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特開2024-167164レーザアブレーションを用いる自動溶接前管クリーニング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167164
(43)【公開日】2024-12-03
(54)【発明の名称】レーザアブレーションを用いる自動溶接前管クリーニング
(51)【国際特許分類】
   B23K 26/36 20140101AFI20241126BHJP
   B23K 26/142 20140101ALI20241126BHJP
   B23K 26/082 20140101ALI20241126BHJP
【FI】
B23K26/36
B23K26/142
B23K26/08 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024075294
(22)【出願日】2024-05-07
(31)【優先権主張番号】18/311,390
(32)【優先日】2023-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】504242618
【氏名又は名称】ロッキード マーティン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LOCKHEED MARTIN CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】キャメロン アレクサンダー ウィッチマン
(72)【発明者】
【氏名】ディヴィッド ヘインズ コールマン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ピー ランジュバン
(72)【発明者】
【氏名】イーサン ルイス トーレス
(57)【要約】
【課題】溶接前にレーザアブレーションを用いて管の端を自動的にクリーニングする。
【解決手段】
自動溶接前管クリーニングシステムは、レーザ駆動組立体(110 )およびコンピュータシステムを含む。レーザ駆動組立体は、レーザビーム(114 )を放出して管の一端(142 )をクリーニングするためにレーザビームを放出するレーザ(112 )、レーザの角度(170 )を管端に対して変更させる第1のモータ(410 )、レーザを横方向に動かす第2のモータ(420 )、およびレーザ駆動組立体を管端回りに回転させる第3のモータ(430 )を含む。レーザを動作させてレーザビームを放出し、第1のモータを作動させてレーザビームの角度を管端に対して調節し、第2のモータを作動させてレーザと管端との間の距離を調節し、第3のモータを作動させてレーザ駆動組立体を管端回りに回転させ、管をクリーニングする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動溶接前管クリーニングシステムであって、
レーザ駆動組立体を含み、前記レーザ駆動組立体は、
角度調節部材を含み、
前記角度調節部材にスライド可能に結合されたキャリジプレートを含み、
前記キャリジプレートに結合されたレーザを含み、前記レーザは、管の端をクリーニングするためにレーザビームを放出するよう構成され、
前記キャリジプレートおよび前記レーザを前記角度調節部材に沿って動かし、それにより前記管の前記端に対するレーザビームの角度を変化させるよう構成された第1のモータを含み、
前記レーザを横方向に動かし、それにより前記レーザと前記管の前記端との間の距離を変化させるよう構成された第2のモータを含み、
前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させるよう構成された第3のモータを含み、
前記管を配向させるよう構成されたアイリスクランプを含む管心出し組立体を含み、
前記管を前記アイリスクランプよりも下の位置のところで把持するよう構成された管支持組立体を含み、
前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第3のモータ、および前記レーザに通信可能に結合されたコンピュータシステムを含み、前記コンピュータシステムは、
前記レーザを動作させて前記レーザビームを所定の周波数および強度で放出させ、
前記第1のモータを作動させることによって前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節し、
前記第2のモータを作動させることによって前記レーザと前記管の前記端との間の前記距離を調節し、
前記第3のモータを作動させることによって前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させ、それにより前記管の前記端をクリーニングするよう構成されている、自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項2】
前記レーザ駆動組立体は、引っ込み可能な管ハードストップをさらに含み、前記引っ込み可能な管ハードストップは、
前記管の前記端に対して垂直方向に動き、
前記管の前記端の垂直位置の制御を可能にするよう構成されている、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項3】
前記レーザ駆動組立体は、真空に結合されていて、そして前記管の前記端の前記クリーニング中に生じた溶発材料および煙を捕捉することができる真空ノズルをさらに含む、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項4】
前記レーザ駆動組立体、前記管心出し組立体、および前記管支持組立体を包囲したエンクロージャをさらに含む、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項5】
前記エンクロージャは、
レーザ安全窓、
1つ以上のドア、および
前記管の前記端のクリーニング中、前記1つ以上のドアを閉鎖状態に保持するよう構成された1つ以上の電磁ロックを有する、請求項4記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項6】
前記キャリジプレートは、複数の歯車歯を備えたリングスライダにより前記角度調節部材にスライド可能に結合されている、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項7】
前記第2のモータは、リニアアクチュエータからなる、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項8】
前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節する前記操作は、2つの角度を利用する操作からなり、前記2つの角度は、
前記管の前記端の外周部をクリーニングするための第1の角度、および
前記管の前記端の内周部をクリーニングするための第2の角度からなる、請求項1記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項9】
自動溶接前管クリーニングシステムであって、
レーザ駆動組立体を含み、前記レーザ駆動組立体は、
管の端をクリーニングするためにレーザビームを放出するよう構成されたレーザと、
前記管の前記端に対する前記レーザビームの角度を変化させるよう構成された第1のモータと、
前記レーザを横方向に動かし、それにより前記レーザと前記管の前記端との間の距離を変化させるよう構成された第2のモータと、
前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させるよう構成された第3のモータとを含み、
前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第3のモータ、および前記レーザに通信可能に結合されたコンピュータシステムを含み、前記コンピュータシステムは、
前記レーザを動作させて前記レーザビームを放出させ、
前記第1のモータを作動させることによって前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節し、
前記第2のモータを作動させることによって前記レーザと前記管の前記端との間の前記距離を調節し、
前記第3のモータを作動させることによって前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させ、それにより前記管の前記端をクリーニングするよう構成されている、自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項10】
前記レーザ駆動組立体は、引っ込み可能な管ハードストップをさらに含み、前記引っ込み可能な管ハードストップは、
前記管の前記端に対して垂直方向に動き、
前記管の前記端の垂直位置の制御を可能にするよう構成されている、請求項9記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項11】
前記レーザ駆動組立体は、真空に結合されていて、そして前記管の前記端の前記クリーニング中に生じた溶発材料および煙を捕捉することができる真空ノズルをさらに含む、請求項9記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項12】
前記レーザ駆動組立体を包囲したエンクロージャをさらに含む、請求項9記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項13】
前記エンクロージャは、
レーザ安全窓、
1つ以上のドア、および
前記管の前記端のクリーニング中、前記1つ以上のドアを閉鎖状態に保持するよう構成された1つ以上の電磁ロックを有する、請求項12記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項14】
前記第2のモータは、リニアアクチュエータからなる、請求項9記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項15】
前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節する前記操作は、2つの角度を利用する操作からなり、前記2つの角度は、
前記管の前記端の外周部をクリーニングするための第1の角度、および
前記管の前記端の内周部をクリーニングするための第2の角度からなる、請求項9記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項16】
自動溶接前管クリーニングシステムであって、
管の端をクリーニングするためにレーザビームを放出するよう構成されたレーザを含み、
ロボットアームを含み、前記ロボットアームは、
前記管の前記端に対する前記レーザビームの角度を変化させ、
前記レーザと前記管の前記端との間の距離を変化させ、そして、
前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させるよう構成され、
前記ロボットアームおよび前記レーザに通信可能に結合されたコンピュータシステムを含み、前記コンピュータシステムは、
前記レーザを動作させて前記レーザビームを放出させ、
前記ロボットアームを操作することによって前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節し、
前記ロボットアームを操作することによって前記レーザと前記管の前記端との間の前記距離を調節し、
前記ロボットアームを操作することによって前記レーザ駆動組立体を前記管の前記端回りに回転させ、それにより前記管の前記端をクリーニングするよう構成されている、自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項17】
前記ロボットアームを包囲したエンクロージャをさらに含む、請求項16記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項18】
前記エンクロージャは、
レーザ安全窓、
1つ以上のドア、および
前記管の前記端のクリーニング中、前記1つ以上のドアを閉鎖状態に保持するよう構成された1つ以上の電磁ロックを有する、請求項16記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項19】
前記管の前記端に対する前記レーザビームの前記角度を調節する前記操作は、2つの角度を利用する操作からなり、前記2つの角度は、
前記管の前記端の外周部をクリーニングするための第1の角度、および
前記管の前記端の内周部をクリーニングするための第2の角度からなる、請求項16記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【請求項20】
前記ロボットアームは、前記管の前記端の垂直方向上方に設けられている、請求項16記載の自動溶接前管クリーニングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容(本発明)は、一般に、レーザアブレーション(レーザによる溶発)に関し、特に、レーザアブレーションを用いた自動溶接前管クリーニングに関する。
【背景技術】
【0002】
金属管が多種多様な乗物および用途で用いられている。1つの例として、アルミニウムまたはチタンで作られた金属管は、燃料、作動油、および電気ケーブルを運ぶために航空機で用いられている。金属管は、互いに溶接されることが必要な場合が多い。適正な溶接部を実現するために、管を溶接すべき領域から不純物を除去しなければならない。典型的には、管の溶接領域は、溶接に先立って不純物を除去するための化学的処理を受ける場合が多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
典型的には、管の溶接領域は、溶接に先立って不純物を除去するための化学的処理を受ける場合が多い。しかしながら、かかる化学的処理は、コスト高であり、時間がかかり、しかも作業者にとって危険である。加うるに、溶接前化学的処理は、溶接を失敗させる場合のある多くの孔や他の欠陥の発生を阻止することはない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの実施形態によれば、自動溶接前管クリーニングシステムがレーザ駆動組立体、管心出し組立体、管支持組立体、およびコンピュータシステムを含む。レーザ駆動組立体は、角度調節部材と、角度調節部材にスライド可能に結合されたキャリジプレートと、キャリジプレートに結合されたレーザを含む。レーザは、管の端をクリーニングするためにレーザビームを放出するよう構成されている。レーザ駆動組立体は、キャリジプレートおよびレーザを角度調節部材に沿って動かし、それにより管端に対するレーザビームの角度を変化させるよう構成された第1のモータをさらに含む。レーザ駆動組立体は、レーザを横方向に動かし、それによりレーザと管端との間の距離を変化させるよう構成された第2のモータをさらに含む。レーザ駆動組立体は、レーザ駆動組立体を管端回りに回転させるよう構成された第3のモータをさらに含む。管心出し組立体は、管を配向させるよう構成されたアイリスクランプを含む。管支持組立体は、管をアイリスクランプよりも下の位置のところで把持するよう構成されている。コンピュータシステムは、第1のモータ、第2のモータ、第3のモータ、およびレーザに通信可能に結合されている。コンピュータシステムは、レーザを動作させてレーザビームを所定の周波数および強度で放出させ、第1のモータを作動させることによって管端に対するレーザビームの角度を調節し、第2のモータを作動させることによってレーザと管端との間の距離を調節し、第3のモータを作動させることによってレーザ駆動組立体を管端回りに回転させ、それにより管端をクリーニングするよう構成されている。
【0005】
もう1つの実施形態によれば、自動溶接前管クリーニングシステムがレーザ駆動組立体およびコンピュータシステムを含む。レーザ駆動組立体は、管の端をクリーニングするためにレーザビームを放出するよう構成されたレーザと、管端に対するレーザビームの角度を変化させるよう構成された第1のモータと、レーザを横方向に動かし、それによりレーザと管端との間の距離を変化させるよう構成された第2のモータと、レーザ駆動組立体を管端回りに回転させるよう構成された第3のモータとを含む。コンピュータシステムは、第1のモータ、第2のモータ、第3のモータ、およびレーザに通信可能に結合されている。コンピュータシステムは、レーザを動作させてレーザビームを放出させ、第1のモータを作動させることによって管端に対するレーザビームの角度を調節し、第2のモータを作動させることによってレーザと管端との間の距離を調節し、第3のモータを作動させることによってレーザ駆動組立体を管端回りに回転させ、それにより管端をクリーニングするよう構成されている。
【発明の効果】
【0006】
ある幾つかの実施形態の技術的利点は、溶接に先立ってレーザアブレーションを用いて管の端を自動的にクリーニングするシステムおよび方法を提供することにある。溶接に先立って管端をクリーニングするために現在用いられている典型的なマニュアルプロセス(例えば、化学的処理を利用する)に代えて、開示する実施形態は、レーザアブレーションを用いて管端を迅速かつ自動的にクリーニングし、それにより相当な時間および出費が節約される。さらに、開示する実施形態は、危険な化学的処理を利用しないで管端を自動的にクリーニングし、それにより作業員の安全性が高められる。さらに技術的な利点は、以下の図、説明、および特許請求の範囲の記載から当業者には容易に明らかになろう。さらに、特定の利点を上記において列挙したが、種々の実施形態は、列挙した利点の全て、列挙した利点のうちの幾つかを含む場合があるが、列挙した利点をどれも含まない場合がある。
【0007】
本発明およびその利点のより完全な理解を得るため、次に、添付の図面を参照して行われる以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ある幾つかの実施形態としての自動溶接前管クリーニングシステムの図である。
図2】ある幾つかの実施形態としての図1の自動溶接前管クリーニングシステムの拡大図である。
図3】ある幾つかの実施形態としての図1の自動溶接前管クリーニングシステムのレーザ駆動組立体を示す図である。
図4】ある幾つかの実施形態としての図4のレーザ駆動組立体の平面図である。
図5】ある幾つかの実施形態としての図4のレーザ駆動組立体の斜視図である。
図6】ある幾つかの実施形態としての図1の自動溶接前管クリーニングシステムの管心出し組立体および管支持組立体を示す図である。
図7A】ある幾つかの実施形態としての図3の管心出し組立体の平面図である。
図7B】ある幾つかの実施形態としての図3の管心出し組立体の側面図である。
図8】ある幾つかの実施形態としての図3の管支持組立体の斜視図である。
図9】ある幾つかの実施形態としたの図1の自動溶接前管クリーニングシステムが管端の外周部をクリーニングしている状態を示す図である。
図10】ある幾つかの実施形態としての図1の自動溶接前管クリーニングシステムが管端の外周部をクリーニングしている状態を示す図である。
図11】ある幾つかの実施形態としての図1の自動溶接前管クリーニングシステムが管端の内周部をクリーニングしている状態を示す図である。
図12】ある幾つかの実施形態としてのロボットアームを利用する自動溶接前管クリーニングシステムを示す図である。
図13】ある幾つかの実施形態に従って本明細書において提供される種々の技術の観点を具体化するために利用できる例示のコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
金属管が多種多様な乗物および用途で用いられている。1つの例として、アルミニウムまたはチタンで作られた金属管は、燃料、作動油、および電気ケーブルを運ぶために航空機で用いられている。金属管は、互いに溶接されることが必要な場合が多い。適正な溶接部を実現するために、管を溶接すべき領域から不純物を除去しなければならない。典型的には、管の溶接領域は、溶接に先立って不純物を除去するための化学的処理を受ける場合が多い。しかしながら、かかる化学的処理は、コスト高であり、時間がかかり、しかも作業者にとって危険である。加うるに、溶接前化学的処理は、溶接を失敗させる場合のある多くの孔や他の欠陥の発生を阻止することはない。
【0010】
溶接のための金属管の前処理と関連したこれらの問題および他の問題を解決するため、開示する実施形態は、管の端をクリーニングするためにレーザアブレーションを用いる自動溶接前管クリーニングシステムを提供する。自動溶接前管クリーニングシステムは、管端に対する一貫したクリーニング適用範囲を達成するために3軸回転治具を利用するモータ式/ロボット式システムからなる。このシステムが空気圧作動式捕捉装置で捕捉されている静止状態の管端回りに回転するとともに回動しているときに、光エネルギー(例えば、レーザからの)を用いて母材を損傷させることなく管端の表面不純物を溶発させる。システムは完全自動化されているのでオペレータからの入力は殆ど必要とせずまたは全く必要としない。その結果、溶接に先立って管端をクリーニングするのに必要な時間が大幅に短縮される。さらに、クリーニング媒体として光を用いることによって、開示する実施形態は、なんら屑を生じさせず、しかもなんら消費材(例えば、クリーニング媒体)を必要としない。これにより、典型的な管クリーニングシステムの化学薬品に対する有害な暴露がなくなる。
【0011】
本発明の良好な理解を容易にするため、ある幾つかの実施形態の以下の実施例が与えられている。本発明の範囲を限定しまたは定めるように以下の実施例を決して読むべきでない。本発明の実施形態およびその利点は、添付の図を参照することによって最も良く理解され、図中、同一の符号は、同一または対応の部分を示すために用いられている。
【0012】
ある幾つかの実施形態に従って、図1は自動溶接前管クリーニングシステム100を示す図であり、図2は自動溶接前管クリーニングシステム100の拡大図である。幾つかの実施形態では、自動溶接前管クリーニングシステム100は、レーザ駆動組立体110、管心出し組立体120、管支持組立体130、およびコンピュータシステム150を含む。幾つかの実施形態では、自動溶接前管クリーニングシステム100の幾つかのコンポーネント(例えば、レーザ駆動組立体110、管心出し組立体120および管支持組立体130)は、レーザエネルギーの閉じ込めを可能にするためにエンクロージャ160内に収納されている。
【0013】
一般に、自動溶接前管クリーニングシステム100は、溶接に先立って、管140の端をクリーニングしてこれから不純物を除去するためにレーザ112を用いる。クリーニングされるべき管140をクリーニングされるべき管端142が管心出し組立体120から突き出るよう最初に管心出し組立体120内に配置するのがよい。幾つかの実施形態では、管心出し組立体120は、管端142を管心出し組立体120内で心出しするためのアイリスクランプ125を含む。次に、フットペダル138を用いて管支持組立体130を作動させて管140を把持してこれを管心出し組立体120よりも下に位置する場所で支持するのがよい。次に、コンピュータシステム150は、レーザ112を用いて管端142をクリーニングするためにレーザ駆動組立体110およびレーザ112を動作させ、これについては、以下により詳細に説明する。
【0014】
レーザ駆動組立体110は、自動溶接前管クリーニングシステム100がレーザ112を用いた管端142に対する一貫したクリーニング適用範囲を達成することができるようにする3軸回転治具である。レーザ駆動組立体110の特定の実施形態が図3図5に示されている。ある幾つかの実施形態に従って、図3はレーザ駆動組立体110の側面図であり、図4はレーザ駆動組立体110の平面図であり、図5はレーザ駆動組立体110の斜視図である。図3図5の図示の実施形態では、レーザ駆動組立体110は、角度調節駆動モータ410、線形駆動モータ420、回転駆動モータ430、角度調節部材440、およびキャリジプレート450を含む。レーザ112は、キャリジプレート450に結合され、このキャリジプレートは、角度調節部材440にスライド可能に結合されていて、そして結合された状態で角度調節部材440に沿って走行し、それにより管端142に対するレーザビーム140の角度170(例えば、管端142の外周部をクリーニングするためには小さな角度170、そして管端142の内周部をクリーニングするためには大きな角度170)を変化させる。幾つかの実施形態では、角度調節ハードストップ442が角度調節部材440に沿うキャリジプレート450の走行距離を調節するために角度調節部材440の一端または両端のところに設置されるのがよい。幾つかの実施形態では、キャリジプレート450は、角度調節部材440に結合された歯車外歯444を備えたリングスライダに沿って走行する。一般に、キャリジプレート450は、角度調節駆動モータ410を用いて角度調節部材440に沿って上下に推進され、角度調節駆動モータ410は、図示のようにレーザ112の下に設置された電気モータであるのがよい。角度調節駆動モータ410は、コンピュータシステム150に通信可能に結合されていて、管端142のクリーニング中、コンピュータシステム150によって制御される。角度調節部材440は、任意適当な材料(例えば、金属またはプラスチック)で作られるのがよく、この角度調節部材は、管端142の内周部および外周部をクリーニングするために任意適当な円弧径または曲率半径を有するのがよい。
【0015】
線形駆動モータ420は、レーザ112を横方向に動かし、それによりレーザ112と管端142との間の距離を変化させるよう構成されている。これは、例えば、管端142の互いに異なる領域に焦点合わせするためにレーザビーム114の焦点距離を変化させるために用いられるのがよい。幾つかの実施形態では、線形駆動モータ420は、リニアアクチュエータを含む電気モータである。線形駆動モータ420は、コンピュータシステム150に通信可能に結合されていて、管端142のクリーニング中、コンピュータシステム150によって制御される。
【0016】
回転駆動モータ430は、レーザ駆動組立体110を管端142回りに回転させるよう構成されている。これにより、レーザ112は、レーザ112が角度170(例えば、管端142の外周部をクリーニングするための第1の角度170、そして管端142の内周部をクリーニングするために第1の角度よりも大きな第2の角度170)に応じて回転しているときに管端142の内周部および外周部全体をクリーニングすることができる。幾つかの実施形態では、回転駆動モータ430は、図示のように管端142の上方に設置された電気モータである。回転駆動モータ430は、コンピュータシステム150に通信可能に結合されていて、管端142のクリーニング中、コンピュータシステム150によって制御される。
【0017】
幾つかの実施形態では、レーザ駆動組立体110は、角度調節ケーブル取り扱い装置460および回転ケーブル取り扱い装置470を含む。角度調節ケーブル取り扱い装置460は、レーザ112、角度調節駆動モータ410、および線形駆動モータ420と関連したケーブル類(例えば、電気ケーブル、通信ケーブルなど)の取り扱いを担う。角度調節ケーブル取り扱い装置460は、形状が円形であるのがよく、この角度調節ケーブル取り扱い装置は、図示のようにレーザ112よりも下の位置に設置されるのがよい。回転ケーブル取り扱い装置470は、回転駆動モータ430および真空ノズル490と関連したケーブル類/管類(例えば、電気ケーブル、通信ケーブル、真空ホースなど)の取り扱いを担う。回転ケーブル取り扱い装置470は、形状が円形であるのがよく、この角度調節ケーブル取り扱い装置は、図示のようにレーザ112よりも上の位置に設置されるのがよい。
【0018】
幾つかの実施形態では、レーザ駆動組立体110は、引っ込み可能な管ハードストップ480を有する。一般に、引っ込み可能管ハードストップ480は、管端142をクリーニングに先立って適正な配向位置および垂直位置に位置合わせする装置である。引っ込み可能管ハードストップ480は、管端142に対して垂直方向上下に動く。引っ込み可能管ハードストップ480を伸長させるために任意適当な機構(例えば、リニアアクチュエータ)を利用することができる。幾つかの実施形態では、引っ込み可能管ハードストップ480は、図6に示すように、エッジスペーサを備えた長方形金属プレートを含むのがよい。エッジスペーサにより、引っ込み可能管ハードストップ480は、完全に伸長されたときの管心出し組立体120の表面に接触するが、管端142が管心出し組立体120の表面の上方に延びるようにするのに適当な垂直距離を残すことができる。管心出し組立体120に向かって完全に伸長されると、管140は、管端142が引っ込み可能管ハードストップ480に接触するよう管心出し組立体120内に配置されるのがよい。管140がいったん固定されると(例えば、管心出し組立体120および管支持組立体130を用いて)、次に、引っ込み可能管ハードストップ480を上方に引っ込めて管端142から遠ざけるのがよく、その結果、管端142をレーザ112によってクリーニングすることができるようになる。
【0019】
幾つかの実施形態では、レーザ駆動組立体110は、真空ノズル490を含む。幾つかの実施形態では、真空ノズル490は、管端142に向かって下方に延びるフードである。真空ノズル490は、チューブまたはホース経由で真空装置(図示せず)に結合されている。真空装置が働いているとき、管端142のクリーニングに起因して生じる煙およびデブリ(例えば、溶発材料)を真空ノズル490によって捕捉してエンクロージャ160から放出することができる。
【0020】
レーザ112は、コンピュータシステム150に通信可能に結合されていて管端142の表面をレーザビーム114で溶発させることができる任意適当なレーザであってよい。幾つかの実施形態では、レーザ112は、近IR(NIR)レーザ、例えばネオジウムレーザである。幾つかの実施形態では、レーザ112は、レーザ駆動組立体110から離れて配置されているレーザ源に結合されたレーザヘッドである。幾つかの実施形態では、レーザ源は、レーザヘッドの電力および周波数を制御する(コンピュータシステム150からのレーザパラメータに基づいて)。
【0021】
図6ならびに図7Aおよび図7Bを参照すると、自動溶接前管クリーニングシステム100の幾つかの実施形態は、管心出し組立体120を含む。一般に、管心出し組立体120は、管140を支持/把持してこの管140をレーザ112によるクリーニング可能な適正位置に配向させるよう構成されている。幾つかの実施形態では、図7Aおよび図7Bに示すように、管心出し組立体120は、トップカバー121、ボトムカバー122、スライダプレート123、クランプシリンダ124、アイリスクランプ125、および取り付けブラケット126を含む。幾つかの実施形態では、トップカバー121およびボトムカバー122は、全体として平べったく、そしてレーザ照射に耐えるために金属または任意他の適当な材料で作られている。スライダプレート123は、クランプシリンダ124に結合され、このスライダプレートは、アイリスクランプ125を形成する多数のフィンガを収容している。クランプシリンダ124によって動作させられると、スライダプレート123は、回転し、それによりアイリスクランプ125のフィンガをトップカバー121に設けられた溝に沿ってスライドさせる。これにより、アイリスクランプ125が閉じまたは開き、その目的は、管140を固定しまたは解除することにある。幾つかの実施形態では、クランプシリンダ124(およびかくしてアイリスクランプ125)は、フットペダル138を用いて手動で作動される。
【0022】
図6および図8を参照すると、自動溶接前管クリーニングシステム100の幾つかの実施形態は、管支持組立体130を含む。一般に、管支持組立体130は、管140を管心出し組立体120のアイリスクランプ125よりも下の位置で把持し、それにより管140をクリーニング中に支持するとともに固定するよう構成されている。幾つかの実施形態では、管支持組立体130は、空気圧シリンダ131、取り付けブラケット132、フィンガ134を備えた空気圧グリッパ133、グリッパ制御スイッチ135、関節連結アーム136、および磁気ベース137を含む。幾つかの実施形態では、支持組立体130は、フットペダル138を用いて手動で作動される。幾つかの実施形態では、管支持組立体130の作動は、フットペダル138を操作してアイリスクランプ125を開放状態に作動させ、そして管140の配置を許容することからなる。管を下からアイリスクランプ125中に挿入して垂直ハードストップ480に当てて配置し、その結果、管の縁142が管ハードストップ480に接触するようにする。アイリスクランプフットペダル138を放し、そしてアイリスを管140回りに閉じた状態に作動させ、それにより管がこの管140回りのレーザ経路112と同心となるよう管を心出しする。幾つかの実施形態では、隣接のペダル138を作動させるのがよく、それにより管支持組立体130のクランプシリンダから圧力を抜き、次にアイリスクランプ125をこの下に位置する非影響管領域のところまで操縦しているときに関節運動を許容して安定性を高める。グリッパ制御スイッチ135を押すのがよく、それにより空気圧グリッパ133を作動させてフィンガ134を開く。グリッパ制御スイッチ135を放してフィンガ134を閉じ状態に作動させたときにフィンガ314が管140の非影響領域を把持するよう管支持組立体130を配置する。隣接の管支持組立体フットペダル138を放すのがよく、それによりクランプシリンダ131を作動させて管支持組立体130を定位置に定着させ、それにより管140を全ての関連次元において固定する。
【0023】
管140は、任意形状、任意寸法、任意直径、任意厚さ、および任意材料の任意管である。幾つかの実施形態では、管140は、管端142を有する金属管である。一般に、管端142は、溶接に先立ってクリーニングされるべき管140の端である。
【0024】
コンピュータシステム150は、自動溶接前管クリーニングシステム100のコンポーネント(例えば、角度調節駆動モータ410、線形駆動モータ420、回転駆動モータ430、レーザ112、引っ込み可能な管ハードストップ480、および真空ノズル490)に通信可能に結合されている。コンピュータシステム150は、本明細書において説明したように、レーザ112を用いて管140の管端142をクリーニングするために自動溶接前管クリーニングシステム100の作動を制御する。例えば、コンピュータシステム150は、レーザ112を作動させてレーザビーム114を所定の周波数および所定の強度で放出させ、角度調節駆動モータ410を作動させることによって管端142に対するレーザビーム114の角度170を調節し、線形駆動モータ420を作動させることによってレーザ112と管端142との間の距離を調節し、回転駆動モータ430を作動させることによってレーザ駆動組立体110を管端142回りに回転させる。コンピュータシステム150の特定の実施形態が図13に示されており、図13を参照してこれについて説明する。
【0025】
エンクロージャ160は、自動溶接前管クリーニングシステム100の1つ以上のコンポーネント(例えば、レーザ駆動組立体110、管心出し組立体120、および管支持組立体130)を収容するための任意の部屋または構造体である。幾つかの実施形態では、エンクロージャ160は、オペレータが自動溶接前管クリーニングシステム100の作動を外側エンクロージャ160から観察することができるようにする1つ以上のレーザ安全窓164を含むが、レーザ112により生じたレーザ放射線がエンクロージャ160から漏れ出るのを阻止する。幾つかの実施形態では、コンピュータシステム150は、図1に示すようにエンクロージャ160の外部に設置される。幾つかの実施形態では、エンクロージャ160は、1つ以上のドア162および1つ以上のドア162を自動溶接前クリーニングシステム100の作動中に閉鎖状態に電子的に保持するよう構成された1つ以上の電磁ロック166を有する。
【0026】
作用にあたり、図9図11を参照すると、自動溶接前管クリーニングシステム100は、レーザ112を用いて管140の管端142をクリーニングする。このようにするため、コンピュータシステム150は、自動溶接前管クリーニングシステム100の種々のコンポーネントの制御/作動を行ってレーザ112を管端142回りに回転させる。例えば、コンピュータシステム150は、最初に、角度調節駆動モータ410を作動させることによって管端142に対するレーザビーム112の角度170を調節するのがよい。特定の一例として、コンピュータシステム150は、1つ以上の指令を角度調節駆動モータ410に出して図9に示すようにレーザビーム114を第1の角度170に合わせて調節するのがよい。この角度170は、レーザビーム114が管端142の外周部に接触してこれをクリーニングすることができるようにする角度であるのがよい。次に、コンピュータシステム150は、1つ以上の指令を線形駆動モータ420に送って線形駆動モータ420を作動させ、したがってレーザ112と管端142との間の距離を調節するのがよい。これにより、管端142上のレーザビーム114の強度または焦点を制御することができる。次に、コンピュータシステム150は、1つ以上の指令を回転駆動モータ430に送ってレーザ駆動組立体110を管端142回りに回転させるのがよい。例えば、図10に示すように、回転駆動モータ430を作動させてレーザ駆動組立体110を管端142回りで時計方向に回転させるのがよく、その結果、管端142の外周部全体がレーザビーム114によってクリーニングされるようになる。いったん完了すると、コンピュータシステム150は、1つ以上の指令を角度調節駆動モータ410に送って図11に示すように、レーザビーム114を第2の角度170に合わせて調節するのがよい。この角度170は、図9の角度170よりも大きいのがよく、かつレーザビーム114が管端142の内周部に接触してこれをクリーニングすることができるようにする角度であるのがよい。次に、コンピュータシステム150は、1つ以上の指令を回転駆動モータ430に送ってレーザ駆動組立体110を第2の角度170で管端142回りに回転させるのがよい。例えば、回転駆動モータ430を作動させてレーザ駆動組立体110を管端142回りに反時計回りに回転運動させるのがよく、その結果、管端142の内周部全体がレーザビーム114によってクリーニングされるようになっている。
【0027】
幾つかの実施形態では、レーザ駆動組立体110に代えて図12に示すようなロボットアーム180を用いることができる。これらの実施形態では、ロボットアーム180は、レーザ112を管端142から任意のプログラムされた角度および距離に位置決めすることができる任意適当な関節運動ロボットアームシステムである。一般に、ロボットアーム180は、上述したように管端142をクリーニングするためにコンピュータシステム150によって制御される。
【0028】
図13は、例示のコンピュータシステム1300を示している。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム1300は、本明細書において上述しまたは図示した1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行する。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム1300は、本明細書において説明しまたは図示した機能を実行する。特定の実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム1300上でランするソフトウェアは、本明細書において説明しまたは図示した1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行し、あるいは本明細書において説明しまたは図示した機能を実行する。特定の実施形態は、1つ以上のコンピュータシステム1300の1つ以上の部分を含む。本明細書においては、コンピュータシステムと言った場合、これは、適宜、コンピューティングデバイスを含むのがよく、またその逆の関係が成り立つ。さらに、コンピュータシステムと言った場合、これは、適宜、1つ以上のコンピュータシステムを含むことができる。
【0029】
本発明は、任意適当な数のコンピュータシステム1300を想定している。本発明は、任意適当な物理的形態を取るコンピュータシステム1300を想定している。一例として、また本発明を限定するものではなく、コンピュータシステム1300は、埋め込み型コンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、シングルボードコンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータオンモジュール(COM)またはシステムオンモジュール(SOM))、デスクトップ型コンピュータシステム、ラップトップまたはノートブック型コンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステム網、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、サーバ、タブレット型コンピュータシステム、拡張型/バーチャルリアリティデバイス、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせであってよい。コンピュータシステム1300は、適宜、1つ以上のコンピュータシステム1300を含むことができ、ユニタリ型または分散型であってよく、多数の場所に及んでもよく、多数のマシンに及んでもよく、多重データセンタに及んでもよく、あるいは、1つ以上のネットワーク内に1つ以上のクラウドコンポーネントを含むのがよいクラウド内に常駐してもよい。適宜、1つ以上のコンピュータシステム1300は、実質的な空間または時間的制約なしに、本明細書において説明しまたは図示した1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行することができる。一例として、本発明を限定するものではなく、1つ以上のコンピュータシステム1300は、リアルタイムでまたはバッチモードで、本明細書において説明しまたは図示した1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行することができる。1つ以上のコンピュータシステム1300は、互いに異なる時点でまたは互いに異なる場所で、適宜、本明細書において説明しまたは図示した1つ以上の方法の1つ以上のステップを実行することができる。
【0030】
特定の実施形態では、コンピュータシステム1300は、プロセッサ1302、メモリ1304、記憶装置1306、入/出力(I/O)インターフェース1308、通信インターフェース1310、およびバス1312を含む。本開示は、特定の数の特定のコンポーネントを特定の配置状態で含む特定のコンピュータシステムを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当な数の任意適当なコンポーネントを任意適当な配置状態で含む任意適当なコンピュータシステムを想定している。
【0031】
特定の実施形態では、プロセッサ1302は、命令、例えばコンピュータプログラムを構成する命令を実行するためのハードウェアを含む。一例として、本発明を限定するものではなく、命令を実行するため、プロセッサ1302は、これら命令を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ1304、または記憶装置1306から検索する(またはフェッチする)のがよく、これら命令を複合化する実行するのがよく、次に、1つ以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ1304、または記憶装置1306に書き込むのがよい。特定の実施形態では、プロセッサ1302は、データ、命令、またはアドレスのための1つ以上の内部キャッシュを含むのがよい。本開示は、適宜、任意適当な数の任意適当な内部キャッシュを含むプロセッサ1302を想定している。一例として、本発明を限定するものではなく、プロセッサ1302は、1つ以上の命令キャッシュ、1つ以上のデータキャッシュ、および1つ以上の変換索引バッファ(TLB)を含むのがよい。命令キャッシュ中の命令は、メモリ1304または記憶装置1306内の命令のコピーであるのがよく、命令キャッシュは、プロセッサ1032によるこれら命令の検索をスピードアップすることができる。データキャッシュ中のデータは、プロセッサ1302のところで実行中の命令がオンに働くようにするためのメモリ1304または記憶装置1306中のデータのコピーであるのがよく、プロセッサ1302のところで実行中の次の命令によりアクセス可能にまたはメモリ1304または記憶装置1306に書き込み可能にプロセッサ1032のところで実行された先の命令の結果であってもよく、あるいは、他の適当なデータであってもよい。データキャッシュは、プロセッサ1302による読み取りまたは書き込み操作をスピードアップすることができる。TLBは、プロセッサ1032のための仮想アドレス変換をスピードアップすることができる。特定の実施形態では、プロセッサ1302は、データ、命令、またはアドレスのための1つ以上の内部レジスタを含むのがよい。本発明は、適宜、任意適当な数の任意適当な内部レジスタを含むプロセッサ1302を想定している。プロセッサ1302は、適宜、算術論理演算ユニット(ALU)を含んでもよく、マルチコア型プロセッサであってもよく、あるいは1つ以上のプロセッサ1302を含んでもよい。本開示は、特定のプロセッサを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当なプロセッサを想定している。
【0032】
特定の実施形態では、メモリ1304は、プロセッサ1302を実行させるための命令またはプロセッサ1302を作動させるためのデータを記憶するメインメモリを含む。一例として、本発明を限定するものではなく、コンピュータシステム1300は、命令を記憶装置1306または別のソース(例えば、別のコンピュータシステム1300)からメモリ1304にロードすることができる。プロセッサ1302は、次に、命令をメモリ1304から内部レジスタまたは内部キャッシュにロードすることができる。命令を実行するため、プロセッサ1302は、命令を内部レジスタまたは内部キャッシュから検索し、そしてこれら命令を複合化するのがよい。命令の実行中または実行後、プロセッサ1302は、1つ以上の結果(これら結果は、中間結果であってもよく最終結果であってもよい)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込むことができる。次に、プロセッサ1302は、これら結果のうちの1つ以上のメモリ1304に書き込むことができる。特定の実施形態では、プロセッサ1302は、1つ以上の内部レジスタもしくは内部キャッシュまたはメモリ1304(記憶装置1306または別のどこかの部分とは対照的に)内の命令だけを実行し、そして1つ以上の内部レジスタもしくは内部キャッシュまたはメモリ1304(記憶装置1306またはどこか別の部分とは対照的に)内のデータだけに作用する。1つ以上メモリバス(これらバスは各々、アドレスバスおよびデータバスを含むのがよい)は、プロセッサ1302をメモリ1304に結合することができる。バス1312は、以下に説明するように、1つ以上のメモリバスを含むのがよい。特定の実施形態では、1つ以上のメモリ管理装置(MMU)は、プロセッサ1302とメモリ1304との間に常駐し、そしてプロセッサ1302によって要求されたメモリ1304へのアクセスを容易にする。特定の実施形態では、メモリ1304は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。このRAMは、適宜、揮発性メモリであるのがよい。このRAMは、適宜、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であってよい。さらに、このRAMは、適宜、シングルポート型RAMであってよく、マルチポート型RAMであってもよい。本開示は、任意適当なRAMを想定している。メモリ1304は、適宜、1つ以上のメモリ1304を含むのがよい。本開示は、特定のメモリを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当なメモリを想定している。
【0033】
特定の実施形態では、記憶装置1306は、データまたは命令のための大量記憶装置を含む。一例として、本発明を限定するものではなく、記憶装置1306は、ハードディスクドライブ(HDD)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブまたはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含むことができる。記憶装置1306は、適宜、取り外し可能(リムーバブル)または取り外し不能(または固定された)メディアを含むことができる。記憶装置1306は、適宜、コンピュータシステム1300の内部に位置してもよく、この外部に位置していてもよい。特定の実施形態では、記憶装置1306は、不揮発性ソリッドステートメモリである。特定の実施形態では、記憶装置1306は、リードオンリーメモリ(ROM)を含む。このROMは、適宜、マスクプログラムをROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的消去を再書き込みROM(EAROM)、もしくはフラッシュメモリまたはこれらのうちの2つ以上の組み合わせであるのがよい。本開示は、任意適当な物理的形態を取る大量記憶装置1306を想定している。記憶装置1306は、適宜、プロセッサ1302と記憶装置1306との通信を容易にする1つ以上の記憶装置制御ユニットを含むのがよい。記憶装置1306は、適宜、1つ以上の記憶装置1306を含むのがよい。本開示は、特定の記憶装置を説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当な記憶装置を想定している。
【0034】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース1308は、コンピュータシステム1300と1つ以上のI/Oデバイスとの通信のための1つ以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはこれら両方を含む。コンピュータシステム1306は、適宜、これらI/Oデバイスのうちの1つ以上を含むのがよい。これらI/Oデバイスうちの1つ以上は、人とコンピュータシステム1300との通信を実施可能にする。一例として、本発明を限定するものではなく、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロホン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチールカメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、別の適当なI/Oポートまたはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含むことができる。I/Oデバイスは、1つ以上のセンサを含むのがよい。本開示は、任意適当なI/OデバイスおよびこれらI/Oデバイスのための任意適当なI/Oデバイスをインターフェース1308に想定している。I/Oインターフェース1308は、適宜、プロセッサ1302がこれらI/Oデバイスのうちの1つ以上をドライブすることができるようにする1つ以上のデバイスまたはソフトウェアドライブを含むのがよい。I/Oインターフェース1308は、適宜、1つ以上のI/Oインターフェース1308を含むのがよい。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当なI/Oインターフェースを想定している。
【0035】
特定の実施形態では、通信インターフェース1310は、コンピュータシステム1300と1つ以上の他のデバイスまたはシステムとの通信(例えば、ワイヤレス通信)のための1つ以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはこれら両方を含む。一例として、本発明を限定するものではなく、通信インターフェース1310は、Ethernetまたは他のワイヤベースのネットワークまたはワイヤレスNIC(WNIC)と通信するネットワークインターフェースコントローラ(NIC)もしくはネットワークアダプタ、またはワイヤレスネットワーク、例えばWi-Fiネットワークと通信するワイヤレスアダプタを含むことができる。本開示は、任意適当なネットワークおよびこのための任意適当な通信インターフェース1310を想定している。一例として、本発明を限定するものではなく、コンピュータシステム1300は、アドホックネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、もしくはInternetのうちの1つ以上の部分、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含むことができる。これらネットワークのうちの1つ以上の1つ以上の部分は、ワイヤードであってもよく、ワイヤレスであってもよい。一例として、コンピュータシステム1300は、ワイヤレスPAN(WPAN)(例えば、Bluetooth WPAN)、Wi-Fi ネットワーク、Wi-MAXネットワーク、セルラネットワーク、(例えば、モバイル通信用のグローバルシステム(GSM)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、または5Gネットワーク)、もしくは他の適当なワイヤレスネットワーク、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせと通信することができる。コンピュータシステム1300は、適宜、これらネットワークのうちの任意のものについて任意適当な通信インターフェース1310を含むことができる。通信インターフェース1310は、適宜、1つ以上の通信インターフェース1310を含むことができる。本開示は、特定の通信のインターフェースを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当な通信インターフェースを想定している。
【0036】
特定の実施形態では、バス1312は、コンピュータシステム1300のコンポーネントを互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはこれら両方を含む。一例として、本発明を限定するものではなく、バス1312は、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)もしくは他のグラフィックスバス、エンハンスト拡張業界標準アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイドバス(FSB)、ハイパートランスポート(HYPERTRASPORT:HT)インターコネクト、業界標準(ISA)バス、インフィニバンド(INFINIBAND)インターコネクト、ローピンカウント(low-pin-count:LPC)バス、メモリバス、マイクロチャンネルアーキテクチャ(MCA)バス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バス、PCIエクスプレス(PCIe)バス、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA)バス、ビデオエレクトロニクス標準アソシエーション(ベサ)ローカルバス(VLB)、もしくは別の適当なバス、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含むことができる。バス1312は、適宜、1つ以上のバス1312を含むことができる。本開示は、特定のバスを説明するとともに図示しているが、本開示は、任意適当なバスまたはインターコネクトを想定している。
【0037】
本明細書において、1つまたは複数の記憶媒体またはメディアは、適宜、1つ以上の半導体利用のまたは他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(EPGA)または特定用途向けIC(ASIC))、ハードディスクドライブ(HDD)、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピーディスケット、フロッピーディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、SECURE DIGITALカードまたはドライブ、任意他の適当なコンピュータ可読非一時的記憶メディアまたはこれらのうちの2つ以上の任意適当な組み合わせを含むことができる。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適宜、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組み合わせであってよい。
【0038】
本明細書において、「または」は、別段の明示の指示がなければ、あるいは文脈上別段の示唆がなければ、包括的であって、排他的ではない。したがって、本明細書において、「AまたはB」は、別段の明示の指示がなければ、あるいは文脈上別段の示唆がなければ、「A、B、または両方」を意味する。さらに、「および」は、別段の明示の指示がなければ、あるいは文脈上別段の指示がなければ、結合と別個の両方を表す言葉である。したがって、別段の明示の指示がなければ、あるいは文脈上別段の示唆がなければ、本明細書において、「Aおよび(と)B」は、「Aおよび(と)B、結合してまたは別個に」を意味する。
【0039】
本発明の範囲は、本明細書において説明しまたは図示した例示の実施形態に対する全ての変更、置換、変形、代替、および改造を含み、これらについては、当業者であれば理解されよう。本発明の範囲は、本明細書において説明しまたは図示した例示の実施形態には限定されない。さらに、本発明は、特定のコンポーネント、要素、特徴、機能、作用、またはステップを含むものとして本明細書においてそれぞれの実施形態を説明するとともに図示しているが、これら実施形態のうちの任意のものは、本明細書におけるどこか別の場所で説明しまたは図示したコンポーネント、要素、特徴、機能、作用、またはステップのうちの任意のものの任意の組み合わせまたは並び替えを含むことができ、これらについては、当業者であればその理解のうちに含まれるであろう。さらに、添付の特許請求の範囲において、装置もしくはシステム、または装置もしくはシステムのコンポーネントが特定の機能を実行するよう適合され、実行するよう配置され、実行することができ、実行するよう構成され、実行するよう実現でき、実行するよう作動でき、または実行するよう作動する、という記載は、当該装置、システム、またはコンポーネントがそのように適合され、配置され、でき、構成され、実現でき、作動でき、または作動する限り、当該特定機能が実施され、稼働され、あるいは発揮されるかどうかにかかわらず、当該装置、システムまたはコンポーネントを含む。加うるに、本開示は、特定の利点を提供するものとして特定の実施形態を説明しまたは図示しているが、特定の実施形態は、これら利点のうちのどれも提供しなくてもよく、あるいは、これら利点のうちの幾つかまたは全てを提供してもよい。
【0040】
本明細書において開示する実施形態は、例示に過ぎず、本発明の範囲は、これら実施形態には限定されない。特定の実施形態は、本明細書において開示した実施形態のコンポーネント、要素、特徴、機能、作用、またはステップの全て、これらのうちの幾つかを含むことができ、またはこれらを含んでもよく、あるいはこれらを全く含まなくてもよい。ある幾つかの実施形態は、特に、方法、記憶媒体、システムおよびコンピュータプログラム製品に関する特許請求の範囲の記載に開示されており、この場合、1つのクレームカテゴリ、例えば方法カテゴリにおいて言及された任意の特徴を別のクレームカテゴリ、例えばシステムカテゴリにおいてもクレーム請求することができる。特許請求の範囲の記載における従属性または「前記」記載は、形式的な理由でのみ選択されている。しかしながら、任意の先のクレームに対する意図的な「前記」記載の結果として生じる任意の発明内容もまた、クレーム請求でき、したがって、特許請求の範囲に記載された発明およびかかる発明の特徴の任意の組み合わせが開示され、そして特許請求の範囲において選択された従属性にもかかわらず、クレーム請求できる。クレーム請求できる発明内容は、特許請求の範囲に記載された特徴の組み合わせだけでなく、特許請求の範囲における特徴の任意他の組み合わせをも含み、この場合、特許請求の範囲において言及された各特徴を特許請求の範囲における任意他の特徴または他の特徴の組み合わせと組み合わせることができる。さらに、本明細書において説明しまたは図示した実施形態および特徴のうちの任意のものを別個のクレームにおいてかつ/あるいは本明細書において説明しまたは図示した任意の実施形態または特徴もしくは特許請求の範囲に記載された本発明の特徴のうちの任意のものとの任意の組み合わせとしてクレーム請求できる。
【0041】
本明細書において用いられる「各」は、一集合の各元または一集合のうちの一部分集合の各元を意味している。さらに、本明細書において用いられる「または」は、必ずしも排他的ではなく、別段の明示の指示がなければ、「または」は、ある幾つかの実施形態では包括的であるのがよく、「および/または」を意味するものと理解できる。同様に、本明細書において用いられる「および」は、必ずしも包括的ではなく、別段の明示の指示がなければ、「および」は、ある幾つかの実施形態では包括的であってもよく、つまり「および/または」を意味するものと理解できる。“a/an/the”(左記は原文明細書における表現)を冠する単数形の要素、装置、コンポーネント、手段、ステップなどに対する全ての言及は、別段の明示の規定がなければ、要素、装置、コンポーネント、手段、ステップなどのうちの少なくとも1つの場合を参照しているものとして非限定的に理解されるべきである。
【0042】
幾つかの実施形態を図示するとともに詳細に説明したが、理解されるように、置換および変更が特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、可能である。
【符号の説明】
【0043】
100 自動溶接前管クリーニングシステム
110 レーザ駆動組立体
112 レーザ
114 レーザビーム
120 管心出しシステム
130 管支持組立体
138 フットペダル
140 管
142 管端
150 コンピュータシステム
170 角度
180 ロボットアーム
410 角度調節駆動モータ
420 線形駆動モータ
430 回転駆動モータ
440 角度調節部材
442 角度調節ハードストップ
450 キャリジプレート
460 角度調節ケーブル取り扱い装置
470 回転ケーブル取り扱い装置
480 管ハードストップ
490 真空ノズル
図1
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【外国語明細書】