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特開2024-167548制御装置、通信ノード、及びこれらの方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167548
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】制御装置、通信ノード、及びこれらの方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/785 20220101AFI20241127BHJP
【FI】
H04L47/785
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083698
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】須尭 一志
(72)【発明者】
【氏名】小野 真和
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030JL02
5K030LB13
5K030LB19
5K030LC09
(57)【要約】
【課題】非地上系ネットワーク(NTN)及び地上系ネットワーク(TN)を経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのパスのためのリソースを予約することを容易にする。
【解決手段】制御装置(7)は、第1のノード(1)から第2のノード(2)までのTN(3)及びNTN(4)を経由するパス(100)のためのNTN(4)内のリソース予約の要求を受信する。要求に応答して、制御装置(7)は、パス(100)のためのNTN(4)内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する。NTN(4)内の1又はそれ以上のリンクが構築さ、第1の部分パスのリソースが予約された後、制御装置(7)は、第1の部分パスをTN(3)内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信する手段と、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する手段と、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約する手段と、
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御する手段と、
を備える、制御装置。
【請求項2】
前記応答は、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに示す、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記地上系ネットワークは、前記第1のノードと前記非地上系ネットワークとの間の第1の地上系ネットワークを含み、
前記応答は、前記第1の地上系ネットワーク内での前記第2の部分パスのリソース予約の完了を引き起こす、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記地上系ネットワークは、前記非地上系ネットワークと前記第2のノードとの間の第2の地上系ネットワークを含み、
前記制御装置は、前記第2の地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第2の地上系ネットワーク内のノード又は前記第2の地上系ネットワークに関連付けられたコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のノードを介して、送信する手段をさらに備える、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御する手段は、前記第1の部分パスを前記第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のノードに指示するよう適合される、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御する手段は、前記第1の部分パスを前記第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のいずれかのノードを介して、指示するよう適合される、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項7】
前記制御する手段は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す通知を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のいずれかのノードを介して、送信するよう適合される、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項8】
前記通知は、前記地上系ネットワーク内の前記第2の部分パスと前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスとを結合するための経路切り替えを前記地上系ネットワーク内のノードに引き起こす、
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記制御する手段は、前記第1の部分パス及び前記第2の部分パスを結合することにより、前記パスの全体のリソース予約を完了するよう適合される、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項10】
前記要求は、前記パスのリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含み、
前記制御装置は、前記期限要件に基づいて、前記要求を承諾するか否かを判断する手段をさらに備える、
請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項11】
前記予約する手段は、前記期限要件を満たすように、前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約するよう適合される、
請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
通信ノードであって、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信する手段と、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信する手段と、
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信する手段と、
を備える、通信ノード。
【請求項13】
前記応答は、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示す、
請求項12に記載の通信ノード。
【請求項14】
前記要求は、前記パスのリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含む、
請求項12又は13に記載の通信ノード。
【請求項15】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約すること、及び
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御すること、
を備える、制御装置により行われる方法。
【請求項16】
通信ノードにより行われる方法であって、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信すること、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信すること、及び
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信すること、
を備える方法。
【請求項17】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約すること、及び
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御すること、
を備える、制御装置のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラム。
【請求項18】
通信ノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信すること、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信すること、及び
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信すること、
を備える、プログラム。
【請求項19】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信する手段と、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する手段と、
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信する手段と、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置。
【請求項20】
前記通知は、前記地上系ネットワーク内の前記第2の部分パスと前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスとを結合するための経路切り替えを前記地上系ネットワーク内のノードに引き起こす、
請求項19に記載の制御装置。
【請求項21】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、及び
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信すること、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置により行われる方法。
【請求項22】
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、及び
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信すること、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信ネットワークに関し、特に非地上系(non-terrestrial)ネットワークを含む複数のネットワークを経由するパスのリソース予約に関する。
【背景技術】
【0002】
非地上系ネットワーク(non-terrestrial network (NTN))は、各々が透過型(transparent)若しくは再生型(regenerative)リピータ、中継ノード、又は基地局を搭載した空中及び宇宙航行体又はプラットフォーム(airborne and space-borne vehicles or platforms)の一方又は両方を利用したネットワーク、又はネットワークのセグメント(segments)である。より具体的には、NTNは、通信衛星、High Altitude Platform Stations (HAPS)、無人航空機、若しくは有人航空機、又はこれらの任意の組み合わせを用いる。通信衛星は、Geostationary Earth Orbit (GEO) 衛星若しくはNon-Geostationary Orbit (NGSO) 衛星又は両方を含む。GEO衛星は、地球の赤道上35,786 kmの静止軌道を周回する。NGSO衛星は、Low-Earth orbit (LEO) 衛星及びMedium-Earth Orbit (MEO) 衛星を含む。LEO衛星は、一般的には、高度500 km~2,000 kmの地球により近い軌道を周回する。MEO衛星は、典型的には高度5,000km~20,000 kmの軌道を周回する。
【0003】
本明細書では、NTNと区別して、地上系ネットワーク(terrestrial network (TN))という用語を使用する。TNは、地球の表面に位置するネットワーク、又はネットワークのセグメント(segments)である。TNは、有線ネットワーク若しくは無線ネットワーク又はこれらの組み合わせであり得る。
【0004】
特許文献1は、Demand Assigned Multiple Access (DAMA) 衛星通信システムによって割り当てられた通信回線又はリソース(e.g., 周波数帯域)を利用する移動通信システムを開示している。具体的には、特許文献1では、移動体通信システムの管理局は、1又はそれ以上の予約回線又はリソースを割り当てるようにDAMA衛星通信システムの制御局に要求する。管理ノードより送信される予約要求は、通信開始時刻及び終了時刻を表わす記述を含む。予約要求の受信に応答して、DAMA衛星通信システムの制御局は、1又はそれ以上の予約回線又はリソースを移動通信システムに割り当てる。移動通信システムの管理局は、割り当てられた予約済み衛星通信リソース(e.g., 周波数帯域)内のリソースを移動体通信用の通信回線に割り当てる。管理局は、移動体通信システム内の無線基地局及び移動局に、回線設定指令を送信する。回線設定指令に基づいて、基地局及び移動局は回線を設定する。その後、通信開始時刻に到達すると、DAMA衛星通信システムの制御局は、予約回線の通信開始を指示する開始通知を移動体通信システムの管理局に送信する。管理局は、開始通知に基づいて、基地局に通信開始を指示する。そして、基地局は、通信衛星を介した通信回線により通信開始信号を移動局に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-130498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
NTN内の通信ノードは、地上又は地球の表面に位置する衛星ゲートウェイ又はハブだけでなく、移動性を持つ空中及び宇宙航行体を含む。加えて、NTN内の通信ノードによって形成されるコンステレーション(e.g., 衛星コンステレーション又はHAPSコンステレーション)は、まばら且つ局所的であり得る。この特徴により、NTNは、NTN内の2つの通信ノード間の通信に必要なリソースを常に提供できるとは限らない。このことは、NTN及びTNを経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのエンドツーエンド・パスのためのリソースを予約することに困難をもたらす可能性がある。具体的には、一般的なリソース予約技術又はプロトコルは、互いの間でリンクが確立された複数の通信ノードを含むネットワークを想定している。言い換えると、一般的なリソース予約技術又はプロトコルは、予約が行われる時点で既に利用可能なネットワークリソースを確保することを目的としている。したがって、リソース予約が試行されたエンドツーエンド・パス内にNTNが含まれる場合、例えば、予約が試行された時点においてNTN内のリソースが利用できないことに起因して、エンドツーエンド・パスのリソース予約が失敗するかもしれない。
【0007】
ところで、上述のとおり、特許文献1では、移動体通信システムの管理局が、通信開始時刻及び終了時刻を示す予約要求をDAMA通信システムの制御局に送り、DAMA通信システムからリソース(e.g.,周波数帯域)の割り当てを受ける。そして、移動体通信システムの管理局は、通信開始時刻及び終了時刻により定義された期間において、割り当てられたリソースを移動体通信システム内の基地局と移動局との間のアクセス回線(つまりNTNアクセス)に利用する。しかしながら、特許文献1に開示されたこの技術は、NTN及びTNを経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのエンドツーエンド・パスのためのリソースを予約することが難しいという課題への解決を提供するものではない。
【0008】
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、NTN及びTNを経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのエンドツーエンド・パスのためのリソースを予約することを容易にする装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、本明細書に開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様では、制御装置は、第1のノードから第2のノードまでのTN及びNTNを経由するパスのための前記NTN内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記NTN内の管理ノード、又は前記TNに関連付けられた他のコントローラから受信するよう構成される。制御装置は、前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信するよう構成される。制御装置は、前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約するよう構成される。さらに、前記制御装置は、前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御するよう構成される。
【0010】
第2の態様では、制御装置により行われる方法は、以下のステップを含む:
(a)第1のノードから第2のノードまでのTN及びNTNを経由するパスのための前記NTN内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記NTN内の管理ノード、又は前記TNに関連付けられた他のコントローラから受信すること;
(b)前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること;
(c)前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約すること;及び
(d)前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御すること。
【0011】
第3の態様では、通信ノードは、前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでのTN及びNTNを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記TNに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記NTNに関連付けられた第2のコントローラに送信するよう構成される。前記通信ノードは、前記パスのための前記NTN内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信するよう構成される。前記通信ノードは、前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信するよう構成される。
【0012】
第4の態様では、通信ノードにより行われる方法は、以下のステップを含む:
(a)前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでのTN及びNTNを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記TNに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記NTNに関連付けられた第2のコントローラに送信すること;
(b)前記パスのための前記NTN内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信すること;及び
(c)前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信すること。
【0013】
第5の態様では、制御装置は、第1のノードから第2のノードまでのTN及びNTNを経由するパスのための前記NTN内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記NTN内の管理ノード、又は前記TNに関連付けられた他のコントローラから受信するよう構成される。制御装置は、前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信するよう構成される。さらに、前記制御装置は、前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信するよう構成される。前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す。
【0014】
第6の態様では、制御装置により行われる方法は、以下のステップを含む:
(a)第1のノードから第2のノードまでのTN及びNTNを経由するパスのための前記NTN内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記NTN内の管理ノード、又は前記TNに関連付けられた他のコントローラから受信すること;
(b)前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること;及び
(c)前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信すること、ここで前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す。
【0015】
第7の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2、第4、又は第6の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0016】
上述の態様によれば、NTN及びTNを経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのエンドツーエンド・パスのためのリソースを予約することを容易にする装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】1又はそれ以上の実施形態に係る通信ネットワーク又はシステムの構成例を示す図である。
図2】1又はそれ以上の実施形態に係る通信ネットワーク又はシステムの構成例を示す図である。
図3】1又はそれ以上の実施形態に係る通信ネットワーク又はシステムの構成例を示す図である。
図4】1又はそれ以上の実施形態に係るコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】1又はそれ以上の実施形態に係るコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
図6】1又はそれ以上の実施形態に係る通信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を説明するための図である。
図8】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を説明するための図である。
図9】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を説明するための図である。
図10】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を示すシーケンス図である。
図11】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を示すシーケンス図である。
図12】1又はそれ以上の実施形態に係るリソース予約手順の一例を示すシーケンス図である。
図13】1又はそれ以上の実施形態に係るコントローラの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0019】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0020】
本明細書で使用される場合、文脈に応じて、「(もし)~なら(if)」は、「場合(when)」、「その時またはその前後(at or around the time)」、「後に(after)」、「に応じて(upon)」、「判定(決定)に応答して(in response to determining)」、「判定(決定)に従って(in accordance with a determination)」、又は「検出することに応答して(in response to detecting)」を意味するものとして解釈されてもよい。これらの表現は、文脈に応じて、同じ意味を持つと解釈されてもよい。
【0021】
初めに、複数の実施形態に共通である複数の要素の構成及び動作が説明される。図1は、通信ネットワーク又はシステムの構成例を示している。図1の例では、通信ネットワーク又はシステムは、エンドノード1、エンドノード2、地上系ネットワーク(TN)3、非地上系ネットワーク(NTN)4、TN5、及びコントローラ7を含む。通信ネットワーク又はシステムは、コントローラ6及び8の一方又は両方を含んでもよい。図1に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0022】
エンドノード1は、TN3、NTN4、及びTN5を経由するエンドツーエンド・パス100を介してエンドノード2と通信する。具体的な実装又は使用例(use case)に依存して、エンドノード1は、ソースノード又はイングレスノードと呼ばれてもよい。同様に、エンドノード2は、ディスティネーションノード又はエグレスノードと呼ばれてもよい。なお、図1の例では、エンドツーエンド・パス100は、エンドノード1からエンドノード2への片方向のパスであるが、これは一例である。エンドツーエンド・パス100は、エンドノード1とエンドノード2との間で双方向の通信を可能にする双方向パスであってもよい。言い換えると、エンドツーエンド・パス100は、エンドノード1からエンドノード2への片方向のパスとエンドノード2からエンドノード1への反対方向の片方向のパスの組み合わせであってもよい。逆方向のこれら2つのパスは、互いに異なるルートを経由してもよい。
【0023】
TN3は、境界ノード31及び境界ノード33を含む。境界ノード31は、エンドノード1へのリンク又はインタフェースを提供する。境界ノード33は、NTN4(境界ノード41)へのリンク又はインタフェースを提供する。TN3は、1又はそれ以上の中間ノード32を含んでもよいし、含まなくてもよい。境界ノード31と境界ノード33の間は、直接的に又は1若しくはそれ以上の中間ノード32を介して通信可能に接続される。TN3内で及びTN3とNTN4の間で隣接する通信ノード間を接続するリンク又はインタフェースの各々は、有線リンク又は無線リンクであってもよい。TN3のネットワークトポロジは特に制限されない。一例では、TN3内の通信ノード31乃至33の各々は、スイッチ、ルータ、又はラベルスイッチングノードであってもよい。さらに又はこれに代えて、TN3内の通信ノード31乃至33は、セルラーアクセスノード、つまり基地局(e.g., Long-Term Evolution (LTE) 基地局又は5G New Radio (NR) 基地局)及び無線端末(e.g., LTE又は5G NR User Equipments (UEs)を含んでもよい。TN3内の通信ノード31乃至33は、セルラー通信システムのコアネットワークノード(e.g., Serving Gateways (SGW)、Packet Data Network Gateway (PGW)、又はUser Plane Function (UPF))を含んでもよい。
【0024】
コントローラ6は、TN3内のノードを管理するために使用されてもよい。コントローラ6は、TN3内のリソース予約を制御してもよい。さらに又はこれに代えて、TN3内のリソース予約は、境界ノード31、境界ノード33、及び1又はそれ以上の中間ノード32の間で制御パケットを交換することにより行われてもよい。この場合、コントローラ6は、使用されなくてもよい。リソース予約は、境界ノード31と境界ノード33の間のパスの経路の予約であってもよい。経路の予約は、経路上の通信ノードのコンピューティング及びメモリリソースの予約を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、リソース予約は、境界ノード31と境界ノード33の間のQuality of Service (QoS) 保証されたパスの予約であってもよい。保証されるQoSは、例えば、帯域、ビットレート、レイテンシ(若しくはエンドツーエンド遅延)、ジッタ、若しくはパケットロス率、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。コントローラ6は、1又はそれ以上のコンピュータシステムを含んでもよい。
【0025】
NTN4は、境界ノード41及び境界ノード43を含む。境界ノード41は、TN3(境界ノード33)へのリンク又はインタフェースを提供する。境界ノード43は、TN5(境界ノード51)へのリンク又はインタフェースを提供する。NTN4は、1又はそれ以上の中間ノード42を含んでもよいし、含まなくてもよい。境界ノード41と境界ノード43の間は、直接的に又は1若しくはそれ以上の中間ノード42を介して通信可能に接続される。NTN4内、NTN4とTN3の間、及びNTN4とTN5の間で隣接する通信ノード間を接続するリンク又はインタフェースの各々は、有線リンク又は無線リンクであってもよい。
【0026】
具体的には、NTN4内の各通信ノードは、透過型(transparent)若しくは再生型(regenerative)リピータ、中継ノード、又は基地局を搭載した空中航行体若しくはプラットフォーム(airborne vehicle or platform)、又は宇宙航行体又はプラットフォーム(space-borne vehicle or platform)であり得る。より具体的には、NTN4は、通信衛星、HAPS、無人航空機、若しくは有人航空機、又はこれらの任意の組み合わせを用いてもよい。通信衛星は、GEO衛星、MEO衛星、若しくはLEO衛星、又はこれらの任意の組み合わせを含む。加えて、NTN4は地上又は地球表面近くに配置された2以上のノード(e.g., NTNゲートウェイ)を含んでもよく、これらのノードは有線リンク又はインタフェースを提供してもよい。NTN4のネットワークトポロジは特に制限されない。
【0027】
コントローラ7は、NTN4内のノードを管理するために使用される。コントローラ7は、NTN4内のリソース予約を制御する。さらに、NTN4内のリソース予約は、境界ノード41、境界ノード43、及び1又はそれ以上の中間ノード42の間で制御パケットを交換することにより行われてもよい。リソース予約は、境界ノード41と境界ノード43の間のパスの経路の予約であってもよい。経路の予約は、経路上の通信ノードのコンピューティング及びメモリリソースの予約を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、リソース予約は、境界ノード41と境界ノード43の間のQoS保証されたパスの予約であってもよい。保証されるQoSは、例えば、帯域、ビットレート、レイテンシ(若しくはエンドツーエンド遅延)、ジッタ、若しくはパケットロス率、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。コントローラ7は、1又はそれ以上のコンピュータシステムを含んでもよい。幾つかの実装では、コントローラ7は、NTN4内の空中又は宇宙航行体の移動情報又は飛行経路情報を管理又は取得し、当該情報に基づいて将来のコンステレーションを予測してもよい。あるいは、コントローラ7は、将来のコンステレーションを他のコントローラ又はシステムから受信してもよい。そして、コントローラ7は、将来のコンステレーションに基づいて、将来の時点のためのリソース予約を受け入れるか拒否するか否かを決定してもよい。
【0028】
TN5は、境界ノード51及び境界ノード53を含む。境界ノード51は、NTN4(境界ノード43)へのリンク又はインタフェースを提供する。境界ノード53は、エンドノード2へのリンク又はインタフェースを提供する。TN5は、1又はそれ以上の中間ノード52を含んでもよいし、含まなくてもよい。境界ノード51と境界ノード53の間は、直接的に又は1若しくはそれ以上の中間ノード52を介して通信可能に接続される。TN5内で及びTN5とNTN4の間で隣接する通信ノード間を接続するリンク又はインタフェースの各々は、有線リンク又は無線リンクであってもよい。TN5のネットワークトポロジは特に制限されない。
【0029】
コントローラ8は、TN5内のノードを管理するために使用されてもよい。コントローラ8は、TN3のためのコントローラ6と結合又は統合されてもよい。コントローラ8は、TN5内のリソース予約を制御してもよい。さらに又はこれに代えて、TN5内のリソース予約は、境界ノード51、境界ノード53、及び1又はそれ以上の中間ノード52の間で制御パケットを交換することにより行われてもよい。この場合、コントローラ8は、使用されなくてもよい。リソース予約は、境界ノード51と境界ノード53の間のパスの経路の予約であってもよい。経路の予約は、経路上の通信ノードのコンピューティング及びメモリリソースの予約を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、リソース予約は、境界ノード51と境界ノード53の間のQoS保証されたパスの予約であってもよい。保証されるQoSは、例えば、帯域、ビットレート、レイテンシ(若しくはエンドツーエンド遅延)、ジッタ、若しくはパケットロス率、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。コントローラ8は、1又はそれ以上のコンピュータシステムを含んでもよい。
【0030】
図1の構成例では、エンドノード1は、TN3に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード31は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。同様に、エンドノード2は、TN5に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード53は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。
【0031】
図2は、通信ネットワーク又はシステムの構成の他の例を示している。図1と比べると、図2ではTN5が省略されている。エンドノード1は、TN3及びNTN4を経由するエンドツーエンド・パス100を介してエンドノード2と通信する。NTN4の境界ノード43は、エンドノード2へのリンク又はインタフェースを提供する。図2に示された各要素の構成、機能、及び動作は、図1に関して対応する要素について説明されたのと同様である。図2の構成例では、エンドノード1は、TN3に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード31は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。同様に、エンドノード2は、NTN4に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード43は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。
【0032】
図3は、通信ネットワーク又はシステムの構成の他の例を示している。図1と比べると、図3ではTN3が省略されている。エンドノード1は、NTN4及びTN5を経由するエンドツーエンド・パス100を介してエンドノード2と通信する。NTN4の境界ノード41は、エンドノード1へのリンク又はインタフェースを提供する。図3に示された各要素の構成、機能、及び動作は、図1に関して対応する要素について説明されたのと同様である。図3の構成例では、エンドノード1は、NTN4に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード41は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。同様に、エンドノード2は、TN5に属するノードであってもよい。この場合、境界ノード53は、存在しないか、あるいは単に通信ノード又は中間ノードと呼ばれてもよい。
【0033】
上述したように、図1から図3に示された通信ネットワーク又はシステムにおいて、NTN4内の各通信ノードは、移動性を持つ空中及び宇宙航行体又はプラットフォームであり得る。加えて、NTN4内の複数の通信ノードによって形成されるコンステレーション(e.g., 衛星コンステレーション又はHAPSコンステレーション)は、まばら且つ局所的であり得る。この特徴により、NTN4は、NTN4内の境界ノード41と境界ノード43の間の通信パスを、又は当該通信パスに必要なリソースを常に提供できるとは限らない。以下の実施形態は、NTN4のこの特徴を考慮した、エンドツーエンド・パス100のためのリソース予約方法又は手順を提供する。言い換えると、以下の実施形態は、NTN4及び1又はそれ以上のTN(e.g., TN3及び5)を経由するエンドノード1からエンドノード2までのエンドツーエンド・パス100のためのリソースを予約することを容易にするための改良を提供する。
【0034】
<第1の実施形態>
本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、図1乃至3を参照して説明された複数の構成例のいずれかと同様であってもよい。図4は、NTN4に関連付けられたコントローラ7の動作の一例を示している。ステップ401では、コントローラ7は、エンドノード1からエンドノード2までのTN(e.g., TN3及びTN5の一方又は両方)及びNTN4を経由するエンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約の要求を受信する。具体的には、コントローラ7は、エンドノード1、エンドノード2、エンドツーエンド・パス100に属するいずれかの通信ノード(e.g., 境界ノード41又は43)、NTN4内の管理ノード、又はTN3若しくは5に関連付けられたコントローラ6若しくは8から当該要求を受信する。
【0035】
ステップ401の要求は、エンドツーエンド・パス100のリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含んでもよい。期限要件は、エンドツーエンド・パス100が必要とされる将来の時刻又は期間を示してもよい。コントローラ7は、期限要件に基づいて、要求を承諾するか否かを判断してもよい。期限要件で要求された時刻又は期間までにNTN4内の部分パスのリソースが準備可能であれば、コントローラ7は、要求を承諾してもよい。そうでなければ、コントローラ7は、要求を拒絶してもよい。
【0036】
ステップ401の要求は、エンドツーエンド・パス100に関する他の要件を含んでもよい。例えば、当該要求は、エンドツーエンド・パス100の経路情報を示してもよい。経路情報は、エンドツーエンド・パス100の経路に含まれる1又はそれ以上の通信ノードの識別子又はアドレスを明示的に示してもよい。当該要求は、エンドツーエンド・パス100のQoS要件(e.g., 要求スループット及びレイテンシの一方又は両方)を示してもよい。コントローラ7は、これら他の要件にさらに基づいて、要求を承諾するか否かを判断してもよい。
【0037】
ステップ402では、コントローラ7は、ステップ401の要求に応答して、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する。図1乃至3を参照して説明された構成例では、第1の部分パスは、境界ノード41から境界ノード43までの、直接的な又は1若しくはそれ以上の中間ノード42を経由するパスに相当する。コントローラ7は、ステップ401の要求の送信者にステップ402の応答を送信してもよい。
【0038】
ステップ402の応答は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示してもよい。当該応答は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を引き起こしてもよい。
【0039】
より具体的には、図1及び図2示された構成例では、ステップ402の応答は、エンドノード1とNTN4の間のTN3内の第2の部分パスのリソース予約の完了を引き起こしてもよい。具体的には、TN3に関連付けられたコントローラ6は、ステップ402の応答をコントローラ7から受信したことに応答して、TN3内のリソース予約を完了してもよい。そして、コントローラ6は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を、直接的に又は他のノード(e.g., 境界ノード31)を介してエンドノード1に知らせてもよい。あるいは、TN3内の境界ノード33は、ステップ402の応答に基づく応答パケットをNTN4(e.g., 境界ノード41又は他の管理ノード)から受信し、当該応答パケットをエンドノード1に向けてフォワードしてもよい。当該応答パケットは、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了をエンドノード1に知らせてもよい。
【0040】
図3に示された構成例では、コントローラ7は、NTN4内の境界ノード41又は他の管理ノードを介して、ステップ402の応答をエンドノード1に送ってもよい。
【0041】
図1及び図3に示された構成例では、ステップ402の前若しくは後、又はステップ402と並行して、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100のためのTN5内のリソース予約を支援するために以下のように動作してもよい。コントローラ7は、TN5内の第2の部分パスのリソース予約の要求を、TN5内のノード(e.g., 境界ノード51)又はTN5に関連付けられたコントローラ8に、直接的に又はNTN4内のノード(e.g., 境界ノード43又は他の管理ノード)を介して、送信してもよい。そして、コントローラ7は、TN5内のリソース予約の完了を示す応答を受信してもよい。TN5内のリソース予約の完了を示す応答を受信したことを条件に、コントローラ7は、ステップ402の応答、例えばNTN4内の第1の部分パスのリソース予約の仮完了を示す応答、を送信してもよい。
【0042】
図4に戻り、ステップ403では、コントローラ7は、NTN4内の1又はそれ以上のリンクを構築し、NTN4内の第1の部分パスのリソースを実際に予約する。ステップ403は、ステップ402の後に開始されてもよいし、ステップ402と並行して開始されてもよい。コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100の要求された期限要件を満たすように、NTN4内の1又はそれ以上のリンクを構築し、NTN4内の第1の部分パスのリソースを予約してもよい。コントローラ7は、NTN4内の1又はそれ以上の制御ノードに、NTN4内の1又はそれ以上のリンクを構築するよう依頼してもよい。コントローラ7は、NTN4内の1又はそれ以上の制御ノードに、NTN4内の確立された1又はそれ以上のリンクにおけるリソースを予約するよう依頼してもよい。
【0043】
ステップ404では、コントローラ7は、NTN4内の第1の部分パスをTN3及び5の一方又は両方で先にそのリソースが予約済みである1つ又は2つの第2の部分パスと結合することを制御する。言い換えると、コントローラ7は、第1の部分パス及び第2の部分パスを結合することにより、エンドツーエンド・パス100の全体のリソース予約を完了する。
【0044】
具体的には、コントローラ7は、第1の部分パスを第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、NTN4内の1又はそれ以上のノード(e.g., 境界ノード41及び43、又は1又はそれ以上の他の管理ノード)に指示してもよい。さらに又はこれに代えて、コントローラ7は、第1の部分パスを第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、エンドツーエンド・パス100に属する1又はそれ以上の通信ノードに、直接的に又はNTN4内のいずれかのノードを介して指示してもよい。エンドツーエンド・パス100に属する1又はそれ以上の通信ノードは、エンドノード1、エンドノード2、境界ノード43、若しくは境界ノード51、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。さらに又はこれに代えて、コントローラ7は、第1の部分パスを第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、TN3及び5に関連付けられたコントローラ6及び8の一方又は両方に指示してもよい。
【0045】
コントローラ7は、第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は第1の部分パスが利用可能であることを示す通知を送信してもよい。この通知は、エンドノード1、エンドノード2、エンドツーエンド・パスに属する通信ノード、NTN4内の管理ノード、コントローラ6、若しくはコントローラ8、又はこれらの任意の組み合わせに、直接的に又はNTN4内のいずれかのノードを介して、送られてもよい。この通知は、第2の部分パスと第1の部分パスを結合するための経路切り替えを、TN3内のノードに、若しくはTN5内のノードに、又はこれら両方に引き起こしてもよい。
【0046】
図4を参照して説明された動作によれば、コントローラ7は、TN3及び5の一方又は両方とNTN4とを経由するエンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約を仮で完了する。その後、コントローラ7は、NTN4内の1又はそれ以上のリンクを構築し、NTN4内の第1の部分パスのためのリソースを実際に予約する。そして、コントローラ7は、NTN4内の第1の部分パスをTN3及び5の一方又は両方で先にそのリソースが予約済みである1つ又は2つの第2の部分パスと結合するよう制御する。このようなコントローラ7の動作は、NTN4及び1又はそれ以上のTN(e.g., TN3及び5)を経由するエンドノード1からエンドノード2までのエンドツーエンド・パス100のためのリソースを予約することを容易にすることに寄与する。
【0047】
<第2の実施形態>
本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、図1乃至3を参照して説明された複数の構成例のいずれかと同様であってもよい。図5は、NTN4に関連付けられたコントローラ7の動作の他の例を示している。ステップ501は、図4のステップ401と同一である。すなわち、ステップ501では、コントローラ7は、エンドノード1からエンドノード2までのTN(e.g., TN3及びTN5の一方又は両方)及びNTN4を経由するエンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約の要求を受信する。具体的には、コントローラ7は、エンドノード1、エンドノード2、エンドツーエンド・パス100に属するいずれかの通信ノード(e.g., 境界ノード41又は43)、NTN4内の管理ノード、又はTN3若しくは5に関連付けられたコントローラ6若しくは8から当該要求を受信する。
【0048】
ステップ501の要求は、エンドツーエンド・パス100のリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含んでもよい。期限要件は、エンドツーエンド・パス100が必要とされる将来の時刻又は期間を示してもよい。コントローラ7は、期限要件に基づいて、要求を承諾するか否かを判断してもよい。期限要件で要求された時刻又は期間までにNTN4内の部分パスのリソースが準備可能であれば、コントローラ7は、要求を承諾してもよい。そうでなければ、コントローラ7は、要求を拒絶してもよい。
【0049】
ステップ501の要求は、エンドツーエンド・パス100に関する他の要件を含んでもよい。例えば、当該要求は、エンドツーエンド・パス100の経路情報を示してもよい。経路情報は、エンドツーエンド・パス100の経路に含まれる1又はそれ以上の通信ノードの識別子又はアドレスを明示的に示してもよい。当該要求は、エンドツーエンド・パス100のQoS要件(e.g., 要求スループット及びレイテンシの一方又は両方)を示してもよい。コントローラ7は、これら他の要件にさらに基づいて、要求を承諾するか否かを判断してもよい。
【0050】
ステップ502は、図4のステップ401と同一である。つまり、ステップ502では、ステップ501の要求に応答して、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する。図1乃至3を参照して説明された構成例では、第1の部分パスは、境界ノード41から境界ノード43までの、直接的な又は1若しくはそれ以上の中間ノード42を経由するパスに相当する。コントローラ7は、ステップ401の要求の送信者にステップ502の応答を送信してもよい。
【0051】
ステップ502の応答は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示してもよい。当該応答は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を引き起こしてもよい。
【0052】
より具体的には、図1及び図2示された構成例では、ステップ502の応答は、エンドノード1とNTN4の間のTN3内の第2の部分パスのリソース予約の完了を引き起こしてもよい。具体的には、TN3に関連付けられたコントローラ6は、ステップ502の応答をコントローラ7から受信したことに応答して、TN3内のリソース予約を完了してもよい。そして、コントローラ6は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を、直接的に又は他のノード(e.g., 境界ノード31)を介してエンドノード1に知らせてもよい。あるいは、TN3内の境界ノード33は、ステップ502の応答に基づく応答パケットをNTN4(e.g., 境界ノード41又は他の管理ノード)から受信し、当該応答パケットをエンドノード1に向けてフォワードしてもよい。当該応答パケットは、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了をエンドノード1に知らせてもよい。
【0053】
図3に示された構成例では、コントローラ7は、NTN4内の境界ノード41又は他の管理ノードを介して、ステップ502の応答をエンドノード1に送ってもよい。
【0054】
図1及び図3に示された構成例では、ステップ502の前若しくは後、又はステップ502と並行して、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100のためのTN5内のリソース予約を支援するために以下のように動作してもよい。コントローラ7は、TN5内の第2の部分パスのリソース予約の要求を、TN5内のノード(e.g., 境界ノード51)又はTN5に関連付けられたコントローラ8に、直接的に又はNTN4内のノード(e.g., 境界ノード43又は他の管理ノード)を介して、送信してもよい。そして、コントローラ7は、TN5内のリソース予約の完了を示す応答を受信してもよい。TN5内のリソース予約の完了を示す応答を受信したことを条件に、コントローラ7は、ステップ502の応答、例えばNTN4内の第1の部分パスのリソース予約の仮完了を示す応答、を送信してもよい。
【0055】
図5に戻り、ステップ503では、コントローラ7は、第1の部分パスのリソースがNTN4内で実際に予約された後に、第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は第1の部分パスが利用可能であることを示す通知を送信する。この通知は、エンドノード1、エンドノード2、エンドツーエンド・パスに属する通信ノード、NTN4内の管理ノード、コントローラ6、若しくはコントローラ8、又はこれらの任意の組み合わせに、直接的に又はNTN4内のいずれかのノードを介して、送られてもよい。この通知は、第2の部分パスと第1の部分パスを結合するための経路切り替えを、TN3内のノードに、若しくはTN5内のノードに、又はこれら両方に引き起こしてもよい。
【0056】
図5を参照して説明された動作によれば、コントローラ7は、TN3及び5の一方又は両方とNTN4とを経由するエンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約を仮で完了する。その後、コントローラ7は、NTN4内のリソース予約が実際に完了したことを示す通知を送信する。このようなコントローラ7の動作は、NTN4及び1又はそれ以上のTN(e.g., TN3及び5)を経由するエンドノード1からエンドノード2までのエンドツーエンド・パス100のためのリソースを予約することを容易にすることに寄与する。
【0057】
<第3の実施形態>
本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、図1乃至3を参照して説明された複数の構成例のいずれかと同様であってもよい。図6は、エンドノード1又は2により行われる動作の一例を示している。ステップ601では、エンドノード1又は2は、エンドノード1からエンドノード2までのTN(e.g., TN3及びTN5の一方又は両方)及びNTN4を経由するエンドツーエンド・パス100のためのリソース予約の要求を送信する。具体的には、エンドノード1又は2は、エンドツーエンド・パス100に属するいずれかの通信ノード(e.g., 境界ノード31又は53)、TN3若しくは5に関連付けられたコントローラ6若しくは8、又はNTN4に関連付けられたコントローラ7に送信する。
【0058】
ステップ601の要求は、エンドツーエンド・パス100のリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含んでもよい。期限要件は、エンドツーエンド・パス100が必要とされる将来の時刻又は期間を示してもよい。この期限要件は、NTN4内の部分パスのためのリソース予約の要求を承諾するか拒絶するか否かを決定するためにNTN4のコントローラ7によって使用され得る。期限要件で要求された時刻又は期間までにNTN4内の部分パスのリソースが準備可能であれば、コントローラ7は、要求を承諾してもよい。そうでなければ、コントローラ7は、要求を拒絶してもよい。
【0059】
ステップ601の要求は、エンドツーエンド・パス100に関する他の要件を含んでもよい。例えば、当該要求は、エンドツーエンド・パス100の経路情報を示してもよい。経路情報は、エンドツーエンド・パス100の経路に含まれる1又はそれ以上の通信ノードの識別子又はアドレスを明示的に示してもよい。当該要求は、エンドツーエンド・パス100のQoS要件(e.g., 要求スループット及びレイテンシの一方又は両方)を示してもよい。NTN4に関連付けられたコントローラ7は、これら他の要件にさらに基づいて、NTN4内のリソースの予約要求を承諾するか否かを判断してもよい。
【0060】
ステップ602では、エンドノード1又は2は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信されるリソース予約の承諾を示す応答を受信する。エンドノード1又は2は、エンドツーエンド・パス100に属するいずれかの通信ノード(e.g., 境界ノード31又は53)、TN3若しくは5に関連付けられたコントローラ6若しくは8、又はNTN4に関連付けられたコントローラ7から当該応答を受信してもよい。
【0061】
ステップ602の応答は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示してもよい。当該応答は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を示してもよい。ステップ602の応答の受信に応答して、エンドノード1又は2は、エンドツーエンド・パス100のうちTN(e.g., TN3及びTN5の一方又は両方)内の第2の部分パスのリソースは実際に成功裏に予約及び準備されたが、NTN4内の第1の部分パスのリソースは仮予約されたのみであり実際には未だ準備されていないことを認識してもよい。
【0062】
ステップ603では、ステップ602の応答を受信した後に、エンドノード1又は2は、NTN4内の第1の部分パス若しくはエンドツーエンド・パス100のリソース予約が実際に完了したこと、又は第1の部分パス若しくはエンドツーエンド・パス100が利用可能であることを示す通知を受信する。エンドノード1又は2は、エンドツーエンド・パス100に属するいずれかの通信ノード(e.g., 境界ノード31又は53)、TN3若しくは5に関連付けられたコントローラ6若しくは8、又はNTN4に関連付けられたコントローラ7から当該通知を受信してもよい。当該通知の受信に応答して、エンドノード1又は2は、NTN4内の第1の部分パスのリソースが実際に成功裏に予約及び準備されたことを認識してもよい。言い換えると、当該通知の受信に応答して、エンドノード1又は2は、第1の部分パスを包含するエンドツーエンド・パス100の全体のリソースが実際に成功裏に予約及び準備されたことを認識してもよい。
【0063】
図6を参照して説明された動作によれば、エンドノード1若しくは2又は両方は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が仮で完了したことを認識し、その後にNTN4内のリソース予約が実際に完了したことを認識できる。このようなエンドノード1若しくは2又は両方の動作は、NTN4及び1又はそれ以上のTN(e.g., TN3及び5)を経由するエンドノード1からエンドノード2までのエンドツーエンド・パス100のためのリソースを予約することを容易にすることに寄与する。
【0064】
<第4の実施形態>
本実施形態に係る無線通信システムの構成例は、図1乃至3を参照して説明された複数の構成例のいずれかと同様であってもよい。以下は、図1の構成例を主に用いて、エンドノード1からエンドノード2までのTN(e.g., TN3及びTN5の一方又は両方)及びNTN4を経由するエンドツーエンド・パス100のためのリソース予約手順の一例を提供する。しかしながら、この手順は図2及び図3に示された構成例が採用されるケースにも適用できる。
【0065】
図7乃至図9は、エンドツーエンド・パス100のためのリソース予約のための3つのフェーズを示している。図7は、エンドツーエンド・パス100のためのリソース予約の仮完了フェーズを示している。図8は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリンク構築及びリソース予約のフェーズを示している。図9は、エンドツーエンド・パス100を完成するための経路切り替えフェーズを示している。
【0066】
リソース予約の仮完了フェーズでは、エンドツーエンド・パス100に含まれる1又はそれ以上のTN内部分パス(第2の部分パスと呼ばれる)のリソース予約が、NTN4内の部分パス(第1の部分パスと呼ばれる)のリソース予約完了を待たずに、先に完了される。図7を参照すると、2つの第2の部分パス、すなわち部分パス761及び762のリソース予約が先に完了される。
【0067】
幾つかの実装では、エンドノード1は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の要求721を、TN3の境界ノード31に送る。要求721は、エンドツーエンド・パス100のリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含んでもよい。期限要件は、エンドツーエンド・パス100が必要とされる将来の時刻又は期間を示してもよい。要求721は、エンドツーエンド・パス100に関する他の要件を含んでもよい。例えば、要求721は、エンドツーエンド・パス100の経路情報を示してもよい。経路情報は、エンドツーエンド・パス100の経路に含まれる1又はそれ以上の通信ノードの識別子又はアドレスを明示的に示してもよい。要求721は、エンドツーエンド・パス100のQoS要件(e.g., 要求スループット及びレイテンシの一方又は両方)を示してもよい。
【0068】
要求721又は要求721に基づく制御パケットが、境界ノード31から境界ノード33にフォワードされる。境界ノード33は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の要求722をNTN4の管理ノード701に送る。要求722は、要求721に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。管理ノード701は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の要求723をコントローラ7に送る。要求723は、要求722に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。
【0069】
要求723の受信に応答して、コントローラ7は、要求723を承諾するか拒絶するか否かを判定する。コントローラ7は、要求723に示された1又はそれ以上の要件を満たせる場合に、要求723を承諾してもよい。例えば、要求723に包含される期限要件で要求された時刻又は期間までにNTN4内の第1の部分パスのリソースが準備可能であれば、コントローラ7は、要求723を承諾してもよい。そうでなければ、コントローラ7は、要求723を拒絶してもよい。
【0070】
要求723を承諾したなら、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答724を管理ノード701に送る。応答724は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示してもよい。当該応答は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を引き起こしてもよい。
【0071】
管理ノード701は、応答724の受信に応答して応答725を境界ノード33に送る。応答725は、応答724に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。応答725又は応答725に基づく制御パケットが、境界ノード33から境界ノード31にフォワードされる。境界ノード31は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の応答726をエンドノード1に送る。応答726は、応答724に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。具体的には、応答726は、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示してもよい。応答726は、エンドツーエンド・パス100のリソース予約の仮完了を示してもよい。応答726の受信に応答して、エンドノード1は、エンドツーエンド・パス100のうち第2の部分パス761及び762のリソースは実際に成功裏に予約及び準備されたが、NTN4内の第1の部分パスのリソースは仮予約されたのみであり実際には未だ準備されていないことを認識してもよい。
【0072】
応答724の送信の前若しくは後、又は応答724の送信と並行して、コントローラ7は、TN5内の部分パス762のリソース予約を支援するために以下のように動作する。コントローラ7は、部分パス762のリソース予約の要求741をNTN4の管理ノード702に送る。管理ノード702は管理ノード701と同一であってもよい。要求741は、要求723に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。管理ノード702は、要求741の受信に応答して要求742を境界ノード51に送る。要求742は、要求741に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。要求742又は要求742に基づく制御パケットが、境界ノード51から境界ノード53にフォワードされる。境界ノード53は、要求743をエンドノード2に送る。要求743は、要求742に含まれていた情報アイテムを含んでもよい。エンドノード2は、応答744を境界ノード53に送る。応答744又は応答744に基づく制御パケットが、境界ノード53から境界ノード51にフォワードされる。境界ノード51は、応答745を管理ノード702に送る。管理ノード702は、応答746をコントローラ7に送る。応答746の受信に基づいて、コントローラ7は、TN5内の部分パス762のリソース予約が成功裏に完了したことを認識してもよい。コントローラ7による応答724の送信は、応答746の受信に応答して行われてもよい。
【0073】
次に、図8を参照して、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリンク構築及びリソース予約のフェーズが説明される。このフェーズでは、コントローラ7は、NTN4内の1又はそれ以上のリンクを構築し、NTN4内の第1の部分パス840のリソースを実際に予約する。幾つかの実装では、コントローラ7は、制御信号又はメッセージ820をNTN4内の境界ノード41、1又はそれ以上の中間ノード42、及び境界ノード43と交換する。制御信号又はメッセージ820の交換により、コントローラ7は、1又はそれ以上のリンクを構築し、且つ第1の部分パス840のリソースを実際に予約するように、通信ノード41乃至43に指示してもよい。リンク構築のための制御信号又はメッセージの交換が通信ノード41乃至43の間でも行われてもよい。
【0074】
続いて、図9を参照して、エンドツーエンド・パス100を完成するための経路切り替えフェーズが説明される。このフェーズでは、コントローラ7は、NTN4内の第1の部分パス840をTN3及び5で先にそのリソースが予約済みである2つの第2の部分パス761及び762と結合するよう制御し、これによりエンドツーエンド・パス100の確立又は作成を完了する。言い換えると、コントローラ7は、第1の部分パス840及び第2の部分パス761及び762を結合することにより、エンドツーエンド・パス100の全体のリソース予約を完了する。
【0075】
幾つかの実装では、コントローラ7は、制御信号又はメッセージ920を境界ノード及び41及び43並び管理ノード701及び703と交換する。具体的には、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットをTN3の境界ノード33から受信するように、境界ノード41に指示してもよい。コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットをTN5の境界ノード51に送信するように、境界ノード43に指示してもよい。コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード先を境界ノード41に切り替える指示921をTN3の境界ノード33に送るように、管理ノード701に依頼してもよい。コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード元を境界ノード43に切り替える指示922をTN5の境界ノード51に送るように、管理ノード702に依頼してもよい。
【0076】
図7乃至図9を参照して説明されたリソース予約方法又は手順は、様々に変形されることができる。例えば、TN3に関連付けられたコントローラ6及びTN5に関連付けられたコントローラ8が使用されてもよい。この場合、コントローラ7は、図7及び図9に示された管理ノード701とのシグナリングに代えて、コントローラ6と制御メッセージを交換してもよい。同様に、コントローラ7は、図7及び図9に示された管理ノード702とのシグナリングに代えて、コントローラ8と制御メッセージを交換してもよい。
【0077】
図10は、図7を参照して説明された、エンドツーエンド・パス100のためのリソース予約の仮完了フェーズのシグナリングの一例を示している。ステップ1001乃至1004は、図7における要求721、722、及び723の送信に対応する。ステップ1005では、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4のリソース予約の要求を承諾するか否かを決定する。ステップ1006乃至1009は、図7における応答724、725、及び726の送信に対応する。ステップ1010では、TN3は、TN3内の部分パス761のリソース予約を完了する。
【0078】
ステップ1021乃至1024は、図7における要求741、742、及び743の送信に対応する。ステップ1025乃至1028は、図7における応答744、745、及び746の送信に対応する。ステップ1029では、TN5は、TN5内の部分パス762のリソース予約を完了する。ステップ1021乃至1028は、ステップ1005の前、又はステップ1006の前に実行されてもよい。
【0079】
図11は、図8を参照して説明された、エンドツーエンド・パス100のためのNTN4内のリンク構築及びリソース予約のフェーズのシグナリングの一例を示している。ステップ1101乃至1104では、コントローラ7は、通信ノード41乃至43に、1又はそれ以上のリンクを構築し、且つ第1の部分パス840のリソースを実際に予約するように、通信ノード41乃至43に指示する。ステップ1105乃至1107では、リンク構築のための制御信号又はメッセージの交換が通信ノード41乃至43の間で行われてもよい。ステップ1108乃至1111では、コントローラ7は、通信ノード41乃至43から応答を受信する。これらの応答は、リンク構築の完了及びリソース予約の完了を示してもよい。
【0080】
図12は、図9を参照して説明された、エンドツーエンド・パス100を完成するための経路切り替えフェーズのシグナリングの一例を示している。ステップ1201では、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットをTN3の境界ノード33から受信するように、境界ノード41に指示する。ステップ1202では、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード先を境界ノード41に切り替えるよう境界ノード33に指示することを、管理ノード701に依頼する。ステップ1203では、管理ノード701は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード先を境界ノード41に切り替えるよう境界ノード33に指示する。
【0081】
ステップ1204では、境界ノード33は、通知を、境界ノード31に、直接的に又は1又はそれ以上の中間ノード32を介して送信してもよい。ステップ1205では、境界ノード31は、受信した通知を、エンドノード1にフォワードしてもよい。当該通知は、NTN4内の第1の部分パス840若しくはエンドツーエンド・パス100のリソース予約が実際に完了したこと、又は第1の部分パス840若しくはエンドツーエンド・パス100が利用可能であることを示してもよい。
【0082】
ステップ1221では、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットをTN5の境界ノード51に送信するように、境界ノード43に指示する。ステップ1222では、コントローラ7は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード元を境界ノード43に切り替えるよう境界ノード51に指示することを、管理ノード702に依頼する。ステップ1223では、管理ノード702は、エンドツーエンド・パス100に関するパケットのフォワード元を境界ノード43に切り替えるよう境界ノード51に指示する。
【0083】
ステップ1224では、境界ノード51は、通知を、境界ノード53に、直接的に又は1又はそれ以上の中間ノード52を介して送信してもよい。ステップ1225では、境界ノード53は、受信した通知を、エンドノード2にフォワードしてもよい。当該通知は、NTN4内の第1の部分パス840若しくはエンドツーエンド・パス100のリソース予約が実際に完了したこと、又は第1の部分パス840若しくはエンドツーエンド・パス100が利用可能であることを示してもよい。
【0084】
ステップ1230では、エンドツーエンド・パス100の全体のリソース予約が実際に完了する。ステップ1204では、エンドノード1は、TN3の境界ノード31及び33、NTN4の境界ノード41及び43、並びにTN5の境界ノード51及び53を経由するエンドツーエンド・パスを介してエンドノード2と通信する。
【0085】
本実施形態で説明された手順又は方法は、NTN及びTNを経由する第1の通信ノードから第2の通信ノードまでのエンドツーエンド・パスのためのリソースを予約することを容易にできる。
【0086】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るコントローラ7の構成例について説明する。コントローラ6及び8も以下に説明されるコントローラ8の構成と同様の構成を有してもよい。図13は、コントローラ7の構成例を示すブロック図である。図13の例では、コントローラ7はコンピュータシステムとして実装される。コンピュータシステムは、1又はそれ以上のプロセッサ1310、メモリ1320、及びマスストレージ1330を含み、これらはバス1370を介して互いに通信する。1又はそれ以上のプロセッサ1310は、例えば、Central Processing Unit(CPU)若しくはGraphics Processing Unit(GPU)又は両方を含んでもよい。コンピュータシステムは、1又はそれ以上の出力デバイス1340、1又はそれ以上の入力デバイス1350、及び1又はそれ以上の周辺機器(peripherals)1360といった他のデバイスを含んでもよい。1又はそれ以上の周辺機器1360は、モデム、若しくはネットワークアダプタ、又はこれらの任意の組み合わせを含でもよい。
【0087】
メモリ1320及びマスストレージ1330の一方又は両方は、1又はそれ以上の命令セットを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。これらの命令は、部分的に又は完全に1又はそれ以上のプロセッサ1310内のメモリに配置されてもよい。これらの命令は、1又はそれ以上のプロセッサ1310において実行されたときに、上述の実施形態で説明されたコントローラ7の機能を提供することを1又はそれ以上のプロセッサ1310に引き起こす。
【0088】
図13を用いて説明したように、上述の実施形態に係るコントローラ7が有する1又はそれ以上のプロセッサは、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行することができる。プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disk(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0089】
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【0090】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0091】
(付記1)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信する手段と、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する手段と、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約する手段と、
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御する手段と、
を備える、制御装置。
(付記2)
前記応答は、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに示す、
付記1に記載の制御装置。
(付記3)
前記地上系ネットワークは、前記第1のノードと前記非地上系ネットワークとの間の第1の地上系ネットワークを含み、
前記応答は、前記第1の地上系ネットワーク内での前記第2の部分パスのリソース予約の完了を引き起こす、
付記1又は2に記載の制御装置。
(付記4)
前記地上系ネットワークは、前記非地上系ネットワークと前記第2のノードとの間の第2の地上系ネットワークを含み、
前記制御装置は、前記第2の地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第2の地上系ネットワーク内のノード又は前記第2の地上系ネットワークに関連付けられたコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のノードを介して、送信する手段をさらに備える、
付記1~3のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記5)
前記制御する手段は、前記第1の部分パスを前記第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のノードに指示するよう適合される、
付記1~4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記6)
前記制御する手段は、前記第1の部分パスを前記第2の部分パスと結合するための経路切り替えを実行するように、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のいずれかのノードを介して、指示するよう適合される、
付記1~5のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記7)
前記制御する手段は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す通知を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、又は前記他のコントローラに、直接的に又は前記非地上系ネットワーク内のいずれかのノードを介して、送信するよう適合される、
付記1~6のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記8)
前記通知は、前記地上系ネットワーク内の前記第2の部分パスと前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスとを結合するための経路切り替えを前記地上系ネットワーク内のノードに引き起こす、
付記7に記載の制御装置。
(付記9)
前記制御する手段は、前記第1の部分パス及び前記第2の部分パスを結合することにより、前記パスの全体のリソース予約を完了するよう適合される、
付記1~8のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記10)
前記要求は、前記パスのリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含み、
前記制御装置は、前記期限要件に基づいて、前記要求を承諾するか否かを判断する手段をさらに備える、
付記1~9のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記11)
前記予約する手段は、前記期限要件を満たすように、前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約するよう適合される、
付記10に記載の制御装置。
(付記12)
通信ノードであって、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信する手段と、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信する手段と、
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信する手段と、
を備える、通信ノード。
(付記13)
前記応答は、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約が承諾されたが未だ完了していないことを示す、
付記12に記載の通信ノード。
(付記14)
前記要求は、前記パスのリソースがいつまでに確保される必要があるかを示す期限要件を含む、
付記12又は13に記載の通信ノード。
(付記15)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約すること、及び
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御すること、
を備える、制御装置により行われる方法。
(付記16)
通信ノードにより行われる方法であって、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信すること、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信すること、及び
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信すること、
を備える方法。
(付記17)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、
前記非地上系ネットワーク内の1又はそれ以上のリンクを構築し、前記第1の部分パスのリソースを予約すること、及び
前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスを前記地上系ネットワーク内で先にそのリソースが予約済みである第2の部分パスと結合することを制御すること、
を備える、制御装置のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラム。
(付記18)
通信ノードのための方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、前記方法は、
前記通信ノードから他のノードまで又は前記他のノードから前記通信ノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのためのリソース予約の要求を、前記パスに属するいずれかのノード、前記地上系ネットワークに関連付けられた第1のコントローラ、又は前記非地上系ネットワークに関連付けられた第2のコントローラに送信すること、
前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに返信される前記リソース予約の承諾を示す応答を受信すること、及び
前記応答を受信した後に、前記第1の部分パス若しくは前記パスのリソース予約が実際に完了したこと又は前記第1の部分パス若しくは前記パスが利用可能であることを示す通知を受信すること、
を備える、プログラム。
(付記19)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信する手段と、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信する手段と、
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信する手段と、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置。
(付記20)
前記通知は、前記地上系ネットワーク内の前記第2の部分パスと前記非地上系ネットワーク内の前記第1の部分パスとを結合するための経路切り替えを前記地上系ネットワーク内のノードに引き起こす、
付記19に記載の制御装置。
(付記21)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、及び
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信すること、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置により行われる方法。
(付記22)
第1のノードから第2のノードまでの地上系ネットワーク及び非地上系ネットワークを経由するパスのための前記非地上系ネットワーク内のリソース予約の要求を、前記第1のノード、前記第2のノード、前記パスに属する通信ノード、前記非地上系ネットワーク内の管理ノード、又は前記地上系ネットワークに関連付けられた他のコントローラから受信すること、
前記要求に応答して、前記パスのための前記非地上系ネットワーク内の第1の部分パスのリソースが実際に予約されることを待たずに、リソース予約の承諾を示す応答を送信すること、及び
前記第1の部分パスのリソースが実際に予約された後に、通知を前記第1のノード、前記第2のノード、前記通信ノード、前記管理ノード、前記他のコントローラ、若しくは前記非地上系ネットワーク内のいずれかの通信ノード、又はこれらの任意の組み合わせに送信すること、
を備え、
前記通知は、前記第1の部分パスのリソース予約が実際に完了したこと、又は前記第1の部分パスが利用可能であることを示す、
制御装置のための方法をコンピュータに行わせるためのプログラム。
【符号の説明】
【0092】
1 エンドノード
2 エンドノード
3 地上系ネットワーク(TN)
4 非地上系ネットワーク(NTN)
5 地上系ネットワーク(TN)
6 コントローラ
7 コントローラ
8 コントローラ
31 境界ノード
32 中間ノード
33 境界ノード
41 境界ノード
42 中間ノード
43 境界ノード
51 境界ノード
52 中間ノード
53 境界ノード
100 エンドツーエンド・パス
701 管理ノード
702 管理ノード
761 第2の部分パス
762 第2の部分パス
840 第1の部分パス
図1
図2
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図5
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