(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166786
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/04 20060101AFI20241122BHJP
B41J 2/47 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
G03G15/04 111
B41J2/47 101D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083126
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】グエン・ティ ミン・アイン
【テーマコード(参考)】
2C362
【Fターム(参考)】
2C362CA18
2C362CA39
2C362EA16
(57)【要約】
【課題】清掃機構の構成を簡素にすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、像担持体42と、光走査装置6とを備える。光走査装置6は、像担持体42に、光を走査することで、静電潜像を形成させる。光走査装置6は、透光窓61と、清掃機構70とを有する。透光窓61は、内部から光を外部に透過させる。清掃機構70は、透光窓61を清掃する。清掃機構70は、清掃部材71と、スライダークランク機構74と、駆動部80とを有する。清掃部材71は、透光窓61に当接して清掃する。スライダークランク機構74は、清掃部材71を往復移動させる。駆動部80は、スライダークランク機構74を駆動させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体と、
前記像担持体に、光を走査することで、静電潜像を形成させる光走査装置と
を備え、
前記光走査装置は、
内部から光を外部に透過させる透光窓と、
前記透光窓を清掃する清掃機構と
を有し、
前記清掃機構は、
前記透光窓に当接して清掃する清掃部材と、
前記清掃部材を往復移動させるスライダークランク機構と、
前記スライダークランク機構を駆動させる駆動部と
を有する、画像形成装置。
【請求項2】
前記像担持体は、並列に配置された複数の感光体を有し、
前記透光窓、及び、前記清掃部材は、それぞれ複数であり、
前記複数の感光体、前記複数の透光窓、及び、前記複数の清掃部材は、互いに対応し、
前記清掃機構は、前記複数の清掃部材を保持する保持部材をさらに有し、
前記保持部材は、前記スライダークランク機構により往復移動する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記スライダークランク機構は、
前記駆動部による駆動で一端部を軸に回転するクランクアームと、
前記クランクアームの回転を前記保持部材の往復移動にする連接棒と
を有し、
前記連接棒は、
前記クランクアームの他端部に回転自在に接続された第1接続部と、
前記保持部材に回転自在に接続された第2接続部と
を有し、
前記クランクアームの軸と前記第1接続部との距離は、前記第1接続部と前記第2接続部との距離に等しい、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記清掃機構は、検知部をさらに有し、
前記検知部は、前記スライダークランク機構が前記透光窓から前記像担持体への光を遮らない状態を検知する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、光走査装置を備える。光走査装置は、光を出射する透光窓を有する。透光窓は、出射する光を不足させないために、適宜清掃が必要である。したがって、光走査装置は、通常、透光窓を清掃する清掃機構を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の画像形成装置が備える清掃機構は、透光窓に接しながら往復移動する清掃部材を有する。清掃部材の往復移動のうち、往移動ではモーターを正回転させ、復移動ではモーターを逆回転させている。
【0005】
したがって、特許文献1に記載の画像形成装置は、モーターの正回転と逆回転とを切り替える必要があるので、複雑な構成になる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、清掃機構の構成を簡素にすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面によれば、画像形成装置は、像担持体と、光走査装置とを備える。光走査装置は、像担持体に、光を走査することで、静電潜像を形成させる。光走査装置は、透光窓と、清掃機構とを有する。透光窓は、内部から光を外部に透過させる。清掃機構は、透光窓を清掃する。清掃機構は、清掃部材と、スライダークランク機構と、駆動部とを有する。清掃部材は、透光窓に当接して清掃する。スライダークランク機構は、清掃部材を往復移動させる。駆動部は、スライダークランク機構を駆動させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成装置によれば、清掃機構の構成を簡素にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す側面図である。
【
図2】画像形成装置が備える光走査装置の斜視図である。
【
図3】光走査装置の駆動部近傍を拡大した斜視図である。
【
図4】クランク角が45°の光走査装置を示す概略平面図である。
【
図5】クランク角が90°の光走査装置を示す概略平面図である。
【
図6】クランク角が180°の光走査装置を示す概略平面図である。
【
図7】クランク角が270°の光走査装置を示す概略平面図である。
【
図8】クランク角が315°の光走査装置を示す概略平面図である。
【
図9】クランク角が360°の光走査装置を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」又は「後」の特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の方向とは関係しないものである。
<実施形態>
【0011】
図1~
図3を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す側面図である。
図2は、画像形成装置100が備える光走査装置6の斜視図である。
図3は、光走査装置6の駆動部80近傍を拡大した斜視図である。
【0012】
本実施形態に係る画像形成装置100は、例えば、複数の機能を有する複合機である。複数の機能は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクス受信機能、ファクス送信機能、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能である。なお、フィニッシャー機能、及びオプション給紙機能は、無くてもよい。
【0013】
図1に示されるように、画像形成装置100は、自動原稿搬送装置1と、画像読取部2と、給紙部3と、画像形成部4と、光走査装置6とを備える。
【0014】
自動原稿搬送装置1は、原稿を画像読取部2に搬送する。自動原稿搬送装置1は、ADF(Auto Document Feeder)とも称される。
【0015】
画像読取部2は、自動原稿搬送装置1に搬送されている原稿から画像を読み取る。画像読取部2は、読み取った画像に対応する画像データを作成及び出力する。画像読取部2は、例えば、原稿台と、光源と、複数のミラーと、光学レンズと、CCD(Charge Coupled Device)とを有する。
【0016】
給紙部3は、画像形成部4にシートを供給する。給紙部3は、例えば、給紙カセットと、手差しトレイと、シート搬送路と、複数の搬送ローラーとを有する。
【0017】
画像形成部4は、画像読取部2からの画像データが入力される。画像形成部4は、画像データに対応する画像をシートに形成する。画像形成部4は、トナーコンテナ40と、ドラム処理部41と、像担持体42と、現像部45と、中間転写ベルト46と、駆動ローラー47と、張架ローラー48と、ベルト清掃部49と、一次転写ローラー51と、二次転写ローラー52と、定着部53とを有する。
【0018】
トナーコンテナ40は、トナーを収容する。トナーは、トナー像を形成するために使用される。トナーコンテナ40は、複数(例えば、4つ)である。4つのトナーコンテナ40は、それぞれ、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)及びK(ブラック)の色のトナーを収容する。
【0019】
ドラム処理部41は、像担持体42の表面を一様に帯電させる。ドラム処理部41は、例えば、像担持体42を帯電させる帯電ローラーを有する。
【0020】
像担持体42は、画像データに対応するように、光走査装置6から光(例えば、レーザー光)が走査される。像担持体42は、光が走査された部分で帯電を失う。したがって、像担持体42の表面には、帯電の有無が画像状に分布する。言い換えれば、像担持体42は、光走査装置6からの光により、静電潜像が形成される。
【0021】
現像部45は、像担持体42に形成された静電潜像を現像する。具体的に、現像部45は、像担持体42にトナーを供給することで、静電潜像に対応するトナー像を像担持体42に形成する。
【0022】
一次転写ローラー51は、像担持体42とともに中間転写ベルト46を挟み込む。一次転写ローラー51は、像担持体42に形成されたトナー像を中間転写ベルト46に転写する。
【0023】
中間転写ベルト46は、無端状であり、駆動ローラー47及び張架ローラー48に掛け渡される。中間転写ベルト46は、駆動ローラー47で駆動される。したがって、中間転写ベルト46は、転写されたトナー像を二次転写ローラー52まで送る。
【0024】
二次転写ローラー52は、張架ローラー48にとともに中間転写ベルト46を挟み込む。二次転写ローラー52は、中間転写ベルト46から転写されたトナー像をシートに転写する。
【0025】
定着部53は、シートに転写されたトナー像を溶融定着させる。シートには、トナー像が溶融定着されることで、画像が形成される。
【0026】
トナー像を中間転写ベルト46に転写した像担持体42は、ドラム処理部41により清掃される。具体的に、ドラム処理部41は、像担持体42に付着したトナーを除去する。ドラム処理部41は、像担持体42に付着したトナーを除去するために、例えば、ドラム清掃ブレードを有する。
【0027】
繰り返しになるが、画像形成装置100は、像担持体42と、光走査装置6とを備える。光走査装置6は、像担持体42に光を走査することで、像担持体42に静電潜像を形成させる。光走査装置6は、LSU(Laser Scanning Unit)とも称される。
【0028】
図2に示されるように、光走査装置6は、透光窓61と、清掃機構70とを有する。透光窓61は、内部(例えば、レーザー光源ユニット60)から光を外部に透過させる。清掃機構70は、透光窓61を清掃する。
【0029】
清掃機構70は、清掃部材71と、スライダークランク機構74と、駆動部80とを有する。清掃部材71は、透光窓61に当接して清掃する。スライダークランク機構74は、清掃部材71を往復移動させる。駆動部80は、スライダークランク機構74を駆動させる。
【0030】
画像形成装置100は、透光窓61を清掃する際、スライダークランク機構74により、透光窓61に当接する清掃部材71を往復移動させる。したがって、清掃部材71を往復移動させるために、駆動部80は、逆回転する必要がなく、正回転のみで足りる。結果として、画像形成装置100は、清掃機構70の構成を簡素にすることができる。
【0031】
以下、
図2及び
図3を参照して、光走査装置6を詳細に説明する。
【0032】
図2に示されるように、像担持体42は、並列に配置された複数(例えば、4つ)の感光体43を有する。透光窓61、及び、清掃部材71は、それぞれ複数(例えば、4つずつ)である。複数の感光体43、複数の透光窓61、及び、複数の清掃部材71は、互いに対応する。すなわち、特定の感光体43は、特定の透光窓61を透過した光で静電潜像が形成される。特定の透光窓61は、特定の清掃部材71で清掃される。
【0033】
清掃機構70は、保持部材72をさらに有する。保持部材72は、複数の清掃部材71を保持する。保持部材72は、スライダークランク機構74により往復移動する。
【0034】
複数の透光窓61は、保持部材72が往復移動することにより、対応する複数の清掃部材71で一度に清掃される。したがって、画像形成装置100は、清掃機構70により、効率的に透光窓61を清掃することができる。
【0035】
4つの感光体43は、例えば、4つの感光ドラム43である。4つの感光ドラム43は、それぞれ、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)及びK(ブラック)の色に対応する。4つの感光ドラム43は、前後方向に並列して配置される。
【0036】
4つの透光窓61は、前後方向で並列に配置される。各透光窓61は、上面が水平に配置される。各透光窓61の上面は、長手方向を左右方向にした長方形状である。各透光窓は、光を十分に透過させるために、透明であることが好ましい。各透光窓は、例えば、透明ガラスで構成される。
【0037】
各清掃部材71は、各透光窓61の上面に当接しながら左右方向(透光窓61の長手方向)に往復移動する。各清掃部材71は、左右方向の往復移動により、各透光窓61の上面を拭い取ることで清掃する。各清掃部材71は、例えば、シリコンゴム又は不織布等で構成される。
【0038】
保持部材72は、各清掃部材71が各透光窓61の上面に当接するように、4つの清掃部材71を保持する。すなわち、保持部材72は、前後方向で並列に4つの清掃部材71を下方に保持する。
【0039】
光走査装置6は、透光窓61の長手方向(左右方向)に沿った、ガイドレール63及び補助ガイドレール63aをさらに有する。ガイドレール63は、前から2列目の透光窓61と、前から3列目の透光窓61との中間に位置する。前側の補助ガイドレール63aは、前から1列目の透光窓61と、前から2列目の透光窓61との間に位置する。後側の補助ガイドレール63aは、前から3列目の透光窓61と、前から4列目の透光窓61との間に位置する。
【0040】
保持部材72は、透光窓61の短手方向(前後方向)に沿う部材である。保持部材72は、スライダー73と、補助スライダー73aとを有する。スライダー73は、ガイドレール63の上をスライドする。補助スライダー73aは、補助ガイドレール63aの上をスライドする。したがって、スライダークランク機構74により、保持部材72は、ガイドレール63及び補助ガイドレール63aの上を左右方向に往復移動する。
【0041】
スライダークランク機構74は、クランクアーム75と、連接棒77とを有する。
【0042】
クランクアーム75は、駆動部80による駆動で一端部を軸76に回転する。すなわち、クランクアーム75の回転により、平面視において、クランクアーム75の他端部が円軌道を描く。
【0043】
連接棒77は、クランクアーム75の回転を保持部材72の往復移動にする。
【0044】
連接棒77は、第1接続部78と、第2接続部79とを有する。
【0045】
第1接続部78は、クランクアーム75の他端部に回転自在に接続される。第2接続部79は、保持部材72に回転自在に接続される。
【0046】
以下、クランクアーム75の軸76と第1接続部78との距離をクランク半径と称し、第1接続部78と第2接続部79との距離を連接棒長と称する。
【0047】
スライダークランク機構74が機能するために、クランク半径は、連接棒長以下である。好ましくは、クランク半径は、連接棒長に等しい。
【0048】
クランク半径が連接棒長に等しいことにより、クランク半径に対して、保持部材72(ひいては清掃部材71)の往復移動する距離が十分に長くなる。したがって、画像形成装置100は、清掃機構70により、効率的に透光窓61を清掃することができる。
【0049】
図3に示されるように、駆動部80は、モーター81と、モーター側ギヤ82と、クランク側ギヤ83とを有する。モーター81は、回転軸81aを有する。モーター側ギヤ82は、回転軸81aに取り付けられる。クランク側ギヤ83は、モーター側ギヤ82に噛み合う。モーター側ギヤ82及びクランク側ギヤ83は、例えば、いずれもベベルギヤ(かさ歯車)である。クランク側ギヤ83は、透光窓61の面に直交する方向(上下方向)を軸76に回転する。
【0050】
以下、
図4~
図9を参照して、清掃機構70の動作について説明する。
図4~
図9では、ガイドレール63とクランクアーム75とのなす角(以下、クランク角)が異なる。
図4~
図9では、説明を簡単にするために、主要な構成以外を省略する。
【0051】
図4は、クランク角が45°の光走査装置6を示す概略平面図である。
図5は、クランク角が90°の光走査装置6を示す概略平面図である。
図6は、クランク角が180°の光走査装置6を示す概略平面図である。
図7は、クランク角が270°の光走査装置6を示す概略平面図である。
図8は、クランク角が315°の光走査装置6を示す概略平面図である。
図9は、クランク角が360°つまり0°の光走査装置6を示す概略平面図である。
【0052】
図4~
図6に示されるように、クランク角が上昇して0°から180°になるまでは、スライダークランク機構74により、清掃部材71が透光窓61の上面を左方向に移動する。
図6に示されるように、クランク角が180°では、清掃部材71が最も左に移動した状態となる。
【0053】
その後、
図7~
図9に示されるように、クランク角が上昇して180°から360°になるまでは、スライダークランク機構74により、清掃部材71が透光窓61の上面を右方向に移動する。
図9に示されるように、クランク角が360°つまり0°では、清掃部材71が最も右に移動した状態となる。
【0054】
清掃機構70は、検知部64を有する。検知部64は、スライダークランク機構74が透光窓61から像担持体42への光を遮らない状態を検知する。
【0055】
したがって、検知部64が検知した時点でスライダークランク機構74を停止すると、直ちに光走査装置6から光を走査することが可能である。結果として、画像形成装置100は、清掃機構70の停止から直ちに画像を形成することができる。
【0056】
スライダークランク機構74が透光窓61から像担持体42への光を遮らない状態は、例えば、清掃部材71が最も右に移動した状態、すなわち、清掃部材71が駆動部80から最も離れた状態である。清掃部材71が最も右に移動した状態が、例えば、スライダークランク機構74のホームポジションとして設定される。
【0057】
検知部64は、例えば、接触式のセンサーである。接触式のセンサーは、スライダー73に接触することで、スライダークランク機構74が透光窓61から像担持体42への光を遮らない状態を検知する。検知部64は、接触式のセンサー以外にも、清掃部材71が駆動部80から最も離れた状態を検知するセンサーであればよい。
【0058】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0059】
(1)実施形態では、ガイドレール63及びスライダー73と、補助ガイドレール63a及び補助スライダー73aとについて説明したが、これら全てを必要としない。例えば、光走査装置6は、補助ガイドレール63a及び補助スライダー73aを有しなくてもよく、又は、ガイドレール63及びスライダー73を有しなくてもよい。
【0060】
(2)実施形態では、
図9に示されるように、検知部64で検知される状態は、清掃部材71がクランクアーム75の軸76から最も離れた状態(クランク角が360°つまり0°)として説明したが、これに限られない。検知部64で検知される状態は、スライダークランク機構74が透光窓61から像担持体42への光を遮らない状態であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0062】
4 画像形成部
6 光走査装置
42 像担持体
43 感光体
61 透光窓
63 ガイドレール
63a 補助ガイドレール
64 検知部
70 清掃機構
71 清掃部材
72 保持部材
73 スライダー
73a 補助スライダー
74 スライダークランク機構
75 クランクアーム
76 軸
77 連接棒
78 第1接続部
79 第2接続部
80 駆動部
81 モーター
82 モーター側ギヤ
83 クランク側ギヤ
100 画像形成装置