(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168006
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末、情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084379
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】516285984
【氏名又は名称】株式会社アンドパッド
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】古橋 一真
(72)【発明者】
【氏名】古谷 文弥
(72)【発明者】
【氏名】穀田 あずさ
(72)【発明者】
【氏名】多胡 裕子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】効果的に現場を確認することができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末及び情報処理システムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する受信部と、所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する優先順位決定部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する受信部と、
所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する優先順位決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記優先順位決定部は、
前記作業現場の作業工程に基づいて前記所定の優先順位を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記作業現場と前記カメラとを対応付けた情報に基づいて、前記映像又は前記画像と前記作業現場の情報とを対応付ける第1対応付部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記作業現場におけるカメラの撮像箇所の情報に基づいて、前記作業現場の図面データに前記カメラの設置位置を対応付ける第2対応付部、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記作業現場の作業工程に基づいて、前記カメラから送信される映像又は画像から所定の部分を抽出する抽出部、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記抽出部は、
前記作業現場での作業員の所定の動作に基づいて、前記映像又は前記画像から所定の部分を抽出する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記作業現場の情報には、
作業指示、作業内容、担当者、案件名、撮像箇所及び作業工程の情報の少なくとも1以上が含まれる、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記複数のカメラの位置情報を取得する取得部と、
前記複数のカメラの位置情報と前記作業現場の位置情報とに基づいて、前記複数のカメラがどの作業現場に各々設置されたかを推定する推定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
受信部が、1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する工程と、
優先順位決定部が、所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する受信部、
所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する優先順位決定部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項11】
複数のカメラで撮像された1以上の作業現場の映像又は画像と、前記映像又は前記画像の表示の優先順位とを受信する受信部と、
前記優先順位に基づいて、前記映像又は前記画像を表示装置に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
【請求項12】
前記所定の優先順位は、前記作業現場の作業工程に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理端末。
【請求項13】
前記受信部は、
前記作業現場の情報を受信し、
前記表示制御部は、
前記映像又は前記画像と、前記作業現場の情報とを対応付けて前記表示装置に表示させる、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理端末。
【請求項14】
前記受信部は、
前記作業現場の図面データと、前記カメラの設置位置との情報を受信し、
前記表示制御部は、
前記カメラの位置を示す情報を前記図面データ上に重ねて前記表示装置に表示させる、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理端末。
【請求項15】
前記作業現場の情報には、
作業指示、作業内容、担当者、案件名、撮像箇所及び作業工程の情報の少なくとも1以上が含まれる、
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理端末。
【請求項16】
前記作業現場の作業工程に基づいて、前記映像又は前記画像から所定の部分を抽出する抽出部、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の情報処理端末。
【請求項17】
前記抽出部は、
作業員の所定の動作に基づいて、前記映像又は前記画像から所定の部分を抽出する、
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理端末。
【請求項18】
前記複数のカメラの位置情報を取得する取得部と、
前記複数のカメラの位置情報と前記作業現場の位置情報とに基づいて、前記複数のカメラがどの作業現場に各々設置されたかを推定する推定部と、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の情報処理端末。
【請求項19】
受信部が、複数のカメラで撮像された1以上の作業現場の映像又は画像と前記映像又は前記画像の表示の優先順位とを受信する工程と、
表示制御部が、前記優先順位に基づいて、前記映像又は前記画像を表示装置に表示させる工程と、を有する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項20】
コンピュータを、
複数のカメラで撮像された1以上の作業現場の映像又は画像と前記映像又は前記画像の表示の優先順位とを受信する受信部、
前記優先順位に基づいて、前記映像又は前記画像を表示装置に表示させる表示制御部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項21】
1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する受信部と、所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する優先順位決定部と、前記映像又は前記画像と前記優先順位とを送信する送信部とを備える情報処理装置と、
前記情報処理装置から送信される前記映像又は前記画像と前記映像又は前記画像の表示の優先順位とを受信する受信部と、前記優先順位に基づいて、前記映像又は前記画像を表示装置に表示させる表示制御部とを備える情報処理端末と、
を具備することを特徴とする情報処理システム。
【請求項22】
カメラで撮像される映像又は画像を送信する情報処理装置と、前記映像又は前記画像を表示させる情報処理端末とを備えるシステムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理装置の受信部が、1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する工程と、
前記情報処理装置の優先順位決定部が、所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する工程と、
前記情報処理装置の送信部が、前記映像又は前記画像と前記優先順位を送信する工程と、
前記情報処理端末の受信部が、前記情報処理装置から送信される前記映像又は前記画像と前記映像又は前記画像の表示の優先順位とを受信する工程と、
前記情報処理端末の表示制御部が、前記優先順位に基づいて、前記映像又は前記画像を表示装置に表示させる工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
作業現場等においては、工事や作業などが進捗通りに行われているか、使用している資材に取り違え等の間違いがないか、工事や作業などが適正に行われているかなど、日々様々な確認が必要となる。このため担当者は多数の作業現場等を移動して確認を行わねばならず移動やスケジュール管理など、業務の負担が非常に大きなものとなっている。
【0003】
このため従来の技術として、作業現場を自立移動可能な巡回ロボットが、作業現場を巡回して撮像した撮像画像に含まれる確認対象物を検出し、この確認対象物に対応付けられた作業工程の管理項目ごとの進捗状況を判定して進捗状況を表示部に表示させる現場管理支援システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、作業現場は、段差や資材等があるため足元が平たんではなく、巡回ロボットを徘徊させるのは現実的ではない。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、効果的に現場を確認することができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、1以上の作業現場を撮像する複数のカメラから送信される映像又は画像を受信する受信部と、所定の優先順位に基づいて前記映像又は前記画像の表示の優先順位を決定する優先順位決定部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、効果的に現場を確認することができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理端末及び情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバの構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの記憶装置に記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るサーバの機能の一例を示すブロック図である。
【
図5】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図及び機能の一例を示すブロック図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成図である。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク4を介して接続される1以上のユーザ端末3(情報処理端末)及び撮像装置5(以下、カメラ5ともいう)と、を備える。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2、ユーザ端末3及びカメラ5の数はそれぞれ任意である。
【0011】
(カメラ5)
カメラ5は、例えば、作業現場を撮像可能な位置に1以上配置され、映像又は画像(以下、映像等ともいう)を送信する。なお、カメラ5は、作業現場を撮像可能であれば、必ずしも作業現場の敷地内に配置されていなくともよい。また、一つの作業現場に配置するカメラ5の数は、任意である。また、カメラ5は、パン、チルト及びズーム動作が可能であり、本実施形態では、ユーザ端末3からカメラ5を指定してパン、チルト及びズーム動作を操作可能に構成されている。また、カメラ5はGNSS(Satellite positioning, navigation and timing system)により位置を現在測定し、出力する機能を有する。
【0012】
(サーバ2)
図2は、サーバ2の構成図である。
図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、
図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、ユーザ端末3やカメラ5)と通信するためのインターフェースである。
【0014】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種情報や情報処理プログラムが記憶されている。各種情報として、例えば、記憶装置200Bには、
図3に示すようなデータが記憶されている。
【0015】
図3(a)は、カメラ5のID(カメラ5の名称)と、撮像箇所と、位置情報(後述の取得部207が取得したカメラ5の現在位置)と、カメラ5が撮像する映像又は画像の閲覧とカメラ5の操作が可能なユーザのID(ユーザID)と、後述の案件のID(案件ID)とを対応付けたデータである。なお、カメラ5のIDと対応付けるデータは、
図3(a)に示すデータだけに限られず、他のデータもカメラ5のIDと対応付けるようにしてもよい。
【0016】
図3(b)は、ユーザIDと、ユーザ名(例えば、企業名や個人名など)、住所、連絡先(例えば、代表電話番号、メールアドレスなど)、認証用のパスワード(PW)とを対応付けたデータである。なお、ユーザIDと対応付けるデータは、
図3(b)に示すデータだけに限られず、他のデータもユーザIDと対応付けるようにしてもよい。
【0017】
図3(c)は、案件IDと、案件名(作業現場の案件名)と、案件の住所(作業現場の住所)と、ユーザIDと、担当者名と、案件に含まれる1以上の作業工程のID(作業工程ID)と、該案件で使用される図面のデータ(図面データ)とを対応付けたデータである。なお、案件IDと対応付けるデータは、
図3(c)に示すデータだけに限られず、他のデータも案件IDと対応付けるようにしてもよい。また、図面データのファイル形式は特に限られず、何でもよい。
【0018】
図3(d)は、作業工程IDと、作業指示(例えば、「基礎確認」、「○○寸法確認」、「キッチン設置」など)と、作業内容(作業指示の詳細や実際に行った作業内容など)と、作業を担当する担当者名と、作業のステータス(例えば、「済」、「未」、「作業中」など)とを対応付けたデータである。なお、作業工程IDと対応付けるデータは、
図3(d)に示すデータだけに限られず、他のデータも作業工程IDと対応付けるようにしてもよい。
【0019】
なお、記憶装置200Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0020】
CPU200Cは、サーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0021】
(サーバ2の機能)
図4は、サーバ2の機能ブロック図である。
図4に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、優先順位決定部204、対応付部205(第1対応付部、第2対応付部)、抽出部206、取得部207、推定部208などの機能を備える。なお、
図4に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。なお、サーバ2が有する上記機能を複数のサーバに分散させてもよい。
【0022】
受信部201は、ネットワーク4を介してカメラ5やユーザ端末3から送信される情報を受信する。
【0023】
送信部202は、ネットワーク4を介してユーザ端末3へ情報を送信する。
【0024】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0025】
優先順位決定部204は、所定の優先順位、例えば、作業現場の作業工程に基づいて映像等の表示の優先順位を決定する。ここで、優先順位とは、ユーザ端末3にカメラ5の映像等を表示させる際の優先順位である。優先順位決定部204は、例えば、カメラ5に対応付けされた案件の作業指示の進捗状況(ステータス)に基づいて映像等の表示の優先順位を決定する(例えば、ステータスが「未」のものを優先する。また期日が設定されている場合、期日の近いものを優先する。など)。なお、ユーザごとに注視すべき作業工程が異なることも考えられるため、優先的に画像等を表示させたい作業工程をユーザが指定する構成としてもよい。この場合、優先順位決定部204は、ユーザの指定した作業工程に基づいて、画像等を表示させる優先順位を決定する。
【0026】
対応付部205(第1対応付部)は、
図3(a)で説明した案件ID(作業現場)とカメラ5のカメラIDとを対応付けた情報に基づいて、映像等と作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)とを対応付ける。
図3(a)及び
図3(c)に示すように、対応付部205は、カメラ5のカメラIDと案件IDとを対応付けることにより、案件IDに対応付けられた作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)を映像等と対応付けする。
また、対応付部205(第2対応付部)は、作業現場におけるカメラ5の撮像箇所の情報に基づいて、作業現場の図面データにカメラ5の設置位置を対応付ける。対応付部205は、例えば、カメラ5に対応付けされた案件IDの図面データに記載された文字をOCR(Optical Character Recognition)等により認識する(OCR以外の方法により認識してもよい)。次いで、対応付部205は、認識された文字列のうちカメラ5に対応付けされた撮像箇所の文字列との類似度が最も近い図面データにカメラ5の設置位置を対応付けて記憶装置制御部203に記憶させる。なお、文字列の類似度の算出は既知の手法を用いてよい。また、建築図面と、該建築図面の各部の名称等を学習させた学習モデルを利用してもよい。また、上記文字認識と学習モデルとを併用してもよい。なお、対応付けたカメラ5の設置位置をユーザが修正できるように構成することが好ましい。
【0027】
抽出部206は、作業現場の作業工程に基づいて、カメラ5から送信される映像等から所定の部分を抽出する。例えば、作業工程と、作業工程に必要な確認事項(例えば、所定箇所の寸法確認や建築部材など)をと対応付けて記憶装置200Bに記憶しておき、抽出部206は、作業工程に対応付けられた確認事項に必要な部分を映像等から抽出するようにしてもよい。なお、抽出した部分は拡大表示や強調表示(例えば、赤線で囲むなど)を行うことが好ましい。なお、抽出部206は、第1学習モデルを利用して映像等から確認事項に必要な部分を抽出するようにしてもよい。第1学習モデルは、例えば、教師データにより確認事項に必要な部分を学習した第1学習モデルである。ここで、教師データは、映像等と、該映像等のうち確認事項に必要な部分とがセットとなった情報である。なお、第1学習モデルは、作業工程ごと、換言すると確認事項ごとに用意されていることが好ましい。抽出部206は、例えば、作業工程に対応した第1学習モデルを選択し、この選択した第1学習モデルにカメラ5から送信された映像等を入力し、確認事項に必要な部分を映像等から抽出してもよい。
また、抽出部206は、作業現場で作業をする作業員の所定の動作に基づいて、映像等から所定の部分を抽出してもよい。この場合、例えば、作業員の動作と、作業工程とを学習した第2学習モデルを用意し、抽出部206は、この第2学習モデルにカメラ5から送信された映像等を入力し、作業員の所定の動作に対応する作業工程を認識する。次いで、抽出部206は、認識した作業工程に対応した第1学習モデルを選択し、この選択した第1学習モデルにカメラ5から送信された映像等を入力し、確認事項に必要な部分を映像等から抽出するようにしてもよい。
【0028】
取得部207は、カメラ5が計測した現在位置の情報(位置情報)を取得する。取得部207が取得したカメラ5の位置情報は、記憶装置制御部203により記憶装置200Bに記憶される。なお、取得部207がカメラ5の位置情報を取得する代わりにユーザが入力したカメラ5の位置情報を、
図3(a)に示すようにカメラ5に対応付けて記憶する構成としてもよい。
【0029】
推定部208は、記憶装置200Bに記憶されたカメラ5の位置情報と作業現場の位置情報とに基づいて、カメラ5がどの作業現場に各々設置されたかを推定する。推定部208は、例えば、あるカメラ5の位置情報に最も近い位置情報を有する作業現場を該カメラ5が設置された作業現場であると推定する。なお、最も近い作業現場とカメラ5との位置が所定距離(例えば、10m)以上離れている場合、推定部208は、カメラ5が設置された作業現場が無いと判定するようにしてもよい。
【0030】
(ユーザ端末3)
図5は、ユーザ端末3の構成図である。なお、
図5(a)は、ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0031】
通信IF300Aは、他の装置(例えば、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0032】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0033】
入力装置300Cは、例えば、キーボードやタッチパネルなどの入力デバイスである。なお、入力可能であれば、キーボードやタッチパネル以外の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0034】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0035】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0036】
図5(b)は、ユーザ端末3の機能ブロック図である。
図5(b)に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305(表示制御部)などの機能を有する。なお、
図5(b)に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0037】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
受信部301は、例えば、カメラ5で撮像された1以上の作業現場の映像等と、映像等の優先順位とを受信する。また、受信部301は、例えば、映像等と作業現場の情報とを対応付けた情報を受信する。また、受信部301は、例えば、作業現場の図面データにカメラ5の設置位置を対応付けた情報を受信する。
【0038】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ2へ送信する。
【0039】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。記憶装置制御部303は、例えば、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0040】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0041】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、受信部301で受信した情報などを表示装置300Dに表示させる。表示装置制御部305は、例えば、映像等を優先順位に基づいて表示装置300Dに表示させる(本実施形態では、優先順位の高いものほど先に表示させるが、他の表示方法、例えば優先順位が高いほど大きく表示させるなど、で表示させてもよい)。また、表示装置制御部305は、例えば、映像等と作業現場の情報とを対応付けた情報に基づいて、映像等を撮像したカメラ5に対応付けられた作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)を表示装置300Dに表示させる。また、表示装置制御部305は、例えば、作業現場の図面データにカメラ5の設置位置を対応付けた情報に基づいて、カメラ5の位置を示す情報を図面データ上に重ねて表示装置300Dに表示させる。
【0042】
(表示画面)
図6から
図8は、ユーザ端末3に表示される画面の一例である。以下、
図6から
図8を参照して、ユーザ端末3に表示される画面の一例について説明する。なお、
図1から
図5を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0043】
図6は、カメラ5を連携するための画面の一例を示す図である。
図6に示すようにユーザ端末3の表示装置300Dには、連携可能なカメラ5のカメラID1001が表示される。ユーザは、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示されたカメラIDから連携したいカメラ5を連携することができる。ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、カメラIDの左に配置されたスライダー1002を右側にスライドさせることでカメラ5を連携することができる。また、スライダー1002を左側にスライドさせることでカメラ5の連携を解除することができる。連携されるとカメラ5で撮像される映像等をユーザ端末3で閲覧することができるようになる。また、連携したカメラ5のパン、チルト及びズーム動作を操作可能となる。また、ユーザは、連携したカメラ5を案件IDと連携することでカメラ5の映像等を表示する際に連携した案件(作業現場)の情報を表示装置300Dに表示させることができる。
【0044】
図7は、連携したカメラ5の映像等を表示する画面の一例を示す図である。
図7に示すようにユーザ端末3の表示装置300Dには、連携したカメラ5の映像等1011が優先順位に基づいて表示される(
図7に示す例では、左上が最も優先順位が高く、次に優先順位の高い映像等が右側に順次表示される構成となっている)。また、カメラ5の映像等1011の下には、カメラ5の説明1012(例えば、カメラID(カメラ5の名称)や撮像箇所、作用現場の情報など)が表示される。なお、連携したカメラ5の映像等は、案件ごとに表示させることも可能である。また、表示装置300Dに表示された映像等を選択することで、選択した映像等を拡大表示させることができる。また、上述したように、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作してカメラ5のパン、チルト及びズーム動作を操作可能である。
【0045】
図8は、図面データにカメラ5の設置位置を対応付けた画面の一例を示す図である。ユーザが案件を指定して、カメラ5の設置位置を表示させるように指示すると、
図8に示すように、図面データにカメラ5の設置位置が表示される。また各カメラ5のカメラID(
図8に示す例では、100001、100002のカメラID)が表示される。
【0046】
(情報処理)
図9から
図10は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9から
図10を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、
図1から
図8を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の説明では、ユーザIDとPWにより既に情報処理システム1にログインをしているものとして説明する。
【0047】
(連携処理)
図9は、情報処理システム1の連携処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9を参照して、情報処理システム1の連携処理の一例について説明する。
【0048】
(ステップS101)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して連携可能なカメラ5の提示を指示する。サーバ2の受信部201が連携可能なカメラ5の提示の指示を受信すると、サーバ2の送信部202は、該ユーザが連携可能なカメラ5の情報(例えば、カメラID(カメラ5の名称)など)をユーザ端末3へ送信する。なお、送信部202は、連携可能なカメラ5として、ユーザが管理権限を有するカメラ5の情報を、カメラ5の情報(例えば、カメラID(カメラ5の名称)など)をユーザ端末3へ送信する。ユーザと管理権限を有するカメラ5の情報とを対応付けた情報は、例えば、サーバ2の記憶装置200Bに記憶していてもよいし、外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。ユーザ端末3の受信部301がサーバ2から連携可能なカメラ5の情報を受信すると、表示装置制御部305は、表示装置300Dに連携可能なカメラ5の情報を表示させる。
【0049】
(ステップS102)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、連携したいカメラ5を選択して連携する。具体的には、
図6に例示したスライダー1002を操作してカメラ5を連携する。
【0050】
(ステップS103)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、連携したカメラ5に案件を連携(対応付け)させる。具体的には、
図3に例示したように、カメラ5に案件IDを対応付けする。
【0051】
なお、ステップS102の連携処理と、ステップS103の連携処理とは独立した処理であり、必ずしもステップS102の連携処理の後に続けてステップS103の連携処理を行う必要はなく、ステップS102の連携処理を行い、時間をおいて(例えば、後日に)ステップS103の連携処理を行ってもよい。
【0052】
(表示処理)
図10は、情報処理システム1の表示処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1の表示処理の一例について説明する。
【0053】
(ステップS201)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して連携したカメラ5の映像等の表示を指示する。サーバ2の受信部201が連携したカメラ5の映像等の表示の指示を受信すると、サーバ2の優先順位決定部204は、カメラ5の映像等の表示の優先順位を決定する。なお、優先順位決定部204による表示の優先順位の決定の手法については既に説明したので省略する。
【0054】
(ステップS202)
サーバ2の対応付部205は、
図3(a)で説明した案件ID(作業現場)とカメラ5のカメラIDとを対応付けた情報に基づいて、映像等と作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)とを対応付ける。
【0055】
(ステップS203)
サーバ2の送信部202は、カメラ5の映像等と、優先順位と、対応付けされた作業現場の情報とをユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3の受信部301がサーバ2から送信されたカメラ5の映像等と、優先順位と、対応付けされた作業現場の情報とを受信すると、表示装置制御部305は、カメラ5の映像等及び対応付けされた作業現場の情報を優先順位に基づいて表示装置300Dに表示させる。なお、カメラ5の映像等と、対応付けされた作業現場の情報とは、関連していることが認識できる態様で表示装置300Dに表示される(例えば、
図7に例示するカメラ5の説明1012として表示される)。
【0056】
(その他の情報処理)
図4を参照して上述したが、サーバ2は、その他以下の処理を行う。
【0057】
(図面データとの対応付け処理)
サーバ2の対応付部205は、カメラ5に対応付けされた案件IDの図面データに記載された文字をOCR(Optical Character Recognition)等により認識し、認識された文字列のうちカメラ5に対応付けされた撮像箇所の文字列との類似度が最も近い図面データにカメラ5の設置位置を対応付けて記憶装置制御部203に記憶させる。なお、上述したように建築図面等を学習した学習モデルを利用してもよい。
【0058】
(映像等の抽出処理)
サーバ2の抽出部206は、作業員の動作から認識される作業工程と、作業工程に必要な確認事項(例えば、所定箇所の寸法確認など)とが対応付けて記憶された記憶装置200Bを参照し、作業工程に対応付けられた確認事項に必要な部分を映像等から抽出する。なお、上述したように、抽出部206は、学習モデルを利用して映像等から確認事項に必要な部分を抽出するようにしてもよい。
【0059】
(推定処理)
サーバ2の推定部208は、記憶装置200Bに記憶されたカメラ5の位置情報と作業現場の位置情報とに基づいて、カメラ5がどの作業現場に各々設置されたかを推定する。なお、推定部208の推定結果は、ユーザ端末3へ送信されて表示装置300Dに表示される。これにより、ユーザは、カメラ5と案件(作業現場)との対応付けが容易となることが期待できる。
【0060】
以上のように、サーバ2は、1以上の作業現場を撮像する複数のカメラ5から送信される映像等を受信する受信部201と、所定の優先順位に基づいて映像等の表示の優先順位を決定する優先順位決定部204と、を備える。このためユーザ端末3の表示装置300Dに所定の優先度に基づいてカメラ5の映像等を表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。例えば、カメラ5を数十台から百台程度設置するような大規模な案件やユーザの場合、特定のカメラ5の画像等を探し出すことに時間がかかってしまう。また、連携したカメラ5全体の画像等を定期的に監視したい際にも、どの作業工程の画像等をより注力して見るべきかが監視を行う人に依存してしまうという問題がある。しかし本実施形態のように、カメラ5の画像等の表示の優先順位を決定することにより、特定のカメラ5の画像等を探し出す労力を抑制することができる。また、どのカメラ5の画像等を注力して監視するかの決定が監視を行う人に依存してしまうことを抑制することができる。例えば、案件又は工程のステータスが完了であるカメラ5の画像等より、実行途中のカメラ5の画像等を優先して表示させたり、ユーザの設定により任意の作業工程を優先して表示させることができるので利便性が高い。
【0061】
また、サーバ2の優先順位決定部204は、作業現場の作業工程に基づいて所定の優先順位を決定する。このため作業現場の作業工程に基づいてユーザ端末3の表示装置300Dにカメラ5の映像等を表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。
【0062】
また、サーバ2は、作業現場とカメラとを対応付けた情報に基づいて、映像等と作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)とを対応付ける対応付部205を備える。このためカメラ5の映像等をユーザ端末3の表示装置300Dに表示させる際に、作業現場の情報を対応付けて表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。
【0063】
また、サーバ2は、作業現場におけるカメラ5の撮像箇所の情報に基づいて、作業現場の図面データにカメラ5の設置位置を対応付ける対応付部205を備える。このためカメラ5の設置位置を図面上で確認することができ、利便性に優れる。
【0064】
また、サーバ2は、作業現場の作業工程に基づいてカメラ5から送信される映像等から所定の部分を抽出する抽出部206を備える。このため確認すべき箇所を容易に認識することができ、利便性に優れる。
【0065】
また、サーバ2の抽出部206は、作業現場での作業員の所定の動作に基づいて、映像等から所定の部分を抽出する。このため作業員の所定の動作に基づいて作業工程を認識し、この認識した作業工程に基づいてカメラ5から送信される映像等から所定の部分を抽出することができるため利便性に優れる。
【0066】
また、作業現場の情報には、例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程の情報の少なくとも1以上が含まれる。この作業現場の情報は、カメラ5の映像等に対応付けてユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。このためカメラ5の映像等に対応付けされた作業指示、作業内容、及び担当者を容易に把握することができ利便性に優れる。
【0067】
また、サーバ2は、複数のカメラ5の位置情報を取得する取得部207と、複数のカメラ5の位置情報と作業現場の位置情報とに基づいて、複数のカメラ5がどの作業現場に各々設置されたかを推定する推定部208とを備える。
このためユーザは、カメラ5と案件(作業現場)との対応付けが容易となることが期待でき利便性に優れる。
【0068】
また、ユーザ端末3は、複数のカメラ5で撮像された1以上の作業現場の映像等と、映像等の優先順位とを受信する受信部301と、優先順位に基づいて映像等を表示装置に表示させる表示装置制御部305とを備える。このため所定の優先度に基づいてカメラ5の映像等を表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。
【0069】
また、所定の優先順位は、作業現場の作業工程に基づいて決定される。このため作業現場の作業工程に基づいてカメラ5の映像等を表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。
【0070】
また、ユーザ端末3の受信部301は、作業現場の情報(例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程など)を受信し、表示装置制御部305は、映像等と作業現場の情報とを対応付けて表示装置に表示させる。このためカメラ5の映像等を作業現場の情報を対応付けて表示させることができ、効果的に現場を確認することができる。
【0071】
また、作業現場の情報には、例えば、作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程などの情報の少なくとも1以上が含まれている。このためカメラ5の映像等に対応付けされた作業指示、作業内容、担当者、案件名(作業現場)、撮像箇所、作業工程などを容易に把握することができ利便性に優れる。
【0072】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、サーバ2が優先順位決定部204、対応付部205、抽出部206、取得部207、推定部208を備えているが、ユーザ端末3が優先順位決定部204、対応付部205、抽出部206、取得部207、推定部208の少なくとも1以上の機能を有するようにしてもよい。この場合、記憶装置200Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置のほか、ユーザ端末3の記憶装置300Bに記憶されてもよい。
なお、ユーザ端末3が優先順位決定部204、対応付部205、抽出部206、取得部207、推定部208の少なくとも1以上の機能を有する場合の効果は、サーバ2が有する場合と同様である。
【0073】
また、カメラ5が計測した現在位置の情報(位置情報)及び案件の住所に基づいてユーザ端末3の表示装置300Dにカメラ5の現在位置及び案件の位置を地図上に表示させるようにしてもよい。地図上でカメラの位置と案件の位置との関係がわかるので利便性に優れる。例えば、どのカメラ5がどの案件(作業現場)を撮像しているか容易に確認することができる。
【0074】
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、種々の省略、種々の置き換え、種々の変更を行ってよい。
【符号の説明】
【0075】
1 :情報処理システム
2 :サーバ(情報処理装置)
3 :ユーザ端末(情報処理端末)
4 :ネットワーク
5 :撮像装置(カメラ)
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :優先順位決定部
205 :対応付部
206 :抽出部
207 :取得部
208 :推定部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部