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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168007
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/48 20180101AFI20241128BHJP
   B60R 16/037 20060101ALI20241128BHJP
   G06Q 10/083 20240101ALI20241128BHJP
【FI】
H04W4/48
B60R16/037
G06Q10/083
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084380
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】河原 悠
(72)【発明者】
【氏名】近藤 義徳
【テーマコード(参考)】
5K067
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】ユーザの操作負担を軽減できる制御システムを提供する。
【解決手段】本開示の制御システム1は、車両100に搭載され、携帯端末2と無線通信を行なう通信部を有する車両側機器3と、制御部4と、を備え、制御部4は、無線通信の電波強度に応じて車両側機器3の動作モードを変更する車両側制御部31、または無線通信の電波強度に応じて携帯端末2の動作モードを変更する端末側制御部21、の少なくとも一方を含む。車両側機器3は、車両100が有する装置を制御する車載器であってもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、携帯端末と無線通信を行なう通信部を有する車両側機器と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記無線通信の電波強度に応じて前記車両側機器の動作モードを変更する車両側制御部、または前記無線通信の電波強度に応じて前記携帯端末の動作モードを変更する端末側制御部、の少なくとも一方を含む
ことを特徴とする制御システム。
【請求項2】
前記車両側機器は、前記車両が有する装置を制御する車載器であり、
前記制御部は、前記車両側機器の動作モードを変更する前記車両側制御部を含み、
前記車両側制御部は、前記無線通信の電波強度が強い場合、前記車両側機器の動作モードを走行モードに設定し、前記無線通信の電波強度が弱い場合、前記車両側機器の動作モードを非走行モードに設定する
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記携帯端末の動作モードを変更する前記端末側制御部を含み、
前記端末側制御部は、前記無線通信の電波強度が強い場合、前記携帯端末の動作モードを乗車モードに設定し、前記無線通信の電波強度が弱い場合、前記携帯端末の動作モードを非乗車モードに設定する
請求項1または2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記乗車モードは、前記車両に対する入出力機器としての動作モードである
請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記非乗車モードは、集配作業のための処理端末としての動作モードである
請求項3に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両と携帯端末との間で連携する技術がある。特許文献1には、 車両内にある表示装置に対して車両の乗員が所持する携帯端末に情報を取得させるための誘導を行う表示物を表示する車両用情報提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-156255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に乗車し、あるいは降車するときのユーザの操作負担を軽減できることが望まれている。例えば、車両側の機器において、走行用の動作モードと非走行用の動作モードとをユーザの操作によって切り替える必要がある場合、ユーザの操作負担が大きくなる。例えば、携帯端末において、乗車時の動作モードと非乗車時の動作モードとをユーザの操作によって切り替える必要がある場合、ユーザの操作負担が大きくなる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザの操作負担を軽減できる制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の制御システムは、車両に搭載され、携帯端末と無線通信を行なう通信部を有する車両側機器と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記無線通信の電波強度に応じて前記車両側機器の動作モードを変更する車両側制御部、または前記無線通信の電波強度に応じて前記携帯端末の動作モードを変更する端末側制御部、の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る制御システムにおいて、制御部は、無線通信の電波強度に応じて車両側機器の動作モードを変更する車両側制御部、または無線通信の電波強度に応じて携帯端末の動作モードを変更する端末側制御部、の少なくとも一方を含む。本発明に係る制御システムによれば、ユーザの操作負担を軽減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態の制御システムを示す図である。
図2図2は、実施形態の制御システムのブロック図である。
図3図3は、電波強度を説明する図である。
図4図4は、電波強度の変化を説明する図である。
図5図5は、電波強度の変化を説明する図である。
図6図6は、実施形態の変形例に係る車両側機器および携帯端末を示す図である。
図7図7は、実施形態の変形例に係る制御システムの制御テーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る制御システムにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
図1から図5を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、制御システムに関する。図1は、実施形態の制御システムを示す図、図2は、実施形態の制御システムのブロック図、図3は、電波強度を説明する図、図4および図5は、電波強度の変化を説明する図である。
【0011】
図1および図2に示すように、本実施形態の制御システム1は、車両側機器3および制御部4を有する。本実施形態の制御部4は、端末側制御部21および車両側制御部31を有する。制御部4は、携帯端末2と車両側機器3との間の無線通信の電波強度に応じて、携帯端末2および車両側機器3の少なくとも一方の動作モードを変更する。携帯端末2は、例えば、スマートフォンやタブレット等の携帯可能なコンピュータである。車両側機器3は、車両100に搭載される機器であり、例えば、車両100が有する装置を制御する車載器である。
【0012】
図2に示すように、携帯端末2は、端末側制御部21および通信部22を有する。通信部22は、無線通信を行なう通信回路を有する。通信部22は、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の近距離無線通信を行なう機能を有する。通信部22は、更に、4G(4th Generation)/LTE(Long Term Evolution)や5G(5th Generation)等の移動体通信を行う機能を有する。
【0013】
端末側制御部21は、無線通信の電波強度に応じて携帯端末2の動作モードを変更する。端末側制御部21は、例えば、携帯端末2で実行される独立したアプリケーションプログラムであってもよく、アプリケーションプログラムの一部であってもよい。端末側制御部21は、他のアプリケーションプログラムと連携して当該他のアプリケーションプログラムを制御する制御プログラムであってもよい。
【0014】
車両側機器3は、車両側制御部31および通信部32を有する。車両側制御部31は、車両100に搭載された装置110を制御する。装置110は、例えば、車両100のランプ、ミラー、ディスプレイ、オーディオ装置、キーロック、ドアロック、シートヒーター、空調装置、窓の開閉装置等の何れか一つを含んでもよく、その他の装置を含んでもよい。車両側制御部31は、車両100を制御するECUと通信を行なってもよい。この場合、車両側制御部31は、ECUを介して装置110の状態を取得することができる。また、車両側制御部31は、ECUに対して装置110の状態を変更する指令を出力することができる。車両側制御部31は、CAN通信によって装置110との通信を行なってもよい。
【0015】
通信部32は、無線通信を行なう通信回路を有する。通信部32は、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の近距離無線通信を行なう機能を有しており、携帯端末2の通信部22と無線通信を行なう。通信部32は、4G(4th Generation)/LTE(Long Term Evolution)や5G(5th Generation)等の移動体通信を行う機能を有していてもよい。
【0016】
車両側機器3および携帯端末2は、無線通信を介して情報を授受しながら連携して動作する。例えば、車両側機器3は、車両100に関する情報を携帯端末2に送信する。例えば、携帯端末2は、車両側機器3を介して車両100を操作する。車両側機器3および携帯端末2は、相互に無線通信が可能であれば連携して動作することができる。例えば、車両側機器3および携帯端末2は、携帯端末2が車両100の内部にあるか否かにかかわらず連携することができる。
【0017】
本実施形態の車両側機器3は、動作モードとして、走行モードおよび非走行モードを有する。走行モードは、車両100が走行しているときの動作モードである。言い換えると、走行モードは、車両100がドライバによって運転されるときの動作モードである。
【0018】
非走行モードは、車両100が走行しないときの動作モードであり、例えば、車両100が停車しているときの動作モード、または車両100が駐車しているときの動作モードである。つまり、本実施形態の非走行モードは、ドライバが一時的に車両100から離れるときの動作モードである。車両側制御部31は、通信部32が受信する近距離無線通信の電波強度に応じて車両側機器3の動作モードを変更する。電波強度は、例えば、通信部32の受信信号強度RSSI(Received Signal Strength Indicator)である。
【0019】
図3に示すように、車両側機器3と携帯端末2との距離L1に応じて電波強度が変化する。距離L1が短い場合、車両側制御部31が受信する電波強度が強く、距離L1が長い場合、車両側制御部31が受信する電波強度が弱い。車両側制御部31は、電波強度の閾値を有しており、閾値に基づいて電波強度の強さの度合いを判定する。
【0020】
車両側制御部31は、電波強度が閾値よりも強い場合、車両側機器3の動作モードを走行モードに設定する。一方、車両側制御部31は、電波強度が閾値以下である場合、車両側機器3の動作モードを非走行モードに設定する。閾値は、例えば、携帯端末2が車両100の外部にあるか否かを判定する値である。閾値には、ヒステリシスが設けられてもよい。すなわち、電波強度が強から弱へ切り替わったと判定するための第一閾値、および電波強度が弱から強へ切り替わったと判定するための第二閾値が使用されてもよい。第二閾値は、第一閾値よりも電波強度が強いことを示す値であってもよい。
【0021】
車両側制御部31は、非走行モードにおいて、車両100の装置110を予め定められた状態に制御する。装置110が複数ある場合、それぞれの装置110について、非走行モードの状態が設定される。
【0022】
非走行モードにおける装置110の設定について例示する。非走行モードにおけるハイビームの状態は、消灯である。例えば、ハイビームが点灯された状態で非走行モードへ移行する場合、車両側制御部31はハイビームを消灯させる。非走行モードにおけるロービームの状態は、消灯である。例えば、ロービームが点灯された状態で非走行モードへ移行する場合、車両側制御部31はロービームを消灯させる。この場合、車両100におけるスイッチのポジションよりも車両側制御部31の指令が優先される。つまり、ロービームを操作するスイッチのポジションがONであっても、ロービームが消灯される。
【0023】
非走行モードにけるハザードランプの状態は、点滅である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、ハザードランプを点滅させる指令を行なう。非走行モードにおけるサイドミラーの状態は、たたまれた状態である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、サイドミラーを格納位置に移動させる。非走行モードにおけるルームランプの状態は、消灯である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、ルームランプを消灯させる。非走行モードにおけるマルチメディアディスプレイの状態は、消灯である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、ナビゲーションシステムやオーディオなどを含むマルチメディアディスプレイをOFFにする。
【0024】
非走行モードにおけるオーディオの状態は、停止である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、オーディオを停止させる。非走行モードにおけるキーロックの状態は、ロック状態である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、キーロックをロック状態とする。これにより、車両100を走行させることができなくなる。
【0025】
非走行モードにおけるシートヒーターの状態は、停止または弱である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、シートヒーターを停止させ、またはシートヒーターの出力を弱くする。非走行モードにおけるエアコンディショナーの状態は、停止または弱である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、エアコンディショナーを停止させ、またはエアコンディショナーの出力を弱くする。
【0026】
非走行モードにおける窓の状態は、閉状態である。車両側制御部31は、非走行モードへ移行すると、車両100の窓を閉じる。これにより、ドライバが車両100を離れている間の盗難防止等が実現される。非走行モードにおけるライトの状態は、OFFである。例えば、ヘッドライトが点灯された状態で非走行モードへ移行する場合、車両側制御部31はヘッドライトを消灯させる。この場合、車両100におけるスイッチのポジションよりも車両側制御部31の指令が優先される。つまり、ヘッドライトを操作するスイッチのポジションがONであっても、ヘッドライトが消灯される。
【0027】
上記のように、非走行モードにおける装置110の状態は、車両100を走行できなくする状態を含んでもよく、車両100における消費電力を抑制する状態を含んでもよく、車両100が停車中であることを周囲に知らせる状態を含んでもよく、盗難やいたずらを防止するための状態を含んでもよい。
【0028】
車両側制御部31は、非走行モードから走行モードへ移行すると、装置110の状態を復元させる。例えば、非走行モードに移行する前にハイビームが点灯されていた場合、車両側制御部31は、走行モードへ復帰するときにハイビームを点灯させる。つまり、車両側制御部31は、走行モードから非走行モードへ移行する際に、走行モードにおける装置110の状態を記憶する。車両側制御部31は、非走行モードから走行モードへ復帰する場合、装置110の状態を記憶しておいた状態に制御する。これにより、ドライバが車両100に戻ったときのドライバの操作負担が軽減される。
【0029】
端末側制御部21は、通信部22が受信する近距離無線通信の電波強度に応じて携帯端末2の動作モードを変更する。電波強度は、例えば、通信部22の受信信号強度RSSI(Received Signal Strength Indicator)である。
【0030】
端末側制御部21は、電波強度が閾値よりも強い場合、携帯端末2の動作モードを乗車モードに設定する。一方、端末側制御部21は、電波強度が閾値以下である場合、携帯端末2の動作モードを非乗車モードに設定する。閾値は、例えば、携帯端末2が車両100の外部にあるか否かを判定する値である。閾値には、ヒステリシスが設けられてもよい。すなわち、電波強度が強から弱へ切り替わったと判定するための第一閾値、および電波強度が弱から強へ切り替わったと判定するための第二閾値が使用されてもよい。第二閾値は、第一閾値よりも電波強度が強いことを示す値であってもよい。
【0031】
端末側制御部21は、乗車モードにおいて、車両側機器3と連携してもよい。例えば、乗車モードは、車両100に対する入出力機器としての動作モードであってもよい。この場合、携帯端末2は、例えば、携帯端末2の画面に車両100に対する入出力の画像を表示する。入出力の画像は、例えば、装置110の状態を設定する画像を含んでもよく、経路案内のナビゲーション画像を含んでもよい。携帯端末2がナビゲーションシステムを有する場合、ナビゲーション画像および入出力の画像が共に画面に表示されてもよい。
【0032】
携帯端末2は、非乗車モードにおいて、乗車モードの画像とは異なる画像を表示してもよい。例えば、携帯端末2は、非乗車モードにおいて、車両100に対する入出力の画像を表示しなくてもよい。例えば、携帯端末2は、非乗車モードにおいて、車両100に対する入出力の画像を乗車モードとは異なる態様としてもよい。
【0033】
なお、車両側制御部31および端末側制御部21は、動作モードを切り替えるタイミングを共有してもよい。例えば、車両側制御部31または端末側制御部21の何れか一方の制御部が動作モードの切り替えタイミングを決定してもよい。車両側制御部31が切り替えタイミングを決定する場合、車両側制御部31から端末側制御部21に対して動作モードの切り替え指令が送られてもよい。端末側制御部21が切り替えタイミングを決定する場合、端末側制御部21から車両側制御部31に対して動作モードの切り替え指令が送られてもよい。
【0034】
車両100は、荷物を集配する作業者によって運転されてもよい。この場合の車両側機器3の非走行モードは、作業者が集配のために一時的に車両100から離れるときのモードである集配用駐車モードであってもよい。
【0035】
集配用駐車モードにおいて、車両側制御部31は、例えば、ヘッドライト、ハザードランプ、サイドミラー、ルームランプ、マルチメディアディスプレイ、オーディオ、キーロック、シートヒーター、エアコンディショナー等の装置を集配用駐車モードの状態に設定する。車両側制御部31は、集配用駐車モードから走行モードへ復帰するときは、各装置の状態を元の状態に復帰させる。集配する作業者は、各集配先において降車および乗車を繰り返す。本実施形態の制御システム1は、降車および乗車に伴う装置110に対するドライバの操作負担を軽減させることができる。
【0036】
携帯端末2は、荷物を集配する作業者によって使用されてもよい。この場合の携帯端末2の乗車モードは、各集配箇所へ車両100を移動させるときのモードである移動モードであってもよい。
【0037】
移動モードにおいて、携帯端末2は、配送先のリストや配送ルートを表示してもよい。移動モードにおいて、携帯端末2は、次の配送箇所や次の集荷箇所へのルート案内を表示してもよい。携帯端末2は、移動モードにおいて、置き忘れの警告を行なってもよい。携帯端末2は、例えば、車両100のドアが開いたときに電波強度が強である場合に警告の音声を出力する。この警告は、作業者が携帯端末2を車両100に置き忘れていることを作業者に知らせるものである。
【0038】
荷物を集配する作業者によって携帯端末2が使用される場合の携帯端末2の非乗車モードは、集配作業モードであってもよい。集配作業モードは、作業者が車外で集配作業を行なうときのモードである。
【0039】
集配作業モードにおいて、携帯端末2は、作業者が集配作業の各処理を行なうための処理端末として用いられてもよい。携帯端末2は、例えば、車両100の荷台において作業者が配達用の荷物を確認する処理を実行してもよい。この場合、携帯端末2は、荷物に付されたコードをカメラ等によって読み取ることにより、荷物に付されたIDを確認してもよい。
【0040】
集配作業モードにおいて、携帯端末2は、荷物の受け渡し状況の入力処理に用いられてもよい。例えば、携帯端末2は、荷物の配達が完了した場合に、受領者がサインを入力する入力画面を表示してもよい。入力されたサインのデータは、配達された荷物に関連付けられてサーバーに登録されてもよい。
【0041】
集配作業モードにおいて、携帯端末2は、置き配が完了したことを記録する処理に用いられてもよい。例えば、携帯端末2は、置き配が完了した場合に、置き配された荷物をカメラによって撮像してもよい。撮像された荷物の画像は、配達された荷物に関連付けられてサーバーに登録されてもよい。
【0042】
集配作業モードにおいて、携帯端末2は、不在対応の処理に用いられてもよい。例えば、作業者は、配達先が不在で荷物の配達ができなかったことを携帯端末2に入力する。不在による配達未了のデータは、配達できなかった荷物に関連付けられてサーバーに登録されてもよい。
【0043】
携帯端末2は、無線通信の電波強度を複数段階に分けて管理してもよい。例えば、携帯端末2は、無線通信の電波強度を強、中、および弱の三段階に分けて管理してもよい。この場合、電波強度が強であると、携帯端末2の動作モードが移動モードに設定される。電波強度が中または弱であると、携帯端末2の動作モードが集配作業モードに設定される。
【0044】
集配作業モードは、複数のサブモードを有していてもよい。複数のサブモードは、例えば、荷物確認モードおよびステータス入力モードを含む。荷物確認モードは、携帯端末2が配達用の荷物確認のための処理を実行するモードである。
【0045】
作業者は、車両100を配達箇所に駐車すると、車両100の外に出て荷物確認を行なう。このときに、図4に示すように、車両側機器3と携帯端末2との間の距離L1が近距離から中距離に変化する。携帯端末2は、この距離L1の変化に応じて移動モードから荷物確認モードに移行する。言い換えると、荷物確認モードは、電波強度が強から中に変化した場合に設定される。
【0046】
荷物確認モードにおいて、携帯端末2は、カメラ等によって読み取られた荷物のIDと、次に配達すべき荷物のIDとが一致するか否かを判定する。携帯端末2は、判定結果を画面に表示してもよく、判定結果を音声等によって出力してもよい。携帯端末2は、確認された荷物に対して配送方法が指定されている場合、指定された方法を表示してもよい。携帯端末2は、例えば、置き配の可否、置き配における荷物の置き場所等を表示する。
【0047】
ステータス入力モードは、荷物の配達状態の入力を受け付けるモードである。作業者は、配達すべき荷物の確認が完了すると、その荷物を持って配達先の建物等に移動する。このときに、車両側機器3と携帯端末2との間の距離L1が中距離から遠距離に変化する。携帯端末2は、この距離L1の変化に応じて荷物確認モードからステータス入力モードに移行する。言い換えると、ステータス入力モードは、電波強度が中から弱に変化した場合に設定される。
【0048】
ステータス入力モードでは、例えば、配達完了の入力、置き配完了の入力、配達先不在の入力等がなされる。なお、ステータス入力モードへの移行条件は、荷物確認モードが完了したことを含んでもよい。例えば、携帯端末2は、配達すべき全ての荷物が荷物確認モードで確認されていることを条件にステータス入力モードに移行してもよい。携帯端末2は、配達すべき荷物であって、かつ荷物確認モードで確認がなされていない荷物が存在する場合、ステータス入力モードへの移行を禁止してもよい。この場合、携帯端末2は、配達すべき荷物が他にも存在する旨の警告を行なってもよい。
【0049】
携帯端末2は、距離L1が遠距離から近距離に変化すると、集配作業モードから移動モードに移行する。なお、移動モードへの復帰条件は、ステータス入力モードが完了したことを含んでもよい。例えば、携帯端末2は、荷物確認モードで確認がなされた荷物であって、かつステータス入力モードで状態が入力されていない荷物が存在する場合、移動モードへの移行を禁止してもよい。この場合、携帯端末2は、当該荷物に関する状態入力を作業者に促してもよい。
【0050】
携帯端末2は、集配作業モードから移動モードへ復帰する場合に、次の配達箇所や集荷箇所をセットしてもよい。これにより、移動モードにおいて、次の箇所へのルート案内が自動的に開始される。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の制御システム1は、車両側機器3と、制御部4と、を有する。車両側機器3は、車両100に搭載され、携帯端末2と無線通信を行なう通信部32を有する。制御部4は、車両側制御部31または端末側制御部21の少なくとも一方を含む。車両側制御部31は、無線通信の電波強度に応じて車両側機器3の動作モードを変更する。端末側制御部21は、無線通信の電波強度に応じて携帯端末2の動作モードを変更する。本実施形態の制御システム1は、乗車や降車に伴うドライバの操作負担を軽減することができる。
【0052】
本実施形態の車両側機器3は、車両100が有する装置を制御する車載器である。制御部4は、車両側機器3の動作モードを変更する車両側制御部31を含む。車両側制御部31は、無線通信の電波強度が強い場合、車両側機器3の動作モードを走行モードに設定し、無線通信の電波強度が弱い場合、車両側機器3の動作モードを非走行モードに設定する。本実施形態の制御システム1は、車両側機器3に対するドライバの操作負担を軽減することができる。
【0053】
本実施形態の制御部4は、携帯端末2の動作モードを変更する端末側制御部21を含む。端末側制御部21は、無線通信の電波強度が強い場合、携帯端末2の動作モードを乗車モードに設定し、無線通信の電波強度が弱い場合、携帯端末2の動作モードを非乗車モードに設定する。本実施形態の制御システム1は、携帯端末2に対するドライバの操作負担を軽減することができる。
【0054】
乗車モードは、車両100に対する入出力機器としての動作モードであってもよい。この場合、電波強度が強い場合に携帯端末2を車両100に対する入出力機器として動作させることができる。
【0055】
非乗車モードは、集配作業のための処理端末としての動作モードであってもよい。この場合、ドライバが車外に出ていて電波強度が弱い場合に携帯端末2を処理端末として動作させることができる。
【0056】
なお、車両100は、ごみや資源物を回収する作業者によって運転されてもよい。この場合の車両側機器3の非走行モードは、作業者が対象物を回収するために一時的に車両100から離れるときのモードである回収用駐車モードであってもよい。携帯端末2の非乗車モードは、作業者が車外で対象物を回収する作業を行なうときのモードである回収作業モードであってもよい。
【0057】
携帯端末2および車両側機器3は、電波強度に加えて、車両100の状態に応じて動作モードを変更してもよい。例えば、車両100の荷台に荷物出し入れのためのドアが設けられている場合に、このドアの状態に基づいて動作モードの変更判定がなされてもよい。車両側機器3は、電波強度が強から中へ変化した場合であって、かつ荷物出し入れのためのドアが操作された場合に走行モードから集配用駐車モードへ移行してもよい。この場合のドア操作は、例えば、荷物出し入れのためのドアの解錠操作や開扉操作である。携帯端末2は、電波強度が強から中へ変化した場合であって、かつ荷物出し入れのためのドアが操作された場合に移動モードから集配作業モードへ移行してもよい。
【0058】
動作モードの決定に使用する車両100の状態は、車両100の走行速度やシフトポジション等の走行状態に関する状態であってもよい。制御システム1は、車両100が走行用の状態である場合には非走行モードへのモード変更や非乗車モードへのモード変更を禁止してもよい。
【0059】
なお、動作モードの変更条件は、電波強度に加えて、車両100の着座センサ、シートベルトの装着を検出するセンサ、ドライバモニタ等の検出結果に基づいてなされてもよい。
【0060】
車両100は、エンジンおよび走行用モータの少なくとも一方を有する車両であってもよい。例えば、車両100は、電気自動車やハイブリッド電気自動車であってもよい。この場合、車両側制御部31は、非走行モードにおいて、車両100における消費電力を抑制するように装置110の状態を設定してもよい。車両100は、乗車定員が1名の超小型電気自動車であってもよい。車両100は、二輪車両や三輪車両であってもよい。
【0061】
なお、車両側機器3は、装置110を制御する車載器には限定されない。車両側機器3は、例えば、ナビゲーションシステムであってもよく、車両100を制御するECUであってもよく、車両100に搭載されるその他の機器であってもよい。
【0062】
[実施形態の変形例]
図6および図7を参照して、実施形態の変形例について説明する。図6には、実施形態の変形例に係る車両側機器および携帯端末を示す図、図7は、実施形態の変形例に係る制御システムの制御テーブルである。図6に示すように、変形例に係る車両側機器3は、携帯端末2を保持する保持部33を有する車載器である。
【0063】
車両側機器3は、車両100に固定される固定部34と、表示部35と、保持部33と、を有する。表示部35は、各種の情報を表示する表示面を有する。表示部35は、例えば、走行速度、走行距離、シフトポジション、ターンランプ、バッテリ残量、ブレーキ状態等を表示する。
【0064】
保持部33は、携帯端末2を保持するクレードルである。保持部33は、表示部35に対して上側に配置されている。保持部33は、携帯端末2の表示面23を露出させた状態で携帯端末2を保持する。携帯端末2は、上側から保持部33に挿入される。保持部33は、挿入された携帯端末2の端部を保持する枠部を有している。
【0065】
保持部33は、携帯端末2を予め定められた姿勢で保持する。保持部33は、例えば、表示面23の傾斜角度を表示部35の画面の傾斜角度と等しくするように携帯端末2を保持する。以下の説明では、保持部33によって保持されているときの携帯端末2の姿勢を保持姿勢と称する。保持姿勢は、携帯端末2の表示面23が横長となる姿勢である。
【0066】
車両側機器3に保持部33が設けられることで、車両側機器3と携帯端末2とが通信する電波強度の最大化が図られる。これにより、携帯端末2が車両100から持ち出されるときの電波強度の変化が大きくなり、電波強度に基づく動作モードの判定精度が向上する。
【0067】
図7を参照して、実施形態の変形例に係る制御システム1の動作について説明する。図7には、ステップS1からステップS8までのステップに分けて、配送作業を行なうドライバのアクション、距離L1、携帯端末2の動作、および装置110の状態が示されている。距離L1は、近、中、遠、および最遠の四段階に分かれている。「近」は、携帯端末2が保持部33によって保持されているときの距離L1の値であり、例えば、20cm以下の値である。「中」は、ドライバが携帯端末2を所持した状態で車両100の内部にいるときの距離L1の値であり、例えば、20cmよりも大きく1m以下の値である。「遠」は、ドライバが車両100の近傍にいるときの距離L1の値であり、例えば、1mよりも大きく2m以下の値である。「最遠」は、ドライバが車両100から遠くに離れているときの距離L1の値であり、例えば、2mよりも大きい値である。
【0068】
ステップS1において、配送作業を行なうドライバは、配送先を選択する。このときに、携帯端末2のアプリケーションプログラムは、予定されている配送先のリストを表示する。ドライバは、車内で携帯端末2を手に持ち、表示されたリストから配送先を選択する。このときの距離L1は、「中」である。
【0069】
ステップS2において、ドライバは、配送先へ向けて車両100を運転する。このときに、携帯端末2は、車両側機器3の保持部33にセットされる。従って、距離L1は、「近」である。携帯端末2の動作モードは、乗車モードに設定される。携帯端末2は、乗車モードにおいて、配送先への経路案内を行なうナビゲーション画面を表示する。
【0070】
ステップS3において、車両100が配送先に到着する。ドライバは、車両側機器3の保持部33から携帯端末を取り外す。これにより、距離L1が「近」から「中」へ変化して、車両側機器3の動作モードが走行モードから非走行モードへ移行する。車両側制御部31は、ハザードランプの点滅を開始させ、電磁パーキングブレーキを掛けてブレーキONとし、電子制御式シフトレバーのシフトポジションをPレンジとする。また、車両100が外向きサイネージを有する場合、車両側制御部31は、サイネージに「作業中」の表示をさせる。
【0071】
ステップS4において、ドライバは、車外に出て配達する荷物を荷台から取り出す。ドライバが携帯端末2を所持して車外に出た場合、距離L1が「遠」となる。これにより、携帯端末2の動作モードが乗車モードから非乗車モードに移行する。携帯端末2は、荷物の詳細画面を表示する。このときに、携帯端末2は、配達すべき荷物の情報や配送方法を画面に表示する。また、ドライバは、携帯端末2のカメラ等によって荷物の二次元コードを撮像し、配達すべき荷物を確認する。二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)である。配達すべき荷物が複数ある場合、複数の荷物について二次元コードの読み取りが繰り返される。
【0072】
なお、携帯端末2は、携帯端末2が車内に置き忘れられている場合、置き忘れ警告を行なう。置き忘れ警告は、例えば、車両側機器3と携帯端末2との連携により実行される。車両100の乗降用のドアがドア開の状態であり、かつ距離L1が「近」の場合に、置き忘れ警告がなされる。
【0073】
ステップS4において、車両側制御部31は、ヘッドランプを消灯し、ルームランプを点灯し、オーディオ/ディスプレイを消灯し、シートヒーターをOFFとし、エアコンディショナーをOFFとし、荷室のキーロックを開錠する。点灯されるルームランプは、例えば、荷室に配置されたランプである。
【0074】
ステップS5において、ドライバは、配送先へ荷物の受け渡しに向かう。ドライバが車両100から遠ざかることで、距離L1は「最遠」となる。携帯端末2は、配送結果の登録画面を表示する。ドライバは、受け渡しの結果を携帯端末2に入力する。受け渡し完了の入力がなされた場合、携帯端末2にはサイン入力画面が表示される。配送先が不在であった旨の入力がなされた場合、携帯端末2には荷物持ち帰りの登録画面が表示される。置き配完了の入力がなされた場合、置き配完了の状態を撮像するためのカメラ画面が表示される。
【0075】
ステップS5において、車両側制御部31は、ルームランプを消灯し、荷室のキーロックを施錠し、サイネージに「配達中」の表示をさせる。
【0076】
なお、車両100がテールゲートリフターを有する場合、携帯端末2は、戻し忘れの警告表示を行なってもよい。テールゲートリフターの警告表示は、例えば、車両側機器3と携帯端末2との連携により実行される。例えば、テールゲートリフターが初期の状態や格納状態に戻されないままで距離L1が「最遠」となった場合、携帯端末2は、テールゲートリフターの戻し忘れについて警告表示を行なう。
【0077】
ステップS6において、ドライバが車両100に戻る。ドライバが車両100に近づいて距離L1が「遠」となると、携帯端末2は、登録忘れが発生していないかを判定する。配送結果の登録画面において、受け渡し完了/不在による持ち帰り/置き配完了の何れも登録されていない場合、携帯端末2は、登録忘れが発生していることをドライバに警告する。
【0078】
ステップS6において、車両側制御部31は、荷室のキーロックを開錠するかを判定する。この判定は、例えば、車両側機器3と携帯端末2との連携により実行される。車両側制御部31は、ステップS5で登録された配送結果を携帯端末2から取得する。取得した配送結果が「不在による持ち帰り」である場合、車両側制御部31は、荷室のキーロックを開錠する。車両側制御部31は、配送結果が「不在による持ち帰り」である場合、更に荷室のルームランプを点灯させてもよい。
【0079】
ステップS7において、ドライバは、車内に戻り次の配送先を選択する。ドライバが車内に戻ると、距離L1が「遠」から「中」に変化し、携帯端末2は乗車モードに復帰する。携帯端末2は、配送先リストを表示してドライバによる次の配送先の選択を促す。
【0080】
ステップS7において、車両側制御部31は、車両側機器3の動作モードを走行モードに復帰させる。車両側制御部31は、ヘッドランプの状態を元の状態に戻す。例えば、それまで点灯していたヘッドランプがステップS4で自動的に消灯された場合、ヘッドランプが点灯される。同様に、車両側制御部31は、オーディオ/ディスプレイ、シートヒーター、およびエアコンディショナーの状態をステップS4で変更される前の状態に戻す。車両側制御部31は、ステップS6で荷室のキーロックが開錠されている場合、ステップS7でキーロックを施錠する。つまり、車両側制御部31は、ステップS5で登録された配送結果が「不在による持ち帰り」である場合、ドライバが乗車するとキーロックを自動的に施錠する。車両側制御部31は、配送結果が「不在による持ち帰り」である場合、荷室のルームランプを消灯させてもよい。
【0081】
ステップS8において、ドライバは、携帯端末2を車両側機器3の保持部33にセットし、次の配送先へ向けて車両100を運転する。距離L1が「近」となり、携帯端末2はナビゲーション画面を表示する。このときに案内される経路は、ステップS7で選択された配送先までの走行経路である。なお、携帯端末2は、距離L1が「近」となったときに、テールゲートリフターの戻し忘れについて警告表示を行なってもよい。この場合、携帯端末2は、ドライバが運転操作を開始する前のタイミングで警告表示を行なうことができる。
【0082】
ステップS8において、車両側制御部31は、ハザードランプの点滅を終了させ、サイネージを消灯させる。ステップS3からステップS8までの処理は、次の配送先が設定されている間は繰り返し実行される。
【0083】
上記のように、実施形態の変形例に係る非乗車モードは、複数のサブモードを含む。ステップS4における携帯端末2の動作モードは、荷物確認モードである。ステップS5における携帯端末2の動作モードは、ステータス入力モードである。ステップS6における携帯端末2の動作モードは、登録忘れ確認モードである。
【0084】
実施形態の変形例に係る非走行モードは、複数のサブモードを含む。ステップS3における車両側機器3の動作モードは、車両100を停車状態に遷移させるための到着時の遷移モードである。ステップS4における車両側機器3の動作モードは、荷物の取りだしのために荷室を開放させる開放モードである。ステップS5における車両側機器3の動作モードは、配送作業が完了するまで待機する待機モードである。ステップS6で配送先が不在であった場合の車両側機器3の動作モードは、荷物を収容するために荷室を開錠する受け入れモードである。
【0085】
変形例の制御システム1は、携帯端末2の姿勢に基づいて動作モードを決定してもよい。例えば、携帯端末2の姿勢が保持姿勢である場合は、車両側機器3の動作モードが走行モードに維持されてもよい。車両側制御部31は、携帯端末2の姿勢が保持姿勢とは異なる場合に走行モードから非走行モードへの動作モードの変更を許可してもよい。携帯端末2の姿勢が保持姿勢である場合は、携帯端末2の動作モードが乗車モードに維持されてもよい。端末側制御部21は、携帯端末2の姿勢が保持姿勢とは異なる場合に乗車モードから非乗車モードへの動作モードの変更を許可してもよい。
【0086】
変形例の車両側機器3は、携帯端末2が保持部33に保持されているかを検出するセンサを有してもよい。この場合、保持部33が携帯端末2を保持している場合は、車両側機器3の動作モードが走行モードに維持されてもよい。車両側制御部31は、保持部33が携帯端末2を保持していない場合に走行モードから非走行モードへの動作モードの変更を許可してもよい。携帯端末2は、保持部33が携帯端末2を保持しているかについての情報を車両側機器3から取得する。保持部33が携帯端末2を保持している場合は、携帯端末2の動作モードが乗車モードに維持されてもよい。端末側制御部21は、保持部33が携帯端末2を保持していない場合に乗車モードから非乗車モードへの動作モードの変更を許可してもよい。
【0087】
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
【符号の説明】
【0088】
1:制御システム
2:携帯端末、 3:車両側機器、 4:制御部
21:端末側制御部、 22:通信部
31:車両側制御部、 32:通信部、 33:保持部、 34:固定部
35:表示部
100:車両、 110:装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7