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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167576
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】景品取得ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083750
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100156605
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 彰彦
(72)【発明者】
【氏名】御所園 空也
(72)【発明者】
【氏名】深澤 光晴
(57)【要約】
【課題】管理者が効率良く設定内容の変更を行えるようにする。
【解決手段】本発明は、景品を収容する収容空間内で景品取得ゲームを実行する景品取得ゲーム装置であって、管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を、複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、景品取得ゲームに自動で反映させる設定反映部と、を備えた景品取得ゲーム装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品を収容する収容空間内で景品取得ゲームを実行する景品取得ゲーム装置であって、
管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を、複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、
前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、景品取得ゲームに自動で反映させる設定反映部と、
を備えた景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者が手動で反映させるべき設定内容をコメントとして保存可能であり、
前記設定反映部は、前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記コメントを、コメント欄に画面表示する、
請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者自身がテキスト入力した前記コメントを保存可能である、
請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、予め用意された選択肢の中から管理者が選択した前記コメントを保存可能である、
請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項5】
景品を収容する収容部と、
前記収容部において景品を展示する展示部と、
展示された前記景品を取得する景品取得部と、
前記景品取得部を移動させる移動部と、
前記景品取得部又は前記移動部の動作設定を少なくとも含む設定内容を管理者の操作に基づいて決定し、決定された前記設定内容を複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、
前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、少なくとも前記景品取得部又は前記移動部の動作に自動で反映させる設定反映部と、
を備えた景品取得ゲーム装置。
【請求項6】
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者が手動で反映させるべき前記展示部の設定を少なくとも含む設定内容を、コメントとして保存可能であり、
前記設定反映部は、前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記コメントを、コメント欄に画面表示する、
請求項7に記載の景品取得ゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
管理者(例えば、施設スタッフ等)が景品取得ゲームに関する各種設定を行う設定操作部を備えた景品取得ゲーム装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-226627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
管理者は、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて、景品取得ゲームに関する各種の設定内容を変更することで、遊戯者が楽しみながら景品取得ゲームをプレイできるように工夫している。その一方で、新たな景品に入れ替える度に、各種の設定内容を変更し直さなければならない場合が多く、管理者にとって負担となっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管理者が効率良く設定内容の変更を行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
景品を収容する収容空間内で景品取得ゲームを実行する景品取得ゲーム装置であって、
管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を、複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、
前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、景品取得ゲームに自動で反映させる設定反映部と、
を備えた景品取得ゲーム装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す外観図である。
図2】本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の機能上の構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る移動部50の構成を示す概略図である。
図4】本実施形態に係る景品取得部20の構成を示す概略図である。
図5】本実施形態に係る設定情報の一例を示す構成図である。
図6】本実施形態における設定画面500の一例を示すイメージ図である。
図7】本実施形態における設定画面500の一例を示すイメージ図である。
図8】本実施形態における選択メニュー画面600の一例を示すイメージ図である。
図9】本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。
図10】本実施形態における保存完了通知画面700の一例を示すイメージ図である。
図11】本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。
図12】本実施形態におけるコメント入力画面750の一例を示すイメージ図である。
図13】本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。
図14】本実施形態における選択メニュー画面600の一例を示すイメージ図である。
図15】本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。
図16】本実施形態における反映完了通知画面800の一例を示すイメージ図である。
図17】本実施形態における検索画面850の一例を示すイメージ図である。
図18】本実施形態における検索結果画面900の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、景品を収容する収容空間内で景品取得ゲームを実行する景品取得ゲーム装置であって、
管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を、複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、
前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、景品取得ゲームに自動で反映させる設定反映部と、
を備えた景品取得ゲーム装置である。
このような景品取得ゲーム装置によれば、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて、景品取得ゲームに関する設定内容を予め複数パターン保存しておくことができるので、新たな景品への入れ替え時には、その複数パターンの中から希望のパターンを選択するだけで、そのパターンの設定内容が景品取得ゲームに自動で反映されることになる。その結果として、管理者は効率良く設定内容の変更を行うことができるようになる。
【0009】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者が手動で反映させるべき設定内容を、コメントとして保存可能であり、
前記設定反映部は、前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記コメントを、コメント欄に画面表示することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、景品取得ゲームに関する設定の中には、管理者が手動で変更しなければ、その設定が反映されないものがある(たとえば、景品のサイズ等に合わせて景品の展示方法を管理者が変えることや、景品のサイズ等に合わせて景品取得部のアームのサイズを管理者が交換すること等)。このような管理者が手動で反映させるべき設定内容(つまり、自動で反映されない設定内容)をコメントとして保存可能にしておくことで、新たな景品への入れ替え時にはコメント欄でそれを確認できるようになるため、管理者はより効率良く設定内容の変更を行うことができるようになる。
【0010】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者自身がテキスト入力した前記コメントを保存可能であることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、管理者が手動で反映させるべき設定内容に合わせて自由なコメントを入力することができる。
【0011】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、予め用意された選択肢の中から管理者が選択した前記コメントを保存可能であることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、管理者が手動で反映させるべき設定内容に合ったコメントを、予め用意された選択肢の中から簡単に選択することができる。
【0012】
また、景品を収容する収容部と、
前記収容部において景品を展示する展示部と、
展示された前記景品を取得する景品取得部と、
前記景品取得部を移動させる移動部と、
前記景品取得部又は前記移動部の動作設定を少なくとも含む設定内容を管理者の操作に基づいて決定し、決定された前記設定内容を複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する設定保存部と、
前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記設定内容を、少なくとも前記景品取得部又は前記移動部の動作に自動で反映させる設定反映部と、
を備えた景品取得ゲーム装置である。
このような景品取得ゲーム装置によれば、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて、景品取得部や移動部の動作設定を少なくとも含む設定内容を予め複数パターン保存しておくことができるので、新たな景品への入れ替え時には、その複数パターンの中から希望のパターンを選択するだけで、その希望パターンの設定内容に従って景品取得部や移動部の動作が自動で反映されることになる。その結果として、管理者は効率良く設定内容の変更を行うことができるようになる。
【0013】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記設定保存部は、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者が手動で反映させるべき前記展示部の設定を少なくとも含む設定内容を、コメントとして保存可能であり、
前記設定反映部は、前記複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた前記コメントを、コメント欄に画面表示することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、景品取得部や移動部の動作に関する設定は、管理者の手作業によらず自動で反映されるものの、景品の展示方法に関する設定は、管理者が手動で変更しなければその設定が反映されない。そのため、管理者が手動で反映させるべき展示部に関する設定内容をコメントとして保存可能にしておくことで、新たな景品への入れ替え時にはコメント欄でそれを確認できるようになるため、管理者はより効率良く設定内容の変更を行うことができるようになる。
【0014】
===実施形態===
<<景品取得ゲーム装置1の構成>>
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成例について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す外観図である。図2は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の機能上の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る移動部50の構成を示す概略図である。図4は、本実施形態に係る景品取得部20の構成を示す概略図である。なお、図4では、景品取得部20のデザインカバーを取り外した状態を示している。図5は、本実施形態に係る設定情報の一例を示す構成図である。
【0015】
以下の説明では、各図に示すように各方向を定義する。すなわち、鉛直方向を「上下方向」とし、重力に従って「上」と「下」を定義する。また、景品取得ゲーム装置1に対峙してゲームプレイする遊戯者から見たときを基準にして、手前側を「前」とし、奥側を「後」として「前後方向」定義する。また、上下方向及び前後方向に垂直な方向を「左右方向」とし、前記遊戯者から見たときを基準にして、「右」と「左」を定義する。
【0016】
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1は、アミューズメント施設等に設定されている。アミューズメント施設に入場した遊戯者は、その施設内の景品取得ゲーム装置1を使用して景品取得ゲームをプレイすることができる。また、アミューズメント施設の管理者(たとえば、施設スタッフ)は、その施設内の景品取得ゲーム装置1を使用して景品取得ゲームに関する各種設定を行うことができる。
【0017】
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1は、遊戯者及び管理者が使用する業務用ゲーム装置でであり、1又は複数の景品を収容する収容部10と、収容部10の下方に設けられた基台部80を備えている。
【0018】
収容部10は、図1に示すように、その収容空間内に収容された景品を遊戯者が視認できるように前面及び左右側面が透明部材(例えば、透明な樹脂、ガラス等)によって形成されている。収容部10の前面には、開閉扉11が設けられており、管理者が景品の陳列や補充等を行うことができる。収容部10の四角には、柱部12が設けられている。
【0019】
収容部10によって囲われた収容空間は、遊戯者が景品取得ゲームをプレイするためのプレイエリアとして用いられる。開閉扉11の両側にある柱部12を、鏡面状部材や透明部材で形成した場合には、視覚的に目立たせなくし、プレイエリアを広く見せることができる。
【0020】
本実施形態における収容部10は、図1に示すように、収容空間において景品の取得動作を行う景品取得部20と、収容空間において景品取得部20を移動させる移動部50と、収容空間において景品を展示するための展示部60を有している。
【0021】
本実施形態では、遊戯者が景品取得ゲームをプレイする第1プレイエリアが収容空間内の左側に形成され、収容空間内の右側に第2プレイエリアが形成される。左側の第1プレイエリアと右側の第2プレイエリアのそれぞれに対応させて、景品取得部20及び展示部60が配置されている。そのため、各々のプレイエリア内では、各々の景品取得部20が移動して各々の展示部60に展示された景品を取得できるように構成されている。
【0022】
本実施形態に係る景品取得部20は、図1に示すように、左側の第1プレイエリアに対応させた第1景品取得部20aと、右側の第2プレイエリアに対応させた第2景品取得部20bを有している。第1景品取得部20aの収容空間内での可動範囲は、第1プレイエリア内に制限され、第2景品取得部20bの収容空間内での可動範囲は、第2プレイエリア内に制限される。
【0023】
景品取得部20は、収容部10に収容された景品(展示部60に展示された景品)をアームの開閉動作によって取得するためのものである。本実施形態における景品取得部20は、図1に示すように、3本のアームによって景品を把持できるように構成され、昇降部52aの下端に連結されている。
【0024】
本実施形態に係る景品取得部20は、図4に示すように、昇降部52aの下端に連結されるベース部21と、開閉動作を行う複数のアーム部25と、アーム部25を開閉駆動する駆動部35を有する。
【0025】
ベース部21は、鉛直方向に沿う中心軸を中心として3方向に120度間隔でずらした三つ又形状の突出部22を有している。
【0026】
アーム部25は、L字状や半円状に屈曲したアーム29と、アーム29をベース部21に対して着脱可能に連結するアーム連結部28と、アーム29の先端に着脱可能に取付けられた爪30を有する。
【0027】
アーム29は、第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cの3本からなり、突出部22の三つ又形状に合うように、ベース部21の中心軸を中心として3方向に120度間隔でずらした三つ又形状に延在する。
【0028】
駆動部35は、第1の駆動部35A、第2の駆動部35B、第3の駆動部35Cの3つからなり、アーム毎に設けられている。第1の駆動部35A、第2の駆動部35B、第3の駆動部35Cは、図4に示すように、第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cのそれぞれに対応して、別々に開閉駆動する。
【0029】
第1の駆動部35Aは、アーム開閉用モーター35Aaと、アーム開閉用モーター35Aaに連結されたギアボックス35Abを有する。ギアボックス35Abは、アーム開閉用モーター35Aaの回転力を減速して出力するものである。
【0030】
同様にして、第2の駆動部35Bは、アーム開閉用モーター35Baと、アーム開閉用モーター35Baに連結されたギアボックス35Bbを有し、また、第3の駆動部35Cは、アーム開閉用モーター35Caと、アーム開閉用モーター35Caに連結されたギアボックス35Cbを有する。
【0031】
本実施形態に係る景品取得部20では、例えば第1のアーム29Aが開いた状態の場合、アーム開閉用モーター35Aaが出力軸を所定方向に回転させると、ギアボックス35Abを介して第1のアーム29Aに動力が伝わり、第1のアーム29Aが閉じる方向に回動する。
【0032】
このとき、第2のアーム29B及び第3のアーム29Cも、アーム開閉用モーター35Ba及びアーム開閉用モーター35Caのそれぞれの駆動により、同様にして閉じる方向に回動するよう制御される。
【0033】
また、アーム開閉用モーター35Aaと第1のアーム29Aを連結する弾性体(不図示のバネ部材)が設けられている。弾性体はアーム開閉用モーター35Aaの駆動に応じて変形し、その弾性体の変形によって付加される力で第1のアーム29Aの把持力を発生させる。
【0034】
第1のアーム29Aが景品に当接して停止した後も、アーム開閉用モーター35Aaを駆動し続けると、更なる弾性体の変形によって第1のアーム29Aの把持力を大きくすることができる。
【0035】
このようにアーム開閉用モーター35Aaの閉じる方向へ制御量を調整することで、第1のアーム29Aの把持力を自動で変更できる。第2のアーム29B及び第3のアーム29Cも同様に、自動で把持力を調整できる。
【0036】
移動部50は、図1に示すように、収容部10内の上部に配置されており、収容部10によって形成されたプレイエリア内で景品取得部20を移動させるものである。本実施形態における移動部50は、図2に示すように、水平移動部51と鉛直移動部52を有している。
【0037】
水平移動部51は、プレイエリアにおいて水平方向(つまり、前後方向及び左右方向)に景品取得部20を移動させるものである。鉛直移動部52は、プレイエリアにおいて鉛直方向(つまり、上下方向)に景品取得部20を移動させるものである。
【0038】
本実施形態における水平移動部51は、図3に示すように、左右移動部53と前後移動部54を有している。左右移動部53は、プレイエリアにおいて左右方向に景品取得部20を移動させるものである。
【0039】
本実施形態における左右移動部53は、図3に示すように、左右方向に沿って延在する一対の固定レール53aと、左右移動用モーター53bと、不図示のリミットセンサーを有している。
【0040】
一対の固定レール53aは、左右方向に沿って互いに平行となるように収容部10の上部に固定されている。この一対の固定レール53aには、前後移動部54が左右方向に沿ってスライド自在に取付けられている。左右移動用モーター53bの駆動により、前後移動部54を固定レール53aに沿って左右方向に移動させることができる。
【0041】
不図示のリミットセンサーは、前後移動部54が左右方向における限界位置に到達したこと(つまり、景品取得部20が左右方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
【0042】
前後移動部54は、プレイエリアにおいて前後方向に景品取得部20を移動させるものである。本実施形態における前後移動部54は、図3に示すように、前後方向に沿って延在する可動レール54aと、前後移動用モーター54bと、不図示のリミットセンサーを有している。
【0043】
可動レール54aには、鉛直移動部52が前後方向に沿ってスライド自在に取付けられている。前後移動用モーター54bの駆動により、鉛直移動部52を可動レール54aに沿って前後方向に移動させることができる。
【0044】
不図示のリミットセンサーは、鉛直移動部52が前後方向における限界位置に到達したこと(つまり、景品取得部20が前後方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
【0045】
鉛直移動部52は、プレイエリアにおいて鉛直方向(つまり、上下方向)に景品取得部20を移動させるものである。本実施形態における鉛直移動部52は、図3に示すように、上下方向に沿って伸縮自在に構成された昇降部材52aと、不図示のワイヤー巻取部と、不図示の上下移動用モーターと、不図示の上限センサと、不図示の下限センサを有している。
【0046】
昇降部材52aは、順次小径となる複数のパイプを入子式に摺動自在に嵌合させて構成されている。昇降部材52aの下端部には、パイプの内側を通過するワイヤーに接続された状態で景品取得部20が取付けられている。
【0047】
ワイヤー巻取部は、上下移動用モーターの駆動により、ワイヤーを巻き上げることによって上位のパイプに下位のパイプを順次収納しつつ取得部20を上昇させ、又は、ワイヤーを巻き戻すことによって上位のパイプから下位のパイプを順次送出させつつ景品取得部20を下降させる。
【0048】
上限センサは、景品取得部20に接続されたワイヤーの巻き上げにより、景品取得部20の上昇が止まった状態か否かを検出するものである。下限センサは、景品取得部20に接続されたワイヤーの張力変化に基づき、景品取得部20の下降が止まった状態か否かを検出するものである。
【0049】
展示部60は、収容部10において景品を展示するためのものであって、図1に示すようにプレイエリアの底面を形成している。本実施形態における展示部60は、不図示のフレームとパネルによって構成されている。
【0050】
フレームは、基台部80の内部にて支持されており、複数のパネルを支持可能に構成されている。パネルは、その上面において景品を展示可能に構成されており、フレームに対して着脱可能に支持される。
【0051】
なお、展示部60には、パネルの代わりに、又は、パネルと共に、金属製で棒状のバーを用いることも可能となっている。バーもパネルと同様に、フレームに対して着脱可能に支持される。
【0052】
パネルが配置された配置領域は、景品を展示できる展示領域となる一方で、パネルが配置されていない空き領域は、景品を通過させることのできる開口領域となる。景品取得部20によって取得後に落下された景品は、展示部60の開口領域を通過(落下)すると、基台部80へ移動したことになる。
【0053】
展示部60の開口領域から落下した景品は、光学センサによって検出された後、誘導経路によって景品取出口96まで導かれる。光学センサは、その誘導経路上に取付けられている発光部と受光部によって景品の有無を検出する。
【0054】
基台部80は、収容部10の下方に設けられた筐体のベース部分であって、遊戯者が起立した状態で正面を向いたままゲームプレイができるよう収容部10を高い位置に保持するものである。
【0055】
本実施形態における基台部80は、図1又は図2に示すように、操作部90と、プレイ料金検出部93と、景品取出口96と、設定部100と、制御部110と、記憶部120を有している。
【0056】
操作部90は、遊戯者がゲーム操作を行うためのものである。本実施形態における操作部90は、図1又は図2に示すように、少なくともジョイスティック91と、操作ボタン92を有している。
【0057】
ジョイスティック91は、景品取得部20を水平方向に移動させるために遊戯者が用いる操作用レバーである。操作ボタン92は、水平方向における景品取得部20の位置を決定するために遊戯者が用いる操作用のボタンである。遊戯者によって操作ボタン92が押されると、その決定された位置で景品取得部20が下降し始める。
【0058】
プレイ料金検出部93は、遊戯者によるプレイ料金の支払いを検出するためのものである。本実施形態におけるプレイ料金検出部93は、コイン投入口94と、不図示のコイン検出センサと、不図示のコイン通過経路、不図示のコインボックスを有している。
【0059】
本実施形態では、遊戯者によって所定枚数のコインがコイン投入口94から投入されることにより、景品取得ゲームが開始される。コイン投入口94から投入されたコインは、コイン検出センサによって検出される。
【0060】
コイン検出センサは、例えば光学式のセンサであって、コイン通貨経路上に取付けられている発光部と受光部により、コイン投入口94から投入されたコインの有無を検出する。このようにしてコイン通貨経路を通過したコインは、コインボックスに収容される。
【0061】
景品取出口96は、基台部80の前面に設けられており、景品取得部20によって取得された景品が展示部60における落下口領域72から落下した際に、その落下した景品を取り出すためのものである。
【0062】
設定部100は、遊戯者がゲーム操作などを行う際、又は、管理者が設定操作を行う際に使用するためのものである。本実施形態における設定部100は、図1又は図2に示すように、設定操作部101と、表示部102を有している。
【0063】
設定操作部101は、操作入力を受け付けるためのものである。本実施形態における設定操作部101は、タッチパネルによって構成されており、その押圧位置から操作者の入力指示を受け付ける。
【0064】
タッチパネルは、表示部102の上に積層されており、画面に対するタッチ操作が行われると、その指先と導電膜との間での静電容量の変化に基づき押圧位置(接触位置)を検出することができる。
【0065】
表示部102は、遊戯者用のゲーム画面や管理者用の設定画面などの各種画面を表示するものである。本実施形態における表示部102は、液晶ディスプレイによって構成されている。
【0066】
制御部110は、基台部80の内部に設けられており、景品取得ゲーム装置1全体の制御を行うための制御ユニットである。本実施形態における制御部110は、景品取得ゲームに関する各種制御を行うゲーム制御部110aと、景品取得ゲームの設定内容を保存する設定保存部110bと、景品取得ゲームの設定内容を反映する設定反映部110cを有している。
【0067】
また、制御部110は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。CPUは、ゲーム装置全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリは、CPUのプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM等の記憶素子を有する。
【0068】
設定保存部110bは、景品取得ゲームに関する設定内容を記憶部120に保存するための制御を行う。本実施形態における設定保存部110bは、管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を、複数の保存枠のいずれかに対応付けて保存する。
【0069】
設定反映部110cは、記憶部120に保存された設定内容を景品取得ゲームに自動で反映させるための制御を行う。本実施形態における設定反映部110cは、複数の保存枠の中から管理者の操作によって選択された保存枠に対応付けられた設定内容を、景品取得ゲームに自動で反映させる。
【0070】
記憶部120は、制御部110が景品取得ゲーム装置1全体の制御を行うためのプログラムやデータを格納する記憶ユニットである。本実施形態では、読み取り専用の記憶領域であるROM等の記憶素子を有する。
【0071】
本実施形態における記憶部120には、ゲームプログラムや設定プログラムの他に、設定情報(現時点における景品取得部20の把持力や移動速度等の設定内容)、ゲーム装置情報(景品取得ゲーム装置1のゲーム装置ID等)、売上情報等を記憶する。
【0072】
設定情報は、第1プレイエリア及び第2プレイエリアのそれぞれについて、景品取得ゲームに関する設定内容を示す情報である。設定内容は、たとえば、景品取得部20の把持力や移動速度、現時点における1プレイ料金やプレイ制限時間等である。
【0073】
本実施形態における設定情報は、図5に示すように、複数の保存枠に対応付けて景品取得ゲームの設定内容が記憶される。つまり、保存枠分だけ景品取得ゲームの設定内容を記憶できるようになっている。また、保存枠毎に管理者のコメントを登録することもできるようになっている。
【0074】
<<景品取得ゲーム装置1の動作>>
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の動作例について説明する。以下においては、まず、景品取得ゲームの設定内容の保存に関する動作例について具体的に説明する。次に、その保存された設定内容の景品取得ゲームへの反映に関する動作例について具体的に説明する。
【0075】
<景品取得ゲームの設定内容の保存について>
本実施形態に係る景品取得ゲームの設定内容の保存に関する動作例について、図6乃至図13を用いて説明する。図6図7は、本実施形態における設定画面500の一例を示すイメージ図である。図8は、本実施形態における選択メニュー画面600の一例を示すイメージ図である。図9図11図13は、本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。図10は、本実施形態における保存完了通知画面700の一例を示すイメージ図である。図12は、本実施形態におけるコメント入力画面750の一例を示すイメージ図である。なお、以下では、第1プレイエリア及び第2プレイエリアのうち、第1プレイエリアの設定を例に挙げて説明する。
【0076】
景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者が設定操作部101を用いて所定のタッチ操作を行うと、景品取得ゲームの設定画面500を表示部102に表示させる。
【0077】
例えば、景品取得部20の把持力を設定する場合、設定保存部110bは図6に示す設定画面500を表示部102に表示させる。この設定画面500では、管理者は、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて、景品取得部20の把持力を希望の数値に設定することができる。
【0078】
この設定により、景品取得部20は、ここで設定された希望の数値に合わせてアーム開閉用モーター35Aa、アーム開閉用モーター35Ba、アーム開閉用モーター35Caのそれぞれを駆動し、それらの駆動に応じて各々の弾性体が変形することによって第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cの把持力を調整する。
【0079】
また例えば、景品取得部20の移動速度を設定する場合、設定保存部110bは図7に示す設定画面500を表示部102に表示させる。この設定画面500では、管理者は、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて、景品取得部20の移動速度を希望のレベルに段階的に設定することができる。
【0080】
この設定により、移動部50は、ここで設定された希望のレベルに合わせて左右移動用モーター53b及び前後移動用モーター54bのそれぞれを駆動し、それらの駆動に応じて左右移動部53及び前後移動部54の移動速度を調整する(つまり、景品取得部20の水平方向における移動速度が調整されることになる)。
【0081】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者が設定画面500において各種の設定内容を決定し終えて、設定操作部101を用いて所定のタッチ操作を行うと、図8に示す選択メニュー画面600を表示部102に表示させる。
【0082】
この選択メニュー画面600では、管理者は、「設定保存」及び「設定読込」のうち、「設定保存」をタッチ操作で選択することで、その自ら決定した各種の設定内容を保存することが可能になる。
【0083】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者のタッチ操作によって「設定保存」が選択されると、図9に示す保存枠選択画面650を表示部102に表示させる。
【0084】
この保存枠選択画面650では、管理者は、複数の保存枠である「保存枠No.1」~「保存枠No.5」の中からいずれかをタッチ操作で選択することで、希望の保存枠に対応付けて、設定画面500で自ら決定した各種の設定内容を保存することができる。なお、ここでは、保存枠が5個である場合を一例として図示しているが、4個以下であってもよいし、6個以上であってもよい。
【0085】
すなわち、管理者は、複数の保存枠を利用して設定データを保存することで、景品の種類・サイズ・形状や景品の展示方法・配置方法・取得方法等に合わせて自ら決定した設定内容を、複数パターン保存しておくことができるようになる。
【0086】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者が保存枠選択画面650において複数の保存枠の中からいずれかをタッチ操作で選択すると、その選択された保存枠に対応付けて、管理者の操作によって決定された景品取得ゲームに関する設定内容を保存する。
【0087】
具体的には、設定保存部110bは、設定画面500にて管理者自らが操作した各種の設定内容と、保存枠選択画面650にて管理者自らが選択した保存枠とを対応付けて、図5に示す設定情報に登録する。
【0088】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者自らが選択した保存枠に対応付けて、管理者自らが決定した景品取得ゲームに関する設定内容を保存し終えると、図10に示す保存完了通知画面700を表示部102に表示させる。
【0089】
本実施形態における保存枠選択画面650では、それぞれの保存枠に対応付けて、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容等をコメントとして入力し保存することができるようになっている。
【0090】
景品取得ゲームに関する設定の中には、その設定が自動的に反映されるものもあれば、管理者が手動で変更しなければ反映されないものもある。例えば、景品取得部20の把持力や移動部50の移動速度についての設定は、管理者の手作業によらず自動で反映されるものの、展示部60のパネルやバーの有無などの展示方法に関する設定は、管理者が手作業で変更しなければその設定が反映されない。
【0091】
また、景品取得ゲームに関する設定は、管理者自らが行うことができるものの、収容部10に収容される景品のどのような種類・サイズ・形状に合わせて管理者が行ったものであるのか、他の管理者には把握しにくい場合もある。このような景品自体に関する設定、換言すれば、収容部10の設定(どのような種類・サイズ・形状の景品を収容すべきか)も、管理者が手作業で変更しなければその設定が反映されないことになる。
【0092】
そこで、管理者が手動で反映させるべき展示部60や収容部10(景品自身)に関する設定内容をコメントとして保存可能にしておくことで、新たな景品への入れ替え時にはコメント欄でそれを確認できるようになるため、管理者はより効率良く設定内容の変更を行うことができるようになる。
【0093】
本実施形態における保存枠選択画面650には、図11に示すように、それぞれの保存枠に対応付けてコメント欄が配置されている。景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者が、管理者がコメント入力を希望する保存枠として「保存枠No.1」に対応するコメント欄をタッチ操作で選択すると、図12に示すコメント入力画面750を表示部102に表示させる。
【0094】
このコメント入力画面750では、管理者は、画面上のソフトウェアキーボードを使ってテキスト入力を行うことで、保存枠選択画面650において選択した保存枠に対応付けて、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容を簡単に表すコメントとして入力し保存することができる。
【0095】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、コメント入力画面750での管理者によるコメント入力が終了すると、コメント入力済みの「保存枠No.1」に対応付けて、管理者のコメントを保存する。
【0096】
具体的には、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、コメント入力画面750にて管理者自らが入力したコメント内容を「保存枠No.1」に対応付けて、図5に示す設定情報に登録する。
【0097】
その後、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、管理者によって入力されたコメント内容の保存が終了すると、図13に示すように、保存枠選択画面650の「保存枠No.1」に対応するコメント欄に管理者のコメントとして「ぬいぐるみ(小) パネルを使って運営」が表示される。ここでは、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容として、景品自体に関する設定(つまり、収容部10の設定)が「ぬいぐるみ(小)」であり、展示方法に関する設定(つまり、展示部60の設定)が「パネルを使って運営」であることが表示されている。
【0098】
<景品取得ゲームの設定内容の反映について>
本実施形態に係る景品取得ゲームの設定内容の反映に関する動作例について、図14乃至図16を用いて説明する。図14は、本実施形態における選択メニュー画面600の一例を示すイメージ図である。図15は、本実施形態における保存枠選択画面650の一例を示すイメージ図である。図16は、、本実施形態における反映完了通知画面800の一例を示すイメージ図である。なお、以下では、第1プレイエリア及び第2プレイエリアのうち、第1プレイエリアの設定を例に挙げて説明する。
【0099】
景品取得ゲーム装置1の設定反映部110cは、管理者がこれから新たな景品に入れ替える際に設定操作部101を用いて所定のタッチ操作を行うと、図14に示す選択メニュー画面600を表示部102に表示させる。
【0100】
この選択メニュー画面600では、管理者は、「設定保存」及び「設定読込」のうち、「設定読込」をタッチ操作で選択することで、図5に示す設定情報に登録させておいた設定データの読み込みにより、保存枠のそれぞれに対応付けた設定内容を景品取得ゲームに自動で反映させることが可能になる。
【0101】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定反映部110cは、管理者のタッチ操作によって「設定読込」が選択されると、図15に示す保存枠選択画面650を表示部102に表示させる。
【0102】
この保存枠選択画面650では、管理者は、複数の保存枠である「保存枠No.1」~「保存枠No.5」の中からいずれかをタッチ操作で選択することで、希望の保存枠に対応付けた設定内容を景品取得ゲームに自動で反映させることができる。
【0103】
すなわち、管理者は、新たな景品に入れ替える際に、複数の保存枠の中から新たな景品に合う設定内容の保存枠を選択するだけで、複数パターンの中から新たな景品に合うパターンが自動で反映させることができるようになる。
【0104】
この際、保存枠選択画面650では、「保存枠No.1」~「保存枠No.5」のそれぞれに対応するコメント欄が表示されているため、管理者はこれらコメントを参考にすることで、複数の保存枠の中から新たな景品に合う希望の保存枠を選択しやすくなる。
【0105】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定反映部110cは、管理者が保存枠選択画面650において複数の保存枠の中からいずれかをタッチ操作で選択すると、その選択された保存枠に対応付けられた景品取得ゲームに関する設定内容を自動で反映させる。
【0106】
具体的には、設定反映部110cは、図5に示す設定情報を参照して、保存枠選択画面650において選択された保存枠に登録させておいた設定データを読み込むことにより、その選択された保存枠に対応付けられた設定内容を実際に景品取得部20や移動部50の動作に反映させる。
【0107】
例えば、管理者によって「保存枠No.1」が選択されたとして、その「保存枠No.1」の設定内容として景品取得部20の把持力が「20」である場合、設定反映部110cは、それに従い景品取得部20の把持力に関する設定内容を変更する。
【0108】
この設定変更により、景品取得部20は、ここで設定された数値「20」を反映させてアーム開閉用モーター35Aa、アーム開閉用モーター35Ba、アーム開閉用モーター35Caのそれぞれを駆動し、それらの駆動に応じて各々の弾性体が変形することによって第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cの把持力を変更する。
【0109】
また例えば、管理者によって「保存枠No.1」が選択されたとして、その「保存枠No.1」の設定内容として景品取得部20の移動速度が「レベル3」である場合、設定反映部110cは、それに従い移動部50の移動速度に関する設定内容を変更する。
【0110】
この設定変更により、移動部50は、ここで設定された「レベル3」を反映させて左右移動用モーター53b及び前後移動用モーター54bのそれぞれを駆動し、それらの駆動に応じて左右移動部53及び前後移動部54の移動速度を変更する(つまり、景品取得部20の水平方向における移動速度が変更されることになる)。
【0111】
次いで、景品取得ゲーム装置1の設定反映部110cは、管理者によって選択された保存枠に対応付けられた設定内容の反映が終了すると、図16に示す反映完了通知画面800を表示部102に表示させる。
【0112】
この反映完了通知画面800では、管理者は、保存枠に対応付けたコメントをみることで、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容等を把握できるようになっている。すわなち、景品取得部20の把持力や移動部50の移動速度などについては、保存枠に対応付けた設定内容が自動で反映されるものの、展示部60のパネルやバーの有無などの展示方法などについては、管理者が手作業で変更しなければ反映されないことを把握できる。
【0113】
===その他の実施形態===
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。すなわち、本発明は、前述の実施形態と以下に述べる実施形態を適宜組み合わせて構成することも可能である。
【0114】
<コメント入力>
前述の実施形態では、管理者がコメント入力画面750にて画面上のソフトウェアキーボードを使ってテキスト入力を行うことで、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容をコメントとして入力する場合を例に挙げて説明したが、本発明にこれに限定されるものではない。
【0115】
例えば、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容をコメントとして予め複数種類用意しておき(たとえば、「パネル運営」、「バー運営」、「ぬいぐるみ(小)」、「ぬいぐるみ(大)」、「フィギュア」、「アーム(大)」、「アーム(小)」、「爪(大)」、「爪(小)」などのコメントを予め用意)、それらを選択肢として管理者がタッチ操作で選択できるようにしてもよい。これにより、景品取得ゲーム装置1の設定保存部110bは、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、予め用意された選択肢の中から管理者が選択したコメントを保存できるようになる。
【0116】
<保存枠の検索>
前述の実施形態では、保存枠選択画面650において一度に表示しきれないほど多くの保存枠を用意することも可能である。その場合、保存枠が多過ぎて、管理者が必要とする設定内容がどの保存枠に保存されているのか把握できなくなるおそれがある。そこで、管理者が必要とする設定内容が保存されている保存枠を、複数の保存枠の中から簡単に検索できるようにすることも可能である。
【0117】
例えば、図17に示す検索画面850において、管理者が画面上のソフトウェアキーボードを使って検索対象となるワード(例えば、管理者が図12に示すコメント入力画面750で設定内容をコメントとして入力し保存しておいた場合、そのコメントと同じワード)をテキスト入力すると、その入力されたワードを含むコメントが対応付けられた保存枠が抽出されて、図18に示す検索結果画面900に表示されるようにする。この検索結果画面900では、管理者は、抽出されたいずれかの保存枠を選択することができる。そして、管理者が検索結果画面900で保存枠を選択すると、その選択された保存枠に保存された設定内容を画面上で確認できるようにする。
【0118】
なお、検索対象となるワードは、テキスト入力のほか、予め複数種類用意されているワードの中から管理者が選択できるようにしてもよい。また、保存枠の抽出は、その入力されたワードに近似するワードを含むコメントが対応付けられた保存枠を抽出するようにしてもよい。
【0119】
<コメント画像・コメント動画>
前述の実施形態では、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容をコメントとして保存できる場合を例に挙げて説明したが、本発明にこれに限定されるものではない。
【0120】
例えば、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて、画像データや動画データをコメント画像やコメント動画として保存できるようにしてもよい。管理者が、景品取得ゲーム装置1のプレイエリア(展示部60の展示方法など)を、スマートフォンなどのデジタルカメラで撮像して保存しておき、その画像データや動画データを、USBメモリ等を介して景品取得ゲーム装置1の記憶部120に保存できるようにする。これにより、管理者が静止画や動画をみることで、管理者自身が手動で反映させるべき設定内容をより把握しやすくなる。
【0121】
また、アイコン、マーク、図形等の画像データを、複数の保存枠のそれぞれに対応付けて保存できるようにしてもよい。たとえば、「パネル運営」、「バー運営」、「ぬいぐるみ(小)」、「ぬいぐるみ(大)」、「フィギュア」、「アーム(大)」、「アーム(小)」、「爪(大)」、「爪(小)」など、それぞれの設定内容に対応させたアイコン画像等を用いることができ、それらを選択肢として管理者がタッチ操作で選択することで、保存枠に対応付けて保存できるようにしてもよい。
【0122】
<景品>
上記の実施形態では、収容部10に収容される景品には、遊戯者が直接的に獲得し得る物品(例えば、ぬいぐるみ等)に限らず、ゲームでの取得対象として収容された物品であって取得後に他の景品と交換可能な物品や、物品自体の提供は行わず得点や順位を競うために用いるものが含まれる。
【0123】
<アーム>
上記の実施形態では、3本のアームを有する景品取得部20を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、2本以下のアームを有する景品取得部20や、4本以上のアームを有する景品取得部20にも適用できる。
【符号の説明】
【0124】
1 景品取得ゲーム装置
10 収容部
11 開閉扉
12 柱部
20 景品取得部
20a 第1景品取得部
20b 第2景品取得部
21 ベース部
22 突出部
25 アーム部
28 アーム連結部
29 アーム
29A 第1のアーム
29B 第2のアーム
29C 第3のアーム
30 爪
35 駆動部
35A 第1の駆動部
35Aa アーム開閉用モーター
35Ab ギアボックス
35B 第2の駆動部
35Ba アーム開閉用モーター
35Bb ギアボックス
35C 第3の駆動部
35Ca アーム開閉用モーター
35Cb ギアボックス
50 移動部
51 水平移動部
52 鉛直移動部
52a 昇降部
53 左右移動部
53a 固定レール
53b 左右移動用モーター
54 前後移動部
54a 可動レール
54b 前後移動用モーター
60 展示部
80 基台部
90 操作部
91 ジョイスティック
92 操作ボタン
93 プレイ料金検出部
94 コイン投入口
100 設定部
101 設定操作部
102 表示部
110 制御部
110a ゲーム制御部
110b 設定保存部
110c 設定反映部
120 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18