IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -行動制御システム及びプログラム 図1
  • -行動制御システム及びプログラム 図2
  • -行動制御システム及びプログラム 図3
  • -行動制御システム及びプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167835
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】行動制御システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06N 3/004 20230101AFI20241127BHJP
   G06N 5/022 20230101ALI20241127BHJP
   G06N 5/04 20230101ALI20241127BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
G06N3/004
G06N5/022
G06N5/04
B25J13/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084190
(22)【出願日】2023-05-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS36
3C707BS27
3C707CS08
3C707HS27
3C707JS03
3C707KS06
3C707KS11
3C707KS31
3C707KS36
3C707KS39
3C707KT03
3C707KT05
3C707KT11
3C707KV11
3C707KV18
3C707KW01
3C707LW03
3C707LW12
3C707MT08
3C707WA03
3C707WL02
3C707WL05
3C707WL07
3C707WL13
3C707WM07
(57)【要約】
【課題】ユーザの行動に対して適切な行動をロボットに実行させることが望まれている。
【解決手段】行動制御システムは、ユーザの行動を含むユーザ状態を認識するユーザ状態認識部と、前記ユーザ状態に基づいて、ユーザの感情を示す感情値を決定する感情決定部と、前記感情値が正の値である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動に対応する行動を決定し、前記感情値が正の値でない場合、実行される行動として、前記ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動と決定する行動決定部と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの行動を含むユーザ状態を認識するユーザ状態認識部と、
前記ユーザ状態に基づいて、ユーザの感情を示す感情値を決定する感情決定部と、
前記感情値が正の値である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動に対応する行動を決定し、
前記感情値が正の値でない場合、実行される行動として、前記ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動と決定する行動決定部と、
を含む行動制御システム。
【請求項2】
前記行動決定部は、
前記感情値が正の値であって、かつ、閾値以上である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動に対応する行動を決定し、
前記感情値が正の値であって、かつ、閾値未満である場合、又は前記感情値が負の値である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動と決定する請求項1記載の行動制御システム。
【請求項3】
前記ユーザ状態に基づいて、前記ユーザの行動分類を認識する行動認識部を更に含み、
前記反応ルールでは、前記行動分類毎に、前記ユーザの感情値を正に変化させるための行動が定められている請求項1記載の行動制御システム。
【請求項4】
前記ユーザの行動に対応する行動は、前記ユーザの行動を真似る行動である請求項1記載の行動制御システム。
【請求項5】
前記感情値が正の値である場合、前記ユーザの画像及び前記ユーザの音声の少なくとも一方を記録する制御を行う行動制御部を更に含む請求項1記載の行動制御システム。
【請求項6】
前記行動制御部は、前記制御を行う際に、前記行動制御システムが設けられたロボットを前記ユーザに接近させる制御を行う
請求項5に記載の行動制御システム。
【請求項7】
前記行動制御部は、前記制御を行う際に、音声出力装置から音声を出力させる制御及び発光装置を発光させる制御の少なくとも一方を行う
請求項5又は請求項6に記載の行動制御システム。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1~請求項6の何れか1項に記載の行動制御システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動制御システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの状態に基づいて行動を決定するための決定情報を記憶する行動情報記憶部と、ユーザの状態を認識するユーザ状態認識部と、前記ユーザ状態認識部が認識した前記ユーザの状態と、前記決定情報とに基づいて、実行する行動を決定する行動決定部と、前記行動決定部が決定した行動を実行したことに対する前記ユーザの反応を認識する反応認識部と、前記ユーザ状態認識部が認識した前記ユーザの状態、前記行動決定部が決定した行動、及び前記反応認識部が認識した前記ユーザの反応を、外部のサーバに送信する送信部と、前記行動決定部が前記ユーザの状態と前記決定情報とに基づいて実行する行動を決定できなかった場合に、前記ユーザ状態認識部が認識した前記ユーザの状態に適した行動を、前記サーバから受信する受信部と、前記受信部が前記サーバから受信した行動に基づいて、前記決定情報を更新する行動情報更新部とを備える行動制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
[先行技術文献]
【0004】
[特許文献]
【0005】
[特許文献1]特許6053847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザの行動に対して適切な行動をロボットに実行させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、行動制御システムが提供される。行動制御システムは、ユーザの行動を含むユーザ状態を認識するユーザ状態認識部と、前記ユーザ状態に基づいて、ユーザの感情を示す感情値を決定する感情決定部と、前記感情値が正の値である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動に対応する行動を決定し、前記感情値が正の値でない場合、実行される行動として、前記ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動と決定する行動決定部と、を含む。
【0008】
行動決定部は、前記感情値が正の値であって、かつ、閾値以上である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動に対応する行動を決定し、前記感情値が正の値であって、かつ、閾値未満である場合、又は前記感情値が負の値である場合、実行される行動として、前記ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動と決定するようにしてもよい。
【0009】
行動制御システムは、前記ユーザ状態に基づいて、前記ユーザの行動分類を認識する行動認識部を更に含み、前記反応ルールでは、前記行動分類毎に、前記ユーザの感情値を正に変化させるための行動が定められていてもよい。
【0010】
ユーザの行動に対応する行動は、前記ユーザの行動を真似る行動であってもよい。
【0011】
行動制御システムは、前記感情値が正の値である場合、前記ユーザの画像及び前記ユーザの音声の少なくとも一方を記録する制御を行う行動制御部を更に含んでもよい。
【0012】
行動制御部は、前記制御を行う際に、前記行動制御システムが設けられたロボットを前記ユーザに接近させる制御を行ってもよい。
【0013】
行動制御部は、前記制御を行う際に、音声出力装置から音声を出力させる制御及び発光装置を発光させる制御の少なくとも一方を行ってもよい。
【0014】
第2の形態において、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、上記の行動制御システムとして機能させる。
【0015】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施形態に係るシステム5の一例を概略的に示す。
図2】ロボット100の機能構成を概略的に示す。
図3】ロボット100による動作フローの一例を概略的に示す。
図4】コンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
図1は、本実施形態に係るシステム5の一例を概略的に示す。システム5は、ロボット100、ロボット101、ロボット102、及びサーバ300を備える。ユーザ10a、ユーザ10b、ユーザ10c、及びユーザ10dは、ロボット100のユーザである。ユーザ11a、ユーザ11b及びユーザ11cは、ロボット101のユーザである。ユーザ12a及びユーザ12bは、ロボット102のユーザである。なお、本実施形態の説明において、ユーザ10a、ユーザ10b、ユーザ10c、及びユーザ10dを、ユーザ10と総称する場合がある。また、ユーザ11a、ユーザ11b及びユーザ11cを、ユーザ11と総称する場合がある。また、ユーザ12a及びユーザ12bを、ユーザ12と総称する場合がある。ロボット101及びロボット102は、ロボット100と略同一の機能を有する。そのため、ロボット100の機能を主として取り上げてシステム5を説明する。
【0019】
ロボット100は、ユーザ10と会話を行ったり、ユーザ10に映像を提供したりする。このとき、ロボット100は、通信網20を介して通信可能なサーバ300等と連携して、ユーザ10との会話や、ユーザ10への映像等の提供を行う。例えば、ロボット100は、自身で適切な会話を学習するだけでなく、サーバ300と連携して、ユーザ10とより適切に会話を進められるように学習を行う。また、ロボット100は、撮影したユーザ10の映像データ等をサーバ300に記録させ、必要に応じて映像データ等をサーバ300に要求して、ユーザ10に提供する。
【0020】
また、ロボット100は、自身の感情の種類を表す感情値を持つ。例えば、ロボット100は、「喜」、「怒」、「哀」、「楽」、「快」、「不快」、「安心」、「不安」、「悲しみ」、「興奮」、「心配」、「安堵」、「充実感」、「虚無感」及び「普通」のそれぞれの感情の強さを表す感情値を持つ。ロボット100は、例えば興奮の感情値が大きい状態でユーザ10と会話するときは、早いスピードで音声を発する。このように、ロボット100は、自己の感情を行動で表現することができる。
【0021】
また、ロボット100は、ユーザ10の行動を認識する機能を有する。ロボット100は、カメラ機能で取得したユーザ10の顔画像や、マイク機能で取得したユーザ10の音声を解析することによって、ユーザ10の行動を認識する。ロボット100は、認識したユーザ10の行動等に基づいて、ロボット100が実行する行動を決定する。
【0022】
ロボット100は、ユーザ10の行動に基づいてロボット100が実行する行動を定めたルールを記憶しており、ルールに従って各種の行動を行う。
【0023】
具体的には、ロボット100には、ユーザ10の行動に基づいてロボット100の行動を決定するための反応ルールを有している。反応ルールには、例えば、ユーザ10の行動が「笑う」である場合に対して、「笑う」という行動が、ロボット100の行動として定められている。また、反応ルールには、ユーザ10の行動が「怒る」である場合に対して、「謝る」という行動が、ロボット100の行動として定められている。また、反応ルールには、ユーザ10の行動が「質問する」である場合に対して、「回答する」という行動が、ロボット100の行動として定められている。反応ルールには、ユーザ10の行動が「悲しむ」である場合に対して、「声をかける」という行動が、ロボット100の行動として定められている。
【0024】
ロボット100は、反応ルールに基づいて、ユーザ10の行動が「怒る」であると認識した場合、反応ルールで定められた「謝る」という行動を、ロボット100が実行する行動として選択する。例えば、ロボット100は、「謝る」という行動を選択した場合に、「謝る」動作を行うと共に、「謝る」言葉を表す音声を出力する。
【0025】
また、ロボット100は、この行動によって、ユーザ10からポジティブな反応が得られたことを示すユーザ反応情報を、サーバ300に送信する。ユーザ反応情報には、例えば、「怒る」というユーザ行動、「謝る」というロボット100の行動、ユーザ10の反応がポジティブであったこと、及びユーザ10の属性が含まれる。
【0026】
サーバ300は、ロボット100から受信したユーザ反応情報を記憶する。なお、サーバ300は、ロボット100だけでなく、ロボット101及びロボット102のそれぞれからもユーザ反応情報を受信して記憶する。そして、サーバ300は、ロボット100、ロボット101及びロボット102からのユーザ反応情報を解析して、反応ルールを更新する。
【0027】
ロボット100は、更新された反応ルールをサーバ300に問い合わせることにより、更新された反応ルールをサーバ300から受信する。ロボット100は、更新された反応ルールを、ロボット100が記憶している反応ルールに組み込む。これにより、ロボット100は、ロボット101やロボット102等が獲得した反応ルールを、自身の反応ルールに組み込むことができる。
【0028】
図2は、ロボット100の機能構成を概略的に示す。ロボット100は、センサ部200と、センサモジュール部210と、格納部220と、ユーザ状態認識部230と、感情決定部232と、行動認識部234と、行動決定部236と、行動制御部250と、制御対象252と、通信処理部280と、を有する。
【0029】
制御対象252は、表示装置、スピーカ及び目部のLED、並びに、腕、手及び足等を駆動するモータ等を含む。ロボット100の姿勢や仕草は、腕、手及び足等のモータを制御することにより制御される。ロボット100の感情の一部は、これらのモータを制御することにより表現できる。また、ロボット100の目部のLEDの発光状態を制御することによっても、ロボット100の表情を表現できる。なお、ロボット100の姿勢、仕草及び表情は、ロボット100の態度の一例である。
【0030】
センサ部200は、マイク201と、3D深度センサ202と、2Dカメラ203と、距離センサ204とを含む。マイク201は、音声を連続的に検出して音声データを出力する。なお、マイク201は、ロボット100の頭部に設けられ、バイノーラル録音を行う機能を有してよい。3D深度センサ202は、赤外線パターンを連続的に照射して、赤外線カメラで連続的に撮影された赤外線画像から赤外線パターンを解析することによって、物体の輪郭を検出する。2Dカメラ203は、イメージセンサの一例である。2Dカメラ203は、可視光によって撮影して、可視光の映像情報を生成する。距離センサは、例えばレーザや超音波等を照射して物体までの距離を検出する。なお、センサ部200は、この他にも、時計、ジャイロセンサ、タッチセンサ、モータフィードバック用のセンサ等を含んでよい。
【0031】
なお、図2に示すロボット100の構成要素のうち、制御対象252及びセンサ部200を除く構成要素は、ロボット100が有する行動制御システムが有する構成要素の一例である。ロボット100の行動制御システムは、制御対象252を制御の対象とする。
【0032】
格納部220は、反応ルール221を含む。格納部220の少なくとも一部は、メモリ等の記憶媒体によって実装される。ユーザ10の顔画像、ユーザ10の属性情報等を格納する人物DBを含んでもよい。なお、図2に示すロボット100の構成要素のうち、制御対象252、センサ部200及び格納部220を除く構成要素の機能は、CPUがプログラムに基づいて動作することによって実現できる。例えば、基本ソフトウエア(OS)及びOS上で動作するプログラムによって、これらの構成要素の機能をCPUの動作として実装できる。
【0033】
センサモジュール部210は、音声感情認識部211と、発話理解部212と、表情認識部213と、顔認識部214とを含む。センサモジュール部210には、センサ部200で検出された情報が入力される。センサモジュール部210は、センサ部200で検出された情報を解析して、解析結果をユーザ状態認識部230に出力する。
【0034】
センサモジュール部210の音声感情認識部211は、マイク201で検出されたユーザ10の音声を解析して、ユーザ10の感情を認識する。例えば、音声感情認識部211は、音声の周波数成分等の特徴量を抽出して、抽出した特徴量に基づいて、ユーザ10の感情を認識する。発話理解部212は、マイク201で検出されたユーザ10の音声を解析して、ユーザ10の発話内容を表す文字情報を出力する。
【0035】
表情認識部213は、2Dカメラ203で撮影されたユーザ10の画像から、ユーザ10の表情及びユーザ10の感情を認識する。例えば、表情認識部213は、目及び口の形状、位置関係等に基づいて、ユーザ10の表情及び感情を認識する。
【0036】
顔認識部214は、ユーザ10の顔を認識する。顔認識部214は、人物DB(図示省略)に格納されている顔画像と、2Dカメラ203によって撮影されたユーザ10の顔画像とをマッチングすることによって、ユーザ10を認識する。
【0037】
ユーザ状態認識部230は、センサモジュール部210で解析された情報に基づいて、ユーザ10の状態を認識する。例えば、センサモジュール部210の解析結果を用いて、主として知覚に関する処理を行う。例えば、「パパが1人です。」、「パパが笑顔でない確率90%です。」等の知覚情報を生成する。生成された知覚情報の意味を理解する処理を行う。例えば、「パパが1人、寂しそうです。」等の意味情報を生成する。
【0038】
感情決定部232は、センサモジュール部210で解析された情報、及びユーザ状態認識部230によって認識されたユーザ10の状態に基づいて、ユーザ10の感情を示す感情値を決定する。例えば、センサモジュール部210で解析された情報、及び認識されたユーザ10の状態を、予め学習されたニューラルネットワークに入力し、ユーザ10の感情を示す感情値を取得する。
【0039】
ここで、ユーザ10の感情を示す感情値とは、ユーザの感情の正負を示す値であり、例えば、ユーザの感情が、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、及び「充実感」のように、快感や安らぎを伴う明るい感情であれば、正の値を示し、明るい感情であるほど、大きい値となる。ユーザの感情が、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」のように、嫌な気持ちになってしまう感情であれば、負の値を示し、嫌な気持ちであるほど、負の値の絶対値が大きくなる。ユーザの感情が、上記の何れでもない場合(「普通」)、0の値を示す。
【0040】
行動認識部234は、センサモジュール部210で解析された情報、及びユーザ状態認識部230によって認識されたユーザ10の状態に基づいて、ユーザ10の行動を認識する。例えば、センサモジュール部210で解析された情報、及び認識されたユーザ10の状態を、予め学習されたニューラルネットワークに入力し、予め定められた複数の行動分類(例えば、「笑う」、「怒る」、「質問する」、「悲しむ」)の各々の確率を取得し、最も確率の高い行動分類を、ユーザ10の行動として認識する。
【0041】
行動決定部236は、感情決定部232によって決定されたユーザ10の感情値が正の値である場合、実行される行動として、ユーザ10の行動を真似る行動を決定する。
【0042】
行動決定部236は、感情決定部232によって決定されたユーザ10の感情値が正の値でない場合、すわなち、ユーザ10の感情値が負の値や0である場合、行動認識部234によって認識されたユーザの行動と、反応ルール221とに基づいて、ロボット100の行動を決定する。このとき、反応ルール221では、負の感情に対応するユーザ行動に対して、ユーザ19の感情値を正に変化させるための行動が定められている。具体的には、反応ルール221には、ユーザ10の行動が「怒る」である場合に対して、「謝る」という行動が、ロボット100の行動として定められている。また、反応ルール221には、ユーザ10の行動が「悲しむ」である場合に対して、「声をかける」という行動が、ロボット100の行動として定められている。また、感情値が0に対応するユーザ行動、例えば、「質問する」に対して、「回答する」という行動が、ロボット100の行動として定められている。
【0043】
行動制御部250は、行動決定部236が決定した行動に基づいて、制御対象252を制御する。例えば、行動制御部250は、行動決定部236が発話することを含む行動を決定した場合に、制御対象252に含まれるスピーカから音声を出力させる。このとき、行動制御部250は、ロボット100の感情値に基づいて、音声の発声速度を決定してもよい。
【0044】
また、行動制御部250は、行動決定部236がユーザ10の行動を真似る行動を決定した場合に、ユーザ10の音声に対応する音声をスピーカから出力し、ユーザ10の表情に対応する表情を、ロボット100の目部のLEDの発光状態により表現し、ユーザ10の動作に対応する、ロボット100の姿勢や仕草を、腕、手及び足等のモータを駆動して表現する。これにより、ユーザ10の行動が「笑う」である場合に、ロボット100が、ユーザ10の行動を真似ることにより、一緒に「笑う」ことができる。
【0045】
行動制御部250は、行動決定部236が決定した行動を実行したことに対するユーザ10の感情の変化を認識してもよい。例えば、ユーザ10の音声や表情に基づいて感情の変化を認識してよい。その他、センサ部200に含まれるタッチセンサで衝撃が検出されたことに基づいて、ユーザ10の感情の変化を認識してよい。センサ部200に含まれるタッチセンサで衝撃が検出された場合に、ユーザ10の感情が悪くなったと認識したり、センサ部200に含まれるタッチセンサの検出結果から、ユーザ10の反応が笑っている、あるいは、喜んでいる等と判断される場合には、ユーザ10の感情が良くなったと認識したりしてよい。ユーザ10の反応を示す情報は、通信処理部280に出力される。
【0046】
通信処理部280は、サーバ300との通信を担う。上述したように、通信処理部280は、ユーザ反応情報をサーバ300に送信する。また、通信処理部280は、更新された反応ルールをサーバ300から受信する。通信処理部280がサーバ300から、更新された反応ルールを受信すると、反応ルール221を更新する。
【0047】
サーバ300は、ロボット100、ロボット101及びロボット102とサーバ300との間の通信を行い、ロボット100から送信されたユーザ反応情報を受信し、ポジティブな反応が得られた行動を含む反応ルールに基づいて、反応ルールを更新する。
【0048】
図3は、ロボット100において行動を決定する動作に関する動作フローの一例を概略的に示す。図3に示す動作フローは、繰り返し実行される。このとき、センサモジュール部210で解析された情報が入力されているものとする。なお、動作フロー中の「S」は、実行されるステップを表す。
【0049】
まず、ステップS100において、ユーザ状態認識部230は、センサモジュール部210で解析された情報に基づいて、ユーザ10の状態を認識する。
【0050】
ステップS102において、感情決定部232は、センサモジュール部210で解析された情報、及びユーザ状態認識部230によって認識されたユーザ10の状態に基づいて、ユーザ10の感情を示す感情値を決定する。
【0051】
ステップS104において、上記ステップS102で決定されたユーザ10の感情値が、正の値であるか否かを判定する。上記ステップS102で決定されたユーザ10の感情値が、正の値である場合、ステップS106へ移行する。一方、上記ステップS102で決定されたユーザ10の感情値が、負の値又は0である場合、ステップS108へ移行する。
【0052】
ステップS106では、行動決定部236は、実行される行動として、ユーザ10の行動を真似る行動を決定する。
【0053】
ステップS108において、行動認識部234は、センサモジュール部210で解析された情報及びユーザ状態認識部230によって認識されたユーザ10の状態に基づいて、ユーザ10の行動分類を認識する。
【0054】
ステップS110において、行動決定部236は、行動認識部234によって認識されたユーザの行動と、反応ルール221とに基づいて、ロボット100の行動を決定する。
【0055】
ステップS112において、行動制御部250は、行動決定部236が決定した行動に基づいて、制御対象252を制御する。
【0056】
以上説明したように、ロボット100によれば、ユーザ10の行動に対して適切な行動をロボット100に実行させることができる。従来は、ユーザの行動を分類し、ロボットの表情や恰好を含む行動を決めていた。これに対し、ロボット100は、ユーザ10の感情値を決定し、正の感情であれば、ユーザ10の行動を真似する。正の感情であるユーザ10の行動を真似すれば、ユーザ10に不快感を与えることは無く、また、ロボット10によるユーザ10の行動認識の誤りによる不具合を回避することができる。また、ユーザ10の感情が負の感情であれば、ユーザの行動分類をニューラルネットワークにより認識し、反応ルールに基づいてユーザ10に対して行動を実行する。これにより、例えば、ユーザ10が、悲しそうにしていたら元気づけて正の感情に持っていくように、声をかけるなどの行動をロボット100が実行することができる。また、ユーザ10の感情値が0である場合、ユーザの行動分類をニューラルネットワークにより認識し、反応ルールに基づいてユーザ10の行動に対して適切な行動を実行することができる。
【0057】
なお、行動決定部236は、感情値が正の値であって、かつ、閾値以上である場合、実行される行動として、ユーザの行動を真似る行動を決定するようにしてもよい。また、行動決定部236は、感情値が正の値であって、かつ、閾値未満である場合、又は感情値が負の値である場合、実行される行動として、ユーザの行動分類に応じて反応ルールに基づいて定められる行動を決定してもよい。これにより、正の感情が強い場合に、ユーザ10の行動を真似る行動をロボット100が実行するようにし、それ以外の場合、反応ルール221に基づいて、ロボット100の行動を決定して実行することができる。
【0058】
また、上記実施形態において、行動制御部250は、感情決定部232によって決定されたユーザ10の感情値が正の値である場合、そのユーザ10の画像及びそのユーザ10の音声の少なくとも一方を記録する制御を行ってもよい。行動制御部250は、ユーザ10の画像を記録する制御を行う場合、2Dカメラ203によってユーザ10の画像を撮影させる制御を行い、撮影により得られたユーザ10の画像をイベントデータとして格納部220に記憶する制御を行う。この場合の画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。また、行動制御部250は、ユーザ10の音声を記録する制御を行う場合、マイク201によってユーザ10の音声を取得し、取得した音声をイベントデータとして格納部220に記憶する制御を行う。これらの制御により、誕生日会の楽しい思い出等のユーザが楽しいと感じた瞬間を逃さずに記録することができる。
【0059】
また、行動制御部250は、上記の記録する制御を行う際に、ロボット100とユーザ10との距離が一定値以上である場合、ロボット100とユーザ10との距離が一定値未満になるように、ロボット100をユーザ10に接近させる制御を行ってもよい。また、行動制御部250は、上記の記録する制御を行う際に、スピーカ等の音声出力装置から音声を出力させる制御及び目部のLED等の発光装置を発光させる制御の少なくとも一方を行うことによって、ユーザ10の注意を引いてもよい。これらの制御により、ユーザ10の表情をしっかりと捉えた画像を記録することができる。
【0060】
また、行動制御部250が上記の記録する制御を行うタイミングは特に限定されない。例えば、行動制御部250は、予め設定された時間間隔でユーザ10の感情値をモニタリングし、ユーザ10の感情値が正の値であることを検出したタイミングで上記の記録する制御を行ってもよい。
【0061】
なお、ロボット100は、行動制御システムを備える電子機器の一例である。行動制御システムの適用対象は、ロボット100に限られず、様々な電子機器に行動制御システムを適用できる。また、サーバ300の機能は、1以上のコンピュータによって実装されてよい。サーバ300の少なくとも一部の機能は、仮想マシンによって実装されてよい。また、サーバ300の機能の少なくとも一部は、クラウドで実装されてよい。
【0062】
図4は、ロボット100及びサーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0063】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0064】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0065】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0066】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0067】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0068】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0069】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0070】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0071】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0072】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0073】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0074】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0075】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0077】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及
び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0078】
5 システム、10、11、12 ユーザ、20 通信網、100、101、102 ロボット、200 センサ部、201 マイク、202 深度センサ、203 カメラ、204 距離センサ、210 センサモジュール部、211 音声感情認識部、212 発話理解部、213 表情認識部、214 顔認識部、220 格納部、221 反応ルール、230 ユーザ状態認識部、232 感情決定部、234 行動認識部、236 行動決定部、250 行動制御部、252 制御対象、280 通信処理部、300 サーバ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4