(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167775
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】物品移載システム及び物品移載方法
(51)【国際特許分類】
B65G 47/90 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
B65G47/90 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084091
(22)【出願日】2023-05-22
(71)【出願人】
【識別番号】000128131
【氏名又は名称】株式会社エヌテック
(71)【出願人】
【識別番号】596126465
【氏名又は名称】アサヒ飲料株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】松井 順
(72)【発明者】
【氏名】百川 孝紀
(72)【発明者】
【氏名】岸野 篤
(72)【発明者】
【氏名】藤田 一則
(72)【発明者】
【氏名】吉住 和雄
(72)【発明者】
【氏名】荒川 康広
(72)【発明者】
【氏名】荒木 康晴
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA08
3F072GA07
3F072GC01
3F072GD01
3F072GD03
3F072KA01
3F072KD01
3F072KD12
3F072KD19
3F072KD23
3F072KD27
3F072KE11
(57)【要約】
【課題】物品の出荷効率を向上させることができる物品移載システム及び物品移載方法を提供する。
【解決手段】移載部は、鉛直方向からの平面視において縦横から構成される第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱に収容された複数の物品を前記第1収容箱から取り出す。移載部は、第1収容箱から取り出した複数の物品を第1出荷整列態様で整列した状態で搬送領域に載置する。移載部は、搬送領域に1回又は複数回載置された複数の物品が移載領域に搬送された結果、移載領域において第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、移載領域に搬送された複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱に収容する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送領域に載置された複数の物品を搬送方向に搬送可能である搬送部と、
複数の物品を移載可能である移載部と、を備え、
前記搬送部は、前記搬送領域のうち前記搬送方向の下流側に位置する移載領域を有し、
前記移載部は、
鉛直方向からの平面視において縦横から構成される第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱に収容された複数の物品を前記第1収容箱から取り出し、
前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で前記搬送領域に載置し、
前記搬送領域に1回又は複数回載置された複数の物品が前記移載領域に搬送された結果、前記移載領域において前記第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱に収容する、
物品移載システム。
【請求項2】
請求項1に記載の物品移載システムにおいて、
前記第1出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかと、前記第2出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかとの組み合わせは、一方が他方の自然数倍となる関係である、
物品移載システム。
【請求項3】
請求項2に記載の物品移載システムにおいて、
前記移載部は、第1移載部と、第2移載部とを有し、
前記第1移載部は、前記第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を前記第1収容箱から取り出し、かつ、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で前記搬送領域に載置し、
前記第2移載部は、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で持ち上げ、かつ、前記第2出荷整列態様で整列した状態で前記第2収容箱に収容する、
物品移載システム。
【請求項4】
請求項3に記載の物品移載システムにおいて、
前記第1移載部は、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を90度回転させた後に前記搬送領域に載置可能である、
物品移載システム。
【請求項5】
請求項3に記載の物品移載システムにおいて、
前記第2移載部は、前記移載領域に搬送された複数の物品を持ち上げた後に90度回転させることにより、前記第2出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を前記第2収容箱に収容可能である、
物品移載システム。
【請求項6】
請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の物品移載システムにおいて、
前記搬送部は、前記搬送領域において複数の物品の搬送を停止させる搬送停止部を有し、
前記搬送停止部は、前記搬送領域における搬送方向側に設けられ、かつ、前記搬送方向及び前記鉛直方向に交差する幅方向に延び、
前記移載領域は、前記搬送停止部から前記搬送方向の反対方向に位置し、
前記搬送停止部は、前記第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能である、
物品移載システム。
【請求項7】
請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の物品移載システムにおいて、
前記搬送部は、ガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記移載領域における幅方向側に設けられ、かつ、前記搬送方向に沿う方向に延び、
前記幅方向は、前記搬送方向及び前記鉛直方向に交差する方向であり、
前記ガイド部は、前記第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能である、
物品移載システム。
【請求項8】
鉛直方向からの平面視において縦横から構成される第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱に収容された複数の物品を前記第1収容箱から取り出すことと、
前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で搬送領域に載置することと、
前記搬送領域に載置された複数の物品を搬送方向に搬送することと、
前記搬送領域に1回又は複数回載置された複数の物品が、前記搬送領域のうち前記搬送方向の下流側に位置する移載領域に搬送された結果、前記移載領域において前記第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱に収容することと、を含む、
物品移載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品移載システム及び物品移載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、複数の物品を収容箱に収容する物品移載システムが開示されている。このような物品移載システムでは、予め定めた個数の複数の物品が出荷整列態様に整列された後に、それらの複数の物品が出荷整列態様で整列した状態で収容箱に収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような物品移載システムにおいて、購入者により指定された合計個数の複数の物品を出荷する場合に、合計個数が異なる出荷整列態様で整列された複数の物品をそのまま出荷することはできない。このため、購入者により指定された合計個数とは異なる出荷整列態様で整列された複数の物品が在庫として残ってしまう。このように、物品の出荷効率を向上させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する物品移載システムは、搬送領域に載置された複数の物品を搬送方向に搬送可能である搬送部と、複数の物品を移載可能である移載部と、を備え、前記搬送部は、前記搬送領域のうち前記搬送方向の下流側に位置する移載領域を有し、前記移載部は、鉛直方向からの平面視において縦横から構成される第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱に収容された複数の物品を前記第1収容箱から取り出し、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で前記搬送領域に載置し、前記搬送領域に1回又は複数回載置された複数の物品が前記移載領域に搬送された結果、前記移載領域において前記第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱に収容する。
【0006】
上記物品移載システムにおいて、前記第1出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかと、前記第2出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかとの組み合わせは、一方が他方の自然数倍となる関係であってもよい。
【0007】
上記物品移載システムにおいて、前記移載部は、第1移載部と、第2移載部とを有し、前記第1移載部は、前記第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を前記第1収容箱から取り出し、かつ、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で前記搬送領域に載置し、前記第2移載部は、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で持ち上げ、かつ、前記第2出荷整列態様で整列した状態で前記第2収容箱に収容してもよい。
【0008】
上記物品移載システムにおいて、前記第1移載部は、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を90度回転させた後に前記搬送領域に載置可能であってもよい。
上記物品移載システムにおいて、前記第2移載部は、前記移載領域に搬送された複数の物品を持ち上げた後に90度回転させることにより、前記第2出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を前記第2収容箱に収容可能であってもよい。
【0009】
上記物品移載システムにおいて、前記搬送部は、前記搬送領域において複数の物品の搬送を停止させる搬送停止部を有し、前記搬送停止部は、前記搬送領域における搬送方向側に設けられ、かつ、前記搬送方向及び前記鉛直方向に交差する幅方向に延び、前記移載領域は、前記搬送停止部から前記搬送方向の反対方向に位置し、前記搬送停止部は、前記第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能であってもよい。
【0010】
上記物品移載システムにおいて、前記搬送部は、ガイド部を有し、前記ガイド部は、前記移載領域における幅方向側に設けられ、かつ、前記搬送方向に沿う方向に延び、前記幅方向は、前記搬送方向及び前記鉛直方向に交差する方向であり、前記ガイド部は、前記第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能であってもよい。
【0011】
上記課題を解決する物品移載方法は、鉛直方向からの平面視において縦横から構成される第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱に収容された複数の物品を前記第1収容箱から取り出すことと、前記第1収容箱から取り出した複数の物品を前記第1出荷整列態様で整列した状態で搬送領域に載置することと、前記搬送領域に載置された複数の物品を搬送方向に搬送することと、前記搬送領域に1回又は複数回載置された複数の物品が、前記搬送領域のうち前記搬送方向の下流側に位置する移載領域に搬送された結果、前記移載領域において前記第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、前記移載領域に搬送された複数の物品を前記第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱に収容することと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、物品の出荷効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、第1実施形態の物品移載システムの全体構成を示す模式図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態及び第2実施形態の物品の出荷整列態様を示す模式図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態の第2移載部を示す側面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態の保持機構を示す側面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態の複数の保持部を示す模式図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態及び第2実施形態の回転条件を示す模式図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態の搬送部を示す模式図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態の第1移載制御処理を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第1実施形態の搬送制御処理及び第2移載制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、物品移載システム及び物品移載方法の一実施形態を説明する。以下の説明では、鉛直方向Zと交差する方向を幅方向Xとし、鉛直方向Z及び幅方向Xと交差する方向を長手方向Yとする。幅方向Xのうち一方を第1幅方向X1とし、幅方向Xのうち他方を第2幅方向X2とする。長手方向Yのうち一方を第1長手方向Y1とし、長手方向Yのうち他方を第2長手方向Y2とする。鉛直方向Zのうち上方を上方Z1とし、鉛直方向Zのうち下方を下方Z2とする。各図において、同じ符号が付された各方向は、それぞれ同じ方向を示す。
【0015】
<物品移載システム10の構成>
図1に示すように、物品移載システム10は、複数の物品を移載するシステムである。特に、物品移載システム10は、合計個数が異なる出荷整列態様に複数の物品を詰め替えるシステムである。物品は、ペットボトルであってもよい。物品は、飲料が封入されたペットボトルであってもよい。
【0016】
物品移載システム10は、第1収容箱搬送部11を備える。第1収容箱搬送部11は、第1長手方向Y1に第1収容箱91を搬送する。第1収容箱搬送部11は、第1収容箱91の長手が長手方向Yに沿うように第1収容箱91を搬送する。第1収容箱搬送部11は、コンベアであってもよい。
【0017】
第1収容箱91は、第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を収容可能である。第1収容箱91は、出荷用の段ボール箱であってもよい。第1出荷整列態様は、複数の物品が整列する出荷用の整列態様である。第1出荷整列態様は、複数の物品を詰め替える前の出荷整列態様である。第1出荷整列態様は、鉛直方向Zからの平面視において縦横から構成される整列態様である。
【0018】
第1収容箱搬送部11は、第1収容箱搬送ベルト11Aを備える。第1収容箱搬送ベルト11Aは、不図示のローラーに巻き掛けられる。第1収容箱搬送ベルト11Aは、不図示のローラーの回転に伴って、第1長手方向Y1に第1収容箱91を搬送する。第1収容箱搬送部11は、第1収容箱載置領域11Bを備える。第1収容箱載置領域11Bは、第1収容箱91を載置するための領域である。
【0019】
物品移載システム10は、第2収容箱搬送部12を備える。第2収容箱搬送部12は、第2長手方向Y2に第2収容箱92を搬送する。第2収容箱搬送部12は、第2収容箱92の長手が長手方向Yに沿うように第2収容箱92を搬送する。第2収容箱搬送部12は、コンベアであってもよい。
【0020】
第2収容箱92は、第2出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を収容可能である。第2収容箱92は、出荷用の段ボール箱であってもよい。第2出荷整列態様は、複数の物品が整列する出荷用の整列態様である。第2出荷整列態様は、複数の物品を詰め替えた後の出荷整列態様である。第2出荷整列態様は、第1出荷整列態様とは異なる出荷整列態様である。特に、第2出荷整列態様は、第1出荷整列態様とは物品の合計個数が異なる出荷整列態様である。第2出荷整列態様は、鉛直方向Zからの平面視において縦横から構成される整列態様である。
【0021】
第2収容箱搬送部12は、第2収容箱搬送ベルト12Aを備える。第2収容箱搬送ベルト12Aは、不図示のローラーに巻き掛けられる。第2収容箱搬送ベルト12Aは、不図示のローラーの回転に伴って、第2長手方向Y2に第2収容箱92を搬送する。
【0022】
物品移載システム10は、開封部13を備えてもよい。開封部13は、第1収容箱搬送部11に沿う位置に設けられる。開封部13は、封止された第1収容箱91を開封する。開封部13は、第1収容箱搬送部11によって搬送される第1収容箱91を開封することにより、第1収容箱91に収容された複数の物品を取り出し可能な状態にする。開封部13は、封止された第1収容箱91の上部を切断する切断部であってもよい。このように、開封部13は、封止された第1収容箱91に複数の物品が収容されている場合に、有効に機能する。
【0023】
物品移載システム10は、製函部14を備えてもよい。製函部14は、第2収容箱搬送部12に沿う位置に設けられる。製函部14は、第2収容箱92を製函する。製函部14は、複数の物品が第2収容箱92に収容可能なように、開封した状態である第2収容箱92を製函する。製函部14は、製函した第2収容箱92を第2収容箱搬送ベルト12Aに載置する。
【0024】
物品移載システム10は、移載部20を備える。移載部20は、複数の物品を移載可能である。移載部20は、第1移載部21と、第2移載部22と、を備える。物品移載システム10は、搬送部23を備える。
【0025】
第1移載部21は、第1収容箱搬送部11に沿う位置に設けられる。第1移載部21は、開封部13よりも第1長手方向Y1に設けられる。第1移載部21は、第1収容箱搬送部11によって搬送される第1収容箱91から、第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を取り出す。第1移載部21は、第1収容箱91から取り出した複数の物品を第1出荷整列態様で整列した状態で搬送部23に載置する。特に、第1移載部21は、後述する第1回転条件が成立したときは、第1収容箱91から取り出した複数の物品を90度回転させた後に、複数の物品を第1出荷整列態様で整列した状態で搬送部23に載置可能である。
【0026】
搬送部23は、第1移載部21によって載置された複数の物品を第1長手方向Y1に搬送する。搬送部23は、コンベアであってもよい。特に、搬送部23は、直線的な方向に複数の物品を搬送するように構成される。搬送部23は、複数の物品を搬送することにより、複数の物品を第1出荷整列態様から第2出荷整列態様に整列させる。
【0027】
搬送部23は、搬送ベルト23Aを備える。搬送ベルト23Aは、不図示のローラーに巻きかけられる。搬送ベルト23Aは、不図示のローラーの回転に伴って、第1長手方向Y1に複数の物品を搬送するためのベルトである。このように、搬送部23は、搬送ベルト23Aに載置された複数の物品を第1長手方向Y1に搬送可能である。
【0028】
第1長手方向Y1が搬送部23による搬送方向の一例に相当し、第2長手方向Y2が搬送部23による搬送方向の反対方向の一例に相当する。幅方向Xは、搬送方向及び鉛直方向Zに交差する方向である。搬送ベルト23Aが搬送領域の一例に相当する。
【0029】
第2移載部22は、第2収容箱搬送部12に沿う位置に設けられる。第2移載部22は、製函部14よりも第2長手方向Y2に設けられる。第2移載部22は、搬送部23によって搬送された複数の物品を移載することにより、複数の物品を第2収容箱92に収容する。
【0030】
詳しくは、第2移載部22は、搬送部23によって搬送された複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で持ち上げる。第2移載部22は、持ち上げた複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容する。特に、第2移載部22は、後述する第2回転条件が成立したときは、複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で持ち上げた後に、90度回転させることにより、第2出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を第2収容箱92に収容可能である。
【0031】
<出荷整列態様>
ここで、
図2を参照して出荷整列態様について説明する。
図2は、鉛直方向Zからの平面視における出荷整列態様を示す。以降、出荷整列態様について、縦の個数及び横の個数を用いて説明する。
図2には、第1実施形態における物品の種類に対応する出荷整列態様以外にも、後述する第2実施形態における物品の種類に対応する出荷整列態様についても示されている。
【0032】
図2に示すように、第1出荷整列態様における縦は、第1収容箱搬送部11により第1収容箱91が搬送される際に、幅方向Xに沿う方向となる。第1出荷整列態様における横は、第1収容箱搬送部11により第1収容箱91が搬送される際に、長手方向Yに沿う方向となる。第2出荷整列態様における縦は、搬送部23によって後述する移載領域43Bに複数の物品が搬送されたときの幅方向Xに沿う方向となる。第2出荷整列態様における横は、搬送部23によって後述する移載領域43Bに複数の物品が搬送されたときの長手方向Yに沿う方向となる。
【0033】
第1実施形態では、物品の種類として500mlのペットボトルが採用されるが、これに限らない。物品の種類として500mlのペットボトルが採用される場合、1種類の第1出荷整列態様と、複数種類の第2出荷整列態様とが対応する。
【0034】
第1実施形態における具体的な一例をあげると、第1出荷整列態様は、縦4本及び横6本のマトリクス状である24本の物品から構成される。第2出荷整列態様は、縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品から構成されてもよい。このような場合、物品移載システム10は、縦4本及び横6本のマトリクス状である24本の物品を、縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品に出荷整列態様を変更する。変更後の第2出荷整列態様において、物品の縦の本数は、後述する移載領域43Bにおける物品の縦の本数に相当し、物品の横の本数は、後述する移載領域43Bにおける物品の横の本数に相当する。
【0035】
第2出荷整列態様は、縦4本及び横9本のマトリクス状である36本の物品から構成されてもよい。第2出荷整列態様は、縦6本及び横5本のマトリクス状である30本の物品から構成されてもよい。第2出荷整列態様は、縦4本及び横3本のマトリクス状である12本の物品から構成されてもよい。第2出荷整列態様は、縦6本及び横3本のマトリクス状である18本の物品から構成されてもよい。また、上述した複数種類の第2出荷整列態様のうち何れかが選択的に採用されてもよい。
【0036】
このように、第1出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかと、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の本数とは、同じ数となる。つまり、第1出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかと、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の本数との組み合わせは、自然数倍となる関係である。
【0037】
<移載部20の構成>
次に、
図3~
図5を参照して移載部20の構成について説明する。特に、第1移載部21と第2移載部22とは、同じような構成である。このため、第2移載部22について主に説明し、第1移載部21については、第2移載部22と異なる事項について説明する。特に、
図4は、保持機構34の具体的な一例を示す図である。
図5は、複数種類の第2出荷整列態様に対応する複数の保持部36及び保持部36の取付領域を上方Z1から見た模式図である。
【0038】
図3に示すように、第2移載部22は、多関節式の産業ロボットであってもよい。第2移載部22は、台部30と、回転部31と、アーム部32と、を備える。台部30は、床面に設置された設置台93の上面に配置される。回転部31は、台部30に対して鉛直方向Zに沿う回転軸を中心に回転可能である。アーム部32は、回転部31に支持された多関節のアームである。アーム部32は、先端部32Aを備える。先端部32Aには、後述する保持機構34が取り付け可能である。
【0039】
第2移載部22は、第2移載制御部33Bを備える。第2移載制御部33Bは、第2移載部22を制御する。第2移載制御部33Bは、演算装置及び記憶媒体を含む。演算装置は、記憶媒体に記憶されたプログラムに従って各種処理を実行する。第2移載制御部33Bは、搬送部23と通信可能である。
【0040】
なお、第1移載部21は、第1移載制御部33Aを備える。第1移載制御部33Aは、第2移載制御部33Bと同じような構成である。第1移載制御部33Aは、搬送部23と通信可能である。
【0041】
図4に示すように、第2移載部22は、保持機構34を備える。保持機構34は、複数の物品を保持するための機構である。保持機構34は、先端部32Aに取り付け可能である。つまり、先端部32Aには、保持機構34が着脱可能であるが、保持機構34が着脱できないように固定されてもよい。
【0042】
保持機構34は、保持本体部35と、複数の保持部36とを備える。保持本体部35は、複数の保持部36を取り付け可能である。保持本体部35は、保持対象である物品の個数に対応する数の保持部36を取り付け可能である。
【0043】
保持本体部35は、複数の取付部35Aを備える。複数の取付部35Aは、それぞれ幅方向Xと長手方向Yとのマトリクス状に設けられる。つまり、複数の取付部35Aは、それぞれ、鉛直方向Zからの平面視において縦横から構成される出荷整列態様に対応するように設けられる。複数の取付部35Aは、それぞれ複数の保持部36を取り付け可能である。
【0044】
複数の保持部36は、それぞれ移載対象である複数の物品を保持する。複数の保持部36は、それぞれ複数の物品を把持する把持部であってもよい。複数の保持部36は、それぞれエアシリンダを内蔵してもよい。複数の保持部36は、それぞれ、エアシリンダの駆動により、対応する複数の物品を保持するように構成されてもよい。複数の保持部36は、保持本体部35に着脱可能であるが、保持本体部35に固定されてもよい。また、複数の保持部36の一部が保持本体部35に着脱可能であるが、複数の保持部36の一部が保持本体部35に固定されてもよい。
【0045】
図5に示すように、複数の保持部36は、保持本体部35に対してマトリクス状に取り付け可能である。複数の保持部36は、複数の取付領域毎に取り付け可能であってもよいが、1個ずつ取り付け可能であってもよい。
【0046】
複数の取付領域は、第1~第6取付領域R1~R6を備える。第1~第6取付領域R1~R6のそれぞれは、複数の保持部36を取り付け可能である。具体的な一例をあげると、第1取付領域R1は、長手方向Yに4個と幅方向Xに3個とのマトリクス状である12個の保持部36が取り付け可能である。
【0047】
第1~第6取付領域R1~R6のうち、複数の保持部36を取り付ける取付領域によって、保持可能となる物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち少なくとも何れかが異なる。具体的な一例をあげると、第1取付領域R1及び第2取付領域R2に18個の保持部36が取り付けられることにより、長手方向Yに6個と幅方向Xに3個とのマトリクス状である複数の物品が保持可能となる。これにより、保持本体部35に対して不要な位置に保持部36を取り付ける必要がない。このため、必要最小限の個数の保持部36を用いて複数の物品を移載することができるとともに、保持部36と第2収容箱92のフラップとの干渉を抑制することができる。
【0048】
このように、複数の保持部36は、移載対象である複数の物品の縦の個数及び横の個数に対応するように配置される。特に、第1移載部21は、第1出荷整列態様に対応する位置及び個数の保持部36を備える。第2移載部22は、第2出荷整列態様に対応する位置及び個数の保持部36を備える。
【0049】
<回転条件>
次に、
図6を参照して回転条件について説明する。
図6には、第1実施形態における物品の種類に対応する回転条件以外にも、後述する第2実施形態における物品の種類に対応する回転条件についても示されている。
【0050】
図6に示すように、第1出荷整列態様と第2出荷整列態様との組み合わせによって、第1回転条件が成立可能である。第1回転条件は、第1移載部21が第1収容箱91から搬送部23に複数の物品を載置する際に、保持する複数の物品を90度回転させる条件である。詳しくは、第1回転条件は、第1収容箱91において第1出荷整列態様を構成する物品の横の個数が、後述する移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様を構成する物品の縦の個数と同じとなるときに成立する。第1収容箱91における第1出荷整列態様の横は、長手方向Yに沿う方向に相当する。後述する移載領域43Bにおける第2出荷整列態様の縦は、幅方向Xに沿う方向に相当する。第1回転条件が成立するか否かは、作業者の操作に応じて事前に設定可能である。
【0051】
以下に第1回転条件の具体的な一例をあげる。第1収容箱91において第1出荷整列態様が縦4本及び横6本のマトリクス状である24本の物品であり、後述する移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品である場合、第1回転条件が成立しない。第1収容箱91において第1出荷整列態様が縦4本及び横6本のマトリクス状である24本の物品であり、後述する移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦6本及び横5本のマトリクス状である30本の物品である場合、第1回転条件が成立する。
【0052】
第2出荷整列態様と第2収容箱92の向きとの組み合わせによって、第2回転条件が成立可能である。第2回転条件は、第2移載部22が搬送部23から第2収容箱92に複数の物品を載置する際に、保持する複数の物品を90度回転させる条件である。詳しくは、第2収容箱92の向きは、第2収容箱92の長手が長手方向Yに沿う向きである。このため、第2回転条件は、第2出荷整列態様を構成する物品の個数として、後述する移載領域43Bにおける縦の個数が横の個数よりも多いときに成立する。後述する移載領域43Bにおける第2出荷整列態様の縦は、幅方向Xに沿う方向に相当する。後述する移載領域43Bにおける第2出荷整列態様の横は、長手方向Yに沿う方向に相当する。第2回転条件が成立するか否かは、作業者の操作に応じて事前に設定可能である。
【0053】
以下に第2回転条件の具体的な一例をあげる。第2収容箱92の向きは、第2収容箱92の長手が長手方向Yに沿う向きである。このため、後述する移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品である場合、第2回転条件が成立しない。また、後述する移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦6本及び横5本のマトリクス状である30本の物品である場合、第2回転条件が成立する。
【0054】
<搬送部23の構成>
次に、
図7を参照して搬送部23の構成について説明する。
図7は、第1出荷整列態様が縦4本及び横6本のマトリクス状である24本の物品であり、かつ、第2出荷整列態様が縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品であるときの具体的な一例である。
【0055】
図7に示すように、搬送部23は、上流搬送部41と、中流搬送部42と、下流搬送部43と、を備える。中流搬送部42は、上流搬送部41よりも第1長手方向Y1に位置する。下流搬送部43は、中流搬送部42よりも第1長手方向Y1に位置する。
【0056】
上流搬送部41は、中流搬送部42に複数の物品を搬送する。上流搬送部41は、中流搬送部42及び下流搬送部43よりも高速で複数の物品を搬送可能である。上流搬送部41は、上流搬送ベルト41Aを備える。上流搬送ベルト41Aは、上流搬送部41において複数の物品を第1長手方向Y1に搬送する。上流搬送ベルト41Aは、搬送ベルト23Aの一部を構成する。このように、上流搬送ベルト41Aは、搬送領域の一部を構成する。
【0057】
上流搬送部41は、載置領域41Bを備える。載置領域41Bは、上流搬送ベルト41A上に位置する。載置領域41Bは、第1移載部21によって複数の物品が第1出荷整列態様で載置される領域である。具体的な一例をあげると、載置領域41Bは、幅方向Xに4本と長手方向Yに6本とのマトリクス状である24本の物品が載置される領域である。
【0058】
上流搬送部41は、上流搬送駆動部41Cを備える。上流搬送駆動部41Cは、上流搬送ベルト41Aが巻き掛けられた不図示のローラーを回転させる駆動源である。つまり、上流搬送駆動部41Cは、上流搬送ベルト41Aを駆動させる駆動源である。上流搬送駆動部41Cは、モーターであってもよい。
【0059】
上流搬送部41は、第1上流ガイド部41Dと、第2上流ガイド部41Eと、第3上流ガイド部41Fと、を備えてもよい。第1上流ガイド部41D、第2上流ガイド部41E及び第3上流ガイド部41Fは、鉛直方向Zにおいて、上流搬送ベルト41Aと接触しないように設けられる。
【0060】
第1上流ガイド部41Dは、上流搬送ベルト41Aの第1幅方向X1側に位置する。第1上流ガイド部41Dは、長手方向Yに沿って延びる。第2上流ガイド部41Eは、上流搬送ベルト41Aの第2幅方向X2側に位置する。第2上流ガイド部41Eは、長手方向Yに沿って延びる。第3上流ガイド部41Fは、上流搬送ベルト41Aの第2長手方向Y2側に位置する。第3上流ガイド部41Fは、幅方向Xに沿って延びる。
【0061】
第1上流ガイド部41D及び第3上流ガイド部41Fは、上流搬送部41に固定される。第2上流ガイド部41Eは、幅方向Xに沿って変位可能である。このため、第2上流ガイド部41Eは、第1出荷整列態様に応じた位置に変位可能である。詳しくは、第2上流ガイド部41Eは、第1出荷整列態様として、幅方向Xに沿って整列された物品の個数に対応する位置に変位可能である。第1上流ガイド部41D及び第2上流ガイド部41Eと物品との間に隙間が設けられてもよい。
【0062】
中流搬送部42は、上流搬送部41から搬送された複数の物品を下流搬送部43に搬送する。中流搬送部42は、中流搬送ベルト42Aを備える。中流搬送ベルト42Aは、中流搬送部42において複数の物品を第1長手方向Y1に搬送する。中流搬送ベルト42Aは、上流搬送ベルト41Aと比較して摩擦係数が大きいベルトであってもよい。中流搬送ベルト42Aは、搬送ベルト23Aの一部を構成する。このように、中流搬送ベルト42Aは、搬送領域の一部を構成する。
【0063】
中流搬送部42は、中流搬送駆動部42Bを備える。中流搬送駆動部42Bは、中流搬送ベルト42Aが巻き掛けられた不図示のローラーを回転させる駆動源である。つまり、中流搬送駆動部42Bは、中流搬送ベルト42Aを駆動させる駆動源である。中流搬送駆動部42Bは、モーターであってもよい。
【0064】
中流搬送部42は、第1中流ガイド部42Cと、第2中流ガイド部42Dと、を備えてもよい。第1中流ガイド部42C及び第2中流ガイド部42Dは、鉛直方向Zにおいて、中流搬送ベルト42Aと接触しないように設けられる。
【0065】
第1中流ガイド部42Cは、中流搬送ベルト42Aの第1幅方向X1側に位置する。第1中流ガイド部42Cは、長手方向Yに沿って延びる。第2中流ガイド部42Dは、中流搬送ベルト42Aの第2幅方向X2側に位置する。第2中流ガイド部42Dは、長手方向Yに沿って延びる。
【0066】
第1中流ガイド部42Cは、中流搬送部42に固定される。第2中流ガイド部42Dは、幅方向Xに沿って変位可能である。このため、第2中流ガイド部42Dは、第1出荷整列態様に応じた位置に変位可能である。詳しくは、第2中流ガイド部42Dは、第1出荷整列態様として、幅方向Xに沿って整列された物品の個数に対応する位置に変位可能である。第1中流ガイド部42C及び第2中流ガイド部42Dと物品との間に隙間が設けられてもよい。
【0067】
下流搬送部43は、中流搬送部42から搬送された複数の物品を第1長手方向Y1に搬送する。下流搬送部43は、下流搬送ベルト43Aを備える。下流搬送ベルト43Aは、下流搬送部43において複数の物品を第1長手方向Y1に搬送する。下流搬送ベルト43Aは、中流搬送ベルト42Aと比較して摩擦係数が小さいベルトであってもよい。下流搬送ベルト43Aは、搬送ベルト23Aの一部を構成する。このように、下流搬送ベルト43Aは、搬送領域の一部を構成する。
【0068】
下流搬送部43は、移載領域43Bを備える。移載領域43Bは、下流搬送ベルト43A上に位置する。つまり、移載領域43Bは、搬送ベルト23Aのうち第1長手方向Y1側に位置する。特に、移載領域43Bは、第1基準位置RP1の第1長手方向Y1側に位置する。第1基準位置RP1は、下流搬送ベルト43Aにおける第2長手方向Y2側の端部に位置してもよい。第1基準位置RP1は、長手方向Yにおいて移載領域43Bの基準となる位置である。第1基準位置RP1は、予め定められた位置である。移載領域43Bは、後述する搬送停止部44から第2長手方向Y2に位置する。第1基準位置RP1は、後述する搬送停止部44とともに長手方向Yにおける移載領域43Bの両端部を構成する位置である。移載領域43Bは、幅方向Xにおいて後述する第1下流ガイド部45と第2下流ガイド部46とに挟まれるように位置する。
【0069】
移載領域43Bは、第2出荷整列態様で整列された状態で複数の物品が配置される領域である。移載領域43Bは、第2移載部22によって第2収容箱92に収容される複数の物品が配置される領域である。具体的な一例をあげると、移載領域43Bは、幅方向Xに4本と長手方向Yに8本とのマトリクス状である32本の物品が載置可能な領域であってもよい。
【0070】
下流搬送部43は、下流搬送駆動部43Cを備える。下流搬送駆動部43Cは、下流搬送ベルト43Aが巻き掛けられた不図示のローラーを回転させる駆動源である。つまり、下流搬送駆動部43Cは、下流搬送ベルト43Aを駆動させる駆動源である。下流搬送駆動部43Cは、モーターであってもよい。
【0071】
搬送部23は、搬送停止部44を備える。搬送停止部44は、下流搬送ベルト43Aに設けられる。つまり、搬送停止部44は、搬送ベルト23Aにおける第1長手方向Y1側に設けられる。搬送停止部44は、第1基準位置RP1よりも第1長手方向Y1側に設けられる。搬送停止部44は、幅方向Xに延びる。搬送停止部44は、搬送ベルト23Aにおいて複数の物品の搬送を停止させる。搬送停止部44は、ストッパーであってもよい。
【0072】
搬送停止部44は、長手方向Yに沿って移動可能である。特に、搬送停止部44は、移載領域43Bに第2出荷整列態様で整列した複数の物品の長手方向Yにおける個数に対応する位置に移動可能である。具体的な一例をあげると、搬送停止部44は、第1基準位置RP1から第1長手方向Y1に8本の物品が載置可能な位置に移動可能であってもよい。
【0073】
搬送部23は、第1駆動部44Aを備える。第1駆動部44Aは、搬送停止部44を第1設置位置と第1離間位置との間で変位させる駆動源である。第1駆動部44Aは、エアシリンダであってもよい。
【0074】
搬送停止部44は、第1設置位置と第1離間位置との間で変位可能である。第1設置位置は、移載領域43Bに配置される複数の物品のうち最も第1長手方向Y1に配置される物品に搬送停止部44が当接する位置である。第1離間位置は、移載領域43Bに配置される複数の物品に搬送停止部44が当接しない位置である。第1離間位置は、第1設置位置よりも第1長手方向Y1の位置であってもよく、第1設置位置よりも上方Z1の位置であってもよい。第1離間位置は、第1設置位置よりも下方Z2の位置であってもよい。第1離間位置は、第1設置位置よりも、第1長手方向Y1の成分と鉛直方向Zの成分とを含む斜め方向の位置であってもよい。
【0075】
搬送停止部44は、搬送部23に対して着脱可能であってもよい。搬送部23には、第2出荷整列態様に対応して異なる搬送停止部44が取り付け可能であってもよい。詳しくは、搬送部23には、第2出荷整列態様第2出荷整列態様で整列した複数の物品の幅方向Xにおける個数に対応する長さの搬送停止部44が取り付け可能である。具体的な一例をあげると、搬送停止部44は、幅方向Xに4本の物品が載置可能な長さであってもよい。
【0076】
搬送部23は、第1下流ガイド部45と、第2下流ガイド部46と、を備える。第1下流ガイド部45及び第2下流ガイド部46は、鉛直方向Zにおいて、下流搬送ベルト43Aと接触しないように設けられる。
【0077】
第1下流ガイド部45は、下流搬送ベルト43Aの第1幅方向X1側に位置する。詳しくは、第1下流ガイド部45は、移載領域43Bにおける第1幅方向X1側に設けられる。第1下流ガイド部45は、長手方向Yに沿って延びる。第2下流ガイド部46は、下流搬送ベルト43Aの第2幅方向X2側に位置する。詳しくは、第2下流ガイド部46は、移載領域43Bにおける第2幅方向X2側に設けられる。第2下流ガイド部46は、長手方向Yに沿って延びる。
【0078】
第1下流ガイド部45は、下流搬送部43に固定される。第1下流ガイド部45は、第2基準位置RP2を構成する。第2基準位置RP2は、幅方向Xにおいて移載領域43Bの基準となる位置である。第2基準位置RP2は、予め定められた位置である。第2基準位置RP2は、第2下流ガイド部46とともに幅方向Xにおける移載領域43Bの両端部を構成する位置である。第2下流ガイド部46は、幅方向Xに沿って変位可能である。このため、第2下流ガイド部46は、第2出荷整列態様に応じた位置に変位可能である。詳しくは、第2下流ガイド部46は、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様で整列した複数の物品の幅方向Xにおける個数に対応する位置に移動可能である。具体的な一例をあげると、第2下流ガイド部46は、第2基準位置RP2から第2幅方向X2に4本の物品が載置可能な位置に移動可能であってもよい。第2下流ガイド部46がガイド部の一例に相当する。
【0079】
搬送部23は、第2駆動部46Aを備える。第2駆動部46Aは、第2下流ガイド部46を第2設置位置と第2離間位置との間で変位させる駆動源である。第2駆動部46Aは、エアシリンダであってもよい。
【0080】
第2下流ガイド部46は、第2設置位置と第2離間位置との間で変位可能である。第2設置位置は、移載領域43Bに配置される複数の物品のうち最も第2幅方向X2に配置される物品に第2下流ガイド部46が当接する位置である。第2離間位置は、移載領域43Bに配置される複数の物品に第2下流ガイド部46が当接しない位置である。第2離間位置は、第2設置位置よりも第2幅方向X2の位置であってもよく、第2設置位置よりも上方Z1の位置であってもよい。第2離間位置は、第2設置位置よりも下方Z2の位置であってもよい。第2離間位置は、第2設置位置よりも、第2幅方向X2の成分と鉛直方向Zの成分とを含む斜め方向の位置であってもよい。
【0081】
搬送部23は、残存検出部47を備える。搬送部23は、幅方向Xに沿って並ぶ複数の残存検出部47を備えてもよい。残存検出部47は、搬送ベルト23Aの上方Z1に設けられてもよい。残存検出部47は、載置領域41Bの下流に設けられる。残存検出部47は、載置領域41Bに載置された複数の物品が第1長手方向Y1に搬送されたことを検出可能である。残存検出部47は、検出結果を示す信号を後述する搬送制御部49に出力する。このように、第1移載部21が載置領域41Bに複数の物品を載置してから、載置領域41Bに載置した個数の複数の物品が残存検出部47の直下を通過したか否かにより、載置領域41Bに載置された複数の物品が残存しているか否かが検出可能となる。残存検出部47は、載置領域41Bに設けられ、載置領域41Bにおける物品の有無を検出するものであってもよい。残存検出部47は、1又は複数のセンサーであるが、これに限らず、例えば、検出した物品の個数を計数可能である回路を含んでもよい。
【0082】
残存検出部47は、搬送部23から着脱可能であってもよい。残存検出部47は、幅方向Xに沿って変位可能である。このため、残存検出部47は、載置領域41Bに載置された複数の物品のうち、幅方向Xに沿う物品の個数に対応する位置に設定可能である。これにより、残存検出部47は、幅方向Xに沿う物品の個数に対応する位置を対象として、載置領域41Bに載置された複数の物品が残存しているか否かを検出可能である。
【0083】
搬送部23は、搬送検出部48を備える。搬送部23は、幅方向Xに沿って並ぶ複数の搬送検出部48を備えてもよい。搬送検出部48は、搬送ベルト23Aの上方Z1に設けられてもよい。搬送検出部48は、移載領域43Bの上流に設けられる。搬送検出部48は、中流搬送ベルト42Aによって搬送された複数の物品が下流搬送ベルト43Aに搬送されたことを検出可能である。搬送検出部48は、検出結果を示す信号を後述する搬送制御部49に出力する。このように、第2移載部22が移載領域43Bから複数の物品を移載してから、第2出荷整列態様に対応する個数の複数の物品が搬送検出部48の直下を通過したか否かにより、複数の物品が移載領域43Bに搬送されたか否かが検出可能となる。搬送検出部48は、移載領域43Bに設けられ、移載領域43Bにおける物品の有無を検出するものであってもよい。搬送検出部48は、1又は複数のセンサーであるが、これに限らず、例えば、検出した物品の個数を計数可能である回路を含んでもよい。
【0084】
搬送検出部48は、搬送部23から着脱可能であってもよい。搬送検出部48は、幅方向Xに沿って変位可能である。このため、搬送検出部48は、移載領域43Bに搬送される複数の物品のうち、幅方向Xに沿う物品の個数に対応する位置に設定可能である。これにより、搬送検出部48は、幅方向Xに沿う物品の個数に対応する位置を対象として、物品が移載領域43Bに搬送されたか否かを検出可能である。
【0085】
搬送部23は、搬送制御部49を備える。搬送制御部49は、搬送部23を制御する。搬送制御部49は、演算装置及び記憶媒体を含む。演算装置は、記憶媒体に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行する。搬送制御部49は、第1移載部21及び第2移載部22と通信可能である。
【0086】
<第1移載制御処理>
ここで、
図8を参照して第1移載制御処理について説明する。第1移載制御処理は、第1移載部21において第1移載制御部33Aによって所定周期毎に実行される処理である。
【0087】
図8に示すように、第1移載部21では、ステップS10において、第1移載制御部33Aは、第1収容箱91の準備が完了しているか否かを判定する。詳しくは、第1移載制御部33Aは、不図示の第1収容箱検出部からの検出信号に基づいて第1収容箱91が所定位置まで搬送されているか否かによって、第1収容箱91に収容されている複数の物品を取り出す準備が完了しているか否かを判定する。第1移載制御部33Aは、第1収容箱91の準備が完了していないと判定した場合、第1移載制御処理を終了する。このように、第1移載制御部33Aは、所定周期毎に第1移載制御処理を実行することにより、第1収容箱91の準備が完了するまで待機する。また、第1移載制御部33Aは、予め定めた時間が経過するまで第1収容箱91の準備が完了しない場合に、スリープ状態に制御してもよい。第1移載制御部33Aは、第1収容箱91の準備が完了していると判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0088】
ステップS11において、第1移載制御部33Aは、搬送部23から送信される残存検出部47の検出結果を示す情報に基づいて、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存しているか否かを判定する。詳しくは、搬送制御部49は、第1移載部21が複数の物品を載置領域41Bに載置したことを契機として、複数の物品を載置領域41Bに載置したことを示す情報を第1移載部21から受信する。搬送制御部49は、残存検出部47による検出結果に基づいて、第1移載部21が載置領域41Bに複数の物品を載置してから、残存検出部47の直下を通過した物品の個数を計数する。特に、搬送制御部49は、幅方向Xに設けられた複数の残存検出部47からの検出信号に基づいて、残存検出部47の直下を通過した物品の個数を、幅方向Xに沿って設けられた複数の残存検出部47毎に計数する。搬送制御部49は、第1移載部21が載置領域41Bに複数の物品を載置してから、載置領域41Bに載置した個数の複数の物品が通過したときに、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していないことを示す情報を第1移載部21に送信する。第1移載制御部33Aは、第1移載部21が複数の物品を載置領域41Bに載置した後、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していないことを示す情報を受信したときに、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していないと判定する。第1移載制御部33Aは、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していると判定した場合、第1移載制御処理を終了する。このように、第1移載制御部33Aは、所定周期毎に第1移載制御処理を実行することにより、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していると判定したときには待機する。この場合、搬送制御部49は、予め定めた時間が経過するまで、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していると判定したときに、エラーを通知し、物品の移載を中止してもよい。第1移載制御部33Aは、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していないと判定した場合、ステップS12に処理を移行する。
【0089】
ステップS12において、第1移載制御部33Aは、第1保持処理を実行する。第1保持処理において、第1移載制御部33Aは、第1収容箱搬送部11によって搬送された第1収容箱91に収容されている複数の物品を保持するように保持部36を制御する。
【0090】
次に、ステップS13において、第1移載制御部33Aは、第1移載処理を実行する。第1移載処理において、第1移載制御部33Aは、保持部36に保持された複数の物品を持ち上げる。第1移載制御部33Aは、持ち上げた複数の物品を載置領域41Bに移載するように制御する。
【0091】
次に、ステップS14において、第1移載制御部33Aは、第1回転条件が成立するか否かを判定する。つまり、第1移載制御部33Aは、作業者の操作に応じて事前に設定した第1回転条件が成立するか否かを判定する。第1移載制御部33Aは、第1回転条件が成立しないと判定した場合、ステップS16に処理を移行する。第1移載制御部33Aは、第1回転条件が成立すると判定した場合、ステップS15に処理を移行する。
【0092】
ステップS15において、第1移載制御部33Aは、第1回転処理を実行する。第1回転処理において、第1移載制御部33Aは、持ち上げた複数の物品を、鉛直方向Zに沿う回転軸を中心に90度だけ回転させる。これにより、第1移載制御部33Aは、複数の物品を持ち上げてから載置領域41Bに載置するまでの間に、鉛直方向Zに沿う回転軸を中心に90度だけ複数の物品を回転させる。
【0093】
次に、ステップS16において、第1移載制御部33Aは、載置処理を実行する。載置処理において、第1移載制御部33Aは、保持部36に保持された複数の物品を載置領域41Bに載置する。
【0094】
これにより、第1移載制御部33Aは、第1出荷整列態様で整列した状態複数の物品を載置領域41Bに載置する。言い換えると、第1移載制御部33Aは、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかが幅方向Xに並ぶように複数の物品を搬送領域に載置する。
【0095】
このように、搬送部23において、搬送制御部49は、上流搬送ベルト41Aを駆動させるように上流搬送駆動部41Cを制御することにより、載置領域41Bに載置した複数の物品を第1長手方向Y1に搬送させる。これにより、載置領域41Bに載置した複数の物品が中流搬送ベルト42Aに搬送される。
【0096】
<搬送制御処理及び移載制御処理>
次に、
図9を参照して搬送制御処理及び移載制御処理について説明する。搬送制御処理は、搬送部23において搬送制御部49によって所定周期毎に実行される処理である。移載制御処理は、第2移載部22において第2移載制御部33Bによって所定周期毎に実行される処理である。
【0097】
図9に示すように、搬送部23では、ステップS20において、搬送制御部49は、搬送処理を実行する。搬送処理において、搬送制御部49は、中流搬送ベルト42Aを駆動させるように中流搬送駆動部42Bを制御し、下流搬送ベルト43Aを駆動させるように下流搬送駆動部43Cを制御する。これにより、上流搬送ベルト41Aから搬送された複数の物品が第1長手方向Y1に搬送される。
【0098】
次に、ステップS21において、搬送制御部49は、移載領域43Bへの物品の搬送が完了したか否かを判定する。詳しくは、搬送制御部49は、搬送検出部48からの検出信号に基づいて、第2移載部22が移載領域43Bから複数の物品を移載してから、移載領域43Bに搬送された物品の個数を計数する。特に、搬送制御部49は、幅方向Xに設けられた複数の搬送検出部48からの検出信号に基づいて、移載領域43Bに搬送された物品の個数を、幅方向Xに沿って設けられた複数の搬送検出部48毎に計数する。搬送制御部49は、移載領域43Bに搬送された物品の個数に基づいて、移載領域43Bにおいて物品が第2出荷整列態様で整列しているか否かによって、移載領域43Bへの物品の搬送が完了したか否かを判定する。
【0099】
搬送制御部49は、移載領域43Bへの物品の搬送が完了していないと判定した場合、搬送制御処理を終了する。この場合、搬送制御部49は、予め定めた時間が経過するまで、移載領域43Bへの物品の搬送が完了していないと判定したときに、エラーを通知し、物品の移載を中止してもよい。搬送制御部49は、移載領域43Bへの物品の搬送が完了したと判定した場合、ステップS22に処理を移行する。
【0100】
ステップS22において、搬送制御部49は、搬送停止処理を実行する。搬送停止処理において、搬送制御部49は、中流搬送ベルト42Aを停止させるように中流搬送駆動部42Bを制御し、下流搬送ベルト43Aを停止させるように下流搬送駆動部43Cを制御する。これにより、中流搬送ベルト42A及び下流搬送ベルト43Aにおける複数の物品の搬送が停止する。このように、搬送部23は、搬送検出部48の検出結果に基づいて、移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品の搬送制御を停止させる。予め定めた合計個数は、第2出荷整列態様を構成する物品の合計個数である。
【0101】
次に、ステップS23において、搬送制御部49は、幅方向整列処理を実行する。幅方向整列処理において、搬送制御部49は、第2下流ガイド部46を第1幅方向X1に移動させる。これにより、移載領域43Bにおける複数の物品を幅方向Xに再度整列させる。このように、搬送部23は、搬送検出部48の検出結果に基づいて、移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品に対して第2下流ガイド部46を第2幅方向X2側から当接させる。搬送制御部49は、中流搬送ベルト42A及び下流搬送ベルト43Aが停止した後に幅方向整列処理を実行するが、中流搬送ベルト42A及び下流搬送ベルト43Aが停止する直前に幅方向整列処理を実行してもよい。
【0102】
次に、ステップS24において、搬送制御部49は、移載指示送信処理を実行する。移載指示送信処理において、搬送制御部49は、移載指示を第2移載部22に送信する。このように、移載領域43Bにおいて複数の物品が第2出荷整列態様で整列した場合に、搬送部23から第2移載部22に移載指示が送信される。
【0103】
一方、第2移載部22では、ステップS40において、第2移載制御部33Bは、移載指示の受信待ちを行う移載指示受信処理を実行する。そして、ステップS41において、第2移載制御部33Bは、移載指示を受信したか否かを判定する。第2移載制御部33Bは、移載指示を受信していないと判定した場合、第2移載制御処理を終了する。第2移載制御部33Bは、移載指示を受信したと判定した場合、ステップS42に処理を移行する。
【0104】
ステップS42において、第2移載制御部33Bは、保持処理を実行する。保持処理において、第2移載制御部33Bは、移載領域43Bの上方Z1に保持部36を移動させ、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様で整列されている複数の物品を保持するように保持部36を制御する。この場合、第2移載制御部33Bは、予め定めた時間が経過するまで、保持部36が複数の物品を保持しないと判定したときに、エラーを通知し、物品の移載を中止してもよい。
【0105】
次に、ステップS43において、第2移載制御部33Bは、保持完了送信処理を実行する。保持完了送信処理において、第2移載制御部33Bは、保持が完了したことを示す保持完了情報を搬送部23に送信する。
【0106】
一方、搬送部23では、ステップS25において、搬送制御部49は、保持完了情報の受信待ちを行う保持完了情報受信処理を実行する。そして、ステップS26において、搬送制御部49は、保持完了情報を受信したか否かを判定する。搬送制御部49は、保持完了情報を受信していないと判定した場合、再度、ステップS25に処理を移行する。搬送制御部49は、保持完了情報を受信したと判定した場合、ステップS27に処理を移行する。
【0107】
ステップS27において、搬送制御部49は、離間処理を実行する。離間処理において、搬送制御部49は、搬送停止部44を第1設置位置から第1離間位置に移動させる。搬送制御部49は、第2下流ガイド部46を第2設置位置から第2離間位置に移動させる。
【0108】
このように、移載領域43Bにおいて、複数の物品が保持部36に保持された後、保持部36に保持された複数の物品が搬送停止部44及び第2下流ガイド部46に当接しない状態となる。つまり、搬送停止部44は、第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に物品から離間する。第2下流ガイド部46は、第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に物品から離間する。これにより、保持部36に保持された複数の物品を第2移載部22が移載する際に、複数の物品と搬送停止部44及び第2下流ガイド部46との接触を抑制することができる。このため、搬送停止部44及び第2下流ガイド部46との摩擦による複数の物品の損傷を抑制することができる。
【0109】
一方、第2移載部22では、ステップS44において、第2移載制御部33Bは、第2移載処理を実行する。第2移載処理において、第2移載制御部33Bは、保持部36に保持された複数の物品を持ち上げる。このように、第2移載制御部33Bは、搬送検出部48の検出結果に基づいて移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品を持ち上げる。そして、第2移載制御部33Bは、持ち上げた複数の物品を第2収容箱搬送部12に移載するように制御する。搬送部23が離間処理を実行するタイミングと、第2移載部22が第2移載処理を実行するタイミングとは、同じようなタイミングとなる。このため、移載領域43Bにおける複数の物品は、第2出荷整列態様で整列した状態で第2移載部22により持ち上げられながら、搬送停止部44及び第2下流ガイド部46と離間する。
【0110】
次に、ステップS45において、第2移載制御部33Bは、第2回転条件が成立するか否かを判定する。つまり、第2移載制御部33Bは、作業者の操作に応じて事前に設定した第2回転条件が成立するか否かを判定する。第2移載制御部33Bは、第2回転条件が成立しないと判定した場合、ステップS47に処理を移行する。第2移載制御部33Bは、第2回転条件が成立すると判定した場合、ステップS46に処理を移行する。
【0111】
ステップS46において、第2移載制御部33Bは、第2回転処理を実行する。第2回転処理において、第2移載制御部33Bは、持ち上げた複数の物品を、鉛直方向Zに沿う回転軸を中心に90度だけ回転させる。これにより、第2移載制御部33Bは、移載領域43Bにおいて複数の物品を持ち上げてから第2収容箱92に収容するまでの間に、鉛直方向Zに沿う回転軸を中心に90度だけ複数の物品を回転させる。
【0112】
次に、ステップS47において、第2移載制御部33Bは、収容処理を実行する。収容処理において、第2移載制御部33Bは、保持部36に保持された複数の物品を第2収容箱92に収容する。
【0113】
次に、ステップS48において、第2移載制御部33Bは、収容完了送信処理を実行する。収容完了送信処理において、第2移載制御部33Bは、第2収容箱92への複数の物品の収容が完了したときに、収容完了情報を搬送部23に送信する。
【0114】
一方、搬送部23では、ステップS28において、搬送制御部49は、収容完了情報の受信待ちを行う収容完了情報受信処理を実行する。そして、ステップS29において、搬送制御部49は、収容完了情報を受信したか否かを判定する。搬送制御部49は、収容完了情報を受信していないと判定した場合、再度、ステップS28に処理を移行する。搬送制御部49は、収容完了情報を受信したと判定した場合、ステップS30に処理を移行する。
【0115】
ステップS30において、搬送制御部49は、設置処理を実行する。設置処理において、搬送制御部49は、搬送停止部44を第1離間位置から第1設置位置に移動させる。搬送制御部49は、第2下流ガイド部46を第2離間位置から第2設置位置に移動させる。
【0116】
このように、第1移載部21は、載置領域41Bに第1出荷整列態様に整列した状態で複数の物品を1回又は複数回に亘って載置する。搬送部23によって複数の物品が移載領域43Bに搬送された結果、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様で複数の物品が整列となった後に、第2移載部22は、複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容する。
【0117】
<第1実施形態の作用及び効果>
第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1-1)移載部20は、第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱91に収容された複数の物品を第1収容箱91から取り出す。移載部20は、第1収容箱91から取り出した複数の物品を第1出荷整列態様で整列した状態で上流搬送ベルト41Aに載置する。移載部20は、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様で複数の物品が整列した状態となった後に、移載領域43Bに搬送された複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容する。このため、第1出荷整列態様で整列した状態で第1収容箱91に収容された複数の物品を、第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容することができる。したがって、物品の出荷効率を向上させることができる。
【0118】
(1-2)第1出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかと、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の個数との組み合わせは、自然数倍となる関係である。このため、複数の物品を第1出荷整列態様から第2出荷整列態様に整列させ易い。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0119】
(1-3)第1移載部21は、第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を第1収容箱91から取り出し、かつ、第1収容箱91から取り出した複数の物品を第1出荷整列態様で整列した状態で上流搬送ベルト41Aに載置する。第2移載部22は、移載領域43Bに搬送された複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で持ち上げ、かつ、第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容する。このため、第1移載部21と第2移載部22とを用いることによって、第1移載部21と第2移載部22とで有効に機能分担を行うことができる。したがって、物品を効率よく移載することができる。
【0120】
(1-4)第1移載部21は、第1収容箱91から取り出した複数の物品を90度回転させた後に上流搬送ベルト41Aに載置可能である。このため、第1出荷整列態様において物品の縦の個数と横の個数とを入れ替えることができる。したがって、物品の出荷整列態様を効率よく調整することができる。
【0121】
(1-5)第2移載部22は、移載領域43Bに搬送された複数の物品を持ち上げた後に90度回転させることにより、第2出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を第2収容箱92に収容可能である。このため、第2出荷整列態様において物品の縦の個数と横の個数とを入れ替えることができる。したがって、物品の出荷整列態様を効率よく調整することができる。
【0122】
(1-6)搬送停止部44は、搬送ベルト23Aにおいて複数の物品の搬送を停止させる。搬送停止部44は、搬送ベルト23Aにおける第1長手方向Y1側に設けられ、かつ、幅方向Xに延びる。移載領域43Bは、搬送停止部44から第2長手方向Y2に位置する。搬送停止部44は、第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能である。このため、移載領域43Bにおいて、第2出荷整列態様を構成する長手方向Yに対する物品の個数を効率よく調整することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0123】
(1-7)第2下流ガイド部46は、移載領域43Bにおける第2幅方向X2側に設けられ、かつ、長手方向Yに沿う方向に延びる。第2下流ガイド部46は、第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能である。このため、移載領域43Bにおいて、第2出荷整列態様を構成する幅方向Xに対する物品の個数を効率よく調整することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0124】
(1-8)搬送部23は、搬送方向として直線的な方向に複数の物品を搬送するように構成される。このため、簡素な構成によって、複数の物品を第1出荷整列態様から第2出荷整列態様に整列させることができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0125】
(1-9)第1移載部21は、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかが幅方向Xに並ぶように複数の物品を上流搬送ベルト41Aに載置する。このため、搬送部23は、簡素な構成によって、複数の物品を第1出荷整列態様から第2出荷整列態様に整列させることができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0126】
(1-10)搬送検出部48は、搬送部23に着脱可能である。このため、幅方向Xに対して物品の個数が異なる場合であっても、搬送検出部48を着脱することにより、移載領域43Bに搬送された物品を適切に検出することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0127】
(1-11)搬送部23は、搬送検出部48の検出結果に基づいて移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品の搬送制御を停止させる。このため、移載領域43Bに搬送された複数の物品が第2出荷整列態様で整列した状態を維持することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0128】
(1-12)第2下流ガイド部46は、搬送検出部48の検出結果に基づいて移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品を第2幅方向X2側から当接させる。このため、移載領域43Bに搬送された複数の物品を幅方向Xに対して再度整列させることができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0129】
(1-13)第2移載部22は、搬送検出部48の検出結果に基づいて移載領域43Bに予め定めた合計個数の物品が搬送されたときに、複数の物品を持ち上げる。第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に搬送停止部44を物品から離間させる。このため、第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に、搬送停止部44との接触を抑制することができる。したがって、簡素な構成により、複数の物品の損傷を抑制することができるとともに、物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0130】
(1-14)第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に第2下流ガイド部46を物品から離間させる。このため、第2移載部22が複数の物品を持ち上げる際に、第2下流ガイド部46との接触を抑制することができる。したがって、簡素な構成により、複数の物品の損傷を抑制することができるとともに、物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0131】
(1-15)上流搬送部41は、中流搬送部42及び下流搬送部43よりも高速で複数の物品を搬送可能である。このため、載置領域41Bから移載領域43Bへの物品の搬送速度を向上させることによって、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様で物品を整列させる速度を向上させることができる。したがって、複数の物品を第1出荷整列態様から第2出荷整列態様に効率よく詰め替えることができる。
【0132】
(1-16)下流搬送ベルト43Aは、中流搬送ベルト42Aよりも摩擦係数が小さい。このため、中流搬送ベルト42Aにおいて物品を移載領域43Bに安定して搬送することができるとともに、移載領域43Bにおいて物品と下流搬送ベルト43Aとの摩擦力を小さくすることができる。特に、移載領域43Bにおける複数の物品を第2下流ガイド部46が幅方向Xに再度整列させる際に、円滑に物品を整列させることができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0133】
(1-17)中流搬送ベルト42Aは、上流搬送ベルト41Aと比較して摩擦係数が大きい。このため、上流搬送ベルト41Aから中流搬送ベルト42Aに搬送される物品が、中流搬送ベルト42Aに既に整列している物品と接触する場合であっても、中流搬送ベルト42Aにおける物品の整列態様を安定的に維持することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0134】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、物品移載システム10は、複数種類の物品の移載が可能であってもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0135】
<物品の種類>
図2に示すように、物品の種類として、複数種類のペットボトルが採用されてもよい。物品の種類として、500mlのペットボトル以外に、例えば、1.5Lの角型ペットボトルと、470mlのペットボトルと、600mlのペットボトルとのうち何れかが採用されてもよい。物品の種類によっては、1種類の第1出荷整列態様と、1種類の第2出荷整列態様とが対応してもよい。
【0136】
図4に示す先端部32Aには、保持する物品の種類に対応する保持機構34が取り付け可能であってもよい。具体的な一例をあげると、物品の種類が500mlのペットボトルである場合、先端部32Aには、500mlのペットボトルに対応する保持機構34が取り付け可能であってもよい。物品の種類が1.5Lの角型ペットボトルである場合、先端部32Aには、1.5Lの角型ペットボトルに対応する保持機構34が取り付け可能であってもよい。
【0137】
保持本体部35は、保持対象である物品の種類に対応して異なる保持部36を取り付け可能であってもよい。具体的な一例をあげると、500mlのペットボトルに対応する保持機構34において、保持本体部35は、500mlのペットボトルに対応する保持部36を、500mlのペットボトルに対応する位置に取り付け可能であってもよい。1.5Lの角型ペットボトルに対応する保持機構34において、保持本体部35は、1.5Lの角型ペットボトルに対応する保持部36を、1.5Lの角型ペットボトルに対応する位置に取り付け可能であってもよい。
【0138】
図6に示すように、物品の種類に基づいて、第1回転条件及び第2回転条件が成立可能であってもよい。
図7に示す第1基準位置RP1及び第2基準位置RP2は、物品の種類が何れであっても共通する位置であってもよい。
【0139】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)搬送検出部48は、移載領域43Bに搬送された物品を検出する。搬送検出部48は、幅方向Xに対する物品の種類に応じて幅方向Xに移動可能である。このため、物品の種類が異なることにより、移載領域43Bにおいて幅方向Xに対する物品の位置が異なる場合であっても、搬送検出部48を幅方向Xに移動させることにより、移載領域43Bに搬送された物品を適切に検出することができる。したがって、簡素な構成により物品の整列性の低下を抑制することができる。
【0140】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0141】
・保持部36は、複数種類の物品を保持可能であってもよい。具体的な一例をあげると、保持部36は、同じ外径である500mlのペットボトルと600mlのペットボトルとを保持可能であってもよい。また、保持部36は、細分化された取付領域において配置位置を調整可能とすることにより、大きさが異なる複数種類の物品を保持可能であってもよい。
【0142】
・第2移載部22は、搬送停止部44及び第2下流ガイド部46が複数の物品から離間した後に、複数の物品を持ち上げてもよい。この場合、搬送制御部49は、離間処理を実行した後に、離間完了情報を第2移載部22に送信してもよい。第2移載制御部33Bは、離間完了情報を受信したとき、又は、離間完了情報の受信後に所定時間が経過したときに、第2移載処理を実行してもよい。
【0143】
・搬送制御部49は、第2移載部22が複数の物品を持ち上げた後に、搬送停止部44及び第2下流ガイド部46を複数の物品から離間させてもよい。この場合、第2移載制御部33Bは、第2移載開始情報を搬送部23に送信してもよい。搬送制御部49は、第2移載開始情報を受信したとき、又は、第2移載開始情報の受信後に所定時間が経過したときに、離間処理を実行してもよい。
【0144】
・第1出荷整列態様及び第2出荷整列態様において、物品の縦の個数及び物品の横の個数について逆の関係であってもよい。具体的な一例としては、搬送停止部44は、第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能であってもよい。第2下流ガイド部46は、第2出荷整列態様で整列した物品の縦の個数及び物品の横の個数のうち何れかに対応する位置に移動可能であってもよい。
【0145】
・第1収容箱搬送部11は、第1収容箱91の長手が幅方向Xに沿うように第1収容箱91を搬送してもよい。第2収容箱搬送部12は、第2収容箱92の長手が幅方向Xに沿うように第2収容箱92を搬送してもよい。この場合、第2収容箱92の向きは、第2収容箱92の長手が幅方向Xに沿う向きである。このため、第2回転条件は、第2出荷整列態様を構成する物品の個数として、移載領域43Bにおける縦の個数が横の個数よりも少ないときに成立する。具体的な一例をあげると、移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦4本及び横8本のマトリクス状である32本の物品である場合、第2回転条件が成立する。移載領域43Bにおいて第2出荷整列態様が縦6本及び横5本のマトリクス状である30本の物品である場合、第2回転条件が成立しない。
【0146】
・第1移載制御部33Aは、作業者の操作に応じて、第1回転条件が成立するか否かを設定可能であったが、第1出荷整列態様を示す情報を取得した結果、第1回転条件が成立するか否かを判定してもよい。第2移載制御部33Bは、作業者の操作に応じて、第2回転条件が成立するか否かを設定可能であったが、第2出荷整列態様を示す情報を取得した結果、第2回転条件が成立するか否かを判定してもよい。
【0147】
・第1移載部21は、第1回転条件が成立しない場合に、複数の物品を保持する前に90度回転させ、複数の物品を保持した後に、再度、90度回転させてもよい。第2移載部22は、第2回転条件が成立しない場合に、複数の物品を保持する前に90度回転させ、複数の物品を保持した後に、再度、90度回転させてもよい。
【0148】
・第1移載部21は、複数回に亘って幅方向Xに、第1出荷整列態様で整列した状態で複数の物品を上流搬送ベルト41Aに載置してもよい。具体的な一例をあげると、第1移載部21は、幅方向Xに2個と長手方向Yに4個とのマトリクス状である8個の物品を、2回に亘って幅方向Xに載置してもよい。これにより、第1移載部21は、幅方向Xに4個と長手方向Yに4個とのマトリクス状である16個の物品を上流搬送ベルト41Aに載置することができる。
【0149】
・第1出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかと、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかとの組み合わせは、一方が他方の自然数倍となる関係であれば、同じ数でなくてもよい。この場合、第1出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかと、第2出荷整列態様で整列する物品の縦の本数及び横の本数のうち何れかとの組み合わせは、何れか大きくてもよい。
【0150】
・第1移載制御部33Aは、複数の物品を載置領域41Bに載置する前に、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存しているか否かを判定してもよい。この場合、第1移載制御部33Aは、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していると判定した場合、複数の物品を載置領域41Bに載置する載置処理を中断してもよい。第1移載制御部33Aは、載置処理の中断後に、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していないと判定した場合、載置処理を再開してもよい。第1移載制御部33Aは、予め定めた時間が経過するまで、載置領域41Bに載置した複数の物品が残存していると判定した場合、エラーを通知し、物品の移載を中止してもよい。
【0151】
・搬送制御部49は、第2移載部22により複数の物品が持ち上げられたときに、複数の物品が第2収容箱92に収容される前であっても、設置処理を実行してもよい。
・第1下流ガイド部45は、幅方向Xに移動可能であってもよい。つまり、第1下流ガイド部45と第2下流ガイド部46との両方が幅方向Xに移動可能であってもよい。この場合、第2基準位置RP2は、第1下流ガイド部45と第2下流ガイド部46と位置に応じて、幅方向Xにおいて変位可能であってもよく、幅方向Xにおいて移載領域43Bの基準となる位置ではなくてもよい。第1下流ガイド部45は、第2下流ガイド部46と同じように、設置位置と離間位置との間で移動可能であってもよい。この場合、搬送制御部49は、第2下流ガイド部46と同じように、第1下流ガイド部45を設置位置と離間位置との間で移動させてもよい。
【0152】
・第1中流ガイド部42Cは、幅方向Xに移動可能であってもよい。第2中流ガイド部42Dは、幅方向Xに移動可能であってもよい。第1上流ガイド部41Dは、幅方向Xに移動可能であってもよい。第2上流ガイド部41Eは、幅方向Xに移動可能であってもよい。第1上流ガイド部41Dは、第1移載部21が複数の物品を載置領域41Bに載置する際に、第2下流ガイド部46と同じように、設置位置と離間位置との間で移動可能であってもよい。第2上流ガイド部41Eは、第1移載部21が複数の物品を載置領域41Bに載置する際に、第2下流ガイド部46と同じように、設置位置と離間位置との間で移動可能であってもよい。この場合、移載領域43Bと同じように、幅方向Xにおける載置領域41Bの基準位置があってもなくてもよい。
【0153】
・搬送停止部44は、搬送制御部49からの指示に応じて第1駆動部44Aからの駆動力により第1設置位置に移動可能であってもよく、手動により第1設置位置に移動可能であってもよい。
【0154】
・第2下流ガイド部46は、搬送制御部49からの指示に応じて第2駆動部46Aからの駆動力により第2設置位置に移動可能であってもよく、手動により設置位置に移動可能であってもよい。
【0155】
・搬送部23は、上流搬送部41と、中流搬送部42と、下流搬送部43とのうち少なくとも何れか一つを備えなくてもよい。この場合、移載領域43Bは、搬送ベルト23Aの搬送方向側に設けられればよい。
【0156】
・第1収容箱搬送部11、第2収容箱搬送部12及び搬送部23のうち少なくとも何れかは、ベルトコンベアではなく、ローラーコンベアであってもよい。ローラーコンベアは、回転により搬送物を搬送する複数の搬送ローラーを備える。搬送部23がローラーコンベアであった場合、複数のローラーの表面が搬送領域の一例に相当する。
【0157】
・第1収容箱搬送部11、第2収容箱搬送部12及び搬送部23が搬送物を搬送する方向は、任意の方向であってもよい。具体的な一例としては、第1収容箱搬送部11は、第2長手方向Y2に第1収容箱91を搬送してもよい。第2収容箱搬送部12は、第1長手方向Y1に第2収容箱92を搬送してもよい。搬送部23は、第2長手方向Y2に複数の物品を搬送してもよい。
【0158】
・第1基準位置RP1は、下流搬送ベルト43Aにおける第2長手方向Y2側の端部よりも、第1長手方向Y1側に位置してもよい。第1基準位置RP1は、中流搬送ベルト42Aに位置してもよい。
【0159】
・第2移載制御部33Bは、取付領域毎に複数の保持部36を駆動制御してもよい。
・保持部36は、物品を把持することにより物品を保持する構成に限定されず、例えば、物品を吸着することにより物品を保持する構成であってもよい。
【0160】
・物品は、飲料が封入されたペットボトルに限定されない。物品は、例えば、飲料が封入された缶、瓶及び紙容器のうち何れかであってもよい。物品は、例えば、食品が封入されたペットボトル、缶、瓶及び紙容器のうち何れかであってもよい。物品は、飲料及び食品が封入されていないペットボトル、缶、瓶及び紙容器のうち何れかであってもよい。物品の形状は、円柱形状及び角柱形状ではなくてもよく、鉛直方向Zからの平面視において、正方形状ではなく、長方形状であってもよい。
【0161】
・第1収容箱91及び第2収容箱92は、出荷用の段ボール箱に限定されず、例えば、出荷用の収容箱であってもよい。第1収容箱91及び第2収容箱92は、出荷用ではない収容箱であってもよい。第1収容箱91及び第2収容箱92は、鉛直方向Zからの平面視において、長方形状ではなく、正方形状であってもよい。
【0162】
・物品移載システム10は、開封部13を備えなくてもよい。この場合、第1収容箱搬送部11は、第1収容箱載置領域11Bに載置された開封済みの第1収容箱91を第1長手方向Y1に搬送してもよい。
【0163】
・物品移載システム10は、製函部14を備えなくてもよい。この場合、製函済みの第2収容箱92が第2収容箱搬送ベルト12Aに載置されてもよい。
・第1移載部21及び第2移載部22は、複数の物品を移載可能な装置であれば、多関節式の産業ロボットではなくてもよく、産業ロボットではなくてもよい。
【0164】
・移載部20は、第1移載部21と、第2移載部22とのうち何れか一方を備えてもよい。つまり、移載部20は、一台の移載部により構成されてもよい。これにより、移載部20は、第1収容箱91から複数の物品を取り出し、取り出した複数の物品を載置領域41Bに載置し、移載領域43Bに搬送された複数の物品を第2出荷整列態様で整列した状態で第2収容箱92に収容する。
【0165】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【符号の説明】
【0166】
10…物品移載システム、20…移載部、21…第1移載部、22…第2移載部、23…搬送部、43B…移載領域、44…搬送停止部、46…第2下流ガイド部、91…第1収容箱、92…第2収容箱。