延びて形成された複数のバックル部材233が設けられ、これに対応して、前記第一把持部材211は、前記バックル部材233と係合するバックル穴211-2を備え、両者の間の取り外し可能な接続を実現し、その後のメンテナンスを容易にする。さらに、第二把持部材212に面する前記第一把持部材211の端部には、第一歯付きゾーン211-1が設けられ、前記第一把持部材211に面する前記第二把持部材212の端部には第二歯付きゾーン212-2が設けられ、かつ、前記第一歯付きゾーン211-1と前記第二歯付きゾーン212-2がずれて配置され、雑巾把持の堅牢度を向上させる。
【0044】
図10図13に示すとおり、さらに、前記ハンドル1は、前記モップ底板2に連結された外側ロッド11と、前記外側ロッド11内にスライド可能に内嵌された内側ロッド12とを備え、前記内側ロッド12にはスクリュー13が設けられ、前記内側ロッド12の内壁の少なくとも一部は前記スクリュー13と嵌合し、ここで、前記スクリュー13はコネクタ14によって前記駆動アセンブリ22と連結される。具体的には、前記スクリュー13は、コネクタ14によって、前記モップ底板2から延出する前記駆動ギア221の一部に回転可能に連結され、そして、前記外側ロッド11の底部には外側コネクタ15が連結され、前記外側コネクタ15が前記コネクタ14の外側に外嵌され、かつ、前記外側コネクタ15は、前記モップ底板2と回転可能に連結され、前記モップ底板2の上端部には、前記外側コネクタ15と回転自在に連結されたジョイント24を備え、コネクタ14と駆動ギア221の回転方向は、前記外側コネクタ15およびモップ底板2の回転方向と同じであるため、前記ハンドル1全体を前記モップ底板2に対して回転させて両者の角度を調整することができる。さらに、前記内側ロッド12の下端には、下向きに延びて複数の環状かつ等間隔に配置された弾性バックル121が形成され、前記スクリュー13の外壁には、前記弾性バックル121と係合する突出部131が形成される。使用時に、前記内側ロッド12を持ち上げ、前記スクリュー13の突出部131が前記弾性バックル121から外れ、内側ロッド12の内壁がスクリュー13と係合されるため、前記スクリュー13を回転させることができ、それにより、コネクタ14によって前記駆動ギア221を回転させ、第二把持部材212を第一把持部材211から離れるように駆動させ、両者を解放するようにする。把持するとき、前記内側ロッド12を押し下げ、内側ロッド12の内壁がスクリュー13と係合されるため、前記スクリュー13を相対的に逆回転させることができ、それにより、コネクタ14によって前記駆動ギア221を相対的に逆回転させ、第二把持部材212を第一把持部材211に接近するように駆動し、両者を把持させ、雑巾を把持する。同時に、前記スクリュー13の突出部131が前記弾性バックル121にロックされ、スクリュー13と内側ロッド12との間のロックを可能にし、それにより、その後の使用時の固さを増加させる。さらに、前記外側ロッド11の内壁には、軸方向かつ等間隔に配置された複数のガイドスライド111が設けられ、これに対応して、前記内側ロッド12には、前記ガイドスライド111に適合されたガイドシュート122が設けられ、前記内側ロッド12と外側ロッド11との間のオフセットを防止する。
【0045】
実施例2
図14図25に示すとおり、本実施例は、雑巾の交換が簡単な雑巾把持モップを開示し、前記雑巾把持モップは、ハンドル1と、前記ハンドル1の一端に接続されたモップ底板2とを備え、前記モップ底板2には、雑巾を把持する把持アセンブル21が設けられ、前記把持アセンブル21は、前記ハンドル1から離れた前記モップ底板2の端部に固定された第一把持部材211と、前記モップ底板2に移動可能に接続され、前記第一把持部材211に近づけたり、離したりすることができる第二把持部材212と、を備える。ここで、前記モップ底板2には、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけるか、またはそれから遠ざけるように駆動するための駆動アセンブリ22が設けられ、そして、前記ハンドル1は、前記駆動アセンブリ22に接続され、前記ハンドル1を持ち上げるか、または押し下げることにより、前記駆動アセンブリ22を制御して、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけるか、またはそこから遠ざけるように駆動する。具体的には、前記雑巾は薄い不織布である。本実施例において、前記ハンドル1を持ち上げて前記第二把持部材212を前記第一把持部材211から離れることにより、モップ底板2を雑巾上に置き、前記ハンドル1を押し下げて前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近づけることにより、前記第一把持部材211と前記第二把持部材212との間に雑巾を保持する。離す場合、前記ハンドル1を持ち上げて、第二把持部材212が第一把持部材211から離れ、雑巾を落とすことができ、把持する場合、雑巾の一部が第一把持部材211と第二把持部材212の間に挟まれ、雑巾を把持するという目的が達成される。上記解決手段により、第二把持部材212とハンドル1を接続するための駆動アセンブル22が設けられ、ハンドル1を持ち上げるか、または押し下げることにより、第二把持部材212を第一把持部材211に近づけるか、またはそこから遠ざけるように制御することができ、これにより、近づけると雑巾を把持し、離れると雑巾を解放することができ、その構造が簡単で、雑巾の交換がより簡単になる。さらに、前記モップ底板2は、前記ハンドル1に接続されるカバー23と、前記モップ底板2の前記ハンドル1から離れた側に着脱自在に連結される前記第一把持部材211とを備え、前記カバー23の側面には、前記第二把持部材212が突出するための突出口231が設けられる。
【0046】
さらに、同じ平面内に位置する前記第一把持部材211の対向端部には、前記第二把持部材212がそれぞれ設けられ、前記駆動アセンブリ22は、前記第一把持部材211の平面方向に沿って、2つの前記第二把持部材212を互いに近づけたり遠ざけたりすることができ、雑巾の交換がより簡単になる。さらに、前記駆動アセンブリ22は、前記ハンドル1に近接する前記モップ底板2の一端と前記第二把持部材212との間に連結されたリンク機構222と、2つの前記第二把持部材212との間に作用し、2つの前記第二把持部材212が互いに反対方向に移動する傾向を与えるための弾力部材223と、前記モップ底板2に近接する前記ハンドル1の一端に連結され、前記リンク機構222に作用して2つの前記第二把持部材212を互いに接近する方向に駆動可能な押圧部材224と、を備える。好ましくは、第二把持部材212に面する前記第一把持部材211の端部には、第一歯付きゾーン211-1が設けられ、前記第一把持部材211に面する前記第二把持部材212の端部には第二歯付きゾーン212-2が設けられ、かつ、前記第一歯付きゾーン211-1と前記第二歯付きゾーン212-2がずれて配置され、雑巾把持の堅牢度を向上させる。具体的には、前記ハンドル1は、前記モップ底板2に連結された外側ロッド11と、前記外側ロッド11内にスライド可能に内嵌された内側ロッド12とを備え、前記外側ロッド11が前記モップ底板2に固定される。前記押圧部材224は前記内側ロッドの下端に連結され、前記内側ロッド12を持ち上げたり押し下げたりすることにより、前記押圧部材224を同期して上下に移動させることができる。そして、前記内側ロッド12を持ち上げて前記押圧部材224を上方に移動させた後、前記押圧部材224が前記リンク機構222から外れ、それにより、前記弾性部材223の反発力によって2つの前記第二把持部材212を互いに離れる方向に付勢して、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211から離れ、雑巾を緩めることができ、雑巾を交換しやすくなる。前記内側ロッド12を押し下げて前記押圧部材224を下方に移動させた後、前記押圧部材224が前記リンク機構222に力を与えて2つの前記第二把持部材212を互いに近接する方向に移動させ、前記第二把持部材212を前記第一把持部材211に近接させて前記第一把持部材211と第二把持部材212をロックする状態になり、雑巾把持の堅牢度を向上させる。
【0047】
さらに、前記リンク機構222は、2つの前記第二把持部材212にそれぞれヒンジ連結された第一リンク222-1と、2つの前記第一リンク222-1の他端にそれぞれヒンジ連結された2つの第二リンク222-2と、を備え、2つの前記第二リンク222-2の他端は、前記ハンドル1に近接する前記モップ底板2の一端にヒンジ連結される。前記ハンドル1を持ち上げた後、前記押圧部材224が前記リンク機構222から外れ、前記弾性部材223の反発力によって2つの前記第二把持部材212が互いに離れる方向に移動させると同時に、前記第一リンク222-1と前記第二リンク222-2とのヒンジ連結部は、第一リンク222-1と第二リンク222-2が同一直線上に位置するまで相対的に上方及び外方に展開され、このとき、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211から最大限に離れる。前記ハンドル1を押し下げた後、前記押圧部材224が前記リンク機構222に作用して、前記第一リンク222-1と前記第二リンク222-2とのヒンジ連結部を相対的に内側へ下向き方向に移動させ、2つの前記第二把持部材212を互いに近接する方向に移動するように駆動し、このとき、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211に最大限に近接し、同時に、前記第一リンク222-1と前記第二リンク222-2が略垂直状態になる。好ましくは、前記リンク機構222は2つのセットがあり、それらは前記ハンドル1に対して対称に配置される。前記弾性部材223は2つがあり、それらは前記ハンドル1に対して対称に配置される。各前記第二把持部材212は、前記第二歯付きゾーン212-2が設けられた細長い把持ロッド212-3と、前記把持ロッド212-3から他の前記第二把持部材212の方向に延びる延長ロッド212-4と、を備え、かつ、前記ハンドル1の両側に位置する各前記把持ロッド212-3には、2つの前記延長ロッド212-4が設けられ、前記延長ロッド212-4と前記把持ロッド212-3との連結部には、前記弾性部材223に当接するための当接部212-5が設けられ、前記延長ロッド212-4には、前記当接部212-5と連結して前記弾性部材223を収容するための収容スロット212-4aがさらに設けられ、前記弾性部材223は、2つの前記延長ロッド212-4の収容スロット212-4aに配置され、その両端部は、2つの前記当接部212-5にそれぞれ当接する。そして、前記第一把持部材211と前記第二把持部材212がロック状態にあるとき、前記弾性部材223は圧縮エネルギーを蓄積した状態にある。次いで、前記押圧部材224が前記リンク機構222から外れた後、前記弾性部材223の蓄積された圧縮エネルギーの反発力により、2つの前記第二把持部材212が互いに離れる方向に移動させ、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211から離れ、雑巾を緩めることができ、雑巾を交換しやすくなる。
【0048】
さらに、前記モップ底板2には、前記押圧部材224を前記ハンドル1の移動方向に沿って移動させるための移動溝25が設けられ、かつ、前記移動溝25には、前記ハンドル1の移動方向の両端部にそれぞれ第一制限部251と第二制限部252が設けられる。前記第一制限部251は、前記ハンドル1に近接して設けられ、前記第二制限部252は、前記モップ底板2に近接して設けられる。そして、前記押圧部材224が前記第一制限部251に当接するまで前記ハンドル1を持ち上げると、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211から最大限に離れる方向に移動し、前記押圧部材224が前記第二制限部252に当接するまで前記ハンドル1を下方に移動すると、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211に最大限に近接する。好ましくは、前記内側ロッド12の外壁と前記外側ロッド11の内壁との間には、ロック構造(図示せず)がさらに設けられ、かつ、前記押圧部材224が前記第二制限部252に押し付けられるまで前記内側ロッド12を下方に移動すると、前記ロック構造が前記内側ロッド12と前記外側ロッド11をロックして、前記外側ロッド11に対する前記内側ロッド12のスライド移動を制限し、このとき、前記第二把持部材212が前記第一把持部材211に最大限に近接し、すなわち、前記第一把持部材211と前記第二把持部材212がロックされた状態にあり、内側ロッド12を持ち上げた後、前記内側ロッドは前記ロック構造のロック状態を解除することができ、その結果、前記内側ロッド12は前記外側ロッド11に沿って上方に移動することができる。具体的には、前記移動溝25は、前記モップ底板2の内部空洞と連通し、前記押圧部材224は、前記移動溝25内に延びて前記リンク機構222に押し付けられる押圧部224-1を備える。前記押圧部材224は、前記内部ロッド12の直下に配置されたスライド部224-2をさらに備え、前記モップ底板2には、前記スライド部224-2がスライドするためのシュート26が設けられ、前記スライド部224-2は、前記押圧部材224の動きをより安定させるために、常に前記シュート26に配置される。前記内側ロッド12の両端に位置する前記スライド部224-2にはそれぞれ2つの前記押圧部224-1が設けられ、それぞれ前記リンク機構222に力を与える。同時に、前記押圧部224-1は、前記リンク機構222の伸縮時に、前記第二リンク222-2の外壁に沿って移動する。
【0049】
以上は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、当業者にとっては、本発明の技術的原理から逸脱することなく、いくつかの改良および修正を行うことができ、これらの改良および修正も本発明の保護範囲とみなされるべきであることに注意されたい。

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