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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166866
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241122BHJP
【ＦＩ】
A63F7/02 320
A63F7/02 315A
A63F7/02 304D
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023083254
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】395018239
【氏名又は名称】株式会社高尾
(72)【発明者】
【氏名】竹内 司
(72)【発明者】
【氏名】森下 優輔
(72)【発明者】
【氏名】山口 隆司
【テーマコード（参考）】
2C088
2C333
【Ｆターム（参考）】
2C088AA11
2C088AA31
2C088AA42
2C088BC22
2C088EB24
2C088EB52
2C088EB74
2C333AA11
2C333CA08
2C333CA49
2C333CA79
2C333GA05
(57)【要約】
【課題】入球容易状態の遊技の興趣を向上させ得る遊技機を提供する。
【解決手段】
普通図柄の当選に、普通電動役物１３をショート開放する当りと、普通電動役物１３をロング開放する当りを備え、普通電動役物１３への入球が容易となる入球容易状態としてロング開放する当りの確率が異なる複数の状態を備え、入球容易状態中に普通電動役物１３内に設けられた第二特別図柄の抽選する機会を相違させる。その上で、どの状態の入球容易状態なのかを状態報知手段で識別可能に報知する。
【選択図】図２７
【解決手段】
普通図柄の当選に、普通電動役物１３をショート開放する当りと、普通電動役物１３をロング開放する当りを備え、普通電動役物１３への入球が容易となる入球容易状態としてロング開放する当りの確率が異なる複数の状態を備え、入球容易状態中に普通電動役物１３内に設けられた第二特別図柄の抽選する機会を相違させる。その上で、どの状態の入球容易状態なのかを状態報知手段で識別可能に報知する。
【選択図】図２７
【特許請求の範囲】
【請求項1】
常時入球可能な第１始動口と、
作動口への入球に起因して普図当否判定が行われ、当選と判定されることに基づいて作動する可変入賞装置と、
前記可変入賞装置内に設けた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を報知する第１特別図柄と、
前記第2始動口への入球に起因して行われる特別当否判定の結果を報知する第2特別図柄と、
前記普図当否判定の結果を報知する普通図柄と、
遊技状態として、通常遊技状態と前記第2始動口への入球が容易となる入球容易状態を備えるとともに、遊技状態を報知するための状態報知手段を備えた遊技機において、
前記可変入賞装置は、前記普図当否判定にて特定の当選と判定されることに基づいて作動した際に、可変表示装置内に遊技球が入球可能となる構成で、
前記入球容易状態として、前記特定の当選となる確率が異なる複数の種別を備え、
前記状態報知手段は、いずれの種別の入球容易状態か識別可能に報知することを特徴とする遊技機。
作動口への入球に起因して普図当否判定が行われ、当選と判定されることに基づいて作動する可変入賞装置と、
前記可変入賞装置内に設けた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を報知する第１特別図柄と、
前記第2始動口への入球に起因して行われる特別当否判定の結果を報知する第2特別図柄と、
前記普図当否判定の結果を報知する普通図柄と、
遊技状態として、通常遊技状態と前記第2始動口への入球が容易となる入球容易状態を備えるとともに、遊技状態を報知するための状態報知手段を備えた遊技機において、
前記可変入賞装置は、前記普図当否判定にて特定の当選と判定されることに基づいて作動した際に、可変表示装置内に遊技球が入球可能となる構成で、
前記入球容易状態として、前記特定の当選となる確率が異なる複数の種別を備え、
前記状態報知手段は、いずれの種別の入球容易状態か識別可能に報知することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも始動口へ遊技球が入球容易となる入球容易状態とを具備する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技中に大当りになると、大入賞口を繰り返し開閉動作させる大当り遊技作動が実行される。こうした弾球遊技機にあって、第一種遊技機と呼ばれるものは、始動口への入球を契機に変動した特別図柄が大当り図柄態様で停止表示されることが大当り発生の条件となっている。また、第二種遊技機と呼ばれるものは、遊技球が大入賞口内の特定領域を通過することが大当り発生の条件となっている。また、第一種遊技機と第二種遊技機の大当り条件を兼備し、二種類の大当り発生の条件を組み合わせたものは、一種二種混合機と呼ばれている。
【0003】
上述の第一種遊技機や一種二種混合機では、一般的に、通常遊技状態よりも始動口に入球容易となる入球容易状態（時短遊技状態ともいう）を備えている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０１７－０６３８３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献１に記載の遊技機においては、入球容易状態として第２始動口への入球が主となる第２開放延長状態（入球容易状態、時短遊技状態とも）、第１始動口への入球が主となる第１開放延長状態の２種類の入球容易状態を備えるものであったが、まだ入球容易状態でできることに余地があった。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、入球容易状態の遊技の興趣を向上させ得る遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、 常時入球可能な第１始動口と、
作動口への入球に起因して普図当否判定が行われ、当選と判定されることに基づいて作動する可変入賞装置と、
前記可変入賞装置内に設けた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を報知する第１特別図柄と、
前記第2始動口への入球に起因して行われる特別当否判定の結果を報知する第2特別図柄と、
前記普図当否判定の結果を報知する普通図柄と、
遊技状態として、通常遊技状態と前記第2始動口への入球が容易となる入球容易状態を備えるとともに、遊技状態を報知するための状態報知手段を備えた遊技機において、
前記可変入賞装置は、前記普図当否判定にて特定の当選と判定されることに基づいて作動した際に、可変表示装置内に遊技球が入球可能となる構成で、
前記入球容易状態として、前記特定の当選となる確率が異なる複数の種別を備え、
前記状態報知手段は、いずれの種別の入球容易状態か識別可能に報知することを特徴とする。
作動口への入球に起因して普図当否判定が行われ、当選と判定されることに基づいて作動する可変入賞装置と、
前記可変入賞装置内に設けた第2始動口と、
前記第1始動口への入球に起因して行われる特図当否判定の結果を報知する第１特別図柄と、
前記第2始動口への入球に起因して行われる特別当否判定の結果を報知する第2特別図柄と、
前記普図当否判定の結果を報知する普通図柄と、
遊技状態として、通常遊技状態と前記第2始動口への入球が容易となる入球容易状態を備えるとともに、遊技状態を報知するための状態報知手段を備えた遊技機において、
前記可変入賞装置は、前記普図当否判定にて特定の当選と判定されることに基づいて作動した際に、可変表示装置内に遊技球が入球可能となる構成で、
前記入球容易状態として、前記特定の当選となる確率が異なる複数の種別を備え、
前記状態報知手段は、いずれの種別の入球容易状態か識別可能に報知することを特徴とする。
【0008】
この特徴によれば、有利度の異なる複数の入球容易状態を備えても、識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係るパチンコ機１の正面図である。
【図2】パチンコ機１の遊技盤２の正面図である。
【図3】第二大入賞口装置２１の内部に設けられた特定口２５の、（Ａ）閉鎖状態と、（Ｂ）開放状態とを示す説明図である。
【図4】パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】遊技の仕様の一部を説明する図表である。
【図6】各遊技状態の内容を説明する図表である。
【図7】通常遊技状態における遊技内容を示す状態遷移図である。
【図8】第一時短遊技状態における遊技内容を示す状態遷移図である。
【図9】第二時短遊技状態における遊技内容を示す状態遷移図である。
【図10】全体的な遊技内容を示す状態遷移図である。
【図11】メインルーチンの概要を示すフローチャートである。
【図12】始動入賞処理を示すフローチャートである。
【図13】特図当否判定処理を示すフローチャート１である。
【図14】特図当否判定処理を示すフローチャート２である。
【図15】特図当否判定処理を示すフローチャート３である。
【図16】特図当否判定処理を示すフローチャート４である。
【図17】特図当否判定処理を示すフローチャート５である。
【図18】特図当否判定処理を示すフローチャート６である。
【図19】大当たり遊技処理を示すフローチャート１である。
【図20】大当たり遊技処理を示すフローチャート２である。
【図21】大当たり遊技処理を示すフローチャート３である。
【図22】小当たり遊技処理を示すフローチャート１である。
【図23】小当たり遊技処理を示すフローチャート２である。
【図24】小当たり遊技処理を示すフローチャート３である。
【図25】普図当否判定処理を示すフローチャート１である。
【図26】普図当否判定処理を示すフローチャート２である。
【図27】変形例の遊技の仕様の一部を説明する図表である。
【図28】（ａ）変形例の状態報知装置を示す図である。 （ｂ）変形例の演出図柄表示装置での表示内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明に係る実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。また、以下の実施例および別例を適宜組み合わせることも可能である。
【0011】
［構成の説明］
（１）全体の構成について
本実施例のパチンコ機１は、いわゆる一種二種混合機タイプの遊技機である。
図１に示すように、本実施例のパチンコ機１は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠５１によって構成の各部を保持する構造である。外枠５１には、その左側上下に設けられたヒンジ５３を介して、内枠（図示せず）が該外枠５１に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、該内枠の前面に、前枠（ガラス枠）５２が該内枠に対して開放可能に取り付けられている。そして、前枠５２には、板ガラス６１が脱着可能に設けられている。また、板ガラス６１の奥側（後側）には、内枠に取り付けられた遊技盤２（図２参照）が配設されている。
（１）全体の構成について
本実施例のパチンコ機１は、いわゆる一種二種混合機タイプの遊技機である。
図１に示すように、本実施例のパチンコ機１は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠５１によって構成の各部を保持する構造である。外枠５１には、その左側上下に設けられたヒンジ５３を介して、内枠（図示せず）が該外枠５１に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、該内枠の前面に、前枠（ガラス枠）５２が該内枠に対して開放可能に取り付けられている。そして、前枠５２には、板ガラス６１が脱着可能に設けられている。また、板ガラス６１の奥側（後側）には、内枠に取り付けられた遊技盤２（図２参照）が配設されている。
【0012】
前枠５２には、その上部左右に、スピーカ６６が配設されており、該スピーカ６６から発せられる遊技音や警報音によって、遊技の趣向性を向上させたり、遊技者に注意喚起したりする。また、前枠５２には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾用のランプ６５が複数配設されており、該発光によって遊技の趣向性を向上させる。さらに、前枠５２の下部には、上皿５５と下皿６３とが一体的に設けられており、該下皿６３の右方に発射ハンドル６４が配設されている。この発射ハンドル６４は、遊技者によって時計回りに回動操作されることで、図示しない発射装置を可動させて、上皿５５から供給される遊技球を遊技盤２の遊技領域３に向かって発射する。
【0013】
上皿５５には、賞球や貸球が払い出される。また、下皿６３は、上皿５５から溢れた賞球を受ける構成で、該下皿６３内の遊技球を排出する球抜きレバー（図示せず）を備える。この球抜きレバーが遊技者により操作されることで、下皿６３に貯まった遊技球を別箱（ドル箱）に移すことができる。
【0014】
本実施例のパチンコ機１は、所謂ＣＲ機であって、プリペイドカードの読み書きなどを行うプリペイドカードユニット（ＣＲユニット）５６が隣設されている。パチンコ機１には、貸出ボタン５７、精算ボタン５８、及び残高表示装置５９を有する精算表示装置９４（図４参照）が設けられている。また、上皿５５の中央部には、遊技者が操作可能な演出ボタン６７やジョグダイヤル６８が設けられている。
【0015】
図２は、パチンコ機１の遊技盤２の正面図である。遊技盤２には、ガイドレール２ａ，２ｂによって囲まれた略円形の遊技領域３が設けられ、該遊技領域３には多数の遊技釘（図示せず）が植設されている。遊技領域３の中央部には、センターケース５が配設されており、該センターケース５の中央に演出図柄表示装置６（全体の図示は省略）のＬＣＤ画面が前方から視認可能に配設されている。このセンターケース５には、図示しないワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
【0016】
センターケース５の直下には、第一始動口１１が配設され、該センターケース５の右方には、普通図柄作動ゲート１７と第二始動口１２とが上下に並んで配設されている。第一始動口１１は、遊技球を常時入球可能に構成されている。一方、第二始動口１２は、開閉可能な翼片を備えた普通電動役物１３（以降、普電とも記載）により構成されており、この翼片の開放状態で遊技球が第二始動口１２へ入球容易となり、翼片の閉鎖状態で遊技球が第二始動口１２へ入球困難（入球不能）となるものである。また、普通図柄作動ゲート１７は、遊技球を常時通過可能に構成されている。
【0017】
前記普通電動役物１３の下方には、第一大入賞口１４を備えた第一大入賞口装置１５が配設されている。第一大入賞口装置１５は、第一大入賞口１４を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第一大入賞口１４を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片（図示せず）を備え、該開閉片を前記起立位置とすることで、第一大入賞口１４へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第一大入賞口１４へ遊技球が入球可能な開放状態とする。この第一大入賞口装置１５は、開閉片を開閉作動させる第一大入賞口ソレノイド１４ｂ（図４参照）を備えており、該第一大入賞口ソレノイド１４ｂの駆動制御によって該開閉片を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。
【0018】
さらに、前記第一大入賞口装置１５の下方には、第二大入賞口２０を備えた第二大入賞口装置２１が配設されている。第二大入賞口装置２１は、第二大入賞口２０を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第二大入賞口２０を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片２２（図３参照）を備え、該開閉片２２を前記起立位置とすることで、第二大入賞口２０へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第二大入賞口２０へ遊技球が入球可能な開放状態とする。この第二大入賞口装置２１は、開閉片２２を開閉作動させる第二大入賞口ソレノイド２０ｂ（図４参照）を備えており、該第二大入賞口ソレノイド２０ｂの駆動制御によって該開閉片２２を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。
【0019】
前記第二大入賞口装置２１は、図３に示すように、第二大入賞口２０に入球した遊技球が流下する内部領域２３を備えており、該内部領域２３に、該第二大入賞口２０に入球した遊技球が該内部領域２３内に流出する球流出口２４と、該球流出口２４から流出した遊技球が入球可能な特定口２５および一般口２６，２６と、該特定口２５を開閉するシャッター片２７，２７とが配設されている。シャッター片２７，２７は、特定口２５を開放する起立位置（図３（Ｂ）参照）と、該起立位置から内側へ夫々傾動して該特定口２５を閉鎖する傾動位置（図３（Ａ）参照）とに位置変換作動されるものであり、第二大入賞口装置２１に設けられた特定口ソレノイド２５ｂ（図４参照）によって該起立位置と傾動位置とに作動される。図３（Ａ）に示すように、シャッター片２７，２７が傾動位置にある場合には、第二大入賞口２０に流入した遊技球が特定口２５へ入球できず、一般口２６，２６に入球する。一方、図３（Ｂ）に示すように、シャッター片２７，２７が起立位置にある場合には、第二大入賞口２０に流入した遊技球のほとんどが特定口２５へ入球できる。
なお、第二大入賞口装置２１は、その内部領域２３の前面を覆う透明板（図示せず）を備えており、該透明板が遊技盤２と面一となるように、該遊技盤２に埋め込まれるように配設されている。これにより、第二大入賞口２０に入球した遊技球の、特定口２５または一般口２６，２６に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である。
なお、第二大入賞口装置２１は、その内部領域２３の前面を覆う透明板（図示せず）を備えており、該透明板が遊技盤２と面一となるように、該遊技盤２に埋め込まれるように配設されている。これにより、第二大入賞口２０に入球した遊技球の、特定口２５または一般口２６，２６に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である。
【0020】
また、図２に示すように、第一始動口１１の左方には、４個の一般入賞口３１が配設されている。これら一般入賞口３１は、遊技球を常時入球可能な構成である。さらに、遊技領域３の最下流部には、アウト口１６が配設されており、該遊技領域３に発射された遊技球がいずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった場合に、該アウト口１６に入球する。
【0021】
こうした遊技領域３は、中央のセンターケース５の左側を遊技球が流下する左流下域３ａと、該センターケース５の右側を遊技球が流下する右流下域３ｂとを備えており、遊技球の右打ちによって、センターケース５の上側を通過した遊技球が前記右流下域３ｂを流下し、遊技球の左打ちによって、遊技球が前記左流下域３ａを流下する。そして、右流下域３ｂには、前記した普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、および第二大入賞口２０が設けられている。そのため、右流下域３ｂを狙い打つこと（所謂、右打ち）により、これら普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、および第二大入賞口２０に入球可能である。一方、センターケース５の直下に配設された前記第一始動口１１は、遊技盤２に植設された遊技釘によって、前記左流下域３ａを流下した遊技球が入球可能となっている。そのため、左流下域３ａを狙い打つこと（所謂、左打ち）により、第一始動口１１、および前記した４個の一般入賞口３１に入球できる。
このように左流下域３ａと右流下域３ｂとが構成されていることにより、遊技者は、右打ちと左打ちを使い分けることで、各始動口１１，１２や各大入賞口１４，２０を狙った遊技を行うことができる。なお、本実施例の第一始動口１１は、遊技釘によって、右流下域３ｂを流下した遊技球が入球不能となっている。
このように左流下域３ａと右流下域３ｂとが構成されていることにより、遊技者は、右打ちと左打ちを使い分けることで、各始動口１１，１２や各大入賞口１４，２０を狙った遊技を行うことができる。なお、本実施例の第一始動口１１は、遊技釘によって、右流下域３ｂを流下した遊技球が入球不能となっている。
【0022】
遊技盤２の右下部には、複数個のＬＥＤからなる普通図柄表示装置７、普通図柄保留数表示装置８、第一特別図柄保留数表示装置１８、および第二特別図柄保留数表示装置１９と、７セグメント表示装置からなる第一特別図柄表示装置９および第二特別図柄表示装置１０とが配設されている。普通図柄表示装置７は普通図柄を表示するものであり、第一特別図柄表示装置９は第一特別図柄を表示するものであり、第二特別図柄表示装置１０は第二特別図柄を表示するものである。
【0023】
（２）電気的構成について
図４は、パチンコ機１の電気配線を示すブロック図である。このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置８０、払出制御装置８１、演出図柄制御装置８２、サブ統合制御装置８３のいずれもＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、入力ポート、出力ポート等を備えている。
そして、これら各制御装置のＣＰＵにより、２ｍｓ周期の割込信号により各ＲＯＭに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
図４は、パチンコ機１の電気配線を示すブロック図である。このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置８０、払出制御装置８１、演出図柄制御装置８２、サブ統合制御装置８３のいずれもＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、入力ポート、出力ポート等を備えている。
そして、これら各制御装置のＣＰＵにより、２ｍｓ周期の割込信号により各ＲＯＭに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
【0024】
主制御装置８０には、遊技盤中継端子板７４を介して、第一始動口１１に入球した遊技球を検出する第一始動口スイッチ１１ａ、第二始動口１２に入球した遊技球を検出する第二始動口スイッチ１２ａ、普通図柄作動ゲート１７を通過した遊技球を検出する普通ゲートスイッチ１７ａ、第一大入賞口１４に入球した遊技球を計数するための第一カウントスイッチ１４ａ、第二大入賞口２０に入球した遊技球を計数するための第二カウントスイッチ２０ａ、および一般入賞口３１に入球した遊技球を夫々検出する各スイッチ３１ａ等からの検出信号が入力される。さらに、主制御装置８０には、第二大入賞口装置２１の特定口２５に入球した遊技球を検出する特定口スイッチ２５ａと、該第二大入賞口装置２１の一般口２６，２６に入球した遊技球を検出する一般口スイッチ２６ａとからの検出信号が、遊技盤中継端子板７４を介して入力される。
【0025】
主制御装置８０は、そのＲＯＭに搭載されたプログラムに従って動作して、上記の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、該コマンドを払出制御装置８１およびサブ統合制御装置８３へ出力する。また、主制御装置８０は、図柄表示装置中継端子板７５を介して、第一特別図柄表示装置９、第二特別図柄表示装置１０、および普通図柄表示装置７の表示制御を行うと共に、第一特別図柄保留数表示装置１８、第二特別図柄保留数表示装置１９、および普通図柄保留数表示装置８の点灯制御を行う。
さらに、主制御装置８０には、遊技盤中継端子板７４を介して、第一大入賞口ソレノイド１４ｂ、第二大入賞口ソレノイド２０ｂ、特定口ソレノイド２５ｂ、および普通電役ソレノイド１３ａも接続されている。主制御装置８０は、第一大入賞口ソレノイド１４ｂを駆動制御することで第一大入賞口１４を開閉制御し、第二大入賞口ソレノイド２０ｂを駆動制御することで第二大入賞口２０を開閉制御する。
そして、特定口ソレノイド２５ｂを駆動制御することで特定口２５を開閉制御する。さらに、普通電役ソレノイド１３ａを駆動制御することで、第二始動口１２を開閉制御する。また、主制御装置８０は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を、外部接続端子板７８を介してホールコンピュータ８７に出力する。
さらに、主制御装置８０には、遊技盤中継端子板７４を介して、第一大入賞口ソレノイド１４ｂ、第二大入賞口ソレノイド２０ｂ、特定口ソレノイド２５ｂ、および普通電役ソレノイド１３ａも接続されている。主制御装置８０は、第一大入賞口ソレノイド１４ｂを駆動制御することで第一大入賞口１４を開閉制御し、第二大入賞口ソレノイド２０ｂを駆動制御することで第二大入賞口２０を開閉制御する。
そして、特定口ソレノイド２５ｂを駆動制御することで特定口２５を開閉制御する。さらに、普通電役ソレノイド１３ａを駆動制御することで、第二始動口１２を開閉制御する。また、主制御装置８０は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を、外部接続端子板７８を介してホールコンピュータ８７に出力する。
【0026】
払出制御装置８１は、主制御装置８０と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置８０から送信されるコマンドに応じて払出モータ９０を駆動させて賞球を払い出す。
本実施例では、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ９１の検出信号が、主制御装置８０と払出制御装置８１とに入力され、両者で賞球の計数を行う構成である。
本実施例では、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ９１の検出信号が、主制御装置８０と払出制御装置８１とに入力され、両者で賞球の計数を行う構成である。
【0027】
さらに、払出制御装置８１には、満杯スイッチ９２および球切れスイッチ９３からの信号が入力される。満杯スイッチ９２は、下皿６３が満杯であることを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置８１に出力する。球切れスイッチ９３は、球タンク（図示せず）で遊技球の貯留量が少ないこと又は貯留量が無いことを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置８１に出力する。
払出制御装置８１は、これら満杯スイッチ９２および球切れスイッチ９３から信号を入力すると、払出モータ９０を駆動停止させて、賞球の払出作動を停止させる。なお、満杯スイッチ９２および球切れスイッチ９３は、前記検出した状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置８１は、該信号の入力停止によって、払出モータ９０の駆動を再開する。
払出制御装置８１は、これら満杯スイッチ９２および球切れスイッチ９３から信号を入力すると、払出モータ９０を駆動停止させて、賞球の払出作動を停止させる。なお、満杯スイッチ９２および球切れスイッチ９３は、前記検出した状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置８１は、該信号の入力停止によって、払出モータ９０の駆動を再開する。
【0028】
払出制御装置８１は、ＣＲユニット端子板７９を介してＣＲユニット５６と交信可能であり、貸出コマンドに応じて払出モータ９０を駆動させて貸球を払い出す。ＣＲユニット端子板７９は、精算表示装置９４とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置９４に設けられた球貸スイッチと精算スイッチとからの信号が入力される。
球貸スイッチは、貸出ボタン５７の操作を検出して信号を出力するものであり、精算スイッチは、精算ボタン５８の操作を検出して信号を出力するものである。
また、払出制御装置８１は、発射制御装置８４にも接続されており、所定契機で該発射制御装置８４へ発射停止コマンドを送信する。
球貸スイッチは、貸出ボタン５７の操作を検出して信号を出力するものであり、精算スイッチは、精算ボタン５８の操作を検出して信号を出力するものである。
また、払出制御装置８１は、発射制御装置８４にも接続されており、所定契機で該発射制御装置８４へ発射停止コマンドを送信する。
【0029】
発射制御装置８４は、発射モータ９７を制御して遊技球を遊技領域３に発射させるものである。この発射制御装置８４には、上記した払出制御装置８１の他に、発射ハンドル６４からの回動量信号、タッチスイッチ９８からのタッチ信号、発射停止スイッチ９９からの発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル６４を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル６４を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ９９を押すことで出力される。
なお、発射制御装置８４は、タッチ信号を入力していなければ、遊技球を発射しないように制御すると共に、発射停止信号が入力されているときにも、発射ハンドル６４の操作に関わらず、遊技球を発射しないように制御している。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル６４を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル６４を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ９９を押すことで出力される。
なお、発射制御装置８４は、タッチ信号を入力していなければ、遊技球を発射しないように制御すると共に、発射停止信号が入力されているときにも、発射ハンドル６４の操作に関わらず、遊技球を発射しないように制御している。
【0030】
サブ統合制御装置８３は、主制御装置８０から送信されたデータおよびコマンドを受信し、これらを演出表示制御用、音制御用およびランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンドなどを演出図柄制御装置８２へ送信し、音制御用およびランプ制御用のデータを自身に含まれている各制御部位（音声制御装置およびランプ制御装置しての機能部品）に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音ＬＳＩを作動させることによって、スピーカ６６から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種ＬＥＤやランプ６５を発光制御する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音ＬＳＩを作動させることによって、スピーカ６６から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種ＬＥＤやランプ６５を発光制御する。
【0031】
さらに、サブ統合制御装置８３には、演出ボタン６７、ジョグダイヤル６８、および決定スイッチ６９等の操作を夫々検出するスイッチが接続されており、各スイッチが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。なお、ジョグダイヤル６８は、演出図柄制御装置８２に接続される構成であっても良い。
【0032】
演出図柄制御装置８２は、サブ統合制御装置８３から送信されたデータおよびコマンド（主制御装置８０から送信されたものと、サブ統合制御装置８３で主制御装置８０からの入力および演出ボタン等の入力に基づいて生成されたもの）に基づく制御を行い、特別演出図柄などの演出画像を演出図柄表示装置６の表示画面に表示させる。
なお、サブ統合制御装置８３と主制御装置８０との間は、演出中継端子板を介して主制御装置８０からサブ統合制御装置８３への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置８３と演出図柄制御装置８２との間は、サブ統合制御装置８３から演出図柄制御装置８２への一方向通信回路として構成されている。
なお、サブ統合制御装置８３と主制御装置８０との間は、演出中継端子板を介して主制御装置８０からサブ統合制御装置８３への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置８３と演出図柄制御装置８２との間は、サブ統合制御装置８３から演出図柄制御装置８２への一方向通信回路として構成されている。
【0033】
図示しない電源基板は、外部のＡＣ電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機１を構成する各部位に電力を供給する。
この電源基板は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、ＡＣ電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置８０等（例えば、主制御装置８０のＲＡＭ等）に電力供給し、ＡＣ電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置８０のＲＡＭ内のデータが保持される。
なお、バックアップ電源は、主制御装置８０に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板は、ＡＣ電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
この電源基板は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、ＡＣ電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置８０等（例えば、主制御装置８０のＲＡＭ等）に電力供給し、ＡＣ電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置８０のＲＡＭ内のデータが保持される。
なお、バックアップ電源は、主制御装置８０に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板は、ＡＣ電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
【0034】
［動作の説明］
（１）基本動作について
次に、本実施例のパチンコ機１の基本動作について説明する。
図５に示すように、各始動口１１，１２、各大入賞口１４，２０、および一般入賞口３１に入球すると、夫々に設定された数の賞球が払い出される。具体的には、第一始動口１１への入球毎に２個の賞球が、第二始動口１２への入球毎に１個の賞球が、第一大入賞口１４への入球毎に１０個の賞球が、第二大入賞口２０への入球毎に１０個の賞球が、一般入賞口３１への入球毎に５個の賞球が、夫々払い出される。
（１）基本動作について
次に、本実施例のパチンコ機１の基本動作について説明する。
図５に示すように、各始動口１１，１２、各大入賞口１４，２０、および一般入賞口３１に入球すると、夫々に設定された数の賞球が払い出される。具体的には、第一始動口１１への入球毎に２個の賞球が、第二始動口１２への入球毎に１個の賞球が、第一大入賞口１４への入球毎に１０個の賞球が、第二大入賞口２０への入球毎に１０個の賞球が、一般入賞口３１への入球毎に５個の賞球が、夫々払い出される。
【0035】
ここで、前記した遊技盤２の遊技領域３は、その略中央にセンターケース５が配設されていることから、左打ちによって、遊技球が該センターケース５の左側を流下し、右打ちによって、該センターケース５の上部を通過した遊技球が該センターケース５の右側を流下する（図２参照）。
そして、第一始動口１１及び一般入賞口３１は、その配設位置及び遊技領域３に植設された遊技釘（図示せず）によって、センターケース５の左側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。一方、普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、及び第二大入賞口２０は、その配設位置及び遊技釘によって、センターケース５の右側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。すなわち、本実施例のパチンコ機１は、左打ちをしなければ、第一始動口１１及び一般入賞口３１に入球させることができず、右打ちをしなければ、普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、及び第二大入賞口２０に入球させることができないよう構成される。
そして、第一始動口１１及び一般入賞口３１は、その配設位置及び遊技領域３に植設された遊技釘（図示せず）によって、センターケース５の左側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。一方、普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、及び第二大入賞口２０は、その配設位置及び遊技釘によって、センターケース５の右側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。すなわち、本実施例のパチンコ機１は、左打ちをしなければ、第一始動口１１及び一般入賞口３１に入球させることができず、右打ちをしなければ、普通図柄作動ゲート１７、第二始動口１２、第一大入賞口１４、及び第二大入賞口２０に入球させることができないよう構成される。
【0036】
遊技領域３に発射された遊技球が第一始動口１１に入球（図４の第一始動口スイッチ１１ａが遊技球を検出）すると、第一特別図柄表示装置９で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって大当りか否かの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第一特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
ここで、第一始動口１１への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第一保留記憶として記憶される。この第一保留記憶は最大４個まで記憶され、該第一保留記憶の記憶数（以下、第一保留記憶数という）は、第一特別図柄保留数表示装置１８の点灯数により表される。こうして記憶された第一保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第一特別図柄の変動とが実行される。なお、第一保留記憶数は、第一保留記憶の未消化数を示している。
ここで、第一始動口１１への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第一保留記憶として記憶される。この第一保留記憶は最大４個まで記憶され、該第一保留記憶の記憶数（以下、第一保留記憶数という）は、第一特別図柄保留数表示装置１８の点灯数により表される。こうして記憶された第一保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第一特別図柄の変動とが実行される。なお、第一保留記憶数は、第一保留記憶の未消化数を示している。
【0037】
一方、遊技領域３に発射された遊技球が普通図柄作動ゲート１７を通過（図４の普通ゲートスイッチ１７ａが遊技球を検知）すると、普通図柄表示装置７で普通図柄の変動表示を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数を当否抽選する。そして、変動開始から所定時間後に停止した普通図柄が所定の当り態様であると、普通電動役物１３の翼片が駆動して、一時的に第二始動口１２へ遊技球が入球可能となる。
ここで、普通図柄作動ゲート１７の遊技球通過に伴って抽出された乱数は、後述するように、普通保留記憶として記憶される。この普通保留記憶は最大４個まで記憶され、該普通保留記憶の記憶数（以下、普通保留記憶数という）は、普通図柄保留数表示装置８の点灯数により表される。こうして記憶された普通保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と普通図柄の変動とが実行される。なお、普通保留記憶数は、普通保留記憶の未消化数を示している。
ここで、普通図柄作動ゲート１７の遊技球通過に伴って抽出された乱数は、後述するように、普通保留記憶として記憶される。この普通保留記憶は最大４個まで記憶され、該普通保留記憶の記憶数（以下、普通保留記憶数という）は、普通図柄保留数表示装置８の点灯数により表される。こうして記憶された普通保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と普通図柄の変動とが実行される。なお、普通保留記憶数は、普通保留記憶の未消化数を示している。
【0038】
普通電動役物１３の駆動により開放された第二始動口１２に遊技球が入球（図４の第二始動口スイッチ１２ａが遊技球を検出）すると、第二特別図柄表示装置１０で第二特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって、大当りと小当りと時短当りの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定変動時間が経過すると、第二特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
ここで、第二始動口１２への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第二保留記憶として記憶される。この第二保留記憶は最大１個まで記憶され、該第二保留記憶の記憶数（以下、第二保留記憶数という）は、第二特別図柄保留数表示装置１９の点灯数により表される。
こうして記憶された第二保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第二特別図柄の変動とが実行される。なお、第二保留記憶数は、第二保留記憶の未消化数を示している。
ここで、第二始動口１２への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第二保留記憶として記憶される。この第二保留記憶は最大１個まで記憶され、該第二保留記憶の記憶数（以下、第二保留記憶数という）は、第二特別図柄保留数表示装置１９の点灯数により表される。
こうして記憶された第二保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第二特別図柄の変動とが実行される。なお、第二保留記憶数は、第二保留記憶の未消化数を示している。
【0039】
このように本実施例にあっては、第一始動口１１に入球すると、第一特別図柄を変動させると共に、大当りか否かの当否判定を行う一方、第二始動口１２に入球すると、第二特別図柄を変動させると共に、大当りと小当りと時短当りの当否判定を行う。本実施例にあっては、第一特別図柄と第二特別図柄は同時に変動することはなく、第一保留記憶と第二保留記憶は、夫々の発生順に関係無く、第二保留記憶の方が優先して消化される。
すなわち、第一保留記憶と第二保留記憶とがある場合には、第二保留記憶が消化されて第二特別図柄の変動が実行され、第一保留記憶のみがある場合に限って、該第一保留記憶が消化されて第一特別図柄の変動が実行される。なお、本実施例では、図５に示すように、大当りの当選確率は第一特別図柄と第二特別図柄で共通であり、１／２００に設定される。
また、第二特別図柄については、小当り当選確率が３９／２００に、時短当り当選確率が４／５に夫々設定される。なお、第一特別図柄では、大当りに当選しない場合はハズレとなる。一方、第二特別図柄では、大当り、小当り、及び時短当りのいずれかに当選するよう当選確率が設定されており、ハズレとなることはない。また、上述の普通図柄の当選確率は１／１．０１に設定され、普通図柄の変動時間は約１秒に設定されている。普通図柄は、第一特別図柄と第二特別図柄が変動中であるか否かに関わらず、変動する。
すなわち、第一保留記憶と第二保留記憶とがある場合には、第二保留記憶が消化されて第二特別図柄の変動が実行され、第一保留記憶のみがある場合に限って、該第一保留記憶が消化されて第一特別図柄の変動が実行される。なお、本実施例では、図５に示すように、大当りの当選確率は第一特別図柄と第二特別図柄で共通であり、１／２００に設定される。
また、第二特別図柄については、小当り当選確率が３９／２００に、時短当り当選確率が４／５に夫々設定される。なお、第一特別図柄では、大当りに当選しない場合はハズレとなる。一方、第二特別図柄では、大当り、小当り、及び時短当りのいずれかに当選するよう当選確率が設定されており、ハズレとなることはない。また、上述の普通図柄の当選確率は１／１．０１に設定され、普通図柄の変動時間は約１秒に設定されている。普通図柄は、第一特別図柄と第二特別図柄が変動中であるか否かに関わらず、変動する。
【0040】
さらに、前述した第一特別図柄及び第二特別図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置６で各特別図柄の変動に連動させて特別演出図柄（図示省略）の変動演出を表示させた後に、該変動演出を停止させて、該特別演出図柄の停止図柄態様により前記抽選結果（大当り、小当り、時短当り又はハズレ）を報知する。
【0041】
前記第一保留記憶の消化により実行された当否判定結果が大当りであると、第一特別図柄表示装置９で第一特別図柄を所定の大当り図柄態様で停止表示させると共に、演出図柄表示装置６で特別演出図柄を大当り図柄態様により停止表示させる。これにより、大当り（以下、「第一特図大当り」ともいう）が発生して、第一大入賞口１４を複数回開放する第一大当り遊技作動を実行する。
具体的には、第一大当り遊技作動は、インターバルを介して該第一大入賞口１４の開放を１０回（１０Ｒ）繰り返す作動であり、一回の開放は、第一大入賞口１４への入球数が１０個に達するか、３０秒経過するかのいずれかにより終了する。
具体的には、第一大当り遊技作動は、インターバルを介して該第一大入賞口１４の開放を１０回（１０Ｒ）繰り返す作動であり、一回の開放は、第一大入賞口１４への入球数が１０個に達するか、３０秒経過するかのいずれかにより終了する。
【0042】
一方、前記第二保留記憶の消化により実行された当否判定結果が大当りであると、第二特別図柄表示装置１０で第二特別図柄を所定の大当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置６で特別演出図柄を大当り図柄態様により停止表示させる。これにより、大当り（以下、「第二特図大当り」ともいい、第一特図大当りとまとめて「特図大当り」ともいう）が発生して、第二大入賞口２０を複数回開放する第二大当り遊技作動を実行する。
第二大当り遊技作動は、インターバルを介して第二大入賞口２０の開放を１０回（１０Ｒ）繰り返す作動であり、一回の開放は、第二大入賞口２０への入球数が１０個に達するか、３０秒経過するかのいずれかにより終了する。かかる第二大当り遊技作動では、特定口２５が閉鎖状態で保持される（図３（Ａ）参照）。このため、第二大当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球した遊技球は、特定口２５へは入球せず、一般口２６，２６に入球して、前記一般口スイッチ２６ａにより検出されることとなる。
第二大当り遊技作動は、インターバルを介して第二大入賞口２０の開放を１０回（１０Ｒ）繰り返す作動であり、一回の開放は、第二大入賞口２０への入球数が１０個に達するか、３０秒経過するかのいずれかにより終了する。かかる第二大当り遊技作動では、特定口２５が閉鎖状態で保持される（図３（Ａ）参照）。このため、第二大当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球した遊技球は、特定口２５へは入球せず、一般口２６，２６に入球して、前記一般口スイッチ２６ａにより検出されることとなる。
【0043】
また、第二保留記憶の消化による当否判定結果が小当りであると、第二特別図柄を所定の小当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置６で特別演出図柄を小当り図柄態様により停止表示させる。これにより、小当りが発生し、第二大入賞口２０を１回開放する小当り遊技作動を実行する。
上述のように、本実施例では、第一保留記憶の消化では、小当りか否かを判定しないため、第一特別図柄の変動時に小当りが発生することはない。小当り遊技作動では、第二大入賞口２０が１．５秒間だけ開放され、１．５秒間が経過すると、遊技球が入球したか否かに関わらず第二大入賞口２０が閉鎖される。かかる小当り遊技作動では、特定口２５が開放状態で保持される（図３（Ｂ）参照）。このため、小当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球した遊技球は、特定口２５へ入球して、特定口スイッチ２５ａにより検出される。
上述のように、本実施例では、第一保留記憶の消化では、小当りか否かを判定しないため、第一特別図柄の変動時に小当りが発生することはない。小当り遊技作動では、第二大入賞口２０が１．５秒間だけ開放され、１．５秒間が経過すると、遊技球が入球したか否かに関わらず第二大入賞口２０が閉鎖される。かかる小当り遊技作動では、特定口２５が開放状態で保持される（図３（Ｂ）参照）。このため、小当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球した遊技球は、特定口２５へ入球して、特定口スイッチ２５ａにより検出される。
【0044】
また、前記小当り遊技作動で第二大入賞口２０に入球した遊技球が特定口２５に入球すると、大当り（以下、役物大当りという）となって、第二大入賞口２０を開放する第二大当り遊技作動を実行する。かかる第二大当り遊技作動は、前述した第二特図大当りを契機に実行されるものと同じである。すなわち、小当り発生時には、直後の小当り遊技作動において遊技球が特定口２５に入球させることにより、大当り（役物大当り）に発展させることができる。
本実施例では、小当り遊技作動中に右打ちをすれば、開放された第二大入賞口２０へ容易に入球させることができ、また、小当り遊技作動中は、特定口２５が常時開放状態で保持されるため、小当り発生時に第二大入賞口２０を狙って右打ちすれば、ほぼ確実に役物大当りに発展させることができる。なお、当然ながら、小当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球しなければ、役物大当りは発生しない。
本実施例では、小当り遊技作動中に右打ちをすれば、開放された第二大入賞口２０へ容易に入球させることができ、また、小当り遊技作動中は、特定口２５が常時開放状態で保持されるため、小当り発生時に第二大入賞口２０を狙って右打ちすれば、ほぼ確実に役物大当りに発展させることができる。なお、当然ながら、小当り遊技作動中に第二大入賞口２０に入球しなければ、役物大当りは発生しない。
【0045】
このように、小当り発生時には、ほぼ確実に大当り（役物大当り）を発生させることができる。上述のように、第一始動口１１の入球時には、大当りの当否判定しかされないのに対して、第二始動口１２の入球時には、大当りだけでなく、小当りの当否判定も行われるため、本実施例では、第二始動口１２へ入球させる方が、第一始動口１１へ入球させるよりも、大当りを容易に発生させることができる。
具体的には、上述のように、本実施例では、小当り当選確率が３９／２００に、大当り当選確率が１／２００に設定されるため、第一始動口１１の入球時には、１／２００の確率でしか大当りが発生しないのに対して、第二始動口１２の入球時には、概ね１／５の確率で大当りが発生することとなる。
具体的には、上述のように、本実施例では、小当り当選確率が３９／２００に、大当り当選確率が１／２００に設定されるため、第一始動口１１の入球時には、１／２００の確率でしか大当りが発生しないのに対して、第二始動口１２の入球時には、概ね１／５の確率で大当りが発生することとなる。
【0046】
また、第二保留記憶の消化による当否判定結果が時短当りであると、第二特別図柄を所定の時短当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置６で特別演出図柄を時短当り図柄態様により停止表示させる。これにより、時短当りが発生する。時短当りは、後述する時短遊技状態の開始契機となるものであり、時短当りの詳細については後述する。
なお、上述のように、本実施例では、第一保留記憶の消化時には、時短当りか否かを判定しないため、第一特別図柄の変動時に時短当りが発生することはない。
なお、上述のように、本実施例では、第一保留記憶の消化時には、時短当りか否かを判定しないため、第一特別図柄の変動時に時短当りが発生することはない。
【0047】
前記普通保留記憶の消化により実行された当否判定結果が当りであると、普通図柄表示装置７で普通図柄を所定の当り図柄態様で停止表示させる。これにより、当り（以下、「普図当り」ともいう）が発生して、普通電動役物１３の翼片が拡開して、一時的に第二始動口１２へ入球可能となる開放作動が実行される。
ここで、普通図柄の当り図柄態様には、ショート開放図柄態様とロング開放図柄態様の二種類がある。ショート開放図柄態様が停止表示された場合は、開放時間０．１秒×１回のショート開放作動が実行される。ロング開放図柄態様が停止表示された場合は、開放時間２秒×１回のロング開放作動が実行される。ショート開放作動の場合は、開放時間が極めて短いため、第二始動口１２への入球はほぼ不可能である。ロング開放作動の場合は、開放時間が長いため、高確率で第二始動口１２へ入球させることが可能となる。
ここで、普通図柄の当り図柄態様には、ショート開放図柄態様とロング開放図柄態様の二種類がある。ショート開放図柄態様が停止表示された場合は、開放時間０．１秒×１回のショート開放作動が実行される。ロング開放図柄態様が停止表示された場合は、開放時間２秒×１回のロング開放作動が実行される。ショート開放作動の場合は、開放時間が極めて短いため、第二始動口１２への入球はほぼ不可能である。ロング開放作動の場合は、開放時間が長いため、高確率で第二始動口１２へ入球させることが可能となる。
【0048】
（２）遊技状態について
本実施例のパチンコ機１は、通常遊技状態と時短遊技状態の二種類の遊技状態を備えている。時短遊技状態は、通常遊技状態に比して、第二始動口１２へ入球容易となる遊技状態である。
具体的には、図６に示すように、通常遊技状態では、普図当りの時に、ショート開放図柄態様のみが停止表示され、普通電動役物１３がショート開放作動しかしない。このため、通常遊技状態では、第二始動口１２への入球はほぼ不可能となる。
これに対して、時短遊技状態では、普図当りの時に、ショート開放図柄態様が停止表示される場合と、ロング開放図柄態様が停止表示される場合がある。このため、時短遊技状態では、普通電動役物１３がロング開放作動した時に第二入賞口１２へ入球可能となる。
また、通常遊技状態では、第一特別図柄と第二特別図柄の平均変動時間が、ハズレの場合に約３０秒間、当り（大当り、小当り、及び時短当り）の場合に約１２０秒間であるのに対して、時短遊技状態では、第一特別図柄と第二特別図柄の平均変動時間が、ハズレの場合に約１秒間、当りの場合に約５秒間になる。一方で、各種当りの当選確率（大当り当選確率、小当り当選確率、時短当り当選確率、普通図柄当選確率）と、普通図柄の平均変動時間に関しては、通常遊技状態と時短遊技状態で共通の設定となっている（図５参照）。
本実施例のパチンコ機１は、通常遊技状態と時短遊技状態の二種類の遊技状態を備えている。時短遊技状態は、通常遊技状態に比して、第二始動口１２へ入球容易となる遊技状態である。
具体的には、図６に示すように、通常遊技状態では、普図当りの時に、ショート開放図柄態様のみが停止表示され、普通電動役物１３がショート開放作動しかしない。このため、通常遊技状態では、第二始動口１２への入球はほぼ不可能となる。
これに対して、時短遊技状態では、普図当りの時に、ショート開放図柄態様が停止表示される場合と、ロング開放図柄態様が停止表示される場合がある。このため、時短遊技状態では、普通電動役物１３がロング開放作動した時に第二入賞口１２へ入球可能となる。
また、通常遊技状態では、第一特別図柄と第二特別図柄の平均変動時間が、ハズレの場合に約３０秒間、当り（大当り、小当り、及び時短当り）の場合に約１２０秒間であるのに対して、時短遊技状態では、第一特別図柄と第二特別図柄の平均変動時間が、ハズレの場合に約１秒間、当りの場合に約５秒間になる。一方で、各種当りの当選確率（大当り当選確率、小当り当選確率、時短当り当選確率、普通図柄当選確率）と、普通図柄の平均変動時間に関しては、通常遊技状態と時短遊技状態で共通の設定となっている（図５参照）。
【0049】
上述のように、本実施例では、第二始動口１２への入球時の方が、第一始動口１１への入球時よりも大当りが発生し易いため、基本的には、第二始動口１２へ入球させる方が有利である。しかしながら、通常遊技状態では、右打ちをして遊技球を普通図柄作動ゲート１７に通過させて、普図当りを発生させたとしても、普通電動役物１３がショート開放作動しかしないため、第二始動口１２への入球は期待できない。
これに対して、時短遊技状態では、普通電動役物１３がロング開放作動する場合があり、第二始動口１２への入球が比較的容易である。このため、時短遊技状態では、遊技者は、第二始動口１２へ入球させることにより、通常遊技状態に比べて高い頻度で大当りを発生させることが可能となる。
このように、時短遊技状態は、通常遊技状態に比べて大当りを発生させ易い、遊技者に有利な遊技状態である。
これに対して、時短遊技状態では、普通電動役物１３がロング開放作動する場合があり、第二始動口１２への入球が比較的容易である。このため、時短遊技状態では、遊技者は、第二始動口１２へ入球させることにより、通常遊技状態に比べて高い頻度で大当りを発生させることが可能となる。
このように、時短遊技状態は、通常遊技状態に比べて大当りを発生させ易い、遊技者に有利な遊技状態である。
【0050】
［要部の説明］
以下に、本発明の要部を説明する。
（１）２種類の時短遊技状態
本実施例では、時短遊技状態が、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の二種類からなる。第一時短遊技状態は、大当り遊技作動の終了を契機に開始される時短遊技状態である。具体的には、大当り遊技作動の契機となった大当りの種別に関わらず、大当り遊技作動が終了すると、常に第一時短遊技状態が開始される。一方、第二時短遊技状態は、時短当りを契機に開始される時短遊技状態である。
具体的には、通常遊技状態中に第二特別図柄が時短当り図柄態様で停止表示されて、時短当りが発生すると、第二時短遊技状態が開始される。なお、時短当りは通常遊技状態でのみ有効である。すなわち、第一時短遊技状態中に時短当りが発生しても、第二時短遊技状態は開始されず、第一時短遊技状態が継続する。
また、第二時短遊技状態中に時短当りが発生しても、新たな第二時短遊技状態は開始されず、その時点の第二時短遊技状態がそのまま継続する。すなわち、時短当りが発生しても、後述する第二時短遊技状態の終了条件に係る変動回数のカウントがクリアされず、当該時点のカウントが継続される。
以下に、本発明の要部を説明する。
（１）２種類の時短遊技状態
本実施例では、時短遊技状態が、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の二種類からなる。第一時短遊技状態は、大当り遊技作動の終了を契機に開始される時短遊技状態である。具体的には、大当り遊技作動の契機となった大当りの種別に関わらず、大当り遊技作動が終了すると、常に第一時短遊技状態が開始される。一方、第二時短遊技状態は、時短当りを契機に開始される時短遊技状態である。
具体的には、通常遊技状態中に第二特別図柄が時短当り図柄態様で停止表示されて、時短当りが発生すると、第二時短遊技状態が開始される。なお、時短当りは通常遊技状態でのみ有効である。すなわち、第一時短遊技状態中に時短当りが発生しても、第二時短遊技状態は開始されず、第一時短遊技状態が継続する。
また、第二時短遊技状態中に時短当りが発生しても、新たな第二時短遊技状態は開始されず、その時点の第二時短遊技状態がそのまま継続する。すなわち、時短当りが発生しても、後述する第二時短遊技状態の終了条件に係る変動回数のカウントがクリアされず、当該時点のカウントが継続される。
【0051】
上述のように、時短遊技状態では、通常遊技状態よりも第二始動口１２に入球容易となるが、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態では、第二始動口１２への入球し易さが相違している。
具体的には、図６に示すように、第一時短遊技状態では、普図当りの発生時に、１％の確率でショート開放図柄態様が停止表示され、９９％の確率でロング開放図柄態様が停止表示される。これに対して、第二時短遊技状態では、普図当りの発生時に、９９％の確率でショート開放図柄態様が停止表示され、１％の確率でロング開放図柄態様が停止表示される。このため、第一時短遊技状態では、第二時短遊技状態と比べて約１００倍の頻度でロング開放作動が実行されて、第二時短遊技状態よりも第二始動口１２へ入球し易くなる。
また、第一時短遊技状態では、普通図柄が変動した時に、ほぼ確実にロング開放作動が実行されて第二始動口１２に入球可能となるため、普通図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数が同程度となる。一方、第二時短遊技状態では、普通図柄が変動しても、ロング開放作動が実行される確率が低いため、普通図柄の変動回数に比べて、第二特別図柄の変動回数が大幅に少なくなる。
具体的には、図６に示すように、第一時短遊技状態では、普図当りの発生時に、１％の確率でショート開放図柄態様が停止表示され、９９％の確率でロング開放図柄態様が停止表示される。これに対して、第二時短遊技状態では、普図当りの発生時に、９９％の確率でショート開放図柄態様が停止表示され、１％の確率でロング開放図柄態様が停止表示される。このため、第一時短遊技状態では、第二時短遊技状態と比べて約１００倍の頻度でロング開放作動が実行されて、第二時短遊技状態よりも第二始動口１２へ入球し易くなる。
また、第一時短遊技状態では、普通図柄が変動した時に、ほぼ確実にロング開放作動が実行されて第二始動口１２に入球可能となるため、普通図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数が同程度となる。一方、第二時短遊技状態では、普通図柄が変動しても、ロング開放作動が実行される確率が低いため、普通図柄の変動回数に比べて、第二特別図柄の変動回数が大幅に少なくなる。
【0052】
第一時短遊技状態は、以下の（イ）～（ハ）が終了条件となっており、第一時短遊技状態において、（イ）～（ハ）のいずれかが充足されると通常遊技状態に移行する。
（イ）大当り
（ロ）普通図柄の変動１０００回
（ハ）第二特別図柄の変動７回
ここで、「普通図柄の変動１０００回」の終了条件は、基本的に、第一時短遊技状態で充足されることはない。上述のように、第一時短遊技状態では、普通図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数が同程度となるため、「普通図柄の変動１０００回」の終了条件よりも先に、「第二特別図柄の変動７回」の終了条件が確実に充足されるためである。このため、第一時短遊技状態は、実質的に「大当り」と「第二特別図柄の変動７回」のいずれかの充足により終了する。
（イ）大当り
（ロ）普通図柄の変動１０００回
（ハ）第二特別図柄の変動７回
ここで、「普通図柄の変動１０００回」の終了条件は、基本的に、第一時短遊技状態で充足されることはない。上述のように、第一時短遊技状態では、普通図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数が同程度となるため、「普通図柄の変動１０００回」の終了条件よりも先に、「第二特別図柄の変動７回」の終了条件が確実に充足されるためである。このため、第一時短遊技状態は、実質的に「大当り」と「第二特別図柄の変動７回」のいずれかの充足により終了する。
【0053】
第二時短遊技状態は、以下の（ニ）～（ヘ）が終了条件となっており、第二時短遊技状態において、（ニ）～（ヘ）のいずれかが充足されると通常遊技状態に移行する。
（ニ）大当り
（ホ）普通図柄の変動１００回
（ヘ）特別図柄の変動１００回（第一特別図柄と第二特別図柄の合計変動回数）
ここで、「特別図柄の変動１００回」の終了条件は、基本的に、第二時短遊技状態で充足されることはない。上述のように、第二時短遊技状態では、普通図柄の変動回数に比べて、第二特別図柄の変動回数が大幅に少なくなるため、「特別図柄の変動１００回」の終了条件よりも先に、「普通図柄の変動１００回」の終了条件が確実に充足されるためである。
このため、第二時短遊技状態は、実質的に「大当り」と「普通図柄の変動１００回」のいずれかの充足により終了する。
（ニ）大当り
（ホ）普通図柄の変動１００回
（ヘ）特別図柄の変動１００回（第一特別図柄と第二特別図柄の合計変動回数）
ここで、「特別図柄の変動１００回」の終了条件は、基本的に、第二時短遊技状態で充足されることはない。上述のように、第二時短遊技状態では、普通図柄の変動回数に比べて、第二特別図柄の変動回数が大幅に少なくなるため、「特別図柄の変動１００回」の終了条件よりも先に、「普通図柄の変動１００回」の終了条件が確実に充足されるためである。
このため、第二時短遊技状態は、実質的に「大当り」と「普通図柄の変動１００回」のいずれかの充足により終了する。
【0054】
（２）遊技内容について
以下に、本実施例のパチンコ機１の遊技内容について説明する。
上述のように、時短遊技状態は、通常遊技状態に比して大当りを発生させ易い、遊技者に有利な遊技状態である。このため、本実施例のパチンコ機１の基本的な遊技内容は、初期状態である通常遊技状態から時短遊技状態へ移行して、時短遊技状態において多くの大当りを発生させて出玉を稼ぐことが目的となる。
以下に、本実施例のパチンコ機１の遊技内容について説明する。
上述のように、時短遊技状態は、通常遊技状態に比して大当りを発生させ易い、遊技者に有利な遊技状態である。このため、本実施例のパチンコ機１の基本的な遊技内容は、初期状態である通常遊技状態から時短遊技状態へ移行して、時短遊技状態において多くの大当りを発生させて出玉を稼ぐことが目的となる。
【0055】
通常遊技状態は、上述のように、大当りを発生させ難い、比較的不利な遊技状態であるため、通常遊技状態では、比較的有利な時短遊技状態への移行が主目的となる。図７に示すように、通常遊技状態では、大当りが発生すれば、大当り遊技作動後に、第一時短遊技状態へ移行でき、また、時短当りが発生すれば、第二時短遊技状態へ移行できる。
しかしながら、通常遊技状態では、第二始動口１２への入球はほぼ不可能であるため、第二始動口１２への入球を契機とする当り（第二特図大当り、役物大当り、時短当り）の発生は期待できない。このため、通常遊技状態では、遊技者は、左打ちにより第一始動口１１へ入球させて、第一特図大当りの発生を契機として、第一時短遊技状態への移行を狙うこととなる。
しかしながら、通常遊技状態では、第二始動口１２への入球はほぼ不可能であるため、第二始動口１２への入球を契機とする当り（第二特図大当り、役物大当り、時短当り）の発生は期待できない。このため、通常遊技状態では、遊技者は、左打ちにより第一始動口１１へ入球させて、第一特図大当りの発生を契機として、第一時短遊技状態への移行を狙うこととなる。
【0056】
第一時短遊技状態では、第二始動口１２へ入球可能であるため、遊技者は、右打ちをして第二始動口１２へ入球させることで、第二始動口１２に係る大当り（第二特図大当り及び役物大当り）を狙うこととなる。上述のように、第一時短遊技状態は、実質的に「大当り」又は「第二特別図柄の変動７回」の充足により終了するが、図８に示すように「大当り」となった場合には、その後の大当り遊技作動の終了時に、第一時短遊技状態の開始条件が充足されて、次の第一時短遊技状態が開始される。
すなわち、「大当り」の終了条件は、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっている。なお、第一時短遊技状態は、「大当り」の発生により終了するため、大当り発生後の大当り遊技作動は通常遊技状態中に実行される。
すなわち、「大当り」の終了条件は、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっている。なお、第一時短遊技状態は、「大当り」の発生により終了するため、大当り発生後の大当り遊技作動は通常遊技状態中に実行される。
【0057】
一方、第一時短遊技状態において、「第二特別図柄の変動７回」の終了条件が充足された場合には、第一時短遊技状態が終了して通常遊技状態に移行する。この時、第一時短遊技状態では、第二始動口１２への入球頻度が比較的高いため、図８に示すように、第一時短遊技状態の終了後に、未消化の第二保留記憶が残存する通常遊技状態（以下、残保留状態という）に移行させることができる。
【0058】
第一時短遊技状態から残保留状態に移行した場合には、未消化の第二保留記憶の消化によって、次の時短遊技状態に繋げることができる。具体的には、未消化の第二保留記憶の消化時には、第二特図大当り、小当り、時短当りのいずれかに当選するが、図８に示すように、第二特図大当り、又は小当りに当選した場合には、大当りが発生して、大当り遊技作動の終了後に、新たな第一時短遊技状態へ移行する。一方、時短当りに当選した場合は、時短当りが有効な通常遊技状態であるため、第二時短遊技状態が開始される。
初期状態の通常遊技状態では、第二始動口１２へ入球困難であるため、基本的に第二保留記憶が消化されることはないが、このように、第一時短遊技状態の終了時に残保留状態（第二保留記憶の残存する通常遊技状態）に移行させれば、次の時短遊技状態に繋げることができる。なお、図８に示すように、「第二特別図柄の変動７回」の終了条件が充足された時点で、未消化の第二保留記憶が残存しない場合には、残保留状態に移行せず、第一時短遊技状態から初期状態の通常遊技状態に移行することとなる。
初期状態の通常遊技状態では、第二始動口１２へ入球困難であるため、基本的に第二保留記憶が消化されることはないが、このように、第一時短遊技状態の終了時に残保留状態（第二保留記憶の残存する通常遊技状態）に移行させれば、次の時短遊技状態に繋げることができる。なお、図８に示すように、「第二特別図柄の変動７回」の終了条件が充足された時点で、未消化の第二保留記憶が残存しない場合には、残保留状態に移行せず、第一時短遊技状態から初期状態の通常遊技状態に移行することとなる。
【0059】
このように、第一時短遊技状態では、「大当り」の終了条件が、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっており、「第二特別図柄の変動７回」に達する前に、「大当り」が発生すれば、次の第一時短遊技状態に繋げることができ、遊技者は、これを繰り返すことにより、短期間に多くの大当りを発生させて、多くの利益を獲得可能となる。また、第一時短遊技状態では、「第二特別図柄の変動７回」に達した場合でも、当該時点で未消化の第二保留記憶が残存していれば、残保留状態を経由して、時短遊技状態を継続させることが可能となる。
したがって、第一時短遊技状態では、第二特別図柄の変動７回以内に大当りを発生させることが主目的となり、また、大当りを発生させられない場合であっても、残保留状態に移行すれば、連荘（大当りの連続的な発生）を続けられる可能性があるため、第二始動口１２へ積極的に入球させて、「第二特別図柄の変動７回」に達した時に、第二保留記憶が残存するようにすることが重要となる。
したがって、第一時短遊技状態では、第二特別図柄の変動７回以内に大当りを発生させることが主目的となり、また、大当りを発生させられない場合であっても、残保留状態に移行すれば、連荘（大当りの連続的な発生）を続けられる可能性があるため、第二始動口１２へ積極的に入球させて、「第二特別図柄の変動７回」に達した時に、第二保留記憶が残存するようにすることが重要となる。
【0060】
ここで、第二特別図柄（第二始動口１２）については、小当り当選確率が３９／２００に、大当り当選確率が１／２００に、時短当り当選確率が４／５に設定される。小当り当選時は、ほぼ確実に役物大当りを発生させられるため、時短遊技状態では、第二特別図柄の変動１回につき、約１／５の確率で大当りが発生することとなり、第一時短遊技状態において、「第二特別図柄の変動７回」が充足される前に、「大当り」が発生する確率は８割程度となっている。
すなわち、第一時短遊技状態においては、８割程度の継続率で、連荘を続けることができる。また、残保留状態については、未消化の第二保留記憶の消化に伴って、１／５の確率で大当りが発生し、４／５の確率で時短当りが発生するため、残保留状態からは、１／５の確率で第一時短遊技状態へ移行し、４／５の確率で第二時短遊技状態に移行することとなる。なお、時短遊技状態中は、時短当りは無効であるため、時短遊技状態中の時短当りの当選は、実質的に、ハズレとなる。
すなわち、第一時短遊技状態においては、８割程度の継続率で、連荘を続けることができる。また、残保留状態については、未消化の第二保留記憶の消化に伴って、１／５の確率で大当りが発生し、４／５の確率で時短当りが発生するため、残保留状態からは、１／５の確率で第一時短遊技状態へ移行し、４／５の確率で第二時短遊技状態に移行することとなる。なお、時短遊技状態中は、時短当りは無効であるため、時短遊技状態中の時短当りの当選は、実質的に、ハズレとなる。
【0061】
第二時短遊技状態では、第二始動口１２へ入球可能であるため、遊技者は、右打ちをして第二始動口１２へ入球させることで、第二始動口１２に係る大当り（第二特図大当り及び役物大当り）を狙うこととなる。上述のように、第二時短遊技状態は、実質的に「大当り」又は「普通図柄の変動１００回」の充足により終了するが、図９に示すように「大当り」となった場合には、その後の大当り遊技作動の終了時に、第一時短遊技状態の開始条件が充足されて、次の第一時短遊技状態が開始される。
すなわち、「大当り」の終了条件は、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっている。なお、第二時短遊技状態は、「大当り」の発生により終了するため、大当り発生後の大当り遊技作動は通常遊技状態中に実行される。
すなわち、「大当り」の終了条件は、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっている。なお、第二時短遊技状態は、「大当り」の発生により終了するため、大当り発生後の大当り遊技作動は通常遊技状態中に実行される。
【0062】
一方、第二時短遊技状態において、「普通図柄の変動１００回」の終了条件が充足された場合には、第二時短遊技状態が終了して通常遊技状態に移行する。この時、第一時短遊技状態の終了時と同様に、未消化の第二保留記憶が残存する場合には、図９に示すように、残保留状態に移行して、実質的に、時短遊技状態が継続される。
しかしながら、第二時短遊技状態では、第一時短遊技状態に比べて第二始動口１２への入球頻度が低く、第二時短遊技状態の終了時に、未消化の第二保留記憶を残存させるのは困難である。このため、図９に示すように、第二時短遊技状態において、「普通図柄の変動１００回」の終了条件が充足された場合には、基本的に、未消化の第二保留記憶の残存しない、初期状態の通常遊技状態に移行する。そして、これにより、時短遊技状態おける連荘が実質的に終了する。
しかしながら、第二時短遊技状態では、第一時短遊技状態に比べて第二始動口１２への入球頻度が低く、第二時短遊技状態の終了時に、未消化の第二保留記憶を残存させるのは困難である。このため、図９に示すように、第二時短遊技状態において、「普通図柄の変動１００回」の終了条件が充足された場合には、基本的に、未消化の第二保留記憶の残存しない、初期状態の通常遊技状態に移行する。そして、これにより、時短遊技状態おける連荘が実質的に終了する。
【0063】
このように、第二時短遊技状態では、「大当り」の終了条件が、次の第一時短遊技状態に繋げることのできる、時短遊技状態の実質的な継続条件となっており、「大当り」が発生することなく「普通図柄の変動１００回」に達すると、時短遊技状態おける連荘が実質的に終了してしまう。このため、第二時短遊技状態では、普通図柄の変動１００回以内に大当りが発生させることが主目的となり、大当りを発生させる機会を得るために、ロング開放作動を早く実行させることが重要となる。
【0064】
ここで、第二時短遊技状態では、普通図柄の変動１回につき、約１％の確率でロング開放作動が実行されて、第二始動口１２へ入球可能となる。このため、第二時短遊技状態において、「普通図柄の変動１００回」に達する前に、第二始動口１２へ入球して、「大当り」が発生する確率は２割程度となる。すなわち、第二時短遊技状態においては、２割程度の継続率で、時短遊技状態における連荘を継続させることができる。
【0065】
図１０は、本実施例のパチンコ機１の遊技内容をまとめたものである。上述のように、本実施例のパチンコ機１の基本的な遊技内容は、初期状態である通常遊技状態から時短遊技状態へ移行して、時短遊技状態において多くの大当りを発生させて出玉を稼ぐものとなる。
ここで、初期状態の通常遊技状態では、第二時短遊技状態の開始条件（時短当り）は充足困難であるため、基本的に、通常遊技状態からは、大当り遊技作動を経て、第一時短遊技状態に移行することとなる。第一時短遊技状態では、通常遊技状態よりも大当りを発生させ易くなり、また、大当りを発生させることにより、次の第一時短遊技状態に繋げることができるため、第一時短遊技状態においては、遊技者は、連荘を繰り返して短時間に多くの大当りを発生させることで、多くの利益を獲得できる場合がある。
ここで、初期状態の通常遊技状態では、第二時短遊技状態の開始条件（時短当り）は充足困難であるため、基本的に、通常遊技状態からは、大当り遊技作動を経て、第一時短遊技状態に移行することとなる。第一時短遊技状態では、通常遊技状態よりも大当りを発生させ易くなり、また、大当りを発生させることにより、次の第一時短遊技状態に繋げることができるため、第一時短遊技状態においては、遊技者は、連荘を繰り返して短時間に多くの大当りを発生させることで、多くの利益を獲得できる場合がある。
【0066】
図１０に示すように、第一時短遊技状態において、「大当り」が発生することなく、「第二特別図柄の変動７回」に達して、第一時短遊技状態が終了した場合でも、終了時に未消化の第二保留記憶が残存していれば、当該第二保留記憶の消化によって、次の時短遊技状態に移行できる。
具体的には、大当り又は小当りに当選して大当りが発生すれば、第一時短遊技状態に移行し、また、時短当りが発生すれば、第二時短遊技状態に移行することとなる。そして、第二時短遊技状においても、通常遊技状態よりも大当りを発生させ易く、また、大当りを発生させることにより、第一時短遊技状態に移行できるため、第二時短遊技状態において大当りを発生させれば、時短遊技状態をさらに継続させることが可能となる。
具体的には、大当り又は小当りに当選して大当りが発生すれば、第一時短遊技状態に移行し、また、時短当りが発生すれば、第二時短遊技状態に移行することとなる。そして、第二時短遊技状においても、通常遊技状態よりも大当りを発生させ易く、また、大当りを発生させることにより、第一時短遊技状態に移行できるため、第二時短遊技状態において大当りを発生させれば、時短遊技状態をさらに継続させることが可能となる。
【0067】
［実施例の特徴］
以上のように、本実施例に係る時短遊技状態は、大当り遊技作動の終了を契機とする第一時短遊技状態と、時短当りを開始契機とする第二時短遊技状態の二種類で構成されるが、第二時短遊技状態は、基本的に、第一時短遊技状態終了直後の残保留状態で開始され得る時短遊技状態であり、本実施例では、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態が連続的に発生することとなる。
また、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態では、終了条件や第二始動口１２への入球し易さなどが相違しており、遊技内容が異なるため、本実施例では、遊技者は、遊技内容の異なる二種類の時短遊技状態を、続けざまに楽しむことが可能となる。
このように、本実施例にあっては、大当り遊技作動の終了を契機とする第一時短遊技状態と、時短当りを開始契機とする第二時短遊技状態とが強く関連付けることにより、従来構成に比べて、時短遊技状態の興趣を向上させることができる。
以上のように、本実施例に係る時短遊技状態は、大当り遊技作動の終了を契機とする第一時短遊技状態と、時短当りを開始契機とする第二時短遊技状態の二種類で構成されるが、第二時短遊技状態は、基本的に、第一時短遊技状態終了直後の残保留状態で開始され得る時短遊技状態であり、本実施例では、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態が連続的に発生することとなる。
また、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態では、終了条件や第二始動口１２への入球し易さなどが相違しており、遊技内容が異なるため、本実施例では、遊技者は、遊技内容の異なる二種類の時短遊技状態を、続けざまに楽しむことが可能となる。
このように、本実施例にあっては、大当り遊技作動の終了を契機とする第一時短遊技状態と、時短当りを開始契機とする第二時短遊技状態とが強く関連付けることにより、従来構成に比べて、時短遊技状態の興趣を向上させることができる。
【0068】
特に、本実施例では、第一時短遊技状態の方が、第二時短遊技状態よりも第二始動口１２へ入球し易いため、第一時短遊技状態の終了時は、主に残保留状態に移行して、第二時短遊技状態の終了時は、殆ど残保留状態へ移行せず、初期状態の通常遊技状態に移行するようにすることが可能となる。
【0069】
また、本実施例では、第一時短遊技状態の方が、第二時短遊技状態よりも有利な遊技状態となっている。具体的には、第一時短遊技状態では、第二特別図柄の変動７回以内に、８割程度の確率で大当りが発生するのに対して、第二時短遊技状態では、普通図柄の変動１００回以内に大当りが発生する確率は２割程度であり、時短遊技状態中に大当りが発生する確率が、第二時短遊技状態の方が低くなっている。
このように、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の有利度を相違させれば、時短当りの発生に伴って有利度が変動するため、遊技者は、第一時短遊技状態において、時短当りの発生を強く期待（又は心配）することとなる。このため、かかる構成とすれば、遊技の興趣を一層高めることができる。
このように、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の有利度を相違させれば、時短当りの発生に伴って有利度が変動するため、遊技者は、第一時短遊技状態において、時短当りの発生を強く期待（又は心配）することとなる。このため、かかる構成とすれば、遊技の興趣を一層高めることができる。
【0070】
また、本実施例では、先に実行される第一時短遊技状態の方が、後に実行される第二時短遊技状態よりも、短期間で大当りが発生し易いため、比較的短い間隔で、大当りを繰り返し発生させ易くなる。
【0071】
また、本実施例では、時短遊技状態において時短当りを無効とし、残保留状態において、未消化の第二保留記憶に係る当否判定で、大当り、小当り、又は時短当りのいずれかに当選するよう構成されているため、残保留状態に移行した時に、確実に次の時短遊技状態に移行させることができる。
【0072】
また、本実施例では、特別図柄が小当り図柄態様で停止表示されて、その後の小当り遊技作動において第二大入賞口２０の特定口２５に入球させることで、役物大当りを発生させることができるが、小当り図柄態様で停止表示されるのは、第二始動口１２への入球時に変動する第二特別図柄のみである。
このため、本実施例では、第二始動口１２へ入球困難な通常遊技状態と、第二始動口１２へ比較的入球容易な時短遊技状態とで、大当りの発生し易さにメリハリをつけて、遊技の興趣を一層高めることができる。
このため、本実施例では、第二始動口１２へ入球困難な通常遊技状態と、第二始動口１２へ比較的入球容易な時短遊技状態とで、大当りの発生し易さにメリハリをつけて、遊技の興趣を一層高めることができる。
【0073】
［制御処理の説明］
次に、主制御装置８０で実行される各種プログラムの処理について説明する。
（１）メインルーチンについて
図１１に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、Ｓ１０～Ｓ８０までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるＳ８５の残余処理とから構成され、２ｍｓ毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する（Ｓ１０）。この判断処理は、メモリとしてのＲＡＭの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
次に、主制御装置８０で実行される各種プログラムの処理について説明する。
（１）メインルーチンについて
図１１に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、Ｓ１０～Ｓ８０までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるＳ８５の残余処理とから構成され、２ｍｓ毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する（Ｓ１０）。この判断処理は、メモリとしてのＲＡＭの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
【0074】
Ｓ１０で否定判定（すなわち、正常割り込みでないと判定）されると（Ｓ１０：Ｎｏ）、初期設定（Ｓ１５）を実行し、残余処理（Ｓ８５）に移行する。この初期設定では、例えば、上記ＲＡＭの所定領域への所定値の書き込み、第一および第二特別図柄を初期図柄とする等のＲＡＭの作業領域への各初期値の書き込み等が実行される。
一方、Ｓ１０で肯定判定（すなわち、正常割り込みであると判定）されると（Ｓ１０：Ｙｅｓ）、初期値乱数の更新処理（Ｓ２０）、大当り決定用乱数の更新処理（Ｓ２５）、第一大当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ３０）、第二大当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ３５）、小当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ４０）、時短当り決定用乱数の更新処理（Ｓ４５）、リーチ判定用乱数の更新処理（Ｓ５０）、変動パターン決定用乱数の更新処理（Ｓ５５）、入賞確認処理（Ｓ６０）、当否判定処理（Ｓ６５）、特別遊技処理（Ｓ７０）、不正監視処理（Ｓ７５）、画像出力処理等の各出力処理（Ｓ８０）を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理（Ｓ８５）をループ処理する。
一方、Ｓ１０で肯定判定（すなわち、正常割り込みであると判定）されると（Ｓ１０：Ｙｅｓ）、初期値乱数の更新処理（Ｓ２０）、大当り決定用乱数の更新処理（Ｓ２５）、第一大当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ３０）、第二大当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ３５）、小当り図柄決定用乱数の更新処理（Ｓ４０）、時短当り決定用乱数の更新処理（Ｓ４５）、リーチ判定用乱数の更新処理（Ｓ５０）、変動パターン決定用乱数の更新処理（Ｓ５５）、入賞確認処理（Ｓ６０）、当否判定処理（Ｓ６５）、特別遊技処理（Ｓ７０）、不正監視処理（Ｓ７５）、画像出力処理等の各出力処理（Ｓ８０）を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理（Ｓ８５）をループ処理する。
【0075】
（２）始動入賞処理について
次に、主制御装置８０で実行する始動入賞処理を、図１２のフローチャートを用いて説明する。この始動入賞処理は、前記したメインルーチンの入賞確認処理（Ｓ６０）でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、Ｓ１００で、第一始動口スイッチ１１ａが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には（Ｓ１００：Ｎｏ）、Ｓ１２０に進み、肯定判定の場合には（Ｓ１００：Ｙｅｓ）、Ｓ１０５に進む。Ｓ１０５では、第一保留記憶数が上限値（４個）に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ１０５：Ｙｅｓ）、Ｓ１２０へ進み、否定判定の場合には（Ｓ１０５：Ｎｏ）、Ｓ１１０に進む。
次に、主制御装置８０で実行する始動入賞処理を、図１２のフローチャートを用いて説明する。この始動入賞処理は、前記したメインルーチンの入賞確認処理（Ｓ６０）でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、Ｓ１００で、第一始動口スイッチ１１ａが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には（Ｓ１００：Ｎｏ）、Ｓ１２０に進み、肯定判定の場合には（Ｓ１００：Ｙｅｓ）、Ｓ１０５に進む。Ｓ１０５では、第一保留記憶数が上限値（４個）に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ１０５：Ｙｅｓ）、Ｓ１２０へ進み、否定判定の場合には（Ｓ１０５：Ｎｏ）、Ｓ１１０に進む。
【0076】
Ｓ１１０では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、第一大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶数を示す第一保留数カウンタに１を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特別図柄保留数表示装置１８を点灯させるために必要な処理を行う。
【0077】
Ｓ１２０では、第二始動口スイッチ１２ａが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には（Ｓ１２０：Ｎｏ）、Ｓ１３５に進み、肯定判定の場合には（Ｓ１２０：Ｙｅｓ）、Ｓ１２５に進む。Ｓ１２５では、第二保留記憶数が上限値（４個）に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ１２５：Ｙｅｓ）、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には（Ｓ１２５：Ｎｏ）、Ｓ１３０に進む。
【0078】
Ｓ１３０では、第二抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第二抽出乱数保留記憶処理では、第二大当り決定用乱数、第二大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二保留記憶数を示す第二保留数カウンタに１を加算して、該第二保留数カウンタの情報に従って第二特別図柄保留数表示装置１９を点灯させるために必要な処理を行う。
【0079】
Ｓ１３５では、普通ゲートスイッチ１７ａが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には（Ｓ１３５：Ｎｏ）、始動入賞処理を終了し、肯定判定の場合には（Ｓ１３５：Ｙｅｓ）、Ｓ１４０に進む。Ｓ１４０では、第二保留記憶数が上限値（４個）に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ１４０：Ｙｅｓ）、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には（Ｓ１４０：Ｎｏ）、Ｓ１４５に進む。
【0080】
Ｓ１４５では、普通抽出乱数保留記憶処理を実行し、始動入賞処理を終了する。この普通抽出乱数保留記憶処理では、普図当り決定用乱数や普図当り図柄決定用乱数等を抽出し、普通保留記憶として記憶すると共に、普通保留記憶数を示す普通保留数カウンタに１を加算して、該普通保留数カウンタの情報に従って普通図柄保留数表示装置８を点灯させるために必要な処理を行う。
【0081】
（３）特図当否判定処理について
次に、主制御装置８０で実行する特図当否判定処理を、図１３～図１８のフローチャートを用いて説明する。この特図当否判定処理は、前記したメインルーチンの当否判定処理（Ｓ６５）でコールされるサブルーチンの一つである。
次に、主制御装置８０で実行する特図当否判定処理を、図１３～図１８のフローチャートを用いて説明する。この特図当否判定処理は、前記したメインルーチンの当否判定処理（Ｓ６５）でコールされるサブルーチンの一つである。
【0082】
特図当否判定処理では、図１３に示すように、第一，第二大入賞口装置１５，２１の作動中（すなわち、第一，第二大当り遊技作動または小当り遊技作動の実行中）であるか否かを判定する（Ｓ１５０）。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１５０：Ｙｅｓ）、特図当否判定処理を終了し、否定判定の場合には（Ｓ１５０：Ｎｏ）、Ｓ１５５に進む。
Ｓ１５５では、第一，第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１５５：Ｙｅｓ）、図１６のＳ３９０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１５５：Ｎｏ）、Ｓ１６０に進む。Ｓ１６０では、第一，第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１６０：Ｙｅｓ）、図１７のＳ４００に進み、否定判定の場合には（Ｓ１６０：Ｎｏ）、Ｓ１６５に進む。
Ｓ１５５では、第一，第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１５５：Ｙｅｓ）、図１６のＳ３９０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１５５：Ｎｏ）、Ｓ１６０に進む。Ｓ１６０では、第一，第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１６０：Ｙｅｓ）、図１７のＳ４００に進み、否定判定の場合には（Ｓ１６０：Ｎｏ）、Ｓ１６５に進む。
【0083】
Ｓ１６５では、未消化の第二保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ１６５：Ｙｅｓ）、Ｓ１７０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１６５：Ｎｏ）、Ｓ１８０に進む。Ｓ１７０では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い未消化の第二保留記憶を選択して、当該第二保留記憶に記憶された情報（乱数値等の数値データ）を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。その後に、Ｓ１７５に進む。
【0084】
Ｓ１７５では、第二特別図柄の当否判定用テーブルを有効とし、この当否判定用テーブルに基づいて、大当り判定用バッファに記憶された第二保留記憶の大当り判定用乱数を、大当り、小当り、又は時短当りと判定し、当該大当り判定用乱数に係る第二保留記憶を消化する。第二保留記憶の当否判定用テーブルは、大当りの当選確率が１／２００に、小当りの当選確率が３９／２００に、時短当りの当選確率が４／５に設定されている（図５参照）。このＳ１７５の処理後に、図１５のＳ３００に進む。
【0085】
Ｓ１８０では、未消化の第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ１８０：Ｙｅｓ）、Ｓ１８５に進み、否定判定の場合には（Ｓ１８０：Ｎｏ）、特図当否判定処理を終了する。Ｓ１８５では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い未消化の第一保留記憶を選択して、上記Ｓ１７０と同様に、当該第一保留記憶に記憶された情報を大当り判定用の所定のバッファに移動させ、その後に、Ｓ１９０に進む。なお、本実施例の特図当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
【0086】
Ｓ１９０では、第一保留記憶の当否判定用テーブルを有効とし、この当否判定用テーブルに基づいて、大当り判定用バッファに記憶された第一保留記憶の大当り判定用乱数を、大当り又はハズレと判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。第一保留記憶の当否判定用テーブルは、大当りの当選確率が１／２００に設定されている（図５参照）。ここで、本実施例にあって、第一保留記憶の当否判定用テーブルでは、小当り及び時短当りの抽選を行わない。このＳ１９０の処理後に、図１４のＳ２００に進む。
【0087】
図１４のＳ２００では、Ｓ１９０の判定結果が大当りであるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ２００：Ｙｅｓ）、Ｓ２０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ２００：Ｎｏ）、Ｓ２３０に進む。
【0088】
Ｓ２０５では、消化した第一保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数（大当り判定用のバッファ内の大当り図柄決定用乱数）に基づいて、第一特別図柄の大当り図柄態様を決定する。ここで、第一特別図柄には、複数の大当り図柄態様が予め設定されている。
【0089】
続くＳ２１０の変動パターン決定処理では、消化した第一保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）に基づいて、第一特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて第一特別図柄の変動パターンを決定する。ここで、本実施例にあっては、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第一特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第一特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。
【0090】
続くＳ２１５では、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定する。その後、Ｓ２２０で大当り種別フラグ＝０として、２５０に進む。大当り種別フラグは、大当りの種類を示すフラグであり、第一大当り遊技作動を伴う大当り（第一特図大当り）の発生時は「０」となり、第二大当り遊技作動を伴う大当り（第二特図大当り又は役物大当り）の発生時は「１」となる。
【0091】
一方、Ｓ２００の否定判定から続くＳ２３０では、ハズレ図柄を決定する処理を行う。そして、続くＳ２３５では、前記Ｓ２１０と同様に、消化した第一保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）とに基づいて、第一特別図柄の変動時間や変動パターンを決定する。ここで、ハズレの場合にあっても、前記した大当りと小当りとの場合と同様に、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第一特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第一特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。さらにＳ２４０では、ハズレに係る処理を行い、Ｓ２５０に進む。
【0092】
Ｓ２５０では、前記Ｓ１８５でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドと、前記Ｓ１９０による抽選結果（大当り、小当り、又はハズレ）の情報を含むコマンドと、前記Ｓ２０５等で決定した第一特別図柄の停止態様や第一特別図柄の変動時間等を含む変動開始コマンドとをサブ統合制御装置８３に送信する。この変動開始コマンドには、消化された保留記憶が第一保留記憶であることを示す情報と、リーチ演出を実行するか否かの情報等を含む。また、Ｓ２５０では、さらに、消化された第一保留記憶に応じて、第一特別図柄表示装置９を駆動制御して第一特別図柄を変動開始させ、特図当否判定処理を終了する。
なお、サブ統合制御装置８３は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報（第一保留記憶数、第一特別図柄の変動時間、当否判定結果、第一特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など）を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置８３は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置８２へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置８２は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置６を駆動制御して、第一特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
なお、サブ統合制御装置８３は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報（第一保留記憶数、第一特別図柄の変動時間、当否判定結果、第一特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など）を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置８３は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置８２へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置８２は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置６を駆動制御して、第一特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
【0093】
図１５のＳ３００では、Ｓ１７５の判定結果が大当りであるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ３００：Ｙｅｓ）、Ｓ３０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ３００：Ｎｏ）、Ｓ３２５に進む。
【0094】
Ｓ３０５では、大当り種別フラグ＝１とする。
【0095】
続くＳ３１０では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数（大当り判定用のバッファ内の大当り図柄決定用乱数）に基づいて、第二特別図柄の大当り図柄態様を決定する。ここで、第二特別図柄には、複数の大当り図柄態様が予め設定されている。
【0096】
続くＳ３１５の変動パターン決定処理では、消化した第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）に基づいて、第二特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて第二特別図柄の変動パターンを決定する。ここで、本実施例にあっては、後述するように、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第二特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第二特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。
【0097】
続くＳ３２０では、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定し、Ｓ３８０に進む。
【0098】
一方、Ｓ３００の否定判定から続くＳ３２５では、前記Ｓ１７５の判定結果に基づいて、小当りか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ３２５：Ｙｅｓ）、Ｓ３３０に進み、否定判定の場合には（Ｓ３２５：Ｎｏ）、Ｓ３５０に進む。
【0099】
Ｓ３３０では、消化した第二保留記憶に係る小当り図柄決定用乱数（大当り判定用のバッファ内の小当り図柄決定用乱数）に基づいて、第二特別図柄の小当り図柄態様を決定する。
【0100】
Ｓ３３５の変動パターン決定処理では、第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）と前記時短フラグとに基づいて、第二特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて第二特別図柄の変動パターンを決定する。ここで、小当りの場合にあっても、前記した大当りの場合（Ｓ３１５）と同様に、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第二特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第二特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。
【0101】
続くＳ３４０では、小当り遊技における第二大入賞口２０の開放作動パターンや小当り遊技に係る演出時間等を設定し、Ｓ３８０に進む。
【0102】
前記Ｓ３２５の否定判定から続くＳ３５０では、消化した第二保留記憶に係る時短当り図柄決定用乱数（大当り判定用のバッファ内の時短当り図柄決定用乱数）に基づいて、第二特別図柄の時短当り図柄態様を決定する。
続くＳ３５５では、前記Ｓ３１５と同様に、消化した第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）とに基づいて、第二特別図柄の変動時間や変動パターンを決定する。ここで、時短当りの場合にあっても、前記した大当りと小当りとの場合と同様に、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第二特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第二特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。さらにＳ３６０では、時短当りに係る処理を行い、Ｓ３８０に進む。
続くＳ３５５では、前記Ｓ３１５と同様に、消化した第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等（大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等）とに基づいて、第二特別図柄の変動時間や変動パターンを決定する。ここで、時短当りの場合にあっても、前記した大当りと小当りとの場合と同様に、通常遊技状態（時短フラグ＝０）で選択可能な第二特別図柄の変動時間と、時短遊技状態（時短フラグ＝１）で選択可能な第二特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間の中から一の変動時間が決定される。さらにＳ３６０では、時短当りに係る処理を行い、Ｓ３８０に進む。
【0103】
Ｓ３８０では、前記Ｓ１７０でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドと、前記Ｓ１７５による抽選結果（大当り、小当り、又は時短当り）の情報を含むコマンドと、前記Ｓ３０５等で決定した第二特別図柄の停止態様や第二特別図柄の変動時間等を含む変動開始コマンドとをサブ統合制御装置８３に送信する。この変動開始コマンドには、消化された保留記憶が第二保留記憶であることを示す情報と、リーチ演出を実行するか否かの情報等を含む。
さらに、本実施例にあって、この変動開始コマンドには、大当り遊技作動の開放ラウンド数、小当り遊技作動から発展する役物大当りでの開放ラウンド数等の情報が含まれている。また、Ｓ３８０では、さらに、消化された第二保留記憶に応じて、第二特別図柄表示装置１０を駆動制御して第二特別図柄を変動開始させ、特図当否判定処理を終了する。
なお、サブ統合制御装置８３は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報（第二保留記憶数、第二特別図柄の変動時間、当否判定結果、第二特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など）を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置８３は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置８２へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置８２は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置６を駆動制御して、第二特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
さらに、本実施例にあって、この変動開始コマンドには、大当り遊技作動の開放ラウンド数、小当り遊技作動から発展する役物大当りでの開放ラウンド数等の情報が含まれている。また、Ｓ３８０では、さらに、消化された第二保留記憶に応じて、第二特別図柄表示装置１０を駆動制御して第二特別図柄を変動開始させ、特図当否判定処理を終了する。
なお、サブ統合制御装置８３は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報（第二保留記憶数、第二特別図柄の変動時間、当否判定結果、第二特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など）を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置８３は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置８２へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置８２は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置６を駆動制御して、第二特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する特別演出図柄の表示を開始する。
【0104】
前記したＳ１５５の肯定判定から続く図１６のＳ３９０では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ３９０：Ｙｅｓ）、Ｓ３９５に進み、否定判定の場合には（Ｓ３９０：Ｎｏ）、特図当否判定処理を終了する。Ｓ３９５では、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄（すなわち、上記したＳ２０５、Ｓ２３０、Ｓ３１０、Ｓ３３０，Ｓ３５０で決定した図柄態様）を表示させると共に、サブ統合制御装置８３に、特別演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、特図当否判定処理を終了する。
【0105】
また、前記したＳ１６０の肯定判定から続く図１７のＳ４００では、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ４００：Ｙｅｓ）、Ｓ４０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ４００：Ｎｏ）には、特図当否判定処理を終了する。Ｓ４０５では、特別図柄の確定表示を終了し、Ｓ４１０に進む。Ｓ４１０では、確定表示された特別図柄が大当り図柄態様であるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ４１０：Ｙｅｓ）、Ｓ４１５に進み、否定判定の場合には（Ｓ４１０：Ｎｏ）、Ｓ４４５に進む。
【0106】
Ｓ４１５では、時短遊技状態であることを示す時短フラグを参照して、時短フラグ＝１（時短遊技状態）であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ４１５：Ｙｅｓ）、Ｓ４２０に進み、否定判定の場合には（Ｓ４１５：Ｎｏ）、Ｓ４２５に進む。
【0107】
Ｓ４２０では、時短フラグ＝０として、Ｓ４２５に進む。
【0108】
Ｓ４２５に進んだ後は、状態指定コマンド送信処理（Ｓ４２５）、条件装置作動開始処理（Ｓ４３０）、役物連続作動装置作動開始処理（Ｓ４３５）、大当り開始演出処理（Ｓ４４０）を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する等して大当り遊技を開始し、特図当否判定処理を終了する。
【0109】
一方、Ｓ４１０の否定判定から続くＳ４４５では、確定表示された第二特別図柄が時短当りの図柄態様であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ４４５：Ｙｅｓ）、Ｓ４５０に進み、否定判定の場合には（Ｓ４４５：Ｎｏ）、Ｓ４８０に進む。なお、第一特別図柄を確定表示した場合には、Ｓ４４５で常に否定判定されて、Ｓ４８０に進む。
【0110】
Ｓ４５０では、時短フラグ＝０（通常遊技状態）であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ４５０：Ｙｅｓ）、Ｓ４５５に進み、否定判定の場合には（Ｓ４５０：Ｎｏ）、Ｓ４８０に進む。
【0111】
Ｓ４５５では、時短フラグ＝１（時短遊技状態）として、Ｓ４６０に進む。Ｓ４６０では、時短種別フラグ＝１（第二時短遊技状態）として、Ｓ４６５に進む。時短種別フラグは、時短遊技状態の種類を示すものである、第一時短遊技状態では「０」に、第二時短遊技状態では「１」となる。Ｓ４６５では、普図変動回数カウンタに「１００回」をセットして、Ｓ４７０に進む。普図変動回数カウンタは、時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄の変動回数を計数するためのカウンタである。Ｓ４７０では、特図変動回数カウンタに「１００回」をセットして、Ｓ４７５に進む。特図変動回数カウンタは、第二時短遊技状態の終了条件に係る特別図柄の変動回数を計数するためのカウンタである。
【0112】
Ｓ４７５では、状態指定コマンド送信処理を実行する。この状態指定コマンド送信処理では、時短フラグや時短種別フラグの情報、第二時短遊技状態の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する。このＳ４７５の後に、特図当否判定処理を終了する。
【0113】
Ｓ４４５，Ｓ４５０の否定判定から続くＳ４８０では、確定表示された第二特別図柄が小当りの図柄態様であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ４８０：Ｙｅｓ）、Ｓ４８５に進み、否定判定の場合には（Ｓ４８０：Ｎｏ）、図１８のＳ５００に進む。なお、第一特別図柄を確定表示した場合には、Ｓ４８０で常に否定判定されて、Ｓ５００に進む。
【0114】
Ｓ４８５では、第二大入賞口装置作動開始処理を実行し、次のＳ４９０では、小当り開始演出処理を実行する。このＳ４９０の後に、Ｓ４９５に進む。
【0115】
Ｓ４９５では、状態指定コマンド送信処理を実行する。この状態指定コマンド送信処理では、小当り遊技の態様を示すコマンドや小当り遊技の開始を指示するコマンド等を、サブ統合制御装置８３に送信する。このＳ４９５の後に、図１８のＳ５００に進む。
【0116】
また、前記したＳ４８０の否定判定やＳ４９５から続く図１８のＳ５００では、時短フラグを参照して、時短フラグ＝１（時短遊技状態）であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ５００：Ｙｅｓ）、Ｓ５０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ５００：Ｎｏ）、特図当否判定処理を終了する。
【0117】
Ｓ５０５では、時短種別フラグを参照して、時短種別フラグ＝１（第二時短遊技状態）であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ５０５：Ｙｅｓ）、Ｓ５１０に進み、否定判定の場合には（Ｓ５０５：Ｎｏ）、Ｓ５２０に進む。
【0118】
Ｓ５１０では、特図変動回数カウンタをデクリメントしてＳ５１５へ進む。そして、Ｓ５１５では、特図変動回数カウンタ＝０であるか否かを判定する。そして、否定判定の場合は（Ｓ５１５：Ｎｏ）、特図当否判定処理を終了し、肯定判定の場合には（Ｓ５１５：Ｙｅｓ）、Ｓ５３０に進む。
【0119】
また、Ｓ５０５の否定判定から続くＳ５２０では、第二変動回数カウンタをデクリメントしてＳ５２５へ進む。第二変動回数カウンタは、第一時短遊技状態の終了条件に係る第二特別図柄の変動回数を計数するためのカウンタである。そして、Ｓ５２５では、第二変動回数カウンタ＝０であるか否かを判定する。そして、否定判定の場合は（Ｓ５２５：Ｎｏ）、特図当否判定処理を終了し、肯定判定の場合には（Ｓ５２５：Ｙｅｓ）、Ｓ５３０に進む。
【0120】
Ｓ５１５及びＳ５２５の肯定判定から続くＳ５３０では、時短フラグ＝０にする。そして、続くＳ５３５では、状態指定コマンド送信処理を実行する。この状態指定コマンド送信処理では、時短フラグの情報、通常遊技状態の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する。このＳ５３５の後に、特図当否判定処理を終了する。
【0121】
（４）大当り遊技処理について
次に、主制御装置８０で実行する大当り遊技処理を、図１９～図２１のフローチャートを用いて説明する。この大当り遊技処理は、第一大当り遊技作動及び第二大当り遊技作動の実行制御に係る処理であり、上記したメインルーチンの特別遊技処理（Ｓ７０）から実行される。
次に、主制御装置８０で実行する大当り遊技処理を、図１９～図２１のフローチャートを用いて説明する。この大当り遊技処理は、第一大当り遊技作動及び第二大当り遊技作動の実行制御に係る処理であり、上記したメインルーチンの特別遊技処理（Ｓ７０）から実行される。
【0122】
大当り遊技処理では、図１９に示すように、大当り遊技作動実行中であるか否かを判定する（Ｓ６００）。ここで、肯定判定の場合には（Ｓ６００：Ｙｅｓ）、Ｓ６０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ６００：Ｎｏ）、大当り遊技処理を終了する。
【0123】
Ｓ６０５では、第一，第二大入賞口１４，２０の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ６０５：Ｙｅｓ）、図２０のＳ６５０に進み、否定判定の場合には（Ｓ６０５：Ｎｏ）、Ｓ６１０に進む。
【0124】
Ｓ６１０では、大当り遊技作動における開放ラウンド間のインターバル中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ６１０：Ｙｅｓ）、図２０のＳ６７０に進み、否定判定の場合には（Ｓ６１０：Ｎｏ）、Ｓ６１５に進む。Ｓ６１５では、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ６１５：Ｙｅｓ）、図２１のＳ７００に進み、否定判定の場合には（Ｓ６１５：Ｎｏ）、Ｓ６２０に進む。
【0125】
Ｓ６２０では、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ６２０：Ｙｅｓ）、Ｓ６２５に進み、否定判定の場合には（Ｓ６２０：Ｎｏ）、大当り遊技処理を終了する。
【0126】
Ｓ６２５では、第一，第二大入賞口１４，２０を開放させる大入賞口開放処理を実行する。この大入賞口開放処理では、第一，第二大入賞口１４，２０の開放開始と同期して、開放ラウンドにおける第一，第二大入賞口１４，２０の最大開放時間として予め設定された開放時間（３０秒）の時間消化を開始する。この大入賞口開放処理の後に、大当り遊技処理を終了する。ここで、開放時間の時間消化は、開放タイマの減算処理により行う。
具体的には、開放タイマは、前記開放時間（３０秒）に相当するカウンタ値が予め設定されており、大当り遊技処理の実行毎に（タイマ割り込み処理毎に）当該カウンタ値を減算する処理を実行し、当該カウンタ値＝０となった時点で開放時間が経過したとするものである。なお、当然ながら、開放時間の計測手段は、こうした開放タイマの減算処理に限らず、他の手段を用いることも可能である。
具体的には、開放タイマは、前記開放時間（３０秒）に相当するカウンタ値が予め設定されており、大当り遊技処理の実行毎に（タイマ割り込み処理毎に）当該カウンタ値を減算する処理を実行し、当該カウンタ値＝０となった時点で開放時間が経過したとするものである。なお、当然ながら、開放時間の計測手段は、こうした開放タイマの減算処理に限らず、他の手段を用いることも可能である。
【0127】
前記Ｓ６０５の肯定判定から続く図２０のＳ６５０では、第一，第二大入賞口１４，２０に入球した遊技球の数が１０個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ６５０：Ｙｅｓ）、Ｓ６６０に進み、否定判定の場合には（Ｓ６５０：Ｎｏ）、Ｓ６５５に進む。Ｓ６５５では、上記した開放タイマの時間消化により開放時間（３０秒）が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には（Ｓ６５５：Ｙｅｓ）、Ｓ６６０に進み、否定判定の場合には（Ｓ６５５：Ｎｏ）、大当り遊技処理を終了する。
Ｓ６６０では、大入賞口閉鎖処理を実行し、第一，第二大入賞口１４，２０を閉鎖させる（開放ラウンドを終了する）。続くＳ６６５では、第一，第二大当り遊技作動における各開放ラウンド間のインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
Ｓ６６０では、大入賞口閉鎖処理を実行し、第一，第二大入賞口１４，２０を閉鎖させる（開放ラウンドを終了する）。続くＳ６６５では、第一，第二大当り遊技作動における各開放ラウンド間のインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
【0128】
前記Ｓ６１０の肯定判定から続く図２０のＳ６７０では、第一，第二大当り遊技作動におけるインターバル時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には（Ｓ６７０：Ｙｅｓ）、Ｓ６７５に進み、否定判定の場合には（Ｓ６７０：Ｎｏ）、大当り遊技処理を終了する。Ｓ６７５では、最終ラウンドの終了か否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ６７５：Ｙｅｓ）、Ｓ６８０に進み、否定判定の場合には（Ｓ６７５：Ｎｏ）、Ｓ６８５に進む。
Ｓ６８０では、大当り遊技を終了させる際の演出を指示するコマンドを、サブ統合制御装置８３に送信する大当り終了演出処理を実行する。このＳ６８０の後に、大当り遊技処理を終了する。
Ｓ６８５では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したＳ６２５と同様の処理を行い、第一，第二大入賞口１４，２０を開放させると共に、開放時間（３０秒）の時間消化を開始する。
Ｓ６８０では、大当り遊技を終了させる際の演出を指示するコマンドを、サブ統合制御装置８３に送信する大当り終了演出処理を実行する。このＳ６８０の後に、大当り遊技処理を終了する。
Ｓ６８５では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したＳ６２５と同様の処理を行い、第一，第二大入賞口１４，２０を開放させると共に、開放時間（３０秒）の時間消化を開始する。
【0129】
また、Ｓ６１５の肯定判定から続く図２１のＳ７００では、大当り終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ７００：Ｙｅｓ）、Ｓ７０５に進み、該Ｓ７０５とＳ７１０とを順次実行する一方、否定判定の場合には（Ｓ７００：Ｎｏ）、大当り遊技処理を終了する。Ｓ７０５とＳ７１０とでは、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、Ｓ７１５に進む。
【0130】
Ｓ７１５では、時短当りフラグ＝１として、Ｓ７２０に進む。Ｓ７２０では、普図変動回数カウンタに１０００回をセットするとともに、第二変動回数カウンタに７回をセットし（Ｓ７２５）、さらに、時短種別フラグ＝０（第一時短遊技状態）として（Ｓ７３０）、Ｓ７３５に進む。
【0131】
Ｓ７３５では、サブ統合制御装置８３に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる
大当り終了コマンドを送信する大当り終了コマンド送信処理を実行し、Ｓ７４０に進む。続くＳ７４０では、時短フラグの情報や遊技状態の移行を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、特図当否判定処理を終了する。
大当り終了コマンドを送信する大当り終了コマンド送信処理を実行し、Ｓ７４０に進む。続くＳ７４０では、時短フラグの情報や遊技状態の移行を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、特図当否判定処理を終了する。
【0132】
（５）小当り遊技処理について
次に、主制御装置８０で実行する小当り遊技処理を、図２２～図２４のフローチャートを用いて説明する。この小当り遊技処理は、小当り遊技作動の実行制御に係る処理であり、上記したメインルーチンの特別遊技処理（Ｓ７０）から実行される。
次に、主制御装置８０で実行する小当り遊技処理を、図２２～図２４のフローチャートを用いて説明する。この小当り遊技処理は、小当り遊技作動の実行制御に係る処理であり、上記したメインルーチンの特別遊技処理（Ｓ７０）から実行される。
【0133】
小当り遊技処理では、図２２に示すように、小当り遊技作動中であるか否かを判定する（Ｓ８００）。肯定判定の場合には（Ｓ８００：Ｙｅｓ）、Ｓ８０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ８００：Ｎｏ）、小当り遊技処理を終了する。
【0134】
Ｓ８０５では、第二大入賞口２０の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ８０５：Ｙｅｓ）、図２３のＳ８５０に進み、否定判定の場合には（Ｓ８０５：Ｎｏ）、Ｓ８１０に進む。
【0135】
Ｓ８１０では、小当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ８１０：Ｙｅｓ）、図２４のＳ９００に進み、否定判定の場合には（Ｓ８１０：Ｎｏ）、Ｓ８２０に進む。
【0136】
Ｓ８２０では、小当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ８２０：Ｙｅｓ）、Ｓ８２５に進み、否定判定の場合には（Ｓ８２０：Ｎｏ）、小当り遊技処理を終了する。
【0137】
Ｓ８２５では、第二大入賞口開放処理を実行する。この第二大入賞口開放処理では、第二大入賞口２０を開放すると共に、第二大入賞口２０を開放する開放時間の時間消化を開始する。続くＳ８３０では、特定口開放処理を実行する。特定口開放処理では、第二大入賞口装置２１に設けられた特定口２５を開放させる処理を行う。そして、特定口２５を開放した状態で保持する。このＳ８３０の後に、小当り遊技処理を終了する。
【0138】
前記Ｓ８０５の肯定判定から続く図２３のＳ８５０では、前記特定口２５に入球したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ８５０：Ｙｅｓ）、Ｓ８５５に進み、否定判定の場合には（Ｓ８５０：Ｎｏ）、Ｓ８６０に進む。Ｓ８５５では、発展フラグ＝１として、Ｓ８６０に進む。
【0139】
Ｓ８６０では、第二大入賞口２０の開放時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ８６０：Ｙｅｓ）、Ｓ８６５に進み、否定判定の場合には（Ｓ８６０：Ｎｏ）、小当り遊技処理を終了する。
【0140】
Ｓ８６５では、第二大入賞口閉鎖処理を実行し、第二大入賞口２０を閉鎖作動する。続くＳ８７０では、特定口閉鎖処理を実行する。この特定口閉鎖処理では、特定口２５を閉鎖させる処理を実行し、該特定口２５を閉鎖状態で保持する。このＳ８７０の後に、Ｓ８７５に進み、小当り遊技を終了させる際の演出を指示するコマンドを、サブ統合制御装置８３に送信する小当り終了演出処理を実行する。そして、Ｓ８７５の後に、小当り遊技処理を終了する。
【0141】
前記Ｓ８１０の肯定判定から続く図２４のＳ９００では、小当り終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ９００：Ｙｅｓ）、Ｓ９０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ９００：Ｎｏ）、小当り遊技処理を終了する。Ｓ９０５では、第二大入賞口装置２１の作動を停止させ、続くＳ９１０では、小当り遊技に関する演出を終了させる小当り終了コマンドを、サブ統合制御装置８３に送信する。
【0142】
続くＳ９１５では、発展フラグ＝１か否かを判定する。肯定判定の場合には（Ｓ９１５：Ｙｅｓ）、Ｓ９２０に進み、否定判定の場合には（Ｓ９１５：Ｎｏ）、Ｓ９５５に進む。Ｓ９２０では、発展フラグ＝０として、Ｓ９３０に進む。
【0143】
Ｓ９３０では、大当り種別フラグ＝１（第二大当り遊技作動を伴う大当り）としてＳ９３５に進む。
【0144】
Ｓ９３５では、状態指定コマンド送信処理を実行し、その後に、条件装置作動開始処理（Ｓ９４０）、役物連続作動装置作動開始処理（Ｓ９４５）、大当り開始演出処理（Ｓ９５０）を順次実行することで、第二大当り遊技作動の態様を示すコマンドや、第二大当り遊技作動の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する等して第二大当り遊技作動を開始し、小当り遊技処理を終了する。
【0145】
一方、Ｓ９５５では、状態指定コマンド送信処理を実行して、時短フラグ等の情報をサブ統合制御装置８３へ送信する。そして、Ｓ９５５の後に、小当り遊技処理を終了する。
【0146】
（６）普図当否判定処理について
次に、主制御装置８０で実行する普図当否判定処理を、図２５，２６のフローチャートを用いて説明する。この普図当否判定処理は、前記したメインルーチンの当否判定処理（Ｓ６５）でコールされるサブルーチンの一つである。
次に、主制御装置８０で実行する普図当否判定処理を、図２５，２６のフローチャートを用いて説明する。この普図当否判定処理は、前記したメインルーチンの当否判定処理（Ｓ６５）でコールされるサブルーチンの一つである。
【0147】
普図当否判定処理では、図２５に示すように、普通電動役物１３の作動中であるか否かを判定する（Ｓ１０００）。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１０００：Ｙｅｓ）、普図当否判定処理を終了し、否定判定の場合には（Ｓ１０００：Ｎｏ）、Ｓ１００５に進む。Ｓ１００５では、普通図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１００５：Ｙｅｓ）、Ｓ１０２０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１００５：Ｎｏ）、Ｓ１０１０に進む。
【0148】
Ｓ１０１０では、普通図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には（Ｓ１０１０：Ｙｅｓ）、図２６のＳ１１００に進み、否定判定の場合には（Ｓ１０１０：Ｎｏ）、Ｓ１０１５に進む。
【0149】
Ｓ１０１５では、未消化の普通保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ１０１５：Ｙｅｓ）、Ｓ１０３０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１０１５：Ｎｏ）、普図当否判定処理を終了する。
【0150】
前記Ｓ１００５の肯定判定から続くＳ１０２０では、普通図柄の変動時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ１０２０：Ｙｅｓ）、Ｓ１０２５に進み、否定判定の場合には（Ｓ１０２０：Ｎｏ）には、普図当否判定処理を終了する。Ｓ１０２５では、普通図柄の変動表示を終了し、普通図柄の確定図柄（すなわち、後述するＳ１０４５，Ｓ１０５０で決定した図柄態様）を表示させて、特図当否判定処理を終了する。
【0151】
前記Ｓ１０１５の肯定判定から続くＳ１０３０では、普通保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い未消化の普通保留記憶を選択して、当該普通保留記憶に記憶された情報（乱数値等の数値データ）を当り判定用の所定のバッファに移動させる。その後に、Ｓ１０３５に進む。
【0152】
Ｓ１０３５では、当り判定用バッファに記憶された普通保留記憶の普図当り判定用乱数を、予め定められた当否判定用テーブルの当選値と照合することによって、当り又はハズレと判定し、当該普通保留記憶を消化する。普通保留記憶の当否判定用テーブルは、当りの確率が１／１．１となるように設定されている（図５参照）。
【0153】
Ｓ１０４０では、前記Ｓ１０３５の判定結果が当りか否かを確認し、当りの場合には（Ｓ１０４０：Ｙｅｓ）、Ｓ１０４５に進み、ハズレの場合には（Ｓ１０４０：Ｎｏ）、Ｓ１０５０に進む。Ｓ１０４５では、当り判定用のバッファ内の普図当り図柄決定用乱数と、現在の遊技状態に基づいて、普通図柄表示装置７で確定表示させる普通図柄の当り図柄態様を決定する。
具体的には、通常遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数の値に関わらず、ショート開放図柄態様に決定する。第一時短遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数に基づいて、１％の確率でショート開放図柄態様に決定し、９９％の確率でロング開放図柄態様に決定する。また、第二時短遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数に基づいて、９９％の確率でショート開放図柄態様に決定し、１％の確率でロング開放図柄態様に決定する。一方、Ｓ１０５０では、普通図柄表示装置７で確定表示させる普通図柄のハズレ図柄態様を決定する。
具体的には、通常遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数の値に関わらず、ショート開放図柄態様に決定する。第一時短遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数に基づいて、１％の確率でショート開放図柄態様に決定し、９９％の確率でロング開放図柄態様に決定する。また、第二時短遊技状態の場合は、普図当り図柄決定用乱数に基づいて、９９％の確率でショート開放図柄態様に決定し、１％の確率でロング開放図柄態様に決定する。一方、Ｓ１０５０では、普通図柄表示装置７で確定表示させる普通図柄のハズレ図柄態様を決定する。
【0154】
前記Ｓ１０４５又はＳ１０５０から続くＳ１０５５では、普通図柄の変動時間を決定する処理を行う。この後に、Ｓ１０６０に進む。
【0155】
Ｓ１０６０では、普通図柄表示装置７を駆動制御し、前記Ｓ１０５５で設定した変動パターンに従って普通図柄の変動を開始する。Ｓ１０６０の後に、普図当否判定処理を終了する。
【0156】
前記Ｓ１０１０の肯定判定から続くＳ１１００では、普通図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には（Ｓ１１００：Ｙｅｓ）、Ｓ１１０５に進み、否定判定の場合には（Ｓ１１００：Ｎｏ）、Ｓ１１５０に進む。Ｓ１１０５では、普通図柄の確定表示を終了し、Ｓ１１１０に進む。Ｓ１１１０では、普図変動回数カウンタをデクリメントしてＳ１１１５へ進む。そして、Ｓ１１１５では、普図変動回数カウンタ＝０であるか否かを判定する。そして、否定判定の場合は（Ｓ１１１５：Ｎｏ）、Ｓ１１３０に進み、肯定判定の場合には（Ｓ１１１５：Ｙｅｓ）、Ｓ１１２０に進む。
【0157】
Ｓ１１２０では、時短フラグ＝０にする。続くＳ１１２５では、状態指定コマンド送信処理を実行する。この状態指定コマンド送信処理では、時短フラグの情報、通常遊技状態の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置８３に送信する。このＳ１１２５の後に、Ｓ１１３０に進む。
【0158】
Ｓ１１３０では、確定表示された普通図柄が当り図柄態様であるか否かを判定し、肯定判定の場合は（Ｓ１１３０：Ｙｅｓ）、Ｓ１１３５に進み、否定判定の場合には（Ｓ１１３０：Ｎｏ）、Ｓ１１５０に進む。
【0159】
Ｓ１１３５では、確定表示された普通図柄がロング開放図柄態様であるか否かを判定し、肯定判定の場合は（Ｓ１１３５：Ｙｅｓ）、Ｓ１１４０で普電開放タイマに２秒をセットして、Ｓ１１５０に進み、否定判定の場合には（Ｓ１１３５：Ｎｏ）、Ｓ１１４５で普電開放タイマに０．１秒をセットして、Ｓ１１５０に進む。普電開放タイマは、普通電動役物１３の開放時間を計測するタイマである。
【0160】
Ｓ１１５０では、普通電動役物１３の普通電役ソレノイド１３ａを駆動制御して、翼片を開放状態に変換し、普電開放タイマによる開放時間計測を開始する。このＳ１１５０の後に、普図当否判定処理を終了する。
【0161】
［特許請求の範囲との対応］
以下に、前述した実施例で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応関係を説明する。
パチンコ機１が、本発明に係る弾球遊技機の一例に相当する。
第一始動口１１が本発明の第一の始動口に、第二始動口１２が、本発明に係る第二の始動口の一例に相当する。
第一特別図柄と第二特別図柄が、本発明に係る特別図柄の一例に相当する。
第一特別図柄表示装置９及び第二特別図柄表示装置１０が、本発明に係る特別図柄表示装置の一例に相当する。
第一保留記憶及び第二保留記憶が、本発明に係る保留記憶の一例に相当する。
始動入賞処理（図１２）のＳ１００～Ｓ１３０が、本発明に係る保留記憶生成手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ１５０～Ｓ３６０が、本発明に係る当否判定手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ３８０～Ｓ４０５が、本発明に係る特別図柄制御手段の一例に相当する。
第一大入賞口１４と第二大入賞口２０とが、本発明に係る大入賞口の一例に相当する。
特定口２５が、本発明に係る特定領域の一例に相当する。
第一大当り遊技作動及び第二大当り遊技作動が、本発明に係る大当り遊技作動の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４１０～Ｓ４４０、及び大当り遊技処理（図１９～図２１）が、本発明に係る大当り制御手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４８０～Ｓ４９５、及び小当り遊技処理（図２２～図２４）が、本発明に係る小当り制御手段の一例に相当する。
時短遊技状態が、本発明に係る入球容易状態の一例に相当し、第一時短遊技状態が、本発明に係る第一の入球容易状態の一例に相当し、第二時短遊技状態が、本発明に係る第二の入球容易状態の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４４５～Ｓ４７５、Ｓ５００～Ｓ５３５、大当り遊技処理のＳ７１５～Ｓ７３０、及び普図当否判定処理のＳ１１１０～Ｓ１１２５が、本発明に係る遊技状態制御手段の一例に相当する。
時短当り図柄態様が、本発明に係る所定図柄態様の一例に相当し、時短当りの発生が、本発明に係る特別図柄が所定図柄態様で停止表示された場合の一例に相当する。
「大当り」、「普通図柄の変動１０００回」、及び、「第二特別図柄の変動７回」が、本発明に係る第一の入球容易状態の終了条件の一例に相当し、「大当り」、「普通図柄の変動１００回」、及び、「特別図柄の変動１００回」が、本発明に係る第二の入球容易状態の終了条件の一例に相当する。
以下に、前述した実施例で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応関係を説明する。
パチンコ機１が、本発明に係る弾球遊技機の一例に相当する。
第一始動口１１が本発明の第一の始動口に、第二始動口１２が、本発明に係る第二の始動口の一例に相当する。
第一特別図柄と第二特別図柄が、本発明に係る特別図柄の一例に相当する。
第一特別図柄表示装置９及び第二特別図柄表示装置１０が、本発明に係る特別図柄表示装置の一例に相当する。
第一保留記憶及び第二保留記憶が、本発明に係る保留記憶の一例に相当する。
始動入賞処理（図１２）のＳ１００～Ｓ１３０が、本発明に係る保留記憶生成手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ１５０～Ｓ３６０が、本発明に係る当否判定手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ３８０～Ｓ４０５が、本発明に係る特別図柄制御手段の一例に相当する。
第一大入賞口１４と第二大入賞口２０とが、本発明に係る大入賞口の一例に相当する。
特定口２５が、本発明に係る特定領域の一例に相当する。
第一大当り遊技作動及び第二大当り遊技作動が、本発明に係る大当り遊技作動の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４１０～Ｓ４４０、及び大当り遊技処理（図１９～図２１）が、本発明に係る大当り制御手段の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４８０～Ｓ４９５、及び小当り遊技処理（図２２～図２４）が、本発明に係る小当り制御手段の一例に相当する。
時短遊技状態が、本発明に係る入球容易状態の一例に相当し、第一時短遊技状態が、本発明に係る第一の入球容易状態の一例に相当し、第二時短遊技状態が、本発明に係る第二の入球容易状態の一例に相当する。
特図当否判定処理のＳ４４５～Ｓ４７５、Ｓ５００～Ｓ５３５、大当り遊技処理のＳ７１５～Ｓ７３０、及び普図当否判定処理のＳ１１１０～Ｓ１１２５が、本発明に係る遊技状態制御手段の一例に相当する。
時短当り図柄態様が、本発明に係る所定図柄態様の一例に相当し、時短当りの発生が、本発明に係る特別図柄が所定図柄態様で停止表示された場合の一例に相当する。
「大当り」、「普通図柄の変動１０００回」、及び、「第二特別図柄の変動７回」が、本発明に係る第一の入球容易状態の終了条件の一例に相当し、「大当り」、「普通図柄の変動１００回」、及び、「特別図柄の変動１００回」が、本発明に係る第二の入球容易状態の終了条件の一例に相当する。
【0162】
［別例について］
以下に、本発明の別の実施例について説明する。
以下に、本発明の別の実施例について説明する。
【0163】
上記実施例は、時短遊技状態中に大当りが発生する確率が、第一時短遊技状態で約８０％、第二時短遊技状態では約２０％となっており、第一時短遊技状態の方が遊技者にとって有利であったが、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の終了条件を変更したり、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態におけるロング開放作動の実行確率を変更したりすることにより、第二時短遊技状態の方が、第一時短遊技状態よりも、時短遊技状態中に大当りが発生する確率が高くなるようにして、第二時短遊技状態の方が遊技者に有利となるようにしてもよい。
第二時短遊技状態において、大当りが発生し易い構成とした場合には、遊技者は、二段階目の時短遊技状態の方が、大当りの発生を期待できるため、遊技者が長く楽しむ遊技内容とすることができる。
第二時短遊技状態において、大当りが発生し易い構成とした場合には、遊技者は、二段階目の時短遊技状態の方が、大当りの発生を期待できるため、遊技者が長く楽しむ遊技内容とすることができる。
【0164】
また、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の有利度（時短遊技状態中に大当りが発生する確率）を、ほぼ同じにしてもよい。第一時短遊技状態から第二時短遊技状態への移行時に有利度が変化しなくても、第二始動口１２への入球し易さが変わって、遊技内容が変化することにより遊技の興趣が増して、遊技者を飽きさせ難くなるためである。
【0165】
上記実施例では、時短遊技状態が、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の二種類のみであったが、さらに、開始条件や終了条件の異なる第三、第四の時短遊技状態を設けるようにしてもよい。例えば、残保留状態で、未消化の第二保留記憶に基づいて特図大当りや小当りに当選した場合に、第一時短遊技状態とは終了条件の異なる第三の時短遊技状態に移行するようにしてもよい。
具体的には、第三の時短遊技状態において、終了条件に係る普通図柄や特別図柄の規定変動回数を、第一時短遊技状態よりも長くして、第三の時短遊技状態中に大当りとなる機会を、第一時短遊技状態よりも多くすることにより、特別感を付与することが提案される。逆に、第三の時短遊技状態において、終了条件に係る普通図柄や特別図柄の規定変動回数を、第一時短遊技状態よりも短くして、第三の時短遊技状態中に大当りとなる機会を、第一時短遊技状態よりも少なくすることにより、第一時短遊技状態中での大当り当選に特別感を付与するようにしてもよい。
具体的には、第三の時短遊技状態において、終了条件に係る普通図柄や特別図柄の規定変動回数を、第一時短遊技状態よりも長くして、第三の時短遊技状態中に大当りとなる機会を、第一時短遊技状態よりも多くすることにより、特別感を付与することが提案される。逆に、第三の時短遊技状態において、終了条件に係る普通図柄や特別図柄の規定変動回数を、第一時短遊技状態よりも短くして、第三の時短遊技状態中に大当りとなる機会を、第一時短遊技状態よりも少なくすることにより、第一時短遊技状態中での大当り当選に特別感を付与するようにしてもよい。
【0166】
また、上記実施例では、大当りの種類に関わらず、大当り遊技作動終了後に第一時短遊技状態が開始されるが、一部の大当りに係る大当り遊技作動の終了後のみ、第一時短遊技状態を開始するようにしてもよい。また、大当りの種類に応じて、第一時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄の規定変動回数や特別図柄の規定変動回数を変化させるようにしてもよい。
例えば、特図大当りに係る大当り遊技作動の終了後は、終了条件が第二特別図柄の変動１０回の第二時短遊技状態へ移行し、役物大当りに係る大当り遊技作動の終了後は、終了条件が第二特別図柄の変動５回の第二時短遊技状態へ移行するようにしてもよい。
このように、大当りの種類に応じて、時短遊技状態への移行可否や、移行する時短遊技状態の態様を変化させれば、時短遊技状態に対する遊技者の関心を強めることができるため、従来構成に比べて、時短遊技状態（入球容易状態）の興趣をより向上させることが可能となる。
例えば、特図大当りに係る大当り遊技作動の終了後は、終了条件が第二特別図柄の変動１０回の第二時短遊技状態へ移行し、役物大当りに係る大当り遊技作動の終了後は、終了条件が第二特別図柄の変動５回の第二時短遊技状態へ移行するようにしてもよい。
このように、大当りの種類に応じて、時短遊技状態への移行可否や、移行する時短遊技状態の態様を変化させれば、時短遊技状態に対する遊技者の関心を強めることができるため、従来構成に比べて、時短遊技状態（入球容易状態）の興趣をより向上させることが可能となる。
【0167】
時短当り図柄態様は、１種類に限らず複数種類設けてもよい。時短当り図柄態様に応じて、第二時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄の規定変動回数や特別図柄の規定変動回数を変化させるようにしてもよい。
例えば、第一の時短当り図柄態様が停止表示された場合は、終了条件が普通図柄の変動５０回の第二時短遊技状態へ移行し、第二の時短当り図柄態様が停止表示された場合は、終了条件が普通図柄の変動２００回の第二時短遊技状態へ移行するようにしてもよい。
このように、時短当り図柄態様の種類に応じて、移行する時短遊技状態の態様を変化させれば、時短遊技状態に対する遊技者の関心を強めることができるため、従来構成に比べて、時短遊技状態（入球容易状態）の興趣をより向上させることが可能となる。
例えば、第一の時短当り図柄態様が停止表示された場合は、終了条件が普通図柄の変動５０回の第二時短遊技状態へ移行し、第二の時短当り図柄態様が停止表示された場合は、終了条件が普通図柄の変動２００回の第二時短遊技状態へ移行するようにしてもよい。
このように、時短当り図柄態様の種類に応じて、移行する時短遊技状態の態様を変化させれば、時短遊技状態に対する遊技者の関心を強めることができるため、従来構成に比べて、時短遊技状態（入球容易状態）の興趣をより向上させることが可能となる。
【0168】
上記実施例では、第一始動口１１に入球した場合には、大当りか否かの当否判定のみを行って、時短当りや小当りの当否判定をしないが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、第一始動口１１に入球した場合にも時短当りや小当りの当否判定をして、第一特別図柄に係る時短当りや小当りを経由して時短遊技状態に移行可能にしてもよい。
第二始動口１２に入球した場合には、大当り、小当り、時短当りのいずれか１つに当選する抽選が行われるが、かかる抽選の結果に、ハズレを含めてもよい。かかる構成とすれば、残保留状態から時短遊技状態に復帰しない可能性が生じるため、残保留状態に対する遊技者の関心を強めることができる。
第二始動口１２に入球した場合には、大当り、小当り、時短当りのいずれか１つに当選する抽選が行われるが、かかる抽選の結果に、ハズレを含めてもよい。かかる構成とすれば、残保留状態から時短遊技状態に復帰しない可能性が生じるため、残保留状態に対する遊技者の関心を強めることができる。
【0169】
上記実施例では、時短遊技状態において、第二特別図柄が時短当り図柄態様で停止表示された場合に、当該時短遊技状態を維持することにより、時短当りを無効としているが、時短遊技状態中は、第二保留記憶の消化時に時短当りか否かを判定せず、第二特別図柄が時短当り図柄態様で停止表示されないようにすることにより、時短当りを無効化してもよい。
また、上記実施例では、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態で、時短当りを無効としているが、第二時短遊技状態において時短当りを有効としてもよい。具体的には、第二時短遊技状態中に時短当りになった時に、第二時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄や特別図柄の変動回数のカウントをクリアして、普通図柄や特別図柄の変動回数のカウントを１からやり直すようにする構成が提案される。
また、上記実施例では、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態で、時短当りを無効としているが、第二時短遊技状態において時短当りを有効としてもよい。具体的には、第二時短遊技状態中に時短当りになった時に、第二時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄や特別図柄の変動回数のカウントをクリアして、普通図柄や特別図柄の変動回数のカウントを１からやり直すようにする構成が提案される。
【0170】
上記実施例は、本発明をいわゆる一種二種混合機に適用したものであるが、本発明は、いわゆる第一種遊技機などの、他の弾球遊技機にも適用可能である。本発明を第一種遊技機に適用する場合には、本発明に係る第一の入球容易状態を、時短遊技状態に替えて、通常遊技状態よりも大当りの当選確率が高くなる確変遊技状態にしてもよい。第一種遊技機の時短遊技状態では、一種二種混合機の時短遊技状態ほど大当りが発生し易くならないため、本発明を第一種遊技機に適用する場合には、普図当りの当選確率を高くしたり、普通電動役物１３の開放時間を長くしたりするとよい。
【0171】
上記実施例では、第一時短遊技状態の終了条件の一つが、第二特別図柄の変動回数によって規定されるが、第一時短遊技状態の終了条件を、第一特別図柄と第二特別図柄の合計変動回数で規定してもよい。また、上記実施例では、第二時短遊技状態の終了条件の一つに、第一特別図柄と第二特別図柄の合計変動回数によって規定されるが、第二時短遊技状態の終了条件を、第二特別図柄の変動回数で規定してもよい。
また、上記実施例にあって、第一時短遊技状態や第二時短遊技状態の終了条件の一つを、第一特別図柄の規定回数の変動としてもよい。なお、かかる構成とした場合でも、右打ちをすべき時短遊技状態中は、第一始動口１１に殆ど入球しないため、通常は、第一特別図柄の変動回数によって時短遊技状態が終了することはない。ただし、遊技者が、時短遊技状態の趣旨に反して左打ちを行った場合には、第一特別図柄の変動が規定回数に達して、時短遊技状態が早期終了するおそれがあるため、かかる構成にあっては、遊技者が遊技の趣旨に反した打ち方をするのを防止する効果が期待される。
また、上記実施例にあって、第一時短遊技状態や第二時短遊技状態の終了条件の一つを、第一特別図柄の規定回数の変動としてもよい。なお、かかる構成とした場合でも、右打ちをすべき時短遊技状態中は、第一始動口１１に殆ど入球しないため、通常は、第一特別図柄の変動回数によって時短遊技状態が終了することはない。ただし、遊技者が、時短遊技状態の趣旨に反して左打ちを行った場合には、第一特別図柄の変動が規定回数に達して、時短遊技状態が早期終了するおそれがあるため、かかる構成にあっては、遊技者が遊技の趣旨に反した打ち方をするのを防止する効果が期待される。
【0172】
また、上記実施例では、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の終了条件が、普通図柄の変動回数と、特別図柄の変動回数とによって夫々規定されているが、第一時短遊技状態の終了条件を、普通図柄の変動回数と特別図柄の変動回数の一方のみで規定し、第二時短遊技状態の終了条件を、普通図柄の変動回数と特別図柄の変動回数の他方のみで規定してもよい。
また、第一時短遊技状態では、普通図柄の変動が規定回数に達する前に、特別図柄（第二特別図柄）の変動が規定回数に達するよう構成され、第二時短遊技状態では、特別図柄（第一特別図柄及び第二特別図柄）の変動が規定回数に達する前に、普通図柄の変動が規定回数に達するよう構成されるが、第一時短遊技状態において、特別図柄の変動よりも、普通図柄の変動が先に規定回数に達し、第二時短遊技状態において、普通図柄の変動よりも、特別図柄の変動が先に規定回数に達するよう構成してもよい。
また、第一時短遊技状態では、普通図柄の変動が規定回数に達する前に、特別図柄（第二特別図柄）の変動が規定回数に達するよう構成され、第二時短遊技状態では、特別図柄（第一特別図柄及び第二特別図柄）の変動が規定回数に達する前に、普通図柄の変動が規定回数に達するよう構成されるが、第一時短遊技状態において、特別図柄の変動よりも、普通図柄の変動が先に規定回数に達し、第二時短遊技状態において、普通図柄の変動よりも、特別図柄の変動が先に規定回数に達するよう構成してもよい。
【0173】
また、上記実施例では、第二保留記憶数の上限値が１個となっているが、第二保留記憶数の上限値は１個に限られず、適宜変更可能である。例えば、第二保留記憶数の上限値を、第一保留記憶数と同じ４個にしてもよい。第二保留記憶数の上限値が増えれば、時短遊技状態の終了時に残保留状態に移行し易くなり、また、時短遊技状態の終了後に、大当りや小当り、時短当りに当選する機会が増えるため、短時間で時短遊技状態に復帰し易くなる。
また、第一時短遊技状態における第二特別図柄の７回目の変動（最終変動）については、変動時間の長い変動を実行し、遊技者に第二始動口１２への入球（第二保留記憶の生成）を促す報知を行ってもよい。かかる構成とすれば、第一時短遊技状態の終了時に、未消化の第二保留記憶が残り易いため、残保留状態に移行し易くなる。
また、第一時短遊技状態における第二特別図柄の７回目の変動（最終変動）については、変動時間の長い変動を実行し、遊技者に第二始動口１２への入球（第二保留記憶の生成）を促す報知を行ってもよい。かかる構成とすれば、第一時短遊技状態の終了時に、未消化の第二保留記憶が残り易いため、残保留状態に移行し易くなる。
【0174】
上記実施例では、普図当りの当選確率が、全ての遊技状態で共通であったが、普図当りの当選確率を、通常遊技状態と時短遊技状態とで相違させてもよい。また、普図当りの当選確率を、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態とで相違させてもよい。また、上記実施例では、第一時短遊技状態の方が、第二時短遊技状態よりも第二始動口１２へ入球し易い遊技状態となっているが、２つの時短遊技状態で、普図当りの当選確率やロング開放作動の実行確率を適宜設定することにより、第二時短遊技態の方が、第一時短遊技状態よりも第二始動口１２へ入球し易くなるようにしてもよい。
【0175】
上記実施例では、小当り遊技作動中に右打ちをすれば、ほぼ確実に第二大入賞口２０へ入球させて、入球させた遊技球を、ほぼ確実に特定口２５に入球させることができるが、小当り遊技作動における特定口２５への入球容易度を下げて、特定口２５への入球に失敗する場合が度々生じるようにしてもよい。
【0176】
上記実施例では、一般入賞口３１が左流下域３ａのみに配設されているが、一般入賞口３１を右流下域３ｂに配設してもよい。上記実施例では、時短遊技状態中は、右打ちする方が遊技者にとって有利となるが、第二時短遊技状態中は、第二始動口１２への入球頻度が低く、持ち玉が比較的速く減少しがちであるため、一般入賞口３１を右流下域３ｂに配設して、第二時短遊技状態中に右打ちした時に、持ち玉が減少し難くなるようにすることが提案される。
【0177】
時短遊技状態の終了条件に係る普通図柄や特別図柄等の変動回数については、当該時短遊技中に遊技者が把握し易いように随時報知してもよいし、遊技者に報知しないようにしてもよい。
【0178】
また、上記実施例にあって、遊技状態毎に背景画像や図柄等の演出態様を相違させることにより、遊技者が現在どの遊技状態で遊技をしているか認識できるようにしてもよい。
一方、時短当り図柄態様を遊技者が判別し難いものにして、時短遊技状態中に、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態のいずれで遊技しているのか、遊技者が分かりづらくなるようにしてもよい。かかる構成では、遊技者は、第一時短遊技状態と、それに続く第二時短遊技状態とを、一続きの時短遊技状態として認識し易くなり、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の関連が深まるため、時短遊技状態の興趣を高めることができる。
また、現在の遊技状態を分かりづらくする場合には、遊技状態の変化を報知しない場合の専用の演出画像を表示し、所定のタイミングで現在の遊技状態を示唆する演出画像を表示するようにしてもよい。
一方、時短当り図柄態様を遊技者が判別し難いものにして、時短遊技状態中に、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態のいずれで遊技しているのか、遊技者が分かりづらくなるようにしてもよい。かかる構成では、遊技者は、第一時短遊技状態と、それに続く第二時短遊技状態とを、一続きの時短遊技状態として認識し易くなり、第一時短遊技状態と第二時短遊技状態の関連が深まるため、時短遊技状態の興趣を高めることができる。
また、現在の遊技状態を分かりづらくする場合には、遊技状態の変化を報知しない場合の専用の演出画像を表示し、所定のタイミングで現在の遊技状態を示唆する演出画像を表示するようにしてもよい。
【0179】
上記実施例では、第一特別図柄及び第二特別図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置６で各特別図柄の変動に連動させて特別演出図柄の変動演出を表示させるが、普通図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置６で普通図柄の変動に連動させて普通演出図柄の変動演出を表示させるようにしてもよい。かかる構成とした場合には、第二時短遊技状態では、普通図柄の当否判定結果が重要となるため、演出図柄表示装置６に普通演出図柄を特別演出図柄よりも大きく表示したり、演出図柄表示装置６に普通演出図柄のみを表示したりしてもよい。逆に、通常遊技状態や第一時短遊技状態では、特別図柄の当否判定結果が重要となるため、演出図柄表示装置６に特別演出図柄を普通演出図柄よりも大きく表示したり、演出図柄表示装置６に特別演出図柄のみを表示したりしてもよい。
【0180】
（変形例）
以下の変形例について説明する。なお、上記実施形態で例示された内容と同様である部分については説明を省略する。変形例は図２７に示すような性能を備える遊技機で、第一特別図柄、第二特別図柄の大当り確率は１／３１９．６、小当りは第一特別図柄には備えておらず、第二特別図柄は小当り確率１／１．０で備えられる。入球容易状態になり第二始動口１２へ入球すれば超高確率で小当りとなる仕様である。
このことから変形例の遊技性は、通常遊技状態時は第一特別図柄の始動口である常時入球可能な第一始動口への入球を目指して遊技球を発射し、第１特別図柄で１／３１９．６の確率で大当りとなり、大当り遊技が終了すると入球容易状態となる。入球容易状態になると第二特別図柄の始動口である普通電動役物内に設けられた第二始動口を目指すことになるが、普通電動役物は普通図柄でロング開放作動する当りを取得しないと入球させることができないため、結果的に入球容易状態は普通図柄の抽選が主となる。
普通図柄の抽選でロング開放作動の当選を得ると、普通電動役物に入球させるチャンスが発生し、入球させると第二特別図柄の抽選が行われる。第二特別図柄は小当り確率が１／１．０のため、普通電動役物に入球させれば略必ず小当りとなる。小当りするとほぼ確実に特定領域へ入賞させることができるため、ほぼ確実に大当り遊技が発生する。よって、入球容易状態では普通図柄でロング開放作動の当選を取得することが最も重要な遊技性となる。従来の特別図柄の抽選が主となる入球容易状態を特図時短とするならば、本件の普通図柄の抽選が主となる入球容易状態は普図時短と呼ぶ。
以下の変形例について説明する。なお、上記実施形態で例示された内容と同様である部分については説明を省略する。変形例は図２７に示すような性能を備える遊技機で、第一特別図柄、第二特別図柄の大当り確率は１／３１９．６、小当りは第一特別図柄には備えておらず、第二特別図柄は小当り確率１／１．０で備えられる。入球容易状態になり第二始動口１２へ入球すれば超高確率で小当りとなる仕様である。
このことから変形例の遊技性は、通常遊技状態時は第一特別図柄の始動口である常時入球可能な第一始動口への入球を目指して遊技球を発射し、第１特別図柄で１／３１９．６の確率で大当りとなり、大当り遊技が終了すると入球容易状態となる。入球容易状態になると第二特別図柄の始動口である普通電動役物内に設けられた第二始動口を目指すことになるが、普通電動役物は普通図柄でロング開放作動する当りを取得しないと入球させることができないため、結果的に入球容易状態は普通図柄の抽選が主となる。
普通図柄の抽選でロング開放作動の当選を得ると、普通電動役物に入球させるチャンスが発生し、入球させると第二特別図柄の抽選が行われる。第二特別図柄は小当り確率が１／１．０のため、普通電動役物に入球させれば略必ず小当りとなる。小当りするとほぼ確実に特定領域へ入賞させることができるため、ほぼ確実に大当り遊技が発生する。よって、入球容易状態では普通図柄でロング開放作動の当選を取得することが最も重要な遊技性となる。従来の特別図柄の抽選が主となる入球容易状態を特図時短とするならば、本件の普通図柄の抽選が主となる入球容易状態は普図時短と呼ぶ。
【0181】
次に本変形例の特徴である、時短遊技状態は普通図柄（以降、普図とも表記）での抽選がメインとなる普図時短について説明する。図２７に示すように、入球容易状態（図では時短と表記する）には時短Ａ、時短Ｂ、時短Ｃ、時短Ｄの種別を備える。時短Ａでは、普図の当否判定にて普通電動役物１３（以降、普電とも表記）をロング開放作動させる当選と判定される確率が１／３１９．６に設定されている。特別図柄の大当り確率が１／３１９．６であることから、従来の特図時短（特別図柄での抽選がメインとなる時短遊技）と同じ感覚となる。時短Ａは普図が１００回変動すると終了する時短であり、時短１００回中に１／３１９．６が当選する可能性は２６．９０％となる（図では継続率と記載）。
【0182】
時短Ｂでは、普図の当否判定にてロング開放作動する当選と判定される確率が１／１９９．８に設定されている。なお、普図の当選確率は図４に記した普通図柄当選確率と同様の１／１．０１であり、ショート開放とロング開放の比率が変化するのみであり、普図の当選確率自体は一定である。特別図柄の大当り確率が１／３１９．６であることから、従来の特図時短に比べて大当りを引きやすくなる。時短１００回中に１／１９９．８が当選する可能性は３９．４５％となる。なお、普図時短でなぜ大当りを引きやすくなるかについては、第二特別図柄は小当り確率が１／１．０であることから、普電のロング開放に当選し普電が開放されると、入球さえすれば１／１．０で小当り当選となり、本実施例の仕様は小当り遊技では超高確率で特定領域に入賞し、大当りが発生するため、ロング開放の確率イコール大当り確率とすることができる。
【0183】
時短Ｃでは、普図の当否判定にてロング開放作動する当選と判定される確率が１／７３．６に設定されている。時短１００回中に１／７３．６が当選する可能性は７４．５６％となり、当選の期待が高い入球容易状態となる。
【0184】
時短Ｄでは、普図の当否判定にてロング開放作動する当選と判定される確率が１／４６．８に設定されている。時短１００回中に１／４６．８が当選する可能性は８８．４６％となる。本変形例では最も有利な入球容易状態となる。
【0185】
この時短Ａ～Ｄは、本変形例では特別図柄によって決定される構成であり、図２７の大当り割合で示すように、第１特図の図柄１で当選した場合、大当り遊技後に時短Ａが１００回付与される。なお、大当り遊技は３Ｒ付与される。
続いて第１特図の図柄２で当選すると、大当り遊技後に時短Bが１００回付与される。こちらも大当り遊技は３Ｒ付与される。第一特別図柄の図柄３で当選すると、大当り遊技後に時短Dが１００回付与される。こちらも大当り遊技は３Ｒ付与される。なお、第一特別図柄での当選時における割合としては第一特別図柄の図柄１が４９．５％、第一特別図柄の図柄２が０．５％、第一特別図柄の図柄３が５０．０％に設定されている。
このような構成にすることにより、通常遊技時は第一特別図柄での抽選がメインであることから、最も有利な時短Dが付与される第一特別図柄の図柄３での当選を目指すが、当選した際に、仮に図柄３で当選できなくても、約４０％で当選する可能性のある図柄２で当選する可能性があり、結果、図柄３、図柄２で当選できなくても、約4回に１回は時短１００回中に当選する可能性がある図柄１（継続率２６．９０％）となるため、遊技者はいずれも３Ｒしか付与されない大当り遊技だが、時短中に当選することを期待しながら遊技することができる。
なお、時短A、時短Bの状態時は、図示しないが「達吉チャンスタイム」という演出モードに移行し、時短Dの状態時は「初回達吉RUSH」という演出モードに移行する。無論、時短AとBで別の演出モードに移行させてもよいし、時短Ａ，Ｂ，Ｄ同じ演出モードに移行させても良い。本変形の場合は、時短Cよりも継続率の高い時短Dであることから、時短Cで移行する後述する「達吉RUSH」の上位演出モードとして「初回達吉RUSH」としている。
続いて第１特図の図柄２で当選すると、大当り遊技後に時短Bが１００回付与される。こちらも大当り遊技は３Ｒ付与される。第一特別図柄の図柄３で当選すると、大当り遊技後に時短Dが１００回付与される。こちらも大当り遊技は３Ｒ付与される。なお、第一特別図柄での当選時における割合としては第一特別図柄の図柄１が４９．５％、第一特別図柄の図柄２が０．５％、第一特別図柄の図柄３が５０．０％に設定されている。
このような構成にすることにより、通常遊技時は第一特別図柄での抽選がメインであることから、最も有利な時短Dが付与される第一特別図柄の図柄３での当選を目指すが、当選した際に、仮に図柄３で当選できなくても、約４０％で当選する可能性のある図柄２で当選する可能性があり、結果、図柄３、図柄２で当選できなくても、約4回に１回は時短１００回中に当選する可能性がある図柄１（継続率２６．９０％）となるため、遊技者はいずれも３Ｒしか付与されない大当り遊技だが、時短中に当選することを期待しながら遊技することができる。
なお、時短A、時短Bの状態時は、図示しないが「達吉チャンスタイム」という演出モードに移行し、時短Dの状態時は「初回達吉RUSH」という演出モードに移行する。無論、時短AとBで別の演出モードに移行させてもよいし、時短Ａ，Ｂ，Ｄ同じ演出モードに移行させても良い。本変形の場合は、時短Cよりも継続率の高い時短Dであることから、時短Cで移行する後述する「達吉RUSH」の上位演出モードとして「初回達吉RUSH」としている。
【0186】
第二特別図柄の図柄１で当選すると、８Ｒの大当り遊技が付与され、大当り遊技後は時短Cが１００回付与される。なお、図示はしないが時短Cが付与されると演出表示では「達吉RUSH」という演出モードに移行する。
第二特別図柄の図柄２で当選すると、２Ｒの大当り遊技が付与され、大当り遊技後は時短Cが１００回付与される。こちらも時短Cであるため「達吉RUSH」という演出モードに移行する。第二特別図柄での当選での割合としては、図柄１は５０％、図柄２は５０％に設定されている。
第二特別図柄の図柄２で当選すると、２Ｒの大当り遊技が付与され、大当り遊技後は時短Cが１００回付与される。こちらも時短Cであるため「達吉RUSH」という演出モードに移行する。第二特別図柄での当選での割合としては、図柄１は５０％、図柄２は５０％に設定されている。
【0187】
上記のような設定の上で、第二特別図柄の最大保留記憶数を１個とし、第二特別図柄の変動を第一特別図柄よりも優先して変動し、かつ変動時間を極短時間、変動演出は行わない構成とする。そのため、第二特別図柄の抽選が開始されると直ぐに大当り遊技が開始される（厳密には１／１．０で小当りが発生し、小当り遊技で特定領域に遊技球が入球して大当り遊技が発生する）。大当り遊技後、保留記憶がある場合はまたこれを繰り返すため、２連続で大当り遊技が発生することになる。この大当り遊技が終了し、第二特別図柄の保留記憶がなくなると第一特別図柄の変動が可能となる。本変形例は、時短中の第一特別図柄の変動時間は長時間となることから、第一特別図柄が数変動するまでに普図が１００回変動するように設定されている。
そのため、時短A、B、C、Dはいずれも普図を１００回変動させる構成となる。
そのため、時短A、B、C、Dはいずれも普図を１００回変動させる構成となる。
【0188】
以上のような遊技構成とすることで、通常遊技状態では左打ち遊技にて第一特別図柄で大当りを目指し、大当りすれば時短遊技状態となることから右打ち遊技にて普図で普電ロング開放作動となる当りを目指す。第一特別図柄で移行できる時短は時短A、時短B、時短Dがあり、比較して時短Dが最も普電ロング開放作動当選の確率が高いため、第一特別図柄での抽選遊技では如何に時短Dが付与される図柄で大当りするかに興趣が発生する。
【0189】
時短遊技状態では普図にて普電ロング開放作動当選を発生させることにより普電内に設けられた第二特図始動口に遊技球を入球させることができ、一度の普電ロング開放作動で最大２回、第二特別図柄を抽選させることできる。
第二特別図柄は小当り確率が１／１．０で、優先変動、変動時間も極短時間であることから、一旦保留が発生すると立て続けに最大２回第二特別図柄で小当りが発生するようになる。図示はしないが、演出上２回の大当り（小当たり時に特定領域に入球して大当り）は１つの大当り遊技に見せるため、２つとも第二特別図柄の図柄１ならば１６Ｒ（８Ｒ＋８Ｒ）の大当りが付与されたように演出し、図柄１と図柄２ならば１０Ｒ（８Ｒ＋２Ｒ or ２Ｒ＋８Ｒ）の大当りが付与されたように演出し、２つとも図柄２ならば４Ｒ（２Ｒ＋２Ｒ）の大当りが付与されたように演出する。現行規則では特別図柄での大当りは１０Ｒが上限とされていることから、上記の演出を行えば上限の１０Ｒを越えた１６Ｒが付与されるため、遊技者に大きな喜びを与えることができる。なお、１０Ｒが上限なため、１０Ｒ＋１０Ｒの２０Ｒと演出することが可能であるし、第二特別図柄の保留記憶を最大の４個まで設ければ１０Ｒ＋１０Ｒ＋１０Ｒ＋１０Ｒの４０Ｒという１つの大当り遊技に見せる演出も可能となる。
第二特別図柄は小当り確率が１／１．０で、優先変動、変動時間も極短時間であることから、一旦保留が発生すると立て続けに最大２回第二特別図柄で小当りが発生するようになる。図示はしないが、演出上２回の大当り（小当たり時に特定領域に入球して大当り）は１つの大当り遊技に見せるため、２つとも第二特別図柄の図柄１ならば１６Ｒ（８Ｒ＋８Ｒ）の大当りが付与されたように演出し、図柄１と図柄２ならば１０Ｒ（８Ｒ＋２Ｒ or ２Ｒ＋８Ｒ）の大当りが付与されたように演出し、２つとも図柄２ならば４Ｒ（２Ｒ＋２Ｒ）の大当りが付与されたように演出する。現行規則では特別図柄での大当りは１０Ｒが上限とされていることから、上記の演出を行えば上限の１０Ｒを越えた１６Ｒが付与されるため、遊技者に大きな喜びを与えることができる。なお、１０Ｒが上限なため、１０Ｒ＋１０Ｒの２０Ｒと演出することが可能であるし、第二特別図柄の保留記憶を最大の４個まで設ければ１０Ｒ＋１０Ｒ＋１０Ｒ＋１０Ｒの４０Ｒという１つの大当り遊技に見せる演出も可能となる。
【0190】
第二特別図柄で当選すると、それ以降は時短Cの「達吉RUSH」に移行することになり、遊技者は達吉RUSHで何連チャンできるか、当選した場合（普電ロング開放作動に当選）、どのラウンドで当選できるか（８Ｒ＋８Ｒか、８Ｒ＋２Ｒか、２Ｒ＋２Ｒか）に興趣を抱くことができる。
このように、いわゆる普図時短を用いた一種二種混合機の遊技構成だが、遊技者の遊技感覚としては、確変ST（回数切り）の遊技感覚が近く、尚且つ、その上でST突入率が確変か否かの２択ではなく複数の突入率が設けられ、ST中に当選すれば現行規則の上限１０Ｒを超える１６Ｒの大当りが付与される可能性のある優れた遊技性となる。
このように、いわゆる普図時短を用いた一種二種混合機の遊技構成だが、遊技者の遊技感覚としては、確変ST（回数切り）の遊技感覚が近く、尚且つ、その上でST突入率が確変か否かの２択ではなく複数の突入率が設けられ、ST中に当選すれば現行規則の上限１０Ｒを超える１６Ｒの大当りが付与される可能性のある優れた遊技性となる。
【0191】
本変形例は、上記時短A、時短B、時短C、時短Dの４種類の時短を備えるため、図２８（ａ）に示すように、状態報知装置で今どの時短種別であるかを報せている。時短Aならば１００のランプが点灯し、時短Bならば１０１のランプが点灯し、時短Cならば１０２のランプが点灯し、時短Dならば１０３のランプが点灯する。１００～１０３のランプは、時短遊技状態中は常に点灯し、時短遊技状態が終了すると消灯する。
なお、本変形例では時短の種別ごとに専用のランプを点灯する構成としたが、１つのランプで点灯パターン、点灯色などを異ならせることにより識別させてもよい。また、ランプではなく７セグを用いて識別可能に表示してもよい。
このようにすれば、演出図柄表示装置上でどのような演出が行われていても状態報知装置で報知が行なわれているため、常に時短の種別を確認することが可能となる。
なお、本変形例では時短の種別ごとに専用のランプを点灯する構成としたが、１つのランプで点灯パターン、点灯色などを異ならせることにより識別させてもよい。また、ランプではなく７セグを用いて識別可能に表示してもよい。
このようにすれば、演出図柄表示装置上でどのような演出が行われていても状態報知装置で報知が行なわれているため、常に時短の種別を確認することが可能となる。
【0192】
また、図２８（ｂ）に示すように、演出図柄表示装置６で時短の種類を報知する構成も考えられる。「Ｃ」は時短Ｃを識別するための図柄であり、図示しないが「Ａ」図柄が表示されている場合は時短Ａ、「Ｂ」図柄が表示されている場合は時短Ｂ、「Ｄ」図柄が表示されている場合は時短Ｄを示す。このようにすれば、遊技者は当否に関する変動演出から目を離すことなく、今自分がどの時短遊技状態で遊技しているかを把握することができる。本変形例のように時短の種別が豊富にあり、どの時短種別であるかにより当選する可能性が大きく異なることから、時短種別を把握すること重要となるし、遊技者に正確な情報を把握できる機会を与えることにより、余計な疑念を抱きながら遊技を行うことを回避することができる。
なお、普図時短の場合、入球容易状態で最も重要な当選は普通図柄でのロング開放作動する当選となることから、変動演出が行われる演出図柄は普通図柄に対応して演出することになる。詳細は省くが、演出図柄でリーチ演出や大当りを示す図柄の並びは、普電ロング開放作動の当選を示すことになる。
第一特別図柄、第二特別図柄に関しては、画面上の左上に小さく表示される。念のために普通図柄についても画面上右上に表示される。３つの変動状況を示すことにより、遊技者はいずれが変動しているかを報知することができる。また、時短の残り回数、普通図柄の保留記憶を表示することで演出図柄表示装置６の画面上に入球容易状態で必要な情報が表示されることになる。
なお、普図時短の場合、入球容易状態で最も重要な当選は普通図柄でのロング開放作動する当選となることから、変動演出が行われる演出図柄は普通図柄に対応して演出することになる。詳細は省くが、演出図柄でリーチ演出や大当りを示す図柄の並びは、普電ロング開放作動の当選を示すことになる。
第一特別図柄、第二特別図柄に関しては、画面上の左上に小さく表示される。念のために普通図柄についても画面上右上に表示される。３つの変動状況を示すことにより、遊技者はいずれが変動しているかを報知することができる。また、時短の残り回数、普通図柄の保留記憶を表示することで演出図柄表示装置６の画面上に入球容易状態で必要な情報が表示されることになる。
【0193】
変形例に関して、上記した例以外の他の例について説明する。普図時短の種別を特別図柄の図柄により付与する構成で説明したが、遊技状態と図柄の組合せで種別を選択してもよい。
例えば、通常遊技状態ではどの図柄で当選しても時短Ａが付与されるが、時短遊技状態（種別は問わない）で当選した場合は図柄によって異なる時短種別が設定される構成にすれば、通常遊技状態の当りで付与される時短は同じだが、時短中に当選すると多様な時短種別で遊技できる遊技性となり、遊技者を楽しませることができる。これは、第一特別図柄ではどの図柄で当選しても同じ時短種別が付与され、第二特別図柄では図柄によって異なる時短種別が付与されている構成と近いが、制御としては異なるものとなる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
例えば、通常遊技状態ではどの図柄で当選しても時短Ａが付与されるが、時短遊技状態（種別は問わない）で当選した場合は図柄によって異なる時短種別が設定される構成にすれば、通常遊技状態の当りで付与される時短は同じだが、時短中に当選すると多様な時短種別で遊技できる遊技性となり、遊技者を楽しませることができる。これは、第一特別図柄ではどの図柄で当選しても同じ時短種別が付与され、第二特別図柄では図柄によって異なる時短種別が付与されている構成と近いが、制御としては異なるものとなる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
【0194】
また、上記その他の例では通常遊技状態と時短状態としたが、通常遊技状態と時短Ａ、時短Ｂ、時短Ｃ、時短Ｄの組合せで時短種別が設定される構成でもよい。
さらに時短種別を増やして、例えば時短Ａで当選することにより時短Ｃが付与され、時短Ｃで当選することにより時短Ｄが付与され・・・といったように複数段階で時短の種別が変わっていく遊技性とすることができる。例えば連チャンすればするほど継続率の高い時短種別に移行したり、連チャンすればするほど継続率の低い時短種別に移行するなど深みのある遊技性を提供することができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
さらに時短種別を増やして、例えば時短Ａで当選することにより時短Ｃが付与され、時短Ｃで当選することにより時短Ｄが付与され・・・といったように複数段階で時短の種別が変わっていく遊技性とすることができる。例えば連チャンすればするほど継続率の高い時短種別に移行したり、連チャンすればするほど継続率の低い時短種別に移行するなど深みのある遊技性を提供することができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
【0195】
また、変形例では時短の付与契機を大当り（第一時短遊技状態）で説明したが、第二時短遊技状態、第三時短遊技状態で付与する構成でもよい。
第二時短遊技状態ならば、規定の変動回数に達した際のハズレ図柄の種類により時短Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄのいずれかに付与したり、抽選でどの時短種別を付与するか決定したり、第三時短遊技状態ならば、時短当り図柄の種類で決定することが考えられる。
上記のような第二時短遊技状態での付与方法ならば、規定の変動回数に近づくにつれ、時短遊技状態が作動することへの期待とともに、どの時短種別に移行するかに期待することができ、高い遊技性となる。
上記のような第三時短遊技状態での付与方法ならば、時短遊技状態が発動した際にどの時短種別で発動したのか楽しむことができ、高い遊技性となる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
第二時短遊技状態ならば、規定の変動回数に達した際のハズレ図柄の種類により時短Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄのいずれかに付与したり、抽選でどの時短種別を付与するか決定したり、第三時短遊技状態ならば、時短当り図柄の種類で決定することが考えられる。
上記のような第二時短遊技状態での付与方法ならば、規定の変動回数に近づくにつれ、時短遊技状態が作動することへの期待とともに、どの時短種別に移行するかに期待することができ、高い遊技性となる。
上記のような第三時短遊技状態での付与方法ならば、時短遊技状態が発動した際にどの時短種別で発動したのか楽しむことができ、高い遊技性となる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
【0196】
また、第三時短として、RAMクリア後の第一特別図柄での一回転、時短遊技終了後の第一特別図柄での一回転、規定変動回数に達した際の第一特別図柄での一回転で第三時短の抽選を行い、当選すると第三時短遊技状態として有利な時短状態を付与し、ハズレると第三時短遊技状態として不利（ほぼ通常遊技状態と同じ）な時短状態を付与する、いわゆるCタイムといわれる遊技構成に搭載してもよい。
これならば、Cタイムとして有利な時短状態が作動した場合にどの時短種別で作動するかで複数の有利度を持たせることができ、遊技性を豊かにすることができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
これならば、Cタイムとして有利な時短状態が作動した場合にどの時短種別で作動するかで複数の有利度を持たせることができ、遊技性を豊かにすることができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
【0197】
また、変形例では時短機能のみを備える遊技構成で説明したが、確変機能を備えた遊技構成に搭載してもよい。その場合、第２特図を１／１．０で当選させるようなことはできなくなり、普電ロング開放の確率を変えるだけでは大きく有利な遊技状態を作りだせないが、同じ時短遊技状態でも普電の入賞率を変化させることができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
このような構成においても、時短の種別により状態報知手段で識別可能に報知すれば、遊技者は正確な情報をもって入球容易状態を遊技することができる。
【0198】
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0199】
１ パチンコ機（弾球遊技機）
９ 第一特別図柄表示装置（特別図柄表示装置）
１０ 第二特別図柄表示装置（特別図柄表示装置）
１１ 第一始動口（第一の始動口）
１２ 第二始動口（第二の始動口）
１４ 第一大入賞口（大入賞口）
２０ 第二大入賞口（大入賞口）
２５ 特定口（特定領域）
１００ 時短Aを示すランプ
１０１ 時短Bを示すランプ
１０２ 時短Cを示すランプ
１０３ 時短Dを示すランプ
９ 第一特別図柄表示装置（特別図柄表示装置）
１０ 第二特別図柄表示装置（特別図柄表示装置）
１１ 第一始動口（第一の始動口）
１２ 第二始動口（第二の始動口）
１４ 第一大入賞口（大入賞口）
２０ 第二大入賞口（大入賞口）
２５ 特定口（特定領域）
１００ 時短Aを示すランプ
１０１ 時短Bを示すランプ
１０２ 時短Cを示すランプ
１０３ 時短Dを示すランプ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】