(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167603
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】遊技台取り付け装置
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
A63F7/02 349A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083797
(22)【出願日】2023-05-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000108247
【氏名又は名称】株式会社ジェッター
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100096105
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 広
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】藤原 国明
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088EA36
2C088EA48
(57)【要約】
【課題】外枠(20b)に穴を開けることなくパチンコ台(5)に連結されている台枠(2b)を外枠(20b)に対して固定することが可能な遊技台取り付け装置(200)を提供する。
【解決手段】第一スライド板(220)及び第二スライド板(230)はベース板(210)に対してスライド可能に取り付けられている。第一スライド板(220)をスライドさせることにより第一スライド板(220)とベース板(210)の屈曲部(212)との間の間隔を外枠(20b)の厚さ(W1)に等しく設定し、第二スライド板(230)をスライドさせることにより第二スライド板(230)と第一スライド板(220)との間の間隔を台枠(2b)の厚さ(W2)に等しく設定する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠に接した状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記遊技台取り付け装置は、ベース板と、第一スライド板と、第二スライド板と、からなり、
前記ベース板は、表面側と裏面側とを有するベース板本体と、前記ベース板本体の前記裏面側において前記ベース板本体の一端から前記ベース板本体に対して直角に曲がっているベース板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板は、表面側と裏面側とを有する第一スライド板本体と、前記第一スライド板本体の前記裏面側において前記第一スライド板本体の一端から前記第一スライド板本体に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部と、からなり、
前記第二スライド板は、表面側と裏面側とを有する第二スライド板本体と、前記第二スライド板本体の前記裏面側において前記第二スライド板本体の一端から前記第二スライド板本体に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部、とからなり、
前記第一スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記ベース板屈曲部と前記第一スライド板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板本体はその表面側において前記第一スライド板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部と前記第一スライド板屈曲部または前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記第一スライド板屈曲部より長く、
前記第一スライド板は前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板は前記第一スライド板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記台枠に対して固定可能である遊技台取り付け装置。
【請求項2】
第一面と、前記第一面の一端から直交して延びる一対の第二面と、前記第一面から直交して前記第二面と同方向に延びる第三面と,からなる補助プレートをさらに備えており、
前記第三面は前記一対の第二面に挟まれた位置にあり、前記一対の第二面よりも前記第一面の他端に近い位置にあり、
前記補助プレートの前記第一面は下部第二スライド板屈曲部の下面に固定的に取り付けられ、
前記第一スライド板屈曲部には下部第二スライド板屈曲部に向かって延びる直立壁が形成されており、
前記直立壁は前記一対の第二面と前記第三面との間に挟まれていることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項3】
前記第一スライド板本体には、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項4】
前記第二スライド板本体には、前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記第一スライド板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項5】
前記ベース板本体の面と直交する方向に移動可能な棒状体をさらに備えており、
前記棒状体は前記方向に移動することにより前記台枠の背面に接触し、または前記台枠の背面から離脱することが可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項6】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠から隙間を開けた状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記遊技台取り付け装置は、ベース板と、第一スライド板と、第二スライド板と、からなり、
前記ベース板は、表面側と裏面側とを有するベース板本体と、前記ベース板本体の前記裏面側において前記ベース板本体の一端から前記ベース板本体に対して直角に曲がっているベース板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板は、表面側と裏面側とを有する第一スライド板本体と、前記第一スライド板本体の前記裏面側において前記第一スライド板本体の一端から前記第一スライド板本体に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部と、からなり、
前記第二スライド板は、表面側と裏面側とを有する第二スライド板本体と、前記第二スライド板本体の前記裏面側において前記第二スライド板本体の一端から前記第二スライド板本体に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記第一スライド板屈曲部と前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部と第一スライド板屈曲部または前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第一スライド板本体は前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板本体は前記第一スライド板本体または前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記台枠に対して固定可能である遊技台取り付け装置。
【請求項7】
前記第一スライド板本体には、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項6に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項8】
前記第二スライド板本体には、前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項6に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項9】
前記ベース板本体の面と直交する方向に移動可能な棒状体をさらに備えており、
前記棒状体は前記方向に移動することにより前記台枠の背面に接触し、または前記台枠の背面から離脱することが可能であることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項10】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠に接した状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、ベース部と、第一支持部と、第二支持部と、第三支持部と、からなる単一部材であり、
前記第一支持部は前記ベース部の一端から前記ベース部と直交する方向に延び、
前記第二支持部は前記ベース部の前記一端と他端との間から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第三支持部は前記ベース部の前記他端から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第一支持部と前記第二支持部との間の間隔は前記枠の厚さに等しく、
前記第二支持部と前記第三支持部との間の間隔は前記台枠の厚さに等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置。
【請求項11】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠から隙間を開けた状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、ベース部と、第一支持部と、第二支持部と、第三支持部と、からなる単一部材であり、
前記第一支持部は前記ベース部の一端から前記ベース部と直交する方向に延び、
前記第二支持部は前記ベース部の前記一端と他端との間から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第三支持部は前記ベース部の前記他端から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第一支持部と前記第二支持部との間の間隔は前記枠の厚さに等しく、
前記第一支持部と前記第三支持部との間の間隔は前記枠の厚さと前記台枠の厚さと前記隙間の厚さとの和に等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置。
【請求項12】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠に接した状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、前記枠に固定可能な構造体と、前記構造体に対して取り外し可能なプレートと、を備え、
前記構造体は磁石を備えており、前記プレートは前記磁石を介して前記構造体に結合し、
前記プレートは、前記構造体に取り付けられたときに、前記台枠の上面に当接するものである遊技台取り付け装置。
【請求項13】
前記構造体は外側に突出する一対の柱状体を備えており、
前記プレートには前記柱状体を嵌め込むことができる直径を有する複数個の貫通孔が一直線上に形成されており、
前記一対の柱状体の軸心間距離と前記貫通孔の中心間距離は、前記一対の柱状体を何れか2個の前記貫通孔に嵌め込むことが可能であるように設定されていることを特徴とする請求項12に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項14】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠から隙間を開けた状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、前記枠に固定可能な構造体と、前記構造体に対して取り外し可能なプレートと、を備え、
前記構造体は磁石を備えており、前記プレートは前記磁石を介して前記構造体に結合し、
前記プレートは、前記構造体に取り付けられたときに、前記台枠の下面に当接するものである遊技台取り付け装置。
【請求項15】
前記構造体は外側に突出する一対の柱状体を備えており、
前記プレートには前記柱状体を嵌め込むことができる直径を有する複数個の貫通孔が一直線上に形成されており、
前記一対の柱状体の軸心間距離と前記貫通孔の中心間距離は、前記一対の柱状体を何れか2個の前記貫通孔に嵌め込むことが可能であるように設定されていることを特徴とする請求項14に記載の遊技台取り付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め形成されている外枠にパチンコ台その他の遊技台を取り付ける遊技台取り付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような遊技台取り付け装置の一例として特開2009-148486号公報(特許文献1)に記載されたものがある。
図79は同公報に記載された遊技台取り付け装置10の概略的な側面図である。
パチンコ店その他の遊技場には、複数個のパチンコ台その他の遊技台を固定的に取り付けるための外枠(一般的に「島」と呼ばれる)が予め設けられている。例えば、パチンコ台を新台に交換する場合には、旧台を外枠から取り外し、代わりに新台が外枠に取り付けられる。
図79に示すように、パチンコ店には、上部外枠20aと下部外枠20bとからなる外枠20が予め形成されている。
パチンコ台5はパチンコ台本体1と台枠2とからなり、台枠2は、上枠2aと、下枠2bと、上枠2a及び下枠2bの各端部を連結する一対の側板2cとからなるフレーム状のものである。台枠2は上枠2a及び下枠2bにおいてヒンジ2dを介してパチンコ台本体1の裏側に組み込まれ、パチンコ台本体1と一体となっている。
【0003】
遊技台取り付け装置10は上部取り付け装置30と下部取り付け装置50とからなり、パチンコ台5は上部外枠20aと下部外枠20bとの間に嵌め込まれ、上部取り付け装置30を介して上部外枠20aに、下部取り付け装置50を介して下部外枠20bにそれぞれ固定されている。
図79には各1個の上部取り付け装置30及び下部取り付け装置50が示されているが、実際には、
図79の紙面と垂直な方向に各2個の上部取り付け装置30及び下部取り付け装置50が配置されている。
上部取り付け装置30は、スライドベース31と、平面状のベースレール32と、グリップ機構40と、を備えている。
スライドベース31は鉛直面31bを有しており、スライドベース31は鉛直面31bを介して上部外枠20aの後面にネジ止めされている。
【0004】
ベースレール32はスライドベース31の下方に固定的に取り付けられており、ベースレール32はその先端(
図79の左端)付近において上部外枠20aの底面にネジ止めされている。
このように、上部取り付け装置30はスライドベース31の鉛直面31b及びベースレール32において上部外枠20にネジ止めされることにより、上部外枠20に対して固定的に取り付けられている。
グリップ機構40はベースレール32の下方においてベースレール32に固定的に取り付けられている。グリップ機構40は、回動可能なレバー43と、レバー43に対して作動的に取り付けられている回動可能なグリップアーム36と、を備えている。
レバー43を押し下げると、グリップアーム36はその先端が上枠2aの底面に当接することにより、上枠2aを上方に押圧する。これにより、上枠2a(ひいては、パチンコ台5)は上部外枠20に対して固定される。
【0005】
下部取り付け装置50の構造は上部取り付け装置30の構造と上下対称になっているだけであり、原理的には同一の構造である。
下枠2bは下部取り付け装置50を介して下部外枠20bに対して固定される。
以上のように、パチンコ台5は、上部外枠20aと下部外枠20bとの間に嵌め込まれた後、上部取り付け装置30を介して上部外枠20aに、下部取り付け装置50を介して下部外枠20bにそれぞれ固定され、全体として外枠(島)20に対して固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、
図79に示した従来の遊技台取り付け装置10には以下のような問題点があった。
第一の問題点は、上部外枠20a及び下部外枠20bに対するパチンコ台5の固定に確実性が欠けることである。
上部取り付け装置30に関しては、パチンコ台5はレバー43及びグリップアーム36を介して上部外枠20aに対して固定される。
しかしながら、意図しない方向にレバー43に力が作用するとグリップアーム36が上枠2aから離れるおそれがあり、これを防止する手段は遊技台取り付け装置10には講じられていない。
【0008】
第二の問題点は、上部外枠20a及び下部外枠20bの保全の問題である。
上記のように、パチンコ台5を上部外枠20aに対して固定する際には、スライドベース31の鉛直面31b及びベースレール32において上部外枠20aにネジ止めすることが必要である。このため、上部外枠20aには穴を開けなければならない。
例えば、パチンコ台5を更新するときには、パチンコ台5を適正な位置に維持するため、上部取り付け装置30の取り付け位置を変えることが必要になる場合があり、上部取り付け装置30の取り付け位置を変えれば、そのつど、上部外枠20aに新たな穴を開けなければならない。
【0009】
このように、上部取り付け装置30の取り付け位置を変えるたびに上部外枠20aに新たな穴を開けると、上部外枠20aは穴だらけになり、枠としての強度は低下する。
これは下部取り付け装置50についても同様である。
本発明は以上のような従来の遊技台取り付け装置10における問題点に鑑みてなされたものであり、パチンコ台5を上部外枠20a及び下部外枠20bに対して確実に固定することが可能であり、かつ、上部外枠20a及び下部外枠20bに穴を開けることなくパチンコ台5を上部外枠20a及び下部外枠20bに対して固定することが可能な遊技台取り付け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため、本発明は、遊技台(1)に連結されている台枠(2b)が予め形成されている外部の枠(20b)に接した状態で前記台枠(2b)を前記枠(20b)に連結する遊技台取り付け装置(200)であって、前記遊技台取り付け装置(200)は、ベース板(210)と、第一スライド板(220)と、第二スライド板(230)と、からなり、前記ベース板(210)は、表面(211A)側と裏面(211B)側とを有するベース板本体(211)と、前記ベース板本体(211)の前記裏面(211B)側において前記ベース板本体(211)の一端から前記ベース板本体(211)に対して直角に曲がっているベース板屈曲部(212) と、からなり、前記第一スライド板(220)は、表面(221A)側と裏面(221B)側とを有する第一スライド板本体(221)と、前記第一スライド板本体(221)の前記裏面(221B)側において前記第一スライド板本体(221)の一端から前記第一スライド板本体(221)に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部(222) と、からなり、前記第二スライド板(230)は、表面(231A)側と裏面(231B)側とを有する第二スライド板本体(231)と、前記第二スライド板本体(231)の前記裏面(231B)側において前記第二スライド板本体(231)の一端から前記第二スライド板本体(231)に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部(232) と、からなり、前記第一スライド板本体(221)はその表面(221A)側において前記ベース板本体(211)の裏面(211B)上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体(221)が前記ベース板本体(211)に対してスライドすることにより前記ベース板屈曲部(212)と前記第一スライド板屈曲部(222)との間の間隔を調節可能であり、前記第二スライド板本体(231)はその表面(231A)側において前記第一スライド板本体(221)の裏面(221B)上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体(231)が前記第一スライド板本体(221)に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部(232)と前記第一スライド板屈曲部(222)または前記ベース板屈曲部(212)との間の間隔を調節可能であり、前記第二スライド板屈曲部(232)は前記第一スライド板屈曲部(222)より長く、前記第一スライド板(220)は前記ベース板本体(211)に対して所望の位置において固定可能であり、前記第二スライド板(230)は前記第一スライド板本体(221)に対して所望の位置において固定可能であり、前記第二スライド板屈曲部(232)は前記台枠(2b)に対して固定可能である遊技台取り付け装置(200)を提供する。
【0011】
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)は、第一面(241)と、前記第一面(241)の一端から直交して延びる一対の第二面(242A)と、前記第一面(241)から直交して前記第二面(242A)と同方向に延びる第三面(242B)と,からなる補助プレート(240)をさらに備えることが好ましい。前記第三面(242B)は前記一対の第二面(242A)に挟まれた位置にあり、前記一対の第二面(242A)よりも前記第一面(241)の他端に近い位置にあり、前記補助プレート(240)の前記第一面(241)は下部第二スライド板屈曲部(232)の下面に固定的に取り付けられ、前記第一スライド板屈曲部(222)には下部第二スライド板屈曲部(232)に向かって延びる直立壁(226)が形成されており、前記直立壁(226)は前記一対の第二面(242A)と前記第三面(242B)との間に挟まれている。
【0012】
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)においては、前記第一スライド板本体(221)には、前記第一スライド板本体(221)が前記ベース板本体(211)に対してスライドする方向に延びる長孔(228)が形成され、前記ベース板本体(211)の裏面(211B)側には前記長孔(228)内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔(228)内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体(221)が前記ベース板本体(211)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)においては、前記第二スライド板本体(231)には、前記第二スライド板本体(231)が前記第一スライド板本体(221)に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、前記第一スライド板本体(221)の裏面(221B)側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体(231)が前記第一スライド板本体(221)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)は、前記ベース板本体(211)の面と直交する方向に移動可能な棒状体(251)をさらに備えており、前記棒状体(251)は前記方向に移動することにより前記台枠(2b)の背面に接触し、または前記台枠(2b)の背面から離脱することが可能であることが好ましい。
【0013】
本発明は、さらに、遊技台(1)に連結されている台枠(2a)が予め形成されている外部の枠(20a)から隙間(S)を開けた状態で前記台枠(2a)を前記枠(20a)に連結する遊技台取り付け装置(300)であって、前記遊技台取り付け装置(300)は、ベース板(310)と、第一スライド板(320)と、第二スライド板(330)と、からなり、前記ベース板(310)は、表面(311A)側と裏面(311B)側とを有するベース板本体(311)と、前記ベース板本体(311)の前記裏面(311B)側において前記ベース板本体(311)の一端から前記ベース板本体(311)に対して直角に曲がっているベース板屈曲部(312) と、からなり、前記第一スライド板(320)は、表面(321A)側と裏面(321B)側とを有する第一スライド板本体(321)と、前記第一スライド板本体(321)の前記裏面(321B)側において前記第一スライド板本体(321)の一端から前記第一スライド板本体(321)に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部(322) と、からなり、前記第二スライド板(330)は、表面(331A)側と裏面(331B)側とを有する第二スライド板本体(331)と、前記第二スライド板本体(331)の前記裏面(331B)側において前記第二スライド板本体(331)の一端から前記第二スライド板本体(331)に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部(332)、とからなり、前記第一スライド板本体(321)はその表面(321A)側において前記ベース板本体(311)の裏面(311B)上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体(321)が前記ベース板本体(311)に対してスライドすることにより前記第一スライド板屈曲部(322)と前記ベース板屈曲部(312)との間の間隔を調節可能であり、前記第二スライド板本体(331)はその表面(331A)側において前記ベース板本体(311)の裏面(311B)上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体(331)が前記ベース板本体(311)に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部(332)と第一スライド板屈曲部(322)または前記ベース板屈曲部(312)との間の間隔を調節可能であり、前記第一スライド板本体(321)は前記ベース板本体(311)に対して所望の位置において固定可能であり、前記第二スライド板本体(331)は前記第一スライド板本体(321)または前記ベース板本体(311)に対して所望の位置において固定可能であり、前記第二スライド板屈曲部(332)は前記台枠(2a)に対して固定可能である遊技台取り付け装置(300)を提供する。
【0014】
本発明に係る遊技台取り付け装置(300)においては、前記第一スライド板本体(321)には、前記第一スライド板本体(321)が前記ベース板本体(311)に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、前記ベース板本体(311)の裏面(311B)側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体(321)が前記ベース板本体(311)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(300)においては、前記第二スライド板本体(331)には、前記第二スライド板本体(331)が前記ベース板本体(311)に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、前記ベース板本体(311)の裏面(311B)側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体(331)が前記ベース板本体(311)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(300)は、前記ベース板本体(311)の面と直交する方向に移動可能な棒状体(251)をさらに備えており、前記棒状体(251)は前記方向に移動することにより前記台枠(2a)の背面に接触し、または前記台枠(2a)の背面から離脱することが可能であることが好ましい。
【0015】
本発明は、さらに、遊技台(1)に連結されている台枠(2b)が予め形成されている外部の枠(20b)に接した状態で前記台枠(2b)を前記枠(20b)に連結する遊技台取り付け装置(400)であって、前記枠(20b)及び前記台枠(2b)の厚さは既知であり、前記遊技台取り付け装置(400)は、ベース部(410)と、第一支持部(411)と、第二支持部(412)と、第三支持部(413)と、からなる単一部材であり、前記第一支持部(411)は前記ベース部(410)の一端から前記ベース部(410)と直交する方向に延び、前記第二支持部(412)は前記ベース部(410)の前記一端と他端との間から前記ベース部(410)と直交して前記第一支持部(411)と同方向に前記ベース部(410)から延び、前記第三支持部(413)は前記ベース部(410)の前記他端から前記ベース部(410)と直交して前記第一支持部(411)と同方向に前記ベース部(410)から延び、前記第一支持部(411)と前記第二支持部(412)との間の間隔(H1)は前記枠の厚さに等しく、前記第二支持部(412)と前記第三支持部(413)との間の間隔(H2)は前記台枠(2b)の厚さに等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置(400)を提供する。
【0016】
本発明は、さらに、遊技台(1)に連結されている台枠(2a)が予め形成されている外部の枠(20a)から隙間(S)を開けた状態で前記台枠(2a)を前記枠(20a)に連結する遊技台取り付け装置(500)であって、前記枠(20a)及び前記台枠(2a)の厚さは既知であり、前記遊技台取り付け装置(500)は、ベース部(510)と、第一支持部(511)と、第二支持部(512)と、第三支持部(513)と、からなる単一部材であり、前記第一支持部(511)は前記ベース部(510)の一端から前記ベース部(510)と直交する方向に延び、前記第二支持部(512)は前記ベース部(510)の前記一端と他端との間から前記ベース部(510)と直交して前記第一支持部(511)と同方向に前記ベース部(510)から延び、前記第三支持部(513)は前記ベース部(510)の前記他端から前記ベース部(510)と直交して前記第一支持部(511)と同方向に前記ベース部(510)から延び、前記第一支持部(511)と前記第二支持部(512)との間の間隔(H3)は前記枠(20a)の厚さに等しく、前記第一支持部(511)と前記第三支持部(513)との間の間隔(H4)は前記枠(20a)の厚さと前記台枠(2a)の厚さと前記隙間(S)の厚さとの和に等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置(500)を提供する。
【0017】
本発明は、さらに、遊技台(1)に連結されている台枠(2b)が予め形成されている外部の枠(20b)に接した状態で前記台枠(2b)を前記枠(20b)に連結する遊技台取り付け装置(600)であって、前記枠(20b)及び前記台枠(2b)の厚さは既知であり、前記遊技台取り付け装置(600)は、前記枠(20b)に固定可能な構造体(610, 620, 630)と、前記構造体(610, 620, 630)に対して取り外し可能なプレート(640)と、を備え、前記構造体(610, 620, 630)は磁石を備えており、前記プレート(640)は前記磁石を介して前記構造体(610, 620, 630)に結合し、前記プレート(640)は、前記構造体(610, 620, 630)に取り付けられたときに、前記台枠(2b)の上面に当接するものである遊技台取り付け装置(600)を提供する。
本発明に係る遊技台取り付け装置(600)は、前記構造体(610, 620, 630)は外側に突出する一対の柱状体(632)を備えており、前記プレート(640)には前記柱状体(632)を嵌め込むことができる直径を有する複数個の貫通孔(640b)が一直線上に形成されており、前記一対の柱状体(632)の軸心間距離と前記貫通孔(640b)の中心間距離は、前記一対の柱状体(632)を何れか2個の前記貫通孔(640b)に嵌め込むことが可能であるように設定されていることが好ましい。
【0018】
本発明は、さらに、遊技台(1)に連結されている台枠(2a)が予め形成されている外部の枠(20a)から隙間(S)を開けた状態で前記台枠(2a)を前記枠(20a)に連結する遊技台取り付け装置(700)であって、前記枠(20a)及び前記台枠(2a)の厚さは既知であり、前記遊技台取り付け装置(700)は、前記枠(20a)に固定可能な構造体(710, 720, 730)と、前記構造体(710, 720, 730)に対して取り外し可能なプレート(740)と、を備え、前記構造体(710, 720, 730)は磁石を備えており、前記プレート(740)は前記磁石を介して前記構造体(710, 720, 730)に結合し、前記プレート(740)は、前記構造体(710, 720, 730)に取り付けられたときに、前記台枠(2a)の下面に当接するものである遊技台取り付け装置(700)を提供する。
本発明に係る遊技台取り付け装置(700)は、前記構造体(710, 720, 730)は外側に突出する一対の柱状体(723)を備えており、前記プレート(740)には前記柱状体(723)を嵌め込むことができる直径を有する複数個の貫通孔(740b)が一直線上に形成されており、前記一対の柱状体(723)の軸心間距離と前記貫通孔(740b)の中心間距離は、前記一対の柱状体(723)を何れか2個の前記貫通孔(740b)に嵌め込むことが可能であるように設定されていることが好ましい。
括弧内の符号は後述する実施形態との対応関係を明らかにするためのものであり、権利範囲をこれに制限する意図はない。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る遊技台取り付け装置によれば、パチンコ台に連結されている台枠(上枠及び下枠)を外枠(上部外枠及び下部外枠)に対して確実に固定することが可能であり、かつ、外枠(上部外枠及び下部外枠)に穴を開けることなくパチンコ台を外枠(上部外枠及び下部外枠)に対して固定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置を介してパチンコ台を外枠に固定する状況を示した斜視図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である下部取り付け装置の右側面図である。
【
図3】
図2に示した下部取り付け装置の背面図である。
【
図4】
図2に示した下部取り付け装置の正面図である。
【
図5】
図2に示した下部取り付け装置の平面図である。
【
図6】
図2に示した下部取り付け装置の底面図である。
【
図7】
図2に示した下部取り付け装置の斜視図である。
【
図8】
図2に示した下部取り付け装置の斜視図である。
【
図9】
図2に示した下部取り付け装置の斜視図である。
【
図10】
図2に示した下部取り付け装置の斜視図である。
【
図11】
図2に示した下部取り付け装置の各構成部材の斜視図である。
【
図12】
図2に示した下部取り付け装置の下部第一スライド板の斜視図である。
【
図13】
図2に示した下部取り付け装置の補助プレートの斜視図である。
【0021】
【
図14】
図2に示した下部取り付け装置の使用状態を示す側面図である。
【
図15】
図2に示した下部取り付け装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図16】
図2に示した下部取り付け装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図17】本発明の第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である上部取り付け装置の右側面図である。
【0022】
【
図26】
図17に示した上部取り付け装置の各構成部材を示す分解斜視図である。
【
図27】
図17に示した上部取り付け装置の使用状態を示す側面図である。
【
図28】
図17に示した上部取り付け装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図29】
図17に示した上部取り付け装置の使用状態を示す斜視図である。
【
図30】第二の実施形態に係る遊技台取り付け装置において使用する下部第一スライド板の斜視図である。
【
図31】本発明の第三の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である下部取り付け装置の右側面図である。
【0023】
【
図40】本発明の第三の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である上部取り付け装置の右側面図である。
【0024】
【
図49】本発明の第四の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である下部取り付け装置の右側面図である。
【0025】
【
図58】
図49に示した下部取り付け装置の各構成部材を示す分解斜視図である。
【
図59】
図49に示した下部取り付け装置の一構成要素である下部補助板の平面図である。
【
図60】
図49に示した下部取り付け装置の一構成要素である下部取り付け体の側面図である。
【
図61】
図49に示した下部取り付け装置を下部外枠及び下枠に取り付けた状態を示す側面図である。
【
図64】本発明の第四の実施形態に係る遊技台取り付け装置の一構成要素である上部取り付け装置の右側面図である。
【0026】
【
図73】
図64に示した上部取り付け装置の各構成部材を示す分解斜視図である。
【
図74】
図64に示した上部取り付け装置の一構成要素である上部取り付け体の斜視図である。
【
図75】
図64に示した上部取り付け装置の一構成要素である上部取り付け体の斜視図である。
【
図76】
図64に示した上部取り付け装置を上部外枠及び上枠に取り付けた状態を示す側面図である。
【
図79】従来の遊技台取り付け装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置100を説明する。本実施形態においては、遊技台の一例としてパチンコ台5(
図79に示したもの)を用いる。
遊技台取り付け装置100は、従来の遊技台取り付け装置10と同様に、パチンコ台5を下部外枠20bに固定する下部取り付け装置200と、パチンコ台5を上部外枠20aに固定する上部取り付け装置300と、からなる。
図1は遊技台取り付け装置100を介してパチンコ台5(
図79参照)を外枠20に固定する状況を示した斜視図である。
パチンコ店には、上部外枠20aと下部外枠20bとからなる外枠20が予め形成されており、パチンコ台5は上部外枠20aと下部外枠20bとの間に嵌め込まれた後に、上部取り付け装置300を介して上部外枠20aに、下部取り付け装置200を介して下部外枠20bにそれぞれ固定される。
【0028】
図2は下部取り付け装置200の右側面図、
図3は下部取り付け装置200の背面図、
図4は下部取り付け装置200の正面図、
図5は下部取り付け装置200の平面図、
図6は下部取り付け装置200の底面図である。さらに、
図7乃至
図10は異なる四方向から見た場合の下部取り付け装置200の斜視図、
図11は下部取り付け装置200の各構成部材を示す分解斜視図である。
なお、下部取り付け装置200の正面とはパチンコ台5の前方から見る方向を指し、下部取り付け装置200の背面とはパチンコ台5の後方から見る方向を指す。
下部取り付け装置200は、例えば、
図11に示すように、下部ベース板210と、下部第一スライド板220と、下部第二スライド板230と、補助プレート240と、を備えている。
【0029】
また、後述するように、下部取り付け装置200は任意の構成要素として調整ボルト250を追加的に備えることができる。
図11(D)は下部ベース板210の斜視図である。
下部ベース板210は、表面211Aと裏面211B(ともに
図2参照)とを有する下部ベース板本体211と、下部ベース板本体211の裏面211B側において下部ベース板本体211の下端から下部ベース板本体211に対して直角に曲がっている下部ベース板屈曲部212、とから構成されている。
下部ベース板本体211には鉛直方向に延びる2個の長孔213が形成されている。さらに、各長孔213の外側にそれぞれネジ孔214が形成されている。
図11(C)は下部第一スライド板220の斜視図である。
下部第一スライド板220は、表面221Aと裏面221B(ともに
図2参照)とを有する下部第一スライド板本体221と、下部第一スライド板本体221の裏面221B側において下部第一スライド板本体221の下端から下部第一スライド板本体221に対して直角に曲がっている下部第一スライド板屈曲部222、とからなる。
【0030】
下部第一スライド板本体221には鉛直方向に延びる2個の長孔223が形成されている。
下部第一スライド板本体221は下部ベース板本体211と同一の幅(例えば、
図3または
図4の左右方向の長さ)を有しており、2個の長孔223は、下部第一スライド板本体221と下部ベース板本体211とをそれらの幅方向における両端が一致するように重ね合わせたときに、下部ベース板本体211の長孔213と相互に重なり合わないような位置に形成されている。具体的には、長孔223は下部ベース板本体211の長孔213よりも外側に形成されている。
下部第一スライド板本体221の幅方向における2個の長孔223の各中心間の距離は下部ベース板本体211に形成された2個のネジ孔214の各中心間の距離に等しく設定されており、このため、下部第一スライド板本体221と下部ベース板本体211とを相互に重ね合わせたときに、長孔223は下部ベース板本体211のネジ孔214と位置的に一致する(
図3参照)。
【0031】
下部第一スライド板本体221には2個の長孔223の間に2個のネジ孔224が形成されている。
図12は下部第一スライド板220の斜視図である。
図10及び
図12に示すように、下部第一スライド板屈曲部222の前縁には矩形状の切り欠き227が形成されており、切り欠き227の奥側の一辺には下部第一スライド板屈曲部222の一部を上方に折り曲げることによって下部第一スライド板屈曲部222に対して直立する直立壁226が形成されている。
図11(A)は下部第二スライド板230の斜視図である。
下部第二スライド板230は、表面231Aと裏面231B(ともに
図2参照)とを有する下部第二スライド板本体231と、下部第二スライド板本体231の裏面231B側において下部第二スライド板本体231の下端から下部第二スライド板本体231に対して直角に曲がっている下部第二スライド板屈曲部232、とからなる。
【0032】
下部第二スライド板本体231には鉛直方向に延びる2個の長孔233が形成されている。
下部ベース板本体211と下部第一スライド板本体221とは同一の幅を有しているが、下部第二スライド板本体231は下部ベース板本体211及び下部第一スライド板本体221よりも小さい幅を有している。2個の長孔233は、後述のようにして下部第二スライド板230を下部第一スライド板220及び下部ベース板210と結合させるときに、下部ベース板本体211の長孔213及び下部第一スライド板本体221の長孔223と相互に重なり合わないような位置に形成されている。
下部第二スライド板本体231の幅方向における2個の長孔233の各中心間の距離は下部第一スライド板本体221に形成された2個のネジ孔224の各中心間の距離と等しく設定されている。このため、下部第二スライド板本体231を下部第一スライド板本体221に重ね合わせたときに、各長孔233は各ネジ孔224と位置的に一致する(
図4参照)。
【0033】
下部第二スライド板屈曲部232には複数個の貫通孔234が形成されている。後述するように、下部取り付け装置200は、貫通孔234を介して下部第二スライド板230を台枠2b(パチンコ台5)にネジ止めすることにより、パチンコ台5に対して固定される。
例えば、
図2に代表的に示されるように、下部第二スライド板屈曲部232は下部第一スライド板屈曲部222より長く設定されている。
図11(B)及び
図13は補助プレート240の斜視図である。
補助プレート240は、第一面241と、第一面241の一端(
図13の左端)から直交して下方に延びる一対の第二面242Aと、第一面241から直交して下方に延びる第三面242B,とからなる。
第三面242Bは一対の第二面242Aに挟まれた位置にあり、一対の第二面242Aよりも第一面241の他端(
図13の右端)に近い位置において下方に屈曲している。
【0034】
補助プレート240は下部第二スライド板230と同一の幅を有している。
補助プレート240は下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232の下面に、例えば、溶接によって、固定的に取り付けられ、例えば、
図2に示すように、一対の第二面242Aと第三面242Bとの間に下部第一スライド板220の直立壁226が挟まるように配置されている。
補助プレート240を設けることによって、下部第二スライド板本体231と下部第一スライド板本体221との間の固定状態が意図しない原因より解除された場合(例えば、双方がネジ止めされている場合にそのネジが緩み、あるいは、外れた場合)であっても、下部第二スライド板屈曲部232が前方(
図2の左方向)に移動したり、あるいは、下部第二スライド板屈曲部232が落下したりすることを防止することができる。
図14は下部取り付け装置200の使用状態を示す側面図、
図15及び
図16は下部取り付け装置200の使用状態を示す斜視図である。
以下、
図14乃至
図16を参照して、下部取り付け装置200の使用方法を説明する。
【0035】
先ず、下部第一スライド板220の下部第一スライド板本体221の表面221Aを下部ベース板本体211の裏面211Bに沿ってスライドさせ、下部第一スライド板屈曲部222と下部ベース板屈曲部212との間の距離H1(
図2参照)が外枠20の下部外枠20bの厚さW1(
図14参照)に等しくなるように設定し、この状態において、下部第一スライド板220を下部ベース板210に対して固定する。
下部第一スライド板220の下部ベース板210に対する固定は、下部第一スライド板屈曲部222が延びている側からボルトを各長孔223に通し、ネジ孔214にネジ止めすることにより行われる。
次いで、下部第二スライド板230の下部第二スライド板本体231の表面231Aを下部第一スライド板220の下部第一スライド板本体221の裏面221Bに沿ってスライドさせ、下部第二スライド板屈曲部232と下部第一スライド板屈曲部222との間の距離H2(
図2参照)が台枠2の下枠2bの厚さと下部第一スライド板屈曲部222の厚さとの和W2(
図14参照)に等しくなる(あるいは、下部第二スライド板屈曲部232と下部ベース板屈曲部212との間の距離が下部外枠20bの厚さW1と下枠2bの厚さに等しくなる)ように設定し、この状態において、下部第二スライド板230を下部第一スライド板220に対して、あるいは、下部第一スライド板220及び下部ベース板210の双方に対して固定する。
【0036】
下部第二スライド板230の下部第一スライド板220に対する固定は、下部第二スライド板屈曲部232が延びている側からボルトを各長孔233に通し、ネジ孔224にネジ止めすることにより行われる。この際、ネジ孔224から突出したボルトが下部ベース板本体211に干渉しないように下部ベース板本体211には切り欠き215が形成されている。
以上のように、二つの距離H1及びH2を設定した後、
図14に示すように、下部外枠20bを下部ベース板210の下部ベース板屈曲部212と下部第一スライド板220の下部第一スライド板屈曲部222との間の空間に嵌め込み、同時に、下部外枠20b及び下枠2bを下部ベース板210の下部ベース板屈曲部212と下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232との間の空間に嵌め込む。この場合、下部第一スライド板屈曲部222は下部第二スライド板屈曲部232よりも短いため、下部第一スライド板屈曲部222は下部外枠20bの上面にのみ接し、下枠2bには届かない。下部第二スライド板屈曲部232のみが下枠2bの上面に当接する。
【0037】
次いで、下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232に形成されている貫通孔234を介して下部第二スライド板屈曲部232ひいては下部第二スライド板230を下枠2bにネジ止めする。
以上のように、下部取り付け装置200は、下部ベース板210の下部ベース板屈曲部212と下部第一スライド板220の下部第一スライド板屈曲部222との間の空間に下部外枠20bを挟み込み、同時に、下部ベース板210の下部ベース板屈曲部212と下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232との間の空間に下部外枠20b及び下枠2bを挟み込んだ状態において、下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232において下枠2bに固定され、これによって、下部外枠20b(外枠20)と下枠2b(パチンコ台5)とを相互に固定することになる。
下部取り付け装置200を取り外すときには、貫通孔234に通したネジを外すことにより、下部外枠20b及び下枠2bから下部取り付け装置200を取り外すことが可能である。
【0038】
前述のように、下部取り付け装置200は任意の構成要素として調整ボルト250を追加的に備えることができる。
図11(E)は調整ボルト250の斜視図である。
調整ボルト250は、棒状体251と、棒状体251の一端に取り付けられたツマミ252と、からなる。棒状体251の少なくとも一部には雄ネジ(図示せず)が設けられている。
調整ボルト250を用いる場合には、下部第一スライド板本体221には長孔213と位置的に合う位置にネジ孔225が形成される。
調整ボルト250は、例えば、
図5に示すように、ツマミ252は下部ベース板本体211の外側にあり、棒状体251は長孔213を通過し、棒状体251の雄ネジの部分においてネジ孔225にネジ止めされる。
ツマミ252を一方向(例えば、時計回りの方向)に回転させると棒状体251は前進し(
図5の下方向に進み)、反対方向(反時計回りの方向)に回転させると棒状体251は後進する(
図5の上方向に進む)。
【0039】
図14に示すように、下部外枠20b及び下枠2bに対して下部取り付け装置200を取り付けた後、ツマミ252を一方向に回転させ、棒状体251の先端を下枠2bの一端(
図14の右端)に接触させることにより、下枠2b(ひいてはパチンコ台5)が後退する(
図14の右方向に移動する)ことを防止することができる。
あるいは、棒状体251を前進させることにより、下枠2b(ひいてはパチンコ台5)を前方(
図14の左方向)に移動させることも可能である。
なお、下部ベース板本体211には2個の長孔213が形成されているが、
図11(D)の右側の長孔213(ネジ孔225に対応する長孔13)だけを設けておくことも可能である。ただし、2個の長孔213を設けておくことにより、下部ベース板210を反対側に向けて使用すること(
図11(D)において、下部ベース板屈曲部212が手前側(
図11(D)の左側)に位置するようにして下部ベース板210を使用すること)が可能になる。
【0040】
なお、必要がある場合には、下部第一スライド板屈曲部222に貫通孔(例えば、
図10参照)を設け、この貫通孔を介して下部第一スライド板屈曲部222を下部外枠20bの上面にネジ止めすることも可能である。この場合には、下部取り付け装置200を取り外すときには、貫通孔234に通したネジを外すことに加えて、下部第一スライド板屈曲部222の貫通孔に通したネジを外す。
パチンコ台5を上部外枠20aに固定する上部取り付け装置300の構造は原理的には下部取り付け装置200の構造と同一である。
下部取り付け装置200においては、下枠2bは下部外枠20bに接した状態(下枠2bは下部外枠20b上に乗った状態)にあるが、上部取り付け装置300においては、上枠2aは必ずしも上部外枠20aに接しているわけではなく、上枠2aと上部外枠20aとの間には隙間S(
図27参照)が生じていることがある。この点に関して、上部取り付け装置300の構造は下部取り付け装置200とは異なっている。
【0041】
図17は上部取り付け装置300の右側面図、
図18は上部取り付け装置300の背面図、
図19は上部取り付け装置300の正面図、
図20は上部取り付け装置300の平面図、
図21は上部取り付け装置300の底面図である。さらに、
図22乃至
図25は異なる四方向から見た場合の上部取り付け装置300の斜視図、
図26は上部取り付け装置300の各構成部材を示す分解斜視図である。
上部取り付け装置300は、例えば、
図26に示すように、上部ベース板310と、上部第一スライド板320と、上部第二スライド板330と、を備えている。
【0042】
図26に示すように、上部ベース板310は、表面311Aと裏面311Bとを有する上部ベース板本体311と、上部ベース板本体311の裏面311B側において上部ベース板本体311の一端(
図26では上端)から上部ベース板本体311に対して直角に曲がっている上部ベース板屈曲部312、とから構成されている。
上部ベース板本体311にはその幅方向(
図18または
図19の左右方向)に延びる直線上に4個のネジ孔313A、313B、313C及び313Dが形成されている。
上部第一スライド板320は、表面321Aと裏面321Bとを有する一対の上部第一スライド板本体321と、上部第一スライド板本体321の裏面321B側において上部第一スライド板本体321の一端(
図26では上端)から上部第一スライド板本体321に対して直角に曲がっている上部第一スライド板屈曲部322、とからなる。
一対の上部第一スライド板本体321の各々は上部第一スライド板屈曲部322の幅方向における両端にそれぞれ位置している。
【0043】
上部第一スライド板320は上部ベース板310と同一の幅を有している。
各上部第一スライド板本体321には鉛直方向に延びる長孔323が形成されている。
上部第一スライド板320の幅方向における2個の長孔323の各中心間の距離は上部ベース板本体311に形成された2個のネジ孔313A及び313Bの各中心間の距離に等しく設定されており、このため、上部第一スライド板本体321の各長孔323は、上部第一スライド板320と上部ベース板310とをそれらの幅方向における両端が一致するように重ね合わせたときに、上部ベース板本体311のネジ孔313A及び313Bと位置的に一致する(
図19参照)。
【0044】
上部第二スライド板330は、表面331Aと裏面331Bとを有する上部第二スライド板本体331と、上部第二スライド板本体331の裏面331B側において上部第二スライド板本体331の下端から上部第二スライド板本体331に対して直角に曲がっている上部第二スライド板屈曲部332、とからなる。
上部第二スライド板本体331には鉛直方向に延びる2個の長孔333が形成されている。
上部第二スライド板330は一対の上部第一スライド板本体321の間の距離より小さい幅を有している。
上部第二スライド板330の幅方向における2個の長孔333の各中心間の距離は上部ベース板本体311に形成された2個のネジ孔313C及び313Dの各中心間の距離と等しく設定されている。このため、上部第二スライド板本体331を上部ベース板本体311に重ね合わせたときに、各長孔333は2個のネジ孔313C及び313Dとそれぞれ位置的に一致する(
図19参照)。
【0045】
上部第二スライド板屈曲部332には複数個の貫通孔334が形成されている。後述するように、上部取り付け装置300は、貫通孔334を介して上部第二スライド板330を上枠2aにネジ止めすることにより、上枠2aひいてはパチンコ台5に対して固定される。
図27は上部取り付け装置300の使用状態を示す側面図、
図28及び
図29は上部取り付け装置300の使用状態を示す斜視図である。
以下、
図27乃至
図29を参照して、上部取り付け装置300の使用方法を説明する。
先ず、上部第一スライド板320の各上部第一スライド板本体321の表面321Aを上部ベース板本体311の裏面311Bに沿ってスライドさせ、上部第一スライド板屈曲部322と上部ベース板屈曲部312との間の距離H3(
図17参照)が外枠20の上部外枠20aの厚さW3(
図27参照)に等しくなるように設定し、この状態において、上部第一スライド板320を上部ベース板310に対して固定する。
【0046】
上部第一スライド板320の上部ベース板310に対する固定は、上部ベース板屈曲部312が延びている側からボルトを各長孔323に通し、ネジ孔313A、313Bにネジ止めすることにより行われる。
次いで、上部第二スライド板330の上部第二スライド板本体331の表面331Aを上部ベース板310の裏面311Bに沿ってスライドさせ、上部第二スライド板屈曲部332と上部ベース板屈曲部312との間の距離H4(
図17参照)が上部外枠20aの上面と台枠2の上枠2aの下面との間の距離W4(
図27参照)に等しくなるように設定し、この状態において、上部第二スライド板330を上部ベース板310に対して固定する。
上部第二スライド板330の上部ベース板310に対する固定は、上部ベース板屈曲部312が延びている側からボルトを各長孔333に通し、ネジ孔313C、313Dにネジ止めすることにより行われる。
【0047】
以上のように、二つの距離H3及びH4を設定した後、
図27に示すように、上部外枠20aを上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と上部第一スライド板320の上部第一スライド板屈曲部322との間の空間に嵌め込み、同時に、上部外枠20a及び上枠2aを上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332との間の空間に嵌め込む。すなわち、上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332の上面を上枠2aの下面に当接させる。
次いで、上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332に形成されている貫通孔334を介して上部第二スライド板屈曲部332ひいては上部第二スライド板330を上枠2aにネジ止めする。
外枠20の上部外枠20aと下部外枠20bとの間の距離は一定であるが、パチンコ台5の高さ(すなわち、台枠2の上枠2aの上面と下枠2bの下面との間の距離)はパチンコ台5の機種によって異なるため、下枠2bが下部外枠20bの上に乗っている場合(
図14参照)とは異なり、
図27に示すように、台枠2の上枠2aと外枠20の上部外枠20aとの間には隙間Sが生じることがある。
【0048】
下部取り付け装置200においては、下枠2bは常に下部外枠20bの上にあるため(すなわち、常に接しているため)、下枠2b及び下部外枠20bをまとめて下部ベース板210と下部第二スライド板230との間に挟み込むことが可能である。
これに対して、上部取り付け装置300においては、上部外枠20aと上枠2aとの間に隙間Sが生じることがあるため、下部取り付け装置200とは異なり、上部外枠20a及び上枠2aが相互に接した状態で上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332との間に挟み込むことは不可能である。
【0049】
このため、
図27に示すように、上部外枠20aを上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と上部第一スライド板320の上部第一スライド板屈曲部322との間の空間に嵌め込み、上部外枠20aを固定した状態において、上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332の上面を上枠2aの下面に当接させ、上枠2aを上部第二スライド板屈曲部332上に支持している。
以上のように、上部取り付け装置300は、上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と上部第一スライド板320の上部第一スライド板屈曲部322との間の空間に上部外枠20aを挟み込むことにより、上部外枠20aに対して固定され、さらに、上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332を介して上枠2aを支持する。これによって、上部外枠20a(外枠20)と上枠2a(パチンコ台5)とを相互に固定することができる。
上部取り付け装置300を取り外すときには、貫通孔334に通したネジを外すことにより、上部外枠20a及び上枠2aから上部取り付け装置300を取り外すことが可能である。
【0050】
なお、必要がある場合には、上部第一スライド板屈曲部322に貫通孔(例えば、
図26参照)を設け、この貫通孔を介して上部第一スライド板屈曲部322を上部外枠20aの下面にネジ止めすることも可能である。この場合には、上部取り付け装置300を取り外すときには、貫通孔334に通したネジを外すことに加えて、上部第一スライド板屈曲部322の貫通孔に通したネジを外す。
下部取り付け装置200と同様に、上部取り付け装置300にも調整ボルト250を取り付けることができる。この場合には、上部取り付け装置300は調整ボルト250を取り付けるための取り付けプレート340(
図26参照)を備えるものとして構成される。
取り付けプレート340は、第一面341と、第一面341に対して直立する断面がクランク状の第二面342と、を備えている。
図17に示すように、第一面341は上部第二スライド板330の上部第二スライド板屈曲部332の下面に、第二面342は上部ベース板310の上部ベース板本体311にそれぞれ固定される。
【0051】
図26に示すように、第一面341には貫通孔343が、上部第二スライド板330の上部第二スライド板本体331にはネジ孔335がそれぞれ形成されている。調整ボルト250の棒状体251には雄ネジが切られており、調整ボルト250を貫通孔343に通した後、棒状体251をネジ孔335にネジ止めする。ツマミ252を回転させることにより、棒状体251を前進または後進させることができる。
以上のように、本実施形態に係る遊技台取り付け装置100によれば、パチンコ台5に連結されている上枠2a及び下枠2bを上部外枠20a及び下部外枠20bに対して確実に固定することが可能であり、かつ、上部外枠20a及び下部外枠20bに穴を開けることなくパチンコ台5を上部外枠20a及び下部外枠20bに対して固定することが可能である。
前述のように、本実施形態に係る遊技台取り付け装置100においては補助プレート240(
図11(B)及び
図13)を用いることが可能であるが、補助プレート240を用いることなく、補助プレート240と同様の機能を奏することが可能である。例えば、下部第二スライド板230の下部第二スライド板屈曲部232に3か所の切り込みを入れ、切り込みを入れた部分をそれぞれ下方に折り曲げることにより、一対の第二面242Aと第三面242Bとに対応する直立壁を形成することが可能である。
【0052】
(第二の実施形態)
第一の実施形態における下部取り付け装置200においては、下部ベース板210,下部第一スライド板220及び下部第二スライド板230は全て相互に独立した部材であり、相互に離れた状態にある。このため、下部ベース板210,下部第一スライド板220及び下部第二スライド板230を相互に組み付ける際に多少の手間がかかることがある。
図30は第二の実施形態に係る遊技台取り付け装置において使用する下部第一スライド板220Aの斜視図である。
下部第一スライド板220Aには、
図30に示すように、各長孔223と各ネジ孔224との間に長孔228が形成されている。長孔228は長孔223と同一方向に延びている。
さらに、下部ベース板本体211の裏面211Bには長孔228の内部をスライド可能な凸状体(図示せず)が形成されている。
凸状体が長孔228内をスライドする範囲は下部第一スライド板本体221が下部ベース板本体211に対してスライドする範囲を包含している。すなわち、凸状体が長孔228内をスライドすることによって、下部第一スライド板本体221の下部ベース板本体211に対するスライドが阻害されることはない。
【0053】
このように、長孔228及び凸状体を設けることにより、下部ベース板210と下部第一スライド板220とは少なくとも鉛直方向においては連結されることになるため、下部ベース板210と下部第一スライド板220と組み付ける手間を軽減することができる。
長孔228及び凸状体と同様の構造は下部第一スライド板220と下部第二スライド板230との間にも適用することができる。さらに、上部取り付け装置300の上部ベース板310と上部第一スライド板320との間及び上部ベース板310と上部第二スライド板330との間にも適用することができる。
また、長孔228と凸状体とを逆の関係にすることも可能である。
【0054】
(第三の実施形態)
第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置100の下部取り付け装置200及び上部取り付け装置300においては、上部外枠20a、下部外枠20b、上枠2a及び下枠2bの各厚さに応じて各構成要素の位置を調整することが可能であるように構成されていたが、上部外枠20a、下部外枠20b、上枠2a及び下枠2bの各厚さが一定値である場合(例えば、同一店舗(従って、上部外枠20a及び下部外枠20bの各厚さは同じ)での同一サイズのパチンコ台5(従って、上枠2a及び下枠2bの各厚さは同じ)の交換を行う場合など)には、そのような各構成要素の位置の調整は不要である。
本実施形態に係る遊技台取り付け装置を構成する下部取り付け装置400及び上部取り付け装置500は、各構成要素の位置の調整(すなわち、間隔H1乃至H4)が不要である場合、すなわち、上部外枠20a、下部外枠20b、上枠2a及び下枠2bの各厚さが既知である場合に用いられる。
図31は下部取り付け装置400の右側面図、
図32は下部取り付け装置400の背面図、
図33は下部取り付け装置400の正面図、
図34は下部取り付け装置400の平面図、
図35は下部取り付け装置400の底面図である。さらに、
図36乃至
図39は異なる四方向から見た場合の下部取り付け装置400の斜視図である。
【0055】
概略的に言えば、下部取り付け装置400は、形状的には多少の相違点はあるものの、下部外枠20b及び下枠2bに取り付けるために間隔W1及びW2を調整した後の状態(
図14に示した状態)の第一の実施形態における下部取り付け装置200と同一機能を有する構造を有している。すなわち、下部取り付け装置400は、複数個の部材からなる下部取り付け装置200とは異なり、単一部材(例えば、金属製)からなる。
下部取り付け装置400は、ベース部410と、第一支持部411と、一対の第二支持部412と、第三支持部413と、からなる金属製板状の単一部材である。
ベース部410は、例えば、
図33に示すように、横に長い長方形状の第一部分410Aと、幅方向(
図33の左右方向)における長さが第一部分410Aの長さより短く、第一部分410Aの上縁から上方に突出する第二部分410Bと、を備えている。
第一支持部411はベース部410の第一部分410Aの下縁から第一部分410Aに直交して延びている。
【0056】
各第二支持部412は、第一支持部411の第二部分410Bの両側において第一部分410Aの上縁から第一部分410Aに直交して第一支持部411と同方向に延びている。例えば、
図35に示すように、各第二支持部412は第一支持部411より大きい長さを有している。
第三支持部413は、例えば、
図36に示すように、ベース部410の第二部分410Bの上縁から第二部分410Bに直交して第一支持部411及び第二支持部412と同方向に延びている。例えば、
図35に示すように、第三支持部413は第二支持部412より大きい長さを有している。
図31に示すように、高さ方向(
図31の上下方向)における第一支持部411と各第二支持部412との間の間隔は間隔H1(
図2参照)に、各第二支持部412に下面からと第三支持部413までの間の間隔は間隔H2(
図2参照)にそれぞれ等しく設定されている。
【0057】
下部取り付け装置400の使用方法は第一の実施形態における下部取り付け装置200と同様である。
本実施形態に係る下部取り付け装置400によれば、間隔H1及びH2の設定を行うことなく、下部外枠20b及び下枠2bを相互に連結させることが可能である。
図40は上部取り付け装置500の右側面図、
図41は上部取り付け装置500の背面図、
図42は上部取り付け装置500の正面図、
図43は上部取り付け装置500の平面図、
図44は上部取り付け装置500の底面図である。さらに、
図45乃至
図48は異なる四方向から見た場合の上部取り付け装置500の斜視図である。
概略的に言えば、上部取り付け装置500は、形状的には多少の相違点はあるものの、上部外枠20a及び上枠2aに取り付けるために間隔W3及びW4を調整した後の状態(
図27に示した状態)の第一の実施形態における上部取り付け装置300と同一機能を有する構造を有している。すなわち、上部取り付け装置500は、複数個の部材からなる上部取り付け装置300とは異なり、単一部材(例えば、金属製)からなる。
【0058】
例えば、
図46に示すように、上部取り付け装置500は、ベース部510と、第一支持部511と、一対の第二支持部512と、第三支持部513と、からなる金属製板状の単一部材である。
ベース部510は、例えば、
図42に示すように、横に長い長方形状の第一部分510Aと、幅方向(
図42の左右方向)における長さが第一部分510Aの長さより短く、第一部分510Aの下縁から下方に突出する第二部分510Bと、を備えている。
第一支持部511はベース部510の第一部分510Aの上縁から第一部分510Aに直交して延びている。第一支持部511は第二部分510Bと同一の幅を有している。
【0059】
各第二支持部512は、第一支持部511の第二部分510Bの両側において第一部分510Aの下縁から第一部分510Aに直交して第一支持部511と同方向に延びている。例えば、
図43に示すように、各第二支持部512は第一支持部511と等しい長さを有している。
第三支持部513は、例えば、
図46に示すように、ベース部510の第二部分510Bの下縁から第二部分510Bに直交して第一支持部511及び第二支持部512と同方向に延びている。例えば、
図43に示すように、第三支持部513は第一支持部511及び第二支持部512より大きい長さを有している。
図40に示すように、高さ方向(
図40の上下方向)における第一支持部511と各第二支持部512との間の間隔は間隔H3(
図17参照)に、第一支持部511と第三支持部513との間の間隔は間隔H4(
図17参照)にそれぞれ等しく設定されている。
上部取り付け装置500の使用方法は第一の実施形態における上部取り付け装置300と同様である。
【0060】
本実施形態に係る上部取り付け装置500によれば、間隔H3及びH4の設定を行うことなく、上部外枠20a及び上枠2aを相互に連結させることが可能である。
本実施形態における下部取り付け装置400及び上部取り付け装置500においても、第一の実施形態における調整ボルト250を用いることが可能である。
【0061】
(第四の実施形態)
第四の実施形態に係る遊技台取り付け装置の下部取り付け装置600及び上部取り付け装置700は、第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置100の下部取り付け装置200及び上部取り付け装置300と比較して、一部分が容易に取り外し可能に構成されている。具体的には、下部取り付け装置200の下部第二スライド板230及び上部取り付け装置300の上部第二スライド板330に対応する各部材を容易に取り外すことが可能であるように構成されている。
【0062】
図49は下部取り付け装置600の右側面図、
図50は下部取り付け装置600の背面図、
図51は下部取り付け装置600の正面図、
図52は下部取り付け装置600の平面図、
図53は下部取り付け装置600の底面図である。さらに、
図54乃至
図57は異なる四方向から見た場合の下部取り付け装置600の斜視図、
図58は下部取り付け装置600の各構成部材を示す分解斜視図である。
下部取り付け装置600は、例えば、
図58に示すように、下部ベース板610と、下部補助板620と、下部取り付け体630と、下部取り付けプレート640と、を備えている。
後述のように、下部ベース板610、下部補助板620及び下部取り付け体630が一つの構造体を形成し、下部取り付けプレート640がこの構造体に対して取り外し可能に構成されている。
【0063】
下部ベース板610は、本体ベース板611と、本体ベース板611から直角に延びる一対の第一屈曲板612と、本体ベース板611の上縁から本体ベース板611から直角に第一屈曲板612と同方向に延びる第二屈曲板613と、を備えている。
本体ベース板611は、例えば、
図50に示すように、横長の長方形形状をなす第一ベース板部分611Aと、横長の長方形形状をなし、第一ベース板部分611Aより幅が短く、第一ベース板部分611Aの上縁において第一ベース板部分611Aと連続する第二ベース板部分611Bと、を有している。
一対の第一屈曲板612の各々は第二ベース板部分611Bの両側において第一ベース板部分611Aの上縁からそれぞれ延びている。第二屈曲板613は第二ベース板部分611Bの上縁から延びている。
一対の第一屈曲板612の各々は第二屈曲板613と同一の長さを有している。
【0064】
第一ベース板部分611Aには一直線上に3個の貫通孔611a、一対の第一屈曲板612の各々には一直線上に2個の貫通孔612a、第二屈曲板613には正方形の各頂点に4個の貫通孔613aがそれぞれ形成されている。
図58に示すように、下部補助板620は、第一板部分621と、第一板部分621の両側から下方に延びる一対の第二板部分622と、一対の第二板部分622の各々から第一板部分621と平行に延びる一対の第三板部分623と、を備えている。
図59は下部補助板620の平面図である。
図59に示すように、第一板部分621の側縁の長さ(
図59の上下方向の長さ)は各第三板部分623の側縁の長さよりも長く、第一板部分621は一方の側縁(
図58の左縁、
図59の上縁)において各第三板部分623の側縁と一直線上に位置し、他方の側縁(
図58の右縁、
図59の下縁)において各第三板部分623から突出している。
【0065】
第一板部分621には正方形の各頂点に4個の貫通孔621a、各第三板部分623には一直線上に2個の貫通孔623aがそれぞれ形成されている。
一対の第二板部分622の各々高さは下部ベース板610の各第一屈曲板612と第二屈曲板613との間の間隔に等しく、さらに、第一板部分621は第二屈曲板613と同じ形状をなしている。このため、下部補助板620は上方から下部ベース板610に重なり合うことができるようになっており(例えば、
図54及び
図55参照)、下部補助板620を下部ベース板610に重ね合わせると、第一板部分621の各貫通孔621aは第二屈曲板613の各貫通孔613aに、各第三板部分623の各貫通孔623aは各第一屈曲板612の各貫通孔612aに重なり合うようになっている。
下部取り付け体630は、ベース板631と、ベース板631から上方に延び、六角形断面を有する同一形状の一対の柱状体632と、を備えている。
図60は下部取り付け体630の側面図である。
【0066】
ベース板631は、2個の平板部分631Aと、2個の平板部分631Aの間に形成された上方に突出している突出部分631Bと、を備えている。
突出部分631Bの内部には磁石(図示せず)が突出部分631Bの内壁に固定された状態で配置されている。
一対の柱状体632の各々はその下端において2個の平板部分631Aの各々に固定されている。
さらに、ベース板631は2個の平板部分631Aにおいて下部補助板620の第一板部分621上に、例えば、溶接により、固定されている。この際、一対の柱状体632の各軸心を通る直線が第一板部分621の側縁と平行な方向(
図59の上下方向)になるようにされる。
下部取り付けプレート640は長方形状の平板からなり、一端(例えば、
図52の下端)の付近には正方形の各頂点及び中心に5個の貫通孔640aが、貫通孔640aに隣接して複数個の貫通孔640bが形成されている。
【0067】
複数個の貫通孔640bは下部取り付けプレート640の長さ方向に一直線上に等間隔に形成されており、その直径は柱状体632が嵌まり込む大きさに設定されている。隣接する貫通孔640bの各中心間の距離は一対の柱状体632の各中心間の距離の半分に等しい。このため、例えば、
図54及び
図55に示すように、2個の柱状体632は1個の貫通孔640bを挟む両側の貫通孔640bにそれぞれ嵌まり込む。
図61は下部取り付け装置600を下部外枠20b及び下枠2bに取り付けた状態を示す側面図、
図62及び
図63は
図61に対する斜視図である。
下部取り付け装置600は以下のように使用される。
先ず、下部補助板620を下部ベース板610に対してネジ止めする。
次いで、第一ベース板部分611A(
図50参照)の3個の貫通孔611aを介して下部ベース板610を下部外枠20bにネジ止めする。
【0068】
下部取り付けプレート640の何れか2個の貫通孔640bに一対の柱状体632を嵌め込む。これによって、下部取り付けプレート640は下部取り付け体630の突出部分631Bの内部に配置されている磁石(図示せず)に吸い寄せられ、下部取り付けプレート640は下部取り付け体630ひいては下部補助板620及び下部ベース板610に連結されるとともに、下枠2bの上面に当接する。
どの貫通孔640bを選択するかによって、下部補助板620及び下部ベース板610に対する下部取り付けプレート640の相対的位置が変わるので、貫通孔640b及び柱状体632は下部補助板620及び下部ベース板610に対する下部取り付けプレート640の位置決め部材として機能する。
【0069】
その後、下部取り付けプレート640の貫通孔640aを介して下部取り付けプレート640を下枠2bにネジ止めする(例えば、
図62及び
図63参照)。
以上のようにして、下部取り付け装置600を介して下枠2b(パチンコ台5)を下部外枠20bに取り付けることができる。
本実施形態に係る下部取り付け装置600によれば、一対の柱状体632を嵌め込む貫通孔640bを選択することにより、貫通孔640aの下枠2bに対する位置を変更することができる。このため、既に孔が開けられている下枠2bの箇所を避け、新たな箇所において、貫通孔640aを介しての下枠2bへのネジ止めを行うことができる。
本実施形態に係る下部取り付け装置600においても、調整ボルト250を用いることが可能である。
【0070】
調整ボルト250を用いる場合には、第二ベース板部分611Bに2個のネジ孔611b(
図58参照)を形成し、何れかのネジ孔611bに棒状体251をねじ込む。
本実施形態に係る下部取り付け装置600においては、第一ベース板部分611Aの貫通孔611aを介して下部ベース板610を下部外枠20bにネジ止めしているが、例えば、第一の実施形態における下部ベース板210の下部ベース板屈曲部212と同様の屈曲部を下部ベース板610に設けることによって、下部外枠20bに対するネジ止めを不要にすることができる。
図64は上部取り付け装置700の右側面図、
図65は上部取り付け装置700の背面図、
図66は上部取り付け装置700の正面図、
図67は上部取り付け装置700の平面図、
図68は上部取り付け装置700の底面図である。さらに、
図69乃至
図72は異なる四方向から見た場合の上部取り付け装置700の斜視図、
図73は上部取り付け装置700の各構成部材を示す分解斜視図である。
【0071】
上部取り付け装置700は、例えば、
図73に示すように、上部ベース板710と、上部取り付け体720と、上部補助板730と、上部取り付けプレート740と、を備えている。
後述のように、上部ベース板710、上部取り付け体720及び上部補助板730が一つの構造体を形成し、上部取り付けプレート740がこの構造体に対して取り外し可能に構成されている。
上部ベース板710は、上部ベース板本体711と、上部ベース板本体711の一端(
図73においては下端)から上部ベース板本体711と直角に延びる上部ベース板屈曲部712と、を備えている。
上部ベース板本体711には一直線上に2個の貫通孔711a、上部ベース板屈曲部712には2個の三角形の各頂点に計6個の貫通孔712aがそれぞれ形成されている。
図74及び
図75は上部取り付け体720の斜視図である。
【0072】
上部取り付け体720は、
図73乃至
図75に示すように、第一部材721と、第二部材722と、それぞれ六角形断面を有する4個の同一形状の柱状体723と、を備えている。
第一部材721は一枚の板材を折り曲げて形成されており、直立部分721Aと、直立部分721Aの下半分の両側縁から直立部分721Aに直交して延びる一対の側壁部分721Bと、各側壁部分721Bの下縁から内側に(相対する方向に)向かって延びる一対の下壁部分721Cと、を備えている。
直立部分721Aには一直線上に2個の貫通孔721aが形成されており、2個の貫通孔721aの中心間の距離は上部ベース板本体711に形成された2個の貫通孔711aの中心間の距離に等しい。
第二部材722は、平板状の第一部分722Aと、第一部分722Aより短い幅(
図65の左右方向の長さ)を有し、傾斜した状態(
図64参照)で第一部分722Aの一辺から上方に延びる第二部分722Bと、を備えている。
【0073】
平板状の第一部分722Aは一対の下壁部分721C上に乗るようにして下壁部分721Cに対して固定されている。第二部分722Bは直立部分721Aと相対するように位置している。
図75に示すように、4個の柱状体723のうち2個は一対の下壁部分721Cの一方の下壁部分721Cの下面に固定され下方に延びており、4個の柱状体723のうち残りの2個は一対の下壁部分721Cの他方の下壁部分721Cの下面に固定され下方に延びている。一方の下壁部分721Cに固定された2個の柱状体723の軸心を結ぶ直線は他方の下壁部分721Cに固定された2個の柱状体723の軸心を結ぶ直線と平行であり、さらに、一方の下壁部分721Cに固定された2個の柱状体723の軸心間の間隔は他方の下壁部分721Cに固定された2個の柱状体723の軸心間の間隔に等しい。すなわち、4個の柱状体723は、それらの軸心が1個の正方形の各頂点に位置するように配置されている。
【0074】
上部補助板730は、長方形の平板状の底板731と、底板731の長さ方向と直交する両縁から直立する一対の直立壁732と、底板731の長さ方向と平行な両縁から直立する一対の側壁733と、を備えている。
底板731と一対の直立壁732と一対の側壁733とで三方を囲まれている凹部には磁石(図示せず)が固定的に取り付けられている。
上部補助板730は、各直立壁732に形成されている貫通孔732aと第一部材721の各側壁部分721Bに形成されている貫通孔722aとを介して上部取り付け体720の第一部材721にネジ止めされている。
上部取り付けプレート740は長方形形状の平板からなり、その一端(
図73の右端)の付近には選択及び中心に5個の貫通孔740aが形成され、貫通孔740aから離れた位置には複数個の貫通孔740bが上部取り付けプレート740の長さ方向に一直線上に等間隔に形成されている。
各貫通孔740bの直径は柱状体723が嵌まり込む大きさに設定されている。隣接する貫通孔740bの各中心間の距離は一対の柱状体723の各軸心間の距離の半分に等しい。このため、例えば、
図71及び
図72に示すように、2個の柱状体723は1個の貫通孔740bを挟む両側の貫通孔740bにそれぞれ嵌まり込む。
【0075】
図76は上部取り付け装置700を上部外枠20a及び上枠2aに取り付けた状態を示す側面図、
図77及び
図78は
図76に対する斜視図である。
上部取り付け装置700は以下のように使用される。
先ず、上部補助板730を上部取り付け体720にネジ止めする。
次いで、上部ベース板本体711の2個の貫通孔711a及び直立部分721Aの2個の貫通孔721aを介して上部ベース板710と上部取り付け体720とを上部外枠20aにネジ止めする。これによって、
図76に示すように、上部ベース板710の上部ベース板屈曲部712の上面は上部外枠20aの底面に接し、上部外枠20aの底面を支持する状態になる。
次いで、上部取り付けプレート740の貫通孔740bを、
図72及び
図78に示すように、上部取り付けプレート740の長さ方向が上部ベース板710の上部ベース板屈曲部712の長さ方向と一致するように、一対の下壁部分721Cの何れか一方の下壁部分721Cに固定されている2個の柱状体723に嵌め込む。
【0076】
上部取り付けプレート740は上部補助板730の内部に配置されている磁石に吸着されるため、上枠2aの下面に接し、上枠2aを支持する。この状態において、上部取り付けプレート740の貫通孔740aを介して上部取り付けプレート740を上枠2aの下面にネジ止めする。
以上のようにして、上部取り付け装置700を介して上枠2a(パチンコ台5)を上部外枠20aに取り付けることができる。
本実施形態に係る上部取り付け装置700によれば、一対の柱状体723を嵌め込む貫通孔740bを選択することにより、貫通孔740aの上枠2aに対する位置を変更することができる。このため、既に孔が開けられている上枠2aの箇所を避け、新たな箇所において、貫通孔740aを介しての上枠2aに対するネジ止めを行うことができる。
本実施形態に係る上部取り付け装置700においても、調整ボルト250を用いることが可能である。
【0077】
調整ボルト250を用いる場合には、
図73に示すように、第二部材722の第二部分722Bにネジ孔721bを、第一部材721の直立部分721Aに貫通孔721cをそれぞれ形成し、調整ボルト250の棒状体251の雄ネジ部分をネジ孔721bに通し、棒状体251の先端を貫通孔721cに通す(
図64参照)。
本実施形態に係る上部取り付け装置700においては、上部ベース板本体711の2個の貫通孔711a及び直立部分721Aの2個の貫通孔721aを介して上部ベース板710と上部取り付け体720とを上部外枠20aにネジ止めしているが、例えば、第一の実施形態における上部ベース板310の上部ベース板屈曲部312と同様の屈曲部を上部ベース板710に設けることによって、上部外枠20aに対するネジ止めを不要にすることができる。
【符号の説明】
【0078】
100 本発明の第一の実施形態に係る遊技台取り付け装置
200 第一の実施形態における下部取り付け装置
210 下部ベース板
220 下部第一スライド板
230 下部第二スライド板
240 補助プレート
300 第一の実施形態における上部取り付け装置
310 上部ベース板
320 上部第一スライド板
330 上部第二スライド板
400 本発明の第三の実施形態に係る遊技台取り付け装置における下部取り付け装置
500 本発明の第三の実施形態に係る遊技台取り付け装置における上部取り付け装置
600 本発明の第四の実施形態に係る遊技台取り付け装置における下部取り付け装置
700 本発明の第四の実施形態に係る遊技台取り付け装置における上部取り付け装置
【手続補正書】
【提出日】2023-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠に接した状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記遊技台取り付け装置は、ベース板と、第一スライド板と、第二スライド板と、からなり、
前記ベース板は、表面側と裏面側とを有するベース板本体と、前記ベース板本体の前記裏面側において前記ベース板本体の一端から前記ベース板本体に対して直角に曲がっているベース板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板は、表面側と裏面側とを有する第一スライド板本体と、前記第一スライド板本体の前記裏面側において前記第一スライド板本体の一端から前記第一スライド板本体に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部と、からなり、
前記第二スライド板は、表面側と裏面側とを有する第二スライド板本体と、前記第二スライド板本体の前記裏面側において前記第二スライド板本体の一端から前記第二スライド板本体に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部、とからなり、
前記第一スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記ベース板屈曲部と前記第一スライド板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板本体はその表面側において前記第一スライド板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部と前記第一スライド板屈曲部または前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記第一スライド板屈曲部より長く、
前記第一スライド板は前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板は前記第一スライド板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記台枠に対して固定可能である遊技台取り付け装置。
【請求項2】
第一面と、前記第一面の一端から直交して延びる一対の第二面と、前記第一面から直交して前記第二面と同方向に延びる第三面と,からなる補助プレートをさらに備えており、
前記第三面は前記一対の第二面に挟まれた位置にあり、前記一対の第二面よりも前記第一面の他端に近い位置にあり、
前記補助プレートの前記第一面は下部第二スライド板屈曲部の下面に固定的に取り付けられ、
前記第一スライド板屈曲部には下部第二スライド板屈曲部に向かって延びる直立壁が形成されており、
前記直立壁は前記一対の第二面と前記第三面との間に挟まれていることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項3】
前記第一スライド板本体には、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項4】
前記第二スライド板本体には、前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記第一スライド板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体が前記第一スライド板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項5】
前記ベース板本体の面と直交する方向に移動可能であるとともに固定可能な棒状体をさらに備えており、
前記棒状体は前記方向に移動することにより前記台枠の背面に接触し、または前記台枠の背面から離脱することが可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項6】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠から隙間を開けた状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記遊技台取り付け装置は、ベース板と、第一スライド板と、第二スライド板と、からなり、
前記ベース板は、表面側と裏面側とを有するベース板本体と、前記ベース板本体の前記裏面側において前記ベース板本体の一端から前記ベース板本体に対して直角に曲がっているベース板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板は、表面側と裏面側とを有する第一スライド板本体と、前記第一スライド板本体の前記裏面側において前記第一スライド板本体の一端から前記第一スライド板本体に対して直角に曲がっている第一スライド板屈曲部と、からなり、
前記第二スライド板は、表面側と裏面側とを有する第二スライド板本体と、前記第二スライド板本体の前記裏面側において前記第二スライド板本体の一端から前記第二スライド板本体に対して直角に曲がっている第二スライド板屈曲部と、からなり、
前記第一スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記第一スライド板屈曲部と前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第二スライド板本体はその表面側において前記ベース板本体の裏面上をスライド可能であり、前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドすることにより前記第二スライド板屈曲部と第一スライド板屈曲部または前記ベース板屈曲部との間の間隔を調節可能であり、
前記第一スライド板本体は前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板本体は前記第一スライド板本体または前記ベース板本体に対して所望の位置において固定可能であり、
前記第二スライド板屈曲部は前記台枠に対して固定可能である遊技台取り付け装置。
【請求項7】
前記第一スライド板本体には、前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項6に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項8】
前記第二スライド板本体には、前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、
前記ベース板本体の裏面側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、
前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体が前記ベース板本体に対してスライドする範囲を包含するものであることを特徴とする請求項6に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項9】
前記ベース板本体の面と直交する方向に移動可能であるとともに固定可能な棒状体をさらに備えており、
前記棒状体は前記方向に移動することにより前記台枠の背面に接触し、または前記台枠の背面から離脱することが可能であることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の遊技台取り付け装置。
【請求項10】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠に接した状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、ベース部と、第一支持部と、第二支持部と、第三支持部と、からなる単一部材であり、
前記第一支持部は前記ベース部の一端から前記ベース部と直交する方向に延び、
前記第二支持部は前記ベース部の前記一端と他端との間から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第三支持部は前記ベース部の前記他端から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第一支持部と前記第二支持部との間の間隔は前記枠の厚さに等しく、
前記第二支持部と前記第三支持部との間の間隔は前記台枠の厚さに等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置。
【請求項11】
遊技台に連結されている台枠が予め形成されている外部の枠から隙間を開けた状態で前記台枠を前記枠に連結する遊技台取り付け装置であって、
前記枠及び前記台枠の厚さは既知であり、
前記遊技台取り付け装置は、ベース部と、第一支持部と、第二支持部と、第三支持部と、からなる単一部材であり、
前記第一支持部は前記ベース部の一端から前記ベース部と直交する方向に延び、
前記第二支持部は前記ベース部の前記一端と他端との間から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第三支持部は前記ベース部の前記他端から前記ベース部と直交して前記第一支持部と同方向に前記ベース部から延び、
前記第一支持部と前記第二支持部との間の間隔は前記枠の厚さに等しく、
前記第一支持部と前記第三支持部との間の間隔は前記枠の厚さと前記台枠の厚さと前記隙間の厚さとの和に等しく設定されていることを特徴とする遊技台取り付け装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)においては、前記第一スライド板本体(221)には、前記第一スライド板本体(221)が前記ベース板本体(211)に対してスライドする方向に延びる長孔(228)が形成され、前記ベース板本体(211)の裏面(211B)側には前記長孔(228)内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔(228)内をスライドする範囲は前記第一スライド板本体(221)が前記ベース板本体(211)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)においては、前記第二スライド板本体(231)には、前記第二スライド板本体(231)が前記第一スライド板本体(221)に対してスライドする方向に延びる長孔が形成され、前記第一スライド板本体(221)の裏面(221B)側には前記長孔内をスライド可能な凸状体が形成されており、前記凸状体が前記長孔内をスライドする範囲は前記第二スライド板本体(231)が前記第一スライド板本体(221)に対してスライドする範囲を包含するものであることが好ましい。
本発明に係る遊技台取り付け装置(200)は、前記ベース板本体(211)の面と直交する方向に移動可能であるとともに固定可能な棒状体(251)をさらに備えており、前記棒状体(251)は前記方向に移動することにより前記台枠(2b)の背面に接触し、または前記台枠(2b)の背面から離脱することが可能であることが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
括弧内の符号は後述する実施形態との対応関係を明らかにするためのものであり、権利範囲をこれに制限する意図はない。