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  • 特開-撮像システムおよび撮像装置セット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167685
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】撮像システムおよび撮像装置セット
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20241127BHJP
   H04N 23/45 20230101ALI20241127BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20241127BHJP
   G03B 19/07 20210101ALI20241127BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N23/45
H04N23/63
G03B19/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083924
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】523189495
【氏名又は名称】合同会社EXE RESEARCH
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 良太
【テーマコード(参考)】
2H054
5C054
5C122
【Fターム(参考)】
2H054BB05
2H054BB06
2H054BB07
5C054CA04
5C054CC02
5C054FE17
5C054HA19
5C122DA11
5C122EA67
5C122FA18
5C122GE01
5C122GF04
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、本開示の一実施形態である撮像システムを使用すると、複数の画像で長期間に渡り被写体の動きを監視することができる撮像システムおよび撮像装置を提供することである。
【解決手段】本開示の一実施形態の撮像システム1は、被写体を監視する複数台の撮像装置と、複数台の撮像装置で撮像した画像を格納する情報処理装置100と、複数台の撮像装置で撮像した画像を閲覧する情報処理端末装置200とを備える。また、撮像システム1は、複数台の撮像装置と、情報処理装置100と、情報処理端末装置200と相互に接続可能である。撮像システム1は、複数台の撮像装置で撮像した画像を情報処理端末装置200の表示部に分割して同時に表示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を監視する複数台の撮像装置と、
前記複数台の撮像装置で撮像した画像を格納する情報処理装置と、
前記複数台の撮像装置で撮像した画像を閲覧する情報処理端末装置と、
を備え、
前記複数台の撮像装置と前記情報処理装置と情報処理端末装置とが相互に接続可能な撮像システムであって、
前記情報処理端末装置は、前記複数台の撮像装置で撮像した画像を分割して同時に表示する表示部を有する撮像システム。
【請求項2】
前記複数台の撮像装置が、
少なくとも標準レンズを備える第1の撮像装置と、
望遠レンズを備える第2の撮像装置と、
超望遠レンズを備える第3の撮像装置と、
を備える請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
前記被写体に感づかれないように前記複数台の撮像装置に擬装を施した請求項1または2に記載の撮像システム。
【請求項4】
直方体状の第1の筐体であって、前記第1の筐体の正面中央部に標準レンズを備える第1の撮像装置と、
直方体状の第2の筐体であって、前記第2の筐体の正面中央部に望遠レンズを備える第2の撮像装置と、
直方体状の第3の筐体であって、前記第3の筐体の正面中央部に超望遠レンズを備える第3の撮像装置と、
前記第1の撮像装置と、前記第2の撮像装置と、前記第3の撮像装置とが充電器と並列に接続される撮像装置セット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮像システムおよび撮像装置セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から撮像システムおよび撮像装置は知られている。探偵が被写体をとるために自動的に撮像することができる望遠レンズ付きカメラがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3106392号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、「ケースに設置されるレンズ群と、画像取り込みユニット組と、照明装置と、感光モジュールとを有するオートフォーカス監視カメラであって、該レンズ群は順序に排列する第1凹凸レンズと、第2凹凸レンズと、第3凹レンズと、第4凸レンズとを有し、第1凹凸レンズと第2凹凸レンズの物体側の曲率半径は結像側より小さく、第3凹レンズが両面凹状のレンズであり、その物体側の曲率半径は結像側より大きく、第4凸レンズが両面凸状のレンズであり、その両面の曲率は等しいことを特徴とするオートフォーカス監視カメラ。」が記載されている。
【0005】
しかし、特許文献1に記載のオートフォーカス監視カメラは、複数の拡大倍率の異なるレンズを有しているが、同時に複数の撮像を行うものではない。また、撮像装置で撮像した画像を情報処理端末装置の表示部に同時に表示するものでもない。さらに、被写体から直接見ることができないように撮像装置に擬装を施したものでもない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態である撮像システムは、被写体を監視する複数台の撮像装置と、複数台の撮像装置で撮像した画像を格納する情報処理装置と、複数台の撮像装置で撮像した画像を閲覧する情報処理端末装置を備えている。撮像システムは、複数台の撮像装置と前記情報処理装置と情報処理端末装置とが相互に接続可能なである。撮像システムは、前記複数台の撮像装置で撮像した画像を前記情報処理端末装置の表示部に分割して同時に表示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る撮像システムを使用すると、複数の画像で長期間に渡り被写体の動きを監視することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施の形態における撮像システム1の構成図である。
図2】本開示の一実施の形態における撮像装置の外観図である。
図3】本開示の一実施の形態における撮像装置セット2の外観図である。
図4】本開示の一実施の形態における撮像装置のブロック図である。
図5】本開示の一実施の形態における擬装した撮像装置の外観図である。
図6】本開示の一実施の形態における情報処理端末装置の表示部に表示される画像である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本開示の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
[1.構成]
本開示の一実施形態である撮像システム1は、被写体を監視する複数台の撮像装置と、複数台の撮像装置で撮像した画像を格納する情報処理装置100と、複数台の撮像装置で撮像した画像を閲覧する情報処理端末装置200とを備える。また、撮像システム1は、複数台の撮像装置と、情報処理装置100と、情報処理端末装置200と相互に接続可能である。撮像システム1は、複数台の撮像装置で撮像した画像を情報処理端末装置200の表示部に分割して同時に表示する。
撮像システム1は、複数台の撮像装置が少なくとも標準レンズを備える第1の撮像装置110と、望遠レンズを備える第2の撮像装置120と、超望遠レンズを備える第3の撮像装置130とを備える。
撮像システム1は、被写体に感づかれないように擬装を施した複数台の撮像装置を備える。
撮像装置セット2は、直方体状の第1の筐体であって、第1の筐体の正面中央部に標準レンズ114を備える第1の撮像装置110と、直方体状の第2の筐体であって、第2の筐体の正面中央部に望遠レンズ124を備える第2の撮像装置120と、直方体状の第3の筐体であって、第3の筐体の正面中央部に超望遠レンズ134を備える第3の撮像装置130とを備える。撮像装置セット2は、第1の撮像装置と、第2の撮像装置と、第3の撮像装置とが充電器140と並列に接続される。
【0011】
図1は、本開示の一実施の形態における撮像装置システム1の構成図である。撮像装置システム1は、情報処理装置100と、第1の撮像装置110と、第2の撮像装置120と、第3の撮像装置130と、情報処理端末装置200と、通信ネットワーク300とを備える。
【0012】
情報処理装置100は、一般的なサーバ用のPC装置である。情報処理装置100にアクセスする際には、所定の認証、例えば、ID情報とパスワード情報を要し、ID情報とパスワード情報とを照合することでアクセス可能に構成される。撮像装置から送信されてきた画像を格納する。
【0013】
第1の撮像装置110は、標準レンズを備えるカメラである。第2の撮像装置120は、望遠レンズを備えるカメラである。第3の撮像装置130は、超望遠レンズを備えるカメラである。
第1の撮像装置110で撮像した画像、動画により、被写体を特定し得る。また、第1の撮像装置110で撮像した画像など、第2の撮像装置120で撮像した画像など、第3の撮像装置130で撮像した画像などを組み合わせた撮像装置セット2により、被写体がどこで誰と一緒にいるかなどが分かる。
【0014】
情報処理端末装置200は、ユーザが使用する情報処理端末である。情報処理端末装置200は、具体的には、PC装置、スマホ、タブレットなどである。情報処理端末装置200を使用して、ユーザは被写体が撮像された画像、動画を確認することができる。
【0015】
通信ネットワーク300は、インターネット、イントラネット、無線LAN、及び4Gや5G携帯電話システムネットワークにより構成される。
【0016】
図2は、第1の撮像装置110の外観図である。
第1の撮像装置110の縦、横、奥行は、それぞれ50mm~80mmの範囲内である。すなわち、第1の撮像装置110は、直方体状の形状をしている。角取処理が行われていてもよい。
第1の撮像装置110の重量は、50g~150gの範囲内である。
第1の撮像装置110の動作温度は、-20度~55度の範囲内である。第1の撮像装置110の防水レベルは、IP67である。
第2の撮像装置120と第3の撮像装置130も同様の構造、仕様である。
【0017】
撮像装置セット2は、第1の撮像装置110と、第2の撮像装置120と、第3の撮像装置130と、外部充電器140と、ケーブル150とから構成される(図3)。
第1の撮像装置110、第2の撮像装置120、および第3の撮像装置130は、ケーブル150を用いて並列に外部充電器140に接続される。
撮像装置セット2は、自転車のかごや車止めなどに設置することができる。
【0018】
撮像装置セット2の構成は、第1の撮像装置110、第2の撮像装置120、および第3の撮像装置130の配列は、いずれの組み合わせでも構わない。例えば、第1の撮像装置110、第2の撮像装置120、および第3の撮像装置130の順でもよいし、第2の撮像装置120、第3の撮像装置130、および第1の撮像装置110の順でもよい。
【0019】
充電器140は、大容量のモバイルバッテリーである。充電器140の容量は、10,000mAh~20,000mAhである。充電器140は、複数のUSB端子を有し、複数台の撮像装置を接続することができる。充電器140を備えることで、電源供給口がなくとも撮像することが可能である。
ケーブル150は、Micro USB Type-Bでもよいし、Type-Cでもよい。ケーブルの長さは、30cm~100cmである。
【0020】
レンズ部114は、第1の撮像装置110の標準レンズである。レンズ部114は、直方体状の筐体を備えている第1の撮像装置110の正面中央部に位置する。
レンズ部124は、第2の撮像装置120の望遠レンズである。レンズ部124は、直方体状の筐体を備えている第2の撮像装置120の正面中央部に位置する。
レンズ部134は、第3の撮像装置130の超望遠レンズである。レンズ部134は、直方体状の筐体を備えている第3の撮像装置130の正面中央部に位置する。
【0021】
図4は、本開示の一実施形態である第1の撮像装置110のブロック図である。第1の撮像装置110は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、レンズ部114と、バッテリー部115と、音声入出力部116とから構成される。
【0022】
制御部111は、主にCPUである。制御部111は、第1の撮像装置110にインストールされたアプリケーション(プログラム)を実行して、情報処理装置100を統括制御する。
【0023】
記憶部112は、インストールされたアプリケーション(プログラム)に加えて、ユーザの属性情報を格納する。記憶部112には、一時記憶としてメモリがあり、永久記憶としてHDDやSSDがある。
メモリは、制御部111が処理を行う際のワークエリアとして機能するものである。メモリは、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)などである。
本開示では、MicroSDカードを使用する。MicroSDカードの容量は、4GB~64GBである。
【0024】
通信部113は、情報処理装置100が情報処理装置100の外部と情報のやり取りを行うものである。通信部113は、具体的には、光ファイバーやイーサネット(ETHERNET)等のケーブルで情報処理装置100の外部と接続される。
本開示では、Wi-Fi802.11b/g/nの2.4GHzを使用する(Wi-Fiは登録商標)。
【0025】
レンズ部114は、撮像装置の心臓部ともいえるレンズである。第1の撮像装置のレンズ部114は、標準レンズである。第2の撮像装置120のレンズ部124は、望遠レンズである。第3の撮像装置130のレンズ部134は、超望遠レンズである。
標準レンズ、望遠レンズ、超望遠レンズの違いは、焦点距離の違いである。望遠レンズの焦点距離は、標準レンズの焦点距離に比べ3~10倍長い。望遠レンズは、標準レンズに比べると視野は狭くなるが、被写体を拡大して撮像することができる。また、超望遠レンズは、標準レンズの焦点距離に比べ10~20倍長い。超望遠レンズは、望遠レンズに比べると視野は狭くなるが、被写体を拡大して撮像することができる。
望遠レンズは
【0026】
バッテリー部115は、外部の充電器140から電力供給を受ける内部のバッテリーである。第1の撮像装置110を動作させるために必要な電力供給源である。
【0027】
音声入出力部116は、マイク、およびスピーカである。マイクで第1の撮像装置110周辺の音声を収集する。スピーカで第1の撮像装置110周辺へ音声を拡散する。情報処理端末装置200は、第1の撮像装置110の音声入出力部116を通じて、音声対話することが可能である。
【0028】
図5は、本開示にかかる撮像装置を擬装した外観図である。撮像装置は、探偵業で使用されることが多々ある。探偵は、被写体から感づかれないように証拠となりえる画像、動画を取得する必要がある。
例えば、第1の撮像装置110の5面を芝状の擬装カバーで覆ったもの、第2の撮像装置120の5面を背景の壁に同化するような擬装カバーで覆ったもの、第3の撮像装置130の5面を暗がりで目立たないような擬装カバーで覆ったものである。
擬装カバーの素材は、ゴムでもよいし、ポリエチレンでもよし、合成樹皮でもよい。
【0029】
情報処理端末装置200の表示部に第1の撮像装置110で撮像した画像を表示する分割表示部201と、第2の撮像装置120で撮像した画像を表示する分割表示部202と、第3の撮像装置130で撮像した画像を表示する分割表示部203とを同時に分割して表示する(図6)。
情報処理端末装置200の表示部においてどの分割表示部にどの撮像装置からの画像を表示させるかは情報処理端末装置200を使用するユーザに依る。
分割表示部204には、新たな撮像装置が追加された場合に撮像装置からの画像を表示可能とする。
ユーザは、リアルタイムで画像を閲覧することもできるし、画像を録画しておき、後日閲覧することもできる。
【0030】
[2.効果]
本開示に係る撮像システムを使用すると、複数の画像で長期間に渡り被写体の動きを監視することができるという効果を有する。また、撮像装置を擬装することで、被写体に感づかれずに撮像することができるという効果を有する。さらに、第1の撮像装置と、第2の撮像装置と、第3の撮像装置とを備えることで、標準画像、拡大画像、超拡大画像の3つ画像を同時に見ることができ、被写体がどこで誰と一緒にいるかなどが分かるという効果を有する。
【符号の説明】
【0031】
1 撮像システム
2 撮像装置セット
100 情報処理装置
110 第1の撮像装置
120 第2の撮像装置
130 第3の撮像装置
140 充電器
150 ケーブル
200 情報処理端末装置
300 通信ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6