(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167880
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20241127BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20241127BHJP
【FI】
G09G5/00 X
G06F3/048
G09G5/00 510B
G09G5/00 510V
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024037984
(22)【出願日】2024-03-12
(62)【分割の表示】P 2023083691の分割
【原出願日】2023-05-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年1月20日に、シャープマーケティングジャパン株式会社及び株式会社エキスプレスに向けて、ヨドコウ桜スタジアムで開催された機能説明会にて公開 [刊行物等] 令和5年1月23日に、シャープマーケティングジャパン株式会社及び株式会社エキスプレスに向けて、電子メール送信にて公開 [刊行物等] 令和5年1月30日に、シャープマーケティングジャパン株式会社に、電子メール送信にて刊行物を送付して公開 [刊行物等] 令和5年1月31日に、株式会社エキスプレス千里オフィスに、ソフトウェアをインストールしたコンピュータを送付して公開 [刊行物等] 令和5年2月10日に、「Arena Performer」https://arena.liberallogic.co.jp/にて発表 [刊行物等] 令和5年2月13日~令和5年2月17日に、ヨドコウ桜スタジアムにおいて、シャープマーケティングジャパン株式会社、株式会社セレッソ大阪及び株式会社エキスプレスに向けて、実施に必要な機材を設置し、動作試験を行うことにより公開 [刊行物等] 令和5年2月18日に、シャープマーケティングジャパン株式会社、株式会社セレッソ大阪及び株式会社エキスプレスにより、実施することにより公開 [刊行物等] 令和5年2月28日、令和5年3月1日、令和5年3月7日に、電子メール送信によりニュースレターを配信して公開
(71)【出願人】
【識別番号】520486269
【氏名又は名称】リベラルロジック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】中村 晋一郎
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA12
5C182AB11
5C182AC03
5C182BA02
5C182BB04
5C182BB12
5C182BB27
5C182BB28
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182DA70
5E555AA78
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555CC03
5E555CC05
5E555CC19
5E555DA03
5E555DB41
5E555DB53
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】デジタルサイネージシステムの保守作業を効率化する技術を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、プログラムが提供される。このプログラムは、少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させる。表示制御ステップでは、連続して配置された複数の表示部を含む第1の大型表示装置に第1の画像を表示させる。第1の画像は、表示部それぞれが配置されている位置を特定する要素を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムであって、
少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させ、
表示制御ステップでは、連続して配置された複数の表示部を含む第1の大型表示装置に第1の画像を表示させ、ここで前記第1の画像は、前記表示部それぞれが配置されている位置を特定する要素を含む、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記要素は、前記表示部それぞれを識別する識別子を含む、プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムにおいて、
前記識別子は、ユーザによって入力されたテキストを含む、プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記要素は、前記表示部それぞれに対応する範囲を区分けする第1の図形を含み、ここで前記第1の図形は、任意の色で着色される、プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムにおいて、
前記第1の図形それぞれは、境界線によって識別可能に表示される、プログラム。
【請求項6】
請求項4に記載のプログラムにおいて、
前記表示制御ステップでは、さらに、第2の大型表示装置に第2の画像を表示させ、ここで前記第2の画像は、前記第1の図形とは異なる色で着色された第2の図形を含む、プログラム。
【請求項7】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記第1の大型表示装置は、長辺の長さが短辺の長さの3倍以上である、プログラム。
【請求項8】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
さらに、
第1の受付ステップでは、前記表示部と関連付けられた、少なくとも1つの領域を設定するための入力を受け付け、ここで前記領域は、前記第1の大型表示装置以外の装置によって出力される所定のスクリーンに含まれ、
第2の受付ステップでは、前記領域に対応させる素材データを指定する入力を受け付け、ここで前記素材データは、前記第1の画像を含むデータである、プログラム。
【請求項9】
情報処理システムであって、
請求項1~8の何れか1つに記載のプログラムの各ステップがなされるように前記プログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【請求項10】
情報処理方法であって、
請求項1~8の何れか1つに記載のプログラムの各ステップを備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、ユーザが希望するコンテンツを簡単に一括して提供することのできるデジタルサイネージシステムを実現する技術が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年において、デジタルサイネージシステムの保守作業の効率化が求められている。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、デジタルサイネージシステムの保守作業を効率化する技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、プログラムが提供される。このプログラムは、少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させる。表示制御ステップでは、連続して配置された複数の表示部を含む第1の大型表示装置に第1の画像を表示させる。第1の画像は、表示部それぞれが配置されている位置を特定する要素を含む。
【0007】
本開示によれば、デジタルサイネージシステムの保守作業を効率化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム1のシステム構成の一例である。
【
図2】サーバ装置2のハードウェア構成の一例である。
【
図3】クライアント装置3のハードウェア構成の一例である。
【
図4】第1の大型表示装置4のハードウェア構成の一例である。
【
図5】プロセッサ21が備える機能部の一例である。
【
図6】第1の大型表示装置4及び第2の大型表示装置5に表示される点検画面6の一例である。
【
図7】第1の大型表示装置4及び第2の大型表示装置5に表示される点検画面6の一例である。
【
図8】第1の大型表示装置4及び第2の大型表示装置5に表示される点検画面6の一例である。
【
図9】情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
【
図10】ディスプレイDP、スクリーンSC及びリージョンRGの概念を説明するための図である。
【
図11】出力部35に表示されるレイアウト設定画面70の一例である。
【
図12】出力部35に表示される映像編集画面71の一例である。
【
図13】出力部35に表示される素材データ作成画面72の一例である。
【
図14】クライアント装置3の物理ディスプレイに表示される映像確認画面73の一例である。
【
図15】出力部35に表示される素材データ作成画面72の変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント装置でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.情報処理システム1のシステム構成
図1は、情報処理システム1のシステム構成の一例である。情報処理システム1は、サーバ装置2、クライアント装置3と、第1の大型表示装置4と、第2の大型表示装置5と、ネットワークNとを含む。
【0014】
サーバ装置2は、クライアント装置3からの指示に基づいて、種々の情報を第1の大型表示装置4の表示部44又は第2の大型表示装置5の表示部54に表示させる。
【0015】
クライアント装置3は、ユーザが操作する装置である。例えば、クライアント装置3は、PC(Personal Computer)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等のいずれであってもよい。
【0016】
第1の大型表示装置4及び第2の大型表示装置5(以下において、単に大型表示装置という)は、種々の情報を表示する。例えば、第1の大型表示装置4は、複数のLEDディスプレイを備えるモニター、ビジョン、デジタルサイネージ等であってよい。一例として、大型表示装置は、球技、水泳、陸上、モータースポーツ、ウィンタースポーツ、eスポーツ等の競技場に設置されるデジタルサイネージであってよい。大型表示装置の形状又は大きさ(別の観点によると、大型表示装置に含まれる大型ディスプレイの形状又は大きさ)は、特定の態様に限定されない。例えば、大型表示装置の形状は、多角形、円、楕円等の幾何学的形状、これらの形状の一部、又はこれらの形状の組み合わせによって実現可能な形状であってよい。
【0017】
ネットワークNは、有線又は無線によって、サーバ装置2、クライアント装置3、第1の大型表示装置4、及び第2の大型表示装置5を互いに通信可能に構成する。
【0018】
なお、サーバ装置2、クライアント装置3、第1の大型表示装置4、及び第2の大型表示装置5は、情報処理装置の一例であり、本実施形態に限定されるものではない。なお、サーバ装置2及びクライアント装置3は、複数存在してもよい。ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ装置2単体、クライアント装置3単体、第1の大型表示装置4、又は第2の大型表示装置5は、単体であっても情報処理システム1に例示されるシステムに含まれる。
【0019】
2.ハードウェア構成
次に、
図2~
図4を参照しながら、サーバ装置2、クライアント装置3、第1の大型表示装置4、及び第2の大型表示装置5のハードウェア構成について説明する。
【0020】
2.1.サーバ装置2のハードウェア構成
図2は、サーバ装置2のハードウェア構成の一例である。サーバ装置2は、プロセッサ21と、記憶部22と、通信部23とを備え、これらの構成要素がサーバ装置2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。サーバ装置2は、実施形態に係る処理を実行する。
【0021】
プロセッサ21は、サーバ装置2に関連する全体動作の処理及び制御を行う。プロセッサ21は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。プロセッサ21が、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出し、プログラムに基づき処理を実行することによって、サーバ装置2に係る種々の機能が実現される。なお、プロセッサ21は単一であることに限定されず、機能ごとに複数のプロセッサ21を有するように実施してもよい。また、それらの組合せであってもよい。
【0022】
記憶部22は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、プロセッサ21によって実行されるサーバ装置2に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部22は、プロセッサ21によって実行されるサーバ装置2に係る種々のプログラム、変数及びプロセッサ21がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶している。記憶部22は、記憶媒体の一例である。
【0023】
通信部23は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G/4G/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置2は、通信部23を介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0024】
2.2.クライアント装置3のハードウェア構成
図3は、クライアント装置3のハードウェア構成の一例である。クライアント装置3は、プロセッサ31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35とを有し、これらの構成要素がクライアント装置3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。クライアント装置3は、実施形態に係る処理を実行する。クライアント装置3のプロセッサ31、記憶部32及び通信部33については、サーバ装置2のプロセッサ21、記憶部22及び通信部23を参照されたい。
【0025】
入力部34は、クライアント装置3の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。例えば、入力部34は、出力部35と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することが可能である。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部34がユーザによってなされた操作に基づく入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス30を介してプロセッサ31に転送され、プロセッサ31が必要に応じて所定の制御又は演算を実行しうる。
【0026】
出力部35は、クライアント装置3の出力部として機能することが可能である。出力部35は、例えば、クライアント装置3の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。例えば、出力部35は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、クライアント装置3の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0027】
2.3.大型表示装置のハードウェア構成
図4は、第1の大型表示装置4のハードウェア構成の一例である。第1の大型表示装置4は、プロセッサ41と、記憶部42と、通信部43と、複数の表示部44とを有し、これらの構成要素が第1の大型表示装置4の内部において通信バス40を介して電気的に接続されている。第1の大型表示装置4は、実施形態に係る処理を実行する。第1の大型表示装置4のプロセッサ41、記憶部42及び通信部43については、サーバ装置2のプロセッサ21、記憶部22及び通信部23を参照されたい。
【0028】
第1の大型表示装置4の表示部44は、映像を出力するための表示デバイスとして構成される。例えば、第1の大型表示装置4は、連続して配置された複数の表示部44を含む。表示部44は、例えば、タイル状に並べて配置される表示デバイスである。表示部44の形状又は大きさは、全て同じである必要はなく、異なる形状又は大きさの表示部44が組み合わせられた態様であってもよい。表示部44の形状は、例えば、多角形、円、楕円等の幾何学的形状、これらの形状の一部、又はこれらの形状の組み合わせによって実現可能な形状であってよい。表示部44は、具体的には例えば、四角形のタイル状のLEDモジュールである。表示部44は、平面のディスプレイである必要はなく、曲面を有するディスプレイであってよい。
【0029】
プロセッサ41は、取得した表示情報に基づいて、表示部44への表示を制御する。ここで表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものだけでなく、表示させるためのレンダリング情報を含む概念である。
【0030】
第2の大型表示装置5のハードウェア構成は、例えば、第1の大型表示装置4の構成と同様であってよい。例えば、第2の大型表示装置5は、連続して配置された複数の表示部54を含む。
【0031】
3.サーバ装置2のプロセッサ21の機能構成
図5は、プロセッサ21が備える機能部の一例である。
図5に示すように、プロセッサ21は、記憶部22に記憶された各種プログラムを実行することにより、表示制御部211、受付部212、生成部213及び関連付け部214として機能する。すなわち、記憶部22に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例であるプロセッサ21によって具体的に実現されることで、プロセッサ21に含まれる各機能部として実行されうる。
【0032】
表示制御部211は、表示制御ステップを実行可能に構成される。具体的には、表示制御部211は、クライアント装置3等の外部の装置から受信した情報、若しくは記憶部22に記憶された情報、又はこれらを含む画面等を、第1の大型表示装置4又は第2の大型表示装置5に表示させる。例えば、表示制御部211は、クライアント装置3の物理ディスプレイ(出力部35の一例)、第1の大型表示装置4の表示部44又は第2の大型表示装置5の表示部54に、表示情報を表示させるように制御する。表示制御部211は、これらの表示部に表示情報を表示させるためのレンダリング情報だけを生成してもよい。
【0033】
受付部212は、第1の受付ステップ及び第2の受付ステップを実行可能に構成される。具体的には、受付部212は、記憶部22又は通信部23を介して情報を受け付け、これを作業メモリに読出可能に構成される。特に、受付部212は、クライアント装置3の入力部34を介した種々の入力を、ネットワークN及び通信部23を介して受け付ける。本実施形態では、受付部212が受け付けた種々の情報は、記憶部22に記憶されるものとして説明する。
【0034】
生成部213は、生成ステップを実行可能に構成される。具体的には、生成部213は、第1の大型表示装置4又は第2の大型表示装置5に表示させるための映像を生成する。映像は、静止画若しくは動画(以下において、単に画像という)、又はそれらの組み合わせによって生成されてよい。映像は、一般的な二次元の映像だけでなく、人間の目の錯覚を利用して視聴者に立体的に視認させる三次元映像であってもよい。
【0035】
関連付け部214は、関連付けステップを実行可能に構成される。具体的には、関連付け部214は、第1の大型表示装置4の表示部44又は第2の大型表示装置5の表示部54と、所定のスクリーンに含まれる少なくとも1つの領域とを関連付ける。例えば、所定のスクリーンは、所定の表示部に表示される画面のうちの少なくとも一部である。
【0036】
4.第1の画像IM1及び第2の画像IM2の構成
情報処理システム1で実行される好ましい情報処理において、表示制御部211は、表示制御ステップとして、第1の大型表示装置4に第1の画像IM1を表示させる。また、表示制御部211は、表示制御ステップとして、さらに、第2の大型表示装置5に第2の画像IM2を表示させる。第1の画像IM1及び第2の画像IM2は、例えば、点検画面6として表示されてよい。
図6~
図8は、第1の大型表示装置4及び第2の大型表示装置5に表示される点検画面6の一例である。
【0037】
図6~
図8を用いて、第1の大型表示装置4に表示された点検画面6について説明する。第1の画像IM1は、表示部44それぞれが配置されている位置を特定する要素ELを含む。要素ELは、画像を構成する構成要素の一例である。このような構成によれば、第1の大型表示装置4を構成する表示部44が故障した場合に、ユーザは、故障した表示部44を目視によって容易に特定することができる。これにより、デジタルサイネージシステムの保守作業を効率化することができる。
【0038】
図6~
図8の例では、第1の画像IM1は、識別子IDを含む。例えば、識別子IDは、テキスト表示エリア63に表示されたテキストである。別の観点によると、要素ELは、表示部44それぞれを識別する識別子IDを含む。このような構成によれば、ユーザは、表示部44の位置をより容易に特定することができる。
【0039】
図6の例では、表示部44の一部である故障箇所64が、損傷により表示不可能な状態となっている。第1の大型表示装置4は、複数の表示部44によって構成される大型ディスプレイに一体としての映像を表示させる装置であるため、通常、ユーザが目視で故障箇所64の位置を特定することは困難である。特に、ユーザは、第1の大型表示装置4を遠くから俯瞰した状態では、どのLEDモジュールが故障しているかを特定することができない。第1の大型表示装置4に点検画面6を表示させることで、ユーザは、「A, 2, 309」の識別子IDによって識別される表示部44が故障していることを、一目瞭然に特定することができる。
【0040】
一例において、テキスト表示エリア63に表示されるテキストは、ユーザの入力により設定が可能であってよい。別の観点によると、識別子IDは、ユーザによって入力されたテキストを含む。このような構成によれば、ユーザが自由に識別子IDを設定することができ、よりユーザフレンドリーである。
【0041】
図6~
図8の例では、第1の画像IM1は、第1の図形60を含む。別の観点によると、要素ELは、表示部44それぞれに対応する範囲を区分けする第1の図形60を含む。第1の図形60は、任意の色で着色される。例えば、
図7の例では、隣り合う第1の図形60同士が異なる色となるように、第1の図形60が市松模様状に着色されている。このような構成によれば、ユーザは、各表示部44に対応する範囲を、目視によってより容易に識別することができる。
【0042】
例えば、
図8の例では、第1の画像IM1は、第1の図形60の境界線62を含む。別の観点によると、第1の図形60それぞれは、境界線62によって識別可能に表示される。このような構成によれば、各表示部44に対応する範囲の視認性がより向上する。
【0043】
図6~
図8の例に示すように、第2の大型表示装置5に表示される第2の画像IM2は、第1の図形60とは異なる色で着色された第2の図形61を含む。一例として、
図6~
図8では、第1の図形60は、第2の図形61とは異なる、少なくとも一色で着色されている。このような構成によれば、複数の大型表示装置を含むシステムの保守及び点検をより容易に行うことができる。
【0044】
大型表示装置が競技場のデジタルサイネージであり、競技場の脇に設置される場合、観戦の妨げにならないよう細長い形状とすることが好ましい。例えば、大型表示装置は、長辺の長さが短辺の長さの3倍以上である。具体的には例えば、長辺の長さは、短辺の長さの3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,又は100倍である。また、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。競技場に設置される大型表示装置は、選手又は観客によって破損させられる可能性が高い上に、広告収入を得るために素早い復旧が求められる。このような構成によれば、競技場に設置されるデジタルサイネージの保守及び点検をより効率的に行うことができる。
【0045】
5.情報処理システム1の動作の流れ
5.1 情報処理の概要
図9は、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。好ましい態様の一例として、プログラムは、サーバ装置2に、次の各ステップを実行させる。
【0046】
まず、受付部212は、第1の受付ステップとして、表示部44と関連付けられた、少なくとも1つの領域を設定するための入力を受け付ける(アクティビティA001)。具体的には例えば、受付部212は、クライアント装置3の入力部34を介したユーザの入力を、ネットワークN及び通信部23等を介して受け付ける。領域については、後に詳述する。
【0047】
次に、受付部212は、第2の受付ステップとして、リージョンRGに対応させる素材データを指定する入力を受け付ける(アクティビティA002)。素材データは、映像の作成に用いられる素材として扱われる、表示情報の一単位である。例えば、素材データは、静止画、動画、音楽、効果音、演出効果等であってよい。素材データは、例えば、第1の画像IM1を含むデータである。
【0048】
次に、生成部213は、指定された素材データから、大型表示装置に表示させるための映像を生成する(アクティビティA003)。具体的には例えば、生成部213によって生成された映像は、記憶部22に記憶され、クライアント装置3の物理ディスプレイに表示される。
【0049】
次に、受付部212は、生成された映像を出力し、第1の大型表示装置4に表示させるための入力を受け付ける(アクティビティA004)。
【0050】
次に、表示制御部211は、表示制御ステップとして、第1の大型表示装置4に第1の画像IM1を表示させる(アクティビティA005)。具体的には例えば、表示制御部211は、アクティビティA004で受け付けた入力に応じて、通信部23及びネットワークN等を介して、第1の大型表示装置4に第1の画像IM1を表示させる。
【0051】
本実施形態によれば、映像を管理又は生成するにあたって、複雑な情報処理を必要としないため、サーバ装置2及びクライアント装置3のキャッシュメモリの使用を少なくすることができる。また、キャッシュメモリの使用を少なくすることができる結果として、大掛かりな装置又はコンピュータ等を必要としないため、安価に情報処理を実行することができる。また、情報処理システム1によれば、複雑な事前設定を必要とせず、多数の異なる映像を同時に出力することが可能となる。これにより、デジタルサイネージの広告収入の増加が期待される。また、多数の表示装置を備えるシステムであっても、ユーザは各表示装置への送出映像をより容易に管理することができる。これにより、ユーザは、表示装置が設置された環境の状況に応じて容易に映像を切り替えることができ、より柔軟な演出が可能となる。
【0052】
5.2 情報処理の詳細
上記概説された情報処理の詳細部分を、図を用いて説明する。
【0053】
まず、
図10を用いて、表示部44と関連付けられた領域について説明する。
図10は、ディスプレイDP、スクリーンSC及びリージョンRGの概念を説明するための図である。リージョンRGは、領域の一例である。リージョンRGは、複数の表示部44によって構成される表示領域に対応する論理部品である。例えば、リージョンRGは、スクリーンSCという論理部品の上に仮想的に配置される。スクリーンSCは、ディスプレイDPという論理部品の上に仮想的に配置される。別の観点によると、スクリーンSCはディスプレイDPに含まれ、リージョンRGはスクリーンSC及びディスプレイDPに含まれる。
【0054】
ディスプレイDPとは、例えば、実際にクライアント装置3に接続されている物理ディスプレイに対応する論理部品である。ディスプレイDPは、物理ディスプレイに一対一の関係で関連付けられ、物理ディスプレイと同じ配置となるように仮想的にレイアウトされる。
【0055】
例えば、スクリーンSCとは、大型表示装置に送出される映像領域に対応する論理部品である。例えば、スクリーンSCの領域から切り出した映像が管理され、スクリーンSCの範囲から切り出した映像が大型表示装置に送出される。
【0056】
図11は、出力部35に表示されるレイアウト設定画面70の一例である。例えば、アクティビティA001における領域の設定は、レイアウト設定画面70を介して行われてよい。
【0057】
一例として、レイアウト設定画面70は、レイアウト編集エリア700、プロパティ表示エリア701、操作ボタン702を含む。
【0058】
レイアウト編集エリア700には、仮想的に配置された論理部品が、プレビュー画像703として表示される。プレビュー画像703は、第1のディスプレイDP1、第2のディスプレイDP2、第1のスクリーンSC1、第2のスクリーンSC2、及びリージョンRGを含む。ユーザは、操作ボタン702の選択により、論理部品を追加し、編集し、又は削除することができる。各論理部品は、ユーザによって、位置又は数が自由に設定されてよい。ロックアイコン704は、該当する論理部品の位置又は大きさ等の編集が制限されていることを示す。
【0059】
プロパティ表示エリア701には、選択された論理部品に関連付けられた情報が表示される。各論理部品には、例えば、名称、大きさ、解像度、位置、編集が制限されているか否かの情報が関連付けられてよい。ユーザは、テキストボックス705又はチェックボックス706を介し、論理部品に関する情報を編集することができる。
【0060】
ユーザにより「決定」と示された操作ボタン702が選択されることで、表示部44と関連付けられたリージョンRGが設定される。
【0061】
図12は、出力部35に表示される映像編集画面71の一例である。例えば、アクティビティA002における素材データの指定は、映像編集画面71を介して行われてよい。
【0062】
一例として、映像編集画面71は、プロパティ表示エリア710、素材データ表示エリア711、及び操作ボタン712を含む。
【0063】
プロパティ表示エリア710には、映像データ又は素材データに関連付けられた情報が表示される。例えば、映像データには、名称、出力先のスクリーンSC、表示時間等の情報が関連付けられてよい。例えば、素材データには、例えば、名称、種類、データサイズ、解像度等の情報が関連付けられてよい。ユーザは、テキストボックス715又はプルダウンメニュー717を介し、これらの情報を編集することができる。
【0064】
素材データ表示エリア711には、ユーザにより指定された素材データが表示される。一態様として、生成部213によって生成された素材データが指定されてもよい。素材データ表示エリア711は、操作タブ718を含む。各操作タブ718は、映像の表示先として選択されたスクリーンSCに含まれるリージョンRGに対応する。このような態様により、スクリーンSCに複数のリージョンRGが含まれる場合であっても、ユーザが各リージョンRGに表示させる映像の編集を効率的に行うことができる。
【0065】
図13は、出力部35に表示される素材データ作成画面72の一例である。例えば、
図12中の「素材データ新規作成」と示された操作ボタン712が選択されることにより、素材データ作成画面72が表示されてもよい。
図13の例には、点検画面6として表示させる第1の画像IM1が作成されている様子が示される。
【0066】
素材データ作成画面72は、設定エリア720、プレビューエリア721、及び操作ボタン722を含む。
【0067】
設定エリア720は、作成する画像に関する種々の情報が表示される。ユーザは、各表示部44の解像度、第1の大型表示装置4に含まれる表示部44の数を入力することで、第1の大型表示装置4を点検するための第1の画像IM1を作成することができる。ユーザは、テキストボックス725、チェックボックス726、又はプルダウンメニュー727を介し、作成した画像を編集することができる。プレビューエリア721には、生成された画像を確認するためのプレビュー画像723が表示される。
【0068】
図14は、クライアント装置3の物理ディスプレイに表示される映像確認画面73の一例である。映像確認画面73は、出力映像730を含む。
図14の例では、出力映像730は、第1の画像IM1である。第1の画像IM1は、リージョンRGに対応する表示領域において、左上から右下に向かって折り返される態様で表示される。別の観点によると、表示部44と関連付けられた領域は、クライアント装置3の物理ディスプレイによって出力される映像確認画面73(所定のスクリーンの一例)に含まれる。これにより、送出中の映像が一覧性のある態様で表示されるため、複数の映像の管理がより容易になる。
【0069】
[その他]
図15は、出力部35に表示される素材データ作成画面72の変形例である。テキストボックス725への入力、又は任意のテキストファイルの選択によって、ユーザは、大型表示装置に表示させる観客への案内文を含む素材データを容易に作成することができる。例えば、改行を含むテキストファイルが選択された場合、生成部213は、テキストを一行ごとに分割し、分割されたテキストごとに複数の素材データを作成する。ユーザは、テキストボックス725、チェックボックス726、又はラジオボタン729等を介し、作成した画像を編集することができる。
【0070】
一態様として、上記で説明した種々の情報、例えば、表示情報、画像又は映像に関連付けられた情報等は、記憶部22、記憶部32、又は記憶部42の何れに記憶されてもよく、分散型台帳技術等を用いて複数の装置に分散して記憶されてもよい。
【0071】
一態様として、プロセッサ21が備える機能部の少なくとも一部が、プロセッサ31又はプロセッサ41によって実現されてもよく、ネットワークNによって接続された外部の装置によって実現されてもよい。例えば、ネットワークNに接続されたLEDコントローラーに含まれるプロセッサが、表示制御部211の機能を実現してもよい。本開示の別の態様は、上記で説明したプログラムの各部がなされるようにプログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理システム1である。別の態様は、上記で説明したプログラムの各ステップを備える、情報処理方法である。
【0072】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0073】
(1)プログラムであって、少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させ、表示制御ステップでは、連続して配置された複数の表示部を含む第1の大型表示装置に第1の画像を表示させ、ここで前記第1の画像は、前記表示部それぞれが配置されている位置を特定する要素を含む、プログラム。
【0074】
(2)上記(1)に記載のプログラムにおいて、前記要素は、前記表示部それぞれを識別する識別子を含む、プログラム。
【0075】
(3)上記(2)に記載のプログラムにおいて、前記識別子は、ユーザによって入力されたテキストを含む、プログラム。
【0076】
(4)上記(1)~(3)の何れか1つに記載のプログラムにおいて、前記要素は、前記表示部それぞれに対応する範囲を区分けする第1の図形を含み、ここで前記第1の図形は、任意の色で着色される、プログラム。
【0077】
(5)上記(4)に記載のプログラムにおいて、前記第1の図形それぞれは、境界線によって識別可能に表示される、プログラム。
【0078】
(6)上記(4)又は(5)に記載のプログラムにおいて、前記表示制御ステップでは、さらに、第2の大型表示装置に第2の画像を表示させ、ここで前記第2の画像は、前記第1の図形とは異なる色で着色された第2の図形を含む、プログラム。
【0079】
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載のプログラムにおいて、前記第1の大型表示装置は、長辺の長さが短辺の長さの3倍以上である、プログラム。
【0080】
(8)上記(1)~(7)の何れか1つに記載のプログラムにおいて、さらに、第1の受付ステップでは、前記表示部と関連付けられた、少なくとも1つの領域を設定するための入力を受け付け、ここで前記領域は、前記第1の大型表示装置以外の装置によって出力される所定のスクリーンに含まれ、第2の受付ステップでは、前記領域に対応させる素材データを指定する入力を受け付け、ここで前記素材データは、前記第1の画像を含むデータである、プログラム。
【0081】
(9)情報処理システムであって、上記(1)~(8)の何れか1つに記載のプログラムの各ステップがなされるように前記プログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【0082】
(10)情報処理方法であって、上記(1)~(8)の何れか1つに記載のプログラムの各ステップを備える、方法。
もちろん、この限りではない。
【0083】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0084】
1 :情報処理システム
2 :サーバ装置
20 :通信バス
21 :プロセッサ
211 :表示制御部
212 :受付部
213 :生成部
214 :関連付け部
22 :記憶部
23 :通信部
3 :クライアント装置
30 :通信バス
31 :プロセッサ
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
4 :第1の大型表示装置
40 :通信バス
41 :プロセッサ
42 :記憶部
43 :通信部
44 :表示部
5 :第2の大型表示装置
54 :表示部
6 :点検画面
60 :第1の図形
61 :第2の図形
62 :境界線
63 :テキスト表示エリア
64 :故障箇所
70 :レイアウト設定画面
700 :レイアウト編集エリア
701 :プロパティ表示エリア
702 :操作ボタン
703 :プレビュー画像
704 :ロックアイコン
705 :テキストボックス
706 :チェックボックス
71 :映像編集画面
710 :プロパティ表示エリア
711 :素材データ表示エリア
712 :操作ボタン
715 :テキストボックス
717 :プルダウンメニュー
718 :操作タブ
72 :素材データ作成画面
720 :設定エリア
721 :プレビューエリア
722 :操作ボタン
723 :プレビュー画像
725 :テキストボックス
726 :チェックボックス
727 :プルダウンメニュー
729 :ラジオボタン
73 :映像確認画面
730 :出力映像
DP :ディスプレイ
DP1 :第1のディスプレイ
DP2 :第2のディスプレイ
EL :要素
ID :識別子
IM1 :第1の画像
IM2 :第2の画像
N :ネットワーク
RG :リージョン
SC :スクリーン
SC1 :第1のスクリーン
SC2 :第2のスクリーン
【手続補正書】
【提出日】2024-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムであって、
少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させ、
第1の受付ステップでは、予め設置された表示装置の少なくとも一部に対応する領域を設定する入力を受け付け、ここで、前記表示装置は前記コンピュータとは異なる装置であり、
表示制御ステップでは、前記第1の受付ステップにおいて設定された前記領域に点検用画像を表示させ、ここで
前記点検用画像は、
前記表示装置の点検に用いられる画像であり、
前記領域に含まれる複数の小領域それぞれをユーザが目視することで前記領域のうち異常のある箇所を特定するための要素を含み、
前記複数の小領域それぞれは、前記ユーザの入力により規定される、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記第1の受付ステップでは、前記領域に含まれる前記複数の小領域それぞれに関する規定の入力を受け付け、前記規定は、前記複数の小領域それぞれの位置を示す情報と前記要素とを含み、前記要素は、前記複数の小領域それぞれを識別する識別子を含む、プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムにおいて、
前記識別子は、前記ユーザによって入力されたテキストを含む、プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記複数の小領域それぞれは、任意の色で着色され、
隣接する小領域同士は、異なる色で着色されている、プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記複数の小領域それぞれは、境界線によって識別可能に表示される、プログラム。
【請求項6】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記表示装置は、連続して配置された複数の表示部を含み、
さらに、関連付けステップでは、前記複数の小領域それぞれの範囲を、前記複数の表示部それぞれの範囲に対応させるように関連付ける、プログラム。
【請求項7】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記表示装置は、長辺の長さが短辺の長さの3倍以上である、プログラム。
【請求項8】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
さらに、
第2の受付ステップでは、素材データを受け付け、
生成ステップでは、前記素材データに基づき、前記点検用画像を生成する、プログラム。
【請求項9】
情報処理システムであって、
請求項1~8の何れか1つに記載のプログラムの各ステップがなされるように前記プログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【請求項10】
情報処理方法であって、
請求項1~8の何れか1つに記載のプログラムの各ステップを備える、方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の異常箇所を特定するためのプログラムであって、
少なくとも1つのコンピュータに、次の各ステップを実行させ、
第1の受付ステップでは、予め設置された表示装置の少なくとも一部に対応する領域を設定する入力を受け付け、ここで、前記表示装置は前記コンピュータとは異なる装置であり、
第2の受付ステップでは、要素の数を指定する入力を受け付け、
生成ステップでは、前記第2の受付ステップで受け付けた数の前記要素が配置された点検用画像を生成する、プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記表示装置は、連続して配置された複数の表示部を含み、
前記第2の受付ステップで指定された前記数は、前記複数の表示部の数に対応し、
前記第2の受付ステップでは、さらに、前記複数の表示部それぞれの配置に関する情報の入力を受け付け、
前記生成ステップでは、前記複数の表示部それぞれが配置されている位置を特定する前記要素を含む前記点検用画像を生成する、プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムにおいて、
前記要素は、前記複数の表示部それぞれを識別する識別子を含み、
前記識別子は、ユーザによって入力されたテキストを含む、プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記要素それぞれは、任意の色で着色され、
隣接する要素同士は、異なる色で着色されている、プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記要素それぞれは、境界線によって識別可能に表示される、プログラム。
【請求項6】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記表示装置は、長辺の長さが短辺の長さの3倍以上である、プログラム。
【請求項7】
情報処理システムであって、
請求項1~6の何れか1つに記載のプログラムの各ステップがなされるように前記プログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、システム。
【請求項8】
情報処理方法であって、
請求項1~6の何れか1つに記載のプログラムの各ステップを備える、方法。