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特開2024-166575認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166575
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/00 20060101AFI20241122BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20241122BHJP
   G16H 50/30 20180101ALI20241122BHJP
【FI】
A61B10/00 H
G09B19/00 H
G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082760
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】小林 潤平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】小川 将
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 研一郎
(72)【発明者】
【氏名】高橋 佳史
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供する。
【解決手段】認知機能検査装置1は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とをタッチパネルディスプレイ37に出力する文章出力部15と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度算出部18と、計測した第1の分割文章及び前記第2の分割文章の読み速度の差の大きさに基づいて、被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与部21と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
を備える、認知機能検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
前記読み速度の差と、前記認知機能スコアとの関係性に係る情報を記憶する関係情報記憶部を備え、
前記スコア付与手段は、前記関係情報記憶部に記憶された前記関係性に係る情報に基づいて、前記被検者の前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置。
【請求項3】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
前記文章出力手段は、一の分割文章ごとに閲読可能な状態で前記表示部に出力する、認知機能検査装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の認知機能検査装置において、
前記被検者による送り操作を受け付ける送り操作受付手段を備え、
前記文章出力手段は、一の分割文章のみを表示し、前記送り操作受付手段が前記送り操作を受け付けたことに応じて、表示中の分割文章の次に続く分割文章のみを前記表示部に出力し、
各分割文章が表示されている時間を計測する時間計測手段を備え、
前記読み速度計測手段は、表示中の前記分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した前記分割文章に対する前記時間とに基づいて、前記読み速度を算出する、認知機能検査装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の認知機能検査装置において、
前記被検者の視線位置を検出する視線検出部と、
前記視線検出部が検出した前記視線位置が各分割文章の先頭から末尾までを移動する時間を各々計測する時間計測手段と、
を備え、
前記読み速度計測手段は、各分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した各分割文章に対する各時間とに基づいて、各分割文章の前記読み速度を算出する、認知機能検査装置。
【請求項6】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
文章を所定の単位で分割する文章分割手段と、
前記文章分割手段により分割した各分割文章に施すレイアウトを決定するレイアウト決定手段と、
を備え、
前記レイアウト決定手段は、各分割文章のレイアウトを、前後の分割文章とは異なるレイアウトになるように決定する、認知機能検査装置。
【請求項7】
請求項6に記載の認知機能検査装置において、
前記文章の内容に関する問題を前記表示部に出力する問題出力手段と、
前記問題出力手段が出力した前記問題に対する回答を入力部から受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた回答が、前記問題に対する正答であるか否かを確認する確認手段と、
を備え、
前記スコア付与手段は、前記確認手段により前記回答が正答であると確認できた場合に前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置。
【請求項8】
コンピュータを、
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示装置に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
を備える、認知機能検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、認知機能の低下を初期段階で把握し、早期対応によって認知症の発症や進行を抑制することが検討されている。そして、認知症であるか否か等の認知機能障害を診断するための様々な方法が開示されている。例えば、n-back課題を用いた認知機能検査システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6815616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法は、音声を出力するものである。
他方、発明者らは、軽微な認知機能の低下を検知するために、軽微な認知機能の低下でも影響を受ける行為として「読み」に着目した。「読み」は生得的でなく、幼少期に訓練を重ねることで初めて獲得できる能力である。そのため、読むときには非常に高度な認知処理を必要とする。
実験の結果、認知機能が低下している場合ほど、視点移動回数が増えて読み速度が低下することがわかった。また、文章のレイアウトが読みにくい場合ほど、読み速度が低下する傾向にあった。
【0005】
そこで、本発明は、文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、を備える、認知機能検査装置である。
第2の発明は、第1の発明の認知機能検査装置において、前記読み速度の差と、前記認知機能スコアとの関係性に係る情報を記憶する関係情報記憶部を備え、前記スコア付与手段は、前記関係情報記憶部に記憶された前記関係性に係る情報に基づいて、前記被検者の前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の認知機能検査装置において、前記文章出力手段は、一の分割文章ごとに閲読可能な状態で前記表示部に出力する、認知機能検査装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、前記被検者による送り操作を受け付ける送り操作受付手段を備え、前記文章出力手段は、一の分割文章のみを表示し、前記送り操作受付手段が前記送り操作を受け付けたことに応じて、表示中の分割文章の次に続く分割文章のみを前記表示部に出力し、各分割文章が表示されている時間を計測する時間計測手段を備え、前記読み速度計測手段は、表示中の前記分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した前記分割文章に対する前記時間とに基づいて、前記読み速度を算出する、認知機能検査装置である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、前記被検者の視線位置を検出する視線検出部と、前記視線検出部が検出した前記視線位置が各分割文章の先頭から末尾までを移動する時間を各々計測する時間計測手段と、を備え、前記読み速度計測手段は、各分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した各分割文章に対する各時間とに基づいて、各分割文章の前記読み速度を算出する、認知機能検査装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、文章を所定の単位で分割する文章分割手段と、前記文章分割手段により分割した各分割文章に施すレイアウトを決定するレイアウト決定手段と、を備え、前記レイアウト決定手段は、各分割文章のレイアウトを、前後の分割文章とは異なるレイアウトになるように決定する、認知機能検査装置である。
第7の発明は、第6の発明の認知機能検査装置において、前記文章の内容に関する問題を前記表示部に出力する問題出力手段と、前記問題出力手段が出力した前記問題に対する回答を入力部から受け付ける回答受付手段と、前記回答受付手段が受け付けた回答が、前記問題に対する正答であるか否かを確認する確認手段と、を備え、前記スコア付与手段は、前記確認手段により前記回答が正答であると確認できた場合に前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの認知機能検査装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第9の発明は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示装置に出力する文章出力手段と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、を備える、認知機能検査システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る認知機能検査装置の機能ブロック図である。
図2】本実施形態に係る認知機能検査装置の記憶部の例を示す図である。
図3】本実施形態に係る認知機能検査装置の文章分割処理を示すフローチャートである。
図4】本実施形態に係る認知機能検査装置の文章記憶部の具体例を示す図である。
図5】本実施形態に係る文章分割処理後の分割文章の例を示す図である。
図6】本実施形態に係る認知機能検査装置の文章閲読処理を示すフローチャートである。
図7】本実施形態に係る認知機能検査装置の表示例及び操作例を示す図である。
図8】本実施形態に係る認知機能検査装置の文章出力後処理を示すフローチャートである。
図9】変形形態に係る認知機能検査システムの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の機能ブロック図である。
図2は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の記憶部30の例を示す図である。
【0010】
<認知機能検査装置1>
認知機能検査装置1は、文章を段落で分割した分割文章を、読みやすさの異なるレイアウトによって順番に表示させ、表示された各々の分割文章についての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定するための装置である。
認知機能検査装置1は、例えば、タブレットに代表される携帯端末である。認知機能検査装置1は、その他、パーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。
【0011】
認知機能検査装置1は、制御部10と、記憶部30と、タッチパネルディスプレイ37(入力部、表示部)と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部10は、認知機能検査装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
【0012】
制御部10は、文章処理部11と、文章出力部15(文章出力手段)と、時間計測部16(時間計測手段)と、送り操作受付部17(送り操作受付手段)と、読み速度算出部18(読み速度計測手段)と、問題出力部19(問題出力手段)と、回答受付確認部20(回答受付手段、確認手段)と、スコア付与部21(スコア付与手段)とを備える。
文章処理部11は、タッチパネルディスプレイ37に表示し、被検者が読む文章に係る処理を行う制御部である。
文章処理部11は、文章分割部12(文章分割手段)と、レイアウト決定部13(レイアウト決定手段)と、レイアウト処理部14とを備える。
【0013】
文章分割部12は、文章を所定の単位で分割し、複数のかたまりにする処理を行う。認知機能状態を判断するために用いる当該文章は、どのような内容のものであってもよい。しかし、文章は、後に問題を出力して、被検者が文章の内容を理解しているか否かの確認をすることができるものであることが望ましい。そのため、文章は、例えば、説明文等であり、400字前後のものとしてもよい。そして、文章分割部12は、文章を、例えば、段落ごとに分割する。そして、分割した1つ1つの文章を、分割文章という。なお、文章分割部12は、文章を段落ごとに分割するのではなく、例えば、1文ごとに分割してもよいし、別の単位で分割してもよい。
【0014】
レイアウト決定部13は、分割文章に施すレイアウトを決定する。レイアウト決定部13は、読みやすさの異なる複数のレイアウトから、各分割文章に施すレイアウトを決定する。レイアウト決定部13は、分割文章のレイアウト(例えば、第2レイアウト)を、その前の分割文章(例えば、第1レイアウト)とは異なるレイアウトになるように決定する。
分割文章へのレイアウトの決定は、必ずしも全て異なるレイアウトにする必要はない。例えば、レイアウトA→B→A→C→Bのように、同じレイアウトを再度割り当ててもよい。
【0015】
ここで、レイアウトには、何も施さないプレーンなテキストを含んでもよい。また、レイアウトには、書体である文字フォントや文字サイズ等を異なるものにしたものであってもよい。さらに、漢字をひらがなに変更したり、文字や斜字、文字色等の文字装飾を変更したレイアウトであってもよいし、行の長さを変更したレイアウトであってもよい。
そして、レイアウト決定部13は、基準になるレイアウトを1つ定めておく。この基準になるレイアウトは、例えば、プレーンなテキストであってもよい。
【0016】
なお、レイアウトは、上記のような文字の装飾に限定されるものではない。決定するレイアウトは、例えば、階段状ベースラインレイアウト(特許第6550713号)や、階段字下げレイアウト(特許第6167630号、特許第6485495号)や、ストライプ型背景色レイアウト(特許第6515523号)や、微振動レイアウト(特許第6455254号)や、部分的退色レイアウト(特許第7139647号、特許第6314555号)等の各特許公報に記載のものであってもよく、複数のレイアウトの組み合わせであってもよい。これらの各特許公報に記載のレイアウトは、読み速度の向上効果を有するレイアウトである。
【0017】
レイアウト処理部14は、各分割文章に対して、レイアウト決定部13で決定したレイアウトを施す処理を行う。
文章出力部15は、レイアウト処理部14によるレイアウト処理後の分割文章を、タッチパネルディスプレイ37に出力する。文章出力部15は、例えば、文章の最初から1つの分割文章のみを閲読可能な状態で出力する。そして、文章出力部15は、後述する送り操作受付部17による受け付けに応じて、出力中の分割文章に続く次の分割文章のみを閲読可能な状態で出力する。文章出力部15は、このように分割文章を順番に出力する処理を行う。
【0018】
時間計測部16は、分割文章がタッチパネルディスプレイ37に出力されている間の時間を計測する。
送り操作受付部17は、例えば、次の分割文章を表示させるための被検者による送り操作を、タッチパネルディスプレイ37を介して受け付ける。送り操作は、例えば、被検者によるタッチパネルディスプレイ37に対するスワイプ操作であってもよい。
【0019】
読み速度算出部18は、被検者による各分割文章の読み速度を計測する。読み速度算出部18は、少なくともレイアウトの異なる2つ以上の分割文章について、読み速度を算出する。より具体的には、読み速度算出部18は、タッチパネルディスプレイ37に出力されている分割文章の文字数である表示文字数w(文字)と、時間計測部16が計測した表示されている分割文章に対する時間である読み時間t(分)とに基づいて、読み速度rを算出する。読み速度r(文字/分)は、次に示す(式1)によって算出できる。

読み速度r=表示文字数w/読み時間t ・・・(式1)
【0020】
問題出力部19は、文章の内容に関する問題をタッチパネルディスプレイ37に出力する。問題出力部19が問題を出力するタイミングは、適宜であってよい。例えば、問題出力部19は、被検者に文章を全て読ませたタイミングで問題を出力する。なお、問題出力部19は、分割文章と次の分割文章との間等、被検者が文章を読んでいる途中で問題を出力してもよい。また、問題出力部19は、被検者に回答を文字列で入力させるような問題であってもよいし、二択問題や三択問題等の選択肢問題であってもよい。
回答受付確認部20は、問題出力部19が出力した問題に対する回答を、タッチパネルディスプレイ37から受け付ける。そして回答受付確認部20は、受け付けた回答が問題に対する正答であるか否かを確認する。
【0021】
スコア付与部21は、回答受付確認部20により回答が正答であると確認できた場合に被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与する。スコア付与部21は、被検者の認知機能スコアを、異なるレイアウトの分割文章に係る読み速度の差の大きさに基づいて付与する。
分割文章Xの読み速度rxと、分割文章Yの読み速度ryとの速度差Δrは、次に示す(式2)によって算出できる。

Δr=rx-ry ・・・(式2)
【0022】
そして、スコア付与部21は、速度差Δr値を、認知機能スコアに換算する。具体的には、スコア付与部21は、例えば、後述する関係情報記憶部33に記憶された読み速度の差と、スコアとの関係性に係る情報に基づいて認知機能スコアを付与する。
なお、複数レイアウトで読み速度が測定された場合、スコア付与部21は、基準になるレイアウトの読み速度と、その他のレイアウトの読み速度の差の絶対値Δrをすべて求める。そして、スコア付与部21は、認知機能スコアを付与する場合に、複数算出されたΔrのうち、最大値を採用してもよいし、最小値を採用してもよいし、平均値/中央値を採用してもよい。また、スコア付与部21は、複数算出されたΔrの分散値を採用してもよい。
【0023】
ここで、文章を読む場合には、文章に何が書かれているのかを把握しなければならないため、初めて読む内容の場合は特に、最初の段落の読み速度が遅くなる傾向がある。そのため、スコア付与部21は、最初の分割文章の読み速度を、認知機能スコアの算出には採用せず、次に続く分割文章からの読み速度を認知機能スコアの算出に採用するようにしてもよい。
【0024】
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、文章記憶部32と、関係情報記憶部33とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、例えば、文章処理プログラム31aと、認知機能スコアプログラム31bとを記憶している。文章処理プログラム31aは、認知機能検査装置1の制御部10のうち文章処理部11が実行する各種機能を行うためのプログラムである。また、認知機能スコアプログラム31bは、認知機能検査装置1の制御部10のうち文章処理部11を除く各機能処理部が実行する各種機能を行うためのプログラムである。
【0025】
文章記憶部32は、出力する文章を記憶する記憶領域である。
図2(A)に、文章記憶部32の項目例を示す。
図2(A)に例示する文章記憶部32は、文章ID(IDentification)に、文章と、問題と、正答とを対応付けて記憶する。
文章IDは、文章に付された識別情報であり、例えば、文章記憶部32に記憶した順に付与された1からの連番であってよい。
文章は、例えば、説明文等のテキストデータである。
問題は、文章の内容に関する問題のテキストデータである。
正答は、問題に対する答えであり、例えば、文字列や番号、YES/NO等である。
【0026】
関係情報記憶部33は、読み速度の速度差と、認知機能スコアとの関係性を示す関係情報を記憶する記憶領域である。
図2(B)に、関係情報記憶部33に記憶される関係情報の例を示す。
図2(B)に示す関係情報記憶部33には、速度差が大きいほど認知機能スコアが上昇することを示すグラフである関係情報が記憶されている。この例では、認知機能スコアは、値が低いほど認知機能が低下していることを示す。
【0027】
タッチパネルディスプレイ37は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、被検者からの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
通信インタフェース部39は、通信ネットワークNを介して、例えば、ダウンロードするプログラムを有する外部の装置等との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。
ここで、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、認知機能検査装置1は、制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
【0028】
<処理の説明>
次に、認知機能検査装置1の処理について説明する。
最初に、文章記憶部32に記憶されている文章に関する事前処理を説明する。
図3は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の文章分割処理を示すフローチャートである。
図4は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の文章記憶部32の具体例を示す図である。
図5は、本実施形態に係る文章分割処理後の分割文章の例を示す図である。
【0029】
図3のステップS(以下、「ステップS」を単に「S」という。)11において、制御部10(文章処理部11)は、文章記憶部32から文章を1つ抽出することで、文章記憶部32に記憶されている文章を1つ取得する。ここで、文章記憶部32には、複数の文章が記憶されている。
S12において、制御部10(文章分割部12)は、取得した文章について、段落ごとに文章を分割する。
図4(A)に、文章41の例を示す。制御部10は、文章41を、段落ごとに分割文章41aから41dまでの4つに分割する。
【0030】
S13において、制御部10(文章処理部11)は、分割文章の文字数をカウントする。そして、制御部10は、カウントした文字数を、分割文章に対応付けて記憶部30に記憶する。
S14において、制御部10(レイアウト決定部13)は、分割文章ごとにレイアウトを決定する。ここで、制御部10は、1つの分割文章の前後では、異なるレイアウトに決定する。制御部10は、レイアウトを前後で重複しないようにしながらランダムに決定してもよい。
【0031】
図4(A)の文章41を例に説明すると、制御部10は、分割文章41aから41dまでについて、それぞれ異なるレイアウトに決定してもよい。また、制御部10は、例えば、分割文章41aと41cとは、同じレイアウトに決定してもよい。なお、レイアウトによる読み速度の差を測定したいため、分割文章41aから41dまでのうち少なくとも1つの分割文章については、レイアウトを施さないプレーンテキストに決定し、基準になるレイアウトにしてもよい。
【0032】
図3のS15において、制御部10(レイアウト処理部14)は、決定したレイアウトを各分割文章に施すレイアウト処理を実行する。
図5に、レイアウト処理後の処理後分割文章51aから51dまでを例示する。
処理後分割文章51aから51dまでは、各々異なるレイアウトが施されている。
処理後分割文章51aは、プレーンテキストの態様である。
処理後分割文章51bは、階段状ベースラインレイアウトと、ストライプ型背景色レイアウトとを施した態様である。
処理後分割文章51cは、セグメントで分割した後に漢字をひらがなに変換し、セグメント間に空白を施すレイアウトを施した態様である。
処理後分割文章51dは、部分的退色レイアウトを施した態様である。
ここで、制御部10は、ひらがなに変換した分割文章は、文字数をカウントし直すことが望ましい。
【0033】
図3に戻り、その後、制御部10は、本処理を終了する。
この文章分割処理によって、被検者に見せる文章を事前に作成することができる。なお、制御部10は、この文章分割処理によって作成されたレイアウト後の分割文章を、記憶部30に記憶させておくことができる。
【0034】
次に、被検者に文章を閲読させ、認知機能状態を判定する処理を説明する。
図6は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の文章閲読処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の表示例及び操作例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の文章出力後処理を示すフローチャートである。
【0035】
被検者が、認知機能の検査のために文章を出力させるための操作を、認知機能検査装置1を用いて行うことで、図6のS31において、認知機能検査装置1の制御部10(文章出力部15)は、レイアウトが施された文章のうち先頭の分割文章を、タッチパネルディスプレイ37に出力する。
図7(A)に、先頭の分割文章である処理後分割文章51aが出力された画面60の例を示す。
【0036】
図7(A)の画面60は、文章出力領域61と、マスキング領域62a及び62bとを有する。文章出力領域61は、上部に有するマスキング領域62aと、下部に有するマスキング領域62bとの間に出力される。文章出力領域61には、文章のうち処理後分割文章51aのみが閲読可能に表示されている。そして、処理後分割文章51aに続く分割文章は、マスキング領域62bにより、表示されないようになっている。
被検者は、画面60に出力されている処理後分割文章51aの閲読を開始する。
【0037】
図6のS32において、制御部10(時間計測部16)は、時間の計測を開始する。
S33において、制御部10(送り操作受付部17)は、被検者による送り操作を受け付けたか否かを判断する。送り操作を受け付けた場合(S33:YES)には、制御部10は、処理をS34に移す。他方、送り操作を受け付けていない場合(S33:NO)には、制御部10は、送り操作を受け付けるまで本処理にとどまる。
図7(A)に示す画面60において、被検者が、例えば、画面60の下方から上方向への指Fによるフリック操作をすることで、制御部10は、送り操作を受け付けたと判断する。
【0038】
図6のS34において、制御部10(時間計測部16)は、時間の計測を終了する。
S35において、制御部10は、出力する分割文章が終了であるか否かを判断する。ここでの判断は、文章に含まれる全ての分割文章を出力済であるか否かによる判断であってもよいし、指定数(例えば、2つ以上)の分割文章を出力済であるか否かによる判断であってもよい。出力する分割文章が終了である場合(S35:YES)には、制御部10は、処理をS37に移す。他方、出力する分割文章が終了ではない場合(S35:NO)には、制御部10は、処理をS36に移す。
【0039】
S36において、制御部10(文章出力部15)は、先ほどまで出力されていた分割文章の次に続く分割文章を、タッチパネルディスプレイ37に出力する。
図7(A)の画面60における被検者の指Fによるフリック操作が行われると、制御部10は、図7(B)に示す画面60のように、文章出力領域61に、処理後分割文章51bを出力する。そして、直前に出力されていた処理後分割文章51aは、マスキング領域62aに隠れた状態になり、処理後分割文章51bに続く処理後分割文章51cは、マスキング領域62bに隠れた状態になっている。
【0040】
図6に戻り、その後、制御部10は、処理をS32に移し、出力する分割文章が終了するまで1つの分割文章を出力する処理を行う。
他方、S37において、制御部10は、文章出力後処理を行う。
ここで、文章出力後処理について、図8に基づき説明する。
図8のS41において、認知機能検査装置1の制御部10(問題出力部19)は、出力した文章に対する問題を、タッチパネルディスプレイ37に出力する。
出力する問題及び正答例を、図4(B)に示す。図4(B)に示す問題42は、被検者に出力した文章の内容に関するものである。問題42は、三択問題になっているが、これに限定されるものではない。正答43は、問題42に対する正解の答えである。
【0041】
被検者が出題された問題に対する回答を入力することで、図8のS42において、制御部10(回答受付確認部20)は、回答を受け付ける。
S43において、制御部10(回答受付確認部20)は、受け付けた回答が正答であるか否かを判断する。回答が正答である場合(S43:YES)には、制御部10は、処理をS44に移す。他方、回答が正答ではない場合(S43:NO)には、制御部10は、処理をS49に移す。
S44において、制御部10(読み速度算出部18)は、被検者が閲読した各分割文章の文字数と、計測した各分割文章に対する時間とに基づき、分割文章の読み速度を算出する。
【0042】
S45において、制御部10(スコア付与部21)は、関係情報記憶部33を参照し、認知機能スコアを付与する。例えば、制御部10は、1つの基準になる分割文章の読み速度を基準とし、他の分割文章の読み速度との差の絶対値Δrを求めて、認知機能スコアを付与する。
S46において、制御部10は、付与したスコアを、タッチパネルディスプレイ37に出力する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
他方、S49において、制御部10は、問題に対する回答が不正解であったために、認知機能スコアが算出できない旨を、タッチパネルディスプレイ37に出力する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
なお、問題に対する回答が不正解であった場合には、制御部10は、例えば、引き続き他の文章を用いて文章閲読処理を行うようにしてもよい。
【0043】
このように、本実施形態の認知機能検査装置1によれば、以下のような効果がある。
(1)第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され第1の分割文章とは内容の異なる第2の分割文章とをタッチパネルディスプレイ37に出力し、被検者による各分割文章の読み速度を計測し、計測した第1の分割文章及び第2の分割文章の読み速度の差の大きさに基づいて、被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与する。
よって、レイアウトが異なることによる「読み」の変化を、読み速度の差の大きさとして捉え、読み速度の差の大きさによって認知機能の状態を認知機能スコアとして確認することができる。その結果、認知機能の状態を定量的に表すことができる。
【0044】
(2)関係情報記憶部33に記憶された読み速度の差と、認知機能スコアとの関係性に係る情報に基づいて、被検者の認知機能スコアを付与する。
よって、予め用意した読み速度の差と、認知機能スコアとの関係性に係る情報を用いて簡単に認知機能スコアを付与することができる。
(3)分割文章ごとに閲読可能な状態でタッチパネルディスプレイ37に出力する。
よって、被検者が分割文章を閲読しやすくできる。
【0045】
(4)1つの分割文章のみをタッチパネルディスプレイ37に出力し、被検者による送り操作を受け付けると、表示中の分割文章の次に続く分割文章のみをタッチパネルディスプレイ37に出力し、各分割文章が表示されている時間を計測し、表示中の分割文章の文字数と、計測した分割文章に対する時間とに基づいて、読み速度を算出する。
よって、被検者による分割文章の読み速度を、分割文章の表示時間をもとに算出することができる。
【0046】
(5)文章を所定の単位で分割し、分割した各分割文章に施すレイアウトを、前後の分割文章とは異なるレイアウトになるように決定する。
よって、分割文章ごとに異なるレイアウトで表現された分割文章を、被検者が閲読することになる。その結果、レイアウトが異なることによる読み速度の変化を確認しやすいものにできる。
【0047】
(6)文章の内容に関する問題をタッチパネルディスプレイ37に出力し、出力した問題に対する回答を受け付け、受け付けた回答が、問題に対する正答であるか否かを確認し、回答が正答であると確認できた場合に、認知機能スコアを付与する。
よって、被検者が分割文章をきちんと閲読したか否かを、問題に対する回答が正答であるか否かにより判断できる。そして、回答が正答である場合には、被検者が分割文章をきちんと閲読したものであるとして、認知機能スコアを付与するようにできる。
【0048】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0049】
(変形形態)
(1)本実施形態では、読み速度の差と認知機能スコアとの関係性に係る情報として、線形対応で示された関係情報を関係情報記憶部33に記憶するものを例示したが、これに限定されない。読み速度の差と認知機能スコアとの関係性に係る情報は、例えば、規定値であってもよいし、非線形対応でも、特殊関数に基づく計算値でもよい。特殊関数による計算値としては、ある範囲の読み速度であれば、同じ認知機能スコアとして示すもの等がある。
【0050】
(2)本実施形態では、送り操作として、スワイプ操作を例に説明したが、これに限定されない。他の操作によって分割文章を表示中の分割文章に続く分割文章を出力するようにしてもよい。
【0051】
(3)本実施形態では、1つの分割文章のみを閲読可能に出力し、出力されている時間を計測することで読み速度を算出するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、被検者の視線位置を検出する視線検出装置(視線検出部)を用いるものであってもよい。視線検出装置は、角膜反射法や被検者の白目に対する黒目の位置を撮影する方法等によって、被検者がどこを読んでいるかを検出するものである。そして、認知機能検査装置の制御部(時間計測手段)が、視線検出装置が検出した視線位置が各分割文章の先頭から末尾までを移動する時間を各々計測するようにして、読み速度を算出するようにしてもよい。
なお、視線検出装置を用いる場合には、複数の分割文章を閲読可能に出力してもよい。
【0052】
(4)本実施形態では、認識機能検出装置がタブレットであるものを例に説明したが、これに限定されない。マウスやキーボードに代表される入力部と、液晶パネル等で構成されるディスプレイに代表される表示部とを有するPC等であってもよい。その場合、送り操作は、例えば、マウスによる次に進むためのクリック操作であってもよいし、キーボードの所定のキー操作等であってもよい。
【0053】
(5)本実施形態では、認知機能検査装置がスタンドアロン構成のコンピュータであるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、サーバと、サーバに接続された複数のクライアントとからなるシステム構成であってもよい。
図9は、変形形態に係る認知機能検査システム200の全体構成図である。
認知機能検査システム200は、情報処理サーバ201と、1つ以上のユーザ端末204(表示装置)とを備える。ユーザ端末204は、各被検者が用いるものであり、認知機能検査システム200における入出力部の役割を担う。そして、情報処理サーバ201と、ユーザ端末204とによって、認知機能検査装置1の制御部10が実行する各種機能を実現するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 認知機能検査装置
10 制御部
11 文章処理部
12 文章分割部
13 レイアウト決定部
14 レイアウト処理部
15 文章出力部
16 時間計測部
17 送り操作受付部
18 読み速度算出部
19 問題出力部
20 回答受付確認部
21 スコア付与部
30 記憶部
31 プログラム記憶部
31a 文章処理プログラム
31b 認知機能スコアプログラム
32 文章記憶部
33 関係情報記憶部
37 タッチパネルディスプレイ
41 文章
41a~41d 分割文章
51a~51d 処理後分割文章
60 画面
61 文章出力領域
62a,62b マスキング領域
200 認知機能検査システム
201 情報処理サーバ
204 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9