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特開2024-166195スタンプカード管理装置及びスタンプカード管理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166195
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】スタンプカード管理装置及びスタンプカード管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241121BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024088971
(22)【出願日】2024-05-31
(62)【分割の表示】P 2023081438の分割
【原出願日】2023-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】舘 豊
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スタンプカードの作成者が2以上のコミュニティを指定して、指定されたそれらのコミュニティに関連する場所で共通に利用可能なスタンプカードを作成するスタンプカード管理装置及び方法を提供する。
【解決手段】通信システムにおいて、SNSサーバは、指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得し、2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、スタンプカード識別情報を識別情報ストレージに記憶させ、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得し、領域情報ストレージに記憶された領域情報のうち、スタンプカード識別情報に関連付けられた2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた領域情報により示される領域に、位置情報により示される位置が含まれる場合、ユーザ端末のユーザについてスタンプカードにスタンプを押す。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得手段と、
前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、
携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得手段と、
前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプ手段と、
を備えることを特徴とするスタンプカード管理装置。
【請求項2】
前記領域情報記憶手段に記憶された何れかの前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記何れかの領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により識別される前記コミュニティに前記ユーザを加入させる処理を実行する加入手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項3】
前記スタンプカード識別情報と、前記作成されたスタンプカードを有するユーザを識別するユーザ識別情報と、に関連付けて、前記2以上のコミュニティそれぞれについて、前記スタンプが押されていないことを示す非スタンプ情報及び前記スタンプが押されていることを示すスタンプ情報のうちの何れかが、スタンプ情報記憶手段に記憶され、
前記スタンプ手段は、前記2以上のコミュニティのうち、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域を示す前記領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により示される前記コミュニティについて、前記スタンプカード識別情報と前記端末装置の前記ユーザを識別する前記ユーザ識別情報とに関連付けて、前記非スタンプ情報が前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている場合、前記スタンプ処理として、該非スタンプ情報を前記スタンプ情報に変更し、
前記スタンプカード識別情報と前記ユーザ識別情報とに関連付けて前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている前記スタンプ情報の数が所定数に達した場合、前記ユーザ識別情報により識別される前記ユーザに特典が付与されると定められていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項4】
前記2以上のコミュニティは、それぞれ取引対象を販売する互いに異なる2以上の事業者に関連する情報がコミュニティ内で提供される2以上の事業者コミュニティであり、
前記2以上の事業者それぞれは、前記事業者に関連する施設で前記取引対象を販売し、
前記2以上の事業者それぞれについて、前記事業者に関連する前記事業者コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域は、前記事業者に関連する前記施設の所在地を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項5】
前記スタンプ手段は、前記ユーザが前記2以上のコミュニティのうち少なくとも一のコミュニティのメンバであることを条件として、前記スタンプ処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項6】
前記2以上のコミュニティそれぞれについて前記領域情報記憶手段に記憶された2以上の前記領域情報それぞれにより示される2以上の前記領域は、互いに異なる場所を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項7】
前記スタンプ手段により前記スタンプ処理が実行される場合、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項8】
前記ポイントの付与について前記作成者に請求される第1請求金額が、請求金額記憶手段に記憶され、
前記複数のコミュニティのうち、前記ポイントを付与するための費用を負担することを選択した前記コミュニティの運営者について、該運営者に請求される第2請求金額が、前記請求金額記憶手段に記憶され、
前記付与手段により前記付与処理が実行される場合、前記記憶された第1請求金額及び第2請求金額のうち少なくとも何れか一方を更新する更新手段を更に備え、
前記更新手段は、
前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担しない前記コミュニティを示す場合、前記ポイントを付与するための費用負担額の全部を前記第1請求金額に加算し、
前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の少なくとも一部を前記第2請求金額に加算し、前記第1請求金額に加算される第1加算額と前記第2請求金額に加算される第2加算額との合計が前記費用負担額となることを特徴とする請求項7に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項9】
前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の全部を前記第2請求金額に加算することを特徴とする請求項8に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項10】
前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、
前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、
前記画面情報送信手段は、前記少なくとも一部のコミュニティのうち、前記費用を負担するコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を、前記費用を負担しないコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度よりも高くして、前記画面情報を生成すことを特徴とする請求項8又は9に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項11】
前記ポイントを付与するための費用を負担する前記コミュニティの運営者により指定された負担率を取得する負担率取得手段を更に備え、
前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額に対して、前記取得された負担率に相当する前記第2加算額を、前記第2請求金額に加算し、前記費用負担額と前記第2加算額との差に相当する前記第1加算額を、前記第1請求金額に加算することを特徴とする請求項8に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項12】
前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、
前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、
前記画面情報送信手段は、前記コミュニティの運営者により指定された前記負担率が高いほど、該コミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を高くして、前記画面情報を生成することを特徴とする請求項11に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項13】
前記付与手段により前記ポイントが付与されたことがある前記ユーザのうち、前記運営者が前記費用を負担する前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域内に前記端末装置が位置したことで前記ポイントが付与された前記ユーザの人数を取得する人数取得手段と、
前記費用を負担する前記運営者が利用する運営者端末装置へ、推奨される前記負担率を示す推奨情報を送信する推奨情報送信手段であって、前記取得された人数が少ないほど、前記推奨される負担率をより高くする推奨情報送信手段と、
を更に備え、
前記負担率取得手段は、前記推奨情報の送信先の前記運営者端末装置から、前記指定された負担率を取得することを特徴とする請求項12に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項14】
コンピュータにより実行されるスタンプカード管理方法において、
それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御ステップと、
携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、
前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプステップと、
を含むことを特徴とするスタンプカード管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが特定の場所を訪れることを条件として、そのユーザのスタンプカードにスタンプを押すための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが特定の場所を訪れると、そのユーザが所有するスタンプカードにスタンプを押すサービスが知られている。例えば、店舗を運営する事業者がユーザにスタンプカードを発行する。ユーザは、その店舗を利用することで、そのユーザのスタンプカードにスタンプが押される。一定数のスタンプが蓄積されると、ユーザは、その事業者の店舗から何らかの特典を受けることが可能となっていることが一般的である。またスタンプカードとして、紙片等の有形のスタンプカードではなく、電子的なスタンプカードを管理するための技術も知られている。
【0003】
こうしたスタンプカードは、事業者ごとに異なることが通常である。そのため、ユーザは、複数の事業者の店舗を利用する場合、複数のスタンプカードを所有する必要があった。また、ユーザは、或る事業者の店舗で押されたスタンプを、別の事業者の店舗で利用することはできなかった。こうした状況に関連して、特許文献1には、複数の店舗で共通のスタンプを利用するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-91146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、特定の場所に関連するインターネットコミュニティが作成され、このコミュニティ内に、その場所に関連する情報が提供されると仮定する。そのコミュニティのメンバは、その場所に関連する情報をオンラインで共有することができる。こうしたコミュニティについてスタンプカードを作成し、そのコミュニティに関連する場所に訪れたユーザについてスタンプカードにスタンプを押すサービスを提供することが考えられる。このようなサービスを提供する場合において、例えば関連する場所が異なる別々のコミュニティを指定して、それらのコミュニティで共通のスタンプカードを作成することができると便利である。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、スタンプカードの作成者が2以上のコミュニティを指定して、指定されたそれらのコミュニティに関連する場所で共通に利用可能なスタンプカードを作成可能とするスタンプカード管理装置及びスタンプカード管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の側面は、それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得手段と、前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得手段と、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプ手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この側面によれば、スタンプカードの作成者は、複数のコミュニティのうち、2以上のコミュニティを指定することができる。指定された2以上のコミュニティそれぞれのコミュニティ識別情報に関連付けて、作成されるスタンプカードのスタンプカード識別情報が、識別情報記憶手段に記憶される。また、領域情報記憶手段には、複数のコミュニティそれぞれについて、そのコミュニティのコミュニティ識別情報に関連付けて、そのコミュニティに関連する領域を示す領域情報が記憶される。スタンプカード識別情報に関連付けられた2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた領域情報により示される領域に、端末装置の位置が含まれる場合、その端末装置のユーザについてスタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理が実行される。そのため、ユーザが行った領域に関連付けられたコミュニティが、スタンプカードの作成者により指定された2以上のコミュニティの何れに該当しても、そのユーザはスタンプカードにスタンプを押してもらうことができる。従って、スタンプカードの作成者が2以上のコミュニティを指定して、指定されたそれらのコミュニティに関連する場所で共通に利用可能なスタンプカードを作成することができる。
【0009】
本発明の別の側面は、前記領域情報記憶手段に記憶された何れかの前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記何れかの領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により識別される前記コミュニティに前記ユーザを加入させる処理を実行する加入手段を更に備えることを特徴とする。
【0010】
この側面によれば、ユーザは、何れかのコミュニティに関連付けられた領域に行くことによって、そのコミュニティに加入することができる。特定の領域内にある物事に或る程度以上関心が高いからこそ、ユーザはその領域内に行くものと考えられる。従って、コミュニティで情報交換される対象への関心度が或る程度以上に高いユーザでそのコミュニティが形成されるようにすることができる。
【0011】
本発明の更に別の側面は、前記スタンプカード識別情報と、前記作成されたスタンプカードを有するユーザを識別するユーザ識別情報と、に関連付けて、前記2以上のコミュニティそれぞれについて、前記スタンプが押されていないことを示す非スタンプ情報及び前記スタンプが押されていることを示すスタンプ情報のうちの何れかが、スタンプ情報記憶手段に記憶され、前記スタンプ手段は、前記2以上のコミュニティのうち、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域を示す前記領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により示される前記コミュニティについて、前記スタンプカード識別情報と前記端末装置の前記ユーザを識別する前記ユーザ識別情報とに関連付けて、前記非スタンプ情報が前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている場合、前記スタンプ処理として、該非スタンプ情報を前記スタンプ情報に変更し、前記スタンプカード識別情報と前記ユーザ識別情報とに関連付けて前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている前記スタンプ情報の数が所定数に達した場合、前記ユーザ識別情報により識別される前記ユーザに特典が付与されると定められていることを特徴とする。
【0012】
この側面によれば、スタンプ情報記憶手段には、スタンプカード識別情報とユーザ識別情報とに関連付けて、コミュニティごとに、スタンプが押されていないことを示す非スタンプ情報又はスタンプが押されていることを示すスタンプ情報が記憶される。ユーザが行った領域に関連するコミュニティについてスタンプ情報記憶手段に非スタンプ情報が記憶されている場合、その非スタンプ情報がスタンプ変更に変更される。すなわち、ユーザは、そのコミュニティについてスタンプカードにスタンプを押してもらうことができる。そのコミュニティについてスタンプ情報記憶手段にスタンプ情報が記憶されている場合、特段の変更はない。すなわち、スタンプカードには、そのコミュニティについて既にスタンプが押されているので、更なるスタンプは押されない。そして、スタンプが押されたコミュニティの数が所定数に達すると、そのユーザに特典が付与される。従って、スタンプカードの作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれに関連する2以上の領域をユーザが巡るスタンプラリーを実現することができる。
【0013】
本発明の更に別の側面は、前記2以上のコミュニティは、それぞれ取引対象を販売する互いに異なる2以上の事業者に関連する情報がコミュニティ内で提供される2以上の事業者コミュニティであり、前記2以上の事業者それぞれは、前記事業者に関連する施設で前記取引対象を販売し、前記2以上の事業者それぞれについて、前記事業者に関連する前記事業者コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域は、前記事業者に関連する前記施設の所在地を含むことを特徴とする。
【0014】
この側面によれば、スタンプカードの作成者は、2以上のコミュニティとして、互いに異なる事業者に関連するコミュニティを指定する。2以上の事業者のうち何れかの事業者に関連する施設を訪れることによって、ユーザは、スタンプカードにスタンプを押してもらうことができる。従って、施設を訪れることをユーザに促すスタンプカードとして、2以上の事業者に共通のスタンプカードを作成することができる。
【0015】
本発明の更に別の側面は、前記スタンプ手段は、前記ユーザが前記2以上のコミュニティのうち少なくとも一のコミュニティのメンバであることを条件として、前記スタンプ処理を実行することを特徴とする。
【0016】
この側面によれば、ユーザが、スタンプカードの作成者により指定された2以上のコミュニティのうち、少なくとも一のコミュニティのメンバである場合、そのユーザはスタンプを押してもらうことができる。従って、コミュニティに加入することをユーザに促すことができる。
【0017】
本発明の更に別の側面は、前記2以上のコミュニティそれぞれについて前記領域情報記憶手段に記憶された2以上の前記領域情報それぞれにより示される2以上の前記領域は、互いに異なる場所を含むことを特徴とする。
【0018】
この側面によれば、スタンプカードの作成者により、互いに異なる場所にそれぞれ関連し得る2以上のコミュニティが指定される。
【0019】
本発明の更に別の側面は、前記スタンプ手段により前記スタンプ処理が実行される場合、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする。
【0020】
この側面によれば、スタンプカードの作成者により指定されたコミュニティに関連する領域内に行くことを、よりユーザに促すことができる。
【0021】
本発明の更に別の側面は、前記ポイントの付与について前記作成者に請求される第1請求金額が、請求金額記憶手段に記憶され、前記複数のコミュニティのうち、前記ポイントを付与するための費用を負担することを選択した前記コミュニティの運営者について、該運営者に請求される第2請求金額が、前記請求金額記憶手段に記憶され、前記付与手段により前記付与処理が実行される場合、前記記憶された第1請求金額及び第2請求金額のうち少なくとも何れか一方を更新する更新手段を更に備え、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担しない前記コミュニティを示す場合、前記ポイントを付与するための費用負担額の全部を前記第1請求金額に加算し、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の少なくとも一部を前記第2請求金額に加算し、前記第1請求金額に加算される第1加算額と前記第2請求金額に加算される第2加算額との合計が前記費用負担額となることを特徴とする。
【0022】
この側面によれば、各コミュニティの運営者は、ポイントを付与するための費用を負担するか否かを選択可能である。ユーザが、運営者が費用を負担しないコミュニティに関連する領域内に行った場合、ポイントを付与するための費用負担額の全部に相当する費用を、スタンプカードの作成者が負担する。一方、ユーザが、運営者が費用を負担するコミュニティに関連する領域内に行った場合、ポイントを付与するための費用負担額の少なくとも一部となる金額の費用を、そのコミュニティの運営者が負担する。そして、スタンプカードの作成者が負担する費用の金額とコミュニティの運営者が負担する費用の金額との合計が、ポイントを付与するための費用負担額となる。従って、コミュニティの運営者が費用を負担するか否かに応じて、適切な請求先に費用を請求することができる。
【0023】
本発明の更に別の側面は、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の全部を前記第2請求金額に加算することを特徴とする。
【0024】
この側面によれば、ユーザが、運営者が費用を負担するコミュニティに関連する領域内に行った場合、ポイントを付与するための費用負担額の全部に相当する費用を、そのコミュニティの運営者が負担する。
【0025】
本発明の更に別の側面は、前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、前記画面情報送信手段は、前記少なくとも一部のコミュニティのうち、前記費用を負担するコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を、前記費用を負担しないコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度よりも高くして、前記画面情報を生成すことを特徴とする。
【0026】
この側面によれば、領域内に行ったユーザに対してスタンプカードにスタンプを押してポイントを付与する対象となるコミュニティを選択するための画面に、少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報が表示される。各コミュニティ表示情報は、そのコミュニティ表示情報について定められた表示の優先度に応じた態様で表示される。例えば、コミュニティ表示情報の表示の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報がより優先的に表示される。そのため、コミュニティ表示情報の表示の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報が画面から選択される確率が高くなる。ポイントを付与するための費用を運営者が負担するコミュニティのコミュニティ表示情報の表示の優先度は、その費用を運営者が負担しないコミュニティのコミュニティ表示情報の表示の優先度よりも高くなる。そのため、ポイントを付与するための費用を運営者が負担するコミュニティが選択される確率を、費用を運営者が負担しないコミュニティが選択される確率よりも高くすることができる。従って、ポイントを付与するための費用の負担を、コミュニティの運営者に促すことができる。
【0027】
本発明の更に別の側面は、前記ポイントを付与するための費用を負担する前記コミュニティの運営者により指定された負担率を取得する負担率取得手段を更に備え、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額に対して、前記取得された負担率に相当する前記第2加算額を、前記第2請求金額に加算し、前記費用負担額と前記第2加算額との差に相当する前記第1加算額を、前記第1請求金額に加算することを特徴とする。
【0028】
この側面によれば、ポイントを付与するための費用を負担することを選択するコミュニティの運営者は、その負担率を指定する。ユーザが、そのコミュニティに関連する領域内に行った場合、ポイントを付与するための費用負担額に対して、指定された負担率に相当する金額の費用を、そのコミュニティの運営者が負担する。費用負担額からコミュニティの運営者が負担する金額を差し引いた金額の費用を、スタンプカードの作成者が負担する。
【0029】
本発明の更に別の側面は、前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、前記画面情報送信手段は、前記コミュニティの運営者により指定された前記負担率が高いほど、該コミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を高くして、前記画面情報を生成することを特徴とする。
【0030】
この側面によれば、領域内に行ったユーザに対してスタンプカードにスタンプを押してポイントを付与する対象となるコミュニティを選択するための画面に、少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報が表示される。各コミュニティ表示情報は、そのコミュニティ表示情報について定められた表示の優先度に応じた態様で表示される。例えば、コミュニティ表示情報の表示の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報がより優先的に表示される。そのため、コミュニティ表示情報の表示の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報が画面から選択される確率が高くなる。コミュニティの運営者が指定した負担率が高いほど、そのコミュニティのコミュニティ表示情報の表示の優先度がより高くなる。そのため、運営者が指定した負担率が高いほど、そのコミュニティが選択される確率をより高くすることができる。従って、ポイントを付与するための費用の負担率をより高くすることを、コミュニティの運営者に促すことができる。
【0031】
本発明の更に別の側面は、前記付与手段により前記ポイントが付与されたことがある前記ユーザのうち、前記運営者が前記費用を負担する前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域内に前記端末装置が位置したことで前記ポイントが付与された前記ユーザの人数を取得する人数取得手段と、前記費用を負担する前記運営者が利用する運営者端末装置へ、推奨される前記負担率を示す推奨情報を送信する推奨情報送信手段であって、前記取得された人数が少ないほど、前記推奨される負担率をより高くする推奨情報送信手段と、を更に備え、前記負担率取得手段は、前記推奨情報の送信先の前記運営者端末装置から、前記指定された負担率を取得することを特徴とする。
【0032】
この側面によれば、ポイントを付与するための費用を運営者が負担するコミュニティに関連する領域内に行くことで、スタンプカードにスタンプが押されてポイントが付与されたユーザの人数が取得される。その人数が少ないほど、より高い負担率が、その運営者に推奨される。運営者は、推奨された負担率を参考にして、実際の負担率を指定することができる。指定される負担率が高いほど、そのコミュニティがスタンプカードの作成者により選択される確率を高めることができる。選択されたコミュニティに関連する領域内に行ったユーザに対してポイントが付与されるので、そのコミュニティに関連する領域内に行くユーザの人数が少なかった場合、その人数を増やすことができる。
【0033】
本発明の更に別の側面は、コンピュータにより実行されるスタンプカード管理方法において、それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得ステップと、前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御ステップと、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、スタンプカードの作成者が2以上のコミュニティを指定して、指定されたそれらのコミュニティに関連する場所で共通に利用可能なスタンプカードを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図2】2以上のコミュニティで共通のスタンプカードの概念の一例を示す図である。
図3】スタンプカードにスタンプが押される様子の一例を示す図である。
図4】一実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図5】データベースに記憶される内容の一例を示す図である。
図6】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図7】一実施形態に係る通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
図8】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるチェックイン可不可判定処理の一例を示すフローチャートである。
図9】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。
図10】一実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図11】スタンプカードDB14f、スタンプカード関連付けDB14g、及び発行済カードラリーDB14kに記憶される内容の一例を示す図である。
図12】スタンプカードの一例を示す図である。
図13】スタンプカードにスタンプが押される様子の一例を示す図である。
図14】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。
図15】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。
図16】一実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図17】一実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図18】スタンプカードDB14f、費用負担DB14l及び料金DB14mに記憶される内容の一例を示す図である。
図19】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図20】ユーザにポイントが付与される様子の一例を示す図である。
図21】一実施形態に係る通信システムSのスタンプカード作成時における動作の一例を示すシーケンス図である。
図22】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。
図23】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による請求額更新処理の一例を示すフローチャートである。
図24】一実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図25】スタンプ履歴DB14i、費用負担DB14l及び負担率設定履歴DB14nに記憶される内容の一例を示す図である。
図26】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図27】ユーザにポイントが付与される様子の一例を示す図である。
図28】一実施形態に係る通信システムSの費用負担設定時における動作の一例を示すシーケンス図である。
図29】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による費用負担設定画面情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
図30】一実施形態に係る通信システムSのスタンプカード作成時における動作の一例を示すシーケンス図である。
図31】一実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による請求額更新処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
[1.第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
【0037】
[1-1.通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0038】
図1に示すように、通信システムSは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)サーバ1と、複数のユーザ端末2とを含んで構成される。SNSサーバ1及び各ユーザ端末2は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0039】
SNSサーバ1は、スポットSNSに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。例えば、SNSサーバ1は、コミュニティの作成、ユーザによるコミュニティへの加入、コミュニティのメンバ間における情報のやりとり等を制御するための処理を行ってもよい。スポットSNSは、スポットに関連する情報又はスポットに関連する物事に関する情報をコミュニティ内で交換するためのSNSであってもよい。コミュニティで情報交換されるテーマは、スポットであってもよいしその物事であってもよい。スポットは、例えば施設、観光スポット、モニュメント、ランドマーク、自然の地理物、特定のイベントが開催され若しくは発生する場所、またはその他の場所であり得る。施設は、その施設に関連する事業者が取引対象を提供したり販売したりするための場所であってもよい。そのような施設は店舗や営業所であってもよい。取引対象は、商取引の対象となり得る何かであってもよい。取引対象は、商品及びサービスのうち少なくとも何れか一方であってもよい。スポットに関連する物事は、例えばそのスポットで何らかの活動を行う個人や組織であってもよいし、そのスポットにある物であってもよいし、そのスポットで開催され又は発生するイベントであってもよい。スポットSNSのユーザは、コミュニティを作成可能であってもよい。コミュニティの運営者は、そのコミュニティの作成時に、そのコミュニティに関連した1又は複数のスポット領域を設定することができる。スポット領域は、地理的な領域である。コミュニティ運営者は、そのコミュニティで情報が交換される対象である特定のスポットを含むように、スポット領域を設定することができる。スポットSNSは、設定された何れかのスポット領域にユーザが位置することを条件として、そのユーザがそのコミュニティのメンバになることを許可するSNSであってもよい。コミュニティのメンバのみが、そのコミュニティへ情報を投稿することができる。また、コミュニティ運営者により非公開に設定されたコミュニティの場合、コミュニティのメンバのみが、そのコミュニティに投稿された情報を閲覧することができる。スポット領域内にある特定のスポットについて少しでも興味があるユーザは、そのスポット領域内に行くかもしれないし、行かないかもしれない。しかしながら、或るスポットに行くという行為は、ユーザの時間や労力を消費する行為である。従って、スポット領域内に行ったユーザは、その特定のスポットについての関心度が或る程度以上に高いユーザである蓋然性が高い。従って、特定の物事への関心度が或る程度以上に高いユーザでコミュニティを形成することができる。
【0040】
ユーザは、スポット領域内で所定の手続きをとることで、コミュニティに加入することが可能であってもよい。この手続きをチェックインという。ユーザ端末2を操作することで、ユーザはチェックインを行うことができる。チェックインは、ユーザがそのコミュニティのメンバではない場合においてそのコミュニティに加入する手続きであってもよい。或いは、チェックインは、ユーザが特定のコミュニティに関連するスポット領域内に入ったこと又はそのスポット領域内の特定のスポットに訪れたことを、SNSサーバ1に知らせる手続きであってもよい。なお、コミュニティに加入するためには、そのコミュニティに特有のコード情報をユーザ端末2のカメラで読み込ませることが更に必要であってもよい。コード情報の例として、1次元バーコード、2次元コード等が挙げられる。コード情報は、例えば紙等に印刷されてスポットに掲示されてもよい。また、コミュニティに加入するためには、コミュニティ運営者の承認が更に必要であってもよい。
【0041】
SNSサーバ1は、コミュニティに関連して利用可能なスタンプカードに関する処理を実行してもよい。例えば、SNSサーバ1は、スタンプカードの作成、作成されたスタンプカードの発行、スタンプカードにスタンプを押す等の処理を実行してもよい。スタンプカードの作成とは、例えばそのスタンプカードの仕様を決めて、そのスタンプカードを発行可能な状態に置くことであってもよい。スタンプカードは、複数のスタンプ欄を有してもよい。各スタンプ欄は、スタンプを押すことが可能な領域である。1枚のスタンプカードが有するスタンプ欄の数を、スタンプ欄数という。スタンプ欄数は、全てのスタンプカードで共通に予め定められていてもよいし、スタンプカードごとにスタンプカード作成者が設定可能であってもよい。スタンプカードの発行は、例えばそのスタンプカードを個別のユーザに提供することであってもよい。このスタンプカードは、そのコミュニティのメンバに対して発行されてもよい。スタンプをスタンプカードに押すことを、スタンプを付与するともいう。また、ユーザが、そのユーザの所有するスタンプカードにスタンプを押してもらうことを、スタンプを獲得するともいう。ユーザは、そのコミュニティについて設定された何れかのスポット領域内に行くことで、スタンプを獲得可能であってもよい。所定数のスタンプが貯まると、ユーザは何らかの特典を獲得することができる。例えば、全てのスタンプ欄にスタンプが押された場合に、ユーザに特典が付与されてもよい。或いは、スタンプカード作成者が、ユーザの特典を付与するスタンプの数を複数設定することができるようになっていてもよい。特典は、例えばスタンプカードの作成者により提供されてもよいし、指定された2以上のコミュニティのうち何れか少なくとも一のコミュニティの運営者から提供されてもよいし、それらのコミュニティに関連付けられたスポット領域内にある特定のスポットの関係者から提供されてもよい。スポットの関係者は、例えばそのスポットで取引対象を販売する事業者であってもよい。例えば、或るラーメンチェーンについてのコミュニティが、そのラーメンチェーンの本部により作成されるとする。このとき、本部は、ラーメンチェーンの各店舗について、その店舗を含むようにスポット領域を設定することができる。このラーメンチェーンのコミュニティのスタンプカードの特典の例として、トッピングの無料サービス、ラーメンの無料サービスや割引サービス等が挙げられる。
【0042】
各ユーザ端末2は、スポットSNSを利用するユーザにより利用される携帯用の端末装置であってもよい。ユーザは、個人でもよいし、事業者、法人、またはその他の組織や団体であってもよい。ユーザは、ユーザ端末2を操作することで、コミュニティの作成、チェックイン、コミュニティへの参加、コミュニティへの情報の投稿、コミュニティに投稿された情報の閲覧が可能であってもよい。また、ユーザ端末2は、ユーザによる操作に基づいて、スタンプカードを表示したり、特典の獲得状態や利用状態を表示したりしてもよい。ユーザ端末2の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。各ユーザ端末2には、通信システムS用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリと称する)が記憶されてもよい。ユーザ端末2が、専用アプリに従ってSNSサーバ1との間で情報を送受信することを通じで、ユーザはスポットSNSを利用することができる。
【0043】
また各ユーザ端末2は、そのユーザ端末2の位置を示す位置情報を取得する機能を有してもよい。例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して、位置情報として経緯度が計算されてもよい。また例えば、移動体通信事業者により、基地局を利用した位置情報がユーザ端末2に提供されてもよい。この場合、ユーザ端末2は、そのユーザ端末2の近くにある基地局の位置に対応した経緯度、住所又は郵便番号を、位置情報として取得する。また例えば、無線LAN(Local Area Network)を利用して位置情報が取得可能であってもよい。例えば、ユーザ端末2は、複数のアクセスポイントから無線を受信したとき、各アクセスポイントからの電波強度を測定するとともに、各アクセスポイントのSSIDを取得する。ユーザ端末2は、電波強度及びSSIDを含む情報を、図示せぬ所定のサーバ装置へ送信する。このサーバ装置には、アクセスポイントの設置位置の経緯度等が記憶されている。サーバ装置は、ユーザ端末2から受信した情報を用いて、例えば三角測量により、ユーザ端末2の位置を算出する。
【0044】
[1-2.複数のコミュニティで共通のスタンプカード]
次に、スポットSNSにおけるスタンプカードについて、図2及び図3を参照して説明する。通常、或るコミュニティの運営者が、そのコミュニティについて利用可能なスタンプカードを作成する。そのため、そのスタンプカードの所有者となったそのコミュニティのメンバは、そのコミュニティに関連するスポット領域に行くことで、スタンプを獲得することができる。
【0045】
更に、2以上のコミュニティについて共通に利用可能なスタンプカードの作成が可能であってもよい。この場合のスタンプカードの作成者は、スタンプカードを共有させる2以上の複数のコミュニティを指定することができる。スタンプカードの作成者は、例えばそれらのコミュニティのうち何れかのコミュニティの運営者であってもよいし、何れのコミュニティの運営者とも異なっていてもよい。この場合のスタンプカードの所有者は、それら2以上のコミュニティのうち何れかのコミュニティに関連するスポットに行くことで、スタンプを獲得することができる。
【0046】
図2は、2以上のコミュニティで共通のスタンプカードの概念の一例を示す図である。図2に示すように、コミュニティ201、202及び203が少なくとも存在するとする。コミュニティ201は、X市にあるホテルに関するコミュニティである。コミュニティ201には、スポット領域301が関連付けられている。スポット領域301は、そのホテルの所在地を含む。コミュニティ202は、X市に複数の店舗があるラーメンチェーンに関するコミュニティである。コミュニティ202は、スポット領域302、303及び304に関連付けられている。これらのスポット領域のそれぞれは、店舗の所在地を含む。コミュニティ203は、X市にある蕎麦屋に関するコミュニティである。コミュニティ203は、スポット領域305に関連付けられている。スポット領域305は、その蕎麦屋の所在地を含む。図2に示すユーザU1は、地方公共団体としてのX市である。X市は、コミュニティ201、202及び203を指定して、スタンプカード101を作成する。スタンプカード101は、これらのコミュニティに関連付けられる。
【0047】
図3は、スタンプカードにスタンプが押される様子の一例を示す図である。図3に示すように、ユーザU2は、コミュニティ201には未加入であり、コミュニティ202には加入済みである。また、ユーザU2は、スタンプカード101をまだ所有していない。ユーザU2は、ユーザ端末2として、ユーザ端末2-2を所持している。ユーザU2が何れのスポット領域についてもその領域の外側に位置しているとき、ユーザU2は何れのコミュニティについてもチェックインすることはできない(ステップS1)。その後、ユーザU2は、スポット領域301内にあるホテル401に宿泊する。スポット領域301は、コミュニティ201に関連する。ここでユーザU2は、ユーザ端末2-2を操作して、コミュニティ201にチェックインする(ステップS2)。チェックインに応じて、SNSサーバ1は、ユーザU2をコミュニティ201に加入させる(ステップS3)。また、SNSサーバ1は、スタンプカード101の複製としてのスタンプカード101-1をユーザU2に発行し、そのスタンプカード101-1に1個のスタンプを押す(ステップS4)。ユーザ端末2-2は、スタンプカードに関する情報を表示する。例えば、ユーザ端末2-2は、スタンプカードの画像として、スタンプカードが備える複数のスタンプ欄のそれぞれを、そのスタンプ欄にスタンプが押されているか否かを識別可能に表示してもよい。その後、ユーザU2は、スポット領域302内にあるラーメン店402に行く。スポット領域302は、コミュニティ202に関連する。ここで、ここでユーザU2は、コミュニティ202にチェックインする(ステップS5)。このチェックインに応じて、SNSサーバ1は、スタンプカード101-1に更に1個のスタンプを押す(ステップS6)。これで2個のスタンプが貯まる。
【0048】
[1-3.SNSサーバの構成]
次に、SNSサーバ1の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、SNSサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0049】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0050】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0051】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、コミュニティDB14b、領域DB14c、チェックイン履歴DB14d、コミュニティメンバDB14e、スタンプカードDB14f、スタンプカード関連付けDB14g、発行済カードDB14h、スタンプ履歴DB14i、特典DB14j等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
【0052】
図5は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、スポットSNSの各ユーザに関する会員情報が記憶されてもよい。例えば、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、ニックネーム、氏名、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、及び住所等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、ユーザを識別する識別情報である。
【0053】
コミュニティDB14bには、各コミュニティに関するコミュニティ情報が記憶されてもよい。例えば、コミュニティDB14bには、コミュニティ情報として、コミュニティID、コミュニティ名、カテゴリ情報、コミュニティ運営者ID、及び領域ID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。コミュニティIDは、コミュニティを識別する識別情報である。カテゴリ情報は、そのコミュニティが属するカテゴリを示す情報である。カテゴリの例として、アニメ・マンガ、観光、グルメ、地域、アウトドア等が挙げられる。コミュニティ運営者IDは、そのコミュニティを作成したユーザのユーザIDである。領域IDは、そのコミュニティに関連付けられたスポット領域を識別する識別情報である。コミュニティ運営者が複数のスポット領域を設定した場合、そのコミュニティについて複数の領域IDがコミュニティDB14bに記憶されてもよい。
【0054】
領域DB14cには、各コミュニティ運営者により設定された各スポット領域を示す領域情報が記憶される。例えば、領域DB14cには、領域ID及び領域情報等が関連付けて記憶される。領域の形状の例として、円形、楕円、正方形、長方形、菱形等が挙げられる。例えば、指定された領域が円形の領域である場合、領域情報は、中心地の経緯度及び半径を含んでもよい。中心地は、特定のスポットの所在地であってもよい。領域情報は、中心地の経緯度に変えて、中心地となる住所、施設名、建物名、ランドマーク名を含んでもよい。領域の形状が円形以外の形状である場合、領域情報は、その形状に応じた情報を含んでもよい。或いは、領域情報は、領域の境界を構成する各線分の経緯度を含んでもよい。或いは、領域情報は、地域や区画の名称を含んでもよい。
【0055】
チェックイン履歴DB14dには、各ユーザによるコミュニティへのチェックインの履歴が記憶されてもよい。例えば、チェックインが行われるごとに、チェックイン履歴DB14dには、チェックインログとして、チェックインログ番号、チェックイン日時、コミュニティID、領域ID、及びユーザID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。チェックインログ番号は、チェックインログを識別する番号である。チェックイン日時は、チェックインが行われた日時を示す。コミュニティIDは、チェックインされたコミュニティを示す。領域IDは、チェックインが行われたスポット領域を示す。ユーザIDは、チェックインを行ったユーザを示す。
【0056】
コミュニティメンバDB14eには、何れのコミュニティに何れのユーザがメンバとして所属しているかを示す情報が記憶されてもよい。例えば、コミュニティメンバDB14eには、コミュニティとそのコミュニティのメンバとの組み合わせごとに、コミュニティID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、コミュニティIDにより示されるコミュニティのメンバであるユーザを示す。コミュニティメンバDB14eにユーザIDが記憶されたユーザのみが、コミュニティに情報を投稿することができる。例えば、専用アプリにおいて、ユーザが何れかのコミュニティの画面を表示させる操作を行う。このとき、SNSサーバ1は、そのユーザのユーザIDとそのコミュニティのコミュニティIDとの組み合わせを、コミュニティメンバDB14eから検索してもよい。該当する組み合わせがあった場合、SNSサーバ1は、そのコミュニティの画面に、投稿する情報をユーザが入力するための入力欄を表示させてもよい。SNSサーバ1は、入力された情報を、そのコミュニティのコミュニティIDに関連付けて、投稿情報として所定のデータベースに記憶させてもよい。SNSサーバ1は、そのコミュニティのメンバのユーザ端末2からの要求に応じて、そのコミュニティのコミュニティIDに関連付けられた投稿情報を送信してもよい。該当する組み合わせがなかった場合、SNSサーバ1は、そのコミュニティの画面にその入力欄を表示させなくてもよい。
【0057】
スタンプカードDB14fには、作成された各スタンプカードに関するスタンプカード情報が記憶されてもよい。例えば、スタンプカードDB14fには、スタンプカード情報として、スタンプカードID、スタンプカード名、スタンプカード作成者ID、説明文、及び特典設定情報等が、互いに関連杖手記憶されてもよい。スタンプカードIDは、スタンプカードを識別する識別情報である。スタンプカード作成者IDは、そのスタンプカードを作成したユーザを示す。特典設定情報は、特典に関する情報を示す。例えば、特典設定情報は、特典スタンプ数、特典名、利用開始日、利用終了日、利用終了日設定フラグ、利用条件等を含んでもよい。特典スタンプ数は、特典の獲得に必要なスタンプの数を示す。特典名は、獲得可能な特典の内容を識別可能にその特典の名称を示す。利用開始日は、その特典の利用が可能な期間の開始日を示す。利用終了日は、その特典の利用が可能な期間の終了日を示す。利用終了日設定フラグは、利用終了日の設定が有効であるか否かを示す。利用条件は、その特典を利用するための条件を示す。1枚の発行済みのスタンプカードについて複数の特典が獲得可能である場合、複数の特選設定情報がスタンプカードDB14fに記憶されてもよい。この場合、それらの特典間で特典スタンプ数が異なる。
【0058】
スタンプカード関連付けDB14gには、スタンプカードを、スポットへの訪問の促進に利用可能なコミュニティに関するスタンプカード関連付け情報が、スタンプカードとコミュニティとの組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、スタンプカード関連付けDB14gには、スタンプカード関連付け情報として、そのスタンプカードのスタンプカードIDとそのコミュニティのコミュニティIDとが互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0059】
発行済カードDB14hには、ユーザに対して発行されたスタンプカードに関する発行済カード情報が、スタンプカードとそのスタンプカードが発行されたユーザとの組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、発行済カードDB14hには、発行済カード情報として、発行カード番号、発行日、スタンプカードID、ユーザID、発行枚数、及びスタンプ数が、互いに関連付けて記憶されてもよい。発行カード番号は、スタンプカードの発行を識別する番号である。発行日は、そのユーザに対してスタンプカードが発行された日付を示す。スタンプカードIDは、発行されたスタンプカードを示す。ユーザIDは、そのスタンプカードの発行先のユーザを示す。発行枚数は、そのスタンプカードがそのユーザに対して何枚発行されたかを示す。スタンプ数は、そのスタンプカードに押されているスタンプの数を示す。1枚のスタンプカードに押されたスタンプの数が、スタンプカード欄数に達すると、自動的に新しいスタンプカードが発行されてもよい。この場合、発行枚数は1増加し、スタンプ数はゼロにリセットされる。
【0060】
スタンプ履歴DB14iには、スタンプカードに対してスタンプが押された履歴が記憶されてもよい。例えば、スタンプが押されるごとに、スタンプ履歴DB14iには、スタンプログとして、スタンプログ番号、スタンプ日時、スタンプカードID、コミュニティID、領域ID、及びユーザID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。スタンプログ番号は、スタンプログを識別する番号である。スタンプ日時は、スタンプが押された日時を示す。スタンプカードIDは、そのスタンプが押されたスタンプカードを示す。コミュニティIDは、スタンプカードにスタンプが押される前提として、ユーザがチェックインしたコミュニティを示す。領域IDは、ユーザがチェックインを行ったスポット領域を示す。ユーザIDは、チェックインを行ったユーザを示す。
【0061】
特典DB14jには、スタンプカードの利用により獲得可能な特典に関する特典情報が、発行されたスタンプカードとそのスタンプカードに設定された特典との組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、特典DB14jには、特典情報として、発行カード番号、スタンプカードID、ユーザID、発行枚数、特典スタンプ数、及び特典状態等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。発行カード番号は、特典が設定されているスタンプカードの発行を識別する。スタンプカードIDは、その発行されたスタンプカードを示す。ユーザIDは、そのスタンプカードの発行先のユーザを示す。発行枚数は、その特典が設定されたスタンプカードがそのユーザに対して何枚目に発行されたスタンプカードであるかを示す。特典スタンプ数は、その特典をユーザが獲得するために必要なスタンプの数を示す。特典状態は、その特典の状態を示す。特典状態は、例えば「未獲得」、「利用可」、及び「利用済」の何れかに設定されてもよい。「未獲得」は、ユーザがその特典をまだ獲得していない状態を示す。「利用可」は、ユーザがその特典を獲得しているがまだその特典を利用していない状態を示す。「利用済」は、ユーザが特典を既に利用している状態を示す。
【0062】
記憶部14には、更にオペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、スポットSNSに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0063】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介してユーザ端末2等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0064】
[1-4.SNSサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、SNSサーバ1のシステム制御部11の機能概要について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図6に示すように、コミュニティID取得部1101、スタンプカード作成部1102、位置情報取得部1103、チェックイン判定部1104、加入部1105、スタンプ部1106、及び特典付与部1107等として機能してもよい。
【0065】
コミュニティID取得部1101は、互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成するスタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティIDを取得してもよい。コミュニティID取得部1101は、例えばスタンプカード作成者のユーザ端末2からコミュニティIDを取得してもよい。例えば、スタンプカード作成者が、専用アプリにおいて、スタンプカードの作成を選択する。この選択に応じて、ユーザ端末2は、スタンプカードの各種情報を入力するためのスタンプカード作成画面を表示してもよい。スタンプカード作成画面は、コミュニティを選択するためのユーザインタフェースの要素を含んでもよい。例えば、スタンプカード作成画面において、ユーザがコミュニティの追加を選択すると、ユーザ端末2は、検索ウインドウを表示してもよい。検索ウインドウは、コミュニティを検索するためウインドウであってもよい。検索ウインドウにおいて、ユーザがコミュニティの検索条件を指定することができる。検索条件の例として、コミュニティ名、カテゴリ、住所、そのスタンプカード作成者が作成したコミュニティ等が挙げられる。SNSサーバ1は、指定された検索条件を満たすコミュニティを、例えばコミュニティDB14b、領域DB14c等を用いて検索してもよい。ユーザ端末2は、検索されたコミュニティの一覧を検索ウインドウに表示してもよい。ユーザは、その一覧の中から追加したいコミュニティを指定する。或いは、ユーザ端末2は、地図を表示するとともに、コミュニティに関連付けられたスポットを示すマークを、その地図上に表示させてもよい。ユーザは、その地図から、追加したいコミュニティのスポットを指定してもよい。コミュニティが指定されると、ユーザ端末2は、指定されたコミュニティのコミュニティ名を、スタンプカード作成画面に追加して表示してもよい。ユーザが2以上のコミュニティを指定する場合、この手順が繰り返される。なお、ユーザは、一のコミュニティのみを指定してよい。例えば、そのユーザが作成したコミュニティを指定可能であってもよい。スタンプカード作成画面で必要な情報の入力が完了すると、ユーザ端末2は、指定された2以上のコミュニティそれぞれのコミュニティIDを、その他に入力された情報とともにSNSサーバ1へ送信してもよい。こうして、コミュニティID取得部1101は、コミュニティIDを取得してもよい。
【0066】
スタンプカード作成者が指定する2以上のコミュニティは、それぞれ取引対象を販売する互いに異なる2以上の事業者に関連する情報がコミュニティ内で提供される2以上のコミュニティであってもよい。これらの事業者のそれぞれは、その事業者に関連する施設で取引対象を販売する事業者であってもよい。事業者に関連する施設とは、例えばその事業者が所有し、管理し、借りており、または使用している施設であってもよい。そうした施設の例として、店舗、営業所等が挙げられる。これらのコミュニティそれぞれのコミュニティIDに関連付けて記憶部14に記憶された領域情報により示されるスポット領域は、そのコミュニティに関連する事業者に関連する施設の所在地を含んでもよい。スタンプカード作成者は、2以上のコミュニティとして、互いに異なる事業者に関連するコミュニティを指定することができる。2以上の事業者のうち何れかの事業者に関連する施設を訪れることによって、ユーザは、スタンプカードにスタンプを押してもらうことができる。従って、施設を訪れることをユーザに促すスタンプカードとして、コミュニティで分けられた2以上の事業者に共通のスタンプカードを作成することができる。
【0067】
スタンプカード作成部1102は、コミュニティID取得部1101により取得された2以上のコミュニティIDに関連付けて、作成されるスタンプカードを識別するスタンプカードIDを、記憶部14に記憶させてもよい。例えば、スタンプカード作成部1102は、新しいスタンプカードIDを生成してもよい。スタンプカード作成部1102は、ユーザ端末2から送信されてきた情報とスタンプカードIDと含むスタンプカード情報を生成してもよい。スタンプカード作成部1102は、生成されたスタンプカード情報を、スタンプカードDB14fに記憶させてもよい。スタンプカード作成部1102は、取得されたコミュニティIDごとに、そのコミュニティIDと生成されたスタンプカードIDとを関連付けて、スタンプカード関連付けDB14gに記憶させてもよい。
【0068】
スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれについて記憶部14に記憶された2以上の領域情報それぞれにより示される2以上のスポット領域は、互いに異なる場所を含んでもよい。2以上のスポット領域が互いにに異なる場所を含むとは、それらのスポット領域は互いに一致しないことであってもよい。例えば、2以上のスポット領域が互いにに異なるとは、それらの領域が全く重複しないことであってもよいし、それらの領域の一部のみが重複することも含んでもよい。各コミュニティに関連するスポットは互いに異なる場合が多いので、それらのスポット領域も少なくとも一部は互いに異なる場合が多い。スタンプカード作成者は、互いに異なる場所にそれぞれ関連し得る2以上のコミュニティを指定することができる。
【0069】
位置情報取得部1103は、携帯可能なユーザ端末2の位置情報を取得してもよい。位置情報取得部1103は、例えばユーザ端末2から位置情報を取得してもよい。例えば、ユーザ端末2は、専用アプリに従って、バックグラウンドで定期的に、GPS等を利用してそのユーザ端末2の位置情報を取得し、その位置情報をSNSサーバ1へ送信してもよい。或いは、ユーザ端末2は、専用アプリにおいて、ユーザがチェックインしたいコミュニティのスポットを選択することが可能となっていてもよい。例えば、ユーザ端末2は、地図を表示するとともに、各スポットを示すマークを地図上に表示してもよい。ユーザは、地図からスポットを選択してもよい。この選択に応じて、ユーザ端末2は、そのスポットに対応するスポット領域を含む地図を表示するとともに、その地図上に、スポット領域と、現在のユーザ端末2の位置を示すマークとを表示してもよい。この地図を表示している間、ユーザ端末2は、定期的に位置情報を取得してSNSサーバ1へ送信してもよい。ユーザ端末2は、位置情報とともに、そのユーザ端末2のユーザのユーザIDをSNSサーバ1へ送信してもよい。こうして、位置情報取得部1103は、位置情報を取得してもよい。
【0070】
チェックイン判定部1104は、位置情報取得部1103により取得された位置情報に基づいて、ユーザが何れかのコミュニティにチェックイン可能であるか否かを判定してもよい。例えば、チェックイン判定部1104は、記憶部14に記憶された何れかの領域情報により示されるスポット領域に、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置が含まれるか否かを判定してもよい。何れかのスポット領域にユーザ端末2の位置が含まれる場合、チェックイン判定部1104は、ユーザがそのコミュニティにチェックイン可能であると判定してもよい。ここで、チェックイン判定部1104は、ユーザが以前チェックインしたスポット領域と同じスポット領域でそのユーザがチェックインしようとしている場合、所定期間(例えば、所定時刻から24時間の間等)ごとに1回のみチェックインを可能としてもよい。これにより、同じスポット領域でチェックインを繰り返すことによるスタンプの過剰な獲得が抑制される。
【0071】
加入部1105は、記憶部14に記憶された何れかの領域情報により示されるスポット領域に、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置が含まれるとチェックイン判定部1104により判定された場合、その何れかの領域情報に関連付けられたコミュニティIDにより識別されるコミュニティにそのユーザ端末2のユーザを加入させる処理を実行してもよい。例えば、加入部1105は、そのコミュニティのコミュニティIDとそのユーザのユーザIDとを関連付けて、コミュニティメンバDB14eに記憶させてもよい。加入部1105は、ユーザがチェックインの操作を行った場合に限り、そのユーザをコミュニティに加入させてもよい。
【0072】
スタンプ部1106は、複数のコミュニティそれぞれについて、そのコミュニティのコミュニティIDと関連付けてそのコミュニティに関連するスポット領域を示す領域情報を記憶する記憶部14に記憶された領域情報のうち、コミュニティID取得部1101により取得された2以上のコミュニティIDの何れかに関連付けられた領域情報により示される領域に、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置が含まれるとチェックイン判定部1104により判定された場合、そのユーザ端末2のユーザについてスタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行してもよい。スタンプ部1106は、ユーザ端末2を含むスポット領域を示す領域情報が、取得された2以上のコミュニティIDのうち何れのコミュニティIDに関連付けられているとしても、スタンプ処理を実行してもよい。コミュニティDB14bには、コミュニティIDと領域IDとが関連付けて記憶されている。領域DB14cに、その領域IDと領域情報とが関連付けて記憶されている。従って、コミュニティIDと領域情報とは、領域IDを介して関連付けられている。スタンプ処理として、スタンプ部1106は、例えば発行済カードDB14hに記憶された発行済カード情報に含まれるスタンプ数を増加させてもよい。この発行済カード情報の特定は、次に説明するとおりに行われてもよい。例えば、スタンプ部1106は、ユーザ端末2を含むスポット領域を示す領域情報に関連付けられたコミュニティIDを取得してもよい。スタンプ部1106は、このコミュニティIDに関連付けられたスタンプカードIDをスタンプカードDB14fから取得してもよい。スタンプ部1106は、このスタンプカードIDとユーザ端末2のユーザのユーザIDとを含む発行済カード情報を、発行済カードDB14hから検索してもよい。該当する発行済カード情報がない場合、スタンプ部1106は、新しい発行済カード情報を生成して発行済カードDB14hに記憶させてもよい。新しい発行済カード情報を記憶させるとき、スタンプ部1106は、新しい特典情報を生成して特典DB14jに記憶させてもよい。例えば、スタンプ部1106は、発行済カード情報と、スタンプカードDB14fに記憶されたそのスタンプカードのスタンプカード情報に基づいて、特典ごとに特典情報を生成してもよい。このとき、スタンプカードDB14fは、特典情報の特典状態を「未獲得」に設定してもよい。
【0073】
スタンプ部1106は、ユーザが、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティのうち少なくとも一のコミュニティのメンバであることを条件として、スタンプ処理を実行してもよい。例えば、スタンプ部1106は、コミュニティメンバDB14eを参照して、それらのコミュニティのコミュニティIDとそのユーザのユーザIDとに基づいて、そのユーザが何れかのコミュニティのメンバであるか否かを判定してもよい。ここで、スタンプ部1106は、ユーザが、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティのうち、そのユーザのユーザ端末2が位置するスポット領域と関連付けられたコミュニティのメンバではなくても、その他の何れかのコミュニティのメンバである場合には、スタンプ処理を実行してもよい。或いは、スタンプ部1106は、ユーザが、そのユーザのユーザ端末2が位置するスポット領域と関連付けられたコミュニティのメンバである場合にのみ、スタンプ処理を実行してもよい。ここで、指定された2以上のコミュニティのうち何れかのコミュニティに関連付けられたスポット領域内にユーザ端末2の位置が含まれることに応じて加入部1105がそのユーザをそのコミュニティに加入させれば、ユーザはその条件を自動的に満たすことができる。
【0074】
特典付与部1107は、スタンプ部1106によりスタンプ処理が実行されることにより、押されたスタンプの数が、予め設定された特典スタンプ数に達した場合、ユーザに特典を付与する処理を実行してもよい。例えば、特典付与部1107は、スタンプが押されたスタンプカードの発行カード番号と、発行枚数と、そのユーザのユーザIDと、その特典スタンプ数とに関連付けて特典DB14jに記憶された特典状態を、「利用可」に変更してもよい。
【0075】
[1-5.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図7乃至図9を参照して説明する。システム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、図7に示すSNSサーバ1の処理、並びに図8及び図9に示す処理を実行する。
【0076】
図7は、本実施形態に係る通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。スタンプ作成者としてのユーザU1がスタンプカードの作成を選択することに応じて、ユーザ端末2-1は、スタンプカード作成画面を表示する。そして、図7に示すように、ユーザU1は、スタンプカード作成画面に対して、スタンプカードの情報を入力する(ステップS101)。例えば、スタンプカード名、説明文、特典設定情報等が入力される。更に、ユーザU1は、複数のコミュニティを指定する(ステップS102)。必要な情報の入力が完了したことに応じて、ユーザ端末2-1は、入力されたスタンプカードの情報、指定されたコミュニティのコミュニティIDのリスト、及びユーザU1のユーザIDを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS103)。
【0077】
ユーザ端末2-1から情報を受信したSNSサーバ1のスタンプカード作成部1102は、スタンプカードIDを生成する(ステップS104)。また、スタンプカード作成部1102は、スタンプカード情報及びスタンプカード関連付け情報を生成して記憶部14に記憶させる(ステップS105)。例えば、スタンプカード作成部1102は、生成されたスタンプカードID、ユーザU1により入力された情報、及びユーザU1のユーザIDを含むスタンプカード情報を生成してもよい。スタンプカード作成部1102は、スタンプカード情報をスタンプカードDB14fに記憶させてもよい。また、スタンプカード作成部1102は、コミュニティIDのリストに含まれる各コミュニティIDを、生成されたスタンプカードIDと関連付けて、スタンプカード関連付けDB14gに記憶させてもよい。こうして、新しいスタンプカードが作成される。
【0078】
その後、コミュニティへチェックインするユーザとしてのユーザU2の操作に応じて、ユーザ端末2-2は地図を表示するとともにスポットのマークを表示する。ユーザU2は、地図からスポットを選択することにより、そのスポットを含むスポット領域に関連付けられたコミュニティを選択する(ステップS106)。ユーザ端末2-2は、選択されたコミュニティのコミュニティID、選択されたスポットを含むスポット領域の領域ID、及びユーザU2のユーザIDを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS107)。また、ユーザ端末2-2は、スポット領域を拡大した地図を表示するとともに、チェックインボタンを表示する。チェックインボタンは、選択されたコミュニティにチェックインするためのボタンである。このとき、ユーザ端末2-2は、チェックインボタンに対する操作を無効に設定する。すなわち、この時点ではユーザU2はチェックインすることができない。そして、ユーザ端末2-2は、定期的にそのユーザ端末2-2の位置情報を生成してSNSサーバ1へ送信する(ステップS107、S108)。SNSサーバ1は、位置情報を受信するごとにチェックイン可不可判定処理を実行する(ステップS109、S111)。
【0079】
図8は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるチェックイン可不可判定処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、チェックイン判定部1104は、ステップS107でユーザ端末2-2から受信した領域IDに関連付けられた領域情報を、領域DB14cから取得する(ステップS201)。次いで、チェックイン判定部1104は、領域情報により示されるスポット領域に、ユーザ端末2-2から受信した位置情報により示されるユーザ端末2-2の位置が含まれるか否かを判定する(ステップS202)。スポット領域にユーザ端末2-2の位置が含まれない場合(ステップS202:NO)、チェックイン可不可判定処理は終了する。
【0080】
スポット領域にユーザ端末2-2の位置が含まれる場合(ステップS202:YES)、チェックイン判定部1104は、チェックイン履歴DB14dから、ユーザU2のユーザIDと、ユーザ端末2-2から受信された領域IDと、を含むチェックインログのうち、直近の所定時刻(例えば7時等)以降の時刻を示すチェックイン日時を含むチェックインログを検索する(ステップS203)。検索の結果、チェックイン判定部1104は、該当するチェックインログがあるか否かを判定する(ステップS204)。該当するチェックインログがある場合(ステップS204:YES)、チェックイン可不可判定処理は終了する。該当するチェックインログがない場合(ステップS204:NO)、チェックイン判定部1104は、ユーザ端末2-2へチェックイン可能通知を送信して(ステップS205)、チェックイン可不可判定処理は終了する。
【0081】
図7に戻り、ステップS111のチェックイン可不可判定処理により、チェックイン判定部1104はユーザ端末2-2へチェックイン可能通知を送信したと仮定する(ステップS112)。チェックイン可能通知の受信に応じて、ユーザ端末2-2は、チェックインボタンへの操作を有効に変更する(ステップS113)。次いで、ユーザU2は、チェックインボタンを押下する操作を行う(ステップS114)。この操作に応じて、ユーザ端末2-2は、SNSサーバ1へチェックイン要求を送信する(ステップS115)。チェックイン要求は、ユーザU2が選択したコミュニティ及びスポットそれぞれに対応するコミュニティID及び領域IDと、ユーザU2のユーザIDとを含んでもよい。
【0082】
チェックイン要求を受信したSNSサーバ1のチェックイン判定部1104は、チェックインログを生成してチェックイン履歴DB14dに記憶させる(ステップS116)。例えば、チェックイン判定部1104は、チェックイン要求に含まれる情報を含むとともに、現在日時をチェックイン日時として含むチェックインログを生成してもよい。次いで、加入部1105は、コミュニティ加入制御処理を実行する(ステップS117)。例えば、加入部1105は、チェックイン要求に含まれるコミュニティIDとユーザIDとの組み合わせと同一の組み合わせが、コミュニティメンバDB14eに記憶されているか否かを判定してもよい。同一の組み合わせが記憶されていない場合、加入部1105は、そのコミュニティIDとそのユーザIDとを関連付けてコミュニティメンバDB14eに記憶させてもよい。次いで、スタンプ部1106は、スタンプ制御処理を実行する(ステップS118)。
【0083】
図9は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、スタンプ部1106は、ユーザU2がチェックインしたコミュニティのコミュニティIDに関連付けられたスタンプカードIDを、スタンプカード関連付けDB14gから検索する(ステップS301)。検索の結果、スタンプ部1106は、該当するスタンプカードIDがあるか否かを判定する(ステップS302)。該当するスタンプカードがない場合(ステップS302:NO)、スタンプカード制御処理は終了する。
【0084】
該当するスタンプカードIDがある場合(ステップS302:YES)、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDを含むスタンプカード情報を、スタンプカードDB14fから取得する。次いで、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDとチェックインしたユーザU2のユーザIDとを含む発行済カード情報を、発行済カードDB14hから検索する(ステップS303)。検索の結果、スタンプ部1106は、該当する発行済カード情報があるか否かを判定する(ステップS304)。該当する発行済カード情報がない場合(ステップS304:NO)、スタンプ部1106は、新たな発行済カード情報及び特典情報を生成して記憶部14に記憶させる(ステップS305)。例えば、スタンプ部1106は、新しい発行カード番号を生成してもよい。スタンプ部1106は、発行カード番号、検索されたスタンプカードID、ユーザU2のユーザID、1を示す発行枚数、及びゼロを示すスタンプ数を含む発行カード番号を生成してもよい。スタンプ部1106は、発行済カード情報を発行済カードDB14hに記憶させてもよい。また、スタンプ部1106は、取得されたスタンプカード情報に含まれる特典設定情報から、特典スタンプ数を取得してもよい。スタンプ部1106は、取得された特典スタンプ数ごとに、発行済カード情報に含まれる発行カード番号とスタンプカードIDとユーザIDと発行枚数との組み合わせと同一の組み合わせと、その特典スタンプ数と、「未利用」を示す特典状態と、を含む特典情報を生成してもよい。スタンプ1106は、特典情報を特典DB14jに記憶させてもよい。
【0085】
該当する発行済カード情報がある場合(ステップS304:YES)、またはステップS305の後、スタンプ部1106は、該当する発行済カード情報又は生成された発行済カード情報に含まれるスタンプ数を1増加させる(ステップS306)。次いで、スタンプ部1106は、スタンプログをスタンプ履歴DB14iに記憶させる(ステップS307)。例えば、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードID、ユーザ端末2-2から受信したコミュニティID及び領域ID、ユーザU2のユーザID、並びに現在日時を示すスタンプ日時を含むスタンプログを生成してもよい。
【0086】
次いで、スタンプ部1106は、スタンプ数が、取得されたスタンプカード情報の特典設定情報に含まれる何れかの特典スタンプ数と一致するか否かを判定する(ステップS308)。スタンプ数が何れかの特典スタンプ数と一致する場合(ステップS308:YES)、特典付与部1107は、スタンプ数と一致する特典スタンプ数と、検索された発行済カード情報若しくは生成された発行済カード情報に含まれる発行カード番号、ユーザID及び発行枚数と、の組み合わせと同一の組み合わせに関連付けて特典DB14jに記憶された特典状態を、「利用可」に変更する(ステップS309)。
【0087】
ステップS309の後、またはスタンプ数が何れの特典スタンプ数とも一致しない場合(ステップS308:NO)、スタンプ数がスタンプ欄数と一致するか否かを判定する(ステップS310)。スタンプ数がスタンプ欄数と一致する場合(ステップS310:YES)、スタンプ部1106は、検索された発行済カード情報若しくは生成された発行済カード情報に含まれる発行枚数を1増加させて(ステップS311)、その発行済カード情報に含まれるスタンプ数をゼロに変更する(ステップS312)。次いで、スタンプ部1106は、新たな特典情報を生成して特典DB14jに記憶させる(ステップS313)。特典情報の生成方法はステップS305と同一であってもよい。
【0088】
ステップS313の後、またはスタンプ数がスタンプ欄数と一致しない場合(ステップS310:NO)、スタンプ部1106は、スタンプカード表示情報を生成し、その表示情報をユーザ端末2-2へ送信して(ステップS314)、スタンプ制御処理は終了する。スタンプカード表示情報は、ユーザ端末2-2にスタンプカードを表示させるための情報である。例えば、スタンプカード表示情報は、スタンプカード名及びスタンプ数等を含んでもよい。
【0089】
図7に戻り、スタンプ制御処理により、スタンプ部1106はユーザ端末2-2へスタンプカード表示情報を送信したと仮定する(ステップS119)。ユーザ端末2-2は、スタンプカード表示情報に基づいて、スタンプカードの画面を表示する(ステップS120)。例えば、ユーザ端末2-2は、複数のスタンプ欄を有するスタンプカードの画像を表示するとともに、スタンプカード名を表示してもよい。ユーザ端末2-2は、スタンプカードに含まれるスタンプ欄のうち、スタンプ数に相当する数のスタンプ欄のそれぞれに、スタンプを示す画像を表示してもよい。
【0090】
以上説明したように、本実施形態によれば、SNSサーバ1が、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティIDを取得してもよい。また、SNSサーバ1が、2以上のコミュニティIDに関連付けて、作成されるスタンプカードを識別するスタンプカードIDをスタンプカードDB14fに記憶させてもよい。また、SNSサーバ1が、ユーザ端末2の位置情報を取得してもよい。また、SNSサーバ1が、スポット領域DB14cに記憶された領域情報のうち、スタンプカードIDに関連付けられた2以上のコミュニティIDの何れかに関連付けられた領域情報により示されるスポット領域に、位置情報により示される位置が含まれる場合、そのユーザ端末2のユーザについてスタンプ処理を実行してもよい。この場合、ユーザが行ったスポット領域に関連付けられたコミュニティが、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティの何れに該当しても、そのユーザはスタンプカードにスタンプを押してもらうことができる。従って、スタンプカード作成者が2以上のコミュニティを指定して、指定されたそれらのコミュニティに関連する場所で共通に利用可能なスタンプカードを作成することができる。
【0091】
ここで、SNSサーバ1が、領域DB14cに記憶された何れかの領域情報により示されるスポット領域に、位置情報により示される位置が含まれる場合、その領域情報に関連付けられたコミュニティIDにより識別されるコミュニティにユーザを加入させてもよい。この場合、ユーザは、何れかのコミュニティに関連付けられたスポット領域に行くことによって、そのコミュニティに加入することができる。特定のスポット領域内にある物事に或る程度以上関心が高いからこそ、ユーザはそのスポット領域内に行くものと考えられる。従って、コミュニティで情報交換される対象への関心度が或る程度以上に高いユーザでそのコミュニティが形成されるようにすることができる。
【0092】
また、SNSサーバ1が、ユーザが、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティのうち少なくとも一のコミュニティのメンバであることを条件として、スタンプ処理を実行してもよい。この場合、コミュニティに加入することをユーザに促すことができる。
【0093】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下に述べる点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態において、SNSサーバ1は、スタンプカードを用いたスタンプラリーにユーザが参加することが可能に構成される。一般的なスタンプラリーは、ユーザが別々のスポットに訪れてスタンプカードにスタンプを押してもらう活動である。一度スタンプを押してもらったスポットに再度行っても、ユーザはスタンプを押してもらうことができない。本実施形態におけるスタンプラリーは、ユーザが別々のコミュニティに関連付けられたスポットに訪れてスタンプカードにスタンプを押してもらう活動であってもよい。一度スタンプを押してもらったコミュニティについて、そのコミュニティに関連付けられたスポットに行っても、ユーザはスタンプを押してもらうことができない。このとき、スタンプを押してもらった後にユーザが行ったスポットが、ユーザがスタンプを押してもらったスポットと異なっていたとしても、ユーザはスタンプを押してもらうことができない。
【0094】
[2-1.SNSサーバの構成]
次に、SNSサーバ1の構成について、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図10において、図4と同一の要素については同一の符号が付されている。図4図10とが異なる点は、図10において、記憶部14に発行済カードラリーDB14kが更に記憶されている点である。
【0095】
図11は、スタンプカードDB14f、スタンプカード関連付けDB14g、及び発行済カードラリーDB14kに記憶される内容の一例を示す図である。図11に示すスタンプカードDB14fが、図5に示すスタンプカードDB14fと異なる点は、図11に示すスタンプカードDB14fには、カード種別が更に記憶される点である。カード種別は、スタンプカードの種類を示す。カード種別は、例えば「スタンプラリー」及び「通常」の何れかに設定されてもよい。「スタンプラリー」は、そのスタンプカードが、スタンプラリー用のカードであることを示す。「通常」は、そのスタンプカードが、スタンプラリー用ではないカードであることを示す。スタンプカードの作成時に、スタンプカード作成者は、カード種別を選択することができるようになっていてもよい。
【0096】
図5に示すスタンプカード関連付けDB14gと、図11に示すスタンプカード関連付けDB14gとが異なる点は、 図11に示すスタンプカード関連付けDB14gには、スタンプ欄番号が更に記憶される点である。スタンプ欄番号は、コミュニティIDにより識別されるコミュニティについてスタンプが押されるスタンプ欄の番号を示す。
【0097】
図12は、スタンプカードの一例を示す図である。図12に示すスタンプカード102は、スタンプラリー用のカードである。スタンプカード102は、10個のスタンプ欄を有する。各スタンプ欄には、1番から10番までのうち何れかのスタンプ欄番号が割り当てられている。また各スタンプ欄には、コミュニティが関連付けられている。例えば、1番のスタンプ欄から10番のスタンプ欄まで順に、コミュニティ201、202、203、204、205、206、207、208、209及び210が関連付けられている。例えば、スタンプカードの作成時にスタンプカード作成者により指定されたコミュニティの順番で、スタンプ欄にそれらのコミュニティが関連付けられてもよい。或いは、スタンプカード作成者が、スタンプ欄に対するコミュニティの割り当てを指定可能であってもよい。スタンプ欄数は、例えば予め定められていてもよい。或いは、スタンプカード作成者により指定されたコミュニティの数がスタンプ欄数として定められてもよい。
【0098】
図11に戻り、発行済カードラリーDB14kには、ユーザに対して発行されたスタンプカードに関する情報のうち、スタンプラリーに関する発行済カードラリー情報が、スタンプラリー用のスタンプカードと、そのスタンプカードが発行されたユーザと、スタンプ欄と、の組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、発行済カードラリーDB14kには、作成されたスタンプカードのスタンプカードIDと、そのスタンプカードを有するユーザのユーザIDと、に関連付けて、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれについて、スタンプが押されていないことを示す情報及び前記スタンプが押されていることを示す情報のうちの何れかが記憶されてもよい。具体的に、発行済カードラリーDB14kには、発行済カードラリー情報として、例えば発行カード番号、スタンプカードID、ユーザID、コミュニティID、スタンプ欄番号、及びスタンプ状態が、互いに関連付けて記憶されてもよい。発行カード番号は、特定のスタンプ欄を含むスタンプカードの発行を識別する。スタンプカードIDは、その発行されたスタンプカードを示す。ユーザIDは、そのスタンプカードの発行先のユーザを示す。コミュニティIDは、そのスタンプ欄に関連付けられたコミュニティを示す。スタンプ欄番号は、そのスタンプ欄を示す。スタンプ状態は、そのスタンプ欄にスタンプが押されているか否かを示す。スタンプ状態は、例えば「未獲得」及び「獲得済」の何れかに設定されてもよい。「未獲得」は、スタンプが押されていないことを示す。「獲得済」は、スタンプが押されていることを示す。
【0099】
[2-2.SNSサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、SNSサーバ1のシステム制御部11の機能概要について、図13を参照して説明する。本実施形態において、スタンプ部1106は、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティのうち、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置を含むスポット領域を示す領域情報に関連付けられたコミュニティIDにより示されるコミュニティについて、スタンプカードIDとそのユーザ端末2のユーザのユーザIDとに関連付けて、「未獲得」を示すスタンプ状態が発行済カードラリーDB14kに記憶されている場合、スタンプ処理として、そのスタンプ状態を「獲得済」に変更してもよい。すなわち、スタンプカードにスタンプが押されて、ユーザが獲得しているスタンプ数が増加する。コミュニティについてのスタンプ状態とは、そのコミュニティに割り当てられたスタンプ欄番号に関連付けられたスタンプ状態であってもよい。一方、スタンプ部1106は、「獲得済」を示すスタンプ状態が発行済カードラリーDB14kに記憶されている場合、特に何もしなくてもよい。すなわち、スタンプカードにはスタンプが押されず、ユーザが獲得しているスタンプ数は増加しない。或るスタンプカードのスタンプカードIDと或るユーザのユーザIDとに関連付けて発行済カードラリーDB14kに記憶されている「獲得済」を示すスタンプ状態の数が特典スタンプ数に達した場合、そのユーザに特典が付与されると定められている。
【0100】
図13は、スタンプカードにスタンプが押される様子の一例を示す図である。図13に示すユーザU2は、スタンプカード102をまだ所有していない。ユーザ端末2-2を所持したユーザU2は、スポット領域302内にあるラーメン店402に行く。スポット領域302は、コミュニティ202に関連する。ここでユーザU2は、ユーザ端末2-2を操作して、コミュニティ202にチェックインする(ステップS11)。チェックインに応じて、SNSサーバ1は、スタンプカード102の複製としてのスタンプカード102-1をユーザU2に発行する。図12に示すように、コミュニティ202は2番目のスタンプ欄に割り当てられている。発行されたばかりのスタンプカード102-1の何れのスタンプ欄にも、スタンプは押されていない。従って、SNSサーバ1は、そのスタンプカード102-1の2番目のスタンプ欄にスタンプを押す(ステップS12)。次の日、ユーザU2は、スポット領域303内にあるラーメン店403に行く。スポット領域303も、コミュニティ202に関連する。ここでユーザU2は、ユーザ端末2-2を操作して、コミュニティ202にチェックインする(ステップS13)。スタンプカード102-1の2番目のスタンプ欄には、既にスタンプが押されている。従って、SNSサーバ1は、スタンプカード102-1にスタンプを押さない(ステップS14)。その後、ユーザU2は、スポット領域306内にあるパン屋406に行く。スポット領域306は、例えばコミュニティ209に関連するものとする。コミュニティ209は、パン屋406に関連する。図12に示すように、コミュニティ209は9番目のスタンプ欄に割り当てられている。ここでユーザU2は、ユーザ端末2-2を操作して、コミュニティ202にチェックインする(ステップS15)。スタンプカード102-1の9番目のスタンプ欄には、スタンプが押されていない。従って、SNSサーバ1は、9番目のスタンプ欄にスタンプを押す(ステップS16)。
【0101】
[2-3.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図14及び図15を参照して説明する。本実施形態においても、図7に示すように、先ずステップS101~S117が実行されてもよい。ここで、ステップS101において、スタンプカード作成者は、カード種別を選択する。ステップS105において、スタンプカード作成部1102は、カード種別が「スタンプラリー」である場合、スタンプカード作成者により指定された各コミュニティについてスタンプカード関連付け情報を生成するとき、そのスタンプカード関連付け情報にスタンプ欄番号を追加する。例えば、スタンプカード作成者は、スタンプカード作成者により指定されたコミュニティの順で、スタンプカード関連付け情報に追加するスタンプ欄番号を割り当ててもよい。ステップS117の後、スタンプ制御処理が実行される(ステップS118)。
【0102】
図14及び図15は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。図14において、図9と同一の処理については同一の符号が付されている。
【0103】
図14に示すように、先ずステップS301及びS302が実行される。ステップS301の検索の結果、該当するスタンプカードIDがない場合(ステップS302:NO)、スタンプカード制御処理は終了する。該当するスタンプカードIDがある場合(ステップS302:YES)、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDを含むスタンプカード情報を、スタンプカードDB14fから取得する。次いで、スタンプ部1106は、取得されたスタンプカード情報に含まれるカード種別が「スタンプラリー」であるか否かを判定する(ステップS321)。カード種別が「スタンプラリー」ではない場合(ステップS321:NO)、第1実施携帯と同様にステップS303~S305が実行される。
【0104】
カード種別が「スタンプラリー」である場合(ステップS321:YES)、図15に示すように、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDとチェックインしたユーザU2のユーザIDとを含む発行済カード情報を、発行済カードDB14hから検索する(ステップS401)。検索の結果、スタンプ部1106は、該当する発行済カード情報があるか否かを判定する(ステップS402)。該当する発行済カード情報がない場合(ステップS402:NO)、スタンプ部1106は、新たな発行済カード情報及び特典情報を生成して記憶部14に記憶させる(ステップS403)。ステップS403はステップS305と同一であってもよい。次いで、スタンプ部1106は、発行済カードラリー情報を生成して発行済カードラリーDB14kに記憶させる(ステップS404)。例えば、スタンプ部1106は、スタンプカード関連付けDB14gから、検索されたスタンプカードIDを含むスタンプカード関連付け情報を全て検索してもよい。スタンプ部1106は、検索された各スタンプカード関連付け情報から、コミュニティIDとスタンプ欄番号との組み合わせを取得してもよい。スタンプ部1106は、取得された各組み合わせについて、生成された発行カード番号と、検索されたスタンプカードIDと、その組み合わせと、「未獲得」を示すスタンプ状態とを含む発行済カードラリー情報を生成してもよい。スタンプ部1106は、生成された各発行済カードラリー情報を発行済カードラリーDB14kに記憶させてもよい。
【0105】
該当する発行済カード情報がある場合(ステップS402)、またはステップS404の後、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDと、ユーザU2のユーザIDと、ユーザ端末2-2から受信したコミュニティIDとの組み合わせに関連付けられたスタンプ状態を、発行済カードラリーDB14kから検索する(ステップS405)。次いで、スタンプ部1106は、検索されたスタンプ状態が「未獲得」であるか否かを判定する(ステップS406)。スタンプ状態か「獲得済」である場合(ステップS406:NO)、スタンプ制御処理は終了する。スタンプ状態か「未獲得」である場合(ステップS406:YES)、スタンプ部1106は、そのスタンプ状態を「獲得済」に変更する(ステップS407)。
【0106】
該当する発行済カード情報がある場合(ステップS304:YES)、ステップS306の後又はステップS407の後、図14に示すように、第1実施形態の場合と同様にステップS306~S313が実行される。ステップS313の後、スタンプ部1106は、取得されたスタンプカード情報に含まれるカード種別が「スタンプラリー」であるか否かを判定する(ステップS322)。カード種別が「スタンプラリー」である場合(ステップS323:YES)、スタンプ部1106は、検索されたスタンプカードIDとユーザU2のユーザIDとの組み合わせに関連付けて発行済カードラリーDB14kに記憶されている各スタンプ状態を「未獲得」に変更する(ステップS323)。ステップS323の後、スタンプ数がスタンプ欄数と一致しない場合(ステップS310:NO)、またはカード種別が「スタンプラリー」ではない場合(ステップS322:NO)、スタンプ部1106は、ユーザ端末2-2へスタンプカード表示情報を送信して(ステップS314)、スタンプ制御処理は終了する。カード種別が「スタンプラリー」である場合、スタンプカード表示情報は、各スタンプ欄についてスタンプ欄番号とスタンプ状態との組み合わせを含んでもよい。
【0107】
スタンプ制御処理が終了すると、図7に示すようにステップS119及びS120が実行される。ステップS120において、ユーザ端末2-2は、スタンプ欄ごとに、そのスタンプ欄の番号に関連付けられたスタンプ状態を判定してもよい。ユーザ端末2-2は、スタンプ状態が「獲得済」であるスタンプ欄に、スタンプの画像を表示させてもよい。
【0108】
以上説明したように、本実施形態によれば、スタンプカード作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれに関連する2以上のスポット領域をユーザが巡るスタンプラリーを実現することができる。
【0109】
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。以下に述べる点を除き、第3実施形態は、第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。本実施形態においは、何れかのスポット領域にユーザが位置することに応じてそのユーザのスタンプカードにスタンプカードが押される場合、そのユーザに、所定のポイントプログラムのポイントが付与される。ポイントプログラムは、例えば施設やオンラインにおける取引対象の購入代金の所定割合のポイントをユーザに付与するとともに、取引対象の購入にポイントを利用可能とするサービスであってもよい。スポットSNSの各ユーザは、ポイントプログラムを利用可能であってもよい。ユーザにポイントを付与するための費用は、そのスタンプカードの作成者及びそのスポット領域のコミュニティの運営者のうち少なくとも何れか一方が負担する。全てのスタンプカードについて、ユーザにポイントが付与されてもよい。或いは、ポイントを付与するか否かを、各スタンプカード作成者が選択可能であってもよい。説明の便宜上、以降においては、全てのスタンプカードについてユーザにポイントが付与されるものとする。
【0110】
[3-1.通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る通信システムSの構成及び機能概要について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る通信システムSの概要構成の一例を示す図である。図16において、図1と同一の要素については同一の符号が付されている。図16図1と異なる点は、図16において、ポイント管理サーバ3が追加されている点である。ポイント管理サーバ3はネットワークNWに接続される。
【0111】
ポイント管理サーバ3は、ポイントプログラムにおける各ユーザのポイントを管理するサーバ装置であってもよい。例えば、ポイント管理サーバ3は、ポイントDB31を記憶してもよい。ポイントDB31には、各ユーザが保有するポイントに関する情報が記憶されてもよい。ユーザが現在保有するポイントの数を、利用可能ポイント数という。ポイントDB31には、例えばユーザごとに、ユーザID及び利用可能ポイント数が互いに関連付けて記憶されてもよい。ポイント管理サーバ3は、ポイントDB31にアクセスするためのAPI(Application Programming Interface)をSNSサーバ1へ提供してもよい。
【0112】
[3-2.SNSサーバの構成]
次に、SNSサーバ1の構成について、図17及び図18を参照して説明する。図17は、本実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図17において、図4と同一の要素については同一の符号が付されている。図17図4と異なる点は、図17において、記憶部14に、費用負担DB14l及び料金DB14mが更に記憶されている点である。
【0113】
図18は、スタンプカードDB14f、費用負担DB14l及び料金DB14mに記憶される内容の一例を示す図である。図18に示すスタンプカードDB14fが、図5に示すスタンプカードDB14fと異なる点は、図18に示すスタンプカードDB14fには、予算額が更に記憶される点である。予算額は、ポイントを付与するためにスタンプカード作成者が負担する費用の予算の金額を示す。この予算額は、例えば所定期間あたり(例えば1か月あたり等)の金額を示してもよい。予算額は、作成者により設定されてもよい。スタンプカードを作成するとき、作成者は、基本的に予算額を設定することが必要であると定められていてもよい。なお、所定期間内の実際の費用が予算額を超えても、SNSサーバ1は、スタンプカードにスタンプが押されるユーザに対してポイントを付与してもよい。この場合、スタンプカード作成者が実際に負担する費用としてのポイント料金の額が、予算額を超えることになる。
【0114】
費用負担DB14lには、ポイントを付与するための費用を負担することを運営者が選択したコミュニティごとに、その費用負担に関する費用負担情報が記憶されてもよい。ポイントの費用を負担するか否かを各コミュニティの運営者が選択可能に、SNSサーバ1が構成されていてもよい。例えば、コミュニティの作成時にその選択が可能であったり、コミュニティの作成後に、その選択を変更可能であったりしてもよい。運営者がポイントの費用を負担することで、後述するように、そのコミュニティに関連付けられたスポットへ訪れるユーザを増やすことが可能である。費用負担DB14lには、費用負担情報として、例えばコミュニティID、コミュニティ運営者ID、予算額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。コミュニティIDは、費用の負担が選択されたコミュニティを示す。コミュニティ運営者IDは、そのコミュニティの運営者のユーザIDである。予算額は、ユーザにポイントを付与するために運営者が負担する費用の予算の金額を示す。この予算額は、例えば所定期間あたりの金額を示してもよい。予算額は、運営者により設定されてもよい。また前述と同様に、コミュニティ運営者が実際に負担するポイント料金の額が、予算額を超えてもよい。
【0115】
料金DB14mには、ポイントを付与するための費用として、スタンプカード作成者又はコミュニティ運営者に請求されるポイント料金に関する請求情報が、請求先ごとに記憶されてもよい。例えば、料金DB14mには、料金情報として、ユーザID、対象期間及び請求額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、請求先を示す。請求先は、スタンプカード作成者又はコミュニティ運営者である。対象期間は、ポイント料金が集計される期間を示す。例えば、対象期間は年度と月との組み合わせを示してもよい。請求額は、請求されるポイント料金の額を示す。請求額の初期値は0円である。対象期間により示される期間が経過した後、請求額相当のポイント付与料金が請求先に請求される。例えば、SNSサーバ1又はその他のサーバ装置が、請求先のクレジットカードでポイント付与料金を決済するための処理を実行してもよい。
【0116】
[3-3.SNSサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、SNSサーバ1のシステム制御部11の機能概要について、図19及び図20を参照して説明する。図19は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。図19において、図6と同一の要素については同一の符号が付されている。図19図6と異なる点は、図19において、システム制御部11は、更にコミュニティ選択画面情報送信部1108、ポイント付与部1109、及び請求額更新部1110として機能する点である。
【0117】
コミュニティ選択画面情報送信部1108は、スタンプカード作成者が利用するユーザ端末2へ、コミュニティ選択画面情報を送信してもよい。コミュニティ選択画面情報は、コミュニティ選択画面をユーザ端末2に表示させる情報であってもよい。コミュニティ選択画面は、スタンプカード作成者が、スポットへの訪問の促進にそのスタンプカードを利用可能なコミュニティを選択するための画面であってもよい。例えば、コミュニティID取得部1101は、コミュニティ選択画面から作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれのコミュニティIDを取得してもよい。例えば、コミュニティ選択画面情報は、HTML(HyperText Markup Language)文書又はその他の情報であってもよい。
【0118】
コミュニティ選択画面は、互いに異なる複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報が表示される画面であってもよい。コミュニティ表示情報は、例えばコミュニティ名を少なくとも含んでもよい。また、コミュニティ選択画面は、コミュニティ表示情報により示されるそれらのコミュニティのうち、少なくとも何れかのコミュニティを指定する操作を受け付け可能な画面であってもよい。コミュニティ選択画面は、例えばコミュニティの検索結果を示す画面であってもよい。例えば、スタンプカード作成者が、コミュニティの検索条件を入力することに応じて、SNSサーバ1は、その検索条件を満たすコミュニティを検索してもよい。
【0119】
各コミュニティ表示情報には、そのコミュニティ表示情報の表示の優先度が設定されてもよい。そして、コミュニティ選択画面には、各コミュニティ表示情報が、そのコミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示されてもよい。表示の優先度は、表示の優先順位であってもよい。コミュニティ表示情報の優先度(または優先順位)が高いほど、そのコミュニティ表示情報は優先的に表示されてもよい。例えば、コミュニティ表示情報がコミュニティ選択画面内の上から下に向かって並べて表示される場合、コミュニティ表示情報の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報は、より上の方の位置に表示されてもよい。例えば、コミュニティ選択画面において、コミュニティ表示情報が表示される各位置に優先順位が割り当てられていてもよい。それらの位置には、1番から順に上から下に向かって優先順位が割り当てられてもよい。コミュニティ選択画面情報送信部1108は、コミュニティ表示情報の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報の優先順位を高くしてもよい。コミュニティ選択画面情報送信部1108は、各コミュニティ表示情報を、そのコミュニティ表示情報の優先順位と同一の優先順位の位置に表示させてもよい。或いは、コミュニティ表示情報の優先度が高いほど、そのコミュニティ表示情報がより目立つ表示態様で表示されてもよい。表示態様の例として、コミュニティ表示情報の大きさ、色濃度等が挙げられる。なお、コミュニティ選択画面情報は、コミュニティごとに、そのコミュニティのコミュニティIDと表示の優先度若しくは優先順位とを関連付けた情報であってもよい。ユーザ端末2は、このコミュニティ選択画面情報に基づいて、各コミュニティ表示情報を、その優先度に応じた態様で、コミュニティ選択画面に表示してもよい。
【0120】
コミュニティ選択画面情報送信部1108は、少なくとも一部のコミュニティのうち、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを示すコミュニティ表示情報の表示の優先度を、ポイントを付与するための費用を負担しないコミュニティを示すコミュニティ表示情報の表示の優先度よりも高くして、コミュニティ選択画面情報を生成してもよい。これにより、費用を負担するコミュニティを示すコミュニティ表示情報が、より優先的に表示される。そのため、スタンプカード作成者は、費用を負担するコミュニティを、費用を負担しないコミュニティよりも、スタンプカードを利用可能なコミュニティとして選択する確率が高くなる。指定されたコミュニティのスポットにユーザが訪れた場合、そのユーザにポイントが付与されるので、そのコミュニティのスポットへの訪問が促進される。コミュニティの運営者が費用を負担するか否かは、例えば費用負担DB14lを参照することで判定可能である。
【0121】
ポイント付与部1109は、スタンプ部1106によりスタンプ処理が実行される場合、スタンプが押されるスタンプカードを所有するユーザへポイントを付与するポイント付与処理を実行してもよい。例えば、ポイント付与部1109は、コミュニティID取得部1101により取得された2以上のコミュニティIDの何れかに関連付けられた領域情報により示される領域に、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置が含まれるとチェックイン判定部1104により判定された場合、そのユーザ端末2のユーザへポイントを付与してもよい。例えば、ユーザに対して予め定められた数のポイントが付与されてもよい。説明の便宜上、10ポイントが付与されるものとする。ポイント付与部1109は、ポイント付与処理として、ポイントDB31に記憶されたそのユーザの利用可能ポイント数に、予め定められた数を加算してもよい。ポイント付与部1109は、例えばスタンプ処理の後にポイント付与処理を実行してもよいし、スタンプ処理の前にポイント付与処理を実行してもよい。また、ポイント付与部1109は、例えばチェックインのタイミングでポイントを付与してもよいし、その月の末日や次月の末日等にポイントを付与してもよい。
【0122】
請求額更新部1110は、ポイント付与部1109によりポイント付与処理が実行される場合、料金DB14mに記憶されたポイント付与料金の請求額であって、スタンプカード作成者に対する請求額とコミュニティ運営者に対する請求額とのうち、少なくとも何れか一方を更新してもよい。例えば、1回あたりのポイント付与について、ポイント料金の単価が定められていてもよい。この単価を、ポイント付与単価という。ポイント付与単価は、例えばユーザへ付与されるポイント数に相当する金額以上の金額であってもよい。ポイント料金が、コミュニティの広告宣伝のための費用であると考える場合、ポイント付与単価は、付与されるポイント数に相当する金額よりも高い金額に設定されていてもよい。ポイントと金銭との交換比率が予め定められていてもよい。例えば、1ポイントが1円に相当してもよい。1回のスタンプにつきユーザに10ポイントが付与される場合、10円よりも高い金額がポイント付与単価であってもよい。
【0123】
請求額更新部1110は、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置を含むスポット領域に関連付けられたコミュニティIDが、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティとは異なるコミュニティを示す場合、ポイント付与単価の全部を、スタンプカード作成者に対する請求額に加算してもよい。そのコミュニティの運営者は、費用を負担することを選択していないので、ポイント付与単価の全部がスタンプカード作成者に請求される。
【0124】
請求額更新部1110は、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置を含むスポット領域に関連付けられたコミュニティIDが、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを示す場合、ポイント付与単価の少なくとも一部を、コミュニティ運営者に対する請求額に加算してもよい。このとき、請求額更新部1110は、スタンプカード作成者に対する請求額に加算される金額とコミュニティ運営者に対する請求額に加算される金額との合計が、ポイント付与単価と一致するように、少なくとも何れか一方の請求額を増加させてもよい。そのコミュニティの運営者は、費用を負担することを選択しているので、ポイント付与単価の少なくとも一部をその運営者に請求し得る。例えば、請求額更新部1110は、ポイント付与単価の全部を、コミュニティ運営者に対する請求額に加算してもよい。この場合、スタンプカード作成者は費用を負担しない。
【0125】
図20は、ユーザにポイントが付与される様子の一例を示す図である。例えば、図2に示すホテルに関するコミュニティ201の運営者は、ポイントを付与するための費用を負担しないことを選択している。一方、ラーメンチェーンに関するコミュニティ202の運営者は、費用を負担することを選択している。図20に示すように、ユーザ端末2-2を所持するユーザU2は、スポット領域301内にあるホテル401に宿泊し、コミュニティ201にチェックインする(ステップS21)。チェックインに応じて、SNSサーバ1は、ユーザU2のスタンプカード101-1にスタンプを押すとともに、ユーザU2にポイントを付与する(ステップS22)。コミュニティ201の運営者は費用を負担しないため、SNSサーバ1は、スタンプカード101の作成者への請求額に、ポイント付与単価を加算する(ステップS23)。その後、ユーザU2は、スポット領域302内にあるラーメン店402に行き、コミュニティ202にチェックインする(ステップS24)。このチェックインに応じて、SNSサーバ1は、スタンプカード101-1に更に1個のスタンプを押すとともに、ユーザU2に更にポイントを付与する(ステップS25)。コミュニティ202の運営者は費用を負担するため、SNSサーバ1は、その運営者への請求額に、ポイント付与単価を加算する(ステップS26)。
【0126】
[3-4.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図21乃至図23を参照して説明する。図21は、本実施形態に係る通信システムSのスタンプカード作成時における動作の一例を示すシーケンス図である。図21において、図7と同一の処理については同一の符号が付されている。
【0127】
図21に示すように、ユーザU1は、スタンプカード作成画面に対して、スタンプカードの情報を入力する(ステップS101)。このとき、ユーザU1は予算額も入力する。次いで、ユーザU1は、コミュニティの検索条件を入力する(ステップS501)。ユーザ端末2-1は、入力された検索条件を含むコミュニティ検索要求を、SNSサーバ1へ送信する(ステップS502)。コミュニティ検索要求を受信したSNSサーバ1のコミュニティ選択画面情報送信部1108は、検索条件を満たすコミュニティを検索する(ステップS503)。次いで、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、検索された各コミュニティの優先度を設定する(ステップS504)。例えば、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを、他のコミュニティの優先度よりも高くする。コミュニティ選択画面情報送信部1108は、例えば検索されたコミュニティのコミュニティIDを含む費用負担情報の有無を判定することにより、そのコミュニティの運営者が費用を負担するか否かを判定する。次いで、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、コミュニティ表示情報表示画面情報として、検索結果画面のHTML文書を生成する(ステップS505)。検索結果画面は、コミュニティの検索結果を示す画面である。例えば、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、検索された各コミュニティのコミュニティID及びコミュニティ名を含むコミュニティ表示情報を生成してもよい。また、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、優先度が高い方のコミュニティのコミュニティ表示情報が、検索結果画面のより上方の位置に表示されるように、HTML文書を生成してもよい。コミュニティ選択画面情報送信部1108は、生成されたHTML文書を、ユーザ端末2-1へ送信する(ステップS506)。HTML文書を受信したユーザ端末2-1は、このHTML文書に基づいて、検索結果画面を表示する(ステップS507)。ユーザU1は、検索結果画面から、少なくとも一のコミュニティ表示情報を選択する(ステップS508)。なお、ユーザU1の操作に応じて、ステップS501~S508が複数回実行される場合があってもよい。最終的にユーザU1により2以上のコミュニティ表示情報が選択された後、ユーザ端末2-1は、入力されたスタンプカードの情報、選択されたコミュニティ表示情報に対応するコミュニティのコミュニティIDのリスト、及びユーザU1のユーザIDを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS103)。SNSサーバ1は、スタンプカードIDを生成して、スタンプカード情報及びスタンプカード関連付け情報を記憶部14に記憶させる(ステップS104、S105)。その後、図7に示すように、ステップS106~S120が実行されてもよい。
【0128】
図22は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11によるスタンプ制御処理の一例を示すフローチャートである。図22において、図9と同一の処理については同一の符号が付されている。図22に示すように、先ず第1実施形態と同様にステップS301~S307が実行される。ステップS307の後、ポイント付与部1109は、チェックインしたユーザU2のユーザIDに関連付けてポイントDB31に記憶されている利用可能ポイント数に10ポイントを加算して、その利用可能ポイント数を更新する(ステップS341)。次いで、請求額更新部1110は、請求額更新処理を実行する(ステップS342)。
【0129】
図23は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による請求額更新処理の一例を示すフローチャートである。図23に示すように、請求額更新部1110は、ユーザU2がチェックインしたコミュニティのコミュニティIDに関連付けて、費用負担DB14lに費用負担情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS601)。費用負担情報が記憶されていない場合(ステップS601:NO)、請求額更新部1110は、スタンプカード作成者の請求額に、ポイント付与単価を加算して、請求額を更新する(ステップS602)。例えば、請求額更新部1110は、ユーザU2がチェックインしたコミュニティのコミュニティIDに関連付けられたスタンプカードIDをスタンプカード関連付けDB14gから取得してもよい。請求額更新部1110は、このスタンプカードIDに関連付けられたスタンプカード作成者IDを、スタンプカードDB14fから取得してもよい。請求額更新部1110は、このスタンプカード作成者IDに関連付けて料金DB14mに記憶されている請求額に、ポイント付与単価を加算してもよい。
【0130】
費用負担情報が記憶されている場合(ステップS601:YES)、請求額更新部1110は、コミュニティ運営者の請求額に、ポイント付与単価を加算して、請求額を更新する(ステップS603)。例えば、請求額更新部1110は、ユーザU2がチェックインしたコミュニティのコミュニティIDに関連付けられたコミュニティ運営者IDを、コミュニティDB14bから取得してもよい。請求額更新部1110は、このコミュニティ運営者IDに関連付けて料金DB14mに記憶されている請求額に、ポイント付与単価を加算してもよい。ステップS602又はS603が終わると、請求額更新処理は終了する。図22に戻り、請求額更新処理が終了すると、第1実施形態と同様にステップS308~S314が実行される。
【0131】
以上説明したように、本実施形態によれば、SNSサーバ1が、スタンプ処理が実行される場合、ユーザ端末2のユーザへポイントを付与するポイントポイント付与処理を実行する。従って、スタンプカードの作成者により指定されたコミュニティに関連する領域内に行くことを、よりユーザに促すことができる。
【0132】
ここで、SNSサーバ1が、ポイント付与処理が実行される場合、スタンプカード作成者に対する請求額及びコミュニティ作成者に対する請求額のうち少なくとも何れか一方を更新してもよい。また、SNSサーバ1が、ユーザ端末2の位置を含む領域に関連付けられたコミュニティが、費用を負担しないコミュニティである場合、ポイント付与単価の全部を、スタンプカード作成者に対する請求額に加算してもよい。また、SNSサーバ1が、ユーザ端末2の位置を含む領域に関連付けられたコミュニティが、費用を負担するコミュニティである場合、ポイント付与単価の少なくとも一部を、コミュニティ運営者に対する請求額に加算してもよい。この場合、コミュニティの運営者が費用を負担するか否かに応じて、適切な請求先に費用を請求することができる。
【0133】
このとき、SNSサーバ1が、ユーザ端末2の位置を含む領域に関連付けられたコミュニティが、費用を負担するコミュニティである場合、ポイント付与単価の全部を、コミュニティ運営者に対する請求額に加算してもよい。この場合、ユーザが、運営者が費用を負担するコミュニティに関連する領域内に行った場合、ポイント付与単価の全部に相当する費用を、そのコミュニティの運営者が負担する。
【0134】
また、SNSサーバ1が、コミュニティ選択画面を表示させるコミュニティ選択画面情報を、スタンプカード作成者が利用するユーザ端末2へ送信してもよい。また、SNSサーバ1が、費用を負担するコミュニティを示すコミュニティ表示情報の優先度を、費用を負担しないコミュニティを示すコミュニティ表示情報の優先度よりも高くして、コミュニティ選択画面を生成してもよい。この場合、ポイントを付与するための費用を運営者が負担するコミュニティが選択される確率を、その費用を運営者が負担しないコミュニティが選択される確率よりも高くすることができる。従って、ポイントを付与するための費用の負担を、コミュニティの運営者に促すことができる。
【0135】
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。以下に述べる点を除き、第4実施形態は第3実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、ユーザがチェックインしたコミュニティの運営者が、ポイントを付与するための費用を負担することを選択している場合、ポイント付与単価の一部をその運営者が負担し、スタンプカード作成者が、ポイント付与単価の残りの部分を負担する。コミュニティの運営者は、この費用の負担率を設定可能である。負担率が高くなるほど、そのコミュニティへチェックインするユーザが多くなるように、SNSサーバ1は動作する。また、コミュニティ運営者に、費用の負担率がレコメンドされる。
【0136】
[4-1.SNSサーバの構成]
次に、SNSサーバ1の構成について、図24及び図25を参照して説明する。図24は、本実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図24において、図17と同一の要素については同一の符号が付されている。図24図17と異なる点は、図24において、記憶部14に、負担率設定履歴DB14nが更に記憶されている点である。
【0137】
図25は、スタンプ履歴DB14i、費用負担DB14l及び負担率設定履歴DB14nに記憶される内容の一例を示す図である。図25に示すスタンプ履歴DB14iが図5に示すスタンプ履歴DB14iと異なる点は、図25に示すスタンプ履歴DB14iには、コミュニティ運営者負担率が更に記憶される点である。コミュニティ運営者負担率は、スタンプカードにスタンプが押されることに応じてユーザにポイントを付与したときに発生するポイント付与単価のうち、コミュニティIDにより示されるコミュニティの運営者が負担する金額の割合を示す。スタンプカード作成者がポイント付与単価の全部を負担した場合、コミュニティ運営者負担率は0パーセントである。
【0138】
図25に示す費用負担DB14lが図18に示す費用負担DB14lと異なる点は、図25に示す費用負担DB14lには、負担率が更に記憶される点である。負担率は、ポイント付与単価のうち、コミュニティIDにより示されるコミュニティの運営者が負担する金額の割合を示す。コミュニティ運営者により負担率を設定することが可能であってもよい。負担率は、例えば0パーセントよりも大きく且つ100パーセント以下であってもよい。
【0139】
負担率設定履歴DB14nには、コミュニティ運営者の負担率の設定の履歴が記憶されてもよい。例えば、負担率設定履歴DB14nには、負担率が設定又変更されるごとに、負担率設定ログとして、コミュニティID、コミュニティ運営者ID、負担率設定日、及び設定された負担率等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。コミュニティIDは、負担率が設定されたコミュニティを示す。コミュニティ運営者IDは、負担率を設定した運営者のユーザIDである。負担率設定日は、負担率が設定された日付を示す。
【0140】
[4-2.SNSサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、SNSサーバ1のシステム制御部11の機能概要について、図26及び図27を参照して説明する。図26は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。図26において、図19と同一の要素については同一の符号が付されている。図26図19と異なる点は、図26において、システム制御部11は、更に負担率推奨情報送信部1111及び負担率取得部1112として機能する点である。
【0141】
負担率推奨情報送信部1111は、コミュニティ運営者が利用するユーザ端末2へ、ユーザへポイントを付与するための費用の負担率として推奨する負担率を示す負担率推奨情報を送信してもよい。例えば、負担率推奨情報送信部1111は、ユーザ端末2に費用負担設定画面を表示させてもよい。この費用負担設定画面内に負担率推奨情報が表示されてもよい。費用負担設定画面は、コミュニティ運営者が、ポイントを付与するための費用を負担するか否かを選択したり、負担率を設定したりするための画面であってもよい。費用負担設定画面は、コミュニティの作成時や、費用負担の設定変更時に表示可能であってもよい。費用負担設定画面において費用を負担することを選択すると、運営者は、負担率を設定する。このとき、運営者は、負担率推奨情報を参考にすることができる。費用負担設定画面には、例えば予め定められた複数の負担率が選択肢として表示されていてもよい。それらの選択肢の中から負担率の選択が可能であってもよい。この場合、費用負担設定画面に表示される負担率推奨情報は、何れの選択肢が、推奨される負担率であるかを示してもよい。或いは、費用負担設定画面に直接負担率を入力可能であってもよい。負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面に、推奨する負担率を表示させてもよい。或いは、負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面と異なる画面に、負担率推奨情報を表示させ、その画面が表示された後に、費用負担設定画面を表示させてもよい。
【0142】
負担率推奨情報送信部1111は、そのコミュニティへのチェックインによりユーザにポイントが付与された過去の実績に基づいて、負担率推奨情報を送信するか否かを判定してもよいし、推奨する負担率を決定してもよい。例えば、負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ人数に基づいて、推奨する負担率を決定してもよい。スタンプ人数は、その運営者が運営するコミュニティにチェックインすることでスタンプカードにスタンプを押してもらったユーザの人数である。スタンプ人数は、スタンプ履歴DB14iを参照することで計算可能である。負担率推奨情報送信部1111は、例えばスタンプ人数が少ないほど、推奨する負担率として、より高い負担率を決定してもよい。後述するように、コミュニティの運営者が指定した負担率が高いほど、そのコミュニティが、スタンプカードを利用可能なコミュニティとしてそのスタンプカード作成者により選択される確率が高くなる。そのコミュニティがより多くのスタンプカードを利用可能となるため、それらのスタンプカードを所有するユーザの人数も多くなり、ひいてはそのコミュニティにチェックインしてスタンプを押してもらうユーザの人数も多くなる。コミュニティ運営者がこれまで負担率を設定したことがない場合、負担率推奨情報送信部1111は負担率推奨情報を送信しなくてもよい。この場合、費用負担設定画面等に負担率推奨情報は表示されない。
【0143】
負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ人数を用いて、別の指標を計算してもよい。この指標は、例えばスタンプ人数が多くなるほどより高い数値を示す指標であってもよいし、スタンプ人数が多くなるほどより低い数値を示す指標であってもよい。何れの場合であっても、負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ人数が少ないほど、推奨する負担率をより高くしてもよい。例えば、指標の値と負担率との対応関係を示す情報を格納するテーブル等が、記憶部14に記憶されていてもよい。負担率推奨情報送信部1111は、このテーブル等に基づいて、計算された指標から、推奨する負担率を決定してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、例えば所定期間あたり(例えば1か月あたり等)の指標の平均値又は中央値を計算してもよいし、期間を区切ることなく指標の値を計算してもよい。なお、スタンプ人数自体が指標であってもよい。
【0144】
用いられる指標が、スタンプ人数が多くなるほどより高い数値を示す指標であると仮定する。この場合、負担率推奨情報送信部1111は、計算された指標の値が所定の閾値以下である場合にのみ、負担率推奨情報を運営者のユーザ端末2へ送信してもよい。すなわち、指標の値が閾値以下である場合にのみ、費用負担設定画面等に負担率推奨情報が表示される。スタンプ人数が比較的に多い場合には、特段の負担率を推奨する必要はない。或いは、コミュニティ運営者が既に何らかの負担率を設定しているとする。負担率推奨情報送信部1111は、計算された指標の値に対応する負担率が、その運営者により設定されている負担率よりも高い場合にのみ、負担率推奨情報を運営者のユーザ端末2へ送信してもよい。コミュニティの運営者が指定する負担率と指標の値との間に因果関係若しくは相関関係が見られる場合、負担率推奨情報送信部1111は、その運営者がこれまで設定した負担率ごとに、その負担率が適用されていた期間における指標を計算してもよい。或る負担率が適用されていた期間は、負担率設定履歴DB14nを参照することで計算可能である。負担率推奨情報送信部1111は、これまで設定された負担率のうち、所定の閾値よりも高い値の指標が計算された負担率を、推奨する負担率として決定してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、そのような負担率が存在しない場合、これまで設定された負担率よりも高い負担率を、推奨する負担率として決定してもよい。前述したように、負担率が高いほど、スタンプ人数はより多くなる傾向にあるため、負担率とスタンプ人数とは少なくとも相関関係にある。しかしながら、スタンプ人数から計算される指標の方は、負担率との因果関係若しくは相関関係があるとは限らない。なお、用いられる指標が、スタンプ人数が多くなるほどより小さい数値を示す指標である場合、負担率推奨情報送信部1111は、指標と閾値との比較に関して、これまで説明した条件とは逆の条件で判定を行えばよい。
【0145】
指標は、例えばスタンプ率であってもよい。スタンプ率は、そのコミュニティが利用可能なスタンプカードを所有するユーザのうち、そのコミュニティにチェックインすることでスタンプを押してもらったユーザの人数の割合である。スタンプ率は、発行済カードDB14h及びスタンプ履歴DB14iを参照することにより計算可能である。負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ率が低いほど、推奨する負担率をより高くしてもよい。
【0146】
指標は、例えば1人あたり予算額であってもよい。1人あたり予算額は、そのコミュニティの運営者が設定した予算額を、その予算が消費される期間(すなわち1ヶ月間等)の間にカウントされるスタンプ人数で除算することにより計算されてもよい。コミュニティにチェックインしたユーザは、そのチェックインに応じてポイントを獲得したユーザでもある。1人あたり予算額は、スタンプカードDB14f及びスタンプ履歴DB14iを参照することで計算可能である。負担率推奨情報送信部1111は、例えば1人あたり予算額が高いほど、推奨する負担率をより高くしてもよい。予算額は、コミュニティ運営者が所定期間あたりで負担してもよいと考えている金額である可能性がある。その金額に対してチェックインした人数が少ないと、1人あたり予算額が高くなる。そのため、1人あたり予算額が比較的に高い場合、チェックインした人数が、その運営者が期待していた人数よりも少ないことになる。負担率推奨情報送信部1111は、前述したように、運営者が設定した負担率ごとに、1人あたり予算額を計算してもよい。負担率と1人あたり予算額とは少なくとも相関関係があると考えられる。例えば、負担率推奨情報送信部1111は、例そのコミュニティ運営者により指定された予算額をスタンプカードDB14fから取得してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、取得された各スタンプログに含まれるユーザIDを取得してもよい。また、負担率推奨情報送信部1111は、そのコミュニティのコミュニティIDに関連付けられた負担率設定ログを、負担率設定履歴DB14nから検索してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、検索された負担率設定ログに含まれる負担率設定日に基づいて、設定された各負担率が適用されていた期間及びその日数を特定してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、そのコミュニティのコミュニティIDを含むスタンプログを、スタンプ履歴DB14iから検索してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、検索された各スタンプログに含まれるスタンプ日時及びユーザIDに基づいて、負担率ごとに、その負担率が適用されていた期間にスタンプカードが押された人数を、スタンプ人数として計算してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、負担率ごとに、チェックインした人数を予算額で除算することにより、その負担率が適用された期間における1人あたり予算額を計算してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、計算された1人あたり予算額と、その負担率が維持された期間の日数と30日との比とに基づいて、負担率ごとに1か月あたりの1人あたり予算額を計算してもよい。
【0147】
負担率推奨情報送信部1111は、計算された指標の値を示す指標情報を更に、コミュニティの運営者が利用するユーザ端末2へ送信してもよい。これにより、負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面等に指標情報を表示させてもよい。これにより、運営者は過去の実績を確認することができる。負担率推奨情報送信部1111は、負担率ごとに指標の値を計算した場合、負担率ごとにその負担率と指標の値との組み合わせを示す指標情報を送信してもよい。
【0148】
負担率取得部1112は、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティの運営者により指定された負担率を、その運営者のユーザ端末2から取得してもよい。例えば、負担率取得部1112は、費用負担設定画面において運営者により指定された負担率を取得してもよい。負担率取得部1112は、取得された負担率を、そのコミュニティのコミュニティIDに関連付けて、費用負担DB14lに記憶させてもよい。
【0149】
コミュニティ選択画面送信部1108は、第3実施形態の場合と同様に、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを示すコミュニティ表示情報の表示の優先度を、ポイントを付与するための費用を負担しないコミュニティを示すコミュニティ表示情報の表示の優先度よりも高くして、コミュニティ選択画面情報を生成してもよい。更に、コミュニティ選択画面送信部1108は、コミュニティの運営者により指定された負担率が高いほど、そのコミュニティを示すコミュニティ情報の表示の優先度を高くして、コミュニティ選択画面情報を生成してもよい。これにより、コミュニティの運営者の負担率が高いほど、そのコミュニティのコミュニティ表示情報がより優先的に表示される。そのため、スタンプカード作成者は、より負担率が高いコミュニティを、スタンプカードを利用可能なコミュニティとして選択する確率が高くなる。そのため、負担率が高いコミュニティのスポットへの訪問が促進される。
【0150】
請求額更新部1110は、位置情報取得部1103により取得された位置情報により示されるユーザ端末2の位置を含むスポット領域に関連付けられたコミュニティIDが、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを示す場合、ポイント付与単価に対して負担率取得部1112により取得された負担率に相当する金額を、そのコミュニティの運営者に対する請求額に加算してもよい。そして、請求額更新部1110は、ポイント付与単価と運営者に対する請求額に加算される金額との差に相当する金額を、スタンプカード作成者に対する請求額に加算してもよい。
【0151】
図27は、ユーザにポイントが付与される様子の一例を示す図である。例えば、図2に示すラーメンチェーンに関するコミュニティ202の運営者は、費用を負担することを選択しており、且つ、40%の負担率を指定している。一方、蕎麦屋に関するコミュニティに関するコミュニティ203の運営者は、費用を負担することを選択しており、且つ、70%の負担率を指定している。図27に示すように、ユーザ端末2-2を所持するユーザU2は、スポット領域302内にあるラーメン店402に行って、コミュニティ202にチェックインする(ステップS31)。チェックインに応じて、SNSサーバ1は、ユーザU2のスタンプカード101-1にスタンプを押すとともに、ユーザU2にポイントを付与する(ステップS32)。SNSサーバ1は、コミュニティ202の運営者の請求額に、ポイント付与単価の40%を加算し(ステップS33)、スタンプカード101の作成者への請求額に、ポイント付与単価の60%を加算する(ステップS34)。例えば、ポイント付与単価が20円である場合、コミュニティ202の運営者の請求額に80円が加算され、スタンプカード101の作成者への請求額に120円が加算される。その後、ユーザU2は、スポット領域305内にある蕎麦屋407に行って、コミュニティ203にチェックインする(ステップS35)。チェックインに応じて、SNSサーバ1は、ユーザU2のスタンプカード101-1にスタンプを押すとともに、ユーザU2にポイントを付与する(ステップS36)。SNSサーバ1は、コミュニティ203の運営者の請求額に、ポイント付与単価の70%を加算し(ステップS37)、スタンプカード101の作成者への請求額に、ポイント付与単価の30%を加算する(ステップS38)。例えば、コミュニティ202の運営者の請求額に140円が加算され、スタンプカード101の作成者への請求額に60円が加算される。
【0152】
[4-3.通信システムの動作]
次に、通信システムSの動作について、図28乃至図31を参照して説明する。図28は、本実施形態に係る通信システムSの費用負担設定時における動作の一例を示すシーケンス図である。図28に示すように、コミュニティの運営者であるユーザU3が、そのユーザU3のユーザ端末2としてユーザ端末2-3を操作する。この操作に応じて、ユーザ端末2-3は、費用負担設定画面要求をSNSサーバ1へ送信する(ステップS701)。費用負担設定画面要求は、例えばユーザU3のユーザID及びユーザU3が運営するコミュニティのコミュニティIDを含んでもよい。費用負担設定画面要求を受信したSNSサーバ1は、費用負担設定画面情報生成処理を実行する(ステップS702)。
【0153】
図29は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による費用負担設定画面情報生成処理の一例を示すフローチャートである。図29に示すように、負担率推奨情報送信部1111は、記憶部14から、費用負担設定画面のHTML文書のテンプレートを取得する(ステップS801)。次いで、負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面要求に含まれるコミュニティIDに関連付けられたスタンプカードIDを、スタンプカード関連付けDB14gから検索する(ステップS802)。検索の結果、負担率推奨情報送信部1111は、該当するスタンプカードIDがあるか否かを判定する(ステップS803)。該当するスタンプカードIDがない場合(ステップS803:NO)、費用負担設定画面情報生成処理は終了する。
【0154】
該当するスタンプカードIDがある場合(ステップS803:YES)、検索された各スタンプカードIDについて、そのスタンプカードIDを含む発行済カード情報を、発行済カードDB14hから検索する(ステップS804)。次いで、負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面要求に含まれるコミュニティIDを含むスタンプログを、スタンプ履歴DB14iから検索する(ステップS805)。
【0155】
次いで、負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ率を計算する(ステップS806)。例えば、負担率推奨情報送信部1111は、検索された発行済カード情報の数をカウントすることにより、スタンプカードを所有するユーザの人数を計算してもよい。また、負担率推奨情報送信部1111は、検索された各スタンプログに含まれるユーザIDに基づいて、スタンプ人数を計算してもよい。負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ人数を、スタンプカードを所有するユーザの人数で除算することにより、スタンプ率を計算してもよい。
【0156】
次いで、負担率推奨情報送信部1111は、費用負担設定画面のHTML文書に、計算されたスタンプ率を示す指標情報を追加する(ステップS807)。次いで、負担率推奨情報送信部1111は、スタンプ率が閾値よりも高いか否かを判定する(ステップS808)。スタンプ率が閾値よりも高い場合(ステップS808:YES)、費用負担設定画面情報生成処理は終了する。スタンプ率が閾値以下である場合(ステップS808:NO)、奨負担率情報送信部1111は、計算されたスタンプ率に対応する負担率を示す負担率推奨情報を、費用負担設定画面のHTML文書に追加して(ステップS809)、費用負担設定画面情報生成処理は終了する。
【0157】
図28に戻り、費用負担設定画面情報生成処理が終了すると、奨負担率情報送信部1111は、生成された費用負担設定画面のHTML文書をユーザ端末2-3へ送信する(ステップS703)。ユーザ端末2-3は、このHTML文書に基づいて、費用負担設定画面を表示する(ステップS704)。費用負担設定画面において、ユーザU3は、ポイントを付与するための費用を負担することを選択するとともに、負担率を指定する(ステップS705)。ユーザ端末2-3は、指定された負担率を含む費用負担情報を、SNSサーバ1へ送信する(ステップS706)。費用負担情報を受信したSNSサーバ1の負担率取得部1112は、この費用負担情報を、費用負担DB14lに記憶させる(ステップS707)。また、負担率取得部1112は、負担率設定履歴DB14nに、負担率設定ログを記憶させる。例えば、負担率取得部1112は、費用負担情報に含まれるコミュニティID、コミュニティ運営者ID及び負担率、並びに今日の日付に基づいて、負担率設定ログを生成してもよい。
【0158】
図30は、本実施形態に係る通信システムSのスタンプカード作成時における動作の一例を示すシーケンス図である。図30において、図21と同一の処理については同一の符号が付されている。図30に示すように、先ず第3実施形態の場合と同様に、ステップS101、S501~S503が実行される。次いで、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、検索された各コミュニティの優先度を設定する(ステップS511)。例えば、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティを、他のコミュニティの優先度よりも高くする。更に、コミュニティ選択画面情報送信部1108は、費用負担情報に含まれる負担率に基づいて、費用を負担するコミュニティの中で、コミュニティの負担率が高いほど、そのコミュニティの優先度をより高くする。次いで、第3実施形態の場合と同様に、ステップS505~508、S103~S105が実行される。
【0159】
図31は、本実施形態に係るSNSサーバ1のシステム制御部11による請求額更新処理の一例を示すフローチャートである。図31において、図23と同一の処理につては同一の符号が付されている。図31に示すように、請求額更新部1110は、ユーザU2がチェックインしたコミュニティのコミュニティIDに関連付けて、費用負担DB14lに費用負担情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS601)。費用負担情報が記憶されていない場合(ステップS601:NO)、請求額更新部1110は、スタンプカード作成者の請求額に、ポイント付与単価を加算して、請求額を更新する(ステップS602)。
【0160】
費用負担情報が記憶されている場合(ステップS601:YES)、請求額更新部1110は、費用負担情報からコミュニティ運営者の負担率を取得する(ステップS611)。次いで、請求額更新部1110は、ポイント付与単価にその負担率を加算して、加算額を計算する。そして、請求額更新部1110は、コミュニティ運営者の請求額にこの加算額を加算して、請求額を更新する(ステップS612)。次いで、請求額更新部1110は、1からコミュニティ運営者の負担率を減算して、スタンプカード作成者の負担率を計算する。請求額更新部1110は、ポイント付与単価にその負担率を計算して、加算額を計算する。そして、請求額更新部1110は、スタンプカード作成者の請求額にこの加算額を加算して、請求額を更新する(ステップS613)。ステップS602又はステップS613の後、請求額更新部1110は、図22に示すスタンプ制御処理でスタンプ履歴DB14iに記憶されたスタンプログに、コミュニティ運営者の負担率を追加して(ステップS614)、請求額更新処理は終了する。
【0161】
以上説明したように、本実施形態によれば、SNSサーバ1が、ポイントを付与するための費用を負担するコミュニティの運営者により指定された負担率を取得してもよい。また、SNSサーバ1が、ユーザ端末2の位置を含む領域に関連付けられたコミュニティが、費用を負担するコミュニティである場合、ポイント付与単価に対して、取得された負担率に相当する金額を、コミュニティ運営者に対する請求額に加算してもよい。また、SNSサーバ1が、ポイント付与単価と、コミュニティ運営者に対する請求額に加算される金額との差に相当する金額を、スタンプカード作成者に対する請求額に加算してもよい。
【0162】
ここで、SNSサーバ1が、コミュニティ選択画面情報を送信する場合、コミュニティの運営者により指定された負担率が高いほど、そのコミュニティを示すコミュニティ表示情報の優先度を高くして、コミュニティ選択画面情報を生成してもよい。この場合、運営者が指定した負担率が高いほど、そのコミュニティが選択される確率をより高くすることができる。従って、ポイントを付与するための費用の負担率をより高くすることを、コミュニティの運営者に促すことができる。
【0163】
また、SNSサーバ1が、ポイントが付与されたことがあるユーザのうち、運営者が費用を負担するコミュニティを識別するコミュニティIDに関連付けられた領域情報により示されるスポット領域内にユーザ端末2が位置したことでポイントが付与されたユーザの人数を取得してもよい。また、SNSサーバ1が、その運営者が利用するユーザ端末2へ、推奨される負担率を示す負担率推奨情報を送信してもよい。このとき、SNSサーバ1が、取得された人数が少ないほど、推奨される負担率をより高くしてもよい。この場合、運営者は、推奨された負担率を参考にして、実際の負担率を指定することができる。指定される負担率が高いほど、そのコミュニティがスタンプカード作成者により選択される確率を高めることができる。選択されたコミュニティに関連するスポット領域内に行ったユーザに対してポイントが付与されるので、そのコミュニティに関連するスポット領域内に行くユーザの人数が少なかった場合、その人数を増やすことができる。
【0164】
(付記1)それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得手段と、前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得手段と、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプ手段と、を備えることを特徴とするスタンプカード管理装置。
【0165】
(付記2)前記領域情報記憶手段に記憶された何れかの前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記何れかの領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により識別される前記コミュニティに前記ユーザを加入させる処理を実行する加入手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載のスタンプカード管理装置。
【0166】
(付記3)前記スタンプカード識別情報と、前記作成されたスタンプカードを有するユーザを識別するユーザ識別情報と、に関連付けて、前記2以上のコミュニティそれぞれについて、前記スタンプが押されていないことを示す非スタンプ情報及び前記スタンプが押されていることを示すスタンプ情報のうちの何れかが、スタンプ情報記憶手段に記憶され、前記スタンプ手段は、前記2以上のコミュニティのうち、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域を示す前記領域情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報により示される前記コミュニティについて、前記スタンプカード識別情報と前記端末装置の前記ユーザを識別する前記ユーザ識別情報とに関連付けて、前記非スタンプ情報が前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている場合、前記スタンプ処理として、該非スタンプ情報を前記スタンプ情報に変更し、前記スタンプカード識別情報と前記ユーザ識別情報とに関連付けて前記スタンプ情報記憶手段に記憶されている前記スタンプ情報の数が所定数に達した場合、前記ユーザ識別情報により識別される前記ユーザに特典が付与されると定められていることを特徴とする付記1又は2に記載のスタンプカード管理装置。
【0167】
(付記4)前記2以上のコミュニティは、それぞれ取引対象を販売する互いに異なる2以上の事業者に関連する情報がコミュニティ内で提供される2以上の事業者コミュニティであり、前記2以上の事業者それぞれは、前記事業者に関連する施設で前記取引対象を販売し、前記2以上の事業者それぞれについて、前記事業者に関連する前記事業者コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域は、前記事業者に関連する前記施設の所在地を含むことを特徴とする付記1乃至3の何れか一に記載のスタンプカード管理装置。
【0168】
(付記5)前記スタンプ手段は、前記ユーザが前記2以上のコミュニティのうち少なくとも一のコミュニティのメンバであることを条件として、前記スタンプ処理を実行することを特徴とする付記1乃至4の何れか一に記載のスタンプカード管理装置。
【0169】
(付記6)前記2以上のコミュニティそれぞれについて前記領域情報記憶手段に記憶された2以上の前記領域情報それぞれにより示される2以上の前記領域は、互いに異なる場所を含むことを特徴とする付記1乃至5の何れか一に記載のスタンプカード管理装置。
【0170】
(付記7)前記スタンプ手段により前記スタンプ処理が実行される場合、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載のスタンプカード管理装置。
【0171】
(付記8)前記ポイントの付与について前記作成者に請求される第1請求金額が、請求金額記憶手段に記憶され、前記複数のコミュニティのうち、前記ポイントを付与するための費用を負担することを選択した前記コミュニティの運営者について、該運営者に請求される第2請求金額が、前記請求金額記憶手段に記憶され、前記付与手段により前記付与処理が実行される場合、前記記憶された第1請求金額及び第2請求金額のうち少なくとも何れか一方を更新する更新手段を更に備え、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担しない前記コミュニティを示す場合、前記ポイントを付与するための費用負担額の全部を前記第1請求金額に加算し、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の少なくとも一部を前記第2請求金額に加算し、前記第1請求金額に加算される第1加算額と前記第2請求金額に加算される第2加算額との合計が前記費用負担額となることを特徴とする付記7に記載のスタンプカード管理装置。
【0172】
(付記9)前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の全部を前記第2請求金額に加算することを特徴とする付記8に記載のスタンプカード管理装置。
【0173】
(付記10)前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ情報のそれぞれが、該コミュニティ情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、前記画面情報送信手段は、前記少なくとも一部のコミュニティのうち、前記費用を負担するコミュニティを示す前記コミュニティ情報の前記優先度を、前記費用を負担しないコミュニティを示す前記コミュニティ情報の前記優先度よりも高くして、前記画面情報を生成すことを特徴とする付記8又は9に記載のスタンプカード管理装置。
【0174】
(付記11)前記ポイントを付与するための費用を負担する前記コミュニティの運営者により指定された負担率を取得する負担率取得手段を更に備え、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額に対して、前記取得された負担率に相当する前記第2加算額を、前記第2請求金額に加算し、前記費用負担額と前記第2加算額との差に相当する前記第1加算額を、前記第1請求金額に加算することを特徴とする付記8に記載のスタンプカード管理装置。
【0175】
(付記12)前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ情報のそれぞれが、該コミュニティ情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段を更に備え、前記取得手段は、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得し、前記画面情報送信手段は、前記コミュニティの運営者により指定された前記負担率が高いほど、該コミュニティを示す前記コミュニティ情報の前記優先度を高くして、前記画面情報を生成することを特徴とする付記11に記載のスタンプカード管理装置。
【0176】
(付記13)前記付与手段により前記ポイントが付与されたことがある前記ユーザのうち、前記運営者が前記費用を負担する前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域内に前記端末装置が位置したことで前記ポイントが付与された前記ユーザの人数を取得する人数取得手段と、前記費用を負担する前記運営者が利用する運営者端末装置へ、推奨される前記負担率を示す推奨情報を送信する推奨情報送信手段であって、前記取得された人数が少ないほど、前記推奨される負担率をより高くする推奨情報送信手段と、を更に備え、前記負担率取得手段は、前記推奨情報の送信先の前記運営者端末装置から、前記指定された負担率を取得することを特徴とする付記11又は12に記載のスタンプカード管理装置。
【0177】
(付記14)コンピュータにより実行されるスタンプカード管理方法において、それぞれ予め設定された領域に関連する情報がコミュニティ内で提供される互いに異なる複数のコミュニティのうち、スタンプカードを作成する作成者により指定された2以上のコミュニティそれぞれを識別する2以上のコミュニティ識別情報を取得する取得ステップと、前記取得された2以上のコミュニティ識別情報に関連付けて、前記作成されるスタンプカードを識別するスタンプカード識別情報を、識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御ステップと、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する取得ステップと、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報を記憶する領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記2以上のコミュニティ識別情報の何れかに関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行するスタンプステップと、を含むことを特徴とするスタンプカード管理方法。
【符号の説明】
【0178】
1 SNSサーバ
2 ユーザ端末
3 ポイント管理サーバ
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a 会員DB
14b コミュニティDB
14c 領域DB
14d チェックイン履歴DB
14e コミュニティメンバDB
14f スタンプカードDB
14g スタンプカード関連付けDB
14h 発行済カードDB
14i スタンプ履歴DB
14j 特典DB
14k 発行済カードラリーDB
14l 費用負担DB
14m 料金DB
14n 負担率設定履歴DB
15 通信部
1101 コミュニティID取得部
1102 スタンプカード作成部
1103 位置情報取得部
1104 チェックイン判定部
1105 加入部
1106 スタンプ部
1107 特典付与部
1108 コミュニティ選択画面情報送信部
1109 ポイント付与部
1110 請求額更新部
1111 負担率推奨情報送信
1112 負担率取得部
NW ネットワーク
S 通信システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【手続補正書】
【提出日】2024-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンプカード管理装置において、
スタンプカードを識別するスタンプカード識別情報と、それぞれ予め設定された領域に関連する複数のコミュニティのうち、前記スタンプカードに関連付けられたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報とが、識別情報記憶手段に記憶されおり、
前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報が、領域情報記憶手段に記憶されており、
携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行し、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する処理手段と、
を備えることを特徴とするスタンプカード管理装置。
【請求項2】
前記ポイントの付与について前記スタンプカードを作成した作成者に請求される第1請求金額が、請求金額記憶手段に記憶され、
前記複数のコミュニティのうち、前記ポイントを付与するための費用を負担することを選択した前記コミュニティの運営者について、該運営者に請求される第2請求金額が、前記請求金額記憶手段に記憶され、
前記処理手段により前記付与処理が実行される場合、前記記憶された第1請求金額及び第2請求金額のうち少なくとも何れか一方を更新する更新手段を更に備え、
前記更新手段は、
前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担しない前記コミュニティを示す場合、前記ポイントを付与するための費用負担額の全部を前記第1請求金額に加算し、
前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の少なくとも一部を前記第2請求金額に加算し、前記第1請求金額に加算される第1加算額と前記第2請求金額に加算される第2加算額との合計が前記費用負担額となることを特徴とする請求項1に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項3】
前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の全部を前記第2請求金額に加算することを特徴とする請求項2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項4】
前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得するコミュニティ識別情報取得手段と、
前記取得されたコミュニティ識別情報に関連付けて、前記スタンプカード識別情報を、前記識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、
を更に備え、
前記画面情報送信手段は、前記少なくとも一部のコミュニティのうち、前記費用を負担するコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を、前記費用を負担しないコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度よりも高くして、前記画面情報を生成すことを特徴とする請求項2又は3に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項5】
前記ポイントを付与するための費用を負担する前記コミュニティの運営者により指定された負担率を取得する負担率取得手段を更に備え、
前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額に対して、前記取得された負担率に相当する前記第2加算額を、前記第2請求金額に加算し、前記費用負担額と前記第2加算額との差に相当する前記第1加算額を、前記第1請求金額に加算することを特徴とする請求項2に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項6】
前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得するコミュニティ識別情報取得手段と、
前記取得されたコミュニティ識別情報に関連付けて、前記スタンプカード識別情報を、前記識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、
を更に備え、
前記画面情報送信手段は、前記コミュニティの運営者により指定された前記負担率が高いほど、該コミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を高くして、前記画面情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項7】
前記処理手段により前記ポイントが付与されたことがある前記ユーザのうち、前記運営者が前記費用を負担する前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域内に前記端末装置が位置したことで前記ポイントが付与された前記ユーザの人数を取得する人数取得手段と、
前記費用を負担する前記運営者が利用する運営者端末装置へ、推奨される前記負担率を示す推奨情報を送信する推奨情報送信手段であって、前記取得された人数が少ないほど、前記推奨される負担率をより高くする推奨情報送信手段と、
を更に備え、
前記負担率取得手段は、前記推奨情報の送信先の前記運営者端末装置から、前記指定された負担率を取得することを特徴とする請求項6に記載のスタンプカード管理装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行されるスタンプカード管理方法において、
スタンプカードを識別するスタンプカード識別情報と、それぞれ予め設定された領域に関連する複数のコミュニティのうち、前記スタンプカードに関連付けられたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報とが、識別情報記憶手段に記憶されおり、
前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報が、領域情報記憶手段に記憶されており、
携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行し、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する処理ステップと、
を含むことを特徴とするスタンプカード管理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、スタンプカードの作成者により指定されたコミュニティに関連する領域内に行くことを、よりユーザに促すことを可能とするスタンプカード管理装置及びスタンプカード管理方法を提供することにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一の側面は、スタンプカード管理装置において、スタンプカードを識別するスタンプカード識別情報と、それぞれ予め設定された領域に関連する複数のコミュニティのうち、前記スタンプカードに関連付けられたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報とが、識別情報記憶手段に記憶されおり、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報が、領域情報記憶手段に記憶されており、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行し、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する処理手段と、を備えることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本発明のの側面は、前記ポイントの付与について前記スタンプカードを作成した作成者に請求される第1請求金額が、請求金額記憶手段に記憶され、前記複数のコミュニティのうち、前記ポイントを付与するための費用を負担することを選択した前記コミュニティの運営者について、該運営者に請求される第2請求金額が、前記請求金額記憶手段に記憶され、前記処理手段により前記付与処理が実行される場合、前記記憶された第1請求金額及び第2請求金額のうち少なくとも何れか一方を更新する更新手段を更に備え、前記更新手段は、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担しない前記コミュニティを示す場合、前記ポイントを付与するための費用負担額の全部を前記第1請求金額に加算し、前記取得された位置情報により示される前記位置を含む前記領域に関連付けられた前記コミュニティ識別情報が、前記費用を負担する前記コミュニティを示す場合、前記費用負担額の少なくとも一部を前記第2請求金額に加算し、前記第1請求金額に加算される第1加算額と前記第2請求金額に加算される第2加算額との合計が前記費用負担額となることを特徴とする。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
本発明の更に別の側面は、前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段、前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得するコミュニティ識別情報取得手段と、前記取得されたコミュニティ識別情報に関連付けて、前記スタンプカード識別情報を、前記識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、を更に備え、前記画面情報送信手段は、前記少なくとも一部のコミュニティのうち、前記費用を負担するコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を、前記費用を負担しないコミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度よりも高くして、前記画面情報を生成すことを特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本発明の更に別の側面は前記複数のコミュニティのうち少なくとも一部のコミュニティそれぞれを示すコミュニティ表示情報のそれぞれが、該コミュニティ表示情報の表示の優先度に応じた態様で表示される画面を表示させる画面情報であって、前記画面に表示された前記コミュニティ表示情報から少なくとも何れかを選択する操作を受け付け可能な画面情報を、前記作成者が利用する作成者端末装置へ送信する画面情報送信手段
前記画面から前記作成者により選択された前記コミュニティ表示情報により示されるコミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報を、前記作成者端末装置から取得するコミュニティ識別情報取得手段と、前記取得されたコミュニティ識別情報に関連付けて、前記スタンプカード識別情報を、前記識別情報記憶手段に記憶させる識別情報記憶制御手段と、を更に備え、前記画面情報送信手段は、前記コミュニティの運営者により指定された前記負担率が高いほど、該コミュニティを示す前記コミュニティ表示情報の前記優先度を高くして、前記画面情報を生成することを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
本発明の更に別の側面は、前記処理手段により前記ポイントが付与されたことがある前記ユーザのうち、前記運営者が前記費用を負担する前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域内に前記端末装置が位置したことで前記ポイントが付与された前記ユーザの人数を取得する人数取得手段と、前記費用を負担する前記運営者が利用する運営者端末装置へ、推奨される前記負担率を示す推奨情報を送信する推奨情報送信手段であって、前記取得された人数が少ないほど、前記推奨される負担率をより高くする推奨情報送信手段と、を更に備え、前記負担率取得手段は、前記推奨情報の送信先の前記運営者端末装置から、前記指定された負担率を取得することを特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本発明の更に別の側面は、コンピュータにより実行されるスタンプカード管理方法において、スタンプカードを識別するスタンプカード識別情報と、それぞれ予め設定された領域に関連する複数のコミュニティのうち、前記スタンプカードに関連付けられたコミュニティを識別するコミュニティ識別情報とが、識別情報記憶手段に記憶されおり、前記複数のコミュニティそれぞれについて、前記コミュニティを識別する前記コミュニティ識別情報に関連付けて、前記コミュニティに関連する前記領域を示す領域情報が、領域情報記憶手段に記憶されており、携帯可能な端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記領域情報記憶手段に記憶された前記領域情報のうち、前記スタンプカード識別情報に関連付けられた前記コミュニティ識別情報に関連付けられた前記領域情報により示される前記領域に、前記取得された位置情報により示される前記位置が含まれる場合、前記端末装置のユーザについて前記スタンプカードにスタンプを押すスタンプ処理を実行し、前記端末装置のユーザへ、ポイントプログラムのポイントを付与する付与処理を実行する処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
本発明によれば、スタンプカードの作成者により指定されたコミュニティに関連する領域内に行くことを、よりユーザに促すことができる