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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166809
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】油中水型乳化化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/89 20060101AFI20241122BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20241122BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20241122BHJP
   A61K 8/898 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
A61K8/89
A61K8/06
A61Q1/00
A61K8/898
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083169
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 悠
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB212
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB432
4C083AB441
4C083AB442
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC442
4C083AC912
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD172
4C083BB14
4C083BB21
4C083CC03
4C083CC05
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD32
4C083DD39
4C083EE06
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】肌への伸ばしやすさを維持しつつ、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位にスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくい油中水型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)粉体、
(B)シリコーン系被膜形成剤 5~25質量%、
(C)揮発性油、
(D)不揮発性油
を含有し、
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.27~0.8であり、
成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.4~2である油中水型乳化化粧料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)粉体、
(B)シリコーン系被膜形成剤 5~25質量%、
(C)揮発性油、
(D)不揮発性油
を含有し、
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.27~0.8であり、
成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.4~2である油中水型乳化化粧料。
【請求項2】
成分(A)の含有量が5~30質量%、成分(C)の含有量が10~50質量%、成分(D)の含有量が3~25質量%である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項3】
成分(C)が、揮発性シリコーン油及び揮発性炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項4】
成分(D)が、シリコーン油及び炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項5】
成分(C)及び(D)の合計量に対する成分(B)の質量割合(B)/((C)+(D))が、0.05~2である請求項1~4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項6】
さらに、有機変性粘土鉱物を含有する請求項1~5のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項7】
メイクアップ化粧料である請求項1~6のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧くずれが生じにくく、化粧もちに優れ、使用感も良好な化粧料を得るため、種々の粉体や被膜形成剤が用いられている。
例えば、特許文献1には、トリメチルシロキシケイ酸、微粒子酸化亜鉛とともに、特定のフッ素シリコーン樹脂及び特定の球状シリカを含有する水中油型乳化化粧料が、皮膜形成剤であるトリメチルシロキシケイ酸を含んでいるのにもかかわらず、べたつきを抑制しつつ、塗布から肌になじむまでの時間が早く、化粧の仕上りが早く、しかも、化粧下地として使用した場合、パウダーファンデーションを重ね付けした後の肌の乾燥が抑制され、小じわに粉体が溜まることのない仕上りが得られることが記載されている。
特許文献2には、疎水化処理粉体、トリメチルシロキシケイ酸とともに、特定のフッ素変性シリコーン及び一定の比表面積の微粒子酸化亜鉛を含有する化粧料が、塗布後のつっぱり感やムラづきが抑制され、化粧下地として塗布してパウダーファンデーションを用いた場合、又はファンデーション単独で用いた場合の化粧のりに優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-120662号公報
【特許文献2】特開2013-181007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の化粧料は、肌に伸ばし易いものの、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位への部分的な密着性が悪く、塗布ムラになりやすいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、シリコーン系被膜形成剤と、揮発性油及び不揮発性油を特定の割合で組合わせて用いることにより、肌への伸ばしやすさを維持しつつ、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位にスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくい油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)粉体、
(B)シリコーン系被膜形成剤 5~25質量%、
(C)揮発性油、
(D)不揮発性油
を含有し、
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.27~0.8であり、
成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.4~2である油中水型乳化化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の油中水型乳化化粧料は、肌への伸ばしやすさを維持しつつ、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位にスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくく、マスクをしたときも色移りしにくいものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
成分(A)の粉体としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、着色顔料、体質顔料、光輝性顔料等を用いることができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、さらに、カーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料などが挙げられる。処理されるパール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
これらのうち、金属酸化物が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましい。
【0009】
体質顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、ガラス末、金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、ヘクトライト、ゼオライト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機体質顔料及びこれらの複合粉体などが挙げられる。
【0010】
光輝性顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、雲母、合成金雲母、ガラス、シリカ、アルミナ等の板状粉体等の表面を、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、酸化スズ、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなど、及びポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミ蒸着末、ポリエチレンテレフタレート・金蒸着積層末などの、フィルム原反を任意形状に断裁したものなどを用いることができる。
さらに、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ナイロンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー、デンプン粉末、ポリフッ化エチレン等の有機粉体;シリカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機粉体;ラウロイルリジン等のアシル化リジン粉体;高級脂肪酸金属塩である金属石鹸粉体などを用いることができる。
【0011】
成分(A)の粉体は、そのまま用いられるほか、通常の方法により、疎水化処理したものを用いることもできる。
疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
なお、成分(A)の粉体を疎水化処理して用いる場合、成分(A)の含有量は、疎水化処理した剤を含めての質量を意味する。
【0012】
成分(A)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、肌を綺麗に見せる観点から、全組成中に5質量%以上であるのが好ましく、8質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に5~30質量%であるのが好ましく、8~25質量%がより好ましく、10~20質量%がさらに好ましい。
【0013】
成分(B)の皮膜形成剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、トリメチルシロキシケイ酸、アクリルシリコーン樹脂等が挙げられる。
【0014】
トリメチルシロキシケイ酸としては、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物で、[(CH33SiO1/2S[SiO2Tで表されるもの(Sは1~3、Tは0.5~8)が好ましい。
また、トリメチルシロキシケイ酸は、経時でのよれを抑制させる観点から、質量平均分子量が1000~10000のものが好ましく、2000~9000のものがより好ましく、3000~6000のものがさらに好ましい。
【0015】
また、その性状は、経時でのよれを抑制させる観点から、固体状であるのが好ましい。
トリメチルシロキシケイ酸は、固体の状態で配合することができるが、溶剤に溶解して使用することもできる。溶剤としては、シリコーン油、炭化水素油が挙げられ、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン(2cs)、ジメチルポリシロキサン(6cs)、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
【0016】
トリメチルシロキシケイ酸としては、化粧品表示名称「トリメチルシロキシケイ酸」(INCI名称「Trimethylsiloxysilicate」)が好ましく、SR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、BELSIL TMS 803 SILICONE RESIN(旭化成ワッカーシリコーン社製);予め溶剤に溶解させたKF-7312T(60質量%メチルトリメチコン溶液)、KF-7312L(50%ジメチルポリシロキサン(2cs)溶液)、KF-7312J(50質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF-7312K(50質量%ジメチルポリシロキサン(6cs)溶液)(以上、信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
【0017】
アクリルシリコーン樹脂としては、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体等が挙げられる。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体等が挙げられ、例えば、特開平11―1530号公報、特開2000-63225号公報等に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明で用いられるカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体の数平均分子量は、経時でのよれを抑制させる観点から、好ましくは、3,000~2,000,000であり、さらに好ましくは、5,000~800,000である。
また、その性状は、経時でのよれを抑制させる観点から、固体状であるのが好ましい。また、カルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体は、固体の状態で配合することができるが、溶剤に溶解して使用することもできる。溶剤としては、シリコーン油、炭化水素油が挙げられ、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
【0018】
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体が好ましく、化粧品表示名称「(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー」(INCI名称「Acrylates/Polytrimethylsiloxymethacrylate Copolymer」)が好ましく、予め溶剤に溶解させたFA4001CM(30質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、FA4002ID(40質量%イソドデカン溶液)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等の市販品を用いることができる。
【0019】
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体は、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体である。これは、例えば、特開平2-25411号公報、特開平2-132141号公報等に記載されているものや、特開平3-162442号公報、特開2003-104825号公報等に記載のアクリル-シリコーン系グラフト共重合体を使用することができる。
【0020】
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体としては、化粧品表示名称「(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー」(INCI名称「Acrylates/Dimethicone Copolymer」)が好ましく、予め溶剤に溶解させたKP545(30質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KP549(40質量%メチルトリメチコン溶液)、KP550(40質量%イソドデカン溶液)(以上、信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
【0021】
成分(B)の被膜形成剤としては、肌への密着性に優れ、経時でのよれを抑制させる観点から、トリメチルシロキシケイ酸、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体から選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、トリメチルシロキシケイ酸から選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましい。
【0022】
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、肌への密着性に優れ、経時でのよれを抑制させる観点から、全組成中に5質量%以上であり、8質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、25質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、14質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に5~25質量%であり、8~20質量%が好ましく、10~14質量%がより好ましい。
【0023】
成分(C)の揮発性油において、揮発性とは、35~88℃の引火点を有するものである。
揮発性油としては、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油が挙げられる。
揮発性シリコーン油としては、例えば、オクタメチルトリシロキサン(1cs)、デカメチルテトラシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
【0024】
揮発性炭化水素油としては、例えば、n-デカン、n-ウンデカン、n-ドデカン等のパラフィン系炭化水素油;イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン等のイソパラフィン系炭化水素油;シクロデカン、シクロドデカン等の環状パラフィン炭化水素油が挙げられる。これらのうち、炭素数8~16の炭化水素油が好ましく、炭素数10~16の炭化水素油がより好ましく、炭素数12の炭化水素油がさらに好ましい。
【0025】
成分(C)の揮発性油としては、成分(B)や(D)の相溶性に優れ、肌に塗布した後、成分(C)が揮発した後でも、均一な皮膜を形成し、マスクへの色移りが抑制される観点から、デカメチルシクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、イソドデカンが好ましい。
【0026】
成分(C)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、成分(B)や(D)の相溶性に優れ、肌に塗布した後、成分(C)が揮発した後でも、均一な皮膜を形成し、マスクへの色移りが抑制される観点から、全組成中に10質量%以上であるのが好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に10~50質量%が好ましく、15~45質量%がより好ましく、20~40質量%がさらに好ましい。
【0027】
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、肌への伸ばしやすさを維持し、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位へのスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくく、マスクへの色移りを抑制する観点から、0.27以上であり、0.28以上が好ましく、0.29以上がより好ましく、0.8以下であり、0.7以下が好ましく、0.5以下がより好ましい。また、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、0.27~0.8であり、0.28~0.7が好ましく、0.29~0.5がより好ましい。
【0028】
成分(D)の不揮発性油において、不揮発性とは、引火点を有さない、もしくは、89℃以上の引火点を有するものである。
成分(D)の不揮発性油は、25℃で液状のものが好ましい。25℃で液状とは、25℃において、流動性を有するもので、クリーム状やペースト状のものも含まれる。
【0029】
成分(D)の不揮発性油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油、高級アルコール等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐鎖の炭化水素油が挙げられる。
【0030】
エステル油としては、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油及びテトラエステル油が挙げられる。
モノエステル油としては、炭素数2~24の脂肪族又は芳香族のモノカルボン酸又はジカルボン酸のモノエステルが挙げられ、具体例としては、2-エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2-ヘキシルデシルステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、イソデシルベンゾエート、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、コハク酸2-エチルヘキシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、安息香酸アルキル(C12~C15)、12-ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル等が挙げられる。
【0031】
ジエステル油としては、炭素数3~18のジカルボン酸のジエステル、多価アルコールのジ脂肪酸エステル等が挙げられ、具体例としては、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸グリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等が挙げられる。
【0032】
トリエステル油としては、3価以上の多価アルコールのトリ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、トリミリスチン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、オリーブ油、ホホバ油等が挙げられる。
【0033】
テトラエステル油としては、4価以上の多価アルコールのテトラ脂肪酸エステルが挙げられ、具体的には、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが挙げられる。
【0034】
エーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
【0035】
シリコーン油としては、架橋型メチルポリシロキサン、網状型メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルシクロポリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等のメチルフェニルポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
【0036】
高級アルコールとしては、炭素数10~24の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を有するものが挙げられ、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
【0037】
これらのうち、成分(B)や(C)の相溶性に優れ、肌に塗布した後、成分(C)が揮発した後でも、均一な皮膜を形成し、マスクへの色移りが抑制される観点から、シリコーン油、炭化水素油が好ましく、シリコーン油がより好ましく、ジメチルポリシロキサンを含むのがさらに好ましい。
【0038】
成分(D)は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、成分(B)や(C)の相溶性に優れ、肌に塗布した後、成分(C)が揮発した後でも、均一な皮膜を形成し、マスクへの色移りが抑制される観点から、全組成中に3質量%以上であるのが好ましく、4質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、25質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に3~25質量%であるのが好ましく、4~22質量%がより好ましく、5~20質量%がさらに好ましい。
【0039】
本発明において、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、肌への伸ばしやすさを維持し、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位へのスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくく、マスクへの色移りを抑制する観点から、0.4以上であり、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、2以下であり、1.8以下が好ましく、1.6以下がより好ましい。また、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、0.4~2であり、0.5~1.8が好ましく、0.7~1.6がより好ましい。
【0040】
本発明において、成分(B)、(C)及び(D)の合計含有量は、肌への伸ばしやすさを維持し、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位へのスポットでの密着性に優れ、均一に塗布する観点から、全組成中に20質量%以上であるのが好ましく、30質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、90質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、60質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)、(C)及び(D)の合計含有量は、全組成中に20~90質量%であるのが好ましく、30~70質量%がより好ましく、40~60質量%がさらに好ましい。
【0041】
本発明において、成分(C)及び(D)の合計量に対する成分(B)の質量割合(B)/((C)+(D))は、肌への伸ばしやすさを維持し、ニキビ跡等の色ムラ悩みのある部位へのスポットでの密着性に優れ、均一に塗布でき、ムラになりにくく、よれにくく、マスクへの色移りを抑制する観点から、0.05以上であるのが好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.65以下がさらに好ましい。また、成分(C)及び(D)の合計量に対する成分(B)の質量割合(B)/((C)+(D))は、0.05~2であるのが好ましく、0.1~1がより好ましく、0.2~0.65がさらに好ましい。
【0042】
本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに、有機変性粘土鉱物を含有することができ、肌への密着性をより向上させることができる。
有機変性粘土鉱物としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されずに用いることができる。例えば、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の層状粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるカチオン変性粘土鉱物が好ましい。
ここで、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記式(1):
【0043】
【化1】
【0044】
(式中、R1は炭素原子数10~22のアルキル基又はベンジル基を示し、R2はメチル基又は炭素原子数10~22のアルキル基を示し、R3及びR4は炭素原子数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Xはハロゲン原子又はメチルサルフェート残基を示す)
で表されるものである。
【0045】
具体的には、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、及び上記各化合物のクロリドに代えてブロミド化合物としたもの等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
これらのうち、肌への付着性、仕上がりの均一感に優れる観点から、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリドが好ましく、少なくともジメチルジステアリルアンモニウムクロリドを含むのが好ましい。
【0046】
層状粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるカチオン変性粘土鉱物としては、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト等が好ましく、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトがより好ましい。また、市販品としては、ベントン38、ベントン38VCG、ベントン27(以上、エレメンティススペシャリティーズ社製)等が挙げられる。
【0047】
有機変性粘土鉱物は、作業性向上の点、油の増粘効果に優れる点から、溶媒によって希釈された分散液として用いることもできる。
具体的には、有機変性粘土鉱物を予め溶媒に分散させたプレミックスゲルを用いることが好ましい。溶媒としては、有機変性粘土鉱物によって増粘可能であれば制限されないが、油の増粘効果の点から、オクチルドデカノール、ミネラルオイル等が好ましい。また、有機変性粘土鉱物を効率良く分散させて増粘効果を発現させる点から、炭酸プロピレン、エタノール、水、各種界面活性剤等の極性添加剤を含むことが好ましい。
プレミックスゲル中の有機変性粘土鉱物の含有量は、作業性向上の点、油の増粘効果、及び増粘した油性ゲル自体の油分離を抑制する点から、5~25質量%が好ましく、8~20質量%がより好ましく、10~18質量%がさらに好ましい。
プレミックスゲルとしては、カチオン変性粘土鉱物を10質量%含有するベントンゲルEUGV、ベントンゲルMIOV、ベントンゲルISDV、18質量%含有するベントンゲルVS-5 PCV、15質量%含有するベントンゲルPTM(以上、エレメンティススペシャリティーズ社製)等の市販品を用いることができる。
【0048】
有機変性粘土鉱物は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、肌への密着性を向上させる観点から、全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、有機変性粘土鉱物の含有量は、全組成中に0.1~5質量%であるのが好ましく、0.3~3質量%がより好ましく、0.5~2質量%がさらに好ましい。
【0049】
本発明の油中水型乳化化粧料において、水の含有量は、肌への伸ばしやすさを維持し、良好な使用感を得る観点から、全組成中に5質量%以上であるのが好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。また、水の含有量は、全組成中に5~50質量%であるのが好ましく、10~40質量%がより好ましく、15~35質量%がさらに好ましい。
【0050】
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油成分、界面活性剤、前記以外の高分子化合物、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
【0051】
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、例えば、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、メイクアップ化粧料、さらに、ファンデーション、コンシーラーとして好適である。
【実施例0052】
製造例1(N-プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体の製造)
2-エチル-2-オキサゾリン12.9g(0.13モル)と酢酸エチル27.7gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA-4、東ソー社製)2.0gで、28℃15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF-8015、信越シリコーン社製、重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gと酢酸エチル203gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ15.2gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2-エチル-2-オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル0.77g(0.005モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は2700であった。
この末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン-ジメチルシロキサン共重合体を白色ゴム状固体(108g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.87、最終生成物の重量平均分子量は115000であった。
【0053】
実施例1~5及び比較例1~4
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(コンシーラー)を製造し、肌への伸ばしやすさ、肌への密着性、付着した化粧料の均一性、塗布中のムラになりにくさ、塗布後のヨレにくさ、マスクをしたときの色移りのなさを評価した。結果を表1に併せて示す。
【0054】
(製法)
成分(A)を含む粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した成分(B)、(C)及び(D)を含む油相成分に添加して、ディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料(コンシーラー)を得た。
【0055】
(評価方法)
5名の専門パネラーが、各油中水型乳化化粧料(コンシーラー)を肌に塗布したときの、肌への伸ばしやすさ、肌への密着性、付着した化粧料の均一性、塗布中のムラになりにくさ、塗布後のヨレにくさ、マスクをしたときの色移りのなさを以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示した。
【0056】
(1)肌への伸ばしやすさ:
5;非常に伸びが良い。
4;伸びが良い。
3;やや伸びが良い。
2;伸びがあまり良くない。
1;伸びが良くない。
【0057】
(2)肌への密着性:
5;化粧料がスポットに留まって密着し、まったく拡散していない。
4;化粧料がスポットに留まって密着し、ほとんど拡散していない。
3;化粧料がスポットにやや留まって密着し、あまり拡散していない。
2;化粧料がスポットに留まらず、やや拡散している。
1;化粧料がスポットに留まらず、拡散している。
【0058】
(3)付着した化粧料の均一性:
5;とても均一に付着している。
4;均一に付着している。
3;やや均一に付着している。
2;あまり均一に付着していない。
1;均一に付着していない。
【0059】
(4)塗布中のムラになりにくさ:
5;ムラにならない。
4;あまりムラにならない。
3;ややムラになる。
2;ムラになる。
1;かなりムラになる。
【0060】
(5)塗布後のヨレにくさ:
5;化粧ヨレがまったくない。
4;化粧ヨレがない。
3;化粧ヨレがあまりない。
2;化粧ヨレがややある。
1;化粧ヨレがある。
【0061】
(6)マスクをしたときの色移りのなさ:
5;色移りがない。
4;色移りがあまりない。
3;色移りがややある。
2;色移りがある。
1;色移りがかなりある。
【0062】
【表1】
【0063】
実施例6~9
表2に示す組成の油中水型乳化化粧料(コンシーラー)は、実施例1~5と同様にして製造され、肌へ伸ばしやすく、肌への密着性に優れ、付着した化粧料が均一であり、塗布中にムラになりにくく、塗布後はヨレにくく、マスクをしたときに色移りしにくいものである。
【0064】
【表2】
【手続補正書】
【提出日】2023-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
【表1】