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特開2024-166724バイオマス乾燥システム、及びバイオマス乾燥法方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166724
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】バイオマス乾燥システム、及びバイオマス乾燥法方法
(51)【国際特許分類】
   F26B 21/00 20060101AFI20241122BHJP
   C10L 5/40 20060101ALI20241122BHJP
   F26B 3/06 20060101ALI20241122BHJP
   F26B 23/02 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
F26B21/00 A ZAB
C10L5/40
F26B3/06
F26B23/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083027
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】前川 亘
(72)【発明者】
【氏名】宮内 真紀
【テーマコード(参考)】
3L113
4H015
【Fターム(参考)】
3L113AA01
3L113AB03
3L113AC04
3L113AC69
3L113BA05
3L113BA39
3L113CA20
3L113CB03
3L113CB28
3L113DA02
4H015AA01
4H015AA12
4H015AB01
4H015BA01
4H015BA09
4H015BB03
4H015CB01
(57)【要約】
【課題】熱交換器による熱交換の効率を向上させることで、熱を利用した処理の効率を向上させることができるバイオマス乾燥システムの提供。
【解決手段】バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられ、バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、前記ボイラの燃焼により生じた熱を、貯留した水に蓄積して温水とする水タンクと、前記水タンクの前記温水が有する熱エネルギを空気に伝達する熱交換器4と、前記水タンク内の温水を前記熱交換器に送る経路において、前記温水の流路を開閉する温水弁と、運転開始後、前記水タンクの水温が上昇して所定温度に達した場合に、前記温水弁を開放して前記水タンクから前記熱交換器への前記温水の供給を開始させる制御装置と、を備える、バイオマス乾燥システム1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられ、
バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、
前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、
前記ボイラの燃焼により生じた熱を、貯留した水に蓄積して温水とする水タンクと、
前記水タンクの前記温水が有する熱エネルギを空気に伝達する熱交換器と、
前記水タンク内の温水を前記熱交換器に送る経路において、前記温水の流路を開閉する温水弁と、
運転開始後、前記水タンクの水温が上昇して所定温度に達した場合に、前記温水弁を開放して前記水タンクから前記熱交換器への前記温水の供給を開始させる制御装置と、を備える、
バイオマス乾燥システム。
【請求項2】
前記温水の供給を開始した後、前記水タンクで蓄熱した熱エネルギを前記熱交換器に対して連続的に伝達する、
請求項1に記載のバイオマス乾燥システム。
【請求項3】
バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられるバイオマス乾燥システムであって、
バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、
前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、
前記ボイラの燃焼により生じた熱を、貯留した水に蓄積して温水とする水タンクと、
前記水タンクの前記温水が有する熱エネルギを空気に伝達する熱交換器と、
前記水タンク内の温水を前記熱交換器に送る経路において、前記温水の流路を開閉する温水弁と、を備えたバイオマス乾燥システムに適用され、
運転開始後、前記水タンクの水温が上昇して所定温度に達した場合に、前記温水弁を開放して前記水タンクから前記熱交換器への前記温水の供給を開始させる、
バイオマス乾燥方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス燃料を燃焼させて生成した熱エネルギを利用してバイオマスを乾燥させるバイオマス乾燥システム、及びバイオマス乾燥法方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バイオマス燃料を利用するシステムが種々提供されており、例えば、特許文献1には、バイオマス燃料を燃焼させて生成したエネルギを発電に用いる発電システムが開示されている。
【0003】
前記発電システムは、原料供給ユニットによって搬送された木質チップをバイオマス燃料(原料)としてエネルギを生成するエネルギ生成ユニットを備えている。
【0004】
このエネルギ生成ユニットは、バイオマス燃料を不完全燃焼させて可燃性ガスを生成するガス化炉と、ガス化炉で生成した可燃性ガスを燃料として電気エネルギの生成と熱エネルギを生成するガス発電装置と、を有する。
【0005】
ガス発電装置は、可燃性ガスを燃焼させるガスエンジンと、ガスエンジンの駆動力を受けて電気エネルギを発生させる発電装置と、ガスエンジンが可燃性ガスの燃焼時に排出する排ガスを利用して蒸気を発生させる熱交換器によって構成される排熱回収ボイラと、を有する。
【0006】
上記構成の発電システムによれば、発電装置による電気エネルギを生成する過程において排出される排ガスを利用して蒸気を発生させ、この蒸気から熱エネルギを回収できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2021-155519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記従来の発電システムのように熱交換器が用いられるシステムでは、熱交換器に供給される熱媒(排ガス)の温度が低いと、熱交換の効率が下がり、熱を利用した処理の効率も下がることがある。
【0009】
このような、燃料を燃焼させることで生成した熱エネルギの変換効率が低下してしまう問題は、バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥させるシステムにおいても同様に起こり得る。
【0010】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、熱交換器による熱交換の効率を向上させることで、熱を利用した処理の効率を向上させることができるバイオマス乾燥システム、及びバイオマス乾燥法方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のバイオマス乾燥システムは、
バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられ、
バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、
前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、
前記ボイラの燃焼により生じた熱を、貯留した水に蓄積して温水とする水タンクと、
前記水タンクの前記温水が有する熱エネルギを空気に伝達する熱交換器と、
前記水タンク内の温水を前記熱交換器に送る経路において、前記温水の流路を開閉する温水弁と、
運転開始後、前記水タンクの水温が上昇して所定温度に達した場合に、前記温水弁を開放して前記水タンクから前記熱交換器への前記温水の供給を開始させる制御装置と、を備える。
【0012】
上記構成のバイオマス乾燥システムによれば、水タンク内の水が所定温度に温まるまでは温水弁が閉鎖されており、熱交換器で熱交換を行わないため、運転開始後の早期段階で水タンクからの熱エネルギの流出を抑制する分、所定温度までの上昇を早くできるため、効率的な熱交換が可能になり、熱を利用した処理を短時間で行うことができるようになる。
【0013】
本発明のバイオマス乾燥システムは、
前記温水の供給を開始した後、前記水タンクで蓄熱した熱エネルギを前記熱交換器に対して連続的に伝達するように構成されていてもよい。
【0014】
上記構成のバイオマス乾燥システムによれば、水タンクの熱エネルギを連続的に取り出せることから、過剰な蓄熱によるボイラや水タンクの故障を防止でき、また、ボイラを基準とした容積に比べて水タンクの容積を小さくできる。
【0015】
本発明のバイオマス乾燥方法は、
バイオマスからなる乾燥対象物を乾燥するために用いられるバイオマス乾燥システムであって、
バイオマスからなる燃料を貯留する燃料庫と、
前記燃料庫から供給された前記燃料を燃焼するボイラと、
前記ボイラの燃焼により生じた熱を、貯留した水に蓄積して温水とする水タンクと、
前記水タンクの前記温水が有する熱エネルギを空気に伝達する熱交換器と、
前記水タンク内の温水を前記熱交換器に送る経路において、前記温水の流路を開閉する温水弁と、を備えたバイオマス乾燥システムに適用され、
運転開始後、前記水タンクの水温が上昇して所定温度に達した場合に、前記温水弁を開放して前記水タンクから前記熱交換器への前記温水の供給を開始させる。
【0016】
上記構成のバイオマス乾燥方法においても、水タンク内の水が所定温度に温まるまでは温水弁が閉鎖されており、熱交換器で熱交換を行わないため、運転開始後の早期段階で水タンクからの熱エネルギの流出を抑制する分、所定温度までの上昇を早くできるため、効率的な熱交換が可能になり、熱を利用した処理を短時間で行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明のバイオマス乾燥システム、及びバイオマス乾燥法方法は、熱交換器による熱交換の効率を向上させることで、熱を利用した処理の効率を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るバイオマス乾燥システムの構成の概要図である。
図2図2は、同実施形態に係るバイオマス乾燥システムのコンテナの部分断面図である。
図3図3は、同実施形態に係るバイオマス乾燥システムのボイラ設備の側面図である。
図4図4は、同実施形態に係るバイオマス乾燥システムにおけるボイラ設備の平面図である。
図5図5は、同実施形態に係るバイオマス乾燥システムにおける水の流れの説明図である。
図6図6は、同実施形態に係るバイオマス乾燥システムの開閉制御部のブロック図である。
図7図7は、本発明の他の実施形態に係るバイオマス乾燥システムの構成の概要図である。
図8図8は、本発明の別の一実施形態に係るバイオマス乾燥システムの構成の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態にかかるバイオマス乾燥システムについて、添付図面を参照しつつ説明する。
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係るバイオマス乾燥システム1について、添付図面を参照しつつ説明する。本発明において用いる「バイオマス」とは、動植物に由来する物質であり、一定の形態を有する固体であって、乾燥して含有水分量を減少させることで燃焼可能な材料である。例えば木材(廃材、おがくず等)、植物残渣(わら、除去された雑草等)、可燃性の廃棄物(食品廃棄物等)、動物の排泄物、下水汚泥である。本実施形態では、木材(間伐材、剪定された樹木、建築廃材等)をチップ状にした木質チップを用いる。なお、以下の「乾燥対象物」と「燃料」は、含有水分量が異なるが、物としては同じである。
【0021】
本実施形態に係るバイオマス乾燥システム1は、図1に示すように、バイオマスからなる乾燥対象物を収容するコンテナ2と、温水を作るボイラ設備3と、ボイラ設備3によって作られた温水が供給される熱交換器4であって、温水の熱エネルギを空気(外気)に伝達する熱交換器4と、ボイラ設備3と熱交換器4とに接続され、流体(本実施形態では水)を流通させる流路を構成する配管構造5と、ボイラ設備3から熱交換器4への温水の供給を制御する制御装置(以下、制御ユニットと称する)6(図5参照)と、熱交換器4によって温められた空気をコンテナ2に送る送風設備7と、を備える。
【0022】
以下の説明において、水そのものを指す場合は水と称し、温められた水を指す場合は温水と称し、温められていない水を指す場合は冷水と称する。
【0023】
本実施形態のバイオマス乾燥システム1では、ボイラ設備3、熱交換器4、配管構造5、制御ユニット6、送風設備7によって、コンテナ2に温風を供給するための温風設備が構成されている。
【0024】
コンテナ2は、図2に示すように、上面に開口が形成されているコンテナ本体20と、コンテナ本体20の内部の空間を上下方向において複数(2つ)の空間に仕切るデッキ21と、コンテナ本体20内でデッキ21を支持する支持構造22と、を有する。
【0025】
コンテナ本体20は、底部200と、底部200から起立する周壁部201であって、上端側が上下方向において開放されている周壁部201と、を有する。
【0026】
コンテナ本体20の開口は、周壁部201の上端側の開放部によって構成される。また、コンテナ本体20の内部の空間は、周壁部201によって取り囲まれている空間によって構成される。
【0027】
コンテナ本体20の内部の空間は、上述のようにデッキ21によって上下方向において2つの空間に仕切られる。そのため、コンテナ本体20内のデッキ21よりも上方側の空間は、バイオマスを収容する収容室R1として使用され、デッキ21よりも下方側の空間は、送風口202を通じて温風設備から温風が送り込まれる送風室R2として使用される。
【0028】
なお、図2に示すコンテナ本体20は、送風口202の一部がデッキ21よりも上方に位置しているが、フードFにより収容室R1内の乾燥対象物が送風口202には入らないようになっている。
【0029】
デッキ21は、平板状に形成されており、コンテナ本体20の底部200の上面(コンテナ本体20の内底面を形成する一面)よりも上方側で支持構造22によって支持されている。これにより、コンテナ本体20の内部の空間は、デッキ21によって上下方向において複数(2つ)の空間に仕切られている。
【0030】
なお、コンテナ本体20の内部の空間を上下方向において複数(2つ)の空間に仕切ることができれば、コンテナ本体20内には複数のデッキ21が面方向に並べて配置されていてもよいし、1枚のデッキ21が配置されていてもよい。
【0031】
また、デッキ21には、面直交方向において貫通する複数の貫通孔Hが形成されているため、コンテナ本体20の内部の空間は水平方向全体に渡ってデッキ21によって仕切られているが、デッキ21よりも上方側の空間(収容室R1)と、デッキ21よりも下方側の空間(送風室R2)は、貫通孔を介して互いに連通している。
【0032】
なお、貫通孔Hの孔径は、バイオマス(木材チップ)が通過しないサイズに設定されていればよい。貫通孔Hの形状は、円形状や、矩形状、線状等の様々な形状を採用し得る。
【0033】
ボイラ設備3は、図3に示すように、筐体30と、筐体30の内部に設けられ、バイオマスからなる燃料(後述するボイラで燃焼させる燃料)を貯留する燃料庫31と、燃料庫31の内部に設けられ、燃料庫31に貯留されている燃料を攪拌する攪拌装置32と、筐体30内において燃料庫31に隣接するように形成されているボイラ庫33と、ボイラ庫33内に設けられ、燃料庫31から供給される燃料を燃焼させるボイラ34と、筐体30の内部(ボイラ庫33)においてボイラ34から離れた位置に設けられ、ボイラ34で燃料を燃焼させることによって発生させた熱で温める水を貯える水タンク35と、燃料庫31の外部から燃料庫31の内部に燃料を移送する燃料移送装置36と、燃料庫31内の燃料をボイラ34に供給する燃料供給装置37と、を備えている。
【0034】
筐体30は、筐床部300と、床部に立設される筐周壁部301と、筐周壁部301の上部に取り付けられている筐天部302と、筐周壁部301の内側の空間を仕切る仕切壁部303とを有する。
【0035】
筐周壁部301は、4つの筐立壁部3010を有している。そして、この4つの筐立壁部3010の内側には、平面視において矩形状の空間が形成されている(図4参照)。
【0036】
筐周壁部301の内部の空間は、仕切壁部303によって2つの空間に分けられている。
【0037】
燃料庫31は、庫床部310と、庫床部310に立設され、内側に燃料を収容する空間を形成する庫周壁部311と、庫周壁部311の上部に取り付けられている庫天部312と、を有する。
【0038】
庫床部310は、筐体30の筐床部300の一部によって構成されている。庫天部312は、筐体30の筐天部302の一部によって構成されている。
【0039】
庫周壁部311は、4つの庫立壁部(採番しない)を有する。本実施形態の燃料庫31は、筐体30の内部に設けられているため、4つの庫立壁部のうちの3つの庫立壁部は、筐立壁部3010によって構成されており、4つの庫立壁部のうちの1つの庫立壁部は、仕切壁部303によって構成されている。
【0040】
このように、仕切壁部303によって分けられている2つの空間のうちの一方の空間が燃料を収容する空間として使用される。
【0041】
そして、庫周壁部311の内側に形成される空間は、平面視において矩形状に形成されている。
【0042】
攪拌装置32は、庫床部310に設置される攪拌台部320と、攪拌台部320に取り付けられている攪拌回転軸321と、回転軸を中心とする周方向で回転可能な攪拌回転部322と、回転部に取り付けられている攪拌翼323と、を有する。
【0043】
攪拌台部320は、庫床部310に対する傾きを変更できるように構成されている。そのため、攪拌台部320は、庫床部310に対して傾いた姿勢にしたり、庫床部310に対して平行な姿勢にしたりすることができる。なお、本実施形態のバイオマス乾燥システム1の説明では、攪拌台部320が庫床部310に対して傾いた姿勢であることを一例に挙げて以下の説明を行う。
【0044】
攪拌回転軸321は、上述のように攪拌台部320に取り付けられている。そのため、攪拌装置32は、攪拌台部320の姿勢が変わると、攪拌回転軸321の向きも変わるように構成されている。
【0045】
攪拌回転部322は、上面側から見た形状が円形状となるように構成されている。
【0046】
攪拌翼323は、長尺であり、長手方向における一端部が攪拌回転部322(具体的には、攪拌回転部322の外側面)に取り付けられている。また、攪拌翼323は、攪拌回転軸321の径方向と同じ方向に沿って攪拌回転部322から延出するように構成されている。
【0047】
攪拌翼323のうち攪拌回転部322から延出する部分の長さは、複数の攪拌回転部322のそれぞれと外周面との最短距離のうちの最も長い距離よりも長く、且つ攪拌回転部322の外周面から貯留室の角隅領域よりも短くなるように設定されている。
【0048】
そのため、攪拌翼323が攪拌回転部322とともに回転すると、攪拌翼323の先端部は、複数の周壁部201のそれぞれの両端部には接触しないが、複数の周壁部201のそれぞれの中央部には接触するように構成されている。
【0049】
そして、燃料庫31の内部空間は、図4に示すように、攪拌翼323が通る攪拌領域E1と、攪拌翼323が通らない非攪拌領域E2とに分けられる。非攪拌領域E2は、室内の四隅(より具体的には、隣接する2つの周壁部201によって形成される内角部付近の領域)に位置している。
【0050】
ボイラ34は、図5に示すように、バイオマスに着火する着火部340(いわゆる、バーナー)と、着火部340によってバイオマスを燃焼させるための空間を形成する燃焼室341と、燃焼室341の熱を利用して加熱する水を通過させる加熱路342とを有する。
【0051】
加熱路342は、始端部も終端部も水タンク35に接続されており、水タンク35内の水は、加熱路342を通って再び水タンク35内に戻るように構成されている。なお、本実施形態のバイオマス乾燥システム1は、2つの水タンク35を有するため、加熱路342の始端部は2つの水タンク35のそれぞれに接続され、加熱路342の終端部も2つの水タンク35のそれぞれに接続されている。
【0052】
ボイラ34が燃料を燃焼させると、燃焼室341内で熱が発生する。そして、水タンク35から加熱路342に流入した水は、温められた後に水タンク35に戻る。これにより、水タンク35内の水の温度が徐々に高まり、冷水から温水に変わる。
【0053】
ボイラ庫33には、複数(本実施形態では2つ)の水タンク35が配置されており、この2つの水タンク35は、互いに流体的に接続されている。
【0054】
燃料移送装置36は、図4に示すように、燃料を投入可能に構成され、且つ投入された燃料を搬送する投入側搬送装置360と、投入側搬送装置360から燃料を受け取るように構成され、且つ投入側搬送装置360から燃料を受け取った燃料を燃料庫31の内部に搬送する庫側搬送装置361とを有する。
【0055】
投入側搬送装置360は、燃料庫31の外部に載置されている。投入側搬送装置360は、燃料が投入される被投入部3600と、被投入部3600に投入された燃料を庫側搬送装置361に送る搬送機構部3601と、被投入部3600に投入する燃料の飛散を抑制するガイド板3602と、を有する。
【0056】
被投入部3600は、横長に形成されている。また、被投入部3600の上面には、燃料を投入するための開口が形成されている。
【0057】
搬送機構部3601は、スクリューによって構成されている。搬送機構部3601は、被投入部3600の内部に配置されており、搬送機構部3601の長手方向と被投入部3600の長手方向は一致している。
【0058】
そのため、搬送機構部3601を構成しているスクリューが回転すると、被投入部3600の内部に投入されている燃料が、長手方向における一方側に向けて送られる。
【0059】
ガイド板3602は、被投入部3600の開口縁部から上方に向かって延出している。なお、被投入部3600の長手方向に直交する方向おける一方側に隣接する場所が、被投入部3600への燃料の投入作業を行うためのスペースE3として使用される場合、ガイド板3602は、被投入部3600の長手方向に直交する方向おける他方側に取り付けられていることが好ましい。
【0060】
庫側搬送装置361は、燃料移送装置36(具体的には搬送機構部3601)と燃料庫31とに接続され、且つ搬送機構部3601から燃料が送り込まれる搬送路3610と、搬送路3610内に空気を供給することによって、搬送機構部3601から搬送路3610に送り込まれた燃料を燃料庫31に送る空気供給装置3601cと、を有する。
【0061】
搬送路3610は、空気供給装置3601c上に立設される縦管路3610aと、縦管路3610aと燃料庫31の内部とに連通する連通路3610bと、を有する。
【0062】
縦管路3610aの下端部は被投入部3600に連通し、縦管路3610aの上端部は連通路3610bに連通している。
【0063】
連通路3610bの一端部は、上述のように縦管路3610aの上端部に連通し、連通路3610bの他端部は、燃料庫31の庫天部312に接続された状態で燃料庫31の内部に連通している(図3参照)。
【0064】
空気供給装置3601cは、縦管路3610aの内部に空気を供給するように構成されている。より具体的に説明すると、空気供給装置3601cは、縦管路3610aの内部に対して下端部側から上端部側に向けて空気を供給するように構成されている。
【0065】
このように、燃料移送装置36は、スクリュー搬送を行う投入側搬送装置360によって横方向での搬送を行い、エア搬送を行う庫側搬送装置361によって上下方向での搬送を行うことによって、燃料を燃料庫31の外部から燃料庫31の内部に搬送できるように構成されている。
【0066】
燃料供給装置37は、燃料庫31の内部とボイラ庫33の内部とに渡って配置されている。
【0067】
燃料供給装置37は、例えば、ベルト搬送により燃料を搬送するように構成されていればよい。
【0068】
本実施形態の熱交換器4は、図5に示すように、空冷式の熱交換器4である。
【0069】
具体的に説明すると、熱交換器4は、水タンク35から供給された温水の熱を外気に伝達する伝熱部40と、伝熱部40を収容するハウジング41と、を有する。
【0070】
伝熱部40は、水タンク35から送り出された水が流通する取水部400と、取水部400に接続される流路部401と、流路部401を通過して水タンク35に送り出される水が流通する吐出部402とを有する。
【0071】
ハウジング41には、一方向に向けて空気を流通させることができるように開口が形成されている。本実施形態のハウジング41は、前面と背面とに空気が流通可能な通気口が形成されている。
【0072】
配管構造5は、水タンク35から熱交換器4に送る水を流通させる第1流路50と、熱交換器4から水タンク35に送る水を流通させる第2流路51と、を有する。なお、図面中に記載している配管構造5や加熱路342は、水の流れを説明するためのイメージ図である。
【0073】
第1流路50は、水タンク35と熱交換器4の取水部400とに接続されている。
【0074】
第2流路51は、水タンク35と熱交換器4の吐出部402とに接続されている。
【0075】
上述のように、本実施形態のバイオマス乾燥システム1は、2つの水タンク35を有するため、第1流路50と第2流路51は、2つの水タンク35のそれぞれに接続されている。
【0076】
そのため、本実施形態のバイオマス乾燥システム1では、水タンク35と、第1流路50と、伝熱部40と、第2流路51とによって、水を循環させることができる経路が形成されている。
【0077】
制御ユニット6は、図6に示すように、第1流路50内を開閉する温水弁60と、温水弁60の開閉動作を制御する開閉制御部61と、を有する。
【0078】
温水弁60が開かれると、第1流路50を介して水タンク35から熱交換器4の取水部400への水の供給が開始され、温水弁60が閉じられると、水タンク35から熱交換器4の取水部400への水の供給が停止される。
【0079】
開閉制御部61は、水タンク35に貯留されている水の温度を示す情報(水温情報)を取得する温度情報取得部610と、切替判定部の判定結果に基づいて温水弁60の開閉状態を切り替える切替命令部611と、を有する。
【0080】
温度情報取得部610は、例えば、水タンク35内に設置した温度センサSから水温情報を取得するように構成されていればよい。なお、図6では、2つの水タンク35のうちの一方のみに温度センサSを取り付けている構成を一例として挙げているが、2つの水タンク35の両方に温度センサSを取り付けてもよいし、2つの水タンク35のうちの他方の水タンク35に温度センサSを取り付けてもよい。
【0081】
切替命令部611は、温水弁60の開閉状態を切り替えるか否かを判定する基準として設定される水温基準値と水温情報とを比較する比較処理と、水温基準値と水温情報との比較結果と温水弁60の開閉状態とに基づいて温水弁60の開閉状態を切り替える切替処理とを行うように構成されている。
【0082】
水温基準値は、例えば、50℃~60℃の間の数値で設定されていればよい。
【0083】
切替命令部611は、比較処理で水温情報が水温基準値未満であると判定し、且つ温水弁60が閉状態である場合は、温水弁60の開閉状態を切り替えないように構成されている。
【0084】
また、切替命令部611は、比較処理で水温情報が水温基準値以上であると判定し、且つ温水弁60が閉状態である場合は、温水弁60を開状態に切り替えるように構成されている。
【0085】
なお、切替命令部611は、比較処理で水温情報が水温基準値未満であると判定し、且つ温水弁60が開状態である場合は、温水弁60を閉状態に切り替えるように構成されていてもよい。この場合、温水弁60が閉状態に切り替えられると、水タンク35内の水の温度が水温基準値以上になれば、温水弁60が再び開状態に切り替えられる。
【0086】
開閉制御部61は、コンピューター等によって構成されていればよく、温水弁60の動作を制御することができれば、筐体30の外に設置されていてもよいし、筐体30内に設置されていてもよい。
【0087】
送風設備7は、図5に示すように、ハウジング41の前面に取り付けられ且つハウジング41の前面に形成されている通気口に内部が連通する送風管70と、送風管70に接続される送風装置71と、送風装置71とコンテナ2の送風口202とに連結される連結管72と、を有する。
【0088】
送風装置71は、駆動すると送風管70内の空気を吸引して連結管72に向けて送り出すように構成されている。また、送風管70の内部は、上述のようにハウジング41の前面に形成されている通気口に連通している。
【0089】
そのため、送風装置71が駆動している状態においては、ハウジング41の背面に形成されている通気口を介してからハウジング41の内部に空気が入り込んだ空気は、伝熱部40の熱を受けて温められた後、送風管70、送風装置71、連結管72を通って、コンテナ2の送風室R2に供給される。
【0090】
本実施形態に係るバイオマス乾燥システム1の構成は、以上の通りである。続いて、バイオマス乾燥システム1を使用したバイオマス乾燥方法を説明する。
【0091】
バイオマス乾燥方法は、ボイラ設備3によって温水を作る温水生成行程と、ボイラ設備3によって作られた温水を熱交換器4に供給する温水供給行程と、熱交換器4による温水と外気との熱交換により温風を作り、この温風を送風設備7によってコンテナ2に送る送風行程とを有する。
【0092】
温水生成行程は、燃料庫31に燃料が貯えられている状態で、燃料供給装置37と、ボイラ34とを駆動させることによって開始される。
【0093】
燃料供給装置37が駆動すると、燃料供給装置37によって燃料庫31内の燃料がボイラ34の着火部340に供給される。
【0094】
そして、ボイラ34が駆動していれば、着火部340が燃料に着火し、燃焼室341内で燃料が燃焼する。
【0095】
ボイラ34が燃料を燃焼させると、水タンク35から加熱路342に流入した水は、温められた後に水タンク35に戻る。これにより、水タンク35内の水の温度が徐々に高まる。
【0096】
温水供給行程では、運転開始後(温水生成行程が開始された後)、水タンク35内の水の温度が上昇して所定温度に達した場合に、温水弁60を開放して水タンク35から熱交換器4への温水の供給を開始させる。
【0097】
本実施形態の温水供給行程では、温度情報取得部610が水温情報を取得し、切替命令部611が比較処理と切替処理を行う。
【0098】
バイオマス乾燥方法は温水弁60が閉じられている状態で開始されるため、温水供給行程が最初に開始された後、切替命令部611が比較処理で水温情報が水温基準値未満であると判定している間は温水弁60が閉状態のままであるため、温水供給行程が開始されない。
【0099】
そして、切替命令部611が比較処理で水温情報が水温基準値以上であると判定すると、温水弁60が閉状態から開状態に切り替えられると、温水供給行程が自動的に開始される。
【0100】
温水供給行程では、水タンク35で作られた温水が熱交換器4に供給される。これに伴い、伝熱部40が温まると、伝熱部40の熱によって周囲の空気が温められる。
【0101】
送風行程は、送風装置71を駆動させることによって開始される。送風装置71の駆動を開始するタイミングは、特に問わないが、温水生成行程を開始してから温水供給行程が開始されるまでの間に開始されることが好ましい。
【0102】
そして、送風行程により送風室R2内に温風が供給されると、収容室R1に収容されているバイオマスの乾燥が始まる。
【0103】
なお、切替命令部611が比較処理で水温情報が水温基準値未満であると判定し、且つ温水弁60が開状態である場合に温水弁60を閉状態に切り替えるように構成されていている場合は、水タンク35内の水の温度が水温基準値未満になると、温水弁60が閉状態に切り替えられて水タンク35から熱交換器4への水の供給が停止し、水タンク35内の水の温度が水温基準値以上になったタイミングで温水弁60が開状態に切り替えられて水タンク35から熱交換器4への水の供給が再開される。
【0104】
以上のように、本実施形態に係るバイオマス乾燥システム1、及びバイオマス乾燥方法によれば、水タンク35内の水が所定温度に温まるまでは温水弁60が閉鎖されており、熱交換器4で熱交換を行わないため、運転開始後の早期段階で水タンク35からの熱エネルギの流出を抑制する分、所定温度までの上昇を早くできるため、効率的な熱交換が可能になり、熱を利用した処理を短時間で行うことができるようになる。
【0105】
水タンク35に貯えられている水は、熱交換器4を通ると熱エネルギが奪われて温度が下がるため、バイオマス乾燥システム1の運転開始後すぐに水タンク35から熱交換器4への水の供給を開始すると、水タンク35内の水の温度が十分に上昇するまでに時間がかかってしまうという問題が生じるが、本実施形態のバイオマス乾燥システム1、及びバイオマス乾燥方法は、水タンク35内の水が所定温度に温まるまでは水タンク35から熱交換器4への水の供給は行われないため、このような問題が生じることを防ぐことができる。
【0106】
従って、本実施形態のバイオマス乾燥システム1、及びバイオマス乾燥法方法は、熱交換器による熱交換の効率を向上させることで、熱を利用した処理の効率を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
【0107】
また、バイオマス乾燥システム1は、水タンク35と、第1流路50と、伝熱部40と、第2流路51とによって水を循環させることができる経路を形成したうえで、この経路に対して水を連続的に流通させることができるように構成されているため、水タンク35の熱エネルギを連続的に取り出せることから、過剰な蓄熱によるボイラ34や水タンク35の故障を防止でき、また、ボイラ34を基準とした容積に比べて水タンク35の容積を小さくすることもできる。
【0108】
さらに、バイオマス乾燥システム1は、上述のように、水温情報が水温基準値未満であり、且つ温水弁60が開状態である場合に温水弁60を閉状態に切り替えるように構成されていれば、水タンク35内の水の温度が下がってしまっても、水タンク35内の水の温度を素早く上昇させることができる。
【0109】
なお、本発明に係るバイオマス乾燥システム1、及びバイオマス乾燥方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0110】
上記実施形態のバイオマス乾燥システム1の説明では特に言及しなかったが、コンテナ2は、特装車(例えば、脱着装置付きコンテナ車)に搭載可能なものであってもよいし、例えば、フォークリフト等で運搬可能なものであってもよい。
【0111】
上記実施形態のバイオマス乾燥システム1では、燃料庫31とボイラ庫33が1つの筐体30の中に設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、燃料庫31とボイラ庫33は、別々の筐体30の中に設けられていてもよい。
【0112】
上記実施形態のバイオマス乾燥システム1では、水タンク35が筐体30の内部に配置されていたが、この構成に限定されない。例えば、水タンク35は筐体30の外部に配置されていてもよい。
【0113】
上記実施形態の燃料移送装置36は、いわゆる、スクリュー搬送を行うものであったが、この構成に限定されない。例えば、燃料移送装置36は、スクリュー搬送とは異なる方式で燃料を搬送するものであってもよい。
【0114】
上記実施形態の熱交換器4は、筐体30の外部に配置されていたが、例えば、図7に示すように、筐体30の内部に配置されていてもよい。
【0115】
上記実施形態の熱交換器4は、ハウジング41内に外気を取り込むように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、熱交換器4は、ハウジング41内の空気を取り込むように構成されていてもよい。この場合、熱交換器4は、図8に示すように、ハウジング41の背面に形成されている開口を筐体30の内部に連通させればよい。
【0116】
上記実施形態のバイオマス乾燥システム1は、ボイラ設備3で作った温水の熱を温風に変えてバイオマスを乾燥させていたが、ボイラ設備3で作った温水の熱を利用してバイオマスを乾燥させることができれば、温風を作るものでなくてもよい。
【0117】
上記実施形態において制御ユニット6は、温度センサSによる水タンク35内の水の温度の測定値に基づいて、温水弁60の開閉状態を切り替えるように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、制御ユニット6は、バイオマス乾燥システム1の運転開始後に所定の時間を経過したタイミングで、水タンク35内の水の温度が水温基準値に達したとみなすように構成されていてもよい。
【0118】
上記実施形態のバイオマス乾燥方法の説明において特に言及しなかったが、温水弁60の開閉状態の切り替えは、自動的に行われてもよいし手動で行われてもよい。
【0119】
上記実施形態のバイオマス乾燥装置1の説明において特に言及しなかったが、加熱路342には、加熱路342から水タンク35への水の流れを制御する切替弁が設けられていてもよい。
【0120】
この切替弁は、開状態に切り替えられると加熱路342から水タンク35への水の供給が開始され、閉状態に切り替えられると加熱路342から水タンク35への水の供給が停止されるように構成されていればよい。
【0121】
また、上記実施形態のバイオマス乾燥装置1のように、ボイラ庫33に2つの水タンク35が配置されている場合、切替弁は、2つの水タンク35のうちの一方の水タンク35のみに加熱路342から水が供給される状態にできるように構成されていてもよい。
【0122】
このようにすれば、2つの水タンク35のうちの一方の水タンク35内の水の温度を優先して温めることができるようになる。
【符号の説明】
【0123】
1…バイオマス乾燥システム、2…コンテナ、3…ボイラ設備、4…熱交換器、5…配管構造、6…制御ユニット、7…送風設備、20…コンテナ本体、21…デッキ、22…支持構造、30…筐体、31…燃料庫、32…攪拌装置、33…ボイラ庫、34…ボイラ、35…水タンク、36…燃料移送装置、37…燃料供給装置、40…伝熱部、41…ハウジング、50…第1流路、51…第2流路、60…温水弁、61…開閉制御部、70…送風管、71…送風装置、72…連結管、200…底部、201…周壁部、202…送風口、300…筐床部、301…筐周壁部、302…筐天部、303…仕切壁部、310…庫床部、311…庫周壁部、312…庫天部、320…攪拌台部、321…攪拌回転軸、322…攪拌回転部、323…攪拌翼、340…着火部、341…燃焼室、342…加熱路、360…投入側搬送装置、361…庫側搬送装置、400…取水部、401…流路部、402…吐出部、610…温度情報取得部、611…切替命令部、3010…筐立壁部、3600…被投入部、3601…搬送機構部、3601c…空気供給装置、3602…ガイド板、3610…搬送路、3610a…縦管路、3610b…連通路、E1…攪拌領域、E2…非攪拌領域、E3…スペース、F…フード、H…貫通孔、R1…収容室、R2…送風室、S…温度センサ
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8