(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167749
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、印刷設定方法、及びアプリケーション
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
G06F3/12 353
G06F3/12 305
G06F3/12 331
G06F3/12 324
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084027
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】河野 真一
(57)【要約】
【課題】PSAを用いた印刷処理において、個々の印刷装置に応じた印刷設定の反映が可能な情報処理装置等を提供する。
【解決手段】プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションを記憶する記憶部と、前記アプリケーションの起動の際に、前記アプリケーションに関連付けられた前記デバイスのデバイス情報を取得する制御部とを備え、前記制御部は、取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を前記記憶部に記憶し、前記アプリケーションに基づく印刷実行の際に、前記記憶部に記憶した前記印刷設定を反映する情報処理装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションを記憶する記憶部と、
前記アプリケーションの起動の際に、前記アプリケーションに関連付けられた前記デバイスのデバイス情報を取得する制御部とを備え、
前記制御部は、
取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を前記記憶部に記憶し、
前記アプリケーションに基づく印刷実行の際に、前記記憶部に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記印刷設定の記憶対象とする前記デバイスの選択を受付ける第1の設定画面を表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の設定画面は、
取得した前記デバイス情報に係る全ての前記デバイス又は全ての前記デバイスから一の前記デバイスの選択を受付けるデバイス選択項目を含むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の設定画面は、
選択された前記デバイスが実現可能な印刷機能の選択を受付ける機能選択項目を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記機能選択項目を介して特定の前記印刷機能の選択を受付けた場合、選択された前記印刷機能を省略した第2の設定画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2の設定画面は、
選択された前記印刷機能を表現するアイコンを含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1の設定画面において、特定の前記印刷機能の選択を受付けない場合、前記印刷機能に係る全ての設定項目を含む第3の設定画面を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザを認証する認証部を更に備え、
前記制御部は、
前記認証部による前記ユーザの認証結果に基づき、前記印刷設定の記憶対象とする前記デバイスの選択を受付けるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
ユーザが前記アプリケーションをインストールしたユーザであるか否かに基づき、前記印刷設定の記憶対象とする前記デバイスの選択を受付けるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションを記憶装置に記憶し、
前記アプリケーションの起動の際に、前記アプリケーションに関連付けられた前記デバイスのデバイス情報を取得し、
取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を前記記憶装置に記憶し、
前記アプリケーションに基づく印刷実行の際に、前記記憶装置に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴とする印刷設定方法。
【請求項11】
プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションであって、
起動の際に、関連付けた前記デバイスのデバイス情報を取得し、
取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を記憶装置に記憶し、
印刷実行指示を受付けると、前記記憶装置に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴とするアプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置を提供するベンダーによって供給されるプリンタドライバは、印刷装置の能力を最大限に発揮できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、ベンダーによって供給されるプリンタドライバは、印刷装置を利用するユーザが個別に導入する必要がある。したがって、例えば、ネットワーク環境等が整備されておらずプリンタドライバの入手が困難のユーザにとっては、ベンダーが供給するプリンタドライバの導入は困難が伴うものであった。
【0003】
一方、オペレーティングシステム(OS)に予め組み込まれている標準プリンタドライバ(以降、単にプリンタドライバと称する)は、印刷装置を利用するユーザが個別に導入する必要はないものの、多種の印刷装置に対応するため、利用可能な機能が標準的な機能に制限されている。
【0004】
このような状況を鑑みて、近年、プリンタドライバを利用した印刷をサポートする印刷サポートアプリケーション(PSA:Print Support Application)を導入することで、印刷装置の能力を十分に利用するための取り組みがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、PSAを用いた印刷処理において、個々の印刷装置に応じた印刷設定の反映が可能な情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る情報処理装置は、プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションを記憶する記憶部と、前記アプリケーションの起動の際に、前記アプリケーションに関連付けられた前記デバイスのデバイス情報を取得する制御部とを備え、前記制御部は、取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を前記記憶部に記憶し、前記アプリケーションに基づく印刷実行の際に、前記記憶部に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴としている。
【0008】
また、本開示に係る印刷設定方法は、プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションを記憶装置に記憶し、前記アプリケーションの起動の際に、前記アプリケーションに関連付けられた前記デバイスのデバイス情報を取得し、取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を前記記憶装置に記憶し、前記アプリケーションに基づく印刷実行の際に、前記記憶装置に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴としている。
【0009】
また、本開示に係るアプリケーションは、プリンタドライバと協働し、デバイスに応じた印刷設定のサポートが可能なアプリケーションであって、起動の際に、関連付けた前記デバイスのデバイス情報を取得し、取得した前記デバイス情報に基づき、前記デバイスに応じた前記印刷設定を記憶装置に記憶し、印刷実行指示を受付けると、前記記憶装置に記憶した前記印刷設定を反映することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、PSAを用いた印刷処理において、個々の印刷装置に応じた印刷設定の反映が可能な情報処理装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の接続形態を説明する図である。
【
図2】第1実施形態に係る情報処理装置の機能構成を説明する図である。
【
図3】Device Containersのデータ構成の一例を説明する図である。
【
図4】第1実施形態に係る印刷装置の機能構成を説明する図である。
【
図5】プリンタドライバとPSAとを用いた印刷処理を説明するシーケンス図である。
【
図6】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図7】デバイス管理テーブルのデータ構成の一例を説明する図である。
【
図8】第1実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図9】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図10】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図11】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図12】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図13】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図14】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図15】第1実施形態に係る動作例を説明する図である。
【
図16】第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を説明する図である。
【
図17】第2実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【
図18】第3実施形態に係る情報処理装置の機能構成を説明する図である。
【
図19】第3実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した説明の技術的内容は、以下の記載に限定されるものではない。
【0013】
複合機等の印刷装置を制御して印刷ジョブを処理させる場合、情報処理装置は、OS(Operating System)にインストールした専用プリンタドライバや、OSの標準機能として設けられたプリンタドライバを介して印刷ジョブを生成する。一般的に、OSにインストールして使用される専用プリンタドライバは、印刷装置のベンダーにより印刷装置毎に提供され、当該印刷装置の能力を十分に発揮できるように構成させている。
【0014】
一方、プリンタドライバは、多く(多種)の印刷装置での印刷を可能とする汎用性を持たせるために、各印刷装置において共通する機能をサポートするに留まる場合が多い。近年、プリンタドライバを用いた印刷ジョブを処理する場合においても、専用プリンタドライバを用いた場合と同様の印刷結果を求める声が多くなっている。また、OSを提供するベンダーにより、OSの安定性やセキュリティを向上させるため、プリンタドライバの機能拡張を図る取り組みもなされている。
【0015】
上記取り組みの一態様として、プリンタドライバによる印刷ジョブの処理をサポートするPSAが知られている。一般的に、PSAは、OSや印刷装置を提供するベンダー等によりアプリケーションとして供給される。PSAは、プリンタドライバと協働し、取得した印刷装置の能力情報に基づき、当該印刷装置の機能が十分に発揮できるように構成されている。例えば、PSAは、プリンタドライバに基づく印刷ジョブに対して、PDL(Page Description Language)の変更や、PJL(Print Job Language)コマンドを付与することができる。
【0016】
ところで、情報処理装置と印刷装置との間における印刷ジョブや必要な情報の送受信を行うための通信プロトコルとして、IPP(Internet Printing Protocol)が知られている。IPPでは、印刷ジョブは、所定のPDLフォーマットのドキュメントデータと、IPP属性情報とで表現される。ここで、IPP属性情報とは、例えば、「Print-Job(印刷実行)」、「Get-Printer-Attributes(プリンタ属性取得)」等のプリンタオペレーションに関する規定や、「Get-Job-Attribues(ジョブ状態取得)」、「Cancel-Job(ジョブのキャンセル)」等のジョブオペレーションに関する規定に加え、印刷装置の印刷設定、装置設定、出力能力(例えば、コピー可能部数、フィニッシャ形態、印刷品質等)を規定する属性とその値(属性値)である。PSAは、IPPに基づきネットワークを介して印刷装置と通信を行うことで当該印刷装置の能力情報を取得し、印刷装置は、IPP属性情報に規定された属性値を解析することで印刷ジョブを処理することができる。
【0017】
PSAは、IPPに依拠してネットワーク上の印刷装置に関連付けられると、当該印刷装置に適したUI(User Interface)を表示し、印刷設定を受付けることができる。
【0018】
しかしながら、OS上にインストールされたPSAを単独起動した場合、PSAが何れの印刷装置に関連付けられているかを一見して把握することはできなかった。したがって、これまでは、関連付けられた印刷装置に対して共通の印刷設定を適用するしかなかった。
【0019】
PSAを用いた印刷処理において、個々の印刷装置に応じた印刷設定の反映が可能な情報処理装置を以下の実施形態で実現する。
【0020】
[1 第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置としての端末装置10と、印刷装置としての複合機30と、同じく印刷装置としての複合機50との接続形態の一例を説明する図である。
【0021】
第1実施形態に係る端末装置10は、特定のOSに基づく動作が可能なコンピュータとして構成することができる。端末装置10は、OSに予め組み込まれているプリンタドライバに基づき印刷ジョブを生成し、複合機30又は複合機50にネットワークNWを介して送信することができる。複合機30又は複合機50は、プリント、コピー、ファクス、イメージ送信等の各ジョブを一つの筐体で実現可能な印刷装置である。複合機30又は複合機50は、端末装置10から受信した印刷ジョブに基づく画像を記録紙に形成することができる。
【0022】
ところで、
図1では、複合機30と、複合機50とのそれぞれの印刷装置が1台ずつネットワークNWに接続された形態を示したが、複合機30と、複合機50とは、ネットワークNWに接続された不図示の他のネットワークNWに接続されてもよく、複数台数の複合機30、複合機50がネットワークNWに接続されていてもかまわない。さらに、複合機30又は複合機50は、例えば、プリンタやファクス装置等の特定の機能に特化した印刷装置であってもかまわない。なお、複合機30と複合機50とは区別する必要が無い場合は、単に複合機30等と称する。
【0023】
[1.2 機能構成]
[1.2.1 端末装置10について]
端末装置10の機能構成について説明する。
図2は、端末装置10の機能構成を説明する図である。端末装置10は、制御部11と、表示部13と、操作入力部15と、通信部17と、記憶部19とを備える。
【0024】
制御部11は、端末装置10全体を制御する。制御部11は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central Processing Unit)等)により構成される。制御部11は、記憶部19に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、その機能を実現する。
【0025】
表示部13は、各種情報をユーザ等に対して表示する表示装置である。表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等により構成することができる。
【0026】
操作入力部15は、ユーザ等により情報の入力を受付ける入力装置である。操作入力部15は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置を用いることができる。
【0027】
通信部17は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、電話回線等を介して他の装置(複合機30等)と通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。なお、通信部17は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Irda、ワイヤレスUSB等の(近距離)無線通信技術に関するインタフェースを備えてもよい。
【0028】
記憶部19は、端末装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する記憶装置である。記憶部19は、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置により構成することができる。
【0029】
第1実施形態において、記憶部19は、制御プログラム191と、アプリケーションプログラム192とを記憶し、デバイス情報記憶領域193と、印刷設定記憶領域194と、画面情報記憶領域195とを確保する。
【0030】
制御プログラム191は、端末装置10を統括的に制御する際に、制御部11が読み出すプログラムである。制御プログラム191を読み出した制御部11はOSとして機能し、表示部13、操作入力部15、通信部17等のハードウェアの駆動の制御、OS上で駆動するアプリケーションの起動や終了、ファイル管理等を行う。また、制御プログラム191を読み出した制御部11は、例えば、プラグアンドプレイ機能等に基づき、複合機30等との(新たな)接続を検知した場合、当該複合機30等を認識して使用するための必要な処理(例えば、デバイス情報の取得等)を行う。制御部11は、取得したデバイス情報を後述するDevice Containersで管理する。
【0031】
制御プログラム191は、ドライバプログラム1911と、IPPクライアントプログラム1912とを含む。ドライバプログラム1911は、OS上で動作する標準プリンタドライバである。IPPクライアントプログラム1912は、IPPに基づき、複合機30等との間で印刷ジョブのやり取りを行う際に制御部11が読み出すプログラムである。IPPクライアントプログラム1912を読み出した制御部11は、IPPに基づき、複合機30等の検索、能力情報の取得要求又は生成した印刷ジョブを複合機30等に対して送信する。
【0032】
アプリケーションプログラム192は、ユーザによる起動指示を受けて制御部11が読み出すプログラムである。アプリケーションプログラム192を読み出した制御部11は、例えば、文書作成、図形描画、インターネット閲覧等のユーザの目的に応じた特定の機能を提供する。アプリケーションプログラム192は、CDやDVD等の記録媒体を用いたインストールや、不図示のサービス提供サーバからのダウンロード等により取得することができる。
【0033】
アプリケーションプログラム192は、印刷サポートプログラム1921と、デバイス管理プログラム1922とを含む。印刷サポートプログラム1921は、制御部11が読み出すことにより、PSAとして機能し、プリンタドライバと協働して印刷結果の改善、向上を行うプログラムである。制御部11は、PSAとして起動する際に、OSが管理するDevice Containersを参照することで、当該PSAに関連付けられた印刷装置としての複合機30等のデバイス情報を取得する。ここで、本開示に係るデバイス情報とは、少なくとも、PSAや複合機30等のベンダーを識別するためのベンダー識別子(ベンダーID)と印刷装置としての複合機30等を識別するためのデバイス識別子(デバイスID)とを含む文字列である。制御部11は、取得したデバイス情報に基づき、複合機30等に応じた印刷設定を受付ける設定画面(UI)を生成し、表示部13に表示する。制御部11は、設定画面を介して受付けた印刷設定を記憶部19に記憶する。そして、印刷実行指示の入力を受付けると、制御部11は記憶した印刷設定を反映した印刷ジョブを生成し、対象の複合機30等に送信する。デバイス管理プログラム1922は、取得したデバイス情報を管理する際に制御部11が読み出すプログラムである。デバイス管理プログラム1922を読み出した制御部11は、後述するデバイス管理テーブルを用いてPSAに関連付けられた複合機30等のデバイス情報や当該デバイス情報に付随する情報を管理する。
【0034】
デバイス情報記憶領域193は、OSが複合機30等から取得したデバイス情報(Device Containers)や、デバイス管理プログラム1922を読み出した制御部11が管理するデバイス管理テーブルを記憶する記憶領域である。ここで、本開示に係るDevice Containersのデータ構成の一例について
図3を用いて説明する。Device Containersは、端末装置10に接続されたデバイス(印刷装置)を認識して使用するための必要なデバイス情報をContainer単位でグループ化したものである。
【0035】
図3で例示するContainer ID(a11111a00-2bb3-44cc-555d-ee66f77gg8hh)で識別されるDevice Containersには、3種のデバイスとしての印刷装置(複合機30に対応する“AAA1E240”、複合機50に対応する“AAA4D2”、及びその他の印刷装置に対応する“BBB3039”)が属していることを示している。
【0036】
ここで、Syetem.Device.HardwareIdsは、上位三桁の数値でベンダーIDを表し、四桁以降の数値でデバイスIDを表している。例えば、AAA1E240のベンダーIDは“AAA”であり、デバイスIDは“1E240”となる。同様に、BBB3039のベンダーIDは“BBB”であり、デバイスIDは“3039”となる。例えば、PSAがベンダー“AAA”により提供されたアプリケーションである場合、制御部11は、PSAの起動の際に、当該PSAに関連付けられたデバイス(印刷装置)として、ベンダーID“AAA”が付されたAAA1E240、AAA4D2をデバイス情報として取得する。
【0037】
印刷設定記憶領域194は、印刷装置に応じた印刷設定を記憶する記憶領域である。
【0038】
画面情報記憶領域195は、印刷処理を実行させる複合機30等の選択を受付けるための設定画面や、複合機30等に応じた印刷設定を受付ける設定画面等のユーザインタフェース(UI)画面の画面情報(画像/画面コンテンツ)を記憶する記憶領域である。
【0039】
[1.2.2 複合機30等について]
次に、複合機30の機能構成について説明する。
図4は、複合機30の機能構成図である。複合機30は、制御部31と、表示部33と、操作入力部35と、画像形成部37と、画像入力部39と、通信部41と、記憶部43とを備える。なお、複合機50は、複合機30と異なる装置であり、異なる印刷設定を要する複合機であるため、両複合機において共通する機能構成について説明するものとする。
【0040】
制御部31は、複合機30全体を制御する。制御部31は、例えば、1又は複数の演算装置(CPU等)により構成される。制御部31は、記憶部43に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、その機能を実現する。
【0041】
表示部33は、各種情報をユーザ等に対して表示する表示装置である。表示部33は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等により構成することができる。
【0042】
操作入力部35は、ユーザ等による情報の入力を受付ける入力装置である。操作入力部35は、例えば、ハードキーやソフトウェアキーといった操作キー、ボタン等の各種入力装置により構成することができる。なお、操作入力部35は、表示部33を介しての入力が可能なタッチパネルとして構成することができる。この場合、タッチパネルの入力方式としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった一般的な方式を採用することができる。
【0043】
画像形成部37は、不図示の給紙トレイから用紙を給紙し、印刷ジョブに含まれるドキュメントデータに基づく画像を形成した後、不図示の排紙部に排紙する。画像形成部37は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成することができる。この場合、画像形成部37は、トナー色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等)に対応した不図示のトナーカートリッジがから供給されるトナーを用いて画像形成を行う。
【0044】
画像入力部39は、原稿を走査することにより、ドキュメントデータを生成する。画像入力部39は、例えば、CCD(Charge Coupled device)、CIS(Contact Image Sensor)等のイメージセンサを備え、自動原稿送り装置(ADF:Automatic document feeder)や、原稿を載置して読み取るためのフラットベット等を有するスキャナ装置として構成することができる。画像入力部39は、原稿画像からの反射光像をイメージセンサで読取ることで画像データを生成することが可能な構成であれば、その構成に特に制限はない。なお、画像入力部39は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬性記憶媒体に記憶されたドキュメントデータや、端末装置10から送信された印刷ジョブを取得可能なインタフェースとして構成することも可能である。
【0045】
通信部41は、例えば、LAN、WAN、インターネット、電話回線、ファクス回線等のネットワークNWを介して他の装置(端末装置10)と通信を行うための有線/無線の何れか又はその両方のインタフェースを備える。また、通信部41は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near field communication)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Irda、ワイヤレスUSB等の(近距離)無線通信技術に関するインタフェースを備えてもよい。
【0046】
記憶部43は、複合機30の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部43は、例えば、RAM、HDD、SSD、ROM等の記憶装置により構成することができる。
【0047】
第1実施形態において、記憶部43は、制御プログラム431と、ジョブ実行プログラム432と、IPPサーバプログラム433とを記憶し、デバイス情報記憶領域434を確保する。
【0048】
制御プログラム431は、複合機30を統括的に制御する際に制御部31が読み出すプログラムである。制御プログラム431を読み出した制御部31は、表示部33、操作入力部35、画像形成部37、画像入力部39、通信部41等の駆動を制御する。
【0049】
ジョブ実行プログラム432は、プリント、コピー、ファクス、イメージ送信等のジョブを実行する際に制御部31が読み出すプログラムである。
【0050】
IPPサーバプログラム433は、IPPに基づき、クライアントデバイスとしての端末装置10との間で印刷ジョブのやり取りを行う際に制御部31が読み出すプログラムである。IPPサーバプログラム433を読み出した制御部31は、端末装置10による検索の応答、能力情報の取得要求に対する応答、又は端末装置10から送信された印刷ジョブを取得する。
【0051】
デバイス情報記憶領域434は、複合機30のデバイス情報(デバイスIDや装置情報)を記憶する記憶領域である。
【0052】
[1.3 処理の流れ]
[1.3.1 プリンタドライバとPSAとを用いた印刷処理の流れ]
第1実施形態に係る処理の流れを説明する前に、プリンタドライバとPSAとを用いた印刷処理について説明する。なお、
図5では、端末装置10のOS(プリンタドライバ)は、複合機30に対して印刷ジョブを出力する態様について説明する。
【0053】
図5は、プリンタドライバとPSAとを用いた印刷処理を説明するシーケンス図である。まず、ユーザは、文書作成、図形描画、インターネット閲覧等のアプリケーションで作成した文書、図形、Webページ等の印刷を実施するため、不図示の同アプリケーションの印刷ダイアログに設けられた印刷ボタンを選択する(S10)。
【0054】
印刷ボタンの選択を受けると、アプリケーションは作成された文書や図形等に対応するドキュメントデータをOS(プリンタドライバ)に渡す(S12)。
【0055】
OS(プリンタドライバ)は、ドキュメントデータをPDLデータ(例えば、XPSフォーマット)に変換する(S14)。
【0056】
OS(プリンタドライバ)は、ドキュメントデータをPDLデータ(例えば、XPSフォーマット)に変換後、PSAのPDLModificationRequestEventを実行する(S16)。
【0057】
PSAは、OS(プリンタドライバ)に対してPDLデータ(XPSフォーマット)の取得を要求する(S18)。
【0058】
PDLデータ(XPSフォーマット)の取得要求を受けたOS(プリンタドライバ)は、PSAに対してPDLデータ(XPSフォーマット)を渡す(S20)。
【0059】
PSAは、取得したPDLデータ(XPSフォーマット)を読み出し(S22)、複合機30に対して実行させる印刷ジョブ又はIPP属性情報を付与した印刷ジョブの生成をOS(プリンタドライバ)に対して要求する(S24)。このとき、PSAは、後述する複合機30に応じた印刷設定に基づき、IPP属性情報を付与した印刷ジョブの生成をOS(プリンタドライバ)に対して要求してもよい。
【0060】
OS(プリンタドライバ)は、ジョブの有効性確認のためのValidate-Jobコマンドを複合機30に送信する(S26)。
【0061】
Validate-Jobコマンドを受信すると、複合機30はジョブの有効性に応じてSuccessful-OKの状態コマンドをOS(プリンタドライバ)に送信する(S28)。
【0062】
Successful-OKの状態コマンドを受信すると、OS(プリンタドライバ)は、ジョブ生成を指示するCreate-Jobコマンドを複合機30に対して送信する(S30)。
【0063】
Create-Jobコマンドを受信すると、複合機30は、ジョブ生成の受付状態に応じてSuccessful-OKの状態コマンドをOS(プリンタドライバ)に送信する(S32)。
【0064】
複合機30からSuccessful-OKの状態コマンドを受信すると、OS(プリンタドライバ)はPSAに対して印刷出力用のストリームを渡す(S34)。
【0065】
印刷ジョブ出力用のストリームを取得したPSAは、PDL(XPSフォーマット)を必要に応じて、PDFフォーマットや、PCL6フォーマット等の所定のPDLに変換する(S36)。
【0066】
PSAは、S34で取得した印刷出力用のストリームに、PDLデータ(所定のPDLフォーマットに変換した場合は、変換後のPDLデータ)とPJLコマンドとを流し込み、OS(プリンタドライバ)へ完了を通知する(S38)。
【0067】
OS(プリンタドライバ)は、取得したPDLデータとPJLコマンドとをSend-Documentコマンドで複合機30に送信する(S40)。
【0068】
Send-Documentコマンドを受信すると、複合機30は、PDLデータとIPP属性情報とを受付けた旨を表すSuccessful-OKの状態コマンドをOS(プリンタドライバ)に送信する(S42)。そして、複合機30は、IPP属性情報に基づく印刷設定を行い、印刷を実行する(S44)。
【0069】
[1.3.2 PSAの起動に伴う処理の流れについて]
次に、第1実施形態に係る処理の流れについて
図6のフローチャートを用いて説明する。
図6は、第1実施形態に係る処理の流れとして、PSAの起動の際に、端末装置10の制御部11が実行する処理を説明するフローチャートである。端末装置10の制御部11は、印刷サポートプログラム1921、デバイス管理プログラム1922等を読み出すことにより
図6で説明する処理を実行する。
【0070】
制御部11は、例えば、不図示のスタートメニューに含まれるPSAアイコンが選択された場合や、プリンタドライバのセットアップの際にPSAの起動指示の入力を受付ける(ステップS110)。
【0071】
制御部11は、印刷サポートプログラム1921を読み出すことにより、PSAを起動する。PSAの起動に伴い、制御部11は、
図3で例示したDevice ContainersのSystem.Device.HardwareIDsを参照することにより、PSAに関連付けられている複合機30等のデバイス情報を取得する(ステップS120)。
【0072】
Device ContainersからPSAに関連付けられたデバイス情報が取得できた場合、制御部11は、デバイス管理テーブルを生成する(ステップS130;Yes→ステップS140)。なお、ここでの処理では、PSAがベンダー“AAA”により提供されたアプリケーションであり、当該PSAに関連付けられた複合機のデバイス情報として、複合機30に対応する“AAA1E240”及び複合機50に対応する“AAA4D2”が取得できたものとして説明する。
【0073】
一方、PSAに関連付けられたデバイス情報が取得できなかった場合、制御部11は処理を終了する(ステップS130;No→終了)。
【0074】
次いで、制御部11は、生成したデバイス管理テーブルに基づき、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機30等の選択を受付ける第1の設定画面を表示部13に表示する(ステップS150)。
【0075】
制御部11は、第1の設定画面を介して複合機30又は複合機50のどちらかの複合機の選択を受付けたか否かを判定する(ステップS160)。制御部11は、第1の設定画面を介して複合機30又は複合機50のどちらかが選択されたと判定すると、選択された複合機30又は複合機50が実現可能な印刷機能が選択されたか否かを判定する(ステップS160;Yes→ステップS170)。
【0076】
制御部11は、選択された複合機30又は複合機50が実現可能な印刷機能が選択されたと判定した場合、選択された印刷機能に関する第2の設定画面を表示部13に表示する(ステップS170:Yes→ステップS180)。
【0077】
ところで、第1の設定画面を介して複合機30又は複合機50の選択を受付けない場合(ステップS160;No)若しくは選択された複合機30又は複合機50が実現可能な印刷機能の選択を受付けない場合(ステップS170;No)、制御部11は、ステップS130で取得したデバイス情報に係る全ての複合機(この場合、複合機30及び複合機50の両複合機)の設定項目(印刷機能)を含む第3の設定画面を表示部13に表示する(ステップS210)。
【0078】
制御部11は、第2の設定画面又は第3の設定画面を介し、受付けた印刷機能に対応する印刷設定を受付ける(ステップS190)。制御部11はステップS190で受付けた印刷設定に基づき、ステップS140で生成したデバイス管理テーブルを更新して処理を終了する(ステップS200)。
【0079】
ここで、
図6のステップS140で制御部11が生成するデバイス管理テーブルについて説明する。
図7は、デバイス管理テーブルのデータ構成の一例を説明する図である。なお、デバイス管理テーブルは
図7での例示のように、テーブル形式であってもよいし、データベースであってもかまわない。
【0080】
デバイス管理テーブルは、Device IDと、Model Nameと、Stting Dataと、Modified Setting Dataとを管理項目として含む。なお、
図7では、PSAに関連付けられた複合機として、複合機30(デバイス情報“AAA1E240”)及び複合機50(デバイス情報“AAA4D2”)を用いて説明する(
図3参照)。
【0081】
Device IDは、取得したデバイス情報のデバイスIDに対応する部分である。例えば、Device ID“1E240”は、デバイス情報“AAA1E240”から取得したデバイスID“1E240”に相当する。Model Nameは、複合機30のモデル名“MFP_01”を表す。Setting Dataは、印刷設定画面において適用される設定値のデフォルト値を収めた印刷設定のデータセット“001.xml”を表す。Modified Setting Dataは、Setting Dataに係るデフォルト値から変更された設定値(
図6のステップS200参照)を収めたデータセット“001_2.xml”を表す。
【0082】
同様に、Device ID“4D2”は、デバイス情報“AAA4D2”から取得したデバイスID“4D2”に相当する。Model Nameは、複合機50のモデル名“MFP_02”を表す。Setting Dataは、印刷設定画面において適用される設定値のデフォルト値を収めた印刷設定のデータセット“002.xml”を表す。Modified Setting Dataは、Setting Dataに係るデフォルト値から変更された設定値(
図6のステップS200参照)を収めたデータセット“002_2.xml”を表す。
【0083】
図8は、
図6のステップS140で生成したデバイス管理テーブルを用いて印刷ジョブを出力する処理を説明するフローチャートである。
図8で説明する処理は、
図5で説明したS20からS40のシーケンスに相当する処理である。
【0084】
制御部11は、印刷用ストリームを取得したか否かを判定する(ステップS200)。印刷用ストリームを取得したと判定した場合、制御部11は、印刷処理を開始する(ステップS210)。なお、PDLデータを取得していないと判定した場合、制御部11はPDLデータを取得するまで待機する(ステップS200;No)。
【0085】
制御部11は、デバイス管理テーブルのSetting Data及びModified Setting Dataを読み出し、当該データセットの設定値をIPP属性情報として付与することで、複合機30等に応じた印刷設定の反映を行う(ステップS220)。
【0086】
次いで制御部11は、IPP属性情報を付与した印刷ジョブを生成し(ステップS230)、生成した印刷ジョブを
図6のステップS160で選択した複合機30等に送信し、処理を終了する(ステップS240)。
【0087】
[1.4 動作例]
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。
図9は、PSAの起動の際に制御部11が表示部13に表示する第1の設定画面としての起動画面W100を説明する図である。起動画面W100は、印刷設定の記憶(管理)対象とするデバイスを、PSAに関連付けられた全ての複合機(複合機30及び複合機50)とするか、又はPSAに関連付けられた一の複合機(複合機30又は複合機50)とするかの選択に応じて、起動画面W100A(
図9(a))又は起動画面W100B(
図9(b))のどちらかの画面に遷移する。
【0088】
なお、起動画面W100A、起動画面W100Bの両画面構成は、同一の画面構成とすることができるため、ここでの説明では、起動画面W100Aのみに符号を付して説明する。
【0089】
起動画面W100Aは、プリンタ選択領域R10と、機能制限領域R11と、“標準に戻す”ボタンB10と、“バージョン情報”ボタンB11と、“OK”ボタンB12と、“キャンセル”ボタンB13と、“適用”ボタンB14とを含む。
【0090】
プリンタ選択領域R10は、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機の選択を受付けるデバイス選択項目を含む領域である。プリンタ選択領域R10は、 “すべてのプリンタ”チェックボックスを含む。“すべてのプリンタ”チェックボックスは、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機をPSAに関連付けられた全ての複合機とする場合の選択を受付けるチェックボックスである。“すべてのプリンタ”チェックボックスにチェックが付され、機能制限領域R11において、必要な印刷機能の選択後、“OK”ボタンB12又は“適用”ボタンB14のどちらかが選択されると、制御部11は、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機は、PSAに関連付けられた全ての複合機であると確定する。
【0091】
一方、“すべてのプリンタ”チェックボックスにチェックが付されない場合、制御部11は、起動画面W100Bでの例示のように、PSAに関連付けられた一の複合機を選択するためのプルダウンメニューを表示する。
図9は、選択することができる複合機として、デバイス名“MFP-01”(複合機30)又は“MFP-02”(複合機50)を選択可能に表示し、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機として、デバイス名“MFP-01”(複合機30)が選択された場合の例示である。
【0092】
機能制限領域R11は、選択された複合機(複合機30又は複合機50)が実現可能な印刷機能の有効/無効の選択を受付ける機能選択項目を含む領域である。機能制限領域R11において選択可能に表示する印刷機能は、プリンタ選択領域R10での複合機の選択結果に応じて適宜変更することもできる。例えば、プリンタ選択領域R10において、“すべてのプリンタ”が選択された場合、すべてのプリンタとして選択された複合機の中には実現することが不可能な印刷機能が含まれる場合がある。このような場合、
図9での例示のように、実現不可能な印刷機能については、グレーアウト表示とし、有効にする印刷機能としての選択ができないように表示制御することも可能である(例えば、プリントリリース、ドキュメントファイリング等)。なお、
図9では、機能制限領域R11に選択可能に表示した印刷機能として、“プリントリリース”、“ドキュメントファイリング”、“ログイン名にOSログイン名を使用する”、及び“ユーザ名にログイン名を使用する”の4種の印刷機能について例示したが、機能制限領域R11で表示可能な印刷機能はこれに限定されるものではない。例えば、カラー/モノクロ印刷、両面/片面印刷、印刷仕上げ機能(ステープル、パンチ穴等)等のプリンタドライバ単独でも実現可能な印刷機能を含めることも無論可能である。
【0093】
“標準に戻す”ボタンB10は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11で設定した設定内容を標準値(デフォルト値)に戻す選択を受付けるボタンである。“バージョン情報”ボタンB11は、PSAのバージョン情報の表示指示を受付けるボタンである。
【0094】
“OK”ボタンB12は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11で設定した設定内容の確定指示を受付けるボタンである。“OK”ボタンB12が選択されると、制御部11は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11での設定内容を受付けるとともに、起動画面W100A、起動画面W100Bの表示を終了する。“キャンセル”ボタンB14は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11で設定した設定内容のキャンセル指示を受付けるボタンである。“適用”ボタンB14は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11で設定した設定内容の確定指示を受付けるボタンである。“適用”ボタンB14が選択されると、制御部11は、プリンタ選択領域R10、機能制限領域R11での設定内容を受付けるが、起動画面W100A、起動画面W100Bの表示は継続する。
【0095】
図10は、
図9の起動画面W100Bのプリンタ選択領域R10において、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機としてデバイス名“MFP-01”(複合機30)が選択されたが、機能制限領域R11において有効とする特定の印刷機能が選択されなかった場合に、制御部11が第3の設定画面として表示する印刷設定画面W110の表示構成の一例を説明する図である。
【0096】
印刷設定画面W110は、デバイス名“MFP-01”(複合機30)の印刷機能に係る全ての設定項目を表示可能な印刷設定領域R12を含む。
図10では、
図9(b)の起動画面W100Bにおける機能制限領域R11において特定の印刷機能が選択されなかったため、“プリントリリース”、“ドキュメントファイリング”、“ログイン名にOSログイン名を使用する”、及び“ユーザ名にログイン名を使用する”の印刷機能に係る設定項目の全てが表示される。また、印刷設定領域R12には、“保存”ボタンと、“標準に戻す”ボタンが設けられている。“保存”ボタンは、印刷設定領域R12で設定・変更した印刷機能に対応する印刷設定の保存指示を受付けるボタンである。“保存”ボタンの選択を受付けると、制御部11は、印刷設定領域R12で受付けた印刷機能に対応する印刷設定をModified Setting Dataとして記憶する。また、“標準に戻す”ボタンは、印刷設定領域R12で設定・変更した印刷機能に対応する印刷設定を標準値(デフォルト値)に戻す指示を受付けるボタンである。“標準に戻す”ボタンの選択を受付けると、制御部11は、印刷設定領域R12で受付けた印刷機能に対応する印刷設定を標準値(デフォルト値)に戻し、Setting Dataとして記憶する。
【0097】
“OK”ボタンB15は、印刷設定画面W110における設定内容の確定指示を受付けるボタンである。“キャンセル”ボタンB16は、印刷設定画面W110における設定内容のキャンセル指示を受付けるボタンである。
【0098】
ここで、印刷設定領域R12で示された設定項目の中で、“プリントリリース”及び“ドキュメントファイリング”(図中点線枠R121)に係る印刷機能についての印刷設定の態様について
図11を用いて説明する。
【0099】
図11(a)は、印刷機能“ドキュメントファイリング”についての印刷設定を受付ける印刷設定画面W110Aの表示構成例を説明する図である。印刷設定画面W110Aは、例えば、
図10で例示した点線枠R121における“ドキュメントファイリング”の機能選択を受付けるプルダウンメニューから所望の機能(例えば、印刷せずにホールド等)を選択することにより、表示させることができる。
【0100】
印刷設定画面W110Aは、印刷機能“ドキュメントファイリング”に関する印刷設定を受付ける印刷設定領域R121Aを含む。印刷設定領域R121Aは、印刷設定として“ドキュメントファイリング”の機能選択を受付けるプルダウンメニューや、画像データの保存先の選択を受付ける保存先選択プルダウンメニュー、パスワード入力ボックス等を含む。ユーザは、印刷設定領域R121Aを介して“ドキュメントファイリング”に関する必要な印刷設定を行うことができる。
【0101】
図11(b)は、印刷機能“プリントリリース”についての印刷設定を受付ける印刷設定画面W110Bの表示構成例を説明する図である。印刷設定画面W110Bは、例えば、
図10で例示した点線枠R121における“プリントリリース”チェックボックスにチェックを付すことにより表示させることができる。
【0102】
印刷設定画面W110Bは、印刷機能“プリントリリース”に関する印刷設定を受付ける印刷設定領域R121Bを含む。なお、印刷設定領域R121Bには、印刷設定として、“プリントリリース”の有効指示の入力を受付けるプリントリリース”チェックボックスのみしか図示していないが、必要に応じて、画像データ(印刷データ)を格納する親機や、当該親機に格納した画像データ(印刷データ)を取り出して印刷処理を行う子機を指定する指定手段(例えば、親機・子機の選択を受付けるプルダウンメニューや、ネットワークNW上のドメイン名やアドレス等の入力を受付ける入力ボックス等)を図示することも無論可能である。
【0103】
図12は、
図9(b)の起動画面W100Bのプリンタ選択領域R10において、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機としてデバイス名“MFP-01”(複合機30)が選択され、機能制限領域R11において有効とする特定の印刷機能として“ドキュメントファイリング”が選択された場合の様子を説明する図である。
【0104】
機能制限領域R11において、有効とする特定の印刷機能として“ドキュメントファイリング”が選択された後、“OK”ボタンB12が選択されると、制御部11は、選択された印刷機能“ドキュメントファイリング”に係る設定項目を省略した印刷設定画面W120Aを第2の設定画面として表示する。
【0105】
図13は、印刷設定画面W120Aの表示構成例である。印刷設定画面W120Aでは、印刷機能“ドキュメントファイリング”に係る印刷設定は処略されるが、当該印刷機能が有効である旨を表示するアイコンI10が表示される。ユーザは、アイコンI10で表される図形を確認することで、印刷機能“ドキュメントファイリング”が有効に設定されていることを把握することができる。
【0106】
図14は、
図9(b)の起動画面W100Bのプリンタ選択領域R10において、印刷設定の記憶(管理)対象とする複合機としてデバイス名“MFP-01”(複合機30)が選択され、機能制限領域R11において有効とする特定の印刷機能として“プリントリリース”が選択された場合の様子を説明する図である。
【0107】
機能制限領域R11において、有効とする特定の印刷機能として“プリントリリース”が選択された後、“OK”ボタンB12が選択されると、制御部11は、選択された印刷機能“プリントリリース”に係る設定項目を省略した印刷設定画面W120Bを第2の設定画面として表示する。
【0108】
図15は、印刷設定画面W120Bの表示構成例である。印刷設定画面W120Bでは、印刷機能“プリントリリース”に係る印刷設定は処略されるが、当該印刷機能が有効である旨を表示するアイコンI12が表示される。ユーザは、アイコンI12で表される図形を確認することで、印刷機能“プリントリリース”が有効に設定されていることを把握することができる。
【0109】
以上のように、第1実施形態によれば、PSAの起動の際に、当該PSAに関連付けられた印刷装置(複合機)のデバイス情報を取得し、取得したデバイス情報に基づき、印刷装置に応じた印刷設定を記憶部に記憶することができるため、PSAに関連付けられた個々又は全体の印刷装置に応じた印刷設定を印刷処理に適用させることができる。また、第1実施形態によれば、印刷設定の記憶(管理)対象とする印刷装置の選択に応じて、選択した印刷装置に適した印刷設定画面(ユーザインタフェース画面)を生成して表示させることができるため、印刷設定に係るユーザの負担を軽減することができる。
【0110】
[2 第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態の構成に対して認証部を更に備え、認証部による認証結果に応じて印刷設定の記憶(管理)対象とする印刷装置(複合機)の選択を受付けるか否かを判定する形態である。
【0111】
[2.1 全体構成]
第2実施形態に係る全体構成は、第1実施形態に係る全体構成と同一構成とすることが出来るため、ここでの説明は省略する。
【0112】
[2.2 機能構成]
[2.2.1 端末装置70について]
第2実施形態に係る端末装置70の機能構成について
図16を用いて説明する。なお、第1実施形態の
図2で説明した端末装置10と同一構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0113】
端末装置70は、制御部11と、表示部13と、操作入力部15と、通信部17と、記憶部71とを備える。
【0114】
第2実施形態において、記憶部71は、制御プログラム191と、アプリケーションプログラム711とを記憶し、デバイス情報記憶領域193と、印刷設定記憶領域194と、画面情報記憶領域195と、認証情報記憶領域712とを確保する。
【0115】
アプリケーションプログラム711は、印刷サポートプログラム1921と、デバイス管理プログラム1922に加え、認証プログラム7111を含む。認証プログラム7111は、端末装置70のログインユーザが管理者権限を有するユーザであるか否かを判定する際に制御部11が読み出すプログラムである。認証プログラム7111を読み出した制御部11は認証部として機能し、ユーザ認証機能が有効である場合は、不図示のログイン画面を表示部13に表示し、ログインユーザ名とログインパスワードとの入力を受付ける。制御部11は、ユーザ認証に係るログインユーザ名とログインパスワードとを予め関連付けて記憶しておき、ログイン画面を介して入力されたログインユーザ名とログインパスワードとを照合することでユーザのログイン認証を行うことができる。このとき、制御部11は、ログインユーザに対して付与された権限を確認し、当該ログインユーザが管理者権限を有する管理者ユーザであるか否かを判定する。なお、ログイン認証は、ログインユーザ名とログインパスワードとの入力に基づく知識認証に加え、例えば、トークン、鍵、IC(Integrated Circuit)カード、スマートフォン等を用いた所有物認証や、顔認証や指紋認証等の生体認証等で行うことも可能である。なお、制御部11は、不図示の設定画面を介して設定された設定内容に基づきユーザ認証機能の有効/無効を判定することができる。
【0116】
認証情報記憶領域712は、ユーザ認証に係るログインユーザ名、ログインパスワード、ログインユーザに対して付与した権限の種類等の認証情報に関する情報を記憶する記憶領域である。
【0117】
[2.2.2 複合機30等について]
第2実施形態に係る複合機の機能構成は、第1実施形態に係る複合機30等の機能構成と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
【0118】
[2.3 処理の流れ]
第2実施形態に係るPSAの起動に伴う処理の流れは、第1実施形態の
図6を
図17で置き換えた処理として説明することができる。したがって、同一の処理については、同一のステップ番号を付してその説明は省略する。
【0119】
図18のステップS150において、制御部11は第1の設定画面を表示部13に表示後、認証プログラム7111を読み出すことにより認証処理を開始する(ステップS300)。
【0120】
認証処理の結果、制御部11は、ログインユーザが管理者権限を有すると判定した場合、ステップS160以降の処理を実行する(ステップS310;Yes→ステップS160)。一方、ログインユーザが管理者権限を有しないと判定した場合、制御部11は処理を終了する(ステップS310;No→終了)。
【0121】
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果加え、認証部による認証結果に応じて印刷設定の記憶(管理)対象とする印刷装置の選択を受付けるか否かを判定する構成であるため、管理者権限を有しないユーザによる印刷設定の変更を防ぐことが可能であるため、印刷処理に係るセキュリティをより向上させることができる。
【0122】
[3 第3実施形態]
第3実施形態は、第1実施形態の構成に対して操作管理部を更に備え、ユーザが印刷サポートプログラム1921をインストールしたユーザであるか否かに応じて印刷設定の記憶(管理)対象とする印刷装置(複合機)の選択を受付けるか否かを判定する形態である。
【0123】
[3.1 全体構成]
第3実施形態に係る全体構成は、第1実施形態に係る全体構成と同一構成とすることが出来るため、ここでの説明は省略する。
【0124】
[3.2 機能構成]
[3.2.1 端末装置80について]
第3実施形態に係る端末装置80の機能構成について
図18を用いて説明する。なお、第1実施形態の
図2で説明した端末装置10と同一構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0125】
端末装置80は、制御部11と、表示部13と、操作入力部15と、通信部17と、記憶部81とを備える。
【0126】
第3実施形態において、記憶部81は、制御プログラム191と、アプリケーションプログラム811とを記憶し、デバイス情報記憶領域193と、印刷設定記憶領域194と、画面情報記憶領域195と、操作ログ記憶領域812とを確保する。
【0127】
アプリケーションプログラム811は、印刷サポートプログラム1921と、デバイス管理プログラム1922に加え、操作ログ管理プログラム8111を含む。操作ログ管理プログラム8111は、端末装置80に対して行われた操作を操作ログとして管理する際に制御部11が読み出すプログラムである。操作ログ管理プログラム8111を読み出した制御部11は、例えば、端末装置80に対して行われたアプリケーションのインストール/アンインストールを操作ログとして管理することができる。操作ログには、インストール/アンインストールが行われた日時、インストール/アンインストールの実行者(管理者ユーザ)等の操作管理情報に加え、アプリケーションを識別するためのベンダー情報、製品ID、ユーザID等のアプリケーション情報を含めることができる。
【0128】
操作ログ記憶領域812は、上記操作ログに関する情報を記憶する記憶領域である。
【0129】
[3.2.2 複合機30等について]
第3実施形態に係る複合機の機能構成は、第1実施形態に係る複合機30等の機能構成と同一構成とすることができるため、ここでの説明は省略する。
【0130】
[3.3 処理の流れ]
第3実施形態に係るPSAの起動に伴う処理の流れは、第1実施形態の
図6を
図19で置き換えた処理として説明することができる。したがって、同一の処理については、同一のステップ番号を付してその説明は省略する。
【0131】
図19のステップS150において、制御部11は第1の設定画面を表示部13に表示後、操作ログ管理プログラム8111を読み出すことにより、操作ログの解析処理を開始する(ステップS400)。
【0132】
操作ログの解析の結果、制御部11は、端末装置80を操作するユーザが印刷サポートプログラム1921をインストールしたインストールユーザであると判定した場合、ステップS160以降の処理を実行する(ステップS410;Yes→ステップS160)。一方、端末装置80を操作するユーザが印刷サポートプログラム1921をインストールしたインストールユーザではないと判定した場合、制御部11は処理を終了する(ステップS410;No→終了)。
【0133】
以上のように、第3実施形態によれば、第1実施形態の効果加え、端末装置を操作するユーザが印刷サポートプログラム1921をインストールしたユーザであるか否かに応じて印刷設定の記憶(管理)対象とする印刷装置(複合機)の選択を受付けるか否かを判定する構成であるため、PSAのインストールユーザでないユーザによる印刷設定の変更を防ぐことが可能であるため、第2実施形態と同様に、印刷処理に係るセキュリティをより向上させることができる。
【0134】
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【0135】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0136】
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0137】
ここで、情報処理装置におけるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標)Disc等))、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。この場合、記録媒体に記録されたプログラムが情報処理装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることで、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本開示の機能が実現される。
【0138】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本開示に含まれるのは勿論である。
【0139】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、又は諸特徴は、電気回路、例えば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装、実行することも可能である。本明細書で述べた機能を実現するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトロンジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、又はこれらを組み合わせたものを含んでもよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本開示の一以上の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
【符号の説明】
【0140】
10、70、80 端末装置
11 制御部
13 表示部
15 操作入力部
17 通信部
19、71、81 記憶部
191 制御プログラム
1911 ドライバプログラム
1912 IPPクライアントプログラム
192、711 アプリケーションプログラム
1921 印刷サポートプログラム
1922 デバイス管理プログラム
193 デバイス情報記憶領域
194 印刷設定記憶領域
195 画面情報記憶領域
7111 認証プログラム
712 認証情報記憶領域
8111 操作ログ管理プログラム
812 操作ログ記憶領域
30、50 複合機
31 制御部
33 表示部
35 操作入力部
37 画像形成部
39 画像入力部
41 通信部
43 記憶部
431 制御プログラム
432 ジョブ実行プログラム
433 IPPサーバプログラム
434 デバイス情報記憶領域