IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社寺岡精工の特許一覧

<>
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図1
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図2
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図3
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図4
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図5
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図6
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図7
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図8
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図9
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図10
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図11
  • 特開-システム、登録装置及びプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016766
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】システム、登録装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20240131BHJP
   G06Q 30/0238 20230101ALI20240131BHJP
【FI】
G07G1/12 301E
G07G1/12 331Z
G06Q30/02 376
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022119119
(22)【出願日】2022-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100094226
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100087066
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 隆
(72)【発明者】
【氏名】安藤 峻
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142FA12
3E142FA42
3E142GA41
3E142JA02
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】スムーズな登録・精算処理を進めることができるシステムを提供すること。
【解決手段】登録処理により登録データを生成する生成手段(ステップ1-1)と、登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段(ステップ1-5)と、終了受付手段の操作に基づいて登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段(ステップ1-7)と、問い合わせ手段の結果に基づいて登録処理を終了する場合(ステップ1-8の「Y」)は精算手段20または40へ登録データを送信し、問い合わせ手段の結果に基づいて登録データの内容を修正する場合(ステップ1-8の「N」)は精算手段20または40へ登録データを送信しない(ステップ1-10)制御手段と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録処理により登録データを生成する生成手段と、
前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段と、
前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了または前記登録データの内容を修正することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録処理を終了する場合は、精算手段へ前記登録データを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録データの内容を修正する場合は、精算手段へ前記登録データを送信しないことを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
前記登録データには顧客が有するポイントのポイント情報が含まれ、
前記問い合わせ手段によって当該ポイント情報を含む登録データの内容で精算処理することが可能であると判断した場合、精算手段への前記登録データの送信の際に前記ポイント情報の更新を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
登録処理により登録データを生成する生成手段と、
前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段と、
前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段と、
を備える登録装置。
【請求項7】
システムとしてのコンピュータを、
登録処理により登録データを生成する生成手段、
前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段、
前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段、
前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品やサービスの登録・精算に用いて好適なシステム、登録装置及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、商品やサービスを登録する登録装置や、登録した商品やサービスの精算を行う精算装置などを具備するシステムがあり、各種量販店などにおいて利用されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-138807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来、例えば登録装置で生成した登録データに不備があったような場合、精算装置での操作がスムーズに行えなくなってしまう虞があった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、スムーズな登録・精算処理を進めることができるシステム、登録装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、登録処理により登録データを生成する生成手段と、前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段と、前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段と、を備えるシステムにある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の一例を示す概略構成図である。
図2】店内サーバ10の機能ブロックの一例を示す図である。
図3】商品等販売データ処理装置200の外観構成を精算装置側から見た斜視図である。
図4】商品等販売データ処理装置200の構成の一例を示すブロック図である。
図5】システム1における対面セルフPOS装置20(または対面セルフPOS装置20とセルフPOS装置40)の動作フローの一例を示す図である。
図6】商品登録内容表示画面(小計画面の登録明細画面)G10を示す図である。
図7】ポイント内容表示画面(小計画面の特典付与画面)G20を示す図である。
図8】問い合わせ中画面G30を示す図である。
図9】登録データ送信完了画面G40を示す図である。
図10】登録データ送信不可画面G50を示す図である。
図11】精算内容変更画面G60を示す図である。
図12】操作不可表示画面G70を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用するシステム(販売処理システム、商品等登録精算システム)1の一例を示す概略構成図である。このシステム1は、例えば量販店などにおいて、顧客が購入しようとする商品やサービスを、POS装置において登録して精算するシステムである。同図に示すように、システム1は、複数の店舗別のシステム1A,1B,1C,・・と、クラウドサーバ100と、ポイントサーバ(顧客情報管理サーバ)110とを、インターネットなどのネットワーク130によって接続して構成されている。
【0009】
各店舗別のシステム1A,1B,1C,・・は何れも同様の構成なので、システム1Aについて説明する。システム1Aは、店内サーバ(管理装置、ストアコントローラ)10と、商品登録装置及びセルフ精算装置として使用する対面セルフPOS装置(商品等販売データ処理装置)20と、複数台のセルフ精算装置として使用するセルフPOS装置(商品等販売データ処理装置)40(40A,40B,・・)とを具備し、各機器をLAN80によって通信可能に接続して構成されている。LAN80による接続形態は、有線であっても良し、無線であっても良い。このシステム1A,1B,1C,・・は、例えばスーパーマーケットや物品量販店などに設置される。
【0010】
店内サーバ10は、システム1Aを制御するコンピュータであって、商品マスタファイルや会員情報ファイルや特典情報ファイルなどの種々の情報を管理する。図2は店内サーバ10の機能ブロックの一例を示す図である。同図に示すように、店内サーバ10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、表示部14と、ハードディスク15と、操作部16と、通信部17とを有しており、これら各構成要素を互いに通信回線18を介して接続して構成されている。CPU11は、ROM12に記憶された制御プログラムを実行することにより、店内サーバ10の動作を制御する。ROM12は、前記制御プログラムなどの各種情報を記憶する。RAM13は、種々の情報を一時記憶する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり、店内サーバ10を操作する店員に対して情報を表示する。ハードディスク15は、種々のファイル(例えば、商品マスタファイル、会員情報ファイル、特典情報ファイル、印字フォーマットファイル、会計ファイル等)などを記憶する記憶手段である。操作部16は、店内サーバ10を操作する店員から種々の指示を受けるための各種キーなどを有している。通信部17は、LAN80を介して各種外部機器と通信するための通信インターフェースである。
【0011】
対面セルフPOS装置20とセルフPOS装置40(以下両装置まとめて「セルフPOS装置20又は40」という場合もある)は、何れも構造上同一の装置(下記する商品等販売データ処理装置200)であり、顧客が購入しようとする商品を店員が登録処理する登録装置としての機能と、前記店員に対面した顧客が自ら精算を行うセルフ精算装置としての機能とを併せ持つ装置である。そして、対面セルフPOS装置20は、商品等販売データ処理装置200を上記登録装置及びセルフ精算装置として使用し、セルフPOS装置40は、上記商品等販売データ処理装置200を上記セルフ精算装置のみとして使用している。
【0012】
図3は、上記商品等販売データ処理装置200(セルフPOS装置20又は40)の外観構成を精算装置側から見た斜視図である。また図4は商品等販売データ処理装置200の構成の一例を示すブロック図である。この商品等販売データ処理装置200は、上述のように、店員と顧客が対面しながら、購入しようとする商品の登録を店員が行い、登録した商品の精算を顧客が行う対面セルフPOS装置(セミセルフPOS装置)として使用することもできるし、商品の登録のみを行う登録装置として使用することもできるし、精算のみを行う精算装置として使用することもできるし、登録と精算の両者を同一面側から行う店員操作のPOS装置または顧客操作のフルセルフPOS装置としても使用することもできる装置である。
【0013】
図3に示すように、商品等販売データ処理装置200の顧客操作側(正面側)は、基台201の上方にタッチパネルからなる顧客操作画面203を設置し、顧客操作画面203の下部に顧客用スキャナ205とレシート発行口207aを設置し、顧客操作画面203の側部にクレジットカードやプリペイドカードやモバイル端末などの非現金決済手段によって精算を行う非現金決済処理部209を設置し、基台201の正面側に紙幣投入口211を設置し、紙幣投入口211の斜め下側に硬貨投入口213を設置し、紙幣投入口211の下方にお釣り排出口215を設置して構成されている。
【0014】
また商品等販売データ処理装置200の店員操作側(背面側)は、基台201の上方にタッチパネルからなる店員操作画面204を設置し、また店員用スキャナ260(図3には示さず。図4参照)を設置して構成されている。
【0015】
図4に示すブロック図は商品等販売データ処理装置200のブロック構成を示している。同図に示すように、商品等販売データ処理装置200は、CPU251と、ROM253と、RAM255と、店員操作画面204と店員用スキャナ260と顧客操作画面203と顧客用スキャナ205と印刷部207と、通信部257と、音声出力部259と、現金決済処理部261と、非現金決済処理部209とを備え、これらを通信回路263によって相互に接続して構成されている。
【0016】
CPU251はROM253に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、商品等販売データ処理装置200の動作を制御する。ROM253はプログラムなどを記憶する。RAM255は種々の情報、例えば商品ファイルや会員情報やポイントなどの会員特典情報などの各種情報を記憶する。店員用スキャナ260と顧客用スキャナ205は、例えば商品に付されたバーコード等のコード情報(例えば商品登録情報)などを光学的に取得する取得手段である。
【0017】
店員操作画面204と顧客操作画面203をそれぞれ構成するタッチパネルは、店員や顧客に対して種々の情報を表示する表示部と、画面にタッチすることで各種命令を入力する入力部の機能を有している。印刷部207は、この例ではレシートに印字を行ってレシート発行口207aから印刷済みのレシートを発行するものである。通信部257は、前記LAN80を介して、他の装置と通信するものである。音声出力部259は、顧客に各種操作情報などを音声で報知等する。
【0018】
現金決済処理部261は、釣銭釣札機や、その制御部等を備えて構成されていて、現金による決済処理を行うものである。釣銭釣札機は前記紙幣投入口211、前記硬貨投入口213、前記お釣り排出口215を備えている。非現金決済処理部209は、クレジットカードリーダや電子マネーリーダ等を備えている。
【0019】
そして、この商品等販売データ処理装置200を、対面セルフPOS装置20として使用する場合は、登録操作面側(図3の背面側)に店員、精算操作面側(図3の正面側)に顧客が対面して位置し、店員が商品の登録を行い、その登録が完了した後に顧客が精算を行う。またセルフPOS装置40として使用する場合は、精算操作面側に顧客が位置し、顧客が精算のみを行う。また商品の登録のみを行う登録装置として使用する場合は、登録操作面側に店員が位置し、店員が商品の登録のみを行う。また通常の店員操作によるPOS装置として使用する場合は、精算操作面側に店員が位置し、店員が商品の登録と精算の両方を行う。またフルセルフPOS装置として使用する場合は、精算操作面側に顧客が位置し、顧客が商品の登録と精算の両方を行う。
【0020】
図5は、上記システム1における対面セルフPOS装置20(または対面セルフPOS装置20とセルフPOS装置40)の動作フローの一例を示す図である。即ち、対面セルフPOS装置20の登録操作面側に店員がいて当該登録操作面を用いて店員が登録操作を行い、一方その精算操作面側に顧客がいて当該精算操作面を用いて顧客が精算操作を行う場合は、対面セルフPOS装置20のみを使用する。一方、対面セルフPOS装置20の登録操作面側に店員がいて当該登録操作面を用いて店員が登録操作を行い、一方別のセルフPOS装置40において顧客がその精算操作面を用いて精算操作を行う場合は、対面セルフPOS装置20とセルフPOS装置40を使用する。
【0021】
まず、対面セルフPOS装置20の登録操作面側に店員がいて、顧客が購入を希望する1又は複数の商品を、登録操作面側に設置した店員用スキャナ260や店員操作画面204を用いて登録し、登録データを生成し、例えば図6に示すような商品登録内容表示画面(小計画面の登録明細画面)G10を表示する(ステップ1-1の「Y」→ステップ1-2)。
【0022】
商品登録内容表示画面G10には、会員情報表示欄G101、登録商品表示欄G103、買上点数表示欄G105、小計欄G107、合計欄G109、使用ポイント表示欄G111、不足金額表示欄G113、指示ボタン欄G115、などが表示されている。会員情報表示欄G101には、会員番号や当該会員が有しているポイント点数などが表示される。使用ポイント表示欄G111には、使用しようとするポイントの点数が表示される(図6ではまだ使用しようとするポイントを指定していないので表示は「0」となっている)。不足金額表示欄G113には、ポイントだけでは足りない支払金額を表示する(図6ではまだ使用しようとするポイントが無いので、空欄となっている)。
【0023】
指示ボタン欄G115には、各種指示ボタンとして、ポイント使用指示ボタンG117、ポイント使用取消ボタンG118、精算装置指定ボタンG119、お会計券発行指示ボタンG121等が表示されている。
【0024】
ポイント使用指示ボタンG117は、このボタンを1回押下すると「500」ポイント使用し、n回押下すると「n×500」ポイント使用し、そのポイント数分、支払金額が減額されるものである。なおポイント「500」は一例であり、その設定は任意に行うことができる。例えば「500」の代わりに「100」、「300」、「1000」など、このシステム1上の何れかの装置(店内サーバ10や対面セルフPOS装置20やクラウドサーバ100など)にて予め設定することができる。
【0025】
ポイント使用取消ボタンG118は、このボタンを1回押下すると「500」ポイント分の使用が取り消され、n回押下すると「n×500」ポイント分の使用が取り消され、そのポイント数分、支払金額が増額するものである。
【0026】
精算装置指定ボタンG119は、顧客が精算を行うPOS装置を店員が指定するものであり、この例では、「1」を押下すると対面セルフPOS装置20が指定され、「2」を押下するとセルフPOS装置40Aが指定され、「3」を押下するとセルフPOS装置40Bが指定される。
【0027】
お会計券発行指示ボタンG121は、前記精算装置指定ボタンG119の代わりに、このボタンを押下することで、対面セルフPOS装置20の印刷部207からお会計券を発行させるものである。お会計券は、これに印刷されたバーコードや2次元コード等を、精算しようとする何れかの対面セルフPOS装置20またはセルフPOS装置40の顧客用スキャナ205に読み取らせることで、当該セルフPOS装置20又は40によって顧客が精算を行うものである。
【0028】
そして例えば上記商品登録内容表示画面G10中のポイント使用指示ボタンG117を1回押下する(ステップ1-3の「Y」)。これによって例えば図7に示すポイント内容表示画面(小計画面の特典付与画面)G20が表示される(ステップ1-4)。
【0029】
ポイント内容表示画面G20において、上記商品登録内容表示画面G10と相違する部分は、商品登録内容表示画面G10の登録商品表示欄G103の代わりに、使用ポイント表示欄G123を表示した点である。その他の部分は商品登録内容表示画面G10と同じなので、図6と同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0030】
使用ポイント表示欄G123には、ポイント表示欄G125とポイント会計欄G127が表示されている。ポイント表示欄G125は、前記ポイント使用指示ボタンG117を1回押下することによって使用することを決定したポイント数が表示されている。この例では500ポイント使用するので、ポイント会計欄G127の支払合計には「¥500」が表示されている。もし前記ポイント使用指示ボタンG117を2回押下したとすれば、図7に示すポイント表示欄G125の「1.ポイント 500 1枚」の一行下に、「2.ポイント 500 1枚」が表示され、ポイント会計欄G127の支払合計には「¥1000」と表示されることになる。この表示形態は種々変更可能で、例えば図7に示すポイント表示欄G125の「1.ポイント 500 1枚」の表示自体を「1.ポイント 500 2枚」と表示するなどしてもよい。さらにここでポイント使用取消ボタンG118を1回押下したとすれば、ポイント表示欄G125は「1.ポイント 500 1枚」の表示に戻り、ポイント会計欄G127の支払合計には「¥500」と表示されることになる。
【0031】
次に、ポイント内容表示画面G20(ポイントを使用しない場合は商品登録内容表示画面G10)において、精算装置指定ボタンG119の「1」または「2」または「3」を押下して顧客が精算を行う精算装置を指定するか、或いはお会計券発行指示ボタンG121を押下することで(ステップ1-5の「Y」)、ステップ1-6に移行し、この場合、ポイントを利用しているので、ポイントサーバ110へ問い合わせを行う(ステップ1-7)。このとき、前記ポイント内容表示画面G20上に、図8に示すような問い合わせ中画面G30をポップアップ表示する。問い合わせ中画面G30には、現在ポイントサーバ110に問い合わせ中であることを示す表示が行われる。このとき同時にポイント使用に問題が無ければ、当該顧客のポイント情報を更新するように指示する。
【0032】
問い合わせを受けたポイントサーバ110は、申請したポイントが利用可能か否かを判断する。利用可能か否かの判断には、例えば、当該顧客の現在保有しているポイント数が利用申請したポイント数以上であるか否かの判断や、顧客が保有しているポイントが例えば使用時間や使用期間に制限があって当該制限に合致しているか否かの判断や、対面セルフPOS装置20とポイントサーバ110間の通信に障害が生じているか否かの判断など、種々の判断がある。そして、ポイント使用に問題が無ければポイントサーバ110内のポイント情報を更新する。また、問い合わせを受けた顧客情報の検索処理や、ポイント利用によるポイント減算処理、ポイント発生によるポイント加算処理などもポイントサーバ110の処理内容となり、問い合わせの種類は一つに限定されない。よって、例えばポイントサーバ110へ問い合わせた際に、利用するポイントの減算処理をしつつ、商品購入によって新規で発生したポイントの加算も同時に行うこともできる。
【0033】
また、ポイントの加算は、全ての取引が終了する精算装置20または40での精算処理の完了後にポイントサーバ110に通信し行うようにしても良い。取引終了後の問い合わせであるため、顧客が精算装置20または40を離れた後の処理となり、顧客を精算装置20または40に拘束することが無い。
【0034】
ポイントサーバ110への問い合わせの結果、使用しようとするポイントが適正である場合(ステップ1-8の「Y」)は、前記指定した精算装置20または40の何れかに登録データを送信するか、或いは印刷部207においてお会計券を発行する(ステップ1-9)。指定した精算装置20または40の何れかに登録データを送信した場合は、前記ポイント内容表示画面G20上に、図9に示すような登録データ送信完了画面G40をポップアップ表示する。登録データ送信完了画面G40には、ポイントが適正に使用できたことを表示すると共に、登録データの送信先が表示される。一方お会計券を発行した場合は、図示はしないが、お会計券を発行した旨を同様のポップアップ画面に表示する。
【0035】
顧客は、登録データを受け取った精算装置20または40において、取引金額600円から500ポイントを減算した100円分の精算手続きを行うことが必要になるが、この600-500という計算は、前記対面セルフPOS装置20を登録装置として使用している際に実行し、100円の請求のみとする登録データを、精算を行うよう指示された精算装置20または40に送信する構成とすることもできるし、取引金額600円、利用ポイント500の情報全てを登録データとして、精算を行うよう指示された精算装置20または40に送信し、指示された精算装置20または40にて600-500の計算を実行する構成とすることもできる。即ち、減額計算は、登録装置、精算装置の何れで実行しても良い。
【0036】
一方、ステップ1-8において、ポイントサーバ110への問い合わせの結果、使用しようとするポイントが不適正である場合(ステップ1-8の「N」)やポイントサーバ110間の通信障害など、ポイント利用の宣言が許可されない場合は、図10に示すような登録データ送信不可画面G50をポップアップ表示する(ステップ1-10)。即ち登録データの送信やお会計券の発行はキャンセルされる。登録データ送信不可画面G50には、使用しようとするポイントが使用できず、他の支払方法を選択することの案内表示と、確認ボタンG51とが表示されている。そして登録データ送信不可画面G50の案内表示を理解して確認ボタンG51を押下すると、ステップ1-2に戻り、前記図6に示す商品登録内容表示画面G10を表示する。即ち、ポイント利用がキャンセルされた元の取引内容に変更(ポイントによる値引きがなくなる)され、精算装置20,40の指定やお会計券の発行指示がキャンセルされる。以降は、ポイントを使用しない精算方法(または使用するポイント数を変更した精算方法)を選んで、上記と同様の精算処理を進めていく。
【0037】
前記ステップ1-9において、登録データが送信された精算装置20または40、或いはお会計券に印刷されたバーコードや2次元コードを入力させた精算装置20または40では、当該登録データを受信又は入力すると(ステップ2-1)、当該精算装置20または40の顧客操作画面203に精算画面を表示し(ステップ2-2)、顧客操作による精算処理が行われ(ステップ2-3)、一連の登録・精算処理を完了させていく。
【0038】
精算を行う精算装置20または40において、精算内容を変更しようとする場合、例えば図11に示す精算内容変更画面G60を表示する。当該精算内容変更画面G60には、取引を取り消す取消ボタンG61、登録した商品を取り消す商品取消ボタンG63、入金を取り消す入金取消ボタンG65、精算処理を中断する中断ボタンG67等の他、特典表示欄G69を表示し、この特典表示欄G69にポイントを使用していることを表示する。
【0039】
ポイントを使用していない場合は、これら各種ボタンを操作すること(機能を利用すること)ができる。一方、ポイントを使用している場合は、取消ボタンG61と中断ボタンG67の何れかのボタンを押下した際、図12に示すように、操作不可表示画面G70がポップアップ表示される。操作不可表示画面G70には、当該操作ができないこととその理由を示す操作不可表示欄G71と、操作不可を確認した後に押下する確認ボタンG73が表示されている。
【0040】
即ち、ポイントは登録段階で既に使用済み(ポイントサーバ110のポイント更新済み)なので、精算処理の段階においてはこれを取り消すことは認められない。このため、精算段階においては、ポイントを使用した取引の取り消しや中断はこれを行うことができない構成としている。
【0041】
以上説明したように、システム1は、登録処理により登録データを生成する生成手段(ステップ1-1を実行するCPU251など)と、前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段(ステップ1-5を実行するCPU251など)と、前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段(ステップ1-7を実行するCPU251など)と、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了(または前記登録データの内容を修正)する制御手段(ステップ1-8,9,10を実行するCPU251など)と、を備える。
【0042】
上記システム1によれば、登録処理を終了した際、即ち精算処理を開始する前に予め、登録データの内容での精算処理が可能か否かを判断することができる。このため例えば上記システム1のように、商品などの登録は店員が行い、登録された商品などの精算は顧客が行う、いわゆるセミセルフシステムにおいて、精算やり直し処理などの操作を不慣れな顧客が行うことを確実に防止することができる。
【0043】
また上記システム1において、前記制御手段は、前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録処理を終了する場合(ステップ1-8の「Y」)は精算装置(精算手段)20または40へ前記登録データを送信し(ステップ1-9)、一方、前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録データの内容を修正する場合(ステップ1-8の「N」)は精算装置20または40へ前記登録データを送信しない(ステップ1-10)ので、精算装置20または40には、そのまま精算処理することが可能な登録データのみが送信され、このため精算やり直し処理などの煩雑な操作を精算装置において行う必要がなくなる。これによって例えば精算を顧客自らが行うような場合でも、精算装置20または40において精算やり直し処理などの煩雑な操作を行う必要がなくなる。
【0044】
また前記問い合わせ手段によってポイント情報を含む登録データの内容で精算処理することが可能であると判断した場合、前記精算装置(精算手段)20または40への前記登録データの送信の際(ステップ1-7,8,9を処理している際)に、前記ポイント情報の更新が実行される(ステップ1-7)ので、即ち、精算装置20または40へ登録データが送信される際までポイント情報の更新を実行しない構成としたので、ポイント情報を更新するポイントサーバ110の負担を軽減することができる。
【0045】
なぜなら、上記システム1は、商品の登録操作中は何度でもポイント使用指示ボタンG117やポイント使用取消ボタンG118を押下できる仕様なので、これらのボタンの押下の都度ポイントサーバ110へのポイント利用通信を行うこととすると非効率になり、サーバ負担を大きくしてしまうからである。
【0046】
具体的には、店舗設置のPOS装置(登録装置)20が1台でない場合、またチェーン店などの複数店舗を有している場合、ポイントサーバ110との通信は1対nとなる。先の記載の通り、ポイントサーバ110は顧客情報の検索処理、ポイント減算処理や加算処理、変更後のポイント情報の更新処理など、処理内容は多肢にわたり、これら処理を並行して各POS装置20に対応する必要があるため負荷は大きくなる。仮にポイントサーバ110が高負荷状態となった場合、各処理に遅延が生じる可能性があり、結果としてPOS装置20はポイントサーバ110の処理を待つ時間が長くなる可能性がある。さらに、ネットワーク障害や停電など、処理負荷とは異なる理由でもポイントサーバ110との通信ができない場合があり、この場合もPOS装置20は一定時間の間、ポイントサーバ110からの応答を待つこととなり、結果としてPOS装置20の待ち時間を増大させてしまう。以上より、POS装置20との通信回数を最小限とするため、登録業務の最後の操作である登録データの送信操作に関連付けてポイントサーバ110への利用通信を実行するようにしている。
【0047】
また当該ポイント使用の際の更新を精算開始前に予め行うことで、精算の際にポイントに起因するトラブル(例えばポイントサーバ110との通信失敗やポイント不足などの異常)が発生することを確実に防止するためでもある。即ち、精算装置20または40が登録データを受信した後にポイントサーバ110へポイント利用通信を行った場合、仮にエラーが発生するとそのエラーに顧客自らが対応する必要が生じ、顧客に対応が困難な状況を生み出す可能性があり、効率的ではないからである。
【0048】
これらの理由から、登録操作の完了時にポイント利用通信を実行させるようにし、複数回の通信を抑制すると共に、精算装置20または40での顧客操作に支障が生じないようにしているのである。
【0049】
上記例では、図6に示す商品登録内容表示画面G10中の登録商品表示欄G103の代わりに、図7に示すポイント指定欄G123を表示することでポイント内容表示画面G20を構成したが、その代わりに、商品登録内容表示画面G10の登録商品表示欄G103中の例えば最後の列に「ポイント1 ¥500」のように表示し、この商品登録内容表示画面G10をポイント内容表示画面G20の代わり(兼用)にしてもよい。
【0050】
上記実施形態では、対面セルフPOS装置20と複数台のセルフPOS装置40とを設置しているが、これら各装置の設置台数に種々の変更が可能であることはいうまでもない。即ち何れの装置においても、1台または複数台設置しても良い。またセルフPOS装置40は省略し、対面セルフPOS装置20のみであっても良い。
【0051】
上記システム1においては、対面セルフPOS装置20とセルフPOS装置40を何れも同一の、登録装置としての機能と精算装置としての機能とを併せ持つ装置である商品等販売データ処理装置200として構成しているが、これら対面セルフPOS装置20やセルフPOS装置40の代わりに、それぞれ登録装置としての機能を有する装置と、精算装置としての機能を有する装置とを別々の独立した装置として構成しても良い。
【0052】
また、商品登録の終了を宣言する小計操作を受け付けたタイミングでポイントサーバ110への通信を実行するようにしても良い。
【0053】
さらに、登録データの送信がない、フルセルフPOS装置や、店員が登録と精算をする従来のPOS装置の場合は、送信操作に関連付けるのではなく、先の小計操作や取引を終了する宣言である現計操作を受け付けたタイミングでポイントサーバ110への通信を実行するようにしてもよい。問い合わせの結果、ポイント引き去りができないとなった場合は、当然取引は終了させることができず、引き去れなかった分の精算を求めることとなる。ポイントサーバ110への通信の結果、ポイント引き去りが正しく実行された場合は、レシートを印刷し取引を終了する。
【0054】
また上記実施形態では、精算装置指定ボタン(送信ボタン)、小計ボタン、現計ボタンの操作に関連付けてポイントサーバ110への通信を実行する例を挙げたが、他の例としてポイントサーバ110へ問い合わせるための問い合わせボタンを別に設けても良い。この問い合わせボタンを設ける場合、店員や顧客などの操作者の登録、精算操作の過程において、操作者の発意により当該ボタンを押下するものとなる。当該ボタン押下の際は、「ポイントサーバへ通信を開始します。ポイントの追加やキャンセルはありませんか? はい/いいえ」などのメッセージや選択肢を表示し、何度もサーバ通信が発生しないよう促すことができる。
【0055】
またポイント利用を宣言したにもかかわらず、問い合わせボタンを押下せずに精算装置指定ボタンの押下や現計ボタンの押下などにより取引を終了しようとした場合は、「ポイント利用が宣言されています。『問い合わせボタン』の押下をお願いします。」を表示し、送信や現計の処理を実行しない制御も可能となる。
【0056】
上記システム1は、本発明を量販店のような各種商品を顧客に販売するシステムとして構成した例を示したが、商品の代わりに各種サービスを顧客に提供するシステム、例えば飲食店のような料理などを提供するシステムとして用いても良い。その場合は、厨房付近に設置されるキッチンモニタやキッチンプリンタなどの厨房装置を前記LAN80に接続しておく。
【0057】
なお、上述のシステム1(または対面セルフPOS装置20やセルフPOS装置40など、以下この段落において同様)としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムとしてのシステム1に読み込ませ、実行することにより、上記のシステム1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバ(クラウドサーバ)からアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置(情報端末)で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0058】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの構成であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0059】
《実施形態の総括》
[技術分野]
本発明は、商品やサービスの登録・精算に用いて好適なシステム及び登録装置に関するものである。
[背景技術]
従来、商品やサービスを登録する登録装置と、登録した商品やサービスの精算を行う精算装置とを分離し、登録装置は店員が操作し、精算装置は顧客自らが操作するいわゆるセミセルフシステムが、各種量販店などにおいて利用されている(例えば特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2017-138807号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかし、例えば上記登録装置と精算装置を分離したセミセルフシステムにおいて、登録装置から登録データを受信した精算装置で実行される処理に異常が発生した場合、当該精算装置を操作している顧客だけでは当該異常に対処し難く、スムーズな精算処理を進めることができなくなってしまう虞があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、スムーズな登録・精算処理を進めることができるシステム及び登録装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
【0060】
本発明は、登録処理により登録データを生成する生成手段と、前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段と、前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段と、を備えるシステムにある。
システムは、例えばPOS装置(商品などを登録する登録装置と、登録した商品などの精算を行う精算装置が一体となっている装置や、別々になっている装置などを含む)などを有して構成される。
終了受付手段は、POS装置などにおける小計ボタンの押下等による小計操作や、POS装置などにおける精算ボタンの押下等による精算宣言や、登録装置と精算装置が分かれているPOS装置の登録装置における精算装置の指定(ダイレクト指定)や、登録装置におけるお会計券(精算装置で使用する)の発行(お会計券ボタンの押下等)など、登録処理を終了する旨を受け付ける各種の終了受付手段が含まれる。
問い合わせ手段が問い合わせる先は、例えばこのシステムに通信回線を介して接続されるポイントサーバ(顧客管理サーバ)などがある。精算処理をすることが可能であるか否かの判断としては、例えば、登録データの内容の一部である当該顧客の使用しようとするポイント数が使用できるか否かの判断などがある。例えば使用しようとしている当該顧客のポイントが、何らかの理由で使用不可であったような場合は、当該登録データの内容では精算処理が不可であると判断する。
本発明によれば、登録処理を終了した際、即ち精算処理を開始する前に予め、登録データの内容での精算処理が可能であるか否かを判断することができる。
これは上記システムとして、例えば商品などの登録は店員が行い、一方登録された商品などの精算は顧客が行う、即ち登録装置と精算装置を分離したいわゆるセミセルフシステムに用いて特に好適である。何故なら、もし精算装置が登録装置から登録データを受信した後に当該精算装置において実行される精算処理の過程で、当該登録データの内容での精算処理が不可であることが分かった場合、精算やり直し処理などの操作を不慣れな顧客が行わなければならなくなるからである。本発明によれば、そのような虞を確実に防止することができる。
【0061】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了または前記登録データの内容を修正することを特徴とする。
【0062】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録処理を終了する場合は、精算手段へ前記登録データを送信することを特徴としている。
これによって、精算手段は、精算処理することが可能な登録データのみを受信するので、精算やり直し処理などの操作を精算手段において行う必要がなくなる。例えば精算手段の操作を顧客自らが行うようなシステムの場合、その効果は大きい。
【0063】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記問い合わせ手段の結果に基づいて前記登録データの内容を修正する場合は、精算手段へ前記登録データを送信しないことを特徴としている。
登録データの内容を修正する場合は、精算手段へ登録データを送信しないので、生成手段や制御手段の側で登録データの内容の修正を行うことができ、精算手段において精算やり直し処理などの操作を行う必要がなくなる。例えば精算手段の操作を顧客自らが行うようなシステムの場合、その効果は大きい。
【0064】
また本発明は、上記特徴に加え、前記登録データには顧客が有するポイントのポイント情報が含まれ、前記問い合わせ手段によって当該ポイント情報を含む登録データの内容で精算処理することが可能であると判断した場合、精算手段への前記登録データの送信の際に前記ポイント情報の更新を実行することを特徴としている。
本発明によれば、例えばポイントを使用した上で精算を行うような場合、当該ポイント情報の更新を、精算を行う前に予め行うので、精算の際にポイントに起因するトラブル(例えばポイントサーバとの通信失敗やポイント不足などのトラブル)が発生することを確実に防止することができる。
【0065】
また本発明は、登録処理により登録データを生成する生成手段と、前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段と、前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段と、を備える登録装置にある。
本発明によれば、登録処理を終了した際、即ち精算処理を開始する前に予め、登録データの内容での精算処理が可能であるか否かを判断することができる。
【0066】
また本発明は、システムとしてのコンピュータを、登録処理により登録データを生成する生成手段、前記登録処理を終了する旨を受け付ける終了受付手段、前記終了受付手段の操作に基づいて前記登録データの内容で精算処理をすることが可能であるか否かを問い合わせる問い合わせ手段、前記問い合わせ手段の結果に基づいて、前記登録処理を終了する制御手段、として機能させるプログラムにある。
【符号の説明】
【0067】
1(1A,1B,1C)…システム(販売処理システム、商品等登録精算システム)、100…クラウドサーバ、110…ポイントサーバ(顧客情報管理サーバ)、130…ネットワーク、10…店内サーバ(管理装置、ストアコントローラ)、20…対面セルフPOS装置(商品等販売データ処理装置)、40(40A,40B,・・)…セルフPOS装置(商品等販売データ処理装置)、80…LAN、200…商品等販売データ処理装置、201…基台、203…顧客操作画面(タッチパネル)、204…店員操作画面(タッチパネル)、205…顧客用スキャナ、207…印刷部、209…非現金決済処理部、211…紙幣投入口、213…硬貨投入口、215…お釣り排出口、251…CPU、253…ROM、255…RAM、257…通信部、259…音声出力部、260…店員用スキャナ、261…現金決済処理部、263…通信回路、G10…商品登録内容表示画面、G115…指示ボタン欄、G117…ポイント使用指示ボタン、G118…ポイント使用取消ボタン、G119…精算装置指定ボタン、G121…お会計券発行指示ボタン、G20…ポイント内容表示画面、G123…使用ポイント表示欄、G125…ポイント表示欄、G127…ポイント会計欄、G30…問い合わせ中画面、G40…登録データ送信完了画面、G50…登録データ送信不可画面、G60…精算内容変更画面、G70…操作不可表示画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12