(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166613
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】慣性センサーモジュール及び慣性センサーモジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
G01P 15/08 20060101AFI20241122BHJP
【FI】
G01P15/08 102Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082818
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】西尾 真次
(72)【発明者】
【氏名】小木曽 弘幸
(57)【要約】
【課題】耐環境性に優れた慣性センサーモジュール及び慣性センサーモジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】慣性センサーモジュール1は、慣性センサー11,12と、慣性センサー11,12を覆う応力緩和用樹脂21と、応力緩和用樹脂21を覆うエンジニアリングプラスチック層22と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
慣性センサーと、
前記慣性センサーを覆う応力緩和用樹脂と、
前記応力緩和用樹脂を覆うエンジニアリングプラスチック層と、を有する、
慣性センサーモジュール。
【請求項2】
前記エンジニアリングプラスチック層は、液晶ポリマーからなる、
請求項1に記載の慣性センサーモジュール。
【請求項3】
前記エンジニアリングプラスチック層は、ポリエーテルサルフォンからなる、
請求項1に記載の慣性センサーモジュール。
【請求項4】
外部接続部と、前記慣性センサーを搭載する基板と、を有し、
前記慣性センサー及び前記基板は、前記応力緩和用樹脂及び前記エンジニアリングプラスチック層により覆われ、
前記外部接続部は、前記応力緩和用樹脂及び前記エンジニアリングプラスチック層から露出する、
請求項1に記載の慣性センサーモジュール。
【請求項5】
慣性センサーを覆う応力緩和用樹脂で低圧成型する工程と、
前記応力緩和用樹脂を覆うエンジニアリングプラスチック層で高圧成型する工程と、を含む、
慣性センサーモジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、慣性センサーモジュール及び慣性センサーモジュールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
慣性センサーとして加速度センサーや角速度センサーを備え、移動体等の姿勢制御に用いられる慣性センサーモジュールが知られている。
例えば特許文献1では、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向の加速度をそれぞれ検出する1個の加速度センサーとX軸、Y軸、Z軸の各軸回りの角速度を検出する3個の角速度センサーとが搭載された基板を、ケースに収容した慣性センサーモジュールとしてのセンサーユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の慣性センサーモジュールは、加速度センサーや角速度センサー等の慣性センサーが搭載された基板とケースとの間に充填部材が配置されているため、充填部材が吸湿することで慣性センサーに加わる応力が変化し、検出精度が劣化するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
慣性センサーモジュールは、慣性センサーと、前記慣性センサーを覆う応力緩和用樹脂と、前記応力緩和用樹脂を覆うエンジニアリングプラスチック層と、を有する。
【0006】
慣性センサーモジュールの製造方法は、慣性センサーを覆う応力緩和用樹脂で低圧成型する工程と、前記応力緩和用樹脂を覆うエンジニアリングプラスチック層で高圧成型する工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係る慣性センサーモジュールの概略構造を示す平面図。
【
図3】第1実施形態に係る慣性センサーモジュールの製造方法を示すフローチャート図。
【
図4】第2実施形態に係る慣性センサーモジュールの概略構造を示す平面図。
【
図6】第3実施形態に係る慣性センサーモジュールの概略構造を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.第1実施形態
1.1.慣性センサーモジュール
先ず、第1実施形態に係る慣性センサーモジュール1について、
図1及び
図2を参照して説明する。
尚、説明の便宜上、
図3を除く以降の各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」、Z方向プラス側を「上」、Z方向マイナス側を「下」とも言う。
【0009】
慣性センサーモジュール1は、慣性センサーとしての6DoFセンサー11や慣性センサーとしての水晶角速度センサー12と、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を搭載した基板10と、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12等の慣性センサーと基板10とを覆う応力緩和用樹脂21と、応力緩和用樹脂21を覆うエンジニアリングプラスチック層22と、を有する。尚、DOFは、Degrees Of Freedomの略であり、3次元において剛体が取り得る動きの自由度のことである。そして、6DoFセンサー11は、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向の加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサーとX軸、Y軸、Z軸の各軸回りの角速度を検出する3軸角速度センサーとが一体化された慣性センサーである。また、本実施形態では、基板10の上下面に設けられた配線や基板10を貫通する貫通電極等の図示を省略している。尚、本実施形態において、慣性センサーモジュール1は、慣性センサーとして2個の6DoFセンサー11と水晶角速度センサー12、即ち3個の慣性センサーを有している。しかし、これに限られず、慣性センサーモジュール1は、1個の慣性センサーを有してもよいし、2個の慣性センサーを有してもよいし、4個以上の慣性センサーを有してもよい。即ち、慣性センサーモジュール1は、少なくとも1個の慣性センサーを有していればよい。少なくとも1個の慣性センサーは、6DoFセンサー11又は水晶角速度センサー12であってもよいし、他の慣性センサーであってもよい。
【0010】
基板10の上面には、
図1に示すように、6DoFセンサー11、水晶角速度センサー12、及び発振器13が実装されている。尚、発振器13は、SPXOであってもよいし、TCXOであってもよい。SPXOは、Simple packaged crystal oscillatorの略である。TCXOは、Temperature compensated crystal oscillatorの略であり、温度補償型水晶発振器である。
【0011】
6DoFセンサー11は、X軸、Y軸、及びZ軸の各軸方向の加速度とX軸、Y軸、及びZ軸の各軸回りの角速度とを検出する。尚、6DoFセンサー11は、シリコンをMEMS技術で加工した慣性センサーであり、検出精度を高めるために2個実装されている。尚、MEMSは、Micro Electro Mechanical Systemsの略である。
【0012】
水晶角速度センサー12は、Z軸回りの角速度を検出する。水晶角速度センサー12は、水晶を振動素子として用い、振動する振動素子に加わるコリオリの力から角速度を検出し、シリコンを用いたものに比べ、ノイズレベルが低く温度特性が安定しているため、検出精度が高い。尚、検出精度をより高めるために2個実装されている。2個の水晶角速度センサー12のZ軸回りの角速度信号は、平均化処理などの演算が施される。本実施形態において、Z方向は、基板10における6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12が実装された面に垂直な方向である。
【0013】
発振器13は、検出時間や検出間隔等を制御するための基準信号となる基準発振周波数を出力する。
【0014】
また、基板10の下面には、
図2に示すように、処理装置14とコネクター15とが実装されている。
処理装置14は、例えばMCUであり、1チップのICとして構成されている。MCUは、Micro Controller Unitの略であり、ICは、Integrated Circuitの略である。6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12などの慣性センサーからの検出信号を処理して、外部に出力する検出データを生成する。処理装置14は、慣性センサーモジュール1の各部を制御してもよい。処理装置14の記憶部には、加速度及び角速度を検出するための順序と内容を規定したプログラムや、検出データをデジタル化してパケットデータに組込むプログラム、付随するデータなどが記憶されている。
【0015】
コネクター15は、検出データを外部に出力し、外部接続部16を有している。ここで、複数の外部接続部17は複数の金属ピンであり、例えば、複数の金属ピンは、2列で配置されている。尚、外部接続部16は、応力緩和用樹脂21及びエンジニアリングプラスチック層22から露出している。また、基板10には、その他にも複数の電子部品が実装されているが図示を省略している。
【0016】
応力緩和用樹脂21は、慣性センサーとしての6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を覆っている。応力緩和用樹脂21は、処理装置14や部品が実装された基板10を覆ってもよい。また、コネクター15の少なくとも一部及び外部接続部16は、応力緩和用樹脂21により覆われていない。射出成型により、応力緩和用樹脂21の外形を成型してもよい。応力緩和用樹脂21の構成材料は、低圧力で成型可能なエポキシ樹脂である。応力緩和用樹脂21は、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12などの慣性センサーとエンジニアリングプラスチック層22との間に介在し、これらの間で応力を緩和する。
【0017】
エンジニアリングプラスチック層22は、応力緩和用樹脂21を覆っている。また、外部接続部16は、エンジニアリングプラスチック層22により覆われていない。よって、外部接続部16は、外部と電気的に接続可能である。エンジニアリングプラスチック層22の吸水率は、0.1%以下であり、好ましくは、0.01%以下である。このように、エンジニアリングプラスチック層22で応力緩和用樹脂21の全体を覆うことで、応力緩和用樹脂21の吸湿を防止することができる。エンジニアリングプラスチックは、機械的強度や耐熱性を向上させたプラスチックであり、例えば、100℃以上の耐熱性を有している。また、エンジニアリングプラスチックは、通常のプラスチックと比して引張強度や曲げ強度などの機械的特性において優れている。また、エンジニアリングプラスチックは、金属と比較して低コストかつ軽量である。エンジニアリングプラスチック層22の構成材料は、液晶ポリマー又はポリエーテルサルフォンが好ましく、特に、液晶ポリマーが好ましい。エンジニアリングプラスチック層22の構成材料は、これらに限られず、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、などであってもよい。ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレンは、吸水率が低いので好ましい。エンジニアリングプラスチック層22は、ガラスフィラーを含有してもよい。エンジニアリングプラスチック層22の厚さは、0.3mm以上3mm以下であることが好ましい。射出成型によりエンジニアリングプラスチック層22の外形を成型してもよい。高圧力における射出成型でエンジニアリングプラスチック層22を形成した場合、気密性に優れているので好ましい。
【0018】
上述したように、本実施形態の慣性センサーモジュール1は、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を覆っている吸湿性を有する応力緩和用樹脂21を吸湿性の低いエンジニアリングプラスチック層22で気密に覆っている。そのため、応力緩和用樹脂21の吸湿を防止でき、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12に加わる応力が変化しないので、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12の検出精度の劣化を抑制することができる。よって、耐環境性に優れた慣性センサーモジュール1を得ることができる。
【0019】
1.2.慣性センサーモジュールの製造方法
次に、慣性センサーモジュール1の製造方法について、
図3を参照して説明する。
本実施形態の慣性センサーモジュール1の製造方法は、
図3に示すように、部品実装工程、低圧成型工程、及び高圧成型工程を含む。
【0020】
1.2.1.部品実装工程
ステップS1において、基板10に、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12等の部品を実装する。
【0021】
1.2.2.低圧成型工程
ステップS2において、応力緩和用樹脂21を成型するための金型内に部品が実装された基板10をセットし、15MPa以下、好ましくは5MPa以下の低圧力で応力緩和用樹脂21を注入し、その後冷却・固化することによって、部品が実装された基板10を覆う応力緩和用樹脂21を成型する。
【0022】
1.2.3.高圧成型工程
ステップS3において、エンジニアリングプラスチック層22を成型するための金型内に部品が実装された基板10を覆った応力緩和用樹脂21をセットし、60MPaから100MPaの高圧力でエンジニアリングプラスチック層22を注入し、その後冷却・固化することによって、部品が実装された基板10を覆った応力緩和用樹脂21を覆うエンジニアリングプラスチック層22を成型する。
【0023】
本実施形態の慣性センサーモジュール1の製造方法は、基板10に実装された6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を覆う応力緩和用樹脂21を低圧で成型する低圧成型工程と、応力緩和用樹脂21を覆うエンジニアリングプラスチック層22を高圧で成型する高圧成型工程と、を含んでいる。そのため、吸湿性の高い応力緩和用樹脂21を吸湿性の低いエンジニアリングプラスチック層22で気密に覆うことができるので、応力緩和用樹脂21の吸湿を防止でき、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12に加わる応力が変化しないので、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12の検出精度の劣化を抑制することができる。よって、耐環境性に優れた慣性センサーモジュール1を製造することができる。
【0024】
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る慣性センサーモジュール1aについて、
図4及び
図5を参照して説明する。
【0025】
本実施形態の慣性センサーモジュール1aは、第1実施形態の慣性センサーモジュール1に比べ、慣性センサーモジュール1を覆うケース31が設けられていること以外は第1実施形態の慣性センサーモジュール1と同様である。尚、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0026】
慣性センサーモジュール1aは、第1実施形態と同様の慣性センサーモジュール1と、ケース31と、を有する。
【0027】
ケース31は、
図4及び
図5に示すように、下方に開口する凹部33が設けられており、凹部33内に慣性センサーモジュール1が接着剤等で固定されている。また、凹部33の底面には、リング状の溝部34が設けられており、溝部34内にリング状のスペーサー35が配置されている。ケース31と慣性センサーモジュール1との間にスペーサー35が配置されているため、ケース31を介して外部の振動や衝撃等が慣性センサーモジュール1に伝わるのを低減することができる。ケース31は、外形が直方体をなした箱状の筐体であり、慣性センサーモジュール1のZ方向プラス側に設けられている。また、ケース31は、慣性センサーモジュール1を挟んでX方向両側に設けられ、慣性センサーモジュール1を挟んでY方向両側に設けられている。即ち、Z方向からの平面視において、ケース31は、慣性センサーモジュール1の四方を囲んでいる。ケース31の材質は、例えば、アルミニウムであるが、他の金属やセラミックであってもよい。ケース31が金属製であれば、静電気の影響を抑制できる。
【0028】
また、ケース31は、平面視で、4隅に取付用孔32が設けられており、移動体等にねじ止めすることができる。ケース31に設けられる取付用孔32は、4個に限られず、2個又は3個であってもよい。
【0029】
本実施形態の慣性センサーモジュール1aは、慣性センサーモジュール1を収容しているケース31に取付用孔32が設けられているので、移動体等に安定して確実に固定することができる。また、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を覆った応力緩和用樹脂21を吸湿性の低いエンジニアリングプラスチック層22で覆っているため、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0030】
3.第3実施形態
次に、第3実施形態に係る慣性センサーモジュール1bについて、
図6及び
図7を参照して説明する。
【0031】
本実施形態の慣性センサーモジュール1bは、第1実施形態の慣性センサーモジュール1に比べ、外部接続部17の形状が異なること以外は第1実施形態の慣性センサーモジュール1と同様である。尚、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
【0032】
慣性センサーモジュール1bは、第1実施形態の慣性センサーモジュール1と同様に、慣性センサーとしての6DoFセンサー11や慣性センサーとしての水晶角速度センサー12と、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を搭載した基板10と、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12と基板10とを覆う応力緩和用樹脂21と、応力緩和用樹脂21を覆うエンジニアリングプラスチック層22と、を有する。尚、本実施形態において、慣性センサーモジュール1は、慣性センサーとして6DoFセンサー11と水晶角速度センサー12を有しているが、これに限られず、慣性センサーモジュール1は、少なくとも1つの慣性センサーを有していればよい。
【0033】
慣性センサーモジュール1bは、
図6に示すように、平面視で、基板10の4辺に沿って、外部接続部17が複数配置されている。ここで、複数の外部接続部17は、リード端子である。リード端子は、リードフレームにおいてエンジニアリングプラスチック層22から露出する部分ある。よって、外部接続部17は、外部と電気的に接続可能である。リードフレームは、半導体パッケージに使われる導体素材であり、基板10を支持固定し外部配線と接続する。本実施形態において、外部接続部17は、基板10の4辺に沿って配置されていたが、これに限られず、基板10の2辺に沿って配置されてもよい。
【0034】
基板10のX方向の両端に配置された外部接続部17は、
図7に示すように、一方の端部が基板10に接続され、他方の端部がX方向に延在した後に下方へ折り曲げられ延在し、更に、水平となるように曲げられX方向に延在している。尚、外部接続部17は、下方へ折り曲げられた部分から先端部にかけて応力緩和用樹脂21及びエンジニアリングプラスチック層22から露出している。
【0035】
基板10のY方向の両端に配置された外部接続部17は、一方の端部が基板10に接続され、他方の端部がY方向に延在した後に下方へ折り曲げられ延在し、更に、水平となるように曲げられY方向に延在している。
【0036】
本実施形態の慣性センサーモジュール1bは、基板10の4辺に沿って複数の外部接続部17が設けられているため、固定箇所が多くなり実装信頼性を高めることができる。また、6DoFセンサー11や水晶角速度センサー12を覆った応力緩和用樹脂21を吸湿性の低いエンジニアリングプラスチック層22で覆っているため、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0037】
1,1a,1b…慣性センサーモジュール、10…基板、11…6DoFセンサー、12…水晶角速度センサー、13…発振器、14…処理装置、15…コネクター、16,17…外部接続部、21…応力緩和用樹脂、22…エンジニアリングプラスチック層、31…ケース、32…取付用孔、33…凹部、34…溝部、35…スペーサー。