(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166924
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2668 20110101AFI20241122BHJP
H04N 21/241 20110101ALI20241122BHJP
H04L 51/046 20220101ALI20241122BHJP
【FI】
H04N21/2668
H04N21/241
H04L51/046
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083358
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】519327180
【氏名又は名称】株式会社リュウズオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】小沼 竜太
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164PA38
5C164SB02S
5C164SB29S
5C164SB51P
5C164SC05P
5C164UD41S
(57)【要約】
【課題】ユーザがライブ配信に参加している感覚を得やすくできるためのプログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、システム及び方法を提供する。
【解決手段】本発明のプログラムは、前記第1アプリケーション28は、チャット34の機能を備えると共にAPIを使用して所定の投稿記事36を前記チャット上に投稿できる機能及び所定の投稿記事内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタン38の配置機能を備え、第2アプリケーション32は、ライブ配信用画像40を用いてライブ配信を行う機能を備え、プログラムは、コンピュータに、第2アプリケーションのライブ配信用画像40に所定の画像46を反映させる機能を有するリアクションボタン38を前記第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36に配置する機能を実行させる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アプリケーション上でのユーザの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させるためのプログラムであって、前記第1アプリケーションは、チャットの機能を備えると共にAPIを使用して所定の投稿記事を前記チャット上に投稿できる機能及び前記所定の投稿記事内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタンの配置機能を備え、前記第2アプリケーションは、前記ライブ配信用画像を用いてライブ配信を行う機能を備え、前記プログラムは、
コンピュータに、前記第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を反映させる機能を有する前記リアクションボタンを前記第1アプリケーションの前記チャット上の前記所定の投稿記事に配置する機能を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記プログラムは、前記第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に前記所定の画像を反映する機能を有する前記リアクションボタンを前記第1アプリケーションの前記チャット上の前記所定の投稿記事に配置する機能を実行させるために、前記コンピュータに、
前記リアクションボタンを備えた前記所定の投稿記事を前記チャット上に投稿する投稿ステップと、
前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、
前記モニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップと、を実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記モニタステップは、前記第1アプリケーションの前記チャット上に前記プログラム以外の手段による他の記事の投稿がなされた場合であっても、前記投稿ステップにより投稿された前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンに対するモニタを継続する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムは、前記投稿ステップにより、別の所定の投稿記事を前記チャット上に投稿する場合には、既に実行していた前記モニタステップや前記合成ステップを終了し、改めて、前記別の所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタする前記モニタステップと、
このモニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する前記合成ステップと、を実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記投稿ステップにより投稿される前記所定の投稿記事には複数の前記リアクションボタンが設けられている、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記リアクションボタンは前記ライブ配信用画像に合成する画像を示す画像アイコンを備えている、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記合成ステップは、前記合成ステップを実行するサーバに記憶された前記リアクションボタンに対応する画像を、前記ライブ配信用画像に合成する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項8】
前記合成ステップは、合成される前記リアクションボタンに対応する画像の前記ライブ配信用画像への表示位置を、前記リアクションボタンの押され方や前記リアクションボタンの属性に基づいて変更する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項9】
前記リアクションボタンに使用される画像アイコンには、所定のサーバから読み込むことにより任意の画像を設定でき、前記プログラムは、この任意の画像に対応する前記所定の画像を前記ライブ配信用画像に合成することができる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の前記プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項11】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の前記プログラムを実行するコンピュータを備えたシステム。
【請求項12】
1又は複数のコンピュータにより実行され、第1アプリケーション上でのユーザの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させる方法であって、前記第1アプリケーションは、チャットの機能を備えると共にAPIを使用して所定の投稿記事を前記チャット上に投稿できる機能及び前記所定の投稿記事内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタンの配置機能を備え、前記第2アプリケーションは、前記ライブ配信用画像を用いてライブ配信を行う機能を備え、前記方法は、
前記リアクションボタンを備えた前記所定の投稿記事を前記チャット上に投稿する投稿ステップと、
前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、
前記モニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップとを備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示すように、インターネットを介して配信者がライブ配信を行う技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すようなインターネットを介してライブ配信を行う技術においては、ライブ配信をユーザが一方的に視聴する形態となりやすく、ライブ配信を視聴しているユーザが配信に参加しているという感覚を得られにくいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ユーザがライブ配信に参加している感覚を得やすくできるためのプログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、第1アプリケーション上でのユーザの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させるためのプログラムであって、前記第1アプリケーションは、チャットの機能を備えると共にAPIを使用して所定の投稿記事を前記チャット上に投稿できる機能及び前記所定の投稿記事内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタンの配置機能を備え、前記第2アプリケーションは、前記ライブ配信用画像を用いてライブ配信を行う機能を備え、前記プログラムは、コンピュータに、前記第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を反映させる機能を有する前記リアクションボタンを前記第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事に配置する機能を実行させる、プログラムを特徴としている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記プログラムは、コンピュータに、特定ユーザの操作に対応して前記第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を反映させる機能を有する前記リアクションボタンを前記第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事に配置する機能を実行させる。これにより、ユーザが第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事から第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャットで構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記プログラムは、前記第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を反映する機能を有する前記リアクションボタンを前記第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事に配置する機能を実行させるために、前記コンピュータに、前記リアクションボタンを備えた前記所定の投稿記事をチャット上に投稿する投稿ステップと、前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、前記モニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップと、を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、プログラムは、コンピュータにより、第1アプリケーションのチャット上における投稿記事のリアクションボタンが押された情報に基づき、押されたリアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成するステップを実行させることができる。これにより、第1アプリケーション上でのユーザのリアクションボタンへの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させることができる。よって、ユーザが第1アプリケーションのチャット上の所定の投稿記事から第2アプリケーションのライブ配信用画像に所定の画像を反映することによりライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャットで構成される仮想コミュニティへの没入感をさらに深めやすくすることができる。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記モニタステップは、前記第1アプリケーションの前記チャット上に前記プログラム以外の手段による他の記事の投稿がなされた場合であっても、前記投稿ステップにより投稿された前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンに対するモニタを継続する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記モニタステップは、前記第1アプリケーションの前記チャット上に前記プログラム以外の手段による他の記事の投稿がなされた場合であっても、前記投稿ステップにより投稿された前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンに対するモニタを継続する。これにより、プログラムは、他の記事投稿がなされた場合であっても、リアクションボタンを設定した所定の投稿記事をモニタし続け、ユーザの特定の記事に対する反応操作をよりダイレクトにライブ配信に反映できる。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記プログラムは、前記投稿ステップにより、別の所定の投稿記事をチャット上に投稿する場合には、既に実行していた前記モニタステップや前記合成ステップを終了し、改めて、前記別の所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、このモニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップと、を実行させる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記プログラムは、前記投稿ステップにより、別の所定の投稿記事をチャット上に投稿する場合には、既に実行していた前記モニタステップや前記合成ステップを終了し、改めて、前記別の所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、このモニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップと、を実行させる。これにより、プログラムは、チャット上のタイムラインを単に時系列に沿ってモニタしているのではなく、投稿された所定の投稿記事につき、リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタすることができる。よって、ユーザにチャット上の特定の投稿からライブ配信に参加することが明確にでき、ユーザへのライブ配信への画像投入の参加窓口がより明確にでき、チャット上のタイムラインのテキストが自動投稿されるような場合と比べて、ライブ配信に自らの操作で参加している(又は影響を与えている)意識をユーザに与えやすくできる。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記投稿ステップにより投稿される前記所定の投稿記事には複数のリアクションボタンが設けられている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記投稿ステップにより投稿される所定の投稿記事には複数のリアクションボタンが設けられている。これにより、ユーザが前記ライブ配信用画像に所定の画像を投入する際に多様なリアクションの表現が可能となり、ユーザが多様な意思を表示してライブ配信に参加しやすくできる。例えば、キャラクタの感情表現や、投票の賛成、反対等の多様な意思を表明できる。よって、ユーザのライブ配信への没入感をより高めることができる。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記リアクションボタンは前記ライブ配信用画像に合成する画像を示す画像アイコンを備えている。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記リアクションボタンは前記ライブ配信用画像に合成する画像を示す画像アイコンを備えている。これにより、不特定多数のユーザが参加しやすい窓口を設定できると共に、ユーザが画像により感覚的にリアクションを行える。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記合成ステップは、前記合成ステップを実行するサーバに記憶された前記リアクションボタンに対応する画像を、前記ライブ配信用画像に合成する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記合成ステップは、前記合成ステップを実行するサーバに記憶された前記リアクションボタンに対応する画像を、前記ライブ配信用画像に合成する。これにより、前記リアクションボタンに対応する画像が、合成ステップを実行するサーバと別のサーバに記憶されている場合と比べて、前記リアクションボタンに対応する画像をより高速な処理で前記ライブ配信用画像に合成することができる。よって、ユーザのリアクションボタンへの操作から、リアクションボタンに対応する画像のライブ配信用画像への反映までの応答性が向上され、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。例えば、ユーザがリアクションボタンを押下げ操作してすぐに、ライブ配信用画像に操作されたリアクションボタンに対応する画像が合成されて表示されるため、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記合成ステップは、合成される前記リアクションボタンに対応する画像の前記ライブ配信用画像への表示位置を、前記リアクションボタンの押され方や前記リアクションボタンの属性に基づいて変更する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記合成ステップは、合成される前記リアクションボタンに対応する画像の前記ライブ配信用画像への表示位置を、前記リアクションボタンの押され方や前記リアクションボタンの属性に基づいて変更する。リアクションボタンの押され方や前記リアクションボタンの属性に基づいて、ユーザが所定の画像の表示の変化を感得でき、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、前記リアクションボタンに使用される画像アイコンには、所定のサーバから読み込むことにより任意の画像を設定でき、前記プログラムは、この任意の画像に対応する所定の画像を前記ライブ配信用画像に合成することができる。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、前記リアクションボタンに使用される画像アイコンには、所定のサーバから読み込むことにより任意の画像を設定でき、前記プログラムは、この任意の画像に対応する所定の画像を前記ライブ配信用画像に合成することができる。これにより、投稿ステップにより投稿される所定の投稿記事のリアクションボタンやライブ配信用画像に合成する画像を、任意の画像とできる。よって、合成用の画像を準備する者(例えば配信用画像準備者や配信者)やユーザが任意の画像を使用でき、ユーザがライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。例えば、ライブ配信の内容そのものに関連した画像、ライブ配信に関連したイベントに関連している画像等を、リアクションボタンの画像アイコンやライブ配信用画像に合成する画像に設定でき、一般的に登録されている画像や絵文字等を使用する場合と違って、ユーザがライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、所定のプログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体を提供する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、プログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体に基づき、ユーザが第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事から第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャットで構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、プログラムを実行するコンピュータを備えたシステムを提供する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、プログラムを実行するコンピュータを備えたシステムにより、ユーザが第1アプリケーションのチャット上の前記所定の投稿記事から第2アプリケーションの前記ライブ配信用画像に所定の画像を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャットで構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、好ましくは、1又は複数のコンピュータにより実行され、第1アプリケーション上でのユーザの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させる方法であって、前記第1アプリケーションは、チャットの機能を備えると共にAPIを使用して所定の投稿記事を前記チャット上に投稿できる機能及び前記所定の投稿記事内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタンの配置機能を備え、前記第2アプリケーションは、前記ライブ配信用画像を用いてライブ配信を行う機能を備え、前記方法は、前記リアクションボタンを備えた前記所定の投稿記事をチャット上に投稿する投稿ステップと、前記所定の投稿記事の前記リアクションボタンがユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップと、前記モニタステップにより前記リアクションボタンが押されたと認識した場合に、押された前記リアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成する合成ステップとを備える、方法を提供する。
このように構成された本発明の一実施形態によれば、コンピュータにより実行される方法により、第1アプリケーションのチャット上における投稿記事のリアクションボタンが押された情報に基づき、押されたリアクションボタンに対応する画像を前記第2アプリケーションに用いる前記ライブ配信用画像に合成するステップを実行させることができる。これにより、第1アプリケーション上でのユーザのリアクションボタンへの反応を第2アプリケーションに用いるライブ配信用画像に反映させることができる。よって、ユーザが第1アプリケーションのチャット上の所定の投稿記事から第2アプリケーションのライブ配信用画像に所定の画像を反映することによりライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャットで構成される仮想コミュニティへの没入感をさらに深めやすくすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のプログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、システム及び方法によれば、ユーザがライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態によるプログラムを実行するコンピュータを備えたシステムの全体構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態において第1サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態による第2サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態のプログラムにより所定の投稿記事が投稿されている第1アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【
図5】
図4の第1アプリケーションの画面のうち所定の投稿記事のリアクションボタンが押された状態を拡大して示す図である。
【
図6】
図4の第1アプリケーションの画面のうち所定の投稿記事のリアクションボタンが押された状態を拡大して示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態における第2アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態における画像反映用アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるプログラムを実行する第2サーバにおける実行機能部を示すブロック図である。
【
図10】本発明の一実施形態による画像反映用アプリケーションの処理のフローチャートを示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態における画像反映用アプリケーションにより生じた合成用の画像の一例を示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態における画像反映用アプリケーションにより生じた合成用の画像の一例を示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態における画像反映用アプリケーションにより生じた合成用の画像の一例を示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態における画像反映用アプリケーションにより生じた合成用の画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態によるプログラムを実行するコンピュータを備えたシステム1について説明する。
先ず、
図1は本発明の一実施形態によるプログラムを実行するコンピュータを備えたシステムの全体構成図である。
図2は本発明の一実施形態において第1サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3は本発明の一実施形態による第2サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4は本発明の一実施形態のプログラムにより所定の投稿記事が投稿されている第1アプリケーションの画面の一例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本発明の一実施形態によるシステム1は、コンピュータとして機能する1又は複数のサーバを備えている。システム1は、例えば、第1サーバ2と第2サーバ4とを備えている。第1サーバ2と第2サーバ4とはインターネット6を介して電気的に接続されている。システム1が備えるサーバの数や構成は任意に変更可能である。例えば、後述する第2アプリケーションを第2サーバ4とは別のサーバに配置し、インターネットを介して接続してもよい。また、システム1は第1サーバ2と第2サーバ4とが1つのサーバにより構成されインターネット6を介さないコンピュータ内の処理により本実施形態のプログラムが実行されてもよい。本実施形態のプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体内に配置され、コンピュータとして機能する1又は複数のサーバにより実行されてもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体は例えばUSBメモリ等である。
【0022】
第1サーバ2は、プロセッサ8、表示装置10、入力装置12、記憶装置14、及び通信装置16を備える。これらの各構成装置はバス17によって接続されている。なお、バス17と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが設けられている。第1サーバ2は、例えばパーソナルコンピュータである。第1サーバ2は、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、その他の電子情報端末装置、家庭用ゲーム機器、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス又はその他の電子装置とすることができる。
【0023】
プロセッサ8は、第1サーバ2全体の動作を制御する。プロセッサ8は、例えば、CPUである。なお、プロセッサ8としては、MPU等の電子回路が用いられてもよい。プロセッサ8は、記憶装置14に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ8は、例えば、第1アプリケーション28のチャット機能を実行する。プロセッサ8は、例えば、複数のプロセッサから構成される。プロセッサ8は、例えば、記憶装置14と共に第1サーバ2を第1アプリケーション28の制御部として機能させる。
【0024】
表示装置10は、例えばディスプレイモニタである。表示装置10は、プロセッサ8の制御に従って、第1アプリケーション画面をユーザに表示する。
【0025】
入力装置12は、第1サーバ2に対するユーザからの操作入力を受け付けるユーザインタフェースである。入力装置12は、例えばキーボード操作入力を受け付けるキーボードやマウスである。
【0026】
記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えば情報の高速な読み書きが可能な揮発性メモリであり、プロセッサ8が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ8が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであり、例えばeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリであり、着脱可能なものであってもよい。記憶装置14は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む一般的なパソコンが備えている記憶装置である。記憶装置14は、本実施形態における第1アプリケーション28を実行するためのプログラムや各種データ等を記憶している。
【0027】
通信装置16は、インターネット6を介して第2サーバ4等の他のサーバとの間でデータの送受信を行うことが可能なモジュール、デバイス、又は装置である。通信装置16は、無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0028】
第2サーバ4は、プロセッサ18、表示装置20、入力装置22、記憶装置24、及び通信装置26を備える。これらの各構成装置はバス27によって接続されている。なお、バス27と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが設けられている。第2サーバ4は、例えばパーソナルコンピュータである。第2サーバ4は、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、その他の電子情報端末装置、家庭用ゲーム機器、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス又はその他の電子装置とすることができる。
【0029】
プロセッサ18は、第2サーバ4全体の動作を制御する。プロセッサ18は、例えば、CPUである。なお、プロセッサ18としては、MPU等の電子回路が用いられてもよい。プロセッサ18は、記憶装置24に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ18は、例えば、第2アプリケーション32のライブ配信機能を実行する。プロセッサ18は、例えば、複数のプロセッサから構成される。プロセッサ18は、例えば、記憶装置24と共に第2サーバ4を画像反映用プログラム44等の制御部として機能させる。
【0030】
表示装置20は、例えばディスプレイモニタである。表示装置20は、プロセッサ18の制御に従って、プログラムの画面及び第2アプリケーション画面をユーザに表示する。
【0031】
入力装置22は、第2サーバ4に対するユーザからの操作入力を受け付けるユーザインタフェースである。入力装置22は、例えばキーボード操作入力を受け付けるキーボードやマウスである。
【0032】
記憶装置24は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えば情報の高速な読み書きが可能な揮発性メモリであり、プロセッサ18が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ18が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであり、例えばeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリであり、着脱可能なものであってもよい。記憶装置24は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む一般的なパソコンが備えている記憶装置である。記憶装置24は、本実施形態におけるプログラムや第2アプリケーション32を実行するためのプログラムや各種データ等を記憶している。
【0033】
通信装置26は、インターネット6を介して第1サーバ2等の他のサーバとの間でデータの送受信を行うことが可能なモジュール、デバイス、又は装置である。通信装置26は、無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0034】
次に、
図1を参照して、第1サーバ2において実行される第1アプリケーション28及び第2サーバ4において実行される画像反映用アプリケーション30と、第2アプリケーション32等を説明する。
第1サーバ2は、第1アプリケーション28を備えている。第1アプリケーション28は、第1サーバ2上において、ウェブブラウザ上で実行されている。なお、第1アプリケーション28は、第1サーバ2にインストールされたアプリケーションソフトとして実行されてもよい。第1アプリケーション28は、別のサーバで実行された結果が第1サーバ2上に表示されるように構成されてもよい。
【0035】
図4に示すように、第1アプリケーション28は、チャット34の機能を備えている。チャット34は、不特定多数のユーザが同時に見られると共に、不特定多数のユーザが投稿できるテキストチャットであり、投稿された投稿記事が投稿順に並んで表示されるようになっている。第1アプリケーション28は、さらに、APIを使用して所定の投稿記事36をチャット34上に投稿できる機能及び所定の投稿記事36内においてユーザの反応を受け付けるボタンとしてのリアクションボタン38の配置機能を備えている。このように、第1アプリケーション28は、リアクションボタン38の配置を受け付ける機能を有している。
図4において、所定の投稿記事36の部分をわかりやすく示すため、仮想的な破線により囲んで示している。
【0036】
第1アプリケーション28において、複数のリアクションボタン38が横に並んで配置されている。リアクションボタン38は、ユーザがさまざまなリアクションを選択できるように複数のボタンが設定される。リアクションボタン38は、APIの技術により設けられ、ユーザがクリックしてクリック状態及び数がカウントされるようになっている。また、リアクションボタン38のカウント数等の状態がログとして他のサーバ等に読み出せるようになっている。
例えば、
図4及び
図5に示すように、リアクションボタン38のうちリアクションボタン38aは、キャラクタが喜びの感情表現を示している画像(第1画像39)を備えている。
図5においては、リアクションボタン38が押下げされた(ユーザのリアクションがなされた)状態の表示を示している。なお、リアクションボタン38が押下げされたときに
図5に示すような「リアクションされました」という表示を省略し、画像反映用プログラム44が押下げされた操作事実を認識して、対応する処理を行ってもよい。
また、例えば、
図4及び
図6に示すように、リアクションボタン38のうちリアクションボタン38bは、キャラクタが涙目の感情表現を示している画像(第1画像39)を備えている。
図6においては、リアクションボタン38が押下げされた(ユーザのリアクションがなされた)状態の表示を示している。なお、リアクションボタン38が押下げされたときに
図6に示すような「リアクションされました」という表示を省略し、画像反映用プログラム44が押下げされた操作事実を認識して、対応する処理を行ってもよい。
【0037】
このように、例えば、リアクションボタン38は、ユーザの意見や気持ちを反映するものとして、キャラクタがさまざまな感情表現を示している画像(第1画像39)を付したボタンや、賛成、反対等の多様な意思を示している画像(第1画像39)を付したボタン等が設定できる。よって、リアクションボタン38は、ユーザの意見や気持ちを反映するボタンとして使用できる。また、リアクションボタン38は、ユーザの賛成、反対等の多様な意思をライブ配信上に反映する参加窓口として機能する。第1画像39には、画像反映用アプリケーション30を使用して合成用の第2画像46を準備する者(例えば配信用画像準備者や配信者)やユーザの意図に応じて任意の画像が設定できる。
【0038】
図1に示すように、第2サーバ4は、画像反映用プログラム44を備えた画像反映用アプリケーション30と、第2アプリケーション32とを備えている。なお、画像反映用アプリケーション30と第2アプリケーション32とはそれぞれ別のサーバに設けられインターネットを介して電気的に接続されていてもよい。
【0039】
先に、
図7を参照して、第2アプリケーション32について説明する。第2アプリケーション32は、ライブ配信用画像40を用いてライブ配信を行う機能を備えている。第2アプリケーション32は、例えばYouTube(登録商標)、TWITCH(登録商標)等のライブ配信を実現するアプリケーションソフトウェアである。第2アプリケーション32には、ライブ配信用画像40を用いてライブ配信を行う機能を備えたソフトウェアやプラットフォームを用いることができる。第2アプリケーション32は、リアルタイム配信等のストリーミング形式のライブ配信を行うが、録画した画像や映像を配信する映像配信を実現するアプリケーションソフトウェアであってもよい。第2アプリケーション32は、すなわちダウンロード形式の動画配信を行うものであってもよい。また、例えば、第2アプリケーション32は、インターネット番組の配信用のアプリケーションソフトウェアや、TV放送用のアプリケーションソフトウェアであってもよい。第2アプリケーション32は、ライブ配信用画像40を、配信用画面領域42内において配信する。よって、ユーザは、インターネットを介して、配信されたライブ配信用画像40を、配信用画面領域42内において視聴することができる。
【0040】
次に、
図1及び
図8を参照して、画像反映用アプリケーション30について説明する。
画像反映用アプリケーション30は、
図4に示すような第1アプリケーション28上でのユーザの反応を、
図7に示すような第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に反映させるためのプログラムとしての画像反映用プログラム44を備えている。画像反映用アプリケーション30はライブ配信用画像40に合成するための画像を準備するソフトウェアでもある。
【0041】
図4及び
図8に示すように、画像反映用アプリケーション30の画像反映用プログラム44は、コンピュータとしての第2サーバ4に、第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の画像46を反映するためのユーザへの参加窓口を第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36として開設する機能を実行させる。より具体的には、画像反映用プログラム44は、リアクションボタン38を押す操作をした特定ユーザの操作に対応して第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46(
図11参照)を反映させて出現させる機能を有するリアクションボタン38を第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36に配置する機能を実行させる(
図4参照)。
図11に示すように、所定の第2画像46は、押されたリアクションボタン38に表示されていた第1画像39(
図4参照)に対応する画像であり、概ね同一のデザインの画像である。所定の第2画像46は、リアクションボタン38に付された第1画像39の大きさよりも大きく、例えば面積が1.5倍~5倍の大きさに形成されている。なお、本実施形態に係るプログラムである画像反映用プログラム44は、構成要素として第1アプリケーション28(第1アプリケーション28の基本的なチャット提供機能等)及び第2アプリケーション32(第2アプリケーション32の基本的なライブ配信提供機能等)を含まずに、第1アプリケーション28上でのユーザの反応を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像に反映させるプログラムを構成している。
【0042】
図8及び
図9に示すように、第2サーバ4は、画像反映用アプリケーション30の画像反映用プログラム44により、第2サーバ4に、リアクションボタン38を備えた所定の投稿記事36をチャット34上に投稿する投稿ステップ50を実行する投稿ステップ実行機能部51と、所定の投稿記事36のリアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップ52を実行するモニタステップ実行機能部53と、モニタステップ52によりリアクションボタン38が押されたと認識した場合に、押されたリアクションボタン38に対応する画像を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に合成する合成ステップ54を実行する合成ステップ実行機能部55と、を備えている。なお、投稿ステップ実行機能部51と、モニタステップ実行機能部53と、合成ステップ実行機能部55とのうち一部が、第2サーバ4以外の他のサーバにおいて実行されてもよい。また、投稿ステップ実行機能部51と、モニタステップ実行機能部53と、合成ステップ実行機能部55とのうち一部が、異なるアプリケーションソフトにおいて実行されてもよい。投稿ステップ実行機能部51と、モニタステップ実行機能部53と、合成ステップ実行機能部55とはそれぞれ、第2サーバ4のプロセッサ18によりそれぞれのステップを実行する。
【0043】
投稿ステップ実行機能部51により実行される投稿ステップ50により投稿される所定の投稿記事36には、
図4に示すように、複数のリアクションボタン38が設けられている。リアクションボタン38はライブ配信用画像に合成する第2画像46に対応した第1画像39を示す画像アイコンを備えている。リアクションボタン38に使用される第1画像39には、所定のサーバから読み込むことにより任意のデザインを設定できる。画像反映用プログラム44は、この第1画像39に対応する第2画像46の情報をデータテーブルとして有している。このように、第1画像39及び第2画像46には、予め準備されたデザイン画像以外にも、配信用画像準備者や配信者やユーザ等により新たに追加された任意のデザイン画像を用いることができる。すなわち、ユーザが任意の第2画像46を使用してライブ配信に参加できるように、配信用画像準備者等が第1画像39及び第2画像46を設定できる。第2画像46は、ライブ配信用画像上で移動するように動作する画像である。第2画像46は、例えばライブ配信用画像上で上方から下方に向けて移動する。
【0044】
モニタステップ実行機能部53により実行されるモニタステップ52は、第1アプリケーション28のチャット34上に画像反映用プログラム44以外の手段による記事の投稿、例えば他のユーザによる通常のテキストのみの記事投稿がさらになされた場合であっても、最新の通常のテキストのみの記事投稿のモニタに切り替わることなく、投稿ステップ50により投稿された所定の投稿記事36のリアクションボタン38に対するモニタを継続する。モニタステップ52は、第1アプリケーション28と電気的に接続された状態で、リアクションボタン38を監視している。
【0045】
合成ステップ実行機能部55により実行される合成ステップ54は、合成ステップ54を実行する第2サーバ4に記憶された第2画像46を、ライブ配信用画像40に合成する。合成ステップ54は、合成される所定の第2画像46のライブ配信用画像40上の表示位置を、リアクションボタン38の押され方やリアクションボタン38の属性に基づいて変更することができる。例えば、リアクションボタン38aが賛成のイメージの第1画像39であり、リアクションボタン38bが反対のイメージの第1画像39であるような場合に、リアクションボタン38aに対する第2画像46は画面の左半分領域内に表示され、リアクションボタン38bに対する第2画像46は画面の右半分領域内に表示されるようにしてもよい。また、第2画像46のライブ配信用画像40上の表示位置(落下開始位置)を、例えばランダムな配置にすることができる。さらに、第2画像46の大きさを、個別の第2画像46の表示位置やタイミング等に応じて変化させることができる(例えばランダム)。第2画像46の落ち方や速度等も、個別の第2画像46において変化させることができる(例えばランダム)。
【0046】
画像反映用プログラム44は、投稿ステップ50により、既存の所定の投稿記事36が既に投稿されている状態で、別の所定の投稿記事を改めてチャット34上に投稿する場合には、既に実行していたモニタステップ52や合成ステップ54を終了し、改めて、別の所定の投稿記事に関する投稿ステップ50と、この別の所定の投稿記事のリアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップ52と、このモニタステップ52によりリアクションボタン38が押されたと認識した場合に、押されたリアクションボタン38に対応する所定の第2画像46を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に合成する合成ステップ54と、を実行させる。
【0047】
次に、
図10を参照して、画像反映用プログラム44の一連の動作について説明する。
以下に、本実施形態における画像反映用プログラム44を用いた画像反映方法について説明する。
図10に示すように、第2サーバ4(例えば、第2サーバ4のプロセッサ18)により実行される画像反映用アプリケーション30は、画像反映用プログラム44による一連の動作の準備を開始するためS1に進む。S1においては、画像反映用アプリケーション30は、準備ステップ49を実行する。準備ステップ49において、
図8に示すような画像反映用アプリケーション30の設定ウィンドウにおいて第1アプリケーション28を実行するサーバ(サーバアドレス)56、及びそのチャンネル(チャンネルアドレス)58が指定される。また、所定の投稿記事36の記事内容となるメッセージ60が指定され、さらに、リアクションボタン設定ウィンドウ62において、リアクションボタン38の有無や個数及び、定義されたリアクションボタン38の指定がなされる。定義されたリアクションボタン38の指定がなされることにより、所定の画像を有するリアクションボタン38のデータが所定のサーバから読みだされ、所定の第1画像39付きのリアクションボタン38(
図4参照)として所定の投稿記事36内に配置されることになる。
【0048】
S1の準備ステップ49が完了した後、S2において、メッセージ投稿ボタン61(
図8参照)が押下げ操作されると、
図4に示すように、第2サーバ4のプロセッサ18は、投稿ステップ実行機能部51による投稿ステップ50により、画像反映用プログラム44の設定ウィンドウにおいて設定された内容に基づき、設定されたメッセージ60を、指定したサーバ56及びそのチャンネル58における所定の投稿記事36として第1アプリケーション28に投稿する。所定の投稿記事36は、テキストチャット上の投稿記事であるが、投稿された所定の投稿記事36には、設定されたリアクションボタン38が配置される。リアクションボタン38はそれぞれ所定の第1画像39を有している。所定の投稿記事36のメッセージ60には、例えば、第2アプリケーション32においてライブ配信の番組が始まる際に、「〇〇の番組が始まりますのでそれに対するリアクションをつけてください。」等のテキストを入れることができる。そして、この所定の投稿記事36には、ユーザがリアクションできる複数のリアクションボタン38が配置される。画像反映用アプリケーション30は、S2の投稿ステップ50が終了するとS3に進む。
【0049】
S3において、第2サーバ4において実行される画像反映用アプリケーション30は、モニタステップ実行機能部53によるモニタステップ52を実行し、所定の投稿記事36のリアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかモニタする。画像反映用アプリケーション30は、モニタステップ52において、複数のリアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかをモニタしている。画像反映用アプリケーション30は、リアクションボタン38がユーザにより押された場合に、押されたという内容のログ64をテキスト情報により取得する。よって、第2サーバ4は、第1画像39の画像データを取得する場合と比べて高速にどのリアクションボタン38が押されたかのデータを取得できる。画像反映用アプリケーション30は、リアクションボタン38がユーザにより押され、ログ64を取得した場合には、S4に進む。
【0050】
S4において、画像反映用アプリケーション30は、合成ステップ実行機能部55による合成ステップ54を実行する。画像反映用アプリケーション30は、ログ64を取得した内容、つまり押下げ操作されたリアクションボタン38に対応する第2画像46を、合成ステップ54を実行する第2サーバ4の記憶装置24から読み出し、ライブ配信用画像40に合成する。
図11に示すように、第2サーバ4は、第2画像46を、例えば、ライブ配信用画像40の上方の位置に配置し、その位置から落下するように制御すると共にこの第2画像46の移動をライブ配信用画像40に合成する。ここで、
図11には、説明のために、仮想的にライブ配信用画像40への合成用の画像が例示されている。また、
図11において第2画像46の主な移動方向を矢印Aにより例示している。合成用の画像であるので、背景は黒背景(背景画像が設定されていない状態)とされ、第2画像46の動きのみが表示されている。
図11に示すような合成用の画像が配信前にライブ配信用画像40に重ね合わされてデータ上で合成されることにより、最終的な配信画像が形成される。このようにして、合成用の画像における第2画像46の動作が、最終的な配信画像に反映される。なお、合成用の画像は作成されずに、第2画像の動作が直接ライブ配信用画像40に合成され、最終的な配信画像に反映されていてもよい。
【0051】
図11に示すように、画像反映用アプリケーション30は、第2画像46を、例えば、ライブ配信用画像40の上部の所定位置から落下させる。さらに、リアクションボタン38がユーザにより押された場合には、第2サーバ4は、別の第2画像46を、例えば、ライブ配信用画像40の上部の位置に配置して落下を開始させる。このように、リアクションボタン38がさまざまなユーザにより押下げ操作される場合には、第2画像46が合成用の画像上で次々生成されると共にライブ配信用画像40に合成される。なお、合成用の画像はリアルタイムでライブ配信用画像40に合成されており、第2画像46の動きがライブ配信においてリアルタイムに反映される。
図12に示すように、第2画像46は表示位置から徐々に落下する。第2画像46が出現してから所定時間が経過すると、
図13に示すように、第2画像46が下方まで落下した状態となる。
図12においても第2画像46の主な移動方向を矢印Aにより例示している。
【0052】
合成ステップ54は、所定の第2画像46の表示位置を、合成用画像上において、ランダムに変更する。なお、合成ステップ54は、リアクションボタン38に対応する所定の第2画像46の表示位置を、リアクションボタン38の押され方やリアクションボタン38の属性に基づいて変更してもよい。リアクションボタン38が多数のユーザにより押された場合には、
図14に示すように、多数の第2画像46が合成用画像上において表示され、移動される。第2画像46は落下の途中で向きが倒れたり、転がったりしながら落ちる演出がなされてもよい。また、第2画像46は出現してから所定時間経過後に自動的に消えるようになっている。従って、第2サーバ4は、第2アプリケーション32により、合成されたライブ配信用画像40をライブ配信することができる。よって、ライブ配信に出演する程まで参加していないユーザがテキストのチャット34を介して比較的簡単にライブ配信用画像40に画像を表示させるような形態で参加できる。また、ライブ配信用画像40にテキストではなく画像を登場させてユーザのリアクションを伝えることができ、配信者とユーザとの配信での一体感や没入感を増幅させることができる。第2サーバ4は、S4が終了すると、エンドに進み、一連の処理を終了させる。
【0053】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、画像反映用プログラム44は、コンピュータに、特定ユーザの操作に対応して第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を出現させる機能を有するリアクションボタン38を第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36に配置する機能を実行させる。これにより、ユーザが第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36から第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャット34で構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0054】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、画像反映用プログラム44は、コンピュータにより、第1アプリケーション28のチャット34上における投稿記事36のリアクションボタン38が押された情報に基づき、押されたリアクションボタン38に対応する第2画像46を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に合成するステップを実行させることができる。これにより、第1アプリケーション28上でのユーザのリアクションボタン38への反応を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に反映させることができる。よって、ユーザが第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36から第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を反映することによりライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャット34で構成される仮想コミュニティへの没入感をさらに深めやすくすることができる。
【0055】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、モニタステップ52は、第1アプリケーション28のチャット34上に画像反映用プログラム44以外の手段による他の記事の投稿がなされた場合であっても、投稿ステップ50により投稿された所定の投稿記事36のリアクションボタン38に対するモニタを継続する。これにより、画像反映用プログラム44は、他の記事投稿がなされた場合であっても、リアクションボタン38を設定した所定の投稿記事36をモニタし続け、ユーザの特定の記事に対する反応操作をよりダイレクトにライブ配信に反映できる。
【0056】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、画像反映用プログラム44は、投稿ステップ50により、別の所定の投稿記事36をチャット34上に投稿する場合には、既に実行していたモニタステップ52や合成ステップ54を終了し、改めて、別の所定の投稿記事36のリアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかモニタするモニタステップ52と、このモニタステップ52によりリアクションボタン38が押されたと認識した場合に、押されたリアクションボタン38に対応する第2画像46を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に合成する合成ステップ54と、を実行させる。これにより、画像反映用プログラム44は、チャット34上のタイムラインを単に時系列に沿ってモニタしているのではなく、投稿された所定の投稿記事36につき、リアクションボタン38がユーザにより押されたかどうかモニタすることができる。よって、ユーザにチャット34上の特定の投稿からライブ配信に参加することが明確にでき、ユーザへのライブ配信への画像投入の参加窓口がより明確にでき、チャット34上のタイムラインのテキストが自動投稿されるような場合と比べて、ライブ配信に自らの操作で参加している(又は影響を与えている)意識をユーザに与えやすくできる。
【0057】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、投稿ステップ50により投稿される所定の投稿記事36には複数のリアクションボタン38が設けられている。これにより、ユーザがライブ配信用画像40に所定の第2画像46を投入する際に多様なリアクションの表現が可能となり、ユーザが多様な意思を表示してライブ配信に参加しやすくできる。例えば、キャラクタの感情表現や、投票の賛成、反対等の多様な意思を表明できる。よって、ユーザのライブ配信への没入感をより高めることができる。
【0058】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、リアクションボタン38はライブ配信用画像40に合成する画像を示す画像アイコンを備えている。これにより、不特定多数のユーザが参加しやすい窓口を設定できると共に、ユーザが画像により感覚的にリアクションを行える。
【0059】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、合成ステップ54は、合成ステップ54を実行するサーバに記憶されたリアクションボタン38に対応する第2画像46を、ライブ配信用画像40に合成する。これにより、リアクションボタン38に対応する第2画像46が、合成ステップ54を実行するサーバと別のサーバに記憶されている場合と比べて、リアクションボタン38に対応する第2画像46をより高速な処理でライブ配信用画像40に合成することができる。よって、ユーザのリアクションボタン38への操作から、リアクションボタン38に対応する第2画像46のライブ配信用画像40への反映までの応答性が向上され、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。例えば、ユーザがリアクションボタン38を押下げ操作してすぐに、ライブ配信用画像40に操作されたリアクションボタン38に対応する第2画像46が合成されて表示されるため、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。
【0060】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、合成ステップ54は、合成されるリアクションボタン38に対応する第2画像46のライブ配信用画像40への表示位置を、リアクションボタン38の押され方やリアクションボタン38の属性に基づいて変更する。リアクションボタン38の押され方やリアクションボタン38の属性に基づいて、ユーザが所定の第2画像46の表示の変化を感得でき、ユーザがライブ配信に参加している感覚をさらに得やすくできる。
【0061】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、画像反映用プログラム44が記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体に基づき、ユーザが第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36から第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャット34で構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0062】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、画像反映用プログラム44を実行するコンピュータを備えたシステム1により、ユーザが第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36から第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を投入することによりライブ配信に参加している感覚を得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャット34で構成される仮想コミュニティへの没入感をより深めやすくすることができる。
【0063】
このように構成された本発明の一実施形態によれば、コンピュータにより実行される方法により、第1アプリケーション28のチャット34上における投稿記事36のリアクションボタン38が押された情報に基づき、押されたリアクションボタン38に対応する第2画像46を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に合成するステップを実行させることができる。これにより、第1アプリケーション28上でのユーザのリアクションボタン38への反応を第2アプリケーション32に用いるライブ配信用画像40に反映させることができる。よって、ユーザが第1アプリケーション28のチャット34上の所定の投稿記事36から第2アプリケーション32のライブ配信用画像40に所定の第2画像46を反映することによりライブ配信に参加している感覚をより得やすくできる。また、ユーザのライブ配信やチャット34で構成される仮想コミュニティへの没入感をさらに深めやすくすることができる。
【符号の説明】
【0064】
1 :システム
2 :第1サーバ
4 :第2サーバ
28 :第1アプリケーション
30 :画像反映用アプリケーション
32 :第2アプリケーション
34 :チャット
36 :投稿記事
38 :リアクションボタン
39 :第1画像
40 :ライブ配信用画像
44 :画像反映用プログラム
46 :第2画像
50 :投稿ステップ
52 :モニタステップ
54 :合成ステップ
56 :サーバ