(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024167990
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241128BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241128BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0481
H04N1/00 127B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084354
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】平部 雅人
(72)【発明者】
【氏名】小西 浩平
(72)【発明者】
【氏名】岡林 良典
(72)【発明者】
【氏名】田代 大悟
【テーマコード(参考)】
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB32
5C062AB33
5C062AB35
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC34
5C062AE03
5C062AE16
5C062AF02
5C062AF10
5C062AF12
5E555AA07
5E555AA16
5E555BA02
5E555BA27
5E555BB02
5E555BB27
5E555BC04
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5E555CC01
5E555DB04
5E555DB43
5E555DC07
5E555DD01
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】画像形成装置の操作に関する複数の画面を操作端末の一つの表示領域に表示させるとともに、複数の画面に対する操作の利便性を向上させることが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムの画像形成装置において、表示処理部は、画像形成装置のリモート操作を受け付ける操作端末の設定画面P1と、画像形成装置2の操作に関する操作マニュアル画面P2とを、一つの操作表示部に表示させる。受付処理部は、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付ける。制御処理部は、受付処理部が設定画面P1及び操作マニュアル画面P2の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置のリモート操作を受け付ける第1画面と、前記画像形成装置の操作に関する第2画面とを、操作端末の一つの表示領域に表示させる表示処理部と、
前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付け可能な受付処理部と、
前記受付処理部が前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する制御処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記表示領域の第1領域に表示される前記第1画面は、前記画像形成装置の設定操作を受け付ける設定画面であり、
前記表示領域の第2領域に表示される前記第2画面は、前記画像形成装置の操作マニュアルを表示する操作マニュアル画面であり、
前記受付処理部が前記第1画面において所定の設定項目を選択するユーザー操作を受け付けた場合に、前記制御処理部は、前記操作マニュアルのうち前記設定項目に関するページを検索し、検索した前記ページを前記第2領域に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御処理部は、前記所定の設定項目に対するユーザー操作の操作内容に応じた検索処理を実行して、検索結果を前記第2領域に表示させる、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御処理部は、
前記所定の設定項目を押下した状態が所定時間未満の場合に、前記操作マニュアルのうち前記所定の設定項目に最も関連性の高いページのみを前記第2領域に表示させ、
前記所定の設定項目を押下した状態が前記所定時間以上の場合に、前記操作マニュアルのうち前記所定の設定項目をキーワードに含むページ一覧を前記第2領域に表示させ、
前記所定の設定項目を押下した状態が上限時間以上の場合に、前記操作マニュアルに対する検索処理を中止する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御処理部は、前記所定の設定項目が押下されている時間を識別可能な情報を前記表示領域に表示させる、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記受付処理部が前記第2画面において前記操作マニュアルに含まれる所定のキーワードを選択するユーザー操作を受け付けた場合に、前記制御処理部は、前記第1画面に表示中のページを前記キーワードに対応するページに遷移させるか否かを選択する選択画面を表示させ、前記キーワードに対応するページに遷移させる旨の操作を受け付けた場合に前記キーワードに対応するページに遷移させる、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
画像形成装置のリモート操作を受け付ける第1画面と、前記画像形成装置の操作に関する第2画面とを、操作端末の一つの表示領域に表示させる表示ステップと、
前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付け可能な受付ステップと、
前記受付ステップにおいて前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の表示部において、操作画面(設定画面)と操作マニュアル画面とを一つの画面に並べて表示させる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、操作画面と操作マニュアル画面とが個別に表示されるため、例えばユーザーは設定画面の設定内容の操作方法を調べる場合に操作マニュアル画面を個別に操作する必要がある。このため、操作画面と操作マニュアル画面とを一つの画面内で確認できるメリットはあるものの利便性が低い問題がある。
【0005】
本発明の目的は、画像形成装置の操作に関する複数の画面を操作端末の一つの表示領域に表示させるとともに、複数の画面に対する操作の利便性を向上させることが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る情報処理システムは、表示処理部と受付処理部と制御処理部とを備える。前記表示処理部は、画像形成装置のリモート操作を受け付ける第1画面と、前記画像形成装置の操作に関する第2画面とを、操作端末の一つの表示領域に表示させる。前記受付処理部は、前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付ける。前記制御処理部は、前記受付処理部が前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する。
【0007】
本発明の他の局面に係る情報処理方法は、表示ステップと受付ステップと変更ステップとを含む。前記表示ステップでは、画像形成装置のリモート操作を受け付ける第1画面と、前記画像形成装置の操作に関する第2画面とを、操作端末の一つの表示領域に表示させる。前記受付ステップでは、前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付ける。前記制御ステップでは、前記受付ステップにおいて前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置の操作に関する複数の画面を操作端末の一つの表示領域に表示させるとともに、複数の画面に対する操作の利便性を向上させることが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す模式図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に表示される設定画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置に表示される操作マニュアル画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される操作マニュアル画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される設定画面及び操作マニュアル画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される設定画面及び操作マニュアル画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される設定画面及び操作マニュアル画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る情報処理システムで実行される情報通知処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
[情報処理システム10]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、操作端末1と画像形成装置2とを含んでいる。情報処理システム10は本発明の情報処理システムの一例であり、画像形成装置2は本発明の画像形成装置の一例であり、操作端末1は本発明の操作端末の一例である。操作端末1は、例えばノートパソコン、モバイル端末、スマートフォンなどの情報処理装置であり、ユーザー端末の一例である。画像形成装置2と操作端末1とは、電話回線、インターネット、LANなどのネットワークN1を介して通信可能である。
【0012】
情報処理システム10では、例えば、ユーザーが操作端末1を操作して所望の印刷ジョブを投入するリモート操作(印刷指示)を行うと、画像形成装置2は当該印刷ジョブを取得して実行(印刷処理)する。また、ユーザーが画像形成装置2において原稿のスキャン操作を行うと、原稿から画像を読み取った画像データを操作端末1に送信する(スキャン処理)。ユーザーは、操作端末1に操作画面(リモートパネル接続画面)を表示させて、画像形成装置2に実行させる各種ジョブの設定操作(実行指示)を行うことが可能である。また、ユーザーは、操作端末1に操作マニュアル画面を表示させて、画像形成装置2の操作マニュアルを確認することが可能である。なお、前記操作画面及び前記操作マニュアル画面は、画像形成装置2の操作表示部21においても表示可能である。このように、ユーザーは、画像形成装置2に表示される画面を、画像形成装置2から離れた場所において操作端末1に表示させてリモート操作を行うことが可能である。
【0013】
ところで、従来の技術では、操作画面と操作マニュアル画面とが個別に表示されるため、例えばユーザーは設定画面の設定内容の操作方法を調べる場合に操作マニュアル画面を個別に操作する必要がある。このため、操作画面と操作マニュアル画面とを一つの画面内で確認できるメリットはあるものの利便性が低い問題がある。これに対して、本実施形態に係る情報処理システム10では、以下に示すように、画像形成装置2の操作に関する複数の画面を操作端末1の一つの表示領域に表示させるとともに、複数の画面に対する操作の利便性を向上させることが可能である。
【0014】
[画像形成装置2]
図2に示されるように、画像形成装置2は、操作表示部21、ADF(Auto Document Feeder)22、画像読取部23、画像形成部24、通信I/F25、記憶部26、及び制御部27などを備える。具体的に、画像形成装置2は、プリンター機能、スキャナー機能、コピー機能、及びファクシミリ機能などを有する複合機である。なお、本発明の画像形成装置は、複合機に限らず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置のような任意の画像形成装置に適用可能である。
【0015】
操作表示部21は、情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部と、ユーザー操作を受け付けるタッチパネル及び操作ボタンなどの操作部とを備える。
【0016】
ADF22は、原稿セット部、搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部23の読み取り対象となる原稿を搬送する自動原稿搬送装置である。
【0017】
画像読取部23は、原稿台、光源、ミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備え、原稿の画像を読み取って画像データとして出力することが可能である。
【0018】
画像形成部24は、電子写真方式又はインクジェット方式で画像データに基づく印刷処理を実行することが可能であり、前記画像データに基づいてシート上に画像を形成する。例えば、画像形成部24が電子写真方式の画像形成部である場合、画像形成部24は感光体ドラム、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置などを備える。
【0019】
通信I/F25は、外部装置との間で有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。例えば、通信I/F25は、ネットワークN1を経由して、操作端末1との間でデータ通信を行う。
【0020】
記憶部26は、フラッシュメモリー、ハードディスク又はEEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部26には、制御部27によって実行される各種の制御プログラム、及び各種のデータなどが記憶される。制御部27によって実行される制御プログラムには、後述の表示制御処理(
図10参照)を制御部27に実行させるための表示制御プログラムが含まれる。
【0021】
制御部27は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
【0022】
具体的に、制御部27は、受付処理部271、表示処理部272、制御処理部273などを含む。なお、制御部27は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することによりこれらの各処理部として機能する。また、制御部27は、これらの各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
【0023】
受付処理部271は、ユーザーから各種の操作を受け付ける。表示処理部272は、各種の情報を画像形成装置2の操作表示部21に表示させる。
【0024】
例えば、表示処理部272は、画像形成装置2に対する設定操作(例えばジョブの設定操作)を受け付ける設定画面P1を操作表示部21に表示させる。
図3には、設定画面P1の一例を示している。受付処理部271は、ユーザーが設定画面P1において設定操作を行った場合に、当該設定操作を受け付ける。制御部27は、受付処理部271が受け付けた設定操作に応じた処理(印刷処理、スキャン処理など)を実行する。
【0025】
また例えば、表示処理部272は、画像形成装置2に操作表示部21に操作マニュアル画面P2を表示させる。
図4には、操作マニュアル画面P2の一例を示している。受付処理部271は、ユーザーが操作マニュアル画面P2において選択操作を行った場合に、当該選択操作を受け付ける。表示処理部272は、ユーザーが選択した項目の操作マニュアル(該当ページ)を操作表示部21に表示させる。
【0026】
また、受付処理部271は、操作端末1を介してユーザーのリモート操作を受け付けることが可能である。また、表示処理部272は、操作端末1に各種の情報を表示させることが可能である。例えば、表示処理部272は、操作端末1の操作表示部13に、画像形成装置2を利用するためのログイン画面(不図示)、画像形成装置2の設定操作を行うための設定画面P1、操作マニュアル画面P2などを表示させる。受付処理部271は、ユーザーから、前記ログイン画面にログイン情報(ユーザーID、パスワードなど)を入力する操作、設定画面P1に対する設定操作(実行指示)、操作マニュアル画面P2に対する選択操作などを受け付ける。
【0027】
図5には、操作端末1の操作表示部13に表示される設定画面P1の一例を示している。操作端末1に表示される設定画面P1(
図5参照)の内容と、画像形成装置2に表示される設定画面P1(
図3参照)の内容とは同一である。なお、操作端末1に表示される設定画面P1の内容と、画像形成装置2に表示される設定画面P1の内容とが異なっていてもよい。例えば、操作端末1に表示される設定画面P1において、画像形成装置2をリモート操作できない内容が省略されてもよい。
【0028】
図6には、操作端末1の操作表示部13に表示される操作マニュアル画面P2の一例を示している。操作端末1に表示される操作マニュアル画面P2(
図6参照)の内容と、画像形成装置2に表示される操作マニュアル画面P2(
図4参照)の内容とは同一である。なお、操作端末1に表示される操作マニュアル画面P2の内容と、画像形成装置2に表示される操作マニュアル画面P2の内容とが異なっていてもよい。例えば、操作端末1に表示される操作マニュアル画面P2において、画像形成装置2をリモート操作できない内容が省略されてもよい。
【0029】
以上のように、表示処理部272は、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれを、画像形成装置2及び操作端末1のそれぞれに表示させることが可能である。また、受付処理部271は、画像形成装置2及び操作端末1のそれぞれにおいてユーザーから各種操作を受け付けることが可能である。これにより、画像形成装置2のリモート操作(遠隔操作)が可能になる。他の実施形態として、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2が画像形成装置2にネットワークN1を介して接続されたサーバーに格納されてもよい。この場合、サーバーが設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれを、画像形成装置2及び操作端末1のそれぞれに表示させてもよい。
【0030】
また、表示処理部272は、操作端末1において、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2を一つの表示領域にまとめて表示させることが可能である。表示処理部272は、操作端末1の操作表示部13において、一つの表示領域を複数の分割領域に分割して、それぞれの分割領域に画面を表示させる。例えば
図7に示すように、表示処理部272は、一つの表示領域を左側領域D1と右側領域D2とに分割し、左側領域D1に設定画面P1(本発明の第1画面)を表示させ、右側領域D2に操作マニュアル画面P2(本発明の第2画面)を表示させる。なお、前記表示領域の分割方法及び各分割領域の大きさは限定されない。
【0031】
例えば、操作端末1に表示された設定画面P1(
図5参照)又は操作マニュアル画面P2(
図6参照)おいて、ユーザーが所定の操作(画面分割操作)を行った場合に、表示処理部272は、表示領域を分割して設定画面P1及び操作マニュアル画面P2を並べて表示(2画面表示)させる。これにより、ユーザーは、例えば操作マニュアル画面P2を見ながら設定画面P1を操作することが可能になる。
【0032】
本実施形態では、さらに、制御処理部273が、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2の表示内容を互いに連動させる表示制御処理を実行する。
【0033】
具体的には、受付処理部271は設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付ける。制御処理部273は、受付処理部271が設定画面P1及び操作マニュアル画面P2の一方の画面においてユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する。
【0034】
例えば、受付処理部271が操作端末1の設定画面P1において所定の設定項目を選択するユーザー操作を受け付けた場合に、制御処理部273は、操作マニュアルのうち前記設定項目に関するページを検索し、検索したページを右側領域D2に表示させる。例えば
図8に示すように、操作端末1の操作表示部13において、ユーザーが左側領域D1に表示された設定画面P1の「用紙選択」の項目を選択した場合に、制御処理部273は、操作マニュアルのうち「用紙選択」に関するページ(ここではページP3)を検索し、検索したページP3を右側領域D2に表示させる。制御処理部273は、例えばユーザーが選択した項目を検索キーワードに設定し、操作マニュアルに含まれる複数のページに対して、検索キーワードに基づく検索処理を実行する。
【0035】
ここで、制御処理部273は、所定の設定項目に対するユーザー操作の操作内容に応じた検索処理を実行して、検索結果を分割領域に表示させてもよい。具体的には、制御処理部273は、ユーザーが設定画面P1において設定項目を押下(タッチ操作など)する操作時間の長さに応じて異なる表示処理を実行する。
【0036】
例えば、制御処理部273は、ユーザーが設定画面P1において設定項目を押下した状態が所定時間未満(短押し操作)の場合に、操作マニュアルのうち前記設定項目に最も関連性の高いページのみを右側領域D2に表示させる。例えば、ユーザーが設定画面P1(
図8参照)の所定の設定項目をタッチして直ぐに離した場合に、制御処理部273は、短押し操作と判断して、当該設定項目のキーワードを最も多く含むページを検索して、当該ページを右側領域D2に表示させる。
【0037】
また例えば、制御処理部273は、ユーザーが設定画面P1において設定項目を押下した状態が前記所定時間以上(長押し操作)の場合に、操作マニュアルのうち前記設定項目をキーワードに含むページ一覧を右側領域D2に表示させる。例えば、ユーザーが設定画面P1(
図8参照)の所定の設定項目をタッチしたまま所定時間が経過した場合に、制御処理部273は、長押し操作と判断して、当該設定項目のキーワードを含む全てのページを検索して、当該ページを右側領域D2に一覧表示させる。
【0038】
また例えば、制御処理部273は、ユーザーが設定画面P1において設定項目を押下した状態が上限時間以上の場合(長押し超過操作)に、操作マニュアルに対する検索処理を中止する。例えば、ユーザーが設定画面P1(
図8参照)の所定の設定項目をタッチしたまま前記所定時間以内に離さない場合(タッチしたまま上限時間を経過した場合)に、制御処理部273は、誤操作と判断して検索処理を実行しない。この場合、制御処理部273は、右側領域D2の表示内容を変更しないでエラー情報を表示させる。
【0039】
また、制御処理部273は、所定の設定項目が押下されている時間を識別可能な情報を操作表示部13に表示させてもよい。例えば、制御処理部273は、設定画面P1において所定の設定項目が所定時間以上押された(長押し操作)と判断すると、長押し操作の時間の経過状況を識別可能なタイムバーE1(
図8参照)を設定画面P1に表示させる。制御処理部273は、タイムバーE1における経過時間の位置に基づいて上述の検索処理を実行してもよい。なお、制御処理部273は、タイムバーE1に代えて、円グラフを表示させてもよいし、経過時間の数値をカウントアップ表示させてもよい。また、制御処理部273は、タイムバーE1において、経過時間に応じた検索処理の内容を識別可能に表示させてもよい。これにより、ユーザーは、経過時間を把握することができるため、意図した検索処理を実行させることができる。
【0040】
また、制御処理部273は、操作マニュアル画面P2に対するユーザー操作に基づいて左側領域D1の表示内容を変更してもよい。具体的には、受付処理部271が右側領域D2において操作マニュアルに含まれる所定のキーワードを選択するユーザー操作を受け付けた場合に、制御処理部273は、左側領域D1に表示中のページを前記キーワードに対応するページに遷移させるか否かを選択する選択画面P4(
図9参照)を表示させ、前記キーワードに対応するページに遷移させる旨の操作を受け付けた場合に前記キーワードに対応するページに遷移させる。例えば
図9に示す操作マニュアル画面P2においてユーザーが「排紙先」のキーワードを選択した場合に、制御処理部273は、選択画面P4を表示させる。選択画面P4においてユーザーが「はい」を選択すると、制御処理部273は、左側領域D1の表示内容を、排紙先を設定する設定画面に変更する。
【0041】
以上のように、制御処理部273は、操作端末1において、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれに対するユーザー操作に基づいて、それぞれの画面の表示内容を互いに連動させる。なお、制御処理部273は、画像形成装置2の操作表示部21において、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれに対するユーザー操作に基づいて、それぞれの画面の表示内容を互いに連動させてもよい。
【0042】
その他、制御部27は、ADF22、画像読取部23、画像形成部24などの各部を制御することにより、画像形成装置2を統括制御する。
【0043】
[操作端末1]
図2に示されるように、操作端末1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備える。操作端末1は、画像形成装置2を利用するユーザーが所持する操作機器であり、例えばノートパソコン、モバイル端末、スマートフォンなどの情報処理装置である。
【0044】
通信I/F14は、操作端末1を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して画像形成装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェイスである。
【0045】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。操作表示部13は、ユーザーから画像形成装置2の設定操作を受け付ける設定画面P1(
図5等参照)、画像形成装置2の操作マニュアルを表示する操作マニュアル画面P2(
図6等参照)などを表示する。また、操作表示部13は、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2を一つの表示領域に並べて表示(2画面表示)する(
図7等参照)。操作表示部13は、例えばタッチパネルで構成され、利用者のタッチ操作を受け付ける。
【0046】
記憶部12は、フラッシュメモリー、ハードディスク又はEEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部12には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って画像形成装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部11に実行させるための制御プログラムである。
【0047】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより操作端末1を制御する。
【0048】
具体的に、制御部11は、記憶部12に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部111として機能する。ブラウザ処理部111は、画像形成装置2(又はサーバー)からネットワークN1を介して提供される各種情報(設定画面P1、操作マニュアル画面P2など)を操作表示部13に表示させ、操作表示部13に対する操作を画像形成装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、操作端末1は、制御部11によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、画像形成装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0049】
[表示制御処理]
次に、
図10を参照しつつ、画像形成装置2の制御部27によって実行される表示制御処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部27により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記表示制御処理は、操作端末1からログイン情報を送信されることにより開始され、操作端末1に対する表示制御処理を実行する。また、本発明は、前記表示制御処理に含まれる一又は複数のステップを実行する表示制御方法(本発明の情報処理方法に相当)の発明として捉えることができる。
【0050】
また、ここで説明する前記表示制御処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記表示制御処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11が前記表示制御処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、一のプロセッサーが前記表示制御処理における各ステップを実行してもよいし、複数のプロセッサーが前記表示制御処理における各ステップを分散して実行してもよい。
【0051】
まず、ステップS1において、制御部27は、操作端末1を介してユーザーから設定画面P1の表示指示を受け付けたか否かを判定する。例えばユーザーが操作端末1において、画像形成装置2を操作するための設定画面P1の表示指示を行うと、制御部27は、当該表示指示を受け付ける。制御部27は、設定画面P1の表示指示を受け付けると(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。一方、制御部27は、設定画面P1の表示指示を受け付けない場合(S1:No)、処理をステップS3に移行させる。
【0052】
ステップS2において、制御部27は、設定画面P1を操作端末1の操作表示部13に表示させる(
図5参照)。これにより、ユーザーは、操作端末1において、設定画面P1を操作することにより画像形成装置2のジョブを実行させるなどリモート操作することができる。ステップS2は、本発明の表示ステップの一例である。
【0053】
次に、ステップS3において、制御部27は、操作端末1を介してユーザーから操作マニュアル画面P2の表示指示を受け付けたか否かを判定する。例えばユーザーが操作端末1において、操作マニュアル画面P2の表示指示を行うと、制御部27は、当該表示指示を受け付ける。制御部27は、操作マニュアル画面P2の表示指示を受け付けると(S3:Yes)、処理をステップS4に移行させる。一方、制御部27は、操作マニュアル画面P2の表示指示を受け付けない場合(S3:No)、表示制御処理を終了する。
【0054】
ステップS4において、制御部27は、操作マニュアル画面P2を操作端末1の操作表示部13に表示させる(
図6参照)。これにより、ユーザーは、操作端末1において、画像形成装置2の操作マニュアルを確認することができる。ステップS4は、本発明の表示ステップの一例である。
【0055】
次にステップS5において、制御部27は、操作端末1を介してユーザーから2画面表示の表示指示を受け付けたか否かを判定する。例えばユーザーが操作端末1において、2画面表示の表示指示を行うと、制御部27は、当該表示指示を受け付ける。制御部27は、2画面表示の表示指示を受け付けると(S5:Yes)、処理をステップS6に移行させる。一方、制御部27は、2画面表示の表示指示を受け付けない場合(S5:No)、表示制御処理を終了する。
【0056】
ステップS6において、制御部27は、操作端末1の操作表示部13における一つの表示領域を2つの分割領域に分割して、それぞれの分割領域に画面を表示(2画面表示)させる。例えば
図7に示すように、制御部27は、一つの表示領域を左側領域D1と右側領域D2とに分割し、左側領域D1に設定画面P1を表示させ、右側領域D2に操作マニュアル画面P2を表示させる。なお、ユーザーは、操作表示部13において、各分割領域に表示させる画面を選択可能であってもよい。すなわち、本発明において、操作端末1の一つの表示領域にまとめて表示される画面の内容は、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2に限定されない。ステップS6は、本発明の表示ステップの一例である。
【0057】
次にステップS7において、制御部27は、操作端末1を介してユーザーから検索操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、制御部27は、操作端末1の操作表示部13に表示された設定画面P1及び操作マニュアル画面P2(
図7参照)において、ユーザーの検索操作を受け付ける。前記検索操作には、設定画面P1及び操作マニュアル画面P2のそれぞれにおいて、所定の項目(キーワード)を短い時間だけタッチする操作(短押し操作)、所定の項目(キーワード)を長い時間連続してタッチする操作(長押し操作)などが含まれる。制御部27は、ユーザーから前記検索操作を受け付けると(S7:Yes)、処理をステップS8に移行させる。制御部27は、ユーザーから前記検索操作を受け付けない場合(S7:No)、表示制御処理を終了する。ステップS7は、本発明の受付ステップの一例である。
【0058】
ステップS8において、制御部27は、前記検索操作に応じた検索処理を実行して検索結果を出力する。
【0059】
例えば、ユーザーが設定画面P1(
図7参照)において所定の設定項目をタッチして直ぐに離した場合、すなわち、設定項目を押下した状態が所定時間未満(短押し操作)の場合、制御部27は、操作マニュアルから当該設定項目のキーワードを最も多く含むページを抽出して、当該ページを右側領域D2に表示させる(
図8参照)。
【0060】
また例えば、ユーザーが設定画面P1(
図7参照)において所定の設定項目を所定時間以上連続して押下(長押し操作)した場合、制御部27は、操作マニュアルから前記設定項目をキーワードに含む全てのページを抽出して、当該ページを右側領域D2に一覧表示させる。
【0061】
また例えば、ユーザーが設定画面P1(
図7参照)において所定の設定項目を押下した状態が上限時間以上の場合(タッチしたまま上限時間を経過した場合)に、制御部27は、誤操作と判断して検索処理を実行しない。この場合、制御部27は、右側領域D2の表示内容を変更しないでエラー情報を表示させる。
【0062】
また例えば、ユーザーが操作マニュアル画面P2(
図7参照)において所定のキーワードを押下した場合、制御部27は、設定画面P1から当該キーワードに一致する設定項目のページを抽出して、当該ページを左側領域D1に表示させる。なお、制御部27は、操作マニュアル画面P2においてユーザーによりキーワードが選択された場合に、左側領域D1に表示中のページを前記キーワードに対応するページに遷移させるか否かを選択する選択画面P4(
図9参照)を表示させてもよい。この場合、制御部27は、ユーザーから前記キーワードに対応するページに遷移させる旨の操作(「はい」)を受け付けた場合に、前記キーワードに対応するページに遷移させる。ステップS8は、本発明の制御ステップの一例である。
【0063】
制御部27は、操作端末1におけるユーザーの操作に基づいて、上述の処理を繰り返し実行する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システム10は、画像形成装置2のリモート操作を受け付ける第1画面(設定画面P1)と、画像形成装置2の操作に関する第2画面(操作マニュアル画面P2)とを、操作端末1の一つの表示領域に表示させ、前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付け可能である。また、情報処理システム10は、前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面においてユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容をユーザー操作に応じた内容に変更する。
【0065】
上記構成によれば、例えばユーザーが操作端末1において設定画面P1の設定項目を設定した場合に、設定画面P1の横に当該設定項目に関する操作マニュアルを表示させることができる(
図8参照)。このように、設定画面P1と操作マニュアル画面P2とが連動して表示されるため、ユーザーは、画像形成装置2の設定操作を容易に行うことが可能になる。よって、画像形成装置2の操作に関する複数の画面を操作端末1の一つの表示領域に表示させるとともに、複数の画面に対する操作の利便性を向上させることが可能になる。
【0066】
本発明は以下の構成を備えてもよい。
【0067】
(1)情報処理システム10は、画面操作装置(例えば画像形成装置2)を遠隔で操作できるようなリモートパネル接続画面(設定画面P1)と画像形成装置2に関連する操作マニュアル(操作マニュアル画面P2)とを同時に一つの画面内に表示することを可能とし、リモートパネル接続画面内の操作や情報をもとに操作マニュアル上の項目を制御することを可能とするシステムである。また、画像形成装置2は、操作マニュアル上の操作をもとにリモートパネル接続画面内の操作を制御することが可能である。
【0068】
(2)また、情報処理システム10は、画像形成装置2を遠隔操作可能なリモートパネル接続画面と操作マニュアル画面とを連動することが可能である。情報処理システム10は、リモートパネル接続画面上のキーワード領域を長押しすると、操作マニュアル上で自動的にキーワード検索を実行する機能を備える。
【0069】
(3)また、情報処理システム10において、キーワードを長押ししたと判定されてから長押しを解除するまでの期間にレベルを設けてもよい。例えば、長押しと判定されてから短い期間内に長押しを解除すると操作マニュアル上で最も関連度の高いキーワードのページのみ自動で表示させ、長押しと判定されてから短い期間内から長い期間内に長押しを解除すると操作マニュアル上に検索結果一覧を表示させ、長押しと判定されてから長い期間までに長押しを解除しなければ誤操作とみなして操作マニュアル上での検索を行わない。
【0070】
(4)また、情報処理システム10は、キーワードの長押しのレベルを判断する機能を備えてもよい。例えば、キーワードが長押しされたと判定されてから短い期間が経過すると画面上に長押しの時間を端的に現したバー(タイムバーE1)や円グラフなどを表示させ、どのエリア内で長押しを解除したかどうかによってどのような検索を行うかを示す。
【0071】
(5)また、情報処理システム10は、操作マニュアル上のキーワードを長押しすると画面遷移するかどうかのダイアログ(選択画面P4)を表示させ、遷移すると選択した場合のみ、リモートパネル接続画面上で自動的にキーワードに関連する画面に遷移する。
【0072】
本発明の情報処理システムは、画像形成装置2及び操作端末1(ユーザー端末)で構成されてもよいし、画像形成装置2単体で構成されてもよいし、サーバー装置(不図示)単体で構成されてもよい。例えば、サーバー装置は、画像形成装置2の受付処理部271、表示処理部272、及び制御処理部273を備え、上述した各処理を実行してもよい。すなわち、前記サーバー装置が、前記表示制御処理(
図10参照)を実行してもよい。
【0073】
[開示の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される開示の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0074】
<付記1>
画像形成装置のリモート操作を受け付ける第1画面と、前記画像形成装置の操作に関する第2画面とを、操作端末の一つの表示領域に表示させる表示処理部と、
前記第1画面及び前記第2画面のそれぞれにおいてユーザー操作を受け付け可能な受付処理部と、
前記受付処理部が前記第1画面及び前記第2画面の一方の画面において前記ユーザー操作を受け付けた場合に、他方の画面の表示内容を前記ユーザー操作に応じた内容に変更する制御処理部と、
を備える情報処理システム。
【0075】
<付記2>
前記表示領域の第1領域に表示される前記第1画面は、前記画像形成装置の設定操作を受け付ける設定画面であり、
前記表示領域の第2領域に表示される前記第2画面は、前記画像形成装置の操作マニュアルを表示する操作マニュアル画面であり、
前記受付処理部が前記第1画面において所定の設定項目を選択するユーザー操作を受け付けた場合に、前記制御処理部は、前記操作マニュアルのうち前記設定項目に関するページを検索し、検索した前記ページを前記第2領域に表示させる、
付記1に記載の情報処理システム。
【0076】
<付記3>
前記制御処理部は、前記所定の設定項目に対するユーザー操作の操作内容に応じた検索処理を実行して、検索結果を前記第2領域に表示させる、
付記1又は2に記載の情報処理システム。
【0077】
<付記4>
前記制御処理部は、
前記所定の設定項目を押下した状態が所定時間未満の場合に、前記操作マニュアルのうち前記所定の設定項目に最も関連性の高いページのみを前記第2領域に表示させ、
前記所定の設定項目を押下した状態が前記所定時間以上の場合に、前記操作マニュアルのうち前記所定の設定項目をキーワードに含むページ一覧を前記第2領域に表示させ、
前記所定の設定項目を押下した状態が上限時間以上の場合に、前記操作マニュアルに対する検索処理を中止する、
付記1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【0078】
<付記5>
前記制御処理部は、前記所定の設定項目が押下されている時間を識別可能な情報を前記表示領域に表示させる、
付記1~4のいずれかに記載の情報処理システム。
【0079】
<付記6>
前記受付処理部が前記第2画面において前記操作マニュアルに含まれる所定のキーワードを選択するユーザー操作を受け付けた場合に、前記制御処理部は、前記第1画面に表示中のページを前記キーワードに対応するページに遷移させるか否かを選択する選択画面を表示させ、前記キーワードに対応するページに遷移させる旨の操作を受け付けた場合に前記キーワードに対応するページに遷移させる、
付記1~5のいずれかに記載の情報処理システム。
【符号の説明】
【0080】
1 :操作端末
2 :画像形成装置
10 :情報処理システム
11 :制御部
12 :記憶部
13 :操作表示部
14 :通信I/F
21 :操作表示部
23 :画像読取部
24 :画像形成部
25 :通信I/F
26 :記憶部
27 :制御部
111 :ブラウザ処理部
271 :受付処理部
272 :表示処理部
273 :制御処理部
D1 :左側領域
D2 :右側領域
E1 :タイムバー
P1 :設定画面
P2 :操作マニュアル画面
P4 :選択画面