(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166506
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】ネジキャップ
(51)【国際特許分類】
B65D 51/22 20060101AFI20241122BHJP
【FI】
B65D51/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082646
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000175397
【氏名又は名称】三笠産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】弁理士法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 啓晃
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084EA03
3E084EB01
3E084EB03
3E084EC03
3E084FA09
3E084FC04
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB02
3E084HC03
3E084HD04
3E084LA01
3E084LA17
3E084LA24
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】上蓋にかかるシャワー水が上蓋とキャップ本体との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造によりシャワー水の侵入を防止し、シャワー水に阻害されることなく内部減圧状態を速やかに破壊できるネジキャップを提供する。
【解決手段】本体部6は、上蓋5に覆われる本体基部61と、上蓋5から露出する本体スカート部62を有し、上蓋5は、キャップ軸心周りの蓋周壁23が蓋開口側にフレア部27を有し、フレア部27は、本体スカート部62の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部271を有し、フレア遊嵌部271は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部272を形成し、フレア部27の開口縁端面273にフレア空隙部272に通じる開放口274を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体に装着する上蓋を有し、
キャップ本体は、容器の口部を容器の軸心周りに囲む本体部と、容器の口部を覆う中栓を有し、
本体部は、上蓋に覆われる本体基部と、上蓋から露出する本体スカート部を有し、本体基部が本体スカート部よりキャップ径方向で小径をなし、
上蓋は、キャップ軸心周りの蓋周壁が蓋開口側にフレア部を有し、
フレア部は、本体スカート部の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部を有し、
フレア遊嵌部は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部を形成し、
フレア部の開口縁端面にフレア空隙部に通じる開放口を有することを特徴とするネジキャップ。
【請求項2】
フレア部の開口縁端面の開放口は、フレア内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、キャップ径方向外側の開放口内面と本体基部の外周面との離隔距離が、フレア空隙部におけるフレア内周面と本体基部の外周面との離隔距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項3】
フレア部の開口縁端面は、端面内周縁が本体スカート部の外周面に近接し、キャップ径方向外側に広がることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項4】
本体スカート部は、分別回収構造の始端となる摘み部を有し、摘み部は、本体スカート部外周面からキャップ径方向内側に窪む凹部を有し、
フレア部は、開口縁端面のキャップ軸心周りの複数個所に開放口を有し、開放口の一つが摘み部の凹部に通じることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項5】
上蓋は、内側天面からキャップ軸心方向に伸びるネジ筒を有し、ネジ筒は中栓の外周にネジ接合し、ネジ筒と蓋周壁の間にフレア空隙部に通じる開放空間を有することを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネジキャップに関し、シャワー水の吸込みを防止する技術に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1は、液体内容物を高温充填したのちにシャワー冷却する容器の注出口部に螺着するキャップである。キャップの雌ネジを形成する周壁内周面に縦の空気供給用溝を周方向に等間隔で複数本設けており、さらに周壁の下端裾部は周壁よりも外側へ突出するように内外周面ともに外側へ拡径している。この下端裾部の内周面と容器の注出口部の外周面との間に、減圧状態における冷却水の吸引を防止する為の広い空間を形成させている。
【0003】
特許文献2は、容器の口部に装着されるキャップであり、キャップ本体とキャップ本体に被せられる上蓋とを有している。キャップ本体の外周には、上蓋の側面部とキャップ本体に設けた注出筒との間の空間が外気に連通する通気溝を複数の箇所に設けている。そして、上蓋径方向において、上蓋の側面部が通気溝を覆っており、通気溝は、キャップ本体の上蓋と嵌合する箇所を通っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4613469号
【特許文献2】特許第6831986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、打栓により容器に装着するネジキャップは、打栓後にシャワー水で容器の内容物を冷却する際に、内部が負圧となってシャワー水が侵入することがある。このため、上蓋と本体側の接触部がシャワー水の侵入しない密封シール機能を発揮して、上蓋内へのシャワー水の吸込みを防止する構造を設けている。
【0006】
しかし、ネジキャップの打栓時に本体部に生じる弾性変形に起因して密封シール機能を発揮する接触部の接触にズレが生じ、密封シール機能が損なわれてシャワー水が侵入することがある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであり、上蓋にかかるシャワー水が上蓋とキャップ本体との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造によりシャワー水の侵入を防止し、シャワー水に阻害されることなく内部減圧状態を速やかに破壊できるネジキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るネジキャップは、容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体に装着する上蓋を有し、キャップ本体は、容器の口部を容器の軸心周りに囲む本体部と、容器の口部を覆う中栓を有し、本体部は、上蓋に覆われる本体基部と、上蓋から露出する本体スカート部を有し、本体基部が本体スカート部よりキャップ径方向で小径をなし、上蓋は、キャップ軸心周りの蓋周壁が蓋開口側にフレア部を有し、フレア部は、本体スカート部の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部を有し、フレア遊嵌部は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部を形成し、フレア部の開口縁端面にフレア空隙部に通じる開放口を有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るネジキャップにおいて、フレア部の開口縁端面の開放口は、フレア内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、キャップ径方向外側の開放口内面と本体基部の外周面との離隔距離が、フレア空隙部におけるフレア内周面と本体基部の外周面との離隔距離よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るネジキャップにおいて、フレア部の開口縁端面は、端面内周縁が本体スカート部の外周面に近接し、キャップ径方向外側に広がることを特徴とする。
【0011】
本発明に係るネジキャップにおいて、本体スカート部は、分別回収構造の始端となる摘み部を有し、摘み部は、本体スカート部外周面からキャップ径方向内側に窪む凹部を有し、フレア部は、開口縁端面のキャップ軸心周りの複数個所に開放口を有し、開放口の一つが摘み部の凹部に通じることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るネジキャップにおいて、上蓋は、内側天面からキャップ軸心方向に伸びるネジ筒を有し、ネジ筒は中栓の外周にネジ接合し、ネジ筒と蓋周壁の間にフレア空隙部に通じる開放空間を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記の構成により、上蓋のフレア部が、上蓋から露出する大径の本体スカート部の外周面よりもキャップ径方向外側に広がることで、フレア部が庇の役割を果たし、上蓋から流れ落ちるシャワー水が本体基部と本体スカート部の境目を跨ぐように流れ、シャワー水が上蓋とキャップ本体との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造となり、シャワー水が上蓋とキャップ本体との間の内部空間へ侵入することを防止する。
【0014】
また、シャワー水はフレア部の開口縁端面の開放口から離隔した位置を膜状に流れるので、シャワー水が開放口に侵入することはなく、シャワー水に阻害されることなく開放口を開放した状態に保つことができ、上蓋とキャップ本体との間の内部空間に減圧状態が発生した場合にも開放口を通した通気により速やかに減圧状態を破壊できる。
【0015】
また、フレア遊嵌部においてフレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部を形成するので、フレア内周面と本体基部の外周面との間に十分な隙間が存在する。よって、瞬間的に減圧状態が発生し、シャワー水が上蓋内に侵入してもフレア空隙部に留まり、上蓋の奥深くにシャワー水が侵入することがない。
【0016】
また、ネジ筒と蓋周壁の間にフレア空隙部に通じる開放空間を有することで、ネジ筒の周囲が減圧状態となりにくい空間となり、フレア空隙部にシャワー水が侵入しても開放空間を隔てたネジ筒にまでシャワー水が達することがない。
【0017】
また、フレア部は、開口縁端面のキャップ軸心周りの複数個所に開放口を有し、開放口の一つが摘み部の凹部に通じるので、この個所の開放口が摘み部の凹部に広がり、開口面積が拡大する。よって、開放口の通気性が向上し、開放口を通した内外の通気をより円滑に行うことができ、内部減圧状態の破壊を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態に係るネジキャップの一部断面正面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るキャップの実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1から
図5において、本発明に係るネジキャップ1は容器2の口部3に装着するキャップ本体4と、上蓋5を有している。キャップ1は全体が樹脂製である。
【0020】
キャップ本体4は、容器2の口部3を容器2の軸心周りに囲む本体部6と、口部3を覆う中栓7を有している。
【0021】
中栓7は、中栓開口を囲む注出筒8と、中栓開口を覆う中栓封止部9と、中栓封止部9と注出筒8を繋ぐ弱化部10を有している。
【0022】
ここでは、未開封のキャップ1を示しているので、注出筒8は中栓開口予定部を囲んでおり、中栓開口予定部を覆う中栓封止部9によって中栓開口が塞がれている。
【0023】
中栓封止部9は、中栓開口を塞ぐ栓体11と、栓体11から容器2の軸心方向に立ち上がる筒状の中栓筒部12と、容器2の径方向外側に拡がる中栓鍔部13を有している。
【0024】
中栓筒部12は、中栓開封時に開封トルクを伝達する中栓側の駆動軸をなし、容器2の軸心周りに環状をなす筒内面および筒外面に、容器2の軸心周りで上蓋5に掛かり合う中栓突起部14を有している。中栓突起部14は容器2の軸心方向に延びるリブからなり、筒内面から容器2の径方向内側に突出し、筒外面から容器2の径方向外側に突出している。中栓筒部12は、容器2の軸心方向一側が開口し、開口縁の外周面に中栓嵌合凹部15を有している。
【0025】
中栓鍔部13は、中栓筒部12の容器2の軸心方向他側および栓体11と一体をなし、中栓筒部12の外周に容器2の径方向外側に広がっており、中栓筒部12に続く容器2の径方向内側の鍔基部16と、鍔基部16から弱化部10に至る鍔縁部17を有している。
【0026】
中栓7は、容器2の口部3に挿入する中栓インナーシール部18を有し、中栓インナーシール部18と本体部6の間に口部3を挿入する嵌合溝19を形成している。
【0027】
本体部6は、上蓋5に覆われる本体基部61と、上蓋5から露出する本体スカート部62を有し、本体基部61が本体スカート部62よりキャップ径方向で小径をなし、本体スカート部62が容器2の口部外周に形成した容器外側凹部20に嵌合するキャップ内側凸部21を有している。
【0028】
上蓋5は、内側天面に注出筒8に対向する上蓋インナー22を有しており、上蓋インナー22は、上蓋5の軸心周りに環状をなしてインナー先端縁が注出筒8の水切り内面に液密に当接し、シール領域を形成する。
【0029】
また、上蓋5は、容器2の径方向外側から径方向内側に向けて順次に蓋周壁23、ネジ筒24、中栓保持部25を有している。
【0030】
最外側の蓋周壁23は、キャップ軸心周りに沿って環状をなす筒体であり、外周面に開封時の指掛かりとなるローレット26を有しており、蓋開口側にフレア部27を有している。
【0031】
フレア部27は、本体スカート部62の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部271を有している。フレア遊嵌部271は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部61の外周面とを隔てるフレア空隙部272を形成し、フレア部27の開口縁端面273にフレア空隙部272に通じる開放口274を有する。
【0032】
この開放口274は、フレア内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、キャップ径方向外側の開放口内面と本体基部61の外周面との離隔距離L1が、フレア空隙部272におけるフレア内周面と本体基部61の外周面との離隔距離L2よりも大きく、ここでは、L1が2mm以上であり、L2が1.5mm以上である。
【0033】
フレア部27の開口縁端面273は、端面内周縁が本体スカート部62の外周面に近接し、キャップ径方向外側に広がっており、開口縁端面273のキャップ軸心周りの複数個所に開放口274を有している。
【0034】
ネジ筒24は、上蓋5の内側天面から容器2の軸心方向に延び、中栓7の外周面に沿って環状をなし、内周面に形成した雌ネジ部28で中栓7の外周面に形成した雄ネジ部29にネジ接合する。上蓋5はネジ筒24と蓋周壁23の間にフレア空隙部272に通じる開放空間51を形成している。
【0035】
本体スカート部62は、分別回収構造の始端となる摘み部63を有し、摘み部63は、本体スカート部外周面からキャップ径方向内側に窪む凹部64を有しており、開口縁端面273の開放口274の一つが摘み部63の凹部64に通じている。
【0036】
中栓保持部25は、上蓋5の内側天面から容器2の軸心方向に延びる筒状をなし、容器の軸心周りに二重の環状をなす外筒部30と内筒部31を有し、外筒部30と内筒部31の間の環状の空隙に中栓筒部12を挿入する。
【0037】
中栓保持部25は、中栓開封時に開封トルクを加える上蓋側の駆動軸をなし、容器2の軸心周りに環状をなす外筒部30の筒内面および内筒部31の筒外面に、容器2の軸心周りで中栓筒部12に掛かり合う上蓋突起部32を有している。上蓋突起部32は容器2の軸心方向に延びるリブからなり、外筒部30の筒内面から容器2の径方向内側に突出し、内筒部31の筒外面から容器2の径方向外側に突出している。また、外筒部30は、筒内面に中栓7の中栓嵌合凹部15に嵌合する上蓋嵌合凸部33を有している。
【0038】
以下、上記構成の作用を説明する。キャップ1は上蓋5をキャップ本体4に押し込んで組み付け、容器2の口部3に打栓により装着する。打栓後に内容物を冷却するためのシャワー水を上蓋5の上方から散水する。
【0039】
このとき、上蓋5のフレア部27が、上蓋5から露出する大径の本体スカート部62の外周面よりもキャップ径方向外側に広がることで、フレア部27が庇の役割を果たし、上蓋5から流れ落ちるシャワー水が本体基部61と本体スカート部62の境目を跨ぐように流れ、シャワー水が上蓋5とキャップ本体4との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造となり、シャワー水が上蓋5とキャップ本体4との間の内部空間へ侵入することを防止する。
【0040】
また、シャワー水はフレア部27の開口縁端面273の開放口274から離隔した位置を膜状に流れるので、シャワー水が開放口274に侵入することはなく、シャワー水に阻害されることなく開放口274を開放した状態に保つことができ、上蓋5とキャップ本体4との間の内部空間に減圧状態が発生した場合にも開放口274を通した通気により速やかに減圧状態を破壊できる。
【0041】
また、フレア遊嵌部271においてフレア内周面と本体基部61の外周面とを隔てるフレア空隙部272を形成するので、フレア内周面と本体基部61の外周面との間に十分な隙間が存在する。よって、瞬間的に減圧状態が発生し、シャワー水が上蓋5の内部に侵入してもフレア空隙部272に留まり、上蓋5の奥深くにシャワー水が侵入することがない。
【0042】
また、ネジ筒24と蓋周壁23の間にフレア空隙部272に通じる開放空間51を有することで、ネジ筒24の周囲が減圧状態となりにくい空間となり、フレア空隙部272にシャワー水が侵入しても開放空間51を隔てたネジ筒24にまでシャワー水が達することがない。
【0043】
また、フレア部27は、開口縁端面272のキャップ軸心周りの複数個所に開放口274を有し、開放口274の一つが摘み部63の凹部64に通じるので、この個所の開放口274が摘み部63の凹部64に広がり、開口面積が拡大する。よって、開放口274の通気性が向上し、開放口274を通した内外の通気をより円滑に行うことができ、内部減圧状態の破壊を促進できる。
【0044】
上蓋5の開封時には、蓋周壁23のローレット26に加える力で上蓋5を容器2の軸心周りに回転させる。
【0045】
上蓋5の回転により、上蓋5のネジ筒24の外筒部30および内筒部31の上蓋突起部32と、中栓筒部12の中栓突起部15とが容器2の軸心周りで掛かり合って、中栓封止部9が容器2の軸心周りに回転し、中栓鍔部13の鍔縁部17に繋がる弱化部10が破断する。
【0046】
弱化部10の破断により中栓封止部9が中栓7から離脱し、雌ネジ部28と雄ネジ部29の掛かり合いにより、上蓋5が容器2の軸心方向に移動する。このとき、中栓筒部12の中栓嵌合凹部15と外筒部30の上蓋嵌合凸部33との嵌合により、中栓封止部9が上蓋5と一体的に中栓7から離脱し、中栓開口予定部を開封し、中栓開口が開口する。
【符号の説明】
【0047】
1 キャップ
2 容器
3 口部
4 キャップ本体
5 上蓋
6 本体部
7 中栓
8 注出筒
9 中栓封止部
10 弱化部
11 栓体
12 中栓筒部
13 中栓鍔部
14 中栓突起部
15 中栓嵌合凹部
16 鍔基部
17 鍔縁部
18 中栓インナーシール部
19 嵌合溝
20 容器外側凹部
21 キャップ内側凸部
22 上蓋インナー
23 蓋周壁
24 ネジ筒
25 中栓保持部
26 ローレット
27 フレア部
28 雌ネジ部
29 雄ネジ部
30 外筒部
31 内筒部
32 上蓋突起部
33 上蓋嵌合凸部
51 開放空間
61 本体基部
62 本体スカート部
63 摘み部
64 凹部
271 フレア遊嵌部
272 フレア空隙部
273 開口縁端面
274 開放口
L1 離隔距離(2mm以上)
L2 離隔距離(1.5mm以上)