(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167732
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】収容箱
(51)【国際特許分類】
F21S 6/00 20060101AFI20241127BHJP
A45C 15/06 20060101ALI20241127BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20241127BHJP
F21L 4/00 20060101ALI20241127BHJP
F21V 21/00 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
F21S6/00 510
A45C15/06
A45C11/00 Z
F21L4/00 423
F21V21/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084000
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】523189705
【氏名又は名称】中田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100199451
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 隆滋
(72)【発明者】
【氏名】中田 浩一
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045CD06
3B045CE09
3B045CE10
3B045FC06
3B045FC08
3B045FC09
3B045FC10
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD01
3B045LA10
3B045LB01
(57)【要約】
【課題】ランプシェードとして用いる場合に置く場所を準備しなくてもよく、更に美観面も優れた持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱を提供することである。
【解決手段】ランプシェードにもなる収容箱1である。収容箱1は前面が開口可能である。前面シェード板1bは、前面に取り付けられ、光が透過し、かつ上下方向に移動可能である。内部に、灯具を固定する灯具固定部1c、1dと、底部に、スマートフォン又はカメラ用の三脚を固定する三脚固定部3を有している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が開口可能な収容箱であって、
前記前面に取り付けられ、光が透過し、かつ上下方向に移動可能な前面シェード板と、
内部に、灯具を固定する灯具固定部と、
底部に、スマートフォン又はカメラ用の三脚を固定する三脚固定部を有する、持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱。
【請求項2】
側面、後面のいずれかの面に光が透過するシェード板が設けられ、
前記シェード板または前記前面シェード板は、写真を取り付け可能な写真取付部を備え、
前記写真取付部は、灯具の光を前記写真に透過させるための開口部を有している、請求項1に記載の持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱。
【請求項3】
前記前面シェード板は、所定の模様を形成する開口部が設けられる、請求項1に記載の持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち運び可能な収容箱に関し、特に、ランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木材で形成される箱体であって、透かし状の透光部を繊細な表現の細かで且つ広い面積に及ぶ模様にすることができ、ランプシェードとして好適に用いることができる発光装置が内包される箱体がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示す箱体をランプシェードとして用いる場合において、箱体を据え置くことになるため、野外で用いる場合に置く場所を準備しなければならないという問題がある。また、単にランプシェードとして用いるものであるため、美観面でも改良の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、このようなことに鑑みてなされたものであり、ランプシェードとして用いる場合に置く場所を準備しなくてもよく、更に美観面も優れた持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、
前面が開口可能な収容箱であって、
前記前面に取り付けられ、光が透過し、かつ上下方向に移動可能な前面シェード板1bと、
内部に、灯具を固定する灯具固定部1c、1dと、
底部に、スマートフォン又はカメラ用の三脚を固定する三脚固定部3を有する、ランプシェードにもなる収容箱1、
によって達成される。
【0007】
上記目的は、
側面、後面のいずれかの面に光が透過するシェード板4a、4bが設けられ、
前記シェード板または前記前面シェード板は、写真を取り付け可能な写真取付部4a1、4b1を備え、
前記写真取付部は、灯具の光を前記写真に透過させるための開口部を有している、上記のランプシェードにもなる収容箱1、
によっても達成される。
【0008】
上記目的は、
前記前面シェード板1bは、所定の模様を形成する開口部が設けられる、上記のランプシェードにもなる収容箱、
によっても達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ランプシェードとして用いる場合に置く場所を準備しなくてもよく、更に美観面も優れた、持ち運び可能なランプシェードにもなる収容箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1を収容箱10として用いた場合の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1をランプシェード20として用いた場合の斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1を収容箱10として用いた場合の正面図である。
【
図4】本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1をランプシェード20として用いた場合の正面図である。
【
図5】本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1をランプシェード20として用いた場合の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1~
図5を用いて、本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1を説明する。なお、以下の全ての図面においては、理解を容易にするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせて図示している。
【0012】
図1は、本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1を収容箱10として用いた場合の斜視図である。収容箱1は、前面がスライド移動する前面板1aを有する構成である。前面板1aを取り外すことで内部に収容物を収容することができる。
図3は、調味料ケース7を収容箱1に収容した状態を示している。収容箱1は、前面板1aと天井板、左右側板、後面板、及び底板で構成される箱である。
図1に示すように、収容箱1は天井板に持ち運びを容易とするための取手2が設けられる。
【0013】
図2は、本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1をランプシェード20として用いた場合の斜視図である。収容箱1は、前面がスライド移動する前面シェード板1bを有する構成である。前面シェード板1bは、内部に設けられた灯具の光を透過するための開口部が設けられる。前面シェード板1bの開口部で所定の模様が施される。所定の模様は、様々なバリエーションを準備しておき、ユーザーの好みの模様で前面シェード板1bが用いられる場合があってもよいし、ユーザーに定期的に前面シェード板1bを届けるような場合がってもよい。前面シェード板1bは、紙や木材やコルク材で形成されるのが好適である。前面シェード板1bに紙や木材やコルク材を用いることで、模様を簡易的なレーザー加工機でも容易に製作することが可能である。左側板には、シェード板4aが設けられ、右側板には、シェード板4bが設けられる。シェード板4a、4bは、写真を取り付け可能な写真取付部4a1、4b1を備えている。写真取付部4a1、4b1は、灯具の光を写真に透過させるための開口部と写真を固定する薄板状の固定部4a2、4b2を有している。なお、写真取付部を有するシェード板は、前面や後面に設けられる場合があってもよい。
【0014】
図2に示すように、収容箱1の底板には、スマートフォン又はカメラ用の三脚11を固定する三脚固定部3を有する構成である。
図4に示すように、収容箱1の天井板には、灯具5と吊り下げるためのフック1cが設けられ、
図5に示すように、収容箱1の底板には、灯具5を固定するための固定穴1dが設けられる。固定穴1dは、ねじ穴構造である。また、天井板の一部に磁性体を設けることで、フック1cを磁石で天井板に取り付ける場合があってもよい。ランプシェードとして利用しない場合において、フック1cの取り外しを容易とすることで収容空間を確保することが可能である。
【0015】
このように本発明の実施形態によるランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱1は以下の効果を奏する。
(あ)収容箱1を遊山箱に用いることで、収容物を持ち運んで使い終わった後に遊山箱に設けられた開口部の模様をランプシェードとして用いることができ、遊山箱を2度楽しむことができる。
(い)底板にスマートフォン又はカメラ用の三脚を取り付けることで、好みの高さでランプシェードを楽しむことができる。
(う)シェード板に写真取付部を設けることで、自分の好みの写真をランプシェードとして鑑賞することができる。
(え)キャンプを行う際に、スマートフォン又はカメラ用の三脚を用いることが可能なためランプシェードの置き場所を準備しなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、紙製、布製、木製、プラスチック製、金属製のあらゆる収容箱にも適用可能である。
【符号の説明】
【0017】
1 ランプシェードにもなる持ち運び可能な収容箱
1a 前面板
1b 前面シェード板
1c フック
1d 固定穴
2 取手
3 三脚固定部
4a、4b シェード板
4a1、4b1 写真取付部
4a2、4b2 固定部
5 灯具
7 調味料ケース
10 収容箱
11 スマートフォン又はカメラ用の三脚
20 ランプシェード