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特開2024-168119情報処理装置、システム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168119
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241128BHJP
   G06Q 30/0238 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q30/0238
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084548
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】藤本 直樹
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる情報処理装置、システム、方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、POS端末から、当該POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部101と、店舗情報取得部101によって取得されたメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部102と、店舗情報生成部102によって生成された基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部103と、コメント生成部103によって生成されたコメントを所定のタイミングで所定のSNSに投稿する投稿部104と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、
前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、
前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する投稿部と、
を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記店舗情報生成部は、前記メニュー情報に、新規メニューのメニュー情報が含まれる場合に、新規メニュー情報を生成し、
前記コメント生成部は、前記新規メニュー情報に基づいて、前記新規メニューの名称、画像、価格を含む前記コメントを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記店舗情報生成部は、前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の空席状況を算出し、
前記コメント生成部は、前記空席状況に基づいて、「空席有り」又は「混雑」を含む前記コメントを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記店舗情報生成部は、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の稼働率を第1の空席状況として算出し、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、前記所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値を第2の空席状況として算出し、
前記第1の空席状況と前記第2の空席状況との差分を算出し、
前記コメント生成部は、
前記差分が所定の基準を満たさない場合に、所定のクーポンを含む前記コメントを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記店舗情報生成部は、
前記メニュー情報から、所定の期間の各メニューの注文数を集計し、
前記注文数に基づいて、前記所定の期間のメニューランキングを生成し、
前記コメント生成部は、
前記メニューランキングを含む前記コメントを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記投稿部は、店員に前記コメントを提示し、前記店員の許可が入力された場合に、前記コメントを前記SNSに投稿する、
請求項1~5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
店舗において使用されるPOS(Point Of Sales)端末と、前記POS端末と通信可能な情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、所定のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバと通信可能であり、
前記POS端末は、
メニュー情報、オーダー情報、及び売り上げ情報を受け付ける受付部を備え、
前記情報処理装置は、
前記POS端末から、前記店舗の前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、
前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、
前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで前記SNSに投稿する投稿部と、を備える、
システム。
【請求項8】
コンピュータが、
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得し、
前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成し、
前記基礎情報に基づいて、コメントを生成し、
前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する、
方法。
【請求項9】
コンピュータに、
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する処理と、
前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する処理と、
前記基礎情報に基づいて、コメントを生成する処理と、
前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する処理と、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン等の店舗の販促のため、SNS(Social Networking Service)へコメントを投稿し、来店の呼びかけを行うことが多くなっている。しかし、店員が、投稿する度に、店舗の情報を集計して投稿内容を作成する必要がある。そのため、店員の投稿作業の軽減が望まれる。
【0003】
特許文献1には、店舗内を撮像した画像から、混雑度等の情報を当該店舗の現在の状況として推定し、現在の状況に応じたコメントをSNSに自動的に投稿する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7152124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、店舗内を撮像した画像から店舗の現在の状況を推定しているため、混雑度等の限られた情報しか投稿することができず、十分な販促につながらない可能性がある。
【0006】
本開示の目的は、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる情報処理装置、システム、方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する投稿部と、を備える。
【0008】
本開示に係るシステムは、店舗において使用されるPOS(Point Of Sales)端末と、前記POS端末と通信可能な情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、所定のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバと通信可能であり、前記POS端末は、メニュー情報、オーダー情報、及び売り上げ情報を受け付ける受付部を備え、前記情報処理装置は、前記POS端末から、前記店舗の前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで前記SNSに投稿する投稿部と、を備える。
【0009】
本開示に係る方法は、コンピュータが、POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得し、前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成し、前記基礎情報に基づいて、コメントを生成し、前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する、方法である。
【0010】
本開示に係るプログラムは、コンピュータに、POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する処理と、前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する処理と、前記基礎情報に基づいて、コメントを生成する処理と、前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する処理と、を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる情報処理装置、システム、方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の実施の形態は、以下の書面による説明から、実施の形態のみにより、及び図面とともに、当業者にはさらに理解され、容易に明らかになるであろう。
図1】実施の形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態2に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態2に係るPOS端末の構成を示すブロック図である。
図4】実施の形態2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図5】実施の形態2に係るメニューマスタのデータ構造を示す図である。
図6】実施の形態2に係るオーダー情報のデータ構造を示す図である。
図7】実施の形態2に係る売り上げ情報のデータ構造を示す図である。
図8】実施の形態2に係る投稿スケジュールのデータ構造を示す図である。
図9】実施の形態2に係る新規メニュー情報のデータ構造を示す図である。
図10】実施の形態2に係る空席状況のデータ構造を示す図である。
図11】実施の形態2に係る過去の稼働率のデータ構造を示す図である。
図12】実施の形態2に係るメニューランキングのデータ構造を示す図である。
図13】実施の形態2に係る差分のデータ構造を示す図である。
図14】実施の形態2に係る新規メニューを通知するコメントの生成処理を説明する図である。
図15】実施の形態2に係る空席状況を通知するコメントの生成処理を説明する図である。
図16】実施の形態2に係るクーポン付コメントの生成処理を説明する図である。
図17】実施の形態2に係るメニューランキングを通知するコメントの生成処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクション又は実施の形態に分割して説明する。ただし、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む。)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0015】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む。)についても同様である。
【0016】
実施の形態1
本実施の形態1について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態1に係る情報処理装置100の構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態1における情報処理装置100は、POS(Point Of Sales)端末を使用する店舗の十分な販促を実現するため、所定のSNS(Social Networking Service)にコメントを投稿する。具体的には、情報処理装置100は、店舗情報取得部101、店舗情報生成部102、コメント生成部103、投稿部104を備える。
【0018】
店舗情報取得部101は、POS端末から、当該POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する。
【0019】
店舗情報生成部102は、店舗情報取得部101によって取得されたメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する。基礎情報は、コメント生成部103がコメントを生成するために必要となる情報である。基礎情報としては、例えば、新規メニュー情報、空席状況、メニューランキング等が挙げられる。
【0020】
コメント生成部103は、店舗情報生成部102によって生成された基礎情報に基づいて、コメントを生成する。生成されるコメントとしては、例えば、新規メニューを通知するコメント、空席状況を通知するコメント、メニューランキングを通知するコメント等が挙げられる。
【0021】
投稿部104は、コメント生成部103によって生成されたコメントを所定のタイミングで所定のSNSに投稿する。
【0022】
本実施の形態1によれば、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる情報処理装置100を提供することができる。具体的には、情報処理装置100では、POS端末から取得されたメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報に基づいて、コメントを生成するために必要となる基礎情報が生成される。そして、当該基礎情報に基づいてコメントが生成される。そのため、例えば、新規メニューを通知するコメント、空席状況を通知するコメント、メニューランキングを通知するコメント等のコメントを投稿することができる。したがって、店舗内を撮像した画像からコメントを生成する場合に比べて、店舗の状況に対して、より適した内容のコメントを生成することができる。よって、情報処理装置100によれば、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる。
【0023】
実施の形態2
本実施の形態2について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態2に係るシステム200の構成を示すブロック図である。
【0024】
本実施の形態2のシステム200は、店舗Xにおいて用いられるPOSシステムとして構成される。システム200は、POS端末400、情報処理装置500を備える。POS端末400と情報処理装置500とは、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して、互いに通信可能である。また、システム200は、POS端末400を複数備えてもよい。換言すれば、情報処理装置500と複数のPOS端末400とは、互いに通信可能となっていてもよい。情報処理装置500は、通信ネットワークNを介して、SNSサーバ300と通信可能となっている。また、SNSサーバ300が提供するSNSは、ユーザ端末600が通信ネットワークNを介して閲覧可能である。なお、店舗Xは、複数のサービスのメニューを提供可能な店舗であればよく、例えば、レストラン、バー、整体マッサージ等の店舗である。本実施の形態2では、店舗Xとして、レストランを例に挙げて説明する。また、ユーザ端末600は、店舗Xを利用可能なユーザが所持する端末であればよい。また、店舗Xを利用可能なユーザは、店舗Xを利用可能なユーザであればよく、特に限定されるものではない。なお、SNSサーバ300及びユーザ端末600は、システム200の構成要素であってもよい。
【0025】
SNSサーバ300は、所定のSNSを提供するサーバである。SNSは、例えば、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)等である。
【0026】
図3に、実施の形態2に係るPOS端末400の構成を示す。図3に示すように、POS端末400は、メニュー情報、オーダー情報、及び売り上げ情報を受け付ける受付部401を備える。具体的には、POS端末400は、受付部401として、メニューマスタ受付部402、オーダー情報受付部403、売り上げ情報受付部404を備える。さらに、POS端末400は、投稿スケジュール登録部405を備える。
【0027】
メニューマスタ受付部402は、メニュー情報としてメニューマスタを受け付ける。また、メニューマスタ受付部402は、メニューマスタを情報処理装置500へ送信する。例えば、メニューマスタ受付部402は、店舗Xの店員による操作入力を受け付ける。そして、メニューマスタ受付部402は、当該操作入力に基づいて、メニューマスタを情報処理装置500へ送信する。ここで、メニューマスタは、例えば、店舗Xの開店前に、情報処理装置500へ送信される。また、メニューマスタは、メニューの名称と、画像と、価格とが対応付けられたマスタデータである。
【0028】
オーダー情報受付部403は、POS端末400が受け付けた、当該店舗Xの顧客のオーダーに関するオーダー情報を情報処理装置500へ送信する。ここで、オーダー情報は、店舗Xに配置されたテーブルを特定するためのテーブル番号と、当該テーブルに着席した顧客がオーダーしたメニューの名称、価格、及び注文数と、オーダー日時とが対応付けられた情報である。なお、オーダー情報は、店舗Xの店員が所持するハンディ端末(不図示)から、情報処理装置500へ送信されてもよい。
【0029】
売り上げ情報受付部404は、POS端末400において行われた決済に関する決済情報に基づいて、売り上げ情報を生成する。また、売り上げ情報受付部404は、売り上げ情報を情報処理装置500へ送信する。決済情報には、顧客が着席したテーブルのテーブル番号、顧客が支払った支払金額、顧客がオーダーしたメニューの名称、価格、注文数、支払に必要なカード情報、決済日時等を含む。そして、売り上げ情報は、決済情報に含まれた、テーブル番号と、メニューの名称、価格、及び注文数と、決済日時とが対応付けられた情報である。
【0030】
投稿スケジュール登録部405は、情報処理装置500によるSNSへのコメントの投稿のスケジュール(以下、「投稿スケジュール」)を情報処理装置500に登録する。具体的には、投稿スケジュール登録部405は、投稿スケジュールを情報処理装置500へ送信する。投稿スケジュール登録部405は、投稿スケジュールを店員に表示する表示部(不図示)、店員からの投稿スケジュールの作成及び修正等の指示を受け付ける入力部(不図示)等を備え、ユーザインターフェースとしても機能する。
【0031】
図4に、実施の形態2に係る情報処理装置500の構成を示す。図4に示すように、情報処理装置500は、制御部501、データベース502を備える。また、制御部501は、オーダー情報登録部503、印字制御部504、売り上げ情報登録部505、メニューマスタ登録部506、店舗情報生成部507、コメント生成部508、投稿管理部509を備える。データベース502は、メニューマスタ510、オーダー情報511、売り上げ情報512、投稿テンプレート513、投稿スケジュール514、新規メニュー情報515、空席状況516、過去の稼働率517、メニューランキング518を格納している。
【0032】
制御部501は、情報処理装置500の各部の動作を制御する。制御部501は、中央演算処理装置(CPU)、記憶手段、入出力ポート(I/O)等を備える。記憶手段は、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等であってもよい。そして、中央演算処理装置(CPU)が、記憶手段に格納された各種プログラムを実行することにより、制御部501の機能が実現される。例えば、オーダー情報登録部503、印字制御部504、売り上げ情報登録部505、店舗情報生成部507、コメント生成部508、投稿管理部509の機能が実現される。
【0033】
オーダー情報登録部503は、POS端末400又はハンディ端末から情報処理装置500がオーダー情報を受信した際に、当該オーダー情報をデータベース502にオーダー情報511として登録する。これにより、オーダー情報登録部503は、店舗情報取得部として機能する。また、オーダー情報登録部503は、当該オーダー情報を、当該店舗Xのキッチンに配置されたキッチンディスプレイ(不図示)に表示させる。
【0034】
印字制御部504は、POS端末400又はハンディ端末から情報処理装置500がオーダー情報を受信した際に、当該オーダー情報を、例えば、当該店舗Xのキッチンに配置されたキッチンプリンタ(不図示)に印字させる。
【0035】
売り上げ情報登録部505は、POS端末400から情報処理装置500が売り上げ情報を受信した際に、当該売り上げ情報をデータベース502に売り上げ情報512として登録する。これにより、売り上げ情報登録部505は、店舗情報取得部として機能する。
【0036】
メニューマスタ登録部506は、POS端末400から情報処理装置500がメニューマスタを受信した際に、当該メニューマスタをデータベース502にメニューマスタ510として登録する。これにより、メニューマスタ登録部506は、店舗情報取得部として機能する。
【0037】
店舗情報生成部507は、コメント生成部508がコメントを生成する際に必要となる基礎情報を生成する。具体的には、店舗情報生成部507は、新規メニュー情報、第1の空席状況としての空席状況、第2の空席状況としての過去の稼働率の平均値、メニューランキングを生成する。店舗情報生成部507による、新規メニュー情報、空席状況、過去の稼働率の平均値、メニューランキングの生成処理の詳細については、後述する。
【0038】
コメント生成部508は、店舗情報生成部507によって生成された情報に基づいて、コメントを生成する。例えば、コメント生成部508は、店舗情報生成部507によって生成された新規メニュー情報と、データベース502に格納されている投稿テンプレート513とに基づいて、新規メニューを通知するコメントを生成する。また、コメント生成部508は、店舗情報生成部507によって生成された空席状況と、データベース502に格納されている投稿テンプレート513とに基づいて、空席状況を通知するコメントを生成する。また、コメント生成部508は、店舗情報生成部507によって生成された空席状況及び過去の稼働率の平均値と、データベース502に格納されている投稿テンプレート513とに基づいて、クーポン付のコメントを生成する。また、コメント生成部508は、店舗情報生成部507によって生成されたメニューランキングと、データベース502に格納されている投稿テンプレート513とに基づいて、ランキングを通知するコメントを生成する。
【0039】
投稿管理部509は、コメント生成部508によって生成されたコメントを、所定のSNSに登録する。当該店舗Xは、予め、当該所定のSNSにアカウントを有している。これにより、投稿管理部509は、投稿部として機能する。また、投稿管理部509は、データベース502に格納されている投稿スケジュール514に従って、当該コメントをSNSに投稿する。
【0040】
また、投稿管理部509は、コメント生成部508によって生成されたコメントを店員に提示し、店員の許可が入力された場合に、当該コメントをSNSに投稿してもよい。例えば、投稿管理部509は、POS端末400又は情報処理装置500の表示部(不図示)に、コメント生成部508によって生成されたコメントを表示することにより、店員に当該コメントを提示する。また、投稿管理部509は、店員によってPOS端末400又は情報処理装置500の入力部(不図示)が操作されることにより、当該コメントの投稿の許可が入力された場合に、当該コメントをSNSに投稿する。
また、投稿管理部509は、コメント生成部508によって、クーポン付コメント(後述)が生成された場合にのみ、当該クーポン付コメントを店員に提示し、店員の許可が入力された場合に、当該コメントをSNSに投稿してもよい。
【0041】
メニューマスタ510は、図5に示すように、メニューの名称510Aと、画像データ510Bと、価格510Cと、当該メニューが新規メニューとして追加された追加日510Dとが対応付けられたマスタデータである。なお、メニューマスタ510は、画像データ510Bの代わりに、画像データ510Bを特定するための識別情報が、メニューの名称510Aと、価格510Cと、追加日510Dと対応付けられたマスタデータであってもよい。
【0042】
オーダー情報511は、図6に示すように、店舗Xに配置されたテーブルを特定するためのテーブル番号511Aと、当該テーブルに着席した顧客がオーダーしたメニューの名称511B、価格511C、及び注文数511Dと、オーダー日時511Eとが対応付けられた情報である。
【0043】
売り上げ情報512は、図7に示すように、店舗Xに配置されたテーブルを特定するためのテーブル番号512Aと、当該テーブルに着席した顧客がオーダーしたメニューの名称512B、価格512C、及び注文数512Dと、決済日時512Eとが対応付けられた情報である。
【0044】
投稿テンプレート513は、コメント生成部508が、コメントを生成する際に利用するテンプレートである。データベース502は、新規メニュー通知用のテンプレート、空席状況通知用のテンプレート、クーポン付コメントのテンプレート、メニューランキング通知用のテンプレート等、複数種類の投稿テンプレート513を格納している。
【0045】
投稿スケジュール514は、投稿管理部509が、コメント生成部508によって生成された所定のコメントをSNSに登録するタイミングを定めたスケジュールである。図8に、投稿スケジュール514の一例を示す。図8に示すように、投稿スケジュール514は、投稿形態514Aと、投稿種別514Bと、有効/無効514Cと、次回投稿予定日時514D、投稿タイミング514Eとが対応付けられた情報である。投稿形態514Aとしては、自動投稿とスケジュール投稿とがある。自動投稿とは、コメント生成部508によって自動的に生成された所定のコメントを、投稿タイミング514Eで定められたタイミングで、投稿管理部509が自動的にSNSに投稿する形態である。スケジュール投稿とは、店舗Xの店員が予め作成したコメントを、投稿タイミング514Eで定められたタイミングで、投稿管理部509が自動的にSNSに投稿する形態である。投稿種別514Bとは、投稿管理部509がSNSへ投稿するコメントの内容を示す。有効/無効514Cとは、投稿管理部509によるSNSへのコメントの自動投稿が有効か無効かを示す。有効/無効514Cが「無効」である場合、投稿管理部509によるSNSへのコメントの自動投稿は行われない。次回投稿予定日時514Dとは、投稿管理部509が次回SNSにコメントを投稿する日時である。投稿タイミング514Eとは、投稿管理部509がSNSへコメントを投稿するタイミングを定めたものである。当該タイミングとしては、「即時」、「毎日」、「毎週」、「毎月」を選択することができる。投稿タイミング514Eとして「即時」が選択される場合、年月日時間が指定される。投稿タイミング514Eとして「毎日」が選択される場合、時間が指定される。投稿タイミング514Eとして「毎週」が選択される場合、曜日及び時間が指定される。投稿タイミング514Eとして「毎月」が選択される場合、日及び時間が指定される。例えば、投稿種別514Bが「店舗割引イベントA」である場合、投稿タイミング514Eとして「即時」が選択されており、年月日時間として「2023/1/1 7:00」が指定されている。また、投稿種別514Bが「店舗割引イベントB」である場合、投稿タイミング514Eとして「毎月」が選択されており、日及び時間として「毎月1日」及び「7:30-12:00」が指定されている。また、投稿種別514Bが「日替わりメニューA」である場合、投稿タイミング514Eとして「毎週」が選択されており、曜日及び時間として「月曜日」及び「7:00-12:00」が指定されている。また、投稿種別514Bが「空席状況通知」である場合、投稿タイミング514Eとして「毎日」が選択されており、時間として「10:00-13:00」及び「14:00-16:00」が指定されている。
【0046】
新規メニュー情報515は、店舗情報生成部507によって生成された新規メニュー情報である。図9に、新規メニュー情報515の一例を示す。図9に示すように、新規メニュー情報515は、新規メニューの名称515Aと、画像データ515Bと、価格515Cと、当該新規メニューが追加された追加日515Dとが対応付けられた情報である。なお、新規メニュー情報515は、画像データ515Bの代わりに、画像データ515Bを特定するための識別情報が、メニューの名称515Aと、価格515Cと、追加日515Dと対応付けられた情報であってもよい。
【0047】
空席状況516は、店舗情報生成部507によって第1の空席状況として生成された空席状況である。具体的には、空席状況516は、本日の所定長さの時間帯と当該時間帯における稼働率(後述)とが対応付けられた情報である。図10に、空席状況516の一例を示す。図10に示すように、空席状況516は、1時間の時間帯516Aと当該時間帯における稼働率516Bとが対応付けられた情報である。
【0048】
過去の稼働率517は、店舗情報生成部507によって第2の空席状況として生成された過去の稼働率の平均値である。具体的には、過去の稼働率517は、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値である。ここで、所定の条件としては、天候条件、気温条件、季節条件、休日条件、又は日付条件等がある。図11に、過去の稼働率517の一例を示す。図11において、所定の条件として日付条件を例に挙げている。また、図11において、過去の所定の年数の期間として、過去n年間(nは、1以上の整数)を例に挙げている。また、図11において、所定長さの時間帯として、1時間の時間帯を例に挙げている。すなわち、図11に示す過去の稼働率517は、過去n年間において、本日(2022/12/12)と同じ日付(12/12)の、1時間毎の時間帯517Aにおける稼働率の平均値517Bである。
【0049】
メニューランキング518は、店舗情報生成部507によって生成された、所定の期間におけるメニューの順位表である。図12に、メニューランキング518の一例を示す。図12に示すように、メニューランキング518は、メニューの名称518A、画像データ518B、価格518C、注文数518Dが対応付けられて、注文数が多い順に並べられた情報である。メニューランキング518は、所定の期間毎、例えば、1日毎のメニューランキングである。なお、メニューランキング518において、画像データ518Bの代わりに、画像データ518Bを特定するための識別情報が、メニューの名称518Aと、価格518Cと、注文数518Dと対応付けられてもよい。
【0050】
次に、店舗情報生成部507による基礎情報の生成処理について説明する。
まず、店舗情報生成部507による、新規メニュー情報515の生成処理について説明する。店舗情報生成部507は、メニューマスタ510を参照し、直近の追加日510Dに対応付けられた、メニューの名称510A、画像データ510B、価格510Cを抽出する。そして、店舗情報生成部507は、抽出したメニューの名称510A、画像データ510B、価格510C、及び追加日510Dを、新規メニューの名称515A、画像データ515B、価格515C、及び追加日515Dとして、新規メニュー情報515に登録する。
【0051】
次に、店舗情報生成部507による、本日の空席状況(第1の空席状況)の算出処理について説明する。店舗情報生成部507は、オーダー情報511又は売り上げ情報512を参照して、本日の空席状況を算出する。具体的には、店舗情報生成部507は、オーダー情報511から、本日(本日の営業開始から現時点まで)の所望する時間帯に含まれるオーダー日時511Eと対応付けられたテーブル番号511Aを抽出する。そして、店舗情報生成部507は、抽出したテーブル番号511Aの数と、店舗Xに配置されたテーブルの数とに基づいて、当該時間帯の稼動率を算出する。あるいは、店舗情報生成部507は、売り上げ情報512から、本日の所望する時間帯に含まれる決済日時512Eと対応付けられたテーブル番号512Aを抽出する。そして、店舗情報生成部507は、抽出したテーブル番号512Aの数と、店舗Xに配置されたテーブルの数とに基づいて、当該時間帯の稼動率を算出する。
また、店舗情報生成部507は、当該時間帯と算出した稼働率とを対応付けて、空席状況516に登録する。
【0052】
次に、店舗情報生成部507による、過去の稼働率の平均値(第2の空席状況)の算出処理について説明する。店舗情報生成部507は、オーダー情報511又は売り上げ情報512を参照して、過去の稼働率を算出する。具体的には、店舗情報生成部507は、オーダー情報511に基づいて、過去n年間において、本日と所定の条件(例えば、日付)が一致する全ての該当日における時間帯毎の稼働率を算出する。次に、店舗情報生成部507は、全ての該当日における時間帯毎の稼働率の平均値を算出する。あるいは、店舗情報生成部507は、売り上げ情報512に基づいて、過去n年間において、本日と所定の条件(例えば、日付)が一致する全ての該当日における時間帯毎の稼働率を算出する。次に、店舗情報生成部507は、全ての該当日における時間帯毎の稼働率の平均値を算出する。
また、店舗情報生成部507は、当該時間帯と生成した稼働率の平均値とを対応付けて、過去の稼働率517に登録する。
また、店舗情報生成部507は、空席状況516に格納された本日の時間帯毎の稼働率516Bと、過去の稼働率517に格納された本日と所定の条件(例えば、日付)が一致する該当日の時間帯毎の稼働率の平均値517Bとの差分を算出する。図13に、店舗情報生成部507によって算出された差分519の一例を示す。図13に示すように、店舗情報生成部507によって算出された差分519は、時間帯519Aと、差分519Bが対応付けられた情報である。
なお、所定の条件は、日付条件だけでなく、天候条件、気温条件、季節条件、休日条件等であってもよい。
【0053】
次に、店舗情報生成部507による、メニューランキングの生成処理について説明する。店舗情報生成部507は、メニューマスタ510を参照し、所定の期間の各メニューの注文数を集計する。例えば、店舗情報生成部507は、本日の営業開始から現時点までの期間における各メニューの注文数を集計する。そして、店舗情報生成部507は、集計した注文数に基づいて、当該所定の期間におけるメニューランキングを生成する。また、店舗情報生成部507は、生成したメニューランキングをメニューランキング518に登録する。
【0054】
次に、図14図17を参照しながら、コメント生成部508によるコメントの生成処理について説明する。
まず、図14を参照して、新規メニューを通知するコメントの生成処理について説明する。コメント生成部508は、投稿テンプレート513から、図14の上側に示す、新規メニュー通知用のテンプレートを取得する。次に、図9の新規メニュー情報515と、取得した新規メニュー通知用のテンプレートとに基づいて、図14の下側に示す新規メニューを通知するコメントを生成する。
【0055】
次に、図15を参照して、空席状況を通知するコメントの生成処理について説明する。コメント生成部508は、投稿テンプレート513から、図15の上側に示す、空席状況通知用のテンプレートを取得する。次に、図10の空席状況516と、取得した空席状況通知用のテンプレートとに基づいて、図15の下側に示す空席状況を通知するコメントを生成する。
【0056】
次に、図16を参照して、クーポン付コメントの生成処理について説明する。コメント生成部508は、投稿テンプレート513から、図16の上側に示す、クーポン付コメントのテンプレートを取得する。次に、店舗情報生成部507によって算出された図13の差分519と、取得したクーポン付コメントのテンプレートとに基づいて、図16の下側に示すクーポン付コメントを生成する。例えば、コメント生成部508は、図13に示す差分519が所定の基準を満たさない場合に、クーポン付コメントを生成する。例えば、所定の基準は、図13に示す差分519が、所定の値(例えば、0%)より大きいことである。すなわち、コメント生成部508は、図13に示す差分519が所定の値以下である場合に、クーポン付コメントを生成する。
【0057】
次に、図17を参照して、メニューランキングを通知するコメントの生成処理について説明する。コメント生成部508は、投稿テンプレート513から、図17の上側に示す、メニューランキング通知用のテンプレートを取得する。次に、図12のメニューランキング518と、取得したメニューランキング通知用のテンプレートとに基づいて、図17の下側に示すメニューランキングを通知するコメントを生成する。
【0058】
本実施の形態2によれば、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができるシステム200を提供することができる。具体的には、システム200では、POS端末から取得されたメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報に基づいて、コメントを生成するために必要となる基礎情報が生成される。そして、当該基礎情報に基づいてコメントが生成される。そのため、例えば、新規メニューを通知するコメント、空席状況を通知するコメント、メニューランキングを通知するコメント等のコメントを投稿することができる。したがって、店舗内を撮像した画像からコメントを生成する場合に比べて、店舗の状況に対して、より適した内容のコメントを生成することができる。よって、システム200によれば、十分な販促につながるコメントをSNSに投稿することができる。
【0059】
また、コメント生成部508によって、本日の空席状況516の所定の時間帯516Aの稼働率516Bと、過去の稼働率517の対応する時間帯517Aの稼働率の平均値517Bとの差分519Bが、所定の値以下となった場合に、クーポン付コメントが生成される。これにより、過去の稼働率に比べて本日の稼働率が低い場合に、クーポン付コメントが生成されて、集客を図ることができる。
【0060】
また、投稿管理部509によって、コメント生成部508によって生成されたコメントが事前に店員に提示され、店員の許可が入力された場合に、当該コメントがSNSに投稿される。そのため、店舗Xにとって不都合なコメントがSNSに投稿されることを防ぐことができる。
【0061】
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、上述の処理手順及びその他の実施の形態に記載の処理手順を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0062】
上記の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等である。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0063】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、コメント生成部508は、図10に示す空席状況516の所定の時間帯516Aにおける稼働率516Bが所定の値以下である場合に、クーポン付コメントを生成してもよい。
【0064】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、
前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、
前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する投稿部と、
を備える、
情報処理装置。
(付記2)
前記店舗情報生成部は、前記メニュー情報に、新規メニューのメニュー情報が含まれる場合に、新規メニュー情報を生成し、
前記コメント生成部は、前記新規メニュー情報に基づいて、前記新規メニューの名称、画像、価格を含む前記コメントを生成する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記店舗情報生成部は、前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の空席状況を算出し、
前記コメント生成部は、前記空席状況に基づいて、「空席有り」又は「混雑」を含む前記コメントを生成する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記店舗情報生成部は、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の稼働率を第1の空席状況として算出し、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、前記所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値を第2の空席状況として算出し、
前記第1の空席状況と前記第2の空席状況との差分を算出し、
前記コメント生成部は、
前記差分が所定の基準を満たさない場合に、所定のクーポンを含む前記コメントを生成する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記店舗情報生成部は、
前記メニュー情報から、所定の期間の各メニューの注文数を集計し、
前記注文数に基づいて、前記所定の期間のメニューランキングを生成し、
前記コメント生成部は、
前記メニューランキングを含む前記コメントを生成する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記投稿部は、店員に前記コメントを提示し、前記店員の許可が入力された場合に、前記コメントを前記SNSに投稿する、
付記1~5の何れか一項に記載の情報処理装置。
(付記7)
店舗において使用されるPOS(Point Of Sales)端末と、前記POS端末と通信可能な情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、所定のSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバと通信可能であり、
前記POS端末は、
メニュー情報、オーダー情報、及び売り上げ情報を受け付ける受付部を備え、
前記情報処理装置は、
前記POS端末から、前記店舗の前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報を少なくとも取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報取得部によって取得された前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する店舗情報生成部と、
前記店舗情報生成部によって生成された前記基礎情報に基づいて、コメントを生成するコメント生成部と、
前記コメント生成部によって生成された前記コメントを所定のタイミングで前記SNSに投稿する投稿部と、を備える、
システム。
(付記8)
前記店舗情報生成部は、前記メニュー情報に、新規メニューのメニュー情報が含まれる場合に、新規メニュー情報を生成し、
前記コメント生成部は、前記新規メニュー情報に基づいて、前記新規メニューの名称、画像、価格を含む前記コメントを生成する、
付記7に記載のシステム。
(付記9)
前記店舗情報生成部は、前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の空席状況を算出し、
前記コメント生成部は、前記空席状況に基づいて、「空席有り」又は「混雑」を含む前記コメントを生成する、
付記7に記載のシステム。
(付記10)
前記店舗情報生成部は、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の稼働率を第1の空席状況として算出し、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、前記所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値を第2の空席状況として算出し、
前記第1の空席状況と前記第2の空席状況との差分を算出し、
前記コメント生成部は、
前記差分が所定の基準を満たさない場合に、所定のクーポンを含む前記コメントを生成する、
付記7に記載のシステム。
(付記11)
前記店舗情報生成部は、
前記メニュー情報から、所定の期間の各メニューの注文数を集計し、
前記注文数に基づいて、前記所定の期間のメニューランキングを生成し、
前記コメント生成部は、
前記メニューランキングを含む前記コメントを生成する、
付記7に記載のシステム。
(付記12)
前記投稿部は、店員に前記コメントを提示し、前記店員の許可が入力された場合に、前記コメントを前記SNSに投稿する、
付記7~11の何れか一項に記載のシステム。
(付記13)
コンピュータが、
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得し、
前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成し、
前記基礎情報に基づいて、コメントを生成し、
前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する、
方法。
(付記14)
前記コンピュータが、
前記メニュー情報に、新規メニューのメニュー情報が含まれる場合に、新規メニュー情報を生成し、
前記新規メニュー情報に基づいて、前記新規メニューの名称、画像、価格を含む前記コメントを生成する、
付記13に記載の方法。
(付記15)
前記コンピュータが、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の空席状況を算出し、
前記空席状況に基づいて、「空席有り」又は「混雑」を含む前記コメントを生成する、
付記13に記載の方法。
(付記16)
前記コンピュータが、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の稼働率を第1の空席状況として算出し、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、前記所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値を第2の空席状況として算出し、
前記第1の空席状況と前記第2の空席状況との差分を算出し、
前記差分が所定の基準を満たさない場合に、所定のクーポンを含む前記コメントを生成する、
付記13に記載の方法。
(付記17)
前記コンピュータが、
前記メニュー情報から、所定の期間の各メニューの注文数を集計し、
前記注文数に基づいて、前記所定の期間のメニューランキングを生成し、
前記メニューランキングを含む前記コメントを生成する、
付記13に記載の方法。
(付記18)
前記コンピュータが、
店員に前記コメントを提示し、前記店員の許可が入力された場合に、前記コメントを前記SNSに投稿する、
付記13~17の何れか一項に記載の方法。
(付記19)
コンピュータに、
POS(Point Of Sales)端末から、前記POS端末を使用する店舗のメニュー情報、及びオーダー情報又は売り上げ情報を少なくとも取得する処理と、
前記メニュー情報、及び前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、基礎情報を生成する処理と、
前記基礎情報に基づいて、コメントを生成する処理と、
前記コメントを所定のタイミングで所定のSNS(Social Networking Service)に投稿する処理と、
を実行させる、プログラム。
(付記20)
前記コンピュータに、
前記メニュー情報に、新規メニューのメニュー情報が含まれる場合に、新規メニュー情報を生成する処理と、
前記新規メニュー情報に基づいて、前記新規メニューの名称、画像、価格を含む前記コメントを生成する処理と、
を実行させる、付記19に記載のプログラム。
(付記21)
前記コンピュータに、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の空席状況を算出する処理と、
前記空席状況に基づいて、「空席有り」又は「混雑」を含む前記コメントを生成する処理と、
を実行させる、付記19に記載のプログラム。
(付記22)
前記コンピュータに、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、本日の所定長さの時間帯毎の稼働率を第1の空席状況として算出する処理と、
前記オーダー情報又は前記売り上げ情報に基づいて、過去の所定の年数の期間において、所定の条件が本日と一致する日の、前記所定長さの時間帯毎の稼働率の平均値を第2の空席状況として算出し、
前記第1の空席状況と前記第2の空席状況との差分を算出する処理と、
前記差分が所定の基準を満たさない場合に、所定のクーポンを含む前記コメントを生成する処理と、
を実行させる、付記19に記載のプログラム。
(付記23)
前記コンピュータに、
前記メニュー情報から、所定の期間の各メニューの注文数を集計する処理と、
前記注文数に基づいて、前記所定の期間のメニューランキングを生成する処理と、
前記メニューランキングを含む前記コメントを生成する処理と、
を実行させる、付記19に記載のプログラム。
(付記24)
前記コンピュータに、
店員に前記コメントを提示し、前記店員の許可が入力された場合に、前記コメントを前記SNSに投稿する処理
を実行させる、付記19~23の何れか一項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0065】
100、500 情報処理装置
200 システム
300 SNSサーバ
400 POS端末装置
101 店舗情報取得部
102、507 店舗情報生成部
103、508 コメント生成部
104 投稿部
503 オーダー情報登録部(店舗情報取得部)
505 売り上げ情報登録部(店舗情報取得部)
506 メニューマスタ登録部(店舗情報取得部)
510 メニューマスタ(メニュー情報)
511 オーダー情報
512 売り上げ情報
515 新規メニュー情報
516 空席状況(第1の空席状況)
517 過去の稼働率(第2の空席状況)
518 メニューランキング
519 差分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17