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▶ バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166393
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】チャイルド安全シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
B60N2/28
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024162088
(22)【出願日】2024-09-19
(62)【分割の表示】P 2023500087の分割
【原出願日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】202010643388.2
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ホンボ
(57)【要約】
【課題】外観のすっきり感と安全性の高いチャイルド安全シートの提供。
【解決手段】本発明は、シート本体と、シール機構とを備えるチャイルド安全シートであって、前記シート本体にアクセサリを挿入するための取付口が設けられ、前記シール機構は、シール部品を含み、前記シール部品は、前記取付口内にスライド可能に設けられ前記取付口を閉鎖するために使用され、前記アクセサリが前記シール部品を押すと前記シール部品が押圧方向に押されて、前記アクセサリが前記シート本体に接続され、前記シート本体は、固定座を有し、前記取付口は、前記固定座に形成され、前記アクセサリが前記シール部品を押して前記固定座に係合され、前記固定座の側壁に前記アクセサリに係合するための係合箇所が設けられ、前記シール部品は、前記係合箇所にスライド可能に挿入して接続される、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート本体と、シール機構とを備えるチャイルド安全シートであって、
前記シート本体にアクセサリを挿入するための取付口が設けられ、前記シール機構は、シール部品を含み、前記シール部品は、前記取付口内にスライド可能に設けられ前記取付口を閉鎖するために使用され、前記アクセサリが前記シール部品を押すと前記シール部品が押圧方向に押されて、前記アクセサリが前記シート本体に接続され、
前記シート本体は、固定座を有し、前記取付口は、前記固定座に形成され、前記アクセサリが前記シール部品を押して前記固定座に係合され、
前記固定座の側壁に前記アクセサリに係合するための係合箇所が設けられ、
前記シール部品は、前記係合箇所にスライド可能に挿入して接続される、
ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【請求項2】
前記シール部品は、シール本体及び位置限定部を含み、前記位置限定部は、前記シール本体の片側に接続され、前記位置限定部は、前記係合箇所に挿入して接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルド安全シート。
【請求項3】
前記シール機構は、さらに、前記シール部品をリセットするための第1の弾性リセット部材を含み、前記第1の弾性リセット部材は、前記シール部品と前記シート本体との間に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルド安全シート。
【請求項4】
アクセサリをさらに備え、前記アクセサリは、ケース及び第1の係合部品を含み、前記第1の係合部品は、前記ケース内に設けられ、前記第1の係合部品の一端は、前記ケースに枢着され、前記第1の係合部品を回転させて前記第1の係合部品の他端が前記ケースから突出し又は前記ケースの内部に隠れることで、前記第1の係合部品を前記シート本体に係合させ又は前記シート本体から離脱させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルド安全シート。
【請求項5】
前記ケースに前記第1の係合部品の他端が突出するための第1の貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載のチャイルド安全シート。
【請求項6】
前記ケースに第2の貫通孔が設けられ、前記第1の係合部品の中央部は、前記第2の貫通孔に挿入して接続される、
ことを特徴とする請求項4に記載のチャイルド安全シート。
【請求項7】
前記アクセサリは、さらに、第2の弾性リセット部材を含み、前記第2の弾性リセット部材は、前記第1の係合部品と前記ケースとの間に設けられ、前記第2の弾性リセット部材は、前記第1の係合部品を前記ケースから突出させるために使用される、
ことを特徴とする請求項4に記載のチャイルド安全シート。
【請求項8】
前記アクセサリは、さらに、第2の係合部品を含み、前記第2の係合部品は、前記ケース内に設けられ、前記第2の係合部品の一端は、前記第1の係合部品に枢着され、前記第2の係合部品の中央部は、前記ケースに枢着され、前記第1の係合部品の回転により前記第2の係合部品を押して回転させることで、前記第2の係合部品の他端が前記ケースから突出し又は前記ケースの内部に隠れ、前記第2の係合部品を前記シート本体に係合させ又は前記シート本体から離脱させる、
ことを特徴とする請求項4に記載のチャイルド安全シート。
【請求項9】
前記ケースに前記第2の係合部品の他端が突出するための第3の貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする請求項8に記載のチャイルド安全シート。
【請求項10】
前記アクセサリは、前記シート本体の側辺に接続されるための側突保護ブロックである、
ことを特徴とする請求項4に記載のチャイルド安全シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供用品の分野に関し、特に、チャイルド安全シートに関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルド安全シートは、チャイルド安全シートに子供が乗れるように自動車内にチャイルド安全シートを組み立てることにより、チャイルド安全シートによって子供を拘束し、走行中に子供の安全を保障する子供用シートである。市場ではチャイルド安全シートの安全システムには2つの種類があり、1つは5点式シートベルト、もう1つはプロント保護体である。ここで、プロント保護体式のチャイルド安全シートは子供の頸椎を効果的に保護することができる。子供がシート本体に乗った後、プロント保護体をシート本体に固定接続するが、プロント保護体は子供をシート本体に完全には固定しておらず、衝突や急ブレーキに遭遇した場合、子供の体は一定の湾曲があるため、プロント保護体を介して緩衝が行なわれ、子供の首に受けた衝撃を低減することができる。
【0003】
従来のプロント保護体式のチャイルド安全シートのシート本体には通常、プロント保護体を挿着して取り付けるためのソケットが設けられているが、このソケットは開放状で、埃が溜まり易く、チャイルド安全シートの清潔性に影響を与え、また、このソケットが開放されているため、子供がシート本体に乗っているときに、その手が誤挿入する可能性があり、安全上の危険性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、外観のすっきり感と安全性の高いチャイルド安全シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の目的を実現するために、チャイルド安全シートを提供し、シート本体と、接続部品と、シール機構とを備え、シート本体にアクセサリが挿入するための取付口が設けられ、接続部品は、取付口内に設けられシート本体に固定接続され、シール機構は、シール部品を含み、シール部品は、取付口内にスライド可能に設けられ取付口を閉鎖するために使用され、シール部品に開口が外側に向け接続部品を収容するための収容溝が設けられ、アクセサリがシール部品を押して接続部品を収容溝から離脱させることで、アクセサリを接続部品に接続させる。
【0006】
従来技術と比較して、本発明のチャイルド安全シートにシール機構を設け、シール機構のシール部品でシート本体上の取付口を閉鎖することで、外界からの埃が取付口内に溜まることを回避でき、それにより、チャイルド安全シートの外観の清潔性を高めることができる一方、子供の手が取付口内に誤挿入することを回避し、チャイルド安全シートの安全性を高めることができる。また、アクセサリを取り付ける必要がある場合、アクセサリはシール部品を押して、接続部品を収容溝から離脱させ、アクセサリと接続部品を接続し、アクセサリをシート本体に取り付けることができる。
【0007】
好ましくは、位置限定部品をさらに備え、位置限定部品は、取付口内に設けられシート本体に固定接続され、シール部品に位置限定溝が設けられ、位置限定部品は、位置限定溝内に挿入して接続される。
【0008】
好ましくは、シール機構は、シール部品を駆動するための第1の弾性リセット部材を含み、第1の弾性リセット部材は、シール部品とシート本体との間に設けられている。
【0009】
好ましくは、シール部品に凹部が設けられ、第1の弾性リセット部材の一端は、凹部に挿入して接続される。
【0010】
好ましくは、シート本体に取付口内に位置する固定座が設けられ、固定座にスライド溝が設けられ、シール部品は、スライド溝に沿ってスライドすることができる。
【0011】
好ましくは、第1の弾性リセット部材は、スライド溝内に設けられシール部品と固定座との間に位置する。
【0012】
好ましくは、転がり部品をさらに備え、転がり部品は、シート本体に枢着され取付口の内壁とシール部品との間に設けられる。
【0013】
好ましくは、いくつかの転がり部品は、シール部品のスライド方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0014】
好ましくは、アクセサリは、プロント保護体である。
【0015】
好ましくは、アクセサリに係合部が設けられ、係合部は、取付口に挿入して接続部品に着脱可能に接続されている。
【0016】
シート本体と、シール機構とを備えるチャイルド安全シートであって、シート本体にアクセサリが挿入するための取付口が設けられ、シール機構は、シール部品を含み、シール部品は、取付口内にスライド可能に設けられ取付口を閉鎖するために使用され、アクセサリは、シール部品を押してシート本体に接続される。
【0017】
従来技術と比較して、本発明のチャイルド安全シートにシール機構を設け、シール機構のシール部品でシート本体上の取付口を閉鎖することで、外界からの埃が取付口内に溜まることを回避でき、それにより、チャイルド安全シートの外観の清潔性を高めることができる一方、子供の手が取付口内に誤挿入することを回避し、チャイルド安全シートの安全性を高めることができる。また、アクセサリを取り付ける必要がある場合、アクセサリはシール部品を押してシート本体に接続されることができる。
【0018】
好ましくは、シート本体は、固定座を有し、取付口は、固定座に形成され、アクセサリがシール部品を押して固定座に係合される。
【0019】
好ましくは、固定座の側壁にアクセサリと係合する係合箇所が設けられる。
【0020】
好ましくは、シール部品は、係合箇所にスライド可能に挿入して接続される。
【0021】
好ましくは、シール部品は、シール本体及び位置限定部を含み、位置限定部は、シール本体の片側に接続され、位置限定部は、係合箇所に挿入して接続される。
【0022】
好ましくは、シール機構は、さらに、シール部品をリセットするための第1の弾性リセット部材を含み、第1の弾性リセット部材は、シール部品とシート本体との間に設けられる。
【0023】
好ましくは、アクセサリをさらに備え、アクセサリは、ケース及び第1の係合部品を含み、第1の係合部品は、ケースに設けられ、第1の係合部品の一端は、ケースに枢着され、第1の係合部品の回転により第1の係合部品の他端がケースから突出し又はケースの内部に隠れ、第1の係合部品をシート本体に係合させ又はシート本体から離脱させる。
【0024】
好ましくは、ケースに第1の係合部品の他端が突出するための第1の貫通孔が設けられる。
【0025】
好ましくは、ケースに第2の貫通孔が設けられ、第1の係合部品の中央部は、第2の貫通孔に挿入して接続される。
【0026】
好ましくは、アクセサリは、さらに、第2の弾性リセット部材を含み、第2の弾性リセット部材は、第1の係合部品とケースとの間に設けられ、第2の弾性リセット部材は、第1の係合部品をケースから突出させるために使用される。
【0027】
好ましくは、アクセサリは、さらに、第2の係合部品を含み、第2の係合部品は、ケース内に設けられ、第2の係合部品の一端は、第1の係合部品に枢着され、第2の係合部品の中央部は、ケースに枢着され、第1の係合部品の回転により第2の係合部品を回転させることで、第2の係合部品の他端がケースから突出し又はケースの内部に隠れ、第2の係合部品をシート本体に係合させ又はシート本体から離脱させる。
【0028】
好ましくは、ケースに第2の係合部品の他端が突出するための第3の貫通孔が設けられる。
【0029】
好ましくは、アクセサリは、シート本体の側辺に接続されるための側突保護ブロックである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1の実施例におけるチャイルド安全シートの立体構造の模式図である。
図2】本発明の第1の実施例におけるチャイルド安全シートのアクセサリの構成の模式図である。
図3】本発明の第1の実施例におけるチャイルド安全シートのシート本体の構成の模式図である。
図4図3のA箇所の拡大図である。
図5】本発明の第1の実施例におけるチャイルド安全シートのシート本体の内部構成の模式図である。
図6】本発明の第1の実施例におけるチャイルド安全シートにアクセサリが取り付けられた内部構成の模式図である。
図7】本発明の第2の実施例におけるチャイルド安全シートの立体構造の模式図である。
図8】本発明の第2の実施例におけるチャイルド安全シートのシール機構の断面図である。
図9】本発明の第2の実施例におけるチャイルド安全シートにアクセサリが取り付けられた構成の模式図である。
図10】本発明の第2の実施例におけるチャイルド安全シートの内部構成の模式図である。
図11図10のB箇所の拡大図である。
図12】本発明の第2の実施例におけるチャイルド安全シートのアクセサリの内部構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の技術的内容、構造的特徴を詳細に説明するために、以下に実施形態を結合し、図面に合わせてさらに説明する。
【0032】
実施例一
図1図6を参照し、本発明のチャイルド安全シート100は、シート本体1、接続部品2及びシール機構3を備える。シート本体1にアクセサリ6が挿入するための取付口11が設けられ、接続部品2は、取付口11内に設けられシート本体1に固定接続され、シール機構3は、シール部品31を含み、シール部品31は、取付口11内にスライド可能に設けられ取付口11を閉鎖するために使用され、シール部品31に開口が外側に向け接続部品2を収容するための収容溝311が設けられ、アクセサリ6がシール部品31を押して取付口11に挿入することで、接続部品2を収容溝311から離脱させ、アクセサリ6が接続部品2に接続され、アクセサリ6のシート本体1への取付を実現する。
【0033】
この実施例では、アクセサリ6は、プロント保護体であるが、これに限定されない。具体的に、該アクセサリ6に係合部61が設けられ、係合部61は、取付口11に挿入し接続部品2に着脱可能に接続されている。該アクセサリ6を取り付ける必要がある場合、該アクセサリ6の係合部61がシール部品31を押して取付口11に挿入することで、係合部61を接続部品2に接続させる。ここで、接続部品2は、固定横棒であり、係合部61は、係合フックであり、接続部品2と係合部61を係合して、アクセサリ6をシート本体1に取り付け、係合部61は、接続部品2から外れて取付口11から離れ、アクセサリ6を取り外す。係合部61と接続部品2との構成はこれに限定されることはなく、例として、係合部61と接続部品2とは、係合ブロックと係合孔とを用いることもできる。
【0034】
図5図6を参照し、シール機構3は、シール部品31を駆動するための第1の弾性リセット部材32を含み、第1の弾性リセット部材32は、シール部品31とシート本体1との間に設けられる。アクセサリ6がシール部品31を押してスライドさせると、シール部品31が第1の弾性リセット部材32を圧縮し、アクセサリ6が取付口11から外れてシール部品31を解放すると、シール部品31が第1の弾性リセット部材32の弾性回復力により初期位置にスライドし復帰し、また、シール部品31の収容溝311に接続部品2を再度収容し取付口11を閉鎖する。
【0035】
具体的に、シール部品31に凹部312が設けられ、第1の弾性リセット部材32の一端は、凹部312内に挿入して接続され、第1の弾性リセット部材32の他端は、シート本体1に接続される。さらに、シート本体1に取付口11内に位置する固定座12が設けられ、固定座12にスライド溝121が設けられ、シール部品31は、スライド溝121に沿ってスライドすることができ、第1の弾性リセット部材32の他端は、スライド溝121内に設けられ固定座12に接続され、第1の弾性リセット部材32は、シール部品31と固定座12との間に位置する。アクセサリ6がシール部品31を押してスライドさせると、シール部品31がスライド溝121に挿入しスライド溝121に沿ってスライドする。
【0036】
図5図6を参照し、本発明のチャイルド安全シート100は、位置限定部品4をさらに備え、位置限定部品4は、取付口11内に設けられシート本体1に固定接続され、シール部品31に位置限定溝313が設けられ、位置限定部品4は、位置限定溝313内に挿入して接続される。アクセサリ6がシール部品31を押しスライドさせると、位置限定部品4が位置限定溝313で相対スライドし、同時に、位置限定溝313がシール部品31のスライド行程を位置限定する。
【0037】
さらに、本発明のチャイルド安全シート100は、さらに、転がり部品5を備え、転がり部品5は、シート本体1に枢着され取付口11の内壁とシール部品31との間に設けられる。アクセサリ6がシール部品31を押すと、シール部品31が転がり部品5でスライドし、転がり部品5により、シール部品31が受けるスライド摩擦を転動摩擦に変換することができる。具体的に、いくつかの転がり部品5は、シール部品31のスライド方向に沿って間隔を空けて設けられている。ここで、転がり部品5は、シール部品31の上下両側に分布される。
【0038】
図1図6を参照し、この実施例におけるチャイルド安全シート100の動作原理は、以下の通りである。
【0039】
アクセサリ6を取り付ける必要がある場合、アクセサリ6の係合部61がシール部品31を押し取付口11に挿入し、接続部品2を収容溝311から離脱させ、それにより、係合部61を接続部品2に接続させる。この過程では、シール部品31が第1の弾性リセット部材32を圧縮する。アクセサリ6を取り外す必要がある場合、係合部61を接続部品2から外し係合部61を取付口11から離し、シール部品31は、第1の弾性リセット部材32の弾性回復力により初期位置にスライドして復帰され取付口11を閉鎖する。
【0040】
以上のように、本発明のチャイルド安全シート100にシール機構3を設け、シール機構3のシール部品31でシート本体1上の取付口11を閉鎖することで、外界からの埃が取付口11内に溜まることを回避でき、それにより、チャイルド安全シート100の外観の清潔性を高めることができる一方、子供の手が取付口11内に誤挿入することを回避し、チャイルド安全シート100の安全性を高めることができる。また、アクセサリ6を取り付ける必要がある場合、アクセサリ6はシール部品31を押して、接続部品2を収容溝311から離脱させ、アクセサリ6と接続部品2を接続し、アクセサリ6をシート本体1に取り付けることができる。
【0041】
実施例二
図7図9を参照し、本発明のチャイルド安全シート100は、シート本体1、シール機構3及びアクセサリ6を含み、シート本体1にアクセサリ6が挿入するための取付口11が設けられ、シール機構3は、シール部品31を含み、シール部品31は、取付口11内にスライド可能に設けられ取付口11を閉鎖するために使用され、アクセサリ6がシール部品31を押してシート本体1に接続され、アクセサリ6の取付を行う。この実施例では、シート本体1は、固定座12を有し、取付口11は、固定座12に形成され、アクセサリ6がシール部品31を押して固定座12に係合される。
【0042】
具体的に、固定座12の側壁にアクセサリ6に係合するための係合箇所122が設けられ、アクセサリ6は、係合箇所122に係合して固定座12に係合される。さらに、シール機構3は、さらに、シール部品31をリセットするための第1の弾性リセット部材32を含み、第1の弾性リセット部材32は、シール部品31とシート本体1の固定座12との間に設けられる。アクセサリ6がシール部品31を押すと、シール部品31が第1の弾性リセット部材32を圧縮し、アクセサリ6がシート本体1から取り外すと、シール部品31は、第1の弾性リセット部材32の弾性回復力によりスライドして復帰されることで、取付口11を閉鎖する。
【0043】
図8を参照し、この実施例では、シール部品31は、係合箇所122にスライド可能に挿入して接続される。具体的に、シール部品31は、シール本体314及び位置限定部315を含み、位置限定部315は、シール本体314の片側に接続され、位置限定部315は、係合箇所122に挿入して接続される。シート本体1がアクセサリ6に取り付けられない場合、位置限定部315は、係合箇所122の一端に当接してシール部品31を制限し、シール部品31が固定座12から外れることを回避する。ここで、2つの位置限定部315は、シール本体314の両側にそれぞれ設けられ、2つの位置限定部315は、固定座12の両側の係合箇所122に挿入して接続される。
【0044】
図10図12を参照し、この実施例では、アクセサリ6は、ケース62及び第1の係合部品63を含み、第1の係合部品63は、ケース62内に設けられ、第1の係合部品63の一端はケース62に枢着され、第1の係合部品63の回転により、第1の係合部品63の他端がケース62から突出し又はケース62の内部に隠れ、それにより、第1の係合部品63がシート本体1に係合し又はシート本体1から離脱する。具体的に、ケース62に第1の係合部品63の他端が突出するための第1の貫通孔621が設けられ、ケース62に第2の貫通孔622が設けられ、第1の係合部品63の中央部は、第2の貫通孔622内に挿入して接続されることで、操作者は第1の係合部品63の中央部を介して第1の係合部品63を回転しやすくなる。
【0045】
さらに、アクセサリ6は、さらに、第2の弾性リセット部材65を含み、第2の弾性リセット部材65は、第1の係合部品63とケース62との間に設けられ、第2の弾性リセット部材65は、第1の係合部品63をケース62から突出させるために使用される。操作者が第1の係合部品63の中央部を押して第1の係合部品63を回転させると、第1の係合部品63の中央部が第2の貫通孔622から外れて第2の弾性リセット部材65を圧縮し、第1の係合部品63の他端がケース62の内部に隠れ、第1の係合部品63を解放すると、第1の係合部品63は、第2の弾性リセット部材65の作用により回転し復帰され、第1の係合部品63の中央部は、第2の貫通孔622に再度挿入して接続され、第1の係合部品63の他端は、第1の貫通孔621を貫通してケース62の外部に再度突出する。
【0046】
図11図12を参照し、アクセサリ6は、さらに、第2の係合部品64を含み、第2の係合部品64は、ケース62に設けられ、第2の係合部品64の一端は、第1の係合部品63に枢着され、第2の係合部品64の中央部は、ケース62に枢着され、第1の係合部品63の回転により第2の係合部品64を回転させ、それにより、第2の係合部品64の他端がケース62から突出し又はケース62の内部に隠れ、第2の係合部品64がシート本体1に係合し又は固定座12から離脱する。第1の係合部品63と第2の係合部品64が固定座12の両側の係合箇所122に係合することで、アクセサリ6をシート本体1に安定に取り付ける。具体的に、ケース62に第2の係合部品64の他端が突出するための第3の貫通孔623が設けられる。この実施例では、アクセサリ6は、シート本体1の側辺に接続されるための側突保護ブロックであるが、これに限定されない。
【0047】
図7図12を参照し、この実施例におけるチャイルド安全シート100の動作原理は、以下の通りである。
【0048】
アクセサリ6を取り付ける必要がある場合、まず、第1の係合部品63の中央部を押して第1の係合部品63を回転させ、第1の係合部品63の他端がケース62の内部に隠れ第2の弾性リセット部材65を圧縮し、同時に、第1の係合部品63の回転により第2の係合部品64を押して回転させ、第2の係合部品64の他端もケース62の内部に隠れ、次に、アクセサリ6がシール部品31を押してシール部品31を下にスライドし第1の弾性リセット部材32を圧縮し、次に、第1の係合部品63を解放し、第1の係合部品63は、第2の弾性リセット部材65の作用により回転して復帰され、第1の係合部品63がケース62から突出し固定座12の係合箇所122に係合し、第1の係合部品63の回転により第2の係合部品64を回動させ、それにより、第2の係合部品64がケース62から突出し固定座12の係合箇所122に係合し、アクセサリ6の取付を実現する。アクセサリ6を取り外す必要がある場合、第1の係合部品63を回動させて第2の係合部品64を回動させ、第1の係合部品63と第2の係合部品64とが係合箇所122からそれぞれ外れ、アクセサリ6を取り外す。
【0049】
以上のように、本発明のチャイルド安全シート100にシール機構3を設け、シール機構3のシール部品31でシート本体1上の取付口を11閉鎖することで、外界からの埃が取付口11内に溜まることを回避でき、それにより、チャイルド安全シート100の外観の清潔性を高めることができる一方、子供の手が取付口11内に誤挿入することを回避し、チャイルド安全シート100の安全性を高めることができる。また、アクセサリ6を取り付ける必要がある場合、アクセサリ6はシール部品31を押してシート本体1に接続されることができる。
【0050】
本明細書等には、下記のような発明も開示されている。
【0051】
(1)シート本体と、シール機構とを備えるチャイルド安全シートであって、
前記シート本体にアクセサリを挿入するための取付口が設けられ、前記シール機構は、シール部品を含み、前記シール部品は、前記取付口内にスライド可能に設けられ前記取付口を閉鎖するために使用され、前記アクセサリが前記シール部品を押すと前記シール部品が押圧方向に押されて、前記アクセサリが前記シート本体に接続され、
前記シート本体は、固定座を有し、前記取付口は、前記固定座に形成され、前記アクセサリが前記シール部品を押して前記固定座に係合され、
前記固定座の側壁に前記アクセサリに係合するための係合箇所が設けられ、
前記シール部品は、前記係合箇所にスライド可能に挿入して接続される、
ことを特徴とするチャイルド安全シート。
【0052】
(2)前記シール部品は、シール本体及び位置限定部を含み、前記位置限定部は、前記シール本体の片側に接続され、前記位置限定部は、前記係合箇所に挿入して接続される、
ことを特徴とする(1)に記載のチャイルド安全シート。
【0053】
(3)前記シール機構は、さらに、前記シール部品をリセットするための第1の弾性リセット部材を含み、前記第1の弾性リセット部材は、前記シール部品と前記シート本体との間に設けられる、
ことを特徴とする(1)に記載のチャイルド安全シート。
【0054】
(4)アクセサリをさらに備え、前記アクセサリは、ケース及び第1の係合部品を含み、前記第1の係合部品は、前記ケース内に設けられ、前記第1の係合部品の一端は、前記ケースに枢着され、前記第1の係合部品を回転させて前記第1の係合部品の他端が前記ケースから突出し又は前記ケースの内部に隠れることで、前記第1の係合部品を前記シート本体に係合させ又は前記シート本体から離脱させる、
ことを特徴とする(1)に記載のチャイルド安全シート。
【0055】
(5)前記ケースに前記第1の係合部品の他端が突出するための第1の貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする(4)に記載のチャイルド安全シート。
【0056】
(6)前記ケースに第2の貫通孔が設けられ、前記第1の係合部品の中央部は、前記第2の貫通孔に挿入して接続される、
ことを特徴とする(4)に記載のチャイルド安全シート。
【0057】
(7)前記アクセサリは、さらに、第2の弾性リセット部材を含み、前記第2の弾性リセット部材は、前記第1の係合部品と前記ケースとの間に設けられ、前記第2の弾性リセット部材は、前記第1の係合部品を前記ケースから突出させるために使用される、
ことを特徴とする(4)に記載のチャイルド安全シート。
【0058】
(8)前記アクセサリは、さらに、第2の係合部品を含み、前記第2の係合部品は、前記ケース内に設けられ、前記第2の係合部品の一端は、前記第1の係合部品に枢着され、前記第2の係合部品の中央部は、前記ケースに枢着され、前記第1の係合部品の回転により前記第2の係合部品を押して回転させることで、前記第2の係合部品の他端が前記ケースから突出し又は前記ケースの内部に隠れ、前記第2の係合部品を前記シート本体に係合させ又は前記シート本体から離脱させる、
ことを特徴とする(4)に記載のチャイルド安全シート。
【0059】
(9)前記ケースに前記第2の係合部品の他端が突出するための第3の貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする(8)に記載のチャイルド安全シート。
【0060】
(10)前記アクセサリは、前記シート本体の側辺に接続されるための側突保護ブロックである、
ことを特徴とする(4)に記載のチャイルド安全シート。
【0061】
以上開示したのは本発明の好適な例にすぎず、これによって本発明の請求項の範囲を限定することはできないので、本発明の請求項による均等な改変は、すべて本発明がカバーする範囲に属する。
【符号の説明】
【0062】
100 チャイルド安全シート
1 シート本体
11 取付口
12 固定座
121 スライド溝
122 係合箇所
2 接続部品
3 シール機構
31 シール部品
311 収容溝
312 凹部
313 位置限定溝
314 シール本体
315 位置限定部
32 第1の弾性リセット部材
4 位置限定部品
5 転がり部品
6 アクセサリ
61 係合部
62 ケース
621 第1の貫通孔
622 第2の貫通孔
623 第3の貫通孔
63 第1の係合部品
64 第2の係合部品
65 第2の弾性リセット部材
図1
図2
図3
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