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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167460
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】調理器及び調理器用の容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20241127BHJP
   A47J 36/16 20060101ALI20241127BHJP
   F24C 7/02 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
A47J37/06 361
A47J36/16 Z
F24C7/02 501J
F24C7/02 551L
F24C7/02 551P
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083558
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】岡本 雄希
【テーマコード(参考)】
3L086
4B040
4B055
【Fターム(参考)】
3L086AA01
3L086AA13
3L086BB20
3L086DA20
3L086DA24
4B040AA03
4B040AA08
4B040AD04
4B040AD08
4B040AD12
4B055AA01
4B055BA26
4B055CD59
(57)【要約】
【課題】回転テーブルに対する容器の位置ずれを抑制することができる調理器及び調理器用の容器を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る調理器は、調理室を有する調理器本体と、前記調理室に配置され、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転する回転テーブルと、を備え、前記回転テーブルの中央部には、被調理物を収容する容器を位置決めするための凹部が設けられる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理室を有する調理器本体と、
前記調理室に配置され、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転する回転テーブルと、を備え、
前記回転テーブルの中央部には、被調理物を収容する容器を位置決めするための凹部が設けられる、調理器。
【請求項2】
前記凹部の周縁部に沿って配置可能で、かつ前記周縁部から上方に延びて前記容器の少なくとも一部を囲う囲い壁部をさらに有する、請求項1に記載の調理器。
【請求項3】
前記囲い壁部は、上方に向かうにつれて前記軸線に近づくように設けられる、請求項2に記載の調理器。
【請求項4】
前記凹部は、前記周縁部から内側に向けて突出する複数の突出部を有し、
前記囲い壁部は、下端部から上側に向けて切り欠いた複数の切欠き部を有し、
前記複数の突出部のそれぞれに対応する前記切欠き部が上方から挿入された状態で、前記囲い壁部は前記凹部に配置される、請求項2または請求項3に記載の調理器。
【請求項5】
前記回転テーブルの上方に設けられ、前記軸線を中心とする回転が規制された態様で配置可能な回転規制部材と、
前記回転規制部材に設けられ、前記回転テーブル上の被調理物を撹拌可能な撹拌部材と、をさらに備え、
前記凹部に前記被調理物を収容する前記容器が配置されることで、前記撹拌部材に対する前記容器の位置決めが行われる、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の調理器。
【請求項6】
調理室を有する調理器本体と、前記調理室に配置され、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転し、かつ中央部に凹部が設けられた回転テーブルと、を備えた調理器用の容器であって、
被調理物を収容可能な容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記凹部の周縁部に沿って配置可能で、かつ前記周縁部から上方に延びて前記容器本体の少なくとも一部を囲う囲い壁部と、を備える、容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理器及び調理器用の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、調理室を有する調理器本体と、調理室に配置され、回転軸を中心として回転する回転テーブルとを備える調理器の調理室において、回転テーブルの上方に、回転軸を中心とする回転が規制された態様で配置可能な回転規制部材と、回転規制部材に取り付けられており、鉛直方向に変位可能な変位部を有する撹拌部材と、を備える調理器具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-129685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の調理器具では、被調理物を収容する容器が、調理室内の撹拌部材に対してずれた位置に載置されると、容器内の被調理物を十分に撹拌することができない場合があった。また、回転テーブルとともに回転する被調理物に対して撹拌部材から外力が加えられることによって、容器が調理室内の撹拌部材に対してずれることで、容器内の被調理物を十分に撹拌することができない場合があった。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、回転テーブルに対する容器の位置ずれを抑制することができる調理器及び調理器用の容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る調理器は、調理室を有する調理器本体と、前記調理室に配置され、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転する回転テーブルと、を備え、前記回転テーブルの中央部には、被調理物を収容する容器を位置決めするための凹部が設けられる。
【0007】
本発明の一態様に係る容器は、調理室を有する調理器本体と、前記調理室に配置され、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転し、かつ中央部に凹部が設けられた回転テーブルと、を備えた調理器用の容器であって、被調理物を収容可能な容器本体と、前記容器本体に設けられ、前記凹部の周縁部に沿って配置可能で、かつ前記周縁部から上方に延びて前記容器本体の少なくとも一部を囲う囲い壁部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】調理器の模式的正面図である。
図2】扉の描画を省略した調理器の模式的正面図である。
図3】調理器具及び回転テーブルの斜視図である。
図4】調理器具及び回転テーブルの上面図である。
図5】撹拌器の斜視図である。
図6】撹拌器の断面図である。
図7】軸部を示す撹拌器の部分拡大図である。
図8A】回転テーブルが第1方向に回転した場合における撹拌部材に作用する外力を示す調理器具及び回転テーブルの上面図である。
図8B】回転テーブルが第2方向に回転した場合における撹拌部材に作用する外力を示す調理器具及び回転テーブルの上面図である。
図9A】回転テーブルが第1方向に回転した場合における撹拌部材を示す調理器具及び回転テーブルの断面図である。
図9B】回転テーブルが第2方向に回転した場合における撹拌部材を示す調理器具及び回転テーブルの断面図である。
図10】回転テーブルに対する囲い壁部の配置を示す斜視図である。
図11】囲い壁部に対する容器の配置を示す斜視図である。
図12】調理器具及び回転テーブルの断面図である。
図13】変形例に係る容器の斜視図である。
図14】変形例に係る容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1は、調理器1の模式的正面図である。図2は、扉12の描画を省略した調理器1の模式的正面図である。以下では、後述の調理室11が開口する側を前側とし、その反対側を後側とし、調理器1が載置される側を下側とし、その反対側を上側と規定して説明する。
【0011】
図1及び図2に示す調理器1は、例えば、被調理物を加熱等することにより調理する器具である。具体的に、本実施形態の調理器1は、被加熱物を加熱する加熱調理器である。
【0012】
調理器1は、調理室11を有する調理器本体10と、調理室11の開口を開閉可能な扉12と、調理室11内に配置される回転テーブル13と、回転テーブル13を回転させる駆動部14と、調理室11内に配置される被調理物を加熱する加熱部15と、調理器1への各種の指示を受け付ける操作部16と、を備える。
【0013】
調理器本体10は、前方に開口する調理室11を有する。調理室11の形状は特に限定されない。本実施形態では、調理室11は、直方体状である。具体的には、調理器本体10は、底壁11a、側壁11b及び天井壁11cを有する。底壁11aと、天井壁11cとは、上下方向において調理室11を介して対向している。底壁11aの周縁部と、天井壁11cの周縁部とは、側壁11bにより接続されている。これら底壁11a、側壁11b及び天井壁11cが調理室11を区画形成している。
【0014】
扉12は、調理室11の開口を開閉可能に設けられている。調理器1では、扉12を開けることにより、調理室11の開口への被調理物等の配置や取り出しを可能としている。
【0015】
回転テーブル13は、円板状である。回転テーブル13は、調理室11内に配置される。具体的には、回転テーブル13は、底壁11aの上方に配置されている。回転テーブル13は、シャフトSにより支持されている。シャフトSは、回転テーブル13から下方に向かって調理室11の外部にまで延びている。シャフトSの下端は、調理室11の下方に設けられた駆動部14に接続されている。
【0016】
駆動部14は、シャフトSを回転駆動させる。シャフトSの回転に伴って、シャフトSの軸線Aを中心として回転テーブル13は回転する。軸線Aは、鉛直方向に延びる。回転テーブル13は、駆動部14を用いて、軸線Aを中心とする互いに反対方向である第1方向R1及び第2方向R2に回転可能である。
【0017】
加熱部15は、調理器本体10に設けられる。加熱部15は、被調理物を加熱可能なものであれば特に限定されない。加熱部15は、例えば、マイクロ波発生装置や、抵抗加熱可能な発熱体等により構成することができる。具体的には、本実施形態では、加熱部15は、マイクロ波発生装置の一種であるマグネトロンにより構成されている。マイクロ波発生装置は、マイクロ波を発生させる。マイクロ波は、水分子に含まれる酸素と水素との間の結合の伸縮運動を促進させる。このため、マイクロ波の照射により、水を含む被調理物を加熱することができる。
【0018】
操作部16は、調理器本体10に設けられる。操作部16は、調理器1の運転開始や、運転停止、各種調理メニューの選択等の調理器1への各種の指示を受け付ける。
【0019】
調理器1により被調理物を調理する際には、まず、扉12を開け、調理室11内の回転テーブル13上に被調理物そのものや、被調理物を入れた容器を配置する。次に、扉12を閉め、ユーザが操作部16を操作することにより被調理物の調理を開始することができる。操作部16が操作されると、加熱部15による加熱が開始されるとともに回転テーブル13が駆動部14によって回転駆動される。例えば、被調理物の加熱が終了すると、加熱部15による加熱と回転テーブル13の回転が停止される。
【0020】
上記の調理器1には、後述する調理器具2が好適に用いられる。
【0021】
以下では、図3及び図4を用いて、調理器具2の概要について説明する。図3は、調理器具2及び回転テーブル13の斜視図である。図4は、調理器具2及び回転テーブル13の上面図である。
【0022】
調理器具2は、調理器1により被調理物を調理中に撹拌するための部材である。調理器具2は、例えば、100℃以下、好ましくは、常温において液体を含む被調理物を撹拌しながら調理するのに好適である。
【0023】
図3及び図4に示すように、調理器具2は、容器20と、撹拌器21と、を備える。なお、調理器具2は、容器20と、撹拌器21とを備えているが、これに限らず、撹拌器21のみであってもよい。
【0024】
容器20は、被調理物を収容する部材である。容器20は、調理器1の回転テーブル13の上に配置される。容器20は、被調理物の収容空間を形成している凹部20aを有する。容器20は、有底状の耐熱容器であればよい。容器20は、具体的には、鍋であってもよいし、フライパンであってもよいし、タッパー等であってもよい。容器20の周囲には、容器20を回転テーブル13上に位置決めする囲い壁部140が設けられる。
【0025】
撹拌器21は、容器20内に収容された被調理物を撹拌するための器具である。詳細には、撹拌器21は、調理器1の調理室11に対して取り付けられる。撹拌器21は、撹拌器21が調理室11に取り付けられた状態で、回転テーブル13の上に配置された容器20が回転テーブル13とともに回転することにより、容器20内に収容された被調理物を撹拌する。
【0026】
図3及び図4に示すように、撹拌器21は、回転テーブル13の上方に設けられた回転規制部材22と、回転規制部材22に設けられ、容器20内の被調理物を撹拌可能な撹拌部材23と、を備える。
【0027】
回転規制部材22は、軸線Aを中心とする回転が規制された態様で調理室11内に配置可能である。回転規制部材22は、細長形状を有しており、両端部が調理器本体10の対向する一対の内側壁に当接することによって調理器本体10に対する回転が規制される部材である(図2参照)。回転規制部材22は、例えば、耐熱性を有する樹脂材料から形成される。回転規制部材22は、例えば、調理室11の幅方向を長手方向とするプレートである。回転規制部材22は、その長手方向における長さは、調理室11の幅寸法及び奥行き寸法のうちの短いほうよりも長い。このため、回転規制部材22が調理室11内に水平(回転テーブル13の載置面と平行)に配置されたときに、両端部が調理器本体10の対向する一対の内側壁に当接し、回転が規制される。
【0028】
なお、回転規制部材22は、調理室11に回転規制された状態で配置可能な部材である限りにおいて、特に限定されない。例えば、回転規制部材22は、調理器本体10の内壁に設けられた凹凸と係合する凹凸を有する部材であってもよいし、調理器本体10の内壁に設けられた凹部に挿入されることにより固定可能な部材であってもよいし、例えば、磁力等により調理器本体10に対して固定可能な部材であってもよい。また、回転規制部材22は、プレート状に形成されることに限らず、棒状に形成されてもよい。
【0029】
撹拌部材23は、回転規制部材22から下方に延びる細長形状を有する。撹拌部材23は、例えば、耐熱性を有する樹脂材料から形成される。撹拌部材23は、回転テーブル13が回転することにより、容器20内に収容される被調理物に接触することで、被調理物を撹拌可能である。
【0030】
以下では、図5から図8までを用いて、撹拌器21の詳細な構成について説明する。図5は、撹拌器21の斜視図である。図5は、撹拌器21を斜め下方からみた斜視図である。図6は、撹拌器21の断面図である。図6は、撹拌器21の軸部24を通る鉛直面で切断した図である。図7は、軸部24を示す撹拌器21の部分拡大図である。図8Aは、回転テーブル13が第1方向R1に回転した場合における撹拌部材23に作用する外力F1を示す調理器具2及び回転テーブル13の上面図である。図8Bは、回転テーブル13が第2方向R2に回転した場合における撹拌部材23に作用する外力F2を示す調理器具2及び回転テーブル13の上面図である。図8A及び図8Bでは、回転規制部材22の描画を省略している。
【0031】
撹拌部材23は、回転テーブル13から離れる方向に変位可能である。本実施形態では、撹拌部材23は、回転規制部材22に揺動可能に支持されることで、回転テーブル13から離れる方向に変位可能としている。
【0032】
撹拌器21は、撹拌部材23を揺動可能に支持する軸部24と、撹拌部材23の軸部24周りの揺動範囲を規制する規制部材25と、をさらに備える。
【0033】
図5に示すように、回転規制部材22は、本体部22aと、本体部22aの下部に設けられ、撹拌部材23が揺動可能に取り付けられる取付部材22bと、を備える。本体部22aは、左右方向に延びるプレート状の部材である。取付部材22bは、本体部22aの前後方向に横断する板状部材である。
【0034】
軸部24は、取付部材22bの側面から外方に突出して設けられる。具体的には、軸部24は、取付部材22bにおいて、本体部22aから前後方向に突出する突出端部に設けられる。軸部24は、例えば、耐熱性を有する樹脂材料から形成される。
【0035】
図6に示すように、撹拌部材23は、軸部24周りに揺動可能に吊り下げられる。撹拌部材23の上端部には、軸部24に挿入するための孔部23aが設けられる。撹拌部材23の孔部23aを軸部24に挿入することで、撹拌部材23は、軸部24に揺動可能に支持される。
【0036】
図7に示すように、軸部24は、軸方向に延びる複数のスリット24aと、軸方向の外端部において径が大きく形成された複数の拡径部24bと、を有する。軸部24は、複数のスリット24aが周方向に間隔をあけて設けられることで、スリット24aを間に挟んで隣り合う部分が径方向の内側に撓むことを可能にしている。複数の拡径部24bのそれぞれは、軸方向の外端部から内側に向けて径が大きくなるように形成される。
【0037】
以上の構成において、撹拌部材23は、拡径部24bを径方向の内側に撓ませた状態で孔部23aを軸部24に挿入させることで、軸部24に揺動可能に取り付けられる。撹拌部材23が軸部24に取り付けられた状態では、拡径部24bが径方向の内側に撓んだ状態から元の状態に戻るため、撹拌部材23が軸部24から外れることを規制できる。
【0038】
撹拌部材23は、軸線Aを間に挟んで一対設けられているが、これに限らず、1つ、または3つ以上であってもよい。撹拌部材23が3つ以上である場合、軸線Aを中心として周方向に間隔をあけて設けられればよい。同様に、軸部24は、軸線Aを間に挟んで一対設けられているが、これに限らず、撹拌部材23に対応した数だけ設けられればよい。
【0039】
また、撹拌部材23の先端部は、軸線Aに近づく方向に湾曲している。ここでの軸線Aに近づく方向とは、軸線Aを中心とする径方向における軸線Aに近づく方向でもよいし、軸部24の軸方向における軸線Aに近づく方向であってもよい。
【0040】
撹拌部材23は、被調理物からの回転テーブル13の回転方向に作用する外力に基づいて回転テーブル13から離れる方向に変位可能である。具体的には、撹拌部材23は、回転テーブル13の回転方向である第1方向R1及び第2方向R2のうち、回転テーブル13が第1方向R1に回転した場合にのみ、被調理物からの外力によって、回転テーブル13から離れる方向に変位可能である。すなわち、撹拌部材23は、回転テーブル13が第2方向R2に回転した場合には、被調理物からの外力が加えられたとしても、回転テーブル13から離れる方向に変位しない。
【0041】
図8を用いて、被調理物からの回転テーブル13の回転方向に作用する外力について説明する。被調理物からの回転テーブル13の回転方向に作用する外力とは、回転テーブル13の回転に伴って撹拌部材23が被調理物から押される方向に作用する外力である。以下の説明では、上面視において、軸線Aから軸部24を通って径方向の外側に延びる仮想線を第1仮想線L1と定義する。
【0042】
図8Aに示す回転テーブル13の回転方向が第1方向R1である場合、被調理物Fからの回転テーブル13の回転方向に作用する外力とは、第1方向R1における接線方向に作用する外力F1を少なくとも含む。
【0043】
同様に、図8Bに示す回転テーブル13の回転方向が第2方向R2である場合、被調理物Fからの回転テーブル13の回転方向に作用する外力とは、第2方向R2における接線方向に作用する外力F2を少なくとも含む。
【0044】
図8A及び図8Bに示すように、軸部24は、回転テーブル13上において軸線Aから偏心した位置に設けられることで、撹拌部材23は、回転テーブル13の回転方向に応じて主として反対方向の外力が加えられる。本実施形態では、軸部24は、左右方向を軸方向としている。仮に、規制部材25が設けられていない場合には、回転テーブル13が第1方向R1に回転すると、撹拌部材23は回転テーブル13から離れる方向(図6に示す第4方向R4)に揺動し、回転テーブル13が第2方向R2に回転すると、撹拌部材23は回転テーブル13から離れる方向(図6に示す第3方向R3)に揺動する。
【0045】
そこで、図6及び図7に示すように、規制部材25は、回転テーブル13が第2方向R2に回転した場合にのみ、第2方向R2に作用する外力によって撹拌部材23の回転テーブル13から離れる方向への変位(揺動)を規制する。具体的には、規制部材25は、被調理物を撹拌可能な撹拌位置から第2方向R2の前側に撹拌部材23が揺動することを規制している。言い換えれば、規制部材25は、被調理物を撹拌可能な撹拌位置から第3方向R3に揺動することを規制している。第2方向R2の前側とは、第1仮想線L1を基準としたときの第2方向R2の下流側である。撹拌位置とは、撹拌部材23が略下方に向けて延びて回転テーブル13に近づく位置である。なお、撹拌位置では、撹拌部材23の先端部が回転テーブル13に近づいた位置であればよく、撹拌部材23は、鉛直下方に向けて延びてもよいし、鉛直下方に対して傾斜した方向であってもよい。
【0046】
規制部材25は、例えば、撹拌部材23に設けられ、回転規制部材22に接触可能なストッパである。本実施形態では、規制部材25は、撹拌部材23の上端部から上方に突出する突起である。規制部材25は、撹拌部材23が撹拌位置から第3方向R3に揺動したときに、回転規制部材22の前面もしくは後面に接触するように設けられる。これにより、撹拌部材23が撹拌位置よりも第3方向R3に揺動することを規制している。
【0047】
図8A及び図8Bに示すように、軸部24は、上面視において、第2仮想線L2上において、第1仮想点P1との間隔S1が、第2仮想点P2との間隔S2よりも小さくなるように配置される。第2仮想線L2とは、上面視において軸部24の軸方向と直交する線である。第1仮想点P1とは、第2仮想線L2と回転テーブル13の外周とが交差し、かつ第1仮想線L1を基準とする第2方向R2の前側に位置する仮想点である。第2仮想点P2とは、第2仮想線L2と回転テーブル13の外周とが交差し、かつ第1仮想線L1を基準とする第2方向R2の後側に位置する仮想点である。
【0048】
以上のように、軸部24は、上面視において、第2仮想線L2上において、第1仮想点P1との間隔S1が、第2仮想点P2との間隔S2よりも小さくなるように配置されることで、軸部24を中心とする第2方向R2の後側(第1方向R1の前側)のスペースを第2方向R2の前側(第1方向R1の後側)のスペースよりも大きくとることができるため、撹拌部材23の揺動スペースを大きくとることができる。ゆえに、撹拌部材23をより上方に揺動させることができるため、撹拌部材23をより被調理物から離れさせることができる。
【0049】
以下では、図9を用いて、回転テーブル13の回転方向に基づく撹拌部材23の変位について説明する。図9Aは、回転テーブル13が第1方向R1に回転した場合における撹拌部材23を示す調理器具2及び回転テーブル13の断面図である。図9Bは、回転テーブル13が第2方向R2に回転した場合における撹拌部材23を示す調理器具2及び回転テーブル13の断面図である。図9A及び図9Bは、軸部24を通る鉛直面で切断した断面図である。
【0050】
図9Aに示すように、回転テーブル13が第1方向R1に回転した場合、回転テーブル13上の被調理物から第1方向R1に作用する外力によって、撹拌部材23は、回転テーブル13から離れる方向、具体的には、第1方向R1における前側に揺動するため、被調理物に対して撹拌動作が行われない、もしくは、被調理物の表面をなでる動作に留まり、撹拌動作が積極的に行われることが抑制された状態(以下、退避状態ともいう)となる。
【0051】
図9Bに示すように、回転テーブル13が第2方向R2に回転した場合、回転テーブル13上の被調理物から第2方向R2に作用する外力が加えられたとしても、規制部材25によって撹拌部材23は、回転テーブル13から離れる方向、具体的には、第2方向R2における前側に揺動することが規制されるため、被調理物に対して撹拌動作が行われる状態(以下、撹拌状態)となる。
【0052】
以上のように、調理器具2では、撹拌部材23は、回転テーブル13の回転方向に基づいて、回転テーブル13から離れる方向に変位するか否かが切り替えられる。これにより、調理器具2が調理室11に取り付けられている状態であっても、回転テーブル13の回転方向を切り替えることで、撹拌動作を行うか否かを切り替えることができる。ゆえに、調理中に撹拌動作を行うか否かを切り替えたり、撹拌動作を必要としない調理メニューの調理を行ったりすることができる。
【0053】
なお、軸部24は、第1仮想線L1の延びる方向と交差する方向(本実施形態では、左右方向)を軸方向としているが、これに限らない。例えば、軸部24は、第1仮想線L1の延びる方向を軸方向としてもよい。
【0054】
以下では、図3、及び図10から図12までを用いて、回転テーブル13及び調理器具2の詳細な構成について説明する。図10は、回転テーブル13に対する囲い壁部140の配置を示す斜視図である。図11は、囲い壁部140に対する容器20の配置を示す斜視図である。図12は、調理器具2及び回転テーブル13の断面図である。図12は、容器20の中心を通る鉛直面で切断した図である。
【0055】
図3に示すように、回転テーブル13上には、容器20が配置される。容器20の上方には、回転規制部材22が配置される。回転規制部材22が設けられた撹拌部材23は、その先端部が容器20内に挿入された状態となる。これにより、回転テーブル13が回転することにより、容器20内の被調理物を撹拌することができる。
【0056】
図10に示すように、回転テーブル13の中央部には、被調理物を収容する容器20を位置決めするための凹部130が設けられる。凹部130は、下方に向かって凹む部分である。凹部130は、回転テーブル13の軸線Aを中心として形成される。凹部130は、例えば、上面視において略円状に形成される。凹部130は、略円状に形成されることが好ましいが、これに特に限定されず、例えば、矩形状等の多角形状であってもよいし、楕円状であってもよい。また、凹部130は、回転テーブル13の中央部をくり抜いた形状を有しているが、これに限らず、例えば、円状の溝であってもよいし、多角形状の溝であってもよいし、楕円状の溝であってもよい。
【0057】
凹部130は、底面部131と、底面部131の周縁部から上方に延びる側面部132と、を有する。
【0058】
図10に示すように、調理器1は、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置され、周縁部から上方に延びて容器20の少なくとも一部を囲う囲い壁部140を有する。本実施形態では、囲い壁部140は、容器20の周方向の全周にわたって容器20を取り囲む。
【0059】
囲い壁部140は、上端部に開口部140aを有し、下端部に開口部140bを有する中空状の耐熱部材である。囲い壁部140は、水平方向に沿った断面形状が、凹部130の底面部131の周縁部と同一の形状を有する。囲い壁部140は、上方に向かうにつれて、軸線Aに近づくように設けられる。すなわち、囲い壁部140は、中空の円錐筒状である。
【0060】
囲い壁部140は、その下端部が、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置される。これにより、回転テーブル13とともに回転する被調理物に対して撹拌部材23から加えられる外力によって、容器20を通じて囲い壁部140に外力が作用したとしても、囲い壁部140の下端部が、凹部130の側面部132に接触するため、囲い壁部140の凹部130からの位置ずれが規制される。
【0061】
調理器1は、凹部130に対する囲い壁部140の周方向の位置ずれを規制する規制部をさらに備える。規制部は、凹部130に設けられ、底面部131の周縁部(側面部132)から内側に向かって突出する複数の突出部133と、囲い壁部140に設けられ、下端部から上側に向かって切り欠いた複数の切欠き部141と、を有する。
【0062】
突出部133は、凹部130の側面部132から径方向の内側に向かって底面部131上に形成される。複数の突出部133は、凹部130の周方向に沿って間隔をあけて並べて設けられる。本実施形態では、複数の突出部133は、凹部130の周方向に沿って等間隔に並べて配置される。
【0063】
複数の切欠き部141は、囲い壁部140の下端部における周方向に沿って間隔をあけて形成される。本実施形態では、複数の切欠き部141は、囲い壁部140の周方向に沿って等間隔に形成される。複数の切欠き部141は、凹部130に囲い壁部140が配置された状態において、複数の突出部133のそれぞれに対応する位置に少なくとも形成される。
【0064】
本実施形態では、複数の切欠き部141は、周方向に等間隔に8つ設けられ、複数の突出部133は、周方向に等間隔に4つ設けられる。すなわち、切欠き部141の数は、突出部133の数の2倍である。
【0065】
以上の構成において、複数の突出部133のそれぞれに対応する切欠き部141が上方から挿入されることによって、囲い壁部140は、凹部130に対する位置決めが行われる。以上のように、複数の突出部133及び複数の切欠き部141を有することによって、囲い壁部140が凹部130に位置決めがなされた状態で配置することができるため、回転テーブル13の回転時に容器20を通じて囲い壁部140に対して外力が加えられたとしても、囲い壁部140の凹部130からの位置ずれが規制される。
【0066】
図11及び図12に示すように、容器20は、例えば、略円状に形成された底部200と、底部200の周縁部から上方に延びる側部201と、側部201の上端部から外方に向けて延びる鍔部202と、を有する。容器20は、底部200から側部201にかけて丸みを帯びた曲面により形成されている。
【0067】
容器20は、開口部140aを介して底部200を囲い壁部140内に挿入することで、回転テーブル13に配置される。すなわち、囲い壁部140は、容器20の周方向の全周にわたって取り囲む。
【0068】
図12に示すように、容器20は、回転テーブル13に配置された状態では、底部200が凹部130に接触している。さらに、容器20は、回転テーブル13に配置された状態では、鍔部202が囲い壁部140の上端部、具体的には、開口部140aを規定する開口縁部に接触している。これにより、容器20を凹部130と囲い壁部140の上端部とによって着実に支持することができる。なお、容器20は、底部200が凹部130に接触していればよく、囲い壁部140の上端部に支持されなくともよい。
【0069】
なお、本実施形態では、凹部130の周縁部に沿って配置される囲い壁部140を有しているが、これに限らず、凹部130のみであってもよい。この場合、凹部130の底面部131は、容器20の底部200と略同一の形状、大きさとすることが好ましい。これにより、回転テーブル13の回転時に容器20に外力が作用したとしても、容器20の下端部が、凹部130の側面部132に接触するため、容器20の凹部130からの位置ずれが規制される。
【0070】
以上の構成において、容器20は、回転テーブル13の回転に伴って、囲い壁部140とともに回転される。仮に、容器20が回転テーブル13の軸線Aからずれた位置に配置された場合、容器20の中心と軸線Aとが略一致しないため、容器20内の被調理物の撹拌部材23による被調理物に対する撹拌動作が十分に行われない。また、撹拌部材23は、回転テーブル13の回転に連動しないため、回転テーブル13が回転する際に、被調理物は、撹拌部材23から回転方向と反対方向の外力を受けやすく、当該外力によって回転テーブル13上において容器20の位置ずれが生じやすい。
【0071】
そこで、回転テーブル13の中央部に凹部130が設けられることで、回転テーブル13に対する容器20の位置決めが可能となる。これにより、回転テーブル13上において容器20が軸線Aからずれた位置に配置されることを抑制できるため、容器20内の被調理物を十分に撹拌することができる。また、回転テーブル13の回転時に回転テーブル13に対する容器20の位置ずれが生じることを抑制できるため、容器20内の被調理物を十分に撹拌することができる。
【0072】
また、調理器1は、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置され、周縁部から上方に延びて容器20の少なくとも一部を囲う囲い壁部140を有することで、回転テーブル13が回転することで容器20に外力が作用したとしても、囲い壁部140によって容器20の位置ずれを効果的に規制できる。
【0073】
また、囲い壁部140は、上方に向かうにつれて軸線Aに近づくように設けられることで、囲い壁部140の上端部に形成された開口部140aを狭めることができるため、容器20の中心が軸線Aからずれにくい。
【0074】
また、囲い壁部140の上端部(開口部140a)の形状が、容器20の外形と略同一の大きさの形状とすることで、容器20の中心が、軸線Aからずれることを防止できる。
【0075】
また、囲い壁部140の上端部(開口部140a)が容器20の鍔部202を支持する構成とすることで、容器20の自重によって囲い壁部140が凹部130に向けて押されるため、囲い壁部140に対する凹部130の位置ずれを防止できる。
【0076】
また、凹部130は、周縁部から内側に向けて突出する複数の突出部133を有し、囲い壁部140は、下端部から上端に向けて切り欠いた複数の切欠き部141を有し、複数の突出部133のそれぞれに対応する切欠き部141が上方から挿入されることで、回転テーブル13に対する囲い壁部140の位置ずれを防止できる。
【0077】
なお、調理器1は、凹部130に設けられた複数の突出部133と、囲い壁部140に設けられた複数の切欠き部141とを有しているが、これに限らず、凹部130と、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置され、周縁部から上方に向けて延びる囲い壁部140とを少なくとも有していればよい。また、囲い壁部140は、容器20と別体として設けられているが、これに限らず、一体的に成形してもよい。
【0078】
図13及び図14を用いて、変形例に係る容器30について説明する。図13は、容器30の斜視図である。図14は、容器30の断面図である。図14は、容器30の中心を通る鉛直面で切断した断面図である。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成について説明を省略する。
【0079】
容器30は、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置可能で、かつ周縁部から上方に延びる囲い壁部303を備える点で、容器20と異なる。
【0080】
容器30は、底部300、側部301、及び鍔部302を含む容器本体と、容器本体に設けられた囲い壁部303と、を備える。底部300、側部301、鍔部302は、それぞれ、底部200、側部201、鍔部202と同一の構成である。囲い壁部303は、容器30の鍔部302と一体的に成形されている。
【0081】
囲い壁部303は、容器30の側部301の少なくとも一部を囲う部材である。本実施形態では、囲い壁部303は、周方向の全周にわたって容器30の側部301を取り囲む。
【0082】
囲い壁部303の下端部は、凹部130の底面部131の周縁部と同一の形状を有する。囲い壁部303は、その下端部が、凹部130の底面部131の周縁部に沿って配置される。これにより、回転テーブル13の回転時において容器30を通じて囲い壁部303に外力が作用したとしても、囲い壁部303の下端部が、凹部130の側面部132に接触するため、容器30の凹部130からの位置ずれが規制される。
【0083】
囲い壁部303は、下端部から上側に向かって切り欠いた複数の切欠き部304を有する。容器30は、複数の突出部133に対して、対応する切欠き部304が上方から挿入されることによって凹部130に位置決めがされた状態で配置される。これにより、容器30が凹部130から外にずれたり、周方向にずれたりすることを抑制できる。
【0084】
以上の構成において、調理器1は、調理室11を有する調理器本体10と、調理室11に配置され、鉛直方向に延びる軸線Aを中心として回転する回転テーブル13と、を備える。回転テーブル13の中央部には、被調理物を収容する容器20(または容器30)を位置決めするための凹部130が設けられる。
【0085】
これにより、回転テーブル13上において容器20(または容器30)が軸線Aからずれた位置に配置されることを抑制できるため、容器20(または容器30)内の被調理物を十分に撹拌することができる。また、回転テーブル13の回転時に回転テーブル13に対する容器20(または容器30)の位置ずれが生じることを抑制できる。
【0086】
調理器1は、凹部130の周縁部に沿って配置可能で、かつ周縁部から上方に延びて容器20の少なくとも一部を囲う囲い壁部140をさらに有する。これにより、回転テーブル13が回転することで容器20に外力が作用したとしても、囲い壁部140によって容器20の位置ずれを効果的に規制できる。
【0087】
囲い壁部140は、上方に向かうにつれて軸線Aに近づくように設けられる。これにより、囲い壁部140の上端部に形成された開口部140aを狭めることができるため、容器20の中心が軸線Aからずれにくい。
【0088】
凹部130は、周縁部から内側に向けて突出する複数の突出部133を有し、囲い壁部140は、下端部から上側に向けて切り欠いた複数の切欠き部141を有し、複数の突出部133のそれぞれに対応する切欠き部141が上方から挿入された状態で、囲い壁部140は凹部130に配置される。これにより、回転テーブル13に対する囲い壁部140の位置ずれを防止できる。
【0089】
調理器1は、回転テーブル13の上方に設けられ、軸線Aを中心とする回転が規制された態様で配置可能な回転規制部材22と、回転規制部材22に設けられ、回転テーブル13上の被調理物を撹拌可能な撹拌部材23と、をさらに備える。凹部130に被調理物を収容する容器20が配置されることで、撹拌部材23に対する容器20の位置決めが行われる。これにより、容器20内の被調理物を十分に撹拌することができる。
【0090】
容器30は、調理室11を有する調理器本体10と、調理室11に配置され、鉛直方向に延びる軸線Aを中心として回転し、かつ中央部に凹部130が設けられた回転テーブル13と、を備えた調理器1用の容器であって、被調理物を収容可能な容器本体(底部300、側部301、及び鍔部302)と、容器本体(底部300、側部301、及び鍔部302)に設けられ、凹部130の周縁部に沿って配置可能で、かつ周縁部から上方に延びて容器本体(底部300、側部301、及び鍔部302)の少なくとも一部を囲う囲い壁部303と、を備える。これにより、容器30内の被調理物を十分に撹拌することができる。
【0091】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。また、本発明の実施形態のうちいくつか或いはすべてを組み合わせて用いてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 調理器、10 調理器本体、11 調理室、13 回転テーブル、20 容器、22 回転規制部材、23 撹拌部材、30 容器、130 凹部、133 突出部、140 囲い壁部、141 切欠き部、300 底部、301 側部、302 鍔部、303 囲い壁部、A 軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14