(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167447
(43)【公開日】2024-12-03
(54)【発明の名称】流体制御アセンブリ及び流体制御装置
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20241126BHJP
【FI】
F16K27/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024159873
(22)【出願日】2024-09-17
(62)【分割の表示】P 2023540521の分割
【原出願日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】202011625561.2
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011626190.X
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、 リーシン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、 ユン
(72)【発明者】
【氏名】リン、 ロン
(72)【発明者】
【氏名】チ、 ジャンファ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】流体制御アセンブリの規格化を容易にする。
【解決手段】流体制御装置10は、流体制御アセンブリと流路接続部16を含む。弁ボデー部材15は、弁室の少なくとも一部の周壁を形成する本体部151と、本体部の周壁155から突出する突出部152とを有し、本体部の内部に位置する流体制御アセンブリは、第1の流路を有し、第1の流路の少なくとも一部は、弁体部材に位置し、突出部152は、第1の流路と連通可能な2つ以上の第2の流路を有し、突出部152は、4つ以上のラグを有し、それぞれのラグは、第2の流路を有し、それぞれの第2の流路の流通口の向きは、同じであり、それぞれのラグは、先端部を有し、先端部には、第2の流路の連通口が設けられており、先端部は、底端面を有し、底端面のうちの少なくとも2つは、弁ボデー部材の軸方向と0~90°をなす断面において、同一断面に位置する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁ボデー部材、弁体部材を含み、弁室を有し、前記弁体部材の少なくとも一部が前記弁室に位置する流体制御アセンブリであって、
前記弁ボデー部材は、前記弁室の少なくとも一部の壁部を構成する本体部と、前記本体部の周壁から突出する突出部とを有し、
前記流体制御アセンブリは、第1の流路を有し、
前記第1の流路の少なくとも一部は、前記弁体部材に位置し、前記突出部は、前記第1の流路と連通可能な2つ以上の第2の流路を有し、
前記突出部は、4つ以上のラグを有し、それぞれの前記ラグは、前記第2の流路を有し、それぞれの前記第2の流路の連通口の向きは、同じであり、
それぞれの前記ラグは、先端部を有し、前記先端部には、前記第2の流路の連通口が設けられており、前記先端部は、底端面を有し、前記底端面のうちの少なくとも2つは、前記弁ボデー部材の軸方向と0~90°をなす断面において、同一断面に位置することを特徴とする流体制御アセンブリ。
【請求項2】
前記本体部の軸線を通る縦断面において、前記ラグは、根部と外縁部を有し、
前記第2の流路の連通口は、前記根部と前記外縁部との間に位置しており、
前記本体部の径方向断面において、前記外縁部の少なくとも一部と前記本体部の軸線との間の距離は、前記根部と前記本体部の軸線との間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項3】
前記根部は、前記弁ボデー部材の周壁に延在し、
前記根部の先端部は、前記第2の流路の連通口の一部の壁部を構成し、
前記根部の少なくとも一部は、前記本体部の周壁に沿って延在し、又は、前記根部は、前記本体部の軸線と夾角aをなす方向に沿って延在し、前記夾角aは、0°より大きく90°以下の角度であることを特徴とする請求項2に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項4】
前記弁ボデー部材は、筒状部構造を有し、前記弁ボデー部材の軸方向に沿った第1の端部と第2の端部を含み、前記流体制御アセンブリは、制御部材を有し、
前記制御部材は、前記第1の端部に近い側に位置し、前記ラグは、前記第2の端部に突出し、又は、前記制御部材は、前記第1の端部の側に位置し、前記ラグは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に突出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項5】
前記弁体部材は、孔路又は凹溝を有し、前記第1の流路の少なくとも一部は、前記孔路又は凹溝に位置し、
前記弁体部材は、前記弁ボデー部材に対して動き、
前記孔路又は凹溝は、異なる状態では、異なるラグ内の第2の流路を連通可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体制御アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月31日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202011625561.2であり、発明の名称が「流体制御装置」である中国特許出願、及び、2020年12月31日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202011626190.Xであり、発明の名称が「流体制御アセンブリ及び流体制御装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、参照されることで、本出願に結合される。
【0002】
本発明は、流体制御という分野に属し、特に、流体制御アセンブリ及び流体制御装置に関わる。
【背景技術】
【0003】
車両熱管理システムにおいて流体流路の切り替えがあるため、車両熱管理システムでは、複数の流路切り替え用の弁を用いて流通路制御をする。
流路切換弁は、弁ボデーと、弁ボデーの内部に収容される弁体を有し、一般的な流路切換弁は、
図1と類似する構成を持ち、弁ボデー1の周側に2つ以上の接続管2が突出され、外部管路は、接続管に接続され、弁体は、弁ボデーの内部で動いて、流路の連通形態を変える。
【0004】
多くの場合、異なる車種で使用される車両熱管理システムは、異なり、四方流路切換弁を使用する可能性があり、五方流路切換弁を使用する可能性がある。
このように、流路切換弁を製造する工場は、異なるシステムに合わせるために様々なスタイルの流路切換弁を製造する必要があり、さらに、顧客は、別の原因で接続口の位置に対して異なる要求がある場合もある。
このため、顧客の要求に適合するために複数の種類の流路切換弁を製造する必要があり、製品の外形が異なるため、この製品を生産する生産ラインを変えなければならず、そのため、様々なタイプの流路切換弁を製造することは、製造工場に大きな投入コストをもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、規格化を容易にする流体制御アセンブリ及び流体制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、
弁ボデー部材、弁体部材を含み、弁室を有し、前記弁体部材の少なくとも一部が前記弁室に位置する流体制御アセンブリであって、
前記弁ボデー部材は、前記弁室の少なくとも一部の壁部を構成する本体部と、前記本体部の周壁から突出する突出部とを有し、前記流体制御アセンブリは第1の流路を有し、前記第1の流路の少なくとも一部は、前記弁体部材に位置し、前記突出部は、前記第1の流路と連通可能な2つ以上の第2の流路を有し、
前記突出部は、2つ以上のラグを有し、少なくとも一部の数の前記ラグは、前記第2の流路を有し、少なくとも一部の数の前記第2の流路の連通口の向きは、同じである。
【0007】
さらに、上記の目的を達成するために、上記に記載の流体制御アセンブリを含む流体制御装置であって、前記流体制御装置は、2つ以上の第3の流路を有する流路接続部をさらに含み、少なくとも一部の数の前記ラグの第2の流路の連通口は、向きが同じであり前記流路接続部に向けられ、前記第2の流路は、対応する前記第3の流路と連通し、互いに連通する前記第2の流路と前記第3の流路との間とは、密封して設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、弁ボデー部材を含み、弁ボデー部材の突出部は、2つ以上のラグを有し、少なくとも一部の数の第2の流路の連通口の向きは、同じであり、このように、本流体制御アセンブリは、様々な形態の流路接続部と組み立てやすく、様々な応用場面に適用し、本流体制御アセンブリの規格化を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】本発明の一実施形態が提供した流体制御装置の構成の図である。
【
図3】
図2における弁ボデー部材の構成の図である。
【
図4】
図2における流体制御アセンブリの部分図である。
【
図5】
図4における中A-A線による断面図である。
【
図7a】
図2における弁ボデー部材の側面図である。
【
図7b】
図7aにおけるC-C線に沿った断面図である。
【
図9】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図15】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の部分斜視分解図である。
【
図18】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図21】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図22】本発明の別の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図26】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図30】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【
図33】本発明の他の実施形態が提供した流体制御装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本発明の構成を適用した具体的な実施形態により詳細に説明する。
【0011】
一実施形態として、
図2~
図8を参照し、流体制御装置10を示した。
流体制御装置10は、流路の切り替えに用いることができる。
流体制御装置10は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含む。
そして、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12(
図5に示す)、弁ボデー部材15及び制御部材14を含み、流体制御アセンブリ11は、弁室を有し、弁体部材12の少なくとも一部は、弁室に位置している。
制御部材14は、弁体部材12の弁室での動きを制御することができ、弁体部材12の動きによって、例えば、弁体部材12が回動又は移動可能であることによって、流体制御装置の流路の連通又は切り替えを実現することができる。
【0012】
本発明の実施例が提供する流体制御装置は、弁に限らず、ポンプ、熱交換器などの他の流体制御システムに適用される装置であってもよく、例えば、熱交換器と弁の集積部品、弁とポンプの集積部品、ポンプと熱交換器の集積部品などの、複数の機能を有する集積部品であってもよい。
【0013】
流体制御装置10は、例えば、2つの接続口を有し、弁体部材12の動きによって、2つの接続口の間の流路を連通させたり、連通させなかったりすることが可能である。
流体制御装置10は、例えば、3つの接続口を有し、弁体部材12の動きによって、そのうちの2つの接続口を選択的に導通させることが可能である。
流体制御装置10は、例えば、4つの接続口又はそれ以上の接続口を有し、弁体部材12の動きによって、異なる接続口の間流路の導通を実現し、流路の切り替え・導通の機能を実現することも可能である。
【0014】
弁ボデー部材15は、弁室の少なくとも一部の周壁を形成する本体部151と、本体部151の周壁155から突出する突出部152とを有し、流体制御装置は、本体部151の内部に位置する第1の流路13(
図5に示す)を有し、突出部152は、第1の流路13と連通可能な2つ以上の第2の流路156を有し、突出部152は、第2の流路156を有する2つ以上のラグ157を有し、少なくとも部分の数のラグ157の第2の流路156の連通口1561は、流路接続部16に向けられる。
本実施例において、全数のラグ157の第2の流路156の連通口1561は、2つ以上の第3の流路161を有する流路接続部16に向けられ、第2の流路156と第3の流路161とは対応して連通し、互いに連通する第2の流路156と第3の流路161との間は、密封して設けられ、流路接続部16と弁ボデー部材15とは、密封して設けられている。
そのうち、少なくとも部分の数の第2の流路156の連通口1561は、向きが同じであり、同一平面に位置し、流体制御アセンブリ11の取り付けを容易にする。
【0015】
このように、弁ボデー部材15の第2の流路の連通口1561は、流路接続部16の第3の流路161と連通可能であり、流体制御装置10の流体出入口をいずれも流路接続部16に設け、流路接続部16によって流路の導流、分流、及び、外部管路又は通路と流路接続部16を接続することを実現し、接続口の管路を配置しやすく、全体構造がコンパクトになる。
【0016】
いくつかの実施例において、流路接続部16は、一体に射出成型され、本体部151と突出部152とは、一体に射出成型され、流路接続部16は、突出部152に溶接固定される。
流路接続部16は、プラスチック材料製であって、射出により形成されることができ、弁ボデー部材15も、プラスチック材料で射出により形成されることができ、流路接続部16と突出部152との溶接は、プラスチック溶接法であればよい。
流路接続部16を一体に射出成型し、弁ボデー部材15を一体に射出成型し、流路接続部16と弁ボデー部材15とを溶接により固定することにより、加工が簡単である。
いくつかの実施例において、第2の流路156の連通口1561は、向きが同じであり、同一平面に位置し、第3の流路161の連通口1618(
図8に示す)は、同一平面に位置し、第2の流路156の連通口1561が位置する平面は、第3の流路161の連通口1618が位置する平面に溶接固定される。
【0017】
本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向Hとし、突出部152の少なくとも一部は、弁ボデー部材15の径方向Dに沿って本体部151から突出しており、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路156の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の径方向に平行な断面において、少なくとも2つのラグ157の底端面1575は、同一断面に位置する。
底端面1575のうちの少なくとも2つを同一断面に位置することにより、流路接続部16と密封固定しやすくなり、1つの断面を密封固定することにより、少なくとも2つの第2の流路の連通口1561と第3の流路161の密封設置を実現することが可能となり、さらに、密封操作に有利となり、構成の最適化も容易になり、組み立てしやすい。
【0018】
本実施形態において、
図3から
図5を参照し、突出部152は、本体部151の周方向に沿って配列された5つのラグ157を有し、それぞれのラグ157も先端部1571を有し、それぞれの先端部1571は、底端面1575を有し、5つの底端面1575は、弁ボデー部材15の径方向に平行な断面において同一断面にある。
流路接続部16と同一断面にある5つの底端面1575を同時に溶接固定して、組み付けプロセスを簡便にし、生産コストを低減した。
【0019】
本実施形態において、5つのラグ157は、離間して設けられたものであり、その先端部1571も、離間して設けられている。
しかし、ある実施形態において、ラグ157は、隣接して設置されてもよい。
【0020】
ここで、「弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出する」という用語とは、突出部152が弁ボデー部材15の径方向に本体部151から突出している部分を有することを意味し、突出部152が全体として同一の径方向に向かって本体部151から突出することに限定されるものではない。
ここでの径方向に突出するとは、本体部151の周壁155に対して、径方向において突出する部分を持つことである。
【0021】
突出部152は、隣接するラグ157の間に位置しかつラグ157の外壁1572を接続する接続部158を有する。
接続部158は、ラグ157の機械的強度を高めることができ、これにより、弁ボデー部材15と流路接続部16との組み付けときの安定性の向上に寄与する。
【0022】
接続部158は、底端面1581を有し、接続部158の底端面1581は、ラグ157の底端面1575と同一断面にあってもよく、接続部158は、流路接続部16に溶接固定されることができる。
このように、ラグ157の底端面1575と流路接続部16を溶接する同時に、接続部158は、流路接続部16に溶接固定されることも可能となり、ラグ157と流路接続部16との溶接の堅牢度を向上させることに寄与する。
【0023】
本体部151の軸線を通る縦断面において、ラグ157は、根部1573と外縁部1574を有し、第2の流路156の連通口1561は、根部1573と外縁部1574との間に位置しており、
本体部151の径方向断面において、少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きい。
【0024】
本実施形態において、根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155から、弁室から離れる方向に延在し、かつ、本体部151の軸方向に沿って延在しており、根部1573の先端部1571は、第2の流路の連通口1561の一部の壁部を形成している。
【0025】
少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きいため、ラグ157は、流路接続部16と接続しやすく、同時に、必要に応じて各ラグ157の底端面1575は、いずれも同一平面に位置することができ、流路接続部16の構成の設計を容易にする。
顧客の要求が異なる場合、1つの流体制御アセンブリ11と異なる接続口の形態を有する流路接続部16とを組み合わせることによって顧客の要求を満たすことは可能となり、流体制御アセンブリ11の規格化の生産を実現し、コストを低減させる。
【0026】
本実施形態において、弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、制御部材14は、第1の端部153側に位置し、ラグ157は、第2の端部154から突出し、流路接続部16は、弁ボデー部材15の第2の端部154に組み立てられており、構造が簡単であり、ラグ157と流路接続部16との接続が容易になり、接続構造がより、コンパクトになる。
【0027】
本実施形態において、それぞれの第3の流路161の連通口1618は、弁ボデー部材15に向けられ、それぞれの第3の流路161の連通口1618とそれぞれの第2の流路の連通口1561とは、対応して設けられ、流路接続部16は、第2の流路156と同数の第3の流路161を有し、各第2の流路156と第3の流路161とは、一対一で対応している。
流路接続部16は、弁ボデー部材15に溶接固定されることで、弁ボデー部材15の第2の流路156を流路接続部16に切替え接続し、流路接続部16を介して外部管路又は通路に連通することで、構造が接続しやすく、取り付けや配置にも便利である。
【0028】
図8を参照し、流路接続部16は、本体部167と嵌合部168を有している。
そして、本体部167と嵌合部168とは、一体構造であり、嵌合部168は、一体に本体部167から突出され、嵌合部168は、第3の流路161の連通口1618を有し、本体部167には、第3の流路161の連通口1618の数に対応した接続孔路1671が設けられ、流路接続部16は、一体射出成型により形成することができる。
嵌合部168は、第3の流路161の連通口1618を取り囲む溶接部位1681を有し、各嵌合部168における溶接部位1681は、独立して設置可能である。
【0029】
他の実施形態として、本体部167は、溶接部位を有してもよく、本体部167の溶接部位は、隣接する嵌合部168の間に位置し、溶接堅牢度を向上するために用いられる。
【0030】
弁体部材12の構成は、球状、円柱状、不規則な形状などの様々なものがあり、内部に孔路が開設されているものがあり、側部に連通溝が開設されたなどの構成もある。
本明細書では、特にこれに対して限定しなく、本明細書に記載された機能を有する各種の弁体部材12は、本明細書に含まれたものと見なす。
【0031】
弁体部材12は、孔路又は凹溝121を有し、第1の流路13の少なくとも一部は、孔路又は凹溝121に位置し、弁体部材12は、弁ボデー部材15に対して動くことが可能であり、異なる状態では、孔路又は凹溝121は、異なるラグ157内の第2の流路156を連通可能である。
【0032】
図9~
図14を参照すると、他の実施形態として、流体制御装置20が示されている。
【0033】
流体制御装置20は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含み、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12、弁ボデー部材15及び制御部材14を含む。
流体制御アセンブリ11は、弁室を有し、弁ボデー部材15は、弁室の少なくとも一部の周壁を形成し、弁体部材12の少なくとも一部は、弁室に位置している。
弁ボデー部材15、弁体部材12、制御部材14の大部分の構成は、上記の具体的な実施形態を参照することができるので、同じ構造について贅言しない。
【0034】
図11と
図12を参照し、少なくとも2つのラグ157は、隣接して設けられてもよく、以下では、説明の便宜上、2つの隣接ラグ157を第1のラグ157Aと第2のラグ157Bと定義することで区別して説明する。
このとき、2つのラグ157の区分は、2つのラグ157の間の壁部を境にし、この壁部は、壁面aと壁面bとの2つの壁面を有し、第1のラグ157Aは、壁面aを含み、第2のラグ157Bは、壁面bを含み、第1のラグ157Aの先端部1571と第2のラグ157Bの先端部1571も、壁面aと壁面bを境にしている。
【0035】
図8から
図14を結合し、流路接続部16は、一体に射出形成され、それぞれの第3の流路161の連通口1618は、弁ボデー部材15に向けられ、それぞれの第3の流路161の連通口1618とそれぞれの第2の流路156の連通口1561とは、対応して設けられ、流路接続部16は、第2の流路156と同数の第3の流路161を有し、各第2の流路156と第3の流路161とは、一対一で対応している。
【0036】
本実施形態において、第1の流路13と第1のラグ157Aの第2の流路に連通する連通口を第1の連通口1562と定義し、第1の流路13と第2のラグ157Bの第2の流路に連通する連通口を第2の連通口1563と定義し、第1の連通口1562と第2の連通口1563とは、弁ボデー部材15の同一の径方向断面に落ち込まなく、この径方向断面は、弁ボデー部材15の軸方向と垂直な方向に沿って弁ボデー部材15を切断した断面である。
図9、
図11及び
図12を参照し、このとき、第1の連通口1562と第2の連通口1563とは、弁ボデー部材15の軸方向に沿って互いにずれている。
このように、第1のラグ157Aの第2の流路156と第2のラグ157Bの第2の流路156は、異なる導通流通路を有することができ、かつ、弁ボデー部材15での第1のラグ157Aの第2の流路156と第2のラグ157Bの第2の流路156の配列を合理的に配置することができる。
【0037】
本実施形態において、流体制御アセンブリ11は、10個のラグ157を有し、流路接続部16は、10個の第3の流路161を有し、各ラグ157の第2の流路156は、対応する第3の流路161と連通している。
さらに、一部のラグ157は、隣接して設けられ、一部のラグ157は、間隔をおいて設けられる。
もちろん、他の実施形態において、ラグ157は全て隣接して設けられてもよく、全て間隔をおいて設けられてもよく、又は、隣接するラグ157の数は、この実施形態と異なってもよい。
【0038】
いくつかの実施例において、
図13と
図14に示すように、流路接続部16は、第1の支部163と第2の支部164を含む。
第1の支部163は、本体部151と一体構造であり、かつ、本体部151から弁室から離れる方向に延在し、第1の支部163は、第1の溝1631を有し、第1の溝1631の対応する壁部と第2の支部164とは、溶接固定されて第3の流路161を形成する。
流路接続部16は、第1の支部163と第2の支部164を含むように設計され、流路接続部16の流路加工に役立ち、射出形成を容易にする。
【0039】
図14に示すように、本実施形態において、第2の支部164は、第1の溝1631と対応して設けられる第2の溝1641を有し、第2の溝1641の対応する壁部は、第1の溝1631の対応する壁部に溶接固定される。
他の実施形態において、第1の支部163は、ラグ157から一体に延在していてもよい。
他の実施形態において、第2の支部164は、第2の溝1641がなくてもよく、第2の支部164は、平板構造であってもよく、第2の支部164は、第1の溝1631を密封して閉鎖し、第2の支部164は、第1の溝1631の対応する壁部に溶接固定される。
【0040】
他の実施形態において、第1の支部163は、第1の溝1631がなくてもよく、第2の支部164は、第2の溝1641を有し、第1の支部163は、第2の溝1641を密封して閉鎖し、第1の支部163は、第2の溝1641の対応する壁部に溶接固定される。
又は、第1の支部163は、第3の流路161の連通口1618を有し、第3の流路161の連通口1618と第2の流路156の連通口1561とは、対応して設けられ、第1の支部163は、弁ボデー部材15に溶接固定される。
【0041】
弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、流体制御アセンブリ11は、第1の端部153側に位置する制御部材14を有し、ラグ157は、第2の端部154から突出し、第1の支部163は、第2の端部154に位置し、第2の支部164と第1の支部163は、弁ボデー部材15の第2の端部154に組み立てられており、構造が簡単であり、ラグ157と流路接続部16との接続が容易になり、接続構造がよりコンパクトになる。
【0042】
注意すべきは、流路接続部16の各流通路の外形などの設計は、様々なスタイルであってもよく、本実施例は、例示にすぎない。
【0043】
図15~
図16を参照し、別の流体制御装置30が示されている。
流体制御装置30は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含み、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12、弁ボデー部材15及び制御部材14を含む。
弁ボデー部材15、弁体部材12、及び制御部材14の大部分の構成は、流体制御装置10の構成と同一であり又は類似しているので、贅言しなく、少なくとも、流路接続部16の構成が、
図1から
図8に示す流体制御装置10の構成と異なる点で相違する。
【0044】
流路接続部16は、一体に射出成型され、本体部151と突出部152とは、一体に射出成型され、流路接続部16と突出部152とは溶接固定される。
【0045】
本体部151の軸線を通る縦断面において、ラグ157は、根部1573と外縁部1574を有し、第2の流路の連通口1561は、根部1573と外縁部1574との間に位置し、即ち、根部1573と外縁部1574とは、第2の流路の連通口1561の対応する一部の壁部である。
【0046】
本体部151の径方向断面において、少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線Zとの間の距離L2は、根部1573と本体部151の軸線Zとの間の距離L1よりも大きい。
【0047】
根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155に延在し、根部1573は、本体部151の軸方向に沿って延在しており、根部1573の先端部1571は、第2の流路の連通口1561の一部の壁部を形成している。
少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きいため、ラグ157は、流路接続部16と接続しやすく、同時に、必要に応じて各ラグ157の底端面1575は、いずれも同一平面に位置することができ、流路接続部16の構成の設計を容易にする。
顧客の要求が異なる場合、1つの流体制御アセンブリ11を異なる接続口の形態を有する流路接続部16と組み合わせることによって顧客の要求を満たすことは可能となり、流体制御アセンブリ11の規格化の生産を実現し、コストを低減させる。
【0048】
本実施形態において、それぞれの第3の流路161の連通口1618は、弁ボデー部材15に向けられ、流路接続部16の第3の流路161のうちの少なくとも1つの第3の流路161は、第3の流路の第1の部分1611と第3の流路の第2の部分1612を有し、第3の流路の第1の部分1611と第3の流路の第2の部分1612とは、流路接続部16に独立して設置され、第3の流路の第1の部分1611と第3の流路の第2の部分1612は、同一の第2の流路156に連通している。
【0049】
本実施形態において、流体制御アセンブリ11は、5つのラグ157を有し、それぞれのラグ157は、第2の流路156を有する。
流路接続部16は、5つの導流部162を有し、各導流部162と各ラグ157とは、対応して設けられ、それぞれの導流部162は、独立して設置されている、第3の流路の第1の部分1611及び第3の流路の第2の部分1612を有し、流体が、第3の流路の第1の部分1611と第3の流路の第2の部分1612を独立して流通可能である。
このように、それぞれのラグ157の第2の流路156は、流路接続部16による切替え接続により2つのサブ流通路に形成され、このように、流体制御アセンブリ11は、5つの流路を有する場合には、流路接続部16による切替え接続により、10個の流路に形成され、車両熱管理システムにおいて10個の接続口の流路の切り替えを必要とするシステムに適用可能である。
【0050】
他の実施形態において、
図17を参照し、
図17は、流路接続部16の図を示す。
流路接続部16の導流部162は、いずれも、第3の流路の第1の部分1611と第3の流路の第2の部分1612を有する必要がなく、そのうちの1つ、2つ、3つ、4つでもよいので、本実施形態の流体制御アセンブリ11は、5つの、6つ、7つ、8つ、9つ、10の接続口の場合に利用可能である。
【0051】
他の実施形態において、5つ未満の接続口のような応用場面であれば、弁ボデー部材15の2つのラグ157の第2の流路156を流路接続部16で混流することも可能であり、即ち、流路接続部16は、4つの接続口の流路切り替えの要求を実現することができる。
以上の接続口数は、ただ例示的なものであり、接続口数は、実際の状況に応じて任意に調整することができる。
【0052】
他の実施形態において、
図20は、他の流路接続部16を示す。
【0053】
流路接続部16の第3の流路161の連通口1618と第2の流路の連通口1561とは、対応して設けられ、第3の流路161は、幹部分1613、第1の分岐部分1614、第2の分岐部分1615及び第3の分岐部分1617を有し、第3の流路161の連通口1618は、幹部分1613に位置し、第1の分岐部分1614、第2の分岐部分1615、及び、第3の分岐部分1617は、幹部分1613に個別に接続されている。
このように、ラグ157のある1つの第2の流路156からの流体は、この第3の流路161に入り、幹部分1613から第1の分岐部分1614、第2の分岐部分1615及び第3の分岐部分1617に分流し、異なるシステムの要求に対応可能である。
【0054】
【0055】
図18は、
図16に示す流体制御装置とほぼ類似する流体制御装置40を示す。
少なくとも、弁ボデー部材15の構成と流路接続部16の構成が異なる点で相違する。
本実施例において、弁ボデー部材15のラグ157の周壁部と本体部151の外周壁とは、間隔をおいて設けられ、かつ、ラグ157の延在方向に沿って、
図18に示すように、ラグ157は、曲線で延在し、流体の流れ方向に垂直な方向に沿って、ラグ157の断面は、円環状であり、流体がラグ157を流れる流体抵抗を低減することができる。
このときのラグ157は、本体部151に溶接固定されかつ密封して設けられることが可能であり、かつ、流路接続部16は、本体部167とこの本体部167から突出する嵌合部168とを有し、嵌合部168は、ラグ157に溶接設置された溶接部位1681を有する。
本実施形態において、弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、流体制御アセンブリ11は、第1の端部153側に位置する制御部材14を有し、ラグ157は、第1の端部153と第2の端部154との間から突出する。
【0056】
本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向とし、突出部152は、弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出しており、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の径方向に平行な断面において、底端面1575のうちの少なくとも2つは、同一断面に位置する。
底端面1575のうちの少なくとも2つを同一断面に位置することにより、流路接続部16と密封固定しやすくなり、1つの断面を密封固定することにより、少なくとも2つの第2の流路の連通口1561の密封設置を実現することが可能となり、さらに、密封操作に有利となり、構成の最適化も容易になり、組み立てしやすい。
【0057】
本体部151の軸線を通る縦断面において、ラグ157は、根部1573と外縁部1574を有し、第2の流路の連通口1561は、根部1573と外縁部1574との間に位置し、本体部151の径方向断面において、少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きい。
【0058】
図21は、流体制御装置50の構成図を示し、本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向とし、ラグ157は、弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出し、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の軸方向と0~90°をなす断面において、底端面1575のうちの少なくとも2つは、同一断面に位置する。
【0059】
他の実施形態において、根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155に延在し、根部1573は、本体部151の軸方向に沿って延在しており、根部1573の先端部1571は、第2の流路の連通口1561の一部の壁部を形成している。
【0060】
根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155に延在し、根部1573は、本体部151の軸線と夾角aをなす方向に沿って延在し、夾角aと本体部151の軸線とのなす角度は(0、90]であり、このとき、0<a≦90°である。
いくつかの実施例において、夾角aと本体部151の軸線とのなす角度は、90°であり、根部1573は、本体部151の径方向に沿って延在し、根部1573の先端部は、第2の流路156の連通口1561の一部の壁部を形成し、このとき、流体制御装置の軸方向における高さを小さくすることができる。
【0061】
ここで、ラグ157が非直線型構造である場合、軸線を通る弁ボデー部材15の軸方向において、根部1573と弁ボデー部材15の周壁155との接続位置を第1の点と定義し、根部1573における弁ボデー部材15の周壁155からの最遠端を第2の点と定義し、第1の点と第2の点を結んで、夾角aと本体部151の軸線とのなす角度を第1の点と第2の点を結ぶ線と本体部151の軸線とのなす角度として定義する。
夾角aと本体部151の軸線とのなす角度は、90度である場合、ラグ157の底端面1575が位置する平面は弁ボデー部材15の軸方向と平行である。
このとき、突出部152と流路接続部16との接続方式は、上記したいずれの実施形態における接続方式を参照してもよく、例えば、突出部152を流路接続部16に溶接固定し、又は、流路接続部16が支部を有する場合、この支部と突出部152とを溶接又は一体構造に成型する。
【0062】
図22~
図25を参照し、流体制御装置60の構成が示されている。
流体制御装置60は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含み、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12、弁ボデー部材15及び制御部材14を含む。
流体制御装置60の大部分の構成は、流体制御装置10を参照することができる。
【0063】
弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、流体制御アセンブリ11は、第1の端部153側に位置する制御部材14を有し、ラグ157は、第1の端部153と第2の端部154との間から突出する。
【0064】
図24a、24bに示すように、第2の流路156の連通口1561は、弁ボデー部材15の軸線と垂直な方向に沿ってラグ157を切断した断面である第1の端部153と第2の端部154との間の径方向断面に位置する。
本体部151の軸線を通る縦断面において、ラグ157は、根部1573と外縁部1574を有し、第2の流路の連通口1561は、根部1573と外縁部1574との間に位置し、本体部151の径方向断面において、少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きい。
【0065】
本実施形態において、根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155から弁室から離れる方向に延在し、かつ、本体部151の軸方向に沿って延在しており、根部1573の先端部1571は、第2の流路の連通口1561の一部の壁部を形成している。
【0066】
流路接続部16は、切欠き165を有し、弁ボデー部材15の一部は、切欠き165に位置する。
このように、流路接続部16は、弁ボデー部材15の周側に突出することができるため、流体制御装置全体の高さを低くする。
弁ボデー部材15の第2の流路の連通口1561は、流路接続部16の第3の流路161と連通可能であり、流路接続部16を介して外部管路又は通路と連通することで、流通路の配置が容易であり、かつ、全体構造コンパクトになる。
【0067】
本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向とし、突出部152は、弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出しており、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の径方向に平行な断面において、底端面1575のうちの少なくとも2つは、同一断面に位置する。
【0068】
流路接続部16は、ラグ157と対応する導流部162を有し、導流部162は、溝1621と頂端面1622を有し、溝1621は、少なくとも一部の第3の流路161を形成し第2の流路の連通口1561に連通し、頂端面1622は、底端面1575に溶接固定され、かつ、頂端面1622と底端面1575との溶接位置は、本体部151の径方向断面に位置する。
【0069】
図24では、弁体部材12の構成が概略的に示され、弁体部材12は、弁ボデー部材15内で回転可能であり、第1の流路13と各第2の流路156との連通関係を変えることで、流路切り替えの目的を達成する。
【0070】
本実施形態において、弁ボデー部材15には、4つのラグ157が突出され、流路接続部16は、一体に射出形成され、それぞれの第3の流路161の連通口1618は、弁ボデー部材15に向けられ、それぞれの第3の流路161の連通口1618とそれぞれの第2の流路の連通口1561とは、対応して設けられ、流路接続部16は、第2の流路156と同数の第3の流路161を有し、各第2の流路156と第3の流路161とは、一対一で対応している。
このように、流体制御装置は、4つの接続口通路の流路切り替えを実現することができる。
【0071】
他の実施形態において、流体制御装置は、他の数の複数の接続口の流路切り替えを実現することができ、例えば、
図26~
図29を参照し、
図26は、流体制御装置70の構成を示し、流体制御装置70と流体制御装置60とは、ほぼ類似する。
本実施形態において、弁ボデー部材15には、5つのラグ157が突出され、それぞれの第3の流路161の連通口1618とそれぞれの第2の流路の連通口1561とは、対応して設けられ、流路接続部16は、第2の流路156と同数の第3の流路161を有し、各第2の流路156と第3の流路161とは、一対一で対応している。
このように、流体制御装置は、5つの接続口通路の流路切り替えを実現することができる。
【0072】
弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、流体制御アセンブリ11は、第1の端部153側に位置する制御部材14を有し、ラグ157は、第1の端部153と第2の端部154との間から突出する。
【0073】
第2の流路の連通口1561は、第1の端部153と第2の端部154との間の径方向断面に位置する。
本体部151の軸線を通る縦断面において、ラグ157は根部1573と外縁部1574を有し、第2の流路の連通口1561は、根部1573と外縁部1574との間に位置し、本体部151の径方向断面において、少なくとも一部の外縁部1574と本体部151の軸線との間の距離は、根部1573と本体部151の軸線との間の距離よりも大きい。
【0074】
本実施形態において、根部1573は、弁ボデー部材15の周壁155に延在し、根部1573は、本体部151の軸方向に沿って延在しており、根部1573の先端部1571は、第2の流路の連通口1561の一部の壁部を構成している。
【0075】
流路接続部16は、切欠き165を有し、弁ボデー部材15の一部は、切欠き165に位置する。
このように、流路接続部16は、弁ボデー部材15の周側に突出することができるため、流体制御装置全体の高さを低くする。
弁ボデー部材15の第2の流路の連通口1561は、流路接続部16の第3の流路161と連通可能であり、流路接続部16を介して外部管路又は通路と連通することで、流通路の配置が容易であり、かつ、全体構造コンパクトになる。
【0076】
本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向とし、突出部152は、弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出しており、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の径方向に平行な断面において、底端面1575のうちの少なくとも2つは、同一断面に位置する。
【0077】
流路接続部16は、ラグ157と対応する導流部162を有し、導流部162は、第2の流路の連通口1561に連通する溝1621と、底端面1575に溶接固定された頂端面1622とを有し、かつ、頂端面1622と底端面1575との溶接位置は、本体部151の径方向断面に位置する。
【0078】
図30~
図32を参照し、流体制御装置80の構成が図示され、流体制御装置80は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含み、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12、弁ボデー部材15及び制御部材14を含む。
流体制御装置80の大部分の構成は、流体制御装置60を参照することができ、いくつかの類似する特徴について、重複説明を省略する。
【0079】
弁ボデー部材15は、筒状部構造を有し、弁ボデー部材15は、弁ボデー部材15の軸方向に沿った第1の端部153と第2の端部154を有し、流体制御アセンブリ11は、第1の端部153側に位置する制御部材14を有し、ラグ157は、第1の端部153と第2の端部154との間に突出する。
【0080】
第2の流路の連通口1561は、第1の端部153と第2の端部154との間の径方向断面に位置する。
突出部152は、第2の流路の連通口1561をそれぞれ有する4つのラグ157を有する。
流路接続部16は、ラグ157と係合して設置される導流部162を有する。
導流部162は、第2の流路の連通口1561に連通する溝1621と、底端面1575に溶接固定される頂端面1622を有し、かつ、頂端面1622と底端面1575との溶接位置は、本体部151の径方向断面に位置する。
【0081】
流路接続部16の第3の流路161の連通口1618と第2の流路の連通口1561とは、対応して設けられる。
いくつかの実施例において、第3の流路161は、幹部分1613と少なくとも1つの分岐部分を有し、第3の流路161の連通口1618は、幹部分1613に位置し、各分岐部分は、独立して幹部分1613と連通する。
例示的に、第3の流路161は、幹部分1613、第1の分岐部分1614、第2の分岐部分1615及び第3の分岐部分1617を有し、第3の流路161の連通口は、幹部分1613に位置し、第1の分岐部分1614、第2の分岐部分1615及び第3の分岐部分1617は、幹部分1613に個別に接続されている。
このように、1つの第2の流路156は、流路接続部16による切替え接続により、3つの接続口が形成され、異なる応用の要求に適用することができる。
流体制御アセンブリ11の規格化を容易にする。
【0082】
その他の形態として、本体部151の軸方向を弁ボデー部材15の軸方向とし、ラグ157は、弁ボデー部材15の径方向に沿って本体部151から突出しており、それぞれのラグ157は、流路接続部16と対向する先端部1571を有し、先端部1571には、第2の流路の連通口1561が設けられ、先端部1571は、底端面1575を有し、弁ボデー部材15の軸方向に平行な断面において、底端面1575のうちの少なくとも2つは、同一断面に位置する。
【0083】
図33~
図34を参照し、
図33~
図34は、流体制御装置90の構成を示す。
流体制御装置90の構成は、流体制御装置10とほぼ類似する。
流体制御装置90は、流体制御アセンブリ11と流路接続部16を含み、流体制御アセンブリ11は、主に、弁体部材12、弁ボデー部材15及び制御部材14を含み、流体制御アセンブリ11は、弁室を有し、弁体部材12の大部分は、弁室に位置している。
弁ボデー部材15、弁体部材12、制御部材14の大部分の構成は、上記の具体的な実施形態を参照することができる。
【0084】
流路接続部16は、第1の支部163と第2の支部164を有し、第1の支部163と第2の支部164とは、溶接固定され、第1の支部163は、第2の流路の連通口1561と対応して設けられている第3の流路161の連通口1618を有し、第1の支部163と弁ボデー部材15とは、溶接固定される。
弁ボデー部材15、第1の支部163、第2の支部164は、いずれも射出により成型され、かつ、流路接続部16を第1の支部163と第2の支部164という2つの部分の構成で設計することで、第1の支部163と第2の支部164の内部構成の成型を容易にし、加工を簡略化する。
流路接続部16が非常に複雑な構成場合にも、支部の加工方式によって成型され、さらに、溶接の方式により流路の密封を実現し、加工しやすく、かつ適用性が高い。
【0085】
説明すべきものは、以上の実施例は、本発明の説明のためだけであり本出願に記載された発明を限定するものではなく、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向性に対する定義に関して、本明細書は、上記の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば理解されるように、当業者は依然として本発明に対して互いに組み合わせ、修正又は均等な置換を行うことが可能であり、本発明の精神と範囲から逸脱しない全ての改良は、いずれも本出願の特許請求の範囲に含まれるものとする。