(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166600
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム。
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241122BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20241122BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082799
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 ▲隆▼顕
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB47
5L049BB47
5L049CC00
5L050CC00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが選択した商品に対して他のユーザによる購入を容易にする情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】複数のユーザ端末と、複数のECサイトと、情報処理装置とが、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される全体システムにおいて、情報処理装置は、複数の電子商取引サイトにおいてユーザが選択した商品の情報を収集する収集部と、前記収集部によって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のUniform Resource Locator(URL)を生成し、当該共用のURLを出力する出力部と、前記出力部によって出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより前記商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、前記複数の電子商取引サイトのうち、前記商品を販売している電子商取引サイトのサーバ装置に対して発注情報を送信する送信部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子商取引サイトにおいてユーザが選択した商品の情報を収集する収集部と、
前記収集部によって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のURL(Uniform Resource Locator)を生成し、当該共用のURLを出力する出力部と、
前記出力部によって出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより前記商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、前記複数の電子商取引サイトのうち、前記商品を販売している電子商取引サイトのサーバ装置に対して発注情報を送信する送信部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記商品の購入金額の負担の割合を前記ユーザが決定する操作を受け付ける受付部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記商品の購入について、前記ユーザにより選択された特定の決済方法を受け付ける受付部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、出力した共用のURLを用いて、前記他のユーザがワンクリックで購入可能なメッセージを前記他のユーザ端末に表示させることを特徴とする
請求項1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部は、出力した共用のURLをコミュニケーションツールに出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力部は、出力した共用のURLを動画配信サービスまたはSNS(Social Network Service)に出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
複数の電子商取引サイトにおいてユーザが選択した商品の情報を収集する収集工程と、
前記収集工程によって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のURLを生成し、当該共用のURLを出力する出力工程と、
前記出力工程で出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより前記商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、前記複数の電子商取引サイトのうち、前記商品を販売している電子商取引サイトのサーバ装置に対して発注情報を送信する送信工程と
を含んだことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
複数の電子商取引サイトにおいてユーザが選択した商品の情報を収集する収集ステップと、
前記収集ステップによって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のURLを生成し、当該共用のURLを出力する出力ステップと、
前記出力ステップで出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより前記商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、前記複数の電子商取引サイトのうち、前記商品を販売している電子商取引サイトのサーバ装置に対して発注情報を送信する送信ステップと
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子商取引(EC:Electronic Commerce)サイトを用いた商品の取引が一般的に行われている。ECサイトには、ユーザの選択した商品をリスト化し、他のユーザに公開し購入してもらうものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-099504号公報
【特許文献2】特開2004-78924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の従来技術では、ユーザが選択した商品について他のユーザによる購入が容易でない場合があった。例えば、リストを公開しているユーザに対し、他のユーザがリスト内の商品を購入しようとすると、全額負担しなければならなかった。また、ECサイトごとにリストが製作されるため、購入する際の手続きが毎回異なるという課題があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、他のユーザによる商品購入を容易にすることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、ユーザが複数のECサイトより選んだ商品の情報を収集する収集部と、前記収集部で収集された商品情報にアクセスするための共用のURLを生成し出力する出力部と、前記出力部で出力された共用のURLを用いて、前記他のユーザにより負担金額分の購入操作が行われた場合、商品を販売しているECサイトのサーバ装置に対して発注情報を送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが選択した商品に対して他のユーザによる購入を容易にするといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る商品情報例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る配送条件例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るユーザが選択した商品の注文情報例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るユーザ情報登録画面例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るURL生成画面例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る購入一覧画面例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る他のユーザのコミュニケーションツールへの通知例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る不特定多数の他のユーザへの通知例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係る他のユーザが商品購入をした場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置100によって実施される。
図1の例では、全体システム1は、ユーザ端末10と、他のユーザ端末20と、ECサイト30と、情報処理装置100と、記憶部120と、API(Application Programming Interface)とを含む。なお以下では、ECサイト30の処理は、ECサイト30に含まれるサーバ装置が行っているが、省略して「ECサイト30」と記載する。
【0011】
ユーザ端末10と、他のユーザ端末20と、ECサイト30と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能にそれぞれ接続される。なお、
図1は一例であり、ユーザ端末10、他のユーザ端末20、ECサイト30の数は、
図1に示す数に限られない。
【0012】
まず、情報処理装置100は、ユーザ端末10を用いてユーザが複数のECサイト30において選択した商品情報を、ユーザ端末10から収集し記憶する。情報処理装置100は、例えば、ユーザが選択した商品の商品名などを含む「商品情報」を、ユーザ端末10から収集する。ユーザは、提供された商品情報から欲しい商品を選択する。このときユーザは、商品を選択した後に当該商品を他のユーザに対しおねだりするかどうかを選択できる。情報処理装置100は、ユーザによりおねだりが行われた場合、ユーザ端末10に入力されたおねだりした商品の情報をユーザ端末10から収集する。情報処理装置100は、おねだりした商品の情報を収集したら、収集されたおねだりした商品の情報を記憶部120に記憶する。
【0013】
次に、情報処理装置100は、収集されたおねだりした商品の情報を基に、他のユーザ20が商品情報にアクセスするための共用のURL(Uniform Resource Locator)を生成し、ユーザ端末10に出力する。ユーザはユーザ端末10を用いて、出力された共用のURLを他のユーザ端末20に送信することができる。
【0014】
次に、情報処理装置100は、出力した共用のURLを用いて他のユーザにより購入操作が行われた場合、複数のECサイト30のうち商品を販売しているECサイト30のサーバ装置に対して発注情報を送信する。そして、情報処理装置100は、発注情報を記憶部120に記憶する。そのため、情報処理装置100は、他のユーザはECサイト30ごとに手続きを変更する必要がなく、他のユーザの商品購入を容易にさせることができる。
【0015】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザ端末10と、他のユーザ端末20と、ネットワークNと、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0016】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、例えば、ユーザ端末10からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0017】
ユーザ端末10または他のユーザ端末20は、ユーザまたは他のユーザが利用する情報処理装置である。例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、ユーザ端末10と他のユーザ端末20がスマートフォンである場合を示している。
【0018】
ネットワークNは、情報処理装置100と、ユーザ端末10と、他のユーザ端末20を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0019】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10と、他のユーザ端末20などとの間で情報の受送信を行う。
【0020】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図2に示すように、記憶部120は、商品情報記憶部121と、配送情報記憶部122と、注文情報記憶部123を有する。以下、これらの構成について、順を追って説明する。
【0021】
(商品情報記憶部121について)
商品情報記憶部121は、ユーザの選択した商品情報に関係する情報を記憶する。ここで、
図3を用いて、商品情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置100の商品情報記憶部121に記憶される情報の一例を示す図である。
【0022】
図3に示す例において、商品情報記憶部121は、「商品ID」、「商品名」、「商品内容」、「発送にかかる日数」、「配送方法」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0023】
「商品ID」は、商品を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「商品名」は、「商品ID」により識別される複数のECサイト30上の商品名を含む商品に関係する情報である。「商品内容」は、「商品ID」により識別される商品の詳細な情報を表した情報である。「発送にかかる日数」は、「商品ID」により識別される商品がユーザのもとに届くまでの日数を表示したものである。「配送方法」は、「商品ID」により識別される商品をユーザのもとに届ける方法を示した情報である。
【0024】
すなわち、
図3においては、商品ID「item-00000001」により識別される商品に対して、商品名「テスト用商品A」と表示され、商品内容が「xxxxxxxxxxxxxxxxxxx」の、当該商品の発送にかかる日数が「1日」であり、発送方法が「postage-A」であることを示している。
【0025】
なお、商品情報記憶部121に記憶される情報は、「商品ID」、「商品名」、「商品内容」、「発送にかかる日数」、「配送方法」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の商品情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0026】
(配送記憶部122について)
配送情報記憶部122は、商品の配送情報に関係する情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、配送情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置100の配送情報記憶部122に記憶される情報の一例を示す図である。
【0027】
図4に示す例において、配送情報記憶部122は、「配送方法」、「配送会社」、「配送タイプ」、「配送所要日数」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0028】
「配送会社」は、商品を配送する会社に関係する情報である。「配送タイプ」は、商品の受け取り形態に関係する情報である。「配送所要日数」は、商品が配送されるまでにかかる日数に関係する情報である。
【0029】
すなわち、
図4において、配送方法「postage-A」で表示される配送方法は、配送会社「XX1運輸」により、配送方法「対面受渡」で、配送所要日数「2日」であることを示している。
【0030】
なお、配送方法記憶部122に記憶される情報は、「配送方法」、「配送会社」、「配送タイプ」、「配送所要日数」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の配送方法に関係する情報が記憶されてもよい。
【0031】
(注文情報記憶部123について)
注文情報記憶部123は、ユーザが選択した商品の注文情報に関係する情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、注文情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100の注文情報記憶部123に記憶される情報の一例を示す図である。
【0032】
図5に示す例において、注文情報記憶部123は、「注文ID」、「おねだりハッシュ」、「商品ID」、「商品名」、「お届け先名前」、「お届け先」、「請求先」、「データ生成日」、「有効期間」、「公開先」、「公開ユーザ」、「入金ステータス」、「自己入金額」、「購入者情報」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0033】
「注文ID」は、注文を識別する識別子であり、文字列や番号などによって表される。「おねだりハッシュ」は、「注文ID」より識別された注文内容に対して他のユーザに共有するためのURLに関係する情報である。「お届け先名前」は、注文を行ったユーザの名前である。「請求先」は、「注文ID」より識別された注文の請求先に関係する情報である。「データ生成日」は、共用のURLが生成された日時に関係する情報である。「有効期間」は、生成された共用のURLの有効期間である。「公開先」は、生成された共用のURLを公開する公開先を限定することに関係する情報である。例えば、ユーザは、他のユーザの中でも特定の他のユーザまたは不特定の他のユーザなど公開先を限定することができる。「公開ユーザ」は、共用のURLを公開した他のユーザに関係する情報である。「入金ステータス」は、「注文ID」により識別された注文の支払いの状況に関係する情報である。「自己入金額」は、「入金ステータス」の中でも、ユーザが支払った金額に関係する情報である。例えば、ユーザは、他のユーザと購入金額の負担を分けることができる。「購入者情報」は、商品を購入したユーザまたは他のユーザに関係する情報である。
【0034】
すなわち、
図5においては、注文ID「store-00000001」により識別される注文に対して、おねだりハッシュ「1aaa123456789」で、商品ID「aaa123456」により識別される商品の、商品名「テスト用品A」と表示される、お届け先名前「名前A」の、お届け先「東京都NN1区」に、請求先「東京都NN1区」として、データ生成日「yyyymmdd」の、有効期間「yyyymmdd」で、公開先「限定」とし、公開ユーザ「@AAA,@BBB」に、入金ステータス「未入金」で、自己入金額「-」の、購入者情報「-」であることを示している。
【0035】
なお、注文情報記憶部123は、「注文ID」、「おねだりハッシュ」、「商品ID」、「商品名」、「お届け先名前」、「お届け先」、「請求先」、「データ生成日」、「有効期間」、「公開先」、「公開ユーザ」、「入金ステータス」、「自己入金額」、「購入者情報」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の注文情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0036】
(制御部130について)
次に、
図2に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読みだして、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0037】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、収集部132と、出力部133と、送信部134とを有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0038】
(受付部131について)
受付部131は、商品の購入金額の負担の割合をユーザが決定する操作を受け付ける。また、受付部131は、ユーザにより選択された特定の決済方法を受け付ける。例えば、ユーザは、商品購入時に自己負担金額を設定し、他のユーザと負担を分けることができる。また、ユーザは、商品購入の際に、特定の決済方法を選択することができる。
【0039】
例えば、受付部131は、商品の購入金額の負担の割合と特定の決済方法をユーザが決定し、ユーザ端末10に入力し設定を行うタイミングで受け付ける。そして、受付部131で受け付けた情報は、記憶部120に記憶される。
【0040】
(収集部132について)
収集部132は、複数のECサイト30においてユーザが選択した商品の情報を収集する。例えば、収集部132は、商品の情報として、受付部131で受け付けた情報及び「商品ID」、「商品名」、「商品内容」、「発送にかかる日数」、「配送方法」という項目に係る情報を、ユーザ端末10から収集する。なお、ユーザは、ECサイト30において、商品を選択した後に、当該商品に関係する情報をユーザ端末10に入力する。収集部132は、ユーザ端末10に入力された商品情報をユーザ端末10から収集する。そして、収集部132は、商品情報を収集したら、収集した商品情報を商品情報記憶部121に記憶する。
【0041】
収集部132が、商品の情報を収集するタイミングはいつでもよい。収集部132は、例えば、複数のECサイト30から定期的に商品の情報を収集してもよいし、ユーザがユーザ端末10で操作を行ったときに収集してもよい。
【0042】
ここで、
図6を用いて、収集部132が収集する記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置100の制御部130に収集される情報の一例を示す図である。
【0043】
図6は、ユーザがおねだりしたい商品を登録する画面を例示する。
図6の例では、ユーザ端末10は登録画面として、「商品情報」、「お届け先」、「自己負担額」、「公開先」、「利用クーポン」、「設定ボタン」を入力可能な画面として表示する。これらの画面を入力させることで収集部132は、「商品情報」、「お届け先」、「自己負担額」、「公開先」、「利用クーポン」、「設定ボタン」という項目に係る情報を紐付けて収集する。
【0044】
「お届け先」は、ユーザの氏名、住所、電話番号、メールアドレスに関係する情報である。「利用クーポン」は、商品購入時に使用することができるクーポンに関係する情報である。「設定ボタン」は、ユーザが入力した情報を設定するボタンである。
【0045】
なお、収集部132で収集される情報は、受付部131で受け付けた情報、「商品情報」、「お届け先」、「自己負担額」、「公開先」、「利用クーポン」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の注文情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0046】
(出力部133について)
出力部133は、収集部132によって収集された商品情報を基に他のユーザがアクセスするための共用のURLを生成し、当該共用のURLを出力する。また、例えば、出力部133は、出力した共用のURLを用いて、他のユーザがワンクリックで購入可能なメッセージを他のユーザ端末20に表示してもよい。また、例えば、出力部133は、出力した共用のURLをコミュニケーションツールに出力してもよい。また、例えば、出力部133は、出力した共用のURLを動画配信サービスまたはSNSに出力してもよい。
【0047】
ここで、
図7~
図10を用いて、出力部133が出力する情報の一例をそれぞれ説明する。
図7~
図10は、それぞれ実施形態に係る情報処理装置100の出力部133で出力される情報の一例を示す図である。
【0048】
図7は、ユーザがおねだりした商品の情報を、他のユーザと共有するためのURLをユーザ端末10に生成し、出力する画面を例示する。
図7の例では、ユーザ端末10は、共用のURLの出力画面として、「URLの表示画面」、「コピーボタン」を出力可能な画面として表示する。これらの画面に情報が出力されることで出力部133は、共用のURLを出力し表示する「表示画面」と、表示された共用のURLをコピーする「コピーボタン」という項目に係る情報を紐付けて出力する。
【0049】
「表示画面」は、ユーザが選択した商品情報を他のユーザと共有するためのURLを生成し表示する。「コピーボタン」は、表示された共用のURLをユーザがコピーするためのボタンである。例えば、ユーザは、コピーされた共用のURLをユーザ端末10のコミュニケーションツール、動画配信サービスまたはSNSに張り付け、他のユーザ端末20に送信することができる。
【0050】
なお、出力部133で出力される情報は、「表示画面」、「コピーボタン」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他任意の出力方法に関係する情報が出力されてもよい。
【0051】
図8は、ユーザがおねだりしたい商品を他のユーザと共有するか、ユーザが購入するかを選択する画面を例示する。
図8の例では、ユーザ端末10では選択画面として、「一覧」、「共有」、「購入」を選択可能な画面を表示する。これらの画面で情報が選択されることで、出力部133は、「一覧」、「共有」、「購入」という項目に係る情報を紐付けて出力する。こちらでの購入は、一度購入した内容であることを担保として、商品詳細ページを介さず少ないクリックでの購入を可能とし、ユーザの利便性向上と、コンバージョンレート率の向上というEC運営者にとっての便益も実現する。
【0052】
「一覧」は、ユーザが選択した商品に関係する情報である。「共有」は、出力部133で生成された共用のURLを、他のユーザと共有するための情報である。「購入」は、ユーザが選択した商品を、ユーザ自身が購入するための情報である。
【0053】
なお、出力部133で出力される情報は、「一覧」、「共有」、「購入」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の出力方法に関係する情報が出力されてもよい。
【0054】
図9は、特定の他のユーザがユーザにおねだりされた商品の購入をする画面を例示する。
図9の例では、特定の他のユーザ端末20は購入画面として、「item image」、「Sample item」、「購入ボタン」を入力可能な画面を表示する。これらの画面に情報が入力されることで、出力部133は、「item image」、「Sample item」、「購入ボタン」という項目に係る情報を紐付けて出力する。なお、
図9は、コミュニケーションツールでのやり取りを想定している。
【0055】
「item image」は、ユーザが選択した商品に関係する画像の情報である。「Sample item」は、ユーザが選択した商品に関係する情報である。例えば、商品の価格、商品の説明、その他必要情報などである。「購入ボタン」は、他のユーザが商品を購入するためのボタンである。他のユーザが購入ボタンを押すと、リンクに表示された購入情報が表示される。
【0056】
なお、出力部133で出力される情報は、「item image」、「Sample item」、「購入ボタン」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の出力方法に関係する情報が記憶されてもよい。
【0057】
図10は、不特定の他のユーザがユーザにおねだりされた商品の購入をする画面を例示する。
図10の例では、不特定の他のユーザ端末20は購入画面として、「プレゼント可能商品一覧」、「商品名」、「商品画像」、「価格」、「説明」、「その他情報」、「購入ボタン」閲覧力可能な画面を表示する。これらの画面に情報が表示されることで、出力部133は、「プレゼント可能商品一覧」、「商品名」、「商品画像」、「価格」、「説明」、「その他情報」、「購入ボタン」という項目に係る情報を紐付けて出力する。なお、
図10は、動画配信サービスまたはSNSでのやり取りを想定している。SNSでは、投げ銭のように、動画配信者への支持等として用いることが可能となる。
【0058】
図10に示す例において、出力部133は、「商品名」、「商品画像」、「価格」、「説明」、「その他情報」、「購入ボタン」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他任意の出力方法に関係する情報が出力されてよい。
【0059】
(送信部134について)
送信部134は、出力部133によって出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、複数のECサイト30のうち、商品を販売しているECサイト30のサーバ装置に対して発注情報を送信する。例えば、送信部134は、出力部133が出力した共用のURLをユーザ端末10から他のユーザ端末20に送信することによって、ユーザがおねだりした商品の情報を提供する。ユーザがおねだりした商品の情報は、ユーザが選択した商品の情報が、少なくとも一つ以上の共用のURLとして表示される。他のユーザが共用のURLをクリックすると、リンクに対応付けられた購入情報が表示される。そのため、他のユーザは、ECサイト30ごとに異なる手続きをする必要がなく、容易に商品購入をすることができる。
【0060】
〔3.情報処理のフロー〕
次に、
図11と
図12を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図11と
図12は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図11と
図12に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0061】
まず、
図11を用いて、ユーザが他のユーザにおねだりする際に、欲しい商品にアクセスするための共有のURLをユーザ端末10に出力する処理を説明する。情報処理装置100の収集部132は、商品情報の登録を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。次に、受付部131が商品情報の登録を受け付けた場合は(ステップS101,Yes)、ユーザがおねだりをする際に、ユーザが欲しい商品に他のユーザがアクセスするための共用のURLをユーザ端末10に出力する処理を実行する(ステップS102)。一方、受付部131が商品情報の登録を受け付けなかった場合(ステップS101,No)、情報処理装置100は、商品情報を受け付けるまで待機する。
【0062】
そして、情報処理装置100の出力部133は、商品情報に基づき、少なくとも一つの共用のURLを生成する(ステップS103)。そして、情報処理装置100の出力部133は、生成した共用のURLをユーザ端末10に出力する(ステップS104)。
【0063】
次に
図12を用いて、他のユーザがおねだりされた商品を購入する処理を説明する。情報処理装置100の送信部134は、他のユーザが共用のURLを用いて、ユーザが選択した商品の購入要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。次に、送信部134が、購入要求を受け付けた場合は(ステップS201、Yes)、ユーザが選択した商品を販売しているECサイト30に発注情報を送信する(ステップS202)。一方、送信部134が商品の購入要求を受け付けなかった場合(ステップS201,No)、情報処理装置100は、購入要求を受け付けるまで待機する。
【0064】
これによれば、ユーザ端末10に対し、商品情報を収集し、少なくとも一つの共用のURLを生成し、生成した共用のURLを提供することができる。ユーザは、提供された共用のURLを他のユーザに、ユーザ端末10を用いて送信することができる。そのため、商品購入を容易にすることができる情報処理方法、情報処理プログラムを提供することができる。
【0065】
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0066】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0067】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0068】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0069】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0070】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0071】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0072】
〔5.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、複数のECサイト30においてユーザが選択した商品の情報を収集する収集部132と、収集部132によって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のURLを生成し、当該共用のURLを出力する出力部133と、出力部133によって出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、複数のECサイト30のうち、商品を販売しているECサイト30のサーバ装置に対して発注情報を送信する送信部134と、を備える。
【0073】
この構成によれば、商品情報を収集し、少なくとも一つ以上の共用のURLを生成して、生成した共用のURLをユーザ端末10から他のユーザ端末20に送信することによって、ユーザがおねだりした商品の情報を提供する。ユーザがおねだりした商品の情報は、少なくとも一つ以上の共用のURLとして表示される。他のユーザが共用のURLをクリックすると、リンクに対応付けられた購入情報が表示される。そのため、他のユーザは、ECサイト30ごとに手続きを変更する必要がなく、他のユーザの商品購入を容易にさせることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0074】
本開示に係る情報処理装置100の出力部133は、収集部132によって収集された商品情報に他のユーザがアクセスするための共用のURLを生成し、ユーザ端末10に出力する。
【0075】
この構成によれば、収集された商品情報に対して、他のユーザがアクセスするための共用のURLを少なくとも一つ以上生成し、ユーザ端末10に出力できる。ユーザは、ユーザ端末10を用いて、他のユーザ端末20に共用のURLを送信することができる。そのため、他のユーザは、ECサイト30ごとに手続きを変更する必要がなく、他のユーザの商品購入を容易にさせることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0076】
本開示に係る情報処理装置100の送信部134は、出力部133によって出力された共用のURLを用いて、他のユーザにより商品の負担金額分の購入操作が行われた場合、複数のECサイト30のうち、商品を販売しているECサイト30に対して発注情報を送信する。
【0077】
この構成によれば、他のユーザは、ユーザ端末10から送信された共用のURLのみで、商品を購入することができる。そのため、他のユーザはECサイト30ごとに手続きを変更する必要がなく、他のユーザの商品購入を容易にさせることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0078】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の様態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0079】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、収集部132は、収集手段や収集回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0080】
1 全体システム
10 ユーザ端末
20 他のユーザ端末
30 ECサイト
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 商品情報記憶部
122 配送情報記憶部
123 注文情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 収集部
133 出力部
134 送信部
N ネットワーク