(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167506
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】管理システム、及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20241127BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20241127BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083618
(22)【出願日】2023-05-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 2022年12月26日 ウェブサイトのアドレス https://www.asahi-ko-san.co.jp/ichiplus/service03/ ・展示日 2022年5月25日~同年同月27日 展示会名 第4回 建設・測量生産性向上展 (CSPI-EXPO 2022)~次世代を担う最先端技術が一堂に~ ・展示日 2022年8月23日 展示会名 RXコンソーシアムエキシビション2022 ・展示日 2022年9月28日~同年同月30日 展示会名 第2回建設DX展(関西) ・ウェブサイトの掲載日 2023年2月12日 ウェブサイトのアドレス https://progm.ichiplus.com/progress/
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】本村 達
(72)【発明者】
【氏名】福田 優輝
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真悟
(72)【発明者】
【氏名】寺島 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 祥平
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】対象作業の出来高をより精緻に管理する管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【解決手段】対象作業の出来高を管理する管理システム100であって、対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する取得手段と、取得手段に取得された進捗状態情報に基づいて、対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う管理手段と、を備え、進捗状態情報は、対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含み、途中進捗情報は、途中段階における対象作業の進捗に関する基準を示す情報と、途中段階における対象作業の進捗の度合いを示す情報とを示しており、対象作業は、建物における複数の作業場所にて行われ、管理手段は、複数の作業場所単位で管理処理を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象作業の出来高を管理する管理システムであって、
前記対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する取得手段と、
前記取得手段に取得された前記進捗状態情報に基づいて、前記対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う管理手段と、を備え、
前記進捗状態情報は、前記対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含む、
管理システム。
【請求項2】
前記途中進捗情報は、前記途中段階における前記対象作業の進捗に関する基準を示す情報と、前記途中段階における前記対象作業の進捗の度合いを示す情報とを示している、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記対象作業は、建物における複数の作業場所にて行われ、
前記取得手段は、前記複数の作業場所各々における前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、
前記管理手段は、前記複数の作業場所単位で前記管理処理を行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項4】
前記対象作業は、予め定められた作業担当組織によって行われ、
前記取得手段は、前記作業担当組織によって行われた前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、
前記管理手段は、前記作業担当組織単位で前記管理処理を行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項5】
前記対象作業は、少なくとも、当該対象作業に関する実施予定数量を示す実施予定数量情報が前記管理システムに格納されている数量設定対象作業、を含み、
前記管理手段は、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報と前記管理システムに格納されている前記実施予定数量情報とに基づいて、前記数量設定対象作業の実施数量を基準にした前記数量設定対象作業の出来高である実施数量基準出来高を特定する処理を前記管理処理として行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項6】
前記対象作業は、建物における複数の部屋の内の1個以上の部屋で行われることが予定されており、
前記取得手段は、前記1個以上の部屋各々における前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、
前記管理手段は、前記対象作業が行われる部屋の個数を基準にした前記対象作業の出来高である実施部屋数基準出来高を特定する処理を前記管理処理として行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項7】
前記管理手段は、少なくとも、所定期間における前記対象作業の出来高を出力する処理を前記管理処理として行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項8】
前記取得手段は、前記進捗状態情報に加えて、前記対象作業に関する人工を示す人工情報を取得し、
前記管理手段は、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報及び前記人工情報に基づいて、前記対象作業の歩掛を特定し、特定した前記歩掛に関して所定の基準に基づいて警報を出力する処理を、前記管理処理として行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項9】
対象作業の出来高を管理する管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する取得手段と、
前記取得手段に取得された前記進捗状態情報に基づいて、前記対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う管理手段と、として機能させ、
前記進捗状態情報は、前記対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含む、
管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業の出来高を管理する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、対象作業の出来高をより精緻に管理する技術が要望されていた。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、対象作業の出来高をより精緻に管理する管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の管理システムは、対象作業の出来高を管理する管理システムであって、前記対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する取得手段と、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報に基づいて、前記対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う管理手段と、を備え、前記進捗状態情報は、前記対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含む。
【0007】
請求項2に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記途中進捗情報は、前記途中段階における前記対象作業の進捗に関する基準を示す情報と、前記途中段階における前記対象作業の進捗の度合いを示す情報とを示している。
【0008】
請求項3に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記対象作業は、建物における複数の作業場所にて行われ、前記取得手段は、前記複数の作業場所各々における前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、前記管理手段は、前記複数の作業場所単位で前記管理処理を行う。
【0009】
請求項4に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記対象作業は、予め定められた作業担当組織によって行われ、前記取得手段は、前記作業担当組織によって行われた前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、前記管理手段は、前記作業担当組織単位で前記管理処理を行う。
【0010】
請求項5に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記対象作業は、少なくとも、当該対象作業に関する実施予定数量を示す実施予定数量情報が前記管理システムに格納されている数量設定対象作業、を含み、前記管理手段は、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報と前記管理システムに格納されている前記実施予定数量情報とに基づいて、前記数量設定対象作業の実施数量を基準にした前記数量設定対象作業の出来高である実施数量基準出来高を特定する処理を前記管理処理として行う。
【0011】
請求項6に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記対象作業は、建物における複数の部屋の内の1個以上の部屋で行われることが予定されており、前記取得手段は、前記1個以上の部屋各々における前記対象作業の進捗を示す情報を前記進捗状態情報として取得し、前記管理手段は、前記対象作業が行われる部屋の個数を基準にした前記対象作業の出来高である実施部屋数基準出来高を特定する処理を前記管理処理として行う。
【0012】
請求項7に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、少なくとも、所定期間における前記対象作業の出来高を出力する処理を前記管理処理として行う。
【0013】
請求項8に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記進捗状態情報に加えて、前記対象作業に関する人工を示す人工情報を取得し、前記管理手段は、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報及び前記人工情報に基づいて、前記対象作業の歩掛を特定し、特定した前記歩掛に関して所定の基準に基づいて警報を出力する処理を、前記管理処理として行う。
【0014】
請求項9に記載の管理プログラムは、対象作業の出来高を管理する管理プログラムであって、コンピュータを、前記対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する取得手段と、前記取得手段に取得された前記進捗状態情報に基づいて、前記対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記進捗状態情報は、前記対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含む。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の管理システム、及び請求項9に記載の管理プログラムによれば、進捗状態情報に基づいて対象作業の出来高の管理し、進捗状態情報は対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含むことにより、例えば、対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を考慮して出来高を管理することができるので、対象作業の出来高をより精緻に管理することが可能となる。
【0016】
請求項2に記載の管理システムによれば、途中進捗情報は、途中段階における対象作業の進捗に関する基準を示す情報と、途中段階における対象作業の進捗の度合いを示す情報とを示していることにより、例えば、途中段階における対象作業の進捗に関する基準と進捗の度合いとを考慮することができるので、対象作業の出来高をより精緻に管理することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の管理システムによれば、複数の作業場所単位で管理処理を行うことにより、例えば、作業場所単位で出来高を管理することが可能となる。
【0018】
請求項4に記載の管理システムによれば、作業担当組織単位で管理処理を行うことにより、例えば、作業担当組織単位で出来高を管理することが可能となる。
【0019】
請求項5に記載の管理システムによれば、実施数量基準出来高を特定することにより、例えば、実施予定数量情報が管理システムに格納されている数量設定対象作業に関して、実施数量を基準にした出来高を管理することが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の管理システムによれば、実施部屋数基準出来高を特定することにより、例えば、対象作業が行われる部屋の個数を基準にした出来高を管理することが可能となる。、また、例えば、実施予定数量情報が管理システムに格納されているか否かに関わらず、出来高を管理することが可能となる。
【0021】
請求項7に記載の管理システムによれば、所定期間における対象作業の出来高を出力することにより、例えば、所定期間における出来高を管理することが可能となる。
【0022】
請求項8に記載の管理システムによれば、対象作業の歩掛を特定し、特定した歩掛に関して所定の基準に基づいて警報を出力することにより、例えば、対象作業の歩掛も管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【
図12】部屋ベース出来高表示画面の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る管理システム及び管理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、対象作業の出来高を管理するシステムである。この管理システムは、例えば、建築分野に適用することもできるし、建築分野以外の他の分野に適用することもでる。
【0026】
「対象作業」とは、管理システムによって管理される対象となる作業であり、例えば、建築に関連する作業、及び建築に関連する作業以外の任意の作業等を含む概念である。
【0027】
「出来高」とは、作業の進捗に関連する量を示す概念であり、例えば、作業に関して出来上がった程度に対応する量を示す概念であり、具体的な表現手法は任意であり、以下に示す実施の形態で例示する。
【0028】
そして、以下に示す実施の形態においては、例えば、管理システムを建築分野に適用し、「対象作業」が建築に関連する作業である場合を例示して説明する。
【0029】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0030】
(構成)
まず、
図1は、本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【0031】
(構成‐管理システム)
図1の管理システム100は、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備え、これらの各装置が相互に通信可能となっている。なお、管理システム100においては、各種ユーザ(作業を行う協力会社(下請会社)の作業員、作業を管理する元請会社の職員等)に携帯される複数の端末装置が含まれているが、本実施の形態では、代表して
図1において1個の端末装置1として図示して説明する。
【0032】
(構成‐管理システム‐端末装置)
図1の端末装置1は、ユーザによって携帯される装置であり、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等であり、一例としては、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
【0033】
通信部11は、外部機器(例えば、サーバ装置2)との間で通信を行う通信手段である。タッチパッド12は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。ディスプレイ13は、各種の画像を表示する画像表示手段であり、例えば、上記のタッチパッド12と当該ディスプレイ13とがタッチパネルとして一体形成されている。記録部14は、プログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、例えば、CPU、RAM、及びROM等の内部メモリ等を用いて構成されている。
【0034】
(構成‐管理システム‐サーバ装置)
図1のサーバ装置2は、例えば、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0035】
(構成‐情報処理システム‐サーバ装置‐通信部)
図1の通信部21は、外部機器(例えば、端末装置1)との間で通信を行う通信手段である。
【0036】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部)
図1の記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この記録部22は、例えば、作業管理情報データベース221(以下、データベースを「DB」と称する)、査定基準関連情報DB222、及び入力履歴情報DB223を備える。
【0037】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部-作業管理情報DB)
図1の作業管理情報DB221は、作業管理情報を格納する作業管理情報格納手段である。
【0038】
図2は、作業管理情報を例示した図である。「作業管理情報」とは、建設中の建物の各部屋の作業を管理するための情報であり、例えば、
図2に例示した各情報が相互に関連付けられて格納されている。
【0039】
なお、
図2では、4階の401号室の関する情報のみが具体的に例示されている、実際には、4階建ての建物の各階の各部屋(1階の101号室~105号室の5部屋、2階の201号室~205号室の5部屋、3階の301号室~305号室の5部屋、4階の401号室~405号室の5部屋)に関する情報が格納されている。
【0040】
===フロア名情報===
図2の「フロア名情報」とは、作業場所を示す情報であり、具体的には、対象作業が行われる階を示す情報である(4階を示す「4F」等)。
【0041】
===部屋名情報===
図2の「部屋名情報」とは、作業場所を示す情報であり、具体的には、対象作業が行われる部屋を示す情報である(部屋の名称である401号室を示す「401」等)。
【0042】
===作業名情報===
図2の「作業名情報」とは、対象作業の名称を示す情報である(墨出し作業の名称を示す「墨出し」等)。なお、以下では、「対象作業」を単に「作業」とも称する。
【0043】
===協力会社情報===
図2の「協力会社情報」とは、対象作業の実施を担当する協力会社(下請会社)を示す情報である。なお、本実施の形態では、例えば、各作業については、予め定められた協力会社が行う運用となっていることとする。また、この協力会社が「作業担当組織」に対応するものと解釈してもよい。
図2では、例えば、「C社」、「Z社」、及び「A社」等が図示されている。
【0044】
===設定数量情報===
図2の「設定数量情報」とは、実施予定数量情報であり、具体的には、実施することが予定されている作業の数量である実施予定数量を示す情報である。なお、実施予定数量としては、任意の基準による数量を用いることができ、例えば、「建具枠」が示す建具枠に関する作業(詳細には、建具枠を設置する作業)については、設置する建具枠の個数を数量として用いることができ、「墨出し」が示す墨出し作業については、
図2では不図示であるが、40平行メートル等の広さ(面積)を数量として用いることができる。なお、本実施の形態では、設定数量情報が格納されていない場合も想定され、この場合は「無し」と図示されている。
【0045】
また、この設定数量情報が格納されている対象作業(例えば
図2の「建具枠」等)を、「数量設定対象作業」と称し、一方で、設定数量情報が格納されていない対象作業(例えば
図2の「UB・キッチン」等)を、「数量非設定対象作業」と称してもよい。また、
図2では、401号室に関する情報のみが図示されているが、本実施の形態では、例えば、設定数量情報が格納されている対象作業については、実施される全ての部屋において、設定数量情報が格納されており、且つ、設定数量情報が格納されていない対象作業については、実施される全ての部屋において、設定数量情報が格納されていないものとして説明する。
【0046】
===査定基準情報===
図2の「査定基準情報」とは、対象作業の実施の進捗を示す情報であり、具体的には、対象作業が完了する前の予め定めた途中段階までの進捗を示す情報であり、例えば、途中段階における対象作業の進捗に関する基準を示す情報あり、また、対象作業が途中段階まで完了したか否かを示す情報である。
【0047】
なお、本実施の形態では、対象作業の実施については、各対象作業に対して予め定めた途中段階を経て最終段階(つまり、最後)まで完了することになる。なお、各対象作業に対して設定される途中段階の個数は任意であるが、本実施の形態では、途中段階が1個設定される場合を例示して説明する。つまり、本実施の形態では、対象作業については、途中段階までの工程(「第1工程」とも称する)と、途中段階以降の工程(「第2工程」とも称する)とを実施することにより、完了することになる。
【0048】
図2では、「建具枠」の対象作業が、少なくとも途中段階である搬入完了まで完了したことを示す「搬入完了」、及び、「UB・キッチン」の対象作業が、少なくとも途中段階である組立完了まで完了したことを示す「組立完了」等が図示されている。なお、
図2では不図示であるが、対象作業が途中段階まで完了していない場合は、対象作業が途中段階まで完了していないことを示す査定基準情報として「未登録」が記録されていることとする。すなわち、「搬入完了」及び「組立完了」は、第1工程が完了したことを示しており、一方で、「未登録」は、第1工程が完了していないことを示しているものと解釈することもできる。
【0049】
===査定基準登録日時情報===
図2の「査定基準登録日時情報」とは、予め定めた途中の段階まで対象作業が完了した日時を示す情報であり、例えば、予め定めた途中の段階まで完了したことを示す情報(つまり、「搬入完了」又は「組立完了」等)が査定基準情報として格納された日時を示す情報を用いることができる。
【0050】
===作業状況情報===
図2の「作業状況情報」とは、対象作業の実施の進捗を示す情報であり、具体的には、前述の途中段階の後に対象作業が完了するまでの進捗を示す情報であり、例えば、「未着手」、「作業開始」、「作業完了」、又は「ダメ残し」が用いられる。
【0051】
「未着手」とは、例えば、対象作業における途中段階以降の工程(第2工程)に着手していないことを示している。「作業開始」とは、例えば、対象作業における途中段階以降の工程(第2工程)に着手して作業中であることを示している。「作業完了」とは、例えば、対象作業における途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)し、且つ、ダメが残っていないことを示している。「ダメ残し」とは、例えば、対象作業における途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)し、且つ、ダメが残っていることを示している。
【0052】
「ダメ」とは、例えば、想定に反した作業結果となっていることを示す概念であり、「ダメ」が残っている場合、後の任意のタイミングに一部又は全部の作業のやり直し、あるいは、ダメ部分(想定に反した作業結果となっている部分)の補修等が必要となる。
【0053】
===作業完了日時情報===
図2の「作業完了日時情報」とは、対象作業が全て完了した日時を示す情報であり、例えば、対象作業が全て完了したことを示す情報(つまり、「作業完了」又は「ダメ残し」)が作業状況情報として格納された日時を示す情報を用いることができる。
【0054】
===例示(建具枠)===
そして、このような
図2の作業関連情報の4段目の情報(作業名情報として「建具枠」に関連付けられている情報)については、例えば、4階の401号室において、「建具枠」の作業を「A社」が「2」(2個分)だけ行う予定となっていること、及び、「2022/11/12 0900」に「搬入完了」の途中段階まで完了し、「2022/12/15 1000」に途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)し、且つ、ダメが残っていないことが示されている。
【0055】
===例示(UB・キッチン)===
また、
図2の作業関連情報の5段目の情報(作業名情報として「UB・キッチン」に関連付けられている情報)については、例えば、4階の401号室において、「UB・キッチン」の作業を「A社」が行うことが定められていること、及び、「2022/11/12 0900」に「組立完了」の途中段階まで完了し、「2022/12/15 1000」に途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)し、且つ、ダメが残っていることが示されている。なお、この情報においては、設定数量情報が「無し」となっているので、「UB・キッチン」の作業に関して、実施することが予定されている作業の数量を管理システム100側で把握することは困難となっている。
【0056】
===格納手法===
このような
図2の作業関連情報の格納手法は任意であるが、例えば、フロア名情報、部屋名情報、作業名情報、協力会社情報、及び設定数量情報については、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)が、自己の端末装置1を介して情報を入力することにより格納されることとしてもよいし、サーバ装置2が、事前登録の情報を取得し、当該取得した情報に基づいて格納することとしてもよい。また、他の情報(査定基準情報、査定基準登録日時情報、作業状況情報、及び作業完了日時情報)については、後述する情報格納処理を実行することにより格納される。
【0057】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部-査定基準関連情報DB)
図1の査定基準関連情報DB222は、査定基準関連情報を格納する査定基準関連情報格納手段である。
【0058】
図3は、査定基準関連情報を例示した図である。「査定基準関連情報」とは、前述の査定基準情報に関する情報であり、例えば、
図3に例示した各情報が相互に関連付けられて格納されている。なお、
図3の「作業名情報」は、
図2の同一名称の情報と同様である。
【0059】
===単位情報===
図3の「単位情報」とは、対象作業の数量の単位を示す情報である(「カ所」、及び不図示であるが「平方メートル」等)。
【0060】
===査定基準候補情報===
図3の「査定基準候補情報」とは、
図2の作業管理情報等において、「査定基準情報」として入力されて格納される候補となる査定基準情報を示す情報である(
図3では、「搬入完了」等)。
【0061】
===計上割合情報===
図3の「計上割合情報」とは、途中段階における対象作業の進捗の度合いを示す情報であり、具体的には、関連付けられている査定基準候補情報(つまり、
図2の作業管理情報等の査定基準情報)に対応する途中段階が、対象作業の全体の工程(作業開始から作業完了までの工程)において、何れの段階に位置しているかを示す情報である(50パーセントを示す「50」等)。
【0062】
===例示(建具枠)===
そして、このような
図3の査定基準関連情報の3段目の情報(作業名情報として「建具枠」に関連付けられている情報)については、例えば、「建具枠」の作業に関する数量の単位が「カ所」(個数を示す単位)であることが示されており、当該「建具枠」の作業の査定基準情報の候補が「搬入完了」であることが示されている。また、当該「搬入完了」が、「建具枠」の対象作業の全体の工程において、50%の段階に位置していることが示されている。すなわち、「建具枠」の作業に関して搬入が完了した場合(第1工程が完了した場合)、「建具枠」の対象作業の全体の工程の内の50%が完了した(つまり、半分が完了した)ことが示されている。
【0063】
===例示(UB・キッチン)===
また、
図3の査定基準関連情報の4段目の情報(作業名情報として「UB・キッチン」に関連付けられている情報)については、例えば、「UB・キッチン」の作業に関する数量の単位が「カ所」(個数を示す単位)であることが示されており、当該「UB・キッチン」の作業の査定基準情報の候補が「組立完了」であることが示されている。また、当該「組立完了」が、「UB・キッチン」の対象作業の全体の工程において、50%の段階に位置していることが示されている。すなわち、「UB・キッチン」の作業に関して組立が完了した場合(第1工程が完了した場合)、「UB・キッチン」の対象作業の全体の工程の内の50%が完了した(つまり、半分が完了した)ことが示されている。
【0064】
なお、
図3では、計上割合情報として、「50」のみが図示されているが、実際には30パーセントを示す「30」、60パーセントを示す「60」等も格納されることが想定される。
【0065】
===利用例===
また、査定基準関連情報において、査定基準候補情報(つまり、査定基準情報に対応する情報)と計上割合情報とが相互に関連付けられているので、サーバ装置2側において、査定基準情報に対応する計上割合情報を把握することが可能となるので、査定基準情報については、途中段階における対象作業の進捗に関する基準と、途中段階における対象作業の進捗の度合いと、を示しているものと解釈することもできる。
【0066】
===格納手法===
このような
図3の査定基準関連情報の格納手法は任意であるが、例えば、作業名情報については、
図2の同一名称の情報と同じ情報が格納され、他の情報(単位情報、査定基準候補情報、及び計上割合情報)については、後述する査定基準関連情報登録処理を実行することにより格納される。
【0067】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部-入力履歴情報DB)
図1の入力履歴情報DB223は、入力履歴情報を格納する入力履歴情報格納手段である。
【0068】
図4は、入力履歴情報を例示した図である。「入力履歴情報」とは、サーバ装置2に入力された情報の履歴であり、すなわち、サーバ装置2に入力されて蓄積された情報であり、例えば、
図4に例示した各情報が相互に関連付けられて格納されている。
【0069】
===データID、入力日時情報===
図4の「データID」は、入力された情報(
図4の横一列に図示されている情報の組み合わせ)を一意に識別するため識別情報である。
図4の「入力日時情報」は、情報がサーバ装置2に入力された日時を示す情報である。
【0070】
===他の情報===
図4の他の情報(「フロア名情報」、「部屋名情報」、「作業名情報」、「査定基準情報」、「作業状況情報」)は、
図2の同一名称の情報と同様である。
【0071】
===格納手法===
このような
図4の入力履歴情報の格納手法は任意であるが、例えば、後述する情報格納処理を実行することにより格納される。
【0072】
(構成‐管理システム-サーバ装置-制御部)
図1の制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、機能概念的には、例えば、「取得手段」及び「管理手段」として機能する。
【0073】
===取得手段===
「取得手段」とは、対象作業の進捗を示す進捗状態情報を取得する手段である。また、「取得手段」は、例えば、複数の作業場所各々における対象作業の進捗を示す情報を進捗状態情報として取得する。また、「取得手段」は、例えば、作業担当組織によって行われた対象作業の進捗を示す情報を進捗状態情報として取得する。また、「取得手段」は、例えば、1個以上の部屋各々における対象作業の進捗を示す情報を進捗状態情報として取得する。
【0074】
===進捗状態情報===
「進捗状態情報」とは、対象作業の進捗を示す情報であり、例えば、対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含む情報である。「途中進捗情報」は、例えば、途中段階における対象作業の進捗に関する基準を示す情報と、途中段階における対象作業の進捗の度合いを示す情報とを示している。
【0075】
===管理手段===
「管理手段」とは、取得手段に取得された進捗状態情報に基づいて、対象作業の出来高の管理に関する管理処理を行う手段である。また、「管理手段」は、例えば、複数の作業場所単位で管理処理を行う。また、「管理手段」は、例えば、作業担当組織単位で管理処理を行う。また、「管理手段」は、例えば、取得手段に取得された進捗状態情報と管理システム100に格納されている実施予定数量情報とに基づいて、数量設定対象作業の実施数量を基準にした数量設定対象作業の出来高である実施数量基準出来高を特定する処理を管理処理として行う。また、「管理手段」は、例えば、対象作業が行われた部屋の個数を基準にした対象作業の出来高である実施部屋数基準出来高を特定する処理を管理処理として行う。また、「管理手段」は、例えば、少なくとも、所定期間における対象作業の出来高を出力する処理を管理処理として行う。なお、この制御部23の各部によって行われる処理については、後述する。
【0076】
(処理)
続いて、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される査定基準関連情報登録処理、情報格納処理、数量ベース出来高表示処理、部屋数ベース出来高表示処理、及び出来高出力処理について説明する。
【0077】
(処理-査定基準関連情報登録処理)
まず、査定基準関連情報登録処理について説明する。査定基準関連情報登録処理とは、概略的には、サーバ装置2によって実行される処理であり(他の処理も同様)、例えば、
図3の査定基準関連情報の一部の情報を格納する(つまり、登録する)処理である。この査定基準関連情報登録処理の起動タイミングは任意であるが、例えば、端末装置1を介して起動命令をサーバ装置2に入力した場合に起動することとしてもよいし、あるいは、他の手法で起動することとしてもよい(他の処理も、特記する場合を除いて同様とする)。
図5は、基準登録画面の表示例である。
【0078】
===基準登録画面===
「基準登録画面」とは、査定基準関連情報を格納するために各種情報を入力するための画面であり、
図5に示すように例えば、作業名表示欄31、単位情報入力欄32、査定基準候補情報入力欄33、及び計上割合情報入力欄34を有する。
【0079】
図5の作業名表示欄31は、
図2の作業管理情報及び
図3の査定基準関連情報に格納されている作業名情報を表示する欄であり、例えば、「建具枠」、及び「UB・キッチン」等が表示されている。
【0080】
図5の単位情報入力欄32は、単位情報(
図3)を入力するための欄であり、例えば、「カ所」、「m
2」(平方メートル)等の単位情報の候補から選択して入力可能となっている欄である。
【0081】
図5の査定基準候補情報入力欄33は、査定基準候補情報(
図3)を入力するための欄であり、例えば、ユーザが自由に情報(一例としては、テキスト情報)を入力可能となっている欄である。
【0082】
図5の計上割合情報入力欄34は、計上割合情報(
図3)を入力するための欄であり、例えば、ユーザが自由に情報(一例としては、数値情報)を入力可能となっている欄である。
【0083】
===処理===
査定基準関連情報登録処理については、例えば、以下の第1処理~第2処理を行う。
【0084】
==第1処理==
第1処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図5の基準登録画面(各入力欄に情報が表示されていない画面)を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に、基準登録画面を表示する。
【0085】
==第2処理==
第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図5の基準登録画面を介してユーザ(例えば、元請会社の職員等)によって入力された各情報を取得し、取得した情報に基づいて、
図3の査定基準関連情報を格納する。
【0086】
ここでは、例えば、
図5に示すように、ユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介して、「建具枠」の作業に対応する単位情報、査定基準候補情報、及び計上割合情報として、単位情報入力欄32、査定基準候補情報入力欄33、及び計上割合情報入力欄34に、「カ所」、「搬入完了」、「50」(50パーセントを示す数値情報)を入力し、また、同様に、「UB・キッチン」及び「二重床」に関する情報を入力して、所定操作(入力した情報をサーバ装置2に送信するための操作であり、例えば、不図示の「登録ボタン」をタップする操作等)を行った場合、端末装置1は、これらの入力された各情報をサーバ装置2に送信する。
【0087】
一方、サーバ装置2は、端末装置1から送信された情報を受信して取得し、この取得した各情報に対応する情報を
図3の査定基準関連情報の各情報として格納する。このようにして、
図3の単位情報、査定基準候補情報、及び計上割合情報が格納される。なお、
図3においては、「二重床」に関する情報の図示が省略されている。これにて、査定基準関連情報登録処理の説明を終了する。
【0088】
(処理-情報格納処理)
次に、情報格納処理について説明する。情報格納処理とは、各種情報を格納する処理であり、例えば、
図2の作業管理情報の一部の情報(査定基準情報、査定基準登録日時情報、作業状況情報、及び作業完了日時情報)、及び
図4の入力履歴情報を格納する処理である。なお、
図2の査定基準情報及び作業状況情報としては、初期値として、「未登録」及び「未着手」が格納されていることとする。
図6は、進捗登録画面の表示例である。
【0089】
===進捗登録画面===
「進捗登録画面」とは、作業管理情報及び入力履歴情報を格納するために各種情報を入力するための画面であり、
図6に示すように例えば、フロア名情報入力欄41、部屋名情報入力欄42、作業名情報入力欄43、作業状況情報入力欄44、及び査定基準情報入力欄45を有する。
【0090】
フロア名情報入力欄41、部屋名情報入力欄42、及び作業名情報入力欄43は、作業状況情報及び査定基準情報を入力する対象となる階、部屋、及び対象作業を示すフロア名情報、部屋名情報、及び作業名情報を入力するための欄である。
【0091】
フロア名情報入力欄41は、例えば、
図2の作業管理情報に格納されているフロア名情報(「4F」、「3F」(3階を示す情報であり
図2では不図示)等)の候補から選択して入力可能となるように構成してもよい。なお、部屋名情報入力欄42、及び作業名情報入力欄43についても、同様にして、
図2の作業管理情報に格納されている部屋名情報、作業名情報の候補から選択して入力可能となるように構成してもよい。
【0092】
作業状況情報入力欄44は、作業状況情報(
図2及び
図4)を入力するための欄であり、例えば、「未着手」、「作業開始」、「作業完了」、又は「ダメ残し」の作業状況情報の候補から選択して入力可能となっている欄である。
【0093】
査定基準情報入力欄45は、査定基準情報(
図2及び
図4)を入力するための欄であり、例えば、作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補から選択して入力可能となっている欄である。
【0094】
なお、「作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補」とは、
図3の査定基準関連情報において、作業名情報(作業名情報入力欄43に入力された作業名情報)に関連付けられている査定基準候補情報と、「未登録」とを示している。すなわち、例えば、作業名情報入力欄43に「建具枠」が入力された場合の「作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補」は、「搬入完了」と「未登録」となる。
【0095】
===処理===
情報格納処理については、例えば、以下の第1処理~第2処理を行う。
【0096】
==第1処理==
第1処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図6の進捗登録画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に、進捗登録画面を表示する。
【0097】
なお、進捗登録画面については、例えば、ユーザが、タッチパッド12を介して、作業状況情報入力欄44をタップした場合に、入力する作業状況情報の候補として「未着手」、「作業開始」、「作業完了」、又は「ダメ残し」が表示され、1個の情報を選択して入力可能となるように、構成されていることとする。
【0098】
また、進捗登録画面については、例えば、ユーザが、タッチパッド12を介して、作業名情報入力欄43の作業名情報を入力した後に、査定基準情報入力欄45をタップした場合に、「作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補」(例えば「搬入完了」及び「未登録」等)が、入力する査定基準情報の候補として表示され、1個の情報を選択して入力可能となるように、構成されていることとする。
【0099】
なお、この構成の実現手法は任意であり、例えば、作業名情報入力欄43の作業名情報を入力した後に、査定基準情報入力欄45をタップした場合に、端末装置1とサーバ装置2との間で通信を行い、サーバ装置2が
図3の査定基準関連情報に基づいて、「作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補」を特定して表示するように構成してもよいし、あるいは、
図3の査定基準関連情報を端末装置1側に予め送信して格納しておき、端末装置1側で「作業名情報入力欄43に入力された作業名情報に対応する査定基準情報の候補」を特定して表示するように構成してもよい。
【0100】
==第2処理==
第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図6の進捗登録画面を介してユーザ(例えば、協力会社の作業員等)によって入力された各情報を取得し、取得した情報に基づいて、
図2の作業管理情報の一部の情報、及び
図4の入力履歴情報を格納する。
【0101】
図7は、処理の説明図である。なお、
図7においては、各日時において、
図6の進捗登録画面の各入力欄に入力した情報が例示されている。
【0102】
図6の進捗登録画面の各入力欄へ情報を入力するルールは任意であるが、本実施の形態では、例えば、対象作業の途中段階までの進捗も管理する観点から、途中段階まで完了した時点で査定基準情報入力欄45に査定基準情報(第1工程が完了したことを示す「搬入完了」等)を入力して登録し、この後、途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)した時点で対象作業の実施が全て完了したことを示す作業状況情報を入力して登録するルールとなっている場合について説明する。
【0103】
例えば、協力会社である「A社」の作業員(ユーザ)が、401号室への2個の建具枠の搬入が完了し、建具枠に関する搬入後の作業を開始するものとして、この搬入完了直後のタイミングに対応する「2022/11/12 0900」に
図7の「番号」=「1」の各情報を各入力欄に入力して所定操作(入力した情報をサーバ装置2に送信するための操作であり、例えば、不図示の「登録ボタン」をタップする操作等)を行った場合、及び、この後に、「A社」の作業員が、建具枠に関する作業を全て完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)したものとして、完了直後のタイミングに対応する「2022/12/15 1000」に
図7の「番号」=「2」の各情報を各入力欄に入力して所定操作(前述同様)行った場合を例示して説明する。
【0104】
ここでは、例えば、「A社」の作業員が、「2022/11/12 0900」に
図7の「番号」=「1」各情報を、
図6の進捗登録画面の各入力欄に入力して所定操作を行った場合、端末装置1は、これらの入力された各情報をサーバ装置2に送信する。
【0105】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置1から送信された情報を受信して取得し、取得した情報に基づいて、
図2の作業管理情報の一部の情報及び
図4の入力履歴情報を格納する。
【0106】
=入力履歴情報=
図4の入力履歴情報について詳細には、サーバ装置2の制御部23は、所定の手法(例えば、サーバ装置2に設けられている不図示のタイマー等を用いて特定する手法等)で現在の日時を特定し、一意となるデータIDを生成した上で、
図4のデータID、及び入力日時情報として、生成したデータID、特定した日時を示す情報を格納する。また、
図4のフロア名情報、部屋名情報、作業名情報、査定基準情報、及び作業状況情報として、
図6の進捗登録画面における対応する入力欄に入力されてサーバ装置2に送信された情報を格納する。
【0107】
ここでは、例えば、
図7の「番号」=「1」の情報を入力して送信した場合、
図4の「データID」=「ID001」に関連付けられている情報を格納することになる。また、例えば、
図7の「番号」=「2」の情報を入力して送信した場合、
図4の「データID」=「ID051」に関連付けられている情報を格納することになる。
【0108】
=作業関連情報=
図2の作業関連情報の一部の情報(査定基準情報、査定基準登録日時情報、作業状況情報、及び作業完了日時情報)について詳細には、サーバ装置2の制御部23は、まず、所定の手法で現在の日時を特定する。
【0109】
次に、
図2の作業管理情報において、
図6の進捗登録画面におけるフロア名情報入力欄41、部屋名情報入力欄42、及び作業名情報入力欄43に入力されたフロア名情報、部屋名情報、及び作業名情報に関連付けられている、査定基準情報、査定基準登録日時情報、作業状況情報、及び作業完了日時情報に関して、以下の処理を行う。
【0110】
具体的には、
図6の査定基準情報入力欄45に第1工程が完了したことを示す査定基準情報(「搬入完了」等)が入力された送信された場合、当該査定基準情報(「搬入完了」等)を、
図2の査定基準情報として格納し、また、前述の特定した現在の日時を示す情報を、査定基準登録日時情報として格納する。なお、
図6の査定基準情報入力欄45に関しては、第1工程が完了したことを示す査定基準情報(「搬入完了」等)が複数回(
図7参照)入力されて送信されることも想定されるが、
図2の査定基準登録日時情報については、予め定めた途中の段階まで対象作業が完了した日時を示す情報であるので、最初に第1工程が完了したことを示す査定基準情報(「搬入完了」等)が入力された場合にのみ、査定基準登録日時情報を格納するように構成されていることとする。
【0111】
また、
図6の作業状況情報入力欄44に入力されて送信された作業状況情報を、
図2の作業状況情報として格納する。特に、
図6の作業状況情報入力欄44に途中段階以降の工程(第2工程)まで完了(つまり、対象作業の実施が全て完了)したことを示す作業状況情報(「作業完了」又は「ダメ残し」)が入力された送信された場合、前述の特定した現在の日時を示す情報を、
図2の作業完了日時情報として格納する。なお、
図2の査定基準登録日時情報については、対象作業が全て完了した日時を示す情報であるので、作業状況情報として「作業完了」及び「ダメ残し」以外の情報(「未着手」又は「作業開始」)が格納された場合は、何らの情報も格納しないように構成されていることとする。
【0112】
ここでは、例えば、
図7の「番号」=「1」の情報を入力して送信した場合、
図2の査定基準情報、査定基準登録日時情報、及び作業状況情報として、「搬入完了」、「2022/11/12 0900」、及び「作業開始」(
図2では不図示)が格納されることになる。なお、この場合、作業状況情報として「作業完了」又は「ダメ残し」が格納されているわけではないので、
図2の作業完了日時情報としては、何らの情報も格納されないことになる。
【0113】
この後、例えば、
図7の「番号」=「2」の情報を入力して送信した場合、
図2の査定基準情報、査定基準登録日時情報、作業状況情報、及び作業完了日時情報として、
図2に図示されている情報が格納されることになる。特に、
図7の「番号」=「2」における作業状況情報入力欄44への「搬入完了」の入力については、
図7の「番号」=「1」の場合に続き、2回目の入力となるために、査定基準登録日時情報としては前回格納された「2022/11/12 0900」が格納されたままの状態となる。また、
図7の「番号」=「2」において査定基準情報入力欄45に「作業完了」が入力されて送信されたので、
図2の作業完了日時情報として「2022/12/15 1000」が格納されることになる。
【0114】
===用語の説明===
なお、上述の第2処理において、
図6の進捗登録画面における作業状況情報入力欄44及び査定基準情報入力欄45に入力された作業状況情報及び査定基準情報が「進捗状態情報」に対応するものと解釈してもよい。また、査定基準情報入力欄45に入力された査定基準情報については、「途中進捗情報」にも対応し、
図3の査定基準関連情報を参照することにより、途中段階における対象作業の進捗に関する基準と、途中段階における対象作業の進捗の度合いとを特定可能であるので、当該査定基準情報は、当該基準を示す情報と当該度合を示す情報とを示しているものと解釈することもできる。これにて、情報格納処理の説明を終了する。
【0115】
(処理-数量ベース出来高表示処理)
次に、数量ベース出来高表示処理について説明する。数量ベース出来高表示処理とは、対象作業の出来高の管理に関する管理処理であり、例えば、数量ベース出来高表示画面を表示する処理である。
図8は、数量ベース出来高表示画面の表示例である。
【0116】
===数量ベース出来高表示画面===
「数量ベース出来高表示画面」とは、建築中の建物全体における出来高を表示する画面であり、具体的には、数量設定対象作業の実施数量を基準にした数量設定対象作業の出来高である実施数量基準出来高を表示する画面であり、
図8に示すように例えば、協力会社選択欄51、及び情報表示欄52を有する。
【0117】
==協力会社選択欄==
図8の協力会社選択欄51とは、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)に対して、出来高に関する情報を表示する対象となる協力会社を選択させるための欄であり、
図2の作業管理情報の協力会社情報が示す協力会社を選択可能となるように「A社」を選択するための選択欄(
図8の「A社」と表示されている欄)等を有する。
【0118】
==情報表示欄==
図8の情報表示欄52とは、出来高に関する情報を表示する欄であり、「作業名」の欄、「前月」の欄、「当月」の欄、「累計」の欄、及び「全体出来高」の欄を有する。
【0119】
「作業名」の欄は、協力会社選択欄51において選択された協力会社が実施を担当する対象作業(詳細には、数量設定対象作業)を示す作業名情報が表示される欄である。
【0120】
「前月」の欄は、「当月」の欄、及び「累計」の欄は、「作業名」の欄に表示されている作業名情報が示す対象作業についての、前月の出来高、当月の出来高、及び累計の出来高が表示される欄である。
【0121】
なお、「前月の出来高」とは、例えば、現在の日時が属する月の前の月である前月における出来高を示す概念である。また、「当月の出来高」とは、例えば、現在の日時が属する月である当月における出来高を示す概念である。また、「累計の出来高」とは、例えば、現在までの全ての期間(当月、前月、前々月以前を含む期間)における出来高の合計を示す概念である。
【0122】
「全体出来高」の欄は、全体表示グラフ情報520が表示される欄である。
図9は、全体表示グラフ情報の説明図である。「全体表示グラフ情報」520とは、「作業名」の欄に表示されている作業名情報が示す対象作業についての、前々月以前の出来高、前月の出来高、当月の出来高、及び未実施分等をグラフの長さで示す情報であり、
図9に示すように例えば、前々月以前表示部分521、前月表示部分522、当月表示部分523、及び未実施表示部分524を有する。
【0123】
前々月以前表示部分521、前月表示部分522、及び当月表示部分523は、前々月以前の出来高、前月の出来高、及び当月の出来高を示す部分であり、出来高の分量に応じた長さとなっている。なお、「前々月以前の出来高」とは、例えば、現在の日時が属する月の前の月の更に前の月である前々月以前(前々月を含む)における出来高を示す概念である。未実施表示部分524は、未実施分に対応する出来高を示す部分であり、出来高の分量に応じた長さとなっている。
【0124】
===処理===
数量ベース出来高表示処理については、「A社」が実施を担当する対象作業(数量設定対象作業)の出来高を表示する場合を例示して説明する。具体的には、例えば、以下の前提の処理を行った後に、第1処理~第3処理を行う。
【0125】
==前提の処理==
前提の処理においてサーバ装置2の制御部23は、数量ベース出来高表示処理の起動直後に、
図2の作業関連情報の協力会社情報を参照して、協力会社選択欄51のみを表示する
図8の数量ベース出来高表示画面(情報表示欄52は表示されていない画面)を表示するための画面情報を生成して、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)の端末装置1に送信し、当該数量ベース出来高表示画面を端末装置1に表示する。一方で、ユーザが、出来高を確認したい協力会社として、協力会社選択欄51の「A社」をタップして選択した場合、端末装置1は当該「A社」を示す協力会社情報をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2が当該送信された協力会社情報である「A社」を受信して取得する。このように前提の処理を行うことにより、サーバ装置2側で、ユーザが出来高を表示した協力会社が「A社」であることを把握することが可能となる。
【0126】
==第1処理==
第1処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図2の作業管理情報における協力会社情報及び設定数量情報等を参照して、前提の処理で取得した協力会社情報に関連付けられている作業名情報の中で、設定数量情報が格納されている作業名情報を特定し、特定した作業名情報が示す対象作業を、出来高を表示する対象作業として特定する。
【0127】
ここでは、例えば、前提の処理で「A社」を取得し、
図2の作業関連情報において、「建具枠」及び「UB・キッチン」が「A社」に関連付けられているが、「建具枠」については「設定数量情報」=「2」が格納されており、「UB・キッチン」については設定数量情報が格納されていないので、「建具枠」が数量設定対象作業であるので、当該「建具枠」を、出来高を表示する対象作業として特定する。
【0128】
==第2処理==
第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図2の作業関連情報に基づいて、第1処理で特定した対象作業に関して、
図8の情報表示欄52に出来高に関する情報を特定又は生成する。例えば、以下の第1ステップ~第5ステップを実行する。
【0129】
図10は、作業管理情報を例示した図である。なお、
図10は、「作業名情報」=「建具枠」に着目して、建築中の建物の全ての部屋に関する作業管理情報(
図1の作業管理情報DB221に格納されている作業管理情報)が例示されている。なお、作業管理情報としては、
図2に示す各情報を含んでいるが、
図10においては、説明の便宜上、一部の情報のみが例示されており、各日時情報については日付のみが図示されている。
【0130】
図10の各情報は、基本的には、
図2の同一名称の情報と共通であり、特に、「作業名情報=建具枠」の欄においては、各部屋名情報が示す各部屋において、作業名情報として「建具枠」が関連付けられているか否か(つまり、各部屋において「建具枠」の作業が設定されているか否か)が示されており、「〇」は関連付けられていることを示しており、「×」は関連付けられていないことを示している。つまり、本実施の形態では、
図10に示すように、401号室~404号室、及び301号室~304号室の8個の部屋に対して、「建具枠」の作業が設定されている場合を例示して説明する。また、現在の日時が2022年12月30日であることとして説明する(以下、特記する場合以外は同様(変形例も同様)とする)。
【0131】
=第1ステップ(実施予定数量の合計)=
第1ステップにて、
図10の作業関連情報において、前述の第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている設定数量情報を参照して、実施予定数量の合計を特定する。ここでは、例えば、
図10に例示されている設定数情報の合計である「10」(つまり、
図10の「2+1+1+2+1+1+1+1」の演算結果)を特定する。
【0132】
=第2ステップ(当月の実施数量基準出来高)=
第2ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、当月(現在日時である2022年12月30日が属する12月)における実施数量基準出来高を特定する。
【0133】
具体的には例えば、
図10の査定基準登録日時情報が、予め定めた途中の段階まで対象作業が完了した日時を示しており、また、
図10の作業完了日時情報が、対象作業が全て完了した日時を示していることに着目して、査定基準登録日時情報が示す日時に、途中の段階まで対象作業が完了し、この後、作業完了日時情報が示す日時に、対象作業が全て完了したものとして処理する。また、
図3の査定基準関連情報の計上割合情報において、各作業の途中段階における進捗の度合いが定められているので、査定基準登録日時情報が示す日時に、
図3の計上割合情報が示す度合い分(例えば、「50」が示す50%分)だけ作業の実施が進んで完了し、この後、作業完了日時情報が示す日時に、作業が最後まで(つまり、100%)完了したものとして処理する。
【0134】
詳細には、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として当月である12月の日付を示す情報に関連付けられている設定数量情報と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を、当月分における実施数量基準出来高として特定する。
【0135】
図11は、処理の説明図である。なお、この
図11では、「当月(12月)分=・・・」等の演算式の右辺において、「()」内に数値の根拠を示す演算式又は説明が記載されている。
【0136】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0137】
次に、
図10において、401号室に関する作業完了日時情報が「2022/12/15」であり、設定数量情報として「2」が格納されているので、
図11の「当月(12月)分=2(2(401号室)×50%+2(404号室)×50%)」における「2(401号室)×50%」の演算を行う。
【0138】
なお、「2(401号室)」は、401号室の設定数量情報である「2」を示しており、また、「50%」は、「100%-「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%」の演算結果を示しており、つまり、「建具枠」の全体の作業内における、途中段階以降に対応する作業の分量の割合(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第2工程分の作業の分量の割合)を示している。
【0139】
次に、
図10において、404号室に関する作業完了日時情報も「2022/12/15」であり、設定数量情報として「2」が格納されているので、
図11の「当月(12月)分=2(2(401号室)×50%+2(404号室)×50%)」における「2(404号室)×50%)」の演算を行う。なお、この演算の意味は、401号室の場合と同様である。
【0140】
そして、これらの演算結果(乗算結果)の合計する演算を行い、「2×0.5(50%)+2×0.5(50%)」の演算結果である「2」を、当月における実施数量基準出来高を特定する。
【0141】
=第3ステップ(前月の実施数量基準出来高)=
第3ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、前月(11月)における実施数量基準出来高を特定する。なお、具体的な処理内容は第2ステップと同様であるので、概要のみ説明する(後述する第4ステップも同様)。
【0142】
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として前月である11月の日付を示す情報に関連付けられている設定数量情報と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を、前月分における実施数量基準出来高として特定する。
【0143】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0144】
次に、
図10において、401号室に関する査定基準登録日時情報が「2022/11/12」であり、設定数量情報として「2」が格納されているので、
図11の「前月(11月)分=2.5(2(401号室)×50%+1(402号室)×50%+2(404号室)×50%)」における「2(401号室)×50%」の演算を行う。
【0145】
なお、「2(401号室)」は、401号室の設定数量情報である「2」を示しており、また、「50%」は、「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として「50%」を示しており、つまり、「建具枠」の全体の作業内における、途中段階までに対応する作業の分量の割合(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第1工程分の作業の分量の割合)を示している。
【0146】
次に、
図10において、402号室及び404号室に関する作業完了日時情報も「2022/11/12」であり、設定数量情報として「1」及び「2」が格納されているので、
図11の「1(402号室)×50%」及び「2(404号室)×50%」の演算を行う。なお、この演算の意味は、401号室の場合と同様である。
【0147】
そして、これらの演算結果(乗算結果)の合計する演算を行い、「2×0.5(50%)+1×0.5(50%)+2×0.5(50%)」の演算結果である「2.5」を、前月における実施数量基準出来高を特定する。
【0148】
=第4ステップ(前々月以前の実施数量基準出来高)=
第4ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、前々月以前(10月以前)における実施数量基準出来高を特定する。
【0149】
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として前々月以前である10月以前(10月を含む)の日付を示す情報に関連付けられている設定数量情報と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を、前々月以前分における実施数量基準出来高として特定する。
【0150】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0151】
次に、
図10において、301号室に関する査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報が「2022/9/8」及び「2022/10/12」であり、設定数量情報として「1」が格納されているので、
図11の「前々月(10月)以前分=4(1(301号室)×100%+1(302号室)×100%+1(303号室)×100%+1(304号室)×100%)」における「1(301号室)×100%」の演算を行う。
【0152】
なお、「1(301号室)」は、301号室の設定数量情報である「1」を示しており、また、「100%」は、「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として「50%」(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第1工程分の作業の分量の割合)と「100%-「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%」(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第2工程分の作業の分量の割合)との合計であり、すなわち、「建具枠」の作業全ての実施を示している。
【0153】
次に、
図10において、302号室~304号室についても301号室と同様な演算を行う。
【0154】
そして、これらの演算結果(乗算結果)の合計する演算を行い、「1×1(100%)+1×1(100%)+1×1(100%)+1×1(100%)」の演算結果である「4」を、前々月以前における実施数量基準出来高を特定する。
【0155】
=第5ステップ(全体表示グラフ情報)=
第5ステップにおいて、第1ステップ~第4ステップの処理結果に基づいて、
図9の全体表示グラフ情報520を生成する。なお、未実施表示部分524については、第1ステップで特定した実施予定数量の合計と、第2ステップ~第4ステップで特定した各実施数量基準出来高との差分を演算し、当該差分に基づいて生成する。
【0156】
==第3処理==
第3処理においてサーバ装置2の制御部23は、第2処理で特定又は生成した情報に基づいて、数量データベース出来高表示画面を表示する。具体的には任意であるが、例えば、第2処理の第3ステップで特定した前月の実施数量基準出来高、第2処理の第2ステップで特定した当月の実施数量基準出来高、第2処理の第2ステップ~第4ステップで特定した各出来高の合計、及び第2処理の第5ステップで生成した全体表示グラフ情報520が、
図8の情報表示欄52における「前月」の欄、「当月」の欄、「累計」の欄、及び「全体出来高」の欄に表示される数量ベース出来高表示画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に、数量ベース出来高表示画面を表示する。ここでは、例えば、
図8の数量ベース出来高表示画面を表示する。
【0157】
===用語の説明===
なお、上述の第2処理の第2ステップ~第4ステップでは、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に基づいて処理を行っているが、査定基準登録日時情報については、
図2を参照して前述した通り、査定基準情報に応じて定まる情報であり、また、作業完了日時情報についても、
図2を参照して前述した通り、作業状況情報に応じて定まる情報であるので、上記の各ステップでは、取得手段が取得した査定基準情報及び作業状況情報に基づいて処理を行っているものと解釈することができる。なお、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報を利用する他の処理も同様に解釈することができる。
【0158】
===バリエーション===
また、上述の第2処理においては、
図10の作業管理情報に基づいて処理するものと説明したが、これに限らず、例えば、
図4の入力履歴情報に基づいて処理するように構成してもよい(後述の部屋数ベース出来高表示処理も同様に構成してもよい)。これにて、数量ベース出来高表示処理の説明を終了する。
【0159】
(処理-部屋数ベース出来高表示処理)
次に、部屋数ベース出来高表示処理について説明する。部屋数ベース出来高表示処理とは、対象作業の出来高の管理に関する管理処理であり、例えば、部屋ベース出来高表示画面を表示する処理である。
図12は、部屋ベース出来高表示画面の表示例である。
【0160】
===部屋ベース出来高表示画面===
「部屋ベース出来高表示画面」とは、建築中の建物全体における出来高を表示する画面であり、具体的には、対象作業(数量設定対象作業及び数量非設定対象作業)が行われる部屋の個数を基準とした対象作業の出来高である実施部屋数基準出来高を表示する画面であり、
図12に示すように例えば、協力会社選択欄61、及び情報表示欄62を有する。
【0161】
==協力会社選択欄==
図12の協力会社選択欄61とは、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)に対して、出来高に関する情報を表示する対象となる協力会社を選択させるための欄であり、
図8の協力会社選択欄51と同様に構成されている。
【0162】
==情報表示欄==
図12の情報表示欄62とは、出来高に関する情報を表示する欄であり、「作業名」の欄、「前月」の欄、「当月」の欄、「累計」の欄、及び「全体出来高」の欄を有する。
【0163】
「作業名」の欄は、協力会社選択欄61において選択された協力会社が実施を担当する対象作業(詳細には、数量設定対象作業及び数量非設定対象作業)を示す作業名情報が表示される欄である。
【0164】
「前月」の欄は、「当月」の欄、及び「累計」の欄は、
図8の同一名称の欄と同様である。
【0165】
「全体出来高」の欄は、全体表示グラフ情報620が表示される欄である。
図13は、全体表示グラフ情報の説明図である。全体表示グラフ情報620とは、
図8の同一名称の情報と同様であり、
図13に示すように例えば、前々月以前表示部分621、前月表示部分622、当月表示部分623、及び未実施表示部分624を有する。なお、これらの各部分は、
図9の同一名称の各部分と同様である。
【0166】
===処理===
部屋数ベース出来高表示処理については、「A社」が実施を担当する対象作業の出来高を表示する場合を例示して説明する。すなわち、例えば、以下の前提の処理を行った後に、第1処理~第3処理を行う。
【0167】
==前提の処理==
前提の処理においてサーバ装置2の制御部23は、部屋数ベース出来高表示処理の起動直後に、
図2の作業関連情報の協力会社情報を参照して、協力会社選択欄51のみを表示する
図12の部屋数ベース出来高表示画面(情報表示欄62は表示されていない画面)を表示するための画面情報を生成して、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)の端末装置1に送信し、当該部屋数ベース出来高表示画面を端末装置1に表示する。一方で、ユーザが、出来高を確認したい協力会社として、協力会社選択欄61の「A社」をタップして選択した場合、端末装置1は当該「A社」を示す協力会社情報をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2が当該送信された協力会社情報である「A社」を受信して取得する。
【0168】
==第1処理==
第1処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図2の作業管理情報における協力会社情報等を参照して、前提の処理で取得した協力会社情報に関連付けられている作業名情報を特定し、特定した作業名情報が示す対象作業を、出来高を表示する対象作業として特定する。
【0169】
ここでは、例えば、前提の処理で「A社」を取得し、
図2の作業関連情報において、「建具枠」及び「UB・キッチン」が「A社」に関連付けられているので、当該「建具枠」及び「UB・キッチン」を、出来高を表示する対象作業として特定する。
【0170】
==第2処理==
第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図2の作業関連情報に基づいて、第1処理で特定した対象作業に関して、
図12の情報表示欄62に出来高に関する情報を特定又は生成する。例えば、以下の第1ステップ~第5ステップを実行する。なお、ここでは、「建具枠」に関する処理を例示して、
図10の作業管理情報を用いて説明する。
【0171】
=第1ステップ(作業が行われる部屋の合計個数)=
第1ステップにて、
図10の作業関連情報において、前述の第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている部屋名情報を参照して、作業が行われる部屋の合計個数を特定する。ここでは、例えば、
図10の「作業名情報=建具枠」が「〇」となっている部屋名情報が示す部屋が、401号室~404号室、及び301号室~304号室の合計8個存在するので、作業が行われる部屋の合計個数として「8」を特定する。
【0172】
=第2ステップ(当月の実施部屋数基準出来高)=
第2ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、当月(現在日時である2022年12月30日が属する12月)における実施部屋数基準出来高を特定する。
【0173】
具体的には例えば、前述の数量ベース出来高表示処理の場合と同様に、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報、及び
図3の査定基準関連情報の計上割合情報に基づいて処理する。
【0174】
詳細には、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として当月である12月の日付を示す情報に関連付けられている部屋名情報が示す部屋の個数を示す「1」と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を演算し、演算した合計値を作業が行われる部屋の合計個数で割る演算(つまり、「乗算結果の合計値÷作業が行われる部屋の合計個数」の演算)を行い、演算結果を当月分における実施部屋数基準出来高として特定する。なお、ここでは、数量ベース出来高表示処理の場合とは異なり、設定数量情報は用いないことになる。
【0175】
図14は、処理の説明図である。なお、この
図14では、「当月(12月)分=・・・」等の演算式の右辺において、「()」内に数値の根拠を示す演算式又は説明が記載されている。
【0176】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0177】
次に、
図10において、401号室に関する作業完了日時情報が「2022/12/15」であるので、
図14の「当月(12月)分=1(1(401号室)×50%+1(404号室)×50%)/8」における「1(401号室)×50%」の演算を行う。
【0178】
なお、「1(401号室)」は、401号室の部屋の個数である「1」を示しており、また、「50%」は、「100%-「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%」の演算結果を示しており、つまり、「建具枠」の全体の作業内における、途中段階以降に対応する作業の分量の割合(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第2工程分の作業の分量の割合)を示している。
【0179】
次に、
図10において、404号室に関する作業完了日時情報も「2022/12/15」であるので、
図14の「当月(12月)分=1(1(401号室)×50%+1(404号室)×50%)/8」における「1(401号室)×50%」における「1(404号室)×50%」の演算を行う。なお、この演算の意味は、401号室の場合と同様である。
【0180】
そして、これらの演算結果(乗算結果)を合計する演算を行い、「1×0.5(50%)+1×0.5(50%)」の演算結果である「1」を第1ステップで特定した作業が行われる部屋の合計個数である「8」で割る演算を行い、演算結果である「0.13(つまり、13%)」を、当月における実施部屋数基準出来高を特定する。
【0181】
=第3ステップ(前月の実施部屋数基準出来高)=
第3ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、前月(11月)における実施部屋数基準出来高を特定する。なお、具体的な処理内容は第2ステップと同様であるので、概要のみ説明する(後述する第4ステップも同様)。
【0182】
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として前月である11月の日付を示す情報に関連付けられている部屋名情報が示す部屋の個数を示す「1」と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を演算し、演算した合計値を作業が行われる部屋の合計個数で割る演算を行い、演算結果を前月分における実施部屋数基準出来高として特定する。
【0183】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0184】
次に、
図10において、401号室に関する査定基準登録日時情報が「2022/11/12」であるので、
図14の「前月(11月)分=1.5(1(401号室)×50%+1(402号室)×50%+1(404号室)×50%)/8」における「1(401号室)×50%」の演算を行う。
【0185】
なお、「1(401号室)」は、401号室の部屋の個数である「1」を示しており、また、「50%」は、「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として「50%」を示しており、つまり、「建具枠」の全体の作業内における、途中段階までに対応する作業の分量の割合(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第1工程分の作業の分量の割合)を示している。
【0186】
次に、
図10において、402号室及び404号室に関する作業完了日時情報も「2022/11/12」であるので、
図14の「1(402号室)×50%」及び「1(404号室)×50%」の演算を行う。なお、この演算の意味は、401号室の場合と同様である。
【0187】
そして、これらの演算結果(乗算結果)の合計する演算を行い、「1×0.5(50%)+1×0.5(50%)+1×0.5(50%)」の演算結果である「1.5」を第1ステップで特定した作業が行われる部屋の合計個数である「8」で割る演算を行い、演算結果をある「0.19(つまり、19%)」を、前月における実施部屋数基準出来高を特定する。
【0188】
=第4ステップ(前々月以前の実施部屋数基準出来高)=
第4ステップにて、
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報に着目して、前々月以前(10月以前)における実施部屋数基準出来高を特定する。
【0189】
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した対象作業を示す作業名情報に関連付けられている計上割合情報を特定し、
図10の査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報として前々月以前である10月以前(10月を含む)の日付を示す情報に関連付けられている設定数量情報と前述の特定した計上割合情報に基づく係数との乗算結果の合計値を演算し、演算した合計値を作業が行われる部屋の合計個数で割る演算を行い、演算結果を前々月以前分における実施部屋数基準出来高として特定する。
【0190】
<具体例>
ここでは、例えば、
図3の査定基準関連情報を参照して、第1処理で特定した「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%を示す「50」を特定する。
【0191】
次に、
図10において、301号室に関する査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報が「2022/9/8」及び「2022/10/12」であるので、
図14の「前々月(10月)以前分=4(1(301号室)×100%+1(302号室)×100%+1(303号室)×100%+1(304号室)×100%)/8」における「1(301号室)×100%」の演算を行う。
【0192】
なお、「1(301号室)」は、301号室の部屋の個数である「1」を示しており、また、「100%」は、「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として「50%」(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第1工程分の作業の分量の割合)と「100%-「建具枠」に関連付けられている計上割合情報として50%」(つまり、前述の第1工程及び第2工程の内の、第2工程分の作業の分量の割合)との合計であり、すなわち、「建具枠」の作業全ての実施を示している。
【0193】
次に、
図10において、302号室~304号室についても301号室と同様な演算を行う。
【0194】
そして、これらの演算結果(乗算結果)の合計する演算を行い、「1×1(100%)+1×1(100%)+1×1(100%)+1×1(100%)」の演算結果である「4」を、第1ステップで特定した作業が行われる部屋の合計数である「8」で割る演算を行い、演算結果をある「0.5(つまり、50%)」を、前々月以前における実施部屋数基準出来高を特定する。
【0195】
=第5ステップ(全体表示グラフ情報)=
第5ステップにおいて、第2ステップ~第4ステップの処理結果に基づいて、
図13の全体表示グラフ情報620を生成する。なお、未実施表示部分624については、「1(つまり、100%)」と、第2ステップ~第4ステップで特定した各実施部屋数基準出来高の合計(「0.13」(13%)+「0.19」(19%)+「0.5」(50%))との差分である「0.18」(18%)を演算し、当該演算した差分に基づいて生成する。
【0196】
==第3処理==
第3処理においてサーバ装置2の制御部23は、第2処理で特定又は生成した情報に基づいて、部屋数データベース出来高表示画面を表示する。具体的には任意であるが、例えば、第2処理の第3ステップで特定した前月の実施部屋数基準出来高、第2処理の第2ステップで特定した当月の実施部屋数基準出来高、第2処理の第2ステップ~第4ステップで特定した各出来高の合計、及び第2処理の第5ステップで生成した全体表示グラフ情報620が、
図12の情報表示欄62における「前月」の欄、「当月」の欄、「累計」の欄、及び「全体出来高」の欄に表示される部屋数ベース出来高表示画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に、部屋数ベース出来高表示画面を表示する。ここでは、例えば、
図12の部屋数ベース出来高表示画面を表示する。これにて、部屋数ベース出来高表示処理の説明を終了する。
【0197】
(処理-出来高出力処理)
次に、出来高出力処理について説明する。出来高出力処理とは、例えば、出来高関連詳細情報を出力する処理である。
図15は、出来高関連詳細情報の表示例である。
【0198】
===出来高関連詳細情報===
「出来高関連詳細情報」とは、特定の対象作業に関する出来高の詳細等を示す情報であり、
図15に示すように例えば、作業等特定情報71、設定概要情報72、期間概要情報73、及び期間詳細情報74を有する。
【0199】
==作業等特定情報==
図15の作業等特定情報71は、情報を表示する対象作業等を特定する情報であり、例えば、対象作業の実施を担当する協力会社を示す情報(
図15の「協力会社:A社」)と、対象作業を示す情報(
図15の「作業:建具枠」)を含んでいる。
【0200】
==設定概要情報==
図15の設定概要情報72は、情報を表示する対象作業に関して設定されている情報の概要を示す情報であり、例えば、査定基準候補情報を示す情報(
図15の「査定基準名:搬入完了」)、計上割合情報を示す情報(
図15の「計上割合(%):50」)、対象作業が実施される部屋の個数を示す情報(
図15の「施工範囲部屋・部位数:8」)、及び実施予定数量の合計を示す情報(
図15の「施工範囲数量:10」)を含んでいる。
【0201】
==期間概要情報==
図15の期間概要情報73は、情報を表示する期間に関する概要を示す情報であり、例えば、情報を表示する所定期間を示す情報(
図15の「集計期間:2022/12/1~2022/12/31」)、所定期間内(つまり、例えば2022/12/1から2022/12/31までの期間内)に
図2又は
図4の査定基準情報又は作業状況情報が格納された部屋の個数を示す情報(
図15の「査定基準登録部屋・部位数:2」)、所定期間内に
図2又は
図4の作業状況情報として「作業完了」が格納された部屋の個数を示す情報(
図15の「作業完了部屋・部位数:1」)、及び所定期間内に
図2又は
図4の作業状況情報として「ダメ残し」が格納された部屋の個数を示す情報(
図15の「ダメ残し部屋・部位数:1」)を含んでいる。
【0202】
==期間概要情報==
図15の期間詳細情報74は、所定期間を考慮した場合の対象作業に関する詳細を表示する情報であり、
図15に示すように例えば、「フロア名」の欄、「部屋・部位」の欄、「設定数量」の欄、「期間出来高」の欄、「累計出来高」の欄、「査定基準」の欄、「査定基準登録日時」の欄、「作業状況」の欄、及び「作業完了日時」の欄が相互に関連付けられたテーブル情報である。
【0203】
「フロア名」の欄の情報は、フロア名情報を示す情報である(
図15では、「4F」等)。「部屋・部位」の欄の情報は、部屋名情報を示す情報である(
図15では、「401」等)。「設定数量」の欄の情報は、「設定数量情報」を示す情報である(
図15では、「2」等)。
【0204】
「期間出来高」の欄の情報は、所定期間内に行った作業の分量を示す情報である。「期間出来高」の欄の情報としては、任意の情報を用いることができるが、例えば、
図3の計上割合情報に基づく情報を用いることとする。詳細には、所定期間内に対象作業における第1工程及び第2工程の両方を行っていないことを示す情報(例えば、0%を示す「0」)、所定期間内に対象作業にける第1工程のみ又は第2工程のみを行って一方のみを完了(つまり、途中段階まで完了、又は、途中段階から最後まで完了)したことを示す情報(例えば、「建具枠」の場合、
図3の計上割合情報として「50」が格納されているので、いずれも50%を示す「50」)、及び、所定期間内に対象作業における第1工程及び第2工程の両方を行って完了したことを示す情報(例えば、100%を示す「100」)を用いることとする。
【0205】
「累計出来高」の欄の情報は、現在までに行った作業の分量の累計を示す情報である。「累計出来高」の欄の情報としては、任意の情報を用いることができるが、例えば、
図3の計上割合情報に基づく情報を用いることとする。詳細には、現在までに対象作業における第1工程及び第2工程の両方を行っていないことを示す情報(例えば、0%を示す「0」)、現在までに対象作業にける第1工程のみを完了したことを示す情報(例えば、「建具枠」の場合、
図3の計上割合情報として「50」が格納されているので、50%を示す「50」)、及び、現在までに対象作業における第1工程及び第2工程の両方を完了したことを示す情報(例えば、100%を示す「100」)を用いることとする。
【0206】
「査定基準」の欄の情報は、査定基準情報を示す情報である(
図15では「搬入完了」等)。「査定基準登録日時」の欄の情報は、査定基準登録日時情報を示す情報である(
図15では、「2022/11/12 0900」等)。「作業状況」の欄の情報は、作業状況情報を示す情報である(
図15では、「作業完了」等)。「作業完了日時」の欄の情報は、作業完了日時情報を示す情報である(
図15では、「2022/12/15 1000」等)。
【0207】
===処理===
出来高出力処理については、「A社」が実施を担当する対象作業である「建具枠」の作業についての出来高関連詳細情報を出力する場合を例示して説明する。すなわち、例えば、以下の前提の処理を行った後に、第1処理~第5処理を行う。
【0208】
==前提の処理==
前提の処理において、ユーザ(例えば、元請会社の職員等)が、自己の端末装置1を介して、出来高関連詳細情報を表示したい協力会社及び対象作業を示す情報として「A社」及び「建具枠」を入力した場合、端末装置1が、この入力された「A社」及び「建具枠」をサーバ装置2に送信することとする。一方、サーバ装置2は、この「A社」及び「建具枠」を受信して出来高出力処理を起動することとする。また、ここでは、例えば、所定期間が当月に対応する「2022/12/1~2022/12/31」である場合を例示して説明するが、この所定期間については、ユーザによって指定された任意の期間を用いるように構成してもよいし、あるいは、予め定められた期間(一例としては、当月の期間等)を用いるように構成してもよい。
【0209】
==第1処理==
第1処理においてサーバ装置2の制御部23は、出来高出力処理の起動時(つまり、「前提の処理」)に受信した「A社」及び「建具枠」を取得し、取得した「A社」及び「建具枠」に基づいて、
図15の作業等特定情報71を生成する。
【0210】
==第2処理==
第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図3の査定基準関連情報に基づいて、出来高出力処理の起動時に受信した「建具枠」に関連付けられている査定基準候補情報及び計上割合情報を特定し、また、
図10の作業関連情報に基づいて、「建具枠」が実施される部屋の個数、及び「建具枠」に関する実施予定数量の合計を特定し、特定結果に基づいて、設定概要情報72を生成する。
【0211】
==第3処理==
第3処理においてサーバ装置2の制御部23は、所定期間(当月の期間)である「2022/12/1~2022/12/31」に基づいて、
図15の期間概要情報73の「集計期間:2022/12/1~2022/12/31」を生成する。
【0212】
また、
図2及び
図10の作業管理情報において、「建具枠」に関連付けられている査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報を参照して、「2022/12/1~2022/12/31」に含まれる日時が格納されている部屋の個数を特定し、特定結果に基づいて、
図15の期間概要情報73の「査定基準登録部屋・部位数:2」を生成する。
【0213】
また、
図2及び
図10の作業管理情報において、「建具枠」に関連付けられている作業状況情報及び作業完了日時情報を参照して、「2022/12/1~2022/12/31」に含まれる日時が作業完了日時情報として格納されている部屋において、作業状況情報として「作業完了」が格納されている部屋の個数、及び、作業状況情報として「ダメ残し」が格納されている部屋の個数を特定し、特定結果に基づいて、
図15の期間概要情報73における「作業完了部屋・部位数:1」及び「ダメ残し部屋・部位数:1」を生成する。
【0214】
==第4処理==
第4処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図2及び
図10の作業関連情報において、「建具枠」に関連する情報を特定し、特定結果に基づいて、期間詳細情報74の各欄の情報を生成する。
【0215】
なお、「期間出来高」の欄の情報について詳細には、
図2及び
図10の作業関連情報において、査定基準登録日時情報及び作業完了日時情報の内の両方が、所定期間内(つまり、「2022/12/1から2022/12/31までの期間内)の日時を示していない場合は「0」を特定し、また、前述の各日時情報の内の一方のみが所定期間内の日時を示している場合は「50」を特定し、また、前述の各日時情報の内の両方が所定期間内の日時を示している場合は「100」を特定する。そして、この特定結果に基づいて、「期間出来高」の欄の情報を生成する。
【0216】
また、「累計出来高」の欄の情報について詳細には、
図2の査定基準情報として「未登録」が格納されている場合は「0」を特定し、
図2の査定基準情報として「搬入完了」が格納されており且つ作業状況情報として「未着手」又は「作業開始」(つまり、「作業完了」及び「ダメ残し」以外の情報)が格納されている場合は「50」を特定し、
図2の作業状況情報として「作業完了」及び「ダメ残し」が格納されている場合は「100」を特定する。そして、この特定結果に基づいて、「累計出来高」の欄の情報を生成する。
【0217】
なお、他の欄の情報については、前述の定義に対応する処理を行うことにより、
図15の各情報を生成する。
【0218】
==第5処理==
第5処理においてサーバ装置2の制御部23は、第1処理~第4処理で生成した
図15の出来高関連詳細情報を、端末装置1に送信してディスプレイ13に表示して出力する。なお、出来高関連詳細情報のデータ形式は任意であり、例えば、カンマ区切りのいわゆるCSVデータに対応する形式を採用してもよいし、他の形式を採用してもよい。これにて、出来高出力処理の説明を終了する。
【0219】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、進捗状態情報に基づいて対象作業の出来高の管理し、進捗状態情報は対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を示す途中進捗情報を含むことにより、例えば、対象作業が完了する前の途中段階までの進捗を考慮して出来高を管理することができるので、対象作業の出来高をより精緻に管理することが可能となる。
【0220】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0221】
(出来高関連詳細情報について)
また、上記実施の形態では、
図15の出来高関連詳細情報において、期間詳細情報74の「累計出来高」の欄の情報が、現在までに行った作業の分量の累計を示す場合について説明したが、これに限らない。例えば、「累計出来高」の欄の情報が、所定期間の最終日までに行った作業の分量の累計を示すものとして、実施の形態で説明した処理内容を適宜変更してもよい。
【0222】
(査定基準情報について)
また、上記実施の形態では、
図6の進捗登録画面を介して査定基準情報を入力して格納する場合について説明したが、これに限らない。
図16は、他の進捗登録画面の表示例である。「他の進捗登録画面」は、査定基準情報を入力して格納するための画面であり、例えば、端末装置1のディスプレイ13に表示される画面である。
【0223】
例えば、ユーザが、タッチパッド12を介して、各部屋に対応する入力欄(
図16の「401」の下の「搬入完了」と図示されている矩形の欄等)をタップすることにより、「搬入完了」がサーバ装置2に入力されるように構成されていることとしてもよい。そして、この他の進捗登録画面を用いることにより、1個の画面上において、複数の部屋の査定基準情報を一括で入力してサーバ装置2に送信することが可能となる。
【0224】
(歩掛に関する警報について)
また、上記実施の形態において、取得手段が、進捗状態情報に加えて、対象作業に関する人工を示す人工情報を取得し、管理手段が、取得手段に取得された進捗状態情報及び人工情報に基づいて、対象作業の歩掛を特定し、特定した歩掛に関して所定の基準に基づいて警報を出力する処理を、管理処理として行うように構成してもよい。
【0225】
図17は、入力履歴情報を例示した図であり、
図18は、進捗登録画面の表示例であり、
図19は、第1歩掛表示画面の表示例であり、
図20は、第2歩掛表示画面の表示例である。
【0226】
図17の入力履歴情報は、
図4の入力履歴情報において、人工情報(
図17の図面右側)を追加したものである。「人工情報」は、いわゆる人工を示す情報であり単位は「人日」である。また、「歩掛」とは、作業に関する手間又は効率に関する情報を数値化した情報であり、本実施の形態では、「実施した作業の数量」÷「当該数量の作業を実施した人工」の演算結果を歩掛として用いる場合について説明する。
【0227】
図18の進捗登録画面は、
図6の進捗登録画面に対して、人工情報を入力するための人工入力欄46を追加したものである。
【0228】
図19の「第1歩掛表示画面」とは、特定の対象作業に関する各部屋の歩掛に関する情報を表示する画面であり、
図19の例では、例えば、401号室の歩掛が「AAカ所/人日」(「AA」は便宜上の記載であり、実際には相互に異なる数値を示すこととする)であること等が図示されており、また、404号室及び304号室の歩掛に関して強調表示されて警報を表示している状態が図示されている。
【0229】
図20の「第2歩掛表示画面」とは、特定の対象作業に関する特定部屋の歩掛の時間変化等を表示する画面であり、
図20の例では、例えば、歩掛が、予め設定されている基準範囲の下限を下回ったことを警報する警報画像G1が表示されている。
【0230】
具体的な処理は基本的には実施の形態で説明した処理と同様あるが、歩掛に関する特有の処理について主に説明する。
【0231】
実施の形態で説明した情報格納処理において、ユーザが、タッチパッド12を介して、
図7の「番号」=「1」の各情報に加えて、
図18の人工入力欄46に「3」を入力して、所定操作を行った場合、端末装置1は、これらの入力された各情報をサーバ装置2に送信する。一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置1から送信された情報を受信して取得し、取得した情報に基づいて、
図17の「人工情報」=「3」等を格納する。また、この後、ユーザが、
図7の「番号」=「2」の各情報に加えて、
図18の人工入力欄46に「2」を入力して、所定操作を行った場合、
図17の「人工情報」=「2」等を格納する。
【0232】
===第1歩掛表示画面を表示するための処理===
次に、第1歩掛表示画面(
図19)を表示するための処理について説明する。ここでは、当月(つまり、例えば2022年12月)の歩掛に関する情報を表示する場合について説明する。
【0233】
==第1処理==
この処理においては、まず、第1処理において、ユーザが、歩掛を表示する対象作業(数量設定対象作業)を示す情報として「建具枠」を、端末装置1を介して、サーバ装置2に入力する。一方、サーバ装置2の制御部23は、実施の形態の「数量ベース出来高表示処理」における「第2処理」の「第2ステップ(当月の実施数量基準出来高)」と同様な処理を行うことにより、各部屋における当月の実施数量基準出来高を特定する。ここで例えば、401号室については、
図2に示すように、作業完了日時情報が当月の日時を示しており、設定数量情報が「2」であるので、「2×0.5(つまり、50%)」の演算を行い、この演算結果である「1」を当月の実施数量基準出来高として特定する。なお、ここでの「0.5(つまり、50%)」の意味は、実施の形態で説明したので、ここでの説明は省略する。また、「建具枠」の作業が設定されている他の部屋に関しても同様な処理を行う(第2処理及び第3処理も同様)。
【0234】
==第2処理==
次に、第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、
図17の入力履歴情報の人工情報を参照して、「建具枠」の作業に関する各部屋における当月の人工を特定する(なお、複数存在する場合は合計とする)。ここでは、例えば、401号室に関して入力日時情報が当月の日時となっている人工情報が「3」であるので、「3」を特定する。
【0235】
==第3処理==
次に、第3処理においてサーバ装置2の制御部23は、「建具枠」の作業に関して、各部屋において、特定した前述の実施数量基準出来高及び人工に基づいて、「実施した作業の数量」÷「当該数量の作業を実施した人工」に対応する演算を行い、演算結果を各部屋の歩掛として特定する。ここでは、例えば、401号室に関しては、「1÷3」の演算結果である「0.33」を歩掛として特定する。
【0236】
==第4処理==
次に、第4処理においてサーバ装置2の制御部23は、前述の特定した各部屋の歩掛の中で、予め設定されている基準範囲を逸脱する歩掛(つまり、基準範囲の上限を超える歩掛、及び基準範囲の下限を下回る歩掛)を特定する。
【0237】
==第5処理==
次に、第5処理においてサーバ装置2の制御部23は、第3処理で特定した各部屋の歩掛を表示され、且つ、第4処理で特定した基準範囲を逸脱する歩掛を目立たたせて警報する第1歩掛表示画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、ディスプレイ13に
図19の第1歩掛表示画面を表示する。なお、
図19においては、404号室及び304号室の歩掛が基準範囲から逸脱しており、これらに対応する情報が強調表示されて警報されている。これにて、第1歩掛表示画面を表示するための処理の説明を終了する。
【0238】
===第2歩掛表示画面を表示するための処理===
次に、第2歩掛表示画面(
図20)を表示するための処理について説明する。ここでは、401号室の歩掛に関する情報を表示する場合について説明する。
【0239】
==第1処理==
この処理においては、まず、第1処理において、ユーザが、歩掛を表示する部屋を示す部屋名情報として「401」と、歩掛を表示する対象作業(数量設定対象作業)を示す情報である「建具枠」とを、端末装置1を介して、サーバ装置2に入力する。一方、サーバ装置2の制御部23は、「第1歩掛表示画面を表示するための処理」における第1処理と同様な処理を行うことにより、「401」が示す401号室の各月(つまり、10月、11月、12月等)の実施数量基準出来高を特定する。
【0240】
==第2処理==
次に、第2処理においてサーバ装置2の制御部23は、「第1歩掛表示画面を表示するための処理」の第2処理~第3処理と同様な処理を行うことにより、401号室の各月(つまり、10月、11月、12月等)歩掛を特定する。
【0241】
==第3処理==
次に、第3処理においてサーバ装置2の制御部23は、前述の特定した各月の歩掛の中で、予め設定されている基準範囲を逸脱する歩掛(つまり、基準範囲の上限を超える歩掛、及び基準範囲の下限を下回る歩掛)を特定する。
【0242】
==第4処理==
次に、第4処理においてサーバ装置2の制御部23は、第2処理で特定した各月の歩掛が表示され、且つ、第3処理で特定した基準範囲を逸脱する歩掛を目立たたせて警報する警報画像G1が表示される第2歩掛表示画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、ディスプレイ13に
図20の第2歩掛表示画面を表示する。なお、
図20においては、各月の歩掛を直線で結んだ折れ線グラフとして情報が表示されており、また、下限を下回って標準範囲を逸脱した月の歩掛の周辺に、当該歩掛を目立たせるために警報画像G1が表示されている。これにて、第2歩掛表示画面を表示するための処理の説明を終了する。
【0243】
(組み合わせ)
また、上記実施の形態で説明した技術と、変形例で説明した技術を任意に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0244】
1 端末装置
2 サーバ装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
31 作業名表示欄
32 単位情報入力欄
33 査定基準候補情報入力欄
34 計上割合情報入力欄
41 フロア名情報入力欄
42 部屋名情報入力欄
43 作業名情報入力欄
44 作業状況情報入力欄
45 査定基準情報入力欄
51 協力会社選択欄
52 情報表示欄
61 協力会社選択欄
62 情報表示欄
71 作業等特定情報
72 設定概要情報
73 期間概要情報
74 期間詳細情報
100 管理システム
221 作業管理情報DB
222 査定基準関連情報DB
223 入力履歴情報DB
520 全体表示グラフ情報
521 前々月以前表示部分
522 前月表示部分
523 当月表示部分
524 未実施表示部分
620 全体表示グラフ情報
621 前々月以前表示部分
622 前月表示部分
623 当月表示部分
624 未実施表示部分
G1 警報画像