(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168193
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】遊技用装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
A63F7/02 328
A63F7/02 352L
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084655
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三石 智道
(72)【発明者】
【氏名】井上 智晴
(72)【発明者】
【氏名】三宅 健一郎
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA07
2C088CA09
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】 有益な情報を出力可能な遊技用装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】 遊技に関する遊技情報を受信可能な遊技用装置において、遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技結果を特定可能な遊技結果特定手段と、遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技時刻を特定可能な遊技時刻特定手段と、遊技結果特定手段により特定された一遊技者の遊技結果が、特定の遊技結果であることを判定可能な遊技結果判定手段と、遊技結果判定手段により特定の遊技結果であることが判定された優良遊技者の遊技時刻に関する情報を出力可能な出力手段と、を備える構成とした。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関する遊技情報を受信可能な遊技用装置において、
前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技結果を特定可能な遊技結果特定手段と、
前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技時刻を特定可能な遊技時刻特定手段と、
前記遊技結果特定手段により特定された一遊技者の遊技結果が、特定の遊技結果であることを判定可能な遊技結果判定手段と、
前記遊技結果判定手段により前記特定の遊技結果であることが判定された優良遊技者の前記遊技時刻に関する情報を出力可能な出力手段と、
を備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項2】
前記出力手段は、
遊技場の営業時間帯毎に前記優良遊技者の人数を出力可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項3】
前記遊技結果判定手段は、
遊技者が消費した遊技価値の数量が所定数であることを、前記特定の遊技結果として判定可能である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項4】
前記遊技結果判定手段は、
遊技者が遊技に使用した金額が所定数であることを、前記特定の遊技結果として判定可能である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項5】
遊技価値のレートが異なる複数の遊技レートが存在する遊技場において、
前記遊技結果判定手段は、
複数の遊技レートのうち、最も高い遊技レートにおける遊技結果に基づいて、前記特定の遊技結果であることを判定可能である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項6】
前記遊技結果判定手段は、
特定の機種における遊技結果に基づいて、前記特定の遊技結果であることを判定可能である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項7】
遊技に関する遊技情報を受信可能な遊技用装置のコンピュータを、
前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技結果を特定可能な遊技結果特定手段、
前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技時刻を特定可能な遊技時刻特定手段、
前記遊技結果特定手段により特定された一遊技者の遊技結果が、特定の遊技結果であることを判定可能な遊技結果判定手段、
前記遊技結果判定手段により前記特定の遊技結果であることが判定された優良遊技者の前記遊技時刻に関する情報を出力可能な出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技用装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場には、遊技機などから出力される遊技情報を受信して、種々の遊技情報を管理する遊技用装置が設置されている。
このような遊技用装置においては、遊技場の来店客数を時間帯毎に集計して、出力する遊技用装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の遊技用装置には、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技に関する遊技情報を受信可能な遊技用装置において、前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技結果を特定可能な遊技結果特定手段と、前記遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技時刻を特定可能な遊技時刻特定手段と、前記遊技結果特定手段により特定された一遊技者の遊技結果が、特定の遊技結果であることを判定可能な遊技結果判定手段と、前記遊技結果判定手段により前記特定の遊技結果であることが判定された優良遊技者の前記遊技時刻に関する情報を出力可能な出力手段と、を備える構成としてある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態における遊技用装置を含む遊技用システムの全体構成図である。
【
図2】第1実施形態における遊技用システムにおける情報の流れを示す系統図である。
【
図3】第1実施形態におけるホールコンピュータの制御構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態における遊技者の入れ替わり及び継続を判定する判定条件を示す図である。
【
図5】第1実施形態における遊技者別遊技結果情報を示す図である。
【
図6】第1実施形態における設置機種情報を示す図である。
【
図7】第1実施形態における優良遊技者数算出処理を示すフローチャートである。
【
図8】第1実施形態における集計対象情報を示す図である。
【
図9】第1実施形態における集計対象に基づく集計結果を示す図である。
【
図10】第1実施形態における優良遊技者判定結果情報を示す図である。
【
図11】第1実施形態における時間帯別優良遊技者数を示す図である
【
図12A】第2実施形態における集計対象に基づく集計結果を示す図である。
【
図12B】第2実施形態における集計対象に基づく集計結果を示す図である。
【
図13A】第2実施形態における優良遊技者判定結果情報を示す図である。
【
図13B】第2実施形態における優良遊技者判定結果情報を示す図である。
【
図14】第2実施形態における時間帯別優良遊技者数を示す図である。
【
図15】本実施形態の変形例における時間帯別優良遊技者数を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明に係る遊技用装置及びプログラムの好ましい実施形態について、各図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1~
図11を参照して、本発明に係る遊技用装置及びプログラムの第1実施形態について説明する。
【0008】
第1実施形態に係る遊技用装置を含む遊技用システムは、
図1に示すように、遊技機10と複数の遊技用装置で構成されている。
複数の遊技用装置としては、例えば、貸出機20、台コンピュータ30、島コンピュータ40、ホールコンピュータ50を備えている。
また、
図1に示す各装置の他、例えば、遊技媒体を計数可能な計数装置、遊技機10で獲得した遊技媒体と所定の景品との交換を行う景品交換装置、遊技者に有用となる情報等が随時閲覧可能に表示される遊技データ表示装置などの装置も設置されている。
これらの装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
本発明に係る遊技用装置としては、様々な形態や種類のものがあるが、本実施形態では、ホールコンピュータ50を適用した例について説明する。
【0009】
遊技機10は、遊技価値(遊技媒体)として遊技球を用いるパチンコ機10aや、遊技価値(遊技媒体)としてメダルを用いるスロットマシン10b等であり、貸し出された遊技媒体を用いて遊技者が遊技を行う。
遊技機10は、遊技状態として、遊技媒体を所定の割合で費やす通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技媒体の増加が期待できる特別遊技状態(例えば、大当りやボーナス(AT、ARTなどを含む))等があり、ボーナス等に当選すると、その後の入賞によって大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される。
また、遊技機10は、ボーナス等の当選確率が異なる6段階の設定値を設定することができ、設定値に基づいて特典が付与される確率を決定することができる。設定値は、設定1が最も低い確率値で、大きい数字ほど確率値が高くなり設定6が最も高い確率値となっている。したがって、設定1が最も遊技者に不利な設定であり、大きい数字ほど遊技者に有利になり設定6が最も遊技者に有利な設定となっている。
【0010】
また、遊技機10は、遊び易さの度合いの異なる機種タイプに分類される。
具体的には、パチンコ機10aの場合は、例えば、大当り確率が高く出玉の小さい「甘デジタイプ」、大当り確率が低く出玉の大きい「MAXタイプ」、MAXタイプよりも大当り確率が高く出玉が小さい「ミドルタイプ」等がある。
スロットマシン10bの場合は、例えば、「Aタイプ(ノーマルタイプ)」、「ATタイプ」、「ARTタイプ」、「RTタイプ」等がある。
【0011】
また、遊技機10は、遊技場内において、所定の領域に区分けされた遊技コーナーごとに設置されている。
遊技コーナーは、例えば、同じ機種である複数の遊技機10が一つのグループ(遊技機群)を形成するように配置される機種別コーナーや、貸出機20への現金の投入と引き換えに貸し出される遊技媒体の貸出レート(遊技レート)をコーナー別に区画した貸出レート別コーナーや、一台単位で複数の機種の遊技機10が混在するバラエティコーナー等が設けられている。
貸出レート別コーナーは、例えば、遊技球1玉の貸出レートを4円/玉とする4円コーナー、遊技球1玉の貸出レートを1円/玉とする1円コーナー、メダル1枚の貸出レートを20円/枚とする20円コーナー、メダル1枚の貸出レートを5円/枚とする5円コーナーというように、各コーナーには、それぞれ異なる貸出レートで貸し出された遊技球やメダルを用いて遊べるパチンコ機10a、スロットマシン10bが設置されている。
【0012】
なお、パチンコ機10aは、遊技球などの遊技媒体を外部に払い出さず、内部循環させてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機(スマートパチンコ(登録商標))でもよく、スロットマシン10bは、メダルなどの現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆるメダルレス遊技機(スマートパチスロ(登録商標))でもよい。
【0013】
貸出機20(20aは遊技球用、20bはメダル用)は、遊技機10ごとに併設され、現金の投入(紙幣)と引き換えに遊技媒体を貸し出すことができ、カード処理装置(図示略)が内蔵され、カードに記憶されている金額情報に基づき遊技媒体の貸し出しを可能にしている。
また、カードには、その種類として、会員登録された遊技者に対して予め遊技場から貸与又は譲渡される会員カードと、会員登録のない一般遊技者が使用可能な一般カード(いわゆるビジターカード)がある。
また、貸出機20には、図示は省略するが、入力操作部や表示部が備えられて、メダルの貸し出し操作、カードの排出操作等の各種操作、および金額情報や遊技者保有の持メダル情報を表示可能にしている。
なお、貸出機20は、遊技において獲得した遊技媒体を計数することで、計数した遊技媒体を再び遊技に用いることが可能な各台計数機能付き貸出機としてもよい。
【0014】
遊技用システムは、
図2に示すように、遊技機10や貸出機20から送信される遊技情報が、ネットワークを介して台コンピュータ30及び島コンピュータ40を中継してホールコンピュータ50に送信され、ホールコンピュータ50において、遊技機10ごとの遊技情報として順次受信される。
遊技機10からは、次に示すような遊技情報が送信される。
例えば、遊技媒体の投入数(遊技者が消費した遊技価値の数量)を算出可能なアウト信号からなる「アウト情報」、遊技媒体の払出数を算出可能なセーフ信号からなる「セーフ情報」、遊技機10で発生する遊技状態であって遊技者に有利な遊技(例えば、大当りやボーナス(AT、ARTなどを含む)など)の発生を示す「状態情報」、1ゲームの実行を示す「スタート情報」などが出力される。なお、パチンコ機10aにおいて、図柄の変動が通常遊技状態よりも短縮する時間短縮状態を示す時短情報も「状態情報」として出力可能である。
【0015】
貸出機20からは、取引情報が遊技情報として送信される。
貸出機20の操作により送信される取引情報には、例えば、「紙幣投入」、「カード挿入」、「カード返却」、「貸出」、「払戻」、「カードスタック」、「カードセット」等が含まれる。
「紙幣投入」は、遊技者による紙幣の投入を示す情報であり、この情報から、紙幣の投入、金種などが特定される。
「カード挿入」は、遊技者によるカードの挿入を示す情報であり、この情報から、カードの挿入、投入金額の残高、持玉の残数、及び挿入されたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
「カード返却」は、遊技者によるカードの返却操作を示す情報であり、この情報から、カードの返却、投入金額の残高、持玉の残数、及び返却されたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
「貸出」は、遊技者による貸出操作を示す情報であり、この情報から、貸出額(以下、使用金額ともいう(遊技者が遊技に使用した金額))、残高などが特定される。
「払戻」は、遊技者による払戻操作を示す情報であり、この情報から、持玉から払い戻された玉数、持玉の残数などが特定される。
「カードスタック」は、貸出機20に備えるカードリーダ/ライタからカード収納部へのカードの搬送を示す情報であり、この情報から、カードのスタック、投入金額の残高、持玉の残数、及びスタックされたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
「カードセット」は、カード収納部からカードリーダ/ライタへのカードの搬送を示す情報であり、この情報から、カードのセット、投入金額の残高、持玉の残数、及びセットされたカードを識別可能なカードIDなどが特定される。
なお、本実施形態では、貸出機20にカードライタを備える構成とし、投入金額の残高、持玉の残数、カードIDなどの情報をカードに直接書き込み可能としたが、これに加え、又はこれに代えて、投入金額の残高、持玉の残数などの情報をカードIDと関連付けて貸出機20やそれ以外の遊技用装置(例えば、ホールコンピュータ50)が記憶、管理してもよい。
【0016】
このような取引情報は、対象の取引動作が行われるたびに、取引の発生した時刻とともに台コンピュータ30、島コンピュータ40を介してホールコンピュータ50にリアルタイムに又は任意のタイミングで送信され、遊技機10ごとの遊技情報として順次受信される。
【0017】
ホールコンピュータ50は、本発明の遊技用装置の一例であり、例えば、
図3に示すように、キーボード、マウスなどの入力手段からなる入力部51、台コンピュータ30、島コンピュータ40等とデータ通信を行う通信部52、ハードディスクなどの記憶手段からなる記憶部53、液晶表示装置などの表示手段を有する表示部54、上記各部を制御する制御部55(コンピュータ)等を備え、主に遊技場の管理者や店員等により操作される情報処理装置として構成されている。
このような構成からなるホールコンピュータ50は、予め記憶部53に記憶されたプログラムの動作によって様々な制御動作を行う。
【0018】
例えば、制御部55は、通信部52を介して受信する遊技情報から、以下のような遊技データを集計及び算出する。
例えば、「アウト情報」からアウト数、「セーフ情報」からセーフ数、「状態情報」から大当り回数等を集計する。また、アウト数とセーフ数の差分を示す差数や、アウト数とセーフ数の比率を示すベースを集計する。また、「取引情報(貸出)」から使用金額を集計する。
このような遊技データは、遊技機10毎に集計及び算出することができる。また、遊技機10毎のみならず、機種毎、機種タイプ毎、貸出レート毎及び遊技場毎などの種々の分類毎に集計及び算出することができ、それぞれの分類毎に記憶することができる。
さらに、後述する遊技者の遊技動向に基づいて、遊技者毎に集計及び算出することができる。
このように集計及び算出された遊技データは、記憶部53に記憶することができる。
【0019】
(遊技者の遊技動向の特定)
制御部55は、遊技期間特定手段として機能することにより、記憶部53に記憶された取引情報から、遊技者の傾向や動向(以下、遊技動向ともいう)等を特定する。
具体的には、取引情報に含まれる遊技者のカードの使用を示す情報に基づいて、遊技者の入れ替わりを判定することにより、一遊技者の遊技開始から遊技終了に至る遊技期間を特定する。
【0020】
図4(a)は、遊技者の入れ替わりを判定するときの判定条件であり、
図4(b)は、遊技者の継続遊技を判定するときの判定条件である。
具体的には、条件aは、残高なし及び持玉残数なしを示す「カードの挿入」を遊技者が入れ替わったものと判定する条件である。
このような「カード挿入」から店員によるカードの補充が想定されることから、この条件の成立時に、「カード挿入」の前後で遊技者が入れ替わったものと判定する。
【0021】
条件bは、返却されたカードと異なるIDの「カード挿入」があったときに遊技者が入れ替わったものと判定する条件である。
この条件は、「カード返却」と、これに続く「カード挿入」から成否が判定される。
特に、「カード返却」と「カード挿入」から特定されるそれぞれのカードIDが異なるときに条件が成立し判定する。
また、「カード挿入」において、これより特定される残高、持玉残数のうち少なくとも一方が「あり」を示すことが条件成立となる。
このような取引情報の組合せにより、各取引が行われた間に、遊技者が入れ替わったものと判定する。
この場合、「カード返却」までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」からが後の遊技者の遊技期間と判定する。
【0022】
条件cは、「カードスタック」後に「カード挿入」があったときに遊技者が入れ替わったと判定する条件である。
この条件は、取引情報において、「カードスタック」の後に「カード挿入」があり、特に、「カード挿入」から特定される残高、持玉残数のうち少なくとも一方が「あり」を示すときに条件成立と判定する。
このような取引情報の組み合わせにより、「カードスタック」から遊技の終了が特定されるとともに、残高あり、又は持玉残数ありを示す「カード挿入」から新たな遊技の開始が特定されることから、遊技者が入れ替わったものと判定できる。
この場合、例えば、「カードスタック」までが前の遊技者の遊技期間、「カード挿入」からが後の遊技者の遊技期間と特定できる。
【0023】
条件dは、「カードスタック」後に、所定時間(例えば、5分)経過以降の紙幣投入を遊技者の入れ替わりを条件とするものである。
この条件は、取引情報において、「カードスタック」と、これに続く「紙幣投入」から成否が判定される。
特に、「カードスタック」から「紙幣投入」までの時間が所定時間を超えるときに条件成立と判定する。
このような取引情報の組み合わせにより、「カードスタック」から遊技の終了が特定されるとともに、これに続く所定時間経過後の「紙幣挿入」から新たな遊技の開始が特定されることから、遊技者が入れ替わったものと判定できる。
この場合、例えば、「カードスタック」までが前の遊技者の遊技期間、「紙幣挿入」からが後の遊技者の遊技期間と特定できる。
また、所定時間は、例えば「5分」等、遊技場の管理者等が適宜設定可能な時間とすることができる。
【0024】
条件eは、返却されたカードと同じIDの「カード挿入」があったときに同一の遊技者による継続遊技の条件とするものである。
この条件は、「カード返却」と、これに続く「カード挿入」から成否が判定される。
特に、「カード返却」と「カード挿入」から特定されるそれぞれのカードIDが同じときであり、「カード挿入」において、これより特定される残高、持玉残数のうち少なくとも一方が「あり」を示すことが条件成立となる。
このような取引情報の組合せにより、同一の遊技者による継続遊技と判定できる。
【0025】
条件fは、カードスタック後、所定時間(例えば5分)以内の紙幣投入を同一の遊技者による継続遊技の条件とするものである。
この条件は、取引情報において、「カードスタック」とこれに続く「紙幣投入」から成否が判定される。
このような取引情報の組み合わせにより、同一の遊技者による継続遊技と判定できる。
また、所定時間は、例えば「5分」等、遊技場の管理者等が適宜設定可能な時間とすることができる。
【0026】
このように、
図4(a)、(b)に示す条件に基づき、制御部55は、遊技者の「入れ替わり」及び遊技の「継続」を判定することによって、遊技者の遊技動向を特定する。
そして、遊技者の遊技動向の特定により、一遊技者の遊技期間を特定することができる。
なお、これに限らず、貸出機20が自らの遊技情報(取引情報)に基づいて、一遊技者の遊技期間を特定することもできる。
【0027】
また、制御部55は、遊技結果特定手段として動作することで、遊技期間特定手段により特定された一遊技者の遊技期間において、一遊技者の遊技結果を特定する。
例えば、遊技情報のうちアウト情報に基づいて、一遊技者の遊技期間毎のアウト数を遊技結果として特定することができる。また、遊技情報のうち取引情報に含まれる「貸出」に基づいて、一遊技者の遊技期間毎の使用金額を遊技結果として特定することができる。
その他にも、例えば、セーフ情報、スタート情報、状態情報に基づいて、セーフ数、スタート数、大当たり回数等を一遊技者の遊技期間における遊技結果として特定することができる。
【0028】
また、制御部55は、遊技時刻特定手段として動作することで、遊技期間特定手段により特定された一遊技者の遊技期間において、一遊技者の遊技時刻を特定する。
例えば、遊技情報のうち取引情報に基づいて、取引の発生した時刻を遊技者毎の遊技時刻(開始時刻、終了時刻)として特定することができる。
【0029】
このように特定された一遊技者の遊技期間毎の遊技結果と遊技時刻に関するデータ(遊技者別遊技結果情報)は、記憶部53に記憶される。
図5は、遊技者別遊技結果情報の一例を示している。すなわち、遊技場が開店してから閉店するまでの1営業日における遊技者毎の遊技動向を示している。
例えば、遊技者Aの場合は、「10:00~16:47」の遊技期間(遊技時刻)において、貸出レート4円の機種Aを遊技しており、この遊技期間で、遊技者Aが機種Aの遊技に使用したアウト数は「24000玉」であり、遊技者Aが機種Aの遊技に使用した金額は「50000円」である。
その後、遊技者Aは、「17:00~19:05」の遊技期間(遊技時刻)において、貸出レート1円の機種Dを遊技しており、この遊技期間で、アウト数は「8000玉」であり、使用金額は「3000円」である。
さらにその後、遊技者Aは、「19:15~20:15」の遊技期間(遊技時刻)において、貸出レート4円の機種Aを遊技しており、この遊技期間で、アウト数は「16000玉」であり、使用金額は「1000円」である。
また、詳細な説明は省略するが、遊技者B~遊技者Dによる遊技動向も、図示するように記憶されている。なお、図示しないが、遊技者A~遊技者D以外の遊技者の遊技動向も記憶されている。
【0030】
なお、本実施形態では、説明の便宜上、遊技場に設置されている機種として、
図6に示す機種が設置されている場合を例に挙げて説明する。
具体的には、台番号が10番台~15番台の計6台の機種Aと、台番号が20番台~25番台の計6台の機種Bと、台番号が30番台~32番台の計3台の機種Cと、台番号が40番台~42番台の計3台の機種Dと、台番号が50番台~55番台の計6台の機種Eがそれぞれ設置されており、それぞれが
図6に示すような機種タイプ及び貸出レートに対応しているものとする。
勿論、これに限らず、一の機種について1台の遊技機10が設置されてもよく、貸出レートについても、他の貸出レート(0.5円、2円、3円等)に代えてもよく又は加えてもよい。
また、スロットマシン10bの場合は、機種タイプは、Aタイプ、ATタイプ、A+ATタイプ、ARTタイプ等とし、貸出レートについては、2円、5円、10円、20円等としてもよい。
このような設置機種情報は、記憶部53に記憶されている。
【0031】
ところで、遊技場では、営業終了後に閉店処理が行われ、例えば、当日分の遊技データの集計処理が行われる。遊技データは、種々な単位で集計することができ、その結果を記憶及び出力することができる。
遊技場の管理者は、このような遊技データを指標として、翌日以降の遊技場の運営に活用している。例えば、営業時間帯毎の遊技者数を把握し、時間帯毎の店員の人員配置を計画することが行われている。
しかしながら、営業時間帯毎の遊技者数を、短時間の遊技を行う遊技者も、長時間の遊技を行う遊技者についても同じ一人の遊技者として集計してしまうと、短時間遊技者は来店しても直ぐに離席又は退店してしまう可能性が高いため、集計結果として遊技者数が多いと出力されても、その時間帯は一時的な可能性がある。そのため、適切な店員の人数(人員配置)とはならない場合があった。
そこで、本実施形態に係るホールコンピュータ50は、遊技者の遊技動向を特定するとともに、さらに遊技者の中から、遊技を比較的長時間行う所謂優良遊技者を特定し、営業時間帯毎の優良遊技者の人数を出力することで、時間帯毎に適切な人数の店員を配置可能としている。
以下、優良遊技者数の算出(優良遊技者数算出処理)について説明する。
【0032】
(優良遊技者数算出処理)
優良遊技者数算出処理は、制御部55が記憶部53に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
図7は、このプログラムの流れを示す優良遊技者数算出処理に係るフローチャートである。
優良遊技者数算出処理は、例えば、営業終了後の閉店処理において実行され、集計対象に基づく集計(S1)、優良遊技者の判定(S2)、判定結果の出力(S3)の順に処理が実行される。
これらの各処理について、以下順に説明する。
以下の説明では、当日遊技分の遊技者の遊技動向として、
図5に示す遊技者別遊技結果情報が記憶部53に記憶されているものとして説明する。
なお、優良遊技者数算出処理の全部又は一部は、営業終了後の閉店処理に限らず、リアルタイムや営業中の任意のタイミング(1時間毎)等で行ってもよい。
【0033】
(S1:集計対象に基づく集計)
制御部55は、遊技者毎の遊技結果(
図5参照)を集計対象に基づいて集計する。
「集計対象」は、遊技者毎の遊技結果をグループ化するための分類であり、種々な単位で設定することができる。
例えば、機種単位(大分類-機種、小分類-機種A~E)、機種タイプ単位(大分類-機種タイプ、小分類-ミドル、MAX、甘デジ等)、貸出レート単位(大分類-貸出レート、小分類-4円、1円)、遊技機単位(大分類-遊技機、小分類-XX番台)、遊技者単位(大分類-遊技者、小分類-遊技者(4円)、遊技者(1円)等)で設定することができる。設定された情報(集計対象情報)は、記憶部53に記憶される。
なお、集計対象は、遊技場の管理者等によって予め設定されているものでもよく、当該処理中に設定するようにしてもよい。
【0034】
例えば、
図8に示すような分類で集計対象を設定することができる。
設定された集計対象毎に遊技結果が集計され、集計された結果は、記憶部53に記憶される。
図9は、
図8に示す集計対象に基づいて遊技者毎の遊技結果(
図5参照)を集計した結果を示している。
具体的には、遊技者Aの場合、機種単位(機種A)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「40000玉」であり、使用金額が「51000円」である。また、この遊技に対応する遊技時刻は、10:00~16:47、19:15~22:30である。
また、機種単位(機種D)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「8000玉」であり、使用金額が「3000円」である。また、この遊技に対応する遊技時刻は、17:00~19:05である。
また、他の集計対象についても、
図9に示すような集計結果となる。
なお、
図9に示す集計結果には、遊技結果のうちアウト数と使用金額のみが示されているが、セーフ数、スタート数、大当たり回数、差数等も集計されて、記憶されている。
【0035】
また、集計対象のうち、遊技機単位毎の集計は、遊技開始が特定されてから遊技終了が特定されるまでの一遊技期間における遊技結果を対象とするようになっている。
例えば、遊技機単位(10番台)毎に集計された遊技結果は、10:00~16:47の遊技期間(遊技時刻)を対象とし、アウト数が「24000玉」であり、使用金額が「50000円」である。
また、遊技機単位(11番台)毎に集計された遊技結果は、19:15~22:30の遊技期間(遊技時刻)を対象とし、アウト数が「16000玉」であり、使用金額が「1000円」である。
また、遊技機単位(40番台)毎に集計された遊技結果は、17:00~19:05の遊技期間(遊技時刻)を対象とし、アウト数が「8000玉」であり、使用金額が「3000円」である。
なお、これに限らず、遊技機単位毎による集計についても、他の集計対象と同様に全遊技期間を対象としてもよく、また、他の集計対象を一遊技期間における遊技結果を対象としてもよい。
【0036】
また、詳細な説明は省略するが、遊技者B~遊技者Dの場合も同様に、集計対象毎に遊技結果が集計されて、
図9に示すような集計結果となる。なお、図示しないが、遊技者A~遊技者D以外の遊技者の集計結果も記憶されている。
このように、S1では、遊技場の管理者等が指定した集計対象ごとに遊技者毎の遊技結果が集計される。
【0037】
(S2:優良遊技者の判定)
制御部55は、S1において集計した集計対象毎の遊技結果が、優良遊技者に該当する特定の遊技結果であるか否かの判定を行う。
すなわち、制御部55は、遊技結果判定手段として動作することで、遊技結果特定手段によって特定された一遊技者の遊技結果が、予め定められた特定の遊技結果であることを判定する。
「特定の遊技結果」は、以下に示す条件の(A)を満たすとともに、(1)~(3)のうち、少なくとも1つを満たす場合とすることができる。つまり、以下に示す条件は、優良遊技者の定義ともいえる。
【0038】
(A)最も高い貸出レートにおける遊技結果であること(パチンコ機10aの場合は、貸出レート「4円」の遊技結果、スロットマシン10bの場合は、貸出レート「20円」の遊技結果)。
(1)使用金額が「10000円以上」であること。
(2)パチンコ機10aで使用したアウト数が「5000玉以上」であること。
(3)スロットマシン10bで使用したアウト数が「2500枚以上」であること。
このような優良遊技者の定義(優良遊技者定義情報)は、記憶部53に記憶されている。
【0039】
制御部55は、優良遊技者定義情報と、S1において集計した遊技結果とを比較して、優良遊技者であることを特定する。
すなわち、制御部55は、一営業日中に遊技価値(例えば、使用金額、遊技媒体)を一定以上利用して遊技を行う遊技者を優良遊技者として判定することができる。
優良遊技者の判定結果(優良遊技者判定結果情報)は、記憶部53に記憶される。
なお、優良遊技者の定義として説明した上記の条件の他に、他の条件を追加したり、或いは一部の条件を省略してもよい。例えば、セーフ数、スタート数、大当たり回数、差数、遊技時間等、他の遊技に関する情報を用いてもよい。
【0040】
次に、優良遊技者の判定結果を具体的に説明する。
図10は、
図5に示す遊技者の遊技動向(遊技者別遊技結果情報)に関して、優良遊技者の判定結果(優良遊技者判定結果情報)を示している。
例えば、遊技者Aの場合は、機種単位(機種A)毎に集計された遊技結果では、アウト数が「40000玉」であり、使用金額が「51000円」である。そのため、アウト数が「5000玉」以上であり、さらに、使用金額が「10000」円以上でもあるため、アウト数及び使用金額の双方の観点から優良遊技者として判定される。
優良遊技者と判定された場合は、対応する遊技時刻において優良遊技者としてカウントされる。具体的には、「10:00~16:47」、「19:15~22:30」の各時間帯(10:00~16:00、19:00~22:00)に優良遊技者を示す情報(「1」)が記憶される。
【0041】
同様に、機種タイプ単位(ミドル(4円))、貸出レート単位(4円)、遊技機単位(10番台、11番台)、遊技者単位(4円)毎に集計された遊技結果も、アウト数が「5000玉」以上、又は、使用金額が「10000円」以上であるため、優良遊技者として判定され、対応する遊技時刻において優良遊技者としてカウントされる。
なお、機種単位(機種D)、機種タイプ単位(ミドル(1円))、貸出レート単位(1円)、遊技機単位(40番台)、遊技者単位(1円)で集計された遊技結果は、「(A)最も高い貸出レートにおける遊技結果であること」を満たさないため、優良遊技者の判定対象外となる。
【0042】
遊技者Bの場合は、機種単位(機種B)毎に集計された遊技結果では、アウト数が「9000玉」であり、使用金額が「1000円」である。そのため、使用金額が「10000円」未満であるものの、アウト数が「5000玉」以上であるため、優良遊技者として判定される。
その結果、対応する遊技時刻「10:30~13:06」の各時間帯(10:00~13:00)において優良遊技者としてカウントされる。
同様に、他の集計対象による遊技結果についても、アウト数が「5000玉」以上であるため、優良遊技者として判定され、対応する時間帯において優良遊技者としてカウントされる。
【0043】
遊技者Dの場合は、機種単位(機種A~C)毎に集計された遊技結果では、アウト数が「5000玉」未満であり、且つ、使用金額が「10000円」未満であるため、優良遊技者として判定されない。その結果、対応する遊技時刻の時間帯(17:00~19:00)に非優良遊技者であることを示す情報(「0」)が記憶される。
一方、機種タイプ単位(ミドル(4円))毎、貸出レート単位(4円)毎及び遊技者単位(4円)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「5000玉」以上であり、さらに、使用金額が「10000」円以上でもあるため、アウト数及び使用金額の双方の観点から優良遊技者として判定される。その結果、対応する遊技時刻の時間帯(17:00~19:00)において優良遊技者としてカウントされる。
このように、遊技者Dの場合は、機種単位毎の集計では優良遊技者の定義を満たさないため優良遊技者と判定されないものの、機種タイプ単位(ミドル)毎等の集計では優良遊技者の定義を満たして優良遊技者と判定されることになる。
なお、遊技者Cの場合は、貸出レート「1円」の遊技結果のみであるため、優良遊技者の判定は対象外となる。
【0044】
このように、S2では、遊技場の管理者等が指定した集計対象毎に集計された遊技結果と優良遊技者の定義(特定の遊技結果)に基づいて優良遊技者が特定され、当該遊技者が遊技した遊技時刻(時間帯)において優良遊技者としてカウントされる。
【0045】
(S3:判定結果の出力)
制御部55は、出力手段として動作することで、営業時間帯毎の優良遊技者の人数(遊技時刻に関する情報)を出力する。
具体的には、S2において記憶した優良遊技者判定結果情報(
図10参照)を参照して、特定の集計対象における営業時間帯毎の優良遊技者数を算出し、その結果を出力する。
「特定の集計対象」は、遊技場の管理者等によって予め設定されているものでもよく、当該処理中に設定するようにしてもよい。
【0046】
図11は、表示部54に表示される時間帯別優良遊技者数と、その内訳を示している。
図11(a)に示す例は、特定の集計対象を「遊技者単位(4円)」と設定した場合の例であり、営業時間帯毎の優良遊技者の合計数とその内訳を示している。
図11(b)に示す例は、特定の集計対象を「機種タイプ単位(ミドル(4円))」と設定した場合の例であり、営業時間帯毎の優良遊技者の合計数とその内訳を示している。
図11(c)に示す例は、特定の集計対象を「機種単位(機種B)」と設定した場合の例であり、営業時間帯毎の優良遊技者の合計数とその内訳を示している。
なお、
図11に示す時間帯毎の優良遊技者数は、1時間毎の優良遊技者の人数を出力する場合としているが、これに限らず、分単位(例えば、10分毎)の時間帯でもよく、数時間単位(例えば、6時間毎)の時間帯でもよく、1営業日単位の時間帯としてもよい。
【0047】
このように、ホールコンピュータ50は、営業時間帯毎の優良遊技者数を表示することにより、以下の作用、効果を奏する。
短時間遊技による一時的な滞在である非優良遊技者を除いた優良遊技者数を営業時間帯毎に表示することができるため、遊技価値(例えば、使用金額、遊技媒体)を一定以上利用して比較的長時間滞在する遊技者数を把握することができる。
これにより、遊技場の管理者等は、営業時間帯毎に適切な人数の店員の配置を計画することができる。
例えば、
図11(a)に示すように、夕方の時間帯(17:00~19:00)は、他の時間帯と比較して優良遊技者数が多いことから、夕方の時間帯には店員も多く配置することができる。これにより、優良遊技者に対して手厚いサービス(例えば、イベントの実施等)を行うことができる。
一方、優良遊技者数が少ない時間帯には店員も少なく配置することができる。これにより、人件費等を軽減することができる。
このように、遊技者に対するサービスや、人件費などの観点からも、有用な情報となる。
また、無駄に多くの店員を配置してしまうことや、反対に少なく店員を配置してしまう等の問題を解決することができる。
【0048】
また、遊技場の管理者等は、特定の集計対象を指定することで、知りたい情報を容易に得ることができる。
例えば、特定の集計対象を、特定の機種、特定の機種タイプ、特定の貸出レート等と指定することで、分類毎の優良遊技者数を知ることができるため、さらに店員の配置の計画がし易くなる。
例えば、
図11(b)に示すように、特定の機種タイプ(ミドル)について、優良遊技者数が多い時間帯(例えば、17:00~19:00)には、対応する遊技コーナーに店員を多く配置することができる。
また、例えば、
図11(c)に示すように、特定の機種(機種B)について、優良遊技者数が多い時間帯(例えば、10:00~11:00、22:00~23:00)には、対応する遊技コーナーに店員を多く配置することができる。
【0049】
以上のように、本実施形態に係るホールコンピュータ50は、遊技者の遊技動向を特定するとともに、さらに遊技者の中から、遊技を比較的長時間行う所謂優良遊技者を特定し、営業時間帯毎の優良遊技者の人数(遊技時刻に関する情報)を出力することで、遊技場の管理者等は、営業時間帯毎に適切な人数の店員を配置することができる。
【0050】
[第2実施形態]
次に、
図12-
図14を参照して、本発明に係る遊技用装置及びプログラムの第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、第1実施形態と同様の構成、機能を果たす部分については、同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
【0051】
第2実施形態に係るホールコンピュータ50は、貸出レートが低い遊技機10を遊技する遊技者についても優良遊技者として扱われる可能性がある点で第1実施形態と異なる。
具体的には、第2実施形態に係る「特定の遊技結果」は、以下に示す条件としている。すなわち、以下に示す条件の(1)~(3)のうち、少なくとも1つを満たす遊技者を優良遊技者と定義することができる。
(1)使用金額が「10000円以上」であること。
(2)パチンコ機10aで使用したアウト数が「5000玉以上」であること。
(3)スロットマシン10bで使用したアウト数が「2500枚以上」であること。
(2)及び(3)は、以下の場合も含む。
・最高貸出レート((2)の場合は貸出レート4円、(3)の場合は貸出レート20円)以外の貸出レートの遊技機10を遊技した場合、同一の価値となるアウト数の場合。
・複数の異なる貸出レートの遊技機10を遊技した場合、最高貸出レートの価値に換算して合算したアウト数が上記数値の場合。
【0052】
このように、第2実施形態に係る優良遊技者の定義は、第1実施形態に係る優良遊技者の定義と比較すると、(A)の条件を除外し、(2)及び(3)の条件を拡大することで、低レートの遊技機10における遊技結果も優良遊技者の判定対象としている。
例えば、貸出レート「1円」のパチンコ機10aにおける遊技結果が「20000玉以上」のアウト数である場合には、(2)の条件を満たすことになり、優良遊技者と判定される。
また、例えば、一遊技者において、貸出レート「1円」のパチンコ機10aにおける遊技結果と貸出レート「4円」のパチンコ機10aにおける遊技結果である場合、貸出レート「1円」の遊技結果を貸出レート「4円」の価値に換算して合算した結果「5000玉以上」のアウト数である場合には、(2)の条件を満たすことになり、優良遊技者と判定される。
【0053】
次に、第2実施形態に係る優良遊技者数算出処理について説明する。
第2実施形態に係る優良遊技者数算出処理は、第1実施形態に係る優良遊技者数算出処理と同様に、集計対象に基づく集計(S1´)、優良遊技者の判定(S2´)、判定結果の出力(S3´)の順に処理が実行される。
以下、主に第1実施形態と異なる点について説明する。
【0054】
(S1´:集計対象に基づく集計)
本実施形態では、第1実施形態に係る集計対象に加えて、レート換算を伴う集計対象を設定可能にしている。
例えば、機種タイプ単位(ミドル(換算))、機種タイプ単位(甘デジ(換算))、遊技者単位(換算)等を設定することができる。
このような集計対象が設定された場合、制御部55は、最高貸出レート以外の遊技結果を最高貸出レートに換算して、遊技結果を集計する。例えば、貸出レート「1円」のパチンコ機10aにおける遊技結果としてアウト数が「2000玉」である場合には、貸出レート「4円」の価値に相当する「500玉」に換算する。
【0055】
図12A、Bは、集計対象に基づく集計結果を示している。
第1実施形態に係る集計結果(
図9)と比較すると、機種タイプ単位(ミドル(換算))、機種タイプ単位(甘デジ(換算))、遊技者単位(換算)に対応する遊技結果が追加されている点で異なる。
具体的には、
図12Aに示すように、遊技者Aの場合、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎に集計された遊技結果は、アウト数が「42000玉」であり、使用金額が「54000円」である。
これは、貸出レート「1円」の機種Dにおける遊技結果(アウト数)である「8000玉」が「2000玉」に換算されて、貸出レート「4円」の機種Aにおける遊技結果(アウト数)である「40000玉」に合算された結果である。
なお、使用金額はレート換算がされずに合算されるが、これに限らず、アウト数と同様に最高貸出レートを基準として換算してもよい。
また、遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果も同様に集計され、
図12Aに示すような結果となる。
【0056】
遊技者Bの場合、
図12Aに示すように、機種タイプ単位(甘デジ(換算))毎に集計された遊技結果は、アウト数が「6000玉」であり、使用金額が「10000円」である。
これは、貸出レート「1円」の機種Eにおける遊技結果(アウト数)である「24000玉」が「6000玉」に換算された結果である。
また、遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「23500玉」であり、使用金額が「13000円」である。
これは、遊技者単位(1円)毎の遊技結果(アウト数)である「24000玉」が「6000玉」に換算されて、遊技者単位(4円)毎の遊技結果(アウト数)である「17500玉」に合算された結果である。
【0057】
遊技者Cの場合、
図12Bに示すように、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎、遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「4000玉」であり、使用金額が「10000円」である。
これは、貸出レート「1円」の機種Dにおける遊技結果(アウト数)である「16000玉」が「4000玉」に換算された結果である。
【0058】
遊技者Dの場合、
図12Bに示すように、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎に集計された遊技結果は、アウト数が「9000玉」であり、使用金額が「11000円」である。
これは、貸出レート「1円」の機種Dにおける遊技結果(アウト数)である「2000玉」が「500玉」に換算されて、貸出レート「4円」の機種A及び機種Cにおける遊技結果(アウト数)である「8500玉」に合算された結果である。
また、遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果は、アウト数が「12975玉」であり、使用金額が「16000円」である。
これは、遊技者単位(1円)毎の遊技結果(アウト数)である「3900玉」が「975玉」に換算されて、遊技者単位(4円)毎の遊技結果(アウト数)である「12000玉」に合算された結果である。
このように、S1´では、レート換算を伴う集計対象を設定可能にすることで、最高貸出レート以外の遊技結果が最高貸出レートに換算されて、遊技者毎の遊技結果が集計される。
【0059】
(S2´:優良遊技者の判定)
制御部55は、上述した第2実施形態に係る優良遊技者の定義に基づいて、S1´において集計した集計対象毎の遊技結果が、優良遊技者に該当する特定の遊技結果であるか否かの判定を行う。
図13A、Bは、優良遊技者の判定結果を示している。
例えば、遊技者Aの場合は、
図13Aに示すように、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎に集計された遊技結果では、アウト数が「42000玉」であり、使用金額が「54000円」である。そのため、アウト数が「5000玉」以上であり、さらに、使用金額が「10000」円以上でもあるため、アウト数及び使用金額の双方の観点から優良遊技者として判定される。
その結果、対応する遊技時刻「10:00~16:47」、「17:00~19:05」、「19:15~22:30」の各時間帯において優良遊技者としてカウントされる。
すなわち、
図13Aに示すように、機種単位(機種D)毎や機種タイプ単位(ミドル(1円))毎に集計された遊技結果では、アウト数が「8000玉」、使用金額が「3000円」であることから、優良遊技者として判定されないものの、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎に集計された遊技結果では、最高貸出レートの価値に換算して合算したアウト数が「5000玉」以上となり、優良遊技者として判定される。
その結果、低レート(貸出レート1円)の機種Dを遊技した時間帯(17:00、18:00)についても優良遊技者としてカウントされることになる。
【0060】
遊技者Bの場合は、
図13Aに示すように、機種単位(機種E)毎や機種タイプ単位(甘デジ(1円))毎に集計された遊技結果では、アウト数が「5000玉」以上であり、さらに、使用金額が「10000」円以上でもあるため、アウト数及び使用金額の双方の観点から優良遊技者として判定される。
その結果、対応する遊技時刻「16:15~20:15」の各時間帯において優良遊技者としてカウントされる。
このように、低レート(貸出レート1円)の機種Eを遊技した時間帯(16:00、17:00、18:00、19:00、20:00)についても優良遊技者としてカウントされることになる。
【0061】
遊技者Cの場合は、
図13Bに示すように、何れの集計対象毎の遊技結果においても、使用金額が「10000」円以上であるため、優良遊技者として判定される。
このように、低レート(貸出レート1円)の機種Dを遊技した時間帯(11:00、12:00、13:00、14:00、15:00)についても優良遊技者としてカウントされることになる。
【0062】
遊技者Dの場合は、
図13Bに示すように、機種タイプ単位(ミドル(換算))毎や遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果では、アウト数が「5000玉」以上であり、さらに、使用金額が「10000」円以上でもあるため、アウト数及び使用金額の双方の観点から優良遊技者として判定される。
その結果、対応する遊技時刻の時間帯において優良遊技者としてカウントされる。
すなわち、
図13Bに示すように、機種単位(機種A~E)毎に集計された遊技結果では、アウト数が「5000玉」未満、使用金額が「10000円」未満であることから、優良遊技者として判定されないものの、例えば、遊技者単位(換算)毎に集計された遊技結果では、最高貸出レートの価値に換算して合算したアウト数が「5000玉」以上、使用金額が「10000」円以上となるため、優良遊技者として判定される。
その結果、高レート(貸出レート4円)の機種A~Cを遊技した時間帯(17:00~19:00)について優良遊技者としてカウントされるとともに、低レート(貸出レート1円)の機種D~Eを遊技した時間帯(20:00~21:00)についても優良遊技者としてカウントされることになる。
このように、S2´では、レート換算を伴う集計対象毎に集計された遊技結果と優良遊技者の定義(特定の遊技結果)に基づいて優良遊技者が特定されることで、低レートの遊技機10における遊技者も優良遊技者と判定することができる。
【0063】
(S3´:判定結果の出力)
図14は、表示部54に表示される時間帯別優良遊技者数と、その内訳を示している。
図14に示す例は、特定の集計対象を「遊技者単位(換算)」と設定した場合の例であり、営業時間帯毎の優良遊技者の合計数とその内訳を示している。
このように、ホールコンピュータ50は、低レートの遊技機10を遊技した優良遊技者を含む営業時間帯毎の優良遊技者の人数を表示する。
したがって、前述した第1実施形態と同様の作用、効果を奏する上に、低レートの遊技機10を遊技した優良遊技者を加味した結果を表示することが可能となる。
【0064】
[変形例]
第1、2実施形態以外の構成として、以下に挙げる構成を採用することもできる。
(1)上述の実施形態では、時間帯別に優良遊技者数のみを出力する場合で説明したが、これに限らず、他の情報を同時に出力してもよい。
例えば、
図15に示すように、優良遊技者数と同時に、「全遊技者数」と全遊技者数に対する優良遊技者の「割合」を出力してもよい。
これにより、全体の遊技者数に対する優良遊技者数の割合を把握することができる。
なお、「全遊技者数」と「割合」の何れか一方を出力するようにしてもよい。
また、「全遊技者数」は、アウト数が「1玉」以上、又は、使用金額が「100円」以上(最小使用金額)であればカウントすることを想定しているが、「全遊技者数」としてカウントする値にも閾値を設けてもよい。例えば、アウト数が「500玉」以上、又は、使用金額が「2000円」以上等としてもよい。
また、これらの出力に加えて又は代えて、「非優良遊技者数(全遊技者数-優良遊技者数)」を出力してもよい。
(2)上述の実施形態において説明した優良遊技者の定義である(1)~(3)の条件における数値は、遊技場の管理者等が適宜変更可能にしてもよい。
例えば、優良遊技者を次のようにランク分けし、ランク毎に優良遊技者の定義となる数値を異ならせてもよい。
優良遊技者・・アウト数「5000玉」以上「10000玉」未満、又は、使用金額「10000円」以上「20000円」未満。
超優良遊技者・・アウト数「10000玉」以上「20000玉」未満、又は、使用金額「20000円」以上「40000円」未満。
神様・・アウト数「20000玉」以上、又は、使用金額「40000円」以上。
(3)集計対象(大分類)毎に優良遊技者の定義となる数値を異ならせてもよい。
例えば、集計対象が機種単位の場合には、アウト数「3000玉」以上、又は、使用金額「5000円」以上とし、集計対象が機種タイプ単位の場合には、アウト数「5000玉」以上、又は、使用金額「10000円」以上とし、集計対象が遊技者単位の場合には、アウト数「10000玉」以上、又は、使用金額「15000円」以上のようにしてもよい。
(4)集計対象(小分類)毎に優良遊技者の定義となる数値を異ならせてもよい。
例えば、集計対象が機種タイプ単位の場合、「MAX」の場合には、アウト数「10000玉」以上、又は、使用金額「15000円」以上とし、「ミドル」の場合には、アウト数「5000玉」以上、又は、使用金額「10000円」以上とし、「甘デジ」の場合には、アウト数「3000玉」以上、又は、使用金額「5000円」以上のようにしてもよい。
(5)営業時間帯別の優良遊技者数を所定期間(例えば、1週間等)に亘って記憶し、所定期間における有用な情報を集計、出力してもよい。
例えば、優良遊技者数が一定数(例えば、100人等)よりも多い時間帯を、曜日毎にその人数と共に出力するようにしてもよい(月曜日-17:00(150人)、18:00(110人)、火曜日-16:00(110人)等)。
また、所定期間における優良遊技者のランキングを出力してもよい。
例えば、アウト数や使用金額のランキングを出力してもよい。なお、所定期間に限らず、1営業日のランキングを出力してもよい。
(6)遊技者毎に、遊技者識別情報(会員ID、顔画像等)と優良遊技者としてカウントされた回数を特定期間(例えば、1ヵ月等)に亘って集計し、特定期間におけるカウント回数が所定回数(例えば、10回等)に到達した場合、次の特定期間において無条件で(来店しただけで)、優良遊技者としてカウントするようにしてもよい。
【0065】
以上説明したように、本発明においては、遊技に関する遊技情報を受信可能な遊技用装置(ホールコンピュータ50)において、遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技結果を特定可能な遊技結果特定手段(制御部55)と、遊技情報に基づいて遊技者毎の遊技時刻を特定可能な遊技時刻特定手段(制御部55)と、遊技結果特定手段により特定された一遊技者の遊技結果が、特定の遊技結果であることを判定可能な遊技結果判定手段(制御部55)と、遊技結果判定手段により特定の遊技結果であることが判定された優良遊技者の遊技時刻に関する情報を出力可能な出力手段(制御部55)と、を備えた構成としている。
【0066】
このような構成を備えることで、本発明に係る遊技用装置は、優良遊技者の遊技時刻に関する情報(遊技場の営業時間帯毎の優良遊技者数)を出力することができるため、遊技場の管理者等は、遊技時刻毎に比較的長時間滞在する遊技者数を把握することができる。
これにより、遊技場の管理者等は、営業時間帯毎に適切な人数の店員の配置を計画することができるとともに、優良遊技者に対して手厚いサービス(例えば、イベントの実施等)を行うことができる。
また、優良遊技者数が少ない時間帯には店員も少なく配置することができるため、人件費等を軽減することができる。
また、無駄に多くの店員を配置してしまうことや、反対に少なく店員を配置してしまう等の問題を解決することができる。
【0067】
一方、特許文献1には、遊技場の来店客数を時間帯別に集計、出力する遊技用装置が開示されている。この遊技用装置によれば、時間帯別の来店客数に基づいて、時間帯別に遊技場の店員の人数(人員配置)を検討することができる。
しかしながら、この遊技用装置では、滞在時間が短い一見の客でも、長時間遊技を行う優良顧客についても同じ一人の来店客として集計、出力することから、出力結果として来店客数が多い時間帯でも、一見の客は来店しても直ぐに退店してしまう可能性が高いため、その来店客数が多い時間帯は一時的な可能性がある。
このため、来店客数が多い場合に店員を多く配置し、少ない場合に店員を少なく配置すると、無駄に多くの店員を配置してしまう問題が生じてしまうことや、反対に少なく店員を配置してしまうなどの問題が生じてしまう虞があった。
このように、本発明に係る遊技用装置及びプログラムによれば、従来の遊技用装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
【0068】
以上、本発明の遊技用装置及びプログラムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る遊技用装置及びプログラムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
(1)例えば、上記の実施形態では、ホールコンピュータ50を本発明の遊技用装置として適用した場合で説明したが、これに限らず、貸出機20、台コンピュータ30及び島コンピュータ40に加え、計数装置、景品交換装置、遊技データ表示装置等、その他遊技用システムに接続可能な各装置等で構成してもよいし、それらの全て、あるいは一部の組合せで構成してもよい。
例えば、貸出機20からホールコンピュータ50に送信される取引情報は、貸出機20から送信されずにその記憶手段に記憶されたままでもよく、この場合、貸出機20自体が本発明に係る遊技用装置として機能させることができる。
(2)上記の実施形態では、貸出機20の取引情報に基づいて、遊技者の入れ替わり及び遊技継続を判定することにより、遊技者の遊技動向を特定する方法について説明したが、これに限らず、貸出機20に内蔵されたカメラや遊技場内の監視カメラ等を利用した顔認証技術に基づいて遊技動向を特定してもよい。
(3)上記の実施形態では、優良遊技者の定義に該当するか否かの判定として、一般カードを使用した例を説明したが、この他にも会員カードを使用した取引情報から遊技者が優良遊技者か否かの判定を行う構成としてもよい。
【符号の説明】
【0069】
10 遊技機
20 貸出機
50 ホールコンピュータ(遊技用装置)
55 制御部(遊技結果特定手段、遊技時刻特定手段、遊技結果判定手段、出力手段)