(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167765
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】ブザー
(51)【国際特許分類】
G10K 9/122 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
G10K9/122 120
G10K9/122 130
G10K9/122 150
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084067
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(72)【発明者】
【氏名】杉山 翔太
(57)【要約】
【課題】ブザーにおいて、音圧のばらつきやビビリ音の発生を抑制する。
【解決手段】ブザー11は、フレーム12と、ベース41と、回路基板42と、スピーカ43と、を備えている。フレーム12は、筒状である。ベース41は、フレーム12の内側に嵌まり合う。回路基板42は、ベース41に固定されている。スピーカ43は、ベース41に接触した状態で、接続端子66が回路基板42に接合されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状のフレームと、
前記フレームの内側に嵌まり合うベースと、
前記ベースに固定された回路基板と、
前記ベースに接触した状態で、接続端子が前記回路基板に接合されたスピーカと、を備えることを特徴とするブザー。
【請求項2】
前記ベースは、
前記フレームの前側に嵌まり合う前蓋部と、
前記フレームに後側に嵌まり合う後蓋部と、
前記前蓋部及び前記後蓋部同士を連結した連結部と、を備え、
前記スピーカは、前記前蓋部の前方を向いた端面に接触することで位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載のブザー。
【請求項3】
前記前蓋部には、後方を向いた端面に凹溝が形成され、
前記後蓋部には、前方を向いた端面に凹溝が形成され、
前記回路基板は、面方向を前後方向とし、前記前蓋部の凹溝、及び前記後蓋部の凹溝に嵌まり合って固定されていることを特徴とする請求項2に記載のブザー。
【請求項4】
前記前蓋部には、前後方向に貫通した貫通孔が形成され、
前記スピーカは、前記接続端子が前記貫通孔に挿通され、前記回路基板に接合されていることを特徴とする請求項3に記載のブザー。
【請求項5】
前記フレームの内周面には、係合凹部又は係合凸部の一方が形成され、
前記後蓋部の外周面には、前記係合凹部又は前記係合凸部の他方が形成され、
前記係合凹部及び前記係合凸部の嵌まり合いによって、前記フレームに前記ベースが固定されることを特徴とする請求項2に記載のブザー。
【請求項6】
前記後蓋部の外周面に嵌め込まれ、前端側が前記回路基板に接合され、後端側が前記後蓋部よりも後方へ突出して外部回路に接続される端子板を備えることを特徴とする請求項2に記載のブザー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブザーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フレームにスピーカや回路基板を収納したブザーの構造が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フレームの前後方向に沿ってスピーカ及び回路基板を配置し、回路基板の面方向がフレームの前後方向となるようにした構造では、スピーカの端子を直角に曲げて回路基板にはんだ付けすることになる。この場合、端子を曲げる位置によってスピーカの位置が変化するため、音圧にばらつきが生じることがあった。また、フレームに対してスピーカが傾くと、ビビリ音の発生を招く可能性がある。
本発明の目的は、ブザーにおいて、音圧のばらつきやビビリ音の発生を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るブザーは、フレームと、ベースと、回路基板と、スピーカと、を備えている。フレームは、筒状である。ベースは、フレームの内側に嵌まり合う。回路基板は、ベースに固定されている。スピーカは、ベースに接触した状態で、接続端子が回路基板に接合されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、スピーカをベースに接触させた状態で、接続端子が回路基板に接合されているので、スピーカはベースによって位置決めされる。したがって、スピーカの位置が変化したり傾いたりすることが抑制されるため、音圧のばらつきやビビリ音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
《実施形態》
《構成》
以下の説明では、互いに直交する三方向を、便宜的に、前後方向、縦方向、及び幅方向とする。
図1は、ブザー11の斜視図である。
図中の(a)は、ブザー11を前後方向の前方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、ブザー11を前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。ブザー11は、フレーム12と、ワッシャ13と、ナット14と、キャップ15と、を備えている。フレーム12は、絶縁性を有する樹脂製であり、略円筒状に形成されている。フレーム12は、図示しないパネルの取付穴に差し込まれ、ワッシャ13及びナット14によって固定される。キャップ15は、絶縁性を有する樹脂製であり、フレーム12の前端に嵌め合わされる。
【0010】
図2は、ブザー11の断面図である。
図中の(a)は、ブザー11において、縦方向の中心を通り前後方向及び幅方向に沿った断面を、縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、ブザー11において、幅方向の中心を通り前後方向及び縦方向に沿った断面を、幅方向の一方から見た状態を示している。フレーム12の外周面には、大径部21と、雄ねじ部22と、が前方から順に形成されている。図示しないパネルの取付穴は、大径部21の外径より小さく、且つ雄ねじ部22の呼び径よりも大きい。フレーム12には、大径部21とワッシャ13との間にリング状のパッキン16が設けられており、パッキン16とワッシャ13とでパネルを挟んだ状態で、雄ねじ部22にナット14が締結される。フレーム12の前端には、防水シート17が貼り付けられている。
【0011】
図3は、フレーム12を示す図である。
図中の(a)は、フレーム12を前後方向の前方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、フレーム12において、幅方向の中心を通り前後方向及び縦方向に沿った断面を、幅方向の一方から見た状態を示している。フレーム12には、外周面における前後方向の前部に、一対の係合凹部23と、一対の凹溝24と、が形成されている。係合凹部23は、径方向の内側に向かって凹となり、縦方向の両側に一つずつ形成されている。凹溝24は、径方向の内側に向かって凹となり、フレーム12の前端から前後方向に沿って延びており、周方向に沿って180度の間隔となる二箇所で、且つ係合凹部23に対して30度ずらした位置に一つずつ形成されている。フレーム12には、前後方向の後側に、一対の係合凹部25と、一対の切欠部26と、が形成されている。係合凹部25は、フレーム12の壁体を径方向に貫通した穴であり、縦方向の両側に一つずつ形成されている。切欠部26は、フレーム12の後端から前方に向かって凹となり、幅方向の両端側に一つずつ形成されている。
【0012】
図4は、キャップ15を示す図である。
図中の(a)は、キャップ15を前後方向の後方から見た状態を示している。図中の(b)は、キャップ15を前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の他方から見た状態を示している。キャップ15には、前後方向の後方が開放され、フレーム12における前後方向の前側に嵌まり合う円形の内周面31が形成されている。内周面31には、一対の係合凸部32と、一対の凸条部33と、が形成されている。係合凸部32は、径方向の内側に向かって凸となり、縦方向の両側に一つずつ形成されており、フレーム12の係合凹部23に嵌まり合う。凸条部33は、径方向の内側に向かって凸となり、前後方向に沿って平行に延びており、周方向に沿って180度の間隔となる二箇所で、且つ係合凸部32に対して30度ずらした位置に一つずつ形成されている。凸条部33は、前後方向にスライド可能な状態でフレーム12の凹溝24に嵌まり合う。
【0013】
図2の説明に戻る。ブザー11は、ベース41と、回路基板42と、スピーカ43と、一対の端子板44と、を備えている。
図5は、ベース41を示す図である。
図中の(a)は、ベース41を前後方向の前方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、ベース41を前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の他方から見た状態を示している。ベース41は、絶縁性を有する樹脂製で、フレーム12の内側に嵌まり合う部材であり、前蓋部51と、後蓋部52と、連結部53と、を備えている。
前蓋部51は、前後方向を軸方向とし、フレーム12の前側に嵌まり合う略円板状に形成されている。前蓋部51には、前後方向の後方を向いた端面に、幅方向に沿って延びた凹溝54が形成されている。前蓋部51には、幅方向に沿って並び、壁体を前後方向に貫通した一対の貫通孔55が形成されている。
【0014】
後蓋部52は、前後方向を軸方向とし、フレーム12の後側に嵌まり合う略円柱状に形成されている。後蓋部52には、前後方向の前方を向いた端面に、幅方向に沿って延びた凹溝56が形成されている。凹溝56には、突起部57が形成されており、凹溝56は、途中で途切れた非連続である。後蓋部52には、外周面に一対の係合凸部58が形成されている。係合凸部58は、径方向の外側に向かって凸となり、縦方向の両側に一つずつ形成されており、フレーム12の係合凹部25に嵌まり合う。後蓋部52には、外周面のうち幅方向の両側を向いた夫々の端面に、幅方向の内側に向かって凹となり、縦方向に並んだ一対の差込穴59が形成されている。
【0015】
図6は、ベース41を示す図である。
図中の(a)は、ベース41を幅方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、後蓋部52において、差込穴59を通り幅方向及び縦方向に沿った断面を、前後方向の前方から見た状態を示している。差込穴59は、幅方向に沿って後蓋部52の略中央まで延びており、幅方向における一方の差込穴59と他方の差込穴59とは、前後方向から見て対称をなす形状及び配置にされている。
図5の説明に戻る。連結部53は、前蓋部51及び後蓋部52における縦方向の他端同士を連結している。前蓋部51、後蓋部52、及び連結部53は、縦方向の他端側が、フレーム12の内周面に嵌まり合う形状にされており、フレーム12に対してベース41における周方向の位置が規制される。
【0016】
図7は、回路基板42を示す図である。
ここでは、回路基板42を前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。回路基板42は、前後方向及び幅方向に沿った平板状であり、前端縁が前蓋部51の凹溝54に保持され、後端縁が後蓋部52の凹溝56に保持される。回路基板42には、後端縁にノッチ61が形成されている。ノッチ61は、縦方向から見て半円状であり、突起部57に嵌まり合う。回路基板42には、縦方向の一方を向いた面に、一対のパッド62と、一対のパッド63と、が形成されている。パッド62は、回路基板42の前端に設けられ、幅方向に離れた二箇所に一つずつ形成されている。パッド63は、回路基板42の後端に設けられ、幅方向に離れた二箇所に一つずつ形成されている。
図8は、スピーカ43を示す図である。
ここでは、スピーカ43を前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。スピーカ43は、前後方向を軸方向とし、前蓋部51よりも僅かに小径の略円柱状に形成されている。スピーカ43には、幅方向に並び、後方に向かって突出した一対の接続端子66が設けられている。接続端子66は、前蓋部51の貫通孔55に挿通され、回路基板42のパッド62にはんだ付けされる。
【0017】
図9は、端子板44を示す図である。
図中の(a)は、端子板44を前後方向の前方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、端子板44を幅方向の外側から見た状態を示している。図中の(c)は、端子板44を縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(d)は、端子板44を前後方向の前方から見た状態を示している。端子板44は、導電性を有する金属製であり、プレス加工によって成形されている。具体的には、縦方向から見て前側が段差を介して後側よりも幅方向の内側となるように、いわゆるZ曲げされている。端子板44の前側には、縦方向の両端から幅方向の内側に向かって突出した一対の差込部71が形成されている。差込部71には、幅方向の外側及び縦方向の内側に向かって突出した切起し72が形成されている。差込部71は、後蓋部52の差込穴59に差し込まれ、切起し72が抜け止めとして機能する。端子板44の前側には、前方に向かって突出した接続端子73が形成されている。接続端子73は、回路基板42のパッド63にはんだ付けされる。一対の端子板44は、共通の形状である。
【0018】
図10は、ベース41への組み付けを示した図である。
図中の(a)は、前後方向の前方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。図中の(b)は、前後方向の後方、幅方向の一方、及び縦方向の一方から見た状態を示している。ベース41には、まず回路基板42が嵌め込まれている。すなわち、後蓋部52の凹溝56に回路基板42の後端縁を引っ掛け、前蓋部51の凹溝54に回路基板42の前端縁を縦方向に押し込んで嵌め込む。回路基板42は、ノッチ61が突起部57に嵌まり合うことで幅方向の位置が規制されている。ベース41には、さらにスピーカ43が組み付けられている。すなわち、前蓋部51の貫通孔55にスピーカ43の接続端子66を挿通し、前蓋部51にスピーカ43を接触させた状態で、接続端子66をパッド62に接合している。ベース41には、さらに端子板44が組み付けられている。すなわち、後蓋部52の差込穴59に端子板44の差込部71を差し込んだ状態で、接続端子73をパッド63に接合している。
【0019】
このように、ベース41に、回路基板42、スピーカ43、及び端子板44を組み付けてから、フレーム12の内側に嵌め込まれる。ベース41は、フレーム12の後方から挿入され、前蓋部51、後蓋部52、及び連結部53がフレーム12の内側に嵌まり合うことで、周方向の位置決めがされた状態でスライドする。そして、フレーム12の後端側が撓み、フレーム12の係合凹部25が後蓋部52の係合凸部58に嵌まり合うことで、フレーム12への組み付けが完了する。端子板44は、切欠部26からフレーム12の外側へ引き出され、後蓋部52よりも後方へ突出して外部回路に接続される。キャップ15は、フレーム12の前方から嵌め合わされ、フレーム12の凹溝24にキャップ15の凸条部33が嵌まり合うことで、周方向の位置決めがされた状態でスライドする。そして、キャップ15が撓み、キャップ15の係合凸部32がフレーム12の係合凹部23に嵌まり合うことで、フレーム12への組み付けが完了する。
【0020】
《作用効果》
次に、実施形態の主要な作用効果について説明する。
ブザー11は、フレーム12と、ベース41と、回路基板42と、スピーカ43と、を備えている。フレーム12は、筒状である。ベース41は、フレーム12の内側に嵌まり合う。回路基板42は、ベース41に固定されている。スピーカ43は、ベース41に接触した状態で、接続端子66が回路基板42に接合されている。このように、スピーカ43をベース41に接触させた状態で、接続端子66が回路基板42に接合されているので、スピーカ43はベース41によって位置決めされる。したがって、スピーカ43の位置が変化したり傾いたりすることが抑制されるため、音圧のばらつきやビビリ音の発生を抑制することができる。
【0021】
ベース41は、前蓋部51と、後蓋部52と、連結部53と、を備えている。前蓋部51は、フレーム12の前側に嵌まり合う。後蓋部52は、フレーム12の後側に嵌まり合う。連結部53は、前蓋部51及び後蓋部52同士を連結している。スピーカ43は、前蓋部51の前方を向いた端面に接触することで位置決めされている。これにより、スピーカ43の位置決めができ、スピーカ43の位置が変化したり傾いたりすることを抑制できる。
前蓋部51には、後方を向いた端面に凹溝54が形成されている。後蓋部52には、前方を向いた端面に凹溝56が形成されている。回路基板42は、面方向を前後方向とし、前蓋部51の凹溝54、及び後蓋部52の凹溝56に嵌まり合って固定されている。これにより、簡易な構造で回路基板42を支持することができる。
【0022】
前蓋部51には、前後方向に貫通した貫通孔55が形成されている。スピーカ43は、接続端子66が貫通孔55に挿通され、回路基板42に接合されている。これにより、スピーカ43の位置決めをした状態で、回路基板42への接合を行なうことができる。
フレーム12の内周面には、係合凹部25が形成されている。後蓋部52の外周面には、係合凸部58が形成されている。係合凹部25及び係合凸部58の嵌まり合いによって、フレーム12にベース41が固定される。これにより、簡易な構造でベース41を支持することができる。
ブザー11は、端子板44を備えている。端子板44は、後蓋部52の外周面に嵌め込まれ、前端側が回路基板42に接合され、後端側が後蓋部52よりも後方へ突出して外部回路に接続される。これにより、簡易な構造で端子板44を組み付けることができる。
【0023】
次に、比較例について説明する。
ここでは、フレーム81、回路基板82、スピーカ83を備えた比較例について説明する。
図11は、比較例を示す図である。
図中の(a)は、フレーム81において、幅方向の中心を通り前後方向及び縦方向に沿った断面を、幅方向の一方から見た状態を示している。フレーム81は、前端が開放された略円筒状に形成され、前端から回路基板82及びスピーカ83が挿入される。図中の(b)は、回路基板82及びスピーカ83を幅方向の一方から見た状態を示している。フレーム81の前後方向に沿ってスピーカ83及び回路基板82を配置し、回路基板82の面方向がフレーム81の前後方向となるようにした構造では、スピーカ83の接続端子84を直角に曲げて回路基板82にはんだ付けすることになる。この場合、接続端子84を曲げる位置によってスピーカ83の位置が変化するため、音圧にばらつきが生じることがあった。また、フレーム81に対してスピーカ83が傾くと、ビビリ音の発生を招く可能性がある。
【0024】
《変形例》
実施形態では、フレーム12の係合凹部25を貫通穴とする構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、係合凸部58に嵌まり合うことができればよいため、フレーム12の内周面において、径方向の外側に向かって凹となる凹部としてもよい。
実施形態では、フレーム12に係合凹部25を形成し、後蓋部52に係合凸部58を形成する構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、フレーム12と後蓋部52とを嵌め合わせることができればよいため、フレーム12に係合凸部を形成し、後蓋部52に係合凹部を形成してもよい。
【0025】
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
【符号の説明】
【0026】
11…ブザー、12…フレーム、13…ワッシャ、14…ナット、15…キャップ、16…パッキン、17…防水シート、21…大径部、22…雄ねじ部、23…係合凹部、24…凹溝、25…係合凹部、26…切欠部、31…内周面、32…係合凸部、33…凸条部、41…ベース、42…回路基板、43…スピーカ、44…端子板、51…前蓋部、52…後蓋部、53…連結部、54…凹溝、55…貫通孔、56…凹溝、57…突起部、58…係合凸部、59…差込穴、61…ノッチ、62…パッド、63…パッド、66…接続端子、71…差込部、72…切起し、73…接続端子、81…フレーム、82…回路基板、83…スピーカ、84…接続端子