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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168284
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】シート積載装置、画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/34 20060101AFI20241128BHJP
   B65H 31/26 20060101ALI20241128BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B65H31/34
B65H31/26
G03G15/00 460
G03G15/00 461
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084829
(22)【出願日】2023-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】弁理士法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊勢野 俊也
(72)【発明者】
【氏名】中野 智基
【テーマコード(参考)】
2H072
3F054
【Fターム(参考)】
2H072FB01
2H072FB09
2H072HB05
2H072HB07
3F054AA01
3F054AA04
3F054AA06
3F054AA10
3F054AC01
3F054BA02
3F054BG03
3F054BH02
3F054BH07
3F054CA05
(57)【要約】
【課題】シートの多様化のニーズに応じつつ、積載するシートの整合性を良好にすること。
【解決手段】シート積載装置は、シートが積載される積載部(6)と、シートを積載部(6)に向けて搬送する搬送部と、搬送部により搬送されたシート(P1,P2)の先端が突き当てられる突き当て部(14b)と、突き当て部(14b)に突き当てられたシート(P1,P2)の先端部分(Pp)を積載部(6)に向けて付勢する付勢部(17)と、シートの情報に応じて付勢部(17)の付勢力(F)を調整する制御部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートが積載される積載部と、
シートを前記積載部に向けて搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されたシートの先端が突き当てられる突き当て部と、
前記突き当て部に突き当てられたシートの先端部分を前記積載部に向けて付勢する付勢部と、
シートの情報に応じて前記付勢部の付勢力を調整する制御部と、を備える、
ことを特徴とするシート積載装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記シートの情報に第1の厚みの情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を第1付勢力に調整し、前記シートの情報に前記第1の厚みよりも厚い第2の厚みの情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を前記第1付勢力よりも大きい第2付勢力に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記シートの情報に第1の剛度の情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を第1付勢力に調整し、前記シートの情報に前記第1の剛度よりも大きい第2の剛度の情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を前記第1付勢力よりも大きい第2付勢力に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記シートの情報に第1の坪量の情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を第1付勢力に調整し、前記シートの情報に前記第1の坪量よりも大きい第2の坪量の情報が含まれる場合に前記付勢部の付勢力を前記第1付勢力よりも大きい第2付勢力に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
【請求項5】
前記付勢部は、第1部材と、前記第1部材に対向配置されてシートに当接する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に配置される付勢部材と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
【請求項6】
前記付勢部は、前記第1部材を昇降する第1駆動部を有し、
前記制御部は、前記第1駆動部により前記第1部材の位置を調整することで前記付勢部の付勢力を調整する、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート積載装置。
【請求項7】
前記積載部を昇降する第2駆動部と、
前記積載部に積載されたシート束の上面の位置が設定位置であることを検知する上面検知部と、を備え、
前記制御部は、前記第2駆動部により前記積載部に積載されたシート束の上面の位置を、前記上面検知部により検知される前記設定位置となるように制御する、
ことを特徴とする請求項6に記載のシート積載装置。
【請求項8】
前記積載部に積載されたシートに当接しつつ回転することで前記突き当て部に向けてシートを移動させて整合する整合回転体を備え、
前記第1駆動部は、前記第1部材と共に前記整合回転体を昇降する、
ことを特徴とする請求項6に記載のシート積載装置。
【請求項9】
前記積載部に積載されたシートに当接しつつ回転することで前記突き当て部に向けてシートを移動させて整合する整合回転体と、
前記整合回転体を昇降する第3駆動部と、を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のシート積載装置。
【請求項10】
前記積載部を昇降する第2駆動部を備え、
前記制御部は、前記第2駆動部により前記積載部に積載されたシート束の上面の位置を調整することで前記付勢部の付勢力を調整する、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート積載装置。
【請求項11】
前記積載部に積載されたシート束の上面の位置が設定位置であることを検知する上面検知部を備え、
前記制御部は、前記設定位置をシートの情報に応じて調整するように設定し、前記第2駆動部により前記積載部に積載されたシート束の上面の位置を、前記上面検知部により検知される前記設定位置となるように制御する、
ことを特徴とする請求項10に記載のシート積載装置。
【請求項12】
前記積載部の上方に配置された移送回転体と、
前記移送回転体に取り付けられ、前記搬送部からシート搬送方向に送り出されるシートの先端を把持した状態で前記シート搬送方向に移送するグリッパと、
シートの先端と当接することで前記グリッパからシートの先端を離脱させる当接面と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
【請求項13】
シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成されたシートを積載する、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシート積載装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを積載するシート積載装置、及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば画像形成装置やそれを備えた画像形成システム等においては、画像を形成した複数のシートをトレイ等の積載部に積載するシート積載装置が備えられている。このようなシート積載装置においては、複数のシートを積載部に積載する際に、シートの先端を突き当て部に突き当てさせることでシートの整合を行うように構成されている。しかしながら、例えばシートの先端がカール等により浮き上がると、シートの先端が突き当て部に倣わずに整合性が良好でなくなる虞がある。そのため、シートの先端部分をトレイに向けて付勢することで、積載されるシートの整合性の向上を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1のものは、アーム部材によりウェイト板を揺動可能に支持することで、トレイに積載されたシートの積載量に拘らず、ウェイト板により均一の押圧力(付勢力)をシートの先端部分に作用させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-256729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、画像を形成するシートの多様化が望まれており、上記のようにシートの先端部分をトレイに向けて付勢して整合を行うシート積載装置においても、厚み(剛度)が大きく異なるシートをトレイに積載することが求められる。そして、例えば厚みが厚い(剛度が大きい)シートをトレイに積載して整合する場合は、シートの先端部分を大きな付勢力で付勢しなければ、シートの先端部分が浮いて整合性が低下してしまうという問題がある。しかしながら、シートの先端部分を大きな付勢力で抑えようとすると、例えば厚みが薄い(剛度が小さい)シートをトレイに積載して整合しようとする場合にシートの座屈等が生じる虞がある。このため、例えば厚みが薄い(剛度が小さい)シートでは、突き当て部までシートの先端が到達できず、シートの整合性が低下してしまうという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、シートの多様化のニーズに応じつつ、積載するシートの整合性を良好にすることが可能なシート積載装置、及び画像形成システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、シートが積載される積載部と、シートを前記積載部に向けて搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送されたシートの先端が突き当てられる突き当て部と、前記突き当て部に突き当てられたシートの先端部分を前記積載部に向けて付勢する付勢部と、シートの情報に応じて前記付勢部の付勢力を調整する制御部と、を備える、ことを特徴とするシート積載装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、シートの多様化に応じつつ、積載するシートの整合性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る画像形成システムを示す概略図である。
図2】第1実施形態に係る画像形成システムの制御系を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係るスタッカを示す概略図である。
図4】(a)は第1実施形態に係る引き込みベルトを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(b)は第1実施形態に係る引き込みベルトを上昇させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
図5】(a)は第1実施形態に係る付勢レバーを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(b)は第1実施形態に係る付勢レバーを上昇させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
図6】第1実施形態に係る画像形成システムの制御を示すフローチャートである。
図7】(a)は第2実施形態に係る積載トレイを上昇させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(b)は第2実施形態に係る積載トレイを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(c)は第2実施形態に係るシートが積載トレイに積載されてシート押え板が上昇した状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(d)は第2実施形態に係るシートが積載トレイに積載された後に積載トレイを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
図8】(a)は第2実施形態に係る上面位置センサがシート束の上面に押圧される位置検知レバーを検知していない状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。(b)は第2実施形態に係る上面位置センサがシート束の上面に押圧される位置検知レバーを検知した状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
図9】第2実施形態に係る画像形成システムの制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本開示に係る第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
[画像形成システムの構成]
図1は、第1実施形態に係る画像形成システム900の概略図である。画像形成システム900は、シートPに画像を形成する画像形成装置901(プリンタ部)と、画像形成装置901から画像を形成されたシートPを受け取って積載するシート積載装置としてのスタッカ100と、を含む。記録材(記録媒体)であるシートPとしては、普通紙及び厚紙等の紙、コート紙のような表面処理が施されたシート材、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材、プラスチックフィルム、布等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を使用可能である。
【0011】
なお、画像形成システム900は、画像形成装置901及びスタッカ100以外の装置を含むことができる。このような装置としては、画像形成装置901にシートPを供給するシート給送装置(オプションフィーダ)や、シートPに綴じ処理等の処理を施すシート処理装置(フィニッシャ)がある。
【0012】
[画像形成装置の構成]
画像形成装置901は、画像形成部902と、定着装置912と、両面搬送部953と、画像読取装置951と、制御部960と、を備える。画像形成部902は、像担持体としての感光ドラム906と、帯電器907と、露光装置908と、現像器909と、転写装置905と、クリーニング装置913と、を含む。定着装置912は、加熱ローラ及び加圧ローラと、加熱ローラを加熱するハロゲンランプ等の熱源と、を有する熱定着方式のものである。
【0013】
画像読取装置951は、スキャナユニット955及びイメージセンサ954を備える。画像形成装置901の上面には、原稿が載置されるプラテンガラス952が設けられる。更に、画像形成装置901の上方には原稿を自動的に給送する原稿給送装置950が設けられる。
【0014】
画像形成装置901は、シート収納部としてのカセット902a~902dと、給送手段としての給送ローラ903a~903dと、レジストレーションローラ910と、を備える。また、画像形成装置901は、シート搬送路に沿って配置される複数の搬送ローラ対904と、排出手段としての排出ローラ対914と、を備える。更に、画像形成装置901と接続されるシート給送装置は、カセット902eと、画像形成装置901に向けてシートPを給送する給送ローラ903eを備える。
【0015】
[画像形成装置の動作]
画像形成装置901の画像形成動作について説明する。制御部960から画像形成信号が出力されると、まず原稿給送装置950により原稿が給送される。画像読取装置951は、搬送中の原稿をスキャナユニット955によって光学的に走査し、イメージセンサ954で光学像を画像データ(デジタルデータ)に変換する。なお、画像読取装置951は、スキャナユニット955を移動させることで、プラテンガラス952上に載置された静止原稿から画像データを読み取ることができる。画像読取装置951が読み取った画像データは、露光装置908に送られる。
【0016】
画像形成部902では、感光ドラム906が回転駆動され、帯電器907が感光ドラム906の表面を一様に帯電させる。露光装置908は、画像データに基づいて感光ドラム906に光を照射して露光し、感光ドラム906の表面に静電潜像を形成する。現像器909は、現像剤としてのトナーを感光ドラム906に供給し、静電潜像をトナー像に現像する。このトナー像は、感光ドラム906に担持され、感光ドラム906と転写装置905が対向する転写部に向けて搬送される。
【0017】
一方、画像形成部902におけるトナー像の作成と並行して、シート搬送動作が行われる。制御部960から給送信号が出力されると、カセット902a~902eのいずれかから、給送ローラ903a~903eによって1枚ずつシートPが給送される。給送されたシートPは、レジストレーションローラ910で斜行補正された後、画像形成部902で作成されるトナー像と同期したタイミングで転写部に搬送される。そして、転写装置905が形成する電界バイアスにより、転写部において感光ドラム906からシートPにトナー像が転写される。クリーニング装置913は、次の画像形成に備えて、感光ドラム906からシートPに転写されなかった転写残トナー等の付着物を感光ドラム906の表面から除去する。転写部を通過したシートPは、搬送ベルト911によって定着装置912に搬送される。定着装置912は、シートPを挟持して搬送しながらシートP上のトナー像を加熱及び加圧することで、トナー像をシートPに定着させる。
【0018】
定着装置912を通過したシートPは、切換部材915によって排出ローラ対914又は両面搬送部953に案内される。シートPの片面に画像を形成する片面画像形成(片面印刷)の場合、シートPは排出ローラ対914に案内され、排出ローラ対914により画像形成装置901から排出される。シートPの両面に画像を形成する両面画像形成(両面印刷)の場合、第1面に画像を形成された状態のシートPは両面搬送部953に案内される。両面搬送部953は、シートPを反転搬送(スイッチバック)して第1面と第2面を裏返した状態で、シートPを再びレジストレーションローラ910に搬送する。そして、転写部及び定着装置912を通過することでシートPの第2面に画像が形成された後、排出ローラ対914によりシートPが画像形成装置901から排出される。
【0019】
なお、ここでは画像読取装置951が原稿から読み取った画像データに基づく画像形成動作について説明したが、画像形成システム900は、例えば外部のコンピュータから受信した画像データに基づいて画像形成動作を行うこともできる。また、上述した直接転写型の電子写真ユニットである画像形成部902は、シートPに画像を形成する画像形成手段の一例である。画像形成手段は、例えば、像担持体から中間転写体を介してシートにトナー像を転写する中間転写型の電子写真ユニット、インクジェット方式の印刷ユニット、又は、オフセット方式の印刷ユニットであってもよい。
【0020】
[画像形成システムの制御系]
図2は、画像形成システム900の制御系を示すブロック図である。画像形成装置901の制御部960(図1参照)は、CPU回路部206、外部I/F201、原稿給送制御部202、操作部209、イメージリーダ制御部203、画像信号制御部204、及びプリンタ制御部205を有する。CPU回路部206は、CPU、ROM207、RAM208を含む。CPUは、ROM207に格納されている制御プログラムを読み出して実行することにより、原稿給送制御部202、操作部209、イメージリーダ制御部203、画像信号制御部204、プリンタ制御部205、スタッカ制御部210を総括的に制御する。
【0021】
RAM208は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。原稿給送制御部202は、原稿給送装置950をCPU回路部206からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部203は、画像読取装置951のスキャナユニット955及びイメージセンサ954の駆動制御を行い、イメージセンサ954から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部204に転送する。画像信号制御部204は、イメージセンサ954からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。
【0022】
外部I/F201は、画像形成システム900と外部のコンピュータ200とのインタフェースである。外部I/F201は、コンピュータ200から受信した画像データをビットマップ画像に展開し、デジタル画像信号として画像信号制御部204へ出力する。画像信号制御部204は、外部I/F201から受け取ったデジタル画像信号に対して各種処理を施すと共に、デジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。画像信号制御部204による処理動作は、CPU回路部206により制御される。
【0023】
プリンタ制御部205は、入力されたビデオ信号に基づいて、露光制御部を介して露光装置908を駆動する。操作部209は、画像形成時の各種機能の設定(ジョブ設定)を変更する操作を受け付ける入力装置(タッチパネル、ボタン等)と、ユーザ等に対して現在のジョブ設定を示す情報等を表示する表示装置(液晶パネル)と、を有する。操作部209は、CPU回路部206からの指示に基づいて表示装置に情報を表示し、入力装置に対するユーザ操作に応じた信号をCPU回路部206に出力する。ユーザは、操作部209の操作を介して、画像形成動作に用いるシートPの属性情報(以下、シート情報という)を設定することができる。シート情報とは、例えば、シートPのサイズ、シートPの坪量、シートPの材質(コート紙、普通紙、再生紙の区別等)、シートPの厚み、シートPの剛度、等である。なお、これらのシート情報は、画像形成装置によって全て設定できるとは限らず、一部のシート情報だけ設定可能なものでも構わない。また、外部I/F201を介して外部のコンピュータ200を操作することで、シート情報を設定しても構わない。
【0024】
スタッカ制御部210は、詳しくは後述するスタッカ100(図3参照)に搭載される。スタッカ制御部210は、画像形成装置901のCPU回路部206と情報のやり取りを行うことにより、スタッカ100全体の制御を行う。即ち、スタッカ制御部210は、後述する引き込みベルト16を駆動するベルト駆動モータ310と、引き込みベルト16を昇降する第3駆動部としてのベルト昇降モータ311と、の制御を行う。また、スタッカ制御部210は、付勢レバー17aを昇降する第1駆動部としてのレバー昇降モータ312と、積載トレイ6を昇降する第2駆動モータとしてのトレイ昇降モータ313と、の制御を行う。さらに、スタッカ制御部210は、積載トレイ6に積載されたシート束の上面の位置を検知する上面検知部としての上面位置センサ20から信号を入力するように接続されている。スタッカ100の制御についての詳細は後述する。
【0025】
なお、スタッカ制御部210はスタッカ100の動作を制御する制御手段の一例である。本実施形態におけるスタッカ制御部210の制御機能をスタッカ100の外部の制御部に持たせてもよい。例えば、画像形成装置901のCPU回路部206に上記制御機能を組み込んで、CPU回路部206が画像形成装置901内からスタッカ100のベルト駆動モータ310等を制御するようにしてもよい。
【0026】
[スタッカ]
本実施形態におけるシート積載装置であるスタッカ100について、図3図4(a)を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係るスタッカ100の構成を概略図である。図4(a)は、第1実施形態に係る引き込みベルトを下降させた状態におけるスタッカ100の一部(引き込みベルト16の周辺)を拡大した拡大図である。なお、本実施形態の説明において、厚紙等の剛度が大きいシートP1と、普通紙や薄紙等の剛度が小さいシートP2と、を区別する必要がない場合には、単に「シートP」という。
【0027】
スタッカ100は、入口ローラ対1と、第1切換部材2と、第2切換部材21と、搬送パス3と、出口ローラ対4と、サンプルトレイ9と、を有する。また、スタッカ100は、搬送部としての排出ローラ対5と、積載部としての積載トレイ6と、グリッパ7a、7bと、移送回転体としてのグリッパベルト8と、先端ストッパ14と、整合回転体としての引き込みベルト16と、側端規制部材18と、を有する。先端ストッパ14は、当接面としての当接斜面14a及び突き当て部としての先端突き当て面14bを有する。
【0028】
積載トレイ6は、シートPが積載される積載部の例である。排出ローラ対5は、積載部に向けてシートPを搬送する搬送手段の例である。先端ストッパ14の先端突き当て面14bは、シート搬送方向13におけるシートPの先端(シート搬送方向13におけるシートPの下流端)が突き当てられる突き当て部の例である。引き込みベルト16は、突き当て部に向けてシート搬送方向13にシートPを移動させる整合回転体の例である。
【0029】
入口ローラ対1は、画像形成装置901から排出されるシートPを受け取って搬送する。第1切換部材2は、入口ローラ対1から送り出されるシートPの搬送経路を、出口ローラ対4又はサンプルトレイ9に向かう搬送パスと、積載トレイ6に向かう搬送パス(積載パス)との間で切り替える。第2切換部材21は、シートPの搬送経路を、出口ローラ対4に向かう搬送パス3と、サンプルトレイ9に向かう搬送パスと、に切り替える。出口ローラ対4は、搬送パス3を搬送されてきたシートPをスタッカ100の外部に排出する。
【0030】
排出ローラ対5は、シートPをシート搬送方向13に搬送し、積載トレイ6に向けて排出する。移送回転体としてのグリッパベルト8(タイミングベルト)は、積載トレイ6の上方に配置され、駆動プーリ11と従動プーリ12に張架される。グリッパベルト8は、ベルトモータに駆動される駆動プーリ11の回転により、シート搬送方向13に沿った回転方向に回転駆動される。グリッパ7a、7bは、グリッパベルト8の周方向所定位置にそれぞれ取り付けられ、グリッパベルト8と共に回転する。グリッパ7a、7bは、排出ローラ対5から排出されるシートPの先端を把持(挟持)した状態でシート搬送方向13に移動(移送)するように構成される。
【0031】
積載トレイ6は、スタッカ100の内部で昇降可能に構成される。本第1実施形態において、積載トレイ6は、積載トレイ6の上方の所定高さでシートPを検知するシート上面センサの検知結果に基づいて、積載トレイ6上に積載されたシートPの上面が略一定の高さで維持されるように、シート積載量に応じて昇降制御される。
【0032】
先端ストッパ14は、積載トレイ6上の積載空間のシート搬送方向13における下流側の端部に配置される。先端ストッパ14の当接斜面14aは、グリッパベルト8の下面よりも下方に突出し、先端突き当て面14bは当接斜面14aよりも更に下方に設けられている。
【0033】
当接斜面14aは、グリッパ7a又は7bに把持されたシートPの先端と当接することでシートPをグリッパ7a又は7bから離脱させる当接面の例である。本実施形態の当接斜面14aは、シート搬送方向13の下流側に向かって下方に傾斜した傾斜面である。先端突き当て面14bは、シート搬送方向13と直交するシート幅方向に見た状態(図3の視点で見た状態)で、略鉛直方向に広がる面である。先端突き当て面14bは、積載トレイ6に積載されるシートPのシート搬送方向13についての整合基準となる。
【0034】
引き込みベルト16は、積載トレイ6の上方であって、シート搬送方向13において当接斜面14aの上流端よりも下流側且つ先端突き当て面14bよりも上流側に配置される。図4(a)に示すように、引き込みベルト16は、ベルト駆動ローラ対15に挟持されている。ベルト駆動ローラ対15は、ベルト駆動モータ310(図2)によって回転駆動される。ベルト駆動ローラ対15の回転により、引き込みベルト16は図中時計回り方向(引き込みベルト16の下部がシート搬送方向13の上流側から下流側に移動する回転方向)に回転駆動される。なお、引き込みベルト16は、ベルト駆動ローラ対15とは異なる位置でガイドローラ151によって内周面を案内されている。
【0035】
引き込みベルト16は、例えばシリコーンゴム、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、又はウレタンゴム等の弾性材料で無端状に形成される。引き込みベルト16は、積載トレイ6上に積載されたシートPの上面と接触して弾性変形した状態となるように配置される。引き込みベルト16の弾性により、引き込みベルト16の外周面が積載トレイ6上のシート束の上面に接触したときの接触圧が適度な大きさとなる。
【0036】
引き込みベルト16は、シートPの整合を行う整合ベルトとも呼ばれる。引き込みベルト16は、シートPに対する摩擦力を調整するためにローレット加工(凹凸加工)を施されたローレットベルトであってもよい。
【0037】
また、図2に示すように、スタッカ100は、シートP(シート束)の上面を検知する上面位置センサ20を有する。スタッカ制御部210は、上面位置センサ20からの検知信号に基づいて、積載トレイ6に積載されたシートPの上面の位置が予め設定された設定位置となったことを検知する。
【0038】
図3に示すように、側端規制部材18は、積載トレイ6に積載されたシートPのシート幅方向の位置を規制する規制部材である。本実施形態の側端規制部材18は、シートPの側端位置を規制する規制位置と、シート幅方向において規制位置よりも外側に退避した退避位置(シート受入位置)との間で、シート幅方向に移動可能な一対の規制部材である。規制位置は、シート幅方向におけるシートPの長さ(シート幅)に対応する。
【0039】
[スタッカの基本動作]
スタッカ100の基本動作について、図3を用いて説明する。画像形成装置901からシートPが排出されると、入口ローラ対1がシートPを受け取る。シートPは、第1切換部材2及び第2切換部材21により、操作部209等で予め設定されたジョブ設定に従う所定の搬送パスに案内される。ジョブ設定でシートPの積載箇所がスタッカ100の下流側に接続された装置(シート処理装置等)に指定されている場合、シートPは搬送パス3を通って出口ローラ対4によって排出される。ジョブ設定でシートPの積載箇所がサンプルトレイ9に指定されている場合、シートPはサンプルトレイ9に排出される。
【0040】
ジョブ設定でシートPの積載箇所が積載トレイ6に指定されている場合、スタッカ100は以下のシート積載動作(スタック処理)を実行する。まず、入口ローラ対1から送り出されるシートPは、第1切換部材2によって排出ローラ対5に案内される。グリッパベルト8の回転は、排出ローラ対5からシートPが送り出されるタイミングと同期するように制御され、排出ローラ対5から送り出されたシートPの先端が2つのグリッパ7a、7bのうちの一方に把持される。以下ではシートPがグリッパ7aに把持された場合を説明する。
【0041】
シートPは、排出ローラ対5とグリッパ7aとによって保持された状態で、積載トレイ6の上方をシート搬送方向13に搬送される。そして、シートPの先端Paが先端ストッパ14の当接斜面14aに当接すると、シートPの先端Paはグリッパ7aから解放され、引き込みベルト16に向かって当接斜面14aに沿って移動する。
【0042】
ここで、シート搬送方向13における排出ローラ対5のニップ位置から引き込みベルト16の接触位置までの距離は、積載トレイ6に積載されるシートPのシート長よりも短い。接触位置は、引き込みベルト16とシートPとの接触領域の中央位置である。先端ストッパ14及び引き込みベルト16は、ジョブ設定に基づいて、積載トレイ6に積載されるシートPのシート搬送方向13に沿った長さ(以下、単にシート長という)に対応した位置に予め移動される。また、シートPが積載トレイ6に排出されるときの積載トレイ6の位置(積載位置)は、上面位置センサ20(図2参照)により検知されるシート束の上面の位置に基づき、トレイ昇降モータ313により制御される。即ち、スタッカ制御部210は、上面位置センサ20の検知結果に基づき、シートPが積載された分、積載トレイ6を下降させることで、引き込みベルト16が積載トレイ6上のシート束の上面と接触する高さに制御する。
【0043】
このため、シートPの先端Paがグリッパ7aから解放された後、シートPの後端が排出ローラ対5を抜ける前に、シートPの先端部が引き込みベルト16と接触し、引き込みベルト16からシート搬送方向13の力(搬送力)を受ける。引き込みベルト16によりシートPがシート搬送方向13に移動されることで、シートPの先端Paが先端ストッパ14の先端突き当て面14bに突き当てられる。これにより、シート搬送方向13についてシートPの位置が整合される。また、シートPが斜行していた場合、先端Paが先端突き当て面14bに倣うようにして斜行補正される。また、シートPの先端Paが先端ストッパ14に突き当たる前に、シートPの後端は排出ローラ対5を抜ける。
【0044】
画像形成システム900が複数枚のシートPに対して連続的に画像を形成してスタッカ100で積載するジョブ(連続ジョブ)を実行する場合、上記の動作が繰り返し実行される。ユーザがスタッカ100からシートPを取り出す場合、操作部209(又はスタッカ100に設けられた開閉ボタン)を操作することで、スタッカ100を積載トレイ6にアクセス可能な開状態とする。この場合、ユーザ操作を受けたスタッカ制御部210(図2)は、積載トレイ6を積載位置からシートPの取り出しが可能な下方位置に下降させる。
【0045】
なお、側端規制部材18は、シートPが積載トレイ6に排出されてくる前に退避位置に移動し、引き込みベルト16によりシートPの先端Paが先端ストッパ14の先端突き当て面14bに突き当てられた後に規制位置に移動するように駆動される。これにより、積載トレイ6に積載されたシート束のシート搬送方向13及びシート幅方向の整合性が保たれる。
【0046】
[引き込みベルトの昇降動作]
次に、引き込みベルト16の昇降動作について図4(a)及び図4(b)を用いて説明する。図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係るスタッカの一部を拡大した拡大図であり、図4(a)は引き込みベルトを下降させた状態、図4(b)は引き込みベルトを上昇させた状態を示している。
【0047】
図4(a)及び図4(b)に示すように、ベルト駆動ローラ対15は、先端ストッパ14に対して昇降可能(相対移動可能)に取り付けられており、つまり引き込みベルト16は、先端ストッパ14に対して昇降可能に構成されている。詳細には、ベルト昇降モータ311はベルト駆動ローラ対15を昇降することで、ベルト駆動モータ310によって回転している引き込みベルト16の全体を上下に伸縮させる形で昇降する。これにより、引き込みベルト16とシートPとが接する部分の押圧力(加圧力)が変化する。引き込みベルト16は、シートPに押圧されることで搬送力を伝達する。これにより、シートPが先端突き当て面14bに当接し、積載トレイ6上に積載されるシートPが整合(整列)される。
【0048】
引き込みベルト16によるシートPの押圧力を変化させるためのベルト昇降モータ311の駆動量は、ユーザによって設定されたシート情報によって決定される。引き込みベルト16がシートPを搬送するために必要な搬送力は、シートPと引き込みベルト16の間に発生する摩擦力の反力と仮定する。シートPの縦横サイズ(mm)と坪量(gsm)から計算できるシートPの重量と、引き込みベルト16の摩擦係数から、引き込みベルト16からシートPへ付加すべき押圧力を計算できる。そして、引き込みベルト16の押圧力から、ベルト駆動モータ310の回転量を決定できる。
【0049】
CPU回路部206には、各種のシート情報に対応した押圧力と回転量とが予め設定されており、積載するシート情報に基づき、適切な搬送力となるようにベルト駆動モータ310及びベルト昇降モータ311を駆動させる。例えば積載動作を実施するシートが厚紙等の場合、普通紙や薄紙よりも坪量が大きく重量が重くなるため、図4(a)に示すように、引き込みベルト16を下降させた状態とする。これにより、引き込みベルト16を押圧力と回転量とを大きくし搬送力を高くする。従って、厚紙等のシートP1であっても、搬送力が足りずに途中で停止してシートP1の先端Paが先端突き当て面14bに当接(到達)しなくなることの防止を図ることができる。反対に、例えば積載動作を実施するシートが普通紙や薄紙等の場合、厚紙よりも坪量が小さく重量が軽くなるため、図4(b)に示すように、引き込みベルト16を上昇させた状態とする。これにより、引き込みベルト16を押圧力と回転量とを小さくし搬送力を低くする。従って、普通紙や薄紙等のシートP2であっても、シートP2の先端Paが先端突き当て面14bに押付けられ過ぎて座屈してしまうことの防止を図ることができる。
【0050】
[付勢機構の構成]
ついで、本第1実施形態に係る付勢機構17の構成について図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。図5(a)は第1実施形態に係る付勢レバーを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。図5(b)は第1実施形態に係る付勢レバーを上昇させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
【0051】
図5(a)及び図5(b)に示すように、スタッカ100に備えられる付勢機構17は、第1部材としての付勢レバー17aと、第2部材としての付勢板17bと、付勢部材としての付勢バネ17cと、を有して構成されている。付勢レバー17aは、先端ストッパ14に対して昇降可能(相対移動可能)に支持されており、レバー昇降モータ312により昇降駆動可能である。付勢板17bは、付勢レバー17aに対向配置されており、シートPの先端部分Ppに上方から当接する。そして、付勢バネ17cは、付勢レバー17aと付勢板17bとの間に縮設されて配置されている。つまり、付勢板17bは、付勢バネ17cの付勢力により積載トレイ6に向けて常に付勢され、シートPの先端部分Ppを押圧するように構成されている。なお、ここで言うシートの先端部分Ppとは、シートの先端Paからシート搬送方向に所定の距離(長さ)を有する部分であり、特にカール等が生じ易い部分を指している。
【0052】
また、レバー昇降モータ312が動作することで不図示のリンク機構等を介して付勢レバー17aが昇降し、シート束の上面との位置関係が変化する。これにより、付勢バネ17cの圧縮量が変化し、付勢レバー17aがシートPに与える付勢力Fが変化する。例えば図5(a)に示すように、レバー昇降モータ312により付勢レバー17aが下降されると、付勢バネ17cのバネ長が短くなるように圧縮され、圧縮量が増えることで付勢力Fが増加されて大きくなる。反対に、例えば図5(b)に示すように、レバー昇降モータ312により付勢レバー17aが上昇されると、付勢バネ17cのバネ長が長くなるように伸延され、圧縮量が減ることで付勢力Fが減少されて小さくなる。
【0053】
CPU回路部206には、各種のシート情報に対応した付勢力Fが予め設定されており、積載するシートPのシート情報、特にシートの厚み、坪量、剛度等に基づき、付勢機構17が適切な付勢力Fとなるようレバー昇降モータ312を制御する。ここで言う適切な付勢力Fとは、例えばシートPの先端部分Ppがカールしていたとしても、先端部分Ppの浮きを確実に抑制可能で、かつ、シートPの先端部分Ppを座屈させることなく先端突き当て面14bまで当接可能な付勢力のことである。なお、シートPに与える付勢力Fは、各種のシートの剛度から計算しても良いし、実験により求めておいても良い。
【0054】
例えば積載動作を実施するシートが厚紙等の場合、普通紙や薄紙よりも厚みが厚く、坪量が大きく、剛度が大きくなるため、図5(a)に示すように、付勢レバー17aを下降させた状態とする。このため、剛度が大きい厚紙等のシートP1であっても、カールを抑えて先端部分Ppの浮きが生じないように付勢機構17で押圧することができ、シートP1の先端Paが精度よく先端突き当て面14bに当接する。従って、シートP1の整合性を良好にすることができる。
【0055】
反対に、例えば積載動作を実施するシートが普通紙や薄紙等の場合、厚紙よりも厚みが薄く、坪量が小さく、剛度が小さくなるため、図5(b)に示すように、付勢レバー17aを厚紙の場合よりも上昇させた状態とする。このため、剛度が小さい普通紙や薄紙等のシートP2であっても、付勢板17bの押圧力が強すぎて途中で座屈することもなく、カールを抑えて先端部分Ppの浮きが生じないように付勢機構17で押圧することができる。これにより、シートP2の先端Paが精度よく先端突き当て面14bに当接して、シートP2の整合性を良好にすることができる。
【0056】
[第1実施形態における画像形成システムの制御]
続いて、本第1実施形態に係る画像形成システム900の制御について図6を用いて説明する。図6は第1実施形態に係る画像形成システム900の制御を示すフローチャートである。
【0057】
例えばユーザによって操作部209で電源ボタン(不図示)が操作され、電源ボタンからのON信号がCPU回路部206に入力されると、CPU回路部206は、画像形成装置901及びスタッカ100の電源をONする(S11)。すると、CPU回路部206は、レバー昇降モータ312を動作させ、付勢レバー17aを初期位置に移動させる(S12)。なお、本第1実施形態における付勢レバー17aの初期位置は、付勢レバー17aがシート束の上面から最も離れ、付勢力Fが最も小さくなる位置に設定されている。
【0058】
ここで、例えばユーザによって操作部209や外部のコンピュータを介してシートの種別が選択される等して、シート情報(シートの坪量、剛性、厚み等の何れか)が設定される(S13)。すると、CPU回路部206は、シート情報をRAM208等に記録格納する形で取得する。そして、CPU回路部206は、スタッカ制御部210に指令し、取得したシート情報に基づき、レバー昇降モータ312を動作させることで付勢レバー17aを昇降(ここでは下降)させる(S14)。
【0059】
つまり、シート情報の内容が、普通紙や厚紙等よりもシートの坪量が大きい(第2の坪量)、シートの剛性が大きい(第2の剛性)、或いはシートの厚みが厚い(第2の厚み)といった、厚紙等のシートであるとする。この場合は、スタッカ制御部210が、付勢機構17によってシートの先端部分Ppを付勢する付勢力Fが大きい付勢力(第1付勢力よりも大きい第2付勢力)なるように付勢レバー17aを初期位置から大きく下降させる。
【0060】
反対に、シート情報の内容が、厚紙等よりもシートの坪量が小さい(第1の坪量)、シートの剛性が小さい(第1の剛性)、或いはシートの厚みが薄い(第1の厚み)といった、普通紙や薄紙等のシートであるとする。この場合は、スタッカ制御部210が、付勢機構17によってシートの先端部分Ppを付勢する付勢力Fが小さい付勢力(第1付勢力)となるように付勢レバー17aを初期位置から小さく下降させる。要するに、スタッカ制御部210は、シートの種別に応じて、シートの先端部分Ppを押圧する付勢機構17の付勢力Fを適切な大きさとなるように、付勢レバー17aの位置を移動させる。
【0061】
その後、ユーザによってプリントジョブの開始操作がなされると、CPU回路部206は、画像形成装置901及びスタッカ100を動作させ、画像形成動作及びシート積載動作を実行する(S15)。そして、ユーザによって設定された枚数の画像形成動作及びシート積載動作が完了すると、プリントジョブを終了する(S16)。このようにプリントジョブが終了し、全てのシートPを積載トレイ6に積載し終えると、CPU回路部206は、レバー昇降モータ312を動作させ、付勢レバー17aを初期位置に移動させる(S17)。以上により、第1実施形態に係るスタッカ100の制御が終了する。
【0062】
以上説明したように、本第1実施形態における画像形成システム900では、CPU回路部206がシート情報に応じて付勢機構17の付勢力Fを調整する。これにより、例えば厚紙や薄紙といった剛度の異なるシートに対して適切な付勢力Fでシートの先端部分Ppを押圧することができる。その結果、厚紙のように剛度が大きい(坪量が大きい、厚みが厚い)シートであっても浮きを抑制できて、シート先端を先端突き当て面14bに精度良く当接することができる。また、薄紙のように剛度が小さい(坪量が小さい、厚みが薄い)シートであっても、シートの先端部分Ppを座屈させることなく、先端突き当て面14bに精度良く当接させることができる。従って、シートの多様化のニーズに応じつつ、厚紙や薄紙といった剛度の異なるシートについても、積載するシートの整合性を良好にすることができる。
【0063】
[第1実施形態の変形例]
ついで、本第1実施形態の変形例について説明する。上記第1実施形態においては、付勢レバー17aをレバー昇降モータ312によって昇降駆動するものとして説明した。本変形例では、付勢レバー17aを引き込みベルト16、具体的にはベルト駆動ローラ対15に取り付けて固定支持させるものである。これにより、引き込みベルト16(ベルト駆動ローラ対15)を昇降させるベルト昇降モータ311によって、付勢レバー17aも連動して共に昇降させる。或いは、付勢レバー17aを昇降するレバー昇降モータ312によって、引き込みベルト16(ベルト駆動ローラ対15)も連動して共に昇降させる。従って、レバー昇降モータ312又はベルト昇降モータ311を設けることを不要としてコストダウンや小型化を図ることができるものでありながら、付勢機構17の付勢力Fもシート情報に応じて設定する形で調整することができる。
【0064】
<第2実施形態>
次に、上記第1実施形態を一部変更した第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本第2実施形態の説明においては、上記第1実施形態と同様な部分に同符号を用い、その説明を省略する。
【0065】
[上面位置の検知の構成例]
まず、積載トレイ6に積載されたシート束の上面の位置を検知する構成及びその動作の一例について、図8(a)及び図8(b)を用いて説明する。図8(a)は第2実施形態に係る上面位置センサがシート束の上面に押圧される位置検知レバーを検知していない状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。図8(b)は第2実施形態に係る上面位置センサがシート束の上面に押圧される位置検知レバーを検知した状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
【0066】
図8(a)及び図8(b)に示すように、スタッカ100においては、先端ストッパ14に対して回動自在に配置された位置検知レバー19と、その位置検知レバー19の姿勢(回動位置)によって検知を行う上面位置センサ20とを備えている。具体的に位置検知レバー19は、図示を省略した支持軸等により回動自在に支持された回動支点19aと、シート束の上面に接触する接触部19bと、上面位置センサ20により検知される被検知部19cとによって構成されている。即ち、位置検知レバー19は、回動支点19aを支点として回動可能であり、接触部19bが積載トレイ6の積載面又はシート束の上面に当接している。
【0067】
位置検知レバー19は、回動支点19aに対するシート束の上面の位置によって姿勢を変える。図8(a)に示すように、位置検知レバー19はシート束(シートP)の上面に当接している。しかしながら、シート束の上面の位置と回動支点19aとの距離が設定された距離よりも長く、つまりシート束の上面の位置が設定位置よりも下方である。このため、被検知部19cは、上面位置センサ20により検知されない。
【0068】
その後、図8(b)に示すように、積載トレイ6にシートPが順次積載されていき、シート束の上面の位置が設定位置に到達するまでシートPが積載されると、シート束の上面に接している接触部19bはシート束の上面の高さによって上昇する。このため、位置検知レバー19は、回動支点19aを支点として回動し、被検知部19cが上面位置センサ20によって検知される。従って、シート束の上面の位置が設定位置まで上昇したことが、上面位置センサ20によって検知されることになる。なお、シート束の上面にさらにシートPが積載されていき、シート束の上面の位置が設定位置よりも高くなると、被検知部19cが上面位置センサ20によって検知されなくなる。従って、シートPの積載動作と相俟って、上面位置センサ20の検出結果により、シート束の上面の位置が設定位置よりも高くなったことを検知することができる。
【0069】
なお、位置検知レバー19と上面位置センサ20とによって検知したいシート束の上面の高さは、回動支点19aの位置、被検知部19cの形状、回動支点19aと接触部19bとの間の長さ等を変えることで任意に設定可能である。また、位置検知レバー19と上面位置センサ20とによる別の検知手法として、位置検知レバー19が上面位置センサ20に侵入するように構成し、その侵入量を計測することも考えられる。さらに、これらに限らず、光路長を計測するようなレーザ計測センサ等、シート束の上面の位置を検知するものは、どのようなものでも構わない。
【0070】
[積載トレイの昇降による付勢機構の付勢力の変化]
続いて、本第2実施形態に係る積載トレイ6の昇降動作について図7(a)、図7(b)、図7(c)、及び図7(d)を用いて説明する。図7(a)は第2実施形態に係る積載トレイを上昇させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。図7(b)は第2実施形態に係る積載トレイを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。図7(c)は第2実施形態に係るシートが積載トレイに積載されてシート押え板が上昇した状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。図7(d)は第2実施形態に係るシートが積載トレイに積載された後に積載トレイを下降させた状態におけるスタッカの一部を拡大した拡大図である。
【0071】
上述した第1実施形態では、付勢レバー17aを昇降して付勢機構17の付勢力Fを調整するものを説明したが、本第2実施形態では、トレイ昇降モータ313により積載トレイ6の昇降を制御することで、付勢機構17の付勢力Fを調整するものである。
【0072】
即ち、本第2実施形態において付勢レバー17aは、先端ストッパ14に対して固定されており、トレイ昇降モータ313を動作させて積載トレイ6を昇降することで、付勢レバー17aとシート束の上面との位置関係を調整する。これにより、付勢バネ17cの圧縮量が変化し、付勢機構17が搬送されてくるシートPの先端部分Ppに与える付勢力Fが変化する。
【0073】
例えばCPU回路部206が、シート情報に基づき、これから搬送されてくるシートPが厚紙等であり、剛度が大きい、坪量が大きい、或いは厚さが厚い(第2の剛度、第2の坪量、或いは第2の厚さ)と判定したとする。この場合、図7(a)に示すように、スタッカ制御部210が、付勢レバー17aと積載トレイ6との距離が短くなる(小さくなる)ように積載トレイ6の昇降を制御し、付勢ばね18の圧縮量を増加することで付勢力Fを大きくする。
【0074】
反対に、例えばCPU回路部206が、シート情報に基づき、これから搬送されてくるシートPが普通紙や薄紙等であり、剛度が小さい、坪量が小さい、或いは厚さが薄い(第1の剛度、第1の坪量、或いは第1の厚さ)と判定したとする。この場合、図7(b)に示すように、スタッカ制御部210が、付勢レバー17aと積載トレイ6との距離が長くなる(大きくなる)ように、積載トレイ6の昇降を制御し、付勢ばね18の圧縮量を減少させることで付勢力Fを小さくする。
【0075】
そして、図7(c)に示すように、シートPが順次積載されていき、シート束の上面が設定位置よりも高くなったことを上面位置センサ20が検知したとする。すると、CPU回路部206は、シート情報に基づき設定された下降量Hの分、トレイ昇降モータ313を動作させ、図7(d)に示すように、積載トレイ6を下降する。ここで言う下降量Hとは、適切な付勢力Fを与えられる付勢板17bの位置から、シートPが積載された枚数の厚みの分だけ上昇したことになるシート束の上面の位置までの距離である。
【0076】
なお、上面位置センサ20によってシート束の上面の位置を検知するタイミングは、シートの積載によりシート束の上面が上昇して増加した付勢力Fが適切な付勢力Fを超えないように、シート情報に基づき適切なタイミングに設定されることが望ましい。また、シートPの先端部分Ppに与える付勢力Fは、シートPの剛度等から計算しても良いし、実験により求めておいても良い。積載トレイ6の下降量Hは、適切な付勢力Fの上限及び下限と、シートPの厚さとから計算しても良いし、実験により求めておいても良い。CPU回路部206において、シート情報に対応した付勢力Fと下降量Hを予め設定しておくことで、シート情報に基づき適切な付勢力Fとなるようトレイ昇降モータ313の駆動制御が行える。
【0077】
[第2実施形態における画像形成システムの制御]
続いて、本第2実施形態に係る画像形成システム900の制御について図9を用いて説明する。図9は第2実施形態に係る画像形成システム900の制御を示すフローチャートである。
【0078】
例えばユーザによって操作部209で電源ボタン(不図示)が操作され、電源ボタンからのON信号がCPU回路部206に入力されると、CPU回路部206は、画像形成装置901及びスタッカ100の電源をONする(S21)。すると、CPU回路部206は、トレイ昇降モータ313を動作させ、積載トレイ6を初期位置に移動させる(S22)。なお、本第2実施形態における積載トレイ6の初期位置は、1枚目のシートPの積載を行うための積載トレイ6の位置に設定されている。
【0079】
ここで、例えばユーザによって操作部209や外部のコンピュータを介してシートの種別が選択される等して、シート情報(シートの坪量、剛性、厚み等の何れか)が設定される(S23)。すると、CPU回路部206は、シート情報をRAM208等に記録格納する形で取得する。ここで、CPU回路部206は、取得したシート情報に基づき、積載トレイ6にこれから積載されるシートPの先端部分Ppに適切な付勢力Fをあたえるための、積載トレイ6の設定位置を設定する。
【0080】
そして、CPU回路部206は、設定したシート情報に基づく設定位置が初期位置から移動する必要がある場合に、スタッカ制御部210に指令し、トレイ昇降モータ313を動作させることで積載トレイ6を設定位置に昇降させる(S24)。従って、積載トレイ6は、付勢機構17がシートPに対して適切な付勢力Fを付与する位置に移動される。
【0081】
その後、ユーザによってプリントジョブの開始操作がなされると(S25)、CPU回路部206は、画像形成装置901及びスタッカ100を動作させ、画像形成動作及びシート積載動作を実行する(S26)。これにより、引き込みベルト16によって搬送されてきたシートPが、積載トレイ6或いはシート束の上面に整列するように積載される。
【0082】
ここで、ステップS26において積載されたシートPによって、上面位置センサ20の検知に基づきシート束の上面の位置が、ステップS23にて設定された設定位置よりも高くなったことが検知されなければ(S27のNO)、そのままステップS29に進む。一方、ステップS26において積載されたシートPにより、上面位置センサ20の検知に基づきシート束の上面の位置が、上記設定位置よりも高くなったことが検知されたとする(S27のYES)。この場合、CPU回路部206は、トレイ昇降モータ313を駆動することで積載トレイ6を上記下降量Hで下降し、つまりシート束の上面の位置が上記設定位置となるように制御する(S28)。
【0083】
そして、CPU回路部206は、プリントジョブが終了したか否か、つまりユーザによって設定された枚数の画像形成動作及びシート積載動作が完了したか否かを判定する(S29)。プリントジョブが終了していない場合は(S29のNO)、上記ステップS26に戻り、ステップS26からステップS28までの処理を繰り返す。CPU回路部206がプリントジョブが終了したことを判定すると(S29のYES)、以上で本制御を終了する。
【0084】
以上説明したように、本第2実施形態における画像形成システム900では、CPU回路部206がシート情報に応じて積載トレイ6を昇降することで付勢機構17の付勢力Fを調整する。これによっても、例えば厚紙や薄紙といった剛度の異なるシートに対して適切な付勢力Fでシートの先端部分Ppを押圧することができる。その結果、厚紙のように剛度が大きい(坪量が大きい、厚みが厚い)シートであっても浮きを抑制できて、シート先端を先端突き当て面14bに精度良く当接することができる。また、薄紙のように剛度が小さい(坪量が小さい、厚みが薄い)シートであっても、シートの先端部分Ppを座屈させることなく、先端突き当て面14bに精度良く当接させることができる。従って、シートの多様化のニーズに応じつつ、厚紙や薄紙といった剛度の異なるシートについても、積載するシートの整合性を良好にすることができる。
【0085】
<他の実施形態の可能性>
以上説明した第1及び第2実施形態においては、スタッカ100に引き込みベルト16を備えて、先端突き当て面14bにシートの先端を引き込んで整合するものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えばシート搬送方向の上流にある搬送ローラでシートを搬送して、シートの先端を先端突き当て面14bに突き当てて整合するようなものであっても構わない。従って、引き込みベルト16を備えていないシート積載装置であっても構わない。
【0086】
また、第1及び第2実施形態においては、先端突き当て面14bにシートの先端を引き込むものとして引き込みベルト16を一例として説明した。しかしながら、これに限らず、例えばパドルのように回転して先端突き当て面14bにシートの先端を引き込むものでもよく、つまりシートを移動させて整合する整合回転体は、どのようなものでも構わない。
【0087】
また、第1及び第2実施形態においては、積載トレイ6に既に積載されているシートに、搬送されてくるシートが触れて整合性を悪化させないように、グリッパベルト8とグリッパ7a,7bとを用いて、シート束の上方でシートを移送するものを説明した。しかしながら、これに限らず、特に搬送方向の長さが長いシートを積載しないシート積載装置であれば、このようなグリッパベルト8とグリッパ7a,7bとのような、シートの移送機構を備えていないものであっても構わない。
【0088】
また、第1及び第2実施形態においては、付勢機構17として、付勢レバー17a、付勢板17b、付勢バネ17cにより構成されたものと一例として説明した。しかしながら、これに限らず、付勢機構の構造はどのようなものであっても構わない。例えばシート情報に応じて、ソレノイドを伸縮させて付勢力を調整したり、磁力を用いて付勢力を調整したりするようなものでも構わない。
【0089】
また、第1及び第2実施形態においては、シート情報として、シートの厚み、シートの剛度、シートの坪量の何れかに応じて付勢機構17の付勢力Fを調整するものを説明した。しかしながら、これに限らず、シートの先端部分のカールを押圧して抑制することができ、かつ付勢機構の付勢力でシートが座屈しないように調整するためのシート情報があれば、どのようなシート情報を用いても構わない。また、上記のシートの厚み、シートの剛度、シートの坪量等のシート情報は、何れか一つがシート情報としてCPU回路部206に入力されていれば良く、全てのシート情報を必要とするものではない。
【0090】
また、第2実施形態において説明した上面位置センサ20及び位置検知レバー19は、シート束の上面の位置を検出する手段の一例であり、第1実施形態に用いても構わず、また、第1及び第2実施形態において他のセンサを用いても構わない。
【0091】
本開示は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0092】
5…排出ローラ対(搬送部)/6…積載トレイ(積載部)/7a…グリッパ/7b…グリッパ/8…グリッパベルト(移送回転体)/14a…当接斜面(当接面)/14b…先端突き当て面(突き当て部)/16…引き込みベルト(整合回転体)/17…付勢機構(付勢部)/17a…付勢レバー(第1部材)/17b…付勢板(第2部材)/17c…付勢バネ(付勢部材)/20…上面位置センサ(上面検知部)/100…スタッカ(シート積載装置)/210…スタッカ制御部(制御部)/311…ベルト昇降モータ(第3駆動部)/312…レバー昇降モータ(第1駆動部)/313…トレイ昇降モータ(第2駆動部)/900…画像形成システム/901…画像形成装置/F…付勢力/P…シート/Pa…シートの先端/Pp…シートの先端部分
図1
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図9