(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024016801
(43)【公開日】2024-02-07
(54)【発明の名称】対話型高齢者支援システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20240131BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240131BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240131BHJP
G06F 3/04883 20220101ALI20240131BHJP
【FI】
G06F3/048
G06F3/16 650
G06F3/16 690
G06F3/16 620
G06F3/01 570
G06F3/04883
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023098702
(22)【出願日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】32022057397.8
(32)【優先日】2022-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】HK
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.iTunes
3.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】523229333
【氏名又は名称】センター、フォー、インテリジェント、マルチディメンショナル、データ、アナリシス、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100217940
【弁理士】
【氏名又は名称】三並 大悟
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リー、マン、ワハ、グロリア
(72)【発明者】
【氏名】チャン、イウ、クウォン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ユーペイ
(72)【発明者】
【氏名】クオ、ルンチョウ
(72)【発明者】
【氏名】コン、コ、ルン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA08
5E555AA27
5E555AA71
5E555AA78
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC08
5E555BD01
5E555BE08
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB44
5E555CB45
5E555CB47
5E555CB64
5E555CB66
5E555CB67
5E555DB32
5E555DC85
5E555EA22
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】高齢者支援システムのためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】コンピューティング装置を備えた、高齢者支援システムのためのシステムおよび方法であって、コンピューティング装置は、プロセッサと、プロセッサと通信するディスプレイと、プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、ユーザから入力を受信するように構成された、ユーザインターフェースと、プロセッサと通信するメモリユニットであって、命令を含んだアプリケーションを記憶するように構成された、メモリユニットとを備え、命令は実行されたとき、プロセッサに、ユーザインターフェースでの入力に基づいて、ユーザを識別することと、識別されたユーザに基づいて、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを生成することと、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを、ディスプレイに通信することとを行わせる、高齢者支援システムのためのシステムおよび方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高齢者支援システムであって、
コンピューティング装置を備え、前記コンピューティング装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信するディスプレイと、
前記プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、ユーザから入力を受信するように構成された、ユーザインターフェースと、
前記プロセッサと通信するメモリユニットであって、命令を含んだアプリケーションを記憶するように構成された、メモリユニットと、
を備え、
前記命令は実行されたとき、前記プロセッサに、
前記ユーザインターフェースでの入力に基づいて、ユーザを識別することと、
前記識別されたユーザに基づいて、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを生成することと、
前記1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを、前記ディスプレイに通信することと、
を行わせる、高齢者支援システム。
【請求項2】
前記投薬リマインダは、前記ユーザによって用いられるべき1つまたは複数の投薬に関する情報、および/または前記ユーザによって用いられるべき1つまたは複数の医療機器に関する情報を備える、請求項1に記載の高齢者支援システム。
【請求項3】
前記運動リマインダは、前記ユーザによって行われるべき1つまたは複数の運動を含む運動プログラムを備え、前記運動プログラムは、前記ディスプレイに提示される、請求項2に記載の高齢者支援システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、キャラクタを生成し、活動させるように構成され、前記キャラクタは、前記キャラクタが前記運動プログラムでの前記運動を行うように、前記ディスプレイに提示される、請求項3に記載の高齢者支援システム。
【請求項5】
前記投薬リマインダは、前記ユーザに合うように作られ、前記ユーザに特有の投薬または医療機器使用に関する情報を備え、
前記運動リマインダは、前記ユーザに合うように作られ、前記ユーザに特有の運動プログラムを備える、
請求項4に記載の高齢者支援システム。
【請求項6】
前記システムは、対話型チャット機能をもたらすように構成され、
前記プロセッサは、前記ユーザ入力を通じた、前記ユーザからの音声またはテキスト入力を認識するように構成された、音声認識またはテキスト認識エンジンを実装するように構成され、
前記プロセッサは、前記受信された音声またはテキスト入力を処理するために、1つまたは複数の自然言語処理ライブラリを利用するようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記認識された音声またはテキスト入力に対する応答を生成するようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記ユーザインターフェースまたは前記ディスプレイを通じて、前記ユーザに前記応答を提示し、それによって前記対話型チャット機能をもたらすようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記チャット機能がユーザによって有効にされた時点で、前記ユーザが前記システムとチャットすることを可能にするように構成される、
請求項5に記載の高齢者支援システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記ユーザが前記キャラクタとチャットできるように、ユーザ音声またはテキスト入力に対する前記応答を、前記キャラクタが通信するのを制御するようにさらに構成され、または前記プロセッサは、前記ユーザが前記音声またはテキスト入力を用いて他の人々と遠隔にチャットできるように、チャット機能の使用を有効にするために、リモートチャットサーバに接続するように構成され、または前記プロセッサは、音声、音響、画像、ビデオ、手書き、または手ぶりもしくは身ぶりを通した、前記コンピュータへの前記ユーザのコマンドを受け取るようにさらに設計される、請求項6に記載の高齢者支援システム。
【請求項8】
ユーザの1つまたは複数の画像を記録するように、またはビデオを記録するように構成された1つまたは複数のカメラをさらに備え、
前記プロセッサは、姿勢推定プロセスを適用することによって、前記記録された1つまたは複数の画像または前記記録されたビデオを処理するように構成され、
前記プロセッサは、前記姿勢推定プロセスを適用することによって、前記ユーザの動作、または前記ユーザの唇の動きを識別するようにさらに構成される、
請求項7に記載の高齢者支援システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記ユーザインターフェースを通じて受信された、歌うことまたは踊ることに対するユーザ要求に応答して、カラオケ機能または合わせて踊る機能を生成するように構成され、
前記プロセッサは、前記ユーザに対して前記ディスプレイに提示するために、前記カラオケまたは合わせて踊る機能を前記ディスプレイに通信するように構成され、
前記カラオケまたは合わせて踊る機能は、歌を再生すること、および歌の名前、歌の歌詞の1つを前記ディスプレイ上に表示することを含み、
前記プロセッサは、カラオケまたは合わせて踊る機能を容易にするために、前記キャラクタを制御するようにさらに構成され、前記キャラクタは、i)前記姿勢推定プロセスに基づいて、前記ユーザの動きをまねること、ii)前記歌にリップ・シンクすること、iii)ユーザの歌または踊りに関するフィードバックをもたらすこと、iv)前記姿勢推定プロセスに基づいて、前記ユーザの唇の、唇の動きをまねること、のうちの1つまたは複数を行うように活動させられる、
請求項8に記載の高齢者支援システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、仮想世界に接続するために、通信インターフェースを制御するように構成され、前記プロセッサは、前記姿勢推定に基づいて、前記仮想世界内で前記ユーザのアバターを生成し、活動させるようにさらに構成され、前記プロセッサは、ユーザが、前記仮想世界内での1人または複数の他の人達の、1つまたは複数の他の仮想表現と通信することを可能にするように構成される、請求項9に記載の高齢者支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関与を改善するように構成され、システムと対話する高齢の人々にサポートを提供する、対話型高齢者支援システムに関する。本発明はまた、高齢者ユーザを援助する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢者人口は、例えば、特にベビーブーム世代の高齢化により、世界中で増加しつつある。多くの高齢の人達が、日常生活を暮らすために必要な世話を得ることができないので、高齢者介護は重大な社会問題になりつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
高齢の人達は、老人ホーム、退職者村、および場合によっては自身の家に居住し得る。高齢者は、特に退職の後、孤独、社会的孤立、および慢性疾患など、多くの問題に直面し得る。可能な場合は支援の提供のために社会サービスが利用できるが、高齢の人達の増加と共に、このようなサービスは、家族および政府にとって不適当にまたは極めて費用がかかるものとなり、結果として、家族は肉親の世話をするために、仕事または他の活動をあきらめることが必要になるので、不十分な高齢者介護または逆の経済効果を生じる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、高齢者支援システムがもたらされ、
コンピューティング装置を備え、コンピューティング装置は、
プロセッサと、
プロセッサと通信するディスプレイと、
プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、ユーザから入力を受信するように構成された、ユーザインターフェースと、
プロセッサと通信するメモリユニットであって、命令を含んだアプリケーションを記憶するように構成された、メモリユニットと、
を備え、命令は実行されたとき、プロセッサに、
ユーザインターフェースでの入力に基づいて、ユーザを識別することと、
識別されたユーザに基づいて、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを生成することと、
1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを、ディスプレイに通信することと、
を行わせる。
【0005】
第1の態様の一実施形態では、投薬リマインダは、ユーザによって用いられるべき1つまたは複数の投薬に関する情報、および/またはユーザによって用いられるべき1つまたは複数の医療機器に関する情報を備える。
【0006】
第1の態様の一実施形態では、運動リマインダは、ユーザによって行われるべき1つまたは複数の運動を含む運動プログラムを備え、運動プログラムは、ディスプレイに提示される。
【0007】
第1の態様の一実施形態では、プロセッサは、キャラクタを生成し、活動させるように構成され、キャラクタは、キャラクタが運動プログラムでの運動を行うように、ディスプレイに提示される。
【0008】
第1の態様の一実施形態では、投薬リマインダは、ユーザに合うように作られ、ユーザに特有の投薬または医療機器使用に関する情報を備え、
運動リマインダは、ユーザに合うように作られ、ユーザに特有の運動プログラムを備える。
【0009】
第1の態様の一実施形態では、システムは、対話型チャット機能をもたらすように構成され、
プロセッサは、ユーザ入力を通じた、ユーザからの音声またはテキスト入力を認識するように構成された、音声認識またはテキスト認識エンジンを実装するように構成され、
プロセッサは、受信された音声またはテキスト入力を処理するために、1つまたは複数の自然言語処理ライブラリを利用するようにさらに構成され、
プロセッサは、認識された音声またはテキスト入力に対する応答を生成するようにさらに構成され、
プロセッサは、ユーザインターフェースまたはディスプレイを通じて、ユーザに応答を提示し、それによって対話型チャット機能をもたらすようにさらに構成され、
プロセッサは、チャット機能がユーザによって有効にされた時点で、ユーザがシステムとチャットすることを可能にするように構成される。
【0010】
第1の態様の一実施形態では、プロセッサは、ユーザがキャラクタとチャットできるように、ユーザ音声またはテキスト入力に対する応答を、キャラクタが通信するのを制御するようにさらに構成され、またはプロセッサは、ユーザが音声またはテキスト入力を用いて他の人々と遠隔にチャットできるように、チャット機能の使用を有効にするために、リモートチャットサーバに接続するように構成され、またはプロセッサは、音声、音響、画像、ビデオ、手書き、または手ぶりもしくは身ぶりを通した、コンピュータへのユーザのコマンドを受け取るようにさらに構成される。
【0011】
第1の態様の一実施形態では、システムは、ユーザの1つまたは複数の画像を記録するように、またはビデオを記録するように構成された1つまたは複数のカメラをさらに備え、
プロセッサは、姿勢推定プロセスを適用することによって、記録された1つまたは複数の画像または記録されたビデオを処理するように構成され、
プロセッサは、姿勢推定プロセスを適用することによって、ユーザの動作、またはユーザの唇の動きを識別するようにさらに構成される。
【0012】
第1の態様の一実施形態では、プロセッサは、ユーザインターフェースを通じて受信された、歌うまたは踊ることに対するユーザ要求に応答して、カラオケ機能または合わせて踊る機能を生成するように構成され、
プロセッサは、ユーザに対してディスプレイに提示するために、カラオケまたは合わせて踊る機能をディスプレイに通信するように構成され、
カラオケまたは合わせて踊る機能は、歌を再生すること、および歌の名前、歌の歌詞の1つをディスプレイ上に表示することを含み、
プロセッサは、カラオケまたは合わせて踊る機能を容易にするために、キャラクタを制御するようにさらに構成され、キャラクタは、i)姿勢推定プロセスに基づいて、ユーザの動きをまねること、ii)歌にリップ・シンクすること、iii)ユーザの歌または踊りに関するフィードバックをもたらすこと、iv)姿勢推定プロセスに基づいて、ユーザの唇の、唇の動きをまねること、のうちの1つまたは複数を行うように活動させられる。
【0013】
第1の態様の一実施形態では、プロセッサは、仮想世界に接続するために、通信インターフェースを制御するように構成され、プロセッサは、姿勢推定に基づいて、仮想世界内でユーザのアバターを生成し、活動させるようにさらに構成され、プロセッサは、ユーザが、仮想世界内での1人または複数の他の人達の、1つまたは複数の他の仮想表現と通信することを可能にするように構成される。
【0014】
次に、添付の図面を参照して、例として、本発明の実施形態が述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る高齢者支援システムを示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る高齢者支援方法であって、
図1のシステムを用いて行われる方法を示す図である。
【
図3】高齢者支援システムのディスプレイに提示されたスプラッシュ画面を示す図である。
【
図4】医療リマインダを提示する医療リマインダ画面を示す図である。
【
図5】ユーザによって行われるべき運動プログラムを提示する運動リマインダを示す図である。
【
図6】高齢者支援システムのディスプレイに提示された娯楽機能を示す図である。
【
図7】チャット機能、および活動化されているキャラクタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、高齢者支援システムに関する。高齢者支援システムは、高齢者ユーザがシステムと通信できるようにする、対話型システムである。ユーザは、システムから様々なタイプの情報を送り、受信することができる。システムは、リマインダ、例えば、投薬リマインダおよび運動リマインダを生成し、送るように構成される。システムはまた、高齢者ユーザがシステムと、例えば、支援システムによって実装される仮想キャラクタまたはアバターと、口頭で通信することを可能にし得る。システムはまた、娯楽を高齢者ユーザにもたらし得る。高齢者支援システムの機能は、それが高齢者ユーザのための改善された関与を可能にするので、有利である。システムはまた、運動を促進し、ユーザに投薬を思い出させることにより、改善されたライフスタイルを可能にする。システムは、カスタマイズされたリマインダをユーザにもたらすように構成される。システムは、高齢者ユーザがこれらのリマインダに応答することを可能にし、これは、作業リマインダ、用事リマインダ、運動リマインダ、または投薬リマインダを含み得る。
【0017】
図1を参照すると、本発明の一実施形態が示される。この実施形態は、高齢者支援システムをもたらすように構成される。高齢者支援システムは、プロセッサと、プロセッサと通信するディスプレイと、プロセッサと通信するユーザインターフェースであって、ユーザから入力を受信するように構成された、ユーザインターフェースと、プロセッサと通信するメモリユニットとを備える。メモリユニットは、命令を含んだアプリケーションを記憶するように構成され、命令は実行されたとき、プロセッサに、ユーザインターフェースでの入力に基づいて、ユーザを識別することと、識別されたユーザに基づいて、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを生成することと、1つまたは複数の投薬リマインダまたは運動リマインダを、ディスプレイに通信することとを行わせる。
【0018】
投薬リマインダは、ユーザによって用いられるべき1つまたは複数の投薬に関する情報、および/またはユーザによって用いられるべき1つまたは複数の医療機器に関する情報を備える。運動リマインダは、ユーザによって行われるべき1つまたは複数の運動を含む、運動プログラムを備え、運動プログラムは、ディスプレイに提示される。一例ではプロセッサは、キャラクタを生成し、活動させるように構成され、キャラクタは、キャラクタが運動プログラムにおいて運動を行うように、ディスプレイに提示される。
【0019】
プロセッサはまた、チャット機能をもたらすように構成される。プロセッサは、ユーザと対話およびチャットするために、キャラクタを生成し、活動させるように構成される。チャット機能は、ユーザからのテキストまたは音声を処理し、返答を生成するように、プロセッサによって利用される、記憶された自然言語処理ライブラリを利用する。プロセッサは、ユーザに返答をもたらすために、キャラクタを制御するようにさらにプログラムされる。任意選択で、プロセッサは、ディスプレイに提示され得る、1つまたは複数の娯楽機能をもたらすようにプログラムされ得る。娯楽機能は、カラオケ、または合わせて踊る、または下記などの他の娯楽機能を含み得るが、それらに限定されない。
- ビデオ再生、編集、記録、
- オーディオ再生、編集、記録、
- アニメーションを生成するまたは活動させることを含む、キャラクタ、対象物、またはアバターを活動させること、
- 本、雑誌、音楽、美術、ブログ、ウィキ、または他の印刷物のための電子書籍リーダ、
- 画像ファイルのための、写真またはメディア・ビュー、
- ゲーム機、および、
- 様々な仮想世界、オープン・ワールド、または仮想環境にアクセスするためのポータル。
【0020】
この実施形態では、高齢者支援システムは、人生における改善された生活および関与を促進する、対話型システムをもたらす。高齢者支援システムはまた、他のユーザとの交流を可能にするように、仮想世界への接続を可能にし、それによってコミュニティ関与、およびより広いコミュニティとの連帯感を改善する。
【0021】
図1に示されるように、高齢者支援システム10、およびシステム10と対話する高齢者ユーザ12の概略図が示される。高齢者支援システム10は、コンピューティング装置100を備える。
図1を参照すると、コンピューティング装置100は、適切なコンピュータ命令を受信し、記憶し、および実行するために必要な適切な構成要素を含む。構成要素は、中央処理装置(CPU)、数学コプロセッシング・ユニット(数学プロセッサ)、グラフィック処理ユニット(GPU)、またはテンソルもしくは多次元配列計算もしくは操作演算のためのテンソル処理ユニットを含んだ処理ユニット102、読み出し専用メモリ(ROM)104、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)106、ディスク・ドライブ108などの入出力デバイス、キーボード、タッチスクリーン、1つまたは複数のマイクロホンなどのユーザインターフェース110、および1つまたは複数のデジタル・カメラを含み得る。コンピューティング装置は、イーサネット・ポート、USBポートなどの他の入力デバイス116を備え得る。液晶ディスプレイ、発光ディスプレイ、または任意の他の適切なディスプレイなどのディスプレイ112、および通信リンク(すなわち、通信インターフェース)114。
【0022】
コンピューティング装置100は、ROM104、RAM106、またはディスク・ドライブ108に含まれ得、処理ユニット102によって実行され得る、命令を含み得る。サーバ、パーソナル・コンピュータ、端末、無線またはハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、スマート・デバイス、エッジ・コンピューティング・デバイスなどの、1つまたは複数のコンピューティング・デバイスに様々に接続することができる1つまたは複数の通信インターフェース(すなわち、1つまたは複数の通信リンク)114が、設けられ得る。複数の通信リンクの少なくとも1つは、電話回線または他のタイプの通信リンクを通して、外部コンピューティング・ネットワークに接続され得る。通信インターフェース114は、例えば、Wi-Fi、ブルートゥース、4G、5G、または任意の他の適切なプロトコルなど、任意の適切なプロトコルを用いた任意の適切な通信ネットワークを通じて、データの通信を可能にするように構成される。
【0023】
コンピューティング装置100は、ソリッド・ステート・ドライブ、ハード・ディスク・ドライブ、光学ドライブ、磁気テープ・ドライブ、またはリモートもしくはクラウドベースの記憶装置を包含し得る、ディスク・ドライブ108などの記憶装置を含み得る。コンピューティング装置100は、単一のディスク・ドライブもしくは複数のディスク・ドライブ、またはリモート・ストレージ・サービスを用い得る。コンピューティング装置100はまた、コンピューティング装置100のディスク・ドライブまたはROMに常駐する適切なオペレーティング・システムを有し得る。
【0024】
コンピューティング装置100は、複数の画像を捕捉するまたはビデオ・ストリームを捕捉するための、1つまたは複数のカメラをさらに備える。
図1に示されるように、コンピューティング装置は、カメラ130を備える。カメラ130は、ウェブカメラまたは他の適切なカメラとすることができる。カメラ130は、ディスプレイ112上に搭載され得る。カメラ130は、入力デバイス116の1つに結合され得る別個のユニットとすることができる。カメラ130は、プロセッサと電子的に通信するように構成される。プロセッサ102は、カメラ130から、記録された画像または記録されたビデオを受信するように構成される。プロセッサ102は、カメラ130からの画像またはビデオを処理するようにさらに構成される。カメラは、高齢者ユーザ12の画像またはビデオを捕捉することができる。
【0025】
コンピューティング装置100はまた、様々な機能および出力をもたらすために、ニューラルネットワークなど、機械学習ネットワークと共に動作するまたはそれとインターフェースするための、必要な計算能力をもたらし得る。ニューラルネットワークは、ローカルに実装され得、またはサーバもしくはクラウドベースのサービスを通じても、アクセス可能または部分的にアクセス可能とすることができる。機械学習ネットワークはまた、訓練されない、部分的に訓練される、もしくは完全に訓練され得、および/または時間と共に再訓練される、適合される、もしくは更新され得る。
【0026】
コンピューティング装置100は、プロセッサ102によって利用される種々のデータを記憶する、1つまたは複数のデータベースを備える。例示される実施形態では、装置100は、ユーザデータベース120を備える。ユーザデータベースは、ユーザに関する情報、例えば、名前、生年月日、年齢、住所などを含む。データベース120は、ユーザが自身のコンピューティング装置上のアプリを通じて登録することができる登録プロセスの間に、作成され得る。データベース120は、クラウド・サービスに記憶され得、アクセス可能となり得る。コンピューティング装置100はまた、ユーザに関する投薬情報(すなわち、投薬データ)を記憶する、投薬データベース122を含み得る。投薬データは、投薬のタイプ、投薬の薬用量、医療機器使用プロトコル、のうちの1つまたは複数を含み得る。コンピューティング装置100は、運動データベース124をさらに備える。運動データベース124は、様々な運動および運動プログラムを記憶するように構成される。運動データベース124は、ユーザに関係する特有の運動および/または運動プログラムを記憶し得る。装置100はまた、娯楽データベース126を含み得る。娯楽データベース126は、様々なバンドからの歌、または記憶力訓練ゲーム、または任意の他の視聴覚娯楽データを記憶するように構成され得る。データベース126は、リモート娯楽サーバに記憶され得る。例えば、リモートサーバは、装置100によってアクセスされ得る、iTunesサーバまたはSpotifyサーバ200とすることができる。
【0027】
コンピューティング装置100は、メモリユニット、例えば、ROM104またはRAM106、または他のメモリユニットに記憶された、ソフトウェア・アプリケーション(すなわち、アプリ)を含む。ソフトウェア・アプリケーションは、コンピュータ可読および実行可能命令を含む。プロセッサは、プロセッサに命令において定義された1つまたは複数の機能を行わせるための、命令を実行するように構成される。アプリケーションは、1つまたは複数の投薬リマインダ、運動リマインダ、チャット機能、および1つまたは複数の娯楽機能をもたらすように、プロセッサを制御し得る。
【0028】
一例では、コンピューティング装置100は、ユーザ・コンピューティング装置とすることができる。コンピューティング装置100は、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、または他のパーソナル・コンピューティング・デバイスとすることができる。アプリケーションは、コンピューティング装置100にインストールされ、実行された時点でコンピューティング装置100の機能を制御する。
【0029】
一形態では、コンピューティング装置100は、通信インターフェース114を通じて、1つまたは複数のサーバ200と通信するように構成され得る。一例では、コンピューティング装置100は、ユーザがメタバースにアクセスすることを可能にするように、仮想世界サーバ、例えば、メタバース・サーバと通信するように構成される。プロセッサ102は、アバターを生成し、活動させることと、アバターが仮想世界で活動させられ、仮想世界で制御可能となるように、この情報を仮想世界サーバに送信することとを行うように構成され得る。アバターは、ユーザの仮想表現とすることができる。コンピューティング装置は、カスタム・アバターの選択および作成を可能にし、ユーザがアバターを通じて仮想世界と対話することを可能にする。カメラは、ユーザの動きを捕捉するために用いられ、プロセッサ102は、ユーザの動作を識別するために、姿勢推定プロセスまたはモーションキャプチャプロセスを適用するように構成される。ユーザの動作は、仮想世界でアバターを活動させるために用いられる。
【0030】
代替の構成では、投薬データベース122、ユーザデータベース120、および運動データベース124は、サーバに記憶され得る。ユーザのコンピューティング装置上で実行するアプリケーションは、投薬データまたは運動プログラムを記憶する1つまたは複数のサーバにアクセスし、ユーザに対して、この情報をプル・ダウンし、それをディスプレイ112に提示するように、プロセッサを制御するように構成され得る。この代替的構成では、コンピューティング装置100は、アプリケーションがコンピューティング装置100上で実行するのに従って、およびユーザがコンピューティング装置100と対話するのに従って、ユーザに提示される様々な情報にアクセスするために、1つまたは複数のサーバまたはクラウド・サービスと通信するように構成され得る。
【0031】
この例示の実施形態では、コンピューティング装置は、ポータブル・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、スタンドアロン・パーソナル・コンピュータ(PC)、スマート・デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、エッジ・コンピューティング・デバイス、クライアント/サーバ・アーキテクチャ、「ダム」端末/メインフレーム・アーキテクチャ、クラウドコンピューティング・ベースのアーキテクチャ、または任意の他の適切なアーキテクチャを含む、任意のコンピューティング・アーキテクチャによって実施され得る。コンピューティング装置は、本発明を実施するように適切にプログラムされ得る。コンピューティング装置は、アプリケーションによって定義される様々な機能を実施するように、アプリケーション(アプリ)を実行し得る。
【0032】
図2は、高齢者支援方法200のブロック図を示す。方法200は、コンピューティング装置100によって行われる機能を示す。アプリケーションが実行され、方法200が開始する。アプリケーションは、プロセッサによって実行されコンピューティング装置100に高齢者支援方法200を行わせる、コンピュータ可読命令を備える。方法は、ステップ202を含む。ステップ202は、ユーザを識別することを含む。一例では、ユーザは、ログイン・プロセスによって識別される。この例では、アプリケーションが高齢者ユーザによって開始されるとき、ログイン画面がディスプレイ112に提示される。ユーザは、ユーザ固有の認証情報を用いてログインする。プロセッサ102は、ユーザデータベース120内の記憶された認証情報を用いて、認証情報を確認することによってユーザを認可するように構成される。これはローカルになされ得、またはプロセッサ102は、認可プロセスが行われるときにサーバにアクセスし得る。代替として、ユーザは、バイオメトリック・スキャンによって、またはカメラ130を用いて顔スキャンによって識別され得る。
【0033】
ユーザがログインした後、アプリケーションは、初期スプラッシュ画面またはホーム画面を表示するように、プロセッサ102を制御するように構成される。方法は、1つまたは複数の機能を行うことを含む。プロセッサ102は、1つまたは複数の機能を行うように構成される。ステップ204は、投薬リマインダを生成することを含む。ステップ206は、投薬リマインダをユーザに伝えることを含む。投薬リマインダは、識別されたユーザに基づいて、自動的に生成され得る。投薬リマインダは、投薬データベース122からアクセスされ得る。投薬リマインダは、投薬リマインダをコンピューティング装置のディスプレイ112に提示することによって、および/または可聴のリマインダをもたらすことによって、ユーザに伝えられる。ステップ204は、タイマをベースとして行われ得、すなわち投薬リマインダは、特定の時間間隔でユーザに提示され得る。時間間隔は、各ユーザに固有のものとすることができる。コンピューティング装置またはサーバは、投薬に関して、ユーザにプッシュ通知をもたらすように構成され得る。投薬リマインダは、投薬データを含む。
【0034】
任意選択でユーザはまた、投薬データが表示されるようにする仮想ボタンと対話し得る。ユーザは、ユーザに伝えられるべき投薬リマインダのためのタイマを、手動で設定することができる。一例ではコンピューティング装置100は、投薬リマインダを、コンピューティング装置100に転送するように構成された、病院または薬局サーバと通信するように構成される。これらの投薬リマインダは、医師コンピューティング・システムまたは薬局コンピューティング・システムにおいて生成され得、コンピューティング装置に転送され得、またはステップ204の一部として取り出され得る。
【0035】
方法は、ユーザが識別された後、ステップ208に進み得る。ステップ208は、運動リマインダを生成することを含む。ステップ210は、運動リマインダをユーザに伝えることを含む。運動リマインダは、ユーザによって行われるべき1つまたは複数の運動を含んだ、運動プログラムを含む。運動プログラムは、ステップ210の一部として、ディスプレイ112に提示される。運動プログラムは、ローカルに記憶された運動データベース124からアクセスされ得る。運動プログラムは、ユーザに関係する特有の運動および/または運動プログラム、すなわちユーザに合うように作られた運動を含むことが好ましい。運動プログラムは、リモートサーバまたはサービス、例えば、フィットネス・トレーナ・サーバ、または他の適切なサーバからアクセスされ得る。代替として、運動プログラムは、ユーザによって選択され得る1つまたは複数の汎用の運動プログラムを含み得る。
【0036】
運動プログラムは、任意の適切な表示を用いて、ディスプレイ上でユーザに伝えられ得る。各運動の例示のテキストでは、行われるべき時間または回数が提示される。方法は、運動プログラムでの運動を行うように、ディスプレイ212上にキャラクタを生成し、活動させる、さらなる追加のステップを含み得る。活動させられるキャラクタは、運動プログラムを通してユーザを導くように、運動の動作を行う。
【0037】
方法は、ユーザが識別された後、ステップ214に進み得る。ステップ214は、チャット機能をもたらすことを含む。チャット機能は、チャットを開始するためにユーザによって選択され得る。チャット機能は、ユーザが、他のユーザと、例えば、WhatsAppまたはDiscordなどの、任意の適切なチャット・アプリケーションを用いてチャットすることを可能にする。プロセッサ102は、コンピューティング装置が、チャット・サーバ、例えば、Discordサーバに接続することを可能にすることができ、または通信インターフェース114を用いて、インターネットを通じてチャットすることを可能にし得る。
【0038】
任意選択で装置100は、対話型チャット機能をもたらし得る。プロセッサ102は、ユーザインターフェースを通じて、ユーザからの音声またはテキスト入力を認識するように構成された、音声認識またはテキスト認識エンジンを実装するように構成される。プロセッサ102は、受信された音声またはテキスト入力を処理するために、1つまたは複数の自然言語処理ライブラリを利用するように構成され得る。プロセッサ102は、認識された音声またはテキスト入力に対する応答を生成するように構成される。応答は、ユーザインターフェースまたはディスプレイを通じてユーザに提示され、それによって対話型チャット機能をもたらす。この機能は、チャット機能がユーザによって有効にされた時点で、システム、例えばチャットボットと、ユーザがチャットすることを可能にする。コンピューティング装置100によって実装されるチャットボットは、チャットボットとの対話型チャットを可能にするために、自然言語処理を用いるように構成される。プロセッサ102は、ユーザがキャラクタとチャットできるように、キャラクタがユーザ音声またはテキスト入力に対する応答を伝えるのを制御するようにさらに構成される。キャラクタは、ユーザへの返答をもたらすことができる。このチャット機能は、オンライン・コミュニティに対する関与を改善することを可能にし、または高齢者ユーザに対する孤独および孤立感を低減するようにチャットボットとチャットすることを可能にする。
【0039】
方法は、ユーザが識別された後、ステップ216に進むことができる。ステップ216は、娯楽機能をもたらすことを含む。娯楽機能は、ユーザインターフェース110を通じたユーザによる手動での選択によって有効にされ得る。一例では娯楽機能は、カラオケまたは合わせて踊る機能を備える。プロセッサは、ユーザにディスプレイ上に提示するために、カラオケまたは合わせて踊る機能をディスプレイに通信するように構成される。ユーザは、ダンス、または合わせて歌うこと、またはその両方を選択することができる。カラオケまたは合わせて踊る機能は、歌を再生すること、およびディスプレイ上に、歌の名前、歌の歌詞の1つを表示することを含む。方法は、さらなるステップ218を含み得る。ステップ218は、カラオケまたは合わせて踊る機能を容易にするために、キャラクタを制御し、活動させることを含み、キャラクタは、様々な動作、例えば歌に合わせて踊る、または歌に対してリップ・シンクすることを行うように、活動させられる。キャラクタは、ユーザによる改善された関与を可能にし、キャラクタは、ダンスおよび歌の間にユーザを楽しませるために、ユーザと対話するように制御され得る。
【0040】
図3~7は、高齢者支援システムの例示の実装形態を示す。コンピューティング装置100は、この例では一体化されたカメラを有するタブレット・コンピュータである。ユーザは、ソフトウェア・アプリケーションを実行して、システム10にアクセスする。
図3を参照すると、ユーザによってログイン・プロセスが完了された後、最初のスプラッシュ画面(すなわち、ホーム画面)がディスプレイ112に提示される。スプラッシュ画面300は、複数の対話可能仮想ボタン302、304、306、308、310を備える。初期準備完了ボタン302が、提示される。リマインダ・ボタン302は、ユーザが様々な機能を活動化することを可能にする。ボタン302は、ユーザが新たなリマインダ、例えば、投薬リマインダを見ることまたは設定することを可能にする。運動ボタン304は、運動リマインダが提示されるのを可能にする。ボタン304はまた、ユーザが運動プログラムを選択することを可能にする。娯楽ボタン308は、ユーザが、高齢者支援システムによってもたらされる1つまたは複数の娯楽機能を選択することを可能にする。チャットボタン310は、ユーザが、チャットウィンドウを活動化し、他の人々と遠隔にチャットするためにチャット・アプリケーションに接続することを可能にする。代替として、チャットボタン310は、ユーザがキャラクタとチャットすることを可能にする。
【0041】
図4を参照すると、リマインダ画面400が表示される。リマインダ画面400は、投薬リマインダを表示する。投薬リマインダ400は、この患者のための特定の投薬プロトコルを示す。
図4に見られるように、3つの投薬が、ユーザによって服用される必要がある。服用されるべき投薬の時間も、投薬リマインダ画面400に示される。特有の投薬およびタイミングは、ユーザに特有である。ユーザは、ログイン・プロセスの間に識別される。投薬リマインダは、リモート医療専門家サーバからプル・ダウンされ得、または投薬データベースからアクセスされ得る。プロセッサ102は、キャラクタ410を生成し、活動させるように構成される。キャラクタ410は、高齢者ユーザと通信することができる。
図4を参照すると、キャラクタは、
図4に従う、服用されるべき投薬、スケジュールを、ユーザに聞こえるように通信するように制御され得る。キャラクタは、ユーザとの関与を改善し、しばしばユーザによる、より良い服薬順守に繋がり得るので有利である。
【0042】
図5は、ディスプレイ112に提示されている運動リマインダ500を示す。運動リマインダ500は、ユーザが運動ボタン306を選択したことに応答して提示され得る。運動リマインダ500は、ユーザが行うことが必要な運動プログラムを含む。運動プログラムは、運動データベース124からアクセスされ得る。代替として、運動プログラムは、リモートサーバからアクセスされ得る。例えば、フィットネス・トレーナまたは医療専門家は、運動リマインダをコンピューティング装置100に送信し得る。
【0043】
図5を参照すると、運動プログラムは、以下の運動、i)30秒間、腕および膝を上げる、ii)30秒間、腕を回す、iii)30秒間、背中を絞る、iv)30秒間、アーム・フライを含む。タイマ502は、ユーザを導くために画面上に示される。キャラクタ410は、行われるべき運動を識別し得る。キャラクタ410は、各運動の技法に関してユーザを導くために運動を行うように制御され得る。キャラクタ410はまた、ユーザが運動を行うのに従って、ユーザに励ましを与えるようにプログラムされ得る。運動リマインダは、機敏さ、移動性、および体力を改善するのに役立つ運動を行うように、高齢者ユーザを励ますので有利である。規則的な運動は、高齢者ユーザのための生活の質を改善する。
【0044】
図6は、娯楽機能を示す、娯楽画面600を示す。娯楽画面600は、ユーザが娯楽ボタン308を活動化することに応答して提示される。
図6を参照すると、娯楽機能は、カラオケ、すなわち合わせて歌う機能を備える。ユーザは、特定のバンド602を、およびバンド602から歌604を、選択することができる。
図6に示されるように、ユーザは、バンドGarbage、および歌I’m Aliveを選択した。選択された歌は、ディスプレイ112に提示される。歌は、ローカルの娯楽データベース126から選択され得る。選択のために、ユーザにプレイリストが提示され得る。
【0045】
加えて、いくつかの実施形態では、娯楽インターフェース600を通じて、他の形態の娯楽機能も、もたらされ得る。このような娯楽機能は、ビデオまたはオーディオの再生または編集、ならびにゲーミング機能、または本、雑誌、楽譜、またはアートワークなどの印刷物のデジタル画像または電子ファイルのための電子書籍リーダ、ワード・プロセッサ、または、写真ビューア/エディタを含み得る。娯楽インターフェース600はまた、ときには「メタバース」と呼ばれる3Dオープン・ワールドを含んだ、様々な仮想環境または仮想世界、ならびにチャットまたは画像ボード、ブログ、ウィキ、ディスカッション・フォーラム、通信プラットフォームなどの、商用または通信プラットフォームなどの仮想環境へのアクセスをもたらし得る。
【0046】
代替として、コンピューティング装置100は、リモートサーバ200、例えば、娯楽サーバと通信するように構成される。娯楽サーバは、任意の適切な音楽サーバ、例えば、Spotifyサーバ、またはYouTubeサーバ、またはiTunesサーバとすることができる。ユーザは、娯楽サーバから歌にアクセスすることができる。歌はまた、歌詞の可視的表示に加えて、聞こえるように再生される。
【0047】
キャラクタ410は、合わせて歌うように活動させられ得る。一例ではプロセッサは、カラオケまたは合わせて踊る機能を容易にするように、キャラクタ410を制御するようにさらに構成され、キャラクタは、i)姿勢推定プロセスに基づいて、ユーザの動きをまねること、ii)歌にリップ・シンクすること、iii)ユーザの歌または踊りに関するフィードバックを与えること、iv)姿勢推定プロセスに基づいて、ユーザの唇の、唇の動きをまねること、のうちの1つまたは複数を行うように活動させられる。キャラクタ410は、ユーザの関与を改善するために、ユーザに合わせて歌うように構成され得る。
【0048】
図7は、ユーザがチャットボタン310を選択したときに提示される、チャットウィンドウ700を示す。
図7に示されるように、チャット機能が有効にされ、チャットボタン310は緑に強調表示される。
図7は、ユーザに表示される対話型チャット機能を示す。一例ではキャラクタ410は、ユーザとチャットするために生成され、活動させられる。プロセッサは、ユーザからの音声またはテキスト入力を認識するように構成された、音声認識またはテキスト認識エンジンを実装するように構成される。これは、ユーザが自然言語を用いてキャラクタと話すことを可能にする。プロセッサは、受信された音声またはテキスト入力を処理するために、1つまたは複数の自然言語処理ライブラリを利用するように構成される。ユーザからの音声(またはユーザからのテキスト入力)は、自然言語処理ライブラリを用いて処理される。プロセッサは、認識された音声またはテキスト入力に対する応答を生成する。任意選択でプロセッサは、ディスプレイまたはユーザインターフェースを通じて、ユーザに応答を提示し得る。別の形態では、キャラクタは、応答を供給するように活動させられる。キャラクタは、チャットボットとして機能し、ユーザは、キャラクタとチャットすることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサはまた、ユーザからの音声コマンドを受信するために、この音声認識機能を用いるように構成される。ジェスチャ、タッチ、およびキーパッド・コマンドが用いられ得るが、プロセッサはまた、音声入力を、特定のステップまたはプロセスを行うまたは実行するための、コマンドとして処理するように構成され得る。
【0049】
代替として、チャット機能が有効にされた場合、装置100は、ユーザが他のユーザとチャットすることを可能にするために、チャット・サーバに接続するように構成される。任意の適切に知られているチャットプログラム、例えば、WhatsApp、Discord、または他の適切なチャットプログラムが用いられ得る。任意選択で、装置100上で実行するアプリケーションは、個人用のチャットチャネルをもたらし得る。ユーザは、チャットチャネルにアクセスするように、友人を招待し得る。プロセッサは、音声認識および自然言語処理を用いて、ユーザからの口頭の入力を、チャットチャネル内のテキスト・チャットに、またはチャットチャネル内の可聴の出力に、処理する。チャット機能は、任意選択で、音声通話、またはユーザおよび他の招待されたユーザとのグループ通話を可能にし得る。チャット機能は、ユーザがチャット機能を通じて友人と容易に通信すること、または会話をするようにチャットボットと通信することができるので、ユーザのために孤独感を低減する。
【0050】
加えて、高齢者支援システム100は、ユーザがアバターを作成し、仮想世界にアクセスすることを可能にする。カメラ130は、ユーザのモーションキャプチャおよび/または姿勢推定のために用いられ得る。一例ではプロセッサ102は、姿勢推定プロセスを適用することによって、記録された1つまたは複数の画像、または記録されたビデオを処理するように構成される。3D姿勢推定プロセスは、姿勢推定アルゴリズムによって定義され得る。一例ではプロセッサは、ニューラルネットワーク、例えば畳み込みニューラルネットワークを通して、ビデオまたは画像データを構文解析する。ニューラルネットワークは、姿勢推定プロセスを行い、ユーザの手足、手足の位置、および/または手足の動きを識別するように構成される。プロセッサは、ユーザの識別された手足の動き、および手足の位置を用いて、アバターを生成し、活動させるように構成される。ユーザの動きは、アバターに変換され得る。コンピューティング装置100は、仮想世界、例えば、メタバースまたは他の仮想世界に、接続するように構成される。アバターは、姿勢推定プロセスの出力に基づいて、プロセッサによって、仮想世界内で制御される。姿勢推定の代替として、他のモーションキャプチャプロセスが、捕捉された画像データに適用され得る。
【0051】
高齢者支援システム100はまた、複数の言語において動作し得る。ユーザは、すべての情報および対話に対して、特定の言語を選択することができる。アプリケーションは、モバイルアプリケーションとして実装され得る。
【0052】
高齢者支援システム100はまた、メンタルヘルスサポート機能をユーザにもたらし得る。メンタルヘルスサポート機能は、規則的な回診を含み得る。例えば、キャラクタは、規則的にユーザに、自身のメンタルヘルス、孤立感、孤独感、および幸福感について質問する。これらの質問に対する答えは、記憶され、またはメンタルヘルス開業医システムに転送され得る。プロセッサは、患者からの応答、特に患者の答えにおける長期的傾向を処理する、AI機能を備え得る。AI機能は、認知症または他の症状などの、メンタルヘルス症状の初期発症を識別するために用いられ得る。さらに、ユーザからの応答は、しばしば高齢の人々に影響を及ぼす孤独感または他の要因による、低下された生活の質を識別するために用いられ得る。
【0053】
必須ではないが、図を参照して述べられた実施形態は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)として、または開発者による使用のための一連のライブラリとして実装され得、あるいは端末またはパーソナル・コンピュータ・オペレーティング・システムまたはポータブル・コンピューティング・デバイス・オペレーティング・システムなどの、他のソフトウェア・アプリケーション内に含められ得る。一般に、プログラム・モジュールは、特定の機能の性能を支援する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、およびデータ・ファイルを含むので、当業者は、ソフトウェア・アプリケーションの機能は、本明細書で望まれるのと同じ機能を達成するために、いくつかのルーチン、オブジェクト、またはコンポーネントにわたって、分散され得ることを理解するであろう。
【0054】
高齢者支援システム100は、高齢者ユーザのための改善された関与を可能にするので有利である。投薬リマインダおよび運動リマインダは、生活の質を改善し、必須の行動を簡単にする。キャラクタで提示される運動は、ユーザの関与を改善し、運動を行う見込みを高める助けとなる可能性がある。規則的な運動は、患者の移動性、強さ、および生活の質を改善する。自動化された投薬リマインダは、高齢者ユーザのために、投薬を服用することを簡単にする。これは、ユーザが覚えている必要性を低減する。娯楽機能は、アクセスが簡単なユーザの娯楽を可能にする。娯楽は、仮想娯楽を可能にし、ユーザがカラオケの場所またはダンスホールなどに行く必要がない。ユーザは、ユーザの家の心地よさから楽しまされ得る。チャット機能および仮想世界へのアクセスはまた、ユーザの家からの、他の人々との対話を改善する。システム10の様々な機能によってもたらされる、改善された関与およびメンタル・シミュレーションは、高齢者ユーザ12の生活の質を改善することができる。システム10は、高齢者ユーザのための生活の質を改善することを助ける、対話型システムをもたらす。
【0055】
高齢者支援システム10は、家または退職者村にしばしば1人で住む高齢者ユーザに、特に当てはまる。システムは、チャットおよび娯楽機能により、生活における参加を改善する。さらに、仮想世界へのアクセスは、高齢者ユーザの孤独感および孤立感を低減する。投薬リマインダおよび運動リマインダは、高齢者ユーザの生活の質を改善する。リマインダ・システムは、ユーザを助ける機能を自動化する。
【0056】
本発明の方法およびシステムは、全体的にコンピューティング・システムによって実施され、または部分的にコンピューティング・システムによって実施される場合、任意の適切なコンピューティング・システム・アーキテクチャが利用され得ることも理解されるであろう。これは、スタンドアロン・コンピュータ、ネットワーク・コンピュータ、および専用ハードウェア・デバイスを含むようになる。「コンピューティング装置」および「コンピューティング・デバイス」という用語が用いられる場合、これらの用語は、述べられた1つまたは複数の機能を実施することができる、コンピュータ・ハードウェアの任意の適切な構成を包含するものである。
【0057】
当業者は、特定の実施形態に示されるような本発明に対して、広く述べられた本発明の思想および範囲から逸脱せずに、数多くの変形および/または変更がなされ得ることが理解されるであろう。したがって、これらの実施形態は、すべての点において例示的であり、限定するものではないことが考慮されるべきである。
【0058】
本明細書に含まれる従来技術に対する言及は、別段の記載がない限り、情報が普通の一般的知識であると認めるものと解釈されるべきではない。
【外国語明細書】