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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016789
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】発音玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 5/00 20060101AFI20240131BHJP
   G10H 1/34 20060101ALI20240131BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
A63H5/00 C
G10H1/34
G10H1/00 102Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044584
(22)【出願日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】P 2022118709
(32)【優先日】2022-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517349854
【氏名又は名称】バイバイワールド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 征資
【テーマコード(参考)】
2C150
5D478
【Fターム(参考)】
2C150AA12
2C150BA11
2C150BB01
2C150CA04
2C150DF08
2C150DF21
2C150DF33
2C150DK17
2C150ED70
2C150EE02
2C150EF16
2C150EF23
2C150EF50
2C150FA04
2C150FB14
2C150FB43
5D478CC06
5D478EB38
(57)【要約】
【課題】簡易な構成でもって、誰でも簡単に発音等が可能な発音玩具を提供する。
【解決手段】筐体部1と、音声モジュール部2と、を備え、筐体部1は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体11と、音声モジュール部2が格納される格納部12と、を有し、音声モジュール部2は、筐体部本体11の変形に伴う筐体部本体11の内圧変化を検出する空気圧センサ21と、空気圧センサ21の検出値を音声情報に変換処理する処理手段22と、音声情報を出力する出力部23と、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体部と、音声モジュール部と、を備え、
前記筐体部は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体と、前記音声モジュール部が格納される格納部と、を有し、
前記音声モジュール部は、前記筐体部本体の変形に伴う前記筐体部本体の内圧変化を検出する空気圧センサと、前記空気圧センサの検出値を音声情報に変換処理する処理手段と、前記音声情報を出力する出力部と、を有する、発音玩具。
【請求項2】
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音程として変換処理可能に構成されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項3】
前記音声モジュール部は、メロディー情報が記憶された記憶手段を有し、
前記メロディー情報は、一の音程が割り当てられた複数の前記音声情報の組み合わせからなり、
前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出に基づいて、前記メロディー情報を、前記出力部から出力させる、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項4】
前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出がされる毎に、前記メロディー情報における前記音声情報を、前記メロディー情報の時系列に沿って順次前記出力部から出力させる、請求項3に記載の発音玩具。
【請求項5】
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声
情報における音量として変換処理可能に構成されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項6】
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音色として変換処理可能に構成されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項7】
前記音声モジュール部は、前記格納部に対して着脱可能に構成されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項8】
前記格納部は、前記筐体部本体の内部に包含されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項9】
前記筐体部本体には、その表面に一対の眼球部が設けられ、
前記格納部は、その一端が外部に開口し、
前記格納部の開口は、正面視で、その中央と各眼球部の中央とを結んだ線が逆三角形となる位置に配置され、
前記音声モジュール部の端部には、前記格納部の開口から露出する唇部が設けられている、請求項8に記載の発音玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発音玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、知育や、演奏によるパフォーマンス等を目的とした発音玩具が、種々提案・販売されてきた。
【0003】
このような発音玩具は、鍵盤楽器や打楽器に代表される、所定の箇所を叩打することにより発音するもの、ラトルに代表される、揺動により発音するもの、内蔵された電子基板に基づいて、所定のボタンの押下操作により発音するもの等、様々である。
【0004】
このような発音玩具として、例えば、特許文献1には、空気圧を利用した発音玩具に関する発明が記載されている。
【0005】
この発音玩具は、可撓性及び形状復元性を有する内部が中空の本体と、本体に設けられた開口に連通状に取付けられ、開口が開いた状態で本体を外部から圧縮した際の空気圧により、異なる音程あるいは音質の音を発生させる音発生体と、を備えている。
また、この発音玩具は、開口を開閉しつつ音発生体の音の発音、消音を行なわせる弁機構と、弁機構に連係し本体の外部に露出した部分に設けられ指を動かすことを介して音発生体による音の発音または消音を制御する操作部と、をさらに備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3472924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、特許文献1に記載の発音玩具は、本体に複数設けられた音発生体それぞれに対応して設けられた、複数の操作部の何れか一つの操作により、発音される。
また、上記の音発生体には、単一の音程が割当てられている。
【0008】
このように、特許文献1に記載の発音玩具は、構成が複雑であることから、発音にあたって、使用者がその取扱いに難儀するという問題があった。
【0009】
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でもって、誰でも簡単に発音等が可能な発音玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、筐体部と、音声モジュール部と、を備え、
前記筐体部は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体と、前記音声モジュール部が格納される格納部と、を有し、
前記音声モジュール部は、前記筐体部本体の変形に伴う前記筐体部本体の内圧変化を検出する空気圧センサと、前記空気圧センサの検出値を音声情報に変換処理する処理手段と、前記音声情報を出力する出力部と、を有する。
【0011】
本発明によれば、使用者は、筐体部本体を押圧変形させるのみで、空気圧センサ及び処理手段でもって、音声情報が出力部より出力させることができる。
即ち、使用者は、このような、筐体部本体の押圧変形という至極簡便な動作のみで、任意のタイミングで音声情報を出力することができるため、簡易な構成でもって、誰でも簡単に発音や演奏が可能となる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音程として変換処理可能に構成されている。
【0013】
このような構成とすることで、使用者は、筐体部本体を押圧する強さ(即ち変形度合い)でもって、音声情報における音程を制御できるため、使用者は、本発音玩具により、任意のメロディーを演奏することが可能となる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記音声モジュール部は、一の音程が割り当てられた複数の前記音声情報の組み合わせからなるメロディー情報が記憶された記憶手段を有し、
前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出に基づいて、前記メロディー情報を、前記出力部から出力させる。
【0015】
このような構成とすることで、筐体部本体を押圧する強さに関わらず、メロディー情報が出力されるため、使用者は、本発音玩具により、所定のメロディーを簡便に演奏することが可能となる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出がされる毎に、前記メロディー情報における前記音声情報を、前記メロディー情報の時系列に沿って順次前記出力部から出力させる。
【0017】
このような構成とすることで、使用者は、任意のタイミング(リズム)でもって、順次音声情報を出力することができるため、所定のメロディーの演奏における表現の幅を広げることが可能となる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音量として変換処理可能に構成されている。
【0019】
このような構成とすることで、使用者は、筐体部本体を押圧する強さ(即ち変形度合い)でもって、音声情報における音量を制御できることから、本発音玩具による表現方法が増えることとなり、発音する玩具としての機能性が向上する。
【0020】
本発明の好ましい形態では、前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音色として変換処理可能に構成されている
【0021】
このような構成とすることで、使用者は、筐体部本体を押圧する強さ(即ち変形度合い)でもって、音声情報における音色を制御できることから、本発音玩具による表現方法が増えることとなり、発音する玩具としての機能性が向上する。
【0022】
本発明の好ましい形態では、前記音声モジュール部は、前記格納部に対して着脱可能に構成されている。
【0023】
このような構成とすることで、音声モジュール部の故障時の修理、部品の交換等が容易となり、本発音玩具の利便性が向上する。
【0024】
本発明の好ましい形態では、前記格納部は、前記筐体部本体の内部に包含されている。
【0025】
このような構成とすることで、本発音玩具全体がスッキリとした見た目とすることができ、複数保管する際等にも、収まりを良くすることが可能となる。
【0026】
本発明の好ましい形態では、前記筐体部本体には、その表面に一対の眼球部が設けられ、
前記格納部は、その一端が外部に開口し、
前記格納部の開口は、正面視で、その中央と各眼球部の中央とを結んだ線が逆三角形となる位置に配置され、
前記音声モジュール部の端部には、前記格納部の開口から露出する唇部が設けられている。
【0027】
このような構成とすることで、本発音玩具に一の表情を持たせ、口から発音する見かけとすることができるため、本発音玩具にキャラクター性を持たせることができ、需要者の購買意欲を強く喚起することが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、簡易な構成でもって、誰でも簡単に発音等が可能な発音玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態1に係る発音玩具の斜視図である。
図2】本発明の実施形態1に係る発音玩具を示す図であって、(a)底面図、(b)PP´線断面図である。
図3】本発明の実施形態1に係る発音玩具における着脱手段の説明図である。
図4】本発明の実施形態1に係る発音玩具の分解斜視図である。
図5】本発明の実施形態1に係る発音玩具を示す図であって、(a)分解斜視図のPP´線断面図、(b)音声モジュール部のみの背面図である。
図6】本発明の実施形態1に係る発音玩具の使用方法の説明図である。
図7】本発明の実施形態1に係る発音玩具の使用方法の説明図である。
図8】本発明の実施形態1に係る発音玩具の使用方法の説明図である。
図9】本発明の実施形態1に係る発音玩具の使用方法の説明図である。
図10】本発明の実施形態1に係る発音玩具の使用方法の説明図である。
図11】本発明の実施形態2に係る発音玩具の斜視図である。
図12】本発明の実施形態2に係る発音玩具を示す図であって、(a)底面図、(b)QQ´線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
<実施形態1>
以下、図1図12を用いて、本発明の実施形態に係る発音玩具について説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。
また、これらの図において、符号Xは、本実施形態に係る発音玩具を示す。
【0031】
<構成>
以下、図1図5を用いて、発音玩具Xの構成について説明する。
なお、以下説明の便宜上、図1(或いは図11)における矢印xが指す方向を前方、矢印yが指す方向を左方とする。
【0032】
図1及び図2に示すように、発音玩具Xは、筐体部1と、音声モジュール部2と、を備えている。
【0033】
<<筐体部1>>
筐体部1は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体11と、音声モジュール部2が格納される格納部12と、を有している。
【0034】
筐体部本体11は、例えば、全体がシリコンゴム等の弾性素材等により形成されており、底部を除いて丸みを帯びた略球形状を呈している。
また、筐体部本体11の底部は、特に図2に示すように、発音玩具Xを机上等所定の載置面に安定的に載置できるように、扁平な面として構成されている。
【0035】
格納部12は、筐体部本体11の内部に包含され、その一端が外部に開口されるように設けられた略円筒状体である。
即ち、筐体部本体11に略円形状の貫通孔が設けられており、格納部12は、その開口端外周が、この貫通孔の内周面と連結されることで、筐体部1が構成されている。
なお、以下、筐体部1において、格納部12の開口端が形成されている側を正面と称する。
【0036】
また、格納部12の他端(底部)には、筐体部本体11及び格納部12の内部同士を連通させ、後述する空気圧センサ21により内圧変化を検出させるための、貫通孔kが設けられている。
さらに、格納部12は、筐体部本体11の内部において、後方から前方に向かうに伴って、漸次上方に傾斜していくように設けられている。
なお、格納部12は、後述する着脱手段Dを形成するために、全体としてプラスチック等の硬質素材により形成されることが好ましい。
【0037】
<<音声モジュール部2>>
音声モジュール部2は、略円筒状のモジュールボックスHを有しており、また、モジュールボックスHに格納された、空気圧センサ21と、処理手段22と、出力部23と、電力供給部24と、操作部25と、を有している。
なお、図2(b)等で示す、モジュールボックスH内部の上記各構成要素について、後述する乾電池24bは断面図で示さず、他の構成要素については、内部構造等を示さない簡略化した断面図にて示している。
【0038】
モジュールボックスHには、その前方側面に、格納部12から取外す際に使用者Z(図6等参照)の指が挿通される一対の把持溝h1と、出力部23から発せられた音が通過する通音孔h2と、操作部25を外部に露出させるための操作用孔h3と、が設けられている。
また、モジュールボックスHには、その後方側面に、空気圧センサ21の端部(空気が流入する筒状部分)が挿通される検出孔h4が設けられている。
なお、図1等に示す把持溝h1は、左方の把持溝h1のみ示しており、右方の把持溝h1は、後述する唇部Rにより隠れている。
【0039】
空気圧センサ21は、処理手段22に接続された既知の小型電子部品であり、筐体部本体11の変形に伴う筐体部本体11の内圧変化を検出する。
また、上記した空気圧センサ21における筒状部分の外周面と検出孔h4の内周面とは、全体的に当接しており、筐体部本体11内部の空気が、空気圧センサ21に確実に流入する構成となされている。
【0040】
処理手段22は、モジュールボックスHの前後にそれぞれ設けられた既知の電子基板であり、空気圧センサ21の検出値を、所定の音声情報に変換処理し、出力部23から出力させる。
【0041】
出力部23は、モジュールボックスHの前方側に設けられた、小型のスピーカユニットである。
【0042】
電力供給部24は、モジュールボックスHに一体形成された電池ボックス24a及び複数の乾電池24bである。
また、電池ボックス24aには、乾電池24bが交換可能となるように、モジュールボックスHに対して着脱可能な蓋部tが設けられている。
なお、電力供給部24は、上記構成に限られず、例えば、充電式のバッテリーとして、モジュールボックスHの外周面に充電端子を設ける構成としても良い。
【0043】
操作部25は、電力供給部24から処理手段22への電力供給の制御、即ち電源のON/OFFを制御する、スライドスイッチである電源スイッチ25aと、後述する各モードの切替えを行うプッシュスイッチであるモード切替スイッチ25bと、により構成されている。
【0044】
記憶手段26は、例えば一方の処理手段22に搭載され、後述するピッチ操作モードにおいて出力可能な音域や、後述するメロディー演奏モードにおいて演奏可能なメロディー等の情報が記憶されたメモリである。
【0045】
図3に示すように、モジュールボックスHの外周面、及び格納部12の内周面には、これらを互いに着脱可能に連結する着脱手段Dが設けられている。
【0046】
ここで、図3(a)は、音声モジュール部2の右側面図、及び格納部12のPP´線断面図である。また、図3(b)は、音声モジュール部2のaa´線断面図、及び格納部12のbb´線断面図である。また、図3(c)は、モジュールボックスHを格納部12に格納した状態の右側面図である。また、図3(d)は、モジュールボックスHを格納部12に取付ける手順を示すcc´断面図である。
【0047】
なお、図3(b)における格納部12の断面図は、格納部12全体における断面図(即ち右半分も描画した断面図)であり、図3(c)における格納部12は、内部が視認可能となるように、図3(a)と同様の断面図で示している。
また、図3(b)や図3(d)における音声モジュール部2の断面図は、説明の便宜上、その内部の構成要素や電池ボックス24a等の描画を省略している。
【0048】
着脱手段Dについて詳述すれば、着脱手段Dは、モジュールボックスHの外周面に設けられた一対の嵌合爪部D1と、格納部12の内周面に設けられた一対の嵌合溝部D2と、により形成されている。
【0049】
各嵌合爪部D1は、図3(b)に示すように、周方向に沿って180度間隔を空けて設けられている。
また、各嵌合爪部D1は、前後方向に沿って延びる支持部D1aと、支持部D1aから上方或いは下方に延びる延設部D1bと、により構成されている。
各延設部D1bは、その基端を支点として撓むことが可能な可撓性を有しており、その先端には爪状突起nが設けられている。
【0050】
各嵌合溝部D2は、図3(b)に示すように、周方向に沿って180度間隔を空けて設けられている。
また、格納部12の内周面は、各嵌合溝部D2から反時計回りに所定の周長だけ、やや外方に向かって窪んだ溝部gが形成されている。
なお、溝部gは、格納部12の開口端に亘って形成されている。
【0051】
音声モジュール部2を格納部12に取付ける際、上記のように構成された着脱手段Dを用いて、以下のように取付けられる。
【0052】
即ち、使用者は、各嵌合爪部D1が溝部gを通過するように、音声モジュール部2を格納部12に挿通することで、図3(c)に示す状態とする。
そして、使用者は、各把持溝h1に自身の指を挿通し、図3(d)に示すように、音声モジュール部2を時計回りに回転させることで、各延設部D1bがやや湾曲しつつ各爪状突起nが溝部g上を移動し、各爪状突起nが、各嵌合溝部D2に嵌合する。
【0053】
また、モジュールボックスHの後端側外周面には、格納部12の内周面に当接するゴムリングrが接着されている。
これにより、着脱手段Dによる嵌合に加え、ゴムリングrの当接でもって、音声モジュール部2の格納部12への取付け状態の安定性が向上する。
【0054】
音声モジュール部2を格納部12から取外す際、上記と逆の作業を行えば良い。
【0055】
即ち、使用者は、各把持溝h1に自身の指を挿通し、音声モジュール部2を反時計回りに回転させることで、各爪状突起nの各嵌合溝部D2への嵌合状態を解除し、音声モジュール部2を前方に向かって引き抜く。
これにより、発音玩具Xは、図4(或いは図5(a))に示す状態となる。
【0056】
ここで、図4(或いは図1)に示すように、筐体部本体11には、その表面に一対の眼球部Eが設けられ、格納部12の開口は、図4における一点鎖線で示すように、正面視で、その中央と各眼球部Eの中央とを結んだ線が逆三角形となる位置に配置されている。
そして、音声モジュール部2の前端部には、格納部12の開口から露出する唇部Rが設けられている。
【0057】
これにより、特に図1に示すように、音声モジュール部2を格納部12に取付けた状態とすると、各眼球部Eと唇部Rとにより、発音玩具X全体としてキャラクター性を持たせることができる。
【0058】
<使用方法>
以下、図6図10を用いて、発音玩具Xの使用方法について説明する。
【0059】
ここで、発音玩具Xには、主にピッチ操作モード及びメロディー演奏モードの2つのモードが搭載されており、ピッチ操作モードについては図6を用いて、メロディー演奏モードについては図7を用いて、それぞれ説明する。
【0060】
なお、使用者は、電源スイッチ25aを、スライド操作により3つのポジションに変更することができ、左端位置とすると電源OFF、中央位置とすると電源ON且つ小音量による音声出力、右端位置とすると電源ON且つ大音量による音声出力となるように、処理手段22を制御することができる。
また、使用者は、モード切替スイッチ25bの長押しにより、上記各モードの切替えを行うことができる。
【0061】
<<ピッチ操作モード>>
使用者は、電源スイッチ25aを中央位置或いは右端位置に移動させることで、発音玩具Xをピッチ操作モードとする。
即ち、本実施形態では、電源をONにすると、自動的にピッチ操作モードとなる。
【0062】
ピッチ操作モードとは、処理手段22が、筐体部本体11の変形度合いに応じた、空気圧センサ21による検出値の大小を、音声情報における音程として変換処理するモードである。
また、図6に示すグラフは、x軸が筐体部本体11の変形度合い(即ち、空気圧センサ21による検出値の大小)を示し、y軸が記憶手段に記憶された音域の範囲内での音程の高低を示している。
【0063】
即ち、図6(a)に示すように、使用者が、検出値x1が検出される程度に筐体部本体11を押圧した場合、出力部23から音程y1でもって音声情報が出力される。
また、図6(b)に示すように、使用者が、検出値x1よりも大きい値である検出値x2が検出される程度に筐体部本体11を押圧した場合、即ち、図6(a)に示すよりも、筐体部本体11を強く押圧した場合、出力部23から、音程y1よりも高い音程の音程y2でもって音声情報が出力される。
上記挙動は可逆的であり、使用者が、図6(b)に示す状態から、押圧力を弱め、図6(a)に示す状態とした場合、出力される音声情報の音程は、音程y2から音程y1に変化する。
【0064】
なお、空気圧センサ21は、内圧変化を検出すると、その検出値を連続的に処理手段に伝達するため、使用者が筐体部本体11を押圧している間は、常時、検出値に対応した音程でもって、音声情報が出力されることとなる。
また、本モードでは、電源をONにした際の空気圧センサ21の検出値を基準値として、この基準値を超える値が検出されると、音声情報が出力される。即ち、電源をONにすることで、空気圧センサ21のキャリブレーションが行われる。
【0065】
ここで、ピッチ操作モードにおける音程は、空気圧センサ21の分解能(検出値の幅)に依存し、例えば、検出値の幅を0~121、記憶手段26に記憶された音域がC3~C4までの1オクターブと仮定した場合、C3の周波数からC4の周波数までが、上記した検出値の幅でもって均等に区切られている。
【0066】
即ち、例えば、使用者が筐体部本体11を軽く押圧し、検出値が1となると、最低音であるC3が出力され、そこから使用者が押圧力を強めていくと、検出値の上昇と共に、周波数も滑らかに上昇し、検出値が11のときに、C#3が出力される。
また、検出値が11から21となると、同様に、周波数が滑らかに上昇し、D3が出力される。D3より高い音程についても、これと同様の挙動となり、このような挙動が可逆的である点は、上記した通りである。
このため、筐体部本体11の変形度合いによっては、微分音の出力も可能である。
【0067】
また、例えば、使用者が筐体部本体11を強力に押圧し、検出値が121となると、C3~B3までを瞬間的に経由して、C4が出力される。
なお、使用者が押圧力を完全に除荷し、その形状復元性により、筐体部本体11が図1に示す状態となると、検出値が0となり、音声情報の出力が停止される。
【0068】
このように、ピッチ操作モードにおいて、使用者は、筐体部本体11の変形度合いを任意に変化させることで、連続的に異なる音程の音声情報を出力させ、発音玩具Xにより任意のメロディーを演奏することができる。
【0069】
ピッチ操作モードの挙動についてさらに詳述すれば、本モードでは、使用者が筐体部本体11を強力に押圧し、最も高い音程でもって音声情報を出力させた際、この音声情報にビブラートが掛かる。
また、使用者は、ピッチ操作モードにおいて、モード切替スイッチ25bをタップ操作することで、ビブラートモードをONにすることができる。
ビブラートモードをONにすると、音程に関わらず、出力される音声情報全てにビブラートを掛けることができる。
このような仕様により、発音玩具Xによる演奏の表現力を向上させることができる。
【0070】
なお、出力可能な音域としては、2、3オクターブ程度とすることが好ましいが、特にこれに限定されない。
この他、ピッチ操作モードにおいて、音声情報は、どの音程であっても、フェードインで出力され、その直後に電源スイッチ25aの位置に応じた音量に達するように、音量が変化する。
【0071】
<<メロディー演奏モード>>
使用者は、電源スイッチ25aを中央位置或いは右端位置に移動させた後、モード切替スイッチ25bを長押し操作することで、発音玩具Xをメロディー演奏モードとすることができる。
【0072】
メロディー演奏モードとは、空気圧センサ21による内圧変化の検出がされる毎に、メロディー情報における音声情報を、メロディー情報の時系列に沿って順次出力部23から出力させるモードである。
また、図7に示す楽譜は、記憶手段26に記憶されているメロディー情報の一例を譜面として示したものであり、時系列に沿って配列された複数の音声情報m1~mxにより構成されている。
なお、図7では、メロディー情報の一部として、「きらきら星」の序盤を示している。
【0073】
即ち、図7に示すように、使用者が、所定の押圧力で筐体部本体11を変形させ、内圧変化が検出されると、音声情報m1が出力される。
また、使用者が、押圧力を完全に除荷し検出値を0とした後、再度筐体部本体11を押圧変形させ、内圧変化が検出されると、音声情報m2が出力される。
【0074】
ここで、図7では、説明の便宜上、メロディー情報を、四分音符や二分音符を用いることで、楽曲全体としてのリズムを含んだ一般的な楽譜として示したが、実際のリズムは、使用者が筐体部本体11を押圧変形させるタイミングに依存する。
また、空気圧センサ21は、上記した通り、その検出値を連続的に処理手段22に伝達するため、音声情報m1~mxそれぞれの音価は、使用者が筐体部本体11を押圧変形させている長さに依存する。
【0075】
このように、メロディー演奏モードにおいて、使用者は、筐体部本体11の押圧変形と形状復元を繰返すことにより、筐体部本体11の変形度合いに関わらず、所定のメロディーを演奏することができる。
【0076】
メロディー演奏モードの挙動についてさらに詳述すれば、本モードでは、使用者が任意のタイミングで、筐体部本体11を強力に押圧し、空気圧センサ21により最も高い検出値が検出された場合、その際に出力される音声情報に対してビブラートが掛かる。
また、使用者は、メロディー演奏モードにおいて、モード切替スイッチ25bをタップ操作することで、出力するメロディー情報を変更する、即ち選曲を行うことができる。
【0077】
なお、メロディー演奏モードにおいて、筐体部本体11の押圧変形と形状復元の繰返しにより、音声情報mx(一のメロディー情報における最後の音声情報)が出力された後、筐体部本体11を押圧変形させると、先頭に戻り、音声情報m1が出力される。即ち、使用者は、一のメロディー情報をリピートして出力していくことができる。
この他、メロディー演奏モードにおいて、ピッチ操作モードと同様に、音声情報は、フェードインで出力され、その直後に電源スイッチ25aの位置に応じた音量に達するように、音量が変化する。
【0078】
<<その他のモード>>
発音玩具Xは、上記したモードに加えて、図8に示すボリューム変化モード、図9及び図10に示すトーン変化モードをさらに備えていても良く、これらのモードは、ピッチ操作モード及びメロディー演奏モードを含め、モード切替スイッチ25bの操作により切替え可能に構成されて良い。
【0079】
ボリューム変化モードは、処理手段22が、筐体部本体11の変形度合いに応じた、空気圧センサ21による検出値の大小を、音声情報における音量として変換処理するモードである。
また、図8に示すグラフは、x軸が筐体部本体11の変形度合い(即ち、空気圧センサ21による検出値の大小)を示し、y軸が音量の大小を示している。
【0080】
即ち、図8(a)に示すように、使用者が、検出値x1が検出される程度に筐体部本体11を押圧した場合、出力部23から音量y1でもって音声情報が出力される。
また、図8(b)に示すように、使用者が、検出値x1よりも大きい値である検出値x2が検出される程度に筐体部本体11を押圧した場合、即ち、図8(a)に示すよりも、筐体部本体11を強く押圧した場合、出力部23から、音量y1よりも大きい音量の音量y2でもって音声情報が出力される。
上記挙動は可逆的であり、使用者が、図6(b)に示す状態から、押圧力を弱め、図6(a)に示す状態とした場合、出力される音声情報の音量は、音量y2から音量y1に変化する。
【0081】
なお、ボリューム変化モードにおいて出力される音声情報は、任意の持続音やメロディー情報であっても良く、空気圧センサ21により筐体部本体11の内圧変化が検出されている間は、持続音が出力され続ける、或いはメロディー情報がリピートされる構成とすることができる。
そして、筐体部本体11の変形度合いに応じて、持続音やメロディー情報の音量が変化する構成とすることができる。
【0082】
トーン変化モードは、処理手段22が、筐体部本体11の変形度合いに応じた、空気圧センサ21による検出値の大小を、音声情報における音色として変換処理するモードである。
また、図9及び図10に示すグラフは、x軸にて筐体部本体11の変形度合い(即ち、空気圧センサ21による検出値の大小)を示し、変形度合いに応じて出力される音色が変化する境界を、仮想的に縦の点線にて示している。
【0083】
即ち、図9(a)や図10(a)に示すように、使用者が、矢印p1にて示す範囲の変形度合いで筐体部本体11を押圧した場合、出力部23から、この範囲において設定された音色でもって音声情報が出力される。
また、図9(b)や図10(b)に示すように、矢印p2にて示す範囲の変形度合いで筐体部本体11を押圧した場合、出力部23から、この範囲において設定された音色でもって音声情報が出力される。
以降も同様に、筐体部本体11の変形度合い大きくするに伴って、出力される音色が変化する。
【0084】
図9に示すトーン変化モードについて、本実施形態においては、所定の文字列が出力されるモードであり、この所定の文字列の一例として「あいうえお」を設定しており、これら各文字が、変形度合いに応じて区画された矢印p1等の各範囲に割当てられている。
これにより、使用者が、筐体部本体11への押圧力を高めていくと、発音玩具Xが「あいうえお」と滑らかに喋っているように、音声情報が出力されることとなる。
【0085】
上記挙動は可逆的であり、使用者が、この状態から押圧力を弱めていくと、発音玩具Xが「おえういあ」と喋っているように、音声情報が出力されることとなる。
なお、使用者が、何れかの範囲内の変形度合いを保持すると、当該範囲内に割当てられた文字でもって、音声情報が出力され続ける。
【0086】
図10に示すトーン変化モードについて、本実施形態においては、音声情報に対してモジュレーションがかかるモードであり、モジュレーションのかかり具合が異なる音声情報が、変形度合いに応じて区画された矢印p1等の各範囲に割当てられている。
これにより、使用者が、筐体部本体11への押圧力を高めていくと、徐々にモジュレーションのかかり具合が強くなるように、音声情報の音色が変化する。
【0087】
上記挙動は可逆的であり、使用者が、押圧力を弱めていくと、徐々にモジュレーションのかかり具合が弱くなるように、音声情報の音色が変化する。
なお、使用者が、何れかの範囲内の変形度合いを保持すると、当該範囲内に割当てられたモジュレーションのかかり具合でもって、音声情報が出力され続ける。
【0088】
このように、トーン変化モードにおける音色の変化は、広く音の波形(周波数や振幅)の変化を意味している。
また、図9に示すトーン変化モードでは、より長い文章を文字列として設定しても良いし、可逆的な挙動とせず、押圧力を除荷して筐体部本体11の形状が復元するまで、音声情報が出力されない構成としても良い。
また、図10に示すトーン変化モードにおける音声情報は、ボリューム変化モードと同様に、任意の持続音やメロディー情報であっても良い。
【0089】
<効果>
以上より、上記した実施形態の発音玩具Xは、以下のような効果を奏する。
【0090】
即ち、本実施形態によれば、筐体部本体11の押圧変形という至極簡便な動作のみで、任意のタイミングで音声情報を出力することができるため、簡易な構成でもって、誰でも簡単に発音や演奏が可能となる。
【0091】
また、ピッチ操作モードにより、使用者は、筐体部本体11を押圧する強さ(即ち変形度合い)でもって、音声情報における音程を制御できるため、使用者Zは、発音玩具Xにより、任意のメロディーを演奏することが可能となる。
【0092】
また、メロディー演奏モードにより、筐体部本体11を押圧する強さに関わらず、メロディー情報が出力されるため、使用者Zは、発音玩具Xにより、所定のメロディーを簡便に演奏することが可能となる。
【0093】
また、メロディー演奏モードでは、空気圧センサ21による内圧変化の検出がされる毎に音声情報が出力されるため、使用者Zは、任意のリズムでもって、順次音声情報を出力することができ、所定のメロディーの演奏における表現の幅を広げることが可能となる。
【0094】
ボリューム変化モードやトーン変化モードにより、発音玩具Xによる表現方法が増えることとなり、発音する玩具としての機能性が向上する。
【0095】
また、音声モジュール部2が格納部12に対して着脱可能に構成されていることで、音声モジュール部の故障時の修理、部品の交換等が容易となり、発音玩具Xの利便性が向上する。
【0096】
また、格納部12が筐体部本体11の内部に包含されていることで、発音玩具X全体をスッキリとした見た目とすることができ、複数保管する際等にも、収まりを良くすることが可能となる。
【0097】
また、各眼球部E及び格納部12の開口の配置により、発音玩具Xに一の表情を持たせ、口から発音する見かけとすることができるため、発音玩具Xにキャラクター性を持たせることができ、需要者の購買意欲を強く喚起することが可能となる。
【0098】
<実施形態2>
以下、図11及び図12を用いて、本発明の実施形態2に係る発音玩具について説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。
また、これらの図において、符号X´は、本実施形態に係る発音玩具を示す。
また、実施形態2において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
【0099】
図11及び図12に示す発音玩具X´は、筐体部1と、音声モジュール部2と、を備えている。
【0100】
筐体部1は、発音玩具Xと同様に、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体11と、音声モジュール部2が格納される格納部12と、を有している。
【0101】
ここで、発音玩具Xとの相違点として、発音玩具X´は、図11に示すように、格納部12が、底部から上方に延びるようにして設けられている。
また、唇部Rは、音声モジュール部2とは別体に構成され、飽くまでも発音玩具X´にキャラクター性を持たせるための装飾として、各眼球部Eの間に設けられている。
【0102】
さらに、筐体部本体11の底部は、発音玩具Xと同様に、扁平な面として構成されており、電源スイッチ25aが所定の載置面に当接しないように、4つの脚部fが、底部から下方に向かって突設されている。
各脚部fは、底面の周方向に沿って一定の間隔を空けて設けられ、例えば、略半球状のゴム等弾性素材により形成することができる。
【0103】
この他、音声モジュール部2の内部構成や、着脱手段Dの構成については、実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
【0104】
本実施形態における発音玩具X´についても、発音玩具Xとほぼ同様の効果を奏することが可能である。
また、本実施形態では、唇部Rは、音声モジュール部2とは別体に構成されているため、発音玩具Xと比較して、表情の設計の自由度が高く、例えば、筐体部本体11の表面に口等を描画することで、表情を形成することもできる。即ち、構造物として唇部Rが形成されていなくても良い。
【0105】
なお、上述の各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0106】
例えば、ピッチ操作モードにおいて、筐体部本体11の変形度合いが大きくなるに伴って、低い音程の音声情報が出力される構成としても良い。
【0107】
また、上述の各実施形態においては、筐体部本体11を変形させることで初めて、所定の音声情報が出力される構成を示したが、電源をONした段階や何れかのモードを選択した段階で、筐体部本体11の変形を伴わずに音声情報が出力されても良い。
そして、筐体部本体11の変形でもって、各モードに対応した音声情報の変換処理が行われる構成とすることができる。
【0108】
また、図6図10では、二本の指で筐体部本体11を上方から押圧変形させることで、音声情報を出力させる例を示したが、使用者は、片手或いは両手で筐体部本体11を把持した状態で、各指でもって筐体部本体11全体を押圧変形させても良い。
【0109】
また、例えば、発音玩具Xや発音玩具X´を複数並べて配置し、一人或いは複数の使用者により、それぞれの筐体部本体11を押圧変形させても良い。
これにより、ピッチ操作モードではハーモニーを奏でることができるし、メロディー演奏モードでは所謂合唱のような演奏形態とすることができ、発音玩具Xや発音玩具X´を用いた表現の幅を、より広げることができる。
【符号の説明】
【0110】
X、X´ 発音玩具
1 筐体部
11 筐体部本体
12 格納部
2 音声モジュール部
H モジュールボックス
21 空気圧センサ
22 処理手段
23 出力部
24 電力供給部
25 操作部
26 記憶手段
D 着脱手段
Z 使用者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体部と、音声モジュール部と、を備え、
前記筐体部は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体と、前記音声モジュール部が格納される格納部と、を有し、
前記音声モジュール部は、前記筐体部本体の変形に伴う前記筐体部本体の内圧変化を検出する空気圧センサと、前記空気圧センサの検出値を音声情報に変換処理する処理手段と、前記音声情報を出力する出力部と、を有し、
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音量として変換処理可能に構成されている、発音玩具。
【請求項2】
筐体部と、音声モジュール部と、を備え、
前記筐体部は、可撓性及び形状復元性を有する中空状の筐体部本体と、前記音声モジュール部が格納される格納部と、を有し、
前記音声モジュール部は、前記筐体部本体の変形に伴う前記筐体部本体の内圧変化を検出する空気圧センサと、前記空気圧センサの検出値を音声情報に変換処理する処理手段と、前記音声情報を出力する出力部と、を有し、
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音色として変換処理可能に構成されている、発音玩具。
【請求項3】
前記処理手段は、前記筐体部本体の変形度合いに応じた前記検出値の大小を、前記音声情報における音程として変換処理可能に構成されている、請求項1又は2に記載の発音玩具。
【請求項4】
前記音声モジュール部は、メロディー情報が記憶された記憶手段を有し、
前記メロディー情報は、一の音程が割り当てられた複数の前記音声情報の組み合わせからなり、
前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出に基づいて、前記メロディー情報を、前記出力部から出力させる、請求項1又は2に記載の発音玩具。
【請求項5】
前記処理手段は、前記空気圧センサによる内圧変化の検出がされる毎に、前記メロディー情報における前記音声情報を、前記メロディー情報の時系列に沿って順次前記出力部から出力させる、請求項4に記載の発音玩具。
【請求項6】
前記音声モジュール部は、前記格納部に対して着脱可能に構成されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項7】
前記格納部は、前記筐体部本体の内部に包含されている、請求項1に記載の発音玩具。
【請求項8】
前記筐体部本体には、その表面に一対の眼球部が設けられ、
前記格納部は、その一端が外部に開口し、
前記格納部の開口は、正面視で、その中央と各眼球部の中央とを結んだ線が逆三角形となる位置に配置され、
前記音声モジュール部の端部には、前記格納部の開口から露出する唇部が設けられている、請求項7に記載の発音玩具。