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特開2024-166940情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166940
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/332 20190101AFI20241122BHJP
【FI】
G06F16/332
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083378
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大城 智朱希
(72)【発明者】
【氏名】横内 寿樹
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA01
5B175GA01
(57)【要約】
【課題】カテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、特定部と、表示制御部とを備える。受付部は、利用者からカテゴリの指定を受け付ける。特定部は、利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する。表示制御部は、特定部により特定された特徴キーワードをカテゴリごとに表示させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者からカテゴリの指定を受け付ける受付部と、
前記利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する特定部と、
前記特定部により特定された特徴キーワードを前記カテゴリごとに表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記カテゴリは、検索キーワードの検索地域、利用者の属性、又は、検索キーワードの検索地域及び利用者の属性の組み合わせである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、
前記カテゴリが変更された場合は変更後のカテゴリごとに特徴キーワードを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、
前記表示制御部により表示された特徴キーワードの中から前記利用者が選択した特徴キーワードの関連キーワードを特定し、
前記表示制御部は、
前記特定部により特定された関連キーワードを前記カテゴリごとに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、
前記表示制御部により表示された関連キーワードの中から前記利用者が選択した関連キーワードの関連キーワードである第2関連キーワードを特定する
前記表示制御部は、
前記特定部により特定された第2関連キーワードを前記カテゴリごとに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者からカテゴリの指定を受け付ける受付工程と、
前記利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された特徴キーワードを前記カテゴリごとに表示させる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
利用者からカテゴリの指定を受け付ける受付手順と、
前記利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する特定手順と、
前記特定手順により特定された特徴キーワードを前記カテゴリごとに表示させる表示制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キーワードをマッピングする技術が知られている。例えば、利用者が指定したキーワードと関連性を有する関連キーワードを抽出してマッピングする技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6945680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、例えば、カテゴリごとに検索され易いキーワードを特定することはできないため、カテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、カテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者からカテゴリの指定を受け付ける受付部と、前記利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する特定部と、前記特定部により特定された特徴キーワードを前記カテゴリごとに表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、カテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る地図の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る検索履歴記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、所定の範囲内(表示範囲内)で検索され易い特徴キーワードを表示させる操作を行う利用者によって利用される情報処理装置である。利用者は、例えば、商品企画/改善、競合調査などを行うことを検討しているものである。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受け付けてもよい。図2では、端末装置10は利用者U1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、表示範囲内で検索され易い特徴キーワードを特定して地図上に重畳表示させることで、地域ごとに地域に適した施策を立て易くすることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、利用者により指定された表示範囲内の特徴キーワードを地図上に表示可能にするプラットフォームを提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。情報処理装置100は、利用者が地図の表示範囲を指定(選択や入力やスクロールなど)することで、その指定された表示範囲内の特徴キーワードを特定する。
【0014】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
従来、キーワードをマッピングする技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、例えば、地域で検索され易いキーワードを特定することはできないため、地域ごとに特徴キーワードを特定することができず、検索特徴を見つけ出すことができなかった。また、地域ごとの住民の興味関心を適切に把握することができなかった。このため、地域ごとに地域に適した施策を立て易くすることができなかった。
【0016】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、地域ごとに地域に適した施策を立て易くすることを目的とする。例えば、地域の検索キーワードの検索数に応じた情報を地図上に重畳表示させる(地図上に検索マップを重畳表示させる)ことで、地域ごとの住民の興味関心を適切に把握することができるようになるため、地域の店舗などに対してマーケティングし易くさせることが可能になる。
【0017】
以下実施形態において、地図の表示範囲は利用者により指定される。例えば、利用者が地域を選択又は入力することで表示範囲の地域が指定される。例えば、利用者が地域Aを選択又は入力する(例えば、地域Aをリストから選択する、地域Aの名称を直接入力するなど)ことで地域Aが端末装置10に表示される。また、例えば、利用者が地図を移動させて地域Aにピントを合わせることで地域Aが端末装置10に表示される。また、地図の表示範囲は、例えば、利用者が地図の縮尺を変更することで指定される。例えば、利用者が地図の縮尺を変更して地図を拡大した場合は、拡大後の地図が端末装置10に表示され、利用者が地図の縮尺を変更して地図を縮小した場合は、縮小後の地図が端末装置10に表示される。また、地図の表示範囲は、例えば、利用者が地図の位置を変更することで指定される。例えば、利用者が地図を左側へ移動させた場合は、左側へ移動後の地図が端末装置10に表示され、利用者が地図を右側へ移動させた場合は、右側へ移動後の地図が端末装置10に表示される。以下実施形態では、利用者U1から表示範囲の指定を受け付ける。
【0018】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。利用者U1が地図の表示範囲を指定する操作を端末装置10で行うと、情報処理装置100は、表示範囲の指定を受け付ける(ステップS101)。図2では、利用者U1は地域Aを表示範囲として指定する操作を行ったため、情報処理装置100は地域Aを表示範囲として受け付け、地域Aが中央に位置するように地図を表示させる。図3は、実施形態に係る地図の一例を示す図である。コンテンツC1には、利用者U1が指定した表示範囲を表示した画面G1が含まれる。情報処理装置100は、地域Aの範囲内での各地域の各検索キーワードの検索数に基づき各地域の範囲内で検索され易い検索キーワードである特徴キーワードを特定する(ステップS102)。ここで、画面G1の地域Aの範囲内には、例えば、地域A1乃至地域A6が含まれる。例えば、情報処理装置100は、地域A1で「冷蔵庫」よりも「冷凍保存」の検索キーワードのほうが検索数の多い場合は、「冷凍保存」を特徴キーワードとして特定する。このように、情報処理装置100は、地域A1に対して「冷凍保存」、地域A2に対して「冷凍保存」、地域A3に対して「冷凍保存」、地域A4に対して「アイフォン」、地域A5に対して「アンインストール」、地域A6に対して「保存」を特定する。そして、情報処理装置100は、特定した特徴キーワードを地域ごとに地図上に重畳表示させる(ステップS103)。また、画面G1では、情報処理装置100により特定された特徴キーワードが円で表示される。具体的には、画面G1では、特徴キーワードの円が地図上に重畳表示される。特徴キーワードの円の大きさは検索数に応じて決定される。例えば、特徴キーワードの円は検索数の多いほど大きくなり、検索数の少ないほど小さくなる。図3では、例えば、地域A1の「冷凍保存」の円は地域A2の「冷凍保存」の円よりも大きいため、地域A1のほうが地域A2よりも「冷凍保存」が検索によく用いられたことを示す。すなわち、地域A1の住民は地域A2の住民よりも「冷凍保存」に興味関心をもっていることを示す。
【0019】
コンテンツC1には、利用者U1が画面G1の中から選択した特徴キーワードの関連キーワード(例えば、共起キーワード)を表示した画面G2が含まれる。情報処理装置100は、利用者U1が特徴キーワードを選択すると(ステップS104)、その特徴キーワードと関連性がある関連キーワードを周囲の地域ごとに特定する(ステップS105)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が地域Aの中から地域A1の特徴キーワードである「冷凍保存」を選択したため、「冷凍保存」の関連キーワードを地域A1の周囲の地域ごとに特定する。図3では、情報処理装置100は、地域A1の「冷凍保存」の関連キーワードとして、地域B1に対して「カレー」、地域B2に対して「鯖」、地域B3に対して「食パン」、地域B4に対して「ブリ」などを特定する。そして、情報処理装置100は、特定した関連キーワードを地域ごとに地図上に重畳表示させる(ステップS106)。これらのキーワードは「冷凍保存」の関連キーワードであるため、画面G2では「冷凍保存」と紐づくように表示される。また、「食パン」の関連キーワードである「ウド」や「写真立て」なども「食パン」と紐づくように表示される。なお、これらの「ウド」や「写真立て」などは後述の第2関連キーワードに対応する。また、画面G2では、画面G1の特徴キーワードと同様に、情報処理装置100により特定された関連キーワードが円で表示される。関連キーワードの円の大きさは検索数に応じて決定される。例えば、「冷凍保存」とともに検索された検索数に応じて決定される。関連キーワードの円は検索数の多いほど大きくなり、検索数の少ないほど小さくなる。例えば、地域B2の「鯖」の円は地域B4の「ブリ」の円よりも大きいため、地域B2の「鯖」のほうが地域B4の「ブリ」よりも「冷凍保存」とともに検索された検索数の多い共起キーワードであることを示す。
【0020】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0021】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0022】
(入力部12)
入力部12は、利用者からの各種操作を受け付ける。図2では、利用者U1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0023】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から受信した情報に基づきコンテンツを表示する。
【0024】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から受信した情報に基づくコンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0025】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0026】
(受信部141)
受信部141は、利用者が指定した表示範囲内で検索され易い特徴キーワードを地図上に表示させるための情報を受信する。また、受信部141は、利用者が選択した特徴キーワードの関連キーワード(例えば、特徴キーワードとともに検索された共起キーワード)を地図上に表示させるための情報を受信する。
【0027】
(送信部142)
送信部142は、利用者の操作に基づく情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が指定した表示範囲に関する情報を送信する。また、例えば、送信部142は、利用者が選択した特徴キーワードに関する情報を送信する。
【0028】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0029】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0030】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、検索履歴記憶部121を有する。
【0031】
検索履歴記憶部121は、検索キーワードの検索履歴を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る検索履歴記憶部121の一例を示す。図6に示すように、検索履歴記憶部121は、「検索ID」、「検索地域」、「検索者」、「検索日時」、「検索キーワード」、「関連キーワード」といった項目を有する。
【0032】
「検索ID」は、検索行為を識別するための識別情報を示す。「検索地域」は、検索が行われた検索地域を示す。「検索者」は、検索を行った検索者を示す。「検索日時」は、検索が行われた検索日時を示す。「検索キーワード」は、検索された検索キーワードを示す。「関連キーワード」は、検索された検索キーワードの関連キーワードを示す。例えば、「関連キーワード」は、検索された検索キーワードとともに「検索地域」の検索地域でよく検索された共起キーワードを示す。
【0033】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0034】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、特定部133と、表示制御部134とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0035】
(取得部131)
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0036】
取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0037】
取得部131は、利用者の指定した表示範囲に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者の操作に応じて地図の縮尺を変更した際の表示範囲に関する情報を取得する。また、例えば、取得部131は、利用者の操作に応じて地図を移動させた際(地図の位置を変更した際)の表示範囲に関する情報を取得する。また、取得部131は、利用者の選択した特徴キーワードに関する情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者の操作に応じて変更された変更後の表示範囲内から利用者が選択した特徴キーワードに関する情報を取得する。
【0038】
(受付部132)
受付部132は、利用者の表示範囲の指定を受け付ける。例えば、受付部132は、利用者の操作に応じて地図の縮尺を変更することで表示範囲の指定を受け付ける。また、例えば、受付部132は、利用者の操作に応じて地図を移動させることで表示範囲の指定を受け付ける。また、受付部132は、利用者の特徴キーワードの選択を受け付ける。例えば、受付部132は、利用者の操作に応じて変更された変更後の表示範囲内から利用者が選択することで、利用者の特徴キーワードの選択を受け付ける。
【0039】
(特定部133)
特定部133は、利用者が指定した表示範囲内での特徴キーワードを特定する。また、特定部133は、表示範囲が変更されるごとに変更後の表示範囲内での特徴キーワードを特定する。例えば、特定部133は、利用者が地図の縮尺を変更して地図を拡大した場合は、拡大後の地図に基づき表示範囲を決定して特徴キーワードを特定する。また、例えば、特定部133は、利用者が地図の縮尺を変更して地図を縮小した場合は、縮小後の地図に基づき表示範囲を決定して特徴キーワードを特定する。このように、特定部133は、表示範囲に対する拡大又は縮小の操作に応じて変更された変更後の表示範囲内での特徴キーワードを特定する。また、特定部133は、例えば、利用者が地図を移動させた場合(地図の位置を変更した場合)は、移動後の地図に基づき表示範囲を決定して特徴キーワードを特定する。
【0040】
特定部133は、後述の表示制御部134により表示された特徴キーワードの中から利用者が選択した特徴キーワードの関連キーワードを特定する。図3の例では、特定部133は、利用者U1が画面G1の地図上で選択した「冷凍倉庫」の関連キーワードを特定する。例えば、特定部133は、「冷凍倉庫」とともに検索された共起キーワードを特定する。例えば、特定部133は、特徴キーワードの特定を行った表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて共起キーワードを特定する。また、特定部133は、後述の表示制御部134により表示された関連キーワードの中から利用者が選択した関連キーワードの関連キーワード(第2関連キーワードに対応)を特定する。図3の例では、特定部133は、利用者U1が画面G2の地図上で選択した「鯖」の第2関連キーワードを特定する。例えば、特定部133は、「鯖」を検索キーワードとすることで更に検索された第2関連キーワードを特定する。例えば、特定部133は、「鯖」とともに更に検索された共起キーワードを特定する。例えば、特定部133は、関連キーワードの特定を行った表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて第2関連キーワードを特定する。
【0041】
(表示制御部134)
表示制御部134は、特定部133により特定された特徴キーワードを地図上に重畳表示させる。例えば、表示制御部134は、表示範囲が変更されるごとに変更後の表示範囲に応じた特徴キーワードを地図上に重畳表示させる。例えば、表示制御部134は、利用者の操作に応じて地図の縮尺や位置等を変更することで変更された変更後の表示範囲に応じた特徴キーワードを地図上に重畳表示させる。また、表示制御部134は、特定部133により特定された関連キーワードを地図上に重畳表示させる。例えば、表示制御部134は、表示された特徴キーワードの中から選択された特徴キーワードに応じた関連キーワードを地図上に重畳表示させる。例えば、表示制御部134は、選択された特徴キーワードの関連キーワードを、特徴キーワードの特定を行った表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて特定する。また、表示制御部134は、特定部133により特定された関連キーワードの関連キーワード(すなわち、第2関連キーワード)を地図上に重畳表示させる。例えば、表示制御部134は、第2関連キーワードを、特徴キーワードの特定を行った表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて特定する。また、例えば、表示制御部134は、第2関連キーワードを、関連キーワードが選択された表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて特定する。
【0042】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図7及び図8を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図7及び図8は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。図7は、特徴キーワードの表示に関する手順を示すフローチャートであり、図8は、特徴キーワードの関連キーワードの表示に関する手順を示すフローチャートである。
【0043】
図7に示すように、情報処理装置100は、利用者の指定した表示範囲に関する情報を取得する(ステップS201)。
【0044】
情報処理装置100は、取得した表示範囲に関する情報に基づき表示範囲内の特徴キーワードを特定する(ステップS202)。例えば、情報処理装置100は、表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて、その表示範囲内で検索され易いキーワードである特徴キーワードを特定する。
【0045】
情報処理装置100は、特定した特徴キーワードを地図上に重畳表示させる(ステップS203)。
【0046】
図8に示すように、情報処理装置100は、利用者の選択した特徴キーワードに関する情報を取得する(ステップS301)。
【0047】
情報処理装置100は、取得した特徴キーワードに関する情報に基づき関連キーワードを特定する(ステップS302)。例えば、情報処理装置100は、表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて特定された特徴キーワードのうち、選択された特徴キーワードの関連キーワードを、その表示範囲内の検索キーワードの検索履歴に基づいて特定する。
【0048】
情報処理装置100は、特定した関連キーワードを地図上に重畳表示させる(ステップS303)。
【0049】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
【0050】
上記実施形態では、情報処理装置100が、利用者から表示範囲の指定を受け付け、利用者が指定した表示範囲の範囲内での特徴キーワードを特定する場合を示したが、この例に限られなくてもよい。情報処理装置100は、利用者からカテゴリ(例えば、検索キーワードが検索された検索地域や、利用者の属性など)の指定を受け付け、指定されたカテゴリに基づいて特徴キーワードを特定してもよい。この際、受付部132は、利用者からカテゴリの指定を受け付けてもよい。例えば、受付部132は、検索地域(検索キーワードの検索地域)、属性(利用者の属性)、又は、検索地域及び属性の組み合わせの指定を受け付けてもよい。また、取得部131は、利用者が指定したカテゴリに関する情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、利用者が指定した検索地域、属性、又は、検索地域及び属性の組み合わせに関する情報を取得してもよい。
【0051】
そして、特定部133は、指定されたカテゴリごとに特徴キーワードを特定してもよい。例えば、特定部133は、指定された検索地域、属性、又は、検索地域及び属性の組み合わせごとに特徴キーワードを特定してもよい。また、特定部133は、カテゴリが変更された場合は変更後のカテゴリごとに特徴キーワードを特定してもよい。また、特定部133は、後述の表示制御部134によりカテゴリごとに表示された特徴キーワードの中から利用者が選択した特徴キーワードの関連キーワードを特定してもよい。また、特定部133は、後述の表示制御部134によりカテゴリごとに表示された関連キーワードの中から利用者が選択した関連キーワードの関連キーワード(第2関連キーワードに対応)を特定してもよい。
【0052】
そして、表示制御部134は、特定部133により特定された特徴キーワードをカテゴリごとに表示させてもよい。また、表示制御部134は、特定部133により特定された関連キーワードをカテゴリごとに表示させてもよい。また、表示制御部134は、特定部133により特定された第2関連キーワードをカテゴリごとに表示させてもよい。
【0053】
また、変形例において、表示制御部134は、上述した各種キーワードを地図上に重畳表示させてもよいし、リスト形式で表示させてもよい。例えば、表示制御部134は、関連キーワードをツリー表示させてもよい。表示制御部134は、特徴キーワードの選択画面から特徴キーワードを選択すると、関連キーワードの選択画面を表示させてもよい。また、表示制御部134は、関連キーワードの選択画面から関連キーワードを選択すると、第2関連キーワードの選択画面を表示させてもよい。
【0054】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部132と、特定部133と、表示制御部134とを有する。受付部132は、利用者からカテゴリの指定を受け付ける。特定部133は、利用者が指定したカテゴリごとに特徴キーワードを特定する。表示制御部134は、特定部133により特定された特徴キーワードをカテゴリごとに表示させる。
【0055】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、カテゴリごとに検索特徴を見つけ出して表示することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、カテゴリごとに検索され易いキーワードの表示が可能になるため、カテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることができる。
【0056】
また、カテゴリは、検索キーワードの検索地域、利用者の属性、又は、検索キーワードの検索地域及び利用者の属性の組み合わせである。
【0057】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索キーワードの検索地域や利用者の属性ごとに適した施策を立て易くすることができる。
【0058】
また、特定部133は、カテゴリが変更された場合は変更後のカテゴリごとに特徴キーワードを特定する。
【0059】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、カテゴリの変更後の特徴キーワードの特定が可能になるため、ユーザビリティの向上を促進させることができる。
【0060】
また、特定部133は、表示制御部134により表示された特徴キーワードの中から利用者が選択した特徴キーワードの関連キーワードを特定する。また、表示制御部134は、特定部133により特定された関連キーワードをカテゴリごとに表示させる。
【0061】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、カテゴリごとに検索され易いキーワードの関連キーワードの表示が可能になるため、よりカテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることができる。
【0062】
また、特定部133は、表示制御部134により表示された関連キーワードの中から利用者が選択した関連キーワードの関連キーワードである第2関連キーワードを特定する。また、表示制御部134は、特定部133により特定された第2関連キーワードをカテゴリごとに表示させる。
【0063】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、カテゴリごとに検索され易いキーワードの関連キーワードに基づく更なる関連キーワードの表示が可能になるため、よりカテゴリごとにカテゴリに適した施策を立て易くすることができる。
【0064】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0065】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0066】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0067】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0068】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0069】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0070】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0071】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0072】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0073】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0074】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0075】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 検索履歴記憶部
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 特定部
134 表示制御部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
図9