(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166545
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】歯の清掃具ホルダー
(51)【国際特許分類】
A46B 17/08 20060101AFI20241122BHJP
A47G 29/08 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
A46B17/08
A47G29/08
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082710
(22)【出願日】2023-05-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-27
(71)【出願人】
【識別番号】503243726
【氏名又は名称】山田 康雄
(72)【発明者】
【氏名】山田康雄
【テーマコード(参考)】
3B202
3K100
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB20
3B202GB02
3K100AA09
3K100AB02
3K100AE09
3K100AH12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】洗面台等に取り付け使用する歯ブラシなどのホルダーであって、歯間ブラシや歯ブラシを複数用意してある中から必要な歯ブラシなどを選んで素早く着脱自在に使用ができ、落として汚したり紛失することなどを防ぎ、衛生的に管理するための歯の清掃具ホルダーを提供する。
【解決手段】歯の清掃具ホルダーは背面板と、側板と、更に、発砲樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板とで周囲壁を備えると共に内部に空間部を有する、空間部は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスペーサーを背面板と正面板に介在させてなり、且つ空間部は正面板の天面部より底面部まで貫通してなり、更に背面板は正面板の天面部より高くなるように形成されてなり、空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、正面板の発泡樹脂の弾性力により着脱自在に保持される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯の清掃具ホルダー(50)は背面板(1)と、側板(5)と、更に、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(3)を有し、該空間部(3)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を背面板(1)と正面板(4)に介在させてなり、且つ前記空間部(3)は前記正面板(4)の天面部(6)より底面部(7)まで貫通してなり、更に前記背面板(1)は前記正面板(4)の天面部(6)より高くなるように形成されてなり、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする歯の清掃具ホルダー。
【請求項2】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(42)は、は前記正面板(4)の天面部(6)より、低くなるように形成されてなり、正面板(4)と側板(5)と正面板(42)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(32)を有し、該空間部(32)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記正面板(4)と正面板(42)に介在させてなり、且つ該空間部(32)は前記正面板(42)の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1に記載の歯の清掃具ホルダー。
【請求項3】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(43)は、は前記正面板(42)の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、正面板(42)と側板(5)と正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(33)を有し、該空間部(33)の長手方向の一端部に、スペーサー(2)を前記正面板(42)と正面板(43))に介在させてなり、該スペサー(2)は長手方向の一端部に備え、且つスペーサーの厚さが好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ該空間部(33)は前記正面板(43)の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記空間部(33)は歯間ブラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
【請求項4】
前記歯の清掃具ホルダー本体の背面部に接着剤を備え、を洗面所の近傍の壁面などに貼着するように備えたことを特徴とする請求項1から請求項3記載の歯の清掃具ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、必要な歯ブラシなどを、衛生的に管理するための歯の清掃具ホルダーに関する。
【0002】
従来から、歯の隙間を清掃する歯間ブラシが知られているが、何ら手段を講じないで単に 洗面台に直接置くことが多かったが、小さいために紛失することも多く不衛生でもあった又はコップの中に入れておくようなことも多かった。
口腔ケアの必要性から歯ブラシの数も多くなり洗面台等のスペースでの有効的な管理に必要性を感じるものである。
【背景技術】
【0003】
先行技術とし特許文献1ではて次のものが開示されている。 従来の歯ブラシ立てとして、特許文献1には、用具や器具類を、斜めに立てた状態で保管する曲げ筒形スタンドがある、即ち、直筒の中途部を長短をつけて二つに折り曲げ、筒長手方向の上面中空部を斜め切断または切り広げ、出し入れ口として天井側に配置し、筒短手方向の底面部に水勾配を付した底蓋を設け、さらに、水抜き穴を穿設して床側に配置し、筒を直立せしめて筒底面を支え台に固着している。
この場合は、コップに歯ブラシなどを直接入れることと変わらず、複数の歯ブラシを入れた場合には、ブラシ同士が接触して不衛生である、また歯間ブラシなどの短いブラシには使用できないという欠点がある。
【0004】
また、特許文献2には、歯ブラシ収納部と歯ブラシ収納部を一つの収納部本体に収めた歯ブラシ&歯ブラシスタンドである、即ち、歯ブラシ収納部の上面に歯ブラシ挿入開口部を設け、歯ブラシ収納部の前面下方に歯ブラシ収納部を設けたものである。この場合は、上面の歯ブラシ挿入開口部に使用済みの歯ブラシを差し入れると収納部の底に水滴が溜まり不衛生であリまた、個別の収納部内の清掃作業が大変であるという煩わしさがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3215923号公報
【特許文献2】特開2019-063463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗面台周辺に容器を準備して歯間ブラシ及び歯ブラシ等をまとめて容器に収納
することが多かった。 とくに歯間ブラシの場合には小さく短いうえに歯の隙間に合わせて複数本のブラシの中からの使い分けが必要で、使用するブラシが選択しやすくまた、 管理しやすいホルダーが必要であつた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1記載の歯の清掃具ホルダー(50)は、背面板(1)と側板(5)と、更に、発泡樹脂とプラスチック等の板材の積層体からなる正面板(4)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(3)を有し、該空間部(3)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスペーサー(2)を背面板(1)と正面板(4)に介在させてなり、且つ該空間部(3)は前記正面板(4)の天面部(6)より底面部(5)まで貫通してなり、更に前記背面板(1)は前記正面板(4)の天面部(6)より高くなるように形成されてなり、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0008】
更に、
図1・
図2を参考にして詳しく説明すると、空間部(3)は、歯ブラシのハンドル部を保持するために空間部(3)の長手方向の一端部に厚く他端部には薄いスペーサーを用いる、したがって一端部から他端部に向かって空間部(3)が狭くなるように構成され、歯ブラシのハンドルを空間部(3)の一端部に差し込んで他端部に移動することで、背面板(1)と正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により前記歯ブラシのハンドルが太いものから細いものまで着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0009】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、
発泡樹脂とプラスチック等の板材の積層体からなる正面板(42)は、前記正面板(4)の天面部(6)より、低くなるように形成されてなり、前記正面板(4)と側板(5)と正面板(42)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(32)を有し、該空間部(32)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記正面板(4)と正面板(42)に介在させてなり、且つ前記空間部(32)は前記正面板(42)の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1に記載の歯の清掃具ホルダー。
正面板(4)は本請求項2においては、背面版として機能する。
【0010】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、前記正面板(4)と正面板(42)に介在させてなる空間部(32)は長手方向の一端部が厚く他端部側には薄い厚さの異なるスペーサー(2)を使用することで一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように備えてなり、背面板の機能を持つ前記正面板(4)と正面板(42)発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具の二段ある空間部に多数本のブラシハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0011】
図3には背面板に接着剤を備え、洗面所の近傍の壁面などに貼着するように備えたことを特徴とする。
【0012】
前記請求項1と請求項2の空間部に使用するスペーサーの厚さについて説明する、一端部のスペーサーの厚さは、好ましくは、3mm~9mmであり、より好ましくは4mm~7mmである、また他端部のスペーサーの厚さは、好ましくは1mm~6mmであり、より好ましくは1mm~5mmであり、最も好ましくは1mm~4mmである、発泡樹脂の柔らかさと弾性力に寄って変わる誤差の範囲である。
【0013】
また本発明の前記請求項3を
図5・
図6を参考にして詳しく説明する、発泡樹脂とプラスチック等の板材の積層体からなる正面板(43)は、前記正面板(42)の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、正面板(42)と側板(5)と正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(33)を有し、該空間部(33)の長手方向の一端部にはスペーサー(2)を前記正面板(42)と正面板(43)に介在させてなり、前記スペーサー(2)は長手方向の一端部に備え、且つスペーサーの厚さが好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ該空間部(33)は前記正面板(43)の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(33)は歯間ブラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1または請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
正面板(42)は本請求項3においては、背面板として機能する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の構成は上記の通りで、三段の空間部(歯ブラシの収納スペース)があり、舌ブラシ・歯間ブラシ・歯ブラシ・短く細い糸ようじ等と歯の隙間に合わせて多様なブラシが管理される、また空間部が、天面部(6-3)より底面部まで貫通しており、水滴が排出され又は乾燥しやすく衛生的で清潔さを保つことが出来る、またコップなどの容器と違い小さい歯間ブラシを探す必要がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係る歯の清掃具ホルダー本体の斜視図。
【
図3】本発明に係る二段ある空間部と、背面部接着剤の位置を示す 斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
図1においては、歯の清掃具ホルダー(50)背面板(1)と側板(5)と、更に、正面板(4)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(3)を有する、該空間部(3)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスペーサー(2)を背面板(1)と正面板(4)に介在させてなり、且つ該空間部(3)は前記正面板(4)の天面部(6)より底面部(7)まで貫通してなり、更に前記背面板(1)は前記正面板(4)の天面部(6)より高くなるように形成されてなる、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする、また
図2は実施例である。
【0017】
図3においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(42)は、前記正面板(4)の天面部(6)より、低くなるように形成されてなり、前記正面板(4)と側板(5)と正面板(42)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(32)を有し、該空間部(32)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記正面板(4)と正面板(42)に介在させてなり、且つ該空間部(32)は前記正面板(42)の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
【0018】
【0019】
図5においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(43)は、前記正面板(42)の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、前記正面板(42)と側板(5)と正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に空間部(33)を有し、該空間部(33)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記正面板(42)と正面板(43)に介在させてなり、且つ該空間部(33)は前記正面板(43)の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(33)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
【0020】
【0021】
実施の形態において、発泡樹脂は、発泡樹脂材に限らずゴムでも、又は発泡ゴムや他の発泡剤でも使用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本願は、口腔衛生の管理上食後の歯磨きにこだわらず常に歯の不健康からくる病を防止するために、歯ブラシ・歯間ブラシ・糸ブラシ、舌ブラシ等々に使用するブラシが衛生的で清潔に管理するための歯の清掃具ホルダーを提供する。
【符号の説明】
【0023】
50 歯の清掃具ホルダー本体
1 背面板
2 スペーサー
3 空間部
32 空間部
33 空間部
4 正面板
42 正面板
43 正面板
5 側板
6 天面部
62 天面部
63 天面部
7 底面部
10 発泡樹脂
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の
積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板と前記側
板と前記正面板に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は長手方向の一端部と他端部にそ
れぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を背面板(1)と正面板(4)に介在させてなり、且つ前記
空間部(3)は天面部より底面部まで貫通してなり、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱
自在に保持することを特徴とする歯の清掃具ホルダー。
【請求項2】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(5
2)とからなる第2の天面部(62)は、記正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く設けてなり、且つ前記第2の側板(52)と第2の天面部(62
)は同じ高さに形成されてなり、更に前記正面板(4)と第2の正面板(42)とで挟まれた第2
の空間部(32)の長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を介在
させて形成した第2の空間部(32)は前記第2の正面板(42)の第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記2第の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部
であって、前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1に記載の歯の清掃具ホルダー。
【請求項3】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第3の正面板(43)と第3の側板(5
3)とからなる第3の天面部(63)は、前記第2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(5
2)とで形成された周囲壁の第2の天面部(62)より一段低く設けてなり、且つ第3の側板(53)と第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、更に前記第2の正面板(42)と第3の正面板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在させて第3の空間部(33)を有し、
該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはス
ペーサーを必要としない、且つ該第3の空間部(33)は前記第3の正面板(43)の第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記第3の空間部(33)は歯間ブラシ等のハンド
ル部を保持する開口部であって、前記第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の歯の清掃具ホル
ダー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、必要な歯間ブラシなどを、衛生的に管理するための歯の清掃具ホルダーに関する。
【0002】
従来から、歯の隙間を清掃する歯間ブラシが知られているが、何ら手段を講じないで単
に洗面台に直接置くことが多かったが、小さいために紛失することも多く不衛生でもあった又はコップの中に入れておくようなことも多かった。 口腔ケアの必要性から歯ブラシ
の数も多くなり洗面台等のスペースでの有効的な管理に必要性を感じるものである。
【背景技術】
【0003】
先行技術とし特許文献1ではて次のものが開示されている。 従来の歯ブラシ立てとして 、特許文献1には、用具や器具類を、斜めに立てた状態で保管する曲げ筒形スタンドがある、即ち、直筒の中途部を長短をつけて二つに折り曲げ、筒長手方向の上面中空部を斜め切断または切り広げ、出し入れ口として天井側に配置し、筒短手方向の底面部に水勾配を付した底蓋を設け、さらに、水抜き穴を穿設して床側に配置し、筒を直立せしめて筒底面を支え台に固着している。 この場合は、コップに歯ブラシなどを直接入れることと変わ
らず、複数の歯ブラシを入れた場合には、ブラシ同士が接触して不衛生である、また歯間ブラシなどの短いブラシには 使用できないという欠点がある。
【0004】
また、特許文献2には、歯ブラシ収納部と歯ブラシ収納部を一つの収納部本体に収めた
歯ブラシ&歯ブラシスタンドである、即ち、歯ブラシ収納部の上面に歯ブラシ挿入開口部を設け、歯ブラシ収納部の前面下方に歯ブラシ収納部を設けたものである。この場合は、上面の歯ブラシ挿入開口部に使用済みの歯ブラシを差し入れると収納部の底に水滴が溜まり不衛生であリ、また個別の収納部内の清掃作業が大変であるという煩わしさがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3215923号公報
【特許文献2】特開2019-063463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗面台周辺に容器を準備して歯間ブラシ及び歯ブラシ等をまとめて容器に収納することが多かった。とくに歯間ブラシの場合には小さく短いうえに歯の隙間に合わせて複数本のブラシの中からの使い分けが必要で、使用するブラシが選択しやすくまた、管理しやすいホルダーが必要であつた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の
積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板は前記側
板(5)と前記正面板に囲まれ空間部(3)を有し、該空間部(3)は長手方向の一端部と他端部
にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を前記背面板(1)と前記正面板(4)に介在させてな
り、且つ前記空間部は前記天面部より底面部まで貫通してなり、前記空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清
掃具を着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0008】
更に、
図1・
図2を参考にして詳しく説明すると、
本発明の請求項1記載の歯の清掃具ホ
ルダーは、歯ブラシのハンドル部を保持するために空間部(3)の長手方向の一端部に厚く
他端部には薄いスペーサーを用いる、したがって一端部から他端部に向かって空間部(3)
が狭くなるように構成され
ている、
歯ブラシのハンドルを空間部(3)の一端部に差し込んで他端部
方向に移動することで、背
面板(1) と正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により前記歯ブラシのハンドルが太いものから
細いものまで着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0009】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第2の正面板(42)
と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と
互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より
一段低く設
けてなり、
且つ前記第2の側板(52)と
前記第2の前記天面部(62)は同じ高さに形成されて
なり、更に前記正面板(4)と
前記第2の正面板(42)とで挟まれた
2の空間部(32)の長手方
向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を
介在させて形成した前記第
2の空間部(32)は
前記第2の正面板(42)の
前記第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通
してなり、前記
第2の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記
第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、正面板(4)は本請求項2において
は背面板として機能する。
【0010】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、正面板(4)と
第2の正面板(42)に介在させてなる
第2の空間部(32)は長手方向
の一端部が厚く他端部側には薄い厚さの異なるスペーサー(2)を使用することで一端部か
ら他端部に向かって空間部が狭くなるように備えてなり、背面板の機能を持つ前記正面板(4)と
前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により、歯の清掃具が請求項1の空間部(3)と
第2の空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0011】
前記請求項1と請求項2の空間部に使用するスペーサーの厚さについて説明する、一端部
のスペーサーの厚さは、好ましくは、3mm~9mmであり、より好ましくは4mm~7
mmである、また他端部のスペーサーの厚さは、好ましくは1mm~6mmであり、より好ましくは1mm~5mmであり、最も好ましくは1mm~4mmである、発泡樹脂の柔らかさと 弾性力に寄って変わる誤差の範囲である。
【0012】
更に、
図5・
図6を参考にして詳しく説明する、
本発明の歯の清掃具ホルダーは、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)と第3の側板(53)とで形成された
第3の天面部(63)は、前記第
2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(52)と
で形成された周囲壁の
第2の天面部(62)より低く設けてな
り、且つ第3の側板(53)と
第3
の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、更に前
記第2の正面板(42)と前記
第3の正面
板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在
させて第3の空間部(33)を設け、該空
間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペー
サーを必要としない、且つ
前記第3の空間部(33)は前記
第3の正面板(43)の前記第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通し
てなる、更に、前記空間部
(3)と前記第2の空間部
(32)
と前記第3の空間部
(33)の3段ある空間部は発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体
からなる正面板(4)(42)(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
第2の正面板(42)は
本請求項3においては背面板として機能する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成は上記の通りで、請求項1・請求項2・請求項3と三段の空間部(歯ブラシ
の収納スペース)があり、舌ブラシ・歯間ブラシ・歯ブラシ・短く細い糸ようじ等と歯の
隙間に合わせて多様なブラシが管理される、また、
三段の空間部が一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように形成してあるためブラシのハンドルを広い所に差し込み、狭い所に移動させることで多数本のブラシを保持することが出来る効果がある、更に空間部が、天面部より底面部まで貫通しており、水滴が排出され又は 乾燥しやすく衛生的で清潔さを保つことが出来る、またコップなどの容器
と違い小さい歯間ブラシを探す必要がないという効果がある。
【0014】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は対向する背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の
板材の積層体からなる正面板(4)とで囲まれた内側に歯ブラシのハンドル部を保持する開
口部(空間部)があり、太い歯ブラシのハンドルから歯の隙間に合わせて用意してある複数本の歯間ブラシなどから必要な歯の清掃具を容易に選択できて使用できるという効果がある。
更に長手方向の一端部から他端部に向かって空間部(4)が狭くなるように形成してある、
歯ブラシのハンドル部を保持する開口部には太めのハンドルから薄い板状の歯間ブラシまで対応することで幅の広い範囲のブラシが収容できる効果が得られた。
【0015】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)の背面板(1)は、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の
積層体からなる正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)よ
り高く形成されている、このことにより背面板と正面板とに挟まれた空間部(開口部)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは歯ブラシのハンドルを背面板(1)に添わせ空間部へ容
易に差し入れることが出来る効果がある。
【0016】
更に発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、前記正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く形成されている、したがって前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)に挟まれた第2の空間部(32)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは歯ブラシのハンドルを前記正面板(4)に添わせて前記第2の空間部(32)へ容易に差し入れ
ることが出来る効果がある。
正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る歯の清掃具ホルダー本体の斜視図。
【
図4】本発明に係る
二段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【
図6】本発明に係る
三段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
図1においては、
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は
対向する背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の
板材の積層体からなる正面板(4)と、
互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、
前記背面板(1)は正面板(4)と前記
側板(5)とからなる天面部(6)より高く形成され、
更に前
記周囲壁に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ
厚さの異なるスぺーサー(2)を背面板(1)と
前記正面板(4)に介在させてなり、且つ前記空
間部は前記天面部(6)より底面部まで貫通してなり、前記対向する背面板
と前記発泡樹脂(
10)と前記正面板(4)
に挟まれた前記空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする、また
図2は実施例である。
【0019】
図3においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第2の正面板(42)
と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と
互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より
一段低い位置に形成され、
且つ前記第2の前記
側板(52)と前記
第2の天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、対向す
る前記正面板(4)
と
前記第2の正面板(42)の長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスぺーサー(2)を介在させて形成し、更に
第2の空間部(32)は前記
第2の正面板(42)の前記
第2の
天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、
前記2第の空間部(32)は、歯ブラシのハン
ドル部を保持する開口部であって、
前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、また
前記正面板(4)は本本請求項2においては背面板として機能する。
背面板として機能するとは・・歯ブラシのハンドルが背面板に突き当り空間部に差し込み
易くなる。
【0020】
更に詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、請求項1の正面板(4)と第2の正面板(42)に介在させてなる第2の空間部(32)は長手方向の一端部が厚く
他端部側には薄い厚さの異なるスペーサー(2)を使用することで一端部から他端部に向か
って空間部が狭くなるように備えてなり、背面板の機能を持つ前記請求項1の正面板(4)
と前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具が前記空間部(3)と第2の
空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0021】
図5においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)と
第3の側板(53)とで形成された
第3の天面部(63)は、
第2の正面板(42)と
互いに対向する
第2の側板(52)とで形成された周囲壁の
第2の天面部(62)より低く設けてなり、且つ
前
記第3の側板(53)と
前記第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、前記
第2の正面板(42)と
第3の正面板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在させて
第3の空間
部(33)を設け、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端
部についてはスペーサーを必要としない、且つ
前記第3の空間部(33)は前記3の正面板(43)と
第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記
第3の空間部(33)は歯間ブ
ラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記
第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
また
2の正面板(42)は請求項3においては背面板として機能している。
【0022】
図5においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)は、
第2の正面板(42)と
第2の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、前記
第
2の正面板(42)と側板(5)と
第3の正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に第
3の空
間部(33)を有し、前記
第3の空間部(33)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記
第2の正面板(42)と前記
第3の正面板(43)に介在させてな
り、且つ
前記第3の空間部(33)は
前記第3の正面板(43)と
第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(33)は歯ブラシの ハンドル部を保持する開口部であって、前記
第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
【0023】
【0024】
実施の形態において、発泡樹脂は、発泡樹脂材に限らずゴムでも、又は発泡ゴムや他の
発泡剤でも使用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本願は、口腔衛生の管理上食後の歯磨きにこだわらず常に歯の不健康からくる病を防止す
るために、歯ブラシ・歯間ブラシ・糸ブラシ、舌ブラシ等々に使用するブラシが衛生的
で清潔に管理するための歯の清掃具ホルダーを提供する。
【符号の説明】
【0026】
50 歯の清掃具ホルダー本体
1 背面板
2 スペーサー
3 空間部
32 第2の空間部
33 第3の空間部
4 正面板
42 第2の正面板
43 第3の正面板
5 側板
52 第2の側板
53 第3の側板
6 天面部
62 第2の天面部
63 第3の天面部
7 底面部
10 発泡樹脂
第2の ・・・は請求項2の構成の符号
第3の ・・・は請求項3の構成の符号
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板と前記側板と前記正面板に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を背面板(1)と正面板(4)に介在させてなり、且つ前記空間部(3)は天面部より底面部まで貫通してなり、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする歯の清掃具ホルダー。
【請求項2】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とからなる第2の天面部(62)は、記正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く設けてなり、且つ前記第2の側板(52)と第2の天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、更に前記正面板(4)と第2の正面板(42)とで挟まれた第2の空間部(32)の長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を介在させて形成した第2の空間部(32)は前記第2の正面板(42)の第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記2第の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1に記載の歯の清掃具ホルダー。
【請求項3】
発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第3の正面板(43)と第3の側板(53)とからなる第3の天面部(63)は、前記第2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(52)とで形成された周囲壁の第2の天面部(62)より一段低く設けてなり、且つ第3の側板(53)と第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、更に前記第2の正面板(42)と第3の正面板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在させて第3の空間部(33)を有し、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ該第3の空間部(33)は前記第3の正面板(43)の第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記第3の空間部(33)は歯間ブラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、必要な歯間ブラシなどを、衛生的に管理するための歯の清掃具ホルダーに関する。
【0002】
従来から、歯の隙間を清掃する歯間ブラシが知られているが、何ら手段を講じないで単に洗面台に直接置くことが多かったが、小さいために紛失することも多く不衛生でもあった又はコップの中に入れておくようなことも多かった。 口腔ケアの必要性から歯ブラシの数も多くなり洗面台等のスペースでの有効的な管理に必要性を感じるものである。
【背景技術】
【0003】
先行技術とし特許文献1ではて次のものが開示されている。 従来の歯ブラシ立てとして 、特許文献1には、用具や器具類を、斜めに立てた状態で保管する曲げ筒形スタンドがある、即ち、直筒の中途部を長短をつけて二つに折り曲げ、筒長手方向の上面中空部を斜め切断または切り広げ、出し入れ口として天井側に配置し、筒短手方向の底面部に水勾配を付した底蓋を設け、さらに、水抜き穴を穿設して床側に配置し、筒を直立せしめて筒底面を支え台に固着している。 この場合は、コップに歯ブラシなどを直接入れることと変わらず、複数の歯ブラシを入れた場合には、ブラシ同士が接触して不衛生である、また歯間ブラシなどの短いブラシには 使用できないという欠点がある。
【0004】
また、特許文献2には、歯ブラシ収納部と歯ブラシ収納部を一つの収納部本体に収めた歯ブラシ&歯ブラシスタンドである、即ち、歯ブラシ収納部の上面に歯ブラシ挿入開口部を設け、歯ブラシ収納部の前面下方に歯ブラシ収納部を設けたものである。この場合は、上面の歯ブラシ挿入開口部に使用済みの歯ブラシを差し入れると収納部の底に水滴が溜まり不衛生であリ、また個別の収納部内の清掃作業が大変であるという煩わしさがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3215923号公報
【特許文献2】特開2019-063463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗面台周辺に容器を準備して歯間ブラシ及び歯ブラシ等をまとめて容器に収納することが多かった。とくに歯間ブラシの場合には小さく短いうえに歯の隙間に合わせて複数本のブラシの中からの使い分けが必要で、使用するブラシが選択しやすくまた、管理しやすいホルダーが必要であつた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板は前記側板(5)と前記正面板に囲まれ空間部(3)を有し、該空間部(3)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を前記背面板(1)と前記正面板(4)に介在させてなり、且つ前記空間部は前記天面部より底面部まで貫通してなり、前記空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0008】
更に、
図1・
図2を参考にして詳しく説明すると、
本発明の請求項1記載の歯の清掃具ホルダーは、歯ブラシのハンドル部を保持するために空間部(3)の長手方向の一端部に厚く他端部には薄いスペーサーを用いる、したがって一端部から他端部に向かって空間部(3)が狭くなるように構成され
ている、
歯ブラシのハンドルを空間部(3)の一端部に差し込んで他端部
方向に移動することで、背面板(1) と正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により前記歯ブラシのハンドルが太いものから細いものまで着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0009】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第2の正面板(42)
と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と
互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より
一段低く設けてなり、
且つ前記第2の側板(52)と
前記第2の前記天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、更に前記正面板(4)と
前記第2の正面板(42)とで挟まれた
2の空間部(32)の長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を
介在させて形成した前記第2の空間部(32)は
前記第2の正面板(42)の
前記第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記
第2の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記
第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する。
【0010】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、正面板(4)と
第2の正面板(42)に介在させてなる
第2の空間部(32)は長手方向の一端部が厚く他端部側には薄い厚さの異なるスペーサー(2)を使用することで一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように備えてなり、背面板の機能を持つ前記正面板(4)と
前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により、歯の清掃具が請求項1の空間部(3)と
第2の空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0011】
前記請求項1と請求項2の空間部に使用するスペーサーの厚さについて説明する、一端部 のスペーサーの厚さは、好ましくは、3mm~9mmであり、より好ましくは4mm~7mmである、また他端部のスペーサーの厚さは、好ましくは1mm~6mmであり、より好ましくは1mm~5mmであり、最も好ましくは1mm~4mmである、発泡樹脂の柔らかさと 弾性力に寄って変わる誤差の範囲である。
【0012】
更に、
図5・
図6を参考にして詳しく説明する、
本発明の歯の清掃具ホルダーは、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)と第3の側板(53)とで形成された
第3の天面部(63)は、前記第
2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(52)とで形成された周囲壁の
第2の天面部(62)より低く設けてな
り、且つ第3の側板(53)と
第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、更に前
記第2の正面板(42)と前記
第3の正面板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在
させて第3の空間部(33)を設け、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ
前記第3の空間部(33)は前記
第3の正面板(43)の前記第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通し
てなる、更に、前記空間部
(3)と前記第2の空間部
(32)と前記第3の空間部
(33)の3段ある空間部は発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)(42)(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
第2の正面板(42)は本請求項3においては背面板として機能する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成は上記の通りで、請求項1・請求項2・請求項3と三段の空間部(歯ブラシの収納スペース)があり、舌ブラシ・歯間ブラシ・歯ブラシ・短く細い糸ようじ等と歯の隙間に合わせて多様なブラシが管理される、また、
三段の空間部が一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように形成してあるためブラシのハンドルを広い所に差し込み、狭い所に移動させることで多数本のブラシを保持することが出来る効果がある、更に空間部が、天面部より底面部まで貫通しており、水滴が排出され又は 乾燥しやすく衛生的で清潔さを保つことが出来る、またコップなどの容器と違い小さい歯間ブラシを探す必要がないという効果がある。
【0014】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は対向する背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)とで囲まれた内側に歯ブラシのハンドル部を保持する開口部(空間部)があり、太い歯ブラシのハンドルから歯の隙間に合わせて用意してある複数本の歯間ブラシなどから必要な歯の清掃具を容易に選択できて使用できるという効果がある。
更に長手方向の一端部から他端部に向かって空間部(4)が狭くなるように形成してある、歯ブラシのハンドル部を保持する開口部には太めのハンドルから薄い板状の歯間ブラシまで対応することで幅の広い範囲のブラシが収容できる効果が得られた。
【0015】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)の背面板(1)は、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より高く形成されている、このことにより背面板と正面板とに挟まれた空間部(開口部)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは歯ブラシのハンドルを背面板(1)に添わせ空間部へ容易に差し入れることが出来る効果がある。
【0016】
更に発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、前記正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く形成されている、したがって前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)に挟まれた第2の空間部(32)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは歯ブラシのハンドルを前記正面板(4)に添わせて前記第2の空間部(32)へ容易に差し入れることが出来る効果がある。
正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る歯の清掃具ホルダー本体の斜視図。
【
図4】本発明に係る
二段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【
図6】本発明に係る
三段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
図1においては、
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は
対向する背面板(1)と、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる正面板(4)と、
互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、前記背面板(1)は正面板(4)と前記
側板(5)とからなる天面部(6)より高く形成され、
更に前記周囲壁に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は長手方向の一端部と他端部にそれぞれ厚さの異なるスぺーサー(2)を背面板(1)と
前記正面板(4)に介在させてなり、且つ前記空間部は前記天面部(6)より底面部まで貫通してなり、前記対向する背面板
と前記発泡樹脂(10)と前記正面板(4)
に挟まれた前記空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする、また
図2は実施例である。
【0019】
図3においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と
互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より
一段低い位置に形成され、
且つ前記第2の前記側板(52)と前記
第2の天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、対向す
る前記正面板(4)と
前記第2の正面板(42)の長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスぺーサー(2)を介在させて形成し、更に
第2の空間部(32)は前記
第2の正面板(42)の前記
第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、
前記2第の空間部(32)は、歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、
前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、また
前記正面板(4)は本本請求項2においては背面板として機能する。
背面板として機能するとは・・歯ブラシのハンドルが背面板に突き当り空間部に差し込み易くなる。
【0020】
更に詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、請求項1の正面板(4)と第2の正面板(42)に介在させてなる第2の空間部(32)は長手方向の一端部が厚く他端部側には薄い厚さの異なるスペーサー(2)を使用することで一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように備えてなり、背面板の機能を持つ前記請求項1の正面板(4)と前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具が前記空間部(3)と第2の空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0021】
図5においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)と
第3の側板(53)とで形成された
第3の天面部(63)は、
第2の正面板(42)と
互いに対向する
第2の側板(52)とで形成された周囲壁の
第2の天面部(62)より低く設けてなり、且つ
前記第3の側板(53)と
前記第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、前記
第2の正面板(42)と
第3の正面板(43)の長手方向の一端部にスペーサー(2)を介在させて
第3の空間部(33)を設け、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ
前記第3の空間部(33)は前記3の正面板(43)と
第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記
第3の空間部(33)は歯間ブラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記
第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
また
2の正面板(42)は請求項3においては背面板として機能している。
【0022】
図5においては、発泡樹脂とプラスチック板等の板材の積層体からなる
第3の正面板(43)は、
第2の正面板(42)と
第2の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、前記
第2の正面板(42)と側板(5)と
第3の正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に第
3の空間部(33)を有し、前記
第3の空間部(33)は長手方向の一端部と他端部にそれぞれの厚さの異なるスペーサー(2)を、前記
第2の正面板(42)と前記
第3の正面板(43)に介在させてなり、且つ
前記第3の空間部(33)は
前記第3の正面板(43)と
第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(33)は歯ブラシの ハンドル部を保持する開口部であって、前記
第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。
【0023】
【0024】
実施の形態において、発泡樹脂は、発泡樹脂材に限らずゴムでも、又は発泡ゴムや他の発泡剤でも使用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本願は、口腔衛生の管理上食後の歯磨きにこだわらず常に歯の不健康からくる病を防止す るために、歯ブラシ・歯間ブラシ・糸ブラシ、舌ブラシ等々に使用するブラシが衛生的で清潔に管理するための歯の清掃具ホルダーを提供する。
【符号の説明】
【0026】
50 歯の清掃具ホルダー本体
1 背面板
2 スペーサー
3 空間部
32 第2の空間部
33 第3の空間部
4 正面板
42 第2の正面板
43 第3の正面板
5 側板
52 第2の側板
53 第3の側板
6 天面部
62 第2の天面部
63 第3の天面部
7 底面部
10 発泡樹脂
第2の ・・・は請求項2の構成の符号
第3の ・・・は請求項3の構成の符号
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成しており、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板と前記側板と前記正面板に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を背面板(1)に隣接させており、且つ前記空間部(3)は天面部より底面部まで貫通しており、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする歯の清掃具ホルダー。
【請求項2】
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とからなる第2の天面部(62)は、正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く設けてなり、且つ前記第2の側板(52)と第2の天面部(62 )は同じ高さに形成されてなり、更に前記正面板(4)と第2の正面板(42)とで挟まれた第2の空間部(32)は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を正面板(4)に隣接させた第2の空間部(32)は、前記第2の正面板(42)の第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記第2の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項1に記載の歯の清掃具ホルダー。
【請求項3】
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第3の正面板(43)と第3の側板(53)とからなる第3の天面部(63)は、第2の正面板(42)と互いに対向する前記第2の側板(52)とで形成された周囲壁の第2の天面部(62)より一段低く設けてなり、且つ第3の側板(53)と第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、更に前記第2の正面板(42)と第3の正面板(43)の長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を第2の正面板(42)に隣接させた第3の空間部(33)を有し、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ該第3の空間部(33)は前記第3の正面板(43)の第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通しており、前記第3の空間部(33)は歯間ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、必要な歯間ブラシなどを、衛生的に管理するための歯の清掃具ホルダーに関する。
【0002】
従来から、歯の隙間を清掃する歯間ブラシが知られているが、何ら手段を講じないで単に洗面台に直接置くことが多かったが、小さいために紛失することも多く不衛生でもあった又はコップの中に入れておくようなことも多かった。
口腔ケアの必要性から歯ブラシの数も多くなり洗面台等のスペースでの有効的な管理に必要性を感じるものである。
【背景技術】
【0003】
先行技術とし特許文献1ではて次のものが開示されている。
従来の歯ブラシ立てとして 、特許文献1には、用具や器具類を、斜めに立てた状態で保管する曲げ筒形スタンドがある、即ち、直筒の中途部を長短をつけて二つに折り曲げ、筒長手方向の上面中空部を斜め切断または切り広げ、出し入れ口として天井側に配置し、筒短手方向の底面部に水勾配を付した底蓋を設け、さらに、水抜き穴を穿設して床側に配置し、筒を直立せしめて筒底面を支え台に固着している。 この場合は、コップに歯ブラシなどを直接入れることと変わ らず、複数の歯ブラシを入れた場合には、ブラシ同士が接触して不衛生である、また歯間ブラシなどの短いブラシには 使用できないという欠点がある。
【0004】
また、特許文献2には、歯ブラシ収納部と歯ブラシ収納部を一つの収納部本体に収めた 歯ブラシ&歯ブラシスタンドである、即ち、歯ブラシ収納部の上面に歯ブラシ挿入開口部を設け、歯ブラシ収納部の前面下方に歯ブラシ収納部を設けたものである。この場合は、上面の歯ブラシ挿入開口部に使用済みの歯ブラシを差し入れると収納部の底に水滴が溜まり不衛生であリ、また個別の収納部内の清掃作業が大変であるという煩わしさがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3215923号公報
【特許文献2】特開2019-063463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
洗面台周辺に容器を準備して歯間ブラシ及び歯ブラシ等をまとめて容器に収納することが多かった。とくに歯間ブラシの場合には小さく短いうえに歯の隙間に合わせて複数本のブラシの中からの使い分けが必要で、使用するブラシが選択しやすくまた、管理しやすいホ ルダーが必要であつた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は背面板(1)と、プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成しており、且つ背面板(1)は前記正面板の発泡樹脂(10)の天面部(6)より高く形成され、前記背面板と前記側板と前記正面板に囲まれた空間部(3)を有し、該空間部は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を背面板(1)に隣接させており、且つ前記空間部(3)は天面部より底面部まで貫通してなり、前記空間部(3)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0008】
更に、
図1・
図2を参考にして詳しく説明すると、本発明の請求項1記載の歯の清掃具ホルダーは、歯ブラシのハンドル部を保持するための空間部(3)を有し、
長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を背面板(1)に隣接させており、したがって空間部(3)が狭くなるように構成されている、歯ブラシのハンドルを空間部(3)の一端部に差し込んで他端部方向に移動することで、背面板(1)と正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により前記歯ブラシのハンドルが太いものから細いものまで着脱自在に保持することを特徴とするものである。
【0009】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く設けてなり、且つ前記第2の側板(52)と前記第2の前記天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、更に前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)とで挟まれた
第2の空間部(32)は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を前記正面板(4)に隣接させた、第2の空間部(32)は前記第2の正面板(42)の前記第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記第2の空間部(32)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する。
【0010】
更に、
図3・
図4を参考にして詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、正面板(4)と第2の正面板(42)に介在させてなる第2の空間部(32)は
長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を正面板(4)に隣接させた第2の空間部(32)を備えてなり、背面板の機能を持つ前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により、歯の清掃具が請求項1の空間部(3)と第2の空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0011】
請求項1と請求項2の空間部に使用するスペーサーの厚さについて説明する、一端部のスペーサーの厚さは、好ましくは、3mm~9mmであり、より好ましくは4mm~7 mmである、また他端部のスペーサーの厚さは、好ましくは1mm~6mmであり、より好ましくは1mm~5mmであり、最も好ましくは1mm~4mmである、発泡樹脂の柔らかさと弾性力に寄って変わる誤差の範囲である。
【0012】
更に、
図5・
図6を参考にして詳しく説明する、本発明の歯の清掃具ホルダーは、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第3の正面板(43)と第3の側板(53)とで形成された第3の天面部(63)は、前記第2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(52)とで形成された周囲壁の第2の天面部(62)より低く設けてなり、且つ第3の側板(53)と第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、
更に第2の正面板(42)と第3の正面板(43)の長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を第2の正面板(42)に隣接させた第3の空間部(33)を有し、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペー サーを必要としない、且つ前記第3の空間部(33)は前記第3の正面板(43)の前記第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、更に、前記空間部(3)と前記第2の空間部(32)と前記第3の空間部(33)の3段ある空間部は
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)(42)(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2記載の歯の清掃具ホルダー。
第2の正面板(42)は本請求項3においては背面板として機能する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成は上記の通りで、請求項1・請求項2・請求項3と三段の空間部(歯ブラシの収納スペース)があり、舌ブラシ・歯間ブラシ・歯ブラシ・短く細い糸ようじ等と歯の隙間に合わせて多様なブラシが管理される、また、三段の空間部が長手方向の一端部から他端部に向かって空間部が狭くなるように形成してあるためブラシのハンドルを広い所に差し込み、狭い所に移動させることで多数本のブラシを保持することが出来る効果がある、更に空間部が、天面部より底面部まで貫通しており、水滴が排出され又は乾燥しやすく衛生的で清潔さを保つことが出来る、またコップなどの容器と違い小さい歯間ブラシを探す必要がないという効果がある。
【0014】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)は対向する背面板(1)と、プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)とで囲まれた内側に歯ブラシのハンドル部を保持する開口部(空間部)があり、太い歯ブラシのハンドルから歯の隙間に合わせて用意してある複数本の歯間ブラシなどから必要な歯の清掃具を容易に選択できて使用できるという効果がある。
更に長手方向の一端部から他端部に向かって空間部(3)が狭くなるように形成してある、歯ブラシのハンドル部を保持する開口部には太めのハンドルから薄い板状の歯間ブラシまで対応することで幅の広い範囲のブラシが収容できる効果が得られた。
【0015】
歯の清掃具ホルダーの本体(50)の背面板(1)は、プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より高く形成されている、このことにより背面板と正面板とに挟まれた空間部(開口部)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは歯ブラシのハンドルを背面板(1)に添わせ空間部へ容易に差し入れることが出来る効果がある。
【0016】
更にプラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、前記正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低く形成されている、したがって前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)に挟まれた第2の空間部(32)に歯ブラシのハンドルを着脱するときは 歯ブラシのハンドルを前記正面板(4)に添わせて前記第2の空間部(32)へ容易に差し入れることが出来る効果がある。
正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る歯の清掃具ホルダー本体の斜視図。
【
図4】本発明に係る二段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【
図6】本発明に係る三段ある空間部を示す実施例の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
図1においては、歯の清掃具ホルダーの本体(50)は対向する背面板(1)と、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる正面板(4)と、互いに対向する側板(5)とで周囲壁を形成してなり、 前記背面板(1)は正面板(4)と前記側板(5)とからなる天面部(6)より高く形成され、更に前記周囲壁に囲まれた空間部(3)を有し、
該空間部は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を背面板(1)に隣接させており、且つ前記空間部は前記天面部(6)より底面部まで貫通してなり、前記対向する背面板と前記発泡樹脂(10)と前記正面板(4)に挟まれた前記空間部は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記正面板(4)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする、また
図2は実施例である。
【0019】
図3においては、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第2の正面板(42)と第2の側板(52)とで形成された第2の天面部(62)は、正面板(4)と互いに対向する側板(5)とで形成された周囲壁の天面部(6)より一段低い位置に形成され、且つ前記第2の前記側板(52)と前記第2の天面部(62)は同じ高さに形成されてなり、対向する前記正面板(4)と前記第2の正面板(42)の
長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を前記正面板(4)に隣接させた第2の空間部(32)は、前記第2の正面板(42)の前記第2の天面部(62)より底面部(7)まで貫通してなり、前記2第の空間部(32)は、歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする請求項2に記載の歯の清掃具ホルダーであり、また前記正面板(4)は本請求項2においては背面板として機能する。
背面板として機能するとは・・歯ブラシのハンドルが背面板に突き当り空間部に差し込み易くなる。
【0020】
更に詳しく説明すると、本発明の請求項2記載の歯の清掃具ホルダーは、請求項1の正面板(4)と第2の正面板(42)に介在させてなる第2の空間部(32)は、長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を前記正面板(4)に隣接させており、背面板の機能を持つ前記請求項1の正面板(4)と前記第2の正面板(42)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具が前記空間部(3)と第2の空間部(32)の二段ある空間部に多数本のブラシのハンドルが着脱自在に保持することを特徴とする。
【0021】
図5においては、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第3の正面板(43)と第3の側板(53)とで形成された第3の天面部(63)は、第2の正面板(42)と互いに対向する第2の側板(52)とで形成された周囲壁の第2の天面部(62)より低く設けてなり、且つ前記第3の側板(53)と前記第3の天面部(63)は同じ高さに形成されてなり、前記第2の正面板(42)と第3の正面板(43)の
長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を第2の正面板(42)に隣接させた第3の空間部(33)を有し、該空間部に介在させたスペーサーの厚さは好ましくは約1mmとし、他端部についてはスペーサーを必要としない、且つ前記第3の空間部(33)は前記3の正面板(4 3)と第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなる、前記第3の空間部(33)は歯間ブラシ等のハンドル部を保持する開口部であって、前記第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持することを特徴とする。 また第2の正面板(42)は請求項3においては背面板として機能している。
【0022】
図5においては、
プラスチック板と発泡樹脂板の積層体からなる第3の正面板(43)は、第2の正面板(42)と第2の天面部(62)より、低くなるように形成されてなり、前記第2の正面板(42)と側板(5)と第3の正面板(43)とで周囲壁を備えると共に内部に第3の空間部(33)を有し、
長手方向の一端部から他端部に向けて厚さが薄くなるスぺーサー(2)を第2の正面板(42)に隣接させた第3の空間部(33)を有して、且つ前記第3の空間部(33)は前記第3の正面板(43)と第3の天面部(63)より底面部(7)まで貫通してなり、前記空間部(33)は歯ブラシのハンドル部を保持する開口部であって、前記第3の正面板(43)の発泡樹脂の弾性力により歯の清掃具を着脱自在に保持すること を特徴とする。
【0023】
【0024】
実施の形態において、発泡樹脂は、発泡樹脂材に限らずゴムでも、又は発泡ゴムや他の発泡剤でも使用できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本願は、口腔衛生の管理上食後の歯磨きにこだわらず常に歯の不健康からくる病を防止するために、歯ブラシ・歯間ブラシ・糸ブラシ、舌ブラシ等々に使用するブラシが衛生的で清潔に管理するための歯の清掃具ホルダーを提供する。
【符号の説明】
【0026】
50 歯の清掃具ホルダー本体
1 背面板 2 スペーサー
3 空間部 32 第2の空間部
33 第3の空間部
4 正面板
42 第2の正面板
43 第3の正面板
5 側板
52 第2の側板
53 第3の側板
6 天面部
62 第2の天面部
63 第3の天面部
7 底面部
10 発泡樹脂
第2の ・・・は請求項2の構成の符号
第3の ・・・は請求項3の構成の符号