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特開2024-167900アンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニットおよびこれを含む上板アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167900
(43)【公開日】2024-12-04
(54)【発明の名称】アンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニットおよびこれを含む上板アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/08 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
F24C15/08 B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024081714
(22)【出願日】2024-05-20
(31)【優先権主張番号】10-2023-0065628
(32)【優先日】2023-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520457546
【氏名又は名称】ピースワールド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PEACEWORLD.CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】76,Hanam-daero,Hanam-si Gyeonggi-do 13026,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ミョン オク
(72)【発明者】
【氏名】キム、サン ウ
(57)【要約】
【課題】テーブルの上板の下面にアンダーインダクションレンジを簡易で速かに設置できるブラケットユニットを提供すること。
【解決手段】本体;前記本体の下面に形成され、第1接着剤が塗布される第1接着面部;前記本体の下面に前記第1接着面部と段差を有するように突出し、前記第1接着面部と平行な第2接着面部が形成されて第2接着剤が塗布される第2接着突起;および、前記本体の上面に結合され、アンダーインダクションレンジが据え置かれて被固定対象に設置されるようにするカバー部;を含む。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体;
前記本体の下面に形成され、第1接着剤が塗布される第1接着面部;
前記本体の下面に前記第1接着面部と段差を有するように突出し、前記第1接着面部と平行な第2接着面部が形成されて第2接着剤が塗布される第2接着突起;および、
前記本体の上面に結合され、アンダーインダクションレンジが据え置かれて被固定対象に設置されるようにするカバー部;を含む
ことを特徴とするアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項2】
前記本体の下面には、
第1接着剤が加圧によってスプレッドされる時に前記本体の下面から離脱して被固定対象に移動されることを遮断させる浸透防止壁が形成される
請求項1に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項3】
第1接着剤は第2接着剤より硬化時間がさらに長く必要とされ、
第1接着剤が硬化すると、第1接着剤は外部衝撃や振動を一部吸収して接着力を継続して提供する
請求項1に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項4】
前記浸透防止壁および前記第2接着突起の各上面は同一の高さを有する
請求項2に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項5】
前記本体の上面には前記第2接着突起と鉛直方向に連通して前記本体が予め設定される締結部材のみで被固定対象に結合されるようにする第1締結部が形成される
請求項1に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項6】
前記本体の上面には高さ方向に突出し、上部内周面にねじ山構造のねじ孔を有する第2締結部が形成される
請求項1に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項7】
前記第2接着突起は前記第2接着突起から前記本体の外側方向に延びて、被固定対象に対する前記本体の荷重支持力をさらに向上させる拡張突起;をさらに含む
請求項1に記載のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット。
【請求項8】
上板;
前記上板の下面のうちいずれか一対角線方向に一対が結合される請求項1に記載されたアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット;を含む
ことを特徴とするアンダーインダクションレンジ設置用上板アセンブリ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンダーインダクションレンジに関し、さらに詳細には、上板の下面にアンダーインダクションレンジを設置するためのブラケットユニットおよびこれを含む上板アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食の調理のための加熱装置であって、電子レンジ、ガスレンジ、オーブンなどが使われてきた。しかし、最近室内空気の汚染、室内温度の上昇問題などの理由でインダクションレンジ(Induction range)の使用が増加している。インダクションレンジは誘導加熱方式を採択した加熱調理器具であって、高いエネルギー効率と安定性の側面で大きな長所を有する。また、インダクションレンジは酸素の消耗がなく、廃ガスの排出がないという長所を有する。
【0003】
一般的に、インダクションレンジはテーブルの上板を通じてその上面が露出される構造で設置される。これに反し、アンダーインダクションレンジは上板の下側空間に配置されるインダクションレンジを意味する。アンダーインダクションレンジは上板の下面にその上部が固定設置される構造を有する。
【0004】
従来のアンダーインダクションレンジの設置技術は木材質の上板に固定フレームとねじなどを利用して設置する方式であり、熟練工による作業が要求された。しかし、アンダーインダクションレンジが設置される上板はその特性上木だけでなく、大理石、セラミック、ガラスなどの多様な材質で製作可能である。したがって、上板が大理石などの材質である場合、従来技術が適用され得ないという問題点があった。
【0005】
また、熟練工による既存の設置方式は人件費の上昇による高費用構造を発生させるという問題点があった。また、設置上の不便さはアンダーインダクションレンジシステムの普遍的な拡大普及を制限する問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国登録特許第0485624号(2018.01.26)「取っ手が備えられたスマートアンダーレンジ着脱固定フレーム」(the handle is equipped with a smart under stove detachable fixed frame)
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-1994226号(2019.06.24)「PCB固定用ブラケットを具備した調理機器」(Cooking equipment with PCB fixing bracket)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施例は前記のような問題点を解決するために案出されたもので、テーブルの上板の下面にアンダーインダクションレンジを簡易で速かに設置できるブラケットユニットを提供しようとする。より具体的には、上板の材質や作業者の熟練度などにかかわらず、誰でも簡易で速かに設置作業可能なブラケットユニットを提供しようとする。
【0008】
また、設置安定性と品質信頼性などを向上させ得るブラケットユニットを提供しようとする。
【0009】
また、本発明の実施例は設置作業以後、使用者のミスによるアンダーインダクションレンジの離脱とそれによる損傷などを防止しようとする。また、設置作業以後にも、アンダーインダクションレンジを簡易で速かに脱去しようとする。
【0010】
また、テーブルの上板にアンダーインダクションレンジを簡易で速かに設置できる上板アセンブリを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例は前記のような課題を解決するために、本体;前記本体の下面に形成され、第1接着剤が塗布される第1接着面部;前記本体の下面に前記第1接着面部と段差を有するように突出し、前記第1接着面部と平行な第2接着面部が形成されて第2接着剤が塗布される第2接着突起;および前記本体の上面に結合され、アンダーインダクションレンジが据え置かれて被固定対象に設置されるようにするカバー部;を含むアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニットを提供する。
【0012】
前記本体の下面には、第1接着剤が加圧によってスプレッドされる時に前記本体の下面から離脱して被固定対象に移動されることを遮断させる浸透防止壁が形成され得る。
【0013】
第1接着剤は第2接着剤より硬化時間がさらに長く必要とされ、第1接着剤が硬化すれば第1接着剤は外部衝撃や振動を一部吸収して接着力を継続して提供することが好ましい。
【0014】
前記浸透防止壁および前記第2接着突起の各上面は同一の高さを有することが好ましい。
【0015】
前記本体の上面には前記第2接着突起と鉛直方向に連通して前記本体が予め設定される締結部材のみで被固定対象に結合されるようにする第1締結部が形成されることが好ましい。
【0016】
前記本体の上面には高さ方向に突出し、上部内周面にねじ山構造のねじ孔を有する第2締結部が形成されることが好ましい。
【0017】
前記第2接着突起は前記第2接着突起から前記本体の外側方向に延びて、被固定対象に対する前記本体の荷重支持力をさらに向上させる拡張突起;をさらに含むことが好ましい。
【0018】
本発明の実施例は前記のような課題を解決するために、上板;前記上板の下面のうちいずれか一対角線方向に一対が結合される第1項~第8項のアンダーインダクションレンジ設置用ブラケットユニット;を含むアンダーインダクションレンジ設置用上板アセンブリを提供する。
【発明の効果】
【0019】
以上で詳述したような本発明の課題解決手段によると、次のような事項を含む多様な効果を期待することができる。ただし、本発明は下記のような効果をすべて発揮してこそ成立するものではない。
【0020】
本発明の実施例はテーブルの上板の下面にアンダーインダクションレンジを簡易で速かに設置することができる。より具体的には、本発明の実施例は上板の材質や作業者の熟練度などにかかわらず、誰でも簡易で速かに設置することができる。
【0021】
また、設置安定性と品質信頼性などを向上させることができる。
【0022】
また、本発明の実施例は設置作業以後、使用者のミスによるアンダーインダクションレンジの離脱とそれによる損傷などを防止することができる。また、設置作業以後にも、アンダーインダクションレンジを簡易で速かに脱去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例に係るブラケットユニットのうち本体が備えられた上板を示す図面である。
図2図1の本体に対する斜視図である。
図3図2の平面図である。
図4図3の本体に第1接着剤および第2接着剤が塗布された状態を示す例示図である。
図5図2を他の方向から見た斜視図である。
図6図1の一実施例に係るブラケットユニットのうちカバー部に対する斜視図である。
図7】一実施例に係るアンダーインダクションレンジが設置された状態を示す図面である。
図8図7を他の方向から見た部分拡大図である。
図9図7の設置状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の構成および効果を十分に理解するために、添付した図面を参照して本開示の好ましい実施例を説明する。しかし、本開示は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、種々の形態で具現され得、多様な変更を加えることができる。以下、本発明を説明するにおいて関連した公知機能について、この分野の技術者に自明な事項であって本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。
【0025】
第1、第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われ得る。例えば、本開示の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。
【0026】
本出願で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しない。
【0027】
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本開示の実施例で使われる用語は異なって定義されない限り、該当技術分野で通常の知識を有する者に通常的に知られている意味で解釈され得る。
【0028】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の一実施例に係るブラケットユニットのうち本体が備えられた上板を示す図面である。図1を参照すると、本発明の一実施例に係る本体100は上板Dのうち、特にその下面に設置され得る。上板DはアンダーインダクションレンジIが設置される被固定対象を意味する。上板Dは家庭やレストランなどで使われる食卓などの上板部を意味し得る。また、上板Dは調理可能であればシンク台などの上板部を意味してもよい。上板Dは木だけでなく、大理石、ガラスなどの非磁性体グループから選択されるいずれか一つの材質で形成され得る。一実施例で、上板Dはその上面と下面がそれぞれ平坦に形成され、予め設定される範囲内の厚さを有することが好ましい。このような上板Dはその材質により厚さ範囲が変更され得る。
【0030】
インダクションレンジは磁場を利用して被加熱容器自体に熱を誘導させる間接的方式で被加熱容器内の飲食物などを加熱する調理装置である。一般的に、インダクションレンジは上板Dを通じてその上面が露出される構造で設置される。これに反し、アンダーインダクションレンジIは上板Dの下側に配置されるインダクションレンジを意味する。その結果、アンダーインダクションレンジIは円形コイルによって形成される磁場が上板Dを通過して上板Dの上部に位置する被加熱容器を加熱させる。一実施例に係るアンダーインダクションレンジIはその上面が上板(被固定対象)の下面と密着しながら固定設置されるか、上板(被固定対象)の下面で一定の間隔離隔した状態で固定設置され得る。
【0031】
一実施例で、本体100は上板Dの下面に固定結合され得る。このために、本体100には第1締結部130が形成され得る。これは上板Dが木などの材質で形成されて、本体100が締結部材(ねじなど)により上板Dに容易に組立固定され得る場合に使われる。
【0032】
また、一実施例で本体100には第1接着面部110および第2接着突起120が形成され得る。これは、上板Dが大理石、ガラスなどの材質で形成されて、本体100が締結部材(ねじなど)により上板Dに組立固定され得ない場合に他の結合手段として使われる。
【0033】
すなわち、一実施例に係る本体100は、上板Dの材質にかかわらずアンダーインダクションレンジIを上板Dに容易に固定設置され得るようにする。一実施例で、本体100は対角線方向にそれぞれ一個ずつ配置されている。一実施例で、本体100は第1接着剤a1および第2接着剤a2により上板Dの下面に結合されている。
【0034】
図2図1の本体に対する斜視図であり、図3図2の平面図であり、図4図3の本体に第1接着剤および第2接着剤が塗布された状態を示す例示図である。また、図5図2を他の方向から見た斜視図である。
【0035】
一実施例に係るアンダーインダクションレンジIの上部は四隅がすべて直角で形成されている。そして、一実施例で、本体100は例えば、射出成形などの製造方法で一体に形成され得る。
【0036】
図2図5を参照すると、一実施例に係る本体100はアンダーインダクションレンジIの各角に対応して全体的に「┐」の形状で形成されることが好ましい。これを通じて、アンダーインダクションレンジIは上板(被固定対象)のいずれか一位置に安定的に固定結合され得る。
【0037】
一実施例で、本体100はアンダーインダクションレンジIの上部のいずれか一角およびこれに隣接する面がそれぞれ接触される内側面を含むことができる。この時、本体100の内側面はアンダーインダクションレンジIの上部と密着結合され得るように平坦面で形成されることが好ましい。具体的には、本体100の内側面はアンダーインダクションレンジの上部外側面と密着結合される縦内側面101と縦内側面101と垂直に配置されてアンダーインダクションレンジIの上部外側面と密着結合される横内側面102で形成され得る。また、本体100は内側面と平行に形成される外側面106を含む。
【0038】
一実施例で、本体100は本体100の下面に形成され、第1接着剤a1が塗布される第1接着面部110を含むことができる。一実施例で、このような本体100の下面は段差がない平坦面のみで形成され得る。第1接着面部110は本体100の下面と一致し得る。これとは異なり、第1接着面部110は本体100の下面のうち一部であり得る。この時、第1接着剤a1は第1接着面部110のうち複数個の個所に塗布され得る。
【0039】
一実施例で、第1接着剤a1は塗布以後12時間~36時間以内に硬化して、相対的に遅いが強い接着力を提供する接着剤であり得る。すなわち、第1接着剤a1は後述する第2接着剤a2より硬化時間がより長く必要とされる。第1接着剤a1は例えば、シリコン接着剤であり得る。シリコン接着剤はその材質特性上硬化すると弾性を提供できるところ、外部衝撃や振動などを一部吸収することができる。
【0040】
また、本体100は本体100の下面に第1接着面部110と段差を有するように突出し、第1接着面部110と平行な第2接着面部122が形成されて第2接着剤a2が塗布される第2接着突起120を含むことができる。この時、第2接着面部122は第2接着突起120の上面であり得る。
【0041】
第2接着突起120は本体100の内側から外側方向に行くほど、第2接着面部122の面積が広くなるように形成される。また、第2接着突起120は本体100の下面から鉛直下方すなわち、本体100の厚さ方向に突出形成される。第2接着突起120は本体100の延長方向と垂直に離隔配置される複数個からなり得る。この時、第2接着剤a2は第2接着面部122の全部または一部に塗布され得る。一実施例で、第2接着突起120は位置により形状に一部差があり得る。
【0042】
一実施例で、第2接着剤a2は塗布以後5分~20分以内に硬化して、はやい接着力を提供する接着剤であり得る。このような第2接着剤a2は例えば、エポキシ接着剤であり得る。エポキシ接着剤は主剤と硬化剤が予め設定される混合比率で混合された後に使われ得る。
【0043】
このように、一実施例に係る本体100は第1接着剤a1および第2接着剤a2が提供する互いに異なる特性の接着力を通じて、上板Dに迅速でありながらも安定的に持続的に結合され得る。この時、第1接着剤a1の塗布量が第2接着剤a2よりさらに多いことが好ましい。その結果、外部衝撃が本体100等に直接加えられたり間接的に伝達される場合にも、本体100は第1接着剤a1によって上板Dの下面に安定的に固定結合され得る。
【0044】
また、一実施例で、第2接着突起120は第2接着突起120から本体100の外側方向に延びて、被固定対象に対する本体100の荷重支持力をさらに向上させる拡張突起120aをさらに含むことができる。この時、拡張突起120aは第2接着面部122と同一平面で形成され、第2接着剤a2が塗布され得る拡張接着面部122aを含む。
【0045】
これによって、第2接着剤a2は拡張接着面部122aの全部または一部に直接塗布され得る。これとは異なり、第2接着面部122に塗布された第2接着剤a2は加圧によってスプレッドされて拡張接着面部122aの全部または一部に塗布され得る。その結果、拡張接着面部122aは第2接着剤a2による接着力をさらに向上させることができる。
【0046】
一実施例で、本体100の下面には、第1接着剤a1が加圧によってスプレッドされる時、本体100の下面から離脱して被固定対象に移動されることを遮断させる浸透防止壁140が形成され得る。一実施例で、浸透防止壁140は一定の幅を有して上方に突出するものの、本体100の下面のうち特に内側縁に沿って形成されることが好ましい。
【0047】
本体100が上板Dの下面に固定結合される過程で、第1接着剤a1は上板Dにより加圧され得る。浸透防止壁140は第1接着面部110に塗布された第1接着剤a1が加圧される時、第1接着剤a1が本体100の内側方向に移動されて本体100の下面から離脱することを遮断させることができる。これは上板DにアンダーインダクションレンジIを設置する過程で、第1接着剤a1がアンダーインダクションレンジIと接触することを防止することができる。
【0048】
また、一実施例で、浸透防止壁140および第2接着突起120の各上面は同一の高さを有することが好ましい。これは、本体100が上板Dと平行に結合され得るようにする。また、これは、上板Dに対する本体100の結合力を向上させることができる。他の実施例で、浸透防止壁140、第2接着突起120および拡張突起120aの各上面は同一の高さを有することが好ましい。
【0049】
図5を参照すると、一実施例で、本体100の上面には第2接着突起120と鉛直方向に連通して本体100が予め設定される締結部材のみで被固定対象に結合されるようにする第1締結部130が形成され得る。
【0050】
一実施例で、第1締結部130は本体100の上面から上方に突出形成され得る。具体的には、第1締結部130は締結溝132、締結孔134等を含むことができる。締結溝132は上部が開口されて上部を通じて挿入される締結部材が収容結合される空間を提供する。そして、締結孔134は第2接着面部122と連通し、締結部材のねじ山部が通過され得るようにする。ここで、締結部材は例えば、ねじであり得る。その結果、本体100は前述した第1接着剤a1および第2接着剤a2を使わなくても、被固定対象に結合され得る。
【0051】
また、一実施例で、本体100の上面には高さ方向に突出し、上部内周面にねじ構造のねじ孔152を有する第2締結部150が形成され得る。また、第2締結部150は第2接着面部122と連通する収容溝154等を含むことができる。
【0052】
一実施例で、カバー部200はボルトb等の締結部材によって本体100に結合され得る。すなわち、収容溝154はカバー部200を本体100に結合させる時、ねじ孔152を通じて通過する締結部材が収容される空間を提供する。また、収容溝154は第2接着剤a2が加圧によってスプレッドされる時、本体100の内側方向に一部移動される第2接着剤a2を収容することができる。
【0053】
この時、第1締結部130と第2締結部150は互いに交互に配置されることが好ましい。また、第1締結部130および第2締結部150は同一高さで形成されることが好ましい。
【0054】
一方、一実施例に係る本体100の上面には、第1締結部130および第2締結部150と同一高さを有するように突出し、カバー部200の下面と面接触結合される接触リブ部180が形成され得る。接触リブ部180は本体100とカバー部200の間の結合力を増加させることができる。
【0055】
また、一実施例に係る本体100の上面には、本体100の上面のうちその縁の一部から予め設定される高さで突出する縁リブ部170が形成され得る。縁リブ部170は本体100の変形や破損を防止することができる。
【0056】
また、一実施例に係る本体100の上面で予め設定される高さで突出し、第1締結部130と第2締結部150の間を連結する内側リブ部160が形成され得る。内側リブ部160は第1締結部130および第2締結部150の剛性を増加させることができる。
【0057】
図6は、図1の一実施例に係るブラケットユニットのうちカバー部に対する斜視図である。図6を参照すると、一実施例に係るアンダーインダクションレンジI設置用ブラケットユニットは本体100の上面に結合され、アンダーインダクションレンジIが据え置かれて被固定対象に設置されるようにするカバー部200をさらに含むことができる。
【0058】
具体的には、カバー部200はカバープレート210、連結プレート230、据え置きプレート220等を含むことができる。カバープレート210はカバー部200が本体100と結合される時、本体100の上面のうち少なくとも一部を覆うカバーに該当する。この時、カバープレート210には少なくとも一つ以上の貫通孔212が離隔形成されている。据え置きプレート220はカバープレート210と段差を形成し、アンダーインダクションレンジIが据え置かれる据え置き部を提供する。連結プレート230はカバープレート210と据え置きプレート220の間を連結する。
【0059】
本体100にカバー部200を結合するために、まず貫通孔212とねじ孔152が鉛直方向に互いに連通するように本体100の上面にカバー部200を配置する。その次、ボルトb等の締結部材を使って、ボルトbが貫通孔212およびねじ孔152を通過して本体100に締め付け締結されるようにする。
【0060】
図7は一実施例に係るアンダーインダクションレンジが設置された状態を示す図面であり、図8図7を他の方向から見た部分拡大図であり図9図7の設置状態を示す側面図である。図7図9を参照すると、一実施例で、アンダーインダクションレンジIはその上面が上板Dの下面と互いに対向しながら密着結合される。
【0061】
このために、図1のように一対のブラケット本体100がいずれか一対角線方向に結合されている上板Dアセンブリを準備する。そして、本体100の各位置に対応して上板Dの下面にアンダーインダクションレンジIを整列させる。この時、上板Dの下面とアンダーインダクションレンジIの上面が互いに密着するようにする。その次、カバー部200を使ってアンダーインダクションレンジIを据え付ける。この時、カバー部200の一側にはアンダーインダクションレンジIが据え置かれるようにし、他側はボルトbを使ってカバープレート210が本体100と固定結合されるようにする。その結果、アンダーインダクションレンジIは簡易で速かに上板Dの下側に設置され得る。
【0062】
本発明の一実施例に係るアンダーインダクションレンジI設置用上板アセンブリは、上板Dおよびブラケットユニットを含むことができる。ここで、上板Dは被固定対象に該当し、すでに説明したところ、以下、具体的説明は省略する。
【0063】
また、一実施例に係るブラケットユニットはアンダーインダクションレンジI設置用としてすでに説明したところ、以下、具体的説明は省略する。一実施例で、ブラケットユニットは上板Dの下面のうちいずれか一対角線方向に一対すなわち、2個か結合され得る。これとは異なり、ブラケットユニットは上板Dの下面のうち互いに交差する対角線方向に総4個か結合され得る。
【0064】
以上、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲はこのような特定の実施例にのみ限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範疇内で適切に変更可能なものである。
【符号の説明】
【0065】
100:本体
200:カバー部
110:第1接着面部
120:第2接着突起
130:第1締結部
140:浸透防止壁
150:第2締結部
160:内側リブ部
170:縁リブ部
180:接触リブ部
101:縦内側面
102:横内側面
106:外側面
122:第2接着面部
120a:拡張突起
122a:拡張接着面部
132:締結溝
134:締結孔
152:ねじ孔
154:収容溝
210:カバープレート
220:据え置きプレート
230:連結プレート
212:貫通孔
a1:第1接着剤
a2:第2接着剤
I:アンダーインダクションレンジ
D:上板

図1
図2
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図9