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特開2024-166412オフィスレイアウト提示装置、オフィスレイアウト提示方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166412
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】オフィスレイアウト提示装置、オフィスレイアウト提示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241121BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024163482
(22)【出願日】2024-09-20
(62)【分割の表示】P 2019238046の分割
【原出願日】2019-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 恵里子
(72)【発明者】
【氏名】阿部 友暁
(57)【要約】
【課題】オフィスレイアウトを簡便に且つ迅速に提示可能なオフィスレイアウト提示技術
を提供すること。
【解決手段】オフィスレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示装置は、オフィスの
間取りに関する間取り情報を取得する取得部113と、オフィスレイアウトを提示するた
めの所定の条件を受け付ける受付部115と、取得した間取り情報と受け付けた所定の条
件とに基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウト
を提示する提示部117と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフィスレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示装置であって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記間取りに適合
し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、を備
える、
オフィスレイアウト提示装置。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記オフィスレイアウトの種別、前記オフィスのサイズ、又は、前
記オフィス内の座席数の少なくとも一つの情報を含む、
請求項1に記載のオフィスレイアウト提示装置。
【請求項3】
ユーザからの入力内容に基づいて、提示された前記特定のオフィスレイアウトの内容を
更新する更新部と、
前記提示部は、取得した前記間取り情報、及び、受け付けた前記所定の条件に加えて、
当該オフィスレイアウトの内容の更新結果に更に基づいて、前記間取りに適合し、且つ、
前記所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する、
請求項1又は2に記載のオフィスレイアウト提示装置。
【請求項4】
前記オフィスレイアウトに関する所定の評価項目に基づいて、又は、ユーザからの入力
内容に基づいて、提示された前記特定のオフィスレイアウトを評価する評価部と、
前記提示部は、取得した前記間取り情報、及び、受け付けた前記所定の条件に加えて、
当該オフィスレイアウトの評価結果に更に基づいて、前記間取りに適合し、且つ、前記所
定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のオフィスレイアウト提示装置。
【請求項5】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータが実行するオフィスレイアウト提示方法で
あって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得するステップと、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付けるステップと、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記間取りに適合
し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示するステップと、を
含む、
オフィスレイアウト提示方法。
【請求項6】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
コンピュータを、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記間取りに適合
し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、
して機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィスレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示装置、オフィスレイ
アウト提示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の什器をオフィス内に配置するレイアウトの計画を構築して可視化する技術
が知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、複数の什器の配置を示すフロアマップを作成するフロア
マップ作成装置が記載されている。このフロアマップ作製装置は、第1什器から第2什器
までの距離及び方角を求める距離算出部と、第1什器及び第2什器を識別するための什器
識別情報を取得する什器情報取得部と、第1什器から第2什器までの距離及び方角、並び
に什器情報に基づいて、フロアマップを生成するマップ生成部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-116290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載のフロアマップ作成装置においては、各什器に装着されたNFC(
ar ield ommunication)タグからの情報に基づいて、第1什器
から第2什器までの距離及び方角を求めている。また、上記フロアマップ作成装置におい
ては、各什器に装着されたNFCタグから各什器の識別情報を取得している。よって、上
記フロアマップ作成装置では、フロアマップを作成するために、各什器に装着するNFC
タグを準備する必要があり、さらに各什器間の距離等の情報も算出する必要がある。した
がって、従来のフロアマップ作成装置を使用する限り、フロアに配置する各什器に関する
各種情報をわざわざ取得する必要があり、フロアマップを作成することは、手間も時間も
かかり、且つ、困難を伴うものである。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、オフィスレイアウト
を簡便に且つ迅速に提示可能なオフィスレイアウト提示技術を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るオフィスレイアウト提示装置は、オフィスレイアウトを提示する
オフィスレイアウト提示装置であって、オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する
取得部と、オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、取得
した間取り情報と受け付けた所定の条件とに基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条
件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係るオフィスレイアウト提示方法は、オフィスレイアウトを提示する
コンピュータが実行するオフィスレイアウト提示方法であって、オフィスの間取りに関す
る間取り情報を取得するステップと、オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を
受け付けるステップと、取得した間取り情報と受け付けた所定の条件とに基づいて、間取
りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示するステップと
、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、オフィスの間取りに関する間取
り情報を取得する取得部と、オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付け
る受付部と、取得した間取り情報と受け付けた所定の条件とに基づいて、間取りに適合し
、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、して機能さ
せる。
【0010】
なお、本発明において、「部」、「装置」とは、単に物理的手段を意味するものではな
く、その「部」、「装置」」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。
また、1つの「部」、「装置」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現さ
れても、2つ以上の「部」、「装置」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されて
もよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の上記態様によれば、オフィスレイアウトを簡便に且つ迅速に提示可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムが実行するオフィスレイアウト提示処理の概要を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムの概略構成図である。
図3】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示サーバ及びユーザ端末の概略構成図である。
図4】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示サーバの機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図5】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示処理の第1例を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る間取り情報の取得処理の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部における条件入力画面の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部におけるオフィスレイアウト提示画面の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部におけるオフィスレイアウト確認画面の一例を示す図である。
図10】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示処理の第2例を示すフローチャートである。
図11】本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示処理の第3例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形
態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図
はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせ
る等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部
分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実
際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異な
る部分が含まれていることがある。
【0014】
図1は、本実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムが実行するオフィスレイア
ウト提示処理の概要を示す図である。ここで、「オフィス」とは、建物、及び、建物内の
部屋のことをいう。「オフィス」とは、例えば、事務的な業務や仕事を行う建物又は部屋
を含むが、これに限定されない。「レイアウト」とは、「オフィス」における「什器」等
の配置、又は、配列等をいう。「什器」とは、「オフィス」で使用される家具、道具又は
「設備」等を含む。「設備」とは、「オフィス」で使用される機器をいう。「設備」は、
例えば、テレビやディスプレイモニター等の表示装置、照明装置、空調制御装置、又は、
音声出力装置等を含む。「什器」は、「オフィス」において接着又はねじ止めなどで簡単
には取り外せないように固定されてもよいし、少なくとも部分的に交換したり修理したり
できるように構成されてもよい。
【0015】
図1に示すように、オフィスレイアウト提示処理は、例えばステップ1から4の処理を
含む。まずステップ1では、例えば、オフィスの間取り図(間取り情報)を設定(取得)
する。間取り画像が存在する場合は、当該画像をオフィスレイアウト提示システムにアッ
プロードして当該間取り画像に対応する間取り図を設定する。また、間取り画像が存在し
ない場合は、オフィスレイアウト提示システムにおいて予め記録されている一つ又は複数
のオフィスレイアウトテンプレートからユーザが所望のテンプレートを選択してもよい。
【0016】
ステップ2では、オフィスレイアウト提示システムにおいて、ユーザに対してオフィス
レイアウトを提示する。まず、「デザイナーズプラン」の場合、ユーザは、オフィスに関
する「所定の条件」を入力する。「所定の条件」は、例えば、オフィスレイアウトの種別
、オフィスのサイズ(例えば、面積、気積、又は容積等)、又は、オフィス内に配置され
る什器の数の少なくとも一つの情報を含む。具体的には、ユーザは、オフィスのレイアウ
ト方法を選択する。例えば、ユーザは、デザイナーが考案した一つ又は複数のモデルプラ
ン(オフィスレイアウトの種別)を選択する。また、ユーザは、モデルプランを選択する
際に、例えば、オフィスのサイズ、又は、オフィスの座席数の少なくとも一つの情報をオ
フィスレイアウト提示システムに入力してもよい。そして、オフィスレイアウト提示シス
テムは、ユーザによって入力された所定の条件に基づいてオフィスレイアウトを提示する
。つまり、オフィスレイアウト提示システムは、取得した間取り情報と受け付けた所定の
条件とに基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウ
トを提示可能である。このように、本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示シ
ステムにおいては、オフィスレイアウトを簡便に且つ迅速に提示できる。
【0017】
他方で、「オリジナルプラン」として、ユーザは、例えば、ステップ1で設定された間
取り図に各什器を一つ一つ配置していくことによって、オフィスレイアウトを作成しても
よい。
【0018】
ステップ3では、例えば、後述する図9に示すように、ユーザが操作するユーザ端末3
の出力部34で出力されるオフィスレイアウト確認画面S9においてステップS2で提示
されたオフィスレイアウトを表示する。ユーザは、ステップS2で提示されたオフィスレ
イアウトを確認しながら、必要に応じて、当該オフィスレイアウトの調整等を行う。最終
的には、ユーザ自身の好みにあったオフィスレイアウトを決定する。
【0019】
ステップ4では、ステップ3で決定したオフィスレイアウトに関する各種手続きを行う
。例えば、ユーザは、本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムを用い
て、決定したオフィスレイアウトの図、オフィス内に配置される什器リスト、及び、オフ
ィスレイアウトをユーザが所有するオフィスで実現するための見積書(費用及びタイムラ
イン等の見積書)を取得する。また、ユーザは、オフィスに配置する什器の購入手続き等
も行うことが可能である。
【0020】
このように、本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムでは、オフィ
スレイアウトを簡便に且つ迅速に提示できることに加えて、ユーザのオフィスレイアウト
の決定を効率的に支援でき、且つ、オフィスレイアウトの決定に伴う、ユーザの購入手続
き等を適切に促すことが可能である。以下では、オフィスレイアウト提示システムの具体
的な内容について説明する。
【0021】
図2は、本実施形態に係るオフィスレイアウト提示システムの全体構成を示すブロック
図である。図2に示すように、オフィスレイアウト提示システム100は、例示的に、1
又は複数のオフィスのレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示サーバ1(オフィス
レイアウト提示装置)と、n台(nは、1以上の任意の整数値)のユーザ端末3と、ネッ
トワークNとを含んで構成される。
【0022】
オフィスレイアウト提示システム100は、いわゆるクライアント・サーバシステムで
ある。オフィスレイアウト提示システム100は、クライアントであるn台のプレイヤ端
末3と、オフィスレイアウト提示サーバ1とがネットワークNを介して相互に通信を行う
ことにより実現される。なお、ネットワークNは、例えば、インターネット、携帯電話網
といったネットワーク、LAN(ocal rea etwork)、あるいはこ
れらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0023】
オフィスレイアウト提示サーバ1は、例えば、1つ又は複数のサーバ装置により実現さ
れる。また、ユーザ端末3は、例えば、スマートフォンや、ゲーム機や、パーソナルコン
ピュータにより実現される。なお、図中には、n台のユーザ端末3として、ユーザ端末3
a及びユーザ端末3nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台のユー
ザ端末3を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「ユーザ端末
3」と呼ぶ。
【0024】
図3は、本発明の実施形態に係るオフィスレイアウト提示サーバ1のハードウェアの構
成と、ユーザ端末3のハードウェアの構成とを示すブロック図である。なお、図中では、
オフィスレイアウト提示サーバ1のハードウェアに対応する符号には括弧を付すことなく
記載し、ユーザ端末3のハードウェアに対応する符号には括弧を付して記載する。
【0025】
オフィスレイアウト提示サーバ1は、例示的に、CPU(entral roce
ssing nit)11と、ROM(ead nly emory)及びRA
M(andom ccess emory)等からなるメモリ12と、入力部13
と、出力部14と、記録部15と、通信部16と、バス17と、を備えている。
【0026】
CPU11は、メモリ12に記録されているプログラム、又は、記録部15からメモリ
12にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0027】
メモリ12には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜
記憶される。CPU11及びメモリ12は、バス17を介して相互に接続されている。ま
た、このバス17には、入力部13と、出力部14と、記録部15と、通信部16と、が
接続されている。
【0028】
入力部13は、オフィスレイアウト提示サーバ1の管理者等の指示操作に応じて各種情
報を入力する。入力部13は、例えば、各種ボタン、タッチパネルあるいはマイク等で構
成される。なお、入力部13は、オフィスレイアウト提示サーバ1の他の各部を収容する
本体とは独立した、キーボードやマウス等の入力装置により実現してもよい。
【0029】
出力部14は、画像データや音声データを出力する。出力部14は、例えば、ディスプ
レイやスピーカ等で構成される。出力部14が出力した画像データや音声データは、ディ
スプレイやスピーカ等から、画像や音楽としてプレイヤが認識可能に出力される。
【0030】
記録部15は、各種データを記憶する。記録部15は、例えば、DRAM(ynam
ic andom ccess emory)等の半導体メモリで構成される。
【0031】
通信部16は、他の装置との間で行う通信を実現する。例えば、通信部16は、ネット
ワークNを介して、ユーザ端末3との間で相互に通信を行う。
【0032】
なお、オフィスレイアウト提示サーバ1には、不図示であるがドライブを必要に応じて
適宜設けられる。ドライブには、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等
から構成されるリムーバブルメディアが適宜装着されてもよい。ドライブによってリムー
バブルメディアから読み出されたプログラムや、画像データ等の各種のデータは、必要に
応じて記録部15にインストールされる。
【0033】
ユーザ端末3のハードウェアの構成について説明をする。ユーザ端末3は、図3に示す
ように、例示的に、CPU31と、メモリ32と、入力部33と、出力部34と、記録部
35と、通信部36と、バス37と、を備えている。これら各部は、上述のオフィスレイ
アウト提示サーバ1が備える、符号のみが異なる同名の各部と同等の機能を有している。
【0034】
図4は、本発明の実施形態に係るオフィスレイアウト提示サーバ1の機能的構成の一例
を示すブロック図である。オフィスレイアウト提示サーバ1は、例示的に、オフィスのレ
イアウトを提示するための処理を実行する情報処理部111と、オフィスのレイアウトを
提示するために必要な情報を記録する記録部15と、を備えて構成される。
【0035】
情報処理部111は、機能的に、オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得
部113と、オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部115
と、取得部113が取得した間取り情報と、受付部115が受け付けた所定の条件とに基
づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示す
る提示部117と、ユーザからの入力内容に基づいて、提示部117が提示した特定のオ
フィスレイアウトの内容を更新する更新部119と、オフィスレイアウトに関する所定の
評価項目に基づいて、又は、ユーザからの入力内容に基づいて、提示された特定のオフィ
スレイアウトを評価する評価部121と、を備える。上記各機能の詳細については、後述
する。
【0036】
なお、情報処理部111は、例えば、図2に示すメモリ12や記録部15に格納されて
いるプログラムをCPU11が実行することにより実現することができる。
【0037】
記録部15は、例えば、間取り情報FPIと、条件情報CIと、更新結果情報URIと
、評価結果情報ERIと、オフィスレイアウトに関するレイアウト情報LIと、を記録す
る。
【0038】
間取り情報FPIは、取得部113が取得する間取りに関する情報である。間取り情報
FPIは、例えば、上記した間取り図に関する画像情報を含む。記録部15は、上記した
間取り画像、つまり、図2に示すオフィスレイアウト提示システム100にアップロード
される間取り画像を記録してもよい。記録部15は、上記したとおり、間取り画像がない
場合に備えて、一つ又は複数のオフィスレイアウトテンプレートを予め記録してもよい。
【0039】
条件情報CIは、受付部115が受け付ける、オフィスレイアウトを提示するための所
定の条件に関する情報である。条件情報CIは、例えば、オフィスレイアウトの種別、オ
フィスのサイズ、又は、オフィス内に配置される什器の数の少なくとも一つの情報の他、
什器の種類、什器のサイズ、什器の重量、オフィス内に配置される柱の種類、又は、当該
柱のサイズ等に関する情報を含む。条件情報CIは、レイアウト対象のオフィスが一つ又
は複数のエリアで区分けされている場合、各エリアの数、又は、サイズ(面積、気積、又
は容積等)に関する情報を更に含んでもよい。レイアウト対象のオフィスが一つ又は複数
のエリアで区分けされている場合、オフィスレイアウトの提案は、一つ又は複数のエリア
ごとに実施されてもよいし、二つ以上のエリアを纏めた範囲に対して実施されてもよい。
また、条件情報CIは、一部のエリアが他のユーザとの共用部であり、使用できない場合
は、当該エリアについてはレイアウトの範囲から予め除外するための情報を含んでもよい
。さらに、条件情報CIは、ユーザの職種又は業種に関する情報を含んでもよい。
【0040】
更新結果情報URIは、更新部119が実行する、特定のオフィスレイアウトの内容の
更新処理の結果に関する情報である。更新結果情報URIは、ユーザごとに、提示部11
7が提示した特定のオフィスレイアウトの内容(元の内容)と、更新部119が実行した
更新処理後の特定のオフィスレイアウトの内容(更新後の内容)と、を関連づけて記録さ
れる。複数回更新処理が実行される場合、元の内容と、複数回更新された更新後の内容の
それぞれとが関連付けられて記録されてもよい。
【0041】
評価結果情報ERIは、評価部121が実行する、特定のオフィスレイアウトの評価処
理の結果に関する情報である。評価結果情報ERIは、ユーザごとに、提示部117が提
示した特定のオフィスレイアウトと、当該オフィスレイアウトに対する評価とを関連づけ
て記録される。
【0042】
レイアウト情報LIは、オフィスレイアウトに関するレイアウトパラメータである。レ
イアウトパラメータは、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイ
アウトが提示される際に、参照されるパラメータである。レイアウトパラメータは、例え
ば、間取りのサイズや形態に応じて予め設定された通路幅、座席数、会議室の数、又は、
会議室のサイズ(面積、気積、容積等)を含む。レイアウトパラメータは、間取りのサイ
ズや形態に応じて予め設定された、オフィス内の一つ又は複数のエリアの数、サイズ、又
は割合を含んでもよい。一つ又は複数のエリアの割合とは、全エリアのうち、例えば、執
務エリア、会議エリア、休憩エリア、又は、倉庫もしくは書庫エリア等の特定のエリアが
それぞれどの程度含まれるかを示すものである。レイアウトパラメータは、ユーザの職種
又は業種ごとに関連づけられて記録されてもよい。レイアウトパラメータは、一つ又は複
数のエリアごとに関連付けられた、当該エリアに配置される一つ又は複数の什器、又は、
柱等の部材の情報を更に含んでもよい。例えば、什器の情報は、什器が長椅子である場合
は、長椅子のサイズ、色、重量、価格、又は在庫等の情報の他、その長椅子に座ることが
できる人数等の情報を含んでもよい。
【0043】
<オフィスレイアウト提示処理>
図5から図11を参照して本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示処理の一
例を説明する。
【0044】
(第1例)
図5は、本発明の一実施形態に係るオフィスレイアウト提示処理の第1例を示すフロー
チャートである。第1例のオフィスレイアウト提示処理は、少なくともステップS1、S
3、及びS5を含む。
【0045】
(ステップS1)
図2に示すオフィスレイアウト提示サーバ1は、オフィスの間取りに関する間取り情報
を取得する。
【0046】
図6は、本発明の実施形態に係る間取り情報の取得処理の一例を示す図である。図6
示すように、まず、ユーザは、図3に示すユーザ端末3の出力部34に出力される間取り
情報取得画面S1において、オフィス物件の間取り画像FIをウィザード(ガイド機能)
に従ってアップロードする。次に、ユーザは、所定の間取り図作成ソフトウェア等を用い
て、ユーザ端末3の出力部34に出力される間取り図作成画面S2において、アップロー
ドされた間取り画像FIをトレースすることによって、間取り画像FIに対応する間取り
図FPを作成する。このように、オフィスレイアウト提示サーバ1は、オフィスの間取り
図FP(間取り情報FPI)を設定(取得)する。
【0047】
アップロードされる間取り画像FIと、間取り図FPとはサイズが完全に一致している
必要はないし、間取り図FPと間取り画像FIとは相似関係であってもよい。
【0048】
図2に示すオフィスレイアウト提示システム100において、当該システム100を使
用する複数のユーザのそれぞれがアップロードした間取り画像FIと、当該間取り画像F
Iに基づいて作成された間取り図FPと、を予め関連づけて記録しておくことで、特定の
間取り画像FIがアップロードされた場合に、自動的に、特定の間取り画像FIに対応す
る特定の間取り図FPを設定してもよい。
【0049】
オフィスレイアウト提示システム100において、当該システム100を使用する複数
のユーザのそれぞれがアップロードした間取り画像FIと、当該間取り画像FIに基づい
て作成された間取り図FPと、を予め関連づけて学習(第1学習)して間取り図作成学習
モデルを生成してもよい。この場合、オフィスレイアウト提示システム100は、特定の
間取り画像FIがアップロードされた場合に、当該間取り図作成学習モデルを用いて、自
動的に、特定の間取り画像FIにより適合する特定の間取り図FPを設定してもよい。オ
フィスレイアウト提示システム100は、アップロードした間取り画像FIと、当該間取
り画像FIに基づいて作成された間取り図FPと、が関連づけられた新たなデータ(学習
用データ)を取得すると、定期的に又は任意のタイミングで、学習用データを用いた第2
学習により間取り図作成学習モデルを強化(更新)してもよい。なお、オフィスレイアウ
ト提示システム100は、例えば、畳み込みニューラルネットワーク、つまりCNN(Co
nvolutional Neural Network)を含むネットワーク構造から間取り図作成学習モデルを生
成する。オフィスレイアウト提示システム100は、CNNに加えて、例えば、リカレン
トニューラルネットワーク、つまりRNN(Recurrent Neural Network)がさらに結合され
たネットワーク構造を備えてもよい。なお、ネットワーク構造は上記以外の構成を採用し
てもよい。また、ニューラルネットワークについても、CNN及びRNN以外のニューラ
ルネットワークを採用してもよい。
【0050】
図5のステップS3)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、オフィスレイアウトを提示するための所定の条件
を受け付ける。
【0051】
図7は、本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部における条件入力画面の一例を示
す図である。図7に示すように、ユーザは、図3に示すユーザ端末3の出力部34に出力
される条件入力画面S3において、デザイナーが考案した一つ又は複数の「デザイナーズ
プラン」(オフィスレイアウトの種別)を選択可能である。また、ユーザは、「デザイナ
ーズプラン」の選択に加えて、又は、当該選択に代えて、例えば、オフィスのサイズ(面
積、気積、又は容積等)、又は、オフィス内の座席数の少なくとも一つの情報を入力して
もよい。オフィス内の座席数は、オフィスに配置される椅子(什器)の個数であってもよ
いし、一つの什器が長椅子や大型ソファ等のような複数人が座れる什器の場合、当該什器
に座ることが可能な人数を考慮した数であってもよい。
【0052】
図7に示すように、ユーザが、条件入力画面S3において、「詳細」ボタンB1を押下
すると、プラン詳細確認画面S5が出力部34に出力され、特定の「デザイナーズプラン
」の詳細内容を確認可能である。なお、プラン詳細確認画面S5は、条件入力画面S3に
代えて出力されてもよいし、条件入力画面S3上に重畳するように出力されてもよいし、
出力部34において条件入力画面S3が出力されている領域とは異なる領域に出力されて
もよい。
【0053】
条件情報の入力手法は、図7に示す、一つ又は複数の「デザイナーズプラン」の選択の
ように、複数のラジオボタンから一のラジオボタンを選択する手法であってもよいし、「
オフィス面積」及び「座席」の入力のようにプルダウン形式で特定の内容を選択する手法
でもよい。また、条件情報の入力手法は、ユーザが条件入力画面S3を介して所望の内容
をテキスト入力することを含んでもよいし、所望の内容を音声入力することを含んでもよ
い。
【0054】
図5のステップS5)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報と、受け付けた所定の条件と
に基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提
示する。
【0055】
図8は、本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部におけるオフィスレイアウト提示
画面の一例を示す図である。図8に示すように、オフィスレイアウト提示サーバ1は、取
得した間取り情報(図6に示す間取り図FP)と受け付けた所定の条件(図7に示す入力
された条件)とに基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィス
レイアウトOLを、出力部34におけるオフィスレイアウト提示画面S7において提示す
る。図8に示すように、提示されたオフィスレイアウトOLは、例えば、図6に示す間取
図FPに、所定の条件を満たすように配置された一つ又は複数の什器が配置されたレイ
アウト画像情報である。
【0056】
オフィスレイアウト提示サーバ1は、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定
のオフィスレイアウトOLを提示する際に、例えば、オフィスレイアウトに関するレイア
ウトパラメータ(図4に示すレイアウト情報LI)を参照する。例えば、オフィスレイア
ウト提示サーバ1は、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイア
ウトOLを提示するために、レイアウトパラメータを参照して、間取りに配置する一つ又
は複数のエリアを割り当てる。一つ又は複数のエリアは、上記したとおり、例えば、執務
エリア、会議エリア、休憩エリア、又は、倉庫もしくは書庫エリア等の特定のエリアが含
まれ得る。エリアの割り当ての順番は特に制限はなく、例えば、執務エリアから行っても
よいし、会議エリアから行ってもよい。条件情報としてユーザの職種又は業種に関する情
報が入力された場合、ユーザの職種又は業種に応じた各エリアが提案されてもよい。
【0057】
オフィスレイアウト提示サーバ1は、レイアウトパラメータを参照して、割り当てた各
エリアに適合する一つ又は複数の什器を配置する。ここで、一つ又は複数の什器は、異な
る種類の什器を含んでもよい。例えば、特定のエリアに、椅子、テーブル、又は、椅子と
テーブルを組み合わせた椅子セットが配置されてもよい。また、特定のエリアのサイズに
応じて、椅子、テーブル、又は、椅子セットのサイズや種類が決定されてもよい。
【0058】
なお、上記では、間取りに対して一つ又は複数のエリアを割り当てた後に、割り当てた
エリアごとに適合する一つ又は複数の什器を決定しているが、先に間取りに配置する一つ
又は複数の什器を決定した後に、間取りに配置する一つ又は複数のエリアを決定してもよ
い。
【0059】
図9は、本発明の実施形態に係るユーザ端末の出力部におけるオフィスレイアウト確認
画面の一例を示す図である。図9に示すように、ユーザが操作するユーザ端末3の出力部
34で出力されるオフィスレイアウト確認画面S9において、提示されたオフィスレイア
ウトを表示する。例えば、図8におけるオフィスレイアウト提示画面S7における画面切
替ボタンB3がユーザによって押下されると、当該オフィスレイアウト確認画面S9が出
力される。オフィスレイアウト確認画面S9では、ユーザが、あたかもオフィス内を歩い
て、オフィスレイアウトを見学することができるように、例えば、3Dウォークスルー画
像、又は、3Dウォークスルー動画が再生される。ユーザは、オフィスレイアウト確認画
面S9で表示された、オフィスレイアウトを確認することが可能である。また、図8に示
すオフィスレイアウト提示画面S7とオフィスレイアウト確認画面S9とは、容易に切り
替え可能であり、ユーザは、ゲーム感覚で、簡便に当該オフィスレイアウトの調整等を行
うことも可能である。
【0060】
第1例によれば、オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報と受け付け
た所定の条件とに基づいて、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィス
レイアウトを提示する。例えば、オフィスレイアウト提示サーバ1は、間取り及び入力条
件に適した通路幅等、一つもしくは複数のエリア、又は、当該エリアに適した一つもしく
は複数の什器等を踏まえた特定のオフィスレイアウトをユーザに対して提示可能である。
よって、オフィスレイアウトを簡便に且つ迅速に提示できる。
【0061】
(第2例)
オフィスレイアウト提示処理の第2例は、オフィスレイアウトの内容の更新結果を反映
した特定のオフィスレイアウトを提示する処理を含む。図10は、本発明の一実施形態に
係るオフィスレイアウト提示処理の第2例を示すフローチャートである。図10に示すよ
うに、第2例のオフィスレイアウト提示処理は、ステップS11及びS13を含む。
【0062】
(ステップS11)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、ユーザからの入力内容に基づいて、提示されたオ
フィスレイアウトの内容を更新する。提示されたオフィスレイアウトの内容の変更は、オ
フィス、オフィス内のエリア、又は、オフィス内の什器の種類もしくはサイズ等の変更を
含む。また提示されたオフィスレイアウトの内容の変更は、エリアの個数又は什器の個数
の増減に関する変更を含んでもよい。一例として、図8に示すオフィスレイアウト提示画
面S7において、変更対象の什器(例えば、椅子C)がユーザにより選択されると、什器
選択欄FSCにおいて、候補対象の各種椅子をスライド表示させることができ、椅子Cを
他の椅子に変更可能である。また、デザイン変更欄DMCにおいて、什器選択欄FSCで
選択された椅子の種類に応じて予め定められた一つ又は複数のデザイン(例えば、色等)
から、当該椅子のデザインを選択可能である。なお、オフィスレイアウト提示画面S7に
は、オフィスレイアウト提示システム100が変更対象として推薦する各種什器を掲載し
た推薦什器欄RFCが含まれてもよい。
【0063】
(ステップS13)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報、及び、受け付けた所定の条
件に加えて、当該オフィスレイアウトの内容の更新結果に更に基づいて、間取りに適合し
、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する。
【0064】
例えば、オフィスレイアウト提示システム100は、オフィスレイアウト提示システム
100を使用する複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトと、各ユ
ーザからの指示に基づいて行ったオフィスレイアウトの変更の結果(変更後のオフィスレ
イアウト)と、を関連づけて記録する。オフィスレイアウト提示システム100は、特定
のユーザのレイアウト作成要求(例えば、間取り画像のアップロード操作や条件入力等)
に基づいて、取得した間取り情報、及び、受け付けた所定の条件に加えて、記録された複
数のユーザの変更履歴を更に参照することによって、当該特定のユーザに適合したオフィ
スレイアウトを提示する。
【0065】
オフィスレイアウト提示システム100は、オフィスレイアウト提示システム100を
使用する複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトと、各ユーザから
の指示に基づいて行ったオフィスレイアウトの変更の結果(変更後のオフィスレイアウト
)と、をユーザごとに予め関連づけて学習してレイアウト提示学習モデルを生成してもよ
い。この場合、オフィスレイアウト提示システム100は、特定のユーザのレイアウト作
成要求に基づいて、取得した間取り情報、及び、受け付けた所定の条件に加えて、当該レ
イアウト提示学習モデルを用いて、特定のユーザに適したオフィスレイアウトを提示して
もよい。オフィスレイアウト提示システム100は、複数のユーザのそれぞれに対して提
示したオフィスレイアウトと、各ユーザからの指示に基づいて行ったオフィスレイアウト
の変更の結果(変更後のオフィスレイアウト)と、が関連づけられた新たなデータ(学習
用データ)を取得すると、定期的に又は任意のタイミングで、学習用データを用いた学習
によりレイアウト提示学習モデルを強化(更新)してもよい。なお、オフィスレイアウト
提示システム100は、例えば、上記したCNNを含むネットワーク構造からレイアウト
提示学習モデルを生成してもよい。オフィスレイアウト提示システム100は、CNNに
加えて、RNNがさらに結合されたネットワーク構造を備えてもよい。
【0066】
第2例によれば、オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報、及び、受
け付けた所定の条件に加えて、当該オフィスレイアウトの内容の更新結果に更に基づいて
、間取りに適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する。よ
って、ユーザの更新結果に応じたオフィスレイアウトを提示できるので、ユーザの好み等
により適合したオフィスレイアウトを提示することができる。
【0067】
(第3例)
オフィスレイアウト提示処理の第3例は、オフィスレイアウトの評価の結果を反映した
特定のオフィスレイアウトを提示する処理を含む。図11は、本発明の一実施形態に係る
オフィスレイアウト提示処理の第3例を示すフローチャートである。図11に示すように
、第3例のオフィスレイアウト提示処理は、ステップS21及びS23を含む。
【0068】
(ステップS21)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、オフィスレイアウトに関する所定の評価項目に基
づいて、又は、ユーザからの入力内容に基づいて、提示された特定のオフィスレイアウト
を評価する。オフィスレイアウト提示システム100における所定の評価項目は、例えば
、一つ又は複数の評価項目を含み、エリア配分もしくはエリア割合に関する評価項目、エ
リアごとに配置される什器に関する評価項目、オフィス内の快適性に関する評価項目(例
えば、気積、換気等)、又は、オフィス内の動線の確保の妥当性に関する評価項目等を含
む。オフィスレイアウト提示サーバ1は、提示したオフィスレイアウトに対して、上記各
評価項目に関して自動的に評価する。
【0069】
オフィスレイアウト提示サーバ1は、図8に示すオフィスレイアウト提示画面S7にお
いて、提示されたオフィスレイアウトとともに、ユーザに対して、例えば、提示されたオ
フィスレイアウトに対する「Good」(良い)、又は、「Bad」(悪い)の2パター
ンの評価項目を出力して、ユーザに当該項目を選択させてもよい。なお、評価項目は、と
ても良い、良い、普通、悪い、とても悪いというように3つ以上のパターンの評価項目を
含んでもよい。また、ユーザは、オフィスレイアウトに対する評価をテキスト情報又は音
声情報として、オフィスレイアウト提示システム100に入力してもよい。
【0070】
(ステップS23)
オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報、及び、受け付けた所定の条
件に加えて、オフィスレイアウトの評価結果に更に基づいて、間取りに適合し、且つ、所
定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する。
【0071】
例えば、オフィスレイアウト提示システム100は、オフィスレイアウト提示システム
100を使用する複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトと、提示
したオフィスレイアウトの評価と、を関連づけた評価結果を記録する。オフィスレイアウ
ト提示システム100は、特定のユーザのレイアウト作成要求に基づいて、取得した間取
り情報、及び、受け付けた所定の条件に適合した複数のオフィスレイアウトを検索する。
そして、オフィスレイアウト提示システム100は、記録された評価結果を更に参照する
ことによって、例えば、特定のユーザに適した検索された当該複数のオフィスレイアウト
のうち、評価結果のよい一つ又は複数のオフィスレイアウトを優先して提示(順位付けし
て提示)してもよいし、評価結果の最もよい単一のオフィスレイアウトを提示してもよい
【0072】
オフィスレイアウト提示システム100は、オフィスレイアウト提示システム100を
使用する複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトと、提示したオフ
ィスレイアウトの評価と、を関連づけた評価結果を学習用データとして用いてレイアウト
提示学習モデルを生成してもよい。この場合、オフィスレイアウト提示システム100は
、特定のユーザのレイアウト作成要求に基づいて、取得した間取り情報、及び、受け付け
た所定の条件に加えて、当該レイアウト提示学習モデルを参照することによって、検索ス
コアがより高い(特定のユーザにより適した)オフィスレイアウトを提示する。オフィス
レイアウト提示システム100は、検索スコアが高い複数のオフィスレイアウトのうち、
検索スコアがより高いオフィスレイアウトを優先して提示してもよいし、検索スコアが最
も高い単一のオフィスレイアウトを提示してもよい。なお、当該レイアウト提示学習モデ
ルは、定期的に又は任意のタイミングで、新たな評価結果を学習用データとして用いた学
習によりレイアウト提示学習モデルを強化してもよい。
【0073】
第3例によれば、オフィスレイアウト提示サーバ1は、取得した間取り情報、及び、受
け付けた所定の条件に加えて、オフィスレイアウトの評価結果に更に基づいて、間取りに
適合し、且つ、所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する。よって、例え
ば、オフィスレイアウト提示システム100に予め定められた所定の項目に基づく評価結
果、又は、オフィスレイアウト提示システム100を使用する複数のユーザの評価結果の
少なくとも一方の評価結果に応じたオフィスレイアウトを提示できる。したがって、特定
の間取り及び入力条件に適合し、且つ、例えば評価結果が高いオフィスレイアウトを提示
することができる。
【0074】
(他の実施形態)
上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良(例えば、各実
施形態を組み合わせること、各実施形態の一部の構成を省略すること)され得るとともに
、本発明にはその等価物も含まれる。
【0075】
例えば、上記したとおり、オフィスレイアウト提示サーバ1(オフィスレイアウト提示
装置)は、機能的構成として、取得部113と、受付部115と、提示部117と、更新
部119と、評価部121と、を備える。しかしながら、これらの機能の少なくとも一部
の機能は、図2に示すユーザ端末3が備えてもよい。この場合は、ユーザ端末3は、「オ
フィスレイアウト提示装置」として動作する。
【符号の説明】
【0076】
1…オフィスレイアウト提示サーバ、3…ユーザ端末、11(31)…CPU、12(3
2)…メモリ、13(33)…入力部、14(34)…出力部、15(35)…記録部、
16(36)…通信部、17(37)…バス、100…オフィスレイアウト提示システム
、111…情報処理部、113…取得部、115…受付部、117…提示部、119…更
新部、121…評価部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-09-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフィスレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示装置であって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、を備え、
前記提示部は、複数の前記間取り情報に基づいて学習された間取り学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
オフィスレイアウト提示装置。
【請求項2】
オフィスレイアウトを提示するオフィスレイアウト提示装置であって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、を備え、
前記提示部は、複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトに基づいて学習されたレイアウト提示学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
オフィスレイアウト提示装置。
【請求項3】
前記レイアウト提示学習モデルは、複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトと、各ユーザからの指示に基づいて行ったオフィスレイアウトの変更の結果と、を複数のユーザごとに予め関連づけて生成される、
請求項2に記載のオフィスレイアウト提示装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記オフィスレイアウトの種別、前記オフィスのサイズ、又は、前記オフィス内の座席数の少なくとも一つの情報を含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載のオフィスレイアウト提示装置。
【請求項5】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータが実行するオフィスレイアウト提示方法であって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得するステップと、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付けるステップと、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示するステップと、を含み、
前記提示するステップは、複数の前記間取り情報に基づいて学習された間取り学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
オフィスレイアウト提示方法。
【請求項6】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータが実行するオフィスレイアウト提示方法であって、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得するステップと、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付けるステップと、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示するステップと、を含み、
前記提示するステップは、複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトに基づいて学習されたレイアウト提示学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
オフィスレイアウト提示方法。
【請求項7】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
コンピュータを、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、として機能させ、
前記提示部は、複数の前記間取り情報に基づいて学習された間取り学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
プログラム。
【請求項8】
オフィスレイアウトを提示するコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
コンピュータを、
オフィスの間取りに関する間取り情報を取得する取得部と、
前記オフィスレイアウトを提示するための所定の条件を受け付ける受付部と、
取得した前記間取り情報と受け付けた前記所定の条件とに基づいて、前記オフィスレイアウトに関するレイアウト情報を参照することによって、前記間取りに適合し、且つ、当該所定の条件を満たす特定のオフィスレイアウトを提示する提示部と、として機能させ、
前記提示部は、複数のユーザのそれぞれに対して提示したオフィスレイアウトに基づいて学習されたレイアウト提示学習モデルを用いて、前記特定のオフィスレイアウトを提示する、
プログラム。